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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 9/00 20060101AFI20240806BHJP
   B65H 85/00 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
B65H9/00 A
B65H85/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021002271
(22)【出願日】2021-01-08
(65)【公開番号】P2022107366
(43)【公開日】2022-07-21
【審査請求日】2023-06-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加納 邦彦
【審査官】大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-286609(JP,A)
【文献】特開2010-260680(JP,A)
【文献】特開2013-64911(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 9/00
B65H 85/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に向けて前記記録媒体を搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部における前記記録媒体の搬送可能領域に対して、前記記録媒体の搬送面に平行で、かつ、直交する所定方向における一方側に配置された規制部材を有し、前記記録媒体を前記規制部材に沿わせながら、前記画像形成部に向けて搬送することで前記記録媒体の傾きを補正する傾き補正部と、
前記第1搬送部により前記画像形成部に搬送された後の記録媒体を前記第1搬送部に向けて再搬送するように構成された第2搬送部と、
前記第2搬送部に設けられ、前記第1搬送部に再搬送された前記記録媒体が前記傾き補正部で前記規制部材に沿うように、前記第2搬送部における前記記録媒体の移動経路を矯正する矯正部と、
前記第1搬送部に前記記録媒体を供給する供給部と、
を備え、
前記矯正部は、前記記録媒体が前記規制部材に対して前記所定方向における他方側に所定間隔ずれた状態で前記第1搬送部に導入されるように、前記他方側に前記記録媒体を移動させて前記移動経路を調整し、
前記傾き補正部は、前記記録媒体を搬送しながら、前記記録媒体を前記規制部材側に移動させる移動部材を有し、
前記供給部は、前記所定方向における、前記規制部材と前記記録媒体の側端との間隔が所定間隔となるように、前記記録媒体を供給し、
前記矯正部における前記記録媒体の矯正量は、前記供給部から供給された後、前記傾き補正部によって前記規制部材側に移動する移動量に対応した矯正量に設定される、
画像形成装置。
【請求項2】
前記矯正部は、前記搬送可能領域に対して、前記所定方向における他方側で前記記録媒体が沿って移動するように配置される矯正規制部材を有する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記傾き補正部は、前記第2搬送部と前記第1搬送部との合流部分と、前記第1搬送部における前記画像形成部に対応する部分との間に配置される、
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記矯正部は、前記第2搬送部において、前記第1搬送部との合流部分までの前記記録媒体の搬送長が、前記記録媒体の搬送方向の長さ以上となる位置に配置される、
請求項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に向けて前記記録媒体を搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部における前記記録媒体の搬送可能領域に対して、前記記録媒体の搬送面に平行で、かつ、直交する所定方向における一方側に配置された規制部材を有し、前記記録媒体を前記規制部材に沿わせながら、前記画像形成部に向けて搬送することで前記記録媒体の傾きを補正する傾き補正部と、
前記第1搬送部により前記画像形成部に搬送された後の記録媒体を前記第1搬送部に向けて再搬送するように構成された第2搬送部と、
前記第2搬送部に設けられ、前記第1搬送部に再搬送された前記記録媒体が前記傾き補正部で前記規制部材に沿うように、前記第2搬送部における前記記録媒体の移動経路を矯正する矯正部と、
を備え、
前記矯正部は、前記記録媒体が前記規制部材に対して前記所定方向における他方側に所定間隔ずれた状態で前記第1搬送部に導入されるように、前記他方側に前記記録媒体を移動させて前記移動経路を調整し、
前記傾き補正部は、前記第2搬送部と前記第1搬送部との合流部分と、前記第1搬送部における前記画像形成部に対応する部分との間に配置され、
前記矯正部は、前記第2搬送部において、前記第1搬送部との合流部分までの前記記録媒体の搬送長が、前記記録媒体の搬送方向の長さ以上となる位置に配置される、
画像形成装置。
【請求項6】
前記傾き補正部は、前記第1搬送部に配置される第1傾き補正部と、前記第2搬送部に配置される第2傾き補正部とを有し、
前記画像形成部は、前記第1搬送部によって搬送される記録媒体に画像を形成し、前記第2搬送部に当該記録媒体を搬送する第1画像形成部と、前記第2搬送部によって搬送される記録媒体に画像を形成する第2画像形成部とを有し、
前記矯正部は、前記第2傾き補正部で前記記録媒体が前記規制部材に沿うように、前記記録媒体の移動経路を矯正する、
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に向けて前記記録媒体を搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部における前記記録媒体の搬送可能領域に対して、前記記録媒体の搬送面に平行で、かつ、直交する所定方向における一方側に配置された規制部材を有し、前記記録媒体を前記規制部材に沿わせながら、前記画像形成部に向けて搬送することで前記記録媒体の傾きを補正する傾き補正部と、
前記第1搬送部により前記画像形成部に搬送された後の記録媒体を前記第1搬送部に向けて再搬送するように構成された第2搬送部と、
前記第2搬送部に設けられ、前記第1搬送部に再搬送された前記記録媒体が前記傾き補正部で前記規制部材に沿うように、前記第2搬送部における前記記録媒体の移動経路を矯正する矯正部と、
を備え、
前記矯正部は、前記記録媒体が前記規制部材に対して前記所定方向における他方側に所定間隔ずれた状態で前記第1搬送部に導入されるように、前記他方側に前記記録媒体を移動させて前記移動経路を調整し、
前記傾き補正部は、前記第1搬送部に配置される第1傾き補正部と、前記第2搬送部に配置される第2傾き補正部とを有し、
前記画像形成部は、前記第1搬送部によって搬送される記録媒体に画像を形成し、前記第2搬送部に当該記録媒体を搬送する第1画像形成部と、前記第2搬送部によって搬送される記録媒体に画像を形成する第2画像形成部とを有し、
前記矯正部は、前記第2傾き補正部で前記記録媒体が前記規制部材に沿うように、前記記録媒体の移動経路を矯正する、
画像形成装置。
【請求項8】
前記傾き補正部と前記矯正部との間における前記記録媒体の位置を検出可能な検出部と、
前記検出部の検出結果に応じて、前記矯正部での前記記録媒体の矯正量を変更する変更部と、
を備える請求項1~の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に向けて前記記録媒体を搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部における前記記録媒体の搬送可能領域に対して、前記記録媒体の搬送面に平行で、かつ、直交する所定方向における一方側に配置された規制部材を有し、前記記録媒体を前記規制部材に沿わせながら、前記画像形成部に向けて搬送することで前記記録媒体の傾きを補正する傾き補正部と、
前記第1搬送部により前記画像形成部に搬送された後の記録媒体を前記第1搬送部に向けて再搬送するように構成された第2搬送部と、
前記第2搬送部に設けられ、前記第1搬送部に再搬送された前記記録媒体が前記傾き補正部で前記規制部材に沿うように、前記第2搬送部における前記記録媒体の移動経路を矯正する矯正部と、
前記傾き補正部と前記矯正部との間における前記記録媒体の位置を検出可能な検出部と、
前記検出部の検出結果に応じて、前記矯正部での前記記録媒体の矯正量を変更する変更部と、
を備え、
前記矯正部は、前記記録媒体が前記規制部材に対して前記所定方向における他方側に所定間隔ずれた状態で前記第1搬送部に導入されるように、前記他方側に前記記録媒体を移動させて前記移動経路を調整する、
画像形成装置。
【請求項10】
前記第2搬送部は、前記記録媒体の表裏を反転可能な反転部を有する、
請求項1~9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置においては、搬送される記録媒体の傾きを補正した上で画像形成部に記録媒体が搬送されるものが一般的に知られている。記録媒体の傾きを補正する方法としては、例えばステアリングローラーまたはループ形成レジストにより、記録媒体の傾きを補正した後、シフトローラー等で記録媒体の幅方向の所望の位置に記録媒体を移動させる方法が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、記録媒体の側端の位置の検知結果に基づいてシフトローラーによる記録媒体のずらし量や記録媒体の第2面(裏面)の印字位置を決定する構成が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、サイド規制板と斜め寄せローラーで記録媒体の傾きを補正した後、シフトローラーで記録媒体の幅方向の位置合わせを行う構成が開示されている。
【0005】
また、別の方法として、上記のサイド規制板に記録媒体を沿わせながら、記録媒体を搬送することで記録媒体の傾きを補正する方法も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2017-145091号公報
【文献】特開2018-43823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のような記録媒体の傾き補正方法であると、再搬送経路を有する構成等、複数回、画像形成部に記録媒体を搬送する画像形成装置において、2回目以降の画像形成において、所望の傾き補正を行えないおそれがある。
【0008】
例えば、シフトローラーを用いる傾き補正方法の場合、シフトローラーで記録媒体の位置合わせを行うので、1つの記録媒体毎の動作シーケンスが多く生産的に不利である。さらに短時間で複雑な制御を行う必要となるので、傾きの補正を行った後も記録媒体の傾きや位置ばらつきが発生しやすいという問題が生じる。
【0009】
また、サイド規制板に記録媒体を沿わせる傾き補正方法の場合、2回目以降の画像形成における記録媒体の搬送に起因して記録媒体の所望の位置からずれると、記録媒体がサイド規制板に衝突して傾き補正の動作を行えなくなるという問題が生じる。
【0010】
本発明の目的は、記録媒体の傾き補正を簡易、かつ、正確に行うことが可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に向けて前記記録媒体を搬送する第1搬送部と、
前記第1搬送部における前記記録媒体の搬送可能領域に対して、前記記録媒体の搬送面に平行で、かつ、直交する所定方向における一方側に配置された規制部材を有し、前記記録媒体を前記規制部材に沿わせながら、前記画像形成部に向けて搬送することで前記記録媒体の傾きを補正する傾き補正部と、
前記第1搬送部により前記画像形成部に搬送された後の記録媒体を前記第1搬送部に向けて再搬送するように構成された第2搬送部と、
前記第2搬送部に設けられ、前記第1搬送部に再搬送された前記記録媒体が前記傾き補正部で前記規制部材に沿うように、前記第2搬送部における前記記録媒体の移動経路を矯正する矯正部と、
前記第1搬送部に前記記録媒体を供給する供給部と、
を備え、
前記矯正部は、前記記録媒体が前記規制部材に対して前記所定方向における他方側に所定間隔ずれた状態で前記第1搬送部に導入されるように、前記他方側に前記記録媒体を移動させて前記移動経路を調整し、
前記傾き補正部は、前記記録媒体を搬送しながら、前記記録媒体を前記規制部材側に移動させる移動部材を有し、
前記供給部は、前記所定方向における、前記規制部材と前記記録媒体の側端との間隔が所定間隔となるように、前記記録媒体を供給し、
前記矯正部における前記記録媒体の矯正量は、前記供給部から供給された後、前記傾き補正部によって前記規制部材側に移動する移動量に対応した矯正量に設定される
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、記録媒体の傾き補正を簡易、かつ、正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
図2】画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。
図3】記録媒体の搬送の様子を説明するための図である。
図4】記録媒体の搬送の様子を説明するための図である。
図5】記録媒体の搬送の様子を説明するための図である。
図6】記録媒体の搬送の様子を説明するための図である。
図7】記録媒体の搬送の様子を説明するための図である。
図8】記録媒体の搬送の様子を説明するための図である。
図9】記録媒体の搬送の様子を説明するための図である。
図10】変形例にかかる矯正規制部材を示す図である。
図11】検出部を有する画像形成装置の概略構成を示す図である。
図12】2つの画像形成部を有する画像形成装置の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、画像形成装置1は、記録媒体Pに対する画像の記録を行うインクジェット式の画像形成装置である。画像形成装置1は、給紙部10と、搬送部20と、画像形成部30と、再搬送部40と、排出部50と、矯正部60と、制御部100とを備える。
【0016】
また、本実施の形態の画像形成装置1の構造を説明するにあたり、直交座標系(X,Y,Z)を使用する。後述する図においても共通の直交座標系(X,Y,Z)で示している。画像形成装置1は、例えばX方向が図1における奥行き方向、Y方向が図1における左右方向、Z方向が図1における上下方向となるように搭載される。
【0017】
図2に示すように、制御部100は、CPU101(Central Processing Unit)、RAM102(Random Access Memory)、ROM103(Read Only Memory)、記憶部104等を備える。CPU101は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM102に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部104に格納されている各種データが参照される。記憶部104は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
【0018】
画像形成装置1は、制御部100による制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを搬送部20により、画像形成部30に搬送して画像形成部30で記録媒体P上にインクを吐出して画像を記録する。画像形成装置1は、画像を記録した後、排出部50に当該記録媒体Pを搬送する。
【0019】
詳しくは、画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色についてそれぞれ所定の記録階調数で記録媒体P上に色を重ねて出力することで当該記録媒体P上にカラー画像を記録する。
【0020】
記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった紙の他、布帛またはシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
【0021】
給紙部10は、記録媒体Pを搬送部20に向けて供給する部分であり、記録媒体Pを格納する給紙トレー11等を有する。給紙部10は、本発明の「供給部」に対応する。
【0022】
搬送部20は、給紙部10から供給された記録媒体Pを、画像形成部30を経由して排出部50に向けて搬送する部分であり、アライナー部21と、搬送経路部22とを有する。搬送部20は、本発明の「第1搬送部」に対応する。なお、本実施の形態では、搬送部20は、Y方向の-側から+側に向かう方向に記録媒体Pを搬送する。
【0023】
アライナー部21は、給紙部10から供給された記録媒体Pの搬送経路部22におけるX方向(幅方向)の位置を調整して、記録媒体Pの傾きを補正する。アライナー部21は、搬送部20と再搬送部40との合流部分20Aと、搬送部20における画像形成部30に対応する部分(搬送経路部22)との間に設けられ、ベルト部材211と、吸引部材212と、規制部材213とを有する。アライナー部21は、本発明の「傾き補正部」に対応する。
【0024】
ベルト部材211は、無端状に構成されており、給紙部10から供給された記録媒体Pを搬送する。ベルト部材211の搬送面には、複数の孔が設けられている。
【0025】
吸引部材212は、例えばエアーを吸引可能なファンであり、ベルト部材211の複数の孔を介してエアーを吸引する。これにより、ベルト部材211の搬送面の記録媒体Pが当該搬送面に吸着する。
【0026】
また、図3に示すように、ベルト部材211は、記録媒体Pを搬送方向(Y方向)に対して傾斜した方向に搬送する。本実施の形態における給紙部10は、搬送部20における画像形成領域32に対応する領域32Aに対して、搬送方向に平行で、かつ、直交する所定方向であるX方向の+側(他方側)にずれた経路に記録媒体Pを供給する。
【0027】
給紙部10における記録媒体Pの供給するX方向の位置は、図3における給紙部10における二点鎖線で示される記録媒体Pの位置である。
【0028】
ベルト部材211は、記録媒体Pを搬送方向に対して傾斜した方向、具体的には、記録媒体PをX方向の+側から-側に向かうように傾斜した方向に記録媒体Pを搬送する。つまり、ベルト部材211は、記録媒体Pを搬送しながら、記録媒体PをX方向の-側(規制部材213側)に移動させる。これにより、記録媒体Pの移動経路を画像形成領域32に対応する領域32Aに合わせることが可能となる。ベルト部材211は、本発明の「移動部材」に対応する。
【0029】
規制部材213は、記録媒体Pの搬送方向に沿って延びる板状の部材であり、記録媒体Pの搬送可能領域に対して、X方向における-側(一方側)に配置されている。記録媒体Pの搬送可能領域は、例えば、給紙部10における記録媒体PのX方向の+側の端部から、ベルト部材211におけるX方向の-側の端部までの領域等、給紙部10から画像形成部30までの間で記録媒体Pが搬送され得る領域である。
【0030】
本実施の形態では、給紙部10から領域32Aに対してX方向の+側にずれた経路、つまり、X方向における規制部材213と記録媒体PのX方向の-側の端部(側端)との間隔が所定間隔となるように、記録媒体Pが供給される。そのため、ベルト部材211によって記録媒体Pが搬送方向に対して傾斜した方向に搬送されることで、記録媒体PのX方向の-側の端部が規制部材213に突き当たる。
【0031】
そして、図4に示すように、記録媒体Pは、規制部材213に沿いながら、搬送される。つまり、アライナー部21は、記録媒体Pを規制部材213に沿わせながら画像形成部30に向けて搬送することで記録媒体Pの傾きを補正する。アライナー部21は、本発明の「傾き補正部」に対応する。
【0032】
図1および図2に示すように、搬送経路部22は、アライナー部21を通過した記録媒体Pが画像形成部30を経由して排出部50に排出されるまでの搬送経路を構成する。搬送経路部22は、所定の間隔をおいて平行に配置された従動ローラー221および駆動ローラー222とで張架された無端状の搬送ベルト223を有する。従動ローラー221および駆動ローラー222に張架された搬送ベルト223の上面は、記録媒体Pを密着させて載置する載置面とされている。
【0033】
搬送経路部22では、駆動ローラー222が副走査モーターの回転駆動によって、図1中の反時計回り方向に所定速度で回転することにより、従動ローラー221との間に架け渡された搬送ベルト223を回転移動させる。かかる動作により、搬送ベルト223の上面に載置されている記録媒体Pは、Y方向の+側に向けて搬送される。
【0034】
画像形成部30は、複数(4つ)のヘッドユニット31を有しており、搬送経路部22における搬送ベルト223の搬送面と所定の距離だけ離隔されるように配置される。4つのヘッドユニット31は、Y,M,C,Kの4色のインクにそれぞれ対応しており、それぞれが異なる複数種類のインクを吐出可能に構成されている。
【0035】
ヘッドユニット31は、画像の記録時に固定されて用いられ、記録媒体Pの搬送に応じて搬送方向の異なる位置に所定の間隔で順次インクを吐出していく、シングルパス方式で画像を記録する。なお、画像形成部30は、シングルパス方式に限られず、記録媒体Pの幅方向に走査可能なキャリッジを用いる、スキャン方式で画像を記録するものでも良い。
【0036】
再搬送部40は、両面印刷または追い刷り印刷の際に、搬送部20によって画像形成部30に搬送された後の記録媒体Pを搬送部20(画像形成部30)に向けて再搬送するための再搬送経路を構成する。再搬送部40は、本発明の「第2搬送部」に対応する。
【0037】
再搬送部40は、搬送部20と排出部50との間の位置から分岐して、搬送ベルト223のZ方向の-側を通り、アライナー部21の上流側の合流部分20Aで搬送部20と合流する。つまり、再搬送部40は、アライナー部21を経由して画像形成部30に向かうように記録媒体Pを搬送する。
【0038】
再搬送部40では、制御部100の制御の下、搬送経路部22を搬送されて、画像形成部30を通過した記録媒体Pが導かれることで、記録媒体Pが搬送部20に向けて再搬送される。
【0039】
また、再搬送部40には、記録媒体Pの表裏を反転可能な反転部41が設けられている。反転部41は、例えば、再搬送部40における記録媒体Pの導入部分と、矯正部60との間において、再搬送部40から分岐して設けられている。両面印刷の場合、記録媒体Pが反転部41に導かれた上で、再搬送部40に戻されることで記録媒体Pの表裏が反転する。また、追い刷り印刷の場合、記録媒体Pが反転部41に導かれることなく、再搬送部40を搬送される。なお、再搬送部40では、常に記録媒体Pが反転部41を経由して搬送されても良いし、両面印刷および追い刷り印刷の設定に応じて反転部41を経由するか否かについて選択可能であっても良い。
【0040】
排出部50は、搬送部20によって画像形成部30を通過した記録媒体Pが排出される部分であり、当該記録媒体Pが載置される排出トレー51等を有する。
【0041】
矯正部60は、再搬送部40に設けられ、搬送部20に合流した後の記録媒体Pがアライナー部21で規制部材213に沿うように、記録媒体Pの移動経路を矯正する部分である。
【0042】
矯正部60は、上記の反転部41の下流側であって、搬送部20との合流部分20Aまでの記録媒体Pの搬送長が、記録媒体Pの搬送方向の長さ以上となる位置に配置されている。矯正部60は、矯正ベルト部材61と、矯正吸引部材62と、矯正規制部材63とを有する。
【0043】
矯正ベルト部材61は、無端状に構成されており、再搬送部40を搬送される記録媒体Pを搬送可能に構成されている。矯正ベルト部材61の搬送面には、複数の孔が設けられている。
【0044】
矯正吸引部材62は、例えばエアーを吸引可能なファンであり、矯正ベルト部材61の複数の孔を介してエアーを吸引する。これにより、矯正ベルト部材61の搬送面の記録媒体Pが当該搬送面に吸着する。
【0045】
また、図5および図6に示すように、矯正ベルト部材61は、記録媒体Pを搬送方向に対して傾斜した方向に搬送する。なお、図5および図6における破線で示される規制部材213は、Z方向から見た際の、再搬送部40のZ方向の+側にある搬送部20の規制部材213に対応する位置であることを示している。
【0046】
矯正ベルト部材61は、記録媒体PをX方向の-側から+側に向かうように傾斜した方向に記録媒体Pを搬送する。つまり、矯正ベルト部材61は、記録媒体Pの搬送可能領域に対して、規制部材213とは反対側であるX方向の+側に記録媒体Pを移動させる。矯正ベルト部材61は、本発明の「調整部」に対応する。
【0047】
記録媒体Pの搬送可能領域は、図3における搬送可能領域と同様に、再搬送部40に導かれた際の記録媒体PのX方向の-側の端部(図5における実線で示す記録媒体P)から、矯正ベルト部材61のX方向の+側の端部までの領域等、再搬送部40で記録媒体Pが搬送され得る領域である。
【0048】
再搬送部40に搬送されてきた記録媒体PのX方向の位置は、アライナー部21によって、規制部材213に対応する位置に調整されているため、規制部材213に対応する位置に、X方向の-側の端部が位置している(破線L参照)。このままの状態で、再搬送部40を介して記録媒体Pが搬送部20に搬送されると、給紙部10からの供給位置(図3に示す破線の記録媒体P)に対してX方向の-側にずれた規制部材213に対応する位置で搬送部20に入ることとなる。
【0049】
そうすると、アライナー部21でX方向の+側から-側に傾斜する方向に搬送された場合、記録媒体PのX方向の-側の端部が、規制部材213よりもX方向の-側にずれるので、記録媒体Pの先端(Y方向の+側の端部)が規制部材213に衝突しやすくなり、アライナー部21で傾き補正の動作を行えなくなる。
【0050】
それに対し、本実施の形態では、矯正部60によって、記録媒体Pの移動経路が矯正されるので、記録媒体Pが規制部材213に対してX方向の+側にずれた状態で搬送部20に導入される。その結果、記録媒体Pが規制部材213に衝突することを抑制することができ、ひいてはアライナー部21で傾き補正を正確に行うことができる。
【0051】
矯正規制部材63は、記録媒体Pの搬送方向に沿って延びる板状の部材であり、記録媒体Pの搬送可能領域に対して、規制部材213とは反対側であるX方向の+側に配置されている。
【0052】
つまり、矯正規制部材63は、記録媒体Pの搬送可能領域に対して、規制部材213とは反対側に位置する。具体的には、矯正規制部材63は、給紙部10から供給される記録媒体PのX方向の+側の端部に対応する位置に配置されている。これにより、矯正ベルト部材61によって記録媒体PがX方向の+側に移動することで、記録媒体PのX方向の+側の端部が、矯正規制部材63に突き当たる。その結果、矯正部60によって、記録媒体PのX方向の位置が、給紙部10によって供給される記録媒体Pの位置と略同じ位置になる。
【0053】
すなわち、矯正部60における記録媒体Pの矯正量は、給紙部10から供給された後、アライナー部21によって規制部材213側に移動する移動量に対応した矯正量に設定される。つまり、再搬送部40では、アライナー部21によりX方向の-側に移動した分だけ、矯正部60によって、記録媒体PがX方向の+側に戻されることとなる。
【0054】
こうすることにより、図7に示すように、再搬送部40を搬送される記録媒体Pと、規制部材213との間隔が、記録媒体Pの移動経路内であけられることとなる。言い換えると、矯正部60は、アライナー部21に向けて搬送される記録媒体PのX方向の-側の端部(側端)と規制部材213との間隔が所定間隔となるように、記録媒体Pの移動経路を調整する。
【0055】
その結果、図8に示すように、搬送部20との合流部分20Aから、搬送部20に入った記録媒体PのX方向の+側の端部の位置が給紙部10から供給される記録媒体PのX方向の+側の端部の位置に合わせられる(破線S参照)。そして、図9に示すように、アライナー部21で搬送方向に対して傾斜した方向に搬送されることで、記録媒体PのX方向の-側の端部を規制部材213に沿わせながら画像形成部30に向けて搬送することができる。
【0056】
すなわち、本実施の形態では、記録媒体Pの傾き補正を正確に行うことができる。
【0057】
ところで、シフトローラー等を用いて記録媒体をX方向の所望の位置に移動させる方法を用いる構成が一般的に知られている。このような構成であると、シフトローラーによる記録媒体の移動を、1つの記録媒体毎に行うため、全体として動作シーケンスが多くなり、生産性的に不利である。さらに短時間で複雑な制御を行う必要となるので、傾きの補正を行った後も記録媒体の傾きや位置ばらつきが発生しやすいという問題が生じる。
【0058】
それに対し、本実施の形態では、規制部材213に沿わせながら記録媒体Pを搬送する構成であるので、上記のような動作シーケンスが多くなることや、短時間で複雑な制御を行う必要がない。すなわち、本実施の形態では、記録媒体Pの傾き補正を簡易に行うことができるとともに、生産性を向上させることができる。
【0059】
また、矯正部60が矯正規制部材63を用いて記録媒体Pの移動経路を矯正するので、上記のようなシフトローラー等を用いる構成と比較して、記録媒体Pの移動経路の矯正をより簡易に行うことができ、ひいては生産性をさらに向上させることができる。
【0060】
また、矯正部60における矯正量が、アライナー部21での移動量に対応した矯正量に設定されているので、アライナー部21に記録媒体Pが進入する場合の、記録媒体PのX方向の位置を、給紙部10による供給時と再搬送部40による再搬送時とで略一定にすることができる。その結果、アライナー部21での傾き補正を安定させることができる。
【0061】
また、矯正部60は、再搬送部40において、搬送部20との合流部分20Aまでの記録媒体Pの搬送長が、記録媒体Pの搬送方向の長さ以上となる位置に配置されている。
【0062】
例えば、矯正部が搬送部との合流部分までの記録媒体の搬送長が記録媒体の搬送方向の長さ未満となる位置に配置された構成であると、記録媒体を矯正規制部材に沿う前に、例えば、搬送部への合流タイミングを合わせるために、記録媒体の搬送を停止する場合が生じ得る。そのため、所望の位置まで記録媒体を移動しきれなくなる可能性がある。
【0063】
それに対し、本実施の形態では、搬送部20との合流部分20Aまでの記録媒体Pの搬送長が記録媒体Pの搬送方向の長さ以上となるので、搬送部20への合流タイミングを合わせるために、記録媒体Pの搬送を停止する前に、所望の位置まで記録媒体Pを移動させることができる。その結果、記録媒体Pの傾き補正をより正確に行うことができる。
【0064】
なお、上記実施の形態では、矯正規制部材63の位置が一定である構成であったが、本発明はこれに限定されず、例えば図10に示すように、矯正規制部材63がX方向に移動可能な構成であっても良い。
【0065】
この矯正規制部材63は、例えば公知の移動機構により、X方向における所定の範囲内(例えば矢印の範囲)に移動する。このようにすることで、矯正部60は、アライナー部21に向けて搬送される記録媒体Pと規制部材213と間隔が所定間隔となるように、記録媒体Pの移動経路を調整することが可能となる。矯正ベルト部材61および矯正規制部材63は、本発明の「調整部」に対応する。
【0066】
そのため、矯正部60による矯正量を自由に調整することができる。なお、矯正規制部材63の位置は、ユーザーの手動で調整しても良いし、制御部100による制御で調整しても良い。
【0067】
また、この矯正規制部材63を有する構成では、実際の記録媒体Pの移動量を考慮した制御が可能となる。
【0068】
例えば図11に示すように、画像形成装置1が、検出部42を有していたとする。検出部42は、アライナー部21と矯正部60との間における記録媒体Pの位置を検出可能な公知のセンサーである。図11に示す構成では、検出部42は、再搬送部40内に設けられている。
【0069】
制御部100は、検出部42の検出結果に応じて、矯正部60での記録媒体Pの矯正量を変更する。具体的には、制御部100は、検出部42の検出結果に応じて、矯正規制部材63の位置を制御する。こうすることで、実際の記録媒体Pの移動量をフィードバックした制御を行うことができるので、より正確に傾き補正を行うことができる。
【0070】
また、上記実施の形態では、再搬送部40を有する構成であったが、本発明はこれに限定されず、例えば図12に示すように、2つの画像形成部を有する構成であっても良い。
【0071】
この画像形成装置1は、給紙部10と、第1搬送部70と、第1画像形成部30Aと、第2搬送部80と、第2画像形成部30Bと、排出部50とを有する。給紙部10および排出部50は、上記実施の形態と同様である。
【0072】
第1画像形成部30Aおよび第2画像形成部30Bは、上記実施の形態と同様である。第1画像形成部30Aは、第2画像形成部30Bよりも搬送方向の上流側に配置されている。なお、第1画像形成部30Aおよび第2画像形成部30Bに含まれるヘッドユニットは、上記のY,M,C,Kの他、特色のインクに対応したものが含まれていても良い。
【0073】
第1搬送部70は、給紙部10から供給された記録媒体Pを第1画像形成部30Aに搬送する搬送経路を構成する。第1搬送部70には、第1アライナー部71および第1搬送経路部72が設けられている。
【0074】
第1アライナー部71は、上記実施の形態のアライナー部21と同様の構成であり、第1画像形成部30Aよりも搬送方向の上流側に配置されている。第1アライナー部71は、本発明の「第1傾き補正部」に対応する。
【0075】
第1搬送経路部72は、上記実施の形態の搬送経路部22と同様の構成であり、第1画像形成部30Aに対応する位置に配置されている。
【0076】
第2搬送部80は、第1画像形成部30Aを搬送された後の記録媒体Pを第2画像形成部30Bに搬送する搬送経路を構成する。第2搬送部80には、反転部81、第2アライナー部82、第2搬送経路部83および矯正部84が設けられている。
【0077】
反転部81は、第2搬送部80を搬送される記録媒体Pを導入可能に構成されており、記録媒体Pを反転させる場合、記録媒体Pを導いて再び、第2搬送部80に戻すように記録媒体Pを搬送する。
【0078】
第2アライナー部82は、上記実施の形態のアライナー部21と同様の構成であり、反転部81と第2画像形成部30Bとの間に対応する位置に配置されている。第2アライナー部82は、本発明の「第2傾き補正部」に対応する。
【0079】
第2搬送経路部83は、上記実施の形態の搬送経路部22と同様の構成であり、第2画像形成部30Bに対応する位置に配置されている。
【0080】
矯正部84は、上記実施の形態の矯正部60と同様の構成であり、反転部81と第2アライナー部82との間に配置されている。矯正部84は、第2アライナー部82で記録媒体Pが規制部材に沿うように、記録媒体Pの移動経路を矯正する。
【0081】
このような構成であっても、上記実施の形態と同様に、記録媒体Pの傾き補正を簡易に、かつ、正確に行うことができる。なお、図12に示す構成は、第1画像形成部、第2画像形成部および第2搬送部が1つの画像形成装置内に配置された構成であっても良いし、別々の装置が連なった構成であっても良い。
【0082】
また、上記実施の形態では、矯正部が矯正規制部材を有する構成であったが、本発明はこれに限定されず、矯正規制部材を有さない構成であっても良い。ただし、記録媒体のX方向の正確な位置を規定する観点から、矯正規制部材を有する構成であることが好ましい。
【0083】
また、上記実施の形態では、矯正規制部材が板状の部材であったが、本発明はこれに限定されず、記録媒体の移動経路の矯正量を規定可能な構成である限り、どのような部材であっても良い。
【0084】
また、上記実施の形態では、矯正部が、搬送部との合流部分までの記録媒体の搬送長が、記録媒体の長さ以上となる位置に配置されていたが、本発明はこれに限定されず、記録媒体の長さ未満となる位置に配置されていても良い。
【0085】
こうすることで、記録媒体Pの移動経路が矯正されてからの搬送距離を短くすることができるので、搬送距離の長さに起因して記録媒体Pが所望の位置からずれることを抑制することができる。なお、この構成では、搬送部に合流する際に記録媒体を停止すると、記録媒体を所望の位置まで移動しきれなくなる可能性があるので、搬送部に記録媒体が合流する際に搬送停止制御を行わない、または、記録媒体が所望の位置まで移動した後に、搬送停止制御を行うようにすることが好ましい。
【0086】
また、上記実施の形態では、矯正部が、記録媒体を規制部材側とは反対側(X方向の+側)に移動可能に構成されていたが、本発明はこれに限定されず、X方向の-側に移動可能に構成しても良い。このような矯正部では、例えば、矯正規制部材を有さない構成において、記録媒体をX方向の+側に移動させすぎてしまった場合等において、記録媒体をX方向の-側に移動させて、記録媒体Pの位置を調整するようにすると良い。
【0087】
また、上記実施の形態では、アライナー部や矯正部が吸引部材を有していたが、本発明はこれに限定されず、安定して記録媒体を搬送可能な構成である限り、吸引部材を有していなくても良い。
【0088】
また、上記実施の形態では、アライナー部や矯正部がベルト部材を有していたが、本発明はこれに限定されず、記録媒体を搬送方向に搬送しながら、X方向に移動可能な部材である限り、ベルト部材以外の部材を有していても良い。
【0089】
また、上記実施の形態では、反転部を有する構成であったが、本発明はこれに限定されず、反転部を有さない構成であっても良い。
【0090】
また、上記実施の形態では、画像形成装置がインクジェット式の画像形成装置であったが、本発明はこれに限定されず、電子写真方式の画像形成装置であっても良い。
【0091】
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0092】
1 画像形成装置
10 給紙部
11 給紙トレー
20 搬送部
21 アライナー部
22 搬送経路部
30 画像形成部
30A 第1画像形成部
30B 第2画像形成部
31 ヘッドユニット
40 再搬送部
41 反転部
42 検出部
50 排出部
51 排出トレー
60 矯正部
61 矯正ベルト部材
62 矯正吸引部材
63 矯正規制部材
70 第1搬送部
71 第1アライナー部
72 第1搬送経路部
80 第2搬送部
81 反転部
82 第2アライナー部
83 第2搬送経路部
84 矯正部
100 制御部
211 ベルト部材
212 吸引部材
213 規制部材
221 従動ローラー
222 駆動ローラー
223 搬送ベルト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12