(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示装置、車両、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B60S 1/62 20060101AFI20240806BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20240806BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
B60S1/62 120B
B08B3/02 F
B60S1/62 110A
B60R16/02 630L
(21)【出願番号】P 2022011248
(22)【出願日】2022-01-27
【審査請求日】2023-11-23
(31)【優先権主張番号】P 2021163033
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001276
【氏名又は名称】弁理士法人小笠原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 隆佑
【審査官】高瀬 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-269247(JP,A)
【文献】特開2019-182328(JP,A)
【文献】特開2022-080147(JP,A)
【文献】特開2009-257832(JP,A)
【文献】特開2013-082358(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0138357(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/62
B60S 1/48
B60S 1/56
B08B 3/02
B60R 16/02
B60K 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される表示制御装置であって、
前記車両に搭載された車載センサの汚れに関する情報
、及び前記車両の運転手の操作に基づいた前記車両に搭載された表示装置に表示させる前記車載センサの洗浄を実施するための洗浄実施ボタンの表示可否に関する情報、を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記汚れに関する情報
及び前記洗浄実施ボタンの表示可否に関する情報に基づいて、前
記表示装置に表示させる前
記洗浄実施ボタンの表示を制御する制御部と、を備える、表示制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記汚れに関する情報に基づいて、前記表示装置における前記洗浄実施ボタンの表示と非表示とを切り替える、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記汚れに関する情報に基づいて、前記表示装置に表示させる前記洗浄実施ボタンの表示の態様を変更する、請求項1又は2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記汚れに関する情報が所定の条件を満足する場合、前記洗浄実施ボタンを前記表示装置に表示させる、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記汚れに関する情報が所定の条件を満足する場合、前記汚れに関する情報が前記所定の条件を満足しない場合と比較して、前記洗浄実施ボタンを強調して前記表示装置に表示させる、請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記受信部は、前記車両の状態に基づいた前記車載センサの洗浄抑制に関する情報をさらに受信し、
前記制御部は、前記洗浄抑制に関する情報にさらに基づいて、前記表示装置に表示させる前記洗浄実施ボタンの表示を制御する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記汚れに関する情報が所定の条件を満足する場合、前記洗浄実施ボタンの表示可否に関する情報にかかわらず、前記洗浄実施ボタンを前記表示装置に表示させる又は前記洗浄実施ボタンを強調して前記表示装置に表示させる、請求項
1に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記洗浄実施ボタンが選択されたことを検出した場合、前記車両に搭載された洗浄装置に前記車載センサの洗浄を指示する指示部をさらに備える、請求項1乃至
7のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項9】
請求項1乃至
8のいずれか1項に記載の表示制御装置を備えた、表示装置。
【請求項10】
請求項
9に記載の表示装置を備えた、車両。
【請求項11】
車両に搭載される表示制御装置のコンピューターが実行する方法であって、
前記車両に搭載された車載センサの汚れに関する情報
、及び前記車両の運転手の操作に基づいた前記車両に搭載された表示装置に表示させる前記車載センサの洗浄を実施するための洗浄実施ボタンの表示可否に関する情報、を受信するステップと、
前記受信した前記汚れに関する情報
及び前記洗浄実施ボタンの表示可否に関する情報に基づいて、前
記表示装置に表示させる前
記洗浄実施ボタンの表示を制御するステップと、を含む、方法。
【請求項12】
車両に搭載される表示制御装置のコンピューターに実行させるプログラムであって、
前記車両に搭載された車載センサの汚れに関する情報
、及び前記車両の運転手の操作に基づいた前記車両に搭載された表示装置に表示させる前記車載センサの洗浄を実施するための洗浄実施ボタンの表示可否に関する情報、を受信するステップと、
前記受信した前記汚れに関する情報
及び前記洗浄実施ボタンの表示可否に関する情報に基づいて、前
記表示装置に表示させる前
記洗浄実施ボタンの表示を制御するステップと、を含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される表示制御装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
運転支援や自動運転などの車両走行制御を実施する場合、センサやカメラなど(以下、併せて「車載センサ」という)による検出性能を維持することが肝要となる。
【0003】
特許文献1には、車載カメラを洗浄する車両用洗浄装置について開示されている。この車両用洗浄装置は、車載カメラによって撮像された画像をディスプレイ上に表示させると共に、カメラ洗浄用のタッチパネルスイッチ(ソフトウェアスイッチ)を表示させる。そして、この車両用洗浄装置では、運転手によってタッチパネルスイッチが操作された場合、車載カメラのガラス窓の洗浄が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、車両が後進状態となったことを契機としてカメラ洗浄用のタッチパネルスイッチが表示されるものである。そのため、車載カメラの汚れが軽微で洗浄が不要な場合であってもタッチパネルスイッチが表示されるので、ユーザに煩わしさを感じさせる場合がある。また、車両が後進状態のときには常にタッチパネルスイッチが表示されるので、ディスプレイに表示された車載カメラの撮影画像を基に、洗浄の要否を運転手などのユーザ自身が判断する必要がある。
【0006】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、車載センサの洗浄を実施するためのソフトウェアスイッチの表示をより適切なタイミングや態様で行うことが可能な表示制御装置などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示技術の一局面は、車両に搭載される表示制御装置であって、車両に搭載された車載センサの汚れに関する情報を受信する受信部と、受信部が受信した汚れに関する情報に基づいて、車両に搭載された表示装置に表示させる車載センサの洗浄を実施するための洗浄実施ボタンの表示を制御する制御部と、を備える、表示制御装置である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、車載センサの洗浄を実施するためのソフトウェアスイッチの表示をより適切なタイミングで行うことが可能な表示制御装置などを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る表示制御装置及びその周辺部の機能ブロックの概略図
【
図3】洗浄実施ボタン表示制御の第1例の処理フローチャート
【
図4】洗浄実施ボタン表示制御の第2例の処理フローチャート
【
図5】洗浄実施ボタン表示制御の第3例の処理フローチャート
【
図6】洗浄実施ボタン表示制御の第4例の処理フローチャート
【
図7】洗浄実施ボタンを強調させる描画パターンの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の車両に搭載された表示制御装置は、車載センサの汚れ状態に基づいて表示装置における洗浄実施ボタンの表示を制御する。これにより、表示装置への車載センサの洗浄実施ボタンの表示をより適切なタイミング及び態様で行うことが可能となる。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
[実施形態]
<構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る表示制御装置100及びその周辺部の機能ブロックの概略図である。
図1に例示した機能ブロックは、車載センサ11と、検知装置12と、表示装置13と、洗浄装置14と、表示制御装置100と、を備えている。表示制御装置100は、検知装置12と、表示装置13と、洗浄装置14と、通信可能に接続されている。
図1において、実線矢印は指示やデータなどが送信される方向を示す。
【0012】
車載センサ11は、例えば、車両に搭載されるカメラである。本実施形態では、車載センサ11は、車両後部のトランクリッドやテールゲートなどに設置される、車両の後方を撮像するバックモニタ用のカメラであるが、これに限定されず、車両の前方を撮像するカメラであっても良い。
【0013】
検知装置12は、車載センサ11の汚れを検知する装置である。検知装置12は、例えば車載カメラである車載センサ11の撮像画像に基づいて、車載センサ11のレンズに付着した汚れを検出する。車載センサ11の汚れは、例えば、隣接する画素間の輝度変化に基づいて検知することができる。例えば、検知装置12は、画素間の輝度差が所定値以上であれば車載センサ11に汚れが付着していると判定することができ、車載センサ11の撮像画像のうち、一定面積以上に汚れが付着している場合において、洗浄が必要な汚れが付着していると判定することができる。また、検知装置12は、検出した車載センサ11の汚れの程度を判定することができる。車載センサ11の汚れの程度は、例えば、隣接する画素間の輝度差が所定値以上となる画像の面積が、第1面積(上述の一定面積)以上かつ第2面積未満であれば「汚れレベル1」とし、第2面積以上であれば「汚れレベル2」とすることができる。この汚れの程度は、3段階以上のレベルに分類してもよい。検知装置12は、車載センサ11に洗浄が必要な汚れが付着していると判定した場合、後述する表示制御装置100の受信部101に汚れ検知情報(必要に応じて、汚れの程度に関する情報として汚れレベルなどを含む)を送信する。検知装置12は、車載センサ11に組み込まれてもよいし、車載センサ11とは別に車両に搭載されてもよい。
【0014】
表示制御装置100は、車両に搭載され、車載センサ11の汚れ検知情報に基づいて表示装置13の表示を制御する装置である。また、表示制御装置100は、ユーザによる表示装置13の操作に基づいて洗浄装置14に対して車載センサ11の洗浄を指示する。表示制御装置100は、少なくとも受信部101と、制御部102と、指示部103とを備え、さらに洗浄抑制判定部104を備えてもよい。
【0015】
受信部101は、検知装置12と通信可能に接続されており、検知装置12から車載センサ11の汚れ検知情報を受信する。受信部101と検知装置12との接続方法は特に限定されず、有線接続でもよいし無線接続でもよい。
【0016】
洗浄抑制判定部104は、車両の状態が、車両走行制御によって車載センサ11の洗浄が禁止された状態でないか否か、また、洗浄効果を十分に得られる状態であるか否かを、判定する。ここで、車載センサ11の洗浄が禁止された状態とは、例えば、実施中の車両走行制御によって、車載センサ11が使用されている場合であり、具体的には、車両の走行状態がレーンチェンジ中である場合、あるいは、レーンチェンジを実施しようとしている場合などである。洗浄効果を十分に得られる状態とは、例えば、車載センサ11に付着した汚れが洗浄装置14で十分に洗浄可能であり、また、車両の周辺環境によって洗浄実施後すぐに汚れが付着する恐れが少ない状態である。洗浄効果を十分に得られる状態であるか否かの判定方法は特に限定されないが、例えば、汚れ検知情報や車載センサ11の撮像情報に基づいて判定してもよいし、他の車載センサのセンシング情報に基づいて判定してもよい。車載センサ11の洗浄が禁止された状態、及び洗浄効果が十分に得られない状態を「洗浄抑制状態」とする。なお、洗浄抑制判定部104は省略してもよい。
【0017】
制御部102は、受信部101が検知装置12から受信した汚れ検知情報に基づいて、表示装置13に洗浄実施ボタンを表示させる制御(表示/非表示の切り替え制御)やその表示を強調させる制御(表示態様の変更制御)を行う。洗浄実施ボタンとは、車載センサ11の洗浄を実施するためのボタンであり、表示装置13を介してユーザに選択可能に提示されるソフトウェアスイッチの1つである。これにより、車載センサ11の洗浄を行う必要があるときにのみ、洗浄実施ボタンを表示させることができたり、表示させている洗浄実施ボタンを強調させたり、することができる。ただし、洗浄実施ボタンの表示制御は、事前にユーザによって洗浄実施ボタンの表示や強調が許可されている場合(洗浄SW表示設定ON時)に行われる。一方、受信部101が汚れ検知情報を受信した場合であっても、洗浄実施ボタンの表示や強調が許可されていない場合(洗浄SW表示設定OFF時)は、制御部102は、洗浄実施ボタンを表示及び強調させる制御は行わない。また、洗浄抑制判定部104によって車両が洗浄抑制状態であると判定された場合においても、制御部102は、洗浄実施ボタンを表示及び強調する制御は行わない。これにより、洗浄が実施可能なタイミング、かつ、洗浄効果を十分に得られる場合にのみ、洗浄実施ボタンを表示させたり、その表示を強調させたりすることができる。
【0018】
指示部103は、車両に搭載された洗浄装置14と通信可能に接続されており、洗浄装置14に車載センサ11の洗浄を指示する。具体的には、表示装置13の表示画面上に表示された洗浄実施ボタンをユーザが選択したことが検出された場合、指示部103が、洗浄装置14に車載センサ11の洗浄を指示する。
【0019】
なお、上述した表示制御装置100の一部又は全部は、典型的にはマイコンなどのプロセッサ、メモリ、及び入出力インターフェイスなどを含んだ電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)によって構成され得る。この電子制御装置は、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが読み出して実行することによって、上述した受信部101、制御部102、指示部103、及び洗浄抑制判定部104が行う一部又は全部の機能を実現することができる。
【0020】
表示装置13は、表示制御装置100と通信可能に接続された、車両に搭載されるカーナビゲーションシステムなどのHMI(Human Machine Interface)である。表示装置13と表示制御装置100との接続方法は特に限定されないが、例えば、CAN(Controller Area Network)などの既存の車載ネットワークを用いることができる。なお、
図1では、表示装置13と表示制御装置100とを別構成としたが、表示装置13は、表示制御装置100を含む構成であってもよい。
【0021】
表示装置13は、表示制御装置100の制御部102から洗浄実施ボタンを表示させる表示要求を受信した場合、表示装置13の表示画面上に洗浄実施ボタンを表示する。また、表示装置13は、表示制御装置100の制御部102からすでに表示させている洗浄実施ボタンを強調して表示させる強調要求を受信した場合、表示装置13の表示画面上に洗浄実施ボタンを所定の強調処理を施して表示する。強調処理については、後述する。
【0022】
図2A及び
図2Bは、表示装置13の画面表示の一例を示す図である。
図2及び
図2Bに示すように、洗浄実施ボタン(
図2Aにおけるテキスト表示スイッチ13a、
図2Bにおけるアイコン表示スイッチ13b)は、車載センサ11の撮像画像に重畳表示されてもよい。
図2及び
図2Bにおいては、バックモニタ用のカメラの撮像画像上に洗浄実施ボタンを表示する例を示している。このように、車載センサ11の撮像画像と洗浄実施ボタンとを同時に表示させることで、ユーザ自身でも洗浄実施の必要性を判断することができる。洗浄実施ボタンは、受信部101が汚れ検知情報を受信したときに、洗浄SW表示設定ONの状態であり、かつ洗浄抑制状態でない場合であれば、車両の走行中であっても表示されてもよいし、表示された洗浄実施ボタンを強調してもよい。また、車載センサ11がバックモニタ用のカメラである場合は、汚れ検知情報を受信したことと、洗浄SW表示設定がONであることとを前提とし、車両が後進状態となったことを契機として車載センサ11の撮像画像に重畳表示されてもよいし、重畳表示された洗浄実施ボタンを強調してもよい。
【0023】
洗浄装置14は、指示部103の指示により、車載センサ11の洗浄を実施する。この洗浄装置14は、例えば、洗浄液を収容するタンクと、タンクから洗浄液を汲み出すポンプと、汲み出された洗浄液を車載センサ11に向かって噴出させる洗浄ノズルと、を備える。ポンプは、例えば、リレーによって動作のON/OFFが切り替えられる。ポンプと洗浄ノズルとはホースを介して接続され、洗浄ノズルの噴出口は車載センサ11の近傍である車両のリア部分に設けられる。洗浄装置14と表示制御装置100との接続方法は特に限定されないが、例えば、イーサネット(登録商標)やLVDS(Low voltage differential signaling)などの車載ネットワークを介して接続されている。本実施形態では、洗浄装置14が、表示制御装置100に直接通信可能となるように接続されているが、例えば、検知装置12や車載センサ11を介して表示制御装置100に接続されていても良い。
【0024】
<制御処理>
次に、
図3乃至
図5をさらに参照して、表示制御装置100によって実施される制御について具体例をいくつか説明する。
【0025】
(1)第1例
図3は、表示制御装置100の各構成によって実施される洗浄実施ボタンの表示制御の第1例を示す処理フローチャートである。この第1例の制御は、洗浄実施ボタンが表示装置13に表示されておらず、車載センサ11の洗浄が望ましい場合に洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させる制御である。
図3に示す第1例による洗浄実施ボタンの表示制御処理は、車両のイグニッションがオン(IG-ON)されたときに開始し、イグニッションがオフ(IG-OFF)されるまで繰り返し実行される。
【0026】
(ステップS301)
洗浄抑制判定部104は、車両が洗浄抑制状態であるか否かを判定する。洗浄抑制状態とは、上述したように車載センサ11の洗浄が禁止された状態又は車載センサ11の洗浄効果が十分に得られない状態である。洗浄抑制判定部104が、車両が洗浄抑制状態ではないと判定した場合は(ステップS301、いいえ)、処理がステップS302に進み、車両が洗浄抑制状態であると判定した場合は(ステップS301、はい)、ステップS301の判定処理を繰り返して実行する。
【0027】
(ステップS302)
制御部102は、洗浄実施ボタンの表示の可否に関する情報である洗浄SW表示設定の状態を判定する。すなわち、制御部102は、洗浄SW表示設定が、洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させることを示すONであるか、洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させないことを示すOFFであるかを、判定する。制御部102が、洗浄SW表示設定がONであると判定した場合は(ステップS302、ON)、処理がステップS303に進み、洗浄SW表示設定がOFFであると判定した場合は(ステップS302、OFF)、処理がステップS301に進む。
【0028】
(ステップS303)
制御部102は、受信部101が検知装置12から汚れ検知情報を受信したか否かを判定する。この汚れ検知情報には、汚れの程度に関する情報(汚れレベルなど)が含まれていなくてもよい。制御部102が、受信部101が汚れ検知情報を受信したと判定した場合は(ステップS303、はい)、処理がステップS304に進み、受信部101が汚れ検知情報を受信していないと判定した場合は(ステップS303、いいえ)、処理がステップS301に進む。
【0029】
(ステップS304)
制御部102は、表示装置13に対して、洗浄実施ボタン(ソフトウェアスイッチ)を表示させる要求(表示要求)を行う。これにより、表示装置13において、
図2A又は
図2Bに例示するような洗浄実施ボタンの表示が行われる。洗浄実施ボタンの表示要求がされると、処理はステップS101に戻る。なお、制御部102が、洗浄実施ボタンの表示中に洗浄実施ボタンが選択されたことを検出した場合、指示部103は、洗浄装置14に対して車載センサ11の洗浄を指示する。
【0030】
(2)第2例
図4は、表示制御装置100の各構成によって実施される洗浄実施ボタンの表示制御の第2例を示す処理フローチャートである。この第2例の制御は、洗浄実施ボタンが表示装置13にすでに表示されており、車載センサ11の洗浄が望ましい場合に表示されている洗浄実施ボタンを強調させる制御である。
図4の第2例による洗浄実施ボタンの表示制御処理は、車両のイグニッションがオン(IG-ON)されたときに開始し、イグニッションがオフ(IG-OFF)されるまで繰り返し実行される。
【0031】
(ステップS401)
洗浄抑制判定部104は、車両が洗浄抑制状態であるか否かを判定する。洗浄抑制状態とは、上述したように車載センサ11の洗浄が禁止された状態又は車載センサ11の洗浄効果が十分に得られない状態である。洗浄抑制判定部104が、車両が洗浄抑制状態ではないと判定した場合は(ステップS401、いいえ)、処理がステップS402に進み、車両が洗浄抑制状態であると判定した場合は(ステップS401、はい)、ステップS401の判定処理を繰り返して実行する。
【0032】
(ステップS402)
制御部102は、洗浄実施ボタンの表示の可否に関する情報である洗浄SW表示設定の状態を判定する。すなわち、制御部102は、洗浄SW表示設定が、洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させることを示すONであるか、洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させないことを示すOFFであるかを、判定する。制御部102が、洗浄SW表示設定がONであると判定した場合は(ステップS402、ON)、処理がステップS403に進み、洗浄SW表示設定がOFFであると判定した場合は(ステップS402、OFF)、処理がステップS401に進む。
【0033】
(ステップS403)
制御部102は、表示装置13に対して、洗浄実施ボタン(ソフトウェアスイッチ)を表示させる要求(表示要求)を行う。これにより、表示装置13において、
図2A又は
図2Bに例示するような洗浄実施ボタンの表示が行われる。洗浄実施ボタンの表示要求がされると、処理はステップS404に進む。なお、制御部102が、洗浄実施ボタンの表示中に洗浄実施ボタンが選択されたことを検出した場合、指示部103は、洗浄装置14に対して車載センサ11の洗浄を指示する。
【0034】
(ステップS404)
制御部102は、受信部101が検知装置12から汚れ検知情報を受信したか否かを判定する。この汚れ検知情報には、汚れの程度に関する情報(汚れレベルなど)が含まれていなくてもよい。制御部102が、受信部101が汚れ検知情報を受信したと判定した場合は(ステップS404、はい)、処理がステップS405に進み、受信部101が汚れ検知情報を受信していないと判定した場合は(ステップS404、いいえ)、処理がステップS401に進む。
【0035】
(ステップS405)
制御部102は、表示装置13に対して、すでに表示している洗浄実施ボタン(ソフトウェアスイッチ)を所定の描画パターンによって強調して表示させる要求(強調要求)を行う。この描画パターンは、車両の運転手の注意を洗浄実施ボタンに向けさせる目的のものである。
図7に、洗浄実施ボタン(
図2Bのアイコン表示スイッチ13b)を強調させる描画パターンの一例を示す。
【0036】
描画パターンとしては、以下のものを例示できる。
・洗浄実施ボタンの大きさを変化させる描画パターンである。
図7(a)の例では、アイコン表示スイッチ13bのサイズを大きくしている。
・洗浄実施ボタンの色を変化させる描画パターンである。
図7(b)の例では、アイコン表示スイッチ13bの背景色をアイコンの色と異ならせている。
・洗浄実施ボタンに通知があることを示す描画パターンである。
図7(c)の例では、アイコン表示スイッチ13bの右上にバッジを表示させている。
・洗浄実施ボタンの表示に動き(エフェクト)を持たせる描画パターンである。
図7(d)の例では、アイコン表示スイッチ13bを周期的に反転表示させている。なお、反転以外にも、回転や点滅やウェーブなどの動きでもよい。
・洗浄実施ボタンを立体化させる描画パターンである。
図7(e)の例では、アイコン表示スイッチ13bを画面から飛び出したような表示にしている。
・洗浄実施ボタンの枠を変化させる描画パターンである。
図7(f)の例では、アイコン表示スイッチ13bの外枠を太くしている。なお、太さ以外にも、点滅などの変化でもよい。
・洗浄実施ボタンの意匠を変化させる描画パターンである。
図7(g)の例では、アイコン表示スイッチ13bを角に丸みを持たせた意匠に変化させている。
・洗浄実施ボタンの表示位置を移動させる描画パターンである。例えば、
図2Bの右上に表示されているアイコン表示スイッチ13bを、表示装置13の画面の中央に移動させて表示させる。
上述した各描画パターンは、単独で実施されてもよいし、いくつか組み合わせて実施されてもよい。
【0037】
この洗浄実施ボタンの強調表示によって、車両の運転手に車載センサ11が汚れていることを注意喚起することができ、ひいては車載センサ11の洗浄の実施を促すことができる。洗浄実施ボタンの強調要求がされると、処理はステップS101に戻る。なお、制御部102が、いずれかの描画パターンによって洗浄実施ボタンを強調表示している最中に洗浄実施ボタンが選択されたことを検出した場合、指示部103は、洗浄装置14に対して車載センサ11の洗浄を指示する。
【0038】
(3)第3例
図5は、表示制御装置100の各構成によって実施される洗浄実施ボタンの表示制御の第3例を示す処理フローチャートである。この第3例の制御は、洗浄実施ボタンが表示装置13に表示されておらず、車載センサ11の洗浄が望ましい場合に車載センサ11の汚れ具合に応じた描画パターンの態様で洗浄実施ボタンを表示装置13に強調表示させる制御である。
図5に示す第3例による洗浄実施ボタンの表示制御処理は、車両のイグニッションがオン(IG-ON)されたときに開始し、イグニッションがオフ(IG-OFF)されるまで繰り返し実行される。
【0039】
(ステップS501)
洗浄抑制判定部104は、車両が洗浄抑制状態であるか否かを判定する。洗浄抑制状態とは、上述したように車載センサ11の洗浄が禁止された状態又は車載センサ11の洗浄効果が十分に得られない状態である。洗浄抑制判定部104が、車両が洗浄抑制状態ではないと判定した場合は(ステップS501、いいえ)、処理がステップS502に進み、車両が洗浄抑制状態であると判定した場合は(ステップS501、はい)、ステップS501の判定処理を繰り返して実行する。
【0040】
(ステップS502)
制御部102は、受信部101が検知装置12から汚れ検知情報を受信したか否かを判定する。この汚れ検知情報には、汚れの程度に関する情報(汚れレベルなど)が含まれる。制御部102が、受信部101が汚れ検知情報を受信したと判定した場合は(ステップS502、はい)、処理がステップS503に進み、受信部101が汚れ検知情報を受信していないと判定した場合は(ステップS502、いいえ)、処理がステップS501に進む。
【0041】
(ステップS503)
制御部102は、受信部101が受信した汚れ検知情報に基づいて、車載センサ11の汚れが所定の条件を満足するのか否かを判定する。この判定は、車載センサ11の汚れ具合を認識するために行われる。例えば、汚れ検知情報に含まれる汚れレベルが「汚れレベル2」以上であれば、汚れが所定の条件を満足していると判定することができる。なお、所定の条件は、汚れレベル以外にも、汚れ検知情報に含まれる汚れの程度に応じたパラメータを適切に用いることができる。制御部102が、車載センサ11の汚れが所定の条件を満足すると判定した場合は(ステップS503、はい)、処理がステップS506に進み、車載センサ11の汚れが所定の条件を満足しないと判定した場合は(ステップS503、いいえ)、処理がステップS504に進む。
【0042】
(ステップS504)
制御部102は、洗浄実施ボタンの表示の可否に関する情報である洗浄SW表示設定の状態を判定する。すなわち、制御部102は、洗浄SW表示設定が、洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させることを示すONであるか、洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させないことを示すOFFであるかを、判定する。制御部102が、洗浄SW表示設定がONであると判定した場合は(ステップS504、ON)、処理がステップS505に進み、洗浄SW表示設定がOFFであると判定した場合は(ステップS504、OFF)、処理がステップS501に進む。
【0043】
(ステップS505)
制御部102は、表示装置13に対して、洗浄実施ボタン(ソフトウェアスイッチ)を第1描画パターンの態様で表示させる要求(第1強調表示要求)を行う。これにより、表示装置13において、
図2A又は
図2Bに例示するような洗浄実施ボタンの表示が、
図7に例示したいずれか1つ又は複数の描画パターンによって行われる。この第1描画パターンとしては、後述する第2描画パターンと比べて車両の運転手に対する注意喚起の程度が弱いとされるものが設定される。例えば、洗浄実施ボタンの大きさ変化や、洗浄実施ボタンの色変化などを、第1描画パターンとして設定することができる。洗浄実施ボタンの第1強調表示要求がされると、処理はステップS501に戻る。
【0044】
(ステップS506)
制御部102は、表示装置13に対して、洗浄実施ボタン(ソフトウェアスイッチ)を第2描画パターンの態様で表示させる要求(第2強調表示要求)を行う。これにより、表示装置13において、
図2A又は
図2Bに例示するような洗浄実施ボタンの表示が、
図7に例示したいずれか1つ又は複数の描画パターンによって行われる。この第2描画パターンとしては、上述した第1描画パターンと比べて車両の運転手に対する注意喚起の程度が強いとされるものが設定される。例えば、洗浄実施ボタンの動き変化や、洗浄実施ボタンの表示位置移動などを、第2描画パターンとして設定することができる。洗浄実施ボタンの第2強調表示要求がされると、処理はステップS501に戻る。
【0045】
なお、制御部102が、いずれかの描画パターンによって洗浄実施ボタンを強調表示している最中に洗浄実施ボタンが選択されたことを検出した場合、指示部103は、洗浄装置14に対して車載センサ11の洗浄を指示する。
【0046】
(4)第4例
図6は、表示制御装置100の各構成によって実施される洗浄実施ボタンの表示制御の第4例を示す処理フローチャートである。この第4例の制御は、洗浄実施ボタンが表示装置13にすでに表示されており、車載センサ11の洗浄が望ましい場合に車載センサ11の汚れ具合に応じた描画パターンの態様で表示されている洗浄実施ボタンを強調させる制御である。
図6の第4例による洗浄実施ボタンの表示制御処理は、車両のイグニッションがオン(IG-ON)されたときに開始し、イグニッションがオフ(IG-OFF)されるまで繰り返し実行される。
【0047】
(ステップS601)
洗浄抑制判定部104は、車両が洗浄抑制状態であるか否かを判定する。洗浄抑制状態とは、上述したように車載センサ11の洗浄が禁止された状態又は車載センサ11の洗浄効果が十分に得られない状態である。洗浄抑制判定部104が、車両が洗浄抑制状態ではないと判定した場合は(ステップS601、いいえ)、処理がステップS602に進み、車両が洗浄抑制状態であると判定した場合は(ステップS601、はい)、ステップS601の判定処理を繰り返して実行する。
【0048】
(ステップS602)
制御部102は、洗浄実施ボタンの表示の可否に関する情報である洗浄SW表示設定の状態を判定する。すなわち、制御部102は、洗浄SW表示設定が、洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させることを示すONであるか、洗浄実施ボタンを表示装置13に表示させないことを示すOFFであるかを、判定する。制御部102が、洗浄SW表示設定がONであると判定した場合は(ステップS602、ON)、処理がステップS603に進み、洗浄SW表示設定がOFFであると判定した場合は(ステップS602、OFF)、処理がステップS601に進む。
【0049】
(ステップS603)
制御部102は、表示装置13に対して、洗浄実施ボタン(ソフトウェアスイッチ)を表示させる要求(表示要求)を行う。これにより、表示装置13において、
図2A又は
図2Bに例示するような洗浄実施ボタンの表示が行われる。洗浄実施ボタンの表示要求がされると、処理はステップS604に進む。なお、制御部102が、洗浄実施ボタンの表示中に洗浄実施ボタンが選択されたことを検出した場合、指示部103は、洗浄装置14に対して車載センサ11の洗浄を指示する。
【0050】
(ステップS604)
制御部102は、受信部101が検知装置12から汚れ検知情報を受信したか否かを判定する。この汚れ検知情報には、汚れの程度に関する情報(汚れレベルなど)が含まれる。制御部102が、受信部101が汚れ検知情報を受信したと判定した場合は(ステップS604、はい)、処理がステップS605に進み、受信部101が汚れ検知情報を受信していないと判定した場合は(ステップS604、いいえ)、処理がステップS601に進む。
【0051】
(ステップS605)
制御部102は、受信部101が受信した汚れ検知情報に基づいて、車載センサ11の汚れが所定の条件を満足するのか否かを判定する。この判定は、車載センサ11の汚れ具合を認識するために行われる。例えば、汚れ検知情報に含まれる汚れレベルが「汚れレベル2」以上であれば、汚れが所定の条件を満足していると判定することができる。なお、所定の条件は、汚れレベル以外にも、汚れ検知情報に含まれる汚れの程度に応じたパラメータを適切に用いることができる。制御部102が、車載センサ11の汚れが所定の条件を満足すると判定した場合は(ステップS605、はい)、処理がステップS607に進み、車載センサ11の汚れが所定の条件を満足しないと判定した場合は(ステップS605、いいえ)、処理がステップS606に進む。
【0052】
(ステップS606)
制御部102は、表示装置13に対して、すでに表示している洗浄実施ボタン(ソフトウェアスイッチ)を第1描画パターンの態様で強調させる要求(第1強調要求)を行う。これにより、表示装置13において、
図2A又は
図2Bのように表示されている洗浄実施ボタンが、
図7に例示したいずれか1つ又は複数の描画パターンによって強調される。この第1描画パターンについては、上述したとおりである。洗浄実施ボタンの第1強調要求がされると、処理はステップS601に戻る。
【0053】
(ステップS607)
制御部102は、表示装置13に対して、すでに表示している洗浄実施ボタン(ソフトウェアスイッチ)を第2描画パターンの態様で強調させる要求(第2強調要求)を行う。これにより、表示装置13において、
図2A又は
図2Bのように表示されている洗浄実施ボタンが、
図7に例示したいずれか1つ又は複数の描画パターンによって強調される。この第2描画パターンについては、上述したとおりである。洗浄実施ボタンの第2強調要求がされると、処理はステップS601に戻る。
【0054】
なお、制御部102が、いずれかの描画パターンによって洗浄実施ボタンを強調表示している最中に洗浄実施ボタンが選択されたことを検出した場合、指示部103は、洗浄装置14に対して車載センサ11の洗浄を指示する。
【0055】
以上、表示制御装置100の各構成によって実施される洗浄実施ボタンの表示制御処理の第1例~第4例について説明したが、表示制御装置100に洗浄抑制判定部104が搭載されていない場合は、各処理のステップS301、ステップS401、ステップS501、及びステップS601は省略される。
【0056】
[作用・効果]
以上説明したように、本開示の一実施形態に係る表示制御装置100によれば、検知装置12によって検知された車載センサ11の汚れに関する汚れ検知情報に基づいて、表示装置13に洗浄実施ボタンを表示する要求を行うか否かや、その表示を強調させる要求を行うか否かが、決定される。そのため、表示装置13は、車載センサ11の洗浄実施ボタンの表示や強調をより適切なタイミングで行うことができる。また、洗浄実施ボタンを常時表示するのではなく、車載センサ11の汚れが検知された場合に洗浄実施ボタンを表示させたり、常時表示する洗浄実施ボタンを車載センサ11の汚れが検知された場合に強調して表示させたりするため、ユーザに煩雑な印象を与えにくく、また、表示画面上に表示するソフトウェアスイッチの数を節約できる。
【0057】
また、本実施形態に係る表示制御装置100は、洗浄抑制判定部104を備えてもよい。これにより、表示制御装置100は、実施中の車両走行制御によって車載センサ11の洗浄が禁止されている場合、あるいは、検知装置12で検知した汚れが、車載センサ11の洗浄による効果が得られない状態である場合は、表示装置13に洗浄実施ボタンを表示する要求やその表示を強調させる要求を行わない。そのため、表示装置13において、洗浄が禁止されているにも関わらず洗浄実施ボタンが表示や強調がされたり、また洗浄の効果が得られないにも関わらず車載センサ11の洗浄が行われてしまったりすることを抑制できる。
【0058】
以上、本開示の一実施形態を説明したが、本開示は、表示制御装置、プロセッサとメモリとを備えた表示制御装置が実行する方法、この方法を実行するための制御プログラム、制御プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な非一時的記憶媒体、及び表示制御装置を搭載した車両として捉えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本開示の表示制御装置は、車載カメラなどの車載センサ及び車載センサの洗浄装置を搭載した車両などに利用可能である。
【符号の説明】
【0060】
100 表示制御装置
101 受信部
102 制御部
103 指示部
104 洗浄抑制判定部
11 車載センサ
12 検知装置
13 表示装置
13a テキスト表示スイッチ
13b アイコン表示スイッチ
14 洗浄装置