(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】通信方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/566 20230101AFI20240806BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20240806BHJP
H04W 84/20 20090101ALI20240806BHJP
H04W 4/48 20180101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W72/566
H04W16/14
H04W84/20
H04W4/48
(21)【出願番号】P 2022565982
(86)(22)【出願日】2020-04-29
(86)【国際出願番号】 CN2020087926
(87)【国際公開番号】W WO2021217534
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リィウ,ハン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジエン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2005/034434(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0092685(US,A1)
【文献】特開2000-165930(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1装置により、通信リソースを1つ以上の第2装置に割り当てるステップであって、前記通信リソースは、1つ以上の第3装置をスケジューリングするために前記1つ以上の第2装置により使用され、前記1つ以上の第3装置は、1つ以上の第2通信ドメインの各々に含まれるセカンダリノードである、ステップ、
前記第1装置により、第2情報を取得するステップと、
前記第1装置により、
前記1つ以上の第2装置に前記第2情報を送信するステップであって、前記第2情報は、前記第1装置により前記1つ以上の第2装置に割り当てられた
前記通信リソースと前記第1装置の優先度とを含む、ステップと、
を含み、
前記第1装置は第1通信ドメインのプライマリノードであり、前記1つ以上の第2装置の各々は、
前記1つ以上の第2通信ドメインの各々のプライマリノードである、方法。
【請求項2】
前記第1装置により、前記1つ以上の第2装置に前記第2情報を送信するステップは、
前記第1装置により、1つ以上の第2装置により送信された第1情報を受信するステップであって、前記第1情報は、前記1つ以上の第2装置の優先度を含む、ステップと、
前記1つ以上の第2装置の優先度が前記第1装置の優先度より低い場合、前記第1装置により、前記1つ以上の第2装置に前記第2情報を送信するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1情報は、物理信号で運ばれる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記物理信号は同期信号を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1装置の優先度は、物理信号で運ばれる、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の第2装置の優先度は、
前記第1装置の優先度より低い、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の第2装置の優先度は、前記1つ以上の第2装置の識別情報である、請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記通信リソースは、複数の第2装置により共有される通信リソースである、請求項1~
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1装置により、前記1つ以上の第2装置に第2情報を送信するステップは、
前記第1装置により、第1条件が満たされるとき、前記1つ以上の第2装置に前記第2情報を送信するステップを含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1条件は、
前記第1情報の信号強度が、第1信号強度閾値以上であること、又は、
前記第1情報が受信された回数が、第1回数閾値以上であること、又は、
前記第1装置が同じ第2装置により送信された第1情報を連続的に受信する第1期間が、第1期間閾値以上であること、又は、
前記第1装置が同じ第2装置により送信された第1情報を受信する合計回数が、第1回数閾値以上であること、
を含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ以上の第2装置により送信された前記第1情報が所定時間内に受信されない、又は前記第1情報の信号強度が第2信号強度閾値より低いと決定すると、前記第1装置により、第3情報を送信するステップであって、前記第3情報は、前記第1装置の優先度を含む、ステップ、を更に含む請求項
9~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
通信方法であって、
第2装置により、第1装置により送信された第2情報を受信するステップであって、前記第2情報は、前記第1装置により前記第2装置に割り当てられた通信リソースと前記第1装置の優先度とを含む、ステップと、
前記第2装置により、前記通信リソースを用いて1つ以上の第3装置をスケジューリングするステップと、
を含み、
前記第1装置は第1通信ドメインのプライマリノードであり、前記第2装置は第2通信ドメインのプライマリノードであり、前記第3装置は前記第2通信ドメインのセカンダリノードである、方法。
【請求項13】
前記第2装置により、前記第1装置により送信された第2情報を受信するステップは、
第2装置により、第1装置に第1情報を送信するステップであって、前記第1情報は、前記第2装置の優先度を含む、ステップと、
前記第2装置の優先度が前記第1装置の優先度より低い場合、前記第2装置により、前記第1装置により送信された前記第2情報を受信するステップと、
を含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1情報は、物理信号で運ばれる、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記物理信号は同期信号を含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1装置の優先度は、物理信号で運ばれる、請求項
12~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上の第2装置の優先度は、
前記第1装置の優先度より低い、請求項
12~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第2装置の優先度は、前記第2装置の識別情報である、請求項
12~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記通信リソースは、前記第2装置及び1つ以上の他の第2装置により共有される通信リソースである、請求項
12~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記通信リソースは、前記第2装置及び前記1つ以上の他の第2装置のうちの同じ優先度を有する1つ以上の第2装置により共有される通信リソースである、請求項
19に記載の方法。
【請求項21】
通信機器であって、
通信リソースを1つ以上の第2装置に割り当てるよう構成される処理モジュールであって、前記通信リソースは、1つ以上の第3装置をスケジューリングするために前記1つ以上の第2装置により使用され、前記1つ以上の第3装置は、1つ以上の第2通信ドメインの各々に含まれるセカンダリノードである、処理モジュール
と、
第2情報を取得するよう構成される取得モジュールと、
前記1つ以上の第2装置に前記第2情報を送信するよう構成される送信モジュールであって、前記第2情報は、前記
通信機器により前記1つ以上の第2装置に割り当てられた
前記通信リソースと前記
通信機器の優先度とを含
む、送信モジュールと、
を含み、
前記
通信機器は第1通信ドメインのプライマリノードであり、前記1つ以上の第2装置の各々は、
前記1つ以上の第2通信ドメインの各々のプライマリノードである、
通信機器。
【請求項22】
前記
通信機器は、
1つ以上の第2装置から第1情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記第1情報は、前記1つ以上の第2装置の優先度を含む、受信モジュール、を更に含み、
前記送信モジュールは、前記1つ以上の第2装置の優先度が前記
通信機器の優先度より低い場合、前記1つ以上の第2装置に前記第2情報を送信するよう構成される、請求項
21に記載の
通信機器。
【請求項23】
前記第1情報は、物理信号で運ばれる、請求項
22に記載の
通信機器。
【請求項24】
前記物理信号は同期信号を含む、請求項
23に記載の
通信機器。
【請求項25】
前記
通信機器の優先度は、物理信号で運ばれる、請求項
21~24のいずれか一項に記載の
通信機器。
【請求項26】
1つ以上の第2装置の優先度は、
前記通信機器の優先度より低い、請求項
21~25のいずれか一項に記載の
通信機器。
【請求項27】
通信機器であって、
第1装置から第2情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記第2情報は、前記第1装置により前記
通信機器に割り当てられた通信リソースと前記第1装置の優先度とを含む、受信モジュールと、
前記通信リソースを用いて1つ以上の第3装置をスケジューリングするよう構成される処理モジュールと、
を含み、
前記第1装置は第1通信ドメインのプライマリノードであり、前記通信機器は第2通信ドメインのプライマリノードであり、前記第3装置は前記第2通信ドメインのセカンダリノードである、
通信機器。
【請求項28】
前記
通信機器は、
第1装置に第1情報を送信するよう構成される送信モジュールであって、前記第1情報は、前記
通信機器の優先度を含む、送信モジュール、を更に含み、
前記受信モジュールは、前記
通信機器の優先度が前記第1装置の優先度より低い場合、前記第1装置から前記第2情報を受信するよう構成される、請求項
27に記載の
通信機器。
【請求項29】
前記第1情報は、物理信号で運ばれる、請求項
28に記載の
通信機器。
【請求項30】
前記物理信号は同期信号を含む、請求項
29に記載の
通信機器。
【請求項31】
前記第1装置の優先度は、物理信号で運ばれる、請求項
27~30のいずれか一項に記載の
通信機器。
【請求項32】
1つ以上の
前記通信機器の優先度は、第1装置の優先度より低い、請求項
27~31のいずれか一項に記載の
通信機器。
【請求項33】
通信機器であって、プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリはコンピュータプログラム又は命令を格納するよう構成され、
前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記コンピュータプログラム又は命令を実行するよう構成され、その結果、請求項1~
11のいずれか一項に記載の方法が実行されるか、又は請求項
12~20のいずれか一項に記載の方法が実行される、
通信機器。
【請求項34】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~
11のいずれか一項に記載の方法が実施されるか、又は請求項
12~20のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項35】
通信システムであって、前記通信システムは、第1通信機器と第2通信機器とを含み、
前記第1通信機器は、請求項1~
11のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成され、
前記第2通信機器は、請求項
12~20のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、通信システム。
【請求項36】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、少なくとも1つの命令を含み、前記少なくとも1つの命令は、請求項1~
11のいずれか一項に記載の方法又は請求項
12~20のいずれか一項に記載の方法で実行される動作を実施するために、プロセッサによりロードされ実行される、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、インテリジェントコックピット分野、特に通信方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車は人々の日常生活においてますます重要な役割を果たしている。インテリジェントコックピット技術が発展を続ける中、乗り物は単なる移動手段ではなく、人々の生活空間の1つでもある。人々は、インテリジェントコックピットが、より豊かなエンターテインメント、オーディオ、ビデオ、オフィス体験を提供すると期待している。
【0003】
現在、インテリジェントコックピットに関連する装置には、コックピットドメイン制御部(cockpit domain controller, CDC)、車載オーディオ及びビデオ装置など(車載マイク、車載スピーカ、車載スクリーンなど)の車載装置、インテリジェント端末、ウェアラブル装置などが含まれる場合がある。そのため、インテリジェントコックピット環境では、複数の異なる通信ドメインが存在する場合がある。例えば、CDCは、車載オーディオ及びビデオ装置をスケジューリングするためのプライマリノードとして使用できる。この場合、CDCはプライマリノードであり、車載オーディオ及びビデオ装置はセカンダリノードである。CDCと少なくとも1つの車載オーディオ及びビデオ装置は、CDCドメインと呼ばれる通信ドメインを形成する場合がある。さらに、携帯電話とインテリジェントウェアラブル装置(ヘッドセットなど)が通信ドメインを形成することがあり、これは携帯電話ドメインと呼ばれることがある。この場合、携帯電話をプライマリノードとして使用し、インテリジェントウェアラブル装置をセカンダリノードとして使用し、携帯電話でインテリジェントウェアラブル装置をスケジューリングすることができる。
【0004】
1つのインテリジェントコックピット内の複数の異なる通信ドメイン内の異なるプライマリノードとセカンダリノードが同時に通信を行うと、複数のプライマリノードとセカンダリノードの通信リソース間で競合が発生することがある。その結果、重大な干渉問題が発生し、ノードの通信性能及びサービス性能がさらに影響を受ける。
【発明の概要】
【0005】
本願は、異なる通信ドメインにおいて通信リソースを割り当てるための通信方法及び機器を提供し、それによって通信干渉を軽減する。
【0006】
第1の態様によると、本願の実施形態は、通信方法を提供する。通信方法は、本願で提供される第1装置によって実行されてよい。第1装置は、端末装置であってよく、又は端末装置に適用されるチップであってよく、又は、コックピットドメイン制御部(cockpit domain controller, CDC)であってよく、CDCは端末装置内のモジュールであってよい。当該方法では、第1装置は、1つ以上の第2装置によって送信された第1情報を受信してよい。第1情報は、1つ以上の第2装置の優先度を含んでよい。1つ以上の第2装置の優先度が第1装置の優先度よりも低い場合、第1装置は1つ以上の第2装置に第2情報を送信してよく、第2情報は、第1装置により1つ以上の第2装置に割り当てられた通信リソースと第1装置の優先度とを含む。
【0007】
本ソリューションに基づいて、第1装置は、優先度が第1装置より低い1つ以上の第2装置に通信リソースを割り当てることができる。これは、通信リソースの競合により引き起こされる異なる通信ドメイン間の通信干渉を回避し、装置の通信性能を向上させることができる。
【0008】
可能な実装では、第1装置が第2情報を1つ以上の第2装置に送信する前に、方法にはさらに以下を含む:第1装置は、通信リソースを1つ以上の第2装置に割り当ててよく、通信リソースは、1つ以上の第3装置をスケジューリングするために1つ以上の第2装置により使用される。ここで、第2装置と1つ以上の第3装置は、通信ドメインを形成することができる。
【0009】
例えば、第1装置により1つ以上の第2装置に割り当てられた通信リソースは、1つ以上の第2装置により共有されてよい。或いは、第1装置が、同じ優先度を有する第2装置に共有通信リソースを割り当てる。或いは、第1装置は、各第2装置に通信リソースを割り当ててよい。
【0010】
本ソリューションに基づいて、第1装置は、第1装置より優先度の低い1つ以上の第2装置に通信リソースを割り当てる。その結果、第2装置は、割り当てられた通信リソースに基づいて1つ以上の第3装置を個別にスケジューリングできる。これは、異なる通信ドメイン内の通信リソース間の競合を回避し、さらに通信干渉の発生を回避し、装置の通信性能を向上させることができる。
【0011】
可能な実装では、1つ以上の第2装置の優先度は、1つ以上の第2装置の識別情報であってよい。ここで、識別情報は、装置識別コード又は媒体アクセス制御(media access control, MAC)アドレスを使用して表すことができる。異なる識別情報フィールドは、異なる意味を有する可能性があることを理解すべきである。或いは、優先度は優先度情報であってよい。例えば、優先度は優先度指示情報であってもよい。例えば、優先度は、優先度識別子を使用して、優先度識別子と優先度との対応を使用して、示されてよい。対応は、第1装置によって事前に格納されてよく、又は第1装置と第2装置によって事前に決定されてよく、又はプロトコルで定義されてよい。
【0012】
可能な実装では、通信リソースは複数の第2装置によって共有される通信リソースである。例えば、第1装置は、1つ以上の第2装置のすべてに同じ通信リソースを割り当ててよい。第1装置は、割り当てられた通信リソースを第2情報に含め、第2情報を1つ以上の第2装置に送信してよい。
【0013】
別の可能な実装では、第1装置が前述の方法を使用して共有通信リソースを1つ以上の第2装置に割り当てた場合、第1装置はブロードキャスト情報を使用して1つ以上の第2装置に通知してよい。
【0014】
本ソリューションに基づいて、第1装置は、優先度が第1装置より低い複数の第2装置に共有通信リソースを割り当てることができる。この場合、第1装置は、第2装置が存在するかどうか、及び第2装置の数量を頻繁に検出する必要はない。これは、通信性能を向上させつつ、第1装置の動作を軽減することができる。
【0015】
可能な実装では、1つ以上の第2装置によって送信された第1情報を受信した後、第1装置は、同じ優先度を有する第2装置を決定してよい。第1装置は、同じ優先度を有する決定した第2装置に共有通信リソースを割り当ててよい。
【0016】
本ソリューションにより、第1装置は、優先度が同じ複数の第2装置に共有通信リソースを割り当てることができ、第1装置は、優先度が異なる第2装置に異なる通信リソースを割り当てることができる。このように、第1装置は、望ましいことに、優先度が比較的高い第2装置の通信リソースを満たし、優先度が比較的高い第2装置の通信リソースを保証できる。
【0017】
可能な実装では、第1条件が満たされると、第1装置は、第2情報を1つ以上の第2装置に送信する。
【0018】
例えば、第1条件は、
第1情報の信号強度が、第1信号強度閾値以上であること、又は、
第1情報の容量が、第1容量閾値以上であること、又は、
第1装置が同じ第2装置により送信された第1情報を連続的に受信する第1期間が、第1期間閾値以上であること、又は、
第1装置が同じ第2装置により送信された第1情報を受信する合計回数が、第1回数閾値以上であること、
を含む。
【0019】
本ソリューションに基づいて、第1条件が満たされると、第1装置は、第2情報を1つ以上の第2装置に送信できる。第1条件が満たされるとき、ある環境に通信干渉が存在することを示す場合がある。環境内に通信干渉が存在すると判断した場合、第1装置は1つ以上の第2装置に通信リソースを割り当てる。これは、通信リソースの浪費を回避し、通信リソースの利用率を向上させることができる。
【0020】
可能な実装では、1つ以上の第2装置により送信された第1情報が所定時間内に受信されない、又は第1情報の信号強度が第2信号強度閾値より低いと決定すると、第1装置は、第3情報を送信し、第3情報は、第1装置の優先度を含む。
【0021】
本ソリューションに基づいて、第1装置は、割り当てられた通信リソースを再利用するために第3の情報を送信し、別の第2装置に通信リソースを割り当てることができる。上記の条件が満たされると、第1装置は割り当てられた通信リソースを再利用する。これは、通信リソースの利用率を向上させることができる。
【0022】
第2の態様によると、本願の実施形態は、別の通信方法を更に提供する。方法は、本願の実施形態で提供される第2装置によって実行されてよい。第2装置は、端末装置であってよく、又は端末装置に適用されるチップであってよい。第2装置の優先度は、第1装置の優先度よりも低い。方法では、第2装置が第1装置に第1情報を送信してよく、第1情報は第2装置の優先度を含んでよい。第2装置の優先度が第1装置の優先度よりも低い場合、第2装置は第1装置により送信された第2情報を受信してよく、第2情報は、第1装置により第2装置に割り当てられた通信リソースと第1装置の優先度とを含む。この場合、第2装置は、通信リソースを使用して1つ以上の第3装置をスケジューリングする。ここで、1つ以上の第3装置は、第1装置と同じ通信ドメインに属する装置であってよい。
【0023】
本ソリューションに基づいて、第2装置は、第1装置によって割り当てられた通信リソースを使用して、1つ以上の第3装置をスケジューリングできる。これは、第2装置が属する通信ドメインと別の通信ドメインのリソースの競合を回避し、通信干渉を低減し、通信性能を向上させることができる。
【0024】
可能な実装では、優先度は第2装置の識別情報である。ここで、識別情報は、装置識別コード又は媒体アクセス制御(media access control, MAC)アドレスを使用して表すことができる。異なる識別情報フィールドは、異なる意味を有する可能性があることを理解すべきである。
【0025】
本ソリューションに基づいて、第2装置は、識別情報を使用して第1装置に第2装置の優先度を示すことができるため、第1装置は、識別情報に基づいて第2装置に通信リソースを割り当てることができる。
【0026】
可能な実装では、通信リソースは第2装置及び1つ以上の他の第2装置によって共有される通信リソースである。例えば、通信リソースは、第2装置と、第1装置より優先度が低い他の第2装置とにより共有される通信リソースであってよい。
【0027】
本ソリューションに基づいて、第1装置より優先度の低い第2装置は、共有通信リソースに基づいて1つ以上の第3装置を個別にスケジューリングできる。これは、異なる通信ドメイン内の通信リソース間の競合を回避できる。
【0028】
可能な実装では、通信リソースは、第2装置及び1つ以上の他の第2装置のうちの同じ優先度を有する1つ以上の第2装置により共有される通信リソースである。
【0029】
本ソリューションに基づいて、同じ優先度を有する第2装置は、割り当てられた通信リソースを共有できる。そのため、同じ優先度を有する第2装置は、共有通信リソースに基づいて1つ以上の第3装置を個別にスケジューリングできる。これは、異なる通信ドメイン内の通信リソース間の競合を回避できる。
【0030】
可能な実装では、第2装置は第1装置により送信された第3情報を受信し、第3情報は第1装置の優先度情報を含む。第2端末装置は、第1情報を第1装置へ送信する。ここで、第3情報は、割り当てられた通信リソースを再利用するために第1装置により使用される情報である。そのため、第3情報を受信した場合、第2装置は第1装置に第1情報を送信して通信リソースを要求する必要がある。
【0031】
本ソリューションに基づいて、第1装置は、第3情報を使用して割り当てられた通信リソースを再利用できる。これは、通信リソースの利用率を向上させることができる。
【0032】
第3の態様によると、通信機器が提供される。有利な効果については、第1の態様の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。通信機器は、第1の態様における方法での動作を実施する機能を有する。該機能は、ハードウェアにより実装されてよく、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてよい。前記ハードウェア又は前記ソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。可能な設計では、通信機器であって、
1つ以上の第2装置により送信された第1情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、第1情報は、1つ以上の第2装置の優先度を含む、受信モジュールと、
1つ以上の第2装置の優先度が、機器の優先度より低い場合、1つ以上の第2装置に第2情報を送信するよう構成される送信モジュールであって、第2情報は、機器により1つ以上の第2装置に割り当てられた通信リソースと機器の優先度とを含む、送信モジュールと、
を含む。これらのモジュールは、第1の態様の方法の例で対応する機能を実行してよい。詳細については、方法の例における詳細な説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
【0033】
第4の態様によると、通信機器が提供される。有利な効果については、第2の態様の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。通信機器は、第2の態様における方法での動作を実施する機能を有する。該機能は、ハードウェアにより実装されてよく、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてよい。前記ハードウェア又は前記ソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。可能な設計では、通信機器は、
第1装置に第1情報を送信するよう構成される送信モジュールであって、第1情報は前記機器の優先度を含む、送信モジュールと、
機器の優先度が、第1装置の優先度より低い場合、第1装置により送信された第2情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、第2情報は、第1装置により機器に割り当てられた通信リソースと第1装置の優先度とを含む、送信モジュールと、
通信リソースを用いて1つ以上の第3装置をスケジューリングする処理モジュールと、
を含む。これらのモジュールは、第2の態様の方法の例で対応する機能を実行してよい。詳細については、方法の例における詳細な説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
【0034】
第5の態様によると、通信機器が提供される。通信機器は、前述の方法の実施形態における第1装置であってもよく、又は第1装置内に配置されたチップであってもよい。通信機器は、通信インタフェース及びプロセッサを含み、任意でメモリを更に含む。メモリは、コンピュータプログラム又は命令を格納するよう構成される。プロセッサはメモリと通信インタフェースに結合されている。プロセッサがコンピュータプログラム又は命令を実行すると、通信機器は、前述の方法の実施形態で第1装置により実行される方法を実行できるようになる。
【0035】
第6の態様によると、通信機器が提供される。通信機器は、前述の方法の実施形態における第2装置であってもよく、又は第2装置内に配置されたチップであってもよい。通信機器は、通信インタフェース及びプロセッサを含み、任意でメモリを更に含む。メモリは、コンピュータプログラム又は命令を格納するよう構成される。プロセッサはメモリと通信インタフェースに結合されている。プロセッサがコンピュータプログラム又は命令を実行すると、通信機器は、前述の方法の実施形態で第2装置により実行される方法を実行できるようになる。
【0036】
第7の態様によると、コンピュータプログラムプロダクトが提供される。コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが実行されると、上記の態様の第1装置により実行された方法が実行できるようになる。
【0037】
第8の態様によると、コンピュータプログラムプロダクトが提供される。コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが実行されると、上記の態様の第2装置により実行された方法が実行できるようになる。
【0038】
第9態様による態様によると、本願は、チップシステムを提供する。チップシステムは、前述の態様の方法における第1装置の機能を実装するよう構成されるプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはさらに、プログラム命令及び/又はデータを格納するように構成されたメモリを含む。チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別コンポーネントを含んでよい。
【0039】
第10態様による態様によると、本願は、チップシステムを提供する。チップシステムは、前述の態様の方法における第2装置の機能を実装するよう構成されるプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはさらに、プログラム命令及び/又はデータを格納するように構成されたメモリを含む。チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別コンポーネントを含んでよい。
【0040】
第17の態様によると、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが実行されると、上記の態様の第1装置により実行された方法が実行される。
【0041】
第12の態様によると、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが実行されると、上記の態様の第2装置により実行された方法が実行される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】従来技術における通信システムの概略図である。
【0043】
【
図2】本願の実施形態による通信方法のフローチャート1である。
【0044】
【
図3】本願の実施形態による物理信号の概略図である。
【0045】
【
図4】本願の実施形態による通信システムの概略図である。
【0046】
【
図5】本願の実施形態による通信方法のフローチャート1である。
【0047】
【
図6】本願の実施形態による通信機器の構造の概略
図1である。
【0048】
【
図7】本願の実施形態による通信機器の構造の概略
図1である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本願の実施形態の目的、技術的ソリューション、及び利点を明確にするために、以下は、添付の図面を参照して本願の実施形態を詳細に説明する。
【0050】
以下は、当業者の理解を容易にするために、本出願の実施形態における幾つかの用語について説明する。
【0051】
(1)プライマリノードとセカンダリノード:プライマリノードとセカンダリノードは、論理的に区別される2種類のノードである。プライマリノードは、リソーススケジューリング能力を有する。プライマリノードは、セカンダリノードのために時間-周波数リソースをスケジューリングしてよく、セカンダリノードは、プライマリノードのスケジューリングに従い、セカンダリノードは、プライマリノードによってスケジューリングされた時間-周波数リソースを使用して通信を実行できる。なお、プライマリノードとセカンダリノードの属性特徴は変化する場合がある。例えば、インテリジェント端末がヘッドセットと通信する場合、インテリジェント端末はプライマリノードであり、ヘッドセットはセカンダリノードである。ただし、インテリジェント端末がコックピットドメイン制御部(cockpit domain controller, CDC)などの優先度の高い装置にアクセスし、インテリジェント端末がCDCのスケジューリングに従う必要がある場合、インテリジェント端末の属性特徴はセカンダリノードに変更される。
【0052】
(2)通信ドメイン:通信ドメインは、1つのプライマリノードと少なくとも1つのセカンダリノードを含む。少なくとも1つのセカンダリノードは、プライマリノードへの通信接続を確立する。プライマリノードは、少なくとも1つのセカンダリノードのために時間-周波数リソースをスケジューリングできる。各セカンダリノードは、スケジューリングされた時間-周波数リソースを使用してプライマリノードと通信できる。
【0053】
(3)通信ドメインタイプ:同じ環境内に複数の異なる通信ドメインが存在する場合がある。異なる通信ドメインには、異なるノードタイプ、ノード機能、ノード属性、及び搬送されるサービスが含まれる場合がある。例えば、CDCは、車載オーディオ装置をスケジューリングするためのプライマリノードとして使用できる。この場合、CDCはプライマリノードであり、車載オーディオ装置はセカンダリノードである。CDCと車載オーディオ装置は、CDCドメイン又は車載インフォテインメントシステムドメインと呼ばれる通信ドメインを形成してよい。携帯電話は、インテリジェントウェアラブル装置をスケジューリングするためのプライマリノードとして使用できる。この場合、インテリジェントウェアラブル装置はセカンダリノードであり、携帯電話とインテリジェントウェアラブル装置は通信ドメインを形成して携帯電話ドメインとなる場合がある。CDCドメインと携帯電話ドメインは、2つの異なる通信ドメインタイプに対応する。
【0054】
(4)優先度:優先度は、プライマリノードの優先度を示し、装置優先度とも呼ばれ、リソーススケジューリング又はリソース管理のために異なる通信ドメインのプライマリノードの優先度を反映する。異なるプライマリノードは異なる優先度を有してよく、優先度の低いプライマリノードは、優先度の高いプライマリノードのリソース管理に従う。
【0055】
(5)第1装置:第1装置は、CDCなどのインテリジェントコックピット環境において優先度の高いプライマリノード装置であり、優先度の低い別のプライマリノードに通信リソースを割り当てる能力を有する。
【0056】
(6)第2装置:第2装置は、第1装置の優先度よりも優先度が低い別のプライマリノード装置であってよく、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する装置を含む場合がある。具体的には、第2装置は、ユーザに音声を提供する装置を含み、ユーザにデータ接続を提供する装置を含み、又はユーザに音声及びデータ接続を提供する装置を含む。例えば、第2装置は、無線接続機能を有するハンドヘルド装置、又は無線モデムに接続された処理装置を含んでよい。装置は、ユーザ機器(user equipment, UE)、無線端末、携帯端末、装置間(device-to-device, D2D)端末、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)などを含んでよい。例えば、第2装置は、携帯電話(又は「セルラ」電話機と呼ばれる)、モバイル端末を搭載したコンピュータ、又は携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド型、又はコンピュータ内蔵型モバイル機器を含んでよい。
【0057】
(7)第3装置:第3装置は、第2装置、例えばヘッドセットなどと通信するセカンダリノード装置である。限定ではなく例として、本願の実施例では、第3装置は代わりにウェアラブル装置であってもよい。ウェアラブル装置は、ウェアラブルインテリジェント装置、インテリジェントウェアラブル装置などとも呼ばれてよく、眼鏡、手袋、時計、バンド、衣服、靴などのウェアラブル技術を用いて、日常的な着用のためにインテリジェントに設計開発されたウェアラブル装置の総称である。ウェアラブル装置は、身体に直接装着される又はユーザの衣服又はアクセサリに統合できるポータブル装置である。ウェアラブル装置は、ハードウェア装置だけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換、及びクラウド相互作用を通じた強力な機能も実装する。広義には、ウェアラブルインテリジェント装置は、スマートフォンに依存することなく、例えば、スマートウォッチ又はスマート眼鏡のように、機能の全部又は一部を実装できるフル機能の大型の装置を含み、1種類のアプリケーション機能のみに焦点を当て、スマートフォンのような他の装置と連携して動作する必要がある装置、例えば、様々なスマートバンド、スマートヘルメット、又はスマートジュエリーなど、身体的兆候を監視する装置を含む。
【0058】
本願の実施形態の理解を容易にするために、本願の実施形態に適用可能な通信システムは、先ず、
図1に示す通信システムを例として用いて詳細に説明される。
図1は、本願の実施形態による通信方法が適用可能な通信システムの概略図である。
図1に示すように、通信システム100は、第1装置101、第2装置102、第3装置103、第3装置105を含む。任意的に、通信システムは、第2装置104及び第3装置107を更に含んでよい。
【0059】
通信システム100では、第1装置101と第3装置103が通信ドメインを形成してよく、第1装置101は通信ドメイン内のプライマリノードである。第2装置102と第3装置105は通信ドメインを形成してよく、第2装置104と第3装置107は通信ドメインを形成してもよい。第2装置102と第2装置104は、各々通信ドメイン内のプライマリノードである。
【0060】
理解されるべきことに、
図1は、理解を容易にするための例として使用される単に簡略化された概略図である。通信システムは、
図1に示されない別の第2装置又は別の第3装置を更に含んでよい。
【0061】
現在、インテリジェントコックピット内の装置には、CDC、車載マイク、車載スピーカ、又は車載スクリーンなどの車載装置、インテリジェント端末、ウェアラブル装置などが含まれる場合がある。
図1に示すように、インテリジェントコックピットには複数の異なる通信ドメインが存在する。各通信ドメインのプライマリノードは、セカンダリノードの通信リソースのスケジューリングを担当し、セカンダリノードは、スケジューリングされた通信リソースを使用してプライマリノードと通信することができる。
【0062】
ただし、複数の異なる通信ドメインの通信リソース間で競合が発生することがある。そのため、通信中に重大な干渉が発生し、装置の通信性能にさらに影響を与える。
【0063】
これに鑑み、本願は通信方法を提供する。方法は、インテリジェントコックピット環境に適用されてよく、又は、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、短距離通信システム(例えば、Bluetooth及びWi-Fi)、マイクロ波アクセスのための全世界相互運用性(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX)通信システム、第5世代(5th Generation, 5G)システム、及び将来の移動通信システムなど、様々な通信システムに適用することもできる。
【0064】
全ての態様、実施形態、又は特徴は、複数の装置、コンポーネント、モジュール、等を含み得るシステムを説明することにより、本願において提示される。認識され及び理解されるべきことに、各システムは、別の装置、コンポーネント、モジュール、等を含んでよく、及び/又は、添付の図面を参照して議論される全部の装置、コンポーネント、モジュール、等を含まなくてよい。更に、これらのソリューションの組み合わせが使用されてよい。
【0065】
以下は、本出願で使用される幾つかの名詞又は用語について説明し及び記載し、該名詞又は用語も本発明の一部として使用される。
【0066】
1.端末装置:
【0067】
端末装置は、略して端末と呼ばれることもあれば、ユーザ機器(user equipment, UE)と呼ばれることもあり、無線トランシーバ機能を有する装置である。端末装置は、陸上で展開されてよく、ここで展開は屋内又は屋外での展開、又は携帯型又は車載型の展開を含み、水上で(例えば船上で)展開されてよく、又は空中(例えば、航空機、無人航空機、気球、又は衛星)で展開されてよい。端末装置は、携帯電話機、タブレットコンピュータ、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実端末装置、拡張現実端末装置、産業制御における無線端末装置、自動走行における無線端末装置、遠隔医療における無線端末装置、スマートグリッドにおける無線端末装置、輸送安全性における無線端末装置、スマート都市における無線端末装置、スマートホームにおける無線端末装置、等であってよい。端末装置は固定又はモバイルであってよい。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0068】
本願の実施形態において、端末の機能を実装するように構成された機器は、端末装置であってよく、又は機能を実装する際に端末装置をサポートできる機器、例えばチップシステムであってもよい。機器は、端末装置内に設置されてよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別コンポーネントを含んでよい。本願の実施形態で提供される技術的ソリューションでは、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションは、端末装置の機能を実装するよう構成された機器が端末装置である例を用いて説明される。
【0069】
2.ネットワーク装置:
【0070】
ネットワーク装置は、アクセスネットワーク装置であってよい。アクセスネットワーク装置は、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)装置とも呼ばれてよく、端末装置に無線通信機能を提供する装置である。アクセスネットワーク装置には、例えば、次世代NodeB(generation nodeB, gNB)、進化型NodeB(evolved nodeB, eNB)、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、送受信点(transmission reception point, TRP)、又は5Gにおける送信点(transmitting point, TP)、将来の移動通信システムにおける基地局、又はWi-Fiシステムにおけるアクセスポイントなどがあるが、これらに限定されるものではない。あるいは、アクセスネットワーク装置は、無線制御部、中央ユニット(centralized unit, CU)、及び/又はクラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN)シナリオの分散型ユニット(distributed unit, DU)であってもよく、又はネットワーク装置は、中継局、車載装置、将来の進化型PLMNネットワークにおけるネットワーク装置などであってもよい。
【0071】
端末装置は、異なる技術を用いて複数のアクセスネットワーク装置と通信することができる。例えば、端末装置は、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)をサポートするアクセスネットワーク装置と通信でき、5Gをサポートするアクセスネットワーク装置と通信でき、LTEをサポートするアクセスネットワーク装置及び5Gをサポートするアクセスネットワーク装置の両方と通信することもできる。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0072】
本願の実施形態において、ネットワーク装置の機能を実装するように構成された機器は、ネットワーク装置であってよく、又は機能を実装する際にネットワーク装置をサポートできる機器、例えばチップシステムであってもよい。機器は、ネットワーク装置内に設置されてよい。本願の実施形態で提供される技術的ソリューションでは、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションは、ネットワーク装置の機能を実装するよう構成された機器がネットワーク装置である例を用いて説明される。
【0073】
本願の実施形態で説明されるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願の実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明することを意図しており、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションに対する限定を構成しない。当業者は以下を知っている可能性がある。ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの出現に伴い、本願の実施形態で提供される技術的ソリューションが同様の技術的問題にも適用可能である。
【0074】
図2は、本願の実施形態による装置相互作用の観点からの通信方法の例示的なフローチャートである。
図2に示すように、方法は以下のステップを含んでよい。
【0075】
ステップ201:1つ以上の第2装置が第1装置に第1情報を送信する。相応して、第1装置は、第1情報を受信する。
【0076】
第1情報は、1つ以上の第2装置の優先度を含んでよい。優先度は、第1情報を送信する第2装置が、第2装置が配置されている通信ドメインのプライマリノードであり、通信ドメイン内の少なくとも1つの第3装置が第2装置と通信することを示してよい。例えば、第1情報Aは第2装置aの優先度を含み、第1情報Bは第2装置bの優先度を含む。この場合、優先度はさらに、第2装置aと少なくとも1つの第3装置が通信ドメインを形成し、第2装置aがプライマリノードであることを示してよく、第2装置bと少なくとも1つの第3装置は通信ドメインを形成し、第2装置bはプライマリノードである。以下は、優先度の実装を説明する。
【0077】
実装1:優先度は優先度情報であってよい。
【0078】
例えば、優先度情報は優先度指示情報であってもよい。例えば、指示情報は、優先度識別子であってよい。例えば、優先度は優先度指示情報であってもよい。例えば、優先度は、優先度識別子を使用して、優先度識別子と優先度との対応を使用して、示されてよい。対応は、第1装置によって事前に格納されてよく、又は第1装置と第2装置によって事前に決定されてよく、又はプロトコルで定義されてよい。
【0079】
別の例では、優先度情報は、優先度インデックスであってよい。第1装置は、優先度インデックスと優先度の対応をあらかじめ保持しておくことができる。1つ以上の第2装置から送信された第1情報を受信した後、第1装置は、第1情報に含まれる優先度インデックスに基づいて、優先度インデックスと優先度の対応の中の第2装置の優先度を決定することができる。対応は、予め格納され、又はプロトコルで指定されてもよい。
【0080】
実装2:優先度は識別情報であってよい。
【0081】
識別情報は、装置識別コード又は媒体アクセス制御(media access control, MAC)アドレスを使用して表すことができる。異なる識別情報フィールドは、異なる意味を有する可能性があることを理解すべきである。
【0082】
実施形態では、第1装置は、装置識別コード又はMACアドレスの一部又は全部のフィールドを解析して、第2装置の優先度情報を取得することができる。例えば、装置識別コードの2ビット(bit)を使用して装置タイプを示すことができる。例えば、00はCDCを示し、01は携帯電話を示し、10はウェアラブル装置を示す。第1装置は、装置タイプと優先度の対応をあらかじめ保持しておくことができる。第1装置は、第2装置から送信された第1情報を受信した後、装置識別コードを解析して第2装置の装置タイプを決定し、装置タイプと優先度の対応に基づいて第2装置の優先度を決定することができる。
【0083】
別の実施形態では、装置識別コード又はMACアドレスの一部のフィールドに、第2装置の優先度を識別する情報がさらに含まれる場合がある。例えば、装置識別コードの先頭又は末尾にある2ビットを使用して優先度を示すことができる。第2装置によって送信された第1情報を受信した後、第1装置は、装置識別コードの先頭又は末尾を解析して、第2装置の優先度を取得することができる。
【0084】
本願の本実施形態では、第1情報は、マスター情報ブロック(master information block, MIB)やシステム情報ブロック(system information block, SIB)などのシステムメッセージ(system information)であってもよい。第2装置は、システム情報を使用して定期的に第1情報を送信する場合がある。ここで、MIB又はSIBは、ブロードキャスト又はマルチキャスト形式で送信されてよく、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel, PBCH)で運ばれてよい。或いは、第1情報は専用無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)シグナリングであってよく、専用RRCシグナリングは、第1情報の送信に使用されるシグナリングであってよい。
【0085】
別の実施形態では、第1情報は、第2装置によって送信される物理信号で運ばれてよい。例えば、ここで、物理信号は、1次同期信号(primary synchronization signal, PSS)と2次同期信号(secondary synchronization signal, SSS)を含むことができる。異なる優先度は、異なる同期信号パターンに対応してよい。パターンはPSSとSSSの間隔を示してよく、PSSとSSSの間隔が異なる物理信号は異なる優先度を示してよい。例えば、
図3に示すように、
図3のaにおけるPSSとSSSの間隔は1であり、これは最も優先度が高いことを示してよい。
図3のbにおけるPSSとSSSの間隔は2であり、これは
図3のaよりも優先度が低いことを示してよい。
【0086】
ステップ202:第1情報は、1つ以上の第2装置に第2情報を送信してよい。
【0087】
例えば、1つ以上の第2装置の優先度は、第1装置の優先度よりも低い。
【0088】
ここで、第2情報には、第1装置が1つ以上の第2装置に割り当てた通信リソースと、第1装置の優先度が含まれてよい。通信リソースは、1つ以上の第2装置が1つ以上の第3装置をスケジューリングするために使用するリソースである。各第2装置と1つ以上の第3装置が通信ドメインを形成してよく、第2装置は通信ドメインのプライマリノードである。
【0089】
第2情報は、マスター情報ブロック(master information block, MIB)やシステム情報ブロック(system information block, SIB)などのシステム情報(system information)であってもよい。ここで、MIB又はSIBは、ブロードキャスト又はマルチキャスト形式で送信されてよく、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel, PBCH)で運ばれてよい。或いは、第1情報は無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)シグナリングであってよく、RRCシグナリングは、第1情報の送信に使用されるシグナリングであってよい。
【0090】
本願の本実施形態では、ステップ202を実行する前に、第1装置が通信リソースを1つ以上の第2装置に更に割り当てることができる。以下は、第1装置が1つ以上の第2装置に通信リソースを割り当てる方法について説明する。
【0091】
方法1:第1装置が複数の第2装置に共有通信リソースを割り当てる。
【0092】
例えば、第1装置は、複数の第2装置の全部又は一部に1つ以上の通信リソースを割り当ててよい。第1装置は、1つ以上の通信リソースを第2情報に含め、第2情報を第2装置に送信してよい。
図1に示すように、第1装置101は、第2装置102と第2装置104に共有通信リソースを割り当ててよい。
【0093】
第1装置によって割り当てられた通信リソースは、1つ以上のリソースブロック(resource block, RB)を含んでよく、又は通信リソースは、1つ以上のサブチャネル(channel)を含んでもよい。第2装置102と第2装置104は、監視方式でさらに1つ以上の通信リソースを選択してよい。例えば、第1装置によって送信される第2情報は、RB10~RB25を含む。第2装置102はRB10~RB25を監視し、より負荷の軽いRB10~RB15を決定し、RB10~RB15に基づき第3装置を呼び出す。第2装置104はRB10~RB25を監視し、より負荷の軽いRB16~RB25を決定し、RB16~RB2に基づき第3装置を呼び出す。あるいは、第1装置が送信する第2情報は、通信リソースAを含む。第2装置102と第2装置104は、通信リソースAの複数のサブチャネルを監視する。第2装置102は第1サブチャネルを選択して第3装置を呼び出し、第2装置104は第2サブチャネルを選択して第3装置を呼び出す。ここで、第1サブチャネルと第2サブチャネルは異なるサブチャネルであってもよい。
【0094】
なお、第1装置が方法1を用いて複数の第2装置に通信リソースを割り当てる場合、つまり第2情報に含まれる通信リソースが複数の第2装置で共有されている通信リソースである場合は、複数の第2装置のうちのいずれも前述のステップ201を実行しなくてよい。つまり、第1装置が第1情報を受信した後に第2情報を送信するのではなく、第1装置が第1情報をブロードキャストし、共有通信リソースを第1情報に含めることができる。
【0095】
方法2:第1装置は、同じ優先度を有する第2装置に共有通信リソースを割り当てる。
【0096】
1つ以上の第2装置によって送信された第1情報を受信した後、第1装置は、同じ優先度を有する第2装置を決定してよい。第1装置は、同じ優先度を有する決定した第2装置に共有通信リソースを割り当ててよい。例えば、第1装置は、第2装置1、第2装置2、第2装置3、第2装置4から送信された第1情報を別々に受信する。第1装置は、各第2装置からの第1情報に基づいて、各第2装置の優先度を個別に決定することができる。例えば、第1装置は、第2装置1と第2装置2の優先度が同じであり、第2装置3と第2装置4の優先度が同じであると決定する。この場合、第1装置は第2装置1と第2装置2に1つ以上の共有通信リソースを割り当て、第1装置は第2装置3と第2装置4に1つ以上の共有通信リソースを割り当てることができる。第1装置は、第2情報に、優先度及び優先度に対応する割り当てられた通信リソースを含めることができる。ここで、共有通信リソースとは、優先度が同じ第2装置が共同で使用する通信リソースであってよい。
【0097】
第1装置によって割り当てられた通信リソースは、1つ以上のリソースブロック(resource block, RB)を含んでよく、又は通信リソースは、1つ以上のサブチャネル(channel)を含んでもよい。優先度が同じ第2装置は、第1装置が割り当てた通信リソースを監視方式で選択できる。例えば、第2装置1と第2装置2は各々共有通信リソースを監視し、負荷の軽いRB又は負荷の軽いサブチャネルを選択して第3装置を呼び出すことができる。第2装置1と第2装置2で選択するRB又はサブチャネルは異なってよい。
【0098】
方法3:第1装置は、各第2装置に通信リソースを割り当ててよい。
【0099】
1つ以上の第2装置によって送信された第1情報を受信した後、第1装置は、すべての第2装置に、互いに競合しない第2リソースを割り当てることができる。例えば、第1装置は、第2装置の優先度の降順で、1つ以上の第2装置に通信リソースを割り当ててよい。第1装置は、第2情報に、第2装置の識別情報と、第2装置に割り当てられた通信リソースを含めることができる。
【0100】
本願の本実施形態では、第1装置は、第1条件が満たされたと決定すると、1つ以上の第2装置に通信リソースを割り当てることができる。第1装置が割り当てた通信リソースは、1つ以上の第2装置が第3装置をスケジューリングするために専用であるため、別の装置がその通信リソースを使用して通信を行うことはできない。そのため、第1条件を満たしていると決定した場合に限り、第1装置が1つ以上の第2装置に通信リソースを割り当てるならば、リソースの利用率を向上させることができる。以下は、第1条件の実装を具体的に説明する。
【0101】
第1条件1:第1情報の信号強度が第1信号強度閾値以上である。
【0102】
実施形態では、1つ以上の第2装置によって送信された第1情報を受信すると、第1装置は、各第2装置によって送信された第1情報の信号強度を決定してよい。第1装置は、各第2装置によって送信された第1情報の決定した信号強度を第1信号強度閾値と比較して、信号強度が第1信号強度閾値以上の第1情報に対応する第2装置を決定してよい。第1装置は、決定した第2装置に通信リソースを割り当ててよい。第1装置は、第2情報を送信するとき、決定された第2装置の識別情報を第2情報に含めて、第1装置が通信リソースを割り当てる特定の第2装置を示してよい。
【0103】
別の実施形態では、1つ以上の第2装置によって送信された第1情報を受信すると、第1装置は、各第2装置によって送信された第1情報の信号強度を決定してよい。少なくとも1つの第1情報の信号強度が第1信号強度閾値以上であると決定した場合、第1装置は第2情報を送信する。第2情報には、第1装置より優先度の低い1つ以上の第2装置に割り当てられた共有通信リソースが含まれる。
【0104】
更に別の実施形態では、1つ以上の第2装置によって送信された第1情報を受信すると、第1装置は、第2装置によって送信された第1情報の信号強度と、各第2装置の優先度と、を決定してよい。第1情報の信号強度が第1信号強度閾値以上で、第2装置の優先度が指定された優先度である場合、第1装置は第2情報を送信してよい。第2情報には、指定された優先度を持つ1つ以上の第2装置に割り当てられた共有通信リソースが含まれる。
【0105】
第1条件2:第1情報の容量が第1容量閾値以上である。
【0106】
実施形態では、第1情報を受信すると、第1装置は、第1情報を受信した回数を記録してよい。例えば、第1装置は事前にカウンタを保持してよく、カウンタは、第1情報を受信した回数を記録するよう構成されてよい。例えば、カウンタの初期値は0であり、第1情報を1つ受信するとカウンタは1ずつ増加する。第1装置は、カウンタの値が第1回数閾値以上の場合に、第2情報を送信してよい。
【0107】
また、ここで第1情報の容量は、異なる第2装置から送信された第1情報の容量であってよく、又は第1情報の合計容量であってもよいことに留意すべきである。第1情報の合計容量には、同じ第2装置から送信された複数の第1情報の容量が含まれてよい。
【0108】
別の実施形態では、第1装置は、受信した第1情報に基づいて、1つ以上の第2装置の優先度を決定してよい。指定された優先度を持つ第2装置の数量が第1数量閾値より多いと決定した場合、第1装置は第2情報を送信する。第2情報には、第1装置が指定された優先度を持つ1つ以上の第2装置に割り当てた共有通信リソースを含めることができる。ここで、指定された優先度は、経験値に基づいてあらかじめ決められるか、又はプロトコルで定義されてよく、例えば第1優先度であってよく、又は第1装置よりも低い優先度であってよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0109】
第1条件3:第1装置が同じ第2装置から送信された第1情報を連続的に受信する第1期間が、第1期間閾値以上である。
【0110】
ここで第1情報は周期情報であってもよい。したがって、連続的に受信することは、1つの第2装置について、第1装置が第1情報を初めて受信したときに計時が開始されることを意味してよい。各周期において、第1装置が同じ第2装置から送信された第1情報を受信した場合、計時は連続的に行われてもよい。計時期間が第1期間閾値に達すると、第1装置は通信リソースを第2装置に割り当ててよい。第1装置が同じ第2装置から送信された第1情報をある期間受信しない場合、計時は停止されてよい。
【0111】
例えば、
図4に示すように、車両Aでは、インテリジェント端末1とドライバーのヘッドセット1が通信ドメインを形成し、CDCと車載装置が通信ドメインを形成する。この場合に、歩行者が車両Aの側を通り過ぎる。相互に通信している歩行者のインテリジェント端末2とヘッドセット2が通信ドメインを形成している。この場合、インテリジェント端末1とインテリジェント端末2は周期的に第1情報をブロードキャストする。CDCは、第1情報を受信するときに、別々に計時を開始してよい。例えば、CDCは、インテリジェント端末1がブロードキャストした第1情報を受信すると第1タイマを開始し、インテリジェント端末2がブロードキャストした第1情報を受信すると第2タイマを開始する。歩行者は即座に車両Aの側を通り過ぎ、徐々に車両Aから離れていく。そのため、CDCはインテリジェント端末2によりブロードキャストされた第1情報を受信できない。そのため、第2タイマは計時を停止する。第1タイマは計時を維持し、計時期間が第1期間閾値に達すると計時を停止し、次に第1装置は第2情報を送信する。第2情報には、第1装置がインテリジェント端末1に割り当てた通信リソースが含まれる。なお、通信リソースは、インテリジェント端末1及び同じ優先度の別の第2装置により共有される通信リソースであってもよい。
【0112】
第1条件4:第1装置が同じ第2装置から送信された第1情報を受信した合計回数が、第1回数閾値以上である。
【0113】
ここで第1情報は周期情報であってもよい。第2装置では、第1装置が第2装置によりブロードキャストされた第1情報を受信した場合、第1装置は第2装置に対応する回数を1ずつ増加してよい。各第2装置に対応する初期回数は0であってよい。記録された回数が第1回数閾値以上の場合、第1装置は対応する第2装置に通信リソースを割り当ててよい。第2情報を送信するとき、第1装置は、第2装置の識別情報を第2情報に含めて、通信リソースが割り当てられている特定の第2装置を示してよい。
【0114】
例えば、
図4に示すように、車両Aでは、インテリジェント端末1とドライバーのヘッドセット1が通信ドメインを形成し、CDCと車載装置が通信ドメインを形成する。この場合に、歩行者が車両Aの側を通り過ぎる。相互に通信している歩行者のインテリジェント端末2とヘッドセット2が通信ドメインを形成している。この場合、インテリジェント端末1とインテリジェント端末2は周期的に第1情報をブロードキャストする。CDCは、インテリジェント端末1によりブロードキャストされた第1情報を受信すると第1カウンタを開始し、インテリジェント端末2によりブロードキャストされた第1情報を受信すると第2カウンタを開始してよい。歩行者は即座に車両Aの側を通り過ぎ、徐々に車両Aから離れていく。そのため、CDCはインテリジェント端末2によりブロードキャストされた第1情報を受信できない。そのため、第2カウンタは計数を停止する。第1カウンタは計数を維持してよい。第1装置は、カウンタの値が第1回数閾値以上の場合に、第2情報を送信してよい。第2情報には、第1装置がインテリジェント端末1に割り当てた通信リソースが含まれる。なお、通信リソースは、インテリジェント端末1及び同じ優先度の別の第2装置により共有される通信リソースであってもよい。
【0115】
第1条件5:第1装置が属する通信ドメイン内の通信リソースと、1つ以上の第2装置の各々が属する通信ドメイン内の通信リソースとの間で競合が発生する。
【0116】
実施形態では、2つの通信ドメイン内の通信リソース間で競合が発生した場合、通常、競合リソースブロックに、より高いチャネル負荷が存在する。そのため、第1装置は通信リソースにおけるチャネル負荷を測定し、チャネル負荷が第1チャネル負荷閾値以上の第1リソースが存在するかどうかを決定する。第1装置は、第1リソースが存在すると決定した場合、第2情報を送信してよい。第2情報には、第1装置より優先度の低い1つ以上の第2装置に割り当てられた共有通信リソースが含まれてよい。ここで、第1チャネル負荷閾値は、経験値に基づいて事前に決定されるか、又はプロトコルで定義されてよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0117】
別の実施形態では、第1装置は、第2装置によってブロードキャストされ、第2装置が属する通信ドメインで使用される通信リソースに基づいて、通信リソース間で競合が発生するかどうかを決定することができる。例えば、第2装置1が通信リソースRB15~RB30をブロードキャストし、第1装置が属する通信ドメインで使用される通信リソースもRB15~RB30を含む場合、第1装置は通信リソース間で競合が発生すると決定してよい。そのため、第1装置は第2情報を送信してよい。
【0118】
なお、本出願の本実施形態では、第1条件1~第1条件5のうち、任意の複数を適宜組み合わせることができる。例えば、第1条件1と第1条件3を組み合わせることができる。同じ第2装置から送信された、信号強度が第1信号強度閾値以上である第1情報を第1装置が連続的に受信する第1期間が、第1期間閾値以上の場合、第1装置は第2情報を送信してもよい。
【0119】
ステップ203:第2装置は、通信リソースを使用して1つ以上の第3装置をスケジューリングする。
【0120】
第2装置は、通信リソースを使用して1つ以上の第3装置と通信してよい。
図1に示すように、第2装置102は、第1装置101が割り当てた通信リソースを使用して、第3装置103と通信してよい。
【0121】
前述のソリューションに基づいて、第1装置は1つ以上の第2装置に通信リソースを割り当ててよい。これは、異なる通信ドメイン内の通信リソース間の競合を回避し、さらに通信ドメイン間の干渉を低減し、装置の通信性能を向上させることができる。
【0122】
本願の本実施形態では、第1装置が割り当てられた通信リソースをさらに再利用し、第1装置が再利用される通信リソースを1つ以上の他の第2装置に割り当てることができる。第2条件が満たされると、第1装置は、通信リソースを再要求するために第3情報を送信してよい。ここで、第3情報は、例えば、MIBやSIBなどのシステム情報であってよい。第3情報は、第1装置の優先度を含んでよい。以下は、第2条件の実装方法について説明する。
【0123】
第2条件1:1つ以上の第2装置から送信された第1情報が所定時間内に受信されない。
【0124】
第1装置が所定時間内に第1情報を受信しない場合、環境内に他の通信ドメインが存在しない可能性がある。そのため、第1装置は、別の通信ドメインのプライマリノード、すなわち第2装置に通信リソースを割り当てる必要がなく、第1装置は第3情報を送信してよい。任意で、第1装置が受信した第1情報の容量が第2閾値未満である場合、第1装置は第3情報も送信してよい。第1情報の容量が第2閾値未満である場合、環境内の他の通信ドメインの数量は比較的少ない可能性がある。そのため、第1装置は、別の通信ドメインのプライマリノード、すなわち第2装置に通信リソースを割り当てる必要がなく、第1装置は第3情報を送信してよい。
【0125】
あらかじめ決定された時間は、経験値に基づいてあらかじめ決定されるか、又はプロトコルで定義されてよく、例えば10秒であってよい。あらかじめ決定された時間は、第2装置が第1情報を送信する周期に関係している場合がある。これは、本願において具体的に限定されない。
【0126】
第2条件2:第1装置が受信した第1情報が、指定された優先度を持つ第2装置と関連していない。
【0127】
第1装置が受信した第1情報が、指定された優先度を持つ第2装置に関連していない場合、環境内に指定された優先度を持つプライマリノードが存在しない可能性がある。したがって、第1装置は、指定された優先度で、プライマリノード、つまり第2装置に通信リソースを割り当てる必要がなくてよい。任意で、第1装置が受信した第1情報に関連する指定された優先度を持つ第2装置の合計数量が第2数量閾値未満である場合、第1装置は第3情報を送信してよい。
【0128】
第2数量閾値は、経験値に基づいて事前に決定されるか、又はプロトコルで定義されてよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0129】
第2条件3:第1情報の信号強度が第2強度閾値より低い。
【0130】
第1情報の信号強度が第2強度閾値より低い場合、第1情報を送信する第2装置と第1装置との距離が比較的長くなることがある。そのため、第1装置は第2装置に通信リソースを割り当てなくてよい。第1装置は、割り当てられた通信リソースを再利用するために、第3情報を送信してよい。
【0131】
上記のソリューションに基づいて、第1装置は、1つ以上の第2装置に割り当てられた通信リソースを再利用するために第3情報を送信してよく、再利用される通信リソースを再割り当てしてよい。これは、通信リソースの利用率を向上させることができる。
【0132】
なお、第2条件1~第2条件3のうちの任意の複数は、組み合わせることができる。例えば、第2条件1と第1条件3を組み合わせることができる。第1装置が受信した第1情報の信号強度が第2強度閾値よりも低く、第1情報が指定された優先度を持つ第2装置に関連していない場合、第1装置は第3情報を送信してよい。
【0133】
本願の実施形態は、別の通信方法をさらに提供する。
図5は、本願の実施形態による装置相互作用の観点からの通信方法の例示的なフローチャートである。方法は、以下のステップを含んでよい。
【0134】
ステップ501:第2装置は、第1要求を第1装置へ送信する。
【0135】
ここで、第1要求は、第1装置に接続の確立を要求する要求であってよく、第1要求には第2装置の優先度が含まれてよい。関連する優先度の説明については、
図2の方法の実施形態の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。第2装置はRRCシグナリングを使用して第1要求を送信してよく、RRCシグナリングは第1要求を送信するために使用されるシグナリングを新たに追加される可能性があることが理解されるべきである。
【0136】
ステップ502:第1装置は、第1要求を受信した後、第2装置への通信接続を確立する。
【0137】
実施形態では、第1要求における優先度は識別情報であってよく、第1装置は識別情報に基づいて第2装置に対して識別認証を実行してよい。例えば、第1装置は識別情報テーブルを事前に格納してよい。第1装置が識別情報テーブル内で第1要求の識別情報を見つけることができれば、第1装置は第2装置のアクセスを許可し、第2装置への通信接続を確立する。
【0138】
ステップ503:第1装置は、第4情報を第2装置へ送信する。
【0139】
ここで、第4情報には、第1装置が第2装置に割り当てた1つ以上の通信リソースが含まれる。第1装置は、1つ以上の通信リソースを含む第4情報を第2装置に送信してよい。第1装置は、RRCシグナリングを使用して第4情報を第2装置に送信してよい。ここで、RRCシグナリングは、第4情報を送信するために使用される新たに追加されたRRCシグナリングであってよい。
【0140】
第1装置は、第1要求に含まれる優先度に基づいて、1つ以上の通信リソースを第2装置に割り当ててよい。例えば、第1装置は、優先度の降順で第2装置に通信リソースを割り当ててよい。或いは、第1装置は、1つ以上の第2装置に共有通信リソースを割り当ててよい。この特定の実装については、
図2の方法の実施形態の関連する説明を参照のこと。
【0141】
ステップ504:第2装置は、第4情報の中で運ばれた通信リソースを使用して1つ以上の第3装置をスケジューリングする。
【0142】
第3装置の関連する優先度の説明については、
図2の方法の実施形態の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。また、第1装置が送信した第4情報を受信した後、第2装置が第1装置との通信接続を切断し、1つ以上の通信リソースに基づいて1つ以上の第3装置をスケジューリングしてよいことに注意すべきである。
【0143】
上記のソリューションに基づいて、第1装置は、第2装置への通信接続を確立し、第2装置に割り当てられた通信リソースを第2装置に送信してよい。従って、第2装置は、通信リソースを使用して1つ以上の第3装置をスケジューリングしてよい。これは通信リソース間の競合により引き起こされる干渉を回避し、装置の通信性能を向上させることができる。
【0144】
本願で提供される実施形態では、本願の実施形態で提供される方法は、第1装置、第2装置、及び第1装置と第2装置間の相互作用の観点から説明される。本願の実施形態で提供される方法において機能を実現するために、ネットワーク装置及び端末装置は、各々、ハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含み、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組み合わせの形態で機能を実現することができる。上記機能の中の機能が、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールの両方の形式で実行されるかどうかは、技術的ソリューションの特定の用途及び設計制約条件に依存する。
【0145】
前述の概念と同じく、
図6に示すように、本願の実施形態は、通信機器600を更に提供する。通信機器は上記の方法の実施形態における第1通信装置又は第2通信装置の機能を実装でき、上記の方法の実施形態の有益な効果を実装することもできる。通信装置600は、送信モジュール601と受信モジュール602を含み、任意でさらに処理モジュール603を含むこともできる。
【0146】
例では、機器600は、前述の方法で第1装置の機能を実装するよう構成される。例えば、機器は、CDC装置であってよく、又はCDC装置の中の機器、例えばチップシステムであってよい。
【0147】
受信モジュール602は、1つ以上の第2装置から送信された第1情報を受信するように構成されており、第1情報には1つ以上の第2装置の優先度が含まれている。送信モジュール601は、1つ以上の第2装置の優先度が機器の優先度より低い場合、第2情報を1つ以上の第2装置に送信するように構成されており、第2情報には、機器が1つ以上の第2装置に割り当てた通信リソースと機器の優先度が含まれている。任意で、処理モジュール603は、通信リソースを1つ以上の第2装置に割り当てるよう構成され、通信リソースは、1つ以上の第3装置をスケジューリングするために1つ以上の第2装置により使用される。優先度と通信リソースの関連する説明については、前述の方法の実施形態の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。
【0148】
例では、機器600は、前述の方法で第2装置の機能を実装するよう構成される。機器は、端末装置であってよく、又は端末装置の中の機器、例えばチップシステムであってよい。
【0149】
送信モジュール601は、第1情報を第1装置に送信するよう構成される。受信モジュール602は、機器の優先度が第1装置の優先度よりも低い場合、第1装置から送信された第2情報を受信するように構成される。処理モジュール603は、通信リソースに基づいて1つ以上の第3装置をスケジューリングするよう構成される。優先度と通信リソースの関連する説明については、前述の方法の実施形態の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。
【0150】
処理モジュール603、送信モジュール601、受信モジュール602の具体的な実行処理については、前述の方法の実施形態の説明を参照のこと。本願の実施例におけるモジュールへの分割は一例であり、単に論理的機能への分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。さらに、本願の実施形態における機能モジュールは、1つのプロセッサに統合されてよく、又は、モジュールの各々は物理的に単独で存在してよく、又は、2つ以上のモジュールが1つのモジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実装されてよく、又はソフトウェア機能モジュールの形式で実装されてよい。
【0151】
別の任意的変形として、機器はチップシステムであってよい。本願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別コンポーネントを含んでよい。例えば、機器は、プロセッサ及びインタフェースを含み、インタフェースは入力/出力インタフェースであってよい。プロセッサは、処理モジュール603の機能を実装する。インタフェースは、送信モジュール601と受信モジュール602の機能を実装する。機器は、メモリを更に含んでよい。メモリは、プロセッサ上で実行され得るプログラムを格納するように構成され、プロセッサは、プログラムを実行するときに、前述の実施形態における方法を実施する。
【0152】
前述の概念と同じく、
図7に示すように、本願の実施形態は、通信機器700を更に提供する。通信機器700は、通信インタフェース701、少なくとも1つのプロセッサ702、及び少なくとも1つのメモリ703を含む。通信インタフェース701は、伝送媒体を通じて別の装置と通信するよう構成される。その結果、機器700内の機器は別の装置と通信できる。メモリ703は、コンピュータプログラムを格納するよう構成される。プロセッサ702は、メモリ703に格納されたコンピュータプログラムを呼び出し、前述の実施形態の方法を実行するために、通信インタフェース701を通じてデータを送信及び受信する。
【0153】
例えば、機器700が第1装置であるとき、メモリ703は、コンピュータプログラムを格納するよう構成される。プロセッサ702は、メモリ703に格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、前述の実施形態における第1装置により実行される方法を実行する。機器700が第2装置であるとき、メモリ703は、コンピュータプログラムを格納するよう構成される。プロセッサ702は、メモリ703に格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、前述の実施形態における第2装置により実行される方法を実行する。
【0154】
本願の本実施形態では、通信インタフェース701は、トランシーバ、回路、バス、モジュール、又は任意の種類の通信インタフェースであってよい。プロセッサ702は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は別のプログラマブル論理素子、個別ゲート又はトランジスタ論理素子、又は個別ハードウェアコンポーネントであってよく、本願の実施形態で開示した方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサ、等であってよい。本願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサを用いて直接実行され達成されてよく、又はプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの結合を用いて実行され達成されてよい。メモリ703は、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)又は個体ドライブ(solid-state drive, SSD)のような不揮発性メモリ、又はランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)のような揮発性メモリ(volatile memory)であってよい。メモリは、期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形式で運び又は格納でき、及びコンピュータによりアクセス可能な、任意の他の媒体であるが、これに限定されない。本願の本実施形態におけるメモリは、代替として、記憶機能を実施可能な回路又は任意の他の機器であってよい。メモリ703は、プロセッサ702に結合される。本願の本実施形態における結合は、機器、ユニット、又はモジュールの間の間接結合又は通信接続であり、電気的形式、機械的形式、又は別の形式であってよく、機器、ユニット、又はモジュールの間の情報交換のために使用される。別の実装では、メモリ703は、代替として、機器700の外部に置かれてよい。プロセッサ702は、メモリ703と協働してよい。プロセッサ702は、メモリ703に格納されたプログラム命令を実行してよい。少なくとも1つのメモリ703のうちの少なくとも1つは、代替としてプロセッサ702に含まれてよい。本願の本実施形態では、通信インタフェース701、プロセッサ702、及びメモリ703の間の特定の接続媒体は限定されない。例えば、本願の本実施形態では、メモリ703、プロセッサ702、及び通信インタフェース701は、バスを通じて接続されてよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス、等に分類されてよい。
【0155】
図6に示す実施形態における機器600は、
図7に示す機器700により実施されてよいことが理解され得る。具体的に、処理モジュール603は、プロセッサ702により実装されてよく、送信モジュール601及び受信モジュール602は、通信インタフェース701により実装されてよい。
【0156】
本願の実施形態における方法の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用いて実施することができる。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラムプロダクトの形式で実装されてよい。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令は、コンピュータ上にロードされ実行されると、本発明の実施形態による手順又は機能が全部又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワーク装置、ユーザ機器、又は別のプログラマブル機器であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者回線(digital subscriber line, 略してDSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ若しくはデータセンタのようなデータ記憶装置であってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc, 略してDVD)、半導体媒体(例えば、固体ドライブ(Solid-State Drive, SSD)等であってよい。
【0157】
前述の実施形態は、単に本願の技術的ソリューションを詳細に説明するために使用された。前述の実施形態の説明は、単に、本発明の実施形態による方法の理解を助けることを意図しており、本発明の実施形態に対する限定として考えられるべきではない。当業者により直ちに考案される変形又は置換は、本発明の実施形態の保護範囲の中に包含されるべきである。