(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】バーコード読取り装置、バーコード読取りシステム、バーコード読取り方法、及びバーコード読取りプログラム
(51)【国際特許分類】
G06K 7/14 20060101AFI20240806BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
G06K7/14 039
G06K7/14 013
G06K7/14 017
G07G1/00 311E
(21)【出願番号】P 2023013762
(22)【出願日】2023-02-01
【審査請求日】2023-02-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】佐野 雅興
【審査官】田中 啓介
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/218542(WO,A1)
【文献】特開2014-059712(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K1/00-7/14
G06K17/00-19/18
G07G1/00-5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移
し、
前記特定1次元バーコードは、前記特定1次元バーコードであることを示す左キャラクタデータと、設定パラメータとなる右キャラクタデータと、によって構成される、
バーコード読取り装置。
【請求項2】
前記遷移は、前記特定1次元バーコードにより定められた時間の間である、
請求項1に記載のバーコード読取り装置。
【請求項3】
前記2次元バーコードを読取った場合、前記特定1次元バーコードのデータが削除される、
請求項1又は2に記載のバーコード読取り装置。
【請求項4】
前記2次元バーコードは、前記特定1次元バーコードにより定められた種類の2次元バーコードである、
請求項1又は2に記載のバーコード読取り装置。
【請求項5】
前記特定1次元バーコードは、13桁のバーコードであり、先頭から7桁目までが0以外の同じ数値である、
請求項1又は2に記載のバーコード読取り装置。
【請求項6】
端末装置とバーコード読取り装置とを備えた、バーコード読取りシステムであって、
前記端末装置は、特定1次元バーコード及び2次元バーコードを表示し、
前記バーコード読取り装置は、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移
し、
前記特定1次元バーコードは、前記特定1次元バーコードであることを示す左キャラクタデータと、設定パラメータとなる右キャラクタデータと、によって構成される、
バーコード読取りシステム。
【請求項7】
端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する、
処理をコンピュータが実行
し、
前記特定1次元バーコードは、前記特定1次元バーコードであることを示す左キャラクタデータと、設定パラメータとなる右キャラクタデータと、によって構成される、
バーコード読取り方法。
【請求項8】
端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する、
処理をコンピュータに実行さ
せ、
前記特定1次元バーコードは、前記特定1次元バーコードであることを示す左キャラクタデータと、設定パラメータとなる右キャラクタデータと、によって構成される、
バーコード読取りプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バーコード読取り装置、バーコード読取りシステム、バーコード読取り方法、及びバーコード読取りプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の技術革新に伴う情報量の増加によって、QRコード(登録商標)等の2次元バーコードが普及している。
商品には、例えば、商品の値段を示す1次元バーコードと製造物の詳細な情報を示す2次元バーコードの両方が付されていることが多い。一方で、端末装置には、例えば、値引きクーボン等の2次元バーコードが表示されることが多い。
【0003】
バーコード読取り装置では、1次元バーコード、及び2次元バーコードを読取る場合があるので、両方のバーコードを読取れる設定がされている。
【0004】
ところで、特許文献1には、複数のバーコードをスキャナ部で同時に読取らせて値引き商品の値段を登録処理する商品販売データ装置が開示されている。複数のバーコードのうちの1つが単品コードのバーコードであり、残りが読捨てのバーコードである場合、単品コードに対応する単価データから商品販売データが得られて売上登録処理される。一方で、1つが単品コードのバーコードであり、残りが売値変更情報のバーコードである場合、単品コードに対応する単価データが売値変更情報に基づいて変更された後、売上登録処理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
バーコード読取り装置では、商品に付された1次元バーコードを読取る場合、1次元バーコード、及び2次元バーコードを読取る設定がされているため、誤って1次元バーコードの近傍に付された2次元バーコードを読取ってしまう問題があった。
なお、上述した特許文献1に開示された商品販売データ装置は、2次元バーコードについては何ら開示していない。
【0007】
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、意図しないバーコードの読取りを制限することができるバーコード読取り装置、バーコード読取りシステム、バーコード読取り方法、及びバーコード読取りプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係るバーコード読取り装置は、端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。
【0009】
本開示の一態様に係るバーコード読取りシステムは、端末装置とバーコード読取り装置とを備えた、バーコード読取りシステムであって、前記端末装置は、特定1次元バーコード及び2次元バーコードを表示し、前記バーコード読取り装置は、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。
【0010】
本開示の一態様に係るバーコード読取り方法は、端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する、処理をコンピュータが実行する。
【0011】
本開示の一態様に係るバーコード読取りプログラムは、端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示により、意図しないバーコードの読取りを制限することができるバーコード読取り装置、バーコード読取りシステム、バーコード読取り方法、及びバーコード読取りプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態1に係るバーコード読取り装置が特定1次元バーコード及び2次元バーコードを読取る際の模式図である。
【
図2】実施形態1に係るバーコード読取り方法の流れを示すフローチャートである。
【
図3】実施形態2に係るバーコード読取りシステムの構成を示すブロック図である。
【
図4】実施形態2に係るバーコード読取り装置がバーコードを読取る際の模式図である。
【
図5】実施形態2に係るバーコード読取り装置がバーコードを読取る際の模式図である。
【
図6】実施形態2に係るバーコード読取り装置がバーコードを読取る際の模式図である。
【
図7】実施形態2に係るバーコード読取り装置がバーコードを読取る際の模式図である。
【
図8】実施形態2に係るバーコード読取り方法の流れを示すフローチャートである。
【
図9】実施形態2に係るバーコード読取り方法の流れを示すフローチャートである。
【
図10】実施形態2に係るバーコード読取り方法の流れを示すフローチャートである。
【
図11】実施形態2に係るバーコード読取り方法の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施形態を通じて本開示を説明するが、請求の範囲に係る開示を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0015】
<実施形態1>
<バーコード読取り装置>
以下、図面を参照して本開示の実施形態1について説明する。
図1は、実施形態1に係るバーコード読取り装置が特定1次元バーコード及び2次元バーコードを読取る際の模式図である。バーコード読取り装置10は、1次元バーコードの読取り可否設定と、2次元バーコードの読取り可否設定と、遷移設定と、を備えている。特定1次元バーコード11と2次元バーコード12とは端末装置13に表示されている。
【0016】
1次元バーコードの読取り可否設定とは、可の場合、バーコード読取り装置10が1次元バーコードを読取ることが可能となり、否の場合、バーコード読取り装置10が1次元バーコードを読取ることができない設定である。
【0017】
同様に、2次元バーコードの読取り可否設定とは、可の場合、バーコード読取り装置10が2次元バーコード12を読取ることが可能となり、否の場合、バーコード読取り装置10が2次元バーコード12を読取ることができない設定である。
【0018】
遷移設定とは、バーコード読取り装置10が特定1次元バーコード11を読取った場合、2次元バーコード12の読取りが制限されている状態から2次元バーコード12の読取りが可能な状態に遷移する設定である。
【0019】
特定1次元バーコード11は、1次元バーコードであり、バーコード読取り装置10を用いて読取ることができる。特定1次元バーコードは、後述するEAN(European Article Number)/JAN(Japanese Article Number)-13等のバーコードにより構成される。
【0020】
バーコード読取り装置10は、1次元バーコードを読取り可否設定と、2次元バーコードを読取り可否設定と、を可にすることによって、端末装置13に表示された特定1次元バーコード11、及び2次元バーコード12を読取ることが可能である。
【0021】
ここで、バーコード読取り装置10は、1次元バーコードの読取り可否設定が可に設定され、2次元バーコードの読取り可否設定が否に設定されているとする。また、バーコード読取り装置10は、遷移設定がされているとする。すなわち、バーコード読取り装置10は、端末装置13に表示された特定1次元バーコード11を読取ることが可能であるが、2次元バーコード12を読取ることが制限されている。
【0022】
この場合、バーコード読取り装置10は、端末装置13に表示された特定1次元バーコード11及び2次元バーコード12のうち、特定1次元バーコード11を読取る。次に、バーコード読取り装置10は、遷移設定がされているため、特定1次元バーコード11を読取った場合、2次元バーコード12の読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。これにより、バーコード読取り装置10は、一時的に端末装置13に表示された2次元バーコード12を読取ることが可能となる。
【0023】
<バーコード読取り方法>
続いて、実施形態1に係るバーコード読取り方法を説明する。
図2は、実施形態1に係るバーコード読取り方法の流れを示すフローチャートである。以下では、バーコード読取り装置10は、1次元バーコードの読取り可否設定が可に設定され、2次元バーコードの読取り可否設定が否に設定されている。また、バーコード読取り装置10は、遷移設定がされている。
【0024】
まず、バーコード読取り装置10は、特定1次元バーコードを読取ったか否かを判定する(ステップST1)。特定1次元バーコードを読取らなかった場合(ステップST1NO)、バーコード読取り装置10は、2次元バーコード12の読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移しない。
【0025】
一方で、特定1次元バーコードを読取った場合(ステップST1YES)、バーコード読取り装置10は、2次元バーコード12の読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。
【0026】
このように、実施形態1に係るバーコード読取り装置10は、2次元バーコード12の読取りを制限する設定がされている。そのため、1次元バーコードと2次元バーコードとが付された商品の1次元バーコードを読取る場合、誤って商品に付された2次元バーコードを読取る虞がない。一方で、端末装置に表示された2次元バーコード12を読取りたい場合、特定1次元バーコード11を読取ることにより、2次元バーコード12の読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。これにより、実施形態1に係るバーコード読取り装置10は、一時的に端末装置13に表示された2次元バーコード12を読取ることが可能となる。よって、意図しないバーコードの読取りを制限することができる。
【0027】
<実施形態2>
<バーコード読取りシステム>
以下、図面を参照して本開示の実施形態2について説明する。
図3は、実施形態2に係るバーコード読取りシステムの構成を示すブロック図である。実施形態2に係るバーコード読取りシステム20は、バーコード読取り装置21と端末装置22とを備える。
【0028】
端末装置22は、特定1次元バーコード及び2次元バーコードを表示する。端末装置22は、特定1次元バーコード及び2次元バーコードを同時に表示する。しかし、これに限定されることはなく、端末装置22は、まず特定1次元バーコードを表示して、次に2次元バーコードを表示してもよい。
【0029】
<バーコード読取り設定>
バーコード読取り装置21は、1次元バーコードの読取り可否設定と、2次元バーコードの読取り可否設定と、遷移設定と、を備えている。
図4~
図6を参照しながら、各設定について詳細に説明する。
図4~
図6は、実施形態2に係るバーコード読取り装置がバーコードを読取る際の模式図である。なお、
図4において、商品G1に付された1次元バーコード31の情報は必要であるが、商品G1に付され2次元バーコード32の情報は不要であるとする。
図5において、商品G1に付された1次元バーコード31、及び2次元バーコード32の情報が必要であるとする。
図6において、端末装置22に表示された特定1次元バーコード221の情報は不要であるが、端末装置22に表示された2次元バーコード222の情報は必要であるとする。
【0030】
図4~
図6に示すように、バーコード読取り装置21は、ホスト機器H1と有線又は無線接続されている。バーコード読取り装置21は、読取りをした1次元バーコード及び2次元バーコードをデコード処理して、バーコードデータを生成する。バーコード読取り装置21は、生成したバーコードデータをホスト機器H1に対して送信する。一方で、バーコード読取り装置21は、1次元バーコードの読取り可否設定と、2次元バーコードの読取り可否設定と、が否の場合、バーコードの読取り処理を行わない。
【0031】
図4について説明する。
図4では、バーコード読取り装置21は、1次元バーコードの読取り可否設定が可に設定され、2次元バーコードの読取り可否設定が否に設定されている。すなわち、1次元バーコード31を読取る際に、意図しない近辺の2次元バーコード32を読取ってしまう可能性があるため、2次元バーコードの読取り可否設定が否に設定される。また、バーコード読取り装置21は、遷移設定がされていない。この場合、バーコード読取り装置21は、商品G1に付された1次元バーコード31及び2次元バーコード32のうち、1次元バーコード31を読取る。バーコード読取り装置21は、1次元バーコード31をデコード処理して、1次元バーコードデータを生成する。バーコード読取り装置21は、生成した1次元バーコードデータをホスト機器H1に対して送信する。
【0032】
次に、
図5について説明する。
図5では、バーコード読取り装置21は、1次元バーコードの読取り可否設定と2次元バーコードの読取り可否設定とが可に設定されている。通常の運用においては、意図しない近辺の2次元バーコード32を読取らないようにするため、
図4に示すように2次元バーコードの読取り可否設定が否に設定される必要がある。しかし、
図5では、意図的に1次元バーコード31と2次元バーコード32の両方を読取る必要があるため、1次元バーコードの読取り可否設定と2次元バーコードの読取り可否設定とが可に設定されている。
また、バーコード読取り装置21は、遷移設定がされていない。この場合、バーコード読取り装置21は、商品G1に付された1次元バーコード31及び2次元バーコード32の両方を読取る。バーコード読取り装置21は、1次元バーコード31及び2次元バーコード32の両方をそれぞれデコード処理して、1次元バーコードデータ及び2次元バーコードデータを生成する。バーコード読取り装置21は、生成した1次元バーコードデータ及び2次元バーコードデータをホスト機器H1に対して送信する。
【0033】
次に、
図6について説明する。
図6では、バーコード読取り装置21は、1次元バーコードの読取り可否設定が可に設定され、2次元バーコードの読取り可否設定が否に設定されている。また、バーコード読取り装置21は、遷移設定がされている。この場合、バーコード読取り装置21は、端末装置22に付された特定1次元バーコード221及び2次元バーコード222のうち、特定1次元バーコード221を読取る。バーコード読取り装置21は、特定1次元バーコード221をデコード処理して、特定1次元バーコードデータを生成する。
【0034】
ここで、
図6におけるバーコード読取り装置21は、遷移設定がされているため、特定1次元バーコード221を読取った場合、2次元バーコード222の読取りが制限されている状態から2次元バーコード222の読取りが可能な状態に遷移する。これにより、バーコード読取り装置21は、一時的に端末装置22に表示された2次元バーコード222を読取ることが可能となる。バーコード読取り装置21は、端末装置22に表示された2次元バーコード222を読取る。バーコード読取り装置21は、2次元バーコード222をデコード処理して、2次元バーコードデータを生成する。
【0035】
この場合、バーコード読取り装置21は、生成した特定1次元バーコードデータ及び2次元バーコードデータのうち、特定1次元バーコードデータを削除する。すなわち、バーコード読取り装置21は、2次元バーコードデータをホスト機器H1に対して送信する。
【0036】
<連続的なバーコード読取り>
続いて、
図7を参照しながら、バーコード読取り装置21が連続して、バーコードを読取る場合について説明する。
図7は、実施形態2に係るバーコード読取り装置がバーコードを読取る際の模式図である。
図7では、バーコード読取り装置21は、1次元バーコードの読取り可否設定が可に設定され、2次元バーコードの読取り可否設定が否に設定されている。また、バーコード読取り装置21は、遷移設定がされている。
【0037】
図7では、まず、商品G1に付された1次元バーコード31を読取り、次に、端末装置22に表示された2次元バーコード222を読取り、再び、商品G1に付された1次元バーコード31を読取る、連続的なバーコードの読取りを行う。
【0038】
図7に示した、商品G1に付された1次元バーコード31を読取る場合は、
図4に相当する。ただし、バーコード読取り装置21は、
図7では遷移設定がされているが、
図4では遷移設定がされていない。
図7に示した、端末装置22に表示された2次元バーコード222を読取る場合は、
図6に相当する。すなわち、
図7では、
図4に相当する処理を行った後、
図6に相当する処理を行い、再び、
図4に相当する処理を行う。
図7における、
図4及び
図6に相当する処理については説明を省略する。ここでは、端末装置22に表示された2次元バーコード222を読取り、再び、商品G1に付された1次元バーコード31を読取る場合、すなわち、
図6に相当する処理を行い、再び、
図4に相当する処理を行う場合について説明する。
【0039】
バーコード読取り装置21は、遷移設定がされているため、
図6に相当する処理の間、一時的に端末装置22に表示された2次元バーコード222を読取ることが可能となる。より具体的には、バーコード読取り装置21は、特定1次元バーコード221に定められた時間の間だけ、2次元バーコードの読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。特定1次元バーコード221に定められた時間経過後、バーコード読取り装置21は、2次元バーコードの読取りが可能な状態から2次元バーコードの読取りが制限されている状態に戻る。
【0040】
すなわち、
図6に相当する処理を行い、再び、
図4に相当する処理を行う場合、バーコード読取り装置21は、商品G1に付された1次元バーコード31及び2次元バーコード32のうち、1次元バーコード31だけを読取ることができる。
【0041】
商品G1に付された1次元バーコード31の情報は必要であるが、商品G1に付され2次元バーコード32の情報は不要である。また、端末装置22に表示された特定1次元バーコード221の情報は不要であるが、端末装置22に表示された2次元バーコード222の情報は必要である。このように、読取りたいバーコードが異なる場合を連続的に読取っても、バーコード読取り装置21は、必要な情報を正確に読取ることができる。より具体的には、
図7に示すように、連続的なバーコードの読取りを行う場合であっても、誤って、商品G1に付された2次元バーコード32を読取る虞がない。
【0042】
このように、連続的なバーコード読取りを行う場合であっても、バーコード読取り装置21は、遷移設定をすることにより、誤って商品に付された2次元バーコードを読取る虞がない。また、バーコード読取り装置21は、読取りたいバーコードに合わせて設定変更をする手間が不要である。
【0043】
<特定1次元バーコード>
ここで、表1を参照しながら、特定1次元バーコードについて説明する。表1は、端末装置に表示される特定1次元バーコードの一例を示している。表1に示した1111111992029はEAN/JAN-13コードの場合の例である。表1に示すように、特定1次元バーコードは、特定1次元バーコードであることを示す左キャラクタデータと、設定パラメータとなる右キャラクタデータと、によって構成される。
【0044】
【0045】
まず、先頭から7桁目までの左キャラクタデータについて説明する。左キャラクタデータは、例えば、13桁のうち、先頭から7桁目までが0以外の同じ数値である。その他の例として、左キャラクタデータは、例えば、13桁のうち、先頭から7桁がリテール市場において一般に流通していないコードを使用してもよい。
【0046】
次に、先頭から8桁目から13桁目の右キャラクタデータについて説明する。先頭から8桁目及び9桁目は、固定値であり、同じ数値である。固定値は、0~9までの任意の数値である。
【0047】
先頭から10桁目は、特定コードを示す数値である。特定コードを示す数値は、0~9までの任意の数値である。表2を参照しながら、特定コードについて説明する。表2は、特定コードの一例を示している。特定コードとは、予め定められた2次元バーコードの種類を表す数値である。バーコード読取り装置は、特定コードを読取ると、特定コードによって定められた種類の2次元バーコードについて、読取りが制限されている状態から読取りが可能な状態に遷移する。
【0048】
例えば、表2に示すように、特定コードが2である場合、予め定められた2次元バーコードの種類は、QRコード(登録商標)である。バーコード読取り装置は、表1に示した特定1次元バーコードを読取ると、QRコード(登録商標)の読取りが制限されている状態からQRコードの読取りが可能な状態に遷移する。
【0049】
【0050】
先頭から11桁目及び12桁目は、遷移時間を示す数値である。遷移時間を示す数値は、0~9までの任意の数値である。例えば、表1に示した特定1次元バーコードでは、先頭から11桁目が0、先頭から12桁目が2である。そのため、バーコード読取り装置は、表1に示した特定1次元バーコードを読取ると、200ミリ秒間、2次元バーコードの読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。バーコード読取り装置は、200ミリ秒間経過後、2次元バーコードの読取りが可能な状態から2次元バーコードの読取りが制限されている状態に戻る。
【0051】
また、遷移時間は、先頭から11桁目を遷移開始時間として、先頭から12桁目を遷移終了時間として、遷移終了時間から遷移開始時間を差し引いた時間でもよい。例えば、先頭から11桁目が3、先頭から12桁目が9である場合について説明する。この場合、バーコード読取り装置が特定1次元バーコードを読取ってから300ミリ秒後に、2次元バーコードの読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。また、バーコード読取り装置が特定1次元バーコードを読取ってから900ミリ秒後に、2次元バーコードの読取りが可能な状態から2次元バーコードの読取りが制限されている状態に戻る。すなわち、遷移時間は、遷移終了時間から遷移開始時間を差し引いた600ミリ秒間になる。
【0052】
このように、バーコード読取り装置が特定1次元バーコードを読取った場合、特定1次元バーコードにより定められた時間の間、2次元バーコードの読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する。
【0053】
先頭から13桁目は、読誤りがないかをチェックするために、算出されるチェックデジットを示す数値である。チェックデジットの計算方法は、例えば、モジュラス10/3ウェイト方式、パリティチェック方式などを用いる。
【0054】
換言すると、バーコード読取り装置は、表1に示した1111111992029を読取ると、先頭から7桁目までの左キャラクタデータによって、特定1次元バーコードであると判定する。また、バーコード読取り装置は、先頭から10桁目の右キャラクタデータによって、QRコードの読取りが制限されている状態からQRコードの読取りが可能な状態に遷移する。この場合、バーコード読取り装置は、先頭から11桁目及び12桁目の右キャラクタデータによって、200ミリ秒間、QRコードの読取りが可能な状態に遷移する。これにより、バーコード読取り装置は、200ミリ秒間、端末装置に表示されたQRコードを読取ることが可能となる。
【0055】
ここでは、特定1次元バーコードについて、表1に示すように、EAN/JAN-13コードを例に説明した。しかし、特定1次元バーコードは、EAN/JAN-13コードに限定されることはなく、バーコード読取り装置で読取ることができる1次元バーコードである、ITFコード、NW-7(CODABAR)、CODE128であってもよい。この場合、予め決められた2次元バーコードの種類を表す数値である特定コードは、1次元バーコード内のいずれかに含まれる必要がある。
【0056】
<バーコード読取り方法>
続いて、
図8~
図11を参照して、実施形態2に係るバーコード読取り方法を説明する。
図8~
図11は、実施形態2に係るバーコード読取り方法の流れを示すフローチャートである。
図8は、バーコードチェックの流れを示すフローチャートである。
図9は、バーコードチェックの結果、読取るバーコードがEAN/JAN-13コード以外の1次元バーコードの場合である。
図10は、バーコードチェックの結果、読取るバーコードがEAN/JAN-13コードの場合である。
図11は、バーコードチェックの結果、読取るバーコードが2次元バーコードの場合である。
【0057】
なお、
図8~
図11では、バーコード読取り装置は、1次元バーコードの読取り可否設定と2次元バーコードの読取り可否設定と遷移設定とのうちどの設定がされているか不明であるとする。なお、
図9~
図11における送信バッファは、バーコード読取り装置に備えられている。バーコード読取り装置は、デコード処理して得られたバーコードデータを送信バッファに蓄積する。送信バッファは、蓄積したバーコードデータをホスト機器に対して送信する。
【0058】
まず、
図8に示すように、バーコード読取り装置は、バーコードスキャンを行う(ステップST001)。次に、バーコード読取り装置は、スキャンしたバーコードがどの種類のバーコードであるかを判定する(ステップST002)。より具体的には、バーコード読取り装置は、例えば、画像処理部と記憶部を備えており、読取ったバーコードの形状に基づいてバーコードチェックを行う。
【0059】
すなわち、記憶部は、EAN/JAN-13コード以外の1次元バーコード、EAN/JAN-13コード、2次元バーコードの形状を記憶している。画像処理部は、読取ったバーコードの形状が、記憶部におけるどのバーコードの形状に近いかを判定して、バーコードの種類を認識する。
【0060】
次に、
図9を参照しながら、読取るバーコードがEAN/JAN-13コード以外の1次元バーコードの場合について説明する。
【0061】
図9に示すように、バーコード読取り装置は、1次元バーコードの読取り可否設定の可否を判定する(ステップST301)。1次元バーコードの読取り可否設定が可の場合(ステップST301YES)、バーコード読取り装置は、読取ったEAN/JAN-13コード以外の1次元バーコードをデコード処理する(ステップST302)。バーコード読取り装置は、デコード処理して得られたEAN/JAN-13コード以外の1次元バーコードデータを、送信バッファに蓄積する(ステップST303)。さらに、送信バッファは、蓄積したEAN/JAN-13コード以外の1次元バーコードデータをホスト機器に対して送信する(ステップST304)。
【0062】
一方で、1次元バーコードの読取り可否設定が否の場合(ステップST301NO)、バーコード読取り装置は、読取り処理を行わない。
【0063】
次に、
図10を参照しながら、読取るバーコードがEAN/JAN-13コードの場合について説明する。
【0064】
図10に示すように、バーコード読取り装置21は、1次元バーコードの読取り可否設定の可否を判定する(ステップST311)。1次元バーコードの読取り可否設定が可の場合(ステップST311YES)、バーコード読取り装置21は、読取ったEAN/JAN-13コードをデコード処理して、EAN/JAN-13コードデータを生成する(ステップST312)。
【0065】
一方で、1次元バーコードの読取り可否設定が否の場合(ステップST311NO)、バーコード読取り装置は、読取り処理を行わない。
【0066】
バーコード読取り装置は、ステップST312においてデコード処理して得られたEAN/JAN-13コードデータが特定1次元バーコードデータであるか否かを判定する(ステップST313)。より具体的には、バーコード読取り装置は、デコード処理して得られたEAN/JAN-13コードデータの先頭から7桁目までの左キャラクタデータに基づいて判定する。例えば、バーコード読取り装置は、EAN/JAN-13コードデータの先頭から7桁目までが0以外の同じ数値であるか否かを判定する。
【0067】
ステップST312においてデコード処理して得られたEAN/JAN-13コードデータが特定1次元バーコードデータである場合(ステップST313YES)、バーコード読取り装置は、遷移設定の可否を判定する(ステップST314)。
【0068】
一方で、ステップST312においてデコード処理して得られたEAN/JAN-13コードデータが特定1次元バーコードデータでない場合(ステップST313NO)、以下の処理を行う。バーコード読取り装置は、デコード処理して得られたEAN/JAN-13コードデータを、送信バッファに蓄積する(ステップST315)。さらに、送信バッファは、蓄積したEAN/JAN-13コードデータをホスト機器に対して送信する(ステップST316)。
【0069】
次に、バーコード読取り装置が遷移設定されている場合(ステップST314YES)、
図11に示すように2次元バーコードの読取りを一時的に読取ることが可能となる。詳細に関しては後述する。
【0070】
バーコード読取り装置が遷移設定されていない場合(ステップST314NO)、ステップST315及びステップST316における処理を行う。
【0071】
続いて、
図11を参照しながら、読取るバーコードが2次元バーコードの場合について説明する。
【0072】
図11に示すように、バーコード読取り装置は、2次元バーコードの読取り可否設定の可否を判定する(ステップST321)。2次元バーコードの読取り可否設定が可の場合(ステップST321YES)、バーコード読取り装置は、読取った2次元バーコードをデコード処理する(ステップST322)。バーコード読取り装置は、デコード処理して得られた2次元バーコードデータを、送信バッファに蓄積する(ステップST323)。さらに、送信バッファは、蓄積した2次元バーコードデータをホスト機器に対して送信する(ステップST324)。
【0073】
一方で、2次元バーコードの読取り可否設定が否の場合(ステップST321NO)、バーコード読取り装置は、
図10に示したステップST312においてデコード処理して得られた1次元バーコードデータに特定コードが含まれるか否かを判定する。例えば、バーコード読取り装置は、1次元バーコードデータの先頭から10桁目が表2に示した特定コードが含まれるかを判定する。
【0074】
図10に示したステップST312においてデコード処理して得られた1次元バーコードデータに特定コードが含まれる場合(ステップST325YES)、バーコード読取り装置はその特定コードによって定められた2次元バーコードの読取りを一時的に読取ることが可能となる。
【0075】
より具体的には、1次元バーコードデータの先頭から11桁目と12桁目とに基づいて、遷移時間を判定する。この遷移時間に基づいて、バーコード読取り装置は、2次元バーコードの読取りが制限されている状態から2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移を開始する(ステップST326)。例えば、バーコード読取り装置は、1次元バーコードデータの先頭から11桁目の値に基づいて、タイマを開始する。
【0076】
次に、バーコード読取り装置21は、読取った2次元バーコードをデコード処理して、2次元バーコードデータを生成する。(ステップST327)。バーコード読取り装置は、遷移時間経過後、2次元バーコードの読取りが可能な状態から2次元バーコードの読取りが制限されている状態に戻り、遷移を終了する(ステップST328)。例えば、バーコード読取り装置は、1次元バーコードデータの先頭から12桁目の値に基づいて、タイマを終了する。
【0077】
遷移終了後、バーコード読取り装置21は、生成した特定1次元バーコードデータ及び2次元バーコードデータのうち、特定1次元バーコードデータを削除する(ステップST329)。続いて、バーコード読取り装置21は、ステップST323及びステップST324における処理を行う。
【0078】
一方で、
図10に示したステップST312においてデコード処理して得られた1次元バーコードデータに特定コードが含まれない場合(ステップST325NO)、バーコード読取り装置は、2次元バーコードの読取り処理を行わない。
【0079】
このように、実施形態2に係るバーコード読取りシステム20は、特定1次元バーコードにより定められた種類の2次元バーコードの読取りが特定1次元バーコードにより定められた時間の間、可能となる。このような構成により、商品の1次元バーコードと端末装置に表示された2次元バーコードを連続的に読取る場合、誤って商品に付された2次元バーコードを読取る虞がない。よって、意図しないバーコードの読取りを制限することができる。
【0080】
また、上述した実施形態1、2に係るバーコード読取り装置における処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムとして実現可能である。このようなプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0081】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する、
バーコード読取り装置。
(付記2)
前記遷移は、前記特定1次元バーコードにより定められた時間の間である、
付記1に記載のバーコード読取り装置。
(付記3)
前記バーコード読取り装置が前記2次元バーコードを読取った場合、前記特定1次元バーコードのデータが削除される、
付記1又は2に記載のバーコード読取り装置。
(付記4)
前記2次元バーコードは、前記特定1次元バーコードにより定められた種類の2次元バーコードである、
付記1又は2に記載のバーコード読取り装置。
(付記5)
前記特定1次元バーコードは、13桁のバーコードであり、先頭から7桁目までが0以外の同じ数値である、
付記1又は2に記載のバーコード読取り装置。
(付記6)
端末装置とバーコード読取り装置とを備えた、バーコード読取りシステムであって、
前記端末装置は、特定1次元バーコード及び2次元バーコードを表示し、
前記バーコード読取り装置は、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する、
バーコード読取りシステム。
(付記7)
前記遷移は、前記特定1次元バーコードにより定められた時間の間である、
付記6に記載のバーコード読取りシステム。
(付記8)
前記バーコード読取り装置が前記2次元バーコードを読取った場合、前記特定1次元バーコードのデータが削除される、
付記6又は7に記載のバーコード読取りシステム。
(付記9)
前記2次元バーコードは、前記特定1次元バーコードにより定められた種類の2次元バーコードである、
付記6又は7に記載のバーコード読取りシステム。
(付記10)
前記特定1次元バーコードは、13桁のバーコードであり、先頭から7桁目までが0以外の同じ数値である、
付記6又は7に記載のバーコード読取りシステム。
(付記11)
端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する、
処理をコンピュータが実行する、
バーコード読取り方法。
(付記12)
前記遷移は、前記特定1次元バーコードにより定められた時間の間である、
付記11に記載のバーコード読取り方法。
(付記13)
前記2次元バーコードを読取った場合、前記特定1次元バーコードのデータが削除される、
付記11又は12に記載のバーコード読取り方法。
(付記14)
前記2次元バーコードは、前記特定1次元バーコードにより定められた種類の2次元バーコードである、
付記11又は12に記載のバーコード読取り方法。
(付記15)
前記特定1次元バーコードは、13桁のバーコードであり、先頭から7桁目までが0以外の同じ数値である、
付記11又は12に記載のバーコード読取り方法。
(付記16)
端末装置に表示された特定1次元バーコード及び2次元バーコードのうち、前記特定1次元バーコードを読取った場合、前記2次元バーコードの読取りが制限されている状態から前記2次元バーコードの読取りが可能な状態に遷移する、
処理をコンピュータに実行させる、
バーコード読取りプログラム。
(付記17)
前記遷移は、前記特定1次元バーコードにより定められた時間の間である、
付記16に記載のバーコード読取りプログラム。
(付記18)
前記2次元バーコードを読取った場合、前記特定1次元バーコードのデータが削除される、
付記16又は17に記載のバーコード読取りプログラム。
(付記19)
前記2次元バーコードは、前記特定1次元バーコードにより定められた種類の2次元バーコードである、
付記16又は17に記載のバーコード読取りプログラム。
(付記20)
前記特定1次元バーコードは、13桁のバーコードであり、先頭から7桁目までが0以外の同じ数値である、
付記16又は17に記載のバーコード読取りプログラム。
【符号の説明】
【0082】
10、21 バーコード読取り装置
11、221 特定1次元バーコード
12、32、222 2次元バーコード
13、22 端末装置
20 バーコード読取りシステム
31 1次元バーコード
H1 ホスト機器
【要約】
【課題】意図しないバーコードの読取りを制限することができるバーコード読取り装置、バーコード読取りシステム、バーコード読取り方法、及びバーコード読取りプログラムを提供する。
【解決手段】本開示に係るバーコード読取り装置10は、端末装置13に表示された特定1次元バーコード11及び2次元バーコード12のうち、特定1次元バーコード11を読取った場合、2次元バーコード12の読取りが制限されている状態から2次元バーコード12の読取りが可能な状態に遷移する。
【選択図】
図1