(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20240806BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20240806BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240806BHJP
G10L 13/00 20060101ALI20240806BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240806BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20240806BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/01 510
G06F3/16 620
G06F3/16 690
G10L13/00 100R
G09G5/00 530T
G09G5/37
G09G5/00 550H
G09G5/00 530H
G09G5/38 100
(21)【出願番号】P 2020125726
(22)【出願日】2020-07-22
【審査請求日】2023-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100113310
【氏名又は名称】水戸 洋介
(72)【発明者】
【氏名】野上 和磨
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-216112(JP,A)
【文献】特開2011-048580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
G06F 3/01
G06F 3/16
G10L 13/00
G09G 5/00
G09G 5/37
G09G 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する
情報処理装置
であり、
前記プロセッサは、
前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置と、前記切り替え後画面における当該特定の情報の表示位置とが異なるようにして、前記早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる当該切り替え後画面を生成する
情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する
情報処理装置
であり、
前記プロセッサは、
前記切り替え前画面の情報量が予め定められた閾値よりも小さい場合、前記切り替え後画面を生成しない
情報処理装置。
【請求項3】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する
情報処理装置
であり、
前記プロセッサは、
前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置が予め定められた条件を満たす位置である場合、前記切り替え後画面を生成しない
情報処理装置。
【請求項4】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する
情報処理装置
であり、
前記プロセッサは、
前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面の情報量よりも少ない情報量の画面を生成する
情報処理装置。
【請求項5】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する
情報処理装置
であり、
前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、予め定められた基準に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、
前記プロセッサは、
前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置よりも前記基準に近い側に当該特定の情報が表示された画面を生成する
情報処理装置。
【請求項6】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する
情報処理装置
であり、
前記プロセッサは、
前記切り替え後画面として、前記特定の情報が読み上げられる順位が前記切り替え前画面の表示内容が順に読み上げられる場合における順位よりも上位となる画面を生成する
情報処理装置。
【請求項7】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する
情報処理装置
であり、
前記プロセッサは、
前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における前記特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる画面であって複数箇所に当該特定の情報が表示された画面を生成する
情報処理装置。
【請求項8】
前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、当該表示部の一端に近い側に位置する表示内容から他端に近い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、
前記プロセッサは、
前記複数箇所に前記特定の情報が表示された前記画面として、当該特定の情報が前記表示部の前記一端側および前記他端側の両方に表示された画面を生成する請求項
7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する
情報処理装置
であり、
前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、予め定められた基準に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、
前記プロセッサは、
前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置よりも前記基準に近い側に当該特定の情報が追加で表示された画面を生成する
情報処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記表示装置が特定の状態となった場合に、前記切り替え後画面を生成する
請求項1乃至9の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記表示装置が前記特定の状態となった場合であっても、前記切り替え前画面が予め定められた条件を満たす場合には、前記切り替え後画面を生成しない
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記表示装置の前記読み上げる機能が有効となった場合に、前記切り替え後画面を生成する
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記表示装置に表示され操作者により選択されると当該表示装置における表示が切り替わるようになる表示情報が、先に読み上げられる第1の表示箇所と、後に読み上げられる第2の表示箇所の少なくとも二ヵ所に表示された画面を生成する
情報処理装置。
【請求項14】
前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、当該表示部の一端に近い側に位置する表示内容から、他端に近い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、
前記プロセッサは、
前記表示情報が少なくとも二か所に表示された前記画面として、当該表示情報が前記表示部の前記一端側および前記他端側の両方に表示された画面を生成する請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム
であって、
前記切り替え後画面を生成する前記機能は、
前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置と、前記切り替え後画面における当該特定の情報の表示位置とが異なるようにして、前記早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる当該切り替え後画面を生成する
プログラム。
【請求項16】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム
であって、
前記切り替え後画面を生成する前記機能は、
前記切り替え前画面の情報量が予め定められた閾値よりも小さい場合、前記切り替え後画面を生成しない
プログラム。
【請求項17】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム
であって、
前記切り替え後画面を生成する前記機能は、
前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置が予め定められた条件を満たす位置である場合、前記切り替え後画面を生成しない
プログラム。
【請求項18】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム
であって、
前記切り替え後画面を生成する前記機能は、
前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面の情報量よりも少ない情報量の画面を生成する
プログラム。
【請求項19】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム
であって、
前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、予め定められた基準に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、
前記切り替え後画面を生成する前記機能は、
前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置よりも前記基準に近い側に当該特定の情報が表示された画面を生成する
プログラム。
【請求項20】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム
であって、
前記切り替え後画面を生成する前記機能は、
前記切り替え後画面として、前記特定の情報が読み上げられる順位が前記切り替え前画面の表示内容が順に読み上げられる場合における順位よりも上位となる画面を生成する
プログラム。
【請求項21】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム
であって、
前記切り替え後画面を生成する前記機能は、
前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における前記特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる画面であって複数箇所に当該特定の情報が表示された画面を生成する
プログラム。
【請求項22】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム
であって、
前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、予め定められた基準に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、
前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置よりも前記基準に近い側に当該特定の情報が追加で表示された画面を生成する
プログラム。
【請求項23】
表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記表示装置に表示され操作者により選択されると当該表示装置における表示が切り替わるようになる表示情報が、先に読み上げられる第1の表示箇所と、後に読み上げられる第2の表示箇所の少なくとも二カ所に表示された画面を生成する機能
を前記コンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、文書作成者が、読み上げ対象となる文書に読み上げる順番を機械的に認識可能に付けておき、文書読み上げ装置が、文書を読み上げるときには、文書に付けられた優先順序にしたがった順序で、文章を読み上げる処理が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置が存在する。この表示装置では、例えば、表示画面の上部に表示されている情報から順に読み上げを行うため、表示画面の下部にある情報については、最後に読まれることになる。
本発明の目的は、表示装置における表示が切り替わらない場合や、読み上げの対象となる情報が表示装置の一カ所にのみ表示される場合に比べ、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置と、前記切り替え後画面における当該特定の情報の表示位置とが異なるようにして、前記早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる当該切り替え後画面を生成する情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記切り替え前画面の情報量が予め定められた閾値よりも小さい場合、前記切り替え後画面を生成しない情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置が予め定められた条件を満たす位置である場合、前記切り替え後画面を生成しない情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面の情報量よりも少ない情報量の画面を生成する情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する情報処理装置であり、前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、予め定められた基準に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、前記プロセッサは、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置よりも前記基準に近い側に当該特定の情報が表示された画面を生成する情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記切り替え後画面として、前記特定の情報が読み上げられる順位が前記切り替え前画面の表示内容が順に読み上げられる場合における順位よりも上位となる画面を生成する情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における前記特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる画面であって複数箇所に当該特定の情報が表示された画面を生成する情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、当該表示部の一端に近い側に位置する表示内容から他端に近い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、前記プロセッサは、前記複数箇所に前記特定の情報が表示された前記画面として、当該特定の情報が前記表示部の前記一端側および前記他端側の両方に表示された画面を生成する請求項7に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する情報処理装置であり、前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、予め定められた基準に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、前記プロセッサは、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置よりも前記基準に近い側に当該特定の情報が追加で表示された画面を生成する情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記プロセッサは、前記表示装置が特定の状態となった場合に、前記切り替え後画面を生成する請求項1乃至9の何れかに記載の情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記プロセッサは、前記表示装置が前記特定の状態となった場合であっても、前記切り替え前画面が予め定められた条件を満たす場合には、前記切り替え後画面を生成しない請求項10に記載の情報処理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記プロセッサは、前記表示装置の前記読み上げる機能が有効となった場合に、前記切り替え後画面を生成する請求項10に記載の情報処理装置である。
請求項13に記載の発明は、プロセッサを備え、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面を生成する情報処理装置であり、前記プロセッサは、前記表示装置に表示され操作者により選択されると当該表示装置における表示が切り替わるようになる表示情報が、先に読み上げられる第1の表示箇所と、後に読み上げられる第2の表示箇所の少なくとも二ヵ所に表示された画面を生成する情報処理装置である。
請求項14に記載の発明は、前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、当該表示部の一端に近い側に位置する表示内容から、他端に近い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、前記プロセッサは、前記表示情報が少なくとも二か所に表示された前記画面として、当該表示情報が前記表示部の前記一端側および前記他端側の両方に表示された画面を生成する請求項13に記載の情報処理装置である。
請求項15に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置と、前記切り替え後画面における当該特定の情報の表示位置とが異なるようにして、前記早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる当該切り替え後画面を生成するプログラムである。
請求項16に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え前画面の情報量が予め定められた閾値よりも小さい場合、前記切り替え後画面を生成しないプログラムである。
請求項17に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置が予め定められた条件を満たす位置である場合、前記切り替え後画面を生成しないプログラムである。
請求項18に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面の情報量よりも少ない情報量の画面を生成するプログラムである。
請求項19に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、予め定められた基準に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置よりも前記基準に近い側に当該特定の情報が表示された画面を生成するプログラムである。
請求項20に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え後画面として、前記特定の情報が読み上げられる順位が前記切り替え前画面の表示内容が順に読み上げられる場合における順位よりも上位となる画面を生成するプログラムである。
請求項21に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における前記特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる画面であって複数箇所に当該特定の情報が表示された画面を生成するプログラムである。
請求項22に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置における表示が切り替えられることにより表示される画面である切り替え後画面であって、切り替え前の画面である切り替え前画面中の特定の情報が含まれ且つ当該切り替え前画面が表示されている状態で表示内容が順に読み上げられる場合における当該特定の情報の読み上げタイミングよりも早いタイミングで当該特定の情報が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記表示装置の前記読み上げる機能は、当該表示装置に設けられた表示部に表示される表示内容のうちの、予め定められた基準に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に当該表示内容の読み上げを行い、前記切り替え後画面を生成する前記機能は、前記切り替え後画面として、前記切り替え前画面における前記特定の情報の表示位置よりも前記基準に近い側に当該特定の情報が追加で表示された画面を生成するプログラムである。
請求項23に記載の発明は、表示内容を順に読み上げる機能を備えた表示装置に表示される画面についての処理を行うコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記表示装置に表示され操作者により選択されると当該表示装置における表示が切り替わるようになる表示情報が、先に読み上げられる第1の表示箇所と、後に読み上げられる第2の表示箇所の少なくとも二カ所に表示された画面を生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、表示装置における表示が切り替わらない場合に比べ、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることができる。
請求項2、16の発明によれば、切り替え後画面が一律に生成される場合に比べ、特定の情報の読み上げタイミングが早いにも関わらず切り替え後画面が表示されることを抑制できる。
請求項3、17の発明によれば、切り替え後画面が一律に生成される場合に比べ、読み上げタイミングが早い箇所に特定の情報が表示されているにも関わらず切り替え後画面が表示されることを抑制できる。
請求項4、18の発明によれば、切り替え後画面として、切り替え前画面の情報量よりも多い情報量の画面を生成する場合に比べ、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることができる。
請求項5、19の発明によれば、切り替え後画面として、切り替え前画面における特定の情報の表示位置よりも基準から離れた側に特定の情報が表示された画面を生成する場合に比べ、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることができる。
請求項6、20の発明によれば、切り替え後画面として、特定の情報が読み上げられる順位が切り替え前画面の表示内容が順に読み上げられる場合における順位よりも下位となる画面を生成する場合に比べ、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることができる。
請求項7、21の発明によれば、切り替え後画面として、1箇所のみに特定の情報が表示された画面を生成する場合に比べ、操作者が特定の情報の表示箇所に触れてこの特定の情報を選択する際の操作性を向上させることができる。
請求項8の発明によれば、切り替え後画面として、表示部の一端部側のみに特定の情報が表示された画面を生成する場合に比べ、操作者が特定の情報の表示箇所に触れてこの特定の情報を選択する際の操作性を向上させることができる。
請求項9、22の発明によれば、切り替え後画面として、切り替え前画面における特定の情報の表示位置よりも基準に近い側のみに特定の情報が表示された画面を生成する場合に比べ、操作者が特定の情報の表示箇所に触れてこの特定の情報を選択する際の操作性を向上させることができる。
請求項10の発明によれば、表示装置が特定の状態になった場合に、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることができる。
請求項11の発明によれば、表示装置が特定の状態になった場合でも、切り替え前画面が予め定められた条件を満たす場合には、切り替え後画面が表示されないようにすることができる。
請求項12の発明によれば、表示装置の読み上げる機能が有効となった場合に、切り替え後画面が表示されるようにすることができる。
請求項13の発明によれば、読み上げの対象となる情報が表示装置の一カ所にのみ表示される場合に比べ、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることができる。
請求項14の発明によれば、表示情報が少なくとも二か所に表示された画面として、表示情報が表示部の一端側および他端側のうちの一方の側にのみ表示された画面を生成する場合に比べ、操作者が表示情報の表示箇所に触れてこの表示情報を選択する際の操作性を向上させることができる。
請求項15の発明によれば、表示装置における表示が切り替わらない場合に比べ、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることができる。
請求項23の発明によれば、読み上げの対象となる情報が表示装置の一カ所にのみ表示される場合に比べ、特定の情報の読み上げがより早いタイミングで行われるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】情報処理装置のハードウエアの構成を示した図である。
【
図3】(A)、(B)は、切り替え前画面、切り替え後画面の一例を示した図である。
【
図4】(A)~(C)は、情報処理装置における他の処理例を示した図である。
【
図5】(A)、(B)は、他の処理例を示した図である。
【
図6】(A)、(B)は、他の処理例を示した図である。
【
図8】切り替え前画面の情報量に基づき表示の内容を決定する上記の処理の流れを示したフローチャートである。
【
図10】表示部に表示される画面の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態の情報処理装置を示した図である。
本実施形態の情報処理装置200は、いわゆるスマートフォンやタブレット端末などの装置により構成される。
なお、情報処理装置200は、スマートフォンやタブレット端末に限らず、ノート型のコンピュータ装置や、ゲーム機などであってもよい。
【0009】
図2は、情報処理装置200のハードウエアの構成を示した図である。
情報処理装置200には、装置全体の動作を制御する制御ユニット101が設けられている。制御ユニット101には、プロセッサの一例としてのCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203が設けられている。制御ユニット101は、いわゆるコンピュータである。
【0010】
また、情報処理装置200には、フラッシュメモリなどにより構成される記憶装置204が設けられている。また、情報処理装置200には、外部との通信を行うための通信インタフェース(通信I/F)205、情報を表示する表示装置206、撮影対象を撮影するカメラ208が設けられている。さらに、情報処理装置200には、音を出力するスピーカ209が設けられている。
表示装置206は、例えば、タッチパネル方式のディスプレイにより構成される。ここで、このディスプレイの種類は、特に問わず、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイが挙げられる。
また、カメラ208は、例えば、CCDなどのイメージセンサにより構成される。
【0011】
CPU201によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、情報処理装置200へ提供しうる。
また、CPU201によって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて情報処理装置200へダウンロードしてもよい。
【0012】
なお、本実施形態において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0013】
本実施形態の情報処理装置200は、情報の表示機能を有し、さらに、表示内容を順に読み上げる読み上げ機能を有する。ここで、情報処理装置200は、表示内容を順に読み上げる機能を備える表示装置として捉えることもできる。
情報処理装置200では、音声の読み上げ機能がオンされた場合など、予め定められた条件が満たされた場合に、表示装置206に表示されている表示内容が順に読み上げられる。
より具体的には、表示装置206に表示されている表示内容が、例えば上から順に読み上げられて、スピーカ209から出力される。
【0014】
〔第1の実施形態〕
本実施形態では、プロセッサの一例としてのCPU201が、表示装置206における表示の切り替えを行う。また、CPU201は、表示の切り替え後に表示される画面である切り替え後画面を生成する。
より具体的には、CPU201は、音声の読み上げ機能がオンされた場合など、予め定められた条件が満たされた場合に、表示装置206に表示される画面の切り替えを行うとともに、切り替え後画面を生成して表示装置206に出力する。
【0015】
ここで、予め定められた条件としては、情報処理装置200が操作者により操作されて音声の読み上げ機能が直接オンされた場合が一例に挙げられる。
また、予め定められた条件の他の一例としては、例えば、操作者がアプリケーションの選択を行うことに伴い音声の読み上げ機能が自動でオンされる場合が挙げられる。
また、予め定められた条件の他の一例としては、例えば、操作者が情報処理装置200に対して特定の操作(音声の読み上げ機能を直接オンする操作以外の操作)を行うことに伴い音声の読み上げ機能が自動でオンされる場合が挙げられる。
本実施形態では、画面の切り替えが行われると、画面が、切り替え前の画面である切り替え前画面から、切り替え後の画面である切り替え後画面に切り替えられる。
【0016】
本実施形態では、CPU201は、切り替え後画面を生成するにあたり、切り替え前画面中に特定の情報(以下、「特定情報450」と称する)が含まれている場合、切り替え後画面にも、この特定情報450が含まれるようにする。
また、CPU201は、この特定情報450がより早いタイミングで読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する。より具体的には、CPU201は、切り替え前画面が表示されている状態にて特定情報450が読み上げられるタイミングよりも早いタイミングでこの特定情報450が読み上げられるようになる切り替え後画面を生成する。
【0017】
本実施形態では、読み上げ機能による読み上げでは、表示装置206に表示されている表示内容が順に読み上げられる。
本実施形態では、切り替え前画面が表示されている際に特定情報450が読み上げられるタイミングよりも、切り替え後画面が表示されている際にこの特定情報450が読み上げられるタイミングの方が早くなるように、切り替え後画面を生成する。
これにより、本実施形態では、切り替え前画面がそのまま表示されている状態にて読み上げが行われる場合に比べ、特定情報450の読み上げタイミングが早まる。
【0018】
図3(A)、(B)は、切り替え前画面、切り替え後画面の一例を示した図である。
図3(A)は、切り替え前画面300を示し、
図3(B)は、切り替え後画面400を示している。
本実施形態の情報処理装置200は、上記の通り、読み上げ機能を有する。より具体的には、本実施形態では、情報処理装置200のROM203(
図2参照)等に格納されたOS(Operation System)により読み上げ機能が実現されている。
【0019】
読み上げ機能は、情報処理装置200に設けられた表示部500に表示された表示内容のうちの、この表示部500の一端500Aに近い側に位置する表示内容から他端500Bに近い側に位置する表示内容に向かって順に表示内容の読み上げを行う。
ここで、情報処理装置200の表示部500は、表示装置206(
図2参照)の表示画面によって構成される。
【0020】
本実施形態では、予め定められた基準600が設けられており、読み上げ機能は、表示部500に表示される表示内容のうちの、この基準600に近い側に位置する表示内容から遠い側に位置する表示内容に向かって順に表示内容の読み上げを行う。
より具体的には、本実施形態は、表示部500の上端510(
図3(A)参照)が基準600となっている。読み上げ機能は、表示内容のうちの、この上端510に近い側に位置する表示内容から下端512に近い側に位置する表示内容に向かって順に表示内容の読み上げを行う。
言い換えると、読み上げ機能は、表示部500の上から下に向かって、表示内容の読み上げを順に行う。
【0021】
より具体的には、表示部500に、横書きの情報が複数の行に亘って表示されている場合、読み上げ機能は、この複数の行のうちの最も上の行から下方に位置する行に向かって順に、各行の情報の読み上げを行う。
また、読み上げ機能は、各行の情報を読み上げるにあたり、例えば、左端部などの一方の端部から他方の端部に向かって順に情報を読み上げる。
【0022】
CPU201は、
図3(B)に示す切り替え後画面400を生成するにあたり、切り替え前画面300における特定情報450の表示位置よりも基準600により近い側にこの特定情報450が表示された画面を生成する。
なお、CPU201は、切り替え前画面300に含まれる各情報が特定情報450であるか否かは、例えば、各情報に対応付けられて予め登録されている登録情報を各情報毎に取得し、取得したこの登録情報に基づき、各情報が特定情報450に該当するか否かを判断する。
【0023】
より具体的には、本実施形態では、特定情報450に該当する情報には、情報処理装置200が特定の状態になった場合にその位置を変更して基準600に近づけることを指示する情報や、情報処理装置200が特定の状態となっても削除せずに表示を維持することを指示する情報が対応付けられている。
CPU201は、切り替え前画面300に含まれる何れかの情報に、上記の指示する情報が対応付けられている場合、例えば、切り替え前画面300に含まれるこの情報が、基準600に近づいた切り替え後画面400を生成する。
【0024】
また、CPU201は、切り替え前画面300に含まれる何れかの情報に、上記の指示する情報が対応付けられている場合、例えば、切り替え前画面300に含まれるこの情報が削除されずに切り替え後画面400でも依然として表示される切り替え後画面400を生成する。
なお、切り替え前画面300に含まれる情報が、削除されずに切り替え後画面400でも依然として表示される切り替え後画面400の詳細については後述する。
【0025】
ここで、
図3(A)にて示す切り替え前画面300では、特定情報450の一例として、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」という情報が表示されている。
この場合、CPU201は、切り替え後画面400として、
図3(B)に示すように、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」が、切り替え前画面300におけるこれらの表示位置よりも表示部500の上端510に近い側に表示された画面を生成する。
ここで、「生成」には、切り替え前画面300を編集して切り替え後画面400を生成する態様のみに限られない。「生成」には、切り替え後画面400を、予め生成して記憶装置204に格納しておき、この記憶装置204から読み出して取得する態様も含む。
【0026】
図3(B)にて示す切り替え後画面400の読み上げが行われた場合、切り替え前画面300の読み上げが行われる場合に比べ、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」がより早いタイミングで読み上げられる。
言い換えると、切り替え後画面400では、切り替え前画面300の読み上げが行われた場合における、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」の読み上げタイミングよりも早いタイミングで、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」が読み上げられる。
【0027】
言い換えると、CPU201は、切り替え後画面400として、上記の特定情報450が読み上げられる順位が、切り替え前画面300が表示されている場合における順位よりも上位となる画面を生成する。
図3(A)にて示す切り替え前画面300では、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」が下方に位置し、これらの読み上げの順位は下位である。これに対し、
図3(B)にて示す切り替え後画面400では、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」が上方に位置し、これらの読み上げの順位は上位となる。
なお、このように順位を上げるにあたっては、表示部500における各表示内容の位置を変更する他、後述するように、一部の表示内容を削除することで、特定情報450の順位を上げるようにしてもよい。
【0028】
本実施形態では、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」などの特定情報450は、表示の切り替えに用いられる表示情報の一例である。
本実施形態では、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」のうちの何れかが操作者により選択されると、表示装置206における表示が切り替わる。
より具体的には、操作者が表示部500に触れて、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」のうちの何れかが選択されると、表示が切り替り、他の画面が表示される。
なお、本実施形態では、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」を例として挙げているが、これらは一例であり、特定情報450としては、他に、例えば、「ホーム」、「商品検索」、「店舗検索」、「注文」なども挙げられる。
【0029】
ここで、操作者の操作性の観点からは、特定情報450は、
図3(A)のように、画面の下部に配置されることが好ましい。この場合、操作者は、片手で、この特定情報450の表示箇所に触れられる。
その一方で、このように、特定情報450が、画面の下部に配置されていると、読み上げ機能による読み上げが行われる際には、この特定情報450は最後に読まれることになる。
この特定情報450は、情報の提示のためだけの情報ではなく、操作者の操作の受け付けにも用いられる情報でもあるため、読み上げが行われる際には、より早期のタイミングで読み上げられるようにすることが好ましい。
【0030】
本実施形態では、上記のように、情報処理装置200が特定の状態となると、特定情報450がより上位に表示される。また、本実施形態では、情報処理装置200が特定の状態となる前には、特定情報450が下位に表示される。
これにより、本実施形態では、情報処理装置200が特定の状態となる前は、特定情報450を片手で選択する際の操作性が維持される。
また、本実施形態では、情報処理装置200が特定の状態となり、読み上げ機能が有効となると、特定情報450が上部へ移動する。この場合、この特定情報450のユーザへの通知を、より速いタイミングで行える。
【0031】
なお、本実施形態では、基準600が、表示部500の上端510であり、情報処理装置200が特定の状態となると、上記の特定情報450が、表示部500の上端510に近づく場合を一例に説明したが、基準600は、表示部500の上端510に限定されるものではない。
基準600は、上端510以外でもよく、例えば、表示部500の右端や左端としてもよい。例えば、基準600が、表示部500の右端である場合、読み上げ機能による読み上げは、表示部500の右端側から左端側に向かって順に行われる。
【0032】
より具体的には、この場合、読み上げ機能による読み上げは、列毎に行われるとともに、画面の最も右端側に位置する列から最も左端側に位置する列に向かって順に行われる。
より具体的には、縦書きの情報が複数列に亘って表示されている場合、読み上げ機能は、この複数の列のうちの最も右に位置する列から最も左に位置する列に向かって順に、各列の情報を読み上げる。
また、読み上げ機能は、各列の情報を読み上げるにあたり、例えば、上端部などの一方の端部から他方に端部に向かって順に情報を読み上げていく。
【0033】
図4(A)~(C)は、情報処理装置200における他の処理例を示した図である。
この処理例では、
図4(A)において、切り替え前画面300を示している。
この処理例では、アプリケーションにて読み上げ機能のオンオフを行えるようになっており、読み上げ機能がオンされる際には、
図4(A)にて示す符号4Aで示すボタンが操作者により選択され、
図4(B)に示す画面に切り替わる。
そして、
図4(B)にて示す画面に対する操作者の操作が行われて、読み上げ機能がオンされる。その後、符号4Cで示すボタンが操作者により選択されたり、アプリケーションが再起動されたりすると、
図4(C)に示す切り替え後画面400が表示される。
【0034】
この切り替え後画面400では、上記と同様、特定情報450である、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」が、切り替え前画面300における表示位置よりも表示部500の上端510に近い側に表示される。
これにより、この場合も、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」という特定情報450が、より早いタイミングで読み上げられる。
【0035】
図5(A)、(B)は、他の処理例を示した図である。
この処理例では、CPU201が、切り替え後画面400として、切り替え前画面300の情報量よりも少ない情報量の画面を生成する。
具体的には、
図5(A)に示すように、切り替え前画面300には、「表示内容1」~「表示内容N」という情報が表示されていたが、
図5(B)にて示す切り替え後画面400では、これらの情報が削除され、情報量が減じられている。
【0036】
これにより、この場合も、上記と同様、切り替え後画面400では、切り替え前画面300に比べ、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」という特定情報450の読み上げタイミングが早まる。
言い換えると、この場合も、上記と同様、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」という特定情報450が読み上げられる順位が、切り替え前画面300における順位よりも上位となる。
【0037】
言い換えると、この処理例では、切り替え前画面300に含まれる一部の情報が削除される一方で、特定情報450については削除されずに切り替え後画面400でも依然として表示される。
この場合、切り替え後画面400が表示されている場合における、特定情報450が読み上げられる順位が、切り替え前画面300における順位よりも上位となる。
【0038】
なお、この処理例では、
図5(B)にて示す切り替え後画面400が表示されている状態にて、特定情報450(「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」)が読み上げられると、画面の切り替えが再び行われる。
これにより、
図5(A)に示す切り替え前画面300が表示される。言い換えると、切り替え前画面300が再び表示される。
【0039】
図6(A)、(B)は、他の処理例を示した図である。
この例では、
図6(B)に示す切り替え後画面400にて、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」という特定情報450が、追加で表示されている。
言い換えると、切り替え後画面400では、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」という特定情報450が、表示部500の下部の他に表示部500の上部にも表示され、特定情報450が複数箇所に表示されている。
言い換えると、この切り替え後画面400では、特定情報450が、表示部500の上端510側および下端512側の両方に表示されている。
【0040】
この処理例では、符号6Aで示す、1つ目の、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」という特定情報450が、表示部500の上端510に近い箇所に表示されている。
これにより、この場合も、上記と同様、切り替え後画面400では、切り替え前画面300にて特定情報450が読み上げられるタイミングよりも早いタイミングで特定情報450が読み上げられる。
さらに、この切り替え後画面400では、この1つめの特定情報450に加え、符号6Bで示すように、表示部500の下部に、2つ目の特定情報450が表示されている。
【0041】
本実施形態では、上記の通り、読み上げ機能は、表示部500に表示される表示内容のうちの、表示部500の上端510に近い側に位置する表示内容から下端512に近い側に位置する表示内容に向かって順に表示内容の読み上げを行う。
図6(B)にて示す表示例では、この上端510側および下端512側の両方に、特定情報450が表示されている。言い換えると、
図6(B)にて示す表示例では、表示部500の一端500A側および他端500B側の両方に、特定情報450が表示されている。
【0042】
また、
図6(B)にて示すこの切り替え後画面400では、切り替え前画面300における特定情報450の表示位置よりも基準600により近い側に特定情報450が追加で表示されていると言える。
より具体的には、本実施形態では、切り替え前画面300(
図6(A)参照)では、表示部500の下部に、特定情報450が表示されていた。
これに対し、切り替え後画面400(
図6(B)参照)では、下部に表示されるこの特定情報450の他に、基準600により近い側に位置する特定情報450が追加で表示されている。
【0043】
上記では、音声の読み上げ機能がオンされた場合など、情報処理装置200が特定の状態となった場合、画面の切り替えが行われ、切り替え後画面400が表示される場合を一例に説明した。
ところで、情報処理装置200における表示形態はこれに限られない。
CPU201は、情報処理装置200が特定の状態となった場合であっても、切り替え前画面300が予め定められた条件を満たす場合には、切り替え後画面400を生成しないようにしてもよい。
【0044】
具体的には、CPU201は、例えば、切り替え前画面300の情報量に基づき表示の内容を決定するようにし、例えば、切り替え前画面300の情報量が予め定められた閾値よりも小さい場合、切り替え後画面400を生成しないようにしてもよい。
より具体的には、例えば、
図7(切り替え前画面300の他の一例を示した図)では、切り替え前画面300の情報量が少ない場合を例示しており、この場合、CPU201は、切り替え後画面400を生成しない。
切り替え後画面400が生成されずに、切り替え前画面300がそのまま表示される場合であっても、切り替え前画面300の情報量が少ない場合には、特定情報450が早いタイミングで読み上げられる。
【0045】
図8は、切り替え前画面300の情報量に基づき表示の内容を決定する上記の処理の流れを示したフローチャートである。
CPU201は、まず、ステップS101にて、切り替え前画面300の情報量が予め定められた閾値よりも小さいか否かを判断する。
そして、CPU201は、ステップS101にて、切り替え前画面300の情報量が予め定められた閾値よりも小さいと判断した場合、切り替え後画面400を生成しない(ステップS102)。
次いで、本実施形態では、読み上げ機能による読み上げが開始され(ステップS103)、そして、読み上げが終了する(ステップ104)。
【0046】
一方、CPU201は、ステップS101にて、切り替え前画面300の情報量が予め定められた閾値よりも小さくないと判断した場合、切り替え後画面400を生成する(ステップS105)。具体的には、
図3(B)や
図5(B)や
図6(B)にて示したような切り替え後画面400を生成する。
次いで、読み上げ機能による読み上げが開始され(ステップS106)、そして、読み上げが終了する(ステップ107)。
その後、CPU201は、表示を戻す処理を行う。これにより、切り替え前画面300が再び表示される(ステップS108)。
【0047】
なお、その他の処理として、CPU201は、例えば、切り替え前画面300における特定情報450の表示位置が予め定められた条件を満たす位置である場合も、切り替え後画面400を生成しないようにしてもよい。
具体的には、例えば、
図9(切り替え前画面300の一例を示した図)に示すように、切り替え前画面300の状態で、既に、特定情報450が画面の上部に位置している場合、切り替え後画面400を生成しないようにしてもよい。
この場合、切り替え後画面400が生成されずに、切り替え前画面300がそのまま表示される場合であっても、特定情報450が早いタイミングで読み上げられる。
【0048】
〔第2の実施形態〕
上記では、基本的に、切り替え前画面300にて、特定情報450が1箇所に表示される場合を説明した。ところで、これに限らず、切り替え前画面300に相当する画面にて、特定情報450が2箇所以上に表示されるようにしてもよい。言い換えると、当初から、同じ情報(共通の情報)が2箇所以上に表示されるようにしてもよい。
具体的には、この場合、例えば、
図10(表示部に表示される画面の一例を示した図)に示すように、CPU201は、表示装置206(
図2参照)に表示される画面として、予め定められた特定情報450が、先に読み上げられる第1の表示箇所と、後に読み上げられる第2の表示箇所の少なくとも二ヵ所に表示された画面を生成する。
【0049】
より具体的には、この例では、特定情報450が少なくとも二か所に表示された画面として、特定情報450が表示部500の上端510側および下端512側の両方に表示された画面を生成している。
このように、当初から、特定情報450が2箇所に表示してあれば、上記のような、切り替え後画面400を生成しないでも、操作者の操作性を維持しつつ、特定情報450が早いタイミングで読み上げられる。
【0050】
特定情報450である、「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」の各々は、操作者により選択されると表示部500における表示が切り替われるようになる表示情報の一例である。
本実施形態では、上記と同様、操作者が、この表示情報の表示箇所に触れ、この表示情報の選択が行われると、画面の切り替わりが行われる。これにより、選択された表示情報に対応付けられた画面が表示される。
【0051】
(その他)
上記では、切り替え後画面400や、
図10にて示す画面が、情報処理装置200にて生成される場合を説明したが、これらの画面の生成は、情報処理装置200とは異なる装置で行ってもよい。そして、この装置から情報処理装置200へ、生成した画面を送信するようにしてもよい。
より具体的には、切り替え後画面400や
図10にて示す画面の生成は、情報処理装置200が接続されるサーバなどで行い、このサーバから情報処理装置200へ、生成した画面を送信してもよい。
【0052】
この場合は、このサーバが、画面を生成する情報処理装置200となる。
なお、上記と同様、サーバにて行われるこの「生成」は、切り替え前画面300を編集して切り替え後画面400を生成するのに限られない。
この「生成」には、この切り替え後画面400を、予め生成して記憶装置に格納しておき、この記憶装置から読み出して取得する態様も含む。
【0053】
また、その他に、画面に表示される情報の各々に対して、予め、重要度を対応付けておき、画面の情報が読み上げられる際には、この重要度に応じて、情報の読み上げ時の読み上げ条件を異ならせてもよい。
具体的には、この重要度に応じて、例えば、読み上げを行う際の音の大きさ、音の高低、読み上げの速さ等を異ならせてもよい。
【0054】
より具体的には、例えば、上記の「ホーム」、「機能1」、「機能2」、「機能3」のように、特定情報450が複数ある場合、最初の特定情報450が読み上げられる際の音量が大きくなるようにする情報を、この最初の特定情報450に対応付けてもよい。
この場合、この最初の特定情報450が強調する形で読み上げられるようになる。そして、この場合、情報処理装置200の操作者が、特定情報450の読み上げが開始されたことを気付きやすくなる。
【符号の説明】
【0055】
200…情報処理装置、201…CPU、300…切り替え前画面、400…切り替え後画面、450…特定情報、500…表示部、500A…一端、500B…他端、600…基準