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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】免許不要スペクトルの使用方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0453 20230101AFI20240806BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 72/542 20230101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W24/10
H04W16/14
H04W72/542
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023519560
(86)(22)【出願日】2020-09-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2020119114
(87)【国際公開番号】W WO2022067590
(87)【国際公開日】2022-04-07
【審査請求日】2023-04-25
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,リーウエン
(72)【発明者】
【氏名】シュイ,ジョウ
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,シュイ
(72)【発明者】
【氏名】リー,リヤーンリヤーン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-192683(JP,A)
【文献】国際公開第2016/009480(WO,A1)
【文献】特開2020-078035(JP,A)
【文献】国際公開第2020/092787(WO,A1)
【文献】Google Inc.,Discussion on SUL for NR-U SA,3GPP TSG RAN WG2#105bis R2-1903938,フランス,3GPP,2019年03月29日
【文献】OPPO,Discussion on UE measurement capability and reporting criteria for NR-U,3GPP TSG RAN WG4#92 R4-1909076,フランス,3GPP,2019年08月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
免許不要スペクトルを使用するための方法であって、
ネットワークデバイスが、第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスを含む少なくとも2つの端末デバイスへ測定設定を送信するステップであって、前記測定設定は、測定対象の免許不要周波数帯を測定し且つ前記測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を報告するように各端末デバイスを設定するためのものである、ステップと、
前記ネットワークデバイスが、前記少なくとも2つの端末デバイスから少なくとも2つの測定報告を受信するステップであって、端末デバイスからの測定報告は、前記測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちの1つ以上を含む、ステップと、
前記ネットワークデバイスが、前記少なくとも2つの端末デバイスからの少なくとも2つの測定報告に基づいて、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するステップであって、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報は、RSRP、RSRQ、およびSINRという情報のうちの1つ、または2つ以上の組み合わせを含む、ステップと、
前記ネットワークデバイスが、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報に基づいて、補助アップリンクSUL上で信号を受信するステップであって、前記SULのスペクトルは、前記ターゲットの免許不要周波数帯を含む、ステップと、
を含み、前記第1の端末デバイスに設定される測定設定は、前記第2の端末デバイスに設定される測定設定と異なる、免許不要スペクトルを使用するための方法。
【請求項2】
前記ターゲットの免許不要周波数帯は、前記RSRPが第1の閾値以下であるという条件と、前記RSRQが第2の閾値以下であるという条件と、前記SINRが第3の閾値以下であるという条件と、の第1の条件のうちのいずれか1つ以上を満たす、請求項1に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
【請求項3】
ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する前記ステップは
前記少なくとも2つの測定報告の複数の測定結果に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するステップを含む、請求項2に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
【請求項4】
前記第1の条件を満たす測定結果の数は、第4の閾値以上である、請求項3に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
【請求項5】
ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する前記ステップは、
前記1つ以上の測定報告に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するステップであって、前記第1の端末デバイスは、設定された調整グループの端末デバイスであり、前記調整グループは、少なくとも2つの端末デバイスを含む、ステップを含む、請求項2に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
【請求項6】
第2の端末デバイスから第1の測定結果を受信するステップと、
前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定するステップと、をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
【請求項7】
前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定する前記ステップは、
前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋外にあると決定するステップであって、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、
前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋内にあると決定するステップであって、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件ののうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、を含む、請求項6に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
【請求項8】
第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスを含む少なくとも2つの端末デバイスへ測定設定を送信するように構成されたトランシーバであって、前記測定設定は、測定対象の免許不要周波数帯を測定し且つ前記測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を報告するように各端末デバイスを設定するためのものである、トランシーバと、
前記少なくとも2つの端末デバイスから少なくとも2つの測定報告を受信するように前記トランシーバを制御するように構成されたプロセッサと、
を含み、端末デバイスからの測定報告は、前記測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちの1つ以上を含み、
前記プロセッサは、前記少なくとも2つの端末デバイスからの少なくとも2つの測定報告に基づいて、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するようにさらに構成されており、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報は、RSRP、RSRQ、およびSINRという情報のうちの1つ、または2つ以上の組み合わせを含み、
前記トランシーバは、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報に基づいて、補助アップリンクSUL上で信号を受信するように構成されており、前記SULのスペクトルは、前記ターゲットの免許不要周波数帯を含み、
前記第1の端末デバイスに設定される測定設定は、前記第2の端末デバイスに設定される測定設定と異なる、通信装置。
【請求項9】
前記ターゲットの免許不要周波数帯は、前記RSRPが第1の閾値以下であるという条件と、前記RSRQが第2の閾値以下であるという条件と、前記SINRが第3の閾値以下であるという条件と、の第1の条件のうちのいずれか1つ以上を満たす、請求項8に記載の通信装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記少なくとも2つの測定報告の複数の測定結果に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するように構成されている請求項9に記載の通信装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記1つ以上の測定報告に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するように構成され、前記第1の端末デバイスは、設定された調整グループの端末デバイスであり、前記調整グループは、少なくとも2つの端末デバイスを含む、請求項9に記載の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野、特に、免許不要(unlicensed)スペクトルの使用方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、第5世代(5th generation、5G)通信システムの標準が策定中である。(4th generation、4G)システムと比較すると、5Gシステムは通常、より高い周波数帯の電磁波を通信に使用し、より高い周波数帯の電磁波は通常、より高い損失を意味する。そのため、5Gネットワークのカバレッジ能力は4Gネットワークのそれよりもわずかに弱い。
【0003】
5Gネットワークのカバレッジの弱さを補うために、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)技術を使用して複数のキャリアを集約し、5Gの伝送能力を向上させることができる。キャリアアグリゲーション技術では、キャリアをバインドする必要がある。現状では、キャリアアグリゲーションによって5Gのカバレッジ能力を向上させると、柔軟性に欠けるという問題があることが分かる。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施形態は、5Gネットワークのカバレッジ能力を柔軟に向上させるために、免許不要スペクトルの使用方法と装置を提供する。
【0005】
前述の目的を達成するために、本出願の実施形態では以下の技術的解決策が使用される。
【0006】
第1の態様によると、免許不要スペクトルを使用するための方法が提供される。この方法は、ネットワークデバイスまたはネットワークデバイス機能サポートする装置(例えば、ネットワークデバイスのチップシステム)によって実行される場合がある。この方法は、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するステップと、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報に基づいて、補助アップリンクSUL上で信号を送信するステップと、を含む。前記SULのスペクトルは、前記ターゲットの免許不要周波数帯を含み、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという情報のうちの1つ、または2つ以上の組み合わせを含む。
【0007】
このように、ターゲットの免許不要周波数帯は、ネットワークデバイスのSUL通信に使用されるため、5Gネットワークのアップリンクスペクトルが拡張され、5Gネットワークのアップリンクカバレッジが効果的に改善される可能性があり、キャリアをバインドする必要がないため、柔軟に実装できる。
【0008】
可能な設計では、前記ターゲットの免許不要周波数帯は、前記RSRPが第1の閾値以下であるという条件と、前記RSRQが第2の閾値以下であるという条件と、前記SINRが第3の閾値以下であるという条件と、の第1の条件のうちのいずれか1つ以上を満たす。
【0009】
第1の条件を満たす免許不要周波数帯、つまりターゲットの免許不要周波数帯の信号品質は一般的に弱いことがわかる場合がある。このように、ターゲットの免許不要周波数帯が同時に異なるデバイスで使用される場合、2つのデバイス間の干渉を減らすことができる。例えば、ターゲットの免許不要周波数帯を基地局とアクセスポイント(例えば、ルータ)が同時に使用する場合、基地局とルータ間の相互干渉の程度は低い。
【0010】
可能な設計では、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する前記ステップは、
少なくとも2つの端末デバイスから少なくとも2つの測定報告を受信するステップであって、前記測定報告のうちの各々は、1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、前記RSRP、前記RSRQ、および前記SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のいずれか1つ以上を含む、ステップと、前記少なくとも2つの測定報告の複数の測定結果に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するステップと、を含む。
【0011】
この実装では、ほとんどの測定結果が1つ以上の周波数帯の信号品質が弱いことを示している場合、1つ以上の周波数帯をターゲットの免許不要周波数帯として使用する。複数の測定結果の参照により、ターゲットの免許不要周波数帯について取得した情報は正確である。
【0012】
可能な設計では、前記第1の条件を満たす測定結果の数は、第4の閾値以上である。
【0013】
可能な設計では、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する前記ステップは、
第1の端末デバイスから1つ以上の測定報告を受信するステップであって、前記測定報告のうちの各々は、1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、前記RSRP、前記RSRQ、および前記SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちのいずれか1つ以上を含む、ステップを含み、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する前記ステップは、前記1つ以上の測定報告に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するステップであって、前記第1の端末デバイスは、設定された調整グループの端末デバイスであり、前記調整グループは、少なくとも2つの端末デバイスを含む、ステップを含む。
【0014】
この調整方法では、第1の条件を満たす測定結果の数を必要とせず、ネットワークデバイスは少数の測定報告によってターゲットの免許不要周波数帯の情報を取得する。非調整方法と比較して、測定設定および測定報告の送信に起因する信号オーバーヘッドを削減できる可能性がある。
【0015】
可能な設計では、この方法は、さらに、第2の端末デバイスから第1の測定結果を受信するステップと、前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定するステップと、を含む。
【0016】
可能な設計では、前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定する前記ステップは、前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋外にあると決定するステップであって、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋内にあると決定するステップであって、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件ののうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、を含む。
【0017】
測位方法では、端末デバイスが屋内と屋外の境界や屋上などの位置にある場合、従来の測位アルゴリズムで端末デバイスの座標を測位してもよいが、端末デバイスが屋内にあるか屋外にあるかは判別できない。この場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスから報告される測定報告や端末デバイスの座標などの情報を基に、端末デバイスが屋内にあるか屋外にあるかを判別し、位置特定の精度を高めることができる。
【0018】
第2の態様によれば、本出願は、免許不要スペクトルを使用するための方法を提供する。この方法は、ネットワークデバイスまたはネットワークデバイス機能(例えば、ネットワークデバイスのチップシステム)をサポートする装置によって実行される場合がある。この方法は、端末デバイスから第1の測定結果を受信するステップであって、前記第1の測定結果は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちのいずれか1つ以上を含む、ステップと、前記第1の測定結果に基づいて前記端末デバイスの位置情報を決定するステップと、を含む。
【0019】
可能な設計では、前記第1の測定結果に基づいて前記端末デバイスの位置情報を決定する前記ステップは、前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記端末デバイスが屋外にあると決定するステップであって、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記端末デバイスが屋内にあると決定するステップであって、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、を含む。
【0020】
第3の態様によると、本出願は、通信装置を提供する。この装置は、ネットワークデバイスであっても、ネットワークデバイス機能(例えば、ネットワークデバイスのチップシステム)をサポートする装置であってもよく、この装置は、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するように構成されたプロセッサであって、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという情報のうちの1つ、または2つ以上の組み合わせを含む、プロセッサと、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報に基づいて、補助アップリンクSUL上で信号を送信するように構成されたトランシーバであって、前記SULのスペクトルは、前記ターゲットの免許不要周波数帯を含む、トランシーバと、を含む
【0021】
可能な設計では、前記ターゲットの免許不要周波数帯は、前記RSRPが第1の閾値以下であるという条件と、前記RSRQが第2の閾値以下であるという条件と、前記SINRが第3の閾値以下であるという条件と、の第1の条件のうちのいずれか1つ以上を満たす。
【0022】
可能な設計では、前記プロセッサは、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するように構成されているということは、前記プロセッサは、少なくとも2つの端末デバイスから少なくとも2つの測定報告を受信するように前記トランシーバを制御するように構成され、前記測定報告のうちの各々は、1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、前記RSRP、前記RSRQ、および前記SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のいずれか1つ以上を含む、ということ、及び、前記プロセッサは、前記少なくとも2つの測定報告の複数の測定結果に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するように構成されているということを含む。
【0023】
可能な設計では、前記第1の条件を満たす測定結果の数は、第4の閾値以上である。
【0024】
可能な設計では、前記プロセッサは、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するように構成されているということは、前記プロセッサは、第1の端末デバイスから1つ以上の測定報告を受信するように前記トランシーバを制御するように構成され、前記測定報告のうちの各々は、1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、前記RSRP、前記RSRQ、および前記SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちのいずれか1つ以上を含む、ということ、および、前記プロセッサは、前記1つ以上の測定報告に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するように構成され、前記第1の端末デバイスは、設定された調整グループの端末デバイスであり、前記調整グループは、少なくとも2つの端末デバイスを含む、ということを含む。
【0025】
可能な設計では、前記トランシーバは、第2の端末デバイスから第1の測定結果を受信ようにさらに構成されている。
【0026】
前記プロセッサは、前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定するようにされに構成されている。
【0027】
可能な設計では、前記プロセッサは、前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定するように構成されているということは、前記プロセッサは、前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋外にあると決定するように構成され、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ということ、および、前記プロセッサは、前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋内にあると決定するように構成され、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件ののうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ということを含む。
【0028】
第4の態様によると、本出願は、通信装置を提供する。この装置は、ネットワークデバイスであってもよいし、またはネットワークデバイス機能をサポートする装置(例えば、ネットワークデバイスのチップシステム)であってもよく、装置は、端末デバイスから第1の測定結果を受信するように構成されたトランシーバであって、前記第1の測定結果は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちのいずれか1つ以上を含む、トランシーバと、前記第1の測定結果に基づいて前記端末デバイスの位置情報を決定するように構成されたプロセッサと、を含む。
【0029】
可能な設計では、前記プロセッサは、前記第1の測定結果に基づいて前記端末デバイスの位置情報を決定するように構成されているということは、前記プロセッサは、前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記端末デバイスが屋外にあると決定するように構成され、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ということ、および、前記プロセッサは、前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記端末デバイスが屋内にあると決定するように構成され、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ということを含む。
【0030】
第5の態様によると、本出願は、通信装置を提供する。通信装置は、上記の態様のいずれか1つの態様でネットワークデバイスの機能を実装するように構成されている。
【0031】
第6の態様によると、本出願は、通信装置を提供する。装置は、上記の態様のいずれか1つの態様に従って、免許不要スペクトルを使用するための方法を実装する機能を備えている。この機能は、ハードウェアによって実装される場合と、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装される場合もあるし、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装される場合もある。ハードウェアまたはソフトウェアは、その機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0032】
第7の態様によると、通信装置が提供される。通信装置は、プロセッサとメモリを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。通信装置が動作すると、プロセッサはメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行するため、通信装置は、上記の態様のいずれか1つに従って、免許不要スペクトルを使用するための方法を実行する。
【0033】
第8の態様によると、通信装置が提供される。通信装置はプロセッサを含む。プロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み取った後、その命令に基づいて、上記の態様のいずれか1つに従って、免許不要スペクトルを使用するための方法を実行するように構成される。
【0034】
第9の態様によると、本出願の実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサとインターフェイス回路を含む。インターフェイス回路は、コード命令を受信し、そのコード命令をプロセッサに送信するように構成されている。プロセッサは、上記の態様のいずれか1つに従って、免許不要スペクトルを使用するための方法を実行するコード命令を実行するように構成されている。
【0035】
第10の態様によると、本出願の実施形態は通信装置を提供する。この装置はチップシステムであってもよい。チップシステムはプロセッサを含み、任意でメモリをさらに含んでもよく、上記の態様のいずれか1つに従って、免許不要スペクトルを使用するための方法を実行の機能を実装するように構成されている。チップシステムはチップを含んでいてもよいし、または別の離散コンポーネントを含んでいてもよい。
【0036】
第11の態様によれば、通信装置が提供される。この装置は、回路システムであってもよく、回路システムは、処理回路を含み、処理回路は、上記の態様のいずれか1つに従って、免許不要スペクトルを使用するための方法を実行するように構成される。
【0037】
第12の態様によれば、本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体には命令が含まれており、その命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは上記の態様のいずれか1つの方法を実行できるようになる。
【0038】
第13の態様によれば、本出願の実施形態はさらにコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は命令を含む。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは上記の態様のいずれか1つの方法を実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本出願の一実施形態による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
図3】本出願の一実施形態による免許不要スペクトルの使用方法の概略フローチャートである。
図4】本出願の一実施形態による免許不要スペクトルの使用方法の一シナリオの第1の概略図である。
図5】本出願の一実施形態による免許不要スペクトルの使用方法の一シナリオの第2の概略図である。
図6】本出願の一実施形態による補助アップリンクの一シナリオの概略図である。
図7】本出願の一実施形態による免許不要スペクトルの使用方法の概略フローチャートである。
図8】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本出願の明細書及び添付図面において、「第一」、「第二」等の用語は、異なるオブジェクトを区別し、又は同じオブジェクトの異なる処理を区別することを意図しているが、オブジェクトの特定の順序を示すものではない。
【0041】
「少なくとも1つ」は、1つ以上を意味する。
【0042】
「および/または」は、関連付けられたオブジェクト間の関連関係を表し、3つの関係が存在してよいことを表します。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表す。ここで、AとBは、単数であってもよいし、または複数であってもよい。
【0043】
文字"/"は、一般に、関連付けられたオブジェクト間の"または"関係を示します。例えば、A/Bは、AまたはBを表してもよい。
【0044】
加えて、本出願の説明における「含む」、「有する」という用語、または任意の他の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、または装置は、リストされたステップまたはユニットに限定されず、任意で他のリストされていないステップまたはユニットをさらに含むか、または任意でプロセス、方法、製品、または装置の別の固有のステップまたはユニットをさらに含む。
【0045】
本出願の実施形態では、「例」または「例えば」という用語は、例、例示、または説明を与えていることを表すために使用されることに注意する必要がある。本出願の実施形態で「例」または「例えば」として記述されているいかなる実施形態または設計スキームも、別の実施形態または設計スキームよりも好ましい、またはより多くの利点を持つとして説明されるべきではない。正確には、「例」、「例えば」などの用語の使用は、特定の方法で関連する概念を提示することを意図している。
【0046】
本出願の明細書及び添付図面においては、「の(英語:of)」、「関連する(英語:corresponding, relevant)」及び「対応する(英語:corresponding)」が同義に使用されることがある。なお、差異を強調しない場合は、一貫した意味が表現される。
【0047】
本出願の実施形態は、免許不要スペクトルを使用する方法を提供する。免許不要スペクトルを使用する方法は、通信システムのアップリンクカバレッジ能力を向上させるために、弱いアップリンクカバレッジを持つ通信システムに適用される。例えば、方法は5Gシステム、後続の進化したシステム、または別のシステムに適用される。図1は、本出願の一実施形態が適用可能な通信システムのアーキテクチャの例である。図1に示すように、通信システムはネットワークデバイス(例えば、図1に示すネットワークデバイス1とネットワークデバイス2である)と端末デバイス(例えば、図1に示す端末デバイス1と端末デバイス2)を含む。
【0048】
上記のネットワークデバイスは相互に通信することができる。端末デバイスは相互に通信することができる。ネットワークデバイスと端末デバイスもまた相互に通信することができる。
【0049】
ネットワークデバイス2は、通信システムのネットワーク側に位置し、無線送受信機能を有する装置、またはその装置内に配置することができるチップまたはチップシステム、またはネットワークデバイス機能を有する別のコンポーネントである。具体的には、ネットワークデバイス2は、免許不要周波数帯を使用する装置である。ネットワークデバイス2は、無線忠実度(wireless fidelity、Wi-Fi)システムにおけるアクセスポイント(access point、AP)、例えば、ホームゲートウェイ、ルータ、サーバ、スイッチ、ブリッジなどを含むが、これらに限定されない。
【0050】
ネットワークデバイス1は、通信システムのネットワーク側に位置し、無線送受信機能を有する装置、またはその装置内に配置することができるチップまたはチップシステム、またはネットワークデバイス機能を有する別のコンポーネントである。ネットワークデバイス1は、進化型ノードB (evolved NodeB, eNB)、無線ネットワーク制御装置(radio network controller、RNC)、ノードB (NodeB、NB)、基地局制御装置(base station controller、BSC)、基地局送受信局(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(例えば、ホーム進化型ノードBまたはホームノードB、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)、無線中継ノード、無線バックホールノード、送受信ポイント(transmission ans reception point, TRPまたはtransmission point, TP)などを含むが、これらに限定されない。ネットワークデバイス1は、さらに、例えば、新しい無線(new radio、NR)システムのような5GシステムにおけるgNBまたは送受信ポイント(TRPまたはTP)であっても、5Gシステムにおける基地局の(複数のアンテナパネルを含む)アンテナパネルのうちの1つまたはグループであっても、または、例えば、ベースバンドユニット(BBU)、分散ユニット(distributed unit、DU)、基地局機能を持つ路側ユニット(road side unit、RSU)などのようなgNBまたは送受信ポイント送受信ポイントを形成するネットワークノードであってもよい。
【0051】
端末デバイスは、通信システムにアクセスして無線送受信機能を持つ端末、その端末内に配置される可能性のあるチップまたはチップシステム、または端末機能を持つ別のコンポーネントである。端末デバイスは、ユーザ装置、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイル装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント、ユーザ装置とも呼ばれる。本出願の実施形態における端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自己駆動(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(スマートホーム)における無線端末、車載端末、端末機能を有するRSUなどであってもよい。本出願の端末デバイスは、さらに、車載モジュール、車載アセンブリ、車載コンポーネント、車載チップ、または1つ以上のコンポーネントまたはユニットとして車両に内蔵されている車載ユニットであってもよい。内蔵の車載モジュール、車載アセンブリ、車載コンポーネント、車載チップ、または車載ユニットを使用することにより、本出願で提供される免許不要スペクトルを使用する方法を実装することができる。
【0052】
任意に、システムアーキテクチャでは、別の数のネットワークデバイスが存在する場合があり、別の数の端末デバイスが存在する場合がある。任意に、システムアーキテクチャに別の装置がさらに含まれる場合がある。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0053】
さらに、本出願の実施形態で説明されているネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に記述することを意図しており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策の制限を構成しない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化と新しいサービスシナリオの出現により、本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、同様の技術的問題にも適用できることを知り得るだろう。
【0054】
任意に、本出願の実施形態における端末デバイスおよびネットワークデバイスは、図2に記載された構造を有する通信装置を介して実装されてもよい。図2は、本出願の実施形態による通信装置のハードウェア構造の概略図である。通信装置400は、少なくとも一つのプロセッサ401、メモリ403、および少なくとも一つのトランシーバ404を含む。メモリ403は代替的にプロセッサ401に含まれてもよい。
【0055】
プロセッサ401は一つ以上の処理ユニットを含んでもよい。処理ユニットは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された一つ以上の集積回路であってもよい。
【0056】
前述のコンポーネント間に通信回線がある場合があり、通信回線はコンポーネント間で情報を送信するように構成されている。
【0057】
トランシーバ404は別の装置と通信するように構成されている。本出願の実施形態では、トランシーバは、通信機能を実装するモジュール、回路、インターフェイス、または別の装置であってもよく、別の装置と通信するように構成されている。オプションで、トランシーバは独立して配置されるトランスミッタであり、トランスミッタは別の装置に情報を送信するように構成されてもよい。または、トランシーバは独立して配置され、別の装置から情報を受信するように構成されたレシーバであってもよい。または、トランシーバは情報を送受信する機能を統合するコンポーネントであってもよい。トランシーバの特定の実装は、本出願の実施形態では限定されない。
【0058】
メモリ403は、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)または静的な情報と命令を格納できる別のタイプのストレージモジュール、あるいはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)または情報と命令を動的に格納できる別のタイプのストレージモジュールであってもよいし、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、光ディスク、磁気ディスク、または別の磁気ストレージ装置であってもよい。メモリは独立して存在してもよく、通信回線を介してプロセッサに接続される。代替的には、メモリはプロセッサと統合されていてもよい。
【0059】
メモリ403は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成されている。コンピュータ実行可能命令は、プロセッサ401内の一つ以上の処理ユニットによって呼び出され、以下の実施形態で提供される方法の対応するステップを実行することができる。
【0060】
任意に、本出願の実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーション・プログラム・コード、命令、コンピュープログラム、または別の名前で呼ばれてもよい。これは、本出願の実施形態において特に制限されるものではない。
【0061】
特定の実装において、一実施形態では、通信装置400は、例えば図2のプロセッサ401とプロセッサ407のように、複数のプロセッサを含むことができる。各プロセッサは、シングルコアプロセッサであってもよいし、マルチコアプロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータ・プログラムの命令)を処理するように構成された1つ以上の装置、回路、および/または処理コアであってもよい。
【0062】
特定の実装では、一実施形態では、通信装置400は、出力デバイス405と入力デバイス406をさらに含むことができる。出力デバイス405は、プロセッサ401と通信し、複数の方法で情報を表示することができる。例えば、出力デバイス405は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)表示装置、ブラウン管(cathode ray tube、CRT)表示装置、またはプロジェクタ(projector)であってもよい。入力デバイス406は、プロセッサ401と通信し、複数の方法でユーザの入力を受け取ることができる。例えば、入力デバイス406は、マウス、キーボード、タッチスクリーン装置、またはセンサー装置であってもよい。
【0063】
図2は、通信装置の構造の例図である。なお、図に示した通信装置はあくまで一例であり、実際の応用の際には、図2に示したものよりも通信装置のコンポーネントが多くなったり少なくなったり、2つ以上のコンポーネントが組み合わされたり、通信装置が異なるコンポーネント構成を有することがある。
【0064】
通信装置400は、汎用装置でも専用装置でもよい。通信装置400の種類は、本出願の実施形態では限定されない。端末デバイスまたはネットワークデバイスは、図2と同様の構造を持つ装置であってもよい。
【0065】
以下、添付の図面を参照して、本出願の実施形態で提供される免許不要スペクトルを使用する方法を詳細に説明する。
【0066】
図3を参照されたい。本出願の実施形態で提供されるスライスアクセス法は、以下のステップを含む。
【0067】
S301:ネットワークデバイスは、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する。
【0068】
ネットワークデバイスは、図1に示すネットワークデバイス1であってもよい。例えば、ネットワークデバイスは、基地局であってもよい。
【0069】
ターゲットの免許不要周波数帯についての情報は、RSRP、RSRQ、およびSINRという情報のうちの1つ、または2つ以上の組み合わせを含む。
【0070】
1つ以上のターゲットの免許不要周波数帯は、第1の条件を満たす。第1の条件は、信号品質または接続状態(例えば、Wi-Fi接続状態)を示すための条件であってもよい。可能な設計では、第1の条件は、(1)参照信号受信電力(reference signal received power、RSRP)が第1の閾値以下であり、および/または(2)参照信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)が第2の閾値以下であり、および/または(3)信号対干渉プラス雑音比(signal to interference plus noise ratio、SINR)が第3の閾値以下であることを含む。
【0071】
つまり、1つ以上のターゲットの免許不要周波数帯は、(1)~(3)の3つの条件のうちの少なくとも1つを満たす必要がある。
【0072】
任意に、第1の条件は、代替的に、信号品質を制限するための別の条件、例えば、チャネル品質表示(channel quality indication、CQI)を示すための条件であってもよい。具体的には、第1の条件は、CQIが事前設定された閾値以下であることをさらに含んでもよい。本出願の実施形態では、第1の条件の特定の設計は制限されない。
【0073】
第1の条件を満たす免許不要周波数帯、つまりターゲットの免許不要周波数帯の信号品質は一般的に弱いことが学習され得る。このように、ターゲットの免許不要周波数帯を異なる装置で同時に使用する場合、2つの装置間の干渉を減らすことができる。
【0074】
次に、ネットワークデバイスが1つ以上のターゲットの免許不要周波数帯を取得する方法について説明する。図4の(a)または図5の(a)を参照されたい。この方法は、以下のステップを含む。
【0075】
S3011:ネットワークデバイスは、1つ以上の端末デバイスに測定設定を送信する。
【0076】
これに応じて、1つ以上の端末デバイスは、ネットワークデバイスから測定設定を受信する。
【0077】
測定設定は、測定対象設定と測定報告設定を含む。測定対象設定は、測定周波数情報を含む。測定対象周波数とは、免許不要周波数帯を指す。免許不要周波数帯は、様々な通信技術で使用される免許不要周波数帯であってもよい。例えば、Wi-Fiの動作周波数帯を測定する場合、測定対象の免許不要周波数帯は、2.4 GHzから5 GHzの範囲の周波数帯である。例えば、5 GHzの範囲の周波数帯は、5.15 GHzから5.85 GHzまでであってもよい。測定周波数情報は、測定対象周波数の絶対無線周波数チャネル番号(absolute radio frequency channel number、ARFCN)、周波数インデックスなどであってもよい。
【0078】
測定報告設定は、報告値と報告方法を含む。報告値は、RSRP、および/またはRSRQ、および/またはSINR、および/またはCQIを含むが、これらに限定されない。つまり、報告値はRSRP、RSRQ、SINR、およびCQIのうちの1つ以上である。RSRP、RSRQ、およびSINRの単位はdBである。
【0079】
報告方法は、周期報告またはイベント報告であってもよい。イベント報告とは、特定の条件が満たされた場合にのみ、端末デバイスが測定結果を報告することを意味する。ネットワークデバイスが、測定設定によって、測定結果を周期的に報告するように端末デバイスを構成する場合、ネットワークデバイスは、さらに、測定設定における報告周期などの情報を示すことが必要とされる。ネットワークデバイスが、測定設定によって、測定結果をイベントとして報告するように端末デバイスを構成する場合、ネットワークデバイスは、さらに、測定設定において、測定結果の報告のきっかけとなるイベントを示すことが必要とされる。測定結果の報告のきっかけとなるイベントは、例えば、EventA1、EventA2、EventA3、EventB2などであってもよい。報告動作のきっかけとなるイベントの詳細については、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)の38.331標準および別の従来技術を参照してもよい。詳細はここでは再度説明しない。
【0080】
例えば、測定設定に含まれる特定の内容については、以下の表1を参照してもよい。
【表1】
【0081】
任意に、ネットワークデバイスは、測定設定によって、RSRPが-156 dBmから-31 dBmまでの範囲の測定結果が得られるという条件、RSRQが-43 dBから20 dBまでの範囲の測定結果が得られるという条件、およびSINRが-23 dBから40 dBまでの範囲の測定結果が得られるという条件のうちの1つ以上の条件を満たす測定結果を報告するように、端末デバイスを構成する。もちろん、特定の値の範囲を個々に代替的に設定することもできる。これは、本出願の実施形態では限定されない。CQIについては、ネットワークデバイスは、さらに、CQIが特定の範囲内にある測定結果を報告するように端末デバイスを構成できる。ネットワークデバイスによって設定されるRSRP、RSRQ、SINR、およびCQIの報告条件については、以下の表2を参照してもよい。
【表2】
【0082】
S3012:一つ以上の端末デバイスが、測定設定に基づいて、測定対象の周波数を測定する。
【0083】
測定対象の免許不要周波数帯の中心周波数を、測定対象の周波数と呼んでもよい。測定対象の周波数を測定することは、測定対象の免許不要周波数帯を測定することとして理解してもよい。
【0084】
例えば、端末デバイスは、複数のWi-Fi免許不要周波数のRSRPおよび/またはRSRQおよび/またはSINRおよび/またはCQIなどを測定する。
【0085】
S3013:1つ以上の端末デバイスは、1つ以上の測定報告をネットワークデバイスに送信する。
【0086】
これに応じて、ネットワークデバイスは、1つ以上の端末デバイスから1つ以上の測定報告を受信する。
【0087】
測定報告は、測定対象の免許不要周波数帯の事前設定されたインジケータの測定結果を含む。事前設定されたインジケーターは、RSRP、RSRQ、および/またはSINRを含む。つまり、事前設定されたインジケータは、RSRP、RSRQ、SINR、およびCQIのうちの1つ以上を含む。
【0088】
任意に、端末デバイスは、測定報告をネットワークデバイスに報告するためにNRメッセージインターフェイスMeasurementReportを再利用してもよいし、または、端末デバイスは、独立したメッセージインターフェイスを介して、1つ以上の免許不要周波数帯に対応する1つ以上の測定結果をネットワークデバイスに報告する。
【0089】
S3014:ネットワークデバイスは、1つ以上の測定報告に基づいて、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する。
【0090】
免許不要周波数帯についての情報は、RSRP、RSRQ、SINR、および/またはCQIを含むが、これらに限定されません。つまり、RSRP、RSRQ、SINR、およびCQIのうちの1つ以上を含む。
【0091】
可能な実装では、図4の(a)を参照されたい。ネットワークデバイスは、複数の端末デバイスに測定設定を配信することができる。測定対象の免許不要周波数は、複数の端末デバイスを介して測定される。
【0092】
任意に、ネットワークデバイスは、複数の端末デバイスに同じ測定設定を配信することができる。例えば、複数の端末デバイスは、Wi-Fiの免許不要周波数帯のRSRP、RSRQ、SINR、およびCQIを測定するように構成されており、第1の条件を満たす免許不要周波数帯がターゲットの免許不要周波数帯として使用される。
【0093】
代替的に、任意に、ネットワークデバイスは、いくつかの端末デバイスに同じ測定設定を配信し、他の端末デバイスに異なる測定設定を配信することができる。例えば、ネットワークデバイスは、端末デバイス1~3をWi-Fiの免許不要周波数帯のRSRPとRSRQを測定するように構成し、端末デバイス4~6をWi-Fiの免許不要周波数帯のSINRとCQIを測定するように構成する。別の例では、ネットワークデバイスは、端末デバイス1~3をWi-Fiの5 GHz免許不要周波数帯のRSRP、RSRQ、SINR、及びCQIを測定するように構成し、端末デバイス4~6をWi-Fiの2.4 GHz免許不要周波数帯のRSRP、RSRQ、SINR、及びCQIを測定するように構成する。
【0094】
この実装では、ネットワークデバイスは、少なくとも2つの端末デバイスから少なくとも2つの測定報告を受信し、少なくとも2つの測定報告内の複数の測定結果に基づいて1つ以上の免許不要周波数帯についての情報を取得する。例えば、図4の(a)を参照されたい。ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの測定報告(その測定報告は、5 GHz及び2.4 GHz免許不要周波数帯のRSRP、RSRQ、SINR、及びCQIの測定結果を含むと仮定する)及び第2の端末デバイスの測定報告(その測定報告は、5 GHz及び2.4 GHz免許不要周波数帯のRSRP、RSRQ、SINR、及びCQIの測定結果を含むと仮定する)に基づいて、1つ以上の免許不要周波数帯についての情報を取得する。この方法のシナリオの概略図として、図4の(b)を参照されたい。
【0095】
任意に、この実装では、基地局の複数の時点での測定結果は矛盾してもよいこと、または基地局の複数の端末の測定結果は矛盾してもよいことを考えると、あらかじめ設定された時間内において、第1の条件を満たす測定結果の数が第4の閾値以上である必要があることが保証される必要がある。または、第1の条件を満たさない測定結果の数に対する第1の条件を満たす測定結果の数の比が第8の閾値以上である必要がある。または、測定結果の総数に対する第1の条件を満たす測定結果の数の比が第9の閾値以上である必要がある。第4の閾値、第8の閾値、及び第9の閾値は柔軟に設定できる。このことは、本出願の実施形態において限定されない。
【0096】
例えば、第1の条件を満たす測定結果の数は、第4の閾値以上であり、あらかじめ設定された時間は、1分であり、測定結果は、1分以内に6回収集されると指定され、第4の閾値は、5である。端末1については、ある時点1、ある時点3、及びある時点6で測定された5.15 GHzの周波数の測定結果はすべて第1の条件を満たし、ある時点2で測定された5.15 GHz周波数の測定結果は第1の条件を満たしていない。第1の条件を満たす測定結果の数(5)は第4の閾値に等しいため、ほとんどの時点での測定結果は5.15 GHz周波数の信号品質が悪いことを示していると考えられ得、5.15 GHz周波数をターゲットの免許不要周波数帯として使用してもよい。
【0097】
別の例では、あらかじめ設定された時間内に、6台の端末デバイスが測定結果を報告し、第4の閾値は4である。端末1、端末3~6については、5.15 GHz周波数の測定結果はすべて第1の条件を満たす。端末2の5.15 GHz周波数に関する測定結果は第1の条件を満たさない。第1の条件を満たす測定結果(端末1および端末3~6の5つの測定結果)の数が第4の閾値(4)よりも大きいため、ほとんどの端末デバイスの測定結果は5.15 GHz周波数の信号品質が悪いことを示していると考えられ得、5.15 GHz周波数をターゲットの免許不要周波数帯として使用してもよい。
【0098】
この実装では、ほとんどの測定結果が1つ以上の周波数帯の信号品質が悪いことを示す場合、その1つ以上の周波数帯をターゲットの免許不要周波数帯として使用する。複数の測定結果の参照により、ターゲットの免許不要周波数帯についての取得した情報は正確である。
【0099】
別の可能な実装では、ネットワークデバイスは、調整グループを構成してもよい。例えば、調整グループはデバイス間(device to device、D 2 D)調整グループであってもよいが、これに限定されない。調整グループは、少なくとも2つの端末デバイスを含む。ネットワークデバイスは、調整グループ内のいくつかの端末デバイスに測定設定を送信し、そのいくつかの端末デバイスを介して、測定対象の免許不要周波数帯を測定する。例えば、図5の(a)を参照されたい。ネットワークデバイスは、調整グループを構成し、調整グループは、第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスを含む。ネットワークデバイスは、測定設定を第1の端末デバイスと第2の端末デバイスに送信し、第1端末デバイスと第2端末デバイスを介して、測定対象の免許不要周波数帯を測定する。方法のシナリオの概略図は、図5の(b)を参照してもよい。
【0100】
第1の条件を満たす測定結果の数が必要とされる上述の非調整的方法とは異なり、調整的方法では、第1の条件を満たす測定結果の数は制限されず、ネットワークデバイスは、いくつかの端末デバイスによって報告された1つ以上の測定結果に基づいて、ターゲットの免許不要周波数帯に関する情報を取得することができる。
【0101】
なお、ネットワークデバイスは、測定設定を第1の端末デバイスと第2の端末デバイスに配信する。測定設定が、測定結果はイベントとして報告されるということを示している場合に、ある時点で、第2の端末デバイスは、イベントとして測定結果のの報告をトリガーしてもよいが、第1の端末デバイスはイベントをトリガーしておらず、測定結果を報告しない。この場合、ネットワークデバイスは、まず第2の端末デバイスから1つ以上の測定報告を受信し、1つ以上の測定報告に基づいて、1つ以上の免許不要周波数帯に関する情報を取得することがある。ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの測定報告を待つ必要はない。
【0102】
この調整的方法では、第1の条件を満たす測定結果の数は必要とされず、ネットワークデバイスは少数の測定報告によってターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する。非調整的方式と比較して、測定設定と測定報告の送信による信号オーバーヘッドを低減できる。
【0103】
S302:ネットワークデバイスは、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報に基づいて、補助アップリンク(supplementary uplink、SUL)上で信号を送信する。ここで、SULのスペクトルは、ターゲットの免許不要周波数帯を含む。
【0104】
つまり、ターゲットの免許不要周波数帯は、ネットワークデバイスのSUL周波数領域リソースとして使用される。つまり、本出願の実施形態では、SULのスペクトルは、ターゲットの免許不要周波数帯を含む。例えば、図6を参照されたい。基地局は、セルに対して、上り伝送に使用するアップリンク(uplink、UL)キャリアと、下り伝送に使用するダウンリンク(downlink、DL)キャリアを構成する。このように、特定のカバレッジ範囲、例えば図6の影領域において、端末1は、ULキャリアを介して基地局にアップリンク情報を送信し、DLキャリアを介して基地局からダウンリンク情報を受信することができる。
【0105】
セルのアップリンクカバレッジ能力をさらに向上させるために、基地局はセルに対してSULキャリアをさらに構成してもよい。具体的には、ルータは、免許不要周波数帯で動作し、基地局は、端末に一つ以上の免許不要周波数帯を検出するよう指示し、例えば2.4 GHzのような基地局への干渉が少ないターゲットの免許不要目標周波数帯を取得する。基地局は、2.4 GHzのキャリアをセルのSULキャリアとして構成する。このように、特定のカバレッジ範囲、例えば図6に示す大きな楕円領域では、端末2はSULキャリアを介して基地局にアップリンク情報を送信することができる。図6に示す影領域でダウンリンク伝送が可能な場合と比較して、端末は、影領域だけでなく影領域外の領域でもアップリンク伝送が可能であり、ネットワークのアップリンクカバレッジ能力が向上することが分かる。
【0106】
本出願の実施形態で提供されている免許不要スペクトルを使用する方法によれば、ネットワークデバイスのSUL通信には、ターゲットの免許不要周波数帯を使用するため、5Gネットワークのアップリンクスペクトルが拡張され、5Gネットワークのアップリンクカバレッジが効果的に向上し、キャリアをバインドする必要がないため、柔軟に実装できる。
【0107】
また、ターゲットの免許不要周波数帯の信号品質は、弱い。このように、5Gネットワークデバイスと別のデバイス(例えば、Wi-Fiルーター)が同じターゲットの免許不要周波数帯で動作していても、当該別のデバイスの信号品質が弱いため、当該別のデバイスによる5Gネットワークデバイスへの干渉は少なく、5Gネットワークデバイスの通常の使用にはたいてい影響しない。
【0108】
本出願の実施形態は、免許不要スペクトルを使用する方法をさらに提供する。図7を参照されたい。この方法は、次のステップを含む。
【0109】
S701:ネットワークデバイスは、端末デバイスに測定設定を送信する。
【0110】
これに応じて、端末デバイスは、ネットワークデバイスから測定設定を受信する。
【0111】
S702:端末デバイスは、測定設定に基づいて、測定対象の周波数を測定する。
【0112】
S703:端末デバイスは、ネットワークデバイスに測定報告を送信する。
【0113】
これに応じて、ネットワークデバイスは、端末デバイスから測定報告を受信する。
【0114】
測定報告は、1つ以上の測定結果を含む。
【0115】
S704:ネットワークデバイスは、測定報告に基づいて、端末デバイスの位置情報を決定する。
【0116】
可能な実装では、RSRPが第5の閾値以下、および/またはRSRQが第6の閾値以下、および/またはSINRが第7の閾値以下の場合、SINRネットワークデバイスは、端末デバイスが屋外にあると決定する。または、RSRPが第5の閾値より大きく、および/またはRSRQが第6の閾値より大きく、および/または第7の閾値より大きい場合、ネットワークデバイスは端末デバイスが屋内にあると決定する。
【0117】
つまり、測定結果が第2の条件を満たしている場合、第2の端末デバイスは屋外にあると決定される。ここで、第2の条件は、RSRPが第5の閾値以下であるという条件、RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及びSINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである。
【0118】
及び、測定結果が第3の条件を満たしている場合、第2の端末デバイスは屋内にあると決定される。ここで、第3の条件は、RSRPが第5の閾値より大きいという条件、RSRQが第6の閾値より大きいという条件、及びSINRが第7の閾値より大きいという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである。
【0119】
任意に、測定結果は時系列であり、ネットワークデバイスは、例えば、時間領域から周波数領域への変換を実行するなど、時系列に対して一連の処理を実行することができる。ネットワークデバイスは、処理された測定結果に基づいて、端末デバイスの位置情報を決定する。任意に、ネットワークデバイスは、位置識別の精度を向上させるために、他の無線情報を参照して端末デバイスの位置を取得することをさらに支援することができる。他の無線情報とは、例えば、全地球測位システム(global positioning system、GPS)情報であってもよいが、これに限定されない。例えば、端末デバイスが屋内と屋外の境界、または屋上などの位置にある場合、端末デバイスの座標は、従来の測位アルゴリズムによって測位されてもよいが、端末デバイスが屋内にあるか屋外にあるかは決定できない。この場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスから報告される測定報告や端末デバイスの座標などの情報に基づいて、端末デバイスが屋内にあるか屋外にあるかを決定し、位置特定の精度を高めることができる。
【0120】
本出願の実施形態における解決策は、適切に組み合わせて使用することができ、実施形態における用語の説明または記載は、実施形態において相互参照または説明され得ることを理解すべきである。このことは限定されていない。
【0121】
上記のプロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解すべきである。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能と内部ロジックに従って決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる制限としても解釈されるべきではない。
【0122】
上記の実施形態のいずれか1つの機能を実装するために、ネットワークデバイスまたは別のデバイス(端末など)は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書に開示されている実施形態に説明されている例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせによって実施されることを容易に認識するであろう。機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、特定のアプリケーションおよび技術的解決策の設計上の制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに記述された機能を実装するために異なる方法を使用することができるが、その実装が本出願の範囲を超えると考えるべきではない。
【0123】
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスまたは他のデバイス(端末など)の機能モジュールを分割することができる。例えば、各機能モジュールを各機能に基づいて分割したり、2つ以上の機能を1つの処理モジュールに統合したりすることができる。統合されたモジュールは、ハードウェアの形で実装することも、ソフトウェア機能モジュールの形で実装することもできる。なお、本出願の実施形態では、モジュール分割は一例であり、単なる論理機能分割である。実際の実装では、別の分割方法が使用されてもよい。
【0124】
例えば、各機能モジュールを統合的に分割する場合、図8は、本出願の一実施形態による通信装置の構造のブロック図である。通信装置は、ネットワークデバイスであっても、ネットワークデバイスの機能をサポートする装置(例えば、限定されないがチップシステム)であってもよい。通信装置は、トランシーバユニット1610と処理ユニット1620を備えていてもよい。
【0125】
トランシーバユニット1610は、前述のステップS3011、S3013、S701、およびS703、および/または本明細書に説明されている技術の別のプロセスを実行する際にネットワークデバイスをサポートするように構成されている。処理ユニット1620は、前述のステップS302、S301、S3012、S3014、およびS704、および/または本明細書に説明されている技術の別のプロセスを実行する際にネットワークデバイスをサポートするように構成されている。
【0126】
任意に、通信装置は記憶ユニット(図8には示されていない)をさらに含む。記憶ユニットは、通信装置のプログラムコードとデータを格納するように構成され、データは、元のデータや中間データなどを含むが、これらに限定されない。
【0127】
可能な方法では、処理ユニット1620は、コントローラ、または図2に示すプロセッサ401またはプロセッサ407であってもよい。例えば、処理ユニット1620は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、または別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、またはこれらの任意の組み合わせであってもよい。プロセッサは、本出願で開示された内容を参照して説明されたさまざまな論理ブロック、モジュール、および回路の例を実装または実行することができる。または、プロセッサは、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはDSPとマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。トランシーバユニット1610は、図2に示すトランシーバ404であってもよいし、トランシーバ回路などであってもよい。記憶ユニットは、図2に示すメモリ403であってもよい。
【0128】
当業者は、上記の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装され得ることを理解することができる。ソフトウェアを使用して実施形態を実施する場合、実施形態の全部または一部をコンピュータプログラム製品の形で実装することができる。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ実行されると、本出願の実施形態に従った手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることもあれば、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されることもある。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(Digital Subscriber Line、DSL))あるいは無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波)で送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つ以上の使用可能な媒体を統合したサーバやデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルビデオディスク(Digital Video Disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive、SSD))などであってもよい。
【0129】
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことを理解すべきである。例えば、説明された装置の実施形態は単なる一例である。例えば、ユニットへの分割は単なる論理機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットやコンポーネントは、組み合わせたり、別のシステムに統合したりしてもよいし、一部の機能を無視したり、実行しなかったりしてもよい。さらに、表示または説明した相互結合や直接結合または通信接続は、一部のインターフェイスを介して実装され得る。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子形式または他の形式で実装されてもよい。
【0130】
別々のパーツとして説明されたユニットは、物理的に分かれていても、そうでなくてもよく、ユニットとして表示されるパーツは、物理的なユニットであってもよく、そうでなくてもよく、1つの位置にあってもよく、複数のネットワークデバイス(例えば、端末デバイス)に分散していてもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0131】
また、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合される場合もあれば、各機能ユニットが物理的に単独で存在する場合もあり、また2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアとして実装される場合もあれば、ハードウェアとソフトウェアの機能ユニットの組み合わせとして実装される場合もある。
【0132】
前述の実装の説明に基づいて、当業者は、本出願が必要なユニバーサルハードウェアに加えてソフトウェアによって実装されてもよいし、またはハードウェアのみによって実装されてもよいことを明確に理解することができるであろう。ほとんどの状況では、前者が好ましい実装である。このような理解に基づき、本出願における技術的な解決策や、従来の技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータのフロッピーディスク、ハードディスク、または光ディスクなどの読み取り可能な記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)に本出願の実施形態に記載されている方法を実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。
【0133】
上記の説明は、本出願の特定の実装にすぎず、本出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。本出願で開示されている技術的範囲内のいかなる変更または置換は、本出願の保護範囲に含まれる。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
本発明の一例に従って、本願は以下の実施形態を更に提供する。
実施形態1:
ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するステップであって、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという情報のうちの1つ、または2つ以上の組み合わせを含む、ステップと、
前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報に基づいて、補助アップリンクSUL上で信号を送信するステップであって、前記SULのスペクトルは、前記ターゲットの免許不要周波数帯を含む、ステップと、を含む免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態2:
前記ターゲットの免許不要周波数帯は、前記RSRPが第1の閾値以下であるという条件と、前記RSRQが第2の閾値以下であるという条件と、前記SINRが第3の閾値以下であるという条件と、の第1の条件のうちのいずれか1つ以上を満たす、実施形態1に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態3:
ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する前記ステップは、
少なくとも2つの端末デバイスから少なくとも2つの測定報告を受信するステップであって、前記測定報告のうちの各々は、1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、前記RSRP、前記RSRQ、および前記SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のいずれか1つ以上を含む、ステップと、
前記少なくとも2つの測定報告の複数の測定結果に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するステップと、を含む、実施形態2に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態4:
前記第1の条件を満たす測定結果の数は、第4の閾値以上である、実施形態3に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態5:
ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する前記ステップは、
第1の端末デバイスから1つ以上の測定報告を受信するステップであって、前記測定報告のうちの各々は、1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、前記RSRP、前記RSRQ、および前記SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちのいずれか1つ以上を含む、ステップを含み、
ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得する前記ステップは、
前記1つ以上の測定報告に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するステップであって、前記第1の端末デバイスは、設定された調整グループの端末デバイスであり、前記調整グループは、少なくとも2つの端末デバイスを含む、ステップを含む、実施形態2に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態6:
第2の端末デバイスから第1の測定結果を受信するステップと、
前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定するステップと、をさらに含む、実施形態1~5のいずれか1つに記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態7:
前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定する前記ステップは、
前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋外にあると決定するステップであって、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、
前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋内にあると決定するステップであって、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件ののうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、を含む、実施形態6に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態8:
端末デバイスから第1の測定結果を受信するステップであって、前記第1の測定結果は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちのいずれか1つ以上を含む、ステップと、
前記第1の測定結果に基づいて前記端末デバイスの位置情報を決定するステップと、を含む、免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態9:
前記第1の測定結果に基づいて前記端末デバイスの位置情報を決定する前記ステップは、
前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記端末デバイスが屋外にあると決定するステップであって、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、
前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記端末デバイスが屋内にあると決定するステップであって、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ステップと、を含む、実施形態8に記載の免許不要スペクトルを使用するための方法。
実施形態10:
ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するように構成されたプロセッサであって、前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという情報のうちの1つ、または2つ以上の組み合わせを含む、プロセッサと、
前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報に基づいて、補助アップリンクSUL上で信号を送信するように構成されたトランシーバであって、前記SULのスペクトルは、前記ターゲットの免許不要周波数帯を含む、トランシーバと、を含む通信装置。
実施形態11:
前記ターゲットの免許不要周波数帯は、前記RSRPが第1の閾値以下であるという条件と、前記RSRQが第2の閾値以下であるという条件と、前記SINRが第3の閾値以下であるという条件と、の第1の条件のうちのいずれか1つ以上を満たす、実施形態10に記載の通信装置。
実施形態12:
前記プロセッサは、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するように構成されているということは、
前記プロセッサは、少なくとも2つの端末デバイスから少なくとも2つの測定報告を受信するように前記トランシーバを制御するように構成され、前記測定報告のうちの各々は、1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、前記RSRP、前記RSRQ、および前記SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のいずれか1つ以上を含む、ということ、
及び、前記プロセッサは、前記少なくとも2つの測定報告の複数の測定結果に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するように構成されているということを含む、実施形態11に記載の通信装置。
実施形態13:
前記第1の条件を満たす測定結果の数は、第4の閾値以上である、実施形態12に記載の通信装置。
実施形態14:
前記プロセッサは、ターゲットの免許不要周波数帯についての情報を取得するように構成されているということは、
前記プロセッサは、第1の端末デバイスから1つ以上の測定報告を受信するように前記トランシーバを制御するように構成され、前記測定報告のうちの各々は、1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果を含み、前記各々の測定対象の免許不要周波数帯の測定結果は、前記RSRP、前記RSRQ、および前記SINRという前記測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちのいずれか1つ以上を含む、ということ、
および、前記プロセッサは、前記1つ以上の測定報告に基づいて、前記1つ以上の測定対象の免許不要周波数帯のうちの、前記第1の条件を満たす前記ターゲットの免許不要周波数帯についての前記情報を取得するように構成され、前記第1の端末デバイスは、設定された調整グループの端末デバイスであり、前記調整グループは、少なくとも2つの端末デバイスを含む、ということを含む、実施形態11に記載の通信装置。
実施形態15:
前記トランシーバは、第2の端末デバイスから第1の測定結果を受信ようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定するようにされに構成されている、実施形態10~14のいずれか1つに記載の通信装置。
実施形態16:
前記プロセッサは、前記第1の測定結果に基づいて、前記第2の端末デバイスの位置情報を決定するように構成されているということは、
前記プロセッサは、前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋外にあると決定するように構成され、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ということ、
および、前記プロセッサは、前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記第2の端末デバイスは、屋内にあると決定するように構成され、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件ののうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ということを含む、実施形態15に記載の通信装置。
実施形態17:
端末デバイスから第1の測定結果を受信するように構成されたトランシーバであって、前記第1の測定結果は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、および信号対干渉プラス雑音比SINRという測定対象の免許不要周波数帯についての情報のうちのいずれか1つ以上を含む、トランシーバと、
前記第1の測定結果に基づいて前記端末デバイスの位置情報を決定するように構成されたプロセッサと、を含む通信装置。
実施形態18:
前記プロセッサは、前記第1の測定結果に基づいて前記端末デバイスの位置情報を決定するように構成されているということは、
前記プロセッサは、前記第1の測定結果が第2の条件を満たしている場合に、前記端末デバイスが屋外にあると決定するように構成され、前記第2の条件は、前記RSRPが第5の閾値以下であるという条件、前記RSRQが第6の閾値以下であるという条件、及び前記SINRが第7の閾値以下であるという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ということ、
および、前記プロセッサは、前記第1の測定結果が第3の条件を満たしている場合に、前記端末デバイスが屋内にあると決定するように構成され、前記第3の条件は、前記RSRPが前記第5の閾値より大きいという条件、前記RSRQが前記第6の閾値より大きいという条件、及び前記SINRが前記第7の閾値より大きいという条件のうちのいずれか1つ、または2つ以上の組み合わせである、ということを含む、実施形態17に記載の通信装置。
実施形態19:
コンピュータプログラムコードを記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムコードは、処理回路によって実行されたときに、実施形態1~7のいずれか1つに記載された方法、または実施形態8または9に記載された方法を実行する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
実施形態20:
処理回路と記憶媒体を含むチップシステムであって、前記記憶媒体は、コンピュータプログラムコードを記憶し、前記コンピュータプログラムコードは、前記処理回路によって実行されたときに、実施形態1~7のいずれか1つに記載された方法、または実施形態8または9に記載された方法を実行する、チップシステム。
実施形態21:
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、実施形態1~7のいずれか1つに記載された方法、または実施形態8または9に記載された方法を実行することができるようになる、コンピュータプログラム製品。
実施形態22:
実施形態1~7のいずれか1つに記載された方法、または実施形態8または9に記載された方法を実行するように構成された通信装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8