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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/04 20230101AFI20240806BHJP
   H01L 25/18 20230101ALI20240806BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20240806BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
H01L25/04 Z
H01L27/04 H
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020169894
(22)【出願日】2020-10-07
(65)【公開番号】P2022061757
(43)【公開日】2022-04-19
【審査請求日】2023-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105887
【弁理士】
【氏名又は名称】来山 幹雄
(74)【代理人】
【識別番号】100145023
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 学
(72)【発明者】
【氏名】吉見 俊二
(72)【発明者】
【氏名】竹松 佑二
(72)【発明者】
【氏名】山口 幸哉
(72)【発明者】
【氏名】上嶋 孝紀
(72)【発明者】
【氏名】後藤 聡
(72)【発明者】
【氏名】荒屋敷 聡
【審査官】栗栖 正和
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-181943(JP,A)
【文献】国際公開第2013/061679(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0269105(US,A1)
【文献】特開2019-062350(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 25/04
H01L 21/822
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表層部に配置された単体半導体系の半導体素子で一部が構成された第1電子回路を含む第1部材と、
前記第1部材の1つの面に設けられ、前記第1電子回路に接続された少なくとも1つの第1導体突起と、
前記第1部材の、前記第1導体突起が設けられた面に接合され、平面視において前記第1部材より小さく、化合物半導体系の半導体素子で一部が構成された第2電子回路を含む第2部材と、
前記第2部材に設けられ、前記第2電子回路に接続され、前記第1導体突起と同一方向に突出した少なくとも1つの第2導体突起と
を備え、
前記第2電子回路は後段増幅回路を含み、
前記第1電子回路及び前記第2電子回路の一方は前段増幅回路を含み、前記前段増幅回路で増幅された高周波信号が前記後段増幅回路に入力され、
前記第1電子回路は、
複数の接点から選択した1つの接点に入力される高周波信号を前記前段増幅回路に入力させる入力スイッチと、
前記前段増幅回路及び前記後段増幅回路の動作を制御する制御回路と、
前記後段増幅回路から出力された高周波信号を、複数の接点から選択した1つの接点から出力させるバンド選択スイッチと
を含む半導体装置。
【請求項2】
さらに、前記第1部材の前記第1導体突起が設けられた面及び前記第2部材の前記第2導体突起が設けられた面の上に配置された再配線層を備え、
前記再配線層は、前記第1電子回路と前記第2電子回路とを電気的に接続する部材間接続配線、及び前記第1導体突起及び前記第2導体突起のそれぞれの下地となる複数のパッドを含む請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記前段増幅回路は前記第2電子回路に含まれる請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記前段増幅回路は前記第1電子回路に含まれる請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1電子回路は、さらに送受信切替スイッチを含み、前記送受信切替スイッチは、前記後段増幅回路から出力された高周波信号が入力される送信信号入力接点、他の回路に接続される受信信号出力接点、及び送信信号入力接点と受信信号出力接点との一方に選択的に接続される送受信共用接点を含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1電子回路は、さらに、前記後段増幅回路と前記送受信切替スイッチの送信信号入力接点との間に接続された受動素子からなる送信側整合回路を含む請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1電子回路は、さらに、前記送受信切替スイッチの送受信共用接点に接続されたバンドパスフィルタを含む請求項5または6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1電子回路は、さらに、アンテナに接続される複数のアンテナ側の接点を有するアンテナスイッチを含み、
前記アンテナスイッチは、前記複数のアンテナ側の接点から1つを選択し、選択した1つの接点を前記バンドパスフィルタに接続する請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1電子回路は、さらに、前記送受信切替スイッチの受信信号出力接点に接続されるローノイズアンプを含む請求項5乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1電子回路は、さらに、前記送受信切替スイッチの受信信号出力接点と前記ローノイズアンプとの間に接続された受動素子からなる受信側整合回路を含む請求項9に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体通信や衛星通信等に用いられる電子機器に、高周波信号の送受信機能を一体化したRFフロントエンドモジュールが組み込まれている。RFフロントエンドモジュールは、高周波増幅機能を持つモノリシックマイクロ波集積回路素素子(MMIC)、高周波増幅回路を制御する制御IC、スイッチIC、デュプレクサ等を備えている。
【0003】
MMICの上に制御ICを積み重ねて小型化を実現した構造が下記の特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたモジュールは、モジュール基板の上に搭載されたMMICと、その上に積み重ねられた制御ICとを含む。MMICの電極、制御ICの電極、及びモジュール基板上の電極が、ワイヤボンディングにより電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許出願公開第2015/0303971号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高周波増幅回路に、例えばヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(HBT)が用いられる。HBTは、動作中にコレクタ損失が発生することによって発熱する。発熱によるHBTの温度上昇は、コレクタ電流をさらに増大させる方向に働く。この正帰還の条件が満たされるとHBTが熱暴走に至る。HBTの熱暴走を回避するために、HBTの出力電力の上限値が制限される。
【0006】
高周波増幅回路の高出力化を図るために、MMICを構成するHBT等の半導体素子からの放熱特性を向上させることが望まれる。特許文献1に開示されたモジュール構造では、近年の高周波増幅回路に対する高出力化の要求を満たすことが困難である。本発明の目的は、半導体素子からの放熱特性を向上させることが可能な半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によると、
表層部に配置された単体半導体系の半導体素子で一部が構成された第1電子回路を含む第1部材と、
前記第1部材の1つの面に設けられ、前記第1電子回路に接続された少なくとも1つの第1導体突起と、
前記第1部材の、前記第1導体突起が設けられた面に接合され、平面視において前記第1部材より小さく、化合物半導体系の半導体素子で一部が構成された第2電子回路を含む第2部材と、
前記第2部材に設けられ、前記第2電子回路に接続され、前記第1導体突起と同一方向に突出した少なくとも1つの第2導体突起と
を備え、
前記第2電子回路は後段増幅回路を含み、
前記第1電子回路及び前記第2電子回路の一方は前段増幅回路を含み、前記前段増幅回路で増幅された高周波信号が前記後段増幅回路に入力され、
前記第1電子回路は、
複数の接点から選択した1つの接点に入力される高周波信号を前記前段増幅回路に入力させる入力スイッチと、
前記前段増幅回路及び前記後段増幅回路の動作を制御する制御回路と、
前記後段増幅回路から出力された高周波信号を、複数の接点から選択した1つの接点から出力させるバンド選択スイッチと
を含む半導体装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
第2部材の半導体素子で発生した熱が、第2導体突起を通って伝導されるとともに第1部材にも伝導される。第2部材から第2導体突起側と第1部材側との両方向に熱が伝導されるため、第2部材からの放熱特性が向上するという優れた効果が得られる。一般的に、単体半導体系の半導体素子が形成される第1部材の主たる材料は、化合物半導体系の半導体素子が形成される第2部材の主たる材料より高い熱伝導率を持つ。したがって、第2部材から第1部材に伝導された熱が、第2部材より大きな第1部材内で拡散される。第1部材内で拡散した熱は外部に放熱される。このため、第2部材からの放熱特性がさらに向上するという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの概略平面図である。
図2図2Aは、図1の一点鎖線2A-2Aにおける断面図であり、図2Bは半導体装置及びその周辺部分を拡大した断面図である。
図3図3は、第2部材に含まれる半導体素子の1つを拡大した断面図である。
図4図4は、第1実施例による半導体装置の断面図である。
図5図5は、第1実施例による半導体装置を搭載する高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図6図6Aから図6Fまでの図面は、半導体装置の製造途中段階における概略断面図である。
図7図7A及び図7Bは、半導体装置の製造途中段階における概略断面図であり、図7Cは、完成した半導体装置の概略断面図である。
図8図8は、第1実施例による半導体装置を搭載した高周波モジュールをマザーボードに実装した状態の断面図である。
図9図9は、第1実施例の変形例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図10図10は、第1実施例の他の変形例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図11図11は、第2実施例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図12図12は、第3実施例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図13図13は、第4実施例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図14図14は、第5実施例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図15図15は、第5実施例の変形例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図16図16は、第5実施例の他の変形例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図17図17は、第5実施例のさらに他の変形例による半導体装置を搭載した高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
図18図18は、第6実施例による半導体装置の回路構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施例]
図1から図8までの図面を参照して、第1実施例による半導体装置について説明する。
【0011】
図1は、第1実施例による半導体装置22を搭載した高周波モジュール20の概略平面図である。モジュール基板21に、半導体装置22、ローノイズアンプ109、アンテナスイッチ107、及びその他の複数の表面実装部品23が実装されている。ローノイズアンプ109、アンテナスイッチ107は、単体半導体系、例えばシリコン系またはゲルマニウム系の集積回路素子で構成される。表面実装部品23は、例えばインダクタ、キャパシタ、抵抗素子等の受動部品である。半導体装置22は、第1部材30と、第1部材30の下面(モジュール基板21の方を向く面)に接合された第2部材40とを含む。平面視において、第2部材40は第1部材30より小さく、第1部材30に包含されている。
【0012】
図2Aは、図1の一点鎖線2A-2Aにおける断面図であり、図2Bは半導体装置22及びその周辺部分を拡大した断面図である。なお、図2Aは、高周波モジュール20がマザーボード83に実装された状態を示している。
【0013】
まず、図2Bを参照して半導体装置22の構成について説明する。半導体装置22は、板状の第1部材30、及び第1部材30に接合された膜状の第2部材40を含む。第1部材30の厚さ方向に直交する2つの面のうちモジュール基板21に対向する面を下面30Lといい、下面とは反対方向を向く面を天面30Uということとする。第2部材40は、第1部材30の下面30Lに接合されており、第1部材30に熱的に結合している。第2部材40は、内部に複数の半導体素子45を含む。複数の半導体素子45の各々は、化合物半導体系の素子であり、例えばHBTである。
【0014】
第1部材30の下面30Lのうち第2部材40と重ならない領域に、複数のパッド31が配置されている。複数のパッド31の上(下面30Lと同一方向を向く面)に、それぞれ第1導体突起32が配置されている。また、第2部材40のモジュール基板21に対向する面(第1部材30の下面30Lと同一方向を向く面)に、複数のパッド41が配置されている。複数のパッド41のそれぞれの上に、第2導体突起42が配置されている。第1部材30に設けられた第1導体突起32と、第2部材40に設けられた第2導体突起42は、第1部材30または第2部材40から同一の方向に向かって突出している。第2導体突起42のうち少なくとも1つは、平面視において複数の半導体素子45と重なっている。
【0015】
モジュール基板21の上面に複数のランド24が配置されている。第1部材30の第1導体突起32及び第2部材40の第2導体突起42が、それぞれモジュール基板21のランド24に、ハンダ25により接続されている。このように、第1部材30及び第2部材40を含む半導体装置22が、モジュール基板21にフリップチップボンディングにより実装されている。
【0016】
図2Aに示すように、モジュール基板21に、半導体装置22の他に複数の表面実装部品23が実装されている。モジュール基板21の内層に少なくとも1層のグランドプレーン26が配置されている。第2部材40の第2導体突起42(図2B)のうち平面視において半導体素子45と重なっている導体突起は、ハンダ25(図2B)、ランド24(図2B)及びモジュール基板21内のビア28を介してグランドプレーン26に、電気的に接続され、かつ熱的に結合している。
【0017】
モジュール基板21の下面(半導体装置22が実装された面とは反対側の面)に、複数の接続端子27が配置されている。少なくとも1つの接続端子27は、グランドプレーン26にビア28を介して接続されている。
【0018】
モジュール基板21の上面、モジュール基板21に実装された半導体装置22及び複数の表面実装部品23が封止材80で覆われている。封止材80の表面のうち、第1部材30の天面30Uと同一方向を向く面を天面といい、天面の縁からモジュール基板21に達する面を側面ということとする。封止材80の側面は、モジュール基板21の側面に段差なく連続している。
【0019】
封止材80の天面と側面、及びモジュール基板21の側面が、金属膜81で覆われている。金属膜81として、例えばCu、Al等を用いることができ、例えばスパッタリング等により成膜することができる。金属膜81は、モジュール基板21の側面においてグランドプレーン26に接続されている。金属膜81は、モジュール基板21に実装されている半導体装置22及び複数の表面実装部品23で構成される電子回路を外界から電磁気的にシールドするシールド膜として機能する。
【0020】
マザーボード83の上面に複数のランド84が配置されている。モジュール基板21の複数の接続端子27を、それぞれハンダ85によってマザーボード83のランド84に接続することにより、高周波モジュール20がマザーボード83に実装される。
【0021】
図3は、第2部材40に含まれる半導体素子45の1つを拡大した断面図である。第2部材40は、半導体薄膜44、半導体素子45、種々の電極及び配線を含む。半導体薄膜44が第1部材30(図2B)に接合されている。図3に示した断面図は、図2A及び図2Bに示した断面図に対して、上下が反転している。図3の説明では、図2A及び図2Bにおいて下側に相当する側を上側と呼ぶ。
【0022】
半導体薄膜44は化合物半導体、例えばGaAsで形成されており、n型導電性のサブコレクタ層44Aと絶縁性の素子分離領域44Bとに区分されている。半導体素子45はサブコレクタ層44Aの上に形成されている。
【0023】
半導体素子45は、サブコレクタ層44Aの上に形成されたベースメサ45BMと、ベースメサ45BMの上面の一部の領域に形成されたエミッタメサ45EMとを含む。ベースメサ45BMは、サブコレクタ層44Aから順番に積層されたコレクタ層45C、ベース層45B、及びエミッタ層45Eを含む。すなわち、第1部材30(図4)に近い側から、コレクタ層45C、ベース層45B、及びエミッタ層45Eがこの順番に積層されている。エミッタメサ45EMは、キャップ層45Pと、その上に配置されたコンタクト層45Tとを含む。
【0024】
一例として、コレクタ層45Cはn型GaAsで形成され、ベース層45Bはp型GaAsで形成され、エミッタ層45Eはn型InGaPで形成されている。キャップ層45Pはn型GaAsで形成され、コンタクト層45Tはn型InGaAsで形成されている。ベースメサ45BM及びエミッタメサ45EMにより構成される半導体素子45は、HBTである。半導体素子45の動作中は、主としてエミッタメサ45EMの直下のコレクタ層45Cで発熱が生じる。
【0025】
サブコレクタ層44Aのうちベースメサ45BMが配置されていない領域の上に、コレクタ電極46Cが配置されている。コレクタ電極46Cの上に1層目のコレクタ配線47Cが配置されている。図3において、配線層間の層間絶縁膜の具体的な構造については記載を省略している。コレクタ配線47Cは、コレクタ電極46C及びサブコレクタ層44Aを介してコレクタ層45Cに電気的に接続されている。
【0026】
エミッタ層45Eのうちエミッタメサ45EMが配置されていない領域の上にベース電極46Bが配置されている。ベース電極46Bは、エミッタ層45Eを厚さ方向に貫通してベース層45Bに達する合金化領域46Aを介してベース層45Bに電気的に接続されている。
【0027】
エミッタメサ45EMの上にエミッタ電極46Eが配置されている。エミッタ電極46Eは、コンタクト層45T及びキャップ層45Pを介してエミッタ層45Eに電気的に接続されている。エミッタメサ45EMの直下に位置するエミッタ層45Eが、実質的にエミッタ領域として機能する。
【0028】
エミッタ電極46Eの上に1層目のエミッタ配線47Eが配置されており、その上に2層目のエミッタ配線48Eが配置されている。2層目のエミッタ配線48Eは、1層目のエミッタ配線47Eを介してエミッタ電極46Eに電気的に接続されている。2層目のエミッタ配線48Eの上に、少なくとも1つのパッド41(図2B)が配置されている。このパッド41は、半導体素子45のエミッタ層45Eに電気的に接続されている。
【0029】
図4は、第1実施例による半導体装置22の断面図である。まず、第1部材30の構成について説明する。
【0030】
第1部材30は、基板33及びその上(図4においては下側を向く面の上)に配置された多層配線構造34を含む。基板33として、例えばシリコンオンインシュレータ(SOI)基板が用いられる。なお、基板33として通常のシリコン基板等を用いてもよい。基板33から見て下面30L側に多層配線構造34が配置されている。基板33の表層部に複数のシリコン系の半導体素子35等が形成されている。複数の半導体素子35により、例えばCMOS回路等が構成される。
【0031】
多層配線構造34は、複数の配線34W、複数の内層ランド34L、層間を接続する複数のビア34V、及び下面側に配置された複数のパッド34Pを含む。図4において、多層配線構造34内の複数の層間絶縁膜の構成については記載を省略している。基板33の下方を向く面または多層配線構造34の内層に複数の受動素子36が配置されている。半導体素子35、受動素子36、及び多層配線構造34内の配線34W、ビア34V、内層ランド34L等によって第1電子回路39が構成される。すなわち、第1部材30が第1電子回路39を含んでいる。複数のパッド34Pは第1電子回路39に接続されている。
【0032】
第1部材30の下面30Lの一部の領域に第2部材40が接合されている。第2部材40に含まれる複数の半導体素子45によって第2電子回路49が構成される。すなわち、第2部材40が第2電子回路49を含んでいる。第2部材40は、下方を向く面に配置されたエミッタ配線48E(図3)、及びパッド48Aを含む。
【0033】
第1部材30及び第2部材40の上(図4において下側)に、層間絶縁膜を介して再配線層が配置されている。再配線層と第1部材30及び第2部材40との間の層間絶縁膜の構成については、記載を省略している。再配線層は、それぞれが金属パターンで構成された複数のパッド31、パッド41、及び部材間接続配線51を含む。部材間接続配線51は、第1部材30に含まれる第1電子回路39と第2部材40に含まれる第2電子回路49とを接続する。
【0034】
再配線層に含まれる複数のパッド31、パッド41、及び部材間接続配線51を保護膜52が覆う。保護膜52に、平面視において複数のパッド31及びパッド41のそれぞれに包含される複数の開口52Aが設けられている。複数のパッド41の上に、それぞれ第2導体突起42が配置されており、複数のパッド31の上に、それぞれ第1導体突起32が配置されている。第1導体突起32、第2導体突起42は、保護膜52の下面から下方に向かって突出している。これらの第1導体突起32、第2導体突起42のそれぞれの下方を向く面にハンダ53が載せられている。例えば、第1導体突起32及び第2導体突起42としてCuを用いる。この場合、第1導体突起32とその上のハンダ53、及び第2導体突起42とその上のハンダ53は、それぞれCuピラーバンプといわれる。
【0035】
図5は、第1実施例による半導体装置22(図4)を搭載する高周波モジュール20の回路構成を示すブロック図である。高周波モジュール20は、入力スイッチ101、パワーアンプ104、送信用のバンド選択スイッチ105、複数のデュプレクサ106、アンテナスイッチ107、2つの受信用のバンド選択スイッチ108、2つのローノイズアンプ109、パワーアンプ制御回路110、受信用の出力端子選択スイッチ111、及びローノイズアンプ制御回路112を含む。パワーアンプ104は、前段増幅回路102及び後段増幅回路103を含む。この高周波モジュール20は、周波数分割複信(FDD)方式の送受信を行う機能を有する。
【0036】
パワーアンプ104の前段増幅回路102及び後段増幅回路103は、第2部材40(図4)の第2電子回路49に含まれる。入力スイッチ101、バンド選択スイッチ105、及びパワーアンプ制御回路110は、第1部材30(図4)の第1電子回路39に含まれる。その他の機能は、モジュール基板21(図2A)に実装された電子部品により実現される。図5において、第1電子回路39に含まれる電子部品に相対的に淡いハッチングを付し、第2電子回路49に含まれる電子部品に相対的に濃いハッチングを付している。なお、後述する図9から図18までのブロック図においても、第1電子回路39に含まれる電子部品及び第2電子回路49に含まれる電子部品に同様のハッチングを付している。
【0037】
次に、高周波モジュール20の構成及び機能について説明する。
入力スイッチ101の2つの入力側の接点が、それぞれ第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)を介してモジュール基板21の高周波信号入力端子IN1、IN2に接続されている。図5において、第1導体突起32を白抜きの正方形で示している。2つの高周波信号入力端子IN1、IN2から高周波信号が入力される。入力スイッチ101は、入力側の2つの接点から1つの接点を選択し、選択した接点に入力される高周波信号を前段増幅回路102に入力させる。入力スイッチ101と前段増幅回路102の入力ポートとの接続には、部材間接続配線51(図4)が用いられる。図5において、部材間接続配線51によって接続される箇所を、相対的に太い実線で示している。なお、後述する図9から図18までのブロック図においても、部材間接続配線51を相対的に太い実線で示している。
【0038】
前段増幅回路102で増幅された高周波信号が後段増幅回路103に入力される。後段増幅回路103で増幅された高周波信号が、送信側整合回路120を通ってバンド選択スイッチ105の1つの入力側の接点に入力される。後段増幅回路103の出力ポートと送信側整合回路120とは、第2部材40に設けられた第2導体突起42(図2B)を介して接続される。図5において、第2導体突起42を黒く塗り潰した正方形で示している。送信側整合回路120とバンド選択スイッチ105の入力側の接点とは、第1導体突起32を介して接続される。バンド選択スイッチ105は、複数の出力側の接点から1つの接点を選択し、後段増幅回路103で増幅された高周波信号を、選択した接点から出力させる。
【0039】
バンド選択スイッチ105の出力側の複数の接点のうち2つの接点は、それぞれ補助出力端子PAAUX1、PAAUX2に、第1導体突起32(図3B)を介して接続されている。他の6個の接点は、それぞれバンドごとに準備された複数のデュプレクサ106の送信用入力ポートに、第1導体突起32(図3B)を介して接続されている。バンド選択スイッチ105は、バンドごとに準備された複数のデュプレクサ106から1つのデュプレクサ106を選択する機能を有する。
【0040】
アンテナスイッチ107が、回路側の複数の接点とアンテナ側の2つの接点とを有する。アンテナスイッチ107の複数の回路側の接点のうち2つの接点が、それぞれ送信信号入力端子TRX1、TRX2に接続されている。回路側の他の6個の接点は、それぞれ複数のデュプレクサ106の入出力共用ポートに接続されている。アンテナ側の2つの接点は、それぞれアンテナ端子ANT1、ANT2に接続されている。アンテナ端子ANT1、ANT2に、それぞれアンテナが接続される。
【0041】
アンテナスイッチ107は、2つのアンテナ側の接点を、それぞれ回路側の複数の接点から選択した2つの接点に接続する。1つのバンドを用いて通信を行う場合には、アンテナスイッチ107は、回路側の1つの接点と、アンテナ側の1つの接点とを接続する。パワーアンプ104で増幅され、対応するバンド用のデュプレクサ106を通過した高周波信号が、選択されたアンテナ側の接点に接続されているアンテナから送信される。
【0042】
2つの受信用のバンド選択スイッチ108の各々が、入力側の4個の接点を有する。2つのバンド選択スイッチ108の各々の入力側の4個の接点のうち3個の接点は、それぞれデュプレクサ106の受信用出力ポートに接続されている。2つのバンド選択スイッチ108の各々の残りの1つの接点は、それぞれ補助入力端子LNAAUX1、LNAAUX2に接続されている。
【0043】
2つの受信用のバンド選択スイッチ108に対応して2つのローノイズアンプ109が準備されている。2つの受信用のバンド選択スイッチ108は、それぞれデュプレクサ106を通過した受信信号を、対応するローノイズアンプ109に入力させる。
【0044】
出力端子選択スイッチ111の2つの回路側の接点が、それぞれ2つのローノイズアンプ109の出力ポートに接続されている。出力端子選択スイッチ111の3つの端子側の接点が、それぞれ受信信号出力端子LNAOUT1、LNAOUT2、LNAOUT3に接続されている。ローノイズアンプ109で増幅された受信信号が、出力端子選択スイッチ111で選択された受信信号出力端子から出力される。
【0045】
電源端子VCC1、VCC2から、それぞれ前段増幅回路102及び後段増幅回路103に電源電圧が印加される。電源端子VCC1、VCC2は、第2部材40に設けられた第2導体突起42(図2B)を介してパワーアンプ104に接続される。第2部材40に設けられた第2導体突起42のうち少なくとも1つは、モジュール基板21のグランドプレーン26(図2A)に接続されるが、図5には示されていない。
【0046】
パワーアンプ制御回路110が、第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)を介して電源端子VIO1、制御信号端子SDATA1、及びクロック端子SCLK1に接続されている。パワーアンプ制御回路110は、制御信号端子SDATA1に与えられる制御信号に基づいてパワーアンプ104を制御する。パワーアンプ制御回路110とパワーアンプ104との接続には、部材間接続配線51(図4)が用いられる。
【0047】
ローノイズアンプ制御回路112が、電源端子VIO2、制御信号端子SDATA2、及びクロック端子SCLK2に接続されている。ローノイズアンプ制御回路112は、制御信号端子SDATA2に与えられる制御信号に基づいてローノイズアンプ109を制御する。
【0048】
モジュール基板21に、さらに電源端子VBAT及びドレイン電圧端子VDD2が設けられている。電源端子VBATから、パワーアンプ104のバイアス回路及びパワーアンプ制御回路110に電源が供給される。ドレイン電圧端子VDD2からモジュール基板21に実装されたローノイズアンプ制御回路112等に電源電圧が印加される。
【0049】
次に、図6Aから図7Cまでの図面を参照して、半導体装置22(図4)の製造方法について説明する。図6Aから図7Bまでの図面は、半導体装置22の製造途中段階における概略断面図であり、図7Cは、完成した半導体装置22の概略断面図である。
【0050】
図6Aに示すように、GaAs等の化合物半導体の単結晶の母基板200の上に剥離層201をエピタキシャル成長させ、剥離層201の上に素子形成層202を形成する。素子形成層202には、図3に示した半導体素子45、エミッタ電極46E、コレクタ電極46C、ベース電極46B、エミッタ配線47E、コレクタ配線47C、2層目のエミッタ配線48E等を含む素子構造が形成されている。これらの素子構造は、一般的な半導体プロセスにより形成される。図6Aでは、素子形成層202に形成された素子構造については記載を省略している。この段階では、素子形成層202に複数の第2部材40(図2A)に相当する素子構造が形成されており、個々の第2部材40に分離されていない。素子形成層202の上に絶縁性の保護膜203を形成する。
【0051】
次に、図6Bに示すように、レジストパターン(図示せず)をエッチングマスクとして、保護膜203、素子形成層202、及び剥離層201をパターニングする。この段階で、素子形成層202は個々の第2部材40(図2A)に分離される。
【0052】
次に、図6Cに示すように、分離された保護膜203の上に連結支持体204を貼り付ける。これにより、複数の保護膜203が、連結支持体204を介して相互に連結される。なお、図6Bのパターニング工程でエッチングマスクとして用いたレジストパターンを残しておき、保護膜203と連結支持体204との間にレジストパターンを介在させてもよい。
【0053】
次に、図6Dに示すように、母基板200及び素子形成層202に対して剥離層201を選択的にエッチングする。これにより、素子形成層202、保護膜203、及び連結支持体204が母基板200から剥離される。剥離層201を選択的にエッチングするために、剥離層201として、母基板200及び素子形成層202のいずれともエッチング耐性の異なる化合物半導体が用いられる。
【0054】
次に、図6Eに示すように、素子形成層202を第1部材30に接合する。この段階で第1部材30は、図2A及び図2Bに示したような個片には分離されておらず、1枚のウエハが複数の第1部材30を含んでいる。また、第1部材30には、図4に示した第1電子回路39、多層配線構造34が形成されているが、図6Eにおいては、これらの構造の図示を省略している。
【0055】
素子形成層202と第1部材30との接合は、ファンデルワールス結合または水素結合による。その他に、静電気力、共有結合、共晶合金結合等によって素子形成層202を第1部材30に接合してもよい。例えば、第1部材30の表面の一部の領域にAu膜を形成し、素子形成層202をAu膜に密着させて加圧することにより、両者を接合してもよい。
【0056】
次に、図6Fに示すように、保護膜203から連結支持体204を剥離する。ここまでの工程で、複数の第1部材30を含むウエハの上に、個片化された第2部材40が接合された構造が得られる。
【0057】
連結支持体204を剥離した後、図7Aに示すように、第1部材30及び第2部材40の上に層間絶縁膜50及び再配線層を形成する。再配線層には、第2部材40の上に配置されたパッド41、第2部材40の上から、第2部材40の縁と交差して第1部材30の上まで延びる部材間接続配線51(図4)等が含まれる。なお、図7Aには現れていないが、再配線層には、第1部材30の上に配置されたパッド31(図4)も含まれる。
【0058】
次に、図7Bに示すように、再配線層の上に保護膜52を形成し、保護膜52に複数の開口52Aを形成する。複数の開口52Aは、それぞれ、平面視においてパッド41、パッド31(図4)に包含される。開口52A内及び保護膜52の上に、第2導体突起42及び第1導体突起32(図4)を形成する。さらに、第1導体突起32及び第2導体突起42の天面にハンダ53を載せてリフロー処理を行う。
【0059】
最後に、図7Cに示すように、複数の第1部材30を含むウエハをダイシングする。これにより、第1部材30、第2部材40、その上の再配線層、及び第2導体突起42、第1導体突起32(図4)等を含む個片化された半導体装置22が得られる。
【0060】
次に、図8を参照して第1実施例の優れた効果について説明する。
図8は、第1実施例による半導体装置22を搭載した高周波モジュール20をマザーボード83に実装した状態の断面図である。第2部材40の半導体素子45(図2B)で発生した熱が、第2部材40に設けられた第2導体突起42(図2B)を通ってモジュール基板21に至る第1伝熱経路91と、第1部材30と第2部材40との接合面を介して第1部材30に至る第2伝熱経路92が形成される。
【0061】
第1部材30に伝導された熱は、第1部材30内を拡散する。一般的に、シリコン系の半導体素子35(図4)が形成される基板33の主たる材料の熱伝導率は、化合物半導体系の半導体素子45が形成される第2部材40の主たる材料の熱伝導率より高い。このため、第1部材30まで伝導された熱は、第1部材30内を拡散しやすい。第1部材30内に拡散した熱は、封止材80を通って金属膜81まで伝導される。第1部材30内に拡散した熱は、主として第1部材30の天面からその直上の金属膜81に伝導される。
【0062】
金属膜81の熱伝導率は、一般的に樹脂等が用いられる封止材80の熱伝導率より大きい。このため、第2伝熱経路92を通って金属膜81まで達した熱は、封止材80の天面を覆う金属膜81を通って、封止材80及びモジュール基板21の側面を覆う金属膜81まで伝導される。金属膜81のほぼ全域から外界に放熱されるため、第2伝熱経路92を通って金属膜81まで伝導された熱の放熱効率を高めることができる。
【0063】
このように、第2部材40の半導体素子45で発生した熱が、第2部材40から見て下方に向かう第1伝熱経路91と、上方に向かう第2伝熱経路92との両方を通って放熱される。このため、半導体素子45の温度上昇を抑制することができる。
【0064】
GaAs等の化合物半導体の電子移動度は、シリコンの電子移動度より高い。化合物半導体からなる半導体薄膜44(図3)の上にエピタキシャル成長させた化合物半導体層で形成した半導体素子45によりパワーアンプ104を構成することにより、パワーアンプ104の動作周波数を高めることができる。
【0065】
また、第1実施例では、第2部材40を、エピタキシャル成長用の母基板200(図6D)から剥離した状態で第1部材30に貼り付けるため、第2部材40を 母基板200と共に第1部材30に貼り付ける構造と比べて厚さ方向の寸法を小さくすることができる。例えば、母基板200から剥離した第2部材40の厚さは、高々数μmである。第2部材40が十分薄いため、第2部材40を第1部材30に貼り付けた状態で、両者の下面の上に半導体プロセスを用いて再配線層を形成することができる。このため、第1部材30に含まれる第1電子回路39と、第2部材40に含まれる第2電子回路49とをワイヤボンディングによって接続する構成と比べて、配線の微細化、低コスト化を図ることが可能である。
【0066】
第2電子回路49(図4)を含むMMICと、第1電子回路39(図4)を含む第1部材30とを、モジュール基板の異なる位置に別々に実装する場合には、第1電子回路39と第2電子回路49とをモジュール基板上の配線で接続しなければならない。第1実施例では、第1電子回路39と第2電子回路49とを、再配線層に配置された部材間接続配線51(図4)で接続しているため、両者を接続する配線の長さを短くすることができる。これにより、高周波信号の伝送損失を低減させることができる。さらに、高周波モジュール20の小型化を図ることができる。
【0067】
次に、図9及び図10を参照して、第1実施例の変形例について説明する。
図9及び図10は、それぞれ第1実施例の2つの変形例による半導体装置22を搭載した高周波モジュール20の回路構成を示すブロック図である。
【0068】
第1実施例(図5)では、入力スイッチ101、バンド選択スイッチ105、及びパワーアンプ制御回路110が第1部材30の第1電子回路39(図4)に含まれているが、図9に示した変形例では、パワーアンプ制御回路110のみが第1電子回路39に含まれており、入力スイッチ101及びバンド選択スイッチ105は、半導体装置22とは別にモジュール基板21(図2A)に実装されている。
【0069】
入力スイッチ101と前段増幅回路102との間は、第2部材40に設けられた第2導体突起42を介して接続されている。送信側整合回路120とバンド選択スイッチ105とは、モジュール基板21(図2A)内の配線を介して接続されている。
【0070】
図10に示した変形例では、入力スイッチ101及びパワーアンプ制御回路110が第1部材30(図4)の第1電子回路39に含まれており、バンド選択スイッチ105は、半導体装置22とは別にモジュール基板21(図2A)に実装されている。後段増幅回路103と送信側整合回路120とは、図9に示した変形例と同様に、モジュール基板21(図2A)内の配線を介して接続されている。
【0071】
次に、第1実施例の他の変形例について説明する。
第1実施例による半導体装置22が搭載された高周波モジュール20は、6個のデュプレクサ106(図5)を備えているが、デュプレクサ106の個数は6個に限定されず、その他の個数のデュプレクサ106を備えてもよい。また、受信信号出力端子LNAOUT1、LNAOUT2、LNAOUT3(図5)等の受信信号出力端子の個数は3個に限定されない。アンテナ端子ANT1、ANT2等のアンテナ端子の個数は2個に限定されない。補助出力端子PAAUX1、PAAUX2、送信信号入力端子TRX1、TRX2、補助入力端子LNAAUX1、LNAAUX2のいずれかの端子を省略してもよいし、これらの端子の個数を増やしてもよい。
【0072】
図9及び図10に示した変形例のように、入力スイッチ101及びバンド選択スイッチ105との少なくとも一方を、半導体装置22とは別にモジュール基板21に実装してもよい。逆に、アンテナスイッチ107、受信用のバンド選択スイッチ108、ローノイズアンプ109、出力端子選択スイッチ111、ローノイズアンプ制御回路112の少なくとも1つを第1電子回路39に含めてもよい。
【0073】
第1実施例では、第2部材40の半導体薄膜44(図3)としてGaAsを用いたが、他の化合物半導体を用いてもよい。半導体薄膜44に用いられる化合物半導体として、例えばAlAs、InAs、InP、GaP、InSb、GaN、InN、AlN、SiGe、SiC、Ga、GaBi、またはこれらの材料の元素を含む混晶半導体材料等が挙げられる。また、第1実施例では、第1部材30に形成される半導体素子35(図4)としてシリコン系の半導体素子を採用しているが、その他の単体半導体系、例えばゲルマニウム系の半導体素子を採用してもよい。
【0074】
第1実施例では、半導体装置22をモジュール基板21に実装するための電極として、第1導体突起32とその上のハンダ53、及び第2導体突起42とその上のハンダ53等を用いているが、その他の種々の導体突起を用いてもよい。例えば、外部接続用の導体突起として、導体からなるピラーやポスト、またはボールバンプ等を用いてもよい。
【0075】
[第2実施例]
次に、図11を参照して第2実施例による半導体装置について説明する。以下、図1から図8までの図面を参照して説明した第1実施例による半導体装置と共通の構成については説明を省略する。
【0076】
図11は、第2実施例による半導体装置22(図4)を搭載した高周波モジュール20の回路構成を示すブロック図である。第1実施例では、モジュール基板21に2つの受信用のバンド選択スイッチ108及び2つのローノイズアンプ109(図5)が搭載されている。これに対して第2実施例では、1つの受信用のバンド選択スイッチ108と1つのローノイズアンプ109が搭載されている。
【0077】
バンド選択スイッチ108は、入力側に8個の接点を有する。8個の接点のうち6個の接点は、それぞれ6個のデュプレクサ106の受信用出力ポートに接続されている。残りの2つの接点は、それぞれ補助入力端子LNAAUX1、LNAAUX2に接続されている。バンド選択スイッチ108は、入力側の8個の接点から選択した1つの接点に入力される受信信号をローノイズアンプ109に入力させる。
【0078】
出力端子選択スイッチ111の回路側の接点がローノイズアンプ109に接続されている。ローノイズアンプ109で増幅された受信信号が、3つの受信信号出力端子LNAOUT1、LNAOUT2、LNAOUT3のうち出力端子選択スイッチ111で選択された1つの端子から出力される。
【0079】
次に、第2実施例の優れた効果について説明する。
第2実施例においても第1実施例と同様に、第2部材40の半導体素子45(図4)からの放熱特性を向上させるとともに、高周波モジュール20の小型化を図ることができる。第1実施例による高周波モジュール20は、2つのバンドの受信信号を並行して処理することが可能であるが、2つのバンドの受信信号を並行して処理する機能が不要である場合には、第2実施例の構成を採用してもよい。
【0080】
[第3実施例]
次に、図12を参照して第3実施例による半導体装置について説明する。以下、図1から図8までの図面を参照して説明した第1実施例による半導体装置と共通の構成については説明を省略する。
【0081】
図12は、第3実施例による半導体装置を搭載した高周波モジュール20の回路構成を示すブロック図である。第1実施例においては第2部材40の第2電子回路49(図4)が1つのパワーアンプ104(図5)を含んでいる。これに対して第3実施例では、第2電子回路49(図9)が2系統のパワーアンプ104を含んでいる。パワーアンプ104の各々は、前段増幅回路102及び後段増幅回路103を含んでいる。
【0082】
また、第1実施例では、入力スイッチ101(図5)が第1部材30の第1電子回路39(図4)に含まれているが、第3実施例では、入力スイッチ101が半導体装置22(図2A)とは別にモジュール基板21に実装されている。
【0083】
入力スイッチ101は、回路側に2つの接点を有する。回路側の2つの接点は、それぞれ第2部材40に設けられた第2導体突起42を介して2つの前段増幅回路102に接続されている。入力スイッチ101は、2つの高周波信号入力端子IN1、IN2と、2つの前段増幅回路102との接続状態を切り替える。すなわち、一方の高周波信号入力端子IN1に入力された高周波信号が一方の前段増幅回路102に入力され、他方の高周波信号入力端子IN2に入力された高周波信号が他方の前段増幅回路102に入力される。
【0084】
送信用のバンド選択スイッチ105は、入力側に2つの接点を有する。入力側の2つの接点は、それぞれ2つの送信側整合回路120を介して2つの後段増幅回路103に接続されている。バンド選択スイッチ105は、入力側の一方の接点を出力側の複数の接点のうち1つの接点に接続し、入力側の他方の接点を出力側の複数の接点のうち他の1つの接点に接続する。
【0085】
電源端子VCC1から2つの前段増幅回路102に電源が供給され、電源端子VCC2から2つの後段増幅回路103に電源が供給される。パワーアンプ制御回路110が2系統のパワーアンプ104を制御する。
【0086】
次に、第3実施例の優れた効果について説明する。
第3実施例においても第1実施例と同様に、第2部材40の半導体素子45(図4)からの放熱特性を向上させるとともに、高周波モジュール20の小型化を図ることができる。さらに、第3実施例では、2つのバンドの高周波信号を同時に送信するキャリアアグリゲーションに対応することができる。
【0087】
次に第3実施例の変形例について説明する。
第3実施例では、入力スイッチ101を半導体装置22(図2A)とは別にモジュール基板21(図2A)に実装しているが、第1実施例と同様に第1部材30(図4)の第1電子回路39に入力スイッチ101を含めてもよい。
【0088】
[第4実施例]
次に、図13を参照して第4実施例による半導体装置について説明する。以下、図1から図8までの図面を参照して説明した第1実施例による半導体装置と共通の構成については説明を省略する。
【0089】
図13は、第4実施例による半導体装置22(図4)を搭載した高周波モジュール20の回路構成を示すブロック図である。第1実施例(図5)では、前段増幅回路102が、第2部材40(図4)の第2電子回路49に含まれる。これに対して第4実施例では、前段増幅回路102が、第1部材30(図4)の第1電子回路39に含まれる。前段増幅回路102の出力ポートと後段増幅回路103の入力ポートとは、部材間接続配線51(図4)を介して接続されている。
【0090】
電源端子VCC1から、第1部材30に設けられた第1導体突起32(図4)を介して前段増幅回路102に電源が供給される。パワーアンプ制御回路110と前段増幅回路102とは、第1部材30の多層配線構造34内に配置された配線34W(図4)を介して接続される。
【0091】
次に、第4実施例の優れた効果について説明する。第4実施例においても第1実施例と同様に、第2部材40の半導体素子45(図4)からの放熱特性を向上させるとともに、高周波モジュール20の小型化を図ることができる。前段増幅回路102は後段増幅回路103に比べて出力パワーが低いため、シリコン系半導体素子で実現することが可能である。このため、前段増幅回路102を第1部材30(図4)の第1電子回路39に含めることができる。また、前段増幅回路102を第1電子回路39に含めることにより、前段増幅回路102と入力スイッチ101との相性が良くなり、ノイズ特性が改善されるという効果も得られる。
【0092】
[第5実施例]
次に、図14を参照して第5実施例による半導体装置について説明する。以下、図1から図8までの図面を参照して説明した第1実施例による半導体装置と共通の構成については説明を省略する。
【0093】
図14は、第5実施例による半導体装置22(図4)を搭載した高周波モジュール20の回路構成を示すブロック図である。第1実施例による高周波モジュール20は、FDD方式の送受信を行う機能を有している。これに対して第5実施例による高周波モジュール20は、時分割複信(TDD)方式の送受信を行う機能を有している。
【0094】
第5実施例による高周波モジュール20は、異なるバンドの送受信信号を処理する2系統の送受信回路を備えている。2つの送受信回路の各々は、パワーアンプ104、送信側整合回路120、送受信切替スイッチ115、バンドパスフィルタ116、受信側整合回路121、及びローノイズアンプ109を含む。パワーアンプ104の各々は、前段増幅回路102と後段増幅回路103との2段構成とされている。
【0095】
入力スイッチ101の2つの入力側の接点が、それぞれ2つの高周波信号入力端子IN1、IN2に接続されている。入力スイッチ101の2つの出力側の接点が、それぞれ2つの前段増幅回路102の入力ポートに接続されている。入力スイッチ101は、2つの高周波信号入力端子IN1、IN2と、2つの前段増幅回路102との間の接続状態を切り替える。
【0096】
後段増幅回路103の出力ポートが、送信側整合回路120を介して送受信切替スイッチ115の送信信号入力接点に接続されている。送受信切替スイッチ115の受信信号出力接点が、受信側整合回路121を介してローノイズアンプ109の入力ポートに接続されている。送受信切替スイッチ115は、さらに送受信共用接点を有しており、送受信共用接点を送信信号入力接点及び受信信号出力接点の一方に選択的に接続することにより、送信と受信とを切り替える。
【0097】
2つの送受信切替スイッチ115の送受信共用接点が、それぞれバンドパスフィルタ116を介してアンテナスイッチ107の回路側の2つの接点に接続されている。アンテナスイッチ107の2つのアンテナ側の接点が、それぞれアンテナ端子ANT1、ANT2に接続されている。
【0098】
2つのローノイズアンプ109と3つの受信信号出力端子LNAOUT1、LNAOUT2、LNAOUT3とを接続する出力端子選択スイッチ111の構成は、第1実施例による高周波モジュール20の出力端子選択スイッチ111の構成(図5)と同一である。
【0099】
入力スイッチ101、2つの前段増幅回路102、パワーアンプ制御回路110、2つの送受信切替スイッチ115が、第1部材30(図4)の第1電子回路39に含まれる。2つの後段増幅回路103が、第2部材40(図4)の第2電子回路49に含まれる。
【0100】
第1電子回路39と第2電子回路49とは、再配線層に形成された部材間接続配線51(図4)を介して接続されている。第1電子回路39とモジュール基板21(図4)上の回路とは、第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)を介して接続されている。第2電子回路49とモジュール基板21(図4)上の回路とは、第2部材40に設けられた第2導体突起42(図2B)を介して接続されている。
【0101】
次に、第5実施例の優れた効果について説明する。
第5実施例においても第1実施例と同様に、第2部材40の半導体素子45(図4)からの放熱特性を向上させるとともに、高周波モジュール20の小型化を図ることができる。
【0102】
次に、図15図16図17を参照して第5実施例の変形例による半導体装置について説明する。図15図16図17は、それぞれ第5実施例の変形例による半導体装置22を搭載した高周波モジュール20の回路構成を示すブロック図である。
【0103】
図15に示した変形例では、第1部材30の第1電子回路39が、第5実施例による半導体装置22の第1電子回路39の構成に加えて、さらに2つのバンドパスフィルタ116を含む。バンドパスフィルタ116は、例えば第1部材30の基板33(図4)の上、または多層配線構造34(図4)の内層に配置される受動素子により実現される。
【0104】
送受信切替スイッチ115の送受信共用接点とバンドパスフィルタ116とが、第1部材30の多層配線構造34(図4)内の配線34W等によって接続される。バンドパスフィルタ116とアンテナスイッチ107の回路側の接点とは、第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)を介して接続される。
【0105】
図16に示した変形例では、第1部材30の第1電子回路39が、図15に示した変形例による半導体装置22の第1電子回路39の構成に加えて、さらにアンテナスイッチ107を含む。バンドパスフィルタ116とアンテナスイッチ107の回路側の接点とが、第1部材30の多層配線構造34(図4)内の配線34W等によって接続される。アンテナスイッチ107のアンテナ側の接点が、第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)を介して接続される。
【0106】
図17に示した変形例では、第1部材30の第1電子回路39が、図16に示した変形例による半導体装置22の第1電子回路39の構成に加えて、さらにローノイズアンプ制御回路112、2つのローノイズアンプ109、及び出力端子選択スイッチ111を含む。ローノイズアンプ109の入力ポートと受信側整合回路121とが、第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)を介して接続されている。さらに、出力端子選択スイッチ111の端子側の接点と、受信信号出力端子LNAOUT1、LNAOUT2、LNAOUT3とが、それぞれ第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)を介して接続されている。ローノイズアンプ制御回路112は、第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)を介して、電源端子VIO2、制御信号端子SDATA2、及びクロック端子SCLK2に接続されている。
【0107】
図15図16図17に示した変形例のように、高周波モジュール20を構成する複数の回路部品のうち第1部材30に含まれる第1電子回路39を構成する回路部品を増やすことにより、モジュール基板21(図2A)に実装すべき部品点数を削減することができる。これにより、高周波モジュール20の小型化を図ることができる。
【0108】
[第6実施例]
次に、図18を参照して第6実施例による半導体装置について説明する。以下、図14を参照して説明した第5実施例による半導体装置と共通の構成については説明を省略する。
【0109】
図18は、第6実施例による半導体装置22(図4)の回路構成を示すブロック図である。第5実施例による半導体装置22が搭載された高周波モジュール20は、2系統の送受信回路を備えているが、第6実施例による半導体装置22に備えられている送受信回路は1系統のみである。送受信回路が1系統であるため、第5実施例による半導体装置22が備えている入力スイッチ101(図14)は、第6実施例による半導体装置22には備えられていない。
【0110】
パワーアンプ104の後段増幅回路103以外の全ての機能が、第1部材30に含まれる第1電子回路39によって実現される。すなわち、第1電子回路39が、前段増幅回路102、パワーアンプ制御回路110、ローノイズアンプ制御回路112、送信側整合回路120、受信側整合回路121、送受信切替スイッチ115、バンドパスフィルタ116、アンテナスイッチ107、ローノイズアンプ109、及び出力端子選択スイッチ111を含む。送信側整合回路120及び受信側整合回路121には、キャパシタ、インダクタ等の受動素子が用いられる。
【0111】
第1電子回路39を、第2部材40(図4)に含まれる第2電子回路49以外の外部の回路と接続するための端子が、第1部材30に設けられた第1導体突起32(図2B)で構成される。後段増幅回路103用の電源端子VCC2は、第2部材40に設けられた第2導体突起42(図2B)で構成される。
【0112】
次に、第6実施例の優れた効果について説明する。第6実施例による半導体装置22を用いると、高周波モジュール20を構成するために、モジュール基板21(図2A)に実装する表面実装部品23が必要とされない。すなわち、半導体装置22単体で高周波モジュール20を実現することができる。このため、高周波モジュール20の小型化をさらに進めることができる。なお、第6実施例による半導体装置22をモジュール基板21に実装してもよい。
【0113】
また、第6実施例による半導体装置22においても、第2部材40の半導体素子45で発生した熱は、第2導体突起42を通して下方に伝導させる第1伝熱経路91(図8)と、第1部材30に伝導させる第2伝熱経路92(図8)とが形成される。このため、第1実施例と同様に、放熱特性を向上させることができる。
【0114】
次に、第6実施例の変形例について説明する。第6実施例による半導体装置22は、1系統の送受信回路を備えているが、第5実施例による半導体装置22を搭載した高周波モジュール20(図14)のように、2系統の送受信回路を備えてもよいし、3系統以上の送受信回路を備えてもよい。この場合、複数系統の送受信回路のそれぞれに含まれる後段増幅回路103以外の機能は、すべて第1電子回路39で実現される。複数系統の送受信回路を備える場合には、第5実施例による半導体装置22(図14)のように、第1電子回路39が入力スイッチ101を含むようにするとよい。
【0115】
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【符号の説明】
【0116】
20 高周波モジュール
21 モジュール基板
22 半導体装置
23 表面実装部品
24 ランド
25 ハンダ
26 グランドプレーン
27 接続端子
28 ビア
30 第1部材
30L 下面
30U 天面
31 パッド
32 第1導体突起
33 基板
34 多層配線構造
34L 内層ランド
34P パッド
34V ビア
34W 配線
35 半導体素子
36 受動素子
39 第1電子回路
40 第2部材
41 パッド
42 第2導体突起
44 半導体薄膜
44A サブコレクタ層
44B 素子分離領域
45 半導体素子
45B ベース層
45BM ベースメサ
45C コレクタ層
45E エミッタ層
45EM エミッタメサ
45P キャップ層
45T コンタクト層
46 エミッタ電極
46A 合金化領域
46B ベース電極
46C コレクタ電極
46E エミッタ電極
47C コレクタ配線
47E エミッタ配線
48A パッド
48E エミッタ配線
49 第2電子回路
50 層間絶縁膜
51 部材間接続配線
52 保護膜
52A 開口
53 ハンダ
80 封止材
81 金属膜
83 マザーボード
84 ランド
85 ハンダ
91 第1伝熱経路
92 第2伝熱経路
101 入力スイッチ
102 前段増幅回路
103 後段増幅回路
104 パワーアンプ
105 送信用のバンド選択スイッチ
106 デュプレクサ
107 アンテナスイッチ
108 受信用のバンド選択スイッチ
109 ローノイズアンプ
110 パワーアンプ制御回路
111 受信用の出力端子選択スイッチ
112 ローノイズアンプ制御回路
115 送受信切替スイッチ
116 バンドパスフィルタ
120 送信側整合回路
121 受信側整合回路
200 母基板
201 剥離層
202 素子形成層
203 保護膜
204 連結支持材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18