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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】演算装置、車両システム、方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/047 20230101AFI20240806BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240806BHJP
【FI】
G06Q10/047
G06Q50/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021118087
(22)【出願日】2021-07-16
(65)【公開番号】P2023013713
(43)【公開日】2023-01-26
【審査請求日】2023-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 俊哉
(72)【発明者】
【氏名】松田 和久
(72)【発明者】
【氏名】中村 文彦
(72)【発明者】
【氏名】半田 学
(72)【発明者】
【氏名】千葉 寛也
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/024521(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/180583(WO,A1)
【文献】特開2015-050877(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G01C 21/00
B60L 3/00
B60L 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行ルートと、該走行ルートにおける充電計画とを作成するプロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能なプログラムを記憶するメモリとを備え、
前記車両は、第1電力と第2電力とを消費することにより走行し、
前記第1電力は、単位量の電力が生成されるために第1量の二酸化炭素を排出する電力であり、
前記第2電力は、前記単位量の電力が生成されるために前記第1量よりも少ない第2量の二酸化炭素を排出する電力であり、
前記プロセッサは、
全体の電力のうち前記第2電力が占める比率が第1比率である電力を供給する第1充電位置が存在する第1走行ルートと、全体の電力のうち前記第2電力が占める比率が第2比率である電力を供給する第2充電位置が存在する第2走行ルートとを作成し、
前記第1比率が前記第2比率よりも大きい場合に、前記第1走行ルートにおいて前記第1充電位置で充電するという前記充電計画を作成し、
前記第2比率が前記第1比率よりも大きい場合に、前記第2走行ルートにおいて前記第2充電位置で充電するという前記充電計画を作成し、
前記第1比率と前記第2比率とが同一である場合において前記第1走行ルートおよび前記第2走行ルートのうち走行時間が短い走行ルートを決定する決定処理を実行し、
前記決定処理により前記第1走行ルートを決定した場合に、前記第1走行ルートにおいて前記第1充電位置で充電するという前記充電計画を作成し、
前記決定処理により前記第2走行ルートを決定した場合に、前記第2走行ルートにおいて前記第2充電位置で充電するという前記充電計画を作成する、演算装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1比率が閾値以上である場合に、前記第1充電位置で充電するという前記充電計画を作成する、請求項1に記載の演算装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
仮充電計画を作成し、
前記仮充電計画における前記第1比率が閾値以上である場合に、前記第1充電位置での充電量を前記仮充電計画よりも増加させて前記充電計画を作成する、請求項1に記載の演算装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1充電位置を含む第1地域に関する情報と、前記第2充電位置を含む第2地域に関する情報とに基づいて前記充電計画を作成する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の演算装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記車両への充電料金が安くなるように、前記充電計画を作成する
、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の演算装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記走行ルートの画像と、
前記第1充電位置の画像とを表示装置に表示する、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の演算装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記第1充電位置の画像と、前記第1比率の画像とを対応付けて表示する、請求項6に記載の演算装置。
【請求項8】
前記第1電力は、枯渇性エネルギーを利用して発電され、
前記第2電力は、再生可能エネルギーを利用して発電される、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の演算装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記車両と非接触充電による前記充電計画を作成する、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の演算装置。
【請求項10】
サーバ装置と、車両とを備え、前記車両の走行ルートと、該走行ルートにおける充電計画とを作成する車両システムであって、
前記車両は、第1電力と第2電力とを消費することにより走行し、
前記第1電力は、単位量の電力が生成されるために第1量の二酸化炭素を排出する電力であり、
前記第2電力は、前記単位量の電力が生成されるために前記第1量よりも少ない第2量の二酸化炭素を排出する電力であり、
前記車両システムは、
全体の電力のうち前記第2電力が占める比率が第1比率である電力を供給する第1充電位置が存在する第1走行ルートと、全体の電力のうち前記第2電力が占める比率が第2比率である電力を供給する第2充電位置が存在する第2走行ルートとを作成し、
前記第1比率が前記第2比率よりも大きい場合に、前記第1走行ルートにおいて前記第1充電位置で充電するという前記充電計画を作成し、
前記第2比率が前記第1比率よりも大きい場合に、前記第2走行ルートにおいて前記第2充電位置で充電するという前記充電計画を作成し、
前記第1比率と前記第2比率とが同一である場合において前記第1走行ルートおよび前記第2走行ルートのうち走行時間が短い走行ルートを決定する決定処理を実行し、
前記決定処理により前記第1走行ルートを決定した場合に、前記第1走行ルートにおいて前記第1充電位置で充電するという前記充電計画を作成し、
前記決定処理により前記第2走行ルートを決定した場合に、前記第2走行ルートにおいて前記第2充電位置で充電するという前記充電計画を作成する、車両システム。
【請求項11】
演算装置が車両の走行ルートと、該走行ルートにおける充電計画とを作成する方法であって、
前記車両は、第1電力と第2電力とを消費することにより走行し、
前記第1電力は、単位量の電力が生成されるために第1量の二酸化炭素を排出する電力であり、
前記第2電力は、前記単位量の電力が生成されるために前記第1量よりも少ない第2量の二酸化炭素を排出する電力であり、
前記方法は、
全体の電力のうち前記第2電力が占める比率が第1比率である電力を供給する第1充電位置が存在する第1走行ルートと、全体の電力のうち前記第2電力が占める比率が第2比率である電力を供給する第2充電位置が存在する第2走行ルートとを作成することと、
前記第1比率が前記第2比率よりも大きい場合に、前記第1走行ルートにおいて前記第1充電位置で充電するという前記充電計画を作成することと、
前記第2比率が前記第1比率よりも大きい場合に、前記第2走行ルートにおいて前記第2充電位置で充電するという前記充電計画を作成することと、
前記第1比率と前記第2比率とが同一である場合において前記第1走行ルートおよび前記第2走行ルートのうち走行時間が短い走行ルートを決定する決定処理を実行することと、
前記決定処理により前記第1走行ルートを決定した場合に、前記第1走行ルートにおいて前記第1充電位置で充電するという前記充電計画を作成することと、
前記決定処理により前記第2走行ルートを決定した場合に、前記第2走行ルートにおいて前記第2充電位置で充電するという前記充電計画を作成することとを備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、演算装置、車両システム、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2013-69229号公報(特許文献1)は、電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する情報提供装置が開示されている。この情報提供装置は、所定の属性の電力供給への貢献に寄与する充電インフラの情報を優先的に、利用者に提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-69229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、電力を消費して走行する車両の充電計画については鑑みられていなかった。そのため、利用者が車両の充電計画を検討する必要があるという問題が生じ得る。
【0005】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、電力を消費して走行する車両の充電計画を作成することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示による演算装置は、プロセッサと、メモリとを備える。プロセッサは、車両の走行ルートと、該走行ルートにおける充電計画とを作成する。メモリは、プロセッサにより実行可能なプログラムを記憶する。車両は、第1電力と第2電力とを消費することにより走行する。第1電力は、単位量の電力が生成されるために第1量の二酸化炭素を排出する電力である。第2電力は、単位量の電力が生成されるために第1量よりも少ない第2量の二酸化炭素を排出する電力である。プロセッサは、車両の走行ルートにおける第1充電位置から供給される電力の第2電力が占める第1比率に基づいて充電計画を作成する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、プロセッサは、車両の走行ルートにおける第1充電位置から供給される電力の第2電力が占める第1比率に基づいて充電計画を作成する。したがって、プロセッサは、電力を消費して走行する車両の充電計画を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】車両システムの全体構成を概略的に示す図である。
図2】車両およびサーバの構成をより詳細に示すブロック図である。
図3】車両および充電器の構成を概略的に示す図である。
図4】車両情報データベースを示す図である。
図5】充電情報データベースを示す図である。
図6】演算装置の機能ブロック図である。
図7】充電計画を示す図である。
図8】走行ルートと、本充電計画とを示す図である。
図9】演算装置の処理を示すフローチャートである。
図10】別の実施の形態の演算装置の処理を示すフローチャートである。
図11】別の実施の形態の演算装置の処理を示すフローチャートである。
図12】別の実施の形態の演算装置の処理を示すフローチャートである。
図13】別の実施の形態の走行ルートと、本充電計画とを示した図である。
図14】別の実施の形態の演算装置の処理を示すフローチャートである。
図15】別の実施の形態の演算装置の処理を示すフローチャートである。
図16】別の実施の形態の充電情報データベースを示す図である。
図17】走行ルートおよび充電計画の表示画面を示す図である。
図18】複数の走行ルートおよび充電計画の表示画面を示す図である。
図19】モード設定画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0010】
[第1の実施の形態]
<システム構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る車両管理システムの全体構成の一例を概略的に示す図である。車両システム100は、複数の車両1と、サーバ2と、複数のユーザ端末3とを備える。
【0011】
複数の車両1の各々は、走行用のバッテリが搭載された電動車両であり、たとえば電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HEV)、またはプラグインハイブリッド車(PHEV)である。各車両1は、走行道路の路面に設置された充電器9(図8など参照)から接触または非接触で受電可能に構成されている。
【0012】
サーバ2は、複数の車両1を管理する。サーバ2は、最新の道路情報(後述の道路情報データベースなど)を保持するとともに、充電器9に関する情報(後述の充電情報データベースなど)を保持している。
【0013】
複数のユーザ端末3の各々は、車両1のユーザが操作する端末であって、たとえばスマートフォンである。ユーザは、ユーザ端末3を操作することにより、車両1の目的地を入力して車両1の走行ルートを検索できる。車両1とサーバ2とユーザ端末3とは、インターネット等のネットワーク30を介して双方向通信が可能に構成されている。なお、ユーザは、たとえば、車両1の運転手または乗客である。
【0014】
図2は、車両1およびサーバ2の構成をより詳細に示すブロック図である。まず、車両1を説明する。車両1は、ECU(Electronic Control Unit)11と、ナビゲーションシステム13と、通信モジュール14とを備える。ECU11、ナビゲーションシステム13、および通信モジュール14は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク15を介して相互に通信可能である。
【0015】
ECU11は、CPU(Central Processing Unit)111と、メモリ112とを含む。メモリ112は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を含む。
【0016】
CPU111は、プログラムに記述された所定の演算処理を実行するように構成されている。メモリ112は、CPU111により実行されるプログラムを格納する。メモリ112は、CPU111におけるプログラムの実行により生成されるデータと、車載ネットワーク15から入力されたデータとを一時的に格納する。CPU111は、各種センサ(図示せず)の検出値およびメモリ112に格納されたプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように車両1内の各機器を制御する。また、CPU111は、サーバ2との間で授受される各種情報を生成する。
【0017】
ナビゲーションシステム13は、プロセッサと、メモリ(いずれも図示せず)と、GPS(Global Positioning System)受信機131と、タッチパネル付きのディスプレイ132とを含む。
【0018】
GPS受信機131は、人工衛星(図示せず)からの電波に基づいて車両1の位置を特定する。ディスプレイ132は、様々な情報を表示するとともにユーザの様々な操作を受け付ける。より具体的には、ディスプレイ132は、車両1の周辺の道路地図、出発地から目的地までの走行ルート、車両1の現在位置、および充電器9の設置位置などを表示する。
【0019】
通信モジュール14は、車載DCM(Data Communication Module)であって、ECU11とサーバ2とが双方向に通信可能なように構成されている。
【0020】
サーバ2は、演算装置21と、データベースサーバ22とを含む。データベースサーバ22は、車両情報データベース221と、道路情報データベース222と、充電情報データベース223とを含む。演算装置21は、CPU211と、メモリ212とを有する。CPU211は、車両の走行ルートと、該走行ルートにおける充電計画とを作成する。CPU211は、本開示の「プロセッサ」に対応する。また、メモリ212は、プロセッサにより実行可能なプログラムなどを記憶する。
【0021】
演算装置21は、複数の車両1の各々の位置情報(GPS情報)および最新のSOC(State Of Charge)情報を収集する。これらの情報は、各車両1からサーバ2に定期的に送信される。演算装置21は、収集された情報を車両情報データベース221に格納する。車両情報データベース221には、各車両1の車種、年式、モデル、仕様、状態(たとえばバッテリの劣化状態および満充電容量)に関する関連情報も格納されている。演算装置21は、各車両1の走行履歴、より詳細には、各車両1の走行時に測定された消費電力に関するデータを様々な走行条件(走行ルート、日付、曜日、天候、気温など)毎に取得して車両情報データベース221に格納してもよい。
【0022】
道路情報データベース222は道路情報を格納する。充電情報データベース223は、充電器の仕様(たとえば充電方式、充電能力など)、充電器の設置場所等に関する情報を格納する。新たに道路が建設されたり、道路の形状が変更されたりする場合がある。また、充電器9が新規に設置されたり、既存の充電器9が廃止されたりする場合もある。したがって、道路情報データベース222および充電情報データベース223に格納された情報は、サーバ2の管理者により定期的に最新の状態に更新されている。
【0023】
演算装置21は、後述するように、車両1の走行ルートおよび該走行ルートにおける車両1の充電計画を作成する。充電計画とは、車両1に対して充電させる充電器9と、該充電器9での充電量などが定められた情報である。
【0024】
演算装置21は、作成した走行ルートおよび充電計画を車両1に送信する。車両1は、演算装置21からの走行ルートを受信すると、ナビゲーションシステム13は、該走行ルートをディスプレイ132に表示する。また、車両1のECU11は、該充電計画に基づいた充電を行なう。
【0025】
<道路受電>
図3は、車両1および充電器9の構成の一例を概略的に示す図である。車両1は、図2に示した構成に加えて、インレット161と、電力変換装置162と、バッテリ163と、インバータ164と、モータジェネレータ165と、受電装置166とをさらに含む。
【0026】
インレット161は、車両1の外装部分に設けられた充電リッド(図示せず)の内部に配置されている。インレット161は、充電器9から延びる充電ケーブルの先端に設けられた充電コネクタを挿入可能に構成されている。充電コネクタがインレット161に挿入されることでインレット161と充電器9とが電気的に接続され、充電器9から車両1への電力伝送(接触充電)が可能になる。
【0027】
電力変換装置162は、インレット161から交流電力が供給される場合には、その交流電力を直流電力に変換してバッテリ163に供給する。
【0028】
バッテリ163は、複数のセルを含む組電池である。各セルは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池である。バッテリ163は、車両1の駆動力を発生させるための電力をモータジェネレータ165に供給する。また、バッテリ163は、モータジェネレータ165により発電された電力を蓄える。バッテリ163には、ECU11がバッテリ163のSOCを算出するための電圧センサおよび電流センサ(いずれも図示せず)が設けられている。
【0029】
インバータ164は、バッテリ163に蓄えられた直流電力を交流電力に変換し、その交流電力をモータジェネレータ165に供給する。また、インバータ164は、モータジェネレータ165からの交流電力(回生電力)を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ163に充電する。さらに、インバータ164は、受電装置166により受電された交流電力を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ163に充電する。
【0030】
モータジェネレータ165は、インバータ164からの電力供給を受けて駆動輪に回転力を与えることで車両1を走行させる。
【0031】
受電装置166は、図3に示す例では、車両1の底面を形成するフロアパネルの下面に配置されている。受電装置166内には受電コイルが収容されている。受電コイルは、充電器9から伝送される電力を非接触で受電する。
【0032】
充電器9は、複数の送電ユニット91~96と、コントローラ90とを含む。なお、図3には送電ユニットの台数が6台の例が示されているが、送電ユニットの台数は特に限定されるものではなく、より多くてもよい。
【0033】
複数の送電ユニット91~96は、道路の路面に一列に配置されている。複数の送電ユニット91~96は、送電コイル911~961をそれぞれ含む。各送電コイル911~961は、交流電源(図示せず)に電気的に接続されている。図示しないが、複数の送電ユニット91~96の各々には、車両1の通過を検出するためのセンサ(光学センサ、重量センサ等)が設けられている。
【0034】
コントローラ90は、各センサからの検出信号に基づいて、車両1の走行位置を特定する。そして、コントローラ90は、送電ユニット91~96のうち車両1が上方に位置している送電ユニット内の送電コイルに、交流電源からの交流電力を供給する。
【0035】
より詳細には、たとえば送電ユニット91の上方に車両1が検出された場合、コントローラ90は、送電コイル911に交流電力を供給する。そうすると、送電コイル911に交流電流が流れることで送電コイル911の周囲に電磁界が形成される。受電装置166内の受電コイルは、当該電磁界を通して非接触で電力を受電する。その後、送電ユニット91の上方に車両1が検出されなくなると、コントローラ90は、送電コイル911への交流電力の供給を停止する。このような一連の制御が送電ユニット91~96毎に行われることで、走行中の車両1に対して非接触で電力を伝送できる(道路受電)。以上のように、車両1は、接触充電および非接触充電のいずれにもおいても充電可能である。
【0036】
また、車両1は、第1電力と第2電力とを消費することにより走行する。ここで、第1電力は、単位量の電力が生成されるために第1量の二酸化炭素を排出する電力である。単位量は予め定められた量である。また、第2電力は、該単位量の電力が生成されるために第1量よりも少ない第2量の二酸化炭素を排出する電力である。つまり、生成される場合に排出される二酸化炭素の量は、第2電力の方が、第1電力よりも少ない。
【0037】
第1電力は、たとえば、枯渇性エネルギーが用いられて生成された電力である。枯渇性エネルギーは、たとえば、石油、天然ガス、オイルサンド、メタンハイドレート、およびウランなどを含む。
【0038】
第2電力は、たとえば、再生可能エネルギーが用いられて生成された電力である。再生可能エネルギーは、たとえば、風力、太陽光、水力、およびバイオマスなどのエネルギーを含む。
【0039】
よって、地球の環境保護などの観点から、第1電力で充電されるよりも第2電力で充電される方が好ましい。本開示の充電器9が供給する電力は、A%の第1電力と、B%の第2電力とにより構成されている。ただし、AおよびBは、0以上100以下の実数であり、AとBとの合計値は、100であるとする。このAおよびBについては、後述の図5の第1電力比率と第2電力比率とで規定されている。
【0040】
なお、変形例として、第1電力および第2電力ともに枯渇性エネルギーが用いられて生成された電力としてもよい。この場合であっても、第2電力は、該単位量の電力が生成されるために第1量よりも少ない第2量の二酸化炭素を排出する電力とされる。また、第1電力および第2電力ともに再生可能エネルギーが用いられて生成された電力としてもよい。この場合であっても、第2電力は、該単位量の電力が生成されるために第1量よりも少ない第2量の二酸化炭素を排出する電力とされる。
【0041】
演算装置21は、車両1の走行ルートにおける充電位置から供給される電力の第2電力が占める比率(以下、「第2電力比率」または「第1比率」とも称される。)に基づいて充電計画を作成する。第1比率は、B/100である。本実施の形態では、演算装置21は、第1比率が所定値以上である場合に、該充電器で充電するという充電計画を作成する。したがって、車両1に充電される電力のうち、第2電力の構成比率を高めることができ、地球の環境保護に貢献することができる。
【0042】
また、車両1は、通常運転モードおよび運転支援モードのうちいずれかに切替える。通常運転モードは、車両1の運転手の運転操作により車両を駆動させるモードである。運転支援モードは、車両1に搭載されている支援装置(図示せず)が、車両1を駆動させるモードである。運転支援モードは、ユーザによる運転操作を受付けない第1運転支援運モードと、ユーザによる運転操作を受付ける第2運転支援モードとを含む。第1運転支援モードは、ユーザによる運転操作を受付けないモードである。したがって、第1運転支援モードは、ユーザは運転操作をしなくても車両1の自動運転により、車両1が移動するモードである。第2運転支援モードは、ユーザによる運転操作を受付けるモードである。したがって、第2運転支援モードは、車両1の自動運転と、ユーザの運転操作とに基づいて車両1は移動するモードである。例えば、第2運転支援モード中では、車両1の自動運転により移動中に、ユーザがブレーキをかけたときに、車両1は停止する。
【0043】
<データベース>
次に、各データベースを説明する。図4は、更新された車両情報データベース221の一例を示す図である。図4の例では、車両IDごとに出発と、目的と、現在のSOCとが対応付けられている。処理部54は、車両IDに対応するレコード(出発と、目的と、現在のSOC)を更新する。
【0044】
図4の例では、車両IDがV1であるレコードとして、出発地がM11であり、目的地がM12であり、現在のSOCがS1であるレコードが記憶されている。また、車両IDがV2であるレコードとして、出発地がM21であり、目的地がM22であり、現在のSOCがS2であるレコードが記憶されている。なお、車両情報データベースの更新前においては、車両IDは記憶されているが、該車両IDに対応するレコードについては何ら記憶されていない。なお、図4および後述の図5において、「・・・」という3点リーダが示されている。この3点リーダは、実際は情報が格納されているが、該情報の記載は省略されていることを示す。
【0045】
図5は、充電情報データベースの一例を模式的に示した図である。図5の例では、「地域」が規定されている。地域は、土地の区域を示す。たとえば、地域は、「県」毎の区域としてもよく、「市」毎の区域としてもよく、「区」毎の区域としてもよい。また、国続きの大陸(たとえば、ヨーロッパ大陸など)においては、地域は、「国」毎の区域としてもよい。
【0046】
図5の例では、地域ごとに、地域位置情報と、充電器の種類と、該充電器の位置と、第2電力比率と、第1電力比率と、充電単価と、充電種別とが対応付けられている。
【0047】
地域位置情報は、該地域位置情報が対応付けられた地域の位置を示す情報である。地域位置情報は、たとえば、地域の緯度の範囲および地域の経度の範囲が規定された情報である。図5の例では、地域Aに対応付けて、地域位置情報P1が対応付けて記憶されている。また、図5の例では、地域Bに対応付けて、地域位置情報P2が対応付けて記憶されている。
【0048】
充電器の種類は、充電器の種類に対応付けられた地域に設置されている充電器の種類が規定された情報である。図5の例では、地域Aには、充電器A1と、充電器A2と、充電器A3などが設置されていることが示されている。また、地域Bには、充電器B1と、充電器B2と、充電器B3などが設置されていることが示されている。なお、充電器の位置については、「充電位置」とも称される。
【0049】
充電器位置情報は、該充電器位置情報が対応付けられた充電器の位置が示された情報である。充電器位置情報は、たとえば、充電器の位置の緯度および経度が規定された情報である。図5の例では、充電器A1に対応付けて、充電器位置情報P11が記憶されている。また、図5の例では、充電器B1に対応付けて、充電器位置情報P21が記憶されている。
【0050】
第1電力比率と、第2電力比率とは、該第1電力比率および該第2電力比率が対応付けられた充電器が供給する電力における第1電力と第2電力との比率を示す。たとえば、充電器A1については、第1電力比率が80%であり、第2電力比率が20%であることが規定されている。また、充電器A2については、第1電力比率が100%であり、第2電力比率が0%であることが規定されている。また、充電器B1については、第1電力比率が20%であり、第2電力比率が80%であることが規定されている。
【0051】
充電単価は、該充電単価に対応付けられた充電器の料金が規定された情報である。図5の例では、円/kWhが規定されている。図5の例では、充電器A1の充電単価は、40円/kWhであることが規定されている。また、充電器A2の充電単価は、30円/kWhであることが規定されている。なお、図5の例では、充電器B1および充電器B2については、夜間料金として、10円安くなることが示されている。
【0052】
充電種別は、該充電種別が対応付けられている充電器が、接触充電および非接触充電のいずれであるのかが規定された情報である。図5の例では、全ての充電器が、非接触充電であることが示されている。
【0053】
なお、道路情報データベース222について特に図示しないが、たとえば、道路の形状、道路の長さ、信号の位置などが規定されている。
【0054】
<演算装置の機能ブロック図>
図6は、演算装置21の機能ブロック図である。図6の例では、演算装置21は、取得部52と、処理部54と、出力部56と、記憶部58とを有する。
【0055】
予め定められた開始条件が成立したときに、車両1は、車両IDと、出発地と、目的地と、車両1の現在のSOCとを演算装置21に送信する。ここで、開始条件は、たとえば、車両1のユーザ(以下、単に「ユーザ」とも称される。)が、出発地と目的地とをナビゲーションシステム13に入力したという条件などを含む。なお、出発地については、入力しなくても、車両1の現在とされるようにしてもよい。
【0056】
また、車両1が、たとえば、出発地と目的地とが定まっているルートを走行する場合には、開始条件は、該ルートを設定させる操作がユーザにより行われることにより成立する条件である。出発地と目的地とが定まっているルートを走行する車両1は、たとえば、巡回バスなどである。
【0057】
また、車両1は、先行車を追跡して走行する機能(トラッキング機能)を有する車両としてもよい。この場合には、開始条件は、該機能を発動させる操作がユーザにより行われることにより成立する条件である。
【0058】
取得部52は、車両IDと、出発地と、目的地と、現在のSOCとを取得する。車両IDと、出発地と、目的地と、現在のSOCとは、処理部54に出力される。処理部54は、車両情報データベース221の該車両IDについて、出発地と、目的地と、現在のSOCとを更新する(図4参照)。
【0059】
また、処理部54は、取得した車両IDに対応する車両の走行ルートを、出発地および目的地に基づいて作成する。本実施の形態においては、処理部54は、1つの走行ルートを作成する。さらに、処理部54は、該1つの走行ルートにおける充電計画を作成する。なお、1つの走行ルートを作成するためのプログラム、および充電計画を作成するためのプログラムは、記憶部58に記憶されている。
【0060】
そして、出力部56は、走行ルートおよび充電計画(後述の本充電計画)を車両1に出力する。車両1のECU11は、走行ルートおよび充電計画をメモリ112に格納する。本実施の形態においては、処理部54は、一旦、仮充電計画を作成して、該仮充電計画を修正することにより、本充電計画を作成する。
【0061】
図7は、本実施の形態の充電計画の一例を説明するための図である。図7(A)は、仮充電計画の一例であり、図7(B)は、本充電計画の一例である。まず、図7(A)を説明する。図7(A)の例では、出発地から目的地までに地域Aと地域Bとを通る走行ルートが作成されている。図7(A)の例においては、地域Aにおいては、充電器A1、充電器A2、および充電器A3により充電されることが示されている。また、図7(A)の例においては、地域Bにおいては、充電器B1、および充電器B2により充電されないことが示されている。
【0062】
また、充電器A1、充電器A2、充電器A3、充電器B1、および充電器B2のそれぞれの第1電力比率、第2電力比率、および充電単価は、図5で示した通りである。
【0063】
また、目標充電量は、たとえば、処理部54が決定した走行ルートで出発地から目的地までの走行に必要な充電量である。図7の例では、20kWhである。
【0064】
図7(A)の例では、充電器A1で6kWhの電力量を充電し、充電器A2で6kWhの電力量を充電し、充電器A3でkWhの電力量を充電し、他の充電器B1および充電B2では充電しないという充電計画である。本実施の形態仮充電計画は、所定のアルゴリズムに基づいて、作成される。所定のアルゴリズムとは、たとえば、第1充電比率、第2充電比率、および充電単価に関わらず、作成された走行ルートにおいて、1番目~M番目(ただし、Mは1以上の整数)の充電器のみで充電し、他の充電器では充電しないというアルゴリズムである。このアルゴリズムは、比較的簡単な構成のアルゴリズムとすることができる。本実施の形態では、M=3であり、1~3番目の充電器(つまり、充電器A1~A3)のみで充電され、他の充電器(つまり、充電器B1および充電器B2)では充電されない。つまり、仮充電計画は、地域Aでの充電量が多くなり、地域Bでの充電量が少なくなるという充電計画となる。
【0065】
しかしながら、この仮充電計画では、充電される電力の第1電力比率が高く、地球の環境保護を図ることができない。そこで、充電される電力の第2電力比率が高くなるように、仮充電計画を修正する。
【0066】
具体的には、任意の充電器を第1充電器とし、該第1充電器から供給される電力の第2電力比率と、閾値とを比較する。該第2電力比率は、本開示の「第1比率」に対応する。そして、第1比率が閾値以上である場合には、該第1充電器での第1充電器での充電量を仮充電計画よりも増加させて本充電計画を作成する。
【0067】
第1充電器の選択手法については、如何なる手法であってもよい。たとえば、作成された1つの走行ルートにおいてN(ただし、Nは予め定められた自然数)番目の充電器としてもよい。本実施の形態では、作成された走行ルートにおいて、第1充電器は、充電器B1であるとする。また、上記の閾値を60%とする。
【0068】
この場合には、図5の例では、充電器B1の第2電力比率は、80%である。したがって、処理部54は、充電器B1の充電量を、0kWhから7kWhに増加させる。また、処理部54は、他の処理を実行する。該他の処理は、他の充電器を第1充電器として該他の充電量を決定する。このようにして、処理部54は、仮充電計画を修正することにより本充電計画を作成する。図7(B)の例では、本充電計画では、目標充電量は、充電器A1で2kWhとなり、充電器A2で1kWhとなり、充電器A3で3kWhとなり、充電器B1で7kWhとなり、充電器B2で7kWhとなる。
【0069】
なお、出力部56は、図7(B)の本充電計画を示す情報を車両1に出力する。車両1は、この本充電計画に基づいて充電をしながら走行する。
【0070】
図8は、走行ルートRと、本充電計画とを模式的に示した図である。図8の例では、充電器9の括弧書きに図7で示した参照符号A1、A2、A3、B1、B2を示している。また、図8の例では、地域Aと、地域Bとが示されている。
【0071】
図9は、演算装置21の処理を示すフローチャートである。まず、ステップS2において、演算装置21は、出発地、目的地、および現在のSOCなどを取得する。次に、ステップS4において、演算装置21は、1つの走行ルートを作成する。また、演算装置21は、該走行ルート、現在のSOC、および上述の関連情報などに基づいて必要充電量(図7の例では、20kwh)を算出する。
【0072】
次に、ステップS6において、演算装置21は、充電情報を、記憶部58に記憶されている充電情報データベースから取得する。ここで、充電情報は、たとえば、図5で説明した第1電力比率および第2電力比率である。次に、ステップS8において、演算装置21は、料金情報を、記憶部58に記憶されている充電情報データベースから取得する。料金情報は、図5で説明した充電単価である。
【0073】
次に、ステップS10において、演算装置21は、仮充電計画を作成する。次に、ステップS12において、演算装置21は、第1充電器の第2電力比率が閾値以上であるか否かを判断する。上述したように、第1充電器は、作成された走行ルートにおいてN(ただし、Nは予め定められた自然数)番目の充電器(たとえば、充電器B1)であるとする。また、上述の例では、閾値を60%とする。
【0074】
ステップS12でYESと判断された場合には、処理は、ステップS14に進み、ステップS14において、演算装置21は、仮充電計画よりも第1充電器での充電量を増加させる。図7の例では、充電器B1での充電量を0kWhから7kWhに増加させる。
【0075】
一方、ステップS12でNOと判断された場合には、処理は、ステップS18に進む。ステップS18において、演算装置21は、仮充電計画よりも第1充電器での充電量を減少させる。なお、たとえば、ステップS14で増加させる充電量、または、ステップS18で減少させる充電量については、固定値としてもよく、所定の算出式で算出するようにしてもよい。
【0076】
ステップS14の処理またはステップS18の処理が終了すると、処理は、ステップS16に進む。ステップS16においては、演算装置21は、その他の処理により、本充電計画を作成する。その他の処理は、たとえば、充電料金が安くなるように、他の充電器での充電量を決定する処理である。ステップS16において演算装置21は、たとえば、他の充電器についても、第2電力比率が閾値以上であるか否かに基づいて決定する。ステップS16の処理により、演算装置21は、本充電計画を作成する。
【0077】
なお、ステップS16の処理は、他のフローチャート(図10図12図14図15)でも実行される。該ステップS16の処理は、いずれのフローチャートにおいても、本充電計画を作成するために必要な処理とされる。また、変形例として、ステップS16においては、演算装置21は、充電料金を用いずに、他の充電器での充電量を決定するようにしてもよい。
【0078】
従来においては、電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する情報提供装置が開示されている。この情報提供装置は、所定の属性の電力供給への貢献に寄与する充電インフラの情報を優先的に、利用者に提供する。しかしながら、この従来の技術においては、車両の充電計画については鑑みられていなかった。そのため、利用者が車両の充電計画を検討する必要があるという問題が生じ得る。そこで、本実施の形態の演算装置21は、車両1の走行ルートにおける第1充電器(たとえば、充電器B1)から供給される電力の第2電力が占める第1比率(つまり、第2電力比率)に基づいて充電計画を作成する。したがって、演算装置21は、利用者が車両の充電計画を検討することなく、地球の環境保護を図ることができる充電計画(図7(B))を作成することができる。換言すれば、演算装置21は、カーボンニュートラルに貢献できる充電計画を作成することができる。
【0079】
また、通常運転モードまたは第運転支援モードが設定されている場合には、車両1の運転手は、ディスプレイ132に表示された走行ルートを視認しつつ、該走行ルート通りに車両1を走行させる。この走行ルート通りで車両1を走行している場合には該走行ルートでの充電計画で車両1は充電される。また、車両1の走行が、該走行ルートから外れた場合には、演算装置21は、走行ルートおよび充電計画を作成し直してもよい。
【0080】
また、第運転支援モードが設定されている場合には、車両1は、作成された走行ルート通りに走行する。したがって、この場合にも、該走行ルートでの充電計画で車両1は充電される。
【0081】
また、演算装置21は、仮充電計画を作成する。さらに、演算装置21は、仮充電計画における第1比率(つまり、第2電力比率)が閾値以上である場合(ステップS12でYEES)に、第1充電位置での充電量を前記仮充電計画よりも増加させて本充電計画を作成する(ステップS16)。したがって、比較的簡単なアルゴリズムで仮充電計画を作成しつつも、適切な本充電計画を作成することができる。
【0082】
また、演算装置21は、図9のステップS8で取得した料金情報に基づいて、車両1への充電料金が安くなるように充電計画を作成する。したがって、演算装置21は、料金の安い充電計画を利用者に提供することができる。
【0083】
また、第1電力は、枯渇性エネルギーを利用して発電され、第2電力は、再生可能エネルギーを利用して発電される。上述のように、演算装置21は、第2電力比率が所定値以上となるような充電計画を作成する。したがって、演算装置21は、再生可能エネルギーの比率が高い充電を行うことができる。
【0084】
また、上述の実施の形態では、充電計画で充電する充電器は全て非接触充電である構成を説明した。しかしながら、充電計画で充電する充電器は、接触充電である充電器を含むようにしてもよい。このような構成であっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0085】
次に、第1の実施の形態の第1変形例を説明する。図7では、第2電力比率が所定値未満である充電器(たとえば、充電器A1、A2、A3)についても少量の充電を行う充電計画を作成する例を説明した。しかしながら、演算装置21は、第2電力比率が所定値未満である充電器は充電を行わない充電計画を作成するようにしてもよい。このような構成であっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0086】
次に、第1の実施の形態の第2変形例を説明する。上記の例では、演算装置21は、仮充電計画を作成した後に、本充電計画を作成する構成を説明した。しかしながら、演算装置21は、仮充電計画を作成せずに、直接、本充電計画を作成するようにしてもよい。
【0087】
図10は、この第2変形例のフローチャートである。図9図10とを対比すると、図10においては、ステップS10が省略され、ステップS14が、ステップS141に代替され、ステップS18が、ステップS181に代替される。
【0088】
図10の変形例のフローチャートにおいて、ステップS8の終了後のステップS12においてYESと判断されれば、ステップS141において、演算装置21は、第1充電器で充電することを決定する。該第1充電器での充電量は所定量としてもよく、所定の算出式により算出されるようにしてもよい。
【0089】
一方、ステップS12においてNOと判断されれば、ステップS181において、演算装置21は、第1充電器で充電しないことを決定する。該第1充電器での充電量は所定量としてもよく、所定の算出式により算出されるようにしてもよい。このような構成であっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0090】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、「第1充電器の第2電力比率の比較対象」が「閾値」である構成を説明した。しかしながら、「第1充電器の第2電力比率の比較対象」が「第2充電器の第2電力比率」である構成を説明する。第2充電器は、第1充電器とは別の充電器である。また、この実施の形態では、演算装置21により作成された1つの走行ルートに第1充電器と第2充電器とが存在する。
【0091】
第1充電器は、作成された1つの走行ルートにおいてN番目の充電器である。また、第2充電器は、該1つの走行ルートにおいてL番目の充電器である。ただし、Lは予め定められた自然数であり、Nとは異なる値である。たとえば、L=1であり、図8の例では、第2充電器は、充電器A1であるとする。また、第1充電器は、上述のように、充電器B1である。また、第2充電器は、該第2充電器が供給する全体の電力のうち第2電力が占める比率が第1比率よりも高い第2比率である電力を供給する。
【0092】
図11は、この第2の実施の形態のフローチャートである。図9図11とを対比すると、図11においては、ステップS12が、ステップS22に代替され、ステップS14が、ステップS24に代替され、ステップS18が、ステップS28に代替される。
【0093】
ステップS10の処理が終了すると、ステップS22において、第1充電器の第1比率(第2電力比率)よりも、第2充電器の第2比率(第2電力比率)が高いか否かを判定する。図5または図7の例では、第1充電器(充電器A1)の第1比率(20%)よりも、第2充電器(充電器B1)の第2比率(80%)が高いと判定される。
【0094】
ステップS22でYESと判断された場合には、処理は、ステップS24に進む。ステップS24において、演算装置21は、仮充電計画において第1充電器での充電量よりも第2充電器での充電量を多くする。図7の例では、演算装置21は、充電器A1の充電量を6kWhから2kWhに減少させ、かつ充電器B1の充電量を0kWhから7kWhに増加させる。第1充電器の減少量および第2充電器の増加量は所定の算出式で算出される。
【0095】
一方、ステップS22でNOと判断された場合には、処理は、ステップS28に進む。ステップS28において、演算装置21は、仮充電計画において第1充電器での充電量よりも第2充電器での充電量を少なくさせる。
【0096】
以上のように、作成された1つの走行ルートにおいて、第1充電器と、第2充電器とが存在する。そして、演算装置21は、第1充電器の上述の第1比率と、第2充電器の上述の第2比率とに基づいて充電計画を作成する。このような構成であっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0097】
特に、図11の例では、演算装置21は、第1充電器よりも第2充電器の方が第2電力比率が大きくなる充電計画を作成する(ステップS24)。このような構成であっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0098】
次に、第2の実施の形態の第1変形例を説明する。図12は、この第1変形例のフローチャートである。図11図12とを対比すると、図12においては、ステップS24が、ステップS124に代替され、ステップS28が、ステップS128に代替される。
【0099】
図12の変形例のフローチャートにおいて、ステップS22においてYESと判断されれば、ステップS124において、演算装置21は、第2充電器で充電し第1充電器では充電しないことを決定する。
【0100】
一方、ステップS22においてNOと判断されれば、ステップS128において、演算装置21は、第1充電器で充電し第2充電器では充電しないことを決定する。
【0101】
以上、演算装置21は、第1電力の比率が高い第1充電器よりも、第2電力比率が高い第2充電器の方が充電比率が大きくなる充電計画を作成する。したがって、このような構成であっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0102】
[第3の実施の形態]
上述の実施の形態では、演算装置21は、1つの走行ルートを作成する構成を説明した。第3の実施の形態においては、演算装置21は、複数(S個)の走行ルートを作成する。ただし、Sは、2以上の整数であるとする。本実施の形態では、演算装置21は、出発地から目的地までの複数のルートのうち走行時間が短い順にS個の走行ルートを抽出することにより、該S個の走行ルートを作成する。
【0103】
本実施の形態では、S=2であるとする。つまり、演算装置21は、複数の走行ルートとして、第1走行ルートと第2走行ルートとを作成する。図13は、第1走行ルートR1と、第2走行ルートR2と、本充電計画とを模式的に示した図である。図13の例では、第1走行ルートR1には、第1充電器(充電器A1)が配置されており、第2走行ルートR2には、第2充電器(充電器B1)が配置されているとする。
【0104】
図14は、第3の実施の形態の演算装置21のフローチャートである。ステップS2の処理の後のステップS42においては、演算装置21は、第1走行ルートと、第2走行ルートとを作成する。
【0105】
次に、ステップS12においては、第1充電器での第2電力比率が閾値以上であるか否かを判断する。ステップS12でYESと判断された場合には、処理は、ステップS54に進み、ステップS54において、演算装置21は、第1充電器が存在する第1走行ルートを決定する。一方、ステップS12でNOと判断された場合には、処理は、ステップS58に進む。ステップS58において、演算装置21は、第2充電器が存在する第2走行ルートを決定する。
【0106】
演算装置21は、その後のステップS16において、ステップS54またはステップS58において決定されたルートにおいて、充電させる充電器、および該充電器での充電量を決定する。演算装置21は、このステップS16において、本充電計画を作成する。このような構成であっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0107】
次に、第3の実施の形態の変形例を説明する。図15は、この変形例のフローチャートである。図14図15とを対比すると、図15においては、ステップS12が、ステップS62に代替され、ステップS54およびステップS58の処理が省略され、さらに、ステップS64、ステップS66、ステップS68が追加されている。
【0108】
図15のステップS62において、第1充電器の第1比率(第1充電器の第2電力比率)と、第2充電器の第2比率(第2充電器の第2電力比率)とを比較する。第1比率が、第2比率よりも大きい場合には、処理は、ステップS64に進む。第1比率が、第2比率よりも小さい場合には、処理は、ステップS66に進む。第1比率と第2比率とが同一である場合には、処理は、ステップS68に進む。なお、ステップS62の判断においては、公差が鑑みられている。たとえば、第1比率と第2比率との差分が存在したとしても、該差分が公差以下であれば、第1比率と第2比率とは同一であると判断される。
【0109】
ステップS64においては、演算装置21は、第1充電器が存在する第1走行ルートを決定する。ステップS66においては、演算装置21は、第2充電器が存在する第2走行ルートを決定する。ステップS68においては、演算装置21は、所定のパラメータに基づいて、第1走行ルートおよび第2走行ルートのうちいずれかの走行ルートを選択する。図15の例では、所定のパラメータは、走行時間である。つまり、演算装置21は、第1走行ルートおよび第2走行ルートのうち、走行時間が短い方の走行ルートを選択する。
【0110】
図15のような構成であっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。また、第1走行ルートR1および第2走行ルートR2において、第1比率と第2比率とが同一である場合には、演算装置21は、走行時間が短い方の走行ルートを決定する。したがって、走行時間の短い走行ルートおよび充電計画を作成することができる。
【0111】
[第4の実施の形態]
上述の実施の形態においては、図5に示すように、充電器ごとに第1電力比率および第2電力比率が規定される例を説明した。しかしながら、第1電力比率および第2電力比率は、他の属性ごとに規定されるようにしてもよい。他の属性とは、たとえば、地域としてもよい。つまり、地域毎に第1電力比率および第2電力比率が規定されるようにしてもよい。
【0112】
図16は、地域毎に第1電力比率および第2電力比率が規定されている場合の充電情報データベースを示す図である。図16の例では、地域ごとに、地域位置情報と、充電器の種類と、該充電器の位置と、第1電力比率と、第2電力比率と、充電単価と、充電種別とが対応付けられている。
【0113】
第1電力比率は、たとえば、該第1電力比率に対応する地域に存在する全ての充電器の第1電力比率に基づいた値である。たとえば、第1電力比率は、第1電力比率に対応する地域に存在する全ての充電器の第1電力比率の平均値としてもよい。また、第1電力比率は、第1電力比率に対応する地域に存在する全ての充電器の第1電力比率の中央値としてもよい。
【0114】
第2電力比率は、たとえば、該第2電力比率に対応する地域に存在する全ての充電器の第2電力比率に基づいた値である。たとえば、第2電力比率は、第2電力比率に対応する地域に存在する全ての充電器の第2電力比率の平均値としてもよい。また、第2電力比率は、第2電力比率に対応する地域に存在する全ての充電器の第2電力比率の中央値としてもよい。
【0115】
充電単価は、たとえば、該充電単価に対応する地域に存在する全ての充電器の充電単価に基づいた値である。たとえば、充電単価は、充電単価に対応する地域に存在する全ての充電器の充電単価の平均値としてもよい。また、充電単価は、充電単価に対応する地域に存在する全ての充電器の充電単価の中央値としてもよい。
【0116】
また、充電種別については、全ての地域において、非接触充電と規定されている。つまり、図16の例では、各地域の全ての充電器のうち非接触充電の充電器の第1電力比率、第2電力比率、および充電単価が規定されている。
【0117】
演算装置21は、図16の充電情報データベースを用いて、充電計画を作成する。つまり、演算装置21は、第1地域情報と、第2地域情報とに基づいて、充電計画を作成する。図16の例では、第1地域情報は、地域Aに対応付けられた情報(たとえば、第1電力の比率および第2電力比率)である。また、第2地域情報は、地域Bに対応付けられた情報である。
【0118】
この図16の充電情報データベースにおいては、各充電器についての充電情報は規定されていない。したがって、図16の充電情報データベースは、図5の充電情報データベースと比較して、情報量を削減できる。したがって、充電情報データベースの記憶容量を削減することができる。また、図16のような充電情報データベースであっても、演算装置21は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0119】
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態の演算装置21は、走行ルートおよび充電計画をディスプレイ132(図2参照)に表示する。図17は、走行ルートおよび充電計画の表示画面の一例である。走行ルートおよび充電計画は、ディスプレイ132の表示領域132Aに表示される。
【0120】
図17の例では、出発地から目的地までの走行ルートのルート画像RSが表示されている。また、充電計画を示す画像が表示されている。図17の例では、充電計画を示す画像は、3つの充電器の充電器画像9Sである。この3つの充電器画像9Sは、該充電器画像9Sにより示される充電器で車両1が充電されることを示している。また、充電器画像9Sは、ルート画像RSと対応付けて表示される。
【0121】
図17の例では、各充電器画像9Sに対応付けて、第2電力情報が表示されている。第2電力情報は、第2電力比率を示す情報である。図17の例では、最初の充電器画像9Sについては、10%という数値の第2電力情報101が示されている。この第2電力情報101は、最初の充電器画像9Sにより示される充電器の第2電力比率は10%であることを示す。
【0122】
図17の例では、さらに、2番目の充電器画像9Sについては、80%という数値の第2電力情報102が示されている。また、3番目の充電器画像9Sについては、90%という数値の第2電力情報103が示されている。
【0123】
このように、第5の実施の形態の演算装置21は、ルート画像RSと、充電器(第1充電位置)の充電器画像9Sとをディスプレイ132に表示する。したがって、ユーザ(たとえば、運転手)は、充電される位置を認識することができる。特に、演算装置21は、充電器が接触充電であっても、該接触充電する充電器の位置をユーザに認識させることができる。したがって、演算装置21は、接触充電である充電器による充電を、ユーザに促進することができる。
【0124】
また、演算装置21は、充電器(第1充電位置)の充電器画像9Sと、第1比率(第2電力の構成比率)の第2電力情報101とを対応付けて表示する。したがって、演算装置21は、充電する充電器の場所とともに、該充電器の第2電力の構成比率をユーザに認識させることができる。
【0125】
[その他の実施の形態]
(1) 演算装置21は、複数のパラメータの各々に関連付けられた走行ルートおよび充電計画を作成するようにしてもよい。演算装置21は、該作成された複数の走行ルートおよび充電計画をユーザに提示して、該利用者に走行ルートおよび充電計画を選択させる。
【0126】
図18は、複数の走行ルートおよび充電計画の表示の一例を示す図である。図18の例においては、走行パラメータは、第2電力の充電比率、走行時間、および充電料金である。演算装置21は、第2電力の充電比率が高い走行ルートおよび充電計画と、走行時間が短い走行ルートおよび充電計画と、充電料金が安い走行ルートおよび充電計画とを作成する。また、演算装置21は、走行ルートおよび充電計画と、該走行ルートおよび充電計画に対応するパラメータを特定可能なパラメータ情報とをディスプレイ132の表示領域132Aに表示する。
【0127】
図18の例では、演算装置21は、第2電力の充電比率が高い走行ルートおよび充電計画と、パラメータ情報61とを表示する。パラメータ情報61は、第2電力の充電比率が高いことを示す情報である。図18の例では、パラメータ情報61は、「再エネルギー充電コース」という文字を示す情報である。
【0128】
また、演算装置21は、走行時間が短い走行ルートおよび充電計画と、パラメータ情報62とを表示する。パラメータ情報62は、走行時間が短いことを示す情報である。図18の例では、パラメータ情報62は、「短時間コース」という文字を示す情報である。
【0129】
また、演算装置21は、充電料金が安い走行ルートおよび充電計画と、パラメータ情報63とを表示する。パラメータ情報63は、充電料金が安いことを示す情報である。図18の例では、パラメータ情報63は、「低料金コース」という文字を示す情報である。
【0130】
パラメータ情報61,62,63は、ユーザが指定可能に表示される。ユーザが、パラメータ情報61,62,63のうちのいずれかを指定すると、ECU11は、該指定されたパラメータ情報に対応する走行ルートおよび充電計画を設定する。
【0131】
図18の例に示す画面を表示する演算装置21は、ユーザの嗜好に応じた走行ルートおよび充電計画を設定することができる。
【0132】
(2) また、ユーザが、該走行パラメータを選択して、演算装置21は、該選択された走行パラメータに基づいた走行ルートおよび充電計画を作成するようにしてもよい。
【0133】
図19はモード設定画面の一例である。モード設定画面の一例を示す図である。モード設定画面は、表示領域132Aに表示される画面である。図19の例では、再エネルギー充電モードのボタン71と、短時間モードのボタン72と、低料金モードのボタン73と、が表示される。
【0134】
ユーザにより再エネルギー充電モードのボタン71が指定されると、演算装置21は、第2電力の充電比率が高くなる走行ルートおよび充電計画を作成する。また、ユーザにより短時間モードのボタン72が指定されると、演算装置21は、走行時間が短くなる走行ルートおよび充電計画を作成する。また、ユーザにより低料金モードのボタン73が指定されると、演算装置21は、充電料金が安くなる走行ルートおよび充電計画を作成する。そして、演算装置21は、作成された走行ルートおよび充電計画を設定する。
【0135】
このような構成であっても、演算装置21は、ユーザの嗜好に応じた走行ルートおよび充電計画を設定することができる。
【0136】
また、演算装置21は、図19の画面を表示しない構成であっても、上記のパラメータのうちの少なくとも2つのパラメータの各々について重みをつけて、走行ルートおよび充電計画を作成するようにしてもよい。
【0137】
(3) 本実施の形態においては、演算装置21が、図9図12図14図15に示すフローチャートの全てを実行する構成を説明した。しかしながら、図9図12図14図15に示すフローチャートのうちの少なくとも一部を、車両1のECU11が実行する車両システム100が採用されてもよい。このような構成であっても、車両システム100は、第2電力比率を高めた充電を行う充電計画を作成することができ、結果として、地球環境を保護できる充電計画を作成できる。
【0138】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0139】
2 サーバ、3 ユーザ端末、9 充電器、13 ナビゲーションシステム、14 通信モジュール、15 車載ネットワーク、21 演算装置、22 データベースサーバ、52 取得部、54 処理部、56 出力部、58 記憶部、61,62,63 パラメータ情報、71,72,73 ボタン、90 コントローラ、100 車両システム、131 受信機、132 ディスプレイ、132A 表示領域、161 インレット、162 電力変換装置、163 バッテリ、164 インバータ、165 モータジェネレータ、166 受電装置、221 車両情報データベース、222 道路情報データベース、223 充電情報データベース。
図1
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