(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20240806BHJP
H01R 13/42 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H01R13/42 F
(21)【出願番号】P 2021092852
(22)【出願日】2021-06-02
【審査請求日】2023-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】魏 綾那
(72)【発明者】
【氏名】田中 真二
(72)【発明者】
【氏名】宮村 哲矢
(72)【発明者】
【氏名】浅野 泰徳
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 大亮
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-354210(JP,A)
【文献】特開2016-146240(JP,A)
【文献】特開2008-146912(JP,A)
【文献】特開2007-123232(JP,A)
【文献】特開2001-291557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
H01R 13/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コネクタハウジングと、第1コネクタハウジングと嵌合方向に沿って嵌合する第2コネクタハウジングと、を備えたコネクタであって、
前記第1コネクタハウジングは、前記第1コネクタハウジングとは別体であって、前記第1コネクタハウジングに取り付けられた状態で前記第1コネクタハウジングの外面に沿って弾性変形する弾性変形部を有し、
前記第2コネクタハウジングは、前記第1コネクタハウジングと外嵌するフード部と、前記フード部の内側に設けられるとともに前記弾性変形部と係合するロック部と、を有
し、
前記弾性変形部は、前記嵌合方向の前方に延びる少なくとも1つの前腕部と、前記嵌合方向の後方に延びる少なくとも1つの後腕部と、前記前腕部の端部と前記後腕部の端部とを連結する少なくとも1つの連結部と、を有し、
前記前腕部、及び前記後腕部の少なくとも一方には前記ロック部と係合するロック受け部が設けられているコネクタ。
【請求項2】
前記第1コネクタハウジングは、端子が収容される端子収容部と、前記端子収容部に連通するリテーナ装着部と、を有し、
前記リテーナ装着部にはリテーナが装着されるようになっており、前記リテーナは前記リテーナ装着部に装着された状態で前記端子と係合するようになっており、
前記リテーナに前記弾性変形部が設けられている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ロック受け部の近傍には、肉厚が他の部分よりも薄い応力緩和部が設けられている
請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第2コネクタハウジングの前記フード部の内側には前記フード部の内方に突出する係合部が設けられており、
前記第1コネクタハウジングの外面には、前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングとが嵌合した状態で、前記第2コネクタハウジングに向けて突出するとともに、前記第2コネクタハウジングの前記係合部と係合する被係合部が設けられている
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記弾性変形部が前記第1コネクタハウジングの外面から離れる方向の力を受けた時に、前記弾性変形部と当接する撓み規制部を有する
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロックアームを備えたコネクタとして特開2016-143537号公報に記載のものが知られている。このコネクタは、嵌合方向に沿って互いに嵌合可能な第1コネクタハウジングと、第2コネクタハウジングと、を有する。第1コネクタハウジングは第2コネクタハウジンに外嵌するフード部を有する。第2コネクタハウジングの外面には、第2コネクタハウジングの高さ方向に弾性変形するロックアームが形成されている。ロックアームがフード部に設けられたアーム係止部と弾性的に係止ることにより、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングが抜け止め状態で嵌合されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成によれば、ロックアームが弾性変形するための空間が必要になるので、第2コネクタハウジングの高さ方向についてコネクタが大型化するという問題がある。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタの小型化に関する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、第1コネクタハウジングと、第1コネクタハウジングと嵌合方向に沿って嵌合する第2コネクタハウジングと、を備えたコネクタであって、前記第1コネクタハウジングは、前記第1コネクタハウジングとは別体であって、前記第1コネクタハウジングに取り付けられた状態で前記第1コネクタハウジングの外面に沿って弾性変形する弾性変形部を有し、前記第2コネクタハウジングは、前記第1コネクタハウジングと外嵌するフード部と、前記フード部の内側に設けられるとともに前記弾性変形部と係合するロック部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コネクタを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るコネクタを示す斜視図である。
【
図4】
図4は、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合する前の状態を示す、
図2におけるIX-IX線に対応する断面図である。
【
図5】
図5は、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合する前の状態を示す斜視図である。
【
図8】
図8は、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの嵌合工程の途中状態を示す、
図2におけるIX-IX線に対応する断面図である。
【
図10】
図10は、実施形態2に係るコネクタにおいて、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合する前の状態を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合する前の状態を示す、
図2におけるIX-IX線に対応する断面図である。
【
図12】
図12は、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合した状態を示す、
図2におけるIX-IX線に対応する断面図である。である。
【
図13】
図13は、実施形態3に係るコネクタにおいて、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合する前の状態を示す斜視図である。
【
図14】
図14は、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合する前の状態を示す、
図13とは異なる方向から見た斜視図である。
【
図15】
図15は、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとが嵌合する前の状態を示す、
図2におけるIX-IX線に対応する断面図である。
【
図16】
図16は、雄コネクタハウジングの係合部と、雌コネクタハウジングの係合受け部とが係合した状態を示す断面図である。
【
図17】
図17は、実施形態4に係る雌コネクタハウジングとリテーナとを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示は、第1コネクタハウジングと、第1コネクタハウジングと嵌合方向に沿って嵌合する第2コネクタハウジングと、を備えたコネクタであって、前記第1コネクタハウジングは、前記第1コネクタハウジングとは別体であって、前記第1コネクタハウジングに取り付けられた状態で前記第1コネクタハウジングの外面に沿って弾性変形する弾性変形部を有し、前記第2コネクタハウジングは、前記第1コネクタハウジングと外嵌するフード部と、前記フード部の内側に設けられるとともに前記弾性変形部と係合するロック部と、を有する。
【0011】
弾性変形部は、第1コネクタハウジングの外面に沿って弾性変形するようになっている。この結果、第1コネクタハウジングの高さ方向に沿ってロックアームが弾性変形する場合に比べて、高さ方向についてコネクタを小型化できる。
【0012】
(2)前記第1コネクタハウジングは、端子が収容される端子収容部と、前記端子収容部に連通するリテーナ装着部と、を有し、前記リテーナ装着部にはリテーナが装着されるようになっており、前記リテーナは前記リテーナ装着部に装着された状態で前記端子と係合するようになっており、前記リテーナに前記弾性変形部が設けられていることが好ましい。
【0013】
部品点数を増加させることなく、弾性変形部を第1コネクタハウジングに設けることができる。
【0014】
(3)前記弾性変形部は、前記嵌合方向の前方に延びる少なくとも1つの前腕部と、前記嵌合方向の後方に延びる少なくとも1つの後腕部と、前記前腕部の端部と前記後腕部の端部とを連結する少なくとも1つの連結部と、を有し、前記前腕部、及び前記後腕部の少なくとも一方には前記ロック部と係合するロック受け部が設けられていることが好ましい。
【0015】
ロック部とロック受け部とが弾性的に係合することにより、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとが嵌合した状態で、抜け止めされる。
【0016】
(4)前記ロック受け部の近傍には、肉厚が他の部分よりも薄い応力緩和部が設けられていることが好ましい。
【0017】
応力緩和部の肉厚は弾性変形部の他の部分よりも薄いので、応力緩和部は他の部分に比べて変形しやすくなっている。このため、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとが嵌合した状態で、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとが互いに離れる方向の力を受けると、ロック受け部に加えられた力は、ロック受け部の近傍に設けられた応力緩和部にも伝達され、応力緩和部が変形する。これにより、ロック受け部に加えられた力が分散されるので、ロック受け部に過度に応力が集中することが抑制される。この結果、ロック受け部が変形することが抑制されるので、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとが互いに離れる方向の力を受けた場合に、第1コネクタハウジングのロック部と第2コネクタハウジングのロック受け部との間の保持力が向上する。
【0018】
(5)前記第2コネクタハウジングの前記フード部の内側には前記フード部の内方に突出する係合部が設けられており、前記第1コネクタハウジングの外面には、前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングとが嵌合した状態で、前記第2コネクタハウジングに向けて突出するとともに、前記第2コネクタハウジングの前記係合部と係合する被係合部が設けられていることが好ましい。
【0019】
第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとが嵌合した状態で、第2コネクタハウジングの係合部と第1コネクタハウジングの被係合部とが係合するので、フード部が嵌合方向と交差する方向について拡開するように変形することが抑制される。
【0020】
(6)前記弾性変形部が前記第1コネクタハウジングの外面から離れる方向の力を受けた時に、前記弾性変形部と当接する撓み規制部を有することが好ましい。
【0021】
弾性変形部が第1コネクタハウジングの外面から離れる方向の力を受けた時に、撓み規制部が弾性変形部と当接することにより、弾性変形部が第1コネクタハウジングの外面から離れる方向に撓むことが抑制される。
【0022】
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0023】
<実施形態1>
本開示の実施形態1について、
図1から
図9を参照しつつ説明する。
図1に示されるように、実施形態1のコネクタ10は、雌コネクタハウジング11(第1コネクタハウジングの一例)と、雌コネクタハウジング11に外嵌する雄コネクタハウジング12(第2コネクタハウジングの一例)と、を備える。以下の説明において、上下方向とは、
図2における上下方向を基準とし、前後方向とは、
図4における雌コネクタハウジング11と雄コネクタハウジング12との嵌合方向を基準として互いに嵌合する方向を前方とし、左右方向とは、上記した前方を基準として、前方に向かって左右方向が定義される。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については省略する場合がある。
【0024】
[雄コネクタハウジング12]
雄コネクタハウジング12は、絶縁性の合成樹脂材が射出成型されることにより形成される。
図2に示されるように、雄コネクタハウジング12は、前方に向かって開口するフード部13を有する。雄コネクタハウジング12は略角筒状をなしている。
【0025】
図3に示されるように、フード部13の上壁17の下面には、左右方向の略中央位置に、下方に突出するとともに前後方向に延びるリブ14が形成されている。
図4に示されるように、リブ14の前端部には、左方に突出するロック部15が形成されている。フード部13の後壁18には、ロック部15の後方の位置に、ロック部15を形成するための型抜き孔16が、後壁18を前後方向に貫通して形成されている。
雄コネクタハウジング12の後壁18には、図示しない雄端子が後壁18を貫通して配設されている。
【0026】
[雌コネクタハウジング11]
図5に示されるように、雌コネクタハウジング11は絶縁性の合成樹脂製である。雌コネクタハウジング11は全体として直方体状をなしている。雌コネクタハウジング11は、複数の端子収容部19を有する。実施形態1においては、左右方向に7つの端子収容部19が並ぶと共に、上下方向に2段に並んで形成されている。複数の端子収容部19のそれぞれは、雌コネクタハウジング11を前後方向に貫通して延びる空間である。各端子収容部19には、後方から雌端子20が挿入されるようになっている。端子収容部19の上面には、斜め下前方に延びるランス21が形成されている(
図2参照)。
【0027】
図2に示されるように、雌端子20は、銅、銅合金等の金属板材を所定の形状にプレス加工することにより形成される。雌端子20は、電線(図示せず)が接続される電線接続部22と、電線接続部22の前方に形成された接続筒部23と、を有する。電線接続部22は電線の外周に圧着することにより電線と電気的に接続されるようになっている。接続筒部23は前方に開口した角筒状をなしている。ランス21の前端部が接続筒部23の上壁に後方から係止することにより、雌端子20が端子収容部19内に抜け止め状態で保持されるようになっている。1つの端子収容部19の内部には、1つの雌端子20が収容されるようになっている。
【0028】
図6に示されるように、雌コネクタハウジング11の上面55(外面の一例)には、前後方向後について略中央位置に、下方に凹んだリテーナ装着部24が形成されている。リテーナ装着部24は、高さ方向について、雌コネクタハウジング11の上面55から、雌コネクタハウジング11の高さ寸法の略三分の二程度下方に凹んで形成されている。リテーナ装着部24は、雌コネクタハウジング11に形成された上段の端子収容部19と、下段の端子収容部19と、に連通している。
【0029】
図3に示されるように、雌コネクタハウジング11の左右の側面には、リテーナ装着部24の下方の位置に、仮係止部25、及び本係止部26が、左右方向について外方に突出して形成されている。仮係止部25の下方に本係止部26が形成されている。
【0030】
図6に示されるように、雌コネクタハウジング11の上面55には、上方から見て雌コネクタハウジング11の四隅部に、上方に突出する左前突部27、右前突部28、左後突部29、及び右後突部30が形成されている。
【0031】
左前突部27は雌コネクタハウジング11の左前側の隅部に形成されると共に前後方向に延びるリブ状に形成されている。右前突部28は、雌コネクタハウジング11の右前側の隅部に形成されると共に前後方向に延びるリブ状に形成されている。左前突部27と右前突部28の前後方向の長さ寸法は同じに設定されている。
【0032】
左後突部29は雌コネクタハウジング11の左後側の隅部に形成されると共に、上方から見て四角形状をなす柱状に形成されている。右後突部30は雌コネクタハウジング11の右後側の隅部に形成されると共に、上方から見て四角形状をなす柱状に形成されている。
【0033】
[リテーナ31]
リテーナ31は、絶縁性の合成樹脂材が射出成型されることにより形成される。
図6に示されるように、リテーナ31は、雌コネクタハウジング11のリテーナ装着部24に対して、矢線Bで示される方向に沿って上方から装着される、いわゆるサイドリテーナである。リテーナ31は、端子収容部19に対する雌端子20の挿抜作業を許容する仮係止位置と、雌端子20の挿抜を規制する本係止位置との間で、雌コネクタハウジング11に対して相対的に変位可能とされている。
【0034】
図6に示されるように、リテーナ31は、左右方向に延びる本体部32と、
本体部32の左側に位置する左側壁33と、本体部32の右側に位置する右側壁34と、左側壁33の上端部と右側壁34の上端部とを連結する弾性変形可能な弾性変形部35と、を有する。
【0035】
図3に示されるように、本体部32は、左右方向に延びる略直方体形状をなしている。本体部32は、下側に位置する下壁36と、下壁36の上方に位置する上壁37と、を有する。上壁37の左端部と下壁36の左端部とは左側壁38で連結されている。上壁37の右端部と下壁36の右端部とは右側壁39で連結されている。左側壁38と右側壁39との間の空間は、複数(本実施形態では6つ)の隔壁40で仕切られている。左側壁38、6つの隔壁40、及び右側壁39で仕切られた各空間内には、雌コネクタハウジング11に形成された上段の端子収容部19に収容される雌端子20が挿通可能になっている。
【0036】
図3に示されるように、下壁36の下面には、下方に突出する端子当接部41が形成されている。また上壁37の下面にも、下方に突出する端子当接部41が形成されている。リテーナ31が雌コネクタハウジング11に対して本係止位置に保持された状態で、端子当接部41は、端子収容部19内に収容された雌端子20の接続筒部23の後端部に後方から当接するようになっている。これにより、雌端子20が、ランス21と、リテーナ31とにより二重係止される。
【0037】
図3に示されるように、リテーナ31の、左側壁33の下端部、及び右側壁34の下端部には、係止爪42が形成されている。係止爪42が、雌コネクタハウジング11の本係止部26、又は仮係止部25に下方から当接することにより、リテーナ31は雌コネクタハウジング11に対して上方に抜け止め状態で保持されるようになっている。リテーナ31の左側壁33、及び右側壁34には、係止爪42の上方に、係止爪42を形成するための型抜き孔43が形成されている。
【0038】
[弾性変形部35]
図5に示されるように、弾性変形部35は、
雌コネクタハウジング11の上面に沿って、左右方向に弾性変形可能に形成されている。
図7に示されるように、弾性変形部35は、右側壁34の上端部から前方に延びる右前腕部44と、右前腕部44の前端部から左方に延びる右連結部45と、右連結部45の左端部から後方に延びる右後腕部46と、左側壁33の上端部から前方に延びる左前腕部47と、左前腕部47の前端部から右方に延びる左連結部48と、左連結部48の右端部から後方に延びる左後腕部49と、右後腕部46の後端部と左後腕部49の後端部とを連結する後連結部50と、を有する。
【0039】
図4に示されるように、右後腕部46、及び左後腕部49の前後方向の長さ寸法は、
雌コネクタハウジング11の前後方向の長さ寸法と略同じに設定されている。略同じとは、右後腕部46、及び左後腕部49の前後方向の長さ寸法が、
雌コネクタハウジング11の前後方向の長さ寸法と同じ場合を含むとともに、同じでない場合であっても、実質的に同じと認定できる場合も含む。
【0040】
右連結部45は撓み変形可能に形成されている。これにより、右前腕部44と右後腕部46は、互いに左右方向について離れたり、近づいたりすることが可能になっている。また、左連結部48は撓み変形可能に形成されている。これにより、左前腕部47と左後腕部49は、互いに左右方向について離れたり、近づいたりすることが可能になっている。
【0041】
図7に示されるように、後連結部50は、上下方向に扁平な板状に形成されている。後連結部50の上面には、左側から右側に向かうに従って階段状に高くなる指掛け部51が形成されている。この階段形状により、作業者が後連結部50に指を引っ掛けやすくなっている。
【0042】
図4に示されるように、右後腕部46の左側面には、前後方向の中央位置付近に、左方に突出するロック受け部52が設けられている。ロック受け部52の前面は、前方に向かうに従って幅狭になる傾斜面53が形成されている。ロック受け部52の後面は、右後腕部46の左側面について切り立って形成された係止面54とされる。ロック受け部52の係止面54に、ロック部15が後方から当接するようになっている。
【0043】
図5に示されるように、リテーナ31が雌コネクタハウジング11に対して本係止位置に保持された状態で、リテーナ31の弾性変形部35の上面は、雌コネクタハウジング11に形成された左前突部27の上面、及び右前突部28の上面と、略面一になるように形成されている。略面一とは、弾性変形部35の上面と、左前突部27の上面、及び右前突部28の上面が面一の場合と含むとともに、面一でない場合であっても、実質的に面一であると認定しうる場合も含む。
【0044】
図5に示されるように、リテーナ31が雌コネクタハウジング11に対して本係止位置に保持された状態で、雌コネクタハウジング11の左後突部29の上端部、及び右後突部30の上端部は、弾性変形部35の上面よりも上方に位置している。これにより、弾性変形部35の指掛け部51が異物と接触することが抑制されるようになっている。
【0045】
[コネクタ10の組み立て工程]
続いて、本実施形態に係るコネクタ10の組み立て工程について説明する。
図6に矢線
Bで示されるように、雌コネクタハウジング11のリテーナ装着部24に上方からリテーナ31が組み付けられる。リテーナ装着部24の係止爪42が、雌コネクタハウジング11の仮係止部25に上方から当接する。さらにリテーナ31が下方に押圧されると、係止爪42が仮係止部25に乗り上げることによってリテーナ31の左側壁33と右側壁34とが弾性変形する。さらにリテーナ31が下方に押圧されると、リテーナ31の左側壁33と右側壁34とが復帰変形し、雌コネクタハウジング11の仮係止部25に、リテーナ31の係止爪42が下方から当接する。これにより、リテーナ31が、雌コネクタハウジング11に対して上方に抜け止め状態で、仮係止位置に保持される。
【0046】
雌コネクタハウジング11の端子収容部19に、雌端子20が後方から収容される。雌端子20の接続筒部23の上壁にランス21が後方から係止することにより、雌端子20が端子収容部19内に後方へ抜け止めされた状態で保持される。
【0047】
リテーナ31が下方に押圧される。すると、リテーナ31の係止爪42が本係止部26に乗り上がることにより、リテーナ31の左側壁33と右側壁34が弾性変形する。さらにリテーナ31が下方に押圧されると、リテーナ31の左側壁33と右側壁34が復帰変形し、リテーナ31の係止爪42が雌コネクタハウジング11の本係止部26に下方から当接する。これにより、リテーナ31が、雌コネクタハウジング11に対して、上方に抜け止めされた状態で本係止位置に保持される(
図3参照)。
【0048】
図2に示されるように、リテーナ31が雌コネクタハウジング11に対して本係止位置に保持された状態では、リテーナ31の端子当接部41が、接続筒部23の後端部に後方から当接する。これにより、雌端子20は、リテーナ31により後方に抜け止めされた状態で保持される。この結果、雌端子20は、ランス21と、リテーナ31とにより、雌コネクタハウジング11に対して二重係止される。
【0049】
図4の矢線Aで示されるように、雌コネクタハウジング11と、雄コネクタハウジング12とを、互いに接近させる。雌コネクタハウジング11に雄コネクタハウジング12が外嵌される。雌コネクタハウジング11に装着されたリテーナ31のロック受け部52が、雄コネクタハウジング12に設けられたロック部15と当接する。すると、
図8に示されるように、雌コネクタハウジング11に装着されたリテーナ31の弾性変形部35が左右方向に弾性変形する。詳細には、右前腕部44と右後腕部46とが互いに近づく方向に弾性変形するとともに、左前腕部47と左後腕部49とが互いに離れる方向に弾性変形する。
【0050】
さらに雌コネクタハウジング11と雄コネクタハウジング12とを接近させると、弾性変形部35が復帰変形する。これにより、雌コネクタハウジング11に装着されたリテーナ31のロック受け部52が、雄コネクタハウジング12に設けられたロック部15に、前方から係止する。これにより、雌コネクタハウジング11と、雄コネクタハウジング12とが互いに抜け止め状態で保持される(
図9参照)。
【0051】
続いて、コネクタ10の嵌合状態を解除する手順について説明する。作業者により、指掛け部51が右方に押圧される。すると、弾性変形部35が弾性変形する。詳細には、右前腕部44と右後腕部46とが互いに接近する方向に弾性変形するとともに、左前腕部47と左後腕部49とが互いに離れる方向に弾性変形する。すると、雌コネクタハウジング11に装着されたリテーナ31のロック受け部52と、雄コネクタハウジング12に設けられたロック部15との係合が解除される。雌コネクタハウジング11が作業者によって後方に引っ張られると、雌コネクタハウジング11が、雄コネクタハウジング12のフード部13内から離脱する。これにより、コネクタ10の嵌合状態が解除される。
【0052】
[実施形態の作用効果]
続いて、本実施形態1の作用効果について説明する。実施形態に係るコネクタ10は、雌コネクタハウジング11と、雌コネクタハウジング11と嵌合方向に沿って嵌合する雄コネクタハウジング12と、を備えたコネクタ10であって、雌コネクタハウジング11は、雌コネクタハウジング11とは別体であって、雌コネクタハウジング11に取り付けられた状態で雌コネクタハウジング11の外面に沿って弾性変形する弾性変形部35を有し、雄コネクタハウジング12は、雌コネクタハウジング11と外嵌するフード部13と、フード部13の内側に設けられるとともに弾性変形部35と係合するロック部15と、を有する。
【0053】
弾性変形部35は、雌コネクタハウジング11の外面に沿って弾性変形するようになっている。この結果、雌コネクタハウジング11の高さ方向に沿ってロックアームが弾性変形する場合に比べて、高さ方向についてコネクタ10を小型化できる。
【0054】
また、本実施形態によれば、雌コネクタハウジング11は、雌端子20が収容される端子収容部19と、端子収容部19に連通するリテーナ装着部24と、を有し、リテーナ装着部24にはリテーナ31が装着されるようになっており、リテーナ31はリテーナ装着部24に装着された状態で雌端子20と係合するようになっており、リテーナ31に弾性変形部35が設けられている。
【0055】
上記の構成によれば、部品点数を増加させることなく、弾性変形部35を雌コネクタハウジング11に設けることができる。
【0056】
また、本実施形態によれば、弾性変形部35は、前方に延びる右前腕部44と、右前腕部44の前端部から左方に延びる右連結部45と、右連結部45の左端部から後方に延びる右後腕部46と、前方に延びる左前腕部47と、左前腕部47の前端部から右方に延びる左連結部48と、左連結部48の右端部から後方に延びる左後腕部49と、右後腕部46の後端部と左後腕部49の後端部とを連結する後連結部50と、を有し、右後腕部46には、ロック部15と係合するロック受け部52が設けられている。
【0057】
ロック部15とロック受け部52とが弾性的に係合することにより、雌コネクタハウジング11と雄コネクタハウジング12とが嵌合した状態で、抜け止めされる。
【0058】
<実施形態2>
次に、本開示の実施形態2について、
図10から
図12を参照しつつ説明する。
図10に示されるように、本実施形態に係るコネクタ60においては、雌コネクタハウジング11に装着されたリテーナ61に設けられた弾性変形部62は応力緩和部63を有する。雌コネクタハウジング11に設けられた右前突部28は上方から見て、前後方向に延びるとともに左右方向に延びるL字形状をなしている。
【0059】
図10に示されるように、弾性変形部62の右後腕部46の上面には、ロック受け部52の近傍であって、且つロック受け部52の右方の位置に、下方に凹んだ応力緩和部63が形成されている。応力緩和部63は、上方に開口した有底孔である。応力緩和部63が形成された領域においては、上下方向について、弾性変形部62の右後腕部46の肉厚は、他の部分よりも薄くなっている。
【0060】
図11に示されるように、応力緩和部63は、前後方向に細長く延びる本体部64と、本体部64の前端部から後方に向かって本体部64の略二分の一の領域において左方に突出する突出部65と、を有する。本体部64は、ロック受け部52の後端部よりもやや後方に延びて形成されている。
【0061】
図11に示されるように、突出部65は上方から見て三角形状をなしている。突出部65は前方に向かうに従って幅狭になるように形成されている。突出部65の形状は、ロック受け部52と相似形状をなしており、ロック受け部52よりも小さく形成されている。
【0062】
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0063】
続いて、実施形態2の作用効果について説明する。
図11に示されるように、雌コネクタハウジング11と、雄コネクタハウジング12とを、矢線Cで示される方向に沿って互いに接近させる。雌コネクタハウジング11に雄コネクタハウジング12が外嵌される。雌コネクタハウジング11に装着されたリテーナ61のロック受け部52が、雄コネクタハウジング12に設けられたロック部15と当接する。すると、雌コネクタハウジング11に装着されたリテーナ61の弾性変形部62が左右方向に弾性変形する。詳細には、右前腕部44と右後腕部46とが互いに接近する方向に弾性変形するとともに、左前腕部47と左後腕部49とが互いに離れる方向に弾性変形する。
【0064】
さらに雌コネクタハウジング11と雄コネクタハウジング12とを接近させると、弾性変形部62が復帰変形する。また、応力緩和部63の口縁部が復帰変形する。これにより、雌コネクタハウジング11に装着されたリテーナ61のロック受け部52が、雄コネクタハウジング12に設けられたロック部15に、前方から係止する。これにより、雌コネクタハウジング11と、雄コネクタハウジング12とが互いに抜け止め状態で保持される(
図12参照)。
【0065】
本実施形態に係る弾性変形部62には、ロック受け部52の近傍に、肉厚が他の部分よりも薄い応力緩和部63が設けられている。応力緩和部63の肉厚は弾性変形部62の他の部分よりも薄いので、応力緩和部63は他の部分に比べて変形しやすくなっている。このため、雌コネクタハウジング11と雄コネクタハウジング12とが嵌合した状態で、雌コネクタハウジング11と雄コネクタハウジング12とが互いに離れる方向の力を受けると、ロック部15からロック受け部52に対して前向きの力が加えられる。ロック受け部52に加えられた力は、ロック受け部52の近傍に設けられた応力緩和部63にも伝達され、応力緩和部63が変形する。応力緩和部63に力が加えられると、応力緩和部63の口縁部は、応力緩和部63の内側の領域に倒れ込むように変形するようになっている。これにより、ロック受け部52に加えられた応力が緩和されるようになっている。
【0066】
上記のようにロック受け部52に加えられた力が分散されるので、ロック受け部52に過度に応力が集中することが抑制される。この結果、ロック受け部52が変形することが抑制されるので、雌コネクタハウジング11と雄コネクタハウジング12とが互いに離れる方向の力を受けた場合に、雌コネクタハウジング11のロック受け部52と雄コネクタハウジング12のロック部15との間の保持力が向上する。
【0067】
<実施形態3>
続いて、本開示の実施形態3に係るコネクタ70について、
図13から
図16を参照しつつ説明する。
図13に示されるように、本実施形態に係る雌コネクタハウジング71に装着されたリテーナ74に設けられた弾性変形部75は、リテーナ74の右側壁34の上端部から前方に延びる前腕部76と、前腕部76の前端部から左方に延びる連結部77と、連結部77の左端部から後方に延びる後腕部78と、を有する。後腕部78の後端部には、左方に延びる延設部79が形成されている。延設部79の上面には階段状をなす指掛け部51が形成されている。
【0068】
図14に示されるように、雌コネクタハウジング71の上面には、リテーナ74が装着された状態において、延設部79の前方の位置に、雄コネクタハウジング80に形成された係合部81と係合する被係合部82が形成されている。
【0069】
図15に示されるように、被係合部82は、指掛け部51の前方に形成されて上方に突出するとともに左右方向に延びる後板部83と、後板部83の左端部から前方に延びる側板部84とを有する。後板部83の上端部と側板部84の上端部とは、上板部85によって連結されている(
図13及び
図14を併せて参照)。
【0070】
図14に示されるように、雄コネクタハウジング80のフード部13の上壁17の下面には、左右方向の略中央位置に、下方に突出するとともに前後方向に延びるリブ14が形成されている。
図15に示されるように、リブ14の前端部には、左方に突出するロック部15が形成されている。フード部13の後壁18には、ロック部15の後方の位置に、ロック部15を形成するための型抜き孔16が、後壁18を前後方向に貫通して形成されている。
【0071】
図14に示されるように、リブ14の下端部には、右方に突出する係合部81が形成されている。
図15に示されるように、係合部81は、前後方向についてリブ14の全長にわたって形成されている。
【0072】
図16に示されるように、雌コネクタハウジング71と雄コネクタハウジング80とが嵌合した状態においては、雌コネクタハウジング71の被係合部82の上板部85が、雄コネクタハウジング80の係合部81と上方から当接するようになっている。これにより、雄コネクタハウジング80のフード部13が上方(嵌合方向と交差する方向の一例)に拡開するように撓み変形することが抑制されるようになっている。
【0073】
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0074】
本実施形態によれば、弾性変形部75は、嵌合方向の前方に延びる前腕部76と、嵌合方向の後方に延びる後腕部78と、前腕部76の端部と後腕部78の端部とを連結する連結部77と、を有し、後腕部78にはロック部15と係合するロック受け部52が設けられている。
【0075】
ロック部15とロック受け部52とが弾性的に係合することにより、雌コネクタハウジング71と雄コネクタハウジング80とが嵌合した状態で、抜け止めされる。
【0076】
本実施形態においては、雄コネクタハウジング80のフード部13の内側にはフード部13の内方に突出する係合部81が設けられており、雌コネクタハウジング71の外面には、雌コネクタハウジング71と雄コネクタハウジング80とが嵌合した状態で、雄コネクタハウジング80に向けて突出するとともに、雄コネクタハウジング80の係合部81と係合する被係合部82が設けられている。
【0077】
雌コネクタハウジング71と雄コネクタハウジング12とが嵌合した状態で、雄コネクタハウジング80の係合部81と雌コネクタハウジング71の被係合部82とが係合するので、フード部13が上方に拡開するように変形することが抑制される。
【0078】
<実施形態4>
続いて、本開示の実施形態4について、
図17から
図18を参照しつつ説明する。
図17に示されるように、本実施形態に係る雌コネクタハウジング90の右後突部91と、左後突部92は、前後方向に細長く延びるリブ状に形成されている。
【0079】
図18に示されるように、本実施形態に係るリテーナ93に設けられた弾性変形部94は、リテーナ93の右側壁34の上端部から前方に延びる前腕部95と、前腕部95の前端部から左方に延びる連結部96と、連結部96の左端部から後方に延びる後腕部97と、を有する。
【0080】
後腕部97の後端部には、左方に延びる延設部98が形成されている。延設部98の上面には指掛け部51が形成されている。延設部98の左端部には、左方に延びる係止片99が形成されている。係止片99の上下方向の肉厚は、延設部98の上下方向の肉厚よりも薄く形成されている。
【0081】
リテーナ93の左側壁33の上端部には、後方、及び右方に延びる撓み規制部100が形成されている。撓み規制部100は、係止片99の上方に位置するようになっている。これにより、弾性変形部94に上向きの力が加えられた場合に、係止片99が上方に撓み、撓み規制部100に対して下方から当接することにより、弾性変形部94が、雌コネクタハウジング71の上面から離れる方向(上方)に変形することが抑制されるようになっている。
【0082】
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0083】
本実施形態によれば、弾性変形部94が雌コネクタハウジング71の外面から離れる方向の力を受けた時に、弾性変形部94と当接する撓み規制部100を有する。
【0084】
弾性変形部94が雌コネクタハウジング71の外面から離れる方向の力を受けた時に、撓み規制部100が弾性変形部94と当接することにより、弾性変形部94が雌コネクタハウジング71の外面から離れる方向に撓むことが抑制される。
【0085】
<他の実施形態>
(1)弾性変形部35は、リテーナ31と異なる部材に設けられていてもよい。
【0086】
(2)弾性変形部35は、3つ以上の前腕部、後腕部、及び連結部を有する構成としてもよい。
【0087】
(3)ロック受け部52は、右前腕部44に設けられてもよく、左前腕部47に設けられてもよく、左後腕部49に設けられてもよい。
【0088】
(4)リテーナ31は、雌コネクタハウジング11に上方から取り付けられる構成としたが、これに限られず、左方、右方、下方等、任意の方向から雌コネクタハウジング11に取り付けられる構成とすることができる。弾性変形部35は、雌コネクタハウジング11の左又は右の側面に配されて側面に沿って弾性変形してもよく、また、雌コネクタハウジング11の下面に配されて下面に沿って弾性変形してもよい。
【0089】
(5)実施形態2に係る応力緩和部63は、弾性変形部35の上面が凹んで形成される構成としたが、これに限られず、弾性変形部35の上面、及び下面の双方が凹んで形成される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0090】
10、60、70: コネクタ
11、71、90: 雌コネクタハウジング
12、80: 雄コネクタハウジング
13: フード部
14: リブ
15: ロック部
16: 型抜き孔
17: 上壁
18: 後壁
19: 端子収容部
20: 雌端子
21: ランス
22: 電線接続部
23: 接続筒部
24: リテーナ装着部
25: 仮係止部
26: 本係止部
27: 左前突部
28: 右前突部
29: 左後突部
30: 右後突部
31、61、74、93: リテーナ
32: 本体部
33: 左側壁
34: 右側壁
35、62、75、94: 弾性変形部
36: 下壁
37: 上壁
38: 左側壁
39: 右側壁
40: 隔壁
41: 端子当接部
42: 係止爪
43: 型抜き孔
44: 右前腕部
45: 右連結部
46: 右後腕部
47: 左前腕部
48: 左連結部
49: 左後腕部
50: 後連結部
51: 指掛け部
52: ロック受け部
53: 傾斜面
54: 係止面
63: 応力緩和部
64: 本体部
65: 突出部
76、95: 前腕部
77、96: 連結部
78、97: 後腕部
79、98: 延設部
81: 係合部
82: 被係合部
83: 後板部
84: 側板部
85: 上板部
91: 右後突部
92: 左後突部
99: 係止片
100: 撓み規制部