(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】衛生用品提供用ディスペンサ
(51)【国際特許分類】
G07F 9/00 20060101AFI20240806BHJP
B65D 85/07 20170101ALI20240806BHJP
B65D 83/08 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
G07F9/00 T
G07F9/00 109C
B65D85/07
B65D83/08 Z
(21)【出願番号】P 2024521909
(86)(22)【出願日】2024-03-26
(86)【国際出願番号】 JP2024012038
【審査請求日】2024-04-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520169878
【氏名又は名称】オイテル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲崎▼山 真
【審査官】小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】特許第7411311(JP,B1)
【文献】特開昭60-157689(JP,A)
【文献】特許第7075553(JP,B1)
【文献】特開2016-067836(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 9/00-11/72
A47K 10/00-10/48
B65G 59/06
B65H 3/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛生用品提供用ディスペンサであって、
筐体と、
前記筐体内に設けられ、衛生用品を収容する収容部と、
前記筐体内に設けられ、前記筐体内の第1位置において、前記収容部から前記衛生用品を受け取り、保持する排出トレイと、
前記筐体内に設けられ、前記排出トレイを、前記第1位置と、前記筐体内の第2位置との間を移動させる移動機構と、
前記筐体に設けられ、前記排出トレイが前記第2位置にある場合、前記排出トレイに保持されている前記衛生用品を、前記筐体の外部へ排出するための排出口と、
前記排出口を閉じる閉位置と、前記排出口を開く開位置との間で移動可能であるように、前記筐体に設けられたドアと、
前記ドアが前記閉位置にあるときと、前記開位置にあるときとで、識別可能な異なるセンシング出力を出力するセンサと、
前記衛生用品の排出のために、前記排出トレイを、前記第1位置から前記第2位置へ移動させ、前記衛生用品が前記排出口から前記筐体の外部へ排出された後、次の衛生用品の受け取りのために、前記排出トレイを、前記第2位置から前記第1位置へ移動させるように、前記移動機構を制御する制御部と
、
前記排出トレイが、前記第2位置から前記第1位置へ移動している途中に、前記センシング出力が、前記閉位置を示さなくなった場合、警報を発する警報部と
を備えた、衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項2】
前記排出トレイが、前記第1位置にあるときに、前記センサからのセンシング出力が前記閉位置を示す場合、前記制御部は、前記移動機構が、前記排出トレイを前記第1位置から前記第2位置へ移動させることを許可する、
請求項1に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項3】
前記排出トレイが、前記第1位置にあるときに、前記センサからのセンシング出力が、前記閉位置を示さない場合、前記制御部は、前記移動機構を動作させない、
請求項1に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項4】
前記警報部はさらに、前記排出トレイが、前記第1位置にあるときに、前記センサからのセンシング出力が、前記閉位置を示さない場合、警報を発す
る、
請求項3に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項5】
前記排出トレイが、前記第1位置にあるときに、前記センサからのセンシング出力が、前記閉位置を示さないことを、通信ネットワークを介して管理サーバへ通知する通信部をさらに備えた、
請求項4に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項6】
前記排出トレイが、前記第2位置にあるときに、前記センサからのセンシング出力が、前記開位置を示すセンシング出力から、前記閉位置を示すセンシング出力に変化した場合、前記制御部は、前記移動機構が、前記排出トレイを前記第2位置から前記第1位置へ移動させることを許可する、
請求項1に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項7】
前記排出トレイが、前記第2位置にあるときに、前記センサからのセンシング出力が、前記閉位置を示さない場合、前記制御部は、前記移動機構を動作させない、
請求項1に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項8】
前記警報部はさらに、前記排出トレイが、前記第2位置にあるときに、前記センサからのセンシング出力が、前記閉位置を示さない場合、警報を発す
る、
請求項7に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項9】
前記排出トレイが、前記第2位置にあるときに、前記センサからのセンシング出力が、前記閉位置を示さないことを、通信ネットワークを介して管理サーバへ通知する通信部をさらに備えた、
請求項8に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項10】
前記排出トレイが、前記第2位置にあるとき、前記排出口から前記収容部までの経路を塞ぎ、外部からの、前記排出口を介した前記収容部への物理的なアクセスを阻止する、
請求項1に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項11】
前記排出トレイは、前記第2位置にあるとき、前記収容部に収容されている衛生用品を受け取ることができない、
請求項1に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【請求項12】
前記排出トレイが、前記第2位置から前記第1位置へ移動している途中に、前記センシング出力が、前記閉位置を示さなくなったことを
、通信ネットワークを介して管理サーバへ通知する通信部をさらに備えた、
請求項
1に記載の衛生用品提供用ディスペンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばトイレに設置され、生理用品やポケットティッシュのような衛生用品を提供する衛生用品提供用ディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
女性の社会進出により、女性のライフスタイルが大きく変化し、そのことにより生じる問題もある。その1つが女性特有の身体現象である生理に関わる問題である。
【0003】
生理期間中、女性は、経血が漏れないように、ナプキンやタンポン等の生理用品を使用する。従って、女性は、一般に、生理期間が近付くと、これら生理用品を携行している。
【0004】
生理による経血量は、日によって変化するが、経血のついた生理用品は、長時間放置すると、ばい菌が繁殖する原因になったり、ムレや臭いの原因となる恐れもある。従って、生理期間中は、通常、2~3時間に1度の頻度で、生理用品を交換する必要がある。
【0005】
従って、例えば、飲食店やホテルでは、生理が予定よりも早く来てしまい、生理用品を持ち合わせていない女性客のために、女性用トイレの例えば洗面台のわきの籠の中に生理用品を置いてあるところもある。希望者は籠から生理用品を自由に取り出して、使用することができる。
【0006】
これは、理想的なことではあるが、自由に取り出すことができることを良いことに、必要ない場合であっても、持ち帰ることができる。極端な話、生理中ではない人が、すべて持ち去って行くことだってできてしまう。これは、置いてくれた側(例えば、飲食店やホテル)の折角の好意を台無しにする残念な行為であり、実際に使用したい人がいても、使えない場合が生じるという皮肉な結果をもたらす恐れがある。
【0007】
また、生理用品が単に籠の中に置いてあるだけの状態では、誰でも触れることができることから、使用をためらう人もいる。例えば、病原となるウィルスが流行している状況においては、誰が触ったのかも分からないものには触れること自体非常に不安であるからである。
【0008】
一方、このような不安を払拭しつつ、必要とする女性に、生理用品を提供する手段として、特許文献1~7のように、生理用品を収容したディスペンサが使用されている。
【0009】
実際、福利厚生の一環として、このようなディスペンサを、女性用トイレの個室に設置し、生理が予定よりも早く来てしまい、生理用品を持ち合わせていない女性社員が、生理用品を自由に利用できるようにしている企業もある。
【0010】
この種のディスペンサでは、生理用品が内部に収容されており、生理用品を取り出す際には、内部から1つずつ排出されるので、生理用品は、不特定多数の人によって触られることはない。従って、使用希望者は、不快感を抱くことなく、生理用品を安心して使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】日本国特許第7064096号公報
【文献】日本国特許第7075553号公報
【文献】日本国特許第7163519号公報
【文献】日本国特許第7174878号公報
【文献】日本国特許第7174884号公報
【文献】日本国特許第7192154号公報
【文献】日本国特許第7290371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
この種のディスペンサは、生理用品を取り出すことができるユーザを、生理期間中のユーザに限定している。また、生理期間中であっても、1人のユーザが、生理用品を無制限に取り出すことが無いように、一度生理用品を取り出したユーザに対して、所定時間(例えば、2時間)を経過するまで、生理用品を提供しないようにプログラムされたソフトウェアが組み込まれている。
【0013】
しかしながら、この種のディスペンサの中には、生理用品が排出される排出口が、指が入る程度の大きさのものもある。この場合、悪意のあるユーザが、排出口から指を入れることによって、生理用品を力ずくで抜き取ることを試みることも可能である。このような力ずくの行為に対しては、前述したようなソフトウェア的に設けた制限だけでは十分ではなく、ハードウェア的な対応も必要となる。
【0014】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、内部に収容している衛生用品の、不正な抜き取りを阻止するように工夫された、衛生用品提供用ディスペンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0016】
本発明の第1の態様は、衛生用品提供用ディスペンサであって、筐体と、筐体内に設けられ、衛生用品を収容する収容部と、筐体内に設けられ、筐体内の第1位置において、収容部から衛生用品を受け取り、保持する排出トレイと、筐体内に設けられ、排出トレイを、第1位置と、筐体内の第2位置との間を移動させる移動機構と、筐体に設けられ、排出トレイが第2位置にある場合、排出トレイに保持されている衛生用品を、筐体の外部へ排出するための排出口と、排出口を閉じる閉位置と、排出口を開く開位置との間で移動可能であるように、筐体に設けられたドアと、ドアが閉位置にあるときと、開位置にあるときとで、識別可能な異なるセンシング出力を出力するセンサと、衛生用品の排出のために、排出トレイを、第1位置から第2位置へ移動させ、衛生用品が排出口から筐体の外部へ排出された後、次の衛生用品の受け取りのために、排出トレイを、第2位置から第1位置へ移動させるように、移動機構を制御する制御部とを備えた、衛生用品提供用ディスペンサである。
【0017】
本発明の第2の態様は、排出トレイが、第1位置にあるときに、センサからのセンシング出力が閉位置を示す場合、制御部は、移動機構が、排出トレイを第1位置から第2位置へ移動させることを許可する、第1の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0018】
本発明の第3の態様は、排出トレイが、第1位置にあるときに、センサからのセンシング出力が、閉位置を示さない場合、制御部は、移動機構を動作させない、第1の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0019】
本発明の第4の態様は、排出トレイが、第1位置にあるときに、センサからのセンシング出力が、閉位置を示さない場合、警報を発する警報部をさらに備えた、第3の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0020】
本発明の第5の態様は、排出トレイが、第1位置にあるときに、センサからのセンシング出力が、閉位置を示さないことを、通信ネットワークを介して管理サーバへ通知する通信部をさらに備えた、第4の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0021】
本発明の第6の態様は、排出トレイが、第2位置にあるときに、センサからのセンシング出力が、開位置を示すセンシング出力から、閉位置を示すセンシング出力に変化した場合、制御部は、移動機構が、排出トレイを第2位置から第1位置へ移動させることを許可する、第1の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0022】
本発明の第7の態様は、排出トレイが、第2位置にあるときに、センサからのセンシング出力が、閉位置を示さない場合、制御部は、移動機構を動作させない、第1の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0023】
本発明の第8の態様は、排出トレイが、第2位置にあるときに、センサからのセンシング出力が、閉位置を示さない場合、警報を発する警報部をさらに備えた、第7の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0024】
本発明の第9の態様は、排出トレイが、第2位置にあるときに、センサからのセンシング出力が、閉位置を示さないことを、通信ネットワークを介して管理サーバへ通知する通信部をさらに備えた、第8の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0025】
本発明の第10の態様は、排出トレイが、第2位置にあるとき、排出口から収容部までの経路を塞ぎ、外部からの、排出口を介した収容部への物理的なアクセスを阻止する、第1の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0026】
本発明の第11の態様は、排出トレイは、第2位置にあるとき、収容部に収容されている衛生用品を受け取ることができない、第1の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0027】
本発明の第12の態様は、排出トレイが、第2位置から第1位置へ移動している途中に、センシング出力が、閉位置を示さなくなった場合、警報を発する警報部をさらに備えた、第1の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0028】
本発明の第13の態様は、排出トレイが、第2位置から第1位置へ移動している途中に、センシング出力が、閉位置を示さなくなったことを、通信ネットワークを介して管理サーバへ通知する通信部をさらに備えた、第12の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0029】
本発明の第14の態様は、制御部は、排出トレイが第1位置から第2位置へ移動した回数をカウントし、収容部に収容された衛生用品の在庫を検出する在庫センサと、在庫センサによる検出結果から把握される衛生用品の在庫の減少量と、カウントされた回数とが異なる場合、警報を発する警報部とをさらに備えた、第1の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【0030】
本発明の第15の態様は、在庫センサによる検出結果から把握される衛生用品の在庫の減少量と、カウントされた回数とが異なることを、通信ネットワークを介して管理サーバへ通知する通信部をさらに備えた、第14の態様の衛生用品提供用ディスペンサである。
【発明の効果】
【0031】
本発明の衛生用品提供用ディスペンサによれば、内部に収容している衛生用品の、不正な抜き取りを阻止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】
図1は、トイレの個室に設置した本発明の実施形態に係る衛生用品提供用ディスペンサの外観斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のディスペンサのフロントカバーを開いた状態を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2のフロントカバーを開いた状態のディスペンサを右側から見た側面図である。
【
図4】
図4は、
図1のディスペンサを背面側から見た斜視図である。
【
図5】
図5は、
図2のディスペンサの収容部にある排出トレイの取付構造を示す分解斜視図である。
【
図6】
図6は、
図2のディスペンサの収容部にある排出トレイを拡大して示す部分拡大斜視図である。
【
図9】
図9は、
図2のドアユニットのドアを示す斜視図である。
【
図10】
図10は、
図2のドアユニットのドアを開いた状態の要部を部分的に拡大して示す部分拡大正面図である。
【
図11】
図11は、
図2のドアユニットのドアの開閉検知動作について説明するための概略図である。
【
図12】
図12は、
図2のディスペンサの収容部にある在庫センサのレイアウトを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明や、重複した説明は適宜省略する。
【0034】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る衛生用品提供用ディスペンサ10(以下、単にディスペンサ10と称する)は、略矩形箱状の筐体11を有する。筐体11は、リヤケース12とフロントケース13を有する。ディスペンサ10は、例えば、
図1に示すように、女性用トイレの各個室の壁1に取り付けられる。以下、ディスペンサ10を壁1と垂直な方向から見て、上下、前後、左右の各方向を規定する。
【0035】
ディスペンサ10が取り扱う衛生用品は、女性の生理用のナプキンやタンポン、ポケットティッシュなどである。ディスペンサ10は、他の衛生用品として、例えば小さく折り畳んでパッケージで包んだ紙パンツや紙おむつなどを取り扱うことも可能である。ディスペンサ10は、取り扱う衛生用品のサイズに合わせた大きさに設計すればよい。本実施形態では、ディスペンサ10は、一例として、ナプキンN(
図2)を取り扱うものであり、また、ディスペンサ10は、ナプキンNに類する一定のサイズのナプキンまで取り扱いが可能な大きさに設計されている。
【0036】
リヤケース12は、後壁121、天壁122、底壁123、左側の側壁124、及び右側の側壁125を一体に有する。後壁121は、略矩形板状であり、トイレの個室の壁1に近接して壁1と平行に配置される。天壁122は、略矩形板状であり、後壁121の上端から前方に向けて後壁121と垂直に延設されている。底壁123は、略矩形板状であり、後壁121の下端から前方に向けて後壁121と垂直に延設されている。左側の側壁124は、略矩形板状であり、後壁121の左端から前方に向けて後壁121と垂直に延設されている。右側の側壁125は、略矩形板状であり、後壁121の右端から前方に向けて後壁121と垂直に延設されている。
【0037】
フロントケース13は、前壁131、天壁132、底壁133、左側の側壁134、及び右側の側壁135を一体に有する。前壁131は、リヤケース12の後壁121と略同じ形の略矩形板状であり、リヤケース12の後壁121と平行に配置される。天壁132は、略矩形板状であり、前壁131の上端から後方に向けて前壁131と垂直に延設されている。底壁133は、略矩形板状であり、前壁131の下端から後方に向けて前壁131と垂直に延設されている。左側の側壁134は、略矩形板状であり、前壁131の左端から後方に向けて前壁131と垂直に延設されている。右側の側壁135は、略矩形板状であり、前壁131の右端から後方に向けて前壁131と垂直に延設されている。
【0038】
図2に示すように、ディスペンサ10の筐体11内には、扁平なナプキンNを上下に重ねて収容するための収容部21がある。ナプキンNは、樹脂製の外装材によって包装したものである。リヤケース12は、収容部21にアクセスするための略矩形の開口部12aを前面側に有する。開口部12aは、天壁122の前端、底壁123の前端、左側の側壁124の前端、及び右側の側壁125の前端により囲まれた略矩形の開口である。
【0039】
フロントケース13は、2つのヒンジ14を介してリヤケース12に対して回動可能に接続されている。2つのヒンジ14は、リヤケース12の底壁123の前端、すなわち開口部12aの下端縁と、フロントケース13の底壁133の後端を接続している。
【0040】
フロントケース13は、
図1の閉位置に配置した状態でリヤケース12の開口部12aを閉じ、
図2の開放位置に配置した状態でリヤケース12の開口部12aを開く。リヤケース12の天壁122及びフロントケース13の天壁132には、フロントケース13を閉位置に配置した
図1の状態で、フロントケース13をリヤケース12に施錠するための錠部15がある。フロントケース13をリヤケース12に施錠することで、収容部21に収容したナプキンNが誰かに触られたり、無制限に持ち出されたりする不具合を防止することができる。
【0041】
図3に示すように、フロントケース13は、開放位置に配置した状態で、リヤケース12に対して鋭角(例えば約80°)に配置される。リヤケース12とフロントケース13の間には、同じ長さの2本のワイヤー16がかけ渡されている。2本のワイヤー16は、可撓性を有する線状のものであり、筐体11の左右に取り付けられている。
図3では右側のワイヤー16のみ図示しており、
図2ではワイヤー16の図示を省略している。ワイヤー16の両端には、留め具16aが固設されている。
【0042】
各ワイヤー16は、一端にある留め具16aをリヤケース12の後壁121に設けた係合部12b(
図2)に係合し、他端にある留め具16aをフロントケース13の前壁131に設けた係合部13b(
図2)に係合することで、リヤケース12とフロントケース13の間に取り付けられる。ワイヤー16の長さは、フロントケース13を自重により開いて
図3に示すようにリヤケース12とフロントケース13の間でワイヤー16を張設したとき、リヤケース12の後壁121に対してフロントケース13の前壁131が鋭角に配置される長さとされている。
【0043】
ワイヤー16の留め具16aは、リヤケース12の係合部12bとフロントケース13の係合部13bに対して着脱可能である。リヤケース12又はフロントケース13に対するワイヤー16の留め具16aの係合を解除すると、フロントケース13をリヤケース12に対して所望する角度に自由に回動させることができる。ワイヤー16は、金属製に限らず、例えば樹脂線などであってもよい。
【0044】
壁1に取り付けたディスペンサ10にナプキンNを補充する場合や、動作確認時や、メンテナンス時には、ワイヤー16を張設した状態でフロントケース13を開く(
図3の状態)ことで、ディスペンサ10の前方の作業スペースが狭い場合であってもフロントケース13を開放位置に保持することができる。なお、
図1に示す閉位置にフロントケース13を配置した状態で、ワイヤー16は、筐体11内で弛んだ状態となる。
【0045】
フロントケース13をリヤケース12に対して直角に開く場合と比較して、フロントケース13をリヤケース12に対して鋭角に配置することで、ディスペンサ10の前方の作業スペースを十分に確保できない状況であっても、フロントケース13を開放位置に保持することができる。一方、ディスペンサ10の組み立て時などには、ワイヤー16を取り外した状態でフロントケース13を大きく開くことができ、作業性を高めることができる。ワイヤー16は、ディスペンサ10を壁1に設置した後で取り付ければよい。
【0046】
図4に示すように、リヤケース12の後壁121の外面121b側には、上下に延びた3本の縦リブ17C、17L、17Rと、左右に延びた2本の横リブ18L、18Rと、6個の略長円形のボス19(以下、まとめて突出部分17C、17L、17R、18L、18R、19とする場合もある)が突設されている。突出部分17C、17L、17R、18L、18R、19は、板金により形成した後壁121をプレス加工して形成する。このため、リヤケース12の後壁121の内面121a側には、突出部分17C、17L、17R、18L、18R、19の形状にならう形状の複数の凹所(図示せず)がある。2本の横リブ18L、18Rは、後述する排出トレイ30の後端30Rを受け入れるための膨出部分である。ボス19は、ディスペンサ10のリヤケース12を壁1に固定するためのネジを挿通する孔を有する。
【0047】
3本の縦リブ17C、17L、17Rは、リヤケース12の左右方向の中央、及び左右方向の両側に互いに平行に離間して設けられている。中央の縦リブ17Cは左右の縦リブ17L、17Rより幅が広い。横リブ18Lは中央の縦リブ17Cと左側の縦リブ17Lの下端近くで両者の間に配置され、横リブ18Rは中央の縦リブ17Cと右側の縦リブ17Rの下端近くで両者の間に配置されている。左側の横リブ18Lの左端と左側の縦リブ17Lの間、横リブ18Lの右端と中央の縦リブ17Cの間、右側の横リブ18Rの右端と右側の縦リブ17Rの間、及び横リブ18Rの左端と中央の縦リブ17Cの間には隙間がある。
【0048】
図1に示すようにディスペンサ10を女性用トイレの個室の壁1に取り付ける際に、壁1を構成するパネルの間のシーム部分がわずかに出っ張っている場合、突出部分17C、17L、17R、18L、18R、19が有効に機能する。つまり、この場合、壁1のシーム部分から外れた位置でリヤケース12の背面から突出した突出部分17C、17L、17R、18L、18R、19を壁1に突き当ててリヤケース12を壁1に固定することで、ディスペンサ10を壁1に対してガタつくことなく固定することができる。
【0049】
図2に示すように、筐体11の内部にある収容部21は、筐体11内の左右に並んで2つの収容部21L、21Rに分かれている。以下、ディスペンサ10を前方から見て左側の収容部に符号21Lを付し、右側の収容部に符号21Rを付す。2つの収容部21L、21Rは略同じ構造を有するため、ここでは主に左側の収容部21Lについて説明し、右側の収容部21Rについては同一符号を付してその説明を省略する。
【0050】
収容部21Lは、左右2枚の仕切板22L、22Rと底板24と後板26によって囲まれている。収容部21Lの上端側と前面側は開放している。収容部21Lの底板24は、2枚の仕切板22L、22Rの下端と後板26の下端をつなげるように設けられている。後板26は、2枚の仕切板22L、22Rの後端と底板24の後端をつなげるように設けられている。2枚の仕切板22L、22Rの間の距離、すなわち収容部21Lの左右方向の幅は、収容部21Lに収容するナプキンNの幅よりわずかに大きい。取り扱うナプキンが、ナプキンNに類する一定のサイズよりも大きく変わる場合には、2枚の仕切板22L、22Rの間隔を変えればよい。
【0051】
収容部21Lの2枚の仕切板22L、22Rと底板24と後板26は、リヤケース12の後壁121の内面121aに固定される。このとき、収容部21Lの後板26がリヤケース12の後壁121の内面121aに接触し、後板26と後壁121が平行に配置される。2枚の仕切板22L、22Rと底板24は、リヤケース12の開口部12aから前方に突出する大きさを有する。言い換えると、2枚の仕切板22L、22Rと底板24の前後方向の長さは、リヤケース12の前後方向の厚み(すなわち、天壁122、底壁123、側壁124、125の後壁121からの突出高さ)より大きい。つまり、フロントケース13を開いた
図3の状態で、収容部21Lの仕切板22L、22R(
図3では右側のみ図示)と底板24の前方の一部はリヤケース12の開口部12aから前方へ突出している。見方を変えると、2つの収容部21L、21Rは、それぞれ、リヤケース12の内部空間とフロントケース13の内部空間にわたって設けられていることになる。
【0052】
2枚の仕切板22L、22Rは、それぞれ、その前端に、ナプキンNの前方への脱落を防止するための係止片23L、23Rを備える。係止片23L、23Rは、それぞれ、仕切板22L、22Rと一体であり、仕切板22L、22Rの前端を部分的に略直角に互いに向かい合う方向に折り曲げた構造を有する。係止片23L、23Rは、フロントケース13を閉位置に配置した状態で、フロントケース13の内側に配置される。係止片23L、23Rは、リヤケース12の開口部12aと略平行に延設されている。
【0053】
係止片23L、23Rの上下方向の長さは、仕切板22L、22Rの上下方向の長さより短い。このため、係止片23L、23Rの下端と底板24の間には、係止片23L、23Rが存在しない部分があり、この部分を介して集積方向の下端近くにある数個のナプキンNの前方への移動が可能となっている。
図1に示す閉位置に配置した状態のフロントケース13の排出口13L、13Rは、係止片23L、23Rの下端より下方にある。
【0054】
収容部21Lの底板24の上には、上下方向に積み重ねた複数個のナプキンNを集積方向の下端側から順に排出するための排出トレイ30がある。排出トレイ30の上には、集積方向の下端のナプキンN1が接触した状態で乗る。
【0055】
2つの収容部21L、21Rには、それぞれ、例えば20~30個のナプキンNを重ねて収容することができる。各収容部21L、21Rにおいて積み重ねられたナプキンNの上方向への膨らみを抑えるため、集積方向の上端にあるナプキンNの上に、それぞれ錘部材40を乗せる。
【0056】
図2では、左側の収容部21LにナプキンNを収容していない状態を示す。このため、
図2では、左側の収容部21Lの底に、排出トレイ30が見えている。一方、右側の収容部21Rには、6個のナプキンNを重ねて収容し、一番上のナプキンNの上に錘部材40を乗せた状態を示す。このため、右側の収容部21Rの底にある排出トレイ30は見えていない。錘部材40は、例えば、2、3個のナプキンNと同等の重さである。
【0057】
各収容部21L、21Rの底板24の前方に対向する位置には、それぞれ、ドアユニット50L、50Rが設けられている。フロントケース13を閉じた状態で、各ドアユニット50L、50Rの前方には、それぞれ、フロントケース13の左右の排出口13L、13Rが対向する。排出口13L、13Rは、フロントケース13を閉じた状態で、収容部21R、21Lの底板24の内面24aとほぼ同じ高さにある。
【0058】
つまり、各ドアユニット50L、50Rは、フロントケース13を閉じた状態で、収容部21L、21Rの下端とフロントケース13の排出口13L、13Rの間に配置されている。ドアユニット50L、50Rは、それぞれ、ナプキンNによって押されて開くドア51(
図2)を有する。左右のドアユニット50L、50Rは同じ構造を有するため、ここでは左側のドアユニット50Lについて代表して説明し、右側のドアユニット50Rの説明を省略する。
【0059】
上記構造のディスペンサ10は、ユーザからの妥当な提供要求に応じて、排出トレイ30を前方へ移動させ、収容部21R、21Lに収容されているナプキンNのうち、最下端にあるナプキンN1を、ドアユニット50L、50Rを通して、フロントケース13の排出口13L、13R(
図1)から排出する。
【0060】
図5及び
図6に示すように、収容部21Lの底に設けた排出トレイ30は、略矩形板状である。排出トレイ30は、その後端30Rの上面31側に突出した縦壁32を有する。縦壁32は、排出トレイ30の左右方向の全幅にわたって設けられている。縦壁32は、その前側の表面に、上下方向に延設された平らな押圧面32aを有する。押圧面32aは、排出トレイ30の上面31と略直交する面である。排出トレイ30の上面31から縦壁32の上端までの押圧面32aの高さは、1個のナプキンNの厚み以下であり、ナプキンNの厚みの80%~100%程度であることが好ましい。また、縦壁32は、押圧面32aの上端から後方に向けて膨出した形状の湾曲面32bをその後側の表面に有する。
【0061】
ナプキンNは、製造メーカ等によって厚みが異なる。本実施形態のディスペンサ10は、厚みの異なる複数種類のナプキンNを取り扱うことができるように、排出トレイ30を交換可能にすることができる。つまり、ナプキンNの厚みに応じた突出高さの縦壁32を有する排出トレイ30を選択して使用することができる。或いは、排出トレイ30から縦壁32を取り外しできるようにして、ナプキンNの厚みに応じた高さの縦壁32を選択して排出トレイ30に取り付けるようにしてもよい。
【0062】
排出トレイ30は、収容部21Lの底板24の内面24aに面で接触する平らな下面33を有する。排出トレイ30の上面31は、その後端側から先端30Fに向けて収束する柱面である。排出トレイ30の上面31と下面33は、排出トレイ30の先端30Fに向けて収束してつながっている。
【0063】
排出トレイ30は、その下面33に、2つのラック34L、34Rとスライド突起35を有する。排出トレイ30は、縦壁32、ラック34L、34R、及びスライド突起35を備えて、樹脂により一体成形することができる。ラック34L、34Rは、下面33の左右に離間して互いに平行に配置され、前後方向に延設されている。ラック34L、34Rは、長手方向に一定のピッチで並設した複数の歯を有する。ラック34L、34Rの前後方向の長さは、排出トレイ30の全長よりわずかに短い。スライド突起35は、略長円柱状の突起であり、2つのラック34L、34Rの間に配置され、前後方向に延設されている。スライド突起35の下面33からの突出高さは、収容部21Lの底板24の厚みよりわずかに大きい。
【0064】
図7及び
図8に示すように、収容部21Lの底板24の下には、排出トレイ30を前後に移動させるための移動機構60がある。移動機構60は、左右方向に延設した1本の回転軸61に互いに軸方向に離間して同軸に固設した2つのピニオン62L、62R(
図7、8では左側のピニオン62Lのみを図示)と、回転軸61を正逆両方向に回転させるステッピングモータ64を有する。
図6に示すように、ピニオン62L、62Rは、それぞれ、収容部21Lの底板24を貫通して設けたスリット37L、37R(開口部)を介して、その一部が収容部21L内に突出する状態で取り付けられている。
【0065】
排出トレイ30を取り付ける収容部21Lの底板24には、底板24の下方に配置した移動機構60のピニオン62L、62Rを部分的に受け入れるための2つのスリット37L、37Rと、スライド突起35を前後方向にスライド可能に受け入れるスリット38がある。3つのスリット37L、37R、38は、底板24を貫通して前後方向に延設されている。スライド突起35を受け入れるスリット38は、スリット37L、37Rの間に設けられている。スリット38の長さは、排出トレイ30の前後方向への移動を妨げることのない十分な長さである。
【0066】
排出トレイ30を収容部21Lの底板24に取り付ける場合、排出トレイ30の下面33を収容部21Lの底板24の内面24aに対向させ、下面33から突出したスライド突起35を底板24の中央のスリット38に挿通する。この状態で、排出トレイ30の下面33が収容部21Lの底板24の内面24aに接触する。また、この状態で、排出トレイ30の下面33から突設した2つのラック34L、34Rに移動機構60のピニオン62L、62Rがそれぞれ歯合する。
【0067】
この後、収容部21Lの底板24の外面24b側から、排出トレイ30のスライド突起35に抜け防止のためのプレート39を取り付ける。プレート39の左右方向の幅は、スリット38の幅より大きい。このため、スリット38を介して収容部21Lの底板24の外面24b側に突出したスライド突起35の突出方向の先端にプレート39を取り付けると、排出トレイ30の上方への抜けが禁止され、排出トレイ30が収容部21Lの底板24にスライド可能に取り付けられる。
【0068】
プレート39は、その上面側に突出した2本のピン39aを有する。プレート39は、前後方向に沿って2本のピン39aの間に、ネジ2を挿通するための挿通孔39bを有する。また、プレート39は、前後方向の両端から長手方向の外側に突出した2つの突起部39F、39Rを有する。突起部39F、39Rは、後述するリミットセンサ75F、75R(
図13)によって検出される部分である。
【0069】
排出トレイ30のスライド突起35は、プレート39の2本のピン39aをそれぞれ受け入れる2つのピン穴35aを有する。スライド突起35は、前後方向に沿って2つのピン穴35aを有し、これら2つのピン穴35aの間にネジ2を螺合するためのネジ穴35bを有する。
【0070】
プレート39をスライド突起35に固定する場合、プレート39の2本のピン39aをスライド突起35の2つのピン穴35aにそれぞれ差し込み、プレート39をスライド突起35に位置合わせする。そして、スライド突起35のネジ穴35bに同軸に重なったプレート39の挿通孔39bを介してネジ2を挿通し、スライド突起35のネジ穴35bに螺合する。これにより、プレート39がスライド突起35に締結固定される。
【0071】
この状態で、ステッピングモータ64を回転させてピニオン62L、62Rを回転させると、ピニオン62L、62Rに歯合したラック34L、34Rが前後に移動し、ラック34L、34Rを一体に備えた排出トレイ30が前後に移動する。排出トレイ30は、スライド突起35とスリット38の嵌め合いにより前後方向に移動が限定され、
図6及び
図7に示す待機位置と
図8に示す排出位置との間で移動可能である。リミットセンサ75Rは、排出トレイ30が待機位置にあることを検出し、リミットセンサ75Fは、排出トレイ30が排出位置にあることを検出する排出トレイセンサである。
【0072】
例えば、
図7に示す待機位置に配置した排出トレイ30は、ピニオン62L、62Rを
図7で反時計回り方向に回転させることにより、前方(図示左方)へ移動する。そして、リミットセンサ75Fによって排出トレイ30のスライド突起35の先端にある突起部39Fを検出した時点でピニオン62L、62Rの回転を停止させることにより、排出トレイ30が
図8に示す排出位置に停止される。
【0073】
一方、
図8に示す排出位置に配置した排出トレイ30は、ピニオン62L、62Rを
図8で時計回り方向に回転させることにより、後方(図示右方)へ移動する。そして、リミットセンサ75Rによって排出トレイ30のスライド突起35の後端にある突起部39Rを検出した時点でピニオン62L、62Rの回転を停止させることにより、排出トレイ30が
図7に示す待機位置に停止される。
【0074】
図6及び
図7に示す待機位置に排出トレイ30を配置した状態で、排出トレイ30の後端30Rは、収容部21Lの後板26に設けた矩形の開口孔である逃げ孔26aに挿入配置される。排出トレイ30を待機位置に配置してその後端30Rを逃げ孔26aに挿し込んだ状態で、排出トレイ30の縦壁32の押圧面32aと収容部21Lの後板26の内面26bが略面一に配置される。このように、待機位置に配置した排出トレイ30の押圧面32aを収容部21Lの後板26の内面26bと面一に配置することで、収容部21Lに収容するナプキンNが排出トレイ30の縦壁32に引っ掛かる不具合を防止することができる。
【0075】
なお、収容部21Lの後板26の逃げ孔26aを通って後方に突出した排出トレイ30の後端30Rは、リヤケース12の後壁121に設けた横リブ18Lの内側の凹所内に配置される。言い換えると、リヤケース12の横リブ18L、18Rは、それぞれ、収容部21L、21Rの後板26に設けた逃げ孔26aに対向する位置に配置されている。
【0076】
また、排出トレイ30は、縦壁32の後側に湾曲面32bを有するため、排出トレイ30が後方の待機位置に向けて後方に移動して排出トレイ30の後端30Rが逃げ孔26aに入るときに縦壁32が後板26に接触しても、湾曲面32bが逃げ孔26aの縁に摺接して排出トレイ30が逃げ孔26aにひっかかる不具合を抑制することができる。
【0077】
収容部21LにナプキンNを収容した状態で、
図6及び
図7に示す待機位置から
図8に示す排出位置に向けて排出トレイ30を前方に移動すると、排出トレイ30の上面31上に乗っている重ね方向の最下端のナプキンN1の後端が排出トレイ30の縦壁32の押圧面32aによって前方に向けて押される。このとき、最下端のナプキンN1の上に乗っている2個目のナプキンN2は縦壁32の押圧面32aの移動経路より上方に外れた位置にあり、前方に移動されることなくその場に留まる。また、このとき、2個目のナプキンN2の先端は、ドアユニット50Lのケース52の後端に当接し、前方への移動が規制される。そして、ナプキンN1の前端がドアユニット50Lのドア51を押してドア51が開き、排出トレイ30が排出位置に停止した
図8に示す状態で、ナプキンN1の前端がフロントケース13の排出口13Lから部分的に突出する。
【0078】
ユーザは、排出口13Lから突出したナプキンN1の先端をつまんで引っ張ることにより、ナプキンN1を引き抜くことができる。このとき、ユーザによって引き抜かれる最下端のナプキンN1の上に重なっている2個目のナプキンN2は、排出トレイ30の縦壁32の上端によって下から支えられて、ドアユニット50Lの後方に留まっている。このため、1つ目のナプキンN1を引き抜いた後、例えば工具などを用いてドア51を開けた状態に保持して、2個目のナプキンN2を、排出口13Lを介して不正に引き抜こうとしても、ナプキンN2にアクセスすることができないようになっている。
【0079】
ユーザがナプキンN1を引き抜いた後、ドアユニット50Lのドア51が自重により閉じる。後述する排出センサ55(
図10、
図13)は、ドア51が閉位置(オン)にあるときには低電圧、開位置(オフ)にあるときには高電圧という具合に、ドア51が閉位置にあるか開位置にあるかに応じて、識別可能な異なるセンシング出力を出力する。これによって、ドア51が開位置から閉位置に移行すると、センシング出力が、高電圧を示すオフから、低電圧を示すオンに変化し、ピニオン62L、62Rが逆回転し、排出トレイ30が待機位置に向けて後方に移動する。排出トレイ30が待機位置に戻ると、縦壁32によって下から支えられていた2個目のナプキンN2が自重により落下して排出トレイ30の上面31の上に乗る。これにより、ナプキンN2の後端が縦壁32の押圧面32aに対向する。この後、ユーザの要求に応じて、ナプキンN1の排出動作と同様の動作をすることにより、収容部21Lに収容された複数個のナプキンNを、排出口13Lを介して1個ずつ提供することができる。
【0080】
図9に示すように、ドアユニット50Lのドア51は、左右方向に長い略矩形板状に形成されている。ドア51の長さはナプキンNの左右の幅よりわずかに大きく、ドア51の短手方向の幅はナプキンNの厚みよりわずかに大きい。この場合、ナプキンNの厚みは、市販されているナプキンNのうち最も厚みの大きいナプキンNの厚みを想定している。
図2に示すように、ドアユニット50Lは、左右方向に長い略矩形枠状のケース52を有する。
【0081】
フロントケース13を閉位置に配置した状態で、ケース52は、前方の開口部54Fが排出口13Lの外側を囲うように、フロントケース13の前壁131内面131aに略接触する。ドア51は、ケース52の後方の開口部54Rを開閉する位置に取り付けられ、ケース52の内側に遊びを有して嵌っている。ケース52は、開口部54R、54Fを通してナプキンNを挿通可能な大きさを有する。
【0082】
ドア51は、短手方向の一端側(図示上端側)に片寄った位置に長手方向に延びた回動軸53を有する。回動軸53の両端は、ドア51の全長をわずかに超えて左右方向の外側にそれぞれ突出している。ケース52は、後方の開口部54Rの上端近くで、ドア51の回動軸53を回動可能に保持している。ドア51は、回動軸53を中心に、自由に回動可能である。つまり、ドア51は、自重により、
図7に示す閉位置に配置される。
【0083】
図7に示す閉位置にドア51を配置すると、ケース52の後方にある矩形の開口部54Rが概ね塞がれる。つまり、この状態で、フロントケース13の排出口13Lがドア51によって塞がれたことになる。ナプキンNの排出方向の前端によってドア51が前方に押されて、
図8に示す開位置にドア51が回動されると、ケース52の開口部54Rが開かれる。つまり、ドア51は、
図8に示すようにナプキンN1の先端によって前方に押され、回動軸53を中心に開位置に向けて回動し、ナプキンN1がユーザによって引き抜かれた後、自重により
図7に示す閉位置に回動する。
【0084】
図10に示すように、ドアユニット50Lのケース52の上には、ドア51が開位置に回動したことを検知するための排出センサ55がある。排出センサ55は、2本の支柱57によりケース52の上方に離間して略水平に配置された略矩形板状の保持プレート58の下面58aに固設されている。つまり、排出センサ55は、ケース52と保持プレート58の間に設けられている。排出センサ55は、発光部55a、受光部55b、及び枠体55cを有する。
【0085】
ケース52の内側に嵌るドア51は、排出センサ55によって検知される突起56を有する。突起56は、ドア51の前面51aから略垂直に突設されている。ケース52は、ドア51が開く際に突起56を通すスリット状の挿通孔52aを有する。挿通孔52aは、排出センサ55の発光部55aと受光部55bの間に対向する位置にある。
図10に示すように、挿通孔52aに挿通されたドア51の突起56は、発光部55aと受光部55bとの間に配置される。
【0086】
排出センサ55の枠体55cは、断面略U字形であり、発光部55aから出射した光を受光部55bで受光できるように発光部55aと受光部55bを向かい合わせで保持している。枠体55cは、発光部55aから出射して受光部55bで受光する光の光軸が左右方向と平行になるように、発光部55aと受光部55bを保持している。排出センサ55は、例えばフォトインターラプタのような光センサである。
【0087】
そして、
図11に示すように、ドア51が二点鎖線で示す閉位置から実線で示す開位置に回動すると、突起56が排出センサ55の発光部55aと受光部55bの間の光軸を遮る。これにより、排出センサ55の出力がオフになり、ドア51が開位置に回動されたことが検知される。これに対し、ドア51が上述した開位置から二点鎖線で示す閉位置に向けて移動すると、突起56が排出センサ55の光軸を遮ることがなくなり、排出センサ55のセンシング出力はオンとなり、ドア51が閉位置に向けて回動されていることを検知することができる。
【0088】
受光部55bを保持した枠体55cが断面U字形であり、保持プレート58の下面58aに固設されており、且つケース52の上方に配置されているため、排出センサ55の受光部55bにノイズとなる外光が不所望に入射することはほとんど無い。そもそも、排出センサ55は、フロントケース13に覆われた筐体11内に配置されており、フロントケース13をリヤケース12に対して閉じた状態で、筐体11内に外光が入射する可能性は極めて低い。
【0089】
唯一、フロントケース13の排出口13L、13Rを介して外光が筐体11内に入射する可能性も考えられるが、排出口13L、13Rの後方に配置したドアユニット50L、50Rのケース52が前後方向に長さを有する筒状であり、且つ排出口13L、13Rから後方に離れた位置にある開口部54Rにドア51を備えるため、ドア51が開位置に回動された状態であっても、排出口13L、13Rを介して筐体11内に外光が入射し難い構造になっている。
【0090】
また、ディスペンサ10は、
図1に示すように、例えば、トイレの個室の壁1に取り付けられているトイレットペーパーの上方に取り付けられ、便座に座ったユーザの目線の高さに配置されている。このため、トイレの扉が開いた状態で外光が個室内に差し込んだ状況であっても、外光が排出口13L、13Rを介して斜め上方に向かう光である可能性は低く、排出センサ55の受光部55bに外光が入射する可能性は極めて低い。
【0091】
図12に示すように、収容部21Lの上方のリヤケース12の天壁122の内面122aには、在庫センサ27が取り付けられている。在庫センサ27は、収容部21Lに収容した集積方向の最上端のナプキンN(或いは、錘部材40の反射板42の上面42a)に向けて略下方に光を出射する発光部27a、及び錘部材40の反射板42の上面42a(或いはナプキンN)によって反射された光を受光する受光部27bを有する。在庫センサ27は、発光部27a及び受光部27bを左右方向に並設している。
【0092】
在庫センサ27は、発光部27aから光を出射してから錘部材40の反射板42の上面42aで反射されて受光部27bで受光するまでの時間を検出し、この時間に基づいて光の光路長を算出して錘部材40の高さ位置を検出する。これにより、収容部21Lに収容されているナプキンNの収容率を高精度に検出することができる。また、収容部21Lに収容可能な数に、収容率を乗じることによって、在庫数として検出することもできる。錘部材40が無くても、集積方向の最上端にあるナプキンNの表面によって反射された光を検出することで、在庫数を検出することもできる。
【0093】
収容部21Lの上方にこのような反射型の在庫センサ27を取り付けることにより、ナプキンNの収容率あるいは在庫数を、正確に検出することができる。また、この位置に在庫センサ27を取り付けることで、収容部21Lの前後方向及び左右方向に隣接してセンサを配置する必要がなく、ディスペンサ10の前後左右方向のサイズを小さくすることができる。
【0094】
また、本実施形態のディスペンサ10は、収容部21Lの後板26が排出トレイ30の後端30Rを受け入れる逃げ孔26aを有するとともに、リヤケース12の後壁121が横リブ18L、18Rを有するため、排出トレイ30の前後方向の十分なストロークを確保した上で、筐体11の前後方向の大きさを小さくすることができる。
【0095】
また、本実施形態のディスペンサ10は、収容部21Lの底板24の下に排出トレイ30を駆動する移動機構60を配置するスペースを有するため、筐体11の前後左右方向の大きさを小さくすることができる。
【0096】
このように、筐体11の奥行のサイズを可能な限り薄型化することにより、限られたトイレの空間、特に、便座に座ったユーザとディスペンサ10との間隔を十分に確保することができる。これにより、ユーザは、ディスペンサ10が配置されているトイレを使用する場合でも、特に圧迫感を感じることがない。
【0097】
また、本実施形態のディスペンサ10は、移動機構60のステッピングモータ64の動作音が非常に小さいので、ディスペンサ10からナプキンNが排出される際に、ステッピングモータ64が動作している場合でも、動作音はほとんど聞こえないので、ディスペンサ10を使用中であることを、隣の個室の人に気が付かれることも無い。
【0098】
次に、
図13を参照して、ディスペンサ10の電子回路構成について説明する。
【0099】
ディスペンサ10は、電子回路として、バス71によって互いに接続されたCPU70、記録媒体読取部72、通信部74、メモリ76、及び記憶装置78を備えている。
【0100】
ディスペンサ10は、バス71によって接続された表示部であるディスプレイ4、人感センサ6、ユーザ情報読取部8、在庫センサ27、排出センサ55、リミットセンサ75F、75R、及び警報部77を備えている。在庫センサ27、排出センサ55、及びリミットセンサ75F、75Rは、2つの収容部21L、21Rにそれぞれ対応して2組ずつあるが、ここでは図示簡略化のため一方のみ図示している。
【0101】
メモリ76は、制御プログラム76aを記憶しているとともに、書込可能データエリア76bを確保している。
【0102】
通信部74は、例えばインターネットのような通信ネットワーク100を介して、管理サーバ300や、広告サーバ(図示せず)等と通信することができる。
【0103】
制御プログラム76aは、ディスペンサ10の動作全体を制御するためのプログラムであって、メモリ76に予め記憶されていてもよいし、或いはメモリカード等の外部記録媒体73から記録媒体読取部72を介してメモリ76に読み込まれ記憶されたものであってもよい。制御プログラム76aは、ユーザの操作によって書き換えできないようになっている。一方、書込可能データエリア76bは、書き換えが可能なデータを記憶するエリアである。
【0104】
CPU70は、コンピュータであって、メモリ76に記憶されている制御プログラム76aに従い回路各部の動作を制御する。制御プログラム76aは、特許請求の範囲における「制御部」に相当する。
【0105】
記憶装置78は、例えばSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等からなり、画像データ記憶部79を有する。
【0106】
画像データ記憶部79は、スポンサーからの広告や、ディスペンサ10の使用方法を説明するための、映像あるいは静止画である画像データを記憶している。
【0107】
画像データは、ディスプレイ4を介して表示される。画像データの表示時間は、ユーザのトイレ個室への1回の入室毎に2分程度とし、それ以上長くは表示しない。これによって、ユーザが、ディスプレイ4から表示される画像データに見入ってしまい、ついトイレに長居するようなことがないにようにしている。画像データの表示時間は、2分に限定されるものではなく、例えばユーザが個室に入室している間は常時表示するようにしてもよい。
【0108】
2分間での効果的な表示のために、画像データの長さは、例えば、15秒程度とする。また、画像データの種類は、例えば、広告と、ディスペンサ10の使用方法の説明のように、2種類程度とする。すなわち、ディスプレイ4から画像データを表示する場合、1つが15秒程度の2種類の画像データを、2分間の間に繰り返し表示する。
【0109】
なお、新たな画像データを画像データ記憶部79に登録する場合には、新たな画像データを記録した外部記録媒体73を、記録媒体読取部72によって読み取り、画像データ記憶部79に書き込むことによって行う。或いは、通信部74によって、例えばインターネットのような通信ネットワーク100を介して、管理サーバ300や、広告サーバ(図示せず)等から画像データを取得し、取得した画像データを、画像データ記憶部79に書き込むことによって行ってもよい。
【0110】
ディスプレイ4、人感センサ6、及びユーザ情報読取部8は、
図1に示すように、フロントケース13の前壁131に設けられている。人感センサ6とユーザ情報読取部8は、センサユニット7として一体に設けられている。警報部77は、図示していないが、筐体11自体に、或いは筐体11の内部に設けられている。
【0111】
人感センサ6は、例えば赤外線センサによって実現され、トイレの個室に入ったユーザを感知し、感知信号Aを出力する。出力された感知信号Aは、バス71を介してメモリ76へ送られる。
【0112】
警報部77は、後述するように、制御プログラム76aからの指示にしたがって、ブザー等の警報を発する。
【0113】
制御プログラム76aは、メモリ76へ感知信号Aが送られたことに応じて、画像データ記憶部79に記憶された画像データの、ディスプレイ4からの表示を開始させる。また、通信部74を使って、通信ネットワーク100を介して、図示しない広告サーバから配信される広告の画像データを受信し、受信した広告の画像データのディスプレイ4からの表示を開始させてもよい。
【0114】
このように、ディスペンサ10は、ディスプレイ4から広告を表示できるので、ディスペンサ10によってナプキンNを提供する事業者は、広告スポンサーを募り、ディスプレイ4から、広告を表示することによって広告収入を得、その収入の一部でナプキンNを購入し、ディスペンサ10に補充するサイクルを繰り返すことによって、ユーザに対してナプキンNを無償で提供し続けるというビジネスモデルを実施することも可能となる。
【0115】
次に、ユーザがディスペンサ10に対して行うナプキンNの提供要求の方法の例について説明する。
【0116】
ユーザがディスペンサ10に対して、ナプキンNの提供要求Cを行う方法については、本明細書では特に限定しないが、例えば、ユーザが、ユーザ情報読取部8からユーザ情報を入力することによって行ったり(読取方式)、あるいは、スマートフォン等のユーザデバイス151に、専用アプリAPをインストールし、この専用アプリAPを使って、管理サーバ300を経由して行なったり(アプリ方式)することができる。
【0117】
まず、読取方式によるナプキンNの提供要求Cの方法について以下に説明する。
【0118】
読取方式によってナプキンNの提供要求Cを行う場合、ユーザは、非接触方式でも、接触方式でも、ユーザ情報読取部8からユーザ情報を入力できる。
【0119】
非接触方式でのユーザ情報入力の例として、NFC技術の適用が挙げられる。この場合、ユーザ情報読取部8を、NFC対応受信機とし、ユーザは、NFC対応型カード150(例えば、交通系カード、社員証や学生証等の身分証、クレジットカード、キャッシュカード等のICカード)やユーザデバイス151(例えば、スマートフォン)を、ユーザ情報読取部8にかざす。ユーザ情報読取部8は、NFC対応型カード150やユーザデバイス151から情報j(例えば、カードの番号、デバイス番号等)を読み取る。ユーザ情報読取部8は、この読み取った情報jを、ユーザ情報ujとして、バス71を介してメモリ76へ出力する。このように、NFC技術を適用する場合、NFC対応型カード150のみならず、スマートフォンのようなユーザデバイス151でも利用可能である。
【0120】
また、非接触方式の別のユーザ情報入力の例として、ビーコンやRFID等の無線技術の適用が挙げられる。ビーコンを使用する場合、ユーザ情報読取部8を、ビーコン受信機とし、ユーザは、ビーコン識別情報IDを送信するビーコンデバイス152を、ユーザ情報読取部8に近づける。ユーザ情報読取部8は、ビーコン識別情報IDを受信し、この受信したビーコン識別情報IDを、ユーザ情報ujとして、バス71を介してメモリ76へ出力する。
【0121】
RFIDを使用する場合、ユーザ情報読取部8を、RFIDリーダとし、ユーザは、RFIDタグ153をユーザ情報読取部8に近づける。ユーザ情報読取部8は、RFID識別情報idを受信し、この受信したRFID識別情報idを、ユーザ情報ujとして、バス71を介してメモリ76へ出力する。
【0122】
非接触方式のさらに別の例として、QRコード(登録商標)154の利用が挙げられる。この場合、ユーザ情報読取部8を、QRコードリーダとし、ユーザは、所定の情報が埋め込まれたQRコード154を、ユーザ情報読取部8に読み取らせる。そして、ユーザ情報読取部8は、QRコード154から、所定の情報qを取得し、この所定の情報qを、ユーザ情報ujとして、バス71を介してメモリ76へ出力する。
【0123】
非接触方式の他の例として、生体情報認証の利用が挙げられる。この場合、ユーザ情報読取部8を、生体認証装置とする。生体認証装置は、ユーザUの生体情報rを認証し、認証した生体情報rを、ユーザ情報ujとして、メモリ76へ出力する。生体情報rとしては、例えば、指紋、掌形、網膜、虹彩、顔、静脈パターンなどが挙げられるが、例えば、生体情報rとして、顔認証情報を利用する場合、ユーザ情報読取部8を、顔認証装置とし、ユーザUは、ユーザ情報読取部8に自分の顔を向ける。そして、ユーザ情報読取部8が、顔特徴情報を取得し、この顔特徴情報を、ユーザ情報ujとして、バス71を介してメモリ76へ出力する。
【0124】
一方、接触方式でのユーザ情報入力の例として、磁気カード155の利用が挙げられる。この場合、ユーザ情報読取部8を、磁気リーダとし、ユーザは、磁気カード155を、ユーザ情報読取部8に読み取らせる。そして、ユーザ情報読取部8は、磁気カード155から、例えばカード番号のような磁気情報pを取得し、この磁気情報pを、ユーザ情報ujとして、バス71を介してメモリ76へ出力する。
【0125】
接触方式の別の例として、指紋情報の利用が挙げられる。この場合、ユーザ情報読取部8を指紋リーダとし、ユーザUは、ユーザ情報読取部8に指を載せる。そして、ユーザ情報読取部8は、指紋情報vを読み取り、この指紋情報vを、ユーザ情報ujとして、バス71を介してメモリ76へ出力する。
【0126】
接触方式のさらに別の例として、NFC非対応型のICカードの利用が挙げられる。NFC非対応型ICカード156の場合、非接触で情報を読み取ることができないので、ユーザ情報読取部8を、ICカードリーダとし、ユーザは、ICカードに記憶された例えばカード番号のようなカード情報wを、ユーザ情報読取部8に読み取らせる。ユーザ情報読取部8は、このカード情報wを、ユーザ情報ujとして、バス71を介してメモリ76へ出力する。
【0127】
メモリ76へユーザ情報ujが出力されると、制御プログラム76aは、ユーザ情報ujを、提供要求Cとして認識する。
【0128】
次に、アプリ方式によるナプキンNの提供要求Cの方法について以下に説明する。
【0129】
アプリ方式によってナプキンNの提供要求Cを行う場合、ユーザは、先ず、スマートフォンやタブレット等の自分のユーザデバイス151に、専用アプリAPをインストールする必要がある。
【0130】
専用アプリAPのインストール方法については、特に限定しないが、例えば、ディスペンサ10によってナプキンNを提供する事業者は、専用アプリAPをダウンロードするためのサイト(例えば、管理サーバ300)のサイトを示す情報(例えば、QRコード(登録商標)や、バーコード)を印刷したシールを、筐体11に貼付けたり、或いはこのサイトを示す情報を、ディスプレイ4から表示することによって、ユーザへ通知する。そして、この通知に従って、ユーザが、自分のユーザデバイス151を使って、サイトにアクセスし、専用アプリAPをダウンロードし、インストールする。
【0131】
専用アプリAPのインストール後、ユーザは、専用アプリAPに従ってユーザデバイス151からユーザ情報ujを入力することによってユーザ登録を行った後、ナプキンNの提供を要求することができる。この要求に応じて、専用アプリの管理サーバ300において、ユーザ情報ujに基づいて提供要求Cが生成され、生成された提供要求Cが、通信ネットワーク100を介して送信され、通信部74によって受信され、バス71を介してメモリ76へ出力される。
【0132】
制御プログラム76aは、これら提供要求Cの妥当性を判定する。このために、制御プログラム76aはまず、提供要求Cを、ディスペンサ10に付与されているディスペンサ識別情報dとともに、通信部74から、通信ネットワーク100を介して、管理サーバ300へ出力し、記憶させる。
【0133】
管理サーバ300には、すべてのディスペンサ10から、このようにディスペンサ識別情報dとともに提供要求Cが出力される。前述したように、提供要求Cには、ユーザ情報ujが含まれている。また、後述するが、提供要求Cに対して、ディスペンサ10によるナプキンNの提供が正しくなされた場合には、制御プログラム76aによって、通信部74を介して、提供済を示すOK情報が、管理サーバ300へ送信される。
【0134】
一方、制御プログラム76aによって、この提供要求Cが妥当ではないと判定されたり、或いは、ディスペンサ10の不具合等によって、ナプキンNが提供されなかった場合には、制御プログラム76aによって、通信部74を介して、非提供を示すNG情報が、管理サーバ300へ送信される。
【0135】
従って、管理サーバ300は、
図14に例示されるように、提供要求Cが送信された時刻tと、提供要求Cに対応するユーザ情報ujと、送信元のディスペンサ10のディスペンサ識別情報dと、提供済か非提供かのステータスsaとからなるレコードRを蓄積する履歴情報テーブル310を管理することができる。
【0136】
制御プログラム76aは、通信部74を介して管理サーバ300にアクセスし、管理サーバ300において管理されている履歴情報テーブル310を参照して、提供要求Cの妥当性を判定する。
【0137】
この妥当性の判定基準としては、限定される訳ではないが、この提供要求Cをしたユーザへ、直近にナプキンNが提供された時刻から、所定時間(例えば、2時間)以上経過している場合、要求が妥当であると判定したり(第1の判定基準)、及び/又は、所定期間(例えば、過去1カ月)中にこのユーザに提供されたナプキンNの数が、所定数に達していない場合、要求が妥当であると判定する(第2の判定基準)という具合である。
【0138】
これらいずれの判定基準を採用するにせよ、制御プログラム76aは、提供要求Cの妥当性を判定するために、管理サーバ300において管理されている履歴情報テーブル310を参照する。例えば、提供要求Cに関連するユーザ情報ujに関するレコードRを、履歴情報テーブル310から抽出し、さらにステータスsaが「OK」となっているレコードRに絞り込む。この絞り込まれたレコードRを参照すれば、このユーザへナプキンNが提供された直近の時刻も、過去1カ月間のナプキンNの提供数も把握できるので、制御プログラム76aは、提供要求Cの妥当性を判定することができる。
【0139】
以下に、
図14を用いて、最新の提供要求Cが、第1の判定基準を満たしているか否かを、制御プログラム76aが判定する場合の具体例を説明する。ここでは、第1の判定基準として使用される所定時間を2時間とする。
【0140】
図14の例では、レコードR115が、最新の提供要求Cである。レコードR115は、ユーザ情報ujが「B2346」であり、要求時の時刻tが「20230804142341」、すなわち2023年8月4日14時23分41秒であることを示している。
【0141】
図14において、ユーザ情報ujが「B2346」であり、かつステータスが「OK」となっているレコードは、レコードR107である。従って、レコードR115の要求元のユーザが、ディスペンサ10から直近にナプキンNの提供を受けた時刻は、レコードR107に記録されている時刻tである。
【0142】
レコードR107の時刻tは、「20230804093529」、すなわち2023年8月4日午前9時35分29秒である。
【0143】
レコードR115が示す時刻tは、レコードR107が示す時刻tの4時間48秒12秒後であり、所定時間である2時間以上経過している。従って、制御プログラム76aは、レコードR115の提供要求Cは、第1の判定基準を満たしていると判定する。
【0144】
なお、上記の具体的な説明により、第2の判定基準を満たしているか否かの判定も理解できると思われるので、第2の判定基準を満たしているか否かを判定する際の具体例を用いた説明は省略する。
【0145】
次に、ナプキンNの不正な抜き取りを阻止するためのソフトウェア的な制御について説明する。
【0146】
排出トレイ30が、待機位置にあるときに、排出センサ55からのセンシング出力が、閉位置(オン)を示さない場合、悪意のあるユーザが、ドア51が開けている可能性がある。この場合、制御プログラム76aは、移動機構60の動作を許可せず、警報部77から警報を出力させる。また、このような音による警報の他に、ディスプレイ4から、例えば「不正な操作を検知しました」のような不正検知を示す文字情報を、点滅表示するようにしてもよい。これら警報の出力や文字情報の表示に加えてさらに、通信部74から、通信ネットワーク100を介して、排出トレイ30が待機位置にあるにも関わらず排出センサ55からのセンシング出力が閉位置(オン)を示さないことを示す警報情報を、ディスペンサ10のシリアル番号、および時刻情報とともに管理サーバ300へ通知する。
【0147】
一方、排出トレイ30が、待機位置にあるときに、排出センサ55からのセンシング出力が閉位置(オン)を示す場合、制御プログラム76aは、移動機構60が、排出トレイ30を待機位置から排出位置へ移動させることを許可する。このときさらに、制御プログラム76aは、提供要求Cが妥当であると判定すると、収容部21Lのステッピングモータ64、又は収容部21Rのステッピングモータ64の何れかに駆動命令を出力する。
【0148】
制御プログラム76aは、ステッピングモータ64を駆動した後、リミットセンサ75Fのセンシング出力がオフになるまで、ピニオン62L、62Rの順方向への回転を続け、リミットセンサ75Fのセンシング出力がオフになった時点で、ステッピングモータ64を停止させる。制御プログラム76aは、リミットセンサ75Fのセンシング出力がオンからオフになったことに基づいて、
図8に示すように、排出トレイ30の待機位置から排出位置への移動が完了したことを認識する。
【0149】
また、排出トレイ30が排出位置にある状態では、排出トレイ30によって搬送されたナプキンNが、排出口13Lから突出して、先端が筐体11の外側に突出する。ユーザは、このナプキンN1の先端をつまんで引抜くことで、ナプキンN1を受け取ることができる。ナプキンN1が排出口13Lから引き抜かれると、ドア51が自重により閉位置に回動し、排出センサ55のセンシング出力が、開位置を示すオフから、閉位置を示すオンとなる。
【0150】
しかしながら、排出センサ55からのセンシング出力が、開位置を示すオフから、閉位置を示すオンに変化しない場合、不正な抜き取りを行うために、ドア51が開けられたままになっている可能性がある。
【0151】
この場合、制御プログラム76aは、移動機構60の動作を許可せず、警報部77から警報を出力させ、さらに、通信部74から、通信ネットワーク100を介して、排出トレイ30が排出位置にあるにも関わらず排出センサ55からのセンシング出力が閉位置(オン)を示さないことを示す警報情報を、ディスペンサ10のシリアル番号、および時刻情報とともに管理サーバ300へ通知する。
【0152】
これによって、排出トレイ30は、待機位置に戻らず、排出位置に留まる。前述したように、排出位置では、収容部21に収容されているナプキンNは、排出トレイ30に落下しない。また、排出トレイ30は、排出位置にある状態では、排出口13から収容部21までの経路上に存在するので、排出口13を介したディスペンサ外部から収容部21への物理的なアクセスを阻止する。したがって、悪意のあるユーザが、排出口13から指を入れたり、例えばクリップや棒のようなものをこじ入れ、ナプキンNの抜き取りを試みても、ナプキンNを抜き取ることはできない。
【0153】
排出トレイ30が排出位置にある状態で、排出センサ55からのセンシング出力が、開位置を示すオフから、閉位置を示すオンに変化した場合、制御プログラム76aは、ユーザによるナプキンN1の引き抜きが正常に行われたと認識し、移動機構60が、排出トレイ30を排出位置から待機位置へ移動させることを許可する。そして、制御プログラム76aは、ステッピングモータ64に駆動命令を出力し、移動機構60のピニオン62L、62Rを逆方向(
図8における時計回り方向)へ回転させる。制御プログラム76aは、ステッピングモータ64を駆動した後、リミットセンサ75Rのセンシング出力がオフになるまで、ピニオン62L、62Rの逆方向への回転を続け、リミットセンサ75Rのセンシング出力がオフになった時点で、ステッピングモータ64を停止させる。
【0154】
制御プログラム76aは、リミットセンサ75Rのセンシング出力がオンからオフになったことに基づいて、
図7に示すように、排出トレイ30が排出位置から待機位置への移動が異常なく完了したと認識し、通信部74から、通信ネットワーク100を介して、管理サーバ300へ、ディスペンサ識別情報dおよびOK情報を送信する。
【0155】
一方、排出トレイ30が排出位置から待機位置へ移動している途中で、排出センサ55からのセンシング出力が、閉位置を示すオンから、開位置を示すオフに変化した場合、制御プログラム76aは、移動機構60の動作を継続させたまま、警報部77から警報を出力させ、さらに、通信部74から、通信ネットワーク100を介して、排出トレイ30の排出位置から待機位置への移動途中に、排出センサ55からのセンシング出力が、開位置を示すオフに変化したことを示す警報情報を、ディスペンサ10のシリアル番号、および時刻情報とともに管理サーバ300へ通知する。
【0156】
このように、管理サーバ300は、各ディスペンサ10から、ディスペンサ識別情報dおよびOK情報を受信し、履歴情報テーブル310のうち、このディスペンサ識別情報dに対応する最新のレコードRの(すなわち、未記入の)ステータスsaに、「OK」と書き込む。
【0157】
また管理サーバ300は、各ディスペンサ10から、ディスペンサ10のシリアル番号、および時刻情報とともに、警報情報を受信する。したがって、管理サーバ300は、これら情報に基づいて、各ディスペンサ10において収集された警報情報の内容を把握することができる。
【0158】
また、排出トレイ30が待機位置へ戻った後に、悪意のあるユーザが、排出口13のドア51を、例えばクリップなどで開いた場合も、排出センサ55からのセンシング出力が、開位置を示すオフを示す。そして、制御プログラム76aが、警報部77から警報を出力させ、さらに、通信部74から、通信ネットワーク100を介して、排出センサ55からのセンシング出力が、開位置を示すオフとなったことを示す警報情報を、ディスペンサ10のシリアル番号、および時刻情報とともに管理サーバ300へ通知する。これによって、管理サーバ300は、このディスペンサ10において、排出口13のドア51が開けられたことを把握することができる。
【0159】
また、ディスペンサ10は、以下に説明するように、在庫センサ27によって検知された在庫数を用いて、ナプキンNの不正な抜き取りの有無をチェックすることもできる。
【0160】
すなわち、このチェックでは、制御プログラム76aは、排出トレイ30が待機位置から排出位置へ移動した回数をカウントし、カウント数を、在庫センサ27による検知結果から把握されるナプキンNの在庫数の減少量と比較する。
【0161】
比較結果が一致しない場合、制御プログラム76は、警報部77から警報を出力させ、さらに、通信部74から、通信ネットワーク100を介して、在庫数に矛盾があることを示す警報情報を、ディスペンサ10のシリアル番号、および時刻情報とともに管理サーバ300へ通知する。
【0162】
このように、在庫センサ27による検知結果に基づく、ナプキンNの不正抜き取りの検知は、ナプキン排出時に限られるものでなく、錠部15や筐体11が物理的に破壊されて、収納部21からナプキンNが直接抜き取られる場合にも有効である。すなわち、錠部15や筐体11が破壊された場合であっても、在庫センサ27が有効に機能していれば、収納部21からナプキンNが抜き取られると、在庫センサ27によって在庫の減少が検出される。この場合も、前述した比較結果は一致しなくなるので、制御プログラム76は、警報部77から警報を出力させ、さらに、通信部74から、通信ネットワーク100を介して、在庫数に矛盾があることを示す警報情報を、ディスペンサ10のシリアル番号、および時刻情報とともに管理サーバ300へ通知する。
【0163】
管理サーバ300は、各ディスペンサ10から、ディスペンサ識別情報dおよびOK情報を受信し、履歴情報テーブル310のうち、このディスペンサ識別情報dに対応する最新のレコードRの(すなわち、未記入の)ステータスsaに、「OK」と書き込む。
【0164】
また管理サーバ300は、各ディスペンサ10から、ディスペンサ10のシリアル番号、および時刻情報とともに、警報情報を受信する。したがって、管理サーバ300は、これら情報に基づいて、各ディスペンサ10において収集された警報情報の内容を把握することができる。
【0165】
管理サーバ300は、警報情報に内容に応じて、必要な場合には、対象のナプキンNの不正な抜き取りがあったと思われるディスペンサ10を、直ちに作業者に知らせることができる。
【0166】
以上説明したように、本実施形態に係るディスペンサ10によれば、ソフトウェア的な制御や、ハードウェア的な構造上の工夫を講じることによって、内部に収容しているナプキンNの不正な抜き取りを阻止することが可能となる。また、必要な場合には、不正な抜き取りがあったと思われるディスペンサ10を、直ちに作業者に知らせることができる。
【0167】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0168】
1 壁
2 ネジ
4 ディスプレイ
6 人感センサ
7 センサユニット
8 ユーザ情報読取部
10 ディスペンサ
11 筐体
12a 開口部
12b 係合部
13b 係合部
13 排出口
14 ヒンジ
15 錠部
16 ワイヤー
16a 留め具
17 突出部分、縦リブ
18 突出部分、横リブ
19 突出部分、ボス
21 収容部
22 仕切板
23 係止片
24 底板
24a 内面
24b 外面
26 後板
26a 逃げ孔
26b 内面
27 在庫センサ
27a 発光部
27b 受光部
30 排出トレイ
30F 先端
30R 後端
31 上面
32 縦壁
32a 押圧面
32b 湾曲面
33 下面
34 ラック
35 スライド突起
35a ピン穴
35b ネジ穴
37 スリット
38 スリット
39 プレート
39a ピン
39b 挿通孔
39 突起部
40 錘部材
42 反射板
42a 上面
50 ドアユニット
51 ドア
51a 前面
52 ケース
52a 挿通孔
53 回動軸
54 開口部
55 排出センサ
55a 発光部
55b 受光部
55c 枠体
56 突起
57 支柱
58 保持プレート
58a 下面
60 移動機構
61 回転軸
62 ピニオン
64 ステッピングモータ
70 CPU
71 バス
72 記録媒体読取部
73 新たな画像データを記録した外部記録媒体
74 通信部
75 排出トレイセンサ、リミットセンサ
76 メモリ
76a 制御プログラム
76b 書込可能データエリア
77 警報部
78 記憶装置
79 画像データ記憶部
100 通信ネットワーク
121 後壁
121a 内面
121b 外面
122 天壁
122a 内面
123 底壁
124 側壁
125 側壁
131 前壁
131a 内面
132 天壁
133 底壁
134 側壁
135 側壁
135 側壁
150 対応型カード
151 ユーザデバイス
152 ビーコンデバイス
153 タグ
154 コード
155 磁気カード
156 カード
300 管理サーバ
310 履歴情報テーブル
A 感知信号
AP 専用アプリ
C 提供要求
d ディスペンサ識別情報
id 識別情報
j 情報
M 検出信号
N ナプキン
p 磁気情報
q 所定の情報
r 生体情報
R レコード
sa ステータス
t 時刻
U ユーザ
uj ユーザ情報
v 指紋情報
w カード情報
【要約】
衛生用品提供用ディスペンサは、筐体と、筐体内に設けられ、衛生用品を収容する収容部と、筐体内に設けられ、筐体内の第1位置において、収容部から衛生用品を受け取り、保持する排出トレイと、筐体内に設けられ、排出トレイを、第1位置と、筐体内の第2位置との間を移動させる移動機構と、筐体に設けられ、排出トレイが第2位置にある場合、排出トレイに保持されている衛生用品を、筐体の外部へ排出するための排出口と、排出口を閉じる閉位置と、排出口を開く開位置との間で移動可能であるように、筐体に設けられたドアと、ドアが閉位置にあるときと、開位置にあるときとで、識別可能な異なるセンシング出力を出力するセンサと、衛生用品の排出のために、排出トレイを、第1位置から第2位置へ移動させ、衛生用品が排出口から筐体の外部へ排出された後、次の衛生用品の受け取りのために、排出トレイを、第2位置から第1位置へ移動させるように、移動機構を制御する制御部とを備える。