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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】キャブオーバー型車両の車体構造
(51)【国際特許分類】
   B62D 25/20 20060101AFI20240806BHJP
   B60R 22/22 20060101ALI20240806BHJP
   B62D 33/06 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
B62D25/20 B
B62D25/20 G
B60R22/22
B62D33/06 C
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023510744
(86)(22)【出願日】2022-03-08
(86)【国際出願番号】 JP2022009873
(87)【国際公開番号】W WO2022209616
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-05-15
(31)【優先権主張番号】P 2021056634
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177460
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 智子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 基司
(72)【発明者】
【氏名】武本 頼人
(72)【発明者】
【氏名】今村 伊佐博
(72)【発明者】
【氏名】増田 昇司
(72)【発明者】
【氏名】山西 宏樹
【審査官】大宮 功次
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-213359(JP,A)
【文献】実開平04-096588(JP,U)
【文献】特開2019-025945(JP,A)
【文献】特開2015-116962(JP,A)
【文献】特開2012-214172(JP,A)
【文献】特開平11-105746(JP,A)
【文献】特開2007-030628(JP,A)
【文献】特開2015-157595(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 25/20
B60R 22/22
B62D 33/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブボディがマウントを介してシャシフレームに支持されたキャブオーバー型車両の車体構造であって、
前記キャブボディのフロアパネルの下面に沿って車幅方向に延在され、その車幅方向両側に前記マウントが取り付けられる一対のマウント部を有するフロアクロスメンバと、
前記フロアパネルの下方の前記一対のマウント部の間で車両前後方向に延び、一端部が前記フロアパネルの下面と接合されるとともに、他端部が前記フロアクロスメンバの下面と接合され、前記フロアパネルの下面と前記フロアクロスメンバの下面とを直線状に連結するガセットと、
前記フロアクロスメンバと前記フロアパネルとの間に設けられるリンフォースと、
を備え
前記リンフォースは、前記フロアクロスメンバから前記フロアパネルに重ね合わされつつ車両前後方向に延在し、
前記ガセットの前記一端部は、前記フロアパネルに重ね合わされた前記リンフォースの車両前後方向の一端部に、下方から重ね合わされそれらフロアパネル、リンフォースとともに接合されている
ことを特徴とするキャブオーバー型車両の車体構造。
【請求項2】
前記フロアクロスメンバの下面の車両前後方向一端部には、車幅方向に延在する段差と、前記段差より車両前後方向一端側であって、前記段差より車両前後方向他端側の下面よりも高さが高くなった下面である段差面とが形成され、
前記ガセットの前記他端部は、前記段差面に接合される
ことを特徴とする請求項1に記載のキャブオーバー型車両の車体構造。
【請求項3】
前記フロアクロスメンバの上方にシートが配置され、
平面視した状態で、前記ガセットの輪郭の内側に位置する前記フロアパネルの箇所に、前記シートを取り付けるシート取り付け部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のキャブオーバー型車両の車体構造。
【請求項4】
前記シートに着座した乗員を拘束するシートベルト、バックルアンカーを有し前記シートベルトのタングが挿脱されるバックルを備えるシートベルト装置と、
をさらに備え、
平面視した状態で、前記ガセットの輪郭の内側に位置する前記フロアパネルの箇所に、前記バックルアンカーを取り付けるアンカー取り付け部が設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載のキャブオーバー型車両の車体構造。
【請求項5】
前記バックルは、前記ガセットよりも車両前後方向前側に配置され、
前記ガセットは、前記フロアクロスメンバの下面から前記フロアパネルの下面まで前方斜め上方向にむかって直線状に延びていることを特徴とする
請求項4に記載のキャブオーバー型車両の車体構造。
【請求項6】
前記シート取り付け部および/または前記アンカー取り付け部は、前記フロアクロスメンバよりも前記リンフォースの前記一端部側かつ前記リンフォースの前記一端部よりも前記フロアクロスメンバ側で、前記リンフォースと前記フロアパネルとが重ね合わされた箇所に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載のキャブオーバー型車両の車体構造。
【請求項7】
前記ガセットは、
車幅方向に所定幅を有し、前記フロアクロスメンバの下面から前記フロアパネルの下面まで直線状に延びる底部と、
前記底部の端部から前記フロアクロスメンバの車幅方向一端側の側面および前記フロアパネルの下面に向かって延びる側部と、
前記底部および前記側部の端部から前記フロアクロスメンバの前記側面および前記フロアパネルの下面に沿って延びるフランジ部と、
を有する
ことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載のキャブオーバー型車両の車体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャブオーバー型車両の車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両の構造の一つとして、キャビン(車室)を構成するキャブボディがマウントを介してシャシフレームに支持されたキャブオーバー型車両がある。
特許文献1には、このようなキャブオーバー型車両として、キャブボディが、キャビンの下部を仕切るフロアパネルと、車幅方向に延在しフロアパネルの下面に接合されたフロアクロスメンバと、フロアクロスメンバの車幅方向両端に設けられ、マウントが取り付けられる一対のマウント部と、を備えるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】日本国特開2015-116961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなキャブオーバー型車両は、走行中の振動による荷重がマウントを介してフロアクロスメンバに入力することで、フロアクロスメンバにねじれが生じると、フロアパネルの振動が生じやすく、そのため、キャビンの揺れや騒音の抑制、操縦安定性の向上を図る上で改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、キャビンの揺れや騒音の抑制を図り、かつ、操縦安定性の向上を図る上で有利なキャブオーバー型車両の車体構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一実施の形態は、キャブボディがマウントを介してシャシフレームに支持されたキャブオーバー型車両の車体構造であって、前記キャブボディのフロアパネルの下面に沿って車幅方向に延在され、その車幅方向両側に前記マウントが取り付けられる一対のマウント部を有するフロアクロスメンバと、前記フロアパネルの下方の前記一対のマウント部の間で車両前後方向に延び、一端部が前記フロアパネルの下面と接合されるとともに、他端部が前記フロアクロスメンバの下面と接合され、前記フロアパネルの下面と前記フロアクロスメンバの下面とを直線状に連結するガセットと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、ガセットによりフロアクロスメンバの強度、剛性を高めることができ、走行中の振動による荷重が両側のマウント部に入力しても、フロアクロスメンバのねじれ変形を抑制することができる。
そのため、キャビンの揺れや騒音の抑制を図ることができ、また、ガセットによりキャブボディ(フロアパネル)の剛性が高められるので、操縦安定性の向上を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態に係るキャブオーバー型車両の車体構造が適用された車両の前部を示す分解斜視図である。
図2】実施の形態に係るキャブオーバー型車両の車体構造が適用された車両の前部を下方から見た底面図である。
図3図2のA-A線断面図である。
図4図2のB-B線断面図である。
図5図2のC-C線断面図である。
図6】ガセットがリアフロアクロスメンバの箇所からリアフロアパネルの下面にわたって設けられた状態を下方から見上げた斜視図である。
図7】(A)はガセットを斜め上方から見下ろした斜視図、(B)はガセットを斜め下方から見上げた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態に係るキャブオーバー型車両のキャビン部分の車体構造について図面を参照して説明する。
なお、以下の図面において、符号FRは車両前方、符号UPは車両上方、符号HLは車幅方向を示す。
【0009】
まず、本発明が適用される車両の構成について説明する。
図1に示すように、本発明が適用される車両10は、キャブオーバー型車両であり、シャシフレーム12と、前部マウント14A、後部マウント14Bを介してシャシフレーム12に支持されるキャブボディ16と、不図示の荷台と、を含んだトラックである。
シャシフレーム12は、キャブボディ16と荷台を下方から支持するものであり、一対のシャシサイドメンバ18と、複数のシャシクロスメンバ20と、シャシバンパビーム22と、を備えている。
なお、図1においては、シャシフレーム12のうち車両後方に位置する部分については図示を省略している。
一対のシャシサイドメンバ18は、車幅方向に間隔をおいて車両前後方向に延在している。
複数のシャシクロスメンバ20は、車両前後方向に間隔をおいて車幅方向に延在しており、それらの両端は一対のシャシサイドメンバ18に接合されている。
本実施の形態では、シャシクロスメンバ20は、車両前方寄りのシャシサイドメンバ18間に配置された前側シャシクロスメンバ20Aと、キャビンの車両後方寄りの部分の下方のシャシサイドメンバ18間に配置された後側シャシクロスメンバ20Bと、を含む。
シャシバンパビーム22は車幅方向に延在し、一対のシャシサイドメンバ18の前端間を接合している。
【0010】
一対のシャシサイドメンバ18の車両前方寄りの箇所には、一対の前部マウント部24Aが設けられている。
一対の前部マウント部24Aは、シャシサイドメンバ18に配置されたシャシ側前部ブラケット23Aと、シャシ側前部ブラケット23Aの上部に配置されゴムなどの弾性部材で構成された一対の前部マウント14Aと、を備えている。
【0011】
一対のシャシサイドメンバ18のキャビンの車両後方寄りの部分の箇所には、一対の後部マウント部24Bが設けられている。
一対の後部マウント部24Bは、シャシサイドメンバ18の上面に配置されたシャシ側後部ブラケット23Bと、シャシ側後部ブラケット23Bの上部に配置されゴムなどの弾性部材で構成された一対の後部マウント14Bと、を備えている。
【0012】
キャブボディ16は、不図示のキャビンフレームと、キャビンの下部を仕切るフロアパネル28を含むキャビン本体30と、を備えている。
キャビンフレームは、フロアパネル28の下面に設けられ、フロアパネル28と一体に成形してもよく、あるいは、別体として成形し、フロアパネル28に後付けしてもよい。
【0013】
キャビンフレームは、不図示の一対のフロアサイドメンバと、複数のフロアクロスメンバと、を備えている。
一対のフロアサイドメンバは、シャシサイドメンバ18よりも車幅方向内側で車幅方向に間隔をおいて車両前後方向に延在しており、車両前後方向においてキャブボディ16の前端近傍からキャブボディ16の中央部に至る長さで構成されている。
複数のフロアクロスメンバは、車両前後方向に間隔をおいて車幅方向に延在している。
複数のフロアクロスメンバは、フロアサイドメンバの後端から後方に離間した箇所でフロアパネル28に設けられたリアフロアクロスメンバ36(図2参照)と、リアフロアクロスメンバ36よりも前方で、その両端が一対のフロアサイドメンバに接合される不図示の少なくとも1つのフロアクロスメンバと、を含んでいる。
図2に示すように、リアフロアクロスメンバ36の両端下部には、後部マウント部24B(後部マウント14B)に取り付けられる一対のフロア側後部ブラケット40が設けられている。
本実施の形態では、リアフロアクロスメンバ36は、キャブボディのフロアパネルの下面に沿って車幅方向に延在され、その車幅方向両側にマウントが取り付けられるマウント部を有するフロアクロスメンバに相当する。
なお、図2において符号26は、車幅方向に間隔をおいて車両前後方向に延在するサイドシルを示し、フロアパネル28の車幅方向の両端およびリアフロアクロスメンバ36の両端はサイドシル26に接合されている。
【0014】
キャビン本体30は、キャビンの下部を仕切るフロアパネル28と、フロアパネル28の前部から起立されたフロントパネル42と、フロアパネル28の車幅方向の両側から起立された一対のサイドパネル44、フロアパネル28の後部から起立されたバックパネル46と、それらパネルの上端を接続する不図示のルーフパネルと、を含む。
本実施の形態では、フロアパネル28の下面は、一対のフロアサイドメンバ、リアフロアクロスメンバ36を含む複数のクロスメンバに溶接により接合されている。
図2に示すように、本実施の形態では、キャビンには、前部座席48と、前部座席48の後方に配置された後部座席(シート)50と、が配置されている。
前部座席48は、運転席と助手席を備えている。
後部座席50は、3名の乗員が着座可能なベンチシートとなっており、リアフロアクロスメンバ36の上方に配置されている。
なお、図2において符号Tは前輪を示す。
【0015】
図1に示すように、フロアパネル28は、フロントフロアパネル28Aと、フロントフロアパネル28Aの後部に接続されフロントフロアパネル28Aよりも上方に変位したリアフロアパネル28Bと、を備えている。
フロントフロアパネル28Aの上方には前部座席48が配置され、リアフロアパネル28Bの上方には後部座席50が配置されている。
フロントフロアパネル28Aの前部の両側の箇所は、不図示の一対のフロア側前部ブラケットを介して一対の前部マウント部24A(前部マウント14A)に取り付けられる。したがって、フロントフロアパネル28Aの前部の両側の箇所は、一対の前部マウント部24A(前部マウント14A)を介してシャシフレーム12で支持されている。
【0016】
図2図3に示すように、リアフロアパネル28Bの後端の下面には、リンフォース52を介してリアフロアクロスメンバ36が接合されている。
詳細には、リンフォース52は、リアフロアクロスメンバ36とリアフロアパネル28Bとの間に設けられ、リアフロアクロスメンバ36からリアフロアパネル28Bに重ね合わされつつ車両前後方向に延在している。
図3に示すように、リンフォース52は、上方に開放された断面ハット状を呈している。
リンフォース52は、リンフォース下面部5202と、リンフォース前面部5204と、リンフォース後面部5206と、リンフォース前フランジ部5208と、リンフォース後フランジ部5210と、リンフォース後起立部5212と、を備えている。
リンフォース下面部5202は、リンフォース52を構成する部分のうち最も下位に位置する。
リンフォース前面部5204は、リンフォース下面部5202の車両前端から起立し、リンフォース後面部5206は、リンフォース下面部5202の車両後端から起立している。
リンフォース前フランジ部5208は、リンフォース前面部5204の上端から車両前方に延在しリアフロアパネル28Bの下面2802に重ね合わされている。
言い換えると、リンフォース52はリアフロアパネル28Bに重ね合わされつつリアフロアクロスメンバ36から車両前方に延在している。
リンフォース前フランジ部5208はその車両前後方向に沿った幅が、リンフォース下面部5202の車両前後方向に沿った幅よりも大きな寸法で形成されている。
リンフォース後フランジ部5210は、リンフォース後面部5206の上端から車両後方に延在しリアフロアパネル28Bの下面2802に重ね合わされている。
リンフォース後起立部5212は、リンフォース後フランジ部5210の後端から上方に起立しリアフロアパネル28Bの後端の起立部2804に車両後方から重ね合わされている。
【0017】
図3に示すように、リアフロアクロスメンバ36は、上方に開放された断面ハット状を呈している。
リアフロアクロスメンバ36は、クロスメンバ下面部3602と、クロスメンバ前面部3604と、クロスメンバ後面部3606と、クロスメンバ前フランジ部3608と、クロスメンバ後フランジ部3610と、クロスメンバ後起立部3612と、を備えている。
クロスメンバ下面部3602は、リンフォース下面部5202の下方でリンフォース下面部5202と間隔をおいた箇所に位置している。
クロスメンバ前面部3604は、クロスメンバ下面部3602の車両前端から起立し、リンフォース前面部5204の車両前方に離れた箇所に位置している。
クロスメンバ後面部3606は、クロスメンバ下面部3602の車両後端から起立し、リンフォース後面部5206の車両後方に離れた箇所に位置している。
クロスメンバ前フランジ部3608は、クロスメンバ前面部3604の上端から前方に延在しリンフォース前フランジ部5208の下面に重ね合わされている。
クロスメンバ前フランジ部3608はその車両前後方向に沿った幅が、リンフォース前フランジ部5208の車両前後方向に沿った幅よりも小さい寸法で形成されている。
クロスメンバ後フランジ部3610は、クロスメンバ後面部3606の上端から後方に延在しリンフォース後フランジ部5210の下面に重ね合わされている。
クロスメンバ後起立部3612は、クロスメンバ後フランジ部3610の後端から上方に起立しリンフォース後起立部5212に車両後方から重ね合わされている。
そして、リンフォース前フランジ部5208とクロスメンバ前フランジ部3608とがリアフロアパネル28Bの下面2802に重ね合わされて溶接により3枚重ねで接合され、リンフォース後フランジ部5210とクロスメンバ後フランジ部3610とがリアフロアパネル28Bの下面2802に重ね合わされて溶接により3枚重ねで接合されている。
【0018】
図1図2に示すように、クロスメンバ下面部3602の車幅方向の両端は、一対のフロア側後部ブラケット40を介して一対の後部マウント部24B(後部マウント14B)に取り付けられる。したがって、リアフロアクロスメンバ36の両端は、一対の後部マウント部24B(後部マウント14B)を介してシャシフレーム12で支持されている。
したがって、キャブボディ16は、前部マウント14Aおよび後部マウント14Bを介してシャシフレーム12に支持されている。
【0019】
次に、後部座席50の取り付け構造について説明する。
図3に示すように、後部座席50は、乗員が着座するシートクッション5002と、シートクッション5002の後部から起立し乗員の背もたれとなるシートバック5004とを含む。
シートクッション5002は、座席の骨格を構成するシートクッションフレーム5006を含む。シートバック5004は、座席の骨格を構成するシートバックフレーム5008を含む。
シートクッションフレーム5006およびシートバックフレーム5008は、シートクッション5002の後部下方の箇所で車幅方向に延在するシャフト54に連結されている。
【0020】
シャフト54の延在方向の両端は、一対のシート取り付け部材56を介してリアフロアパネル28Bに取り付けられている。
図3に示すように、各シート取り付け部材56は、シャフト54の外周に溶着され下方に延在する接続板5602と、接続板5602の下端から車幅方向外側に突設された取り付け片5604と、を備えている。
取り付け片5604には、ボルト挿通孔5606が設けられている。
取り付け片5604のボルト挿通孔5606に対応するリンフォース前フランジ部5208の箇所に、リアフロアパネル28Bを貫通して上方に突出するスタッドボルト58が設けられている。
このスタッドボルト58が取り付け片5604のボルト挿通孔5606を挿通し、スタッドボルト58にナット60が締結されることで、シート取り付け部材56がリアフロアパネル28Bに取り付けられる。したがって、後部座席50がシャフト54、シート取り付け部材56を介してリアフロアパネル28Bに取り付けられている。
したがって、本実施の形態では、スタッドボルト58は、フロアパネル28の箇所に設けられ後部座席50を構成するシートフレーム(シートクッションフレーム5006およびシートバックフレーム5008)を取り付けるシート取り付け部62を構成している。また、シート取り付け部62は、リアフロアクロスメンバ36の車両前方でかつリンフォース52の車両前方の箇所よりも車両後方で、リンフォース52とリアフロアパネル28Bとが重ね合わされた箇所に設けられている。
言い換えると、シート取り付け部62は、車両前後方向においてリアフロアクロスメンバ36よりもリンフォース52の一端部側かつリンフォース52の一端部よりもリアフロアクロスメンバ36側で、リンフォース52とリアフロアパネル28Bとが重ね合わされた箇所に設けられている。
また、平面視した状態で、後述するガセット76の輪郭の内側に位置するフロアパネル28の箇所に、シート取り付け部62(スタッドボルト58)が設けられている。
【0021】
図5に示すように、後部座席50には、3名の乗員に対応して3点式のシートベルト装置64が3つ設けられている。
シートベルト装置64は、不図示のシートベルトと、不図示のシートベルトアンカーと、不図示のリトラクタと、不図示のタングと、バックル66と、バックルアンカー68と、を含む。
シートベルトは、衝突時に後部座席50に着座した乗員を拘束するものであり、その一端がシートベルトアンカーを介してキャブボディ16側に取り付けられている。
リトラクタは、シートベルトの他端を巻取り繰り出し可能に収容するものである。
タングは、シートベルトの中間部に設けられている。
バックル66は、タングが挿脱されタングに係脱可能に結合するものであり、バックルアンカー68を介してキャブボディ16側に取り付けられている。
また、バックル66は、後述するガセット76よりも車両前後方向前側に配置されている。
【0022】
本実施の形態では、後部座席50のうち、左右両側の座席のシートベルト装置64では、図示しないがシートベルトアンカーがリアフロアパネル28Bに取り付けられる。図5に示すように、バックルアンカー68はリアフロアパネル28Bに取り付けられている。
また、後部座席50のうち、中央の座席のシートベルト装置64では、図示しないがシートベルトアンカーがリアフロアパネル28Bの箇所に取り付けられる。図5に示すように、バックルアンカー68はリアフロアパネル28Bに取り付けられている。
【0023】
図5に示すように、バックル66は、連結部材6602を介してバックルアンカー68に連結されており、バックルアンカー68には、第1ボルト挿通孔6802が設けられている。
バックルアンカー68の第1ボルト挿通孔6802に対応するリアフロアパネル28Bとリンフォース前フランジ部5208の箇所に、それぞれ第2、第3ボルト挿通孔2820、5220が形成される。リンフォース前フランジ部5208の下面にそれら第2、第3ボルト挿通孔2820、5220と同軸上にプレートナット70が設けられている。
バックルアンカー68の第1ボルト挿通孔6802とリアフロアパネル28Bの第2ボルト挿通孔2820とリンフォース前フランジ部5208の第3ボルト挿通孔5220にボルト72が挿通される。ボルト72がプレートナット70に締結されることで、バックルアンカー68がリアフロアパネル28Bに取り付けられている。
したがって、本実施の形態では、プレートナット70は、バックルアンカー68を取り付けるアンカー取り付け部74を構成する。そして、アンカー取り付け部74は、リアフロアクロスメンバ36の車両前方かつリンフォース52の車両前方の箇所よりも車両後方で、リンフォース52とリアフロアパネル28Bとが重ね合わされた箇所に設けられている。
言い換えると、アンカー取り付け部74は、車両前後方向においてリアフロアクロスメンバ36よりもリンフォース52の一端部側かつリンフォース52の一端部よりもリアフロアクロスメンバ36側で、リンフォース52とリアフロアパネル28Bとが重ね合わされた箇所に設けられている。
また、平面視した状態で、後述するガセット76(図2参照)の輪郭の内側に位置するフロアパネル28の箇所にアンカー取り付け部74(プレートナット70)が設けられている。
【0024】
図2図6に示すように、一対の後部マウント部24B(フロア側後部ブラケット40)で挟まれたリアフロアクロスメンバ36の箇所からリアフロアクロスメンバ36の車両前方に位置するリアフロアパネル28Bの箇所にわたって複数のガセット76が設けられる。本実施の形態では、ガセット76は、車幅方向に間隔をおいて4つ設けられている。
図2から図5に示すように、ガセット76は、リアフロアクロスメンバ36のクロスメンバ下面部3602およびクロスメンバ前面部3604の箇所からリアフロアクロスメンバ36の車両前方に位置するリアフロアパネル28Bの下面2802の箇所にわたって設けられている。
詳細には、ガセット76は、リアフロアパネル28B下方の一対の後部マウント部24Bの間で車両前後方向に延びる。ガセット76の一端部は、リアフロアパネル28Bの下面2802と接合される。ガセット76の他端部は、リアフロアクロスメンバ36の下面(クロスメンバ下面部3602)と接合される。そして、ガセット76は、リアフロアパネル28Bの下面2802とリアフロアクロスメンバ36の下面とを直線状に連結している。
また、図5に示すように、ガセット76は、リアフロアクロスメンバ36の下面(クロスメンバ下面部3602)からリアフロアパネル28Bの下面2802まで前方斜め上方向にむかって直線状に延びている。
【0025】
図6図7(A)、(B)に示すように、ガセット76は、直線状に延在する中央部78と、中央部78の周囲全周に設けられたフランジ部80と、を含む。
中央部78は、底部7802と一対の側部7804とを備えている。
フランジ部80は、底部7802および側部7804の端部からリアフロアクロスメンバ36の側面であるクロスメンバ前面部3604およびリアフロアパネル28Bの下面2802に沿って延びている。
フランジ部80は、第1フランジ8002、第2フランジ8004、第3フランジ8006、第4フランジ8008、第5フランジ8010、第6フランジ8012を備えている。
【0026】
図3図5図6図7(A)、(B)に示すように、ガセット76がクロスメンバ前面部3604およびクロスメンバ下面部3602とリアフロアパネル28Bの下面2802とに取り付けられた状態で、底部7802は車両前後方向に対して斜めに延在し、底部7802は車両前方から車両後方に至るにつれて下方に変位する傾斜を有している。
言い換えると、底部7802は、車幅方向に所定幅を有し、リアフロアクロスメンバ36の下面(クロスメンバ下面部3602)からリアフロアパネル28Bの下面2802まで直線状に延びている。
車両前方に位置する底部7802の縁には車両前方に向けて第1フランジ8002が突設される。車両後方に位置する底部7802の縁には車両後方に向けて第2フランジ8004が突設される。それら第1、第2フランジ8002、8004は下方に凸の湾曲面で形成されている。
【0027】
図6図7(A)、(B)に示すように、一対の側部7804は、車幅方向の両側に位置する底部7802の両側の縁から上方に起立している。
言い換えると、各側部7804は、底部7802の端部からリアフロアクロスメンバ36の車幅方向一端側の側面およびリアフロアパネル28Bの下面2802に向かって延びている。
詳細には、各側部7804は、それら側部7804の車両前方の箇所に設けられ車両後方に至るにつれて次第に高位となる前側面7804Aと、それら側部7804の車両後端に設けられ車両後方に至るにつれて急激に低位となる後側面7804Bと、それら前側面7804Aと後側面7804Bとを接続する中間側面7804Cと、を有している。
【0028】
第3フランジ8006は、各側部7804の前側面7804Aの縁から車幅方向外側に突設され、第1フランジ8002に接続されている。
第4フランジ8008は、各側部7804の中間側面7804Cの縁から車幅方向外側に突設され、第3フランジ8006に接続されている。
第5フランジ8010は、各側部7804の後側面7804Bの縁から車幅方向外側に突設され、第4フランジ8008に接続されている。
第6フランジ8012は、各第5フランジ8010の下端から車両後方に突設され、第2フランジ8004に接続されている。
【0029】
図3に示すように、第1フランジ8002は、その湾曲面とリンフォース前フランジ部5208の下面との間に空間S1を形成しており、リアフロアパネル28B、リンフォース52、リアフロアクロスメンバ36、ガセット76が接合された状態で、電着塗装を行う際に、塗装液をこの空間S1を介してガセット76の内側に流通させるように図られている。
【0030】
図3に示すように、第2フランジ8004は、その湾曲面とクロスメンバ下面部3602の下面との間に空間S2を形成しており、リアフロアパネル28B、リンフォース52、リアフロアクロスメンバ36、ガセット76が接合された状態で、電着塗装を行う際に、塗装液をこの空間S2によりガセット76の内側に流通させるように図られている。
【0031】
図4に示すように、第3フランジ8006は、リンフォース前フランジ部5208を介してリアフロアパネル28Bの下面2802に重ね合わせて溶接され、したがって、第3フランジ8006、第1フランジ8002、リンフォース前フランジ部5208、リアフロアパネル28Bが3枚重ねで接合されている。
すなわち、ガセット76の車両前方の箇所は、リアフロアパネル28に重ね合わされたリンフォース52の車両前方の箇所に、下方から重ね合わされそれらリアフロアパネル28B、リンフォース52と共に溶接により接合されている。
言い換えると、ガセット76の一端部は、リアフロアパネル28Bに重ね合わされたリンフォース52の車両前後方向の一端部に、下方から重ね合わされそれらリアフロアパネル28B、リンフォース52とともに接合されている。
【0032】
図4に示すように、第4フランジ8008は、車幅方向から見て、リアフロアパネル28Bの下面2802およびクロスメンバ前面部3604との間に三角形の空間S3を形成している。
したがって、リアフロアパネル28B、リンフォース52、リアフロアクロスメンバ36、ガセット76が接合された状態で、電着塗装を行う際に、塗装液をこの空間S3を介してガセット76の内側に流通させるように図られている。
第5フランジ8010は、クロスメンバ前面部3604の下部に重ね合わせて溶接され、したがって、第5フランジ8010、クロスメンバ前面部3604が2枚重ねで接合されている。
第6フランジ8012は、クロスメンバ下面部3602に重ね合わせて溶接され、したがって、第6フランジ8012、クロスメンバ下面部3602が2枚重ねで接合されている。
なお、図3図6図7において、符号7801は、中央部78の底部7802に形成された孔を示している。この孔7801は、上述と同様に電着塗装を行う際に、塗装液をこの孔7801を介してガセット76の内側に流通させるものである。
【0033】
図4図6に示すように、本実施の形態では、第6フランジ8012が溶接されるクロスメンバ下面部3602の箇所には、他のクロスメンバ下面部3602の箇所よりも上方に窪んだ凹部3620が形成される。この凹部3620により、第6フランジ8012が溶接されるクロスメンバ下面部3602の面剛性が高められ、ガセット76とリアフロアクロスメンバ36との接合強度の向上が図られている。
言い換えると、図4図6に示すように、リアフロアクロスメンバ36の下面の車両前後方向一端部には、車幅方向に延在する段差3620Aと、段差3620Aより車両前後方向一端側であって、段差3620Aより車両前後方向他端側の下面よりも高さが高くなった下面である段差面3620Bと、が形成されている。
そして、ガセット76の第6フランジ8012(他端部)は、段差面3620Bに接合されている。
【0034】
次に作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、リアフロアパネル28B下方の一対の後部マウント部24Bの間で車両前後方向に延び、一端部がリアフロアパネル28Bの下面2802と接合されるとともに、他端部がリアフロアクロスメンバ36の下面(クロスメンバ下面部3602)と接合され、リアフロアパネル28Bの下面2802とリアフロアクロスメンバ36の下面とを直線状に連結するガセット76を設けた。
したがって、ガセット76によりリアフロアクロスメンバ36の強度、剛性を高めることができ、走行中の振動による荷重が両側の後部マウント部24Bに入力しても、リアフロアクロスメンバ36のねじれ変形を抑制する上で有利となる。
そのため、キャビンの揺れや騒音の抑制を図ることができ、また、ガセット76によりキャブボディ16(リアフロアパネル28B)の剛性が高められるので、操縦安定性の向上を図る上で有利となる。
【0035】
また、本実施の形態では、リアフロアクロスメンバ36の下面の車両前後方向一端部に、段差3620Aと、段差3620Aより車両前後方向他端側の下面よりも高さが高くなった下面である段差面3620Bとを形成し、ガセット76の第6フランジ8012(他端部)を段差面3620Bに接合した。
したがって、段差3620Aおよび段差面3620Bによって、リアフロアクロスメンバ36の剛性を高めることでリアフロアクロスメンバ36のねじれ変形を抑制する上でより有利となるとともに、ガセット76の取り付け作業時において段差3620Aによってガセット76のリアフロアクロスメンバ36に対する取り付け位置のずれを防止できるため、作業性の向上を図る上で有利となる。
【0036】
また、本実施の形態では、平面視した状態で、ガセット76の輪郭の内側に位置するリアフロアパネル28Bの箇所に後部座席(シート)50を取り付けるシート取り付け部62を設けたので、シート取り付け部62が設けられたリアフロアパネル28Bの箇所の強度、剛性がガセット76により高められ、車両10の前面衝突時にシート取り付け部62の車両前方への移動量を抑制する上で有利となり、前面衝突試験における評価を高める上で有利となる。
【0037】
また、本実施の形態では、平面視した状態で、ガセット76の輪郭の内側に位置するリアフロアパネル28Bの箇所にバックルアンカー68が取り付けられるアンカー取り付け部74を設けたので、アンカー取り付け部74が設けられたリアフロアパネル28Bの箇所の強度、剛性がガセット76により高められ、車両10の前面衝突時にアンカー取り付け部74の車両前方への移動量を抑制する上で有利となり、前面衝突試験における評価を高める上で有利となる。
【0038】
また、本実施の形態では、バックル66は、ガセット76よりも車両前後方向前側に配置され、ガセット76は、リアフロアクロスメンバ36の下面(クロスメンバ下面部3602)からリアフロアパネル28Bの下面2802まで前方斜め上方向にむかって直線状に延びている。
したがって、ガセット76の延在方向と、衝突時にバックル66を介して負荷されるシートベルトの荷重方向とが一致しているため、同荷重負荷に伴うガセット76の変形を防止する上で有利となる。
【0039】
また、本実施の形態では、リンフォース52は、リアフロアクロスメンバ36からリアフロアパネル28Bに重ね合わされつつ車両前後方向に延在し、ガセット76の一端部は、リアフロアパネル28Bに重ね合わされたリンフォース52の車両前後方向の一端部に、下方から重ね合わされそれらリアフロアパネル28B、リンフォース52とともに接合されている。
したがって、リンフォース52によって、ガセット76とリアフロアクロスメンバ36との接続をより強化するとともに、ガセット76およびリアフロアクロスメンバ36周辺を補強する上で有利となる。
【0040】
また、本実施の形態では、シート取り付け部62は、リアフロアクロスメンバ36よりもリンフォース52の一端部側かつリンフォース52の一端部よりもリアフロアクロスメンバ36側で、リンフォース52とリアフロアパネル28Bとが重ね合わされた箇所に設けられている。
したがって、シート取り付け部62が取り付けられるリアフロアパネル28Bの箇所の強度、剛性がリンフォース52によって高められるので、前面衝突試験における評価を高める上でより一層有利となる。
【0041】
また、本実施の形態では、アンカー取り付け部74は、リアフロアクロスメンバ36よりもリンフォース52の一端部側かつリンフォース52の一端部よりもリアフロアクロスメンバ36側で、リンフォース52とリアフロアパネル28Bとが重ね合わされた箇所に設けられている。
したがって、アンカー取り付け部74が設けられたリアフロアパネル28Bの箇所の強度、剛性がリンフォース52によって高められるので、車両10の前面衝突時にアンカー取り付け部74の車両前方への移動量を抑制する上で有利となり、前面衝突試験における評価を高める上で有利となる。
【0042】
また、本実施の形態では、ガセット76は、車幅方向に所定幅を有し、リアフロアクロスメンバ36の下面(クロスメンバ下面部3602)からリアフロアパネル28Bの下面2802まで直線状に延びる底部7802と、底部7802の端部からリアフロアクロスメンバ36の車幅方向一端側の側面およびリアフロアパネル28Bの下面2802に向かって延びる側部7804と、底部7802および側部7804の端部からリアフロアクロスメンバ36の側面であるクロスメンバ前面部3604およびリアフロアパネル28Bの下面2802に沿って延びるフランジ部80と、を有している。
したがって、ガセット76が取り付けられるリアフロアパネル28Bおよびリアフロアクロスメンバ36の取り付け部周辺の剛性を高める上で有利となる。
【0043】
なお、本実施の形態では、ガセット76は、その一端部がリアフロアクロスメンバ36の前方でリアフロアパネル28Bの下面2802と接合される場合について説明したが、ガセット76の一端部は、リアフロアクロスメンバ36の後方でリアフロアパネル28Bの下面2802と接合されていてもよく、また、ガセット76が接合されるフロアクロスメンバは、リアフロアクロスメンバ36以外のフロアクロスメンバであってもよい。
それらの場合においても、実施の形態と同様の作用効果が奏されることは無論である。
【0044】
本出願は、2021年3月30日出願の日本特許出願2021-056634に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
【符号の説明】
【0045】
10 車両
12 シャシフレーム
14A 前部マウント
14B 後部マウント
16 キャブボディ
18 シャシサイドメンバ
20 シャシクロスメンバ
24A 前部マウント部
24B 後部マウント部
26 サイドシル
28 フロアパネル
28A フロントフロアパネル
28B リアフロアパネル
2802 下面
30 キャビン本体
36 リアフロアクロスメンバ
3602 クロスメンバ下面部(下面)
3604 クロスメンバ前面部
3620A 段差
3620B 段差面
50 後部座席
5002 シートクッション
5004 シートバック
5006 シートクッションフレーム
5008 シートバックフレーム
52 リンフォース
5208 リンフォース前フランジ部
54 シャフト
56 シート取り付け部材
58 スタッドボルト
60 ナット
62 シート取り付け部
64 シートベルト装置
66 バックル
68 バックルアンカー
70 プレートナット
72 ボルト
74 アンカー取り付け部
76 ガセット
78 中央部
7802 底部
7804 側部
7804A 前側面
7804B 後側面
7804C 中間側面
80 フランジ部
8002 第1フランジ
8004 第2フランジ
8006 第3フランジ
8008 第4フランジ
8010 第5フランジ
8012 第6フランジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7