(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】折りたたみ式椅子吊り下げフック
(51)【国際特許分類】
A47B 13/00 20060101AFI20240806BHJP
A47B 83/02 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
A47B13/00 Z
A47B83/02
(21)【出願番号】P 2023012320
(22)【出願日】2023-01-13
【審査請求日】2023-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】513119554
【氏名又は名称】渡邉 重明
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 重明
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-154649(JP,A)
【文献】実開昭59-134438(JP,U)
【文献】特開2019-058632(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/00
A47B 83/02
A47C 7/62
A47G 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項3】
テーブル下面に取り付ける前に左右の折りたたみ式フックを椅子の幅と角度に合わせやすくすることを特徴とした、細長い板の長手方向中央に細かい間隔で穴が空いた位置決めプレート及び、それに対応した
弧の形状のネジ止め穴を
ベースに持つ請求項1に記載の折りたたみ式フック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルの下に椅子を吊り下げるための折りたたみ式フックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テーブルの下を清掃ロボットや掃除機などで清掃する場合、椅子の脚が障害物となるため椅子を浮かせる必要があった。
このためテーブル天板下に保持板を取り付け、天板との隙間に椅子を挿入できるテーブルや椅子の肘掛部分をテーブル天板に引っ掛ける椅子、または椅子に装着してテーブル天板に引っ掛けるパーツなどの発明がされていた。
【文献】
【0003】
【文献】特開2018-042910
【文献】特開2013-223714
【文献】特開2011-110428
【文献】特開平09-154649
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
椅子肘掛部分や取り付けパーツをテーブル天板に引っ掛けて椅子を浮かせる方法だと毎日繰り返しているうちに、テーブル天板を傷つけてしまう場合があった。
【0005】
また椅子を浮かせるために、専用の椅子、または専用のテーブルが必要で形状がかなり限定されていた。既存のテーブルや椅子に簡易な加工のみで椅子を浮かせる機能を付加することが出来なかった。
【0006】
椅子を掛けるために椅子を完全に持ち上げる必要があった。
【0007】
椅子にテーブルを引っ掛けられるパーツを取り付けると不使用時に見えてしまいデザイン性を損ねることがあった。
【0008】
よって本発明は簡単に既存のテーブルにも取り付け可能で、簡単に椅子を浮かせることのできる折りたたみ式フックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
線状又は面状の剛体でできたフックと折りたたむための回転可動部とテーブル下面に固定するためのベースで構成され、左右一対でできており、不使用時にはフックを床と水平方向に倒し、落ちてこないよう固定できる機能を有した、椅子をテーブル下面に吊るすことができる折りたたみ式フックを使用し、椅子の両側面に左右のフックを引っ掛けて椅子をテーブルの下に浮かせる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の折りたたみ式フックを利用することで、既存のテーブルに後から椅子をテーブルの下に浮かせる機能を付加できる。
【0011】
また左右一対のフックなので椅子を傾けて片側のフックに引っ掛けてから、もう片側のフックに引っ掛けることができるので、椅子全体の荷重を持ち上げるより小さな力で、テーブルの下に浮かせることができる。
【0012】
テーブル天板には椅子が触れないためテーブル天板を傷つける心配がない。
【0013】
不使用時はフックを折りたたむことが可能なため、ほとんど見えることがなく、デザイン性を損なわない。テーブル天板を掘り込み、そこにフックを取り付ければ、さらに見えにくくなりデザイン性を損なわない。
【0014】
フックの取り付け幅、フックの長さ、フック先の形状を変えるだけで多くの種類の椅子に対応できる。
【0015】
テーブル使用時に椅子をフックから降ろさなくても支障がないため、使用しない椅子はテーブルの下に吊るしたままでテーブルが使用できる。
【0016】
請求項3に記載の位置決めプレートと折りたたみ式フックを使うとテーブルに取り付ける前に椅子の幅と角度に合わせる事ができるので、取り付けが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図3】左右が一つのベースでつながっている椅子吊り下げフックの図
【
図4】簡単に取り付けるためのプレートとそれに対応した椅子吊り下げフックの図
【発明を実地するための形態】
【0018】
木材、金属、プラスチックなどを加工した、線状又は面状の剛体でできたフックと回転可動部とテーブル下面に取り付けるためのベースからなり、フックが落ちてこないよう水平方向に固定するための機構を有した折りたたみ式フックを左右一対で使用する。
【実施例】
【0019】
以下、添付図面に従って、実施例を説明する。
図1図2は請求項1に記載の発明本体で、面状の剛体でできたフック1と回転可動部2とテーブル下面に取り付けるためのベース3とフックが落ちてこないよう水平方向に固定するためのマグネット4から構成されている。その発明本体を二個向かい合わせて左右一対で使用する。
【0020】
図3は請求項2に記載の発明本体の実地例で、面状の剛体でできたフック1と回転可動部2と左右のフックに繋がったテーブルに取り付けるためのベース5とフックが落ちてこないよう水平方向に固定するためのマグネット4から構成されている。左右のフックの位置と角度が決まっているので、それに合わせてテーブル下面を彫り込み発明本体を埋め込みやすい。
【0021】
図4は請求項3に記載の発明本体の実地例で、位置決めプレート6は細かい間隔でネジ止め穴7が空いており、椅子の幅に合わせネジ8の位置を決めて、それに対応した折りたたみ式フックのベースを取り付ける。ベース側はネジ止め穴9とネジ止め穴10が空いており、ネジ止め穴10はベースを椅子の角度に合わせ回転させられるように弧の形状をした長穴になっている。このプレートとそれに対応した孤の形状の穴が空いたベースを持つ折りたたみ式フックを使うことで、テーブルに取り付ける前に、左右の幅と角度を椅子に合わせることができるので、テーブルに発明本体を簡単に取り付けられる。
【0022】
折りたたみ式フックのベース部分をテーブル下面に両面粘着テープや、ビスで取り付ける。フックを床と垂直方向に下ろし、
図5のように椅子を傾け、持ち上がった椅子の側面にフックをかける。片側をフックに掛けたまま、床に接している側の椅子の側面を持ち上げフックにかけると
図6のようにテーブルの下に椅子を吊るすことができる。
【符号の説明】
【0023】
1 フック
2 回転可動部
3 テーブルに取り付けるためのベース
4 マグネット
5 左右のフックに繋がったテーブルに取り付けるためのベース
6 位置決めプレート
7 ネジ止め穴
8 ネジ
9 ベースネジ止め穴
10 弧の形状をしたベースネジ止め穴
11 蝶ナット