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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】蛇腹トンネル付きジャケットスーツ
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/00 20060101AFI20240806BHJP
   A41H 43/00 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
A41D13/00 102
A41H43/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019171295
(22)【出願日】2019-09-20
(65)【公開番号】P2021046638
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-07-13
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516092647
【氏名又は名称】株式会社ジック
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今井 都泰
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 宗雄
【審査官】冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】実開昭54-18997(JP,U)
【文献】米国特許第6499697(US,B1)
【文献】米国特許第3537668(US,A)
【文献】特開2007-175459(JP,A)
【文献】米国特許第3713480(US,A)
【文献】特開昭54-8297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D13/00-13/12、27/28
A41H1/00-43/04
A62B1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の工程、
1.蛇腹トンネル140を製造するための生地165を用意する工程、
2.前記生地165に紐通し160を配置する工程、
3.生地165の側部の接着目162と接着目162とを接着し、生地165をトンネル形状とする工程であって、このとき、前記紐通し160が前記トンネル形状の外側に配置されるよう、接着目162と接着目162とを接着する工程、
4.前記紐通し160に補強材料142を通す工程、及び
5.補強材料142が外側に配置されている蛇腹トンネル140と、ジャケットスーツ100とを連結する工程、
を含む、蛇腹トンネル140を有するジャケットスーツの製造方法であって、
蛇腹トンネル140の断面の寸法が、蛇腹トンネル140の内部を操作者が通ることのできる寸法である、前記製造方法。
【請求項2】
以下の工程、
1.蛇腹トンネル140を製造するための生地165を用意する工程、
2.前記生地165に紐通し160を配置する工程、
3.生地165の側部の接着目162と接着目162とを接着し、生地165をトンネル形状とする工程であって、このとき、前記紐通し160が前記トンネル形状の外側に配置されるよう、接着目162と接着目162とを接着する工程、
4.前記紐通し160に補強材料142を通す工程、
5.前記紐通し160が前記トンネル形状の内側に配置されるよう、前記補強材料142を通した蛇腹トンネル140を裏返す工程、及び
6.裏返して補強材料142が内側に配置されている蛇腹トンネル140と、ジャケットスーツ100とを連結する工程、
を含む、蛇腹トンネル140を有するジャケットスーツの製造方法であって、
蛇腹トンネル140の断面の寸法が、蛇腹トンネル140の内部を操作者が通ることのできる寸法である、前記製造方法。
【請求項3】
ジャケットスーツが、ビニールチャンバー180を備えるビニールアイソレータに連結するためのものであり、
前記ビニールアイソレータが、給気口、無菌室、及び排気口を有するものであり、
蛇腹トンネル140の両端の寸法が異なり、蛇腹トンネルのジャケットスーツ側の端部163の直径が、蛇腹トンネルのビニールアイソレータ側の端部164の直径よりも、10~30cm小さい、請求項又はに記載の製造方法。
【請求項4】
さらに、
7.蛇腹トンネル140に、蛇腹トンネルを外部から吊り下げるための接続部146を設ける工程、
を有する、請求項のいずれか1項に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジャケットスーツ、より詳細には蛇腹トンネル付きジャケットスーツに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、無菌動物等を飼育する目的で無菌動物飼育装置が利用されている。無菌動物飼育装置は、アイソレータ、ビニールアイソレータなどとも呼ばれる。ビニールアイソレータは、通常、給気口、無菌室、及び排気口を備える。ビニールアイソレータは、マウスやラット用の小型のものから、霊長類、ブタ用の大型のものまである。小型、或いは中型のビニールアイソレータには、装置内部での作業のため、手袋がアイソレータ自身に取り付けられているものがある。このような装置では、作業者は外部から手袋を介して、装置内部の作業を行うことができる。例えば特許文献1は、操作者の腕だけを挿入するグローブを備えたビニールアイソレータを開示している(当該文献の図1)。
【0003】
一方で、実験用大動物を扱う大型ビニールアイソレータでは、装置の側面や壁面に作業用の手袋を取り付けただけでは、装置の内部全体まで手が届かず、作業を行うことができない、という不便があった。
【0004】
このような問題に対し、例えば、腕や手先のみならず、作業者の上半身が入るタイプのビニールアイソレータが開発されている(特許文献2)。しかしながら、操作者の配置や作業可能領域が予め装置の設計によって決まっており、また装置が大きい場合は、操作者の腕が全体に届くようにするよう、同時に稼働できる上半身ジャケットが複数必要となる等、やはり不便があった。また、ジャケット内の作業空間が限られること、取り付けに難があり、管理が難しいこと、作業中のジャケット内の緩急に問題がある等の理由から、普及には至らなかった。
【0005】
そこで、作業者が、大型ビニールアイソレータの内部全体で作業ができるよう、操作者の全身を保護衣類(ジャケットスーツ)で覆い、当該ジャケットスーツを空気ホースに接続して、ビニールアイソレータ内部で継続して作業できるようにする態様が開発された(特許文献3)。この装置では、操作者は、ジャケットスーツに入った後、試料室(無菌室)に入る前に、準備室に入り、そこでジャケットスーツ全体を殺菌スプレーで無菌化し、その後、無菌の試料室に入る。しかしながら、この構成の場合、作業者がビニールアイソレータに出入りする度に、ジャケットスーツ全体を準備室で殺菌スプレーで無菌化しなければならない、という煩雑さがあった。また、ビニールアイソレータも、試料室以外に準備室が必要となるなど、装置の大型化の問題があった。さらに、全身スーツに取り付けられた空気ホースは径が小さく、スーツ内部の換気が十分にできない、という問題があった。この構成は作業者が頻繁にビニールアイソレータに出入りする実験や操作には不便であった。また、この構成は、ビニールアイソレータ内部での作業時間が長い実験や操作には必ずしも適していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-198079号公報
【文献】米国特許第3,348,890号(Trexler、1967年)
【文献】米国特許第3,501,213号(Trexler、1970年)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の問題を解決する、大型のビニールアイソレータ内で作業を行うことのできる手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の諸問題について鋭意研究した結果、本発明者らは、ジャケットスーツの空気ホースを拡大して換気をよくするだけでなく、当該空気ホース部分を介して、操作者自身がジャケットスーツに出入りすることができるようにすれば、無菌室に取り付けられていた準備室が不要となると考えた。しかしながら、単に空気ホースの径をヒトが出入できる程度に拡大しただけでは、ホース部分がたわんでしまい不都合であった。そこで本発明者らはさらに、空気ホース部分を蛇腹トンネルにすることで、伸縮可能な構造にすることを考えた。蛇腹ケースを参考に縫製し、各種補強材を入れて加工したが、蛇腹トンネル部分が重くなり、折りたたみが少なく、手間がかかり、出入が困難であるばかりでなく、漏洩検査で検査可能なジャケットスーツを作製することは困難であった。そこで本発明者らはさらに検討を重ね、蛇腹トンネル内に針金を螺旋状に取り付けし、トンネル構造を補強したところ、良好な構造が得られ、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち本発明は以下の実施形態を包含する。
[1] 蛇腹トンネル140を備えた、無菌動物飼育装置用のジャケットスーツ。
[2] 蛇腹トンネル140が、補強材料142により補強されている、実施形態1に記載のジャケットスーツ。
[3] 補強材料142が螺旋状に蛇腹トンネル140外部に配置されている、実施形態2に記載のジャケットスーツ。
[4] 補強材料142が螺旋状に蛇腹トンネル140内部に配置されている、実施形態2に記載のジャケットスーツ。
[5] 補強材料142が、接続部146を介して蛇腹トンネル140を外部から吊り下げることができるよう該接続部146に接続されている、実施形態3又は4に記載のジャケットスーツ。
[6] 補強材料142が針金である、実施形態2~5のいずれかに記載のジャケットスーツ。
[7] ジャケットスーツがヘルメット120及び送風ホース150を有し、該ヘルメット120に該送風ホース150が接続されており、該ヘルメット120が該ジャケットスーツ100の使用者の頭部を覆うことができるよう構成されており、該送風ホース150が該ジャケットスーツ100内及び該蛇腹トンネル140内を通るよう構成されている、実施形態1~6のいずれかに記載のジャケットスーツ。
[8] 前記送風ホース150が、フィルターブロワーユニット155に接続されており、前記フィルターブロワーユニット155は送風ホース150に送風することができるよう構成されている、実施形態7に記載のジャケットスーツ。
[9] ジャケットスーツが蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170を有し、蛇腹トンネル140とジャケットスーツとが、蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170を介して連結されている、実施形態1~8のいずれかに記載のジャケットスーツ。
[10] 蛇腹トンネル140の両端の寸法が異なり、蛇腹トンネルのジャケットスーツ側の端部163の直径が、蛇腹トンネルのビニールアイソレータ側の端部164の直径よりも、10~30cm小さい、実施形態9に記載のジャケットスーツ。
[11] 蛇腹トンネル140の断面の寸法が、蛇腹トンネル140の内部を操作者が通ることのできる寸法である、実施形態1~10のいずれかに記載のジャケットスーツ。
[12] 実施形態9~11のいずれかに記載のジャケットスーツを有する、ビニールアイソレータであって、前記蛇腹トンネル140のビニールアイソレータ側の端部164が、蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172を介して、ビニールアイソレータに連結されている、前記ビニールアイソレータ。
[13] ビニールアイソレータが、実施形態4に記載の蛇腹トンネル140を吊り下げるための吊棒145を備えている、実施形態12に記載のビニールアイソレータ。
[14] 実施形態1~11のいずれかに記載のジャケットスーツ、又は実施形態12若しくは13に記載のビニールアイソレータを用いる、無菌動物飼育方法。
[15] 以下の工程、
1.蛇腹トンネル140を製造するための生地165を用意する工程、
2.前記生地165に紐通し160を配置する工程、
3.生地165の側部の接着目162と接着目162とを接着し、生地165をトンネル形状とする工程であって、このとき、前記紐通し160が前記トンネル形状の外側に配置されるよう、接着目162と接着目162とを接着する工程、
4.前記紐通し160に補強材料142を通す工程、及び
5.補強材料142が外側に配置されている蛇腹トンネル140と、ジャケットスーツ100とを連結する工程、
を含む、蛇腹トンネル140を有するジャケットスーツの製造方法。
[16] 以下の工程、
1.蛇腹トンネル140を製造するための生地165を用意する工程、
2.前記生地165に紐通し160を配置する工程、
3.生地165の側部の接着目162と接着目162とを接着し、生地165をトンネル形状とする工程であって、このとき、前記紐通し160が前記トンネル形状の外側に配置されるよう、接着目162と接着目162とを接着する工程、
4.前記紐通し160に補強材料142を通す工程、
5.前記紐通し160が前記トンネル形状の内側に配置されるよう、前記補強材料142を通した蛇腹トンネル140を裏返す工程、及び
6.裏返して補強材料142が内側に配置されている蛇腹トンネル140と、ジャケットスーツ100とを連結する工程、
を含む、蛇腹トンネル140を有するジャケットスーツの製造方法。
[17] 蛇腹トンネル140の両端の寸法が異なり、蛇腹トンネルのジャケットスーツ側の端部163の直径が、蛇腹トンネルのビニールアイソレータ側の端部164の直径よりも、10~30cm小さい、実施形態15又は16に記載の製造方法。
[18] さらに、
7.蛇腹トンネル140に、蛇腹トンネルを外部から吊り下げるための接続部146を設ける工程、
を有する、実施形態15~17のいずれかに記載の製造方法。
[19] 蛇腹トンネル140の断面の寸法が、蛇腹トンネル140の内部を操作者が通ることのできる寸法である、実施形態15~18のいずれかに記載の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツであれば、操作者の腕だけ挿入するグローブや、操作者の上半身だけ挿入する半身スーツに代わって、操作者の全身を覆うジャケットスーツをビニールアイソレータ内に配置することができる。また、操作者はジャケットスーツを分解することなく、蛇腹トンネル内を通るだけでジャケットスーツ内に入ることができる。また、操作者が蛇腹トンネル内を通ることから、操作者がジャケットスーツに出入する毎に滅菌操作を行う必要がない。また、ビニールアイソレータ内で比較的長時間の作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツの例を示す。
図2】ジャケットスーツを製造するための生地101の例を示す。
図3】Aは蛇腹トンネル140を横から見た図である。Bは、蛇腹トンネルを製造するための生地165の例である。
図4】ヘルメットの天井部材121を上からみた図である。頭部送風口123及び排気口124の配置を示す。
図5】ヘルメット120の上部を横から見た図である。
図6】蛇腹トンネルを製造するための生地165と、紐通し160の配置の例を示す。また、折り目161、及び接着目162の例を示す。
図7】ビニールチャンバー180の平面図である。
図8】ビニールチャンバー180の右側面図である。
図9】ビニールチャンバー180の背面図である。
図10】ビニールチャンバー180の正面図である。
図11】吊棒145、接続部146及び吊り下げ部材144の例を示す。
図12】吊棒145、接続部146及び吊り下げ部材144の別の例を示す。
図13】吊り下げ部材144、S字フック148、補強材料142、紐通し160、及びハトメ141の関係を示す断面図である。
図14】蛇腹トンネル付きジャケットスーツの写真である。手袋135は装着していない。
図15】蛇腹トンネル付きジャケットスーツの写真である。手袋135は装着していない。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ある実施形態において、本発明は蛇腹トンネル付きジャケットスーツを提供する。また、ある実施形態において、本発明は、蛇腹トンネル付きジャケットスーツを有するビニールアイソレータを提供する。またある実施形態において、本開示は、蛇腹トンネル付きジャケットスーツを有するビニールアイソレータを用いる、無菌動物飼育方法を提供する。
【0013】
本明細書において、ジャケットスーツとは、無塵衣、防護衣ともいい、ビニールアイソレータ(無菌動物飼育装置)内で作業を行う作業服を指す。特に断らない限り、本明細書において本発明のジャケットスーツという場合、これは全身用ジャケットスーツをいうものとする。全身用とは、ヒトの全身が入ることのできるものをいう。
【0014】
ある実施形態において、本発明のジャケットスーツ100は、蛇腹トンネル140を有する。本明細書において、蛇腹トンネル140のことを蛇腹、蛇腹部分、蛇腹トンネル部分ということがあるが、これらの用語は相互に置き換え可能である。蛇腹トンネル140は、伸縮が可能であり、一方の端がジャケットスーツに接続され固定されており、他方の端はビニールアイソレータに接続可能である。蛇腹とジャケットスーツとを接続する部位を、蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170ということがある。蛇腹とビニールアイソレータとを接続する部位を、蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172ということがある。
【0015】
蛇腹トンネル140の断面形状は、特に限定されないが、円形、略円形、楕円形、略楕円形、多角形、六角形、五角形、四角形等であり得る。ある実施形態において、蛇腹トンネル部分の断面形状は円形又は略円形である。
【0016】
蛇腹トンネル140の断面の寸法は、特に限定されないが、好ましくは操作者(作業員)である人(例えば成人)がジャケットスーツに出入することができる、すなわち蛇腹トンネル140の内部を通ることができる程度の寸法とすることができる。人が出入することができる程度の寸法としては、一例として、アメリカ連邦航空局(FAA)によって規格が定められている航空機の脱出用非常口の寸法が参考となる。FAAの規格によれば、タイプA非常口の最小寸法は幅106.7cm×高さ182.9cmであり、タイプI非常口の最小寸法幅は61cm×高さ122cmであり、タイプII非常口の最小寸法幅は50.8cm×高さ111.8cmであり、タイプIII非常口の最小寸法幅は50.8cm×高さ91.4cmであり、タイプIV非常口の最小寸法幅は48.3cm×高さ66cmである。別の例として、日本の鉄道車輌においては、非常口のサイズは幅40cm以上、高さ120cm以上と定められている。したがってある実施形態では、蛇腹トンネル140の断面の寸法は、例えば直径40cm以上の略円形である。ある実施形態では、蛇腹トンネル140の断面の寸法は、例えば直径200cm以下の略円形である。ある実施形態では、蛇腹トンネル140の断面の寸法はジャケットスーツ側とビニールアイソレータ側とで同一である。別の実施形態では、蛇腹トンネル140の断面の寸法はジャケットスーツ側とビニールアイソレータ側とで異なり、例えばジャケットスーツ側の径がビニールアイソレータ側の径よりも大きくてもよく、又はビニールアイソレータ側の径がジャケットスーツ側の径よりも大きくてもよい。ある実施形態では、蛇腹トンネル140の断面は略円形であり、その断面の直径は、40cm~200cm、50cm~150cm、60cm~120cm、70~100cm、80~90cmであり得る。ある実施形態では、蛇腹トンネル140の断面の径は、ジャケットスーツ側の径がビニールアイソレータ側の径よりも(すなわち蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170の径が蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172の径よりも)、5~50cm、10~40cm、例えば20~30cm程度大きい。別の実施形態では、蛇腹トンネル140の断面の径は、ビニールアイソレータ側の径がジャケットスーツ側の径よりも(すなわち蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172の径が蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170の径よりも)5~50cm、10~40cm、例えば20~30cm程度大きい。こうした実施形態を本明細書において径違いのトンネルということがある。トンネルの径が両端で同一であれば、トンネルは円筒状となる。トンネルの径が両端で異なれば、トンネルは円錐台形状となる。ある実施形態において、蛇腹トンネル140を伸ばしたときの形状は円筒状である。別の実施形態では、蛇腹トンネル140を伸ばしたときの形状は円錐台形状である。
【0017】
ある実施形態において、蛇腹トンネル140のジャケットスーツ側とビニールアイソレータ側との間の長さは特に限定されないが、好ましくはビニールアイソレータ内の一部又は全部で作業ができる程度に長い。便宜上、本明細書においてこの長さを、蛇腹トンネル部分の長手方向の長さということがある。ある実施形態において、蛇腹トンネル140のジャケットスーツ側とビニールアイソレータ側との間の長さは、蛇腹を伸ばした状態で、50~2000cm、60~1000cm、70~800cm、80~600cm、90~500cm、100~400cm、110~300cm、120~200cm、130~150cm等とすることができる。ある実施形態において、蛇腹トンネル140のジャケットスーツ側とビニールアイソレータ側との間の長さは、蛇腹を伸ばした状態で、ビニールアイソレータの縦方向又は横方向の長さの約100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、又は10%程度の長さとすることができる。
【0018】
ある実施形態において、蛇腹トンネル140のジャケットスーツ側とビニールアイソレータ側との間の長さは、蛇腹を縮めた状態で、3~50cm、4~40cm、5~30cm等とすることができる。ある実施形態において、蛇腹トンネル140のジャケットスーツ側とビニールアイソレータ側との間の長さは、蛇腹を伸ばした状態を100%として、蛇腹を縮めた状態で、10%以下、5%以下、4%以下、3.5%以下、例えば3.33%の長さであり得る。蛇腹を縮めたときの蛇腹部分の長さが短いと、操作者が縮めた状態の蛇腹を跨いでジャケットスーツ100内に入ることができ、好都合である。便宜上、ビニールアイソレータの縦方向とは、ビニールアイソレータが長方形である場合、高さ方向以外の寸法のうち、長さのより長い方の方向をいうものとする。また、便宜上、ビニールアイソレータの横方向とは、ビニールアイソレータが長方形である場合、高さ方向以外の寸法のうち、長さのより短い方の方向をいうものとする。
【0019】
ある実施形態では、ジャケットスーツ100は、蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170においてリング構造を有しうる(リング部材)。別の実施形態において、蛇腹トンネル140は、ジャケットスーツ側の端部163を介してジャケットスーツ100に接続され得る。これにより蛇腹とジャケットスーツとの連結が容易となる。別の実施形態において、ビニールアイソレータは蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172を有し得る。蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172はリング構造を有し得る(リング部材)。別の実施形態において、蛇腹トンネル140は、ビニールアイソレータ側の端部164を介してビニールアイソレータに接続され得る。これにより蛇腹とビニールアイソレータとの連結が容易となる。例えば蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170(例えばジャケットスーツ側のリング部材)は直径60~80cm、例えば70cmのリングであり得る。例えば蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172(例えばビニールアイソレータ側のリング部材)は、直径70~100cm、例えば90cmのリングであり得る。蛇腹トンネル140を製造するに当たり、リングの外側表面と蛇腹の内側とを接着剤で連結しうる。次いで、連結部を外側からフィラメントテープで被せることができる。
【0020】
ある実施形態において、蛇腹トンネル140は、その外部又は内部が補強材料142によって補強されている。補強材料142は、特に限定されないが、プラスチック、炭素繊維又は金属製であり得る。ある実施形態において補強材料142は、軽いものが好ましく、またある実施形態において補強材料142は伸縮性に富む、或いは折れにくいものが好ましい。ある実施形態において補強材料142は針金であり得る。針金は例えば直径1~5mm、1.5~3mm、例えば2mmであり得るがこれに限らない。ある実施形態において、補強材料142の針金は、螺旋状に蛇腹トンネル内に配置されていてもよい。ある実施形態において、補強材料142の針金は、リング状で、蛇腹トンネル内に1又は複数が配置されていてもよい。腹と腹の間の間隔は10~30cm、例えば20cmであり得る。
【0021】
補強材料142を、螺旋状に蛇腹トンネル内に配置する場合、適度な強度が担保され、かつ蛇腹の伸縮が容易となるよう、補強材料142を配置しうる。補強材料142の配置は、紐通しによって決定しうる。螺旋を垂直に置いた場合の、1回の完全な螺旋回転(螺旋の中心軸からみて360度回転)の高さを、螺旋の間隔幅(pitch)と呼ぶこととする。螺旋の間隔幅は、螺旋の中心軸と平行な方向で測定する。ある実施形態において、蛇腹トンネル140を補強する補強材料142の、螺旋の間隔幅は10~30cm、例えば20cmであり得る。別の実施形態では、螺旋の間隔幅を徐々に変化させてもよく、例えば10~30cmの範囲で任意に変化させてもよい。
【0022】
ある実施形態では、蛇腹トンネル140の補強材料142は、吊り下げ部材144で吊ることができる。吊り下げ部材144は金属又はプラスチック製の鎖や、ゴムのような弾性体材料であり得る。補強材料142を吊る吊り下げ部材144は、吊棒145に接続されていてもよい。すなわち、ある実施形態において、本発明のビニールチャンバー180は吊棒145を有しうる。ある実施形態において、補強材料142を吊る、吊り下げ部材144は、取り外し可能である。補強材料142を吊り下げ部材144で吊る場合、吊り下げ部材144は伸縮可能となるようバネ部分を有するか、又はバネに接続されていてもよい。これによりジャケットスーツ100内の作業員がしゃがんだ場合にも、吊り下げ部材144が突っ張ることなく追随する。補強材料142を吊るための吊り下げ部材144は、接続部146を介して蛇腹トンネル、特にその中の補強材料142を吊ることができる。ある実施形態において、補強材料142が蛇腹トンネル140の内側を通っている場合、接続部146は、ゴム栓147を有してもよく、当該ゴム栓147の中を金属部材149が貫通してもよい。ある実施形態において、ゴム栓147は蛇腹トンネルの生地165に填め込まれている。金属部材149はL字ネジ143に接続しうる。これを吊り下げ部材144で吊り下げることができる。吊り下げ部材144は、S字フック148を介して吊棒145から吊り下げることができる。別の実施形態において、補強材料142が蛇腹トンネル140の外側を通っている場合、接続部146は、S字フック148を有することができ、該S字フック148は、補強材料142を下から支えることができる。このとき、S字フック148は、補強材料142を覆う紐通し160に設けられた2箇所のハトメ141を通ってもよい。或いは、S字フック148は、生地165に取り付けられた紐通し160と紐通し160の間の、補強材料142が露出している部分を介して、補強材料142を下から支えることができる。別の実施形態において、補強材料142が蛇腹トンネル140の外側を通っている場合、接続部146は、クリップを有するかクリップ形状であり、当該クリップは補強材料142をつまんで固定化することができる。クリップは補強材料142を紐通し160ごしにつまむことができ、或いは、生地165に取り付けられた紐通し160と紐通し160の間の補強材料142が露出している部分において補強材料142をつまむことができる。これらは例示であり、接続部146は補強材料142を固定化することができるものであれば、どのような形状でもよい。
【0023】
ある実施形態において、蛇腹トンネル140を作製するための生地165、例えば塩化ビニル製の生地、例えばビニールターポリン生地であり得るが、これに限定されない。ターポリンは、表面が合成樹脂フィルム製であり、その間に繊維の織物が挟まったものをいう。合成樹脂フィルムの材料は、軟性ポリ塩化ビニール、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)等であり得るがこれに限らない。繊維の織物はポリエステル素材等であり得るがこれに限らない。
【0024】
蛇腹トンネル140は慣用法によりジャケットスーツに取り付けることができる。ある実施形態において蛇腹トンネル140は、高周波ウェルダーで接着加工することによりジャケットスーツに取り付けることができる。また、ある実施形態では、本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツのビニールアイソレータ側を、高周波ウェルダーで接着加工することにより、無菌動物飼育装置(ビニールアイソレータ)に取り付けることができる。別の実施形態では、本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツのビニールアイソレータ側(蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172)を、ウェルダーで接着加工することなく、接着剤のみで、ビニールアイソレータに、例えばビニールチャンバー180に、取り付けてもよい。ある実施形態において蛇腹トンネル140は、接着剤等を使用しジャケットスーツ100に取り付けることができる。ある実施形態では、蛇腹トンネル140を取り付けた後、蛇腹トンネル140により覆われているジャケットスーツ100のビニール部分を、ジャケットスーツの内側から切り取ることができる。別の実施形態では、ジャケットスーツを製造するための生地101に略円形の穴を予め切り取っておき、すなわち蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170を形成しておき、その穴の縁と蛇腹トンネル140とを接着することができる。
【0025】
ある実施形態において、本発明のジャケットスーツ100は、スーツ内部への送気手段を接続することができる。別の実施形態では本発明のジャケットスーツは、スーツ内部への送気手段を備えている。ある実施形態では、送気手段は、フィルターブロワーユニット155及び送風ホース150を有しうる。ある実施形態において、フィルターブロワーユニット155は送風ホース150に送風することができるよう構成されている。送風ホース150は、例えば蛇腹トンネル140の内部及びジャケットスーツ100の内部を通ってもよい。フィルターブロワーユニット155はビニールアイソレータ(ビニールチャンバー180)の外側に配置してもよい。ある実施形態では、フィルターブロワーユニット155による風量を、作業者が制御することができる。すなわち、ある実施形態では、本発明のジャケットスーツ100は、送風制御手段を備えている。例えば送風制御は、ジャケット内にあるつまみのような部品により行うか、又は風量増大/低減ボタンのような部品により行うことができる。別の実施形態では、送風制御手段は遠隔操作によりフィルターブロワーユニット155を制御することができる。ある実施形態では、送風制御手段はジャケットスーツ100の内部に配置されうる。
【0026】
ある実施形態では、本発明のジャケットスーツ100はヘルメット120を有する。ヘルメット120はジャケットスーツ100の使用者の頭部を覆うことができるよう構成されている。ヘルメット120の本体部分は、その全部又は一部が透明なプラスチック材料であり得る。ある実施形態では、本発明のジャケットスーツ100は頭部の熱気を除去するための、ヘルメット120内部への送風手段をさらに有する。このとき、送風は、好ましくは風切り音がしないか、又は実質的にしない、或いは風切り音が少なくなるよう、送風手段を設計することができる。例えばフィルターブロワーユニット155に接続されている送風ホース150を、蛇腹トンネル140を介してジャケットスーツ100内に導入し、さらにヘルメット120の送風口123に接続しうる。すなわち、送風ホース150はジャケットスーツ100内及び該蛇腹トンネル140内を通るよう構成されている。送風口123は送風口接続部127を介してヘルメット120の天井部材121に取り付けられていてもよい。ある実施形態において、天井部材121は、金属製又はプラスチック製とすることができる。ある実施形態において、天井部材121は、1又は複数の排気口124を有し得る。排気口124は風切り音が少なくなるよう設計しうる。例えば排気口124の形状は、排気される風が乱流となりにくい、又は層流となるよう設計しうる。ある実施形態において天井部材121に、五徳125(笠の五徳ともいう)を接続してもよい。笠の五徳125は、バスケットを構成する天然材料又はプラスチック製材料などであり得る。ある実施形態において天井部材121は、五徳を固定するための五徳止め126を1又は複数有しうる。送風手段により送風される空気は、送風ホース150により、蛇腹トンネル140を介してジャケットスーツ100内に送られ、送風口123を通り、ヘルメット120へと送られる。風量を増やすと風切り音が大きくなるため、コンプレッサーよりはブロワーが好ましいが、送風手段はいずれでもよい。場合によりブロワーに消音器を接続して、風切り音を軽減することもできる。ある実施形態において、ヘルメット120は、蛇腹トンネル140と同様に、吊り下げ部材144を介して吊ることができる。吊り下げ部材144は吊棒145に連結されていてもよい。例えば、作業時はヘルメット120は吊り下げないが、作業終了後にジャケットスーツを保管するときにヘルメット120を吊り下げるなどしてもよい。したがってある実施形態において、ヘルメット120は、場合により接続部146を有してもよい。この場合、ヘルメット120の接続部146を介して、吊り下げ部材144によりヘルメット120を吊り下げうる。ヘルメット120の接続部146の形状、構造は蛇腹トンネル140の接続部と同様のものでもよく、又は異なるものでもよい。ある実施形態においてヘルメット120は、高さ20~40cm、例えば約30cm、ジャケットスーツ100本体と接続する部分の直径が20~40cm、例えば約30cmであり得る。
【0027】
ある実施形態において、ヘルメット120は、天井部材121と天井カバー122との間に空間128があり、この空間に外部からの空気を送風ホース150で給気することができる。空間下面は、天井部材121が作業員の頭部と空間を隔てうる。天井部材121は、1又は複数の排気口124を有し得る。これにより、送風ホース150を介してヘルメット120へ供給された空気が、送風口123を通り、天井部材と天井カバーとの間の空間128に導入され、排気口124を介して作業員の頭部に送風される。ある実施形態では、ヘルメット120への給気が行われているため、自然と空気はヘルメットから全身へと、そして蛇腹トンネルを介して外部へと流れ、排気手段は特に必要ない。別の実施形態では、本発明のスーツは、給気用の送風ホース150とは別に、排気ホース(図面には示していない)を備えてもよい。一つの目安として、ヘルメット120内部での風切り音は、60ホン以下、50ホン以下、例えば46ホン程度となるように、送風手段を設計したり、天井部材121を設計したり、風量を調整することができる。
【0028】
ある実施形態において、本発明のジャケットスーツはブーツ110を備えている。ある実施形態においてブーツ110はゴム長靴であり得る。ブーツは袖115を有し、ブーツの袖115は接着剤及びフィラメントテープによりジャケットスーツ本体100に固定することができる。本発明のブーツ110は、接着剤で固定するためのpタイル(コンポジションビニル床タイル)部分を有し得る。ある実施形態ではブーツの袖115はpタイルで補強されていてもよい。例えばpタイルで補強した部分に接着剤を適用し、ジャケットスーツ100と連結する。次いで、これをフィラメントテープで被せることで、漏洩なく、ブーツ110をジャケットスーツ100と連結し得る。ある実施形態では、pタイル部分は、直径が10~20cm、例えば12cmであり得る。
【0029】
本明細書において、本発明のジャケットスーツのうち、蛇腹トンネル140部分、ヘルメット120部分、及びブーツ110部分以外の部分を、便宜上ジャケットスーツ本体100ということがある。ある実施形態において、ジャケットスーツ本体は塩化ビニル製の生地、例えばビニールターポリン生地から作製されうる。ジャケットスーツ本体は、袖130にビニールアイソレータと同様の設計及び/又は素材の手袋135を有し得る。
【0030】
本発明のビニールアイソレータは、慣用のビニールアイソレータが有する各種構成を適宜有しうる。例えば本発明のビニールアイソレータは、フィルターにより清浄化された空気を給気する手段、排気手段、ビニールアイソレータ内部の内圧を、外部の環境圧よりも高く保つ手段等を備えうる。また本発明のビニールアイソレータは、給気、排気の調節弁や制御手段も、適宜備え得る。また場合によりビニールアイソレータは、防除ガス供給手段を有しうる。ビニールアイソレータ内部の内圧は、外部の環境圧よりも高く保たれるのみならず、ジャケットスーツ内部よりも高く保たれるようにする。これにより漏れがあった場合には空気がジャケットスーツ内に流れるようにし、ビニールアイソレータ内の無菌性を担保する。
【0031】
ある実施形態において、本発明のビニールアイソレータは例えば縦方向100~400cm、例えば200cm、横方向100~400cm、例えば200cm、高さ100~400cm、例えば200cmの寸法であり得るがこれに限らない。本発明のジャケットスーツ100をその中に収容するビニールアイソレータを、本明細書においてビニールチャンバー180と呼ぶことがある。本発明のビニールチャンバー180は、蛇腹トンネル140を吊り下げるための吊棒145を有しうる。吊棒145は、例えばビニールチャンバー180の天井付近に配置しうる。ある実施形態において吊棒145は、水平に配置する。ある実施形態において、吊棒145は、想定される作業者の動線上に沿って配置する。ある実施形態において、本発明のビニールチャンバー180は、1以上のステリルロック184を有しうる。ステリルロック184を介して、滅菌された物をビニールチャンバー180内に導入したり、ビニールチャンバー180内の物又は無菌動物を、外部に出すことができる。ある実施形態において本発明のビニールチャンバー180は、ファスナー183を有しうる。ある実施形態において、ファスナー183は、本発明のジャケットスーツ100の中に作業員が入った状態で、そのままファスナー183を介してビニールチャンバー180から出たり、ビニールチャンバー180内に入ることができる程度の大きな寸法であり得る。ある実施形態では、ファスナー183は長さが例えば100~200cm、例えば150~180cmであり得るがこれに限らない。ある実施形態において、ビニールチャンバー180は、給気用フィルターユニット181及び排気用フィルターユニット182を有しうる。
【0032】
ある実施形態では、本発明のビニールチャンバー180は、1以上のジャケットスーツ100を備えている。別の実施形態では、本発明のビニールチャンバー180は、2以上のジャケットスーツ100を備えている。ジャケットスーツ100が2以上あると、操作者は、第1のスーツの中に入って、ビニールチャンバー180内にある第2のスーツの外側(ビニールアイソレータ側)についての保守、整備、点検、洗浄作業を行うことができる。次いで、保守、整備が完了した第2のスーツに入り、第1のスーツの保守、点検を行うことができる、という利点がある。
【0033】
蛇腹トンネル140は、例えば次の手順で作製しうるが、製造方法はこれに限らない。生地165、例えばビニールターポリン生地を用意し、完成時の寸法に応じて、型紙を用意し、型紙に合わせてビニールターポリン生地を切り取る。ビニールターポリン生地に、補強材料142を通すための紐通しを取り付ける。ビニールターポリン生地を丸め、トンネル形状(例えば円錐台形状)となるよう、側部にある接着目と接着目とを接着する。このとき、紐通しがトンネルの外側に配置されるようにする。次に補強材料142を、トンネル表面の紐通し160に沿って通す。複数の紐通し160が補強材料142を完全に覆う必要はなく、紐通し160と紐通し160との間から、部分的に補強材料142が外部に露出してもよい。補強材料142は、露出した箇所から、或いは紐通し161ごと、接続部146で固定することができる。蛇腹トンネル140は、その両端にリングを有してもよく、これらは上記に記載した手順で連結しうる。蛇腹トンネル140は吊り下げるための接続部材、すなわち吊り下げ部材144を有し得る。これらは上記に記載した手順で蛇腹トンネル140に連結しうる。すなわち、蛇腹トンネル140の外側の補強材料142を接続部146(例えばS字フック又はクリップ等)で固定することができる。蛇腹トンネル140は、上記に記載した手順で、ジャケットスーツ100に連結しうる。また蛇腹トンネル140は、高周波溶着、接着剤、又は超音波溶着等によりビニールアイソレータ又はビニールチャンバー180に取り付けることができる。蛇腹トンネル140のテープのコーティング剤は熱可塑性樹脂であってもよくポリウレタン樹脂であってもよい。他の熱可塑性合成樹脂材料も使用しうる。ジャケットスーツ100に連結するヘルメット120、ブーツ110についても同様である。これらが予め装着されたジャケットスーツを用いてもよい。ビニールアイソレータに連結したジャケットスーツ100に、送風手段を取り付けることができる。送風手段は、スーツ内部まで延びる送風ホース150を有し得る。送風は慣用のフィルターブロワーユニット155により行うことができる。排気手段は設けてもよく省略してもよい。この製造方法は、蛇腹トンネル140の取付加工が容易であり、空気漏洩の可能性も少なく、また作業者の出入も容易である。また、補強材料142及び吊り下げ部材144を使用することにより、蛇腹トンネル140を伸ばした場合にもたわむことなく作業することができる。
【0034】
別の実施形態では、蛇腹トンネル140を、例えば次の手順で作製しうる。生地165、例えばビニールターポリン生地を用意し、完成時の寸法に応じて、型紙を用意し、型紙に合わせてビニールターポリン生地を切り取る。ビニールターポリン生地に、補強材料142を通すための紐通しを取り付ける。ビニールターポリン生地を丸め、トンネル形状(例えば円錐台形状)となるよう、側部にある接着目と接着目とを接着する。このとき、紐通しがトンネルの外側に配置されるようにする。次に補強材料142を、トンネル表面の紐通しに沿って通す。次に補強されたトンネルを裏返して、補強材料142が内側に配置されるようにする。蛇腹トンネル140は、その両端にリングを有してもよく、これらは上記に記載した手順で連結しうる。蛇腹トンネル140は吊り下げるための接続部材、すなわち吊り下げ部材144を有し得る。これらは上記に記載した手順で蛇腹トンネル140に連結しうる。蛇腹トンネル140は、上記に記載した手順で、ジャケットスーツ100に連結しうる。また蛇腹トンネル140は、高周波溶着、接着剤、又は超音波溶着等によりビニールアイソレータ又はビニールチャンバー180に取り付けることができる。蛇腹トンネル140のテープのコーティング剤は熱可塑性樹脂であってもよくポリウレタン樹脂であってもよい。他の熱可塑性合成樹脂材料も使用しうる。ジャケットスーツ100に連結するヘルメット120、ブーツ110についても同様である。これらが予め装着されたジャケットスーツを用いてもよい。ビニールアイソレータに連結したジャケットスーツ100に、送風手段を取り付けることができる。送風手段は、スーツ内部まで延びる送風ホース150を有し得る。送風は慣用のフィルターブロワーユニット155により行うことができる。排気手段は設けてもよく省略してもよい。この製造方法では、補強材料142が蛇腹トンネル140を内側から補強することができる。また、補強材料142及び吊り下げ部材144を使用することにより、蛇腹トンネル140を伸ばした場合にもたわむことなく作業することができる。
【0035】
ある実施形態において、本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、長期間にわたり無菌動物飼育内で作業を行っても、実質的な空気の漏れがない。本明細書において、長期間にわたり無菌動物飼育内で作業を行っても、実質的な空気の漏れがない、とは、蛇腹トンネル付きジャケットスーツをビニールアイソレータに接続して、作業員が中に入り、ビニールアイソレータ内で作業を行っても、空気の漏洩がないか、又は直径0.01 mmの孔による空気漏れよりも低い空気漏れしか示さないことをいう。これは例えば、蛇腹トンネル付きジャケットスーツを取り付けた無菌動物飼育装置を加圧した後、例えば300Pa加圧した後、1分毎11回連続でチャンバーの圧力を例えばマルチ環境測定機器(testo-435)にて連続測定したときに、空気の漏洩がないか否か、或いは、空気漏洩が0.5Vol%/h以下であるか否かを試験することにより評価することができる。ただし、空気漏れ試験の試験方法は、これに限らない。
【0036】
ある実施形態において、本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツを備えた無菌動物飼育装置、すなわち本発明のビニールチャンバー180は、300Pa加圧した後、10分ごとに2分間、チャンバーの圧力をtesto-435測定機器にて連続測定したときに、直径0.01 mmの孔による空気漏れよりも低い空気漏れしか示さない。
【0037】
ある実施形態において、ビニールアイソレータを陰圧とした場合、本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、ビニールチャンバーよりも陰圧とすることができる。これにより、ジャケットスーツ内からの汚染や漏れを防止し得る。ある実施形態において、本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、手袋と同じ気圧、例えば陽圧とすることができる。
【0038】
ビニールアイソレータ(無菌動物飼育装置)は通常の大きさのものでも大型のものでも小型のものでもよい。蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、目的に応じて種々の寸法のものでありうる。ある実施形態において、ビニールアイソレータは、大型動物飼育用、例えばサル、ブタ、ニワトリ、イヌ、ネコ用の装置である。ある実施形態において、ビニールアイソレータは株式会社ジックにより市販されているものであってもよく、これと同等品でもよく、またその均等物であってもよい。
【0039】
従来は、装置全体にビニールをかぶせる、あるいは装置を無菌の準備室に接続するなどして、装置の外部環境又は準備室を無菌とした上で、ジャケットスーツに入った作業員がそこでジャケットスーツを無菌化し、その後装置に入る必要があった。本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツであれば、ジャケットスーツを最初からビニールアイソレータ内に配置しておくことができ、作業員のジャケットスーツ内への、すなわちビニールアイソレータ内への出入りが容易である。このことは、一時的な休憩が必要な場合に特に有利である。操作者が蛇腹トンネル内を通ることから、操作者がジャケットスーツに出入する毎にジャケットスーツを分解したり、ジャケットスーツ全体について滅菌操作を行う必要がないからである。また、本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツであれば、ビニールアイソレータ内での比較的長時間の作業も可能となる。このことは、ビニールアイソレータ内で長時間作業する操作者の物理的負担や身体的負担を軽減する。また本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、針金の張りで伸縮が容易であり、使用時にはビニールアイソレータ内を自由に動き回ることができ、不使用時にはコンパクトに折りたたんでおくことができる。従来のホースが接続されたジャケットスーツに関し、ホース部分の径を拡大しただけでは、操作者が簡便に出入りすることができず、ホース部分がたわんでしまったり、ホース部分を下から支える必要があり、不都合であった。これに対し、本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、操作者がジャケットスーツ内に出入りするときに蛇腹部分をコンパクトに折りたたむことができるため、これを跨げば容易にジャケットスーツ内に入ることができ、有利である。また特定の実施形態の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、螺旋状の補強部材を吊り下げ部材で吊ることにより、ビニールアイソレータ内での移動も容易である。また本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、背中が大きく開いているため、緊急時や危機の際には直ちに脱出可能であるとともに、基本的換気ができるため、給気手段の不具合や故障があっても、操作者に直ちに支障とならない。また、特定の実施形態の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは頭部への送風空気により熱気が除去できるとともに、防音性、静音性も良好である。すなわち本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、安全性と作業性、快適性を同時に実現し、各種作業に応用できると期待される。
【0040】
[実施形態1]
[蛇腹トンネルの製造方法]
蛇腹トンネルの材料として、ビニールターポリン生地を使用した。完成時のトンネルの寸法が、径違いで、直径90cm(ビニールアイソレータ側)及び直径70cm(ジャケットスーツ側)となり、長手方向の長さが150cmとなるよう、型紙を用意し、型紙に合わせてビニールターポリン生地を切り取った(蛇腹トンネルを製造するための生地165)。このビニールターポリン生地に、補強材料142を通すための紐通し160を取り付けた。各紐通し160は、補強材料142を通す方向が10cm程度であり、紐通し160と紐通し160との間の間隔(補強材料142方向の間隔)は約5cm程度、間隔を開けた。これにより補強材料142を通す手作業を容易にした。また、完成時に螺旋状となる補強材料142の、螺旋の一巻きと一巻きの間隔幅が20cmとなるよう、紐通し160を配置した。補強材料142は、直径2mm、長さ30mのステンレス製の針金を用いた。
【0041】
まず、ビニールターポリン生地165を略円錐台形状にし、トンネル形状とした。すなわち、ビニールターポリン生地165の2つの端162を接着し、このとき、紐通し160が蛇腹トンネル140の外側に配置されるようにした。次に補強材料142(針金)を、トンネル表面の紐通しに沿って通した。次に補強材料142(針金)で補強されたトンネルを裏返して、補強材料142(針金)が内側に配置されるようにした。
【0042】
[蛇腹トンネルの吊り下げ構造の加工方法]
次に、蛇腹トンネル140を、吊り下げ部材144で吊り下げることができるように加工した。蛇腹トンネル140の上部のうち、山となる部分に円形の穴を開けた。そこに接続部146として略円錐台形状のシリコン製ゴム栓147をトンネル内部から、蛇腹トンネルの生地165を伸ばしながら押し出しすようにして填め込んだ。次にゴム栓147の側面に接着剤を塗布し、生地165にテープ止めした。ゴム栓147を固定したら、その内部を貫通するよう金属部材149を通した。ゴム栓147は、予め小さな孔が空いているものであり得る。次に、ゴム栓147に接続した金属部材149に、L字ネジ143を接続した。L字ネジ143は吊り下げ部材144(鎖)で吊り下げることができる。L字ネジ143を、S字フック148に引っかけて、吊り下げ部材144(鎖)でビニールアイソレータルームの天井付近に配置された吊棒145に吊す。吊り下げ部材144は、伸縮可能な弾性材料とすることができる。
【0043】
[実施形態2]
[別の実施形態の蛇腹トンネルの製造方法]
この実施形態では、補強材料142が蛇腹トンネル140の外側に配置される、蛇腹トンネルを製造する。蛇腹トンネルの材料として、ビニールターポリン生地を使用した。完成時のトンネルの寸法が、径違いで、直径90cm(ビニールアイソレータ側)及び直径70cm(ジャケットスーツ側)となり、長手方向の長さが150cmとなるよう、型紙を用意し、型紙に合わせてビニールターポリン生地を切り取った(蛇腹トンネルを製造するための生地165)。このビニールターポリン生地に、補強材料142を通すための紐通し160を取り付けた。各紐通し160は、補強材料142を通す方向が10cm程度であり、紐通し160と紐通し160との間の間隔(補強材料142方向の間隔)は約5cm程度、間隔を開けた。これにより補強材料142を通す手作業を容易にした。また、完成時に螺旋状となる補強材料142の、螺旋の一巻きと一巻きの間隔幅が20cmとなるよう、紐通し160を配置した。補強材料142は、直径2mm、長さ30mのステンレス製の針金を用いた。
【0044】
まず、ビニールターポリン生地165を略円錐台形状にし、トンネル形状とした。すなわち、ビニールターポリン生地165の2つの端(接着目)162を接着し、このとき、紐通し160が蛇腹トンネル140の外側に配置されるようにした。次に補強材料142(針金)を、トンネル表面の紐通しに沿って通した。
【0045】
[別の実施形態の蛇腹トンネルの吊り下げ構造]
次に、蛇腹トンネル140を、吊り下げ部材144で吊り下げる。例えば、S字フック148により、蛇腹トンネル140の外側の補強材料142を、下から支える。S字フック148は、補強材料142を覆う紐通し160に設けられた2箇所のハトメ141を通り、補強材料142を下から支えることができる。或いは、S字フック148は、生地165に取り付けられた紐通し160と紐通し160の間の、補強材料142が露出している部分を介して、補強材料142を下から支えることができる。或いはクリップを有するかクリップ形状である接続部146を使用することもでき、当該クリップは補強材料142をつまんで固定化することができる。クリップは補強材料142を紐通し160ごしにつまむことができ、或いは、生地165に取り付けられた紐通し160と紐通し160の間の補強材料142が露出している部分において補強材料142をつまむことができる。吊り下げ部材144でビニールアイソレータルームの天井付近に配置された吊棒145に吊す。吊り下げ部材144は、伸縮可能な弾性材料とすることができる。
【0046】
[実施形態3]
[蛇腹トンネルのジャケットスーツへの取り付け]
ジャケットスーツは以下の手順で作製した。ジャケットスーツを製造するための生地101を用意し、スーツ形状となるよう、各部位をウェルダー加工により溶接した。用いたウェルダー装置は精電舎電子工業株式会社のKV-3000T型であった。使用電力は三相200Vの容量3KWとした。溶着は、装置同調器メモリを10に設定し、タイマーを1.5秒程にセットし、ビニールの溶着状況を目視により確認しながら、数回押して行った。同様の手順で、ジャケットスーツ100にヘルメット120、ブーツ110及び手袋135を取り付けた。なお、ブーツ110は、ブーツの袖115がpタイルで補強されたものを使用した。pタイルで補強された袖115部分に接着剤を適用し、ジャケットスーツ100と連結した。次いで、これをフィラメントテープで被せ、ブーツ110をジャケットスーツ100と連結した。ヘルメット120は、天板カバー122、天井部材121、送風口123及び五徳125を有するものを使用した。天井部材121には五徳止め126の孔が空いており、そこに五徳125を固定した。また天井部材121は排気口124を有するものを用いた。ヘルメット120の送風口123は、送風ホース150が取り付け可能である。
【0047】
次に、以下の手順で蛇腹トンネル140を、ジャケットスーツ100に取り付けた。
1.蛇腹トンネル140及びジャケットスーツ100を用意する。
2.ジャケットスーツ100の外側の蛇腹-ジャケットスーツ固定部位170に蛇腹トンネル140を取り付ける。取り付けは、上記と同様の高周波ウェルダーでの接着加工により行った。
【0048】
[実施形態4]
[蛇腹トンネル付きジャケットスーツの無菌動物飼育装置への取り付け]
蛇腹トンネル付きジャケットスーツは、以下の手順で無菌動物飼育装置(ビニールチャンバー180)に取り付けた。
1.蛇腹トンネル付きジャケットスーツ及びビニールチャンバー180を用意する。
2.蛇腹トンネル付きジャケットスーツを、蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位172において、ビニールチャンバー180に取り付ける。取り付けは、上記と同様の高周波ウェルダーでの接着加工により行った。
3.蛇腹トンネル140を鎖144で吊す。なお、鎖の他端は、吊棒145に接続されている。
4.送風ホース150を、蛇腹トンネル140の中を通し、ジャケットスーツ100内に導入し、ヘルメット120の送風口123に取り付ける。送風ホース150の他端はフィルターブロワーユニット155に連結されている。
ビニールチャンバー180は、適宜に、ファスナー183、ステリルロック184、給気用フィルターユニット181、排気用フィルターユニット182を有しうる。
【0049】
[実施形態5]
[蛇腹トンネル付きジャケットスーツを備えた無菌動物飼育装置の性能評価]
製造した蛇腹トンネル付きジャケットスーツを備えた無菌動物飼育装置は、以下の手順で空気漏れ試験をすることができる。蛇腹トンネル付きジャケットスーツを備えた無菌動物飼育装置について、1~120分後、例えば10分おきに2時間までの各時点において、装置の内圧の低下があるか否かを測定することができる。或いは、蛇腹トンネル付きジャケットスーツを備えた無菌動物飼育装置について、1分毎11回連続して、装置の内圧の低下があるか否かを測定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明の蛇腹トンネル付きジャケットスーツは無菌動物飼育装置又は無菌動物飼育に用いることができる。
【符号の説明】
【0051】
100 ジャケットスーツ本体(ジャケットスーツ)
101 ジャケットスーツを製造するための生地
102 腰バンド通し
106 ヘルメット取り付け位置
108 手袋取り付け位置
109 ブーツ取り付け位置
110 ブーツ
115 ブーツの袖
120 ヘルメット
121 天井部材
122 天板カバー
123 送風口
124 排気口
125 五徳(笠の五徳)
126 五徳止め
127 送風口接続部
128 天井部材と天井カバーとの間の空間
130 袖
135 手袋
140 蛇腹(蛇腹トンネル)
141 ハトメ
142 補強材料
143 L字ネジ
144 吊り下げ部材
145 吊棒
146 接続部
147 ゴム栓
148 S字フック
149 金属部材
150 送風ホース
155 フィルターブロワーユニット
160 紐通し
161 折り目
162 接着目
163 蛇腹トンネルのジャケットスーツ側の端部
164 蛇腹トンネルのビニールアイソレータ側の端部
165 蛇腹トンネルを製造するための生地
170 蛇腹-ジャケットスーツ固定部位
172 蛇腹-ビニールアイソレータ固定部位
180 ビニールチャンバー
181 給気用フィルターユニット
182 排気用フィルターユニット
183 ファスナー
184 ステリルロック
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