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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】無軸スクリューコンベヤ
(51)【国際特許分類】
   B65G 33/32 20060101AFI20240806BHJP
   B65G 33/14 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
B65G33/32
B65G33/14
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022128598
(22)【出願日】2022-08-12
(65)【公開番号】P2024025278
(43)【公開日】2024-02-26
【審査請求日】2023-04-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000150811
【氏名又は名称】株式会社椿本バルクシステム
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 千郷
(72)【発明者】
【氏名】中出 慎一郎
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-210070(JP,A)
【文献】実開昭62-013920(JP,U)
【文献】特開2021-080045(JP,A)
【文献】中国実用新案第212479915(CN,U)
【文献】実公昭48-030725(JP,Y1)
【文献】中国特許出願公開第109230301(CN,A)
【文献】実開昭59-024494(JP,U)
【文献】特開平11-106021(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 33/32
B65G 33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転中心となる軸線に沿って延びる中心軸体を有しない螺旋形状の無軸スクリュー羽根と、
前記無軸スクリュー羽根の外周を少なくとも下側から覆う状態で前記軸線に沿う方向に延びる内面を有するケースと、
前記無軸スクリュー羽根の両端に前記軸線と同軸の配置となるように各々設けられた支軸と、
各前記支軸を前記軸線に沿う方向における第1位置で回転自在に支持する第1軸受と、
各前記支軸を前記軸線に沿う方向において前記第1位置から離れた第2位置で回転自在に支持する第2軸受と、
を備え
重力方向を第1方向とし、前記無軸スクリュー羽根の前記軸線に沿う方向及び前記第1方向の双方と直交する一方向を第2方向とした場合、
前記第1軸受及び前記第2軸受の少なくとも一方は、前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも前記第1方向における位置が調整可能とされており、
前記第1軸受及び前記第2軸受は、各々が独立して、前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも前記第1方向における位置が調整可能とされていることを特徴とする無軸スクリューコンベヤ。
【請求項2】
回転中心となる軸線に沿って延びる中心軸体を有しない螺旋形状の無軸スクリュー羽根と、
前記無軸スクリュー羽根の外周を少なくとも下側から覆う状態で前記軸線に沿う方向に延びる内面を有するケースと、
前記無軸スクリュー羽根の両端に前記軸線と同軸の配置となるように各々設けられた支軸と、
各前記支軸を前記軸線に沿う方向における第1位置で回転自在に支持する第1軸受と、
各前記支軸を前記軸線に沿う方向において前記第1位置から離れた第2位置で回転自在に支持する第2軸受と、
を備え
重力方向を第1方向とし、前記無軸スクリュー羽根の前記軸線に沿う方向及び前記第1方向の双方と直交する一方向を第2方向とした場合、
前記第1軸受及び前記第2軸受の少なくとも一方は、前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも前記第1方向における位置が調整可能とされており、
前記第1軸受及び前記第2軸受は、前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも前記第1方向における位置を調整可能に設けられた軸受台に支持されており、
前記軸受台は、前記ケースの端部に対する位置を調整可能に、前記ケースの端部に取り付けられていることを特徴とする無軸スクリューコンベヤ。
【請求項3】
回転中心となる軸線に沿って延びる中心軸体を有しない螺旋形状の無軸スクリュー羽根と、
前記無軸スクリュー羽根の外周を少なくとも下側から覆う状態で前記軸線に沿う方向に延びる内面を有するケースと、
前記無軸スクリュー羽根の両端に前記軸線と同軸の配置となるように各々設けられた支軸と、
各前記支軸を前記軸線に沿う方向における第1位置で回転自在に支持する第1軸受と、
各前記支軸を前記軸線に沿う方向において前記第1位置から離れた第2位置で回転自在に支持する第2軸受と、
を備え
前記ケースは、その長さ方向の中央部分における前記内面の断面形状で最下部となる内面箇所と前記無軸スクリュー羽根との間の隙間が前記長さ方向の両端部における前記内面の断面形状で最下部となる内面箇所と前記無軸スクリュー羽根との間の隙間よりも大きくなるように前記内面が形成されていることを特徴とする無軸スクリューコンベヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体等の被搬送物を搬送する無軸スクリューコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
無軸スクリューコンベヤの一例として、特許文献1に記載の搬送装置が知られている。この搬送装置は、筒状のケースと、そのケース内に螺旋を描くように配置されて回転する無軸スクリュー羽根を有している。ケースは、その一端が貫通孔を有する蓋体で閉塞される一方、その他端が軸受板で閉塞されている。すなわち、ケースの一端には、貫通孔を有する蓋体で構成される軸受が1つだけ設けられる一方、ケースの他端には、軸受板で構成される軸受が1つだけ設けられている。
【0003】
螺旋形状の無軸スクリュー羽根は、その回転中心となる軸線に沿って延びる中心軸体を有していない。この無軸スクリュー羽根の両端には、それぞれ支軸が無軸スクリュー羽根の軸線と同軸となるように設けられている。そして、無軸スクリュー羽根は、その一端側の支軸が1つの軸受である貫通孔付きの蓋体に回転自在に支持されると共に、その他端側の支軸が1つの軸受である軸受板に回転自在に支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-210070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、中心軸体を有しない無軸スクリュー羽根の両端の支軸を回転自在に支持する軸受がケースの両端に一つずつしかない場合は、次のような問題がある。すなわち、この場合は、無軸スクリュー羽根の両端の各々1つずつの軸受による支持構造が、剛接合ではなくピン接合の構造になってしまう。そのため、無軸スクリュー羽根は、その一端と他端との間の中央部分が下方へ撓み易くなる。その結果、無軸スクリュー羽根は、その下方に撓んだ中央部分がケースの内面に接触してしまう虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための無軸スクリューコンベヤの各態様を記載する。
[態様1]
回転中心となる軸線に沿って延びる中心軸体を有しない螺旋形状の無軸スクリュー羽根と、
前記無軸スクリュー羽根の外周を少なくとも下側から覆う状態で前記軸線に沿う方向に延びる内面を有するケースと、
前記無軸スクリュー羽根の両端に前記軸線と同軸の配置となるように各々設けられた支軸と、
各前記支軸を前記軸線に沿う方向における第1位置で回転自在に支持する第1軸受と、
各前記支軸を前記軸線に沿う方向において前記第1位置から離れた第2位置で回転自在に支持する第2軸受と、
を備える無軸スクリューコンベヤ。
【0007】
この構成によれば、無軸スクリュー羽根は、その両端に設けられた各支軸が軸線に沿う方向で離間する第1軸受と第2軸受とにより支持される。そのため、無軸スクリュー羽根は、軸受により支持される両端の支持構造を、ピン接合ではなく剛接合の構造にできる。したがって、無軸スクリュー羽根は、その両端の間の中央部分が下方へ撓み難くなる結果、その中央部分がケースの内面に接触してしまう虞を低減できる。
【0008】
[態様2]
重力方向を第1方向とし、前記無軸スクリュー羽根の前記軸線に沿う方向及び前記第1方向の双方と直交する一方向を第2方向とした場合、
前記第1軸受及び前記第2軸受の少なくとも一方は、前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも前記第1方向における位置が調整可能とされている[態様1]に記載の無軸スクリューコンベヤ。
【0009】
ケースや無軸スクリュー羽根に製造誤差があった場合、それらを用いて無軸スクリューコンベヤを組み立てたときに、無軸スクリュー羽根とケースの内面が接触する虞がある。この点、上記の構成によれば、第1軸受及び第2軸受の少なくとも一方の位置を、第1方向及び第2方向の少なくとも第1方向において調整することにより、ケースと無軸スクリュー羽根との位置関係を調整できる。そのため、仮にケースや無軸スクリュー羽根に製造誤差があっても、第1軸受及び第2軸受の少なくとも一方の位置を調整することで、無軸スクリュー羽根とケースの内面が接触する虞を低減できる。
【0010】
[態様3]
前記第1軸受及び前記第2軸受は、各々が独立して、前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも前記第1方向における位置が調整可能とされている[態様2]に記載の無軸スクリューコンベヤ。
【0011】
この構成によれば、第1軸受及び第2軸受の各々の位置を必要に応じて個別に調整することができる。
[態様4]
前記第1軸受及び前記第2軸受は、前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも前記第1方向における位置を調整可能に設けられた軸受台に支持されている[態様2]又は[態様3]に記載の無軸スクリューコンベヤ。
【0012】
この構成によれば、軸受台の位置を少なくとも第1方向において調整することにより、第1軸受及び第2軸受の両方の位置を少なくとも第1方向において迅速且つ容易に調整できる。
【0013】
[態様5]
前記軸受台は、前記ケースの端部に対する位置を調整可能に、前記ケースの端部に取り付けられている[態様4]に記載の無軸スクリューコンベヤ。
【0014】
この構成によれば、ケースの端部に取り付けられる軸受台を設置箇所に利用することにより、整った地面や専用の土台を要することなく、第1軸受及び第2軸受の設置ができる。そのため、無軸スクリューコンベヤを使用場所に据置する前に、コンベヤ単体で第1軸受と第2軸受の設置作業を完了できる。また、軸受台が取り付けられたケースを地面から浮かせた状態に配置すれば、第1軸受と第2軸受の設置作業がし易くなると共に、地面から浮かせた状態でケースと軸受の剛接合を容易に実現できる。
【0015】
[態様6]
前記ケースは、その長さ方向の中央部分における前記内面の断面形状で最下部となる内面箇所と前記無軸スクリュー羽根との間の隙間が前記長さ方向の両端部における前記内面の断面形状で最下部となる内面箇所と前記無軸スクリュー羽根との間の隙間よりも大きくなるように前記内面が形成されている[態様1]~[態様5]の何れか一つに記載の無軸スクリューコンベヤ。
【0016】
回転中心となる軸線に沿って延びる中心軸体を有さない螺旋形状の無軸スクリュー羽根は、中心軸体を有する有軸スクリュー羽根に比して、その両端間の中央部分が下方に撓み易い。そのため、無軸スクリュー羽根は、その撓んだ中央部分がケースの内面に接触する虞がある。この点、上記の構成によれば、ケースは、その長さ方向の中央部分における内面の断面形状で最下部となる内面箇所と無軸スクリュー羽根との間の隙間が他の部分における隙間よりも相対的に大きい。そのため、無軸スクリュー羽根は、たとえ両端間の中央部分が下方に撓んだとしても、その撓んだ中央部分がケースの内面に接触する虞を低減できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、無軸スクリュー羽根における両端間の中央部分が撓んでケースの内面に接触する虞を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一実施形態の無軸スクリューコンベヤの全体構成を示す側面図である。
図2】無軸スクリューコンベヤの構成要素を分解して示す側面図である。
図3図1における3-3線矢視の断面図である。
図4図1における4-4線矢視の断面図である。
図5図2における5-5線矢視の平面図である。
図6図5における6-6線矢視の断面図である。
図7】軸受ユニットの構成要素を分解して示す平面図である。
図8】軸受ユニットの構成要素を分解して示す側面図である。
図9図6における9-9線矢視の断面図である。
図10図6における10-10線矢視の断面図である。
図11】軸受ユニットの図10中の構成要素を分解して示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、無軸スクリューコンベヤの一実施形態について、図を参照して説明する。
<全体構成>
図1及び図2に示すように、無軸スクリューコンベヤ11は、ケース12と、無軸スクリュー羽根13と、一対の軸受ユニット14と、駆動モータ15を備えている。ケース12における図1で左端寄りの上面側には、ケース12内に粉粒体等の被搬送物を投入するための投入口16が形成されている。一方、ケース12における図1で右端寄りの下面側には、ケース12外に被搬送物を排出するための排出口17が形成されている。軸受ユニット14は、ケース12の図1における右側の端部と左側の端部に各々設けられている。駆動モータ15は、左右の両軸受ユニット14のうち、本実施形態では図1で左側の軸受ユニット14の方に設けられている。
【0020】
無軸スクリュー羽根13は、その両端部を軸受ユニット14に支持されると共に、その回転中心となる軸線Pをケース12の軸心と同軸の配置にした状態で、ケース12内に収容されている。そして、無軸スクリュー羽根13は、その状態において、駆動モータ15の駆動に基づき回転する。すなわち、無軸スクリューコンベヤ11は、投入口16からケース12内に投入された被搬送物を、駆動モータ15の駆動に基づく無軸スクリュー羽根13の回転に伴いケース12内を搬送して排出口17からケース12外に排出するように構成されている。
【0021】
<ケース>
ケース12は、図1及び図2に示すように、上側ケース18の下端縁と下側ケース19の上端縁とが接合されることにより、内部に無軸スクリュー羽根13を収容可能な筒状となるように構成されている。上側ケース18は、図2での左端寄り部分の上面側に前述した投入口16を有している。一方、下側ケース19は、図2での右端寄り部分の下面側に前述した排出口17を有している。なお、上側ケース18における図2での右端寄り部分の上面側には、ケース12内を点検する際に開閉される点検扉20が設けられている。
【0022】
図1に示すように、ケース12は、その長さ方向において離れた二箇所に支持脚21を有している。これらの支持脚21は、無軸スクリューコンベヤ11が据置される床面22からケース12を浮かせた状態に支持する。そのため、ケース12の両端部に設けられる各軸受ユニット14も床面22から浮いた状態とされる。
【0023】
<無軸スクリュー羽根>
無軸スクリュー羽根13は、ケース12内に収容された場合にケース12の軸心と同軸の配置となる軸線Pを回転中心とする螺旋形状の帯板で構成されている。そして、図2に示すように、無軸スクリュー羽根13の両端には、各軸受ユニット14により回転自在に各々支持される支軸23が無軸スクリュー羽根13の軸線Pと同軸の配置となるように設けられている。なお、図1及び図2に示すように、右側の支軸23よりも少し長い左側の支軸23は、その先端が駆動モータ15に駆動連結される。
【0024】
また、図2に示すように、無軸スクリュー羽根13は、図示しない有軸スクリュー羽根であれば当然に有する剛性のある中心軸体を有していない。そのため、例えばステンレスや耐摩耗鋼等により構成される無軸スクリュー羽根13は、その両端の間の中央部分が僅かではあるが下方に撓むこともあり得る。その場合、無軸スクリュー羽根13の下方に撓んだ中央部分がケース12の内面24に接触すると、無軸スクリュー羽根13の回転時に、ケース12の内面24を摩耗させる虞がある。そこで、本実施形態の無軸スクリューコンベヤ11は、ケース12の内面24の断面形状を次のように形成することにより、無軸スクリュー羽根13とケース12の内面24との接触を抑制している。
【0025】
<ケースの内面>
図3及び図4に示すように、ケース12は、同図に二点鎖線で示す無軸スクリュー羽根13の外周を径方向の外側から覆う状態で無軸スクリュー羽根13の軸線Pに沿う方向に延びる内面24を有している。すなわち、ケース12は、その内面24の断面形状が無軸スクリュー羽根13の外周を包囲する環状に形成されている。なお、上側ケース18は、無軸スクリュー羽根13の外周を上側から覆う状態で軸線Pに沿う方向に延びる内面24の断面形状が、正八角形を二分割した上側に凸となる折れ線形状に形成されている。その一方、下側ケース19は、無軸スクリュー羽根13の外周を下側から覆う状態で軸線Pに沿う方向に延びる内面24の断面形状が、無軸スクリュー羽根13の外周形状よりも少し大径の円形を二分割した下側に凸となる半円形状に形成されている。
【0026】
また、ケース12は、その長さ方向の中央部分における内面24の断面形状で最下部となる内面箇所25が無軸スクリュー羽根13の軸線Pが延びる方向である例えば水平方向に沿うように、その内面24が形成されている。また、ケース12は、その長さ方向の両端部寄りの部分における内面24の断面形状で最下部となる内面箇所26がケース12の端部に近づくほど次第に鉛直上方となる斜面状をなすように、その内面24が形成されている。そして、この場合において、無軸スクリュー羽根13は、ケース12の内面24から鉛直上方に浮いた状態で、その軸線Pが水平方向に沿うようにしてケース12内に収容される。
【0027】
そのため、ケース12の長さ方向の中央部分では、その中央部分の内面24の断面形状で最下部となる内面箇所25と無軸スクリュー羽根13との間に隙間C1が形成される。また、ケース12の長さ方向の両端部では、その両端部の内面24の断面形状で最下部となる内面箇所26と無軸スクリュー羽根13との間に、ケース12の中央部分での隙間C1よりも小さな隙間C2が形成される。すなわち、ケース12は、その長さ方向の中央部分の内面24の断面形状で最下部となる内面箇所25と無軸スクリュー羽根13との間の隙間C1が他の部分における隙間C2よりも相対的に大きくなるように、その内面24が形成されている。なお、図3及び図4においては、図1に示すようにケース12の外側面から径方向外側に張り出し形成されている外向きフランジの図示を省略している。また、図4においては、図1における矢視位置よりも矢視方向の奧側で下側ケース19の下側に開口している排出口17の図示を省略している。
【0028】
<軸受ユニット>
図1及び図2における左右の軸受ユニット14は、左側の軸受ユニット14の方が支持ブラケット27を介して駆動モータ15を支持している以外は、同一の構成である。そのため、以下では、図1及び図2でケース12の右側の端部に取り付けられている軸受ユニット14を代表例にして、その構成内容を説明する。
【0029】
図5及び図6に示すように、軸受ユニット14は、閉塞板28と、軸受台29と、ライナープレート30と、第1軸受31と、第2軸受32と、を備えている。閉塞板28は、その輪郭形状が図3及び図4で示されるケース12の断面形状と略同一形状をなす平板で構成されている。そして、図1及び図2に示すように、閉塞板28は、筒状をなすケース12の端部の開口を閉塞するように、ケース12の端部に取り付けられる。なお、閉塞板28の中央部には、無軸スクリュー羽根13の両端に設けられた各支軸23を挿通可能とする挿通孔33が形成されている。
【0030】
<軸受台>
図7及び図8に示すように、軸受台29は、接合板34と、一対の側板35と、支持板36とを備えている。接合板34は、閉塞板28の輪郭形状よりも小さな矩形状の平板であって、無軸スクリューコンベヤ11の組み立て時には、閉塞板28に面接触状態で接合される。この接合板34の中央部にも、無軸スクリュー羽根13の両端に設けられた各支軸23を挿通可能とする挿通孔37が形成されている。一対の側板35は、接合板34の左右両側縁から前方へ平行に延びる側面視直角三角形状の平板で構成される。支持板36は、両側板35における先端側の下端縁同士の間に水平に架設された帯状の板で構成される。そして、この帯板状の支持板36の上に、支持板36よりも長さが短い帯状プレートであるライナープレート30が適宜に重ね合わされる。
【0031】
<第1軸受>
図9に示すように、第1軸受31は、無軸スクリュー羽根13の支軸23の先端部分を挿通させて回転自在に支持するベアリング等からなる軸受部38と、軸受部38を軸心の方向が水平となるように保持する台座部39を備えている。この第1軸受31は、軸受台29の支持板36上に載置状態で取り付けられる。図5及び図6に示すように、第1軸受31が取り付けられる支持板36は、無軸スクリュー羽根13の軸線Pに沿う方向において、支軸23の先端部分と対応する第1位置P1に位置している。そのため、かかる第1位置P1に位置する支持板36上に取り付けられる第1軸受31も、無軸スクリュー羽根13の軸線Pに沿う方向においては、同様に第1位置P1に位置しているといえる。
【0032】
そして、この場合において、第1軸受31は、軸受台29の支持板36上に、ライナープレート30を介在させた状態、又は、ライナープレート30を介在させない状態で取り付けられる。そのため、第1軸受31は、軸受部38の軸心が無軸スクリュー羽根13の軸線Pと一致するように、台座部39と軸受台29の支持板36との間に介在させるライナープレート30の枚数を調整することで、第1位置P1で、その高さ位置が調整可能とされる。
【0033】
<第2軸受>
図10及び図11に示すように、第2軸受32は、軸受台29の接合板34の図5及び図6では右側の面となる前面に矩形状の防塵板40を介在させて取り付けられる。防塵板40の中央部にも、無軸スクリュー羽根13の両端に設けられた各支軸23を挿通可能とする挿通孔41が形成されている。第2軸受32は、無軸スクリュー羽根13の支軸23を挿通させて回転自在に支持するベアリング等からなる軸受部42と、その軸受部42を軸心が無軸スクリュー羽根13の軸線Pと一致するように保持する保持部材43を備えている。
【0034】
図5及び図6に示すように、第2軸受32が取り付けられる防塵板40は、無軸スクリュー羽根13の軸線Pに沿う方向において、第1軸受31が位置する第1位置P1よりも支軸23の基端側となる第2位置P2に位置している。そのため、防塵板40に取り付けられた第2軸受32も、同様に、無軸スクリュー羽根13の軸線Pに沿う方向において、第1位置P1から離れた第2位置P2に位置しているといえる。
【0035】
<位置調整機構>
ここで、無軸スクリュー羽根13の軸線Pに沿う方向と直交する垂直な一方向でもある重力方向を第1方向Zとする。また、軸線Pに沿う方向及び第1方向Zの双方と直交する他の水平な一方向を第2方向Xとする。この場合、第1軸受31は、既述したように、台座部39と軸受台29の支持板36との間に介在させるライナープレート30の枚数を調整することで、高さ位置である第1方向Zでの位置が調整可能とされている。そして、本実施形態の無軸スクリューコンベヤ11では、こうしたライナープレート30の枚数の調整に基づく位置の調整以外に、以下に説明する位置調整機構により、第1軸受31及び第2軸受32の第1方向Z及び第2方向Xでの位置を調整可能としている。
【0036】
まず、図5図9に示すように、軸受台29の両側板35の各先端部には、位置調整機構の一つである第1ボルト44が支持板36上の第1軸受31の台座部39に対して両側方から先端を当接させた状態で回転することにより進退移動可能に設けられている。例えば図5において上側の側板35に設けられた第1ボルト44を螺進させると共に、図5において下側の側板35に設けられた第1ボルト44を螺退させた場合には、支持板36上の第1軸受31が図5において下側に変位することになる。すなわち、第1軸受31は、両側板35に対向するように設けられた両第1ボルト44を回転させることにより、左右方向の位置である第2方向Xでの位置が調整可能とされる。
【0037】
また、図10及び図11に示すように、防塵板40における下端縁には、第2垂直ボルト45が第2軸受32の保持部材43の下端縁に対して下方から先端を当接させた状態で回転することにより上下方向に進退移動するように設けられている。また、防塵板40における図10では左側の側端縁には、第2水平ボルト46が第2軸受32の保持部材43における図10では左側の側端縁に対して側方から先端を当接させた状態で回転することにより水平方向に進退移動するように設けられている。
【0038】
例えば図10において第2垂直ボルト45を上方に螺進させた場合には、防塵板40の前面側に取り付けられた第2軸受32が上方に変位することになる。すなわち、第2軸受32は、防塵板40に設けられた位置調整機構の一つである第2垂直ボルト45を回転させることにより、上下方向の位置である第1方向Zでの位置が調整可能とされる。一方、図10において第2水平ボルト46を図10で右側に螺進させた場合には、防塵板40の前面側に取り付けられた第2軸受32が右側に変位することになる。すなわち、第2軸受32は、防塵板40に設けられた位置調整機構の一つである第2水平ボルト46を回転させることにより、水平な左右方向の位置である第2方向Xでの位置が調整可能とされる。
【0039】
また、図10に示すように、閉塞板28の前面における軸受台29の接合板34が接合される領域の下側となる箇所には、位置調整機構の一つである第3ボルト47が設けられている。第3ボルト47は、軸受台29の接合板34の下端縁に対して下方から先端を当接させた状態で回転することにより上下方向に進退移動するように設けられている。そのため、例えば図10において第3ボルト47を上方に螺進させた場合には、閉塞板28の前面側に取り付けられた軸受台29が上方に変位することになる。つまり、この場合は、軸受台29に支持された第1軸受31及び第2軸受32の両方が同時に上方に変位することになる。すなわち、軸受台29に支持された第1軸受31及び第2軸受32は、閉塞板28に設けられた位置調整機構の一つである第3ボルト47を回転させることにより、上下方向の位置である第1方向Zでの位置が同時に調整可能とされる。
【0040】
<作用>
次に、本実施形態の無軸スクリューコンベヤ11の作用について、その組み立て工程中の特に芯出し調整工程に着目して以下説明する。
【0041】
無軸スクリューコンベヤ11の組み立てに際しては、先ず図2に示す組み立て前の分解状態から無軸スクリュー羽根13がケース12の下側ケース19内に収容される。次に、軸受ユニット14が図7及び図8に示す組み立て前の分解状態から一旦仮組み立てされた状態で無軸スクリュー羽根13の両端の支軸23に仮取り付けされる。この段階では未だケース12の上側ケース18は下側ケース19に対して上方から接合されない。そして、この状態において、次には、無軸スクリュー羽根13の軸線Pに対して軸受ユニット14における第1軸受31及び第2軸受32の軸心を一致させる芯出し調整工程が行われる。そして、この芯出し調整工程が行われた後、上側ケース18が下側ケース19に上方から接合されることにより、無軸スクリューコンベヤ11の組み立てが完了する。
【0042】
なお、前提として、軸受ユニット14の構成部材は、組み立てられたときに互いに接合状態で固定される関係にある構成部材同士が、最終的に固定される前の仮組み立ての段階では互いに摺動して相対的な位置関係を調整可能とされている。例えば、一組の構成部材同士である閉塞板28と軸受台29の接合板34とは、各々に形成された不図示の貫通孔にボルトが挿通された後、そのボルトの先端に螺合するナットが締め付け方向に回転させられることで、最終的に構成部材同士が固定される。この場合、閉塞板28と接合板34に各々形成される貫通孔は、一例として、位置調整をする方向に沿う長孔又は挿通されるボルトの軸部の外径よりも大径の孔とされている。そして、仮組み立ての状態ではボルトの先端に螺合させたナットが固定時よりも緩めの締め付け状態とされる。そのため、未だ仮組み立ての状態での閉塞板28と軸受台29とは、長孔又は大径の孔である貫通孔内でボルトの軸部が位置ずれ可能であることから、その位置ずれが可能とされる範囲内で構成部材同士の相対的な位置関係が調整可能とされる。
【0043】
こうした軸受ユニット14の構成部材同士の相対的な位置関係を調整可能とする長孔又は大径の孔である貫通孔が軸受ユニット14における他の構成部材にも形成されている。つまり、軸受台29の支持板36、ライナープレート30、第1軸受31の台座部39、防塵板40及び第2軸受32の保持部材43にも、長孔又は固定用に挿通されるボルトの軸部の外径よりも大径の貫通孔が各々形成されている。そして、それら各構成部材同士が仮組み立てされた状態の軸受ユニット14を無軸スクリュー羽根13の支軸23に対して仮取り付けした状態において、次の芯出し調整工程が行われる。
【0044】
<芯出し調整工程>
芯出し調整工程は、軸受台29の支持板36上にライナープレート30を例えば少なくとも一枚取り付けた状態で行われる。その理由は、以後における無軸スクリュー羽根13とケース12の中央部分の内面箇所25との隙間C1の調整時にライナープレート30の枚数を増減させて対応することもあるからである。
【0045】
まず、第1軸受31及び第2軸受32のうち第2軸受32の第1方向Zにおける位置が調整される。この場合、防塵板40の下端縁に設けられた第2垂直ボルト45が回転される。これにより、先端側が第1位置P1で第1軸受31により支持されると共に基端側が第2位置で第2軸受32により支持された支軸23の水平度が調整される。そして、その状態において、両端の支軸23を軸受ユニット14に支持されている無軸スクリュー羽根13とケース12の下側ケース19の中央部分における断面形状で最下部となる内面箇所25との隙間C1の大きさが測定される。
【0046】
そして次には、その隙間C1の大きさが無軸スクリュー羽根13の回転による被搬送物の搬送に適した所望の大きさとなるように、軸受台29の第1方向Zにおける位置が調整される。この場合、閉塞板28の下部に設けられた第3ボルト47が回転される。これにより、軸受台29に共に支持されている第1軸受31及び第2軸受32の両方の第1方向Zにおける位置も同時に調整される。この場合において隙間C1の大きさが軸受台29を第1方向Zの下方に移動させる程度では所望の大きさに調整できないほど大きい場合は、軸受台29の支持板36と第1軸受31との間に介在するライナープレート30の枚数が減らされる。
【0047】
一方、軸受台29の第1方向Zにおける位置を調整した後において、隙間C1の微調整が必要な場合は、再び第2軸受32の第1方向Zにおける位置が調整される。この場合も防塵板40の下端縁に設けられた第2垂直ボルト45が回転される。そして次には、無軸スクリュー羽根13の第2方向Xにおける位置が調整される。この場合、軸受台29の両側板35に設けられた第1ボルト44が回転される。なお、この場合において無軸スクリュー羽根13の第2方向Xにおける位置の微調整が必要な場合には、防塵板40における図10では左側の側端縁に設けられた第2水平ボルト46が回転される。
【0048】
<効果>
(1)無軸スクリュー羽根13は、その両端に設けられた各支軸23が軸線Pに沿う方向で離間する第1軸受31と第2軸受32とにより支持される。そのため、無軸スクリュー羽根13は、第1軸受31と第2軸受32により支持される両端の支持構造を、ピン接合ではなく剛接合の構造にできる。したがって、無軸スクリュー羽根13は、その両端の間の中央部分が下方へ撓み難くなる結果、その中央部分がケース12の内面24に接触してしまう虞を低減できる。
【0049】
(2)第1軸受31及び第2軸受32の位置を、第1方向Z及び第2方向Xにおいて調整することにより、ケース12と無軸スクリュー羽根13との位置関係を調整できる。そのため、仮にケース12や無軸スクリュー羽根13に製造誤差があっても、その製造誤差が解消する方向に第1軸受31及び第2軸受32の少なくとも一方の位置を調整することで、無軸スクリュー羽根13とケース12の内面24が接触する虞を低減できる。
【0050】
(3)第1軸受31及び第2軸受32は、各々が独立して位置を調整可能とされているため、第1方向Z及び第2方向Xにおける各々の位置を必要に応じて個別に調整することができる。
【0051】
(4)軸受台29の位置を第1方向Zにおいて調整することにより、第1軸受31及び第2軸受32の両方の第1方向Zにおける位置を迅速且つ容易に調整できる。
(5)ケース12の端部に取り付けられる軸受台29を設置箇所に利用することにより、整った地面や専用の土台を要することなく、第1軸受31及び第2軸受32の設置ができる。そのため、無軸スクリューコンベヤ11を使用場所に据置する前に、コンベヤ単体で第1軸受31と第2軸受32の設置作業を完了できる。
【0052】
(6)軸受台29が取り付けられたケース12を床面22から浮いた状態に配置すれば、第1軸受31と第2軸受32の設置作業がし易くなると共に、地面や床面22から浮かせた状態でケース12と第1軸受31及び第2軸受32の剛接合を容易に実現できる。
【0053】
(7)ケース12は、その長さ方向の中央部分における内面24の断面形状で最下部となる内面箇所25と無軸スクリュー羽根13との間の隙間C1がケース12の他の部分における隙間C2よりも相対的に大きい。そのため、無軸スクリュー羽根13は、たとえ両端間の中央部分が下方に撓んだとしても、その撓んだ中央部分がケース12の内面24に接触する虞を低減できる。
【0054】
<変更例>
なお、上記の実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、実施形態に含まれる構成と下記変更例に含まれる構成とを任意に組み合わせてもよいし、下記変更例に含まれる構成同士を任意に組み合わせてもよい。
【0055】
・ケース12は、その長さ方向の中央部分における内面24の断面形状で最下部となる内面箇所25と無軸スクリュー羽根13との間の隙間C1が他の部分における隙間C2と同じとなるように、内面24が形成された構成でもよい。すなわち、ケース12は、その内面24の断面形状がケース12の長さ方向における全ての部分で同一形状となる筒状体であってもよい。
【0056】
・ケース12は、支持脚21を有することなく、床面22上に直に設置されてもよい。この場合、軸受ユニット14の軸受台29も床面22上に設置される。
・ケース12は、下側ケース19だけで構成されていてもよい。すなわち、ケース12は、無軸スクリュー羽根13の外周を少なくとも下側から覆う状態で軸線Pに沿う方向に延びる内面24を有する構成であればよい。
【0057】
・ケース12は、その下側ケース19の内面24の断面形状が下側に凸となる半円形状でなくてもよい。すなわち、その内面24における最下部の内面箇所25の断面形状が、無軸スクリュー羽根13の外周を下側から覆う形状であって且つ無軸スクリュー羽根13の回転に伴い被搬送物をケース12の排出口17が位置する方向に搬送できる内面形状であればよい。
【0058】
・ケース12は、下側ケース19内に無軸スクリュー羽根13が上方から収容された後に上側ケース18が接合されて筒状体になるのではなく、初めから筒状体のケース12に無軸スクリュー羽根13を一端側の開口から挿入して収容させる構成でもよい。
【0059】
・第1ボルト44は、備えなくてもよい。すなわち、軸受台29は、ケース12の端部に対して位置を調整できない固定状態で設けられる構成でもよい。このような場合でも、第1軸受31及び第2軸受32は、第1ボルト44、第2垂直ボルト45、第2水平ボルト46の回転及びライナープレート30の枚数の調整により、第1方向Z及び第2方向Xのうち少なくとも第1方向Zにおける位置を調整可能とされる。
【0060】
・閉塞板28の前面における軸受台29の接合板34が接合される領域の左側及び右側の少なくとも一方側となる箇所に、軸受台29の接合板34の側縁に対して側方から先端を当接させた状態で回転することにより左右方向に進退移動するボルトを設けてもよい。すなわち、軸受台29の第2方向Xにおける位置を調整可能とする位置調整機構をさらに備えてもよい。このようにすれば、第1軸受31及び第2軸受32の第2方向Xでの位置を同時に調整することができる。
【0061】
・第1ボルト44は、備えなくてもよい。すなわち、第1軸受31は、重力方向である第1方向Zでの位置は調整可能である一方、軸線Pと直交する左右の水平方向である第2方向Xでの位置は調整ができない構成でもよい。
【0062】
・ライナープレート30は、備えなくてもよい。この場合、第1軸受31の第1方向Zにおける位置の調整は、軸受台29の第1方向Zにおける位置の調整を行う第3ボルト47が担う。
【0063】
・第1軸受31の第1方向Zでの位置を調整可能とする機構として、軸受台29の支持板36に、第1軸受31の台座部39の下面に対して下方から先端を当接させた状態で回転することにより上下方向に進退移動するボルトを設けてもよい。
【0064】
・第2水平ボルト46は、備えなくてもよい。すなわち、第2軸受32は、重力方向である第1方向Zでの位置は調整可能である一方、軸線Pと直交する左右の水平方向である第2方向Xでの位置は調整ができない構成でもよい。
【0065】
・無軸スクリュー羽根13の両端の支軸23を第1位置P1と第2位置P2で支持する第1軸受31と第2軸受32は、一方が位置を調整可能とされる一方、他方が位置を調整不可能とされた状態で、軸受台29に取り付けられる構成でもよい。
【0066】
・第2垂直ボルト45は、備えなくてもよい。この場合、第2軸受32の第1方向Zにおける位置の調整は、軸受台29の第1方向Zにおける位置の調整を行う第3ボルト47が担う。
【0067】
・軸受台29、第1軸受31及び第2軸受32の各位置を調整可能とする位置調整機構は、第1ボルト44等のボルトを用いた構成以外に、例えば伸縮ロッドを備えたシリンダ機構など他の機械的構成でもよい。
【符号の説明】
【0068】
11…無軸スクリューコンベヤ
12…ケース
13…無軸スクリュー羽根
23…支軸
24…内面
25…内面箇所
26…内面箇所
29…軸受台
31…第1軸受
32…第2軸受
C1…隙間
C2…隙間
P…軸線
P1…第1位置
P2…第2位置
X…第2方向
Z…第1方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11