(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】基板搬送装置、基板処理装置、及び基板搬送方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20240806BHJP
H01L 21/027 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
H01L21/68 A
H01L21/30 502J
H01L21/30 564C
H01L21/30 577
(21)【出願番号】P 2021131337
(22)【出願日】2021-08-11
【審査請求日】2021-08-11
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0101983
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(72)【発明者】
【氏名】ハン,キ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ビョウン ドゥー
【合議体】
【審判長】河本 充雄
【審判官】松永 稔
【審判官】三浦 みちる
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-092309(JP,A)
【文献】特開2016-025168(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L21/677, H01L21/027
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板搬送装置であって、
真空圧で基板を吸着固定する、そして互いに異なる高さに位置する搬送ハンドと、
前記搬送ハンドの各々に真空圧を供給する真空圧供給部と、
真空圧が前記搬送ハンドの各々に供給及び遮断されるように前記真空圧供給部を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、
互いに異なる高さに位置する前記搬送ハンドが基板を基板支持部材にローディングするためにダウン動作する段階で、前記搬送ハンドの真空圧のオフ時点が前記基板支持部材から同一な高さで行われるように前記真空圧供給部を制御
し、
前記真空圧供給部は、
真空圧ラインと、
前記真空圧ラインに設置され、前記制御部の制御信号によって作動される開閉バルブと、を含み、
前記搬送ハンドが真空圧のオフの後、ダウンされる移動時間は、
基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に前記開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過する基板搬送装置。
【請求項2】
前記搬送ハンドは、真空圧のオフの後、移動距離が同一である請求項1に記載の基板搬送装置。
【請求項3】
基板処理装置であって、
基板が置かれる基板支持部材を有する工程チャンバーと、
前記基板支持部材に基板をローディングする基板搬送装置と、を含み、
前記基板搬送装置は、
真空圧で基板を吸着固定する、そして互いに異なる高さに位置する搬送ハンドを含み、
互いに異なる高さに位置する前記搬送ハンドが基板を前記基板支持部材にローディングするためにダウン動作する段階で、前記搬送ハンドは、前記基板支持部材から同一な高さで真空圧がオフされ、
前記基板搬送装置は、
前記搬送ハンドの各々に真空圧を供給する真空圧供給部と、
真空圧が前記搬送ハンドの各々に供給及び遮断されるように前記真空圧供給部を制御する制御部と、をさらに含み、
前記真空圧供給部は、
前記搬送ハンドの各々に連結された真空圧ラインに設置され、前記制御部の制御信号によって作動される開閉バルブを含み、
前記搬送ハンドが真空圧のオフの後、ダウンされる移動時間は、
基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に前記開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過する基板処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記搬送ハンドの真空圧のオフ時点が真空圧のオフの後、ダウンされる移動距離が同一な高さで前記真空圧供給部を制御する請求項
3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記工程チャンバーでは、
エッジビーズ除去(edge bead removal)工程が行われる請求項
3に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記工程チャンバーでは、
エッジ露光(edge exposure of wafer)工程が行われる請求項
3に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記基板支持部材は、
スピンチャックと、
前記搬送ハンドから基板を引き受けて前記スピンチャックに置くリフトピンを含む請求項
3に記載の基板処理装置。
【請求項8】
互いに異なる高さに位置する搬送ハンドが基板を基板支持部材にローディングするためにダウン動作する段階で、
前記基板を吸着する真空圧のオフ時点は、真空圧のオフの後、ダウンされる移動距離が同一であるように前記基板支持部材から同一な高さで行わ
れ、
前記真空圧のオフ時点は、
前記基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に真空圧を遮断する開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過する基板搬送方法。
【請求項9】
互いに異なる高さに提供される第1搬送ハンド及び第2搬送ハンドを有する基板搬送装置に基板を搬送し、
前記第1搬送ハンドは、第1基板を真空圧によって吸着して工程チャンバーの基板支持部材に搬送し、前記第2搬送ハンドは、第2基板を真空圧によって吸着して前記基板支持部材に搬送し、
前記第1搬送ハンドが前記基板支持部材の垂直上部でダウン動作によって前記基板支持部材に第1基板をローディングする時、前記基板支持部材から第1高さで前記真空圧をオフし、
前記第2搬送ハンドが前記基板支持部材の垂直上部でダウン動作によって前記基板支持部材に第2基板をローディングする時、前記基板支持部材から第2高さで前記真空圧をオフし、前記第1高さと前記第2高さは、互いに同一な高さであ
り、
前記真空圧のオフ時点は、
前記基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に真空圧を遮断する開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過する基板搬送方法。
【請求項10】
前記基板支持部材は、
スピンチャックと、
前記搬送ハンドから基板を引き受けて前記スピンチャックに置くリフトピンをさらに含み、
前記第1高さと前記第2高さは、前記スピンチャックから突出された前記リフトピンの上端から高さである請求項
9に記載の基板搬送方法。
【請求項11】
前記工程チャンバーでは、
エッジビーズ除去(edge bead removal)工程又はエッジ露光(edge exposure of wafer)工程が行われる請求項
9に記載の基板搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板処理装置に係り、より具体的に基板の安着精密度を向上させることができる基板搬送装置、基板処理装置、及び基板搬送方法に係る。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程でフォトリソグラフィー工程は基板にレジスト溶液を塗布し、フォトマスクを利用して露光及び現像することによって望むレジストパターンを形成する工程である。このようなフォトリソグラフィー工程はレジスト溶液塗布工程、露光、及び現像工程を含む。そして、基板移送装置は各工程を処理する処理ユニット(又は工程チャンバー)に基板を移送する。したがって、基板移送装置は各々の処理ユニットに正確に基板を供給するために移送ロボットの精密な制御が必要である。
【0003】
例えば、スピナーシステムやスクラバー等の半導体製造設備は複数の処理ユニットを有し、基板を移送ロボットによって処理ユニットに移送する。処理ユニットは各々の工程を進行し、基板は再び移送ロボットによって外部に移送される。この場合、基板を処理ユニット内のプレート又はスピンチャックの正確な位置にローディングできるように工程が進行される前に移送ロボットを調節するティーチング作業が行われる。
【0004】
特に、フォトレジスト膜又はパターンのエッジ部位を除去するためのエッジビーズ除去(edge bead removal;以下、‘EBR’と称する)工程では基板をスピンチャックの正確な位置にローディングすることが非常に重要である。
【0005】
しかし、移送ロボットのハンドが基板をスピンチャックに降り置く過程で位置ずれが発生されている。移送ロボットの基板ローディング動作はハンドの真空圧が遮断(OFF)された後、ハンドをダウン移動してスピンチャックに載せて置く。したがって、ハンドのダウン動作の時、慣性によって基板の位置がずれながら、安着精密度が低下される問題点がある。
【0006】
特に、移送ロボットのローハンドとハイハンドが基板を搬送する場合、ローハンドとハイハンドのダウン移動差が発生するようになり、ダウン移動距離が増加するほど、基板の安着精密度が低下される問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は基板の安着精密度を向上させることができる基板搬送装置、基板処理装置、及び基板搬送方法を提供することにある。
【0009】
本発明の目的は基板搬送速度を高めることができる基板搬送装置、基板処理装置、及び基板搬送方法を提供することにある。
【0010】
本発明の目的はここに制限されなく、言及されないその他の目的は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面によれば、真空圧で基板を吸着固定する搬送ハンドと、前記搬送ハンドに真空圧を供給する真空圧供給部と、真空圧が前記搬送ハンドに供給又は遮断されるように前記真空圧供給部を制御する制御部と、を含み、前記制御部は前記搬送ハンドが基板支持部材上部に位置した状態で基板を前記基板支持部材にローディングするためのダウン動作中に真空圧を遮断する基板搬送装置が提供されることができる。
【0012】
また、前記真空圧供給部は真空圧ラインと、前記真空圧ラインに設置され、前記制御部の制御信号によって作動される開閉バルブを含むことができる。
【0013】
また、前記制御部が真空圧を遮断する時点は基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に前記開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過することができる。
【0014】
本発明の他の側面によれば、真空圧で基板を吸着固定する、そして互いに異なる高さに位置する搬送ハンドと、前記搬送ハンドの各々に真空圧を供給する真空圧供給部と、真空圧が前記搬送ハンドの各々に供給及び遮断されるように前記真空圧供給部を制御する制御部と、を含み、前記制御部は前記搬送ハンドの真空圧オフ時点が基板支持部材から同一な高さで行われるように前記真空圧供給部を制御する基板搬送装置が提供されることができる。
【0015】
また、前記搬送ハンドは真空圧のオフの後、移動距離が同一であることができる。
【0016】
また、前記真空圧供給部は真空圧ラインと、前記真空圧ラインに設置され、前記制御部の制御信号によって作動される開閉バルブと、を含むことができる。
【0017】
また、前記搬送ハンドが真空圧のオフの後、ダウンされる移動時間は基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に前記開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過することができる。
【0018】
本発明のその他の側面によれば、基板が置かれる基板支持部材を有する工程チャンバーと、前記基板支持部材に基板をローディングする基板搬送装置と、を含み、前記基板搬送装置は真空圧で基板を吸着固定する、そして互いに異なる高さに位置する搬送ハンドと、を含み、前記搬送ハンドは前記基板支持部材から同一な高さで真空圧がオフされる基板処理装置が提供されることができる。
【0019】
また、前記基板搬送装置は前記搬送ハンドの各々に真空圧を供給する真空圧供給部と、真空圧が前記搬送ハンドの各々に供給及び遮断されるように前記真空圧供給部を制御する制御部と、をさらに含み、前記制御部は前記搬送ハンドの真空圧オフ時点が真空圧のオフの後ダウンされる移動距離が同一な高さで前記真空圧供給部を制御することができる。
【0020】
また、前記真空圧供給部は前記搬送ハンドの各々に連結された真空圧ラインに設置され、前記制御部の制御信号によって作動される開閉バルブを含み、前記搬送ハンドが真空圧のオフの後、ダウンされる移動時間は基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に前記開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過することができる。
【0021】
また、前記工程チャンバーではエッジビーズ除去(edge bead removal)工程が行われることができる。
【0022】
また、前記工程チャンバーではエッジ露光(edge exposure of wafer)工程が行われることができる。
【0023】
また、前記基板支持部材はスピンチャックと、前記搬送ハンドから基板を引き受けて前記スピンチャックに置くリフトピンと、を含むことができる。
【0024】
本発明のその他の側面によれば、真空圧で基板を支持している搬送ハンドが基板を前記基板支持部材にローディングするためにダウン移動する段階で、前記基板を吸着する真空圧のオフ時点は前記基板が前記基板支持部材に置かれる前のダウン移動中に行われる基板搬送方法が提供されることができる。
【0025】
また、前記ダウン移動する段階で真空圧のオフ時点は前記基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に真空圧を遮断する開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過することができる。
【0026】
本発明のその他の側面によれば、互いに異なる高さに位置する搬送ハンドが基板を基板支持部材にローディングするためにダウン動作する段階で、前記基板を吸着する真空圧のオフ時点は真空圧のオフの後、ダウンされる移動距離が同一であるように前記基板支持部材から同一な高さで行われる基板搬送方法が提供されることができる。
【0027】
また、前記真空圧のオフ時点は前記基板が前記基板支持部材に置かれる時点を基準に真空圧を遮断する開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過することができる。
【0028】
本発明のその他の側面によれば、互いに異なる高さに提供される第1搬送ハンド及び第2搬送ハンドを有する基板搬送装置に基板を搬送し、前記第1搬送ハンドは第1基板を真空圧によって吸着して工程チャンバーの基板支持部材に搬送し、前記第2搬送ハンド第2基板を真空圧によって吸着して前記基板支持部材に搬送し、前記第1搬送ハンドが前記基板支持部材の垂直上部でダウン動作によって前記基板支持部材に第1基板をローディングする時、前記基板支持部材から第1高さで前記真空圧をオフし、前記第2搬送ハンドが前記基板支持部材の垂直上部でダウン動作によって前記基板支持部材に第2基板をローディングする時、前記基板支持部材から第2高さで前記真空圧をオフし、前記第1高さと前記第2高さは互いに同一な高さである基板搬送方法が提供されることができる。
【0029】
また、前記基板支持部材は、スピンチャックと、前記搬送ハンドから基板を引き受けて前記スピンチャックに置くリフトピンと、をさらに含み、前記第1高さと前記第2高さは前記スピンチャックから突出された前記リフトピンの上端から高さであり得る。
【0030】
また、前記工程チャンバーではエッジビーズ除去(edge bead removal)工程又はエッジ露光(edge exposure of wafer)工程が行われることができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の一実施形態によれば、基板を支持部材に降り置くためのダウン移動中に基板を吸着固定する真空圧をオフすることによって基板の安着精密度を向上させることができる。
【0032】
本発明の一実施形態によれば、互いに異なる高さに位置する搬送ハンドが基板を支持部材にアンローディングするためにダウン動作の時、基板を吸着する真空圧のオフ時点は真空圧のオフの後、ダウンされる移動距離が搬送ハンドの間に同一であるように支持部材から同一な高さで行われるようにすることによって、基板間の安着精密度を向上させることができる。
【0033】
本発明の効果が上述した効果によって限定されることはなく、言及されなかった効果は本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図2】
図1の設備をA-A方向から見た図面である。
【
図3】
図1の設備をB-B方向から見た図面である。
【
図4】
図1の設備をC-C方向から見た図面である。
【
図8】第1ハンドが基板を搬送する過程を説明するための図面である。
【
図9】第2ハンドが基板を搬送する過程を説明するための図面である。
【
図11】
図10に図示された搬送ロボットのハンドが工程チャンバーに基板を搬送する過程を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照してさらに詳細に説明する。本発明の実施形態は様々な形態に変形することができ、本発明の範囲が以下の実施形態に限定されることとして解釈されてはならない。本実施形態は当業界で平均的な知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されることである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張及び縮小されたことである。
【0036】
本実施形態の設備は半導体ウエハ又は平板表示パネルのような基板に対してフォトリソグラフィー工程を遂行するのに使用されることができる。特に、本実施形態の設備は露光装置に連結されて基板に対して塗布工程及び現像工程を遂行するのに使用されることができる。以下では基板にウエハが使用された場合を例として説明する。
【0037】
図1乃至
図3は本発明の一実施形態に係る基板処理装置1を概略的に示す図面である。
図1は基板処理設備を上部から見た図面であり、
図2は
図1の設備をA-A方向から見た図面であり、
図3は
図1の設備をB-B方向から見た図面であり、
図4は
図1の設備をC-C方向から見た図面である。
【0038】
図1乃至
図4を参照すれば、基板処理設備1はロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、そしてインターフェイスモジュール700を含むことができる。ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、そしてインターフェイスモジュール700は順次的に一方向に一列に配置される。
【0039】
以下、ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、そしてインターフェイスモジュール700が配置された方向を第1方向12と称し、上部から見る時、第1方向12と垂直になる方向を第2方向14と称し、第1方向12及び第2方向14と各々垂直になる方向を第3方向16と称する。
【0040】
基板Wはカセット20内に収納された状態に移動される。この時、カセット20は外部から密閉されることができる構造を有する。例えば、カセット20としては前方にドアを有する前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod;FOUP)が使用されることができる。
【0041】
以下では、ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、そしてインターフェイスモジュール700に対して詳細に説明する。
【0042】
ロードポート100はウエハWが収納されたカセット20が置かれる載置台120を有する。載置台120は複数が提供され、載置台200は第2方向14に沿って一列に配置される。
図1では4つの載置台120が提供された。
【0043】
インデックスモジュール200はロードポート100の載置台120に置かれるカセット20と第1バッファモジュール300との間に基板Wを移送する。インデックスモジュール200はフレーム210、インデックスロボット220、そしてガイドレール230を有する。フレーム210は内部が空いた直方体の形状に提供され、ロードポート100と第1バッファモジュール300との間に配置される。インデックスモジュール200のフレーム210は後述する第1バッファモジュール300のフレーム310より低い高さに提供されることができる。インデックスロボット220とガイドレール230はフレーム210内に配置される。インデックスロボット220は基板Wを直接ハンドリングするハンド221が第1方向12、第2方向14、第3方向16に移動可能であり、回転されるように4軸駆動が可能な構造を有する。インデックスロボット220はハンド221、アーム222、支持台223、そして台座224を有する。ハンド221はアーム222に固定設置される。アーム222は伸縮可能な構造及び回転可能な構造で提供される。支持台223はその長さ方向が第3方向16に沿って配置される。アーム222は支持台223に沿って移動可能であるように支持台223に結合される。支持台223は台座224に固定結合される。ガイドレール230はその長さ方向が第2方向14に沿って配置されるように提供される。台座224はガイドレール230に沿って直線移動可能であるようにガイドレール230に結合される。また、図示されなかったが、フレーム210にはカセット20のドアを開閉するドアアオープナーがさらに提供される。
【0044】
第1バッファモジュール300はフレーム310、第1バッファ320、第2バッファ330、冷却チャンバー350、そして第1バッファロボット360を有する。フレーム310は内部が空いた直方体の形状に提供され、インデックスモジュール200と塗布及び現像モジュール400との間に配置される。第1バッファ320、第2バッファ330、冷却チャンバー350、そして第1バッファロボット360はフレーム310内に位置される。冷却チャンバー350、第2バッファ330、そして第1バッファ320は順次的に下から第3方向16に沿って配置される。第1バッファ320は後述する塗布及び現像モジュール400の塗布モジュール401と対応される高さに位置され、第2バッファ330と冷却チャンバー350は後述する塗布及び現像モジュール400の現像モジュール402と対応される高さに位置される。第1バッファロボット360は第2バッファ330、冷却チャンバー350、そして第1バッファ320と第2方向14に一定距離離隔されるように位置される。
【0045】
第1バッファ320と第2バッファ330は各々複数のウエハWを一時的に保管する。第2バッファ330はハウジング331と複数の支持台332を有する。支持台332はハウジング331内に配置され、相互間に第3方向16に沿って離隔されるように提供される。各々の支持台332には1つの基板Wが置かれる。ハウジング331はインデックスロボット220、第1バッファロボット360、そして後述する現像モジュール402の現像部ロボット482がハウジング331内の支持台332に基板Wを搬入又は搬出できるようにインデックスロボット220が提供された方向、第1バッファロボット360が提供された方向、そして現像部ロボット482が提供された方向に開口(図示せず)を有する。第1バッファ320は第2バッファ330と大体に類似な構造を有する。但し、第1バッファ320のハウジング321には第1バッファロボット360が提供された方向及び後述する塗布モジュール401に位置された塗布部ロボット432が提供された方向に開口を有する。第1バッファ320に提供された支持台322の数と第2バッファ330に提供された支持台332の数は同一であるか、或いは異なることができる。一例によれば、第2バッファ330に提供された支持台332の数は第1バッファ320に提供された支持台322の数より多いことができる。
【0046】
第1バッファロボット360は第1バッファ320と第2バッファ330との間に基板Wを移送させる。第1バッファロボット360はハンド361、アーム362、そして支持台363を有する。ハンド361はアーム362に固定設置される。アーム362は伸縮可能な構造で提供されて、ハンド361が第2方向14に沿って移動可能であるようにする。アーム362は支持台363に沿って第3方向16に直線移動可能であるように支持台363に結合される。支持台363は第2バッファ330に対応される位置から第1バッファ320に対応される位置まで延長された長さを有する。支持台363はがより上又は下方向にさらに長く提供されることができる。第1バッファロボット360は単純にハンド361が第2方向14及び第3方向16に沿う2軸のみで駆動されるように提供されることができる。
【0047】
冷却チャンバー350は各々基板Wを冷却する。冷却チャンバー350はハウジング351と冷却プレート352を有する。冷却プレート352は基板Wが置かれる上面及び基板Wを冷却する冷却手段353を有する。冷却手段353としては冷却水による冷却や熱電素子を利用した冷却等の様々な方式が使用されることができる。また、冷却チャンバー350には基板Wを冷却プレート352上に位置させるリフトピンアセンブリ(図示せず)が提供されることができる。ハウジング351はインデックスロボット220及び後述する現像モジュール402に提供された現像部ロボット482が冷却プレート352に基板Wを搬入又は搬出できるようにインデックスロボット220が提供された方向及び現像部ロボット482が提供された方向に開口(図示せず)を有する。また、冷却チャンバー350には上述した開口を開閉するドア(図示せず)が提供されることができる。
【0048】
塗布及び現像モジュール400は露光工程前に基板W上にフォトレジストを塗布する工程及び露光工程の後に基板Wを現像する工程を遂行する。塗布及び現像モジュール400は大体に直方体の形状を有する。塗布及び現像モジュール400は塗布モジュール401と現像モジュール402を有する。塗布モジュール401と現像モジュール402は相互間に層で区画されるように配置される。一例によれば、塗布モジュール401は現像モジュール402の上部に位置される。
【0049】
塗布モジュール401は基板Wに対してフォトレジストのような感光液を塗布する工程及びレジスト塗布工程前後に基板Wに対して加熱及び冷却のような熱処理工程そしてエッジビーズ除去(edge bead removal)工程を含むことができる。
【0050】
塗布モジュール401は塗布チャンバー410、ベークチャンバー420、そして搬送チャンバー430を有する。塗布チャンバー410、ベークチャンバー420、そして搬送チャンバー430は第2方向14に沿って順次的に配置される。したがって、塗布チャンバー410とベークチャンバー420は搬送チャンバー430を介して第2方向14に互いに離隔されるように位置される。塗布チャンバー410は複数が提供され、第1方向12及び第3方向16に各々複数ずつ提供される。図面では6つの塗布チャンバー410が提供された例が図示されている。ベークチャンバー420は第1方向12及び第3方向16に各々複数ずつ提供される。図面では6つのベークチャンバー420が提供された例が図示されている。しかし、これと異なりにベークチャンバー420はさらに多い数に提供されることができる。
【0051】
搬送チャンバー430には基板を搬送するための基板搬送装置1000が提供される。
【0052】
基板搬送装置1000はベークチャンバー420、塗布チャンバー410、第1バッファモジュール310の第1バッファ320、そして後述する第2バッファモジュール510の第1バッファ520の間に基板を搬送する。
【0053】
塗布チャンバー410は全て同一な構造を有する。但し、各々のレジスト塗布チャンバー410で使用されるフォトレジストの種類は互いに異なることができる。一例のフォトレジストとしては化学増幅型レジスト(chemical amplification resist)が使用されることができる。レジスト塗布チャンバー410は基板W上にフォトレジストを塗布する。
【0054】
塗布チャンバー410はハウジング411、支持プレート412(スピンヘッド)、そしてノズル413を有する。ハウジング411は上部が開放されたカップ形状を有する。支持プレート412はハウジング411内に位置され、基板Wを支持する。支持プレート412は回転可能に提供される。ノズル413は支持プレート412に置かれる基板W上にフォトレジストを供給する。ノズル413は円形の管形状を有し、基板Wの中心にフォトレジストを供給することができる。選択的にノズル413は基板Wの直径に相応する長さを有し、ノズル413の吐出口はスリットで提供されることができる。また、追加的にレジスト塗布チャンバー410にはフォトレジストが塗布された基板Wの表面を洗浄するために脱イオン水のような洗浄液を供給するノズル414がさらに提供されることができる。
【0055】
エッジビーズ除去工程は塗布チャンバーで進行されることができる。しかし、これに限定されることではなく、別のエッジビーズ除去工程のみを遂行するチャンバーを運営することもできる。
【0056】
再び
図1及び
図4を参照すれば、ベークチャンバー420は基板Wを熱処理する。例えば、ベークチャンバー420は処理液を塗布する前に基板Wを所定の温度に加熱して基板Wの表面の有機物や水分を除去するプリベーク(prebake)工程や処理液を基板W上に塗布した後に行うソフトベーク(soft bake)工程等を遂行し、各々の後に基板Wを冷却する冷却工程等を遂行する。ベークチャンバー420は冷却プレート421又は加熱プレート422を有する。冷却プレート421には冷却水又は熱電素子のような冷却手段423が提供される。また、加熱プレート422には熱線又は熱電素子のような加熱手段424が提供される。冷却プレート421と加熱プレート422は1つのベークチャンバー420内に各々提供されることができる。選択的にベークチャンバー420の中で一部は冷却プレート421のみを具備し、他の一部は加熱プレート422のみを具備することができる。
【0057】
現像モジュール402は基板W上にパターンを得るために現像液を供給して感光膜の一部を除去する現像工程、及び現像工程の前後に基板Wに対して遂行される加熱及び冷却のような熱処理工程を含む。現像モジュール402は現像チャンバー460、ベークチャンバー470、そして搬送チャンバー480を有する。現像チャンバー460、ベークチャンバー470、そして搬送チャンバー480は第2方向14に沿って順次的に配置される。したがって、現像チャンバー460とベークチャンバー470は搬送チャンバー480を介して第2方向14に互いに離隔されるように位置される。現像チャンバー460は複数が提供され、第1方向12及び第3方向16に各々複数ずつ提供される。図面では6つの現像チャンバー460が提供された例が図示されている。ベークチャンバー470は第1方向12及び第3方向16に各々複数ずつ提供される。図面では6つのベークチャンバー470が提供された例が図示されている。しかし、これと異なりにベークチャンバー470はさらに多い数に提供されることができる。
【0058】
搬送チャンバー480は基板Wを搬送するための基板搬送ユニット482が提供される。基板搬送ユニット482はベークチャンバー470、現像チャンバー460、第1バッファモジュール310の第2バッファ330及び冷却チャンバー350、そして第2バッファモジュール510の第2冷却チャンバー540の間に基板Wを搬送する。現像モジュール402の基板搬送ユニット482は塗布モジュール401の基板搬送ユニット1000の下に位置する。
【0059】
現像チャンバー460は全て同一な構造を有する。但し、各々の現像チャンバー460で使用される現像液の種類は互いに異なることができる。現像チャンバー460は基板W上のフォトレジストの中で光が照射された領域を除去する。この時、保護膜の中で光が照射された領域も共に除去される。選択的に使用されるフォトレジストの種類に応じてフォトレジスト及び保護膜の領域の中で光が照射されない領域のみが除去されることができる。
【0060】
現像チャンバー460はハウジング461、支持プレート462、そしてノズル463を有する。ハウジング461は上部が開放されたカップ形状を有する。支持プレート462はハウジング461内に位置され、基板Wを支持する。支持プレート462は回転可能に提供される。ノズル463は支持プレート462に置かれる基板W上に現像液を供給する。ノズル463は円形の管形状を有し、基板Wの中心に現像液供給することができる。選択的にノズル463は基板Wの直径に相応する長さを有し、ノズル463の吐出口はスリットで提供されることができる。また、現像チャンバー460には追加的に現像液が供給された基板Wの表面を洗浄するために脱イオン水のような洗浄液を供給するノズル464がさらに提供されることができる。
【0061】
ベークチャンバー470は基板Wを熱処理する。例えば、ベークチャンバー470は現像工程が遂行される前に基板Wを加熱するポストベーク工程、現像工程が遂行された後に基板Wを加熱するハードベーク工程、及び各々のベーク工程の後に加熱されたウエハを冷却する冷却工程等を遂行する。ベークチャンバー470は冷却プレート471又は加熱プレート472を有する。冷却プレート471には冷却水又は熱電素子のような冷却手段473が提供される。又は加熱プレート472には熱線又は熱電素子のような加熱手段474が提供される。冷却プレート471と加熱プレート472は1つのベークチャンバー470内に各々提供されることができる。選択的にベークチャンバー470の中で一部は冷却プレート471のみを具備し、他の一部は加熱プレート472のみを具備することができる。
【0062】
上述したように塗布及び現像モジュール400で塗布モジュール401と現像モジュール402は相互間に分離されるように提供される。また、上部から見る時、塗布モジュール401と現像モジュール402は同一なチャンバーの配置を有することができる。
【0063】
第2バッファモジュール500は塗布及び現像モジュール400と露光前後処理モジュール600との間に基板Wが運搬される通路として提供される。また、第2バッファモジュール500は基板Wに対して冷却工程やエッジ露光工程等のような所定の工程を遂行する。第2バッファモジュール500はフレーム510、バッファ520、第1冷却チャンバー530、第2冷却チャンバー540、エッジ露光チャンバー550、そして第2バッファロボット560を有する。フレーム510は直方体の形状を有する。バッファ520、第1冷却チャンバー530、第2冷却チャンバー540、エッジ露光チャンバー550、そして第2バッファロボット560はフレーム510内に位置される。バッファ520、第1冷却チャンバー530、そしてエッジ露光チャンバー550は塗布モジュール401に対応する高さに配置される。第2冷却チャンバー540は現像モジュール402に対応する高さに配置される。バッファ520、第1冷却チャンバー530、そして第2冷却チャンバー540は順次的に第3方向16に沿って一列に配置される。上部から見る時、バッファ520は塗布モジュール401の搬送チャンバー430と第1方向12に沿って配置される。エッジ露光チャンバー550はバッファ520又は第1冷却チャンバー530と第2方向14に一定距離離隔されるように配置される。
【0064】
第2バッファロボット560はバッファ520、第1冷却チャンバー530、そしてエッジ露光チャンバー550の間に基板Wを運搬する。第2バッファロボット560はエッジ露光チャンバー550とバッファ520との間に位置される。第2バッファロボット560は第1バッファロボット360と類似な構造で提供されることができる。第1冷却チャンバー530とエッジ露光チャンバー550は塗布モジュール401で工程が遂行されたウエハWに対して後続工程を遂行する。第1冷却チャンバー530は塗布モジュール401で工程が遂行された基板Wを冷却する。第1冷却チャンバー530は第1バッファモジュール300の冷却チャンバー350と類似な構造を有する。エッジ露光チャンバー550は第1冷却チャンバー530で冷却工程が遂行されたウエハWに対してその縁を露光する。バッファ520はエッジ露光チャンバー550で工程が遂行された基板Wが後述する前処理モジュール601に運搬される前に基板Wを一時的に保管する。第2冷却チャンバー540は後述する後処理モジュール602で工程が遂行されたウエハWが現像モジュール402に運搬される前にウエハWを冷却する。第2バッファモジュール500は現像モジュール402と対応される高さに追加されたバッファをさらに有することができる。この場合、後処理モジュール602で工程が遂行されたウエハWは追加されたバッファに一時的に保管された後、現像モジュール402に運搬されることができる。
【0065】
露光前後処理モジュール600は、露光装置900が液浸露光工程を遂行する場合、液浸露光の時に基板Wに塗布されたフォトレジスト膜を保護する保護膜を塗布する工程を処理することができる。また、露光前後処理モジュール600は露光の後に基板Wを洗浄する工程を遂行することができる。また、化学増幅型レジストを使用して塗布工程が遂行された場合、露光前後処理モジュール600は露光後ベーク工程を処理することができる。
【0066】
露光前後処理モジュール600は前処理モジュール601と後処理モジュール602を有する。前処理モジュール601は露光工程遂行前に基板Wを処理する工程を遂行し、後処理モジュール602は露光工程の後に基板Wを処理する工程を遂行する。前処理モジュール601と後処理モジュール602は相互間に層で区画されるように配置される。一例によれば、前処理モジュール601は後処理モジュール602の上部に位置される。前処理モジュール601は塗布モジュール401と同一な高さに提供される。後処理モジュール602は現像モジュール402と同一な高さに提供される。前処理モジュール601は保護膜塗布チャンバー610、ベークチャンバー620、そして搬送チャンバー630を有する。保護膜塗布チャンバー610、搬送チャンバー630、そしてベークチャンバー620は第2方向14に沿って順次的に配置される。したがって、保護膜塗布チャンバー610とベークチャンバー620は搬送チャンバー630を介して第2方向14に互いに離隔されるように位置される。保護膜塗布チャンバー610は複数が提供され、互いに層をなすように第3方向16に沿って配置される。選択的に保護膜塗布チャンバー610は第1方向12及び第3方向16に各々複数ずつ提供されることができる。ベークチャンバー620は複数が提供され、互いに層をなすように第3方向16に沿って配置される。選択的にベークチャンバー620は第1方向12及び第3方向16に各々複数ずつ提供されることができる。
【0067】
搬送チャンバー630は第2バッファモジュール500の第1冷却チャンバー530と第1方向12に平行に位置される。搬送チャンバー630内には前処理ロボット632が位置される。搬送チャンバー630は大体に正方形又は長方形の形状を有する。前処理ロボット632は保護膜塗布チャンバー610、ベークチャンバー620、第2バッファモジュール500のバッファ520、そして後述するインターフェイスモジュール700の第1バッファ720の間に基板Wを移送する。前処理ロボット632はハンド633、アーム634、そして支持台635を有する。ハンド633はアーム634に固定設置される。アーム634は伸縮可能な構造及び回転可能な構造で提供される。アーム634は支持台635に沿って第3方向16に直線移動可能であるように支持台635に結合される。
【0068】
保護膜塗布チャンバー610は液浸露光の時にレジスト膜を保護する保護膜を基板W上に塗布する。保護膜塗布チャンバー610はハウジング611、支持プレート612、そしてノズル613を有する。ハウジング611は上部が開放されたカップ形状を有する。支持プレート612はハウジング611内に位置され、基板Wを支持する。支持プレート612は回転可能に提供される。ノズル613は支持プレート612に置かれる基板W上に保護膜を形成するための保護液を供給する。ノズル613は円形の管形状を有し、基板Wの中心に保護液を供給することができる。選択的にノズル613は基板Wの直径に相応する長さを有し、ノズル613の吐出口はスリットに提供されることができる。この場合、支持プレート612は固定された状態に提供されることができる。保護液は発泡性材料を含む。保護液はフォトレジスター及び水との親和力が低い材料が使用されることができる。例えば、保護液は弗素系の溶剤を含むことができる。保護膜塗布チャンバー610は支持プレート612に置かれる基板Wを回転させながら、基板Wの中心領域に保護液を供給する。
【0069】
ベークチャンバー620は保護膜が塗布された基板Wを熱処理する。ベークチャンバー620は冷却プレート621又は加熱プレート622を有する。冷却プレート621には冷却水又は熱電素子のような冷却手段623が提供される。又は加熱プレート622には熱線又は熱電素子のような加熱手段624が提供される。加熱プレート622と冷却プレート621は1つのベークチャンバー620内に各々提供されることができる。選択的にベークチャンバー620の中で一部は加熱プレート622のみを具備し、他の一部は冷却プレート621のみを具備することができる。
【0070】
後処理モジュール602は洗浄チャンバー660、露光後ベークチャンバー670、そして搬送チャンバー680を有する。洗浄チャンバー660、搬送チャンバー680、そして露光後ベークチャンバー670は第2方向14に沿って順次的に配置される。したがって、洗浄チャンバー660と露光後ベークチャンバー670は搬送チャンバー680を介して第2方向14に互いに離隔されるように位置される。洗浄チャンバー660は複数が提供され、互いに層をなすように第3方向16に沿って配置されることができる。選択的に洗浄チャンバー660は第1方向12及び第3方向16に各々複数ずつ提供されることができる。露光後ベークチャンバー670は複数が提供され、互いに層をなすように第3方向16に沿って配置されることができる。選択的に露光後ベークチャンバー670は第1方向12及び第3方向16に各々複数ずつ提供されることができる。
【0071】
搬送チャンバー680は上部から見る時、第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバー540と第1方向12に平行に位置される。搬送チャンバー680は大体に正方形又は長方形の形状を有する。搬送チャンバー680内には後処理ロボット682が位置される。後処理ロボット682は洗浄チャンバー660、露光後ベークチャンバー670、第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバー540、そして後述するインターフェイスモジュール700の第2バッファ730の間に基板Wを運搬する。後処理モジュール602に提供された後処理ロボット682は前処理モジュール601に提供された前処理ロボット632と同一な構造で提供されることができる。
【0072】
洗浄チャンバー660は露光工程の後に基板Wを洗浄する。洗浄チャンバー660はハウジング661、支持プレート662、そしてノズル663を有する。ハウジング661は上部が開放されたカップ形状を有する。支持プレート662はハウジング661内に位置され、基板Wを支持する。支持プレート662は回転可能に提供される。ノズル663は支持プレート662に置かれる基板W上に洗浄液を供給する。洗浄液としては脱イオン水のような水が使用されることができる。洗浄チャンバー660は支持プレート662に置かれる基板Wを回転させながら、基板Wの中心領域に洗浄液を供給する。選択的に基板Wが回転される間にノズル663は基板Wの中心領域で縁領域まで直線移動又は回転移動することができる。
【0073】
露光後のベークチャンバー670は遠紫外線を利用して露光工程が遂行された基板Wを加熱する。露光後ベーク工程は基板Wを加熱して露光によってフォトレジストに生成された酸(acid)を増幅させてフォトレジストの性質変化を完成させる。露光後のベークチャンバー670は加熱プレート672を有する。加熱プレート672には熱線又は熱電素子のような加熱手段674が提供される。露光後のベークチャンバー670はその内部に冷却プレート671をさらに具備することができる。冷却プレート671には冷却水又は熱電素子のような冷却手段673が提供される。また、選択的に冷却プレート671のみを有するベークチャンバーがさらに提供されることができる。
【0074】
上述したように露光前後処理モジュール600で前処理モジュール601と後処理モジュール602は相互間に完全に分離されるように提供される。また、前処理モジュール601の搬送チャンバー630と後処理モジュール602の搬送チャンバー680は同一なサイズに提供されて、上部から見る時、相互間に完全に重畳されるように提供されることができる。また、保護膜塗布チャンバー610と洗浄チャンバー660は互いに同一なサイズで提供されて上部から見る時、相互間に完全に重畳されるように提供されることができる。また、ベークチャンバー620と露光後ベークチャンバー670は同一なサイズで提供されて、上部から見る時、相互間に完全に重畳されるように提供されることができる。
【0075】
インターフェイスモジュール700は露光前後処理モジュール600、及び露光装置900の間に基板Wを移送する。インターフェイスモジュール700はフレーム710、第1バッファ720、第2バッファ730、そしてインターフェイスロボット740を有する。第1バッファ720、第2バッファ730、そしてインターフェイスロボット740はフレーム710内に位置される。第1バッファ720と第2バッファ730は相互間に一定距離離隔され、互いに積層されるように配置される。第1バッファ720は第2バッファ730より高く配置される。第1バッファ720は前処理モジュール601と対応される高さに位置され、第2バッファ730は後処理モジュール602に対応される高さに配置される。上部から見る時、第1バッファ720は前処理モジュール601の搬送チャンバー630と第1方向12に沿って一列に配置し、第2バッファ730は後処理モジュール602の搬送チャンバー630と第1方向12に沿って一列に配置されるように位置される。
【0076】
インターフェイスロボット740は第1バッファ720及び第2バッファ730と第2方向14に離隔されるように位置される。インターフェイスロボット740は第1バッファ720、第2バッファ730、そして露光装置900の間に基板Wを運搬する。インターフェイスロボット740は第2バッファロボット560と大体に類似な構造を有する。
【0077】
第1バッファ720は前処理モジュール601で工程が遂行された基板Wが露光装置900に移動される前にこれらを一時的に保管する。そして、第2バッファ730は露光装置900で工程が完了された基板Wが後処理モジュール602に移動される前にこれらを一時的に保管する。第1バッファ720はハウジング721と複数の支持台722を有する。支持台722はハウジング721内に配置され、相互間に第3方向16に沿って離隔されるように提供される。各々の支持台722には1つの基板Wが置かれる。ハウジング721はインターフェイスロボット740及び前処理ロボット632がハウジング721内に支持台722に基板Wを搬入又は搬出できるようにインターフェイスロボット740が提供された方向及び前処理ロボット632が提供された方向に開口(図示せず)を有する。第2バッファ730は第1バッファ720と大体に類似な構造を有する。但し、第2バッファ730のハウジング731にはインターフェイスロボット740が提供された方向及び後処理ロボット682が提供された方向に開口(図示せず)を有する。インターフェイスモジュールにはウエハに対して所定の工程を遂行するチャンバーの提供無しで上述したようにバッファ及びロボットのみが提供されることができる。
【0078】
【0079】
図5を参照すれば、基板搬送装置1000はロボット移動ユニット及び搬送ロボット1500を含む。ロボット移動ユニットは水平駆動部材1100及び垂直駆動部材1300を含むことができる。
【0080】
水平駆動部材1100は垂直駆動部材1300を水平方向に直線移動させる。例えば、垂直駆動部材1300は水平駆動部材1100によって第1方向に移動されることができる。水平駆動部材1100は上部水平フレーム1100a、下部水平フレーム1100b、そして支持フレーム1100cを有する。上部水平フレーム1100a、下部水平フレーム1100b、そして支持フレーム1100cは互いに組み合わせて長方形のリング形状を有するように提供される。上部水平フレーム1100aは下部水平フレーム1100bの上から互いに対向するように位置される。上部水平フレーム1100aと下部水平フレーム1100bの各々は互いに平行である長さ方向を有する。例えば、上部水平フレーム1100aと下部水平フレーム1100bの各々は第1方向に向かう長さ方向を有することができる。支持フレーム1100cは上部水平フレーム1100aと下部水平フレーム1100bが固定されるように互いに連結させる。支持フレーム1100cは上部水平フレーム1100aに対して垂直になる長さ方向を有する。例えば、支持フレーム1100cは第3方向に向かう長さ方向を有することができる。支持フレーム1100cは上部水平フレーム1100aと下部水平フレーム1100bの各々の両終端から延長される。
【0081】
垂直駆動部材1300は搬送ロボット1500の移動を第3方向に案内する。垂直駆動部材1300は垂直フレーム1320及び駆動部材(図示せず)を含む。垂直フレーム1320はその長さ方向が第3方向に向かうように提供される。垂直フレーム1320は搬送ロボット1500を安定的に支持するように複数に提供される。一例によれば、垂直フレーム1320は搬送ロボット1500の支持台1520の両端を各々支持する第1垂直フレーム1320aと第2垂直フレーム1320bで提供されることができる。第1垂直フレーム1320aと第2垂直フレーム1320bの各々は上端が上部水平フレーム1100aが結合され、下段が下部水平フレーム1100bが結合される。各々の垂直フレーム1320は上部水平フレーム1100aと下部水平フレーム1100bの長さ方向に沿って同時に移動される。各々の垂直フレーム1320の一面にはガイドレール1322が形成される。ガイドレール1322は第3方向に向かう長さ方向を有する。駆動部材(図示せず)はガイドレール1322の長さ方向に搬送ロボット1500を移動させる。駆動部材(図示せず)は垂直フレーム1320に提供される。例えば、駆動部材(図示せず)はベルト及びプーリーで提供されることができる。
【0082】
搬送ロボット1500は基板Wを搬送する。
【0083】
図6は
図5の搬送ロボットを示す平面図であり、
図7は
図6の搬送ロボットを示す側面図である。
【0084】
図6及び
図7を参照すれば、搬送ロボット1500は移動部材1600、ハンド1700の真空圧供給部1800、そして制御器1900を含む。
【0085】
移動部材1600は支持台1620、ボディー1640、そして駆動部材(図示せず)を含む。支持台1620は板形状に提供される。支持台1620の両側端は第1垂直フレーム1300a及び第2垂直フレーム1300bの各々に連結される。支持台1620はロボット移動ユニットによって水平方向及び垂直方向に移動可能である。
【0086】
ボディー1640は支持台1620の上面に位置される。ボディー1640は軸回転が可能であるように支持台1620に結合される。例えば、ボディー1640は支持台1620に対して第3方向を中心軸に回転されることができる。ボディー1640は直方体形状を有する。ボディー1640は水平方向に向かう長さ方向を有する。ボディー1640の一面及び他面には複数のガイド1660が形成される。例えば、ガイド1660が形成されるボディー1640の一面及び他面は互いに反対である側面であり得る。選択的にガイド1660はボディー1640の上面に形成されることができる。本実施形態にはガイド1660がボディー1640の両側面の各々に形成されることと説明する。ガイド1660はハンド1700と一対一対応される数に提供される。各々のガイド1660はボディー1640の長さ方向と平行である長さ方向を有する。各々のガイド1660はハンド1700の移動方向を案内する。駆動部材(図示せず)はハンド1700が移動されるように駆動力を提供する。駆動部材(図示せず)によってハンド1700は前進位置及び溝位置の間に移動可能である。
【0087】
ハンド1700は基板Wを支持する。ハンド1700はガイドに設置されて前進又は後進方向に移動可能であるように提供される。ハンド1700は複数に提供され、互いに異なる高さに位置される。ハンド1700は第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bに提供されることができる。第1ハンド1700aは第2ハンド1700bより上に位置されることができる。第1ハンド1700aと第2ハンド1700bは第1高さT1差を有し、配置される。本実施形態には2つのハンド1700に対して説明するが、ハンド1700の数がこれに限定されることではなく、1つ又は3つ以上であり得る。
【0088】
第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bの各々はアーム1720、ベース板1742、安着板1744、そして吸着パッド1746を含む。アーム1720はベース板1742及びガイド1660を連結する。アーム1720はベース板1742の後端から延長されてボディー1640の一側に位置されるガイド1660に連結される。上部から見る時、アーム1720は“┓”字形状を有するように提供される。
【0089】
ベース板1742は一側部が開放された環状のリング形状に提供される。一側部と反対になる他側部はアーム1720が延長されるベース板1742の後端に提供される。例えば、ベース板1742は“U”字形状に提供されることができる。ベース板1742には通孔が形成される。通孔は基板Wが安着される領域に提供される。通孔は上下方向に向かい、支持される基板Wに比べて大きく提供される。一例によれば、通孔は基板Wの半径より大きい曲率半径に提供されることができる。したがって、ハンド1700に基板Wが安着されれば、ベース板1742は基板Wの周辺を囲むように提供される。ハンド1700に安着された基板Wの側部はベース板1742の内側面と離隔されるように位置される。
【0090】
安着板1744は複数に提供される。安着板1744はベース板1742の内側面からベース板1742の中心軸に向かう方向に延長されるように位置される。各々の安着板1744は互いに同一な高さに位置される、各々の安着板1744はベース板1742の互いに異なる領域に位置される。一例によれば、安着板1744は4つに提供されることができる。選択的に安着板1744の数は3つ以下又は5つ以上に提供されることができる。
【0091】
吸着パッド1746には基板Wが直接支持される。吸着パッド1746は複数に提供され、の各々は基板Wの互いに異なる領域を支持する。吸着パッド1746は安着板1744と一対一対応される数に提供される。各々の吸着パッド1746には安着板1744の上面に固定結合される。吸着パッド1746には吸着ホールが形成される。吸着ホールは減圧部材によって減圧される。したがって、吸着パッド1746に支持された基板Wはハンド1700に真空吸着される。例えば、吸着ホールは常圧より低い圧力に減圧されることができる。吸着ホールは-80キロパスカル(kPa)より低い圧力であり得る。例えば、吸着パッド1746はピーク(PEEK)又はシリコン(Si)を含む材質で提供されることができる。
【0092】
真空圧供給部1800は第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bの各々の吸着パッド1746に真空圧を供給する。真空圧供給部1800は真空圧ライン1810及び真空圧ライン1810に設置されて制御部1900の制御信号によって作動される開閉バルブ1820を含むことができる。
【0093】
制御部1900は真空圧が第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bの各々に供給及び遮断されるように真空圧供給部1800を制御する。制御部1900は第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bに連結された真空圧ラインの開閉バルブ1820を制御して第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bの真空圧オフ時点が基板支持部材(例としてスピンヘッド)から同一な高さで行われる。このように、互いに異なる高さに位置する第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bが基板を基板支持部材(リフトピン又はスピンヘッド)にアンローディングするためにダウンされる時、真空圧のオフ時点は第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bの全て同一な高さで行われる。したがって、第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bは真空圧のオフの後、ダウンされる移動距離が同一であるので、第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bの基板安着精密度を均一に制御することができる。
【0094】
補足説明をすれば、基板はハンド1700に支持された状態で支持部材(スピンヘッド又はリフトピン)に置かれる。この時、ハンド1700の真空圧がオフされた後、基板のダウン移動距離が増加するほど、ハンド1700に置かれた基板の位置ずれ現象が増加する。したがって、本発明ではハンド1700での真空圧オフ時点を最大に遅らせ、ハンド1700に一括的な真空圧オフ時点を適用して基板のずれを最小化した。
【0095】
一方、開閉バルブ1820は制御部1900の制御信号が伝達されて作動するのにディレイタイム(反応速度又は応答速度と称する)が存在する。例えば、開閉バルブ1820のディレイタイムが150msであると仮定する場合、ハンド1700での真空圧オフ時点は基板が基板支持部材に置かれる時点を基準にディレイタイムを超過するように提供されることが好ましい。仮に、ディレイタイムを考慮せずに真空圧オフ時点を設定すれば、ハンド1700の真空圧が遮断される前に基板が基板支持部材に置かれる工程事故が発生されることができる。
【0096】
図8及び
図9は第1ハンド及び第2ハンドが各々基板を搬送する過程を説明するための図面である。
図8及び
図9に図示された工程チャンバー10はエッジビーズ除去工程又はエッジ露光(edge exposure of wafer)工程が進行されるチャンバーであり得る。しかし、これに限定されることではなく、塗布チャンバー、現像チャンバー等のような一枚の基板を支持部材に置かれ、進行する様々なチャンバーの中でいずれか1つであり得る。例えば、搬送ロボットは第1ハンド1700aと第2ハンド1700bの中でランダムに選択されて工程チャンバー10に基板を搬送するようになる。
【0097】
図8を参照すれば、基板Wは搬送ロボットの第1ハンド1700aにピックアップされて工程チャンバー10の一側壁に形成されたゲートバルブ(図示せず)を通じて搬入される。第1ハンド1700aはスピンヘッド12の上部に移動され、この時、第1ハンド1700aはリフトピン14の上端より高い第1高さP1に位置する。第1ハンド1700aは基板Wをリフトピン14に降り置くために第1高さP1でアンローディング高さである第3高さP3にダウン移動される。第3高さP3はリフトピン14の上端より低い高さであり得る。基板Wは第1ハンド1700aのダウン動作によってリフトピン14上に置かれるようになる。一方、第1ハンド1700aで基板を吸着する真空圧のオフ時点は基板Wがリフトピン14に置かれる前のダウン移動中の第4高さP4で行われることができる。
【0098】
図9を参照すれば、基板Wは搬送ロボットの第2ハンド1700bにピックアップされて工程チャンバー10の一側壁に形成されたゲートバルブ(図示せず)を通じて搬入される。第2ハンド1700bはスピンヘッド12の上部に移動され、この時第2ハンド1700bはリフトピン14の上端より高い第2高さP2に位置する。第2高さP2は第1高さP1より低く、その高さ差は
図7に図示された第1高さT1に対応される。第2ハンド1700bは基板Wをリフトピン14に降り置くために第2高さP2でアンローディング高さである第3高さP3にダウン移動される。第3高さP3は
図8に図示された第3高さP3と同一な高さである。
【0099】
基板Wは第2ハンド1700bのダウン動作によってリフトピン14上に置かれるようになる。一方、第2ハンド1700bで基板を吸着する真空圧のオフ時点は基板Wがリフトピン14に置かれる前のダウン移動中の第5高さP5で行われることができる。この時、第1ハンド1700aの第4高さP4と第2ハンド1700bの第5高さP5は互いに同一な高さであり得る。
【0100】
一方、第2ハンド1700bの第2高さP2とリフトピン14との間の間隔が狭い場合には第2ハンド1700bで基板を吸着する真空圧のオフ時点はダウン移動の直前である第2高さP2で行われることもあり得る。この時、第2高さP2は第1ハンド1700aの第4高さP4と互いに同一な高さであり得る。
【0101】
ここで、第1ハンド1700a及び第2ハンド1700bで真空圧が遮断される高さは基板Wがリフトピン14に置かれる時点を基準に開閉バルブの作動の時、ディレイタイムを超過する高さであることが好ましい。
【0102】
リフトピン14に置かれた基板はリフトピン14のピンダウン動作によってスピンヘッド12にローディングされることができる。
【0103】
図10は搬送ロボットの変形例を示す図面であり、
図11は
図10に図示された搬送ロボット1500のハンド1700cが工程チャンバーに基板を搬送する過程を説明するための図面である。
【0104】
図10に図示された搬送ロボット1500は
図5乃至
図7に図示された搬送ロボットと大体に類似な構成と機能で提供されるので、以下では、相違点を主に変形例を説明する。
【0105】
図10の搬送ロボット1500aは1つのハンド1700cを有することにその相違点がある。
【0106】
図11を参照すれば、基板Wは搬送ロボットのハンド1700cにピックアップされて工程チャンバー10の一側壁に形成されたゲートバルブを通じて搬入される。ハンド1700cはスピンヘッド12の上部に移動され、この時、ハンド1700cはリフトピン14の上端より高い第1高さP1に位置する。ハンド1700cは基板Wをリフトピン14に降り置くために第1高さP1でアンローディング高さである第3高さP3にダウン移動される。第3高さP3はリフトピン14の上端より低い高さであり得る。基板Wはハンド1700cのダウン動作によってリフトピン14上に置かれるようになる。この時、第1ハンドで基板を吸着する真空圧のオフ時点は基板Wがリフトピン14に置かれる前のダウン移動中の第4高さP4で行われることができる。先に言及したことと同様に、ハンドでの真空圧オフ時点は基板がリフトピンに置かれる時点を基準にディレイタイムを超過することが好ましい。
【0107】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の好ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲、及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される様々な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むことと解析されなければならない。
【符号の説明】
【0108】
1500 搬送ロボット
1700 ハンド
1742 ベース板
1744 安着板
1746 吸着ホール
1800 真空圧供給部
1900 制御部