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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】表示パネルおよび電子装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/302 20060101AFI20240806BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240806BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240806BHJP
   G09G 3/3233 20160101ALI20240806BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20240806BHJP
   H10K 59/80 20230101ALI20240806BHJP
【FI】
G09F9/302 Z
G09F9/30 338
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G09G3/20 680H
G09G3/3233
H10K59/131
H10K59/80
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021568950
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 CN2020090651
(87)【国際公開番号】W WO2021227063
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】519401479
【氏名又は名称】合肥京東方卓印科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hefei BOE Joint Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Block 15 Group-A Zone-E of Industrial Park in Hefei New Station, Xinzhan District, Hefei, Anhui, 230012,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】李 蒙
(72)【発明者】
【氏名】王 迎
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-120408(JP,A)
【文献】特開2018-110114(JP,A)
【文献】特開2017-003849(JP,A)
【文献】特開2017-151339(JP,A)
【文献】特開2018-005111(JP,A)
【文献】特開2011-187431(JP,A)
【文献】特開2012-234798(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0173057(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110718575(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/302
G09F 9/30
G09G 3/20
G09G 3/3233
H10K 59/131
H10K 59/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、
ベース基板と、
前記ベース基板と平行な第1の方向に並んで配置された光透過領域及び表示領域を含む、ベース基板に設けられる画素と、を含み、
前記画素は、表示領域に位置する前記第1の方向に沿って順次に配列される複数のサブ画素駆動回路を含み、各サブ画素駆動回路はいずれもスイッチングトランジスタ、検出トランジスタ、および蓄積容量を含み、第1の方向に垂直し前記ベース基板に平行する第2の方向において、前記スイッチングトランジスタおよび前記検出トランジスタは、それぞれ、前記蓄積容量の両側に位置しており、
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素駆動回路に第1の走査信号を提供する第1のゲート線と、
前記複数のサブ画素駆動回路に第2の走査信号を提供する第2のゲート線と、をさらに含み、
前記第1のゲート線及び前記第2のゲート線は、それぞれ前記光透過領域の両側に位置し、前記第1のゲート線は、前記スイッチングトランジスタの前記蓄積容量から遠い側に位置し、前記第2のゲート線は、前記検出トランジスタの前記蓄積容量から遠い側に位置し、第1の方向に沿った前記画素の両端部の間において、前記第1のゲート線及び前記第2のゲート線の少なくとも一方は、直線状であり且つ第1の方向に沿って延在し、
前記スイッチングトランジスタは、対応するサブ画素駆動回路の前記第1のゲート線に近い領域に位置し、前記スイッチングトランジスタは、前記第2の方向に第1のゲート線から順次に遠くなるドレイン、ゲート及びソースを含み、前記第1のゲート線は、前記スイッチングトランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第1の方向に沿った前記画素の両端部の間において、前記第1のゲート線は、直線状であり且つ第1の方向に沿って延在し、
前記スイッチングトランジスタのゲートは、第1の方向に延長され、接続端部と自由端部を有し、前記複数のサブ画素駆動回路の各々は、前記第2の方向に延長され、第1の端部と第2の端部を有する第1のゲート接続線をさらに含み、前記第1のゲート接続線の第1の端部は、前記第1のゲート線に電気的に接続され、前記第1のゲート接続線の第2の端部は、前記スイッチングトランジスタのゲートの接続端部に電気的に接続される、
表示パネル。
【請求項2】
前記スイッチングトランジスタのゲート、前記第1のゲート接続線及び前記第1のゲート線は、一体構造である、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記複数のサブ画素駆動回路は、第1の方向に順次に配列された第1のサブ画素駆動回路、第2のサブ画素駆動回路、第3のサブ画素駆動回路および第4のサブ画素駆動回路を含み、前記表示パネルは、前記第2の方向に沿って延在する第1のデータライン、第2のデータライン、第3のデータラインおよび第4のデータラインをさらに含み、前記第1のデータラインは、第1のサブ画素駆動回路の前記第2のサブ画素駆動回路に近い側に設けられ、前記第1のサブ画素駆動回路が第1のデータ信号を提供するように配置され、前記第2のデータラインは、第2のサブ画素駆動回路の前記第1のサブ画素駆動回路に近い側に設けられ、前記第2のサブ画素駆動回路が第2のデータ信号を提供するように配置され、前記第3のデータラインは、第3のサブ画素駆動回路の前記第4のサブ画素駆動回路に近い側に設けられ、前記第3のサブ画素駆動回路が第3のデータ信号を提供するように配置され、前記第4のデータラインは、第4のサブ画素駆動回路の前記第3のサブ画素駆動回路に近い側に設けられ、前記第4のサブ画素駆動回路が第4のデータ信号を提供するように配置される、
請求項またはに記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記第1のデータラインに近く、前記第1のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第1のデータラインに電気的に接続され、前記第1のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第1のサブ画素駆動回路の第1のゲート接続線よりも前記第1のデータラインに近い、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第2のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記第2のデータラインに近く、前記第2のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第2のデータラインに電気的に接続され、前記第2のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第2のサブ画素駆動回路の第1のゲート接続線よりも前記第2のデータラインに近い、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第3のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記第3のデータラインに近く、前記第3のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第3のデータラインに電気的に接続され、前記第3のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第3のサブ画素駆動回路の第1のゲート接続線よりも前記第3のデータラインに近い、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第4のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記第4のデータラインに近く、前記第4のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第4のデータラインに電気的に接続され、前記第4のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第4のサブ画素駆動回路の第1のゲート接続線よりも前記第4のデータラインに近い、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記検出トランジスタは、対応するサブ画素駆動回路の前記第2のゲート線に近い領域に位置し、前記検出トランジスタは、前記第2の方向に前記第2のゲート線から順次に遠くなるドレイン、ゲートおよびソースを含み、前記第2のゲート線は、前記検出トランジスタのゲートに電気的に接続され、第1の方向に沿った前記画素の両端部の間において、前記第2のゲート線は、直線状でありかつ第1の方向に延在する、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記検出トランジスタのゲートは、第1の方向に延在され、前記検出トランジスタのゲートは、接続端部と自由端部とを有し、前記複数のサブ画素駆動回路の各々は、第2の方向に延長され、第1の端部と第2の端部とを含む第2のゲート接続線をさらに含み、前記第2のゲート接続線の第1の端部は、前記第2のゲート線に電気的に接続され、前記第2のゲート接続線の第2の端部は、前記検出トランジスタのゲートの接続端部に電気的に接続される、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記検出トランジスタのゲート、前記第2のゲート接続線及び前記第2のゲート線は、一体構造である、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記複数のサブ画素駆動回路は、第1の方向に順次に配列された第1のサブ画素駆動回路、第2のサブ画素駆動回路、第3のサブ画素駆動回路および第4のサブ画素駆動回路を含み、前記表示パネルは、前記第2の方向に延在する検出線と、第1の方向に延在する検出接続線とをさらに含み、前記検出線は、第2のサブ画素駆動回路と第3のサブ画素駆動回路との間に位置し、前記第2のサブ画素駆動回路は、前記検出接続線を介して、各サブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインに電気的に接続される、
請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第1のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記検出線に近く、前記第1のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインは、前記第1のサブ画素駆動回路の第2のゲート接続線よりも前記検出線に近い、
請求項11に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第2のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記検出線に近く、前記第2のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインは、前記第2のサブ画素駆動回路の第2のゲート接続線よりも前記検出線に近い、
請求項11に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第3のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記検出線に近く、前記第3のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインは、前記第3のサブ画素駆動回路の第2のゲート接続線よりも前記検出線に近い、
請求項11に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記第4のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記検出線に近く、前記第4のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインは、前記第4のサブ画素駆動回路の第2のゲート接続線よりも前記検出線に近い、
請求項11に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記第1のサブ画素駆動回路、第2のサブ画素駆動回路、第3のサブ画素駆動回路および第4のサブ画素駆動回路は、前記光透過領域から順次に遠くなって配置されており、前記表示パネルは、前記第2の方向に延在する第1の電源線および第2の電源線をさらに備え、前記第1の電源線は、第4のサブ画素駆動回路の前記光透過領域から遠い側に位置し、前記第2の電源線は、前記第1のサブ画素駆動回路の前記光透過領域に近い側に位置する、
請求項11に記載の表示パネル。
【請求項17】
第1のサブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線及び第2のゲート接続線はいずれも第1のサブ画素駆動回路の第2電源線に近い縁部に位置する、
請求項16に記載の表示パネル。
【請求項18】
第2のサブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線が第2のサブ画素駆動回路の第1の電源線に近い縁部に位置し、第2のゲート接続線が第2のサブ画素駆動回路の第2電源線に近い縁部に位置する、
請求項16に記載の表示パネル。
【請求項19】
第3のサブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線が第3のサブ画素駆動回路の第2電源線に近い縁部に位置し、第2のゲート接続線が第3のサブ画素駆動回路の第1の電源線に近い縁部に位置する、
請求項16に記載の表示パネル。
【請求項20】
第4のサブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線及び第2のゲート接続線はいずれも第4のサブ画素駆動回路の第1の電源線に近い縁部に位置する、
請求項16に記載の表示パネル。
【請求項21】
前記光透過領域は、前記第1のゲート線、第2のゲート線、前記第2の電源線、及び前記画素に隣接する別の画素に対応する第1の電源線によって囲まれる、
請求項16に記載の表示パネル。
【請求項22】
各サブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線の長さが第2のゲート接続線の長さよりも短い、
請求項に記載の表示パネル。
【請求項23】
請求項1~22のいずれか一項に記載の表示パネルを含む、
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術の分野に関し、特に、表示パネル及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
透明表示は、全く新しい表示技術として、観察者が表示スクリーを透過してスクリーンの後方の背景を見ることができ、その新しい表示効果はディスプレイの応用分野を広げ、広く注目されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示のいくつかの実施例は、表示パネルを提供し、表示パネルは、ベース基板と、前記ベース基板と平行な第1の方向に並んで配置された光透過領域及び表示領域を含む、ベース基板に設けられる画素と、を含み、前記画素は、表示領域に位置する前記第1の方向に沿って順次に配列される複数のサブ画素駆動回路を含み、各サブ画素駆動回路はいずれもスイッチングトランジスタ、検出トランジスタ、および蓄積容量を含み、第1の方向に垂直し前記ベース基板に平行する第2の方向において、前記スイッチングトランジスタおよび前記検出トランジスタは、それぞれ、前記蓄積容量の両側に位置しており、前記表示パネルは、前記複数のサブ画素駆動回路に第1の走査信号を提供する第1のゲート線と、前記複数のサブ画素駆動回路に第2の走査信号を提供する第2のゲート線と、をさらに含み、前記第1のゲート線及び前記第2のゲート線は、それぞれ前記光透過領域の両側に位置し、前記第1のゲート線は、前記スイッチングトランジスタの前記蓄積容量から遠い側に位置し、前記第2のゲート線は、前記検出トランジスタの前記蓄積容量から遠い側に位置し、第1の方向に沿った前記画素の両端部の間において、前記第1のゲート線及び前記第2のゲート線の少なくとも一方は、直線状であり且つ第1の方向に沿って延在する。
【0004】
いくつかの実施例において、前記スイッチングトランジスタは、対応するサブ画素駆動回路の前記第1のゲート線に近い領域に位置し、前記スイッチングトランジスタは、前記第2の方向に第1のゲート線から順次に遠くなるドレイン、ゲート及びソースを含み、前記第1のゲート線は、前記スイッチングトランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第1の方向に沿った前記画素の両端部の間において、前記第1のゲート線は、直線状であり且つ第1の方向に沿って延在する。
【0005】
いくつかの実施例において、前記スイッチングトランジスタのゲートは、第1の方向に延長され、接続端部と自由端部を有し、前記複数のサブ画素駆動回路の各々は、前記第2の方向に延長され、第1の端部と第2の端部を有する第1のゲート接続線をさらに含み、前記第1のゲート接続線の第1の端部は、前記第1のゲート線に電気的に接続され、前記第1のゲート接続線の第2の端部は、前記スイッチングトランジスタのゲートの接続端部に電気的に接続される。
【0006】
いくつかの実施例において、前記スイッチングトランジスタのゲート、前記第1のゲート接続線及び前記第1のゲート線は、一体構造である。
【0007】
いくつかの実施例において、前記複数のサブ画素駆動回路は、第1の方向に順次に配列された第1のサブ画素駆動回路、第2のサブ画素駆動回路、第3のサブ画素駆動回路および第4のサブ画素駆動回路を含み、前記表示パネルは、前記第2の方向に沿って延在する第1のデータライン、第2のデータライン、第3のデータラインおよび第4のデータラインをさらに含み、前記第1のデータラインは、第1のサブ画素駆動回路の前記第2のサブ画素駆動回路に近い側に設けられ、前記第1のサブ画素駆動回路が第1のデータ信号を提供するように配置され、前記第2のデータラインは、第2のサブ画素駆動回路の前記第1のサブ画素駆動回路に近い側に設けられ、前記第2のサブ画素駆動回路が第2のデータ信号を提供するように配置され、前記第3のデータラインは、第3のサブ画素駆動回路の前記第4のサブ画素駆動回路に近い側に設けられ、前記第3のサブ画素駆動回路が第3のデータ信号を提供するように配置され、前記第4のデータラインは、第4のサブ画素駆動回路の前記第3のサブ画素駆動回路に近い側に設けられ、前記第4のサブ画素駆動回路が第4のデータ信号を提供するように配置される。
【0008】
いくつかの実施例において、前記第1のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記第1のデータラインに近く、前記第1のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第1のデータラインに電気的に接続され、前記第1のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第1のサブ画素駆動回路の第1のゲート接続線よりも前記第1のデータラインに近い。
【0009】
いくつかの実施例において、前記第2のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記第2のデータラインに近く、前記第2のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第2のデータラインに電気的に接続され、前記第2のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第2のサブ画素駆動回路の第1のゲート接続線よりも前記第2のデータラインに近い。
【0010】
いくつかの実施例において、前記第3のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記第3のデータラインに近く、前記第3のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第3のデータラインに電気的に接続され、前記第3のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第3のサブ画素駆動回路の第1のゲート接続線よりも前記第3のデータラインに近い。
【0011】
いくつかの実施例において、前記第4のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記第4のデータラインに近く、前記第4のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第4のデータラインに電気的に接続され、前記第4のサブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタのドレインは、前記第4のサブ画素駆動回路の第1のゲート接続線よりも前記第4のデータラインに近い。
【0012】
いくつかの実施例において、前記検出トランジスタは、対応するサブ画素駆動回路の前記第2のゲート線に近い領域に位置し、前記検出トランジスタは、前記第2の方向に前記第2のゲート線から順次に遠くなるドレイン、ゲートおよびソースを含み、前記第2のゲート線は、前記検出トランジスタのゲートに電気的に接続され、第1の方向に沿った前記画素の両端部の間において、前記第2のゲート線は、直線状でありかつ第1の方向に延在する。
【0013】
いくつかの実施例において、前記検出トランジスタのゲートは、第1の方向に延在され、前記検出トランジスタのゲートは、接続端部と自由端部とを有し、前記複数のサブ画素駆動回路の各々は、第2の方向に延長され、第1の端部と第2の端部とを含む第2のゲート接続線をさらに含み、前記第2のゲート接続線の第1の端部は、前記第2のゲート線に電気的に接続され、前記第2のゲート接続線の第2の端部は、前記検出トランジスタのゲートの接続端部に電気的に接続される。
【0014】
いくつかの実施例において、前記検出トランジスタのゲート、前記第2のゲート接続線及び前記第2のゲート線は、一体構造である。
【0015】
いくつかの実施例において、前記複数のサブ画素駆動回路は、第1の方向に順次に配列された第1のサブ画素駆動回路、第2のサブ画素駆動回路、第3のサブ画素駆動回路および第4のサブ画素駆動回路を含み、前記表示パネルは、前記第2の方向に延在する検出線と、第1の方向に延在する検出接続線とをさらに含み、前記検出線は、第2のサブ画素駆動回路と第3のサブ画素駆動回路との間に位置し、前記第2のサブ画素は、前記検出接続線を介して、各サブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインに電気的に接続される。
【0016】
いくつかの実施例において、前記第1のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記検出線に近く、前記第1のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインは、前記第1のサブ画素駆動回路の第2のゲート接続線よりも前記検出線に近い。
【0017】
いくつかの実施例において、前記第2のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記検出線に近く、前記第2のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインは、前記第2のサブ画素駆動回路の第2のゲート接続線よりも前記検出線に近い。
【0018】
いくつかの実施例において、前記第3のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記検出線に近く、前記第3のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインは、前記第3のサブ画素駆動回路の第2のゲート接続線よりも前記検出線に近い。
【0019】
いくつかの実施例において、前記第4のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのゲートの自由端部は、接続端部よりも前記検出線に近く、前記第4のサブ画素駆動回路の検出トランジスタのドレインは、前記第4のサブ画素駆動回路の第2のゲート接続線よりも前記検出線に近い。
【0020】
いくつかの実施例において、前記第1のサブ画素駆動回路、第2のサブ画素駆動回路、第3のサブ画素駆動回路および第4のサブ画素駆動回路は、前記光透過領域から順次に遠くなって配置されており、前記表示パネルは、前記第2の方向に延在する第1の電源線および第2の電源線をさらに備え、前記第1の電源線は、第4のサブ画素駆動回路の前記光透過領域から遠い側に位置し、前記第2の電源線は、前記第1のサブ画素駆動回路の前記光透過領域に近い側に位置する。
【0021】
いくつかの実施例において、第1のサブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線及び第2のゲート接続線はいずれも第1のサブ画素駆動回路の第2電源線に近い縁部に位置する。
【0022】
いくつかの実施例において、第2のサブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線が第2のサブ画素駆動回路の第1の電源線に近いエッジに位置し、第2のゲート接続線が第2のサブ画素駆動回路の第2電源線に近い縁部に位置する。
【0023】
いくつかの実施例において、第3のサブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線が第3のサブ画素駆動回路の第2電源線に近い縁部に位置し、第2のゲート接続線が第3のサブ画素駆動回路の第1の電源線に近い縁部に位置する。
【0024】
いくつかの実施例において、第4のサブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線及び第2のゲート接続線はいずれも第4のサブ画素駆動回路の第1の電源線に近い縁部に位置する。
【0025】
いくつかの実施例において、前記光透過領域は、前記第1のゲート線、第2のゲート線、前記第2の電源線、及び前記画素に隣接する別の画素に対応する第1の電源線によって囲まれる。
【0026】
いくつかの実施例において、各サブ画素駆動回路において、第1のゲート接続線の長さが第2のゲート接続線の長さよりも短い。
【0027】
本開示のいくつかの実施例は、前記実施例に記載の表示パネルを含む電子装置を提供している。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本開示の他の特徴、目的、及び利点は、以下の図面を参照してなされる非限定的な実施例の詳細な説明を読むことにより、より明らかとなるであろう。
【0029】
図1】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの平面概略図である。
図2図1の領域Aの拡大概略図である。
図3】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの単一画素の表示領域の断面構造概略図である。
図4】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの単一画素の平面構造概略図である。
図5】本開示のいくつかの実施例による単一サブ画素の回路図である。
図6】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの製造工程において、第1の金属層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図である。
図7図6の線A-Aに沿った断面構造概略図である。
図8】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの製造過程において、アクティブ材料層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図である。
図9図8の線A-Aに沿った断面構造概略図である。
図10】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの製造過程において、第2の金属層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図である。
図11図10の線A-Aに沿った断面構造概略図である。
図12】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの製造過程において、第3の絶縁層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図である。
図13図12の線A-Aに沿った断面構造概略図である。
図14図4の線A-Aに沿った断面構造概略図である。
図15】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの製造過程において、第4の絶縁層及び平坦化層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図である。
図16図15の線A-Aに沿った断面構造概略図である。
図17】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの製造過程において、アノード層パターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図である。
図18図17の線A-Aに沿った断面構造概略図である。
図19】本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの製造過程において、画素定義層、発光材料層、カソード、及び封止層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図である。
図20図19の線A-Aに沿った断面構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面および実施例を参照しながら、本開示をさらに詳細に説明する。本明細書に記載の具体的な実施例は、関連発明を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するものではないことを理解されたい。なお、説明の便宜上、図面は発明に関連する部分のみを示している。
【0031】
なお、矛盾しない限り、本開示における実施例および実施例における特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0032】
さらに、以下の詳細な説明では、説明を容易にするために、本開示の実施例の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、これらの具体的な詳細なしに1つまたは複数の実施例が実施されてもよいことは明らかである。
【0033】
第1、第2などの用語によって、異なる素子を説明できるが、これらの素子は、前記用語によって限定されるものではない。これらの用語は、単に1つの素子を別の素子から区別するために使用される。例えば、実施例の範囲を逸脱することなく、第1の素子は第2の素子と命名され、同様に、第2の素子は第1の素子と命名されることができる。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連項目のうちの1つ以上の任意の組み合わせ及び全ての組み合わせを含む。
【0034】
素子または層が別の素子または層の「上」に「形成される」と記載する場合、この素子または層は、別の素子または層に直接にまたは間接に形成することができる。すなわち、例えば、中間素子や中間層が存在してもよい。逆に、素子または層が別の素子または層の「上」に「直接に形成される」と記載する場合、中間素子または中間層が存在しない。類似な方式によって、素子または層の間の関係を説明するための用語(例えば、「…の間に位置する」と「…の間に直接に位置する」、「隣接する」と「直接に隣接する」)を解釈すべきである。
【0035】
本明細書で使用される用語は、特定の実施例を説明するだけのものであり、実施例を限定することを意図していない。文脈が別途明確に指示しない限り、本明細書で使用される単数形態は、複数形態も含むことを意味する。「含む」及び/又は「備える」という用語を用いる場合、前記特徴、全体、ステップ、操作、素子及び/又は部品が存在することを意味しており、1つ又は複数の他の特徴、全体、ステップ、操作、素子、部品及び/又はそれらの組合せの存在または追加を排除するものではないことは理解されるであろう。
【0036】
ここで、特に断らない限り、「同一層に位置する」、「同一層に設けられる」とは、第1の部材と第2の部材とを同じ材料で、同じパターニング工程で形成できることを一般的に意味する。「異なる層に位置する」、「異なる層に設けられる」とは、第1の部材及び第2の部材が異なるパターニング工程によって形成されることを一般的に意味する。
【0037】
本明細書の以下の実施例において、透明表示パネルがOLED表示パネルである場合を例として説明するが、透明表示パネルが例えばPLED表示パネル、量子ドット表示パネル等の他の種類の表示パネルであってもよいことは、当業者に理解されるであろう。
【0038】
本開示のいくつかの実施例は、表示パネル、特に、透明表示パネルを提供する。図1は、本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの平面概略図であり、図1に示すように、透明表示パネル100は、ベース基板10と、ベース基板10に設けられ陳列して配列された複数の画素Pを含む。画素アレイの行方向は例えば第1の方向Xであり、列方向は例えば第2の方向Yであり、第1の方向Xと第2の方向Yとは互いに直交する。
【0039】
図2は、図1の領域Aの拡大概略図であり、図2には、4つの画素Pのみが示されている。図2に示すように、各画素Pは、光透過領域TAと表示領域DAとを含む。各画素Pにおいて、光透過領域TAと表示領域DAは第1の方向に並んで配列される。本実施例では、図2に示すように、各画素Pにおいて、光透過領域TAと表示領域DAは、左右に配置されており、光透過領域TAは、表示領域DAの左側に位置している。当業者にとって理解されるように、他の実施例では、光透過領域TAは表示領域DAの右側に位置してもよく、いくつかの実施例では、一部の画素において光透過領域TAは表示領域DAの左側に位置し、他の画素において光透過領域TAは表示領域DAの右側に位置してもよい。
【0040】
図3は、本開示のいくつかの実施例による画素の表示領域の断面構造概略図を示しており、図3に示すように、画素Pの表示領域DAにおいて、図3に示すように、ベース基板10に第1の金属層20、第1の絶縁層30、アクティブ材料層40、第2の絶縁層50、第2の金属層60、第3の絶縁層70、第3の金属層80、第4の絶縁層90、第5の絶縁層110、第1の電極層120、画素定義層130、発光材料層140、第2の電極層150、封止層160、カラーフィルム層CF、ブラックマトリックス層BM、及び封止カバー170が順次に配置される。いくつかの実施例において、第4の絶縁層90は、省略される。
【0041】
ベース基板10及び封止カバー170は、例えば、光透過特性が良好なガラス材料で作製され、第1の絶縁層30は、例えば、バッファ層であり、本明細書においてバッファ層30と称してもよく、第2の絶縁層50は、例えば、ゲート絶縁層であり、本明細書においてゲート絶縁層50と称してもよく、第3の絶縁層70は、例えば、層間誘電体層であり、本明細書において層間誘電体層70と称してもよく、第4の絶縁層90は、例えば、パッシベーション層であり、本明細書においてパッシベーション層90と称してもよい。第5の絶縁層110は、例えば平坦化層であり、本明細書において平坦化層110と称してもよい。平坦化層110は、例えば樹脂などの有機材料によって形成され、画素定義層130も有機材料によって形成される。いくつかの実施例において、平坦化層110自体が絶縁の役割を有するため、パッシベーション層90を設置しなくてもよい。
【0042】
図3は、画素表示領域の単一のサブ画素の断面層構造を模式的に示したものであり、表示領域が有する層を示すためのものであり、平面図における各層の具体的な位置を示すものではないことが理解される。
【0043】
図3に示すように、単一のサブ画素は駆動トランジスタDTを含み、第1の金属層20はシールド層21を含み、前記アクティブ材料層40は駆動トランジスタDTのアクティブ層41を含み、前記シールド層は駆動トランジスタDTのアクティブ層41をシールドし、外光が駆動トランジスタDTのアクティブ層41に入射してサブ画素の表示に悪影響を及ぼすことを防止することができる。例えば、駆動トランジスタDTのアクティブ層41のベース基板での投影は、シールド層21のベース基板での投影内にある。例えば、単一のサブ画素は、複数のスイッチングトランジスタを更に含み、前記駆動トランジスタ及びスイッチングトランジスタのアクティブ層のベース基板での投影は、いずれも、シールド層21のベース基板での投影内にあり、又は前記駆動トランジスタ及びスイッチングトランジスタのアクティブ層のベース基板での投影は、前記シールド層21のベース基板での投影と重なる。第2の金属層60は、駆動トランジスタDTのゲート61を含み、第3の金属層80は、駆動トランジスタDTの例えばドレインである第1の電極81と、ソースである第2の電極82とを含む。第1の電極層120は、例えばアノード層であり、ここではアノード層120とも呼ばれ、サブ画素内の発光素子Dのアノードを含む。第2の電極層150は、例えばカソード層であり、本明細書ではカソード層150とも称され、サブ画素における発光素子Dのカソードを含む。例示として、封止層160は、ベース基板10と垂直な方向に順次に積層された第1の無機層161、有機層162、及び第2の無機層163を含むことができる。
【0044】
いくつかの実施例において、カラーフィルム層CF及びブラックマトリックスBMは、カバー170に予め形成され、カラーフィルム層CF及びブラックマトリックスBMを有するカバー170と、ベース基板10に封止層160が形成された表示基板とを、位置合わせて貼り合わせ、透明表示パネル100を形成することができる。代替的な実施例において、カラーフィルム層CFは、ベース基板10を含む表示基板に設置され、例えば、封止層160に直接に設置され、または平坦化層110と第3の金属層80との間に位置してもよい。いくつかの実施例において、ブラックマトリックスBMは、さらに互いに異なる色の積層されたカラーフィルタ層CFで代替しでもよい。
【0045】
いくつかの実施例において、発光材料層140は蒸着により全面的に形成され、図3に示すように、例えば、発光素子Dはいずれも白色光を発光し、カラーフィルム層CFは、異なるサブ画素に対応する領域において異なる色を透過することにより、カラー表示を実現する。
【0046】
いくつかの実施例において、発光材料層140は、印刷で画素定義層130の開口領域に形成され、異なる色のサブ画素は、異なる色の光を発光する発光材料層140を印刷することができ、この場合、カラーフィルム層CFは省略され、さらに、カバー170及びブラックマトリックスも省略され得る。
【0047】
いくつかの実施例において、光を透過しないか又は光透過効果がよくない第1の金属層20、第2の金属層60、第3の金属層80、アノード層120、平坦化層110、画素定義層130、ブラックマトリクスBM、及びカラーフィルム層CFのうちの少なくとも1つは、光透過領域TAに設けられず、例えば、上記の各層はいずれも光透過領域TAに設けられず、光透過領域TAの透明効果を保障する。
【0048】
以下の実施例では、透明表示パネルにおける単一画素構成と、単一画素の画素駆動回路について詳細に説明する。
【0049】
図4は、図2の領域Bの拡大概略図であり、本開示のいくつかの実施例による単一画素の表示領域の平面構造概略図を示し、図4に示すように、画素Pの表示領域DAは、第1のサブ画素、第2のサブ画素、第3のサブ画素および第4のサブ画素という4つのサブ画素を含み、4つのサブ画素はそれぞれ赤色サブ画素、緑色サブ画素、青色サブ画素及び白色サブ画素であることができる。当業者が理解されるように、各サブ画素がサブ画素駆動回路と、サブ画素駆動回路に位置する発光素子Dとを備え、そして、各サブ画素のサブ画素駆動回路がその対応する発光素子Dを駆動できるように確保されていれば、4つのサブ画素の発光素子は、実際の必要に応じてその形状及び配置を調整することができる。本技術分野において、画素定義層は、発光素子の発光領域の位置および形状を制限し、前記発光素子の発光材料層は画素定義層の開口に配置され、実際の必要に応じて画素定義層の開口位置および形状を調整して、有機発光素子の発光材料層の位置および形状を調整することができる。
【0050】
各サブ画素の構造及び位置関係を明確にするために、図4では、各サブ画素の発光素子及び各発光素子を取り囲む画素定義層を図示していない。主に第1のサブ画素、第2のサブ画素、第3のサブ画素及び第4のサブ画素のサブ画素駆動回路、すなわち第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3及び第4のサブ画素駆動回路SPC4を示したが、図4に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3及び第4のサブ画素駆動回路SPC4はいずれも第2の方向Yに延在し、画素Pにおいて第1の方向Xに順次並んで配列されており、第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3及び第4のサブ画素駆動回路SPC4が画素Pの画素駆動回路を構成している。これにより、図4を、本開示のいくつかの実施例による単一画素に対する画素駆動回路の構成概略図としてもよい。本実施例では、第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3、及び第4のサブ画素駆動回路SPC4が、順次に前記画素Pの光透過領域TAから離れて並んでいる。
【0051】
本実施例では4つのサブ画素を有する画素構造を例に挙げて説明したが、当業者にとって理解されるように、他の実施例では、単一画素は他の数のサブ画素、例えば赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素という3つのサブ画素を有してもよい。
【0052】
図5は、本開示の実施例による単一サブ画素の回路図であり、以下、図4及び図5に関連して、本開示の実施例による単一画素Pについて説明する。
【0053】
図4に示すように、各画素Pは、1本の第1のゲート線GL1、1本の第2のゲート線GL2、1本の第1の電源線VDDL、1本の第2の電源線VSSL、1本の検出線SL、及び、4本のデータラインDLに対応している。図5に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3、及び第4のサブ画素駆動回路SPC4のそれぞれは、第1のトランジスタT1(スイッチングトランジスタT1ともいう)、第2のトランジスタT2(駆動トランジスタT2ともいう)、及び第3のトランジスタT3(検出トランジスタT3ともいう)、及び蓄積容量Cstを備えている。第1のゲート線GL1は各サブ画素駆動回路に第1の制御信号G1を提供し、第2のゲート線GL2は各サブ画素に第2の制御信号G2を提供し、第1のデータラインDL1、第2のデータラインDL2、第3のデータラインDL3及び第4のデータラインDL4はそれぞれ第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3及び第4のサブ画素駆動回路SPC4にデータ信号Dataを提供し、第1の電源線VDDLは各サブ画素駆動回路に一定の第1の電圧信号、例えばVDD電圧信号を提供し、第2の電源線VSSLは各サブ画素駆動回路に一定の第2の電圧信号、例えばVSS電圧信号を提供する。検出線SLは、各画素駆動回路にリセット信号を提供するとともに、第2のトランジスタT2の閾値電圧等の各サブ画素駆動回路の電気的な特性をサンプリング検出することにより、外部補償を行い、良好な表示効果を取得する。
【0054】
具体的には、各サブ画素駆動回路は、スイッチングトランジスタT1、駆動トランジスタT2、検出トランジスタT3、および蓄積容量Cstを有する。駆動トランジスタT2は、図3の駆動トランジスタDTであり、スイッチングトランジスタT1のゲートは、第1のゲート線GL1によって提供される第1の制御信号G1を受信し、スイッチングトランジスタT1の第1の電極は、例えばドレインであり、データラインDLによって提供されるデータ信号Dataを受信し、スイッチングトランジスタT1の第2の電極は、例えばソースであり、蓄積容量Cstの第2の容量電極CstE2および駆動トランジスタT2のゲートに電気的に接続され、これらの三者は、第1のノードGで電気的に接続され、スイッチングトランジスタT1は、第1の制御信号G1に応答して駆動トランジスタT2のゲートおよび蓄積容量Cstにそのデータ信号Dataを書き込むように配置される。
【0055】
駆動トランジスタT2の第1の電極は、例えば、ドレインであり、第1の電源接続線VDDLSによって第1の電源線VDDLに電気的に接続され、第1の電源線VDDLから提供される第1の電圧信号、例えば、VDD電圧信号を受信し、駆動トランジスタT2の第2の電極は、例えば、ソースであり、蓄積容量Cstの第2の容量電極CstE2に電気的に接続され、発光素子Dのアノードに電気的に接続されるように配置され、駆動トランジスタT2は、駆動トランジスタT2のゲートの電圧の制御によって発光素子Dを駆動するための電流を制御するように配置される。
【0056】
検出トランジスタT3のゲートは、第2のゲート線GL2から提供される第2の制御信号G2を受信し、検出トランジスタT3の第1の電極は、例えばソースであり、駆動トランジスタT2の第2の電極及び蓄積容量Cstの第1の容量電極CstE1に電気的に接続され、三者は、第2のノードSで電気的に接続され、検出トランジスタT3の第2の電極は、例えばドレインであり、検出接続線SLSによって検出線SLに電気的に接続され、検出線SLからリセット信号を取得し、検出線SLにサンプリング検出信号SENを提供し、検出トランジスタT3は、第2の制御信号G2に応答して前記サブ画素駆動回路の電気的特性を検出して外部補償を実現するように配置され、当該電気的な特性は、例えば、スイッチングトランジスタT1の閾値電圧、及び/又は、キャリア遷移率、あるいは発光素子の閾値電圧、駆動電流などを含む。
【0057】
発光素子Dのアノードは、駆動トランジスタT2の第2の電極、例えばソースに電気的に接続され、発光素子Dのカソードは、第2の電源線VSSLに電気的に接続され、例えばスルーホールによって電気的に接続されてVSS電圧信号が入力される。発光素子Dは、これに流れる電流に基づいて発光を実現し、発光強度は発光素子Dに流れる電流の強度によって定まる。
【0058】
いくつかの実施例では、蓄積容量Cstは、第1の容量電極CstE1に電気的に接続された第3の容量電極CstE3を備える。第1の容量電極CstE1、第2の容量電極CstE2及び第3の容量電極CstE2は、ベース基板10にこの順で積層されている。第1の容量電極CstE1と第2の容量電極CstE2は、互いに重なる領域を有し、第1の容量電極CstE1と第2の容量電極CstE2は、第1の容量を構成する。第3の容量電極CstE3と第2の容量電極CstE2は、互いに重なる領域を有し、第3の容量電極CstE3と第2の容量電極CstE2は、第2の容量を構成し、蓄積容量Cstは第1の容量及び第2の容量の並列接続と見ることができ、これによって、蓄積容量Cstの容量値が増加する。
【0059】
本開示の実施例で用いられるトランジスタは、いずれも薄膜トランジスタ又は電界効果トランジスタ又は他の特性が同じスイッチング素子であってもよく、本開示の実施例では、いずれも薄膜トランジスタを例に説明する。ここで用いられるトランジスタのソース、ドレインは、構造的に対称であることができ、そのソース、ドレインは構造的に区別がなくてもよい。本開示の実施例において、トランジスタのゲート以外の2つの電極を区別するために、その一方の電極が第1の電極であり、他方の電極が第2の電極であることが直接的に説明される。また、トランジスタの特性に応じて、トランジスタをN型およびP型に分けることができる。トランジスタがP型トランジスタである場合、ターンオン電圧はローレベル電圧(例えば、0V、-5V、-10V、またはその他の適切な電圧)であり、ターンオフ電圧はハイレベル電圧(例えば、5V、10V、またはその他の適切な電圧)であり、トランジスタがN型トランジスタである場合、ターンオン電圧は、ハイレベル電圧(例えば、5V、10V、又は他の適切な電圧)であり、ターンオフ電圧は、ローレベル電圧(例えば、0V、-5V、-10V、又は他の適切な電圧)である。なお、本明細書における説明では、トランジスタがN型トランジスタである例を用いて説明するが、本開示を限定するものではない。
【0060】
図4に示すように、単一画素Pの対応領域内、すなわち単一画素の第1の方向Xにおける両端部の間では、第1のゲート線GL1及び第2のゲート線GL2はいずれも第1の方向Xに延び、例えば直線状となり、第1のゲート線GL1及び第2のゲート線GL2はそれぞれ光透過領域TAの両側に設けられ、すなわち光透過領域TAは第1のゲート線GL1と第2のゲート線GL2の間に挟まれる。他の実施例において、第1のゲート線GL1及び第2のゲート線GL2は光透過領域TA内に穿設されてもよい。単一画素Pの対応領域内、すなわち図4に示す範囲内では、第1の電源線VDDL、第2の電源線VSSL、検出線SL及び4本のデータラインDLはいずれも第2の方向Yに延び、例えば直線状となる。具体的には、検出線SLは、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3の間に位置している。第1のデータラインDL1及び第2のデータラインDL2は、第1のサブ画素駆動回路SPC1と第2のサブ画素駆動回路SPC2との間に設けられ、第1のデータラインDL1は第2のデータラインDL2よりも第1のサブ画素駆動回路SPC1に近く、第2のデータラインDL2は第1のデータラインDL1よりも第2のサブ画素駆動回路SPC2に近く、すなわち、第1のデータラインDL1は第1のサブ画素駆動回路SPC1と第2のデータラインDL2との間に位置し、第2のデータラインDL2は第1のデータラインDL1と第2のサブ画素駆動回路SPC2との間に位置する。第3のデータラインDL3及び第4のデータラインDL4は、第3のサブ画素駆動回路SPC3と第4のサブ画素駆動回路SPC4との間に設けられ、第3のデータラインDL3は第4のデータラインDL4よりも第3のサブ画素駆動回路SPC3に近く、第4のデータラインDL4は第3のデータラインDL3よりも第4のサブ画素駆動回路SPC4に近く、すなわち、第3のデータラインDL3は第3のサブ画素駆動回路SPC3と第4のデータラインDL4との間に位置し、第4のデータラインDL4は第3のデータラインDL3と第4のサブ画素駆動回路SPC4との間に位置する。第2の電源線VSSLは、第1のサブ画素駆動回路SPC1の第1のデータラインDL1から遠い側、すなわち光透過領域TAと第1のサブ画素駆動回路SPC1との間に位置し、第1の電源線VDDLは、第4のサブ画素駆動回路SPC4の第4のデータラインDL4から遠い側に位置する。本実施例では、第1のサブ画素駆動回路SPC1の構成と第4のサブ画素駆動回路SPC4の構成とが検出線SLの位置に対してほぼ鏡面対称であり、第2のサブ画素駆動回路SPC2の構成と第3のサブ画素駆動回路SPC3の構成とが検出線SLの位置に対してほぼ鏡面対称である。
【0061】
なお、本開示における鏡面対称とは、それぞれの構造の位置関係が、例えば左右の位置関係が、略対称であることを意味し、例えば略鏡面対称である2つのサブ画素の構造については、一方のサブ画素においてA構造がB構造の左側にあり、他方のサブ画素においてA構造がB構造の右側にある。例えば、鏡面対称とは、各構造の形状の大きさや向きが、ある直線(例えば行方向線又は列方向線)に対して略対称であることを意味することもできる。例えば略鏡面対称である2つのサブ画素の構成については、一方のサブ画素においてA’構成が左側に凸となり、他方のサブ画素において対応するA’構成が右側に凸となる。対応するA’構造は、A構造と同一の層に位置するパターンであって、A構造と同一の機能を果たす構造であることができる。
【0062】
図4図6図20は、本開示のいくつかの実施例の表示パネルの製造過程の概略図であり、透明表示パネルの1つの画素Pの構造を示し、本実施例において、透明表示パネルがトップエミッション型OLED表示パネルである場合を例に挙げて説明する。単一画素Pは、表示領域DA及び光透過領域TAを含み、表示領域DAには、光透過領域TAから順次遠くに配列された第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3及び第4のサブ画素駆動回路SPC4が設けられ、各々のサブ画素の画素駆動回路は、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2、第3のトランジスタT3及び蓄積容量Cstを含む。
【0063】
図6は、本開示のいくつかの実施例に係る透明表示パネルの製造過程において、第1の金属層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図であり、図7は、図6の線A-Aに沿った断面構造概略図である(なお、図6の線A-Aによる切断位置は、以下の他の図の線A-Aによる切断位置と一致する)。図6および図7に示すように、まず、ベース基板に第1の金属層20のパターンを形成する。具体的に、ベース基板10に第1の金属フィルムを蒸着し、パターニング工程を通じて第1の金属フィルムをパターニングし、ベース基板10にシールド層21及び検出接続線SLSを含む第1の金属層20のパターンを形成する。各サブ画素駆動回路は、1つのシールド層21を含んでおり、検出接続線SLSは、4つのサブ画素駆動回路に跨って第1の方向Xに延在する帯状構造となっている。検出接続線SLSは、後に形成される検出線SLに接続されるように配置され、これにより、検出線SLが各サブ画素駆動回路にリセット信号を提供し、各サブ画素駆動回路の電気的な特性、例えば第2のトランジスタT2の閾値電圧をサンプリング検出し、外部補償を実現する。いくつかの実施例では、シールド層21は、細長い矩形であり、第2の方向Yに延在する。シールド層21は、後に形成される各トランジスタのチャネルに対して遮光処理を行うように配置され、これにより、トランジスタに照射される光強度を低減し、リーク電流を低減して、トランジスタ特性への光照射の影響を低減する。シールド層21の少なくとも中央部(点線枠で囲んだ部分)は、第1の容量の一方の容量電極、すなわち第1の容量電極CstE1とし、後に形成される第2の容量電極CstE2とで第1の容量を形成するように配置されている。第2の方向Yにおいて、シールド層21の長さは、後に形成されるスイッチングトランジスタT1のゲートと検出トランジスタT3のゲートとの間の距離よりも長い。いくつかの実施例において、シールド層21の長さは、後に形成されるスイッチングトランジスタT1のドレインと第3のトランジスタT3のドレインとの間の距離よりも長い。図4及び図6を参照すると、第1のサブ画素駆動回路SPC1における第1の金属層20のパターンと第4のサブ画素駆動回路SPC4における第1の金属層20のパターンとは、後に形成される検出線SLに対して鏡面対称である。第2のサブ画素駆動回路SPC2における第1の金属層20のパターンと、第3のサブ画素駆動回路SPC3における第1の金属層20のパターンとは、後に形成される検出線SLの位置に対してほぼ鏡像対称である。このパターニング工程の後、表示領域DAにはシールド層21及び検出接続線SLSが形成され、光透過領域TAには第1の金属層が配置されない。
【0064】
図8は、本開示のいくつかの実施例に係る透明表示パネルの製造過程において、アクティブ材料層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図であり、図9は、図8の線A-Aに沿った断面構造概略図である。次に、図8及び図9に示すように、アクティブ材料層40のパターンを形成し、具体的には、前記パターンが形成されたベース基板10に、第1の絶縁フィルム及び例えば金属酸化物フィルムというアクティブ材料フィルムを順次蒸着し、パターニング工程によりアクティブ材料フィルムをパターニングして、第1の金属層20のパターンを覆う第1の絶縁層30および第1の絶縁層30に形成されたアクティブ材料層40のパターンを形成する。アクティブ材料層40は、各サブ画素駆動回路に設けられたスイッチングトランジスタT1のアクティブ層(第1のアクティブ層T1aともいう)、駆動トランジスタT2のアクティブ層(第2のアクティブ層T2aともいう)、検出トランジスタT3のアクティブ層(第3のアクティブ層T3aともいう)、及び第2の容量電極CstE2を含む。第2の容量電極CstE2のベース基板10での正投影と第1の容量電極CstE1のベース基板10での正投影とは、重なる領域があり、第1の容量電極CstE1と第2の容量電極CstE2とが第1の容量を形成する。
【0065】
いくつかの実施例によって、第1のアクティブ層T1a、第2のアクティブ層T2a、及び第3のアクティブ層T3aのベース基板10での正投影と、シールド層21のベース基板10での正投影とが重なる領域があるので、シールド層21は、スイッチングトランジスタT1、駆動トランジスタT2、及び検出トランジスタT3のチャネル領域をシールドし、チャネルへの光の影響を避け、漏れ電流の発生によるチャネルの影響によって表示効果に影響を与えることを防止することができる。第1のアクティブ層T1a、第2のアクティブ層T2a、第3のアクティブ層T3a及び第2の容量電極CstE2のいずれか2つが、間隔を置いて設置され、すなわち、第1のアクティブ層T1aのベース基板10での正投影、第2のアクティブ層T2aのベース基板10での正投影、第3のアクティブ層T3aのベース基板10での正投影、及び第2の容量電極CstE2のベース基板10での正投影の間に、重なる領域がない。これにより、関連要求に応じて、スイッチングトランジスタT1、駆動トランジスタT2及び検出トランジスタT3のチャネルのアスペクト比を設計することができる。いくつかの実施例において、図8及び図9に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4における第2の容量電極CstE2と第3のアクティブ層T3aとの間に間隔領域42が設けられ、第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3における第2の容量電極CstE2と第3のアクティブ層T3aとの間にも間隔があり、図8に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4における間隔領域42が、第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3における間隔よりも大きく、これにより、後に第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4におけるその間隔領域42にビアホールを形成しやすい。第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3の第2の容量電極CstE2の途中には、切欠領域43が設けられており、間隔領域42および切欠領域43には、アクティブ材料層40が存在していない。いくつかの実施例において、図4及び図8に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1のアクティブ材料層40のパターンと第4のサブ画素駆動回路SPC4のアクティブ材料層40のパターンとは、後に形成される検出線SLの位置に対してほぼ鏡像対称であり、第2のサブ画素駆動回路SPC2のアクティブ材料層40のパターンと第3のサブ画素駆動回路SPC3のアクティブ材料層40のパターンとは、後に形成される検出線SLの位置に対してほぼ鏡像対称である。このパターニング工程の後、アクティブ材料層40のパターンは、表示領域DAに形成され、ベース基板10およびベース基板10に設けられた第1の絶縁層30を含む光透過領域TAに形成されていない。
【0066】
図10は、本開示のいくつかの実施例に係る透明表示パネルの製造過程において、第2の金属層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図であり、図11は、図10の線A-Aに沿った断面構造概略図である。図10および図11に示すように、第2の金属層60のパターンを形成し、以下の工程を含む。前記パターンが形成されたベース基板10に、第2の絶縁フィルムおよび第2の金属フィルムを順次蒸着し、パターニング工程により第2の絶縁フィルムおよび第2の金属フィルムをパターニングし、第2の絶縁層50のパターンおよび第2の絶縁層50に設けられた第2の金属層60のパターンを形成する。いくつかの実施例において、第2の絶縁層50のパターンと、第2の金属層60のパターンとは、同一のマスクを用いて形成され、両者は同一のパターンを具備している。第2の金属層60のパターンは、各画素Pに対応して形成された第1のゲート線GL1、第2のゲート線GL2、第1の電源接続線VDDLS、第1の補助線62、第2の補助線63、並びに、各サブ画素駆動回路に形成されたスイッチングトランジスタT1のゲート(第1のゲートT1gともいう)、駆動トランジスタT2のゲート(第2のゲートT2gともいう)、検出トランジスタT3のゲート(第3のゲートT3gともいう)を含んでいる。第2の金属層60のパターンは、各サブ画素駆動回路に形成された第1のゲート接続線64及び第2のゲート接続線65も含んでいる。図10に示すように、単一画素Pに対応する領域、すなわち図10に示す領域では、第1のゲート線GL1及び第2のゲート線GL2は平行に設けられ、いずれも第1の方向Xに沿って直線的に延在し、第1のゲート線GL1は光透過領域TAの下側に位置し、第2のゲート線GL2は光透過領域TAの上側に位置している。すなわち光透過領域TAは、第1のゲート線GL1と第2のゲート線GL2との間に介在している。各サブ画素駆動回路も、第1のゲート線GL1と第2のゲート線GL2との間に介在している。
【0067】
第1のゲートT1gは、第1の方向Xに延在し、第1のアクティブ層T1aにわたって設けられ、第2の方向Yに延在する第1のゲート接続線64によって、第1のゲート線GL1に電気的に接続されている。具体的には、第1のゲートT1gは、接続端部T1g1と自由端部T1g2とを含み、第1のゲート接続線64は、第1の端部641と第2の端部642とを含む。第1のゲート接続線64の第1の端部641は、第1のゲート線GL1に電気的に接続され、第1のゲート接続線64の第2の端部642は、第1のゲートT1gの接続端部T1g1に電気的に接続される。いくつかの実施例において、第1のゲートT1g1、第1のゲート接続線64、及び第1のゲート線GL1は、一体構造である。第2のゲートT2gは、第1の方向Xに延在し、第2のアクティブ層T2aにわたって設けられ、第2の容量電極CstE2と重なる領域を有する。第3のゲートT3gは、第1の方向Xに延在し、第3のアクティブ層T3aにわたって設けられ、第2の方向Yに延在する第2のゲート接続線65によって、第2のゲート線GL2に電気的に接続されている。具体的には、第3のゲートT3gは、接続端部T3g1及び自由端部T3g2を含み、第2のゲート接続線65は、第1の端部651及び第2の端部652を含む。第2のゲート接続線65の第1の端部651は、第2のゲート線GL2に電気的に接続され、第2のゲート接続線65の第2の端部652は、第3のゲートT3gの接続端部T3g1に電気的に接続されている。いくつかの実施例において、第3のゲートT3g、第2のゲート接続線65、及び第2のゲート線GL2は、一体構造である。
【0068】
第1の補助線62は、第2の電源線VSSLが位置する領域に形成され、第2の方向Yに延在し、後に形成される第2の電源線VSSLに電気的に接続されるように配置されている。これにより、後に形成される第2の電源線VSSLがビアホールを介して第1の補助線62と並列に設けられ、第2の電源線VSSLのインピーダンスを効果的に低減する。いくつかの実施例では、第2の方向Yにおいて、第1の補助線62は、第1のゲートT1gと第3のゲートT3gとの間に配置される。当業者にとって理解されるように、第1の補助線62は必須ではなく、いくつかの実施例では省略可能である。
【0069】
第2の補助線63は、第1の電源線VDDLが位置する領域に形成され、第2の方向Yに延在し、後に形成される第1の電源線VDDLに電気的に接続されるように配置されている。これにより、後に形成される第1の電源線VDDLがビアホールを介して第2の補助線63と並列に設けられ、第1の電源線VDDLのインピーダンスを効果的に低減する。いくつかの実施例では、第2の方向Yにおいて、第2の補助線63は、第1のゲートT1gと第3のゲートT3gとの間に配置される。当業者にとって理解されるように、第2の補助線63は必須ではなく、いくつかの実施例では省略可能である。
【0070】
第1の電源接続線VDDLSは、第1の方向Xに延在し、4つのサブ画素駆動回路にわたって設けられており、後に形成される第1の電源線VDDLに電気的に接続されるように配置されている。いくつかの実施例において、第1の電源接続線VDDLSは第2の補助線63に電気的に接続され、両者は例えば一体構造である。
【0071】
図11に示すように、第2の絶縁層50のパターンは、第2の金属層60のパターンと同じであり、すなわち、第2の絶縁層50は、第2の金属層60の下方に位置し、第2の金属層60以外の領域には、第2の絶縁層50が設けられていない。図10に示すように、第1の電源接続線VDDLSに加えて、第1のサブ画素駆動回路SPC1における第2の金属層のパターンと第4のサブ画素駆動回路SPC4における第2の金属層のパターンとは、後に形成される検出線SLの位置に対してほぼ鏡面対称であり、第2のサブ画素駆動回路SPC2における第2の金属層のパターンと第3のサブ画素駆動回路SPC3における第2の金属層のパターンとは、後に形成される検出線SLの位置に対してほぼ鏡面対称である。
【0072】
いくつかの実施例において、このプロセスは、導体化処理をさらに含む。導体化処理は、第2の金属層60のパターンの形成後、第1のゲートT1g、第2のゲートT2g及び第3のゲートT3gを含む第2の金属層60のパターンをシールドとしてプラズマ処理を行い、第1のゲートT1g、第2のゲートT2g及び第3のゲートT3gによってシールドされたアクティブ材料層40(すなわちアクティブ材料層40と第1のゲートT1g、第2のゲートT2g及び第3のゲートT3gとが重なる領域)をそれぞれトランジスタのチャネル領域とする。第2の金属層60でシールドされていないアクティブ材料層40が導体化され、導体化された第2の容量電極CstE2と導体化されたソースドレイン領域が形成される。今回のパターニング工程の後、第2の金属層60のパターンは、表示領域DAに形成され、光透過領域TAには形成されず、光透過領域TAは、ベース基板10及びベース基板10上に設けられた第1の絶縁層30を含む。
【0073】
図12は、本開示のいくつかの実施例に係る透明表示パネルの製造過程において、第3の絶縁層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図であり、図13は、図12の線A-Aに沿った断面構造概略図である。図12および図13に示すように、次に、第3の絶縁層70のパターンを形成する。第3の絶縁層70のパターンを形成することは、以下の工程を含む。すなわち、上記パターンが形成されたベース基板10に第3の絶縁フィルムを蒸着し、パターニング工程により第3の絶縁フィルムをパターニングして上記構造を覆う第3の絶縁層70のパターンを形成し、第3の絶縁層70に複数のビアホールが設けられており、複数のビアホールは、第1のゲートT1gの両側に位置する第1のビアホールV1と第2のビアホールV2、第2のゲートT2gの両側に位置する第3のビアホールV3と第4のビアホールV4、第3のゲートT3gの両側に位置する第5のビアホールV5と第6のビアホールV6、検出接続線SLSと検出線との交差位置に位置する第7のビアホールV7と、検出接続線SLSと検出トランジスタT3のドレインとの交差位置に位置する第8のビアホールV8、第2のゲートT2gと第2の容量電極CstE2の境界に位置する第9のビアホールV9、アクティブ材料層40が覆われていないシールド層21の位置、例えば、間隔領域42または切欠領域43の位置に位置する第10のビアホールV10、第14のビアホールV14、第1の補助線62の位置に位置する複数の第11のビアホールV11と、第2の補助線63の位置に位置する複数の第12のビアホールV12、を含む。
【0074】
第1のビアホールV1および第2のビアホールV2内の第3の絶縁層70は、エッチングされ、第1のアクティブ層T1aの両端の表面を露出する。第3のビアホールV3は第1の電源接続線VDDLSと第2のアクティブ層T2aとの境界に配置され、第3のビアホールV3内の第3の絶縁層70はエッチングされ、第2のアクティブ層T2aの表面及び第1の電源接続線VDDLSの表面を露出し、第4のビアホールV4内の第3の絶縁層70はエッチングされ、第2のアクティブ層T2aの表面を露出する。第5のビアホールV5および第6のビアホールV6内の第3の絶縁層70はエッチングされ、第3のアクティブ層T3aの両端の表面を露出する。第7のビアホールV7は、検出接続線SLSと後に形成される検出線SLとが重なる位置に配置され、各サブ画素駆動回路内に1つの第8のビアホールV8が形成され、第7のビアホールV7および第8のビアホールV8内の第1の絶縁層30および第3の絶縁層70はエッチングされ、検出接続線SLSの表面を露出する。第9のビアホールV9は、第2のゲートT2gと第2の容量電極CstE2との境界に位置し、第9のビアホールV9内の第3の絶縁層70がエッチングされ、第2のゲートT2gの表面及び第2の容量電極CstE2の表面を露出する。第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4の第10のビアホールV10のベース基板10での正投影は、第2の容量電極CstE2と第3のアクティブ層T3aとの間の間隔領域42のベース基板10での正投影内に位置し、第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3の第10のビアホールV10のベース基板での正投影は、第2の容量電極CstE2の中部の切欠領域43のベース基板10での正投影内に位置する。第10のビアホールV10内の第1の絶縁層30および第3の絶縁層70は、エッチングされ、シールド層21の表面を露出する。
【0075】
第14のビアホールV14内の第3の絶縁層70はエッチングされ、第1の絶縁層30を露出する。第14のビアホールV14は、工程の対称性のために設計され、第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3のみに形成されており、ベース基板10でのその正投影は、第2の容量電極CstE2の中部の切欠領域43のベース基板10での正投影内に位置し、第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4に存在しない。以降の工程では、各サブ画素駆動回路にはいずれもアノードに接続するための第13のビアホールV13が形成される。第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4において、後に形成される第13のビアホールV13は、第3の絶縁層70のみを貫通する第6のビアホールV6を覆ってブッシュホールを形成し、第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3において、後に形成される第13のビアホールV13は、切欠領域43に位置し、第10のビアホールV10に近く、サブ画素駆動回路の工程対称性のために、第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3での第13のビアホールV13がある箇所に、第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4における第6のビアホールV6と類似する第14のビアホールV14が形成され、これにより、後に形成される第13のビアホールV13は、第14のビアホールV14を覆ってブッシュホールを形成する。第14のビアホールV14は必須ではなく、いくつかの実施例では設けられなくてもよい。
【0076】
第11のビアホールV11は第1の補助線62に位置し、すなわち、複数の第11のビアホールV11のベース基板10での正投影は、第1の補助線62のベース基板10での正投影内に落ち込む。複数の第11のビアホールV11は離間して設けられ、第11のビアホールV11内の第3の絶縁層70がエッチングされ、第1の補助線62の表面を露出する。
【0077】
複数の第12のビアホールV12は、第2の補助線63に位置し、複数の第12のビアホールV12のベース基板10での正投影は、第2の補助線63のベース基板10での正投影内に落ち込む。複数の第12のビアホールV12が離間して設けられ、第12のビアホールV12内の第3の絶縁層70がエッチングされ、第2の補助線63の表面を露出する。今回のパターニング工程の後、複数のビアパターンが表示領域DAに形成され、光透過領域TAは、ベース基板10に積層された第1の絶縁層30と第3の絶縁層70とを含む。
【0078】
図4は、本開示のいくつかの実施例に係る透明表示パネルの製造過程において、第3の金属層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図であり、図14は、図4の線A-Aに沿った断面構造概略図である。図4および図14に示すように、次に、第3の金属層80のパターンを形成し、具体的には、上記パターンが形成されたベース基板に、第3の金属フィルムを蒸着し、パターニング工程により、第3金属フィルムをパターニングして、第3の絶縁層70に第3の金属層パターンを形成する。第3の金属層80は、各画素Pに対応する第1の電源線VDDL、第2の電源線VSSL、検出線SL及び4本のデータラインDLと、各サブ画素に形成されたスイッチングトランジスタT1のソース及びドレイン(第1のソースT1s及び第1のドレインT1dともいう)、駆動トランジスタT2のソース及びドレイン(第2のソースT2s及び第2のドレインT2dともいう)、検出トランジスタT3のソース及びドレイン(第3のソースT3s及び第3のドレインT3dともいう)、第3の容量電極CstE3とを備え、図14は、図4の線A-Aに沿う断面概略図である。図4及び図14に示すように、第1のドレインT1d及び第1のソースT1sは、それぞれ第1のビアホールV1及び第2のビアホールV2によって、第1のゲートT1gの両側にある第1のアクティブ層T1aの導体化端部に電気的に接続され、スイッチングトランジスタT1を形成する。第2のドレインT2d及び第2のソースT2sは、それぞれ第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4によって、第2のゲートT2gの両側にある第2のアクティブ層T2aの導体化端部に電気的に接続され、駆動トランジスタT2を形成し、そして、第2のドレインT2dは、第3のビアホールV3によって、第1の電源接続線VDDLSに電気的に接続される。第3のドレインT3dと第3のソースT3sは、それぞれ第5のビアホールV5と第6のビアホールV6によによって、第3のゲートT3gの両側にある第3のアクティブ層T3aの導体化端部に電気的に接続され、検出トランジスタT3を形成する。また、第3のドレインT3dは、第8のビアホールV8を介して検出接続線SLSに電気的に接続され、検出線SLは、第7のビアホールを介して、検出接続線SLSに電気的に接続され、これにより、検出線は、各サブ画素駆動回路の検出トランジスタT3のドレインT3dに電気的に接続されている。第1のソースT1sは、図5の第1のノードGと理解すべきである第9のビアホールV9によって、第2のゲートT2G及び第2の容量電極CstE2に電気的に接続される。第3の容量電極CstE3は、第10のビアホールV10によって、シールド層21に電気的に接続され、第14のビアホールV14を充填する。第3の容量電極CstE3は、第2のソースT2s及び第3のソースT3sに電気的に接続されており、一体構造であってもよい。第2の電源線VSSLは、複数の第11のビアホールV11を介して、第1の補助線62に電気的に接続されており、第2の電源線VSSLの伝送抵抗を低減する。第1の電源線VDDLは、複数の第12のビアホールV12を介して、第2の補助線63に電気的に接続され、第1の電源線VDDLの伝送抵抗を低減し、第2の補助線63を介して、第1の電源接続線VDDLSを介して駆動トランジスタT2の第2のドレインT2dにVDD電圧信号を伝達する。図4に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1における第3の金属層80のパターンと、第4のサブ画素駆動回路SPC4における第3の金属層80のパターンとは、形成された検出線SLの位置に対してほぼ鏡面対称であり、第2のサブ画素駆動回路SPC2における第3の金属層80のパターンと、第3のサブ画素駆動回路SPC3における第3の金属層80のパターンとは、形成された検出線SLの位置に対してほぼ鏡面対称である。
【0079】
今回のパターニング工程の後、第3の金属層80のパターンは、表示領域DAに形成され、光透過領域TAに形成されず、光透過領域TAは、ベース基板10と、ベース基板10に設けられた第1の絶縁層30、第3の絶縁層70と、を含む。
【0080】
図15は、本開示のいくつかの実施例による透明表示パネルの製造過程において、第4の絶縁層及び平坦化層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図であり、図16は、図15の線A-Aに沿った断面構造概略図である。次に、図15及び図16に示すように、第4の絶縁層90及び平坦化層110のパターンを形成し、具体的には、上記パターンが形成されたベース基板10に、先ず、第4の絶縁フィルムを蒸着し、第4の絶縁フィルムに対するパターニング工程、例えば露光、現像、エッチング等により、各サブ画素駆動回路におけるビアホールを有する第4の絶縁層90のパターンを形成する。そして、第4の絶縁層90のパターンが形成されたベース基板10に平坦化膜を塗布し、平坦化膜に対するパターニング工程、例えば露光、現像、エッチングなどによって、平坦化層110のパターンを形成し、平坦化層110のパターンは、画素Pの表示領域DAにのみ設けられ、光透過領域TAには設けられず、平坦化層110のパターンも各サブ画素駆動回路におけるビアホールを有し、各サブ画素駆動回路において、平坦化層110のビアホールと第4の絶縁層90のビアホールとが整合し、両者が平坦化層110と第4の絶縁層90とを貫通する第13のビアホールV13を構成し、第13のビアホールV13のサイズは、他のビアホールよりも著しく大きい。いくつかの実施例において、図15及び図16に示したように、第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4において、第13のビアホールV13は、検出トランジスタT3のソースT3sの位置に位置し、具体的には、第13のビアホールV13は第6のビアホールV6を覆い、すなわち、第6のビアホールV6のベース基板10での正投影が第13のビアホールV13のベース基板10での正投影内に落ち込み、これにより、レイアウトスペースを節約し、後に形成される画素定義層の開口領域を最大限に大きくすることができる。第13のビアホールV13内の第4の絶縁層90および平坦化層110は、エッチングされ、検出トランジスタT3のソースT3sの表面を露出する。第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3において、第13のビアホールV13は、第2の容量電極CstE2の開口部43の位置に位置し、第10のビアホールV10に隣接し、いくつかの実施例において、第13のビアホールV13は第14のビアホールV14を覆い、すなわち、第14のビアホールV14のベース基板10での正投影は、第13のビアホールV13のベース基板10での正投影内に落ち込み、これにより、第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4におけるブッシュホールと類似する攻勢が形成され、工程の均一性が向上する。第13のビアホールV13内の第4の絶縁層90および平坦化層110は、エッチングされ、第3の容量電極CstE3の表面を露出する。各サブ画素駆動回路において、第13のビアホールV13は、第10のビアホールV10に隣接し、両者は第2の方向Yに面一であり、すなわち、第13のビアホールV13の中心と第10のビアホールV10の中心とを結ぶ直線は、第2の方向Yと平行である。第1のサブ画素駆動回路SPC1及び第4のサブ画素駆動回路SPC4において、第13のビアホールV13は、第10のビアホールV10よりも第2のゲート線GL2に近く、第2のサブ画素駆動回路SPC2及び第3のサブ画素駆動回路SPC3において、第13のビアホールV13は第10のビアホールV10よりも第2のゲート線GL2から遠くなる。当業者にとって理解されるように、各サブ画素駆動回路の第10のビアホールV10は、第4の絶縁層90および平坦化層110によってシールドされるべきであるが、第10のビアホールV10と第13のビアホールV13との位置関係を明確に示すために、図15では、各サブ画素駆動回路の第10のビアホールV10を点線で図示した。図15に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1における第4の絶縁層90及び平坦化層110のパターンと、第4のサブ画素駆動回路SPC4における第4の絶縁層90及び平坦化層110のパターンとは、検出線SLの位置に対して略鏡像対称であり、第2のサブ画素駆動回路SPC2における第4の絶縁層90及び平坦化層110のパターンと、第3のサブ画素駆動回路SPC3における第4の絶縁層90及び平坦化層110のパターンとは、検出線SLの位置に対して略鏡像対称である。今回のパターニング工程の後、光透過領域TAは、ベース基板10上に積層された第1の絶縁層30、第3の絶縁層70、第4の絶縁層90を含む。
【0081】
図17は、本開示の実施例に係る透明表示パネルの製造過程において、アノード層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図であり、図18は、図17の線A-Aに沿った断面構造概略図である。次に、図17および図18に示すように、アノード層120のパターンを形成する。具体的には、上記パターンが形成されたベース基板に、導電性薄膜、例えばアルミニウム、ITO、アルミニウムという積層構造を積層し、パターニング工程により、透明導電性薄膜をパターニングして、平坦化層110にアノード層120のパターンを形成し、アノード層120は、少なくとも各サブ画素の発光素子Dのアノード1200、すなわち、第1のサブ画素の第1の発光素子の第1のアノード1201、第2のサブ画素の第2の発光素子の第2のアノード1202、第3のサブ画素の第3の発光素子の第3のアノード1203、第4のサブ画素の第4の発光素子の第4のアノード1204を含む。各サブ画素駆動回路における駆動トランジスタT2のソースT2s、検出トランジスタT3のソースT3s及び第3の容量電極CstE3は、互いに接続された一体構造であり、各サブ画素において、アノード1200は、対応サブ画素駆動回路における第13のビアホールV13(ここではアノードビアホールV13とも呼ぶ)によって一体構造に電気的に接続され、これにより、各サブ画素のアノード1200とそのサブ画素駆動回路の駆動トランジスタT2のソースT2sとの電気的接続が実現され、図17において、各サブ画素駆動回路の第13のビアホールV13はアノード1200によってシールドされるべきであるが、第13のビアホールV13とアノード1200との位置関係を明確にするために、図17では、各サブ画素駆動回路の第13のビアホールV13を点線パターンで示している。いくつかの実施例では、4つのアノード1200はいずれも表示領域DA内に位置し、各アノード1200は矩形状であってもよく、4つのアノード1200は表示領域DA内で2×2マトリクス状に配列される。いくつかの実施例において、図17及び図18に示すように、第1のアノード1201は、左上に位置し、第1のサブ画素駆動回路SPC1の第13のビアホールV13を介して第1のサブ画素駆動回路SPC1の検出トランジスタT3のソースT3sに電気的に接続され、第2のアノード1202は、左下に位置し、第2のサブ画素駆動回路SPC2の第13のビアホールV13を介して第2のサブ画素駆動回路SPC2の第3の容量電極CstE3に電気的に接続され、第3のアノード1203は、右下に位置し、第3のサブ画素駆動回路SPC3の第13のビアホールV13を介して第3のサブ画素駆動回路SPC3の第3の容量電極CstE3に電気的に接続され、第4のアノード1204は、右上に位置し、第4のサブ画素駆動回路SPC4の第13のビアホールV13を介して第4のサブ画素駆動回路SPC4の検出トランジスタT3のソースT3sに電気的に接続されている。
【0082】
いくつかの可能な実施例に、表示領域DAにおけるアノード1200の配置方式は、実際の要求に応じて調節されてもよく、本開示では具体的に限定しない。光透過領域TAの光透過率を保障するために、アノード層120は、通常、光透過領域TAに設けられず、今回のパターニング工程後、光透過領域TAの膜層構造は変化しない。
【0083】
図19は、本開示のいくつかの実施例に係る透明表示パネルの製造過程において、画素定義層、発光材料層、カソード及び封止層のパターンを形成した後の単一画素の平面構造概略図であり、図20は、図19の線A-Aに沿った断面構造概略図であり、明瞭化のために、図19では、画素定義層、発光材料層、カソード及び封止層パターンを省略し、画素定義層の開口のみを示し、画素定義層、発光材料層、カソード及び封止層は、図20に具現されたものである。図19図20に示すように、画素定義層、発光材料層、カソード、及び封止層のパターンを形成し、具体的には、前記パターンが形成されたベース基板10に画素定義膜層を塗布し、マスク、露光、及び現像工程によって画素定義層130のパターンを形成し、画素定義層130は、各サブ画素のアノード1200に対応する開口1300、すなわち、第1のアノード1201、第2のアノード1202、第3のアノード1203、及び第4のアノード1204にそれぞれ対応する第1の開口1301、第2の開口1302、第3の開口1303、及び第4の開口1304を有する。第1の開口1301、第2の開口1302、第3の開口1303、第4の開口1304は、それぞれ第1の発光素子、第2の発光素子、第3の発光素子および第4の発光素子の発光領域を制限する。各開口1300のベース基板10での正投影は、その対応アノード1200のベース基板10での正投影内に落ち込み、各開口1300は、その対応アノード1200の一部を露出させる。その後、いくつかの実施例において、発光材料層140が、前述のように形成された開口1300内に形成され、対応アノード1200に電気的に接続される。選択的には、他の実施例において、開口1300を有する画素定義層130が形成された後のベース基板10の上面のほぼ全面に発光材料層140を蒸着し、開口1300内に位置する発光材料層140が各サブ画素の発光領域に対応するようにしてもよい。次に、カソードフィルムを堆積し、パターニング工程によりカソード層150のパターンを形成し、カソード層150は、少なくもと各サブ画素の発光素子Dのカソードを含み、カソード層150は、発光材料層140及び第2の電源線VSSLにそれぞれ電気的に接続される。いくつかの実施例において、図19および図20に示すように、各サブ画素の発光素子Dのカソードは一体構造であり、いくつかの実施例によっては、複数の画素Pの各サブ画素の発光素子Dのカソードはすべて一体に形成され、一体構造であり、複数の画素Pの光透過領域TAおよび表示領域DAを覆う。続いて、カソード層150に、例えば、無機材料/有機材料/無機材料の積層構造からなる封止層160を形成する。いくつかの実施例において、カソード層150は、複数の方式、例えばレーザ穿孔によって、第2の電源線VSSLに電気的に接続されてもよく、いくつかの実施例において、カソード層150は、ビアホールによって、第2の電源線VSSLに電気的に接続されてもよく、ビアホールにおいて、アノード層によって接続電極を形成し、第2の電源線VSSLおよびカソードに電気的に接続される。いくつかの実施例において、カソード150は、ベース基板10をほぼ全面的に覆い、表示パネルの周辺領域には周辺配線が存在し、周辺配線にはVSS電圧信号も提供され、表示パネルの周辺領域では、カソード層150と周辺配線も電気的に接続される。今回の工程後、いくつかの実施例において、光透過領域TAは、ベース基板10と、ベース基板10上に設けられる第1の絶縁層30、第3の絶縁層70、第4の絶縁層90、カソード層150及び封止層160を含むことができる。当業者にとって理解されるように、光透過領域TAにおける第1の絶縁層30、第3の絶縁層70、第4の絶縁層90、カソード層150及び封止層160はいずれも必須ではなく、いくつかの実施例では、上記各層の形成工程において、実際の必要に応じて光透過領域TAにおける上記層を除去してもよい。
【0084】
以上により、透明表示パネルの画素構造が基本的に完成する。図4及び図10に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3及び第4のサブ画素駆動回路SPC4のそれぞれにおいて、第2の方向Yにおいて、蓄積容量Cstが基本的にサブ画素駆動回路の中部に位置し、スイッチングトランジスタT1及び検出トランジスタT3がそれぞれ蓄積容量Cstの両側に位置し、第1のゲート線GL1は、スイッチングトランジスタT1の蓄積容量Cstから遠い側に位置し、第2のゲート線GL2は、検出トランジスタT3の蓄積容量Cstから遠い側に位置する。第1の方向Xに沿った単一画素の両端部の間において、第1のゲート線GL1及び第2のゲート線GL2は、いずれも第1の方向に直線に延長され、光透過領域TA及び表示領域DAを含む画素Pの両側に位置し、これにより、光透過領域のサイズを確保しながら、ゲート線の屈曲による伝送抵抗の増加の問題を回避する。
【0085】
具体的には、図4及び図10に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3及び第4のサブ画素駆動回路SPC4のそれぞれにおいて、スイッチングトランジスタT1は、サブ画素駆動回路SPC1における前記第1のゲート線GL1に近い部分に位置し、スイッチングトランジスタT1の第1のドレインT1d、第1のゲートT1g及び第1のソースT1sは、第2の方向Yに第1のゲート線GL1から順次に離れて位置している。第1の方向Xに延びる第1のゲートT1gは、第2の方向Yに延びる第1のゲート接続線64によって第1のゲート線GL1に電気的に接続されている。具体的には、第1のゲートT1gは、接続端部T1g1と自由端部T1g2とを含み、第1のゲート接続線64は、第1の端部641と第2の端部642とを含む。第1のゲート接続線64の第1の端部641は、第1のゲート線GL1に電気的に接続され、第1のゲート接続線64の第2の端部642は、第1のゲートT1gの接続端部T1g1に電気的に接続される。いくつかの実施例において、第1のゲートT1g1、第1のゲート接続線64及び第1のゲート線GL1は、一体構造である。このような設計は、第1のゲート接続線64を導入して第1のゲート線GL1と第1のゲートT1gを接続することにより、第1のゲート線GL1が第1のドレインT1d及び第1のソースT1sの間に直接穿設される屈曲設計を回避し、光透過領域のサイズを確保すると共に、ゲート線の屈曲による伝送抵抗の増大という問題を回避する。
【0086】
図4及び図10に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1において、第1のゲートT1gの自由端部T1g2が接続端部T1g1よりも前記第1のデータラインDL1に近く、第1のドレインT1dが第1のゲート接続線64よりも第1のデータラインDL1に近いので、第2の方向Yに延長された第1のゲート接続線64と、第1のデータラインDL1に接続された第1のドレインT1dとが重なる領域がなく、信号クロストークを防止することができる。
【0087】
第2のサブ画素駆動回路SPC2において、第1のゲートT1gの自由端部T1g2が接続端部T1g1よりも第2のデータラインDL2に近く、第1のドレインT1dが第1のゲート接続線64よりも第2のデータラインDL2に近いので、第2の方向Yに延長された第1のゲート接続線64と、第2のデータラインDL2に接続された第1のドレインT1sとが重なる領域がなく、信号のクロストークを防止することができる。
【0088】
第3のサブ画素駆動回路SPC3において、第1のゲートT1gの自由端部T1g2が接続端部T1g1よりも前記第3のデータラインDL3に近く、第1のドレインT1dが第1のゲート接続線64よりも第3のデータラインDL3に近いので、第2の方向Yに延長された第1のゲート接続線64と第3のデータラインDL3に接続された第1のドレインT1sとが重なる領域がなく、信号のクロストークを防止することができる。
【0089】
第4のサブ画素駆動回路SPC4において、第1のゲートT1gの自由端部T1g2が接続端部T1g1よりも第4のデータラインDL4に近く、第1のドレインT1dが第1のゲート接続線64よりも第4のデータラインDL4に近いので、第2の方向Yに延長された第1のゲート接続線64と第4のデータラインDL3に接続された第1のドレインT1sとが重なる領域がなく、信号のクロストークを防止することができる。
【0090】
いくつかの実施例において、例えば図4及び図10に示すように、第1のサブ画素駆動回路SPC1、第2のサブ画素駆動回路SPC2、第3のサブ画素駆動回路SPC3、及び第4のサブ画素駆動回路SPC4のそれぞれにおいて、検出トランジスタT3がサブ画素駆動回路における前記第2のゲート線GL2に近い部分に位置し、検出トランジスタT3の第3のドレインT1d、第3のゲートT3g及び第3のソースT3sが第2の方向Yに第2のゲート線GL2から順次に遠くなって設けられている。第1の方向Xに延びる第3のゲートT3gは、第2の方向Yに延びる第2のゲート接続線65によって第2のゲート線GL2に電気的に接続されている。具体的には、第3のゲートT3gは接続端部T3g1及び自由端部T3g2を含み、第2のゲート接続線65は第1の端部651及び第2の端部652を含む。第2のゲート接続線65の第1の端部651は、第2のゲート線GL2に電気的に接続され、第2のゲート接続線65の第2の端部652は、第3のゲートT3gの接続端部T3g1に電気的に接続されている。いくつかの実施例において、第3のゲートT3g、第2のゲート接続線65、及び第2のゲート線GL2は、一体構造である。このような設計は、第2のゲート接続線65を導入して第2のゲート線GL2と第3のゲートT3gを接続することにより、第2のゲート線GL2が第3のドレインT3d及び第3のソースT3sの間に直接穿設される屈曲設計を回避し、光透過領域のサイズを確保すると共に、ゲート線の屈曲による伝送抵抗の増大という問題を回避する。
【0091】
図4及び図10に示したように、第1のサブ画素駆動回路SPC1において、第3のゲートT3gの自由端部T3g2が接続端部T3g1よりも検出線SLに近く、第3のドレインT3dが第2のゲート接続線65よりも検出線SLに近いので、第2の方向Yに延長された第2のゲート接続線65と第3のドレインT3d及び検出線SLに接続された検出接続線SLSとが重なる領域がなく、信号クロストークを防止することができる。
【0092】
第2のサブ画素駆動回路SPC2において、第3のゲートT3gの自由端部T3g2は接続端部T3g1よりも検出線SLに近く、第3のドレインT3dは第2のゲート接続線65よりも検出線SLに近いので、第2の方向Yに延長された第2のゲート接続線65は検出線SLから相対的に遠くなり、信号クロストークを減らすことができる。
【0093】
第3のサブ画素駆動回路SPC3において、第3のゲートT3gの自由端部T3g2が接続端部T3g1よりも検出線SLに近く、第3のドレインT3dが第2のゲート接続線65よりも検出線SLに近いので、第2の方向Yに延長された第2のゲート接続線65が検出線SLから相対的に遠くなり、信号クロストークを減らすことができる。
【0094】
第4のサブ画素駆動回路SPC4において、第3のゲートT3gの自由端部T3g2が接続端部T3g1よりも検出線SLに近く、第3のドレインT3dが第2のゲート接続線65よりも検出線SLに近いので、第2の方向Yに延長された第2のゲート接続線65と第3のドレインT3d及び検出線SLに接続された検出接続線SLSとが重なる領域がなく、信号クロストークを避けることができる。
【0095】
いくつかの実施例においては、図4及び図10に示すように、各サブ画素駆動回路において、サブ画素駆動回路の第2の方向Yの中心線のベース基板10での正投影は、スイッチングトランジスタT1のベース基板10での第1のゲートT1gの正投影と交差し、サブ画素駆動回路の第2の方向Yの中心線のベース基板10での正投影は、検出トランジスタT3の第3のゲートT3gのベース基板10での正投影とも交差する。
【0096】
第1のサブ画素駆動回路SPC1において、第1のゲート接続線64及び第2のゲート接続線65は、第1のサブ画素駆動回路SPC1における第2の電源線VSSLに近い縁部に位置し、すなわち、第1のゲート接続線64及び第2のゲート接続線65は、第1のサブ画素駆動回路SPC1の第2の方向Yの中心線の一側、例えば、第2の電源線VSSLに近い側に位置している。
【0097】
第2のサブ画素駆動回路SPC2において、第1のゲート接続線64は、第2のサブ画素駆動回路SPC2における第1の電源線VDDLに近い縁部に位置し、第2のゲート接続線65は、第2のサブ画素駆動回路SPC2における第2の電源線VSSLに近い縁部に位置し、すなわち、第1のゲート接続線64及び第2のゲート接続線65は、第2のサブ画素駆動回路SPC2の第2の方向Yの中心線の両側に位置する。
【0098】
第3のサブ画素駆動回路SPC3において、第1のゲート接続線64は、第3のサブ画素駆動回路SPC3における第2の電源線VSSLに近い縁部に位置し、第2のゲート接続線65は、第3のサブ画素駆動回路SPC3における第1の電源線VDDLに近い縁部に位置し、すなわち、第1のゲート接続線64及び第2のゲート接続線65は、第2の方向Yに沿った第3のサブ画素駆動回路SPC3の中心線の両側に位置する。
【0099】
第4のサブ画素駆動回路SPC4において、第1のゲート接続線64及び第2のゲート接続線65は、第4のサブ画素駆動回路SPC4における第1の電源線VDDLに近い縁部に位置し、すなわち、第1のゲート接続線64及び第2のゲート接続線65は、第4のサブ画素駆動回路SPC4の第2の方向Yの中心線の一側、例えば、第1の電源線VDDLに近い側に位置している。
【0100】
いくつかの実施例において、図4及び図10に示すように、各サブ画素駆動回路において、検出トランジスタT3と第2のゲート線GL2との間に検出接続線SLSが形成されている。そのため、検出トランジスタT3の第3のゲートT3gと第2のゲート線GL2との間の距離は、検出トランジスタT1の第1のゲートT1gと第1のゲート線GL1との間の距離よりも大きい。すなわち、各サブ画素駆動回路において、第2のゲート接続線65の長さは、第1のゲート接続線64の長さよりも長くなっている。
【0101】
いくつかの実施例において、図4及び図10に示すように、各サブ画素駆動回路のスイッチングトランジスタT1の第1のゲートT1gは、第1の方向Xに延長され、第1のゲート線GL1からの距離が基本的に等しく、すなわち、各サブ画素駆動回路の第1のゲートT1gは第1のゲート線GL1と平行な同一直線上に位置する。各サブ画素駆動回路の検出トランジスタT3の第3のゲートT3gは、第1の方向Xに延び、第2のゲート線GL2からの距離が略等しくなり、すなわち、各サブ画素駆動回路の検出トランジスタT3の第3のゲートT3gは、第2のゲート線GL2と平行な同一直線上に位置している。
【0102】
いくつかの実施例では、画素Pの光透過領域TAは、対応第1のゲート線GL1、第2のゲート線GL2、第2の電源線VSSL、及び画素Pに隣接する別の画素Pに対応する第1の電源線VDDLによって囲まれる。
【0103】
本開示のいくつかの実施例は、電子装置、具体的には透明電子装置を提供し、上述の実施例のいずれかに記載の透明表示パネルを含む。前記透明電子装置は、透視用のショーウインドウ、交通手段の車両の窓など、透視及び表示機能を有する製品又は部品に用いることができる。
【0104】
以上の説明は、本開示の好適な実施例及びその応用技術の原理の説明に過ぎない。本開示に係る発明の範囲は、上記技術特徴の特定な組合せの技術案に過ぎず、本発明の思想から逸脱さず上記技術特徴またはその均等特徴の組合せからなる他の技術案も含む。例えば、上記特徴と本開示に開示される(これに限らず)同様な機能を有する技術特徴とを互いに交換してなる技術案も含む。
【符号の説明】
【0105】
10 ベース基板
20 第1の金属層
21 シールド層
30 第1の絶縁層
40 アクティブ材料層
41 アクティブ層
42 間隔領域
43 切欠領域
50 第2の絶縁層
60 第2の金属層
61 ゲート
62 第1の補助線
63 第2の補助線
64 第1のゲート接続線
65 第2のゲート接続線
70 第3の絶縁層
80 第3の金属層
81 第1の電極
90 第4の絶縁層
100 透明表示パネル
110 第5の絶縁層
120 第1の電極層
130 画素定義層
140 発光材料層
150 第2の電極層
160 封止層
161 第1の無機層
162 有機層
163 第2の無機層
170 封止カバー
641 第1の端部
642 第2の端部
651 第1の端部
652 第2の端部
1200 アノード
1201 第1のアノード
1202 第2のアノード
1300 開口
1301 第1の開口
1302 第2の開口
1303 第3の開口
1304 第4の開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20