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特許7533565フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置、ヘッドアップディスプレイ装置、プログラム及び電圧測定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置、ヘッドアップディスプレイ装置、プログラム及び電圧測定方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/20 20200101AFI20240806BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20240806BHJP
【FI】
H05B47/20
H05B47/16
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022503636
(86)(22)【出願日】2021-02-24
(86)【国際出願番号】 JP2021006794
(87)【国際公開番号】W WO2021172332
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2023-12-15
(31)【優先権主張番号】P 2020031262
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】水野 さやか
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-200814(JP,A)
【文献】国際公開第2019/139021(WO,A1)
【文献】特開2010-086667(JP,A)
【文献】特開2012-216299(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
H05B 45/00
G02B 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光ダイオードと、
前記発光ダイオードを予め定められた点灯パターンで点灯させるための情報であって、前記発光ダイオードの点灯開始タイミング及び当該点灯開始タイミングからの点灯継続期間の時系列を示す点灯パターン情報を記憶する記憶部と、
前記点灯パターン情報に基づいて前記発光ダイオードを前記点灯パターンで点灯させる駆動制御部と、
前記発光ダイオードが発した光に基づき、画像を表す表示光を生成する表示素子と、
前記発光ダイオードの順電圧を測定する電圧測定部と、を備え、
前記電圧測定部は、
前記点灯パターン情報を参照し、予め定められた設定期間よりも長い前記点灯継続期間を対象期間に決定し、
決定した前記対象期間内において、当該対象期間の開始から前記設定期間が経過した後のタイミングで前記順電圧を測定する電圧測定処理を実行する、
フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置。
【請求項2】
前記点灯継続期間は、前記画像の表示周期であるフレーム期間よりも短く、且つ、前記フレーム期間内で断続して複数存在し、
前記電圧測定部は、前記フレーム期間内で1回以上、前記電圧測定処理を実行する、
請求項1に記載のプロジェクタ装置。
【請求項3】
前記電圧測定部は、前記フレーム期間内における前記点灯継続期間のうち最も長いものを前記対象期間に決定する、
請求項2に記載のプロジェクタ装置。
【請求項4】
前記発光ダイオードは、複数あり、互いに異なる色で点灯し、
前記電圧測定部は、前記発光ダイオードの点灯色毎に前記電圧測定処理を実行する、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプロジェクタ装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプロジェクタ装置を備え、前記表示光を透光部材に向けて放射することで前記画像の虚像を表示する、
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項6】
コンピュータを、
フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置が備える発光ダイオードを予め定められた点灯パターンで点灯させるための点灯パターン情報に基づいて、前記発光ダイオードを前記点灯パターンで点灯させる駆動制御手段、
前記発光ダイオードの順電圧を測定する電圧測定手段、として機能させるプログラムであって、
前記点灯パターン情報は、前記発光ダイオードの点灯開始タイミング及び当該点灯開始タイミングからの点灯継続期間の時系列を示し、
前記電圧測定手段は、
前記点灯パターン情報を参照し、予め定められた設定期間よりも長い前記点灯継続期間を対象期間に決定し、
決定した前記対象期間内において、当該対象期間の開始から前記設定期間が経過した後のタイミングで前記順電圧を測定する、
プログラム。
【請求項7】
フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置が備える発光ダイオードを予め定められた点灯パターンで点灯させるための点灯パターン情報に基づいて、前記発光ダイオードを前記点灯パターンで点灯させるステップと、
前記発光ダイオードの順電圧を測定する電圧測定ステップと、を備え、
前記点灯パターン情報は、前記発光ダイオードの点灯開始タイミング及び当該点灯開始タイミングからの点灯継続期間の時系列を示し、
前記電圧測定ステップでは、
前記点灯パターン情報を参照し、予め定められた設定期間よりも長い前記点灯継続期間を対象期間に決定し、
決定した前記対象期間内において、当該対象期間の開始から前記設定期間が経過した後のタイミングで前記順電圧を測定する、
電圧測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置、ヘッドアップディスプレイ装置、プログラム及び電圧測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載のプロジェクタ装置は、赤、緑、青と点灯色が互いに異なる複数の発光ダイオードが発した光に基づき、DMD(Digital Micromirror Device)からなる表示素子によって画像を表す表示光を生成する。フィールドシーケンシャル方式は、複数の発光ダイオードを順次、μs単位の短い期間(以下、点灯継続期間と言う。)で点灯させることで、残像現象を利用して混色を表現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-33645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなプロジェクタ装置では、発光ダイオードの状態を診断するために、点灯継続期間で発光ダイオードの順電圧を測定することが行われている。順電圧の測定は、発光ダイオードが点灯を開始した直後の電圧が不安定となる期間を避けるべく、発光ダイオードの点灯開始から設定期間経過した後に行われる。しかしながら、断続的に生じる点灯継続期間のうち、どの期間において順電圧を測定するかは、発光ダイオードを駆動制御するIC(Integrated Circuit)のサプライヤーによりICの仕様として予め定められていることが一般的である。ICの仕様による測定タイミングをそのまま用いると、点灯継続期間が例えば数十μsといった非常に短い期間である場合に順電圧を適切に測定することができない虞がある。
【0005】
本開示は、上記実状を鑑みてなされたものであり、発光ダイオードの順電圧を適切な点灯継続期間で測定することができるフィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置、ヘッドアップディスプレイ装置、プログラム及び電圧測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示の第1の観点に係るフィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置は、
発光ダイオードと、
前記発光ダイオードを予め定められた点灯パターンで点灯させるための情報であって、前記発光ダイオードの点灯開始タイミング及び当該点灯開始タイミングからの点灯継続期間の時系列を示す点灯パターン情報を記憶する記憶部と、
前記点灯パターン情報に基づいて前記発光ダイオードを前記点灯パターンで点灯させる駆動制御部と、
前記発光ダイオードが発した光に基づき、画像を表す表示光を生成する表示素子と、
前記発光ダイオードの順電圧を測定する電圧測定部と、を備え、
前記電圧測定部は、
前記点灯パターン情報を参照し、予め定められた設定期間よりも長い前記点灯継続期間を対象期間に決定し、
決定した前記対象期間内において、当該対象期間の開始から前記設定期間が経過した後のタイミングで前記順電圧を測定する電圧測定処理を実行する。
【0007】
上記目的を達成するため、本開示の第2の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
前記プロジェクタ装置を備え、前記表示光を透光部材に向けて放射することで前記画像の虚像を表示する。
【0008】
上記目的を達成するため、本開示の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置が備える発光ダイオードを予め定められた点灯パターンで点灯させるための点灯パターン情報に基づいて、前記発光ダイオードを前記点灯パターンで点灯させる駆動制御手段、
前記発光ダイオードの順電圧を測定する電圧測定手段、として機能させるプログラムであって、
前記点灯パターン情報は、前記発光ダイオードの点灯開始タイミング及び当該点灯開始タイミングからの点灯継続期間の時系列を示し、
前記電圧測定手段は、
前記点灯パターン情報を参照し、予め定められた設定期間よりも長い前記点灯継続期間を対象期間に決定し、
決定した前記対象期間内において、当該対象期間の開始から前記設定期間が経過した後のタイミングで前記順電圧を測定する。
【0009】
上記目的を達成するため、本開示の第4の観点に係る電圧測定方法は、
フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置が備える発光ダイオードを予め定められた点灯パターンで点灯させるための点灯パターン情報に基づいて、前記発光ダイオードを前記点灯パターンで点灯させるステップと、
前記発光ダイオードの順電圧を測定する電圧測定ステップと、を備え、
前記点灯パターン情報は、前記発光ダイオードの点灯開始タイミング及び当該点灯開始タイミングからの点灯継続期間の時系列を示し、
前記電圧測定ステップでは、
前記点灯パターン情報を参照し、予め定められた設定期間よりも長い前記点灯継続期間を対象期間に決定し、
決定した前記対象期間内において、当該対象期間の開始から前記設定期間が経過した後のタイミングで前記順電圧を測定する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、発光ダイオードの順電圧を適切な点灯継続期間で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)装置が搭載された車両の模式図である。
図2】同上実施形態に係るHUD装置の構成を示す概略図である。
図3】同上実施形態に係る照明装置の構成を示す概略図である。
図4】同上実施形態に係る表示ユニットの構成を示す概略図である。
図5】同上実施形態に係る制御装置の構成を説明するためのブロック図である。
図6】同上実施形態に係る表示制御部の機能を説明するためのブロック図である。
図7】同上実施形態に係る電圧測定部の機能を説明するための概略回路図である。
図8】同上実施形態に係る点灯パターン情報の構成例を示す図である。
図9図8の点灯パターン情報に従う駆動電流の供給タイミングを示す図である。
図10】同上実施形態に係る電圧測定タイミングを説明するための模式図である。
図11】同上実施形態に係るLED診断処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置1は、車両2のダッシュボードに搭載され、表示光Lを車両2のウインドシールド3に向けて放射する。ウインドシールド3で反射した表示光Lは、ユーザ4(例えば、車両2の運転者)に表示光Lが表す画像の虚像Vを視認させる。虚像Vは、ウインドシールド3を介して車両2の前方に表示される。これにより、ユーザ4は、前方風景に重畳して表示される虚像Vを視認することができる。虚像Vは、例えば、車速、エンジン回転数等の車両2に関する各種情報を表示する。
【0014】
図2に示すように、HUD装置1は、表示光Lを放射するプロジェクタ装置100と、表示光Lが表す画像Mが投影されるスクリーン200と、プロジェクタ装置100から放射された表示光Lをスクリーン200に向けて反射させる平面鏡150と、スクリーン200を透過した表示光Lをウインドシールド3へと導く導光装置300と、HUD装置1の動作を制御する制御装置400と、を備える。
【0015】
プロジェクタ装置100は、照明装置10と、照明装置10に照明されて表示光Lを放射する表示ユニット20と、を備える。
【0016】
照明装置10は、照明光Cを生成し、生成した照明光Cを表示ユニット20に向けて放射する。照明装置10は、図3に示すように、光源部11と、光合成部13と、を備える。
【0017】
光源部11は、互いに異なる点灯色の3つの発光ダイオード11r,11g,11b(以下、LEDと記載する。)から構成されている。LED11rは、点灯すると赤色光Rを放射する。LED11gは、点灯すると緑色光Gを放射する。LED11bは、点灯すると青色光Bを放射する。LED11r,11g,11bの各々は、制御装置400によって駆動され、所定の光強度及びタイミングで発光する。
【0018】
光合成部13は、LED11r,11g,11bから順次放射される赤色光R、緑色光G及び青色光Bの光軸を合わせることで照明光Cを生成し、生成した照明光Cを表示ユニット20に向けて放射する。光合成部13は、反射鏡13aと、ダイクロイックミラー13b,13cと、を備える。反射鏡13aは、入射した青色光Bをダイクロイックミラー13bに向けて反射させる。ダイクロイックミラー13bは、入射した緑色光Gをダイクロイックミラー13cに向けて反射させつつ、反射鏡13aからの青色光Bをそのまま透過させる。ダイクロイックミラー13cは、入射した赤色光Rを表示ユニット20に向けて反射させつつ、ダイクロイックミラー13bからの緑色光G及び青色光Bを透過させる。これにより、ダイクロイックミラー13cは、赤色光R、緑色光G及び青色光Bを合成した照明光Cを表示ユニット20に向けて放射する。
【0019】
図4に示すように、表示ユニット20は、平面鏡21と、プリズム22と、レンズ23と、表示光Lを生成する表示素子30と、光強度検出部40と、を備える。
【0020】
平面鏡21は、照明装置10からの照明光Cをプリズム22に向けて反射する。プリズム22は、三角柱状に形成され、平面鏡21に対向する傾斜面22aと、表示素子30に対向する直交面22bと、レンズ23に対向する直交面22cと、を備える。傾斜面22aは、平面鏡21からの照明光Cの大部分をプリズム22内に入射させるとともに、平面鏡21からの照明光Cの一部を光強度検出部40に向けて反射させる。プリズム22内に入射した照明光Cは、プリズム22の直交面22bを介して表示素子30に向けて放射される。
【0021】
光強度検出部40は、フォトダイオード又はフォトトランジスタから構成され、プリズム22入射した照明光Cを構成する光R、G、Bそれぞれの発光輝度を時分割で検出する。図5に示すように、光強度検出部40は、その検出結果を光強度検出信号SFBとして制御装置400の後述する表示制御部420に出力する。
【0022】
表示素子30は、DMD(Digital Micromirror Device)からなり、複数の可動式のマイクロミラー30aを備える。複数のマイクロミラー30aは、スクリーン200に投影される画像Mの画素に対応するようにマトリックス状に配置されている。マイクロミラー30aは、制御装置400による制御によってオン及びオフの何れかの状態となる。オン状態のマイクロミラー30aは、照明光Cをスクリーン200に向けて反射させる。オフ状態のマイクロミラー30aは、照明光Cをスクリーン200に到達しない方向へ反射させる。各マイクロミラー30aは、オン状態となる期間が調整されることにより、画像Mの各画素における色を表現する。以上のようにして、表示素子30は、オン状態とオフ状態のマイクロミラー30aの組み合わせにより、照明光Cに基づいて画像Mを表す表示光Lを生成する。
【0023】
表示素子30が生成した表示光Lは、プリズム22の直交面22bに入射した後、傾斜面22aで反射し、レンズ23からプロジェクタ装置100の外部へと放射される。レンズ23は、凸レンズ、凹レンズ等から構成され、表示光Lを拡大する。レンズ23を透過して拡大された表示光Lは、平面鏡150で反射してスクリーン200に向かう。
【0024】
スクリーン200は、透過型のスクリーンであり、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、拡散板等から構成される。プロジェクタ装置100から放射された表示光Lは、スクリーン200に画像Mとして投影されるとともに、スクリーン200を透過して導光装置300へと向かう。
【0025】
導光装置300は、スクリーン200から放射された表示光Lをウインドシールド3に向けて反射させる反射部60と、反射部60を収容する筐体70と、を備える。反射部60は、平面鏡61と、凹面鏡62と、を有する。平面鏡61は、スクリーン200からの表示光Lを凹面鏡62に向けて反射させる。凹面鏡62は、平面鏡61からの表示光Lをウインドシールド3に向けて反射させる。凹面鏡62で反射した表示光Lにより、ユーザ4に視認される虚像Vは、スクリーン200に投影される画像Mよりも拡大されたものとなる。筐体70は、例えば遮光性材料により箱状に形成され、凹面鏡62で反射した表示光Lが通過する開口部70aを有する。筐体70には、開口部70aを塞ぐとともに表示光Lが透過するカバーガラス71が設けられている。なお、プロジェクタ装置100の図示しない筐体は、例えば、導光装置300の筐体70と連結されている。
【0026】
図5に示すように、制御装置400は、互いに通信を行うMCU(Micro Controller Unit)410及び表示制御部420と、表示制御部420の制御によって動作するLEDドライバ430及びスイッチング素子440と、表示制御部420と接続された記憶部450と、を備える。
【0027】
LEDドライバ430は、例えばドライバICからなり、車両2に搭載された図示しないバッテリからの電力に基づき、光源部11に印加する電圧値を調整する。
【0028】
スイッチング素子440は、例えば、n型チャネルまたはp型チャネルのFET(Field Effect Transistor)を用いたスイッチング回路からなる。スイッチング素子440は、LED11r,11g,11bのカソード側に接続されるスイッチ44r,44g,44bを有する。スイッチ44r,44g,44bの各々は、表示制御部420の制御により、オン状態とオフ状態の間で切り替わる。スイッチ44rがオン状態となるとLED11rにLEDドライバ430から駆動電流Irが供給され、LED11rが点灯する。一方、スイッチ44rがオフ状態となるとLED11rへの駆動電流Irは遮断され、LED11rが消灯する。スイッチ44gの状態とLED11gに供給される駆動電流Igとの対応関係、及び、スイッチ44bの状態とLED11bに供給される駆動電流Ibとの対応関係も同様である。
【0029】
MCU410は、図示しない照度センサが検出した車両2の周囲の外光強度に基づき、虚像Vを適切に表示するための光源部11の目標輝度を示す目標輝度信号を生成し、表示制御部420に出力する。MCU410は、虚像Vの表示位置の調整を行うべく、図示しない機構を介して凹面鏡62の回転移動あるいは平行移動の制御を実行可能であってもよい。
【0030】
表示制御部420は、所望の機能をハードウェアで実現するLSI(Large Scale Integration)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等から構成されている。表示制御部420に内蔵されたROM(Read Only Memory)には、光源部11及び表示素子30を駆動するためのプログラムや、後述するLED診断処理を実行するためのプログラムPGが記憶されている。表示制御部420には、車両2に搭載されたECU(Electronic Control Unit)等の外部装置から画像Mを表示するための映像信号が入力されるとともに、光強度検出部40から光強度検出信号SFBが入力される。
【0031】
記憶部450は、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等からなる不揮発性メモリであり、後述の点灯パターン情報Dのデータ等の表示制御部420が各種処理を実行するために用いる固定データが記憶される。なお、記憶部450は、表示制御部420に内蔵されていてもよい。
【0032】
表示制御部420は、映像信号に基づき表示素子30の各マイクロミラー30aをオン/オフ制御する。その他の主な機能として、表示制御部420は、図6に示すように、駆動制御部421と、電圧測定部422と、を備える。
【0033】
駆動制御部421は、光源部11の駆動を制御する。駆動制御部421は、記憶部450に記憶された点灯パターン情報Dを参照し、LED11r,11g,11bを点灯パターン情報Dが示す点灯パターンで点灯させる。点灯パターン情報Dは、表示光Lを所望の色で放射するため、各LED11r,11g,11bを予め定められた点灯パターンで点灯させるための情報である。駆動制御部421は、点灯パターン情報Dを参照し、映像信号に応じた適切な点灯パターンを選択する。図8に示すように、点灯パターン情報Dは、各LED11r,11g,11bの点灯開始タイミング(同図記載のStart)及び当該点灯開始タイミングからの点灯継続期間(同図記載のDuration)の時系列を示す。
【0034】
図9は、図8の点灯パターン情報Dに記載の点灯開始タイミング及び点灯継続期間と対応して表した、駆動電流Ir,Ig,Ibの供給タイミングを示す図である。駆動制御部421は、赤色光Rの点灯開始タイミングから点灯継続期間が経過するまでスイッチ44rをオン状態とし、駆動電流IrをLED11rに供給する。これにより、赤色光Rの点灯継続期間においてLED11rが点灯する。一方、赤色光Rの点灯継続期間以外の期間では、駆動制御部421は、スイッチ44rをオフ状態とする。これにより、赤色光Rの点灯継続期間以外の期間では、LED11rは消灯する。駆動制御部421は、LED11g,11bについても同様に制御し、緑色光Gの点灯開始タイミングから点灯継続期間が経過するまでLED11gを点灯させ、青色光Bの点灯開始タイミングから点灯継続期間が経過するまでLED11bを点灯させる。このように、駆動制御部421は、LED11r,11g,11bのうち何れか一つを選択的に点灯させるとともに、点灯状態のLED11r,11g,11bを順次切り替える、フィールドシーケンシャル方式で光源部11を駆動する。フィールドシーケンシャル方式では、画像Mの表示周期であるフレーム(フレーム期間)は、表示制御部421が光源部11を順次点灯させるとともに表示素子30に画像Mを生成させる表示期間Tonと、表示制御部421が光源部11の消灯状態を継続するとともに表示素子40に画像Mを生成させない非表示期間Toffとから構成される。1回の表示期間Tonと1回の非表示期間Tofにより1フレームが構成される。
【0035】
また、駆動制御部421は、目標輝度信号が示す目標輝度と光強度検出信号SFBが示す発光輝度とを比較し、目標輝度で光源部11を発光させるべくLEDドライバ430から光源部11に供給される電流値をフィードバック制御する。
【0036】
電圧測定部422は、各LED11r,11g,11bの順電圧Vr,Vg,Vbを測定する。図7に、LED11rの順電圧Vrを測定する電圧測定部422の機能を説明するための概略回路図を示す。LED11rのアノードは、LEDドライバ430と抵抗Rrを介して接続されている。LED11rのカソードは、スイッチ44rを介して接地されている。LED11rのアノードは、当該アノードと抵抗Rrとの間に接続された端子TAを介して表示制御部420のA/D(Analog to Digital)ポートと接続されている。このように接続された表示制御部420は、電圧測定部422の機能により、端子TAからLED11rのアノード電圧を得る。電圧測定部422は、スイッチ44rがオン状態の期間にアノード電圧を測定する。したがって、電圧測定部422が測定するアノード電圧は、LED11rのカソード/アノード間の電圧、つまり、順電圧Vr(順方向電圧とも呼ばれる)となる。これと同様な構成で、電圧測定部422は、LED11gの順電圧Vg、及び、LED11bの順電圧Vbも測定する。
【0037】
電圧測定部422は、点灯パターン情報Dを参照し、予め定められた設定期間Pmよりも長い点灯継続期間を順電圧Vr,Vg,Vbを測定する対象期間Pr,Pg,Pbに決定する。この実施形態では、1フレーム内の点灯継続期間のうち最も長い期間を対象期間Pr,Pg,Pbに決定する。図8は、1フレーム分の点灯パターンの一部を示した例であり、点灯色Rでは、点灯タイミングt4から始まる点灯継続期間「370μs」が1フレーム内で最も長い点灯継続期間であるとする。この場合、電圧測定部422は、点灯タイミングt4から始まる点灯継続期間を対象期間Prに決定する。点灯色Gでは、点灯タイミングt5から始まる点灯継続期間「300μs」が1フレーム内で最も長い点灯継続期間であるとする。この場合、電圧測定部422は、点灯タイミングt5から始まる点灯継続期間を対象期間Pgに決定する。点灯色Bでは、点灯タイミングt8から始まる点灯継続期間「400μs」が1フレーム内で最も長い点灯継続期間であるとする。この場合、電圧測定部422は、点灯タイミングt8から始まる点灯継続期間を対象期間Pbに決定する。なお、所定フレーム内における対象期間Pr,Pg,Pbの決定は、当該所定フレームの開始前に行われる。
【0038】
そして、電圧測定部422は、決定した対象期間Pr,Pg,Pb内において、当該期間の開始から設定期間Pmが経過した後のタイミングで順電圧Vr,Vg,Vbを測定する電圧測定処理を実行する。図10は、決定した対象期間Pr内における順電圧Vrの測定タイミングTmを示したものである。電圧測定部422は、点灯タイミングt4から設定期間Pm経過後のタイミングTmで順電圧Vrを測定する。設定期間Pmは、例えば20~60μs程度の期間であり、測定対象の電圧が安定するまでに適切な期間として定められている。決定した対象期間Pg,Pb内における順電圧Vg,Vbの測定も上記と同様なタイミングで実行される。なお、設定期間Pmは、LED11r,11g,11b毎に定められた適切な値であってもよいし、LED11r,11g,11bで共通の値であってもよい。電圧測定処理を含むLED診断処理を図11のフローチャートを参照して以下に説明する。LED診断処理は、電圧測定部422として機能する表示制御部420によって実行される。
【0039】
電圧測定部422は、図11にフローチャートで示すLED診断処理を開始すると、まず、点灯パターン情報Dを参照し、1フレーム内の点灯継続期間のうち最も長い期間を対象期間Pr,Pg,Pbに決定する(ステップS1)。
【0040】
続いて、電圧測定部422は、対象期間Pr,Pg,Pbが含まれるフレーム(以下、対象フレームと言う。)が開始されたか否かを判別する(ステップS2)。電圧測定部422は、例えば、映像信号に含まれる垂直同期信号に基づき対象フレームが開始されたか否かを特定することができる。対象フレームが開始されていない場合(ステップS2;No)、電圧測定部422は待機する。一方、対象フレームが開始された場合(ステップS2;Yes)、電圧測定部422は、対象期間Pr,Pg,Pbのうちいずれかが開始したか否かを判別する(ステップS3)。以下、説明の理解を容易にするため、対象期間Pr,Pg,Pbは、図8に示す点灯パターンに従って訪れるものとする。こうした場合、ステップS3では、対象期間Prが開始したか否か(点灯開始タイミングt4となったか否か)を判別する。
【0041】
対象期間Prが開始されていない場合(ステップS3;No)、電圧測定部422は待機する。一方、対象期間Prが開始された場合(ステップS3;Yes)、電圧測定部422は、対象期間Prの開始(点灯タイミングt4)から設定期間Pmが経過したか否かを判別する(ステップS4)。
【0042】
設定期間Pmが経過していない場合(ステップS4;No)、電圧測定部422は待機する。一方、設定期間Pmが経過した場合(ステップS4;Yes)、電圧測定部422は、LED11rの順電圧Vrを測定する電圧測定処理を実行する(ステップS5)。
【0043】
続いて、電圧測定部422は、対象フレームにおいて、各点灯色(つまり、赤色光R、緑色光G、青色光B)に対応する順電圧Vr,Vg,Vbの全てを測定したか否かを判別する(ステップS6)。未だ順電圧Vr,Vg,Vbの全てを測定していない場合(ステップS6;No)、電圧測定部422は、順電圧Vr,Vg,Vbの全てが揃うまでステップS3~S5の処理を繰り返し実行する。つまり、図8に示す点灯パターンに従えば、電圧測定部422は、順電圧Vrを測定した後、ステップS3~S5の処理を繰り返し実行することで、対象期間Pgの開始(点灯タイミングt5)から設定期間Pmが経過したタイミングでLED11gの順電圧Vgを測定し、対象期間Pbの開始(点灯タイミングt8)から設定期間Pmが経過したタイミングでLED11bの順電圧Vbを測定する。このようにして、電圧測定部422は、LED11r,11g,11bの点灯色毎に電圧測定処理を実行する。
【0044】
対象フレームにおいて順電圧Vr,Vg,Vbの全てを測定すると(ステップS6;Yes)、電圧測定部422は、測定した順電圧Vr,Vg,Vbに基づいてLED11r,11g,11bに異常があるか否かを判別する(ステップS7)。例えば、電圧測定部422として機能する表示制御部420のROMには、LED11r,11g,11bの各々に対応して、ショートを特定するための閾値、及び、接続不良を特定するための閾値が記憶されており、電圧測定部422は、これら閾値に基づいて各LED11r,11g,11bに異常があるか否かを判別する。
【0045】
LED11r,11g,11bの少なくともいずれかに異常がある場合(ステップS7;Yes)、電圧測定部422は、異常が生じているLED、及び、異常内容をMCU410にレポートする(ステップS8)。LED11r,11g,11bの全てに異常がない場合(ステップS7;No)や、ステップS8の実行後は、電圧測定部422は、処理をステップS1へ戻す。電圧測定部422は、HUD装置1の表示動作中に以上のLED診断処理を継続して実行する。
【0046】
なお、本開示は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本開示の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
【0047】
以上では、駆動制御部421及び電圧測定部422が表示制御部420の機能として実現される例を示したが、駆動制御部421及び電圧測定部422の機能の少なくとも一部は、MCU410によって実現されてもよい。また、表示制御部420及びMCU410は、1つの制御部で構成されてもよい。
【0048】
以上では、フレーム期間内における各LED11r,11g,11bの点灯継続期間のうち最も長いものを対象期間Pr,Pg,Pbとして決定した例を示したが、これに限られない。対象期間Pr,Pg,Pbは、設定期間Pmよりも長い任意の期間であればよい。
【0049】
以上では、電圧測定部422がフレーム期間内でLED11r,11g,11bのそれぞれにつき1回だけ電圧測定処理を実行する例を示したが、これに限られない。電圧測定部422は、フレーム期間内でLED11r,11g,11bのそれぞれにつき複数回、電圧測定処理を実行してもよい。
【0050】
電圧測定部422は、LED11r,11g,11bの順電圧Vr,Vg,Vbの測定タイミングのうち少なくともいずれかのタイミングで、フォトダイオード又はフォトトランジスタからなる光強度検出部40の順電圧を併せて測定してもよい。そして、電圧測定部422は、測定した光強度検出部40の順電圧に基づき、光強度検出部40の異常判定を行ってもよい。例えば、光強度検出部40に異常が生じた場合、電流値のフィードバック制御を行うことができなくなるため、表示制御部420は、システムをシャットダウンしてもよい。
【0051】
照明光Cから表示光Lを生成する過程や、表示光Lを導光装置300へ導く過程に設けられる光学系の構成の変更は任意である。また、表示光Lをウインドシールド3に向けて反射させる反射部60の構成も任意である。
【0052】
以上では、HUD装置1が車両2に搭載される例を示したが、HUD装置1は、飛行機、船舶等の車両2以外の乗り物に搭載されていてもよい。また、HUD装置1が表示光Lを放射する対象である透光部材は、ウインドシールド3以外であってもよく、例えば、専用のコンバイナであってもよい。
【0053】
以上に説明したLED診断処理を実行するプログラムPGは、表示制御部420のROMに予め記憶されているものとしたが、着脱自在の記録媒体により配布・提供されてもよい。また、プログラムPGは、表示制御部420と接続された他の機器からダウンロードされるものであってもよい。また、点灯パターン情報Dのデータは、表示制御部420と接続された他の機器からダウンロードされるものであってもよい。また、表示制御部420は、他の機器と電気通信ネットワークなどを介して各種データの交換を行うことにより当該プログラムに従う各処理を実行してもよい。
【0054】
(1)以上に説明したフィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置100において、電圧測定部422は、点灯パターン情報Dを参照し、予め定められた設定期間Pmよりも長い点灯継続期間を対象期間Pr,Pg,Pbに決定する。そして、電圧測定部422は、決定した対象期間Pr,Pg,Pb内において、当該期間の開始から設定期間Pmが経過した後のタイミングで順電圧Vr,Vg,Vbを測定する電圧測定処理を実行する。
この構成によれば、LED11r,11g,11bの点灯タイミング直後の電圧が不安定となる期間を避けることができ、且つ、LED11r,11g,11bが消灯している際に順電圧Vr,Vg,Vbを測定してしまうことを抑制することができる。したがって、発光ダイオードの順電圧を適切な点灯継続期間で測定することができる。
【0055】
(2)具体的に、点灯継続期間は、画像Mの表示周期であるフレーム期間よりも短く、且つ、フレーム期間内で断続して複数存在し、電圧測定部422は、フレーム期間内で(1フレーム内で)1回以上、電圧測定処理を実行する。
(3)また、電圧測定部422は、フレーム期間内における点灯継続期間のうち最も長いものを対象期間Pr,Pg,Pbに決定する。
(4)また、発光ダイオードは、複数あり、互いに異なる色で点灯し、電圧測定部422は、発光ダイオードの点灯色(R,G,B)毎に電圧測定処理を実行する。
【0056】
(5)以上に説明したHUD装置1は、プロジェクタ装置100を備え、前記表示光Lを透光部材(例えばウインドシールド3)に向けて放射することで画像Mの虚像Vを表示する。
このHUD装置1によっても、発光ダイオードの順電圧を適切な点灯継続期間で測定することができる。
【0057】
(6)以上に説明したプログラムPGは、コンピュータを、フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置100が備える発光ダイオードを予め定められた点灯パターンで点灯させるための点灯パターン情報Dに基づいて、発光ダイオードを当該点灯パターンで点灯させる駆動制御手段(例えば駆動制御部421)、発光ダイオードの順電圧を測定する電圧測定手段(例えば電圧測定部422)、として機能させる。電圧測定手段は、点灯パターン情報Dを参照し、予め定められた設定期間Pmよりも長い点灯継続期間を対象期間Pr,Pg,Pbに決定し、決定した対象期間Pr,Pg,Pb内において、当該期間の開始から設定期間Pmが経過した後のタイミングで順電圧Vr,Vg,Vbを測定する。
このプログラムPGによっても、発光ダイオードの順電圧を適切な点灯継続期間で測定することができる。
【0058】
(7)以上に説明した表示制御部420を用いた電圧測定方法は、フィールドシーケンシャル方式のプロジェクタ装置100が備える発光ダイオードを予め定められた点灯パターンで点灯させるための点灯パターン情報Dに基づいて、発光ダイオードを当該点灯パターンで点灯させるステップと、発光ダイオードの順電圧を測定する電圧測定ステップと、を備える。電圧測定ステップでは、点灯パターン情報Dを参照し、予め定められた設定期間Pmよりも長い点灯継続期間を対象期間Pr,Pg,Pbに決定し、決定した対象期間Pr,Pg,Pb内において、当該期間の開始から設定期間Pmが経過した後のタイミングで順電圧Vr,Vg,Vbを測定する。
この電圧測定方法によっても、発光ダイオードの順電圧を適切な点灯継続期間で測定することができる。
【0059】
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
【符号の説明】
【0060】
1…HUD装置、2…車両、3…ウインドシールド、4…ユーザ
100…プロジェクタ装置
10…照明装置、11r,11g,11b…発光ダイオード(LED)
20…表示ユニット、30…表示素子、40…光強度検出部
200…スクリーン
300…導光装置
400…制御装置
410…MCU
420…表示制御部、PG…プログラム
421…駆動制御部
422…電圧測定部
430…LEDドライバ
440…スイッチング素子、44r,44g,44b…スイッチ
450…記憶部、D…点灯パターン情報
C…照明光、R…赤色光、G…緑色光、B…青色光
L…表示光、M…画像、V…虚像
Pr,Pg,Pb…対象期間、Pm…設定期間
Vr,Vg,Vb…順電圧、Ir,Ig,Ib…駆動電流
図1
図2
図3
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図11