(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】サイドリンクのための省電力強化
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240806BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240806BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W28/04 110
H04W72/02
(21)【出願番号】P 2023519785
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(86)【国際出願番号】 JP2021037904
(87)【国際公開番号】W WO2022080415
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-03-29
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グリエコ,ドナルド エム.
【審査官】松▲崎▼ 祐季
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-062776(JP,A)
【文献】LG Electronics,Discussion on resource allocation for power saving[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2005748,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2005748.zip>,2020年08月08日
【文献】Fujitsu,Considerations on partial sensing in NR V2X[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2005545,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2005545.zip>,2020年08月07日
【文献】Ericsson,Resource allocation mechanisms for power saving[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2006444,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2006444.zip>,2020年08月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクリソース選択の方法であって、
第1のユーザ端末(UE)によって、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することと、
前記第1のUEによって第2のUEに、前記第1の無線リソースに基づいて前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、
前記第1のUEによって、前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することと、
前記第1のUEによって、前記
第1のHARQフィードバックに基づいて前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することと、
前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、前記第1のUEによって、前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて前記1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのため
の第2の無線リソースを決定することと、
前記第1のUEによって、前記第2の無線リソースに基づいて前記1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと
を含
み、
前記第1のHARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づき、前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスから前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することは、前記第1の数のNACKと前記第2の数のACKとの割合が第1の閾値よりも大きいか否かに基づいて行われ、
前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスは、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセス、およびランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちのいずれか1つであり、
前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスは、前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスと異なる、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセスおよびランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちのいずれか1つであ
る、
方法。
【請求項2】
前記割合は、前記第1の数のNACKと前記第2の数のACKとの和に対する前記第1の数のNACKの比に対応する、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記第1の閾値を定義する、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のHARQフィードバックを受信することは、第1の時間ウィンドウ内に前記
第1のHARQフィードバックを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記第1の時間ウィンドウの持続時間を定義する、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスはランダムリソース選択リソース割当プロセスであり、
前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスは部分センシングリソース割当プロセスである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記部分センシングリソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズは第1のサイズに対応する、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のUEが前記第1のサイズを示す構成パラメータを受信することをさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のUEによって、前記1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックの送信に関連す
る第2の
ハイブリッド自動再送要求(HARQ
)フィードバックを受信することをさらに含む、請求項
6記載の方法。
【請求項10】
前記第1のUEによって前記第2のHARQフィードバックを受信することは、第2の時間ウィンドウ内で前記第2のHARQフィードバックを受信することをさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記第2の時間ウィンドウの持続時間を定義する、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のHARQフィードバックに基づいて前記ランダムリソース選択リソース割当プロセスに切り替えることを決定することをさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、
前記方法は、前記第1のUEによって、
前記第3の数のNACKと
前記第4の数のACKとの和に対する前記第3の数のNACKの比が第2の閾値よりも小さいか否かに基づいて前記ランダムリソース選択リソース割当プロセスに切り替えることを決定することをさらに含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記第2の閾値を定義する、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のUEによって、前記第2のHARQフィードバックに基づい
て部分センシン
グウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、前記方法は、前記第3の数のNACKと前記第4の数のACKとの和に対する前記第3の数のNACKの比
が第3の閾値よりも大きいことに基づいて前記部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記第3の閾値を定義する、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することは、前記部分センシングウィンドウサイズを第2のサイズに拡大することを決定することを含み、前記方法は、構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記第2のサイズを定義する、請求項
16に記載の方法。
【請求項19】
前記部分センシングリソース割当プロセスに切り替えることは、前記部分センシングリソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを定義することを含み、
前記第2
のHAR
Qフィードバックに基づいて前記部分センシングウィンドウサイズの前記第1のサイズを維持することを決定することをさらに含む、
請求項
9に記載の方法。
【請求項20】
前記第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、前記方法は、前記第1のUEによって、前記第3の数のNACKと前記第4の数のACKとの和に対する前記第3の数のNACKの比が第2の閾値よりも大きく第3の閾値よりも小さいか否かに基づいて、前記部分センシングウィンドウサイズの前記第1のサイズを維持することを決定することをさらに含む、請求項
19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のUEが構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記第2の閾値および前記第3の閾値を定義する、請求項
20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のUEによって、前記第2
のHAR
Qフィードバックに基づいて、前記部分センシングウィンドウサイズを前記第1のサイズから第3のサイズに縮小することを決定することをさらに含む、請求項
19に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、
前記方法は、
前記第1のUEによって、
前記第3の数のNACKと
前記第4の数のACKとの和に対する
前記第3の数のNACKの比が第4の閾値よりも小さいか否かに基づいて
前記部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、請求項
22に記載の方法。
【請求項24】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記第4の閾値を定義する、請求項
23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスおよび前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスとの少なくとも一方としての部分センシングリソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズの複数の値を受信することと、
複数のNACK比閾値を受信することであって、個々のNACK比閾値は
前記部分センシングウィンドウサイズの複数の値に関連付けられている、ことと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは、前記第1のUEが前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスと前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスとの間で切り替えることを許可されたことを示す情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
サイドリンクリソース選択の方法であって、
第1のユーザ端末(UE)によって、第1のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することと、
前記第1のUEによって第2のUEに、前記第1の無線リソースに基づいて前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、
前記第1のUEによって、前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することであって、前記HARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づく、ことと、
前記第1のUEによって、前記第1の数のNACKと前記第2の数のACKとの和に対する前記第1の数のNACKの
比であるNACK比を識別することと、
前記第1のUEによって、第2のウィンドウサイズに関連付けられ
た部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定することであって、前記第2のウィンドウサイズは、1つ以上の閾値との前記NACK比との比較に基づいて、前記第1のウィンドウサイズよりも大きいか、小さいか、またはこれに等しい、ことと、
前記第1のUEによって、前記第2の無線リソースに基づいて前記1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと
を含む、方法。
【請求項28】
構成パラメータをさらに受信し、受信した構成パラメータは前記1つ以上の閾値を定義する、請求項
27に記載の方法。
【請求項29】
前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための
前記HARQフィードバックを受信することは、時間ウィンドウ内で前記HARQフィードバックを受信することを含む、請求項
27に記載の方法。
【請求項30】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは前記時間ウィンドウの持続時間を示すことを定義する、請求項
29に記載の方法。
【請求項31】
構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは、前記第1のユーザ端末(UE)が前記部分センシングリソース
割当プロセスのウィンドウサイズを適応的に変更することを許可されたことを示す情報を含む、請求項
27に記載の方法。
【請求項32】
サイドリンクリソース選択の方法であって、
第2のユーザ端末(UE)によって第1の
ユーザ端末(UE
)から、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて決定された第1の無線リソースに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信することと、
前記第2のUEによって前記第1のUEに、前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信することと、
前記
第1のHARQフィードバックに基づいて
前記第1のサイドリンクリソース割当プ
ロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、
前記第2のUEによって前記第1のUEから、前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて決定された第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを受信することと、
を含
み、
前記第1のHARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づき、前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスから前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することは、前記第1の数のNACKと前記第2の数のACKとの割合が第1の閾値よりも大きいか否かに基づいて行われ、
前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスは、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセス、およびランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちのいずれか1つであり、
前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスは、前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスと異なる、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセスおよびランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちのいずれか1つである、
方法。
【請求項33】
サイドリンクリソース選択の方法であって、
第2のユーザ端末(UE)によって第1の
ユーザ端末(UE
)から、第1のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて決定された第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信することと、
前記第2のUEによって前記第1のUEに、
前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信することであって、前記HARQフィードバックは第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づく、ことと、
第2のウィンドウサイズに関連付けられ
た部分センシングリソース割当プロセスに基づく1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースの決定に応答して、前記第2のUEによって前記第1のUEから、前記第2の無線リソースに基づいて前記1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを受信することであって、前記第2のウィンドウサイズは、1つ以上の閾値とNACK比の比較に基づいて、
前記第1のウィンドウサイズよりも大きいか、小さいか、またはこれに等しく、前記NACK比は、前記第1の数のNACKと前記第2の数のACKとの和に対する前記第1の数のNACKの比である、ことと
を含む、方法。
【請求項34】
無線通信で利用するための装置であって、
電磁信号の送信で使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを保持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記装置に、
第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定させ、
前記第1の無線リソースに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信させ、
前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信させ、
前記第1のHARQフィードバックに基づいて、前記第1のサイドリンクリソース割当
プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定させ、
前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定させ、
前記第2の無線リソースに基づいて前記1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信させ、
前記第1のHARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づき、前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスから前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することは、前記第1の数のNACKと前記第2の数のACKとの割合が第1の閾値よりも大きいか否かに基づいて行われ、
前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスは、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセス、およびランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちのいずれか1つであり、
前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスは、前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスと異なる、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセスおよびランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちのいずれか1つである、
装置。
【請求項35】
無線通信で利用するための装置であって、
電磁信号の送信で使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを保持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記装置に、
第1のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定させ、
前記第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信させ、
前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信させ、前記HARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づき、
前記第1の数のNACKと前記第2の数のACKとの和に対する前記第1の数のNACKの比であるNACK比を識別させ、
第2のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定させ、前記第2のウィンドウサイズは、1つ以上の閾値との前記NACK比の比較に基づいて、前記第1のウィンドウサイズよりも大きいか、小さいか、またはこれに等しく、
前記第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信させる、
装置。
【請求項36】
無線通信で利用するための装置であって、
電磁信号の送信で使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを保持するためのメモリと、
前記コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記装置に、
第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて決定された第1の無線リソースに
基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信させ、
前記1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信させ、
前記第1のHARQフィードバックに基づいて前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて決定された第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを受信させ、
前記第1のHARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づき、前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスから前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することは、前記第1の数のNACKと前記第2の数のACKとの割合が第1の閾値よりも大きいか否かに基づいて行われ、
前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスは、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセス、およびランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちのいずれか1つであり、
前記第2のサイドリンクリソース割当プロセスは、前記第1のサイドリンクリソース割当プロセスと異なる、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセスおよびランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちのいずれか1つである、
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サイドリンクリソース選択のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に説明すると、コンピューティングデバイスおよび通信ネットワークは、情報を交換するために利用することができる。一般的な用途では、コンピューティングデバイスは、通信ネットワークを介して別のコンピューティングデバイスにデータを要求/送信することができる。より具体的には、コンピューティングデバイスは、情報を交換するため、または通信チャネルを確立するために、無線通信ネットワークを利用してもよい。
【0003】
無線通信ネットワークは、無線通信ネットワークにアクセスするためのコンポーネントを含むかまたはこれにアクセスする多種多様なデバイスを含むことができる。このようなデバイスは、無線通信ネットワークにアクセスすることができる他のデバイスとの対話を容易にするために、または無線通信ネットワークを通じて、他の通信ネットワークを利用するデバイスとの対話を容易にするために、無線通信ネットワークを利用することができる。
【発明の概要】
【0004】
本開示のいくつかの実施形態では、サイドリンクリソース選択のための方法が提供される。方法は、第1のユーザ端末(UE)によって、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することと、第1のUEによって第2のUEに、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、第1のUEによって、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することと、第1のUEによって、HARQフィードバックに基づいて第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することと、第1のUEによって、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定することと、第1のUEによって第2のUEに、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、を含む。
【0005】
本開示のいくつかの実施形態では、サイドリンクリソース選択のための方法が提供される。方法は、第1のユーザ端末(UE)によって、第1のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することと、第1のUEによって第2のUEに、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、第1のUEによって、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することであって、HARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)を含む、ことと、第1のUEによって、第1の数のNACKと第2の数のACKとの和に対する第1の数のNACKのNACK比を決定することと、第1のUEによって、第2のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定することであって、第2のウィンドウサイズは、1つ以上の閾値とのNACK比の比較に基づいて、第1のウィンドウサイズよりも大きいか
、小さいか、またはこれに等しい、ことと、第1のUEによって第2のUEに、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、を含む。
【0006】
本開示のいくつかの実施形態では、サイドリンク送信を含む移動通信ネットワークのための第1のUEが提供される。第1のUEは、命令を記憶するメモリと、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定し、第2のUEに、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信し、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信し、HARQフィードバックに基づいて第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定し、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定し、第2のUEに、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信する、ための命令を実行するように構成されたプロセッサと、を含む。
【0007】
本開示のいくつかの実施形態では、サイドリンク送信を含む移動通信ネットワークのための第2のユーザ端末(UE)が提供される。第2のUEは、命令を記憶するメモリと、第1のUEから、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて第1のUEによって決定された1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信し、第1のUEに、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信し、第1のUEから、第1のUEによる第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて第1のUEによって決定された1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを受信する、ための命令を実行するように構成されたプロセッサと、を含む。
【0008】
本開示のいくつかの実施形態では、サイドリンク送信を含む移動通信のためのシステムが提供される。システムは、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定し、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信する、ように構成された第1のユーザ端末(UE)と、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信し、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを第1のUEに送信する、ように構成された第2のUEと、を含む。第1のUEは、HARQフィードバックに基づいて、第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定し、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定し、第2のUEに、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信する、ようにさらに構成される。本開示のいくつかの実施形態では、システムは基地局をさらに含んでもよく、第2のUEは、基地局を介してHARQフィードバックを第1のUEに送信するように構成されてもよい。
【0009】
本開示のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、方法を実行するためにサイドリンク送信を含む移動通信システム内の第1のユーザ端末(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令のセットを記憶する。方法は、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて
、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することと、第2のUEに、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することと、HARQフィードバックに基づいて第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することと、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定することと、第2のUEに、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、を含む。
【0010】
本開示のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、方法を実行するためにサイドリンク送信を含む移動通信システム内の第2のユーザ端末(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令のセットを記憶する。方法は、第1のUEから、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて第1のUEによって決定された1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信することと、第1のUEに、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信することと、第1のUEから、第1のUEによる第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて第1のUEによって決定された1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを受信することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、移動通信のシステムの一例を示す図である。
【
図2】
図2A及び
図2Bは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態による、ユーザプレーンのための無線プロトコルスタックの例を示す図である。
【
図3】
図3A、
図3B及び
図3Cは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ダウンリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す図である。
【
図4】
図4A、
図4B及び
図4Cは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ダウンリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す図である。
【
図5】
図5A、
図5B、
図5C及び
図5Dは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す図である。
【
図6】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける例示的な物理信号を示す図である。
【
図7】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、無線リソース制御(RRC)状態および異なるRRC状態間の遷移の例を示す図である。
【
図8】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的なフレーム構造および物理リソースを示す図である。
【
図9】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、異なるキャリアアグリゲーションシナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す図である。
【
図10】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的な帯域幅部分構成および切り替えを示す図である。
【
図11】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的な4ステップ競合ベースおよび無競合ランダムアクセスプロセスを示す図である。
【
図12】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的な2ステップ競合ベースおよび無競合ランダムアクセスプロセスを示す図である。
【
図13】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)の例示的な時間および周波数構造を示す図である。
【
図14】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的なSSBバースト送信を示す図である。
【
図15】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、送信および/または受信のためのユーザ端末および基地局の例示的なコンポーネントを示す図である。
【
図16】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかのうちのいくつかの態様による、部分センシングを使用する例示的なサイドリンクリソース選択手順を示す図である。
【
図17】本開示の様々な1つ以上の例示的な実施形態のいくつかのうちのいくつかの態様による、部分センシングを使用する例示的なサイドリンクリソース選択手順を示す図である。
【
図18】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による例示的なプロセスを示す図である。
【
図19】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による例示的なプロセスを示す図である。
【
図20】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による例示的なプロセスを示す図である。
【
図21】本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による例示的なプロセスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の開示は、提供される主題の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態または例を提供する。本開示を簡略化するために、配置の具体例を以下で説明する。これらは単なる例であり、限定することを意図するものではない。
【0013】
本明細書では、様々な要素を説明するために、「第1」、「第2」などの用語が使用され得るが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するために使用される。例えば、実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。
【0014】
図1は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、移動通信のシステム100の一例を示す。移動通信のシステム100は、移動体通信事業者(MNO)、プライベートネットワークオペレータ、マルチプルシステムオペレータ(MSO)、モノのインターネット(IOT)ネットワークオペレータなどの無線通信システムオペレータによって動作されてもよく、音声、データ(例えば、無線インターネットアクセス)、メッセージング、車車間/路車間(V2X)通信サービスなどの車両通信サービス、安全サービス、ミッションクリティカルサービス、IoT、産業用IOT(IIOT)などの住宅、商業、または産業環境におけるサービスなどのサービスを提供することができる。
【0015】
移動通信のシステム100は、レイテンシ、信頼性、スループットなどに関して異なる要件を有する様々なタイプのアプリケーションを可能にすることができる。例示的なサポートされるアプリケーションは、モバイルブロードバンドの高度化(eMBB)、高信頼低レイテンシ通信(URLLC)、および大規模マシンタイプ通信(mMTC)を含む。
eMBBは、高いピークデータレート、ならびにセルエッジユーザのための中程度のデータレートでの安定した接続をサポートすることができる。URLLCは、レイテンシおよび信頼性に関して厳しい要件、ならびにデータレートに関しては中程度の要件を有するアプリケーションをサポートすることができる。例示的なmMTCアプリケーションは、大量のIoTデバイスのネットワークを含み、これらは散発的にのみアクティブであり、小さなデータペイロードを送信する。
【0016】
移動通信のシステム100は、無線アクセスネットワーク(RAN)部分およびコアネットワーク部分を含み得る。
図1に示される例は、それぞれRANおよびコアネットワークの例として、次世代RAN(NG-RAN)105および5Gコアネットワーク(5GC)110を示す。本開示の範囲から逸脱することなく、RANおよびコアネットワークの他の例が実装されてもよい。RANの他の例は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)などを含む。コアネットワークの他の例は、進化型パケットコア(EPC)、UMTSコアネットワーク(UCN)などを含む。RANは、無線アクセス技術(RAT)を実装し、ユーザ端末(UE)125(例えば、UE125A~UE125E)とコアネットワークとの間に存在する。このようなRATの例は、新無線(NR)、進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(EUTRA)としても知られるロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)などを含む。例示的な移動通信のシステム100のRATはNRであってもよい。コアネットワークは、RANと1つ以上の外部ネットワーク(例えば、データネットワーク)との間に存在し、モビリティ管理、認証、セッション管理、ベアラの設定、および異なるサービス品質(QoS)の適用などの機能を担う。UE125とRAN(例えば、NG-RAN105)との間の機能レイヤは、アクセス層(AS)と呼ばれてもよく、UE125とコアネットワーク(例えば、5GC110)との間の機能レイヤは、非アクセス層(NAS)と呼ばれてもよい。
【0017】
UE125は、RANにおける1つ以上のノード、1つ以上の中継ノード、または1つ以上の他のUEなどとの通信のための無線送受信コンポーネントを含み得る。UE125の例は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンピュータ、車両内の無線送信および/または受信ユニット、V2Xまたは車両間(V2V)デバイス、無線センサ、IoTデバイス、IIOTデバイスなどを含むが、これらに限定されない。移動局(MS)、端末機器、端末ノード、クライアントデバイス、モバイルデバイスなどの別の名称がUE125に使用されてもよい。さらに、UE125はまた、本明細書に記載されるように、RAN内のノード、他のUE、衛星通信との無線通信機能を提供するために、他のデバイス、例えば車両に組み込まれたコンポーネントまたはサブコンポーネントも含み得る。このような他のデバイスは、無線通信に加えて他の機能または複数の機能を有してもよい。したがって、UEへの言及は、無線通信を容易にする個々のコンポーネント、ならびに無線通信を容易にするためのコンポーネントを組み込んだデバイス全体を含み得る。
【0018】
RANは、UEとの通信のためのノード(例えば、基地局)を含み得る。例えば、移動通信のシステム100のNG-RAN105は、UE125との通信のためのノードを備えてもよい。例えば、RANのために使用されるRATに応じて、RANノードに異なる名称が使用されてもよい。RANノードは、UMTS RATを使用するRANではNodeB(NB)と呼ばれてもよい。RANノードは、LTE/EUTRA RATを使用するRANでは進化型NodeB(eNB)と呼ばれてもよい。
図1の移動通信のシステム100の説明例では、NG-RAN105のノードは、次世代NodeB(gNB)115(例えば、gNB115A、gNB115B)または次世代進化型NodeB(ng-eNB)120(例えば、ng-eNB120A、ng-eNB120B)のいずれかであり得る。本明細書では、基地局、RANノード、gNB、およびng-eNBという用語は、交換可能に使用され得る。gNB115は、NRユーザプレーンおよび制御プレ
ーンプロトコル終端をUE125に向けて提供することができる。ng-eNB120は、E-UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端をUE125に向けて提供することができる。gNB115とUE125との間、またはng-eNB120とUE125との間のインターフェースは、Uuインターフェースと呼ばれてもよい。Uuインターフェースは、ユーザプレーンプロトコルスタックおよび制御プレーンプロトコルスタックを用いて確立され得る。Uuインターフェースでは、基地局(例えば、gNB115またはng-eNB120)からUE125への方向はダウンリンクと呼ばれてもよく、UE125から基地局(例えば、gNB115またはng-eNB120)への方向はアップリンクと呼ばれてもよい。
【0019】
gNB115およびng-eNB120は、Xnインターフェースによって互いに相互接続されてもよい。Xnインターフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インターフェースおよびXn制御プレーン(Xn-C)インターフェースを備えてもよい。Xn-Uインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート上に構築されてもよく、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)は、ユーザプレーンプロトコルデータユニット(PDU)を搬送するためにユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IP上で使用されてもよい。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの無保証配信を提供することができ、データ転送およびフロー制御をサポートすることができる。Xn-Cインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、IP上のストリーム制御トランスポートプロトコル(SCTP)上に構築されてもよい。アプリケーションレイヤシグナリングプロトコルは、XnAP(Xnアプリケーションプロトコル)と呼ばれてもよい。SCTPレイヤは、アプリケーションレイヤメッセージの保証配信を提供することができる。トランスポートIPレイヤでは、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用され得る。Xn-Cインターフェースは、Xnインターフェース管理、コンテキスト転送およびRANページングを含むUEモビリティ管理、ならびにデュアルコネクティビティをサポートすることができる。
【0020】
gNB115およびng-eNB120はまた、NGインターフェースによって5GC110に、より具体的には、NG-Cインターフェースによって5GC110のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)130(例えば、AMF130A、AMF130B)に、およびNG-Uインターフェースによって5GC110のユーザプレーン機能(UPF)135(例えば、UPF135A、UPF135B)にも接続され得る。NG-UインターフェースのトランスポートネットワークレイヤはIPトランスポート上に構築されてもよく、GTPプロトコルは、NG-RANノード(例えば、gNB115またはng-eNB120)とUPF135との間でユーザプレーンPDUを搬送するために、UDP/IP上で使用されてもよい。NG-Uは、NG-RANノードとUPFとの間のユーザプレーンPDUの無保証配信を提供することができる。NG-Cインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、IPトランスポート上に構築されてもよい。シグナリングメッセージの確実なトランスポートのために、IP上にSCTPが追加され得る。アプリケーションレイヤシグナリングプロトコルは、NGAP(NGアプリケーションプロトコル)と呼ばれてもよい。SCTPレイヤは、アプリケーションレイヤメッセージの保証配信を提供することができる。トランスポートでは、シグナリングPDUを配信するためにIPレイヤポイントツーポイント送信が使用され得る。NG-Cインターフェースは、以下の機能を提供することができる:NGインターフェース管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージのトランスポート、ページング、PDUセッション管理、構成転送、および警告メッセージ送信。
【0021】
gNB115またはng-eNB120は、以下の機能のうちの1つ以上をホストすることができる:無線ベアラ制御、無線許可制御、接続モビリティ制御、アップリンクおよ
びダウンリンクの両方におけるUEへのリソースの動的割当(例えば、スケジューリング)などの無線リソース管理機能;IPおよびイーサネットヘッダ圧縮、データの暗号化および完全性保護;UEによって提供された情報からAMFへのルーティングを決定できないときのUEアタッチメントにおけるAMFの選択;(1つまたは複数の)UPFに向かうユーザプレーンデータのルーティング;AMFに向かう制御プレーン情報のルーティング;接続設定および解放;ページングメッセージのスケジューリングおよび送信;システムブロードキャスト情報(例えば、AMFに由来する)のスケジューリングおよび送信;モビリティおよびスケジューリングのための測定および測定報告構成;アップリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキング;セッション管理;ネットワークスライシングのサポート;QoSフロー管理およびデータ無線ベアラへのマッピング;RRC非アクティブ状態のUEのサポート;NASメッセージの配信機能;無線アクセスネットワーク共有;デュアルコネクティビティ;NRとE-UTRAとの間の緊密なインターワーキング;ならびにユーザプレーン5Gシステム(5GS)セルラーIoT(CIoT)最適化のためのセキュリティおよび無線構成の維持。
【0022】
AMF130は、以下の機能のうちの1つ以上をホストすることができる:NASシグナリング終端;NASシグナリングセキュリティ;ASセキュリティ制御;3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCNノード間シグナリング;アイドルモードUE到達性(ページング再送信の制御および実行を含む);登録エリア管理;システム内およびシステム間モビリティのサポート;アクセス認証;ローミング権の確認を含むアクセス認可;モビリティ管理制御(サブスクリプションおよびポリシー);ネットワークスライシングのサポート;セッション管理機能(SMF)選択;5GS CIoT最適化の選択。
【0023】
UPF135は、以下の機能のうちの1つ以上をホストすることができる:RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイント(該当する場合);データネットワークへの相互接続の外部PDUセッションポイント;パケットルーティングおよび転送;パケット検査およびポリシー規則施行のユーザプレーン部分;トラフィック使用状況報告;データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするためのアップリンク分類子;マルチホームPDUセッションをサポートするための分岐点;ユーザプレーンのためのQoS処理、例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLセッション;アップリンクトラフィック検証(QoSフローマッピングへのサービスデータフロー(SDF));ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガ。
【0024】
図1に示されるように、NG-RAN105は、2つのUE125(例えば、UE125AおよびUE125B)間のPC5インターフェースをサポートすることができる。PC5インターフェースでは、2つのUE間の通信の方向(例えば、UE125AからUE125Bへ、またはその逆)は、サイドリンクと呼ばれてもよい。PC5インターフェースを介したサイドリンク送信および受信は、UEがどのRRC状態にあるかにかかわらず、UE125がNG-RAN105カバレッジ内にあるとき、およびUE125がNG-RAN105カバレッジ外にあるときにサポートされ得る。PC5インターフェースを介したV2Xのサポートは、NRサイドリンク通信および/またはV2Xサイドリンク通信によって提供され得る。
【0025】
PC5-Sシグナリングは、直接通信要求/受諾メッセージを用いるユニキャストリンク確立のために使用され得る。UEは、例えばV2Xサービスタイプに基づいて、PC5ユニキャストリンクのためにその送信元レイヤ2IDを自己割り当てすることができる。ユニキャストリンク確立手順の間、UEは、PC5ユニキャストリンクのためのその送信元レイヤ2IDをピアUEに、例えば宛先IDを上位レイヤから受信したUEに送信する
ことができる。送信元レイヤ2IDおよび宛先レイヤ2IDのペアは、ユニキャストリンクを一意に識別することができる。受信UEは、前記宛先IDがそれに属することを検証することができ、送信元UEからのユニキャストリンク確立要求を受諾することができる。PC5ユニキャストリンク確立手順の間、UEサイドリンクコンテキスト確立、ならびにASレイヤ構成、能力交換などの目的のために、アクセス層に対するPC5-RRC手順を呼び出すことができる。PC5-RRCシグナリングは、PC5ユニキャストリンクが確立されるUEのペア間で、UE能力およびサイドリンク無線ベアラ構成などのASレイヤ構成を交換することを可能にし得る。
【0026】
NRサイドリンク通信は、AS内の送信元レイヤ2IDおよび宛先レイヤ2IDのペアについて、3つのタイプの送信モード(例えば、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信)のうちの1つをサポートすることができる。ユニキャスト送信モードは、ペアのためのピアUE間の1つのPC5-RRC接続のサポート、サイドリンクにおけるピアUE間の制御情報およびユーザトラフィックの送受信、サイドリンクHARQフィードバックのサポート、サイドリンク送信電力制御のサポート、RLC確認モード(AM)のサポート、ならびにPC5-RRC接続のための無線リンク障害の検出、によって特徴付けられ得る。グループキャスト送信は、サイドリンク内のグループに属するUE間のユーザトラフィックの送受信、およびサイドリンクHARQフィードバックのサポートによって特徴付けられ得る。ブロードキャスト送信は、サイドリンク内のUE間のユーザトラフィックの送受信によって特徴付けられ得る。
【0027】
NRサイドリンク通信には、送信元レイヤ2ID、宛先レイヤ2ID、およびPC5リンク識別子が使用され得る。送信元レイヤ2IDは、サイドリンク通信フレームの受信者であるデバイスまたはデバイスのグループを識別するリンクレイヤ識別情報であってもよい。宛先レイヤ2IDは、サイドリンク通信フレームに由来するデバイスを識別するリンクレイヤ識別情報であってもよい。いくつかの例では、送信元レイヤ2IDおよび宛先レイヤ2IDは、コアネットワーク内の管理機能によって割り当てられてもよい。送信元レイヤ2IDは、NRサイドリンク通信におけるデータの送信元を識別することができる。送信元レイヤ2IDは、24ビット長であってもよく、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ内で2ビット列に分割され得る。あるビット列は、送信元レイヤ2IDのLSB部分(8ビット)であってもよく、送信元の物理レイヤに転送されてもよい。これは、サイドリンク制御情報内の意図されたデータのソースを識別することができ、受信先の物理レイヤでパケットのフィルタリングのために使用されてもよい。第2のビット列は、送信元レイヤ2IDのMSB部分(16ビット)であってもよく、MACヘッダ内で搬送されてもよい。これは、受信先のMACレイヤでパケットのフィルタリングに使用されてもよい。宛先レイヤ2IDは、NRサイドリンク通信におけるデータのターゲットを識別することができる。NRサイドリンク通信では、宛先レイヤ2IDは、24ビット長であってもよく、MACレイヤ内で2ビット列に分割され得る。あるビット列は、宛先レイヤ2IDのLSB部分(16ビット)であってもよく、送信元の物理レイヤに転送されてもよい。これは、サイドリンク制御情報内の意図されたデータのターゲットを識別することができ、受信先の物理レイヤでパケットのフィルタリングのために使用されてもよい。第2のビット列は、宛先レイヤ2IDのMSB部分(8ビット)であってもよく、MACヘッダ内で搬送されてもよい。これは、受信先のMACレイヤでパケットのフィルタリングに使用されてもよい。PC5リンク識別子は、PC5ユニキャストリンクの寿命にわたってUE内のPC5ユニキャストリンクを一意に識別することができる。PC5リンク識別子は、そのサイドリンク無線リンク障害(RLF)宣言が行われ、PC5-RRC接続が解放されたPC5ユニキャストリンクを示すために使用され得る。
【0028】
図2Aおよび
図2Bは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例をそれぞれ示
す。
図2Aに示されるように、(UE125とgNB115との間の)Uuインターフェースのユーザプレーンのためのプロトコルスタックは、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)201およびSDAP211、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)202およびPDCP212、無線リンク制御(RLC)203およびRLC213、レイヤ2のMAC204およびMAC214サブレイヤ、ならびに物理(PHY)205およびPHY215レイヤ(レイヤ1、L1とも呼ばれる)を含む。
【0029】
PHY205およびPHY215は、MAC204およびMAC214サブレイヤへのトランスポートチャネル244を提供する。MAC204およびMAC214サブレイヤは、RLC203およびRLC213サブレイヤへの論理チャネル243を提供する。RLC203およびRLC213サブレイヤは、PDCP202およびPDCP212サブレイヤへのRLCチャネル242を提供する。PDCP202およびPDCP212サブレイヤは、SDAP201およびSDAP211サブレイヤへの無線ベアラ241を提供する。無線ベアラは、ユーザプレーンデータのためのデータ無線ベアラ(DRB)および制御プレーンデータのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)の2つのグループに分類され得る。SDAP201およびSDAP211サブレイヤは、5GCへのQoSフロー240を提供する。
【0030】
MAC204またはMAC214サブレイヤの主なサービスおよび機能は:論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング;トランスポートチャネル上の物理レイヤとの間で配信されたトランスポートブロック(TB)との間の1つまたは異なる論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)の多重化/逆多重化;スケジューリング情報報告;ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を通じたエラー訂正(キャリアアグリゲーション(CA)の場合、セルごとに1つのHARQエンティティ);動的スケジューリングによるUE間の優先度処理;論理チャネル優先順位付け(LCP)による1つのUEの論理チャネル間の優先度処理;1つのUEの重複リソース間の優先度処理;およびパディングを含む。単一のMACエンティティは、複数のヌメロロジ、送信タイミング、およびセルをサポートすることができる。論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制限は、どの(1つまたは複数の)ヌメロロジ、(1つまたは複数の)セル、および(1つまたは複数の)送信タイミングを論理チャネルが使用できるかを制御する。
【0031】
HARQ機能は、レイヤ1におけるピアエンティティ間の配信を保証することができる。単一のHARQプロセスは、物理レイヤがダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されていないときに1つのTBをサポートすることができ、物理レイヤがダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されているとき、単一のHARQプロセスは、1つまたは複数のTBをサポートすることができる。
【0032】
RLC203またはRLC213サブレイヤは、透過モード(TM)、非確認モード(UM)、および確認モード(AM)の3つの送信モードをサポートすることができる。RLC構成は、ヌメロロジおよび/または送信時間に依存せずに論理チャネルごとであってもよく、自動再送要求(ARQ)は、論理チャネルが構成されているヌメロロジおよび/または送信時間のいずれかで動作してもよい。
【0033】
RLC203またはRLC213サブレイヤの主なサービスおよび機能は、送信モード(例えば、TM、UM、またはAM)に依存し、上位レイヤPDUの転送、PDCPのうちの1つとは無関係の順序番号付け(UMおよびAM)、ARQを通じたエラー訂正(AMのみ)、RLC SDUのセグメント化(AMおよびUM)および再セグメント化(AMのみ)、SDUの再組立(AMおよびUM)、重複パケット検出(AMのみ)、RLC
SDU廃棄(AMおよびUM)、RLC再確立、ならびにプロトコルエラー検出(AMのみ)を含み得る。
【0034】
RLC203またはRLC213サブレイヤ内の自動再送要求は、以下の特性を有し得る:ARQが、RLC状況報告に基づいて、RLC SDUまたはRLC SDUセグメントを再送信する;RLC状況報告のためのポーリングが、RLCによって必要とされるときに使用され得る;RLC受信先が、欠落したRLC SDUまたはRLC SDUセグメントを検出した後にもRLC状況報告をトリガする。
【0035】
PDCP202またはPDCP212サブレイヤの主なサービスおよび機能は、データの転送(ユーザプレーンまたは制御プレーン)、PDCPシーケンス番号(SN)の維持、ロバストヘッダ圧縮(ROHC)プロトコルを使用したヘッダ圧縮および解凍、EHCプロトコルを使用したヘッダ圧縮および解凍、暗号化および復号、完全性保護および完全性検証、タイマベースのSDU廃棄、スプリットベアラのためのルーティング、複製、リオーダリングおよびインオーダー配信、アウトオブオーダー配信、ならびに重複廃棄を含み得る。
【0036】
SDAP201またはSDAP211の主なサービスおよび機能は、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング、ならびにダウンリンクパケットおよびアップリンクパケットの両方におけるQoSフローID(QFI)のマーキングを含む。SDAPの単一のプロトコルエンティティは、個々のPDUセッションごとに構成されてもよい。
【0037】
図2Bに示されるように、(UE125とgNB115との間の)Uuインターフェースの制御プレーンのプロトコルスタックは、上述のように、PHYレイヤ(レイヤ1)、ならびにレイヤ2のMAC、RLC、およびPDCPサブレイヤ、さらに加えて、RRC206サブレイヤおよびRRC216サブレイヤを含む。Uuインターフェースを介したRRC206サブレイヤおよびRRC216サブレイヤの主なサービスおよび機能は、ASおよびNASに関するシステム情報のブロードキャスト、5GCまたはNG-RANによって開始されるページング、UEとNG-RANとの間のRRC接続の確立、維持、および解放(キャリアアグリゲーションの追加、修正、および解放、ならびにNR内またはE-UTRAとNRとの間のデュアルコネクティビティの追加、修正、および解放を含む)、鍵管理を含むセキュリティ機能、SRBおよびDRBの確立、構成、維持、および解放、移動機能(ハンドオーバおよびコンテキスト転送、UEセル選択および再選択ならびにセル選択および再選択の制御、ならびにRAT間モビリティを含む)、QoS管理機能、UE測定報告および報告の制御、無線リンク障害の検出および回復、NAS、UEとの間のNASメッセージ転送、を含む。NAS207およびNAS227レイヤは、認証、モビリティ管理、セキュリティ制御などの機能を実行する制御プロトコル(ネットワーク側のAMFで終端)である。
【0038】
Uuインターフェースを介したRRCサブレイヤのサイドリンク固有のサービスおよび機能は、システム情報または専用シグナリングを介したサイドリンクリソース割当の構成、UEサイドリンク情報の報告、サイドリンクに関する測定構成および報告、ならびに(1つまたは複数の)SLトラフィックパターンのためのUE支援情報の報告、を含む。
【0039】
図3A、
図3B、および
図3Cは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングをそれぞれ示す。異なる種類のデータ転送サービスが、MACによって提供され得る。各論理チャネルタイプは、どのタイプの情報が転送されるかによって定義され得る。論理チャネルは、制御チャネルおよびトラフィックチャネルの2つのグループに分類され得る。制御チャネルは、制御プレーン情報の転送のみに使用され得る。ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)は、システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンクチャネルである。ページング制御チャ
ネル(PCCH)は、ページングメッセージを搬送するダウンリンクチャネルである。共通制御チャネル(CCCH)は、UEとネットワークとの間で制御情報を送信するためのチャネルである。このチャネルは、ネットワークとのRRC接続を有していないUEのために使用され得る。専用制御チャネル(DCCH)は、UEとネットワークとの間で専用制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用され得る。トラフィックチャネルは、ユーザプレーン情報の転送のみに使用され得る。専用トラフィックチャネル(DTCH)は、ユーザ情報の転送のための、1つのUEに専用のポイントツーポイントチャネルである。DTCHは、アップリンクおよびダウンリンクの両方に存在し得る。サイドリンク制御チャネル(SCCH)は、1つのUEから別の(1つまたは複数の)UEに制御情報(例えば、PC5-RRCおよびPC5-Sメッセージ)を送信するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)は、1つのUEから別の(1つまたは複数の)UEにユーザ情報を送信するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクブロードキャスト制御チャネル(SBCCH)は、1つのUEから別の(1つまたは複数の)UEにサイドリンクシステム情報をブロードキャストするためのサイドリンクチャネルである。
【0040】
ダウンリンクトランスポートチャネルのタイプは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)、およびページングチャネル(PCH)を含む。BCHは、固定された所定のトランスポートフォーマット、および単一のメッセージとして、または異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによってのいずれかで、セルのカバレッジエリア全体でブロードキャストされる要件、によって特徴付けられ得る。DL-SCHは、HARQのサポート、変調、符号化、および送信電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート、セル全体でブロードキャストされる可能性、ビームフォーミングを使用する可能性、動的リソース割当および半静的リソース割当の両方のサポート、ならびにUEの省電力を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート、によって特徴付けられ得る。DL-SCHは、HARQのサポート、変調、符号化、および送信電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート、セル全体でブロードキャストされる可能性、ビームフォーミングを使用する可能性、動的リソース割当および半静的リソース割当の両方のサポート、UEの省電力を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート、によって特徴付けられ得る。PCHは、UEの省電力を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート(DRXサイクルはネットワークによってUEに示される)、単一のメッセージとして、または異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによってのいずれかで、セルのカバレッジエリア全体でブロードキャストされる要件、トラフィック/他の制御チャネルにも動的に使用することができる物理リソースへのマッピング、によって特徴付けられ得る。
【0041】
ダウンリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在し得る:BCCHはBCHにマッピングされてもよく;BCCHはDL-SCHにマッピングされてもよく;PCCHはPCHにマッピングされてもよく;CCCHはDL-SCHにマッピングされてもよく;DCCHはDL-SCHにマッピングされてもよく;DTCHはDL-SCHにマッピングされてもよい。
【0042】
アップリンクトランスポートチャネルのタイプは、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)および(1つまたは複数の)ランダムアクセスチャネル(RACH)を含む。UL-SCHは、ビームフォーミングを使用する可能性、送信電力ならびに潜在的に変調および符号化を変化させることによる動的リンク適応のサポート、HARQのサポート、動的リソース割当および半静的リソース割当の両方のサポート、によって特徴付けられ得る。RACHは、限定された制御情報、および衝突リスクによって特徴付けられ得る。
【0043】
アップリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在
し得る:CCCHはUL-SCHにマッピングされてもよく;DCCHはUL-SCHにマッピングされてもよく;DTCHはUL-SCHにマッピングされてもよい。
【0044】
サイドリンクトランスポートチャネルのタイプは、サイドリンクブロードキャストチャネル(SL-BCH)およびサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)を含む。SL-BCHは、所定のトランスポートフォーマットによって特徴付けられ得る。SL-SCHは、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信のサポート、NG-RANによるUE自律リソース選択および予定されたリソース割当のサポート、UEがNG-RANによってリソースを割り当てられたときの動的リソース割当および半静的リソース割当の両方のサポート、HARQのサポート、ならびに送信電力、変調、および符号化を変化させることによる動的リンク適応のサポート、によって特徴付けられ得る。
【0045】
サイドリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在し得る:SCCHはSL-SCHにマッピングされてもよく;STCHはSL-SCHにマッピングされてもよく;SBCCHはSL-BCHにマッピングされてもよい。
【0046】
図4A、
図4B、および
図4Cは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングをそれぞれ示す。ダウンリンクにおける物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含む。PCHおよびDL-SCHトランスポートチャネルはPDSCHにマッピングされる。BCHトランスポートチャネルはPBCHにマッピングされる。トランスポートチャネルはPDCCHにマッピングされないが、ダウンリンク制御情報(DCI)はPDCCHを介して送信される。
【0047】
アップリンクにおける物理チャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を含む。UL-SCHトランスポートチャネルはPUSCHにマッピングされてもよく、RACHトランスポートチャネルはPRACHにマッピングされてもよい。トランスポートチャネルはPUCCHにマッピングされないが、アップリンク制御情報(UCI)はPUCCHを介して送信される。
【0048】
サイドリンクにおける物理チャネルは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、および物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を含む。物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)は、PSSCHのためにUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを示すことができる。物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)は、データ自体のTB、ならびにHARQ手順およびチャネル状態情報(CSI)フィードバックトリガなどの制御情報を送信することができる。スロット内の少なくとも6つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルが、PSSCH送信に使用され得る。物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)は、PSSCH送信の意図された受信者であるUEから、送信を行ったUEにサイドリンクを介してHARQフィードバックを搬送することができる。PSFCHシーケンスは、スロット内のサイドリンクリソースの終わり付近の2つのOFDMシンボルにわたって繰り返される1つのPRBで送信され得る。SL-SCHトランスポートチャネルは、PSSCHにマッピングされてもよい。SL-BCHは、PSBCHにマッピングされてもよい。いずれのトランスポートチャネルもPSFCHにマッピングされないが、サイドリンクフィードバック制御情報(SFCI)はPSFCHにマッピングされてもよい。いずれのトラン
スポートチャネルもPSCCHにマッピングされないが、サイドリンク制御情報(SCI)はPSCCHにマッピングされてもよい。
【0049】
図5A、
図5B、
図5C、および
図5Dは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。PC5インターフェース内のユーザプレーンのためのASプロトコルスタック(すなわち、STCH向け)は、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤで構成され得る。ユーザプレーンのプロトコルスタックは、
図5Aに示されている。PC5インターフェース内のSBCCHのためのASプロトコルスタックは、以下で
図5Bに示されるように、RRC、RLC、MACサブレイヤ、および物理レイヤで構成され得る。PC5-Sプロトコルのサポートでは、PC5-Sは、
図5Cに示されるように、PC5-SのためのSCCHの制御プレーンプロトコルスタック内のPDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤの上に配置される。PC5インターフェース内のRRCのSCCH向けの制御プレーンのためのASプロトコルスタックは、RRC、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。RRCのSCCH向けの制御プレーンのためのプロトコルスタックは、
図5Dに示されている。
【0050】
サイドリンク無線ベアラ(SLRB)は、ユーザプレーンデータのためのサイドリンクデータ無線ベアラ(SL DRB)および制御プレーンデータのためのサイドリンクシグナリング無線ベアラ(SL SRB)の2つのグループに分類され得る。異なるSCCHを使用する別々のSL SRBは、それぞれPC5-RRCおよびPC5-シグナリングのために構成され得る。
【0051】
MACサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:無線リソース選択;パケットフィルタリング;所与のUEのアップリンク送信とサイドリンク送信との間の優先度処理;およびサイドリンクCSI報告。MACにおける論理チャネル優先順位付け制限により、同じ宛先に属するサイドリンク論理チャネルのみが、宛先に関連付けられ得るユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャスト送信ごとにMAC PDUに多重化され得る。パケットフィルタリングでは、送信元レイヤ2IDおよび宛先レイヤ2IDの両方の部分を含むSL-SCH MACヘッダがMAC PDUに追加され得る。MACサブヘッダ内に含まれる論理チャネル識別子(LCID)は、送信元レイヤ2IDと宛先レイヤ2IDとの組合せの範囲内の論理チャネルを一意に識別することができる。
【0052】
RLCサブレイヤのサービスおよび機能は、サイドリンクのためにサポートされ得る。RLC非確認モード(UM)および確認モード(AM)の両方がユニキャスト送信で使用されてもよく、その一方で、UMのみがグループキャストまたはブロードキャスト送信で使用されてもよい。UMでは、一方向送信のみがグループキャストおよびブロードキャストのためにサポートされ得る。
【0053】
UuインターフェースのためのPDCPサブレイヤのサービスおよび機能は、いくつかの制限を有するサイドリンクのためにサポートされ得る:アウトオブオーダー配信はユニキャスト送信のためにのみサポートされてもよく、重複はPC5インターフェースを介してサポートされなくてもよい。
【0054】
SDAPサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:QoSフローとサイドリンクデータ無線ベアラとの間のマッピング。宛先に関連付けられたユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストのうちの1つについて、宛先ごとに1つのSDAPエンティティがあってもよい。
【0055】
RRCサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:ピアUE間のPC5-RRCメッセージの転送;2つのUE間のPC5-RRC接続の維持および解放;ならびにMACまたはRLCからの指示に基づくPC5-RRC接続のためのサイドリンク無線リンク障害の検出。PC5-RRC接続は、対応するPC5ユニキャストリンクが確立された後に確立されると見なされ得る送信元および宛先レイヤ2IDのペアのための2つのUE間の論理接続であってもよい。PC5-RRC接続とPC5ユニキャストリンクとの間には1対1対応があってもよい。UEは、送信元および宛先レイヤ2IDの異なるペアについて1つ以上のUEを有する複数のPC5-RRC接続を有してもよい。別々のPC5-RRC手順およびメッセージは、UEが、UE能力およびSL-DRB構成を含むサイドリンク構成をピアUEに転送するために使用され得る。両方のピアUEは、両方のサイドリンク方向で別々の双方向手順を使用して、自身のUE能力およびサイドリンク構成を交換することができる。
【0056】
図6は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける例示的な物理信号を示す。復調基準信号(DM-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクで使用されてもよく、チャネル推定で使用されてもよい。DM-RSは、UE固有の基準信号であり、ダウンリンク、アップリンクまたはサイドリンクで物理チャネルとともに送信されてもよく、物理チャネルのチャネル推定およびコヒーレント検出に使用され得る。位相追跡基準信号(PT-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクで使用されてもよく、位相を追跡し、位相雑音による性能損失を軽減するために使用され得る。PT-RSは、主に、システム性能に対する共通位相エラー(CPE)の影響を推定および最小化するために使用され得る。位相雑音特性により、PT-RS信号は、周波数領域において低密度を、時間領域において高密度を有し得る。PT-RSは、DM-RSと組み合わせて、PT-RSが存在するようにネットワークが構成されたときに発生し得る。測位基準信号(PRS)は、異なる測位技術を使用して測位するために、ダウンリンクで使用され得る。PRSは、基地局からの受信信号を受信先のローカルレプリカと相関させることによってダウンリンク送信の遅延を測定するために使用され得る。チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)は、ダウンリンクおよびサイドリンクで使用され得る。CSI-RSは、チャネル状態推定、モビリティおよびビーム管理のための基準信号受信電力(RSRP)測定、とりわけ復調のための時間/周波数追跡のために使用され得る。CSI-RSは、UE固有に構成されてもよいが、複数のユーザが同じCSI-RSリソースを共有してもよい。UEは、CSI報告を決定し、PUCCHまたはPUSCHを使用してこれらをアップリンクで基地局に送信することができる。CSI報告は、サイドリンクMAC制御要素(CE)で搬送され得る。プライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)は、無線フレーム同期のために使用され得る。PSSおよびSSSは、初期アタッチ中のセル検索手順のため、または移動目的のために使用され得る。サウンディング基準信号(SRS)は、アップリンクチャネル推定のためにアップリンクで使用され得る。CSI-RSと同様に、SRSは、これらがSRSと疑似コロケートされて構成および送信され得るように、他の物理チャネルのためのQCL基準として機能し得る。サイドリンクPSS(S-PSS)およびサイドリンクSSS(S-SSS)は、サイドリンク同期のためにサイドリンクで使用され得る。
【0057】
図7は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、無線リソース制御(RRC)状態および異なるRRC状態間の遷移の例を示す。UEは、RRC接続状態710、RRCアイドル状態720、およびRRC非アクティブ状態730の3つのRRC状態のうちの1つにあり得る。電源投入後、UEはRRCアイドル状態720にあってもよく、UEは、データ送信を行うため、および/または音声通話を架電/受電するために、初期アクセスを使用して、RRC接続確立手順を介してネットワークとの接続を確
立することができる。RRC接続が確立されると、UEはRRC接続状態710になり得る。UEは、RRC接続確立/解放手順740を使用して、RRCアイドル状態720からRRC接続状態710に、またはRRC接続状態710からRRCアイドル状態720に遷移することができる。
【0058】
UEが頻繁に小さなデータを送信するときのRRC接続状態710からRRCアイドル状態720への頻繁な遷移に起因するシグナリング負荷およびレイテンシを低減するために、RRC非アクティブ状態730が使用され得る。RRC非アクティブ状態730では、ASコンテキストは、UEおよびgNBの両方によって記憶され得る。これは、RRC非アクティブ状態730からRRC接続状態710へのより速い状態遷移をもたらす可能性がある。UEは、RRC接続再開/非アクティブ化手順760を使用して、RRC非アクティブ状態730からRRC接続状態710に、またはRRC接続状態710からRRC非アクティブ状態730に遷移することができる。UEは、RRC接続解放手順750を使用して、RRC非アクティブ状態730からRRCアイドル状態720に遷移することができる。
【0059】
図8は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的なフレーム構造および物理リソースを示す。ダウンリンクまたはアップリンクまたはサイドリンク送信は、10個(0から9)の1msサブフレームからなる10msの持続時間を有するフレームに編成され得る。各サブフレームは、k個のスロット(k=1,2,4,…)からなってもよく、サブフレーム当たりのスロット数kは、送信が行われるキャリアのサブキャリア間隔に依存し得る。スロット持続時間は、ノーマルサイクリックプレフィックス(CP)で14個(0から13)のシンボルおよび拡張CPで12個のシンボルであってもよく、サブフレーム内に整数個のスロットがあるように、使用されるサブキャリア間隔に応じて時間的にスケーリングし得る。
図8は、時間および周波数領域におけるリソースグリッドを示す。時間において1つのシンボルおよび周波数において1つのサブキャリアを含むリソースグリッドの各要素は、リソース要素(RE)と呼ばれる。リソースブロック(RB)は、周波数領域内の12個の連続するサブキャリアとして定義され得る。
【0060】
いくつかの例では、非スロットベースのスケジューリングを用いて、パケットの送信は、例えば、ミニスロットとも呼ばれ得る2つ、4つ、または7つのOFDMシンボルの間、スロットの一部にわたって行われてもよい。ミニスロットは、URLLCなどの低レイテンシアプリケーション、およびライセンス不要帯域での動作に使用され得る。いくつかの実施形態では、ミニスロットは、サービスの高速で柔軟なスケジューリング(例えば、eMBBを介したURLLCのプリエンプション)のためにも使用され得る。
【0061】
図9は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、異なるキャリアアグリゲーションシナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す。キャリアアグリゲーション(CA)では、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)がアグリゲートされ得る。UEは、その能力に応じて、1つまたは複数のCCで同時に受信または送信することができる。CAは、
図9に示されるように、同じ帯域内で、または異なる帯域上で、連続CCおよび不連続CCの両方に付いてサポートされ得る。gNBおよびUEは、サービングセルを使用して通信することができる。サービングセルは、少なくとも1つのダウンリンクCCに関連付けられてもよい(例えば、1つのダウンリンクCCのみに関連付けられてもよく、またはダウンリンクCCおよびアップリンクCCに関連付けられてもよい)。サービングセルは、プライマリセル(PCell)またはセカンダリcCell(SCell)であり得る。
【0062】
UEは、アップリンクタイミング制御手順を使用してそのアップリンク送信のタイミングを調整し得る。タイミング前進(TA)は、ダウンリンクフレームタイミングに対して
アップリンクフレームタイミングを調整するために使用され得る。gNBは、所望のタイミング前進設定を決定することができ、これをUEに提供する。UEは、UEの観察されたダウンリンク受信タイミングに対してそのアップリンク送信タイミングを決定するために、提供されたTAを使用することができる。
【0063】
RRC接続状態では、gNBは、L1を同期したままにするためにタイミング前進を維持する役割を担うことができる。同じタイミング前進が適用されるアップリンクを有し、同じタイミング基準セルを有するサービングセルは、タイミング前進グループ(TAG)にグループ化される。TAGは、構成されたアップリンクを有する少なくとも1つのサービングセルを包含し得る。TAGへのサービングセルのマッピングは、RRCによって構成され得る。プライマリTAGでは、UEは、SCellが場合によってはタイミング基準セルとしても使用され得る共有スペクトルチャネルアクセスを除いて、PCellをタイミング基準セルとして使用することができる。セカンダリTAGでは、UEは、タイミング基準セルとしてこのTAGのアクティブ化されたSCellのいずれかを使用することができ、必要でなければこれを変更することはできない。
【0064】
タイミング前進は、MAC CEコマンドを介してgNBによってUEにシグナリングされ得る。このようなコマンドは、L1が同期され得るか否かを示すことができるTAG固有のタイマを再開させることができ、タイマが実行されているとき、L1は同期していると見なすことができ、そうでなければ、L1は同期していないと見なすことができる(この場合、アップリンク送信はPRACH上でのみ行われ得る)。
【0065】
CAに対して単一のタイミング前進能力を有するUEは、同じタイミング前進を共有する複数のサービングセル(1つのTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCCで同時に受信および/または送信することができる。CAに対して複数のタイミング前進能力を有するUEは、異なるタイミング前進を有する複数のサービングセル(複数のTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCCで同時に受信および/または送信することができる。NG-RANは、各TAGが少なくとも1つのサービングセルを包含することを保証し得る。非CA対応UEは、単一のCC上で受信することができ、1つのサービングセル(1つのTAG内の1つのサービングセル)に対応する単一のCC上でのみ送信することができる。
【0066】
CAの場合の物理レイヤのマルチキャリア性はMACレイヤに公開されてもよく、サービングセルごとに1つのHARQエンティティが必要とされ得る。CAが構成されると、UEは、ネットワークとの1つのRRC接続を有し得る。RRC接続確率/再確立/ハンドオーバにおいて、1つのサービングセル(例えば、PCell)は、NASモビリティ情報を提供することができる。UE能力に応じて、SCellは、PCellとともに、サービングセルのセットを形成するように構成され得る。UEのためのサービングセルの構成されたセットは、1つのPCellおよび1つ以上のSCellからなってもよい。SCellの再構成、追加、および削除は、RRCによって行われ得る。
【0067】
デュアルコネクティビティシナリオでは、UEは、マスタ基地局と通信するためのマスタセルグループ(MCG)と、セカンダリ基地局と通信するためのセカンダリセルグループ(SCG)と、1つはマスタ基地局と通信するためのMCGのためのMACエンティティ、および1つはセカンダリ基地局と通信するためのSCGのためのMACエンティティである、2つのMACエンティティとを含む、複数のセルで構成され得る。
【0068】
図10は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的な帯域幅部分構成および切り替えを示す。UEは、所与のコンポーネントキャリア上の1つ以上の帯域幅部分(BWP)1010(例えば、1010A、1010B)で構成され得る
。いくつかの例では、1つ以上の帯域幅部分のうちの1つが同時にアクティブであってもよい。アクティブな帯域幅部分は、セルの動作帯域幅内のUEの動作帯域幅を定義することができる。初期アクセスでは、セル内のUEの構成が受信されるまで、システム情報から決定された初期帯域幅部分1020が使用され得る。例えば、BWP切り替え1040を通じた帯域幅適応(BA)を用いると、UEの受信帯域幅および送信帯域幅はセルの帯域幅ほど大きくなくてもよく、調整され得る。例えば、幅は、変化するように(例えば、節電のために低アクティビティの期間中に収縮するように)順序付けられてもよく、位置は、(例えば、スケジューリングの柔軟性を高めるために)周波数領域内において移動してもよく、サブキャリア間隔は、変化するように(例えば、異なるサービスを可能にするように)変化するように順序付けられてもよい。第1のアクティブBWP1030は、PCellのRRC(再)構成またはSCellのアクティブ化の際のアクティブBWPであってもよい。
【0069】
それぞれ、ダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPのセット内のダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPでは、UEには、以下の構成パラメータが提供され得る:サブキャリア間隔(SCS);サイクリックプレフィックス;共通RBおよびいくつかの連続RB;それぞれのBWP-IdによるダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPのセット内のインデックス;BWP共通およびBWP専用パラメータのセット。BWPは、BWPのための構成されたサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックスにしたがって、OFDMヌメロロジに関連付けられてもよい。サービングセルでは、UEは、構成されたダウンリンクBWPのうちのデフォルトダウンリンクBWPによって提供され得る。UEにデフォルトダウンリンクBWPが提供されない場合、デフォルトダウンリンクBWPは初期ダウンリンクBWPであり得る。
【0070】
ダウンリンクBWPは、BWPインアクティビティタイマに関連付けられてもよい。アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWPインアクティビティタイマが満了した場合、およびデフォルトダウンリンクBWPが構成された場合、UEは、デフォルトBWPへのBWP切り替えを行うことができる。アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWPインアクティビティタイマが満了した場合、およびデフォルトダウンリンクBWPが構成されない場合、UEは、初期ダウンリンクBWPへのBWP切り替えを行うことができる。
【0071】
図11は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的な4ステップ競合ベースランダムアクセス(CBRA)および無競合ランダムアクセス(CFRA)プロセスを示す。
図12は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的な2ステップ競合ベースランダムアクセス(CBRA)および無競合ランダムアクセス(CFRA)プロセスを示す。ランダムアクセス手順は、いくつかのイベント、例えば、RRCアイドル状態からの初期アクセス、RRC接続再確立手順、アップリンク同期状況が「非同期」であるときのRRC接続状態中のダウンリンクまたはアップリンクデータ到着、利用可能なスケジューリング要求(SR)のためのPUCCHリソースがないときのRRC接続状態中のアップリンクデータ到着、SR障害、同期再構成(例えば、ハンドオーバ)時のRRCによる要求、RRC非アクティブ状態からの遷移、セカンダリTAGのための時間整合を確立すること、他のシステム情報(SI)の要求、ビーム障害回復(BFR)、PCellでの一貫したアップリンクリッスンビフォアトーク(LBT)障害、によってトリガされ得る。
【0072】
MSG1を用いる4ステップRAタイプ、およびMSGAを用いる2ステップRAタイプの2つのタイプのランダムアクセス(RA)手順がサポートされ得る。両方のタイプのRA手順は、
図11および
図12に示されるように、競合ベースランダムアクセス(CBRA)および無競合ランダムアクセス(CFRA)をサポートし得る。
【0073】
UEは、ネットワーク構成に基づいて、ランダムアクセス手順の開始時にランダムアクセスのタイプを選択することができる。CFRAリソースが構成されないとき、RSRP閾値は、2ステップRAタイプと4ステップRAタイプとの間で選択するためにUEによって使用され得る。4ステップRAタイプのためのCFRAリソースが構成されると、UEは、4ステップRAタイプを用いてランダムアクセスを行うことができる。2ステップRAタイプのためのCFRAリソースが構成されると、UEは、2ステップRAタイプを用いてランダムアクセスを行うことができる。
【0074】
4ステップRAタイプのMSG1は、PRACH上のプリアンブルからなってもよい(
図11のCBRAのステップ1)。MSG1送信の後、UEは、構成されたウィンドウ内のネットワークからの応答を監視することができる。(
図11のCBRAのステップ2)。CFRAでは、MSG1送信のための専用プリアンブルがネットワークによって割り当てられてもよく(
図11のCFRAのステップ0)、ネットワークからランダムアクセス応答(RAR)を受信すると、UEは、
図11に示されるようにランダムアクセス手順を終了することができる(
図11のCFRAのステップ1および2)。CBRAでは、ランダムアクセス応答を受信すると(
図11のCBRAのステップ2)、ランダムアクセス応答でスケジューリングされたアップリンクグラントを使用してMSG3を送信することができ(
図11のCBRAのステップ3)、
図11に示されるように競合解決を監視することができる(
図11のCBRAのステップ4)。(1つまたは複数の)MSG3(再)送信の後に競合解決が成功しない場合、UEはMSG1送信に戻ることができる。
【0075】
2ステップRAタイプのMSGAは、PRACH上のプリアンブルおよびPUSCH上のペイロードを含むことができる(
図12のCBRAのステップA)。MSGA送信の後、UEは、構成されたウィンドウ内のネットワークからの応答を監視することができる。CFRAでは、専用プリアンブルおよびPUSCHリソースはMSGA送信のために構成されてもよく(
図12のCFRAのステップ0およびA)、ネットワーク応答を受信すると(
図12のCFRAのステップB)、UEは、
図12に示されるようにランダムアクセス手順を終了することができる。CBRAでは、ネットワーク応答の受信時に競合解決が成功した場合(
図12のCBRAのステップB)、UEは、
図12に示されるようにランダムアクセス手順を終了することができ、その一方で、MSGBでフォールバック指示が受信された場合、UEは、フォールバック指示でスケジューリングされたアップリンクグラントを使用してMSG3送信を行うことができ、競合解決を監視することができる。(1つまたは複数の)MSG3(再)送信の後に競合解決が成功しない場合、UEはMSGA送信に戻ることができる。
【0076】
図13は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)の例示的な時間および周波数構造を示す。SS/PBCHブロック(SSB)は、プライマリおよびセカンダリ同期信号(PSS、SSS)からなってもよく、各々が1つのシンボルおよび127個のサブキャリア(例えば、
図13のサブキャリア番号56から182)を占有し、PBCHは3つのOFDMシンボルおよび240個のサブキャリアにまたがるが、
図13に示されるように、1つのシンボル上ではSSSのために中央に未使用部分を残している。半フレーム内のSSBの可能な時間位置は、サブキャリア間隔によって決定されてもよく、SSBが送信される半フレームの周期性はネットワークによって構成され得る。半フレームの間、異なるSSBは、異なる空間方向に送信され得る(すなわち、セルのカバレッジエリアにまたがって、異なるビームを使用する)。
【0077】
PBCHは、セル検索および初期アクセス手順の間にUEによって使用されるマスタ情報ブロック(MIB)を搬送するために使用され得る。UEは、他のシステム情報を受信
するために、PBCH/MIBを最初に復号することができる。MIBは、システム情報ブロック1(SIB1)を獲得するために必要とされるパラメータ、より具体的には、SIB1を搬送するPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHの監視に必要とされる情報を、UEに提供することができる。加えて、MIBは、セル禁止状況情報を示すことができる。MIBおよびSIB1はまとめて最小システム情報(SI)と呼ばれてもよく、SIB1は残りの最小システム情報(RMSI)と呼ばれてもよい。他のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、…、SIB10、およびSIBpos)は、他SIと呼ばれてもよい。他SIは周期的に、DL-SCH上でブロードキャストされるか、DL-SCH上でオンデマンドで(例えば、RRCアイドル状態、RRC非アクティブ状態、またはRRC接続状態のUEからの要求に応じて)ブロードキャストされるか、またはDL-SCH上でRRC接続状態のUEに専用の方法で(例えば、ネットワークによって構成されている場合、RRC接続状態のUEからの要求に応じて、または共通検索空間が構成されていないアクティブBWPをUEが有するときに)送信されてもよい。
【0078】
図14は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、例示的なSSBバースト送信を示す。SSBバーストは、N個のSSB(例えば、SSB_1、SSB_2、…、SSB_N)を含むことができ、N個のSSBの各SSBはビーム(例えば、Beam_1、Beam_2、…、Beam_N)に対応することができる。SSBバーストは、周期性(例えば、SSBバースト期間)にしたがって送信され得る。競合ベースのランダムアクセスプロセスの間、UEはランダムアクセスリソース選択プロセスを行うことができ、UEは、RAプリアンブルを選択する前に、SSBを最初に選択する。UEは、構成された閾値の値を上回るRSRPを有するSSBを選択し得る。いくつかの実施形態では、UEは、構成された閾値を上回るRSRPを有するSSBが利用可能ではない場合に、任意のSSBを選択し得る。ランダムアクセスプリアンブルのセットは、SSBに関連付けられてもよい。SSBを選択した後、UEは、SSBに関連付けられたランダムアクセスプリアンブルのセットからランダムアクセスプリアンブルを選択することができ、ランダムアクセスプロセスを開始するために選択されたランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、N個のビームのうちのビームは、CSI-RSリソース(例えば、CSI-RS_1、CSI-RS_2、…、CSI-RS_N)に関連付けられてもよい。UEは、CSI-RSリソースを測定し、構成された閾値の値を上回るRSRPを有するCSI-RSを選択し得る。UEは、選択されたCSI-RSに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができ、ランダムアクセスプロセスを開始するために選択されたランダムアクセスプロセスを送信することができる。選択されたCSI-RSに関連付けられたランダムアクセスプリアンブルがない場合、UEは、選択されたCSI-RSと疑似コロケートされたSSBに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択し得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、CSI-RSリソースのUE測定およびUE CSI報告に基づいて、基地局は、送信構成指示(TCI)状態を決定することができ、TCI状態をUEに示すことができ、UEは、(例えば、PDCCHを介した)ダウンリンク制御情報または(例えば、PDSCHを介した)データの受信のために示されたTCI状態を使用することができる。UEは、データまたは制御情報の受信のために適切なビームを使用するために、示されたTCI状態を使用し得る。TCI状態の指示は、(例えば、MAC制御要素(MAC CE)を介して、および/またはダウンリンク送信をスケジューリングするダウンリンク制御情報内のフィールドの値に基づいて)RRC構成を使用してもよく、またはRRCシグナリングおよび動的シグナリングの組合せであってもよい。TCI状態は、CSI-RSなどのダウンリンク基準信号とダウンリンク制御またはデータチャネ
ルに関連付けられたDM-RS(例えば、それぞれPDCCHまたはPDSCH)との間の疑似コロケーション(QCL)関係を示すことができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、UEは、UEおよび所与のサービングセルを対象とするDCIを用いて検出されたPDCCHにしたがってPDSCHを復号するために、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)構成パラメータを使用して、最大M個のTCI状態構成のリストで構成されてもよく、MはUE能力に依存し得る。各TCI状態は、1つまたは2つのダウンリンク基準信号とPDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、またはCSI-RSリソースの(1つまたは複数の)CSI-RSポートとの間のQCL関係を構成するためのパラメータを包含し得る。疑似コロケーション関係は、1つ以上のRRCパラメータによって構成され得る。各DL RSに対応する疑似コロケーションタイプは、以下の値のうちの1つをとることができる:「QCL-TypeA」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド};「QCL-TypeB」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド};「QCL-TypeC」:{ドップラーシフト、平均遅延};「QCL-TypeD」:{空間Rxパラメータ}。UEは、TCI状態をDCIフィールドのコードポイントにマッピングするために使用される、アクティブ化コマンド(例えば、MAC CE)を受信することができる。
【0082】
図15は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態のいくつかの態様による、送信および/または受信のためのユーザ端末および基地局の例示的なコンポーネントを示す。一実施形態では、
図15の例示的なコンポーネントは、例示的な基地局1505の機能ブロックの例示であると見なされ得る。別の実施形態では、
図15の例示的なコンポーネントは、例示的なユーザ端末(UE)1500の機能ブロックの例示であると見なされ得る。したがって、
図15に示されるコンポーネントは、必ずしもUEまたは基地局のいずれかに限定されるものではない。
【0083】
図15を参照すると、アンテナ1510は、電磁信号の送信または受信に使用され得る。アンテナ1510は、1つ以上のアンテナ要素を備えてもよく、多入力多出力(MIMO)構成、多入力単出力(MISO)構成、および単入力多出力(SIMO)構成を含む、異なる入出力アンテナ構成を可能にし得る。いくつかの実施形態では、アンテナ1510は、数十または数百のアンテナ要素を有する大規模MIMO構成を可能にし得る。アンテナ1510は、ビームフォーミングなどの他のマルチアンテナ技術を可能にし得る。いくつかの例では、UE1500の能力またはUE1500のタイプ(例えば、低複雑性UE)に応じて、UE1500は、単一のアンテナのみをサポートしてもよい。
【0084】
トランシーバ1520は、アンテナ1510を介して、本明細書に記載されるように、無線リンクを双方向に通信することができる。例えば、トランシーバ1520は、UEにおける無線トランシーバを表してもよく、基地局における無線トランシーバと双方向に通信してもよく、またはその逆であってもよい。トランシーバ1520は、パケットを変調して変調されたパケットを送信のためにアンテナ1510に提供するため、およびアンテナ1510から受信したパケットを復調するための、モデムを含み得る。
【0085】
メモリ1530は、RAMおよびROMを含み得る。メモリ1530は、実行されると、本明細書に記載される様々な機能をプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード1535を記憶することができる。いくつかの例では、メモリ1530は、とりわけ、周辺コンポーネントまたはデバイスとの対話などの基本的なハードウェアまたはソフトウェア動作を制御することができる、基本入出力システム(BIOS)を包含し得る。
【0086】
プロセッサ1540は、処理能力を有するハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセ
ッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理コンポーネント、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはこれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの例では、プロセッサ1540は、メモリコントローラを使用してメモリを動作させるように構成されてもよい。他の例では、メモリコントローラはプロセッサ1540に組み込まれてもよい。プロセッサ1540は、UE1500または基地局1505に様々な機能を実行させるために、メモリ(例えば、メモリ1530)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成されてもよい。
【0087】
CPU1550は、メモリ1530内のコンピュータ命令によって指定された基本的な算術、論理、制御、および入出力(I/O)演算を実行することができる。UE1500および/または基地局1505は、グラフィクス処理ユニット(GPU)1560および全地球測位システム(GPS)1570などの追加の周辺コンポーネントを含み得る。GPU1560は、UE1500および/または基地局1505の処理性能を加速するためのメモリ1530の迅速な操作および変更のための専用回路である。GPS1570は、例えばUE1500の地理的位置に基づいて、位置ベースサービスまたは他のサービスを可能にするために使用され得る。
【0088】
いくつかの例では、UEは、予定されたリソース割当およびUE自律リソース選択を含むサイドリンクにおけるリソース割当のために複数のモードで動作することができる。予定されたリソース割当では、UEは、データの送信のためにRRC_CONNECTEDにあってもよい。NG-RAN/基地局は、送信リソースをスケジューリングすることができる。UE自律リソース選択では、UEは、UEがどのRRC状態にあり得るかにかかわらず、NG-RANカバレッジの内側にある間、およびNG-RANカバレッジの外側にある間に、データを送信することができる。UEは、(1つまたは複数の)リソースプールから送信リソースを自律的に選択することができる。いくつかの例では、NRサイドリンク通信について、UEは、単一のキャリアに対してのみサイドリンク通信を実行することができる。
【0089】
いくつかの例では、予定されたリソース割当について、NG-RAN/基地局は、NRサイドリンク通信のために(1つまたは複数の)PDCCH上のSL-RNTIを介してUEにリソースを動的に割り当てることができる。
【0090】
いくつかの例では、NG-RANは、2つのタイプの構成サイドリンクグラント、例えばタイプ1およびタイプ2を用いてUEにサイドリンクリソースを割り当てることができる。タイプ1の構成サイドリンクグラントでは、RRCは、NRサイドリンク通信のためにのみ構成サイドリンクグラントを直接提供することができる。タイプ2の構成サイドリンクグラントでは、RRCは構成サイドリンクグラントの周期性を定義することができ、その一方でPDCCHは、構成サイドリンクグラントをシグナリングおよびアクティブ化することができ、またはこれらを非アクティブ化することができる。PDCCHは、NRサイドリンク通信のためにSL-CS-RNTIにアドレス指定されてもよい。いくつかの例では、NG-RANは、V2Xサイドリンク通信のために(1つまたは複数の)PDCCH上のV-RNTIを介してUEにサイドリンクリソースを半永続的に割り当ててもよい。いくつかの例では、UEがNRサイドリンク通信を実行するために、サイドリンク送信のために構成されたキャリア上で同時にアクティブ化された構成サイドリンクグラントが2つ以上あってもよい。いくつかの例では、MCG上でビーム障害または物理レイヤの問題が発生したとき、UEは、RRC接続再確立手順の開始まで構成サイドリンクグラントタイプ1を使用し続けてもよい。ハンドオーバ中、UEには、タイプにかかわらず、ハンドオーバコマンドを介して構成サイドリンクグラントが提供され得る。提供された場
合、UEは、ハンドオーバコマンドの受信時、または条件付きハンドオーバ(CHO)の実行時に、構成サイドリンクグラントタイプ1をアクティブ化することができる。
【0091】
いくつかの例では、UEは、NG-RANにおけるスケジューラの動作をサポートするためにサイドリンクバッファ状況報告を送信することができる。サイドリンクバッファ状況報告は、UEの宛先ごとの論理チャネルのグループ(LCG)のためにバッファリングされたデータを参照することができる。いくつかの例では、サイドリンクバッファ状況報告を報告するために8つのLCGが使用され得る。SL BSRおよび短縮SL BSRであってもよい2つのフォーマットが使用され得る。
【0092】
いくつかの例では、自律リソース選択では、UEは、NG-RANカバレッジの内側にある間にブロードキャストシステム情報もしくは専用シグナリングによって、またはNG-RANカバレッジの外側にある間に事前構成によって提供された(1つまたは複数の)リソースプールから、(1つまたは複数の)サイドリンクリソースを自律的に選択することができる。NRサイドリンク通信では、(1つまたは複数の)リソースプールは、少なくともこのプールがSIBによって提供されるとき、有効性エリア内を移動しながらUEがリソースの新しいプールを取得する必要がない可能性がある所与の有効性エリアのために提供され得る。NR SIBエリア範囲機構は、ブロードキャストシステム情報を介して構成されたSLリソースプールのための有効性エリアを有効化するために再利用され得る。いくつかの例では、UEは、例外的な送信リソースプールの構成に基づいて、サイドリンク送信のためのランダム選択を伴うUE自律リソース選択を一時的に使用することが許可され得る。
【0093】
いくつかの例では、2つのサイドリンクリソース割当モード、すなわちモード1およびモード2がサポートされ得る。モード1では、サイドリンクリソース割当はネットワークによって提供され得る。モード2では、UEは、(1つまたは複数の)リソースプール内のSL送信リソースを決定することができる。
【0094】
いくつかの例では、サイドリンクHARQフィードバックは、PSFCHを使用することができ、2つのオプションのうちの1つで動作することができる。ユニキャストおよびグループキャストのために構成され得る1つのオプションでは、PSFCHは、単一のPSFCH送信UE専用のリソースを使用してACKまたはNACKを送信することができる。グループキャストのために構成され得るもう1つのオプションでは、PSFCHは、複数のPSFCH送信UEによって共有され得るリソース上で、NACKを送信するか、またはPSFCH信号が送信されなくてもよい。いくつかの例では、サイドリンクリソース割当モード1では、PSFCHを受信したUEは、PUCCHまたはPUSCHを介してgNBにサイドリンクHARQフィードバックを報告してもよい。
【0095】
いくつかの例では、NG-RANは、UEに専用サイドリンク構成を提供するために、RRCReconfigurationをUEに提供することができる。RRCReconfigurationは、NRサイドリンク通信のための(1つまたは複数の)SL DRB構成、ならびにモード1リソース構成および/またはモード2リソース構成を含み得る。UEがシステム情報を介してSL DRB構成を受信した場合、UEは、RRCReconfigurationを介して新しい構成が受信されるまで、サイドリンクデータ送信および受信を実行するための構成を使用し続けることができる。
【0096】
いくつかの例では、UEは、1つ以上のサイドリンクリソースプールを有する上位レイヤによって構成されてもよい。サイドリンクリソースプールは、PSSCHの送信のため、またはPSSCHの受信のためのものであってもよく、サイドリンクリソース割当モード1またはサイドリンクリソース割当モード2に関連付けられてもよい。
【0097】
いくつかの例では、周波数領域において、サイドリンクリソースプールは、numSubchannelの連続サブチャネルで構成されてもよい。サブチャネルはsubchannelsizeの連続PRBで構成されてもよく、numSubchannelおよびsubchannelsizeは上位レイヤパラメータである。
【0098】
いくつかの例では、サイドリンクリソース割当モード2で、UEは、以下のようにリソース選択のためのRSRPを測定することができる:上位レイヤパラメータsl-RS-ForSensingがpsschに設定された場合、受信したSCIフォーマット1-AにしたがってPSSCHのためのDM-RSリソース要素にわたるPSSCH-RSRP、および上位レイヤパラメータsl-RS-ForSensingがpscchに設定された場合、受信したSCIフォーマット1-Aに搬送するPSCCHのためのDM-RSリソース要素にわたるPSCCH-RSRP。
【0099】
いくつかの例では、UEは、サイドリンクリソース割当モード2でのPSSCHリソース選択において上位レイヤに報告されるリソースのサブセットを決定するための手順を使用することができる。いくつかの例では、リソース割当モード2で、上位レイヤは、上位レイヤがPSSCH/PSCCH送信のためのリソースを選択することができるリソースのサブセットを決定するようにUEに要求することができる。この手順をトリガするために、スロットnにおいて、上位レイヤは、このPSSCH/PSCCH送信に以下のパラメータを提供することができる:リソースが報告されるリソースプール;L1優先度、prioTX;残りのパケット遅延バジェット;スロット内でPSSCH/PSCCH送信に使用されるサブチャネルの数、LsubCH;任意選択的に、ms単位のリソース予約間隔、Prsvp_TX。上位レイヤが、再評価またはプリエンプション手順の一部としてPSSCH/PSCCH送信のためのリソースを選択し得るリソースのサブセットを決定するようにUEに要求する場合、上位レイヤは、再評価を受ける可能性のあるリソースのセット(r0,r1,r2,…)およびプリエンプションを受ける可能性のあるリソースのセット(r’0,r’1,r’2,…)を提供することができる。スロットr’’i-T3の前または後に上位レイヤによって要求されるリソースのサブセットを決定することは、UEの実装次第であってもよく、r’’iは、(r0,r1,r2,…)および(r’0,r’1,r’2,…)の中で最も小さいスロットインデックスを有するスロットであってもよく、T3はTSL
proc,1に等しくてもよい。
【0100】
いくつかの例では、以下の上位レイヤパラメータがこの手順に影響を及ぼす:t2min_SelectionWindow:内部パラメータT2minは、prioTXの所与の値のために上位レイヤパラメータt2min_SelectionWindowからの対応する値に設定される;SL-ThresRSRP_pi_pj:この上位レイヤパラメータは、組合せ(Pi,Pj)ごとにRSRP閾値を提供し、Piは受信したSCIフォーマット1-Aにおける優先度フィールドの値であり、Pjはリソースを選択するUEの送信の優先度である;この手順の所与の呼び出しでは、pj=prioTX;RSforSensingは、UEがPSSCH-RSRPまたはPSCCH-RSRP測定を使用するか否かを選択する;sl-ResourceReservePeriodList;t0_SensingWindow:内部パラメータT0はt0_SensingWindow msに対応するスロット数として定義される;sl-xPercentage:所与のprioTXの内部パラメータXは、パーセンテージから比に変換されたsl-xPercentage(prioTX)として定義される;p_preemption:内部パラメータpriopreは上位レイヤ提供パラメータp_preemptionに設定される。いくつかの例では、提供される場合、リソース予約間隔Prsvp_TXは、msの単位から論理スロットの単位に変換されてもよく、P’rsvp_TXとなる。
【0101】
いくつかの例では、IE SL-ConfigDedicatedNRは、NRサイドリンク通信のための専用構成情報を指定することができる。IE SL-ConfigDedicatedNRは、追加および/または修正すべきユニキャスト宛先のためのRSRP測定構成を示すsl-MeasConfigInfoToAddModListフィールドを含み得る。sl-MeasConfigInfoToReleaseListフィールドは、削除すべきユニキャスト宛先のためのRSRP測定構成を示すことができる。sl-RadioBearerToAddModListフィールドは、1つまたは複数のサイドリンク無線ベアラ構成を示すことができる。NetworkControlledSyncTxフィールドは、UEが同期情報を送信し得るか否か(例えば、同期元になり得るか否か)を示すことができる。sl-maxNumConsecutiveDTXフィールドは、サイドリンクRLFをトリガする前の連続するHARQ DTXの最大数を示すことができる。sl-FreqInfoToAddModListフィールドは、(1つまたは複数の)何らかのキャリア周波数上のNRサイドリンク通信構成を示すことができる。sl-RLC-BearerToAddModListフィールドは、1つまたは複数のサイドリンクRLCベアラ構成を示すことができる。sl-ScheduledConfigフィールドは、ネットワークスケジューリングに基づいてUEがNRサイドリンク通信を送信するための構成を示すことができる。sl-CSI-Acquisitionフィールドは、CSI報告がサイドリンクユニキャストで有効化されるか否かを示すことができる。sl-CSI-SchedulingRequestIdフィールドは、サイドリンクCSI報告MAC CEに適用可能なスケジューリング要求構成を示すことができる。sl-SSB-PriorityNRフィールドは、NRサイドリンクSSB送信および受信の優先度を示すことができる。
【0102】
UEがサイドリンクを使用して動作するとき、常時オン機構に基づくサイドリンク設計は、かなりの電力消費をもたらす可能性がある。例示的な実施形態は、サイドリンクで動作しているUEの省電力を強化することができる。省電力は、V2Xシナリオの場合に公共の安全および歩行者のUEのユースケースにとって重要であり得、UEは限られたバッテリ容量を有する場合がある。例示的な省電力は、部分センシングサイドリンクリソース割当およびランダムリソース選択サイドリンクリソース割当に基づくことができる。部分センシングは、モード2サイドリンク動作に使用され得る。サブフレーム/スロット/シンボルのサブセットは、センシングウィンドウの間に監視/感知され得る。部分センシングは、より短いセンシング機構の期間に起因して消費電力を低減することにより、省電力につながる可能性がある。部分センシングは、リソース衝突確率の増加と引き換えに、消費電力の低減を可能にし得る。リソース衝突確率の増加は、センシング時間の短縮によってUEが完全なチャネル占有情報を収集することができないことに起因し得る。
【0103】
ユースケース(例えば、V2Xユースケース、公共安全ユースケースなど)に応じて、トラフィックは本質的に非周期的または周期的であり得る。周期的トラフィックの場合、チャネルセンシングを実行するためのサブフレーム/スロット/シンボルインデックス(例えば、100msの倍数で)を決定するために、構成パラメータ(例えば、RRCパラメータgapCandidateSensing)が使用され得る。
【0104】
いくつかの例では、サイドリンクは、ユニキャストおよびグループキャスト送信をサポートすることができ、ユニキャストおよびグループキャストのための機能(例えば、HARQフィードバック)は、部分センシングの性能を向上させるために利用され得る。センシングウィンドウの縮小は、公共の安全などの多くの重要なユースケースにとって望ましくない可能性のある衝突確率の著しい増加をもたらす可能性がある。サイドリンクでのユニキャストおよびグループキャスト送信における物理レイヤ機能(例えば、HARQフィードバック)は、部分センシング性能を向上させるために利用され得る。
【0105】
いくつかの例では、再評価およびプリエンプションは、モード2リソース割当の性能向上、例えば部分センシングにおいて効果的であり得る。再評価およびプリエンプションは、消費電力に多大なコストをかけずに衝突および信頼性を低下させることができるかも知れない。
【0106】
図15を参照すると、いくつかの例では、UE1500は、サイドリンク送信を含む移動通信ネットワークのための第1のUEであるように構成またはプログラムされ得る。UE1500は、命令(例えば、
図15のコード1535)を記憶するメモリ(例えば、
図15のメモリ1530)と、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定し、第2のUE(図示せず)に、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信し、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信し、HARQフィードバックに基づいて第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定し、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定し、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信する、ための命令を実行するように構成されたプロセッサ(例えば、
図15のプロセッサ1540)と、を含み得る。これらの例では、UE1500のメモリ(例えば、メモリ1530)は、UE1500の機能を実行するためにプロセッサ(例えば、CPU1550)によって実行可能なコンピュータプログラムコード(例えば、コード1535)を記憶することができる。
【0107】
いくつかの例では、UE1500は、サイドリンク送信を含む移動通信ネットワークのための第2のUEであるように構成またはプログラムされ得る。UE1500は、命令(例えば、
図15のコード1535)を記憶するメモリ(例えば、
図15のメモリ1530)と、第1のUE(図示せず)から、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて第1のUEによって決定された1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信し、第1のUEに、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信し、第1のUEから、第1のUEによる第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて第1のUEによって決定された1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを受信する、ための命令を実行するように構成されたプロセッサ(例えば、
図15のプロセッサ1540)と、を含み得る。第2のUEは、基地局(例えば、基地局1505)を介してHARQフィードバックを送信することができる。これらの例では、UE1500のメモリ(例えば、メモリ1530)は、UE1500の機能を実行するためにプロセッサ(例えば、CPU1550)によって実行可能なコンピュータプログラムコード(例えば、コード1535)を記憶することができる。
【0108】
いくつかの例では、UE1500および基地局1505は、サイドリンク送信を含む移動通信のためのシステムに含まれる。UE1500は、システムの第1のUEであるように構成またはプログラムされ得る。システムは、第2のUE(図示せず)を含み得る。第1のUEは、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定し、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信する、ように構成またはプログラムされ得る。第2のUEは、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信し、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックの
ための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを第1のUEに送信する、ように構成またはプログラムされ得る。第1のUEは、HARQフィードバックに基づいて、第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定し、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定し、第2のUEに、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信する、ようにさらに構成またはプログラムされ得る。
【0109】
図16は、周期的トラフィックを想定し、事前構成されたセンシングの機会に基づく、サイドリンクリソース割当の例示的な部分センシング機構を示す。例えば、UEによって選択されたスロットは、リソース選択ウィンドウにおいてUEによって選択され得る時間t
yにおけるものであってもよい。UEは、センシングウィンドウ(例えば、時間機会t
y-100およびt
y-200)においてチャネルを感知することができる。
【0110】
いくつかの例では、部分センシングは、トラフィックの非周期的な性質を考慮して使用されてもよい。特定の周期性を想定してセンシングウィンドウ内でセンシングの機会を(事前)構成することは、十分ではない場合がある。いくつかの例では、異なる周期性(例えば、比較的短いまたは長い周期性)を有する異なるトラフィックタイプが利用可能であってもよい(例えば、ミリ秒単位で1:99、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000)。部分センシング機構は、非周期的トラフィックまたは様々な周期性を有する周期的トラフィックを考慮するように強化されてもよい。
【0111】
いくつかの例では、部分センシングがリソースプールのために(事前)構成されるとき、UEは、限られたセンシングの機会で少ないセンシングを実行することができる。いくつかの例では、その長さが通常のセンシングウィンドウよりも少ないまたは小さい、最小数の連続するセンシングの機会(例えば、
図17に示されるように部分センシングウィンドウと呼ばれてもよい)が(事前)構成されてもよい。
【0112】
部分センシングウィンドウの例示的な(事前)構成は
図17に示されており、部分センシングウィンドウ期間は[n-T
3,n-T
proc,0)であるように定義されてもよく、T
3値は、特定の範囲でUEによって選択され得る。いくつかの例では、T
3の値は、部分センシングの性能を最適化するように適合され得る。
【0113】
いくつかの例では、ランダムリソース選択機構において、UEは、以前のセンシングフェーズまたは(再)評価フェーズなしでそのリソース選択フェーズ中の送信のために、ランダムにリソースを選択してもよい。
【0114】
いくつかの例では、例えば、
図18に示されるように、UEは、パケット受信信頼性に基づいて、ランダムリソース選択と部分ウィンドウセンシングとの間で選択を実行することができる。いくつかの例では、ランダムリソース選択と部分ウィンドウセンシングとの間で選択するために、ACKとNACKとの割合が使用されてもよい。いくつかの例では、UEは、送信リソース選択の第1のモードとしてランダム選択を使用してもよく、決定された無線リソースに基づいてサイドリンクトランスポートブロックを送信してもよい。UEは、受信者UEから、その送信に応答して1つ以上のHARQ ACK/NACKを受信することができる。移動間隔TにおけるNACKの比R=NACK/(ACK+NACK)が閾値R
0を超える場合(例えば、R>R
0)、UEはランダムリソース選択を停止することができ、部分ウィンドウセンシングを開始することができる。
【0115】
いくつかの例では、例えば、
図19に示されるように、部分センシングウィンドウサイズは、ACKとNACKとの割合に基づいて修正され得る。UEは、初期ウィンドウサイズW
0を用いて、送信リソース選択のモードとして部分ウィンドウセンシング選択を使用することができる。i=0,1,…,nとするウィンドウサイズのセットW
iがあり得る。UEは、受信者UEから、その送信に応答してACKまたはNACKを受信することができる。一実施形態では、ACKまたはNACKの割合は、受信した全フィードバック(例えば、ACKとNACKとの和)のパーセンテージとして表すことができる。例えば、移動間隔TにおけるNACKの比R=NACK/(ACK+NACK)が閾値R
1を超える場合(例えば、R>R
1)、UEは、ウィンドウサイズをW
1に増加させることができる。次の送信の後、R<R
1の場合、UEは、ウィンドウサイズをW
0に減少させることができる。R>R
2の場合、UEは、ウィンドウサイズをW
2に増加させることができる。そうでなければ、UEは、ウィンドウサイズW
1を使用し続けることができる。プロセスは、対応するウィンドウサイズW
iを用いて、i=1,2,…,nとするNACK比のセットR
iについて継続することができる。
【0116】
いくつかの例では、リソース割当方法、ランダムまたは部分ウィンドウ、および部分センシングウィンドウサイズの両方は、受信したフィードバックのカウントに基づくACKまたはNACKのパーセンテージなど、ACKとNACKとの割合に基づいてもよい。前述した2つの適応方式が組み合わせられてもよい。例えば、UEは、送信リソース選択の第1のモードとしてランダム選択を使用してもよい。UEは、受信者UEから、その送信に応答してACKまたはNACKを受信することができる。移動間隔TにおけるNACKの比R=NACK/(ACK+NACK)が閾値R0を超える、例えば、R>R0の場合、初期ウィンドウサイズをW0として、UEはランダムリソース選択を停止することができ、部分ウィンドウセンシングを開始することができる。i=0,1,…,nとするウィンドウサイズのセットWiがあり得る。次の送信の後、R<R0の場合、UEは、ランダム選択送信リソース選択に戻ることができる。R>R1の場合、UEは、ウィンドウサイズをW1に増加させることができる。そうでなければ、UEは、ウィンドウサイズW0を使用し続けることができる。プロセスは、i=1,2,…,nとするNACK比のセットRiについて継続することができ、R<Riの場合、UEはウィンドウサイズをWi-1に減少させることができる。R>Ri+1の場合、UEは、ウィンドウサイズをW1に増加させることができる。そうでなければ、UEは、ウィンドウサイズWiを使用し続けることができる。
【0117】
いくつかの例では、gNBは、制御メッセージを使用してリソース選択プロセスを制御することができる。メッセージは、以下のメッセージのうちの1つ、いくつか、またはすべてを含むことができる。例えば、gNBメッセージは、適応的ウィンドウサイズリソース選択を伴うランダムリソース選択、部分ウィンドウセンシングリソース選択、または部分ウィンドウセンシングを使用するようにUEに指示することができる。例えば、gNBメッセージは、固定的または適応的のいずれかの部分ウィンドウセンシングリソース選択を使用するようにUEに指示することができる。例えば、gNBメッセージは、ランダムリソース選択または部分ウィンドウセンシングリソース選択のいずれかを使用することを適応的に選択するようにUEに指示することができる。いくつかの例では、gNBメッセージは、移動間隔T、i=0,1,…,nとするウィンドウサイズのセットWi、i=1,2,…,nとするNACK比のセットRiなど、適応的リソース選択でUEによって使用されるパラメータを提供することができる。
【0118】
図20に示されるような例示的な実施形態では、第1のUEは、セル上のサイドリンク動作のための構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを受信することができる。サイドリンク通信のための1つ以上のリソースプールがセル上に構成され得る。第1のUEは、複数のサイドリンクリソース割当/選択プロセスから適応的に選択するように構成され得る。複数の
サイドリンクリソース割当/選択プロセスは、サイドリンクモード2動作において第1のUEによって使用され得る。複数のサイドリンクリソース割当/選択は、フルセンシングリソース割当/選択、部分センシングリソース割当/選択、およびランダムリソース選択リソース割当/選択プロセスを含み得る。例えば、構成パラメータは、UEが、複数の構成されたリソース割当/選択プロセスから選択することを許可されたことを示す第1のパラメータを含み得る。一例では、第1のUEは、UEが複数のリソース割当/選択プロセスから適応的に選択することができることを示す能力情報要素を含む能力メッセージを送信してもよく、UEは、能力メッセージを送信することに応答して第1のパラメータを受信することができる。
【0119】
第1のUEは、複数のリソース割当/選択プロセスから、第1のリソース割当/選択プロセスを使用することができ、第2のUEへの1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックの送信のために第1の無線リソースを決定することができる。一例では、第1のリソース割当/選択プロセスは、フルセンシングプロセス、部分センシングプロセス、またはランダムリソース選択プロセスのうちの1つであってもよい。一例では、第1のリソース割当/選択プロセスはランダムリソース選択プロセスであってもよい。第1のUEは、モード2サイドリンク動作にしたがって第1の無線リソースを決定することができる。第1のUEは、決定された第1の無線リソースを使用して1つ以上のサイドリンクトランスポートブロックを送信することができる。1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することに応答して、第1のUEは、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックに関連付けられたHARQフィードバック(HARQ ACK/NACK)を受信することができる。一例では、第1のUEは、持続時間を有する時間間隔でHARQフィードバックを受信することができる。一例では、時間間隔は、移動時間間隔であってもよい。例えば、ある時刻に、UEは、その時刻よりも前に受信した時間間隔内で受信した1つ以上のHARQフィードバックを考慮することができる。一例では、時間間隔の持続時間は、事前決定/事前構成されてもよい。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、時間間隔の持続時間を示すパラメータを含んでもよい。
【0120】
第1のUEは、受信したHARQフィードバックに基づいて、第1のリソース割当/選択プロセスから第2のリソース割当/選択プロセスに切り替えるか否かを決定することができる。一例では、第2のリソース割当/選択プロセスは、フルセンシングリソース割当/選択プロセス、部分センシングリソース割当/選択プロセス、またはランダムリソース選択リソース割当/選択プロセスのうちの少なくとも1つであってもよい。一例では、第2のリソース割当/選択プロセスは部分センシングリソース割当/選択プロセスであってもよい。部分センシング(例えば、
図17に示されるように)は、第1のリソース割当/選択プロセス(ランダムリソース選択プロセス)から第2のリソース割当/選択プロセス(部分センシングプロセス)への切り替えに応答して、第1のサイズであってもよい。例えば、第1のUEによって受信された構成パラメータは、第1のサイズを示すパラメータを含んでもよい。一例では、第1のサイズは、事前構成/事前決定された値を有することができる。第1のUEは、受信したHARQフィードバックの数(例えば、受信したHARQ ACKとHARQ NACKとの和)に対するHARQ NACKの比/パーセンテージに基づいて、第1のリソース割当/選択プロセスから第2のリソース割当/選択プロセスに切り替えるか否かを決定することができる。例えば、HARQフィードバックは、第1の数のHARQ NACKおよび第2の数のHARQ ACKを含み得る。第1のUEは、比(第1の数)/(第1の数+第2の数)が第1の閾値よりも大きいかまたはこれを超過することに基づいて、第1のリソース割当/選択プロセスから第2のリソース割当/選択プロセスに切り替えるか否かを決定することができる。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、第1の閾値を定義することができる。一例では、第1の閾値は、事前決定/事前構成された値を有することができる。
【0121】
第1のUEは、第2のリソース割当/選択プロセスを使用することができ、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックの送信のための第2の無線リソースを決定することができる。第1のUEは、決定された第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することができる。
【0122】
1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することに応答して、第1のUEは、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックに関連付けられた第2のHARQフィードバック(HARQ ACK/NACK)を受信することができる。一例では、第1のUEは、持続時間を有する時間間隔で第2のHARQフィードバックを受信することができる。一例では、時間間隔は、移動時間間隔であってもよい。例えば、ある時刻に、UEは、その時刻よりも前に受信した時間間隔内で受信した1つ以上のHARQフィードバックを考慮することができる。一例では、時間間隔の持続時間は、事前決定/事前構成されてもよい。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、時間間隔の持続時間を定義することができる。
【0123】
一例では、第1のUEは、受信した第2のHARQフィードバックの数(例えば、受信したHARQ ACKとHARQ NACKとの和)に対するHARQ NACKの比に基づいて、部分センシングリソース割当/選択プロセスからランダムリソース選択リソース割当/選択プロセスに切り替えることを決定することができる。例えば、第2のHARQフィードバックは、第3の数のHARQ NACKおよび第4の数のHARQ ACKを含み得る。第1のUEは、比(第3の数)/(第3の数+第4の数)が第2の閾値よりも少ないまたは小さいことに基づいて、部分センシングリソース割当/選択プロセスからランダムリソース選択リソース割当/選択プロセスに切り替えることを決定することができる。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、第2の閾値を定義することができる。一例では、第2の閾値は、事前決定/事前構成された値を有することができる。
【0124】
一例では、第1のUEは、第2のHARQフィードバックに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第2のサイズに拡大することを決定することができる。例えば、第2のHARQフィードバックは、第3の数のHARQ NACKおよび第4の数のHARQ ACKを含み得る。第1のUEは、比(第3の数)/(第3の数+第4の数)が第3の閾値よりも大きいことに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第2のサイズに拡大することを決定することができる。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、第3の閾値を定義することができる。一例では、第3の閾値は、事前決定/事前構成された値を有することができる。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、第1のサイズおよび第2のサイズを定義することができる。
【0125】
一例では、第1のUEは、第2のHARQフィードバックに基づいて、部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを維持することを決定することができる。例えば、第2のHARQフィードバックは、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに関連する第3の数のHARQ NACKおよび第4の数のHARQ ACKを含み得る。第1のUEは、比(第3の数)/(第3の数+第4の数)が第2の閾値よりも大きく第3の閾値よりも少ないまたは小さいことに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第2のサイズに拡大することを決定することができる。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、第2の閾値および第3の閾値を示すパラメータを含んでもよい。一例では、第2の閾値および第3の閾値は、事前決定/事前構成された値を有することができる。
【0126】
一例では、第1のUEは、第2のHARQフィードバックに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第3のサイズに縮小することを決定することができる。例えば、第2のHARQフィードバックは、第3の数のHARQ NACKおよび第4の数のHARQ ACKを含み得る。第1のUEは、比(第3の数)/(第3の数+第4の数)が第4の閾値よりも少ないまたは小さいことに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第3のサイズに縮小することを決定することができる。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、第4の閾値を示すパラメータを含んでもよい。一例では、第4の閾値は、事前決定/事前構成された値を有することができる。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、第1のサイズおよび第3のサイズを定義することができる。
【0127】
一例では、第1のUEは、基地局から、部分センシングリソース割当/選択プロセスの構成パラメータと、部分センシングリソース割当/選択プロセスのパラメータの適応のためのパラメータとを受信することができる。例えば、構成パラメータは、部分センシングウィンドウサイズのための複数の値を示すことができる。例えば、構成パラメータは、1つ以上のNACK比を定義または指定することができ、NACK比の各構成値は部分センシングウィンドウサイズに対応することができる。
【0128】
図21に示されるような例示的な実施形態では、第1のUEは、セル上のサイドリンク動作のための構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを受信することができる。サイドリンク通信のための1つ以上のリソースプールがセル上に構成され得る。UEは、部分センシングリソース割当/選択プロセス(例えば、モード2のサイズリン
ク動作で)を使用するように構成され得る。第1のUEは、適応的ウィンドウサイズを伴う部分センシングリソース割当/選択プロセスで構成され得る。例えば、第1のUEは、第1のUEが適応的ウィンドウサイズを伴う部分センシングリソース割当/選択プロセスを使用することを許可されたことを示す情報を含む構成パラメータを受信することができる。例えば、第1のUEは、第1のUEが適応的ウィンドウサイズを伴う部分センシングリソース割当/選択プロセスを使用することができることを示す能力情報要素を、能力メッセージ内に送信することができる。第1のUEは、部分センシングリソース割当/選択プロセスを使用することができ、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックの送信のための第1の無線リソースを決定することができる。第1のUEは、部分センシングリソース割当/選択プロセスのための第1のウィンドウサイズを使用することができる。
【0129】
第1のUEは、決定された第1の無線リソースに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することができる。1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することに応答して、第1のUEは、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックに関連付けられたHARQフィードバック(HARQ ACK/NACK)を受信することができる。HARQフィードバックは、第1の数のNACKおよび第2の数のACKを含み得る。一例では、第1のUEは、持続時間を有する時間間隔でHARQフィードバックを受信することができる。一例では、時間間隔は、移動時間間隔であってもよい。例えば、ある時刻に、UEは、その時刻よりも前に受信した時間間隔内で受信した1つ以上のHARQフィードバックを考慮することができる。一例では、時間間隔の持続時間は、事前決定/事前構成されてもよい。一例では、第1のUEによって受信された構成パラメータは、時間間隔の持続時間を示すパラメータを含んでもよい。
【0130】
第1のUEは、受信したHARQフィードバックの総数(例えば、第1の数のNACKと第2の数のACKとの和)に対する第1の数のNACKの比としてNACK比を決定することができる。第1のUEは、NACK比、例えば比(第1の数のNACK)/(第1の数のNACKと第2の数のACKとの和)に応じて、およびNACK比を1つ以上の閾値と比較することによって、第1のウィンドウサイズ(例えば、第1の無線リソースの決定に使用される第1のウィンドウサイズ)よりも多いもしくは大きい、等しい、または少ないもしくは小さいウィンドウサイズを伴う部分センシングリソース割当/選択を使用することができる。一例では、第1のUEは、1つ以上の閾値を示す構成パラメータを受信することができる。一例では、1つ以上の閾値は、事前構成/事前決定された値を有することができる。第1のUEは、更新された(または維持された)ウィンドウサイズを伴う部分センシングリソース割当/選択プロセスを用いて第2の無線リソースを決定することができる。第1のUEは、決定された第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のトランスポートブロックを送信することができる。
【0131】
一実施形態では、第1のユーザ端末(UE)は、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することができる。第1のUEは、第2のUEに、第1の無線リソー
スに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することができる。第1のUEは、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することに応答して、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することができる。第1のUEは、HARQフィードバックに基づいて、第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することができる。第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えることを決定したことに応答して、第1のUEは、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定することができる。第1のUEは、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することができる。
【0132】
いくつかの実施形態では、HARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)を含み得る。第1のUEは、第1の数のNACKと第2の数のACKとの和に対する第1の数のNACKの比が第1の閾値よりも多いまたは大きいことに基づいて、第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えることを決定することができる。
【0133】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、第1の閾値を定義する構成パラメータを受信することができる。
【0134】
いくつかの実施形態では、HARQフィードバックは、持続時間を有する時間ウィンドウ内で受信され得る。いくつかの実施形態では、第1のUEは、時間ウィンドウの持続時間を示す構成パラメータを受信することができる。
【0135】
いくつかの実施形態では、第1のサイドリンクリソース割当プロセスは、フルセンシングプロセス、部分センシングプロセスおよび、またはランダムリソース選択プロセスのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0136】
いくつかの実施形態では、第2のサイドリンクリソース割当プロセスは、フルセンシングリソース割当プロセス、部分センシングリソース割当プロセスおよび、またはランダムリソース選択リソース割当プロセスのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、第1のリソース割当プロセスはランダムリソース選択リソース割当プロセスであってもよく、第2のリソース割当プロセスは部分センシングリソース割当プロセスであってもよい。いくつかの実施形態では、部分センシングリソース割当プ
ロセスの部分センシングウィンドウサイズは、ランダムリソース選択リソース割当プロセスから部分センシングリソース割当プロセスへの切り替えに応答して、第1のサイズであってもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第1のサイズを定義する構成パラメータを受信することができる。
【0138】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することに応答して、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、持続時間を有する時間ウィンドウ内で第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、時間ウィンドウの持続時間を定義する構成パラメータを受信することができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックに基づいて、部分センシングリソース割当プロセスからランダムリソース選択リソース割当プロセスに切り替えることを決定することができる。いくつかの実施形態では、第2のHARQフィードバックは、第3の数の否定応答(NACK)および第4の数の肯定応答(ACK)を含むことができ、部分センシングリソース割当プロセスからランダムリソース選択リソース割当プロセスに切り替えることを決定することは、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第2の閾値よりも少ないまたは小さいことに基づくことができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2の閾値を定義する構成パラメータを受信することができる。
【0139】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2のHARQフィードバックに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第2のサイズに拡大することを決定することができる。いくつかの実施形態では、第2のHARQフィードバックは、第3の数の否定応答(NACK)および第4の数の肯定応答(ACK)を含み得る。部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第2のサイズに拡大することを決定することは、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第3の閾値よりも多いまたは大きいことに基づくことができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第3の閾値を定義する構成パラメータを受信することができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第1のサイズおよび第2のサイズを示す構成パラメータを受信することができる。
【0140】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2のHARQフィードバックに基づいて、部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを維持することを決定することができる。いくつかの実施形態では、第2のHARQフィードバックは、第3の数の否定応答(NACK)および第4の数の肯定応答(ACK)を含み得る。部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを維持することを決定することは、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第2の閾値よりも大きく第3の閾値よりも少ないまたは小さいことに基づくことができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2の閾値および第3の閾値を定義する構成パラメータを受信することができる。
【0141】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2のHARQフィードバックに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第3のサイズに縮小することを決定することができる。いくつかの実施形態では、第2のHARQフィードバックは、第3の数の否定応答(NACK)および第4の数の肯定応答(ACK)を含むことができ、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第3のサイズに縮小することを決定することは、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第4の閾値よりも少ないまたは小さいことに基づくことができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第4の閾値を定義する構成パラメータを受信することができる。
【0142】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、部分センシングウィンドウサイズのための複数の値を受信することができる。第1のUEは、複数の否定応答(NACK)比閾値を受信することができ、部分センシングウィンドウサイズの複数の値における各値は、複数のNACK比閾値におけるNACK比閾値に対応することができる。
【0143】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、第1のUEが第1のサイドリンクリソース割当プロセスと第2のサイドリンクリソース割当プロセスとの間で切り替えることを許可されたことを定義する構成パラメータを受信することができる。
【0144】
一実施形態では、第1のUEは、第1のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することができる。第1のUEは、第2のUEに、第1の無線リソースに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することができる。第1のUEは、1つ以上の第1のトランスポートブロックを送信することに応答して、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することができ、HARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)を含むことができる。第1のUEは、第1の数のNACKと第2の数のACKとの和に対する第1の数のNACKの比に基づいてNACK比を決定することができる。第1のUEは、第2のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定することができ、第2のウィンドウサイズは、NACK比を1つ以上の閾値と比較することに基づいて、第1のウィンドウサイズよりも多いもしくは大きい、少ないもしくは小さい、または等しくてもよい。第1のUEは、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することができる。
【0145】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、1つ以上の閾値を定義する構成パラメータを受信することができる。
【0146】
いくつかの実施形態では、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックは、持続時間を有する時間ウィンドウ内で受信され得る。いくつかの実施形態では、第1のUEは、時間ウィンドウの持続時間を定義する構成パラメータを受信することができる。
【0147】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、第1のUEが部分センシングリソース選択プロセスのウィンドウサイズを適応的に変更することを許可されたという情報を含む構成パラメータを受信することができる。
【0148】
様々な例示的な実施形態に関連して本開示に記載される例示的なブロックおよびモジュールは、本明細書に記載された機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはこれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンを含むが、これらに限定されない。いくつかの例では、プロセッサは、デバイスの組合せ(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、もしくはDSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のこのような構成)を使用して実装され得る。
【0149】
本開示に記載された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せで実装され得る。命令またはコードは、機能の実装のためにコンピュータ可読媒体に記憶または送信され得る。本明細書に開示される機能の実装の他の例もまた、本開示の範囲内にある。機能の実装は、機能の一部が異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、物理的にコロケートまたは分散された要素(例えば、様々な位置で)を介してもよい。
【0150】
コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ記憶媒体を含むが、これに限定されない。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る。非一時的記憶媒体の例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイスなどを含むが、これらに限定されない。非一時的媒体は、所望のプログラムコード(例えば、命令および/またはデータ構造)を搬送または記憶するために使用されてもよく、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る。いくつかの例では、ソフトウェア/プログラムコードは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術を使用して、リモートソース(例えば、ウェブサイト、サーバなど)から送信され得る。このような例では、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義の範囲内にある。上記の例の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内にある。
【0151】
本開示で使用される際に、項目のリストにおける用語「または」の使用は、包括的なリストを示す。項目のリストは、「少なくとも1つ」または「1つ以上」などの語句で始める場合がある。例えば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストは、AまたはBまたはCまたはAB(すなわちAおよびB)またはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を含む。また、本開示で使用される際に、語句「に基づく」で条件のリストを始めることは、条件のセット「のみに基づく」と解釈されるべきではなく、むしろ条件のセットに「少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。例えば、「条件Aに基づく」と記載される結果は、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aおよび条件Bの両方に基づくことができる。
【0152】
本明細書では、用語「備える(comprise)」、「含む(include)」、または「包含する(contain)」は、交換可能に使用されてもよく、同じ意味を有し、包括的かつオープンエンドであると解釈されるべきである。用語「備える(comprise)」、「含む(include)」、または「包含する(contain)」は、要素のリストの前に使用されてもよく、少なくともリスト内に列挙された要素のすべてが存在するが、リストにない他の要素もまた存在し得ることを示す。例えば、AがBおよびCを備える場合、{B、C}および{B、C、D}の両方がAの範囲内にある。
【0153】
本開示は、添付の図面に関連して、実装され得るすべての例、または本開示の範囲内のすべての構成を表すものではない、例示的な構成を説明している。用語「例示的」は、「好ましい」または「他の例と比較して有利」と解釈されるべきではなく、むしろ「実例、事例、または例」として解釈されるべきである。実施形態および図面の説明を含む本開示を読むことによって、本明細書に開示される技術は代替の実施形態を使用して実施され得ることが、当業者によって理解されるだろう。当業者は、本開示に記載される技術を実践するためのさらに別の実施形態に到達するために、実施形態、または本明細書に記載される実施形態の特定の特徴を組み合わせてもよいことを理解するだろう。したがって、本開
示は、本明細書に記載される例および設計に限定されるものではなく、本明細書に開示される原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0154】
付記1.サイドリンクリソース選択の方法であって、
第1のユーザ端末(UE)によって、第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することと、
第1のUEによって第2のUEに、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、
第1のUEによって、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することと、
第1のUEによって、HARQフィードバックに基づいて第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することと、
第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第1のUEによって、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定することと、
第1のUEによって、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと
を含む方法。
【0155】
付記2.HARQフィードバックは第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づき、第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することは、第1の数のNACKと第2の数のACKとの割合が第1の閾値よりも大きいか否かに基づく、付記1に記載の方法。
【0156】
付記3.割合は、第1の数のNACKと第2の数のACKとの和に対する第1の数のNACKの比に対応する、付記2に記載の方法。
【0157】
付記4.構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは第1の閾値を定義する、付記2に記載の方法。
【0158】
付記5.HARQフィードバックを受信することは、第1の時間ウィンドウ内にHARQフィードバックを受信することを含む、付記1に記載の方法。
【0159】
付記6.構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは第1の時間ウィンドウの持続時間を定義する、付記5に記載の方法。
【0160】
付記7.第1のサイドリンクリソース割当プロセスは、フルセンシングプロセス、部分センシングプロセス、およびランダムリソース選択プロセスのうちの少なくとも1つに対応する、付記1に記載の方法。
【0161】
付記8.第2のサイドリンクリソース割当プロセスは、部分センシングリソース割当プロセスおよびランダムリソース選択リソース割当プロセスの一方である、付記1に記載の方法。
【0162】
付記9.第1のサイドリンクリソース割当プロセスはランダムリソース選択リソース割当プロセスであり、
第2のサイドリンクリソース割当プロセスは部分センシングリソース割当プロセスであ
る、
付記1に記載の方法。
【0163】
付記10.部分センシングリソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズは第1のサイズに対応する、付記9に記載の方法。
【0164】
付記11.第1のUEが第1のサイズを示す構成パラメータを受信することをさらに含む、付記10に記載の方法。
【0165】
付記12.第1のUEによって、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックの送信に関連する第2のHARQフィードバックを受信することをさらに含む、付記9に記載の方法。
【0166】
付記13.第1のUEによって第2のHARQフィードバックを受信することは、第2の時間ウィンドウ内で第2のHARQフィードバックを受信することをさらに含む、付記12に記載の方法。
【0167】
付記14.構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは第2の時間ウィンドウの持続時間を定義する、付記13に記載の方法。
【0168】
付記15.第2のHARQフィードバックに基づいてランダムリソース選択リソース割当プロセスに切り替えることを決定することをさらに含む、付記12に記載の方法。
【0169】
付記16.第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、方法は、第1のUEによって、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第2の閾値よりも小さいか否かに基づいてランダムリソース選択リソース割当プロセスに切り替えることを決定することをさらに含む、付記15に記載の方法。
【0170】
付記17.構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは第2の閾値を定義する、付記16に記載の方法。
【0171】
付記18.第1のUEによって、第2のHARQフィードバックに基づいて部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、付記12に記載の方法。
【0172】
付記19.第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、方法は、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第3の閾値よりも大きいことに基づいて部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、付記18に記載の方法。
【0173】
付記20.構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは第3の閾値を定義する、付記19に記載の方法。
【0174】
付記21.部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することは、部分センシングウィンドウサイズを第2のサイズに拡大することを決定することを含み、方法は、構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは第2のサイズを定義する、付記19に記載の方法。
【0175】
付記22.部分センシングリソース割当プロセスに切り替えることは、部分センシング
リソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを定義することを含み、
【0176】
第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックに基づいて部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを維持することを決定することをさらに含む、
付記12に記載の方法。
【0177】
付記23.第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、方法は、第1のUEによって、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第2の閾値よりも大きく第3の閾値よりも小さいか否かに基づいて、部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを維持することを決定することをさらに含む、付記22に記載の方法。
【0178】
付記24.第1のUEが構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは第2の閾値および第3の閾値を定義する、付記22に記載の方法。
【0179】
付記25.第1のUEによって、第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第3のサイズに縮小することを決定することをさらに含む、付記22に記載の方法。
【0180】
付記26.第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、方法は、第1のUEによって、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第4の閾値よりも小さいか否かに基づいて部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、付記25に記載の方法。
【0181】
付記27.構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは第4の閾値を定義する、付記26に記載の方法。
【0182】
付記28.部分センシングリソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズの複数の値を受信することと、
複数のNACK比閾値を受信することをさらに含み、個々のNACK比閾値は部分センシングウィンドウサイズの複数の値に関連付けられている、付記1に記載の方法。
【0183】
付記29.構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは、第1のUEが第1のサイドリンクリソース割当プロセスと第2のサイドリンクリソース割当プロセスとの間で切り替えることを許可されたことを示す情報を含む、付記1に記載の方法。
【0184】
付記30.サイドリンクリソース選択の方法であって、
第1のユーザ端末(UE)によって、第1のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定することと、
第1のUEによって第2のUEに、第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと、
第1のUEによって、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信することであって、HAR
Qフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づく、ことと、
第1のUEによって、第1の数のNACKと第2の数のACKとの和に対する第1の数のNACKのNACK比を識別することと、
第1のUEによって、第2のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定することであって、第2のウィンドウサイズは、1つ以上の閾値とのNACK比の比較に基づいて、第1のウィンドウサイズよりも大きいか、小さいか、またはこれに等しい、ことと、
第1のUEによって、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信することと
を含む方法。
【0185】
付記31.構成パラメータをさらに受信し、受信した構成パラメータは1つ以上の閾値を定義する、付記30に記載の方法。
【0186】
付記32.1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのHARQフィードバックを受信することは、時間ウィンドウ内でHARQフィードバックを受信することを含む、付記30に記載の方法。
【0187】
付記33.構成パラメータを受信することをさらに含み、受信した構成パラメータは時間ウィンドウの持続時間を示すことを定義する、付記32に記載の方法。
【0188】
付記34.構成パラメータを受信することであって、受信した構成パラメータは、第1のユーザ端末(UE)が部分センシングリソース選択プロセスのウィンドウサイズを適応的に変更することを許可されたことを示す情報を含む、ことをさらに含む、付記30に記載の方法。
【0189】
付記35.無線通信で利用するための装置であって、
電磁信号の送信で使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを保持するためのメモリと、
装置に、
第1のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定させ、
第1の無線リソースに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信させ、
1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信させ、
HARQフィードバックに基づいて、第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定させ、
第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定させ、
第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信させる、
コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、
を備える装置。
【0190】
付記36.HARQフィードバックは第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づき、第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるか否かを決定することは、第1の数のNACKと第2の数のACKとの割合が第1の閾値よりも大きいか否かに基づく、付記35に記載の装置。
【0191】
付記37.割合は、第1の数のNACKと第2の数のACKとの和に対する第1の数のNACKの比に対応する、付記36に記載の装置。
【0192】
付記38.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは第1の閾値を定義する、付記36に記載の装置。
【0193】
付記39.HARQフィードバックを受信することは、第1の時間ウィンドウ内にHARQフィードバックを受信することを含む、付記35に記載の装置。
【0194】
付記40.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは第1の時間ウィンドウの持続時間を定義する、付記39に記載の装置。
【0195】
付記41.第1のサイドリンクリソース割当プロセスは、フルセンシングプロセス、部分センシングプロセス、およびランダムリソース選択プロセスのうちの少なくとも1つに対応する、付記35に記載の装置。
【0196】
付記42.第2のサイドリンクリソース割当プロセスは、部分センシングリソース割当プロセスおよびランダムリソース選択リソース割当プロセスの一方である、付記35に記載の装置。
【0197】
付記43.第1のサイドリンクリソース割当プロセスはランダムリソース選択リソース割当プロセスであり、
第2のサイドリンクリソース割当プロセスは部分センシングリソース割当プロセスである、
付記35に記載の装置。
【0198】
付記44.部分センシングリソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズは第1のサイズに対応する、付記43に記載の装置。
【0199】
付記45.装置は、第1のサイズを示す構成パラメータを受信する、付記44に記載の装置。
【0200】
付記46.装置は、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックの送信に関連する第2のHARQフィードバックを受信する、付記43に記載の装置。
【0201】
付記47.第2のHARQフィードバックを受信することは、第2の時間ウィンドウ内で第2のHARQフィードバックを受信することを含む、付記46に記載の装置。
【0202】
付記48.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは第2の時間ウィンドウの持続時間を定義する、付記46に記載の装置。
【0203】
付記49.装置は、第2のHARQフィードバックに基づいてランダムリソース選択リソース割当プロセスに切り替えることを決定する、付記46に記載の装置。
【0204】
付記50.第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、装置は、第1のUEによって、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第2の閾値よりも小さいか否かに基づいてランダムリソース選択リソース割当プロセスに切り替えることを決定することをさらに含む、付記49に記載の装置。
【0205】
付記51.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは第2の閾値を定義する、付記50に記載の装置。
【0206】
付記52.第1のUEによって、第2のHARQフィードバックに基づいて部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、付記46に記載の装置。
【0207】
付記53.第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、装置は、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第3の閾値よりも大きいことに基づいて部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、付記52に記載の装置。
【0208】
付記54.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは第3の閾値を定義する、付記53に記載の装置。
【0209】
付記55.部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することは、部分センシングウィンドウサイズを第2のサイズに拡大することを決定することを含み、装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは第2のサイズを定義する、付記53に記載の装置。
【0210】
付記56.部分センシングリソース割当プロセスに切り替えることは、部分センシングリソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを定義することを含み、
第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックに基づいて部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを維持することを決定することをさらに含む、
付記46に記載の装置。
【0211】
付記57.第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、装置は、第1のUEによって、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第2の閾値よりも大きく第3の閾値よりも小さいか否かに基づいて、部分センシングウィンドウサイズの第1のサイズを維持することを決定することをさらに含む、付記56に記載の装置。
【0212】
付記58.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは第2の閾値および第3の閾値を定義する、付記56に記載の装置。
【0213】
付記59.装置は、第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックに基づいて、部分センシングウィンドウサイズを第1のサイズから第3のサイズに縮小することを決定する、付記56に記載の装置。
【0214】
付記60.第2のHARQフィードバックは第3の数のNACKおよび第4の数のACKに基づき、装置は、第1のUEによって、第3の数のNACKと第4の数のACKとの和に対する第3の数のNACKの比が第4の閾値よりも小さいか否かに基づいて部分センシングウィンドウサイズを拡大することを決定することをさらに含む、付記59に記載の装置。
【0215】
付記61.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは第4の閾値を定義する、付記60に記載の装置。
【0216】
付記62.装置は、
部分センシングリソース割当プロセスの部分センシングウィンドウサイズの複数の値を受信し、
複数のNACK比閾値を受信し、個々のNACK比閾値は部分センシングウィンドウサイズの複数の値に関連付けられている、
付記35に記載の装置。
【0217】
付記63.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは、第1のUEが第1のサイドリンクリソース割当プロセスと第2のサイドリンクリソース割当プロセスとの間で切り替えることを許可されたことを示す情報を含む、付記35に記載の装置。
【0218】
付記64.無線通信で利用するための装置であって、
電磁信号の送信で使用するためのアンテナと、
コンピュータ可読コードを保持するためのメモリと、
装置に、
第1のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1の無線リソースを決定させ、
第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを送信させ、
1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信させ、HARQフィードバックは、第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づき、
第1の数のNACKと第2の数のACKとの和に対する第1の数のNACKのNACK比を識別させ、
第2のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて、1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースを決定させ、第2のウィンドウサイズは、1つ以上の閾値とのNACK比の比較に基づいて、第1のウィンドウサイズよりも大きいか、小さいか、またはこれに等しく、
第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを送信させる、
コンピュータ可読コードを実行するためのプロセッサと、
を備える装置。
【0219】
付記65.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは1つ以上の閾値を定義する、付記64に記載の装置。
【0220】
付記66.1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのHARQフィードバックを受信することは、時間ウィンドウ内でHARQフィードバックを受信することを含む、付記64に記載の装置。
【0221】
付記67.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは時間ウィンドウの持続時間を示すことを定義する、付記66に記載の装置。
【0222】
付記68.装置は構成パラメータを受信し、受信した構成パラメータは、第1のユーザ端末(UE)が部分センシングリソース選択プロセスのウィンドウサイズを適応的に変更することを許可されたことを示す情報を含む、付記64に記載の装置。
【0223】
付記69.サイドリンクリソース選択の方法であって、
第2のユーザ端末(UE)によって第1のUEから、第1のサイドリンクリソース割当
プロセスに基づいて決定された第1の無線リソースに基づいて、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信することと、
第2のUEによって第1のUEに、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信することと、
HARQフィードバックに基づいて第1のサイドリンクリソース割当プロセスから第2のサイドリンクリソース割当プロセスに切り替えるという決定に応答して、第1のUEから、第2のサイドリンクリソース割当プロセスに基づいて決定された第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを受信することと、
を含む方法。
【0224】
付記70.サイドリンクリソース選択の方法であって、
第2のユーザ端末(UE)によって第1のUEから、第1のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づいて決定された第1の無線リソースに基づいて1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックを受信することと、
第2のUEによって第1のUEに、1つ以上の第1のサイドリンクトランスポートブロックのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信することであって、HARQフィードバックは第1の数の否定応答(NACK)および第2の数の肯定応答(ACK)に基づく、ことと、
第2のウィンドウサイズに関連付けられた部分センシングリソース割当プロセスに基づく1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックのための第2の無線リソースの決定に応答して、第2のUEによって第1のUEから、第2の無線リソースに基づいて1つ以上の第2のサイドリンクトランスポートブロックを受信することであって、第2のウィンドウサイズは、1つ以上の閾値とのNACK比の比較に基づいて、第1のウィンドウサイズよりも大きいか、小さいか、またはこれに等しく、NACK比は、第1の数のNACKと第2の数のACKとの和に対する第1の数のNACKの比である、ことと
を含む方法。
【0225】
本出願は、2020年10月12日に出願され、「サイドリンクのための省電力強化」と題された、米国特許仮出願第63/091,737号明細書の利益を主張する。米国特許仮出願第63/091,737号明細書は、参照により本明細書に組み込まれる。