(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】丸鋸刃用ブレードマウントを備えた丸鋸、及び丸鋸に丸鋸刃を取り付ける方法
(51)【国際特許分類】
B27B 9/02 20060101AFI20240806BHJP
B23D 47/00 20060101ALI20240806BHJP
B23B 31/06 20060101ALI20240806BHJP
B23D 61/02 20060101ALI20240806BHJP
B27B 9/00 20060101ALN20240806BHJP
【FI】
B27B9/02
B23D47/00 Z
B23B31/06
B23D61/02 A
B27B9/00 A
(21)【出願番号】P 2022577519
(86)(22)【出願日】2021-06-23
(86)【国際出願番号】 EP2021067116
(87)【国際公開番号】W WO2021259983
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2022-12-16
(32)【優先日】2020-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518361790
【氏名又は名称】フェスツール ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100175617
【氏名又は名称】三崎 正輝
(72)【発明者】
【氏名】マルティン ヴェルバッハ
(72)【発明者】
【氏名】トビアス ヘーファー
【審査官】石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭52-139483(JP,U)
【文献】英国特許出願公開第02408709(GB,A)
【文献】米国特許第05406752(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0197208(US,A1)
【文献】特許第5036805(JP,B2)
【文献】特許第4964642(JP,B2)
【文献】特許第5275044(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27B 9/02
B23D 47/00
B23B 31/06
B23D 61/02
B27B 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト回転軸を中心に回転するように構成されたモータシャフトを含むモータと、
前記モータシャフトが前記シャフト回転軸を中心に回転する時に、前記モータからトルクを受領するように構成されたアーバと、
前記アーバに動作可能に取り付けられるブレードマウントであって、前記ブレードマウントは、前記アーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付けるように構成され、前記ブレードマウントは内フランジを含み、前記内フランジは、前記モータに背を向け、前記丸鋸刃が丸鋸に選択的に動作可能に取り付けられる時に、前記丸鋸刃に接触するように構成される内フランジ刃接触面を含み、更に前記内フランジは、前記モータから離れ、前記内フランジ刃接触面からも離れる方向に突出する、何らかの構造を持たない、ブレードマウントと、
を備え
、
前記ブレードマウントは、外フランジ、及び前記アーバ上に前記外フランジを動作可能に保持する締結具を更に含み、
前記内フランジは、前記内フランジ刃接触面から前記内フランジの中に延在する、内フランジ凹部領域を更に含み、
前記外フランジは、外フランジ刃接触面、及び前記外フランジ刃接触面から突出する外フランジ突出領域を含み、
前記内フランジ凹部領域は、前記外フランジ突出領域を受領するように寸法決めされ、
前記内フランジは、前記シャフト回転軸方向において前記外フランジ突出領域に対向する表面を含む、丸鋸。
【請求項2】
前記内フランジ刃接触面は、前記丸鋸刃の平面刃面と対面接触するように構成される、請求項1に記載の丸鋸。
【請求項3】
前記内フランジは、前記アーバから半径方向に延在する、請求項1又は2に記載の丸鋸。
【請求項4】
前記内フランジは、前記ブレードマウントが前記アーバに前記丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける時に、前記外フランジに対して前記モータの近位に位置付けられる、
請求項1~3のいずれか1項に記載の丸鋸。
【請求項5】
前記内フランジは、前記締結具を受領するように構成された中心内フランジ開口を更に含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の丸鋸。
【請求項6】
前記外フランジは、前記締結具を受領するように構成された中心外フランジ開口、及び前記締結具の締結具頭部を受領するように構成された外フランジ凹部領域を含み、更に前記外フランジ凹部領域は、前記締結具が前記中心外フランジ開口を通って延在するのを許容するように、及び前記締結具頭部が前記中心外フランジ開口を通って延在するのを抑制するように、寸法決めされた外フランジ肩部を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の丸鋸。
【請求項7】
前記外フランジ刃接触面及び前記外フランジ凹部領域は、前記外フランジの反対側面である、
請求項6に記載の丸鋸。
【請求項8】
前記外フランジは、前記ブレードマウントが、前記アーバに前記丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける時に、前記内フランジに対して前記モータの遠位に位置付けられる、
請求項1~7のいずれか一項に記載の丸鋸。
【請求項9】
前記ブレードマウントは、前記アーバに前記丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける時に、前記丸鋸刃の中心開口の中に延在する前記内フランジの部分はない、請求項1~
8のいずれか一項に記載の丸鋸。
【請求項10】
丸鋸のアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける方法であって、前記丸鋸はブレードマウントを含み、前記ブレードマウントは、前記アーバに動作可能に取り付けられ、内フランジ刃接触面を画定する内フランジを含み、
前記丸鋸刃の内平面刃面が、前記内フランジ刃接触面と対面接触するように、また前記丸鋸刃の中心開口は、前記内フランジから突出する何らかの構造を持たないように、前記丸鋸刃の前記中心開口を前記内フランジと動作可能に位置合わせすることと、
外フランジの外フランジ刃接触面が、前記丸鋸刃の外平面刃面と対面接触するように、また前記外フランジの外フランジ突出領域が、前記丸鋸刃の前記中心開口を通って前記内フランジの内フランジ凹部領域の中に延在もするように、前記ブレードマウントの前記外フランジを位置付けることと、
前記アーバ上に前記外フランジを締結具で動作可能に保持することと、
を備える、方法。
【請求項11】
前記動作可能に位置合わせすることは、前記内フランジ刃接触面の内フランジ平面内で、前記刃及び前記内フランジの少なくとも一方を、前記刃及び前記内フランジの他方に対して動作可能に並進することを含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記内平面刃面は、前記動作可能に並進する少なくとも1つの接触時間枠の間に、前記内フランジ刃接触面と対面接触する、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記内平面刃面全体は、前記接触時間枠の間に前記内フランジ刃接触面と対面接触する、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
前記接触時間枠は、前記中心開口と前記内フランジとの間で動作可能に位置合わせするより少なくとも部分的に前である、
請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記動作可能に位置合わせすることに続いて、前記内フランジ刃接触面は、前記丸鋸刃の前記中心開口から半径方向に延在する、
請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記動作可能に位置合わせすることに続いて、前記外フランジ刃接触面は、前記丸鋸刃の前記中心開口から半径方向に延在する、
請求項10~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記位置付けることに続いて、前記外フランジは、前記内フランジに対して前記丸鋸のモータの遠位に位置付けられる、
請求項10~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記動作可能に保持することは、前記内フランジと前記外フランジとの間で前記丸鋸刃を圧縮することを含む、
請求項10~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記動作可能に保持することは、前記内フランジの中心内フランジ開口を通って、また前記外フランジの中心外フランジ開口も通って、前記締結具を延在することを含む、
請求項10~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記位置合わせすることは、前記内フランジに対する前記丸鋸刃の半径方向の動きのみを介して位置付けることを含む、
請求項10~19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月25日に出願された米国仮特許出願第63/044,034号の優先権を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に丸鋸刃用ブレードマウントを含む丸鋸、及び/又は丸鋸に丸鋸刃を取り付ける方法に関する。
【背景技術】
【0003】
丸鋸は、被加工物を切断するために回転丸鋸刃を利用する。丸鋸は、概して丸鋸刃の研磨、丸鋸刃の交換、及び/又は特別仕様の丸鋸に丸鋸刃を動作可能に取り付けることなどを許容するために、丸鋸に丸鋸刃を選択的に取り付け、丸鋸から丸鋸刃を分離し得るように構成される。丸鋸内の丸鋸刃のための隙間は、比較的緊密であることがある。その結果、場合によって、従来の取付機構を利用する特定の丸鋸に特定の丸鋸刃を取り付け、及び/又は特定の丸鋸から特定の丸鋸刃を取り外すことが課題であることがある。従って、ブレードマウントを含む改良された丸鋸、及び/又は丸鋸に丸鋸刃を取り付ける改良された方法が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
丸鋸刃用ブレードマウントを含む丸鋸及び丸鋸に丸鋸刃を取り付ける方法が、本明細書に開示される。丸鋸は、モータと、アーバと、ブレードマウントとを含む。モータは、シャフト回転軸を中心に回転するように構成されたモータシャフトを含む。アーバは、モータシャフトがシャフト回転軸を中心に回転する時に、モータからトルクを受領するように構成される。ブレードマウントは、アーバに動作可能に取り付けられ、アーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付けるように構成される。ブレードマウントは、モータに背を向け、丸鋸刃が丸鋸に選択的に動作可能に取り付けられる時に、丸鋸刃に接触するように構成される、内フランジ刃接触面を含む内フランジを含む。内フランジは、モータから離れ、また内フランジ刃接触面からも離れる方向に突出する、何らかの構造を持たない。
【0005】
方法は、丸鋸刃の内平面刃面が、内フランジのブレードマウントの内フランジ刃接触面と対面接触するように、丸鋸刃の中心開口を丸鋸の内フランジと動作可能に位置合わせすることを含む。動作可能に位置合わせすることは、丸鋸刃の中心開口が、内フランジから突出する何らかの構造を持たないように、動作可能に位置合わせすることも含む。方法は、外フランジの外フランジ刃接触面が、丸鋸刃の外平面刃面と対面接触するように、また外フランジの外フランジ突出領域が丸鋸刃の中心開口を通って内フランジの内フランジ凹部領域の中にも延在するように、ブレードマウントの外フランジを位置付けることも含む。方法は、アーバ上に外フランジを締結具で動作可能に保持することを更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】本開示による丸鋸の例の、より模式的でない上部輪郭図である。
【
図3】本開示による丸鋸の例の、より模式的でない右側面図である。
【
図4】本開示による丸鋸の例の、より模式的でない左側面図である。
【
図5】本開示による丸鋸の例の、別のより模式的でない左側面図である。
【
図6】本開示による丸鋸の例の、別のより模式的でない左側面図である。
【
図7】本開示による丸鋸の例の、より模式的でない正面図である。
【
図8】本開示による丸鋸の例の、より模式的でない背面図である。
【
図9】本開示による丸鋸の例の、より模式的でない上面図である。
【
図10】本開示による丸鋸の例の、より模式的でない底面図である。
【
図11】本開示による丸鋸と共に利用されてもよい、アーバ、ブレードマウント、及び丸鋸刃の例の模式図である。
【
図12】本開示による丸鋸の例の、部分的に分解されたより模式的でない斜視図である。
【
図13】
図3の13-13線に沿って切り取った、
図3の丸鋸の断面図である。
【
図14】本開示によるアーバ、ブレードマウント、及び丸鋸刃の分解図である。
【
図15】
図14のアーバ、ブレードマウント、及び丸鋸刃の組立図である。
【
図16】
図15の16-16線に沿って切り取った、
図15のアーバ、ブレードマウント、及び丸鋸刃の断面図である。
【
図17】本開示による、丸鋸のアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける方法の例を例示する流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1~17は、本開示による丸鋸10及び/又は方法1000の例を提供する。類似の又は少なくとも実質的に類似の目的を果たす要素は、
図1~17のそれぞれに同じ番号でラベル付けされており、これらの要素は、
図1~17のそれぞれを参照して本明細書に詳しく検討されないことがある。同様に、全ての要素が、
図1~17のそれぞれにラベル付けされているわけではないが、それに関連した参照番号は、一貫性を保つために本明細書で利用されていることがある。
図1~17の1つ又は複数を参照して本明細書で検討される要素、構成要素、及び/又は特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、
図1~17のいずれかに含まれ、及び/又は
図1~17のいずれかと共に利用されてもよい。
【0008】
概して、特定の実施形態に含まれる傾向がある要素は、実線で例示されている一方で、任意である要素は、破線で例示されている。しかし実線で示された要素は、全ての実施形態に必要不可欠でないことがあり、一部の実施形態では、本開示の範囲から逸脱することなく割愛されてもよい。
【0009】
図1は、本開示による丸鋸10の例の模式図である一方で、
図2~10は、プランジソー30の形の、本開示による丸鋸10の例のより模式的でない図である。より詳細には、
図2は丸鋸10の上部輪郭図を例示し、
図3は丸鋸10の右側面図を例示する。
図4は、完全に降下された配向52にある丸鋸を例示する丸鋸10の左側面図を例示し、
図5は、完全に格納された配向54にある丸鋸を例示する丸鋸10の左側面図を例示し、
図6は、数個のカバーが取り外された
図5の左側面図を例示する。
図7は丸鋸10の正面図であり、
図8は丸鋸10の背面図であり、
図9は丸鋸10の上面図であり、
図10は丸鋸10の底面図である。
【0010】
図1~10によって集合的に例示されたように、丸鋸10は、回転シャフト軸94を中心に回転するように構成されたモータシャフト92を含むモータ90を含む。丸鋸10は、モータシャフト92がシャフト回転軸を中心に回転する時に、モータ90からトルクを受領するように構成されたアーバ100も含む。
図1に破線、
図3~8及び10に実線で例示されたように、丸鋸10は、丸鋸刃200も含んでもよい。丸鋸刃200は、存在する時に、アーバ100を介して丸鋸に動作可能に取り付けられてもよく、及び/又はアーバと共に回転運動するように構成されてもよい。丸鋸刃200の回転は、
図1に模式的に例示されたように、丸鋸刃で被加工物98を切断するのを促進してもよい。
【0011】
丸鋸10は、被加工物を切断するために丸鋸刃200を利用するように適合され、構成され、設計され、及び/若しくは構築された、あらゆる適切な型又は様式の丸鋸を含んでもよい。丸鋸10の例は、
図1に模式的に例示されたように、携帯用丸鋸12、マイターソー14、ラジアルアームソー16、テーブルソー18、チョップソー20、アップカットソー22、パネルソー24、プランジソー30、トラックソー40、及び/又はベベルソー50を含む。一部の例では、丸鋸10は、複数の上記の鋸からの構造及び/若しくは特徴を含んでもよく、並びに/又は複数の上記の鋸の機能性を組み込んでもよい。例として、また本明細書により詳しく検討されたように、所与の丸鋸10は、携帯用丸鋸12、プランジソー30、トラックソー40、及び/若しくはベベルソー50であってもよく、並びに/又は携帯用丸鋸12、プランジソー30、トラックソー40、及び/若しくはベベルソー50の機能性を組み込んでもよい。従って本開示による丸鋸10は、本明細書に開示された1つ若しくは複数の特徴を含んでもよいが、丸鋸10は、本明細書に開示された特徴の全てを含む必要はない。
【0012】
モータ90は、モータシャフト92の回転のため、及び/又は丸鋸刃200の作動のために原動力を提供し得る、あらゆる適切な構造を含んでもよい。モータ90の例は、電気モータ、AC電気モータ、DC電気モータ、ブラシレスDCモータ、可変速モータ、及び/又は単一速度モータを含む。
【0013】
図1に破線、
図2、4~6及び8~9に実線で例示されたように、丸鋸10は、丸鋸を動作中に使用者によって把持され、及び/又は保持されるように構成された、把持領域60を含んでもよい。把持領域60は、存在する時に、本明細書ではハンドル若しくはハンドグリップと呼ばれてもよく、及び/又はハンドル若しくはハンドグリップであってもよい。
【0014】
また
図1に破線、
図2及び4~6に実線で例示されたように、丸鋸10は少なくとも1つのスイッチ65を含んでもよい。スイッチ65は、存在する時に、丸鋸の少なくとも1つの他の構成要素に電流を提供することを可能にし、及び/若しくは許容し、並びに/又は丸鋸のその少なくとも1つの他の構成要素の電源駆動を許容するなどのために、丸鋸の使用者によって選択的に作動されるように構成されてもよい。例として、スイッチ65の選択的作動は、丸鋸のモータ制御装置の動作を可能にし、モータ90に電流を選択的に加え、モータ制御装置がモータに電流を選択的に加えることを可能にし、及び/又はモータがモータシャフトの回転のために原動力を提供することを許容し、若しくは向けるために利用されてもよい。一部の例では、電流は、モータ90などの丸鋸の少なくとも1つの他の構成要素に電力供給し、又は直接電力供給するために利用されてもよい。一部のこのような例では、電流は、本明細書では電力信号と呼ばれることもある。一部の例では、電流は、丸鋸のモータ制御装置などの丸鋸の少なくとも1つの他の構成要素に送られる、電気データ信号であってもよい。一部のこのような例では、電流は、本明細書ではデータ信号及び/又は電気データ信号と呼ばれることもある。スイッチ65の例は、電気スイッチ、通常開いている電気スイッチ、瞬間電気スイッチ、及び/又は係止瞬間電気スイッチを含む。
【0015】
また
図1に破線、
図2~10に実線で例示されたように、丸鋸10は被加工物支持体300を含んでもよい。被加工物支持体300は、存在する時に、被加工物98を支持するように、及び/又は被加工物が切断され、若しくは別法により器具によって作用される時に、被加工物に対して丸鋸を位置付けるように構成されてもよい。例えば鋸の形の多くの丸鋸10は、ベースプレート、テーブル、靴、ラック、又はパッドの形の被加工物支持体300を含む。
【0016】
丸鋸10は、モータ90に電力供給するために、あらゆる適切な電源及び対応する電力構造を含んでもよい。電力構造の例は、
図1に例示されたように、電力供給構造70、電力コード72、及び/又は電池74を含む。
【0017】
また
図1に破線、
図2~10に実線で例示されたように、丸鋸10はブレードガード80を含んでもよい。ブレードガード80は、存在する時に、使用者と丸鋸刃との間で接触するのを防ぎ、若しくは接触する可能性を低減するなどのために、丸鋸刃200の少なくともある領域を覆うように、収納するように、及び/又は含有するように構成されてもよい。丸鋸10の一部の例では、ブレードガード80は、
図1に例示されたように、格納可能な領域82を含んでもよい。格納可能な領域は、折り畳み、回転し、及び/又は別法により丸鋸が被加工物を切断するように利用される時に、格納するように構成されてもよい。格納可能な領域82は、追加として又は別法として、格納領域82及び/又は折り畳み領域82と呼ばれることがある。
【0018】
一部の例では、検討されたように、丸鋸10はプランジソー30を含み、及び/又はプランジソー30であってもよい。プランジソー30であり、又はプランジソー30を含む丸鋸10の例では、アーバ100は、被加工物支持体300から突出する丸鋸刃200の領域を選択的に変え、及び/又は丸鋸の切断深さを選択的に変えるなどのために、被加工物支持体に対して動くように構成されてもよい。例えばアーバ100は、
図3~4及び7~8に例示されたように完全に降下された配向52と、
図5~6に例示されたように完全に格納された配向54との間の並進によって例示されたように、被加工物支持体300に対して枢動するように構成されてもよい。
【0019】
詳細な例では、被加工物支持体300は、アーバ対面側面308及びアーバ反対側面312を画定する、ベースプレート304を含み、及び/又はベースプレート304であってもよい。アーバ100は、ベースプレート・ピボット316と共に、ベースプレート・ピボット316を介して、及び/又はベースプレート・ピボット316を利用して、ベースプレート304のアーバ対面側面308に動作可能に取り付けられてもよい。このような例では、アーバ100及びベースプレート304は、完全に下降された配向52を例示する
図4に例示された構成から、完全に格納された配向54を例示する
図5に例示された構成への並進によって恐らく最良に例示されたように、ベースプレートのアーバ反対側面312上に延在する丸鋸刃200の領域320を選択的に変えるなどのために、互いに対して、ベースプレート・ピボット316を中心に回転するように構成されてもよい。
【0020】
言い換えれば、アーバ100は、完全に下降された配向及び完全に格納された配向によって境界を示されてもよい、相対配向又は相対角度の範囲を通して、被加工物支持体300に対して枢動するように構成されてもよい。相対配向のこの範囲の各相対配向に対して、丸鋸刃200は、対応する量によってアーバ反対側面312上に延在してもよく、それによって対応する最大切断深さを丸鋸に提供する。
【0021】
一部の例では、検討されたように、丸鋸10はトラックソー40を含み、及び/又はトラックソー40であってもよい。トラックソー40であり、又はトラックソー40を含む丸鋸10の例では、ベースプレート304は、
図1に恐らく最良に例示されたように、トラック42の隆起した細長いリブ44を受領するように構成されることがある、リブ受領チャネル324を含んでもよい。トラック42は、本明細書では細長いトラック42と呼ばれることもあり、1つ又は複数の細長いトラック区画若しくはトラック部分46から形成されてもよく、細長いトラック区画若しくはトラック部分46は、あらゆる適切なトラック長さを画定するために互いに対して動作可能に取り付けられてもよい。トラックソー40の動作中、トラック42は、トラックの縁部がトラックソーに所望の切断線に対応するように、被加工物98に動作可能に取り付けられ、又は締め付けられてもよい。続いてトラックソーは、隆起した細長いリブ44がリブ受領チャネル324内に位置付けられるように、トラックに対して位置付けられてもよく、次いでトラックソーは、細長いトラックの長さの少なくとも一部に沿って並進されてもよく、それによって所望の切断線に沿った直線切断を生成する。
【0022】
本開示による丸鋸10は、アーバ100に動作可能に取り付けられたブレードマウント108も含み、
図11~16は、ブレードマウント108に動作可能に取り付けられ、及び/又は本開示による丸鋸刃200を保持するように利用された、アーバ100の例を強調する、丸鋸10の構成要素の例の例示である。より詳細には、
図11は、本開示による丸鋸10と共に利用されてもよいアーバ100、ブレードマウント108、及び丸鋸刃200の例の模式的例示である。
図12は、丸鋸10の例の部分分解輪郭図であり、
図13は、
図3の13-13線に沿って切り取った、
図12の丸鋸10の断面図である。
図14は、丸鋸10のアーバ100、ブレードマウント108、及び丸鋸刃200を例示する分解図であり、
図15は、
図14のアーバ、ブレードマウント、及び丸鋸刃の組立図であり、
図16は、
図15の16-16線に沿って切り取った、
図14のアーバ、ブレードマウント、及び丸鋸刃の断面図である。
【0023】
図11~16の丸鋸10は、
図1~10の丸鋸10のより詳しい及び/若しくは異なる例証、図、並びに/又は例を含んでもよく、並びに/或いは
図1~10の丸鋸10のより詳しい及び/若しくは異なる例証、図、並びに/又は例であってもよい。その結果、
図11~16の丸鋸10を参照して本明細書に開示されたあらゆる構造、機能、及び/若しくは特徴は、本開示の範囲を逸脱することなく、
図1~10の丸鋸10に含まれてもよく、並びに/又は
図1~10の丸鋸10と共に利用されてもよい。同様に、
図1~10の丸鋸10を参照して本明細書に開示されたあらゆる構造、機能、及び/若しくは特徴は、本開示の範囲を逸脱することなく、
図11~16の丸鋸10に含まれ、並びに/又は丸鋸10と共に利用されてもよい。
【0024】
図1及び11~17によって集合的に例示されたように、アーバ100及び/若しくはブレードマウント108は、丸鋸の残余部から丸鋸刃200を選択的に反復して分離することを促進するように、並びに/又は丸鋸の残余部に丸鋸刃を選択的に反復して取り付け、若しくは動作可能に取り付けることを促進するように構成されてもよい。これは、あらゆる適切な手法で達成されてもよい。例として、アーバ100は、
図1及び11に例示されたように、ネジ付きアーバ104を含み、及び/又はネジ付きアーバ104であってもよく、ブレードマウント108は、ネジ付きアーバ104に螺合されてもよい締結具168を含んでもよい。
【0025】
アーバ100は、アーバ回転軸106を中心に回転するように、又は丸鋸刃200を回転させるように構成されてもよい。アーバ回転軸106は、
図1及び13に恐らく最良に例示されたように、また本明細書により詳細に検討されたように、モータ90のモータシャフト92の回転シャフト軸94に平行であり、又は少なくとも実質的に平行であってもよい。
【0026】
図1及び11~16に例示されたように、丸鋸10はブレードマウント108を含む。ブレードマウント108は、アーバ100に動作可能に取り付けられてもよく、アーバ100によって少なくとも部分的に画定されてもよく、及び/又はアーバ100に丸鋸刃200を動作可能に取り付けるように構成されてもよい。ブレードマウント108は内フランジ112を含み、外フランジ136及び締結具168を含んでもよい。締結具168は、ネジ付きアーバ104とネジ係合し、及び/若しくはネジ付きアーバ104内でネジ係合するように、並びに/或いはアーバ100上に内フランジ112、外フランジ136、及び/若しくは丸鋸刃200を選択的に、並びに/又は動作可能に保持するように構成されてもよい。
【0027】
一部の例では、例示されたように、内フランジ112は、締結具168などによりアーバ100に動作可能に取り付けられてもよい。一部の例では、内フランジ112は、アーバ100の一部によって画定されてもよく、及び/又はアーバ100の一部を形成してもよい。
【0028】
図11~14及び16に恐らく最良に例示されたように、内フランジ112は、アーバ100及び/若しくはアーバ回転軸106から半径方向に、又はアーバ100及び/若しくはアーバ回転軸106から離れる方向に延在してもよい。
図11、13~14及び16に恐らく最良に例示されたように、内フランジ112は、中心内フランジ開口116を含み、及び/又は中心内フランジ開口116を画定してもよく、中心内フランジ開口116は、締結具168を受領するように、及び/又は締結具がそれを通過するのを許容するように構成されてもよい。例示もされているように、内フランジ112は、ブレードマウントがアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付けるために利用される時に、外フランジ136に対してモータ90の近位に位置付けられてもよい。
【0029】
また
図11~14及び16に恐らく最良に例示されたように、内フランジ112は、内フランジ刃接触面120を含み、及び/又は内フランジ刃接触面120を画定してもよく、内フランジ刃接触面120は、丸鋸刃がブレードマウント108を介して丸鋸に選択的に動作可能に取り付けられる時に、丸鋸刃200に接触するように構成されてもよい。内フランジ刃接触面120は、モータ90に背を向けてもよく、アーバ100に背を向けてもよく、及び/又はアーバ100の残余部に背を向けてもよい。内フランジ刃接触面120は、
図1、11、13及び15~16に恐らく最良に例示されたように、丸鋸刃200の内平面刃面202などの平面刃面と少なくとも部分的に、又は完全にさえも対面接触するように構成されてもよい。
【0030】
また内フランジ112は、内フランジ凹部領域128も含み、及び/又は内フランジ凹部領域128も画定してもよい。内フランジ凹部領域は、本明細書では内フランジの凹部中心領域128とも呼ばれることがある。
【0031】
本明細書でより詳細に検討されたように、内フランジ凹部領域128は、外フランジ136の外フランジ突出領域152を受け入れるように、及び/若しくは外フランジ136の外フランジ突出領域152と連動するように、寸法決めされ、並びに/又は形状化されてもよい。内フランジ凹部領域128は、最大内フランジ凹部領域寸法132を有し、及び/又は最大内フランジ凹部領域寸法132を画定してもよく、最大内フランジ凹部領域寸法132は、
図11及び16に恐らく最良に例示されたように、内フランジ刃接触面120によって画定されてもよく、内フランジ刃接触面120に平行であってもよく、及び/若しくは内フランジ刃接触面120と同一の広がりを持ってもよい、内フランジ平面124において、並びに/又は内フランジ平面124内で測定されてもよい。最大内フランジ凹部領域寸法132は、丸鋸刃200の中心開口212の最大中心開口寸法216に対応してもよい。例として、最大内フランジ凹部領域寸法132は、最大中心開口寸法216に等しくてもよく、及び/又は最大中心開口寸法216の閾値寸法公差内であってもよい。閾値寸法公差は、内フランジ凹部領域128と外フランジ突出領域152との間、及び/又は中心開口212と外フランジ突出領域152との間に摺動嵌合を提供するように選択されてもよい。このような構成は、外フランジ突出領域152が丸鋸刃200の中心開口212を通って内フランジ112の内フランジ凹部領域128の中に延在することを許容し得る。
【0032】
内フランジ112は、内フランジの残余部から離れ、若しくはモータ90から離れる方向に突出し、内フランジ刃接触面120からも離れる方向に突出する、何らかの構造を持たなくてもよい。追加として又は別法として、内フランジ112全体は、丸鋸刃200の中心開口212の外部にあってもよく、及び/又はブレードマウント108がアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける時に、中心開口の中に延在しなくてもよい。言い換えれば、内フランジ112全体は、内フランジ平面124に対してアーバ100の近位にあってもよく、及び/又は内フランジ平面に対してモータ90の近位にあってもよい。
【0033】
図13に恐らく最良に例示されたように、このような構成は、丸鋸の残余部から丸鋸刃200を分離すること、及び/若しくは丸鋸の残余部に丸鋸刃を取り付けることを許容し、並びに/又は促進する必要がある、ブレードガード80内の隙間、或いは間隔を低減してもよい。言い換えれば、ブレードマウント108は、アーバ回転軸106に平行な方向に丸鋸刃を動かす必要はない一方で、及び/又はアーバ回転軸に垂直な、若しくは少なくとも実質的に垂直な方向に丸鋸刃を動かすことのみを必要として、丸鋸から丸鋸刃を取り外すこと、及び/又は丸鋸に丸鋸刃を取り付けることを許容し、並びに/或いは促進するように構成されてもよい。ブレードマウント108は、従って丸鋸刃200の半径方向運動及び並進運動の両方を必要とする従来のブレードマウントとは対照的に、内フランジに対して丸鋸刃の半径方向運動のみを介して、丸鋸刃を取り外して交換することを許容するように構成されてもよい。
【0034】
図11、13~14及び16に恐らく最良に例示されたように、外フランジ136は、アーバ100及び/若しくはアーバ回転軸106から半径方向に、又はアーバ100及び/若しくはアーバ回転軸106から離れる方向に延在してもよい。
図11、13~14及び16に恐らく最良に例示されたように、外フランジ136は、中心外フランジ開口140を含み、及び/又は中心外フランジ開口140を画定してもよく、中心外フランジ開口140は、締結具168を受領するように、及び/又は締結具がそれを通過するのを許容するように構成されてもよい。例示もされているように、外フランジ136は、ブレードマウントがアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付けるために利用される時に、内フランジ112に対してモータ90の遠位に位置付けられてもよい。
【0035】
外フランジ136は、外フランジ凹部領域160を含み、及び/又は外フランジ凹部領域160を画定してもよく、外フランジ凹部領域160は、締結具168の締結具頭部172を受領するように形状化され、寸法決めされ、及び/又は構成されてもよい。
図11及び16に恐らく最良に例示されたように、外フランジ凹部領域160は、外フランジ肩部164を含んでもよく、外フランジ肩部164は、締結具168が中心外フランジ開口140を少なくとも部分的に通って延在することを許容するが、締結具頭部172が中心外フランジ開口を通って延在するのを抑制するように寸法決めされてもよい。このような構成は、締結具168がアーバ100の上に螺合された時に、締結具頭部172が内フランジ112と外フランジ136との間で丸鋸刃200を圧迫することを許容することがある。
【0036】
外フランジ136は、
図16に恐らく最良に例示されたように、外フランジ刃接触面144を有し、及び/又は外フランジ刃接触面144を画定してもよい。外フランジ刃接触面144は、丸鋸刃200に接触するように構成されてもよく、丸鋸刃と少なくとも部分的に対面接触するように構成されてもよく、並びに/又は丸鋸刃が丸鋸に選択的に動作可能に取り付けられる時に、丸鋸刃と及び/若しくは丸鋸刃の外平面刃面204と完全に対面接触するように構成されてもよい。外フランジ刃接触面144及び外フランジ凹部領域160は、外フランジ136の対向する、すなわち反対側の側面にあってもよい。外フランジ刃接触面144は、内フランジ刃接触面120に向かって面してもよく、アーバ100に向かって面してもよく、及び/又はブレードマウント108がアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける時に、モータ90に向かって面してもよい。
【0037】
図11、13~14、及び16に例示されたように、外フランジ136は、外フランジ突出領域152を含む。外フランジ突出領域152は、外フランジ刃接触面144から、及び/又は外フランジ凹部領域160から離れる方向に突出する。検討されたように、外フランジ突出領域152は、丸鋸刃200の中心開口212内、及び/又は内フランジ112の内フランジ凹部領域128内に受領されるように寸法決めされてもよい。これを考慮に入れて、外フランジ突出領域152の最大外フランジ突出領域寸法156は、
図11に例示されたように、丸鋸刃200の最大中心開口寸法216に、及び/又は内フランジ112の最大内フランジ凹部領域寸法132に対応してもよい。例として、外フランジ突出領域152は、最大中心開口寸法216、及び/若しくは最大内フランジ凹部領域寸法132と嵌合するように隙間がとられてもよく、最大中心開口寸法216、及び/若しくは最大内フランジ凹部領域寸法132と摺動嵌合するように寸法決めされてもよく、並びに/又は最大中心開口寸法216、及び/若しくは最大内フランジ凹部領域寸法132の摺動嵌合公差内であってもよい。最大外フランジ突出領域寸法156は、外フランジ刃接触面144によって画定されてもよく、外フランジ刃接触面144に平行であってもよく、及び/又は外フランジ刃接触面144と同一の広がりを持ってもよい、外フランジ平面148内で測定されてもよい。
【0038】
一部の例では、
図11に破線、
図14に実線で例示されたように、内フランジ112は内フランジ連動構造134を含んでもよく、外フランジ136は外フランジ連動構造166を含んでもよい。内フランジ連動構造134及び外フランジ連動構造166は、アーバ回転軸106を中心に内フランジ112に対する外フランジ136の回転に抵抗し、及び/又は外フランジ136の回転を防ぐなどのために、互いに動作可能に連動するように構成されてもよい。言い換えれば、丸鋸刃200を利用して被加工物を切断中に、モータ90のモータシャフト92の回転に応答し得るなどの、アーバ回転軸106を中心としたアーバ100の回転は、トルクをもたらすことがあり、トルクは内フランジ112に対して外フランジ136の方向を変え、及び/又は外フランジ136を回転させることがある。内フランジ連動構造134と外フランジ連動構造166との間の動作可能な係合は、このような相対運動に抵抗し、又は相対運動を遮ることがある。内フランジ連動構造134及び/又は外フランジ連動構造166の例は、あらゆる適切な非円形領域、非円筒形領域、キー付き領域、キー凹部、及び/又はキーを含む。
【0039】
図17は、本開示による、丸鋸のアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける方法1000の流れを例示する例である。
図1~16を参照して本明細書により詳細に検討されたように、丸鋸は、アーバに動作可能に取り付けられるブレードマウントを含む。ブレードマウントは、内フランジ刃接触面を画定する内フランジを含む。方法1000と共に利用され得る丸鋸の例は、丸鋸10を参照して本明細書に開示される。アーバの例は、アーバ100を参照して本明細書に開示される。ブレードマウントの例は、ブレードマウント108を参照して本明細書に開示される。内フランジ刃接触面の例は、内フランジ刃接触面120を参照して本明細書に開示される。方法1000は、1010で動作可能に位置合わせすることと、1020で位置付けることと、1030で動作可能に保持することとを含む。
【0040】
1010で動作可能に位置合わせすることは、丸鋸刃の中心開口を内フランジと動作可能に位置合わせすることを含んでもよい。これは、丸鋸刃の内平面刃面が内フランジ刃接触面と対面接触するように、動作可能に位置合わせすることを含んでもよい。追加として又は別法として、1010で動作可能に位置合わせすることは、丸鋸刃の中心開口が内フランジから突出する何らかの構造を持たないように、中心開口が、1010で動作可能に位置合わせすることに続いて、内フランジから突出する何らかの構造を持たないように、中心開口の中に延在する内フランジの部分がないように、及び/又は1010で動作可能に位置合わせすることに続いて、内フランジ刃接触面が中心開口から半径方向に延在するように、動作可能に位置合わせすることを含んでもよい。中心開口の例は、中心開口212を参照して本明細書に開示される。内平面刃面の例は、内平面刃面202を参照して本明細書に開示される。
【0041】
一部の例では、1010で動作可能に位置合わせすることは、丸鋸刃及び内フランジの一方を丸鋸刃及び内フランジの他方に対して動作可能に並進することを含んでもよい。これは、内フランジ刃接触面の内フランジ平面内で、又は一部の例では、少なく実質的に内フランジ刃接触面の内フランジ平面内のみで、動作可能に並進することを含んでもよい。追加として又は別法として、1010で動作可能に並進することは、アーバのアーバ回転軸に対して半径方向に、又は半径方向のみに、動作可能に並進することを含んでもよい。内フランジ平面の例は、内フランジ平面124を参照して本明細書に開示される。アーバ回転軸の例は、アーバ回転軸106を参照して本明細書に開示される。
【0042】
一部のこのような例では、内平面刃面は、動作可能に並進する少なくとも接触時間枠の間に、内フランジ刃接触面と対面接触する。一部のこのような例では、内平面刃面全体は、接触時間枠の間、及び/又は接触時間枠の少なくとも一部の間に、内フランジ刃接触面と対面接触する。
【0043】
接触時間枠は、1010で動作可能に位置合わせする間のあらゆる適切な時間枠、若しくは1010で動作可能に位置合わせする間の期間を含み、及び/又は1010で動作可能に位置合わせする間のあらゆる適切な時間枠、若しくは1010で動作可能に位置合わせする間の期間であってもよい。一部の例では、接触時間枠は、中心開口と内フランジとの間で動作可能に位置合わせする前、又は少なくとも部分的に前であってもよい。言い換えれば、内フランジから中心開口の中に突出する何らかの構造を持たないことにより、1010で動作可能に位置合わせすることを達成するために利用される、丸鋸刃と中心開口との間の相対運動の間に、内フランジ刃接触面が内平面刃面と接触し、対面接触し、及び/若しくは完全に接触することを許容し、並びに/又は促進することがある。
【0044】
1020で位置付けることは、外フランジの外フランジ刃接触面が、丸鋸刃の外平面刃面と対面接触するように、ブレードマウントの外フランジを位置付けることを含んでもよい。追加として又は別法として、1020で位置付けることは、外フランジの外フランジ突出領域が、丸鋸刃の中心開口を通って、及び/又は内フランジの内フランジ凹部領域の中に延在するように、位置付けることを含んでもよい。外フランジの例は、外フランジ136を参照して本明細書に開示される。外フランジ刃接触面の例は、外フランジ刃接触面144を参照して本明細書に開示される。外フランジ突出領域の例は、外フランジ突出領域152を参照して本明細書に開示される。内フランジ凹部領域の例は、内フランジ凹部領域128を参照して本明細書に開示される。
【0045】
一部の例では、1020で位置付けることに続いて、外フランジ刃接触面は、丸鋸刃の中心開口から半径方向に延在してもよい。一部の例では、1020で位置付けることに続いて、外フランジは、内フランジに対してモータの遠位に、及び/又は内フランジに対してアーバの遠位に位置付けられてもよい。
【0046】
1030で動作可能に保持することは、アーバ上に外フランジを締結具で動作可能に保持することを含んでもよい。締結具の例は、締結具168を参照して本明細書に開示される。
【0047】
一部の例では、1030で動作可能に保持することは、内フランジと外フランジとの間で丸鋸刃を圧縮することを含んでもよい。一部の例では、1030で動作可能に保持することは、締結具を内フランジの中に、及び/又はアーバの中に螺合することを含んでもよい。一部の例では、1030で動作可能に保持することは、アーバ上に内フランジを締結具で動作可能に保持することを更に含んでもよい。
【0048】
一部の例では、1030で動作可能に保持することは、内フランジの中心内フランジ開口を通って、外フランジの中心外フランジ開口も通って、締結具を延在することを含んでもよい。中心内フランジ開口の例は、中心内フランジ開口116を参照して本明細書に開示される。中心外フランジ開口の例は、中心外フランジ開口140を参照して本明細書に開示される。
【0049】
本開示では、複数の例示的な非排他的例は、方法が一連のブロック若しくはステップとして示されて記載されている、流れ図若しくはフローチャートに照らして検討され及び/又は表されてきた。添付の記載に特に明記されない限り、ブロックの順番は、複数のブロック(若しくはステップ)が異なる順番で、及び/又は同時に起きることを含み、流れ図に例示された順番と異なってもよいことは、本開示の範囲内である。
【0050】
本明細書で使用する場合、第1の実体と第2の実体との間に置かれた用語「及び/又は」は、(1)第1の実体、(2)第2の実体、並びに(3)第1の実体及び第2の実体の1つを意味する。「及び/又は」と共にリストにされた複数の実体は、同じ手法で、すなわちそのように統合された実体の「1つ又は複数」と解釈されるべきである。明確に特定された実体に関連しているかどうかに関わらず、「及び/又は」の語句によって明確に特定された実体以外の他の実体が任意に存在してもよい。従って非限定例として、「含む」などのオープンエンド言語と共に使用された時に、「A及び/又はB」の言及は、一実施形態では、Aのみ(B以外の実体を任意に含む)、別の実施形態では、Bのみ(A以外の実体を任意に含む)、尚別の実施形態では、A及びBの両方(他の実体を任意に含む)を指してもよい。これらの実体は、要素、作用、構造、ステップ、動作、値などを指してもよい。
【0051】
本明細書で使用する場合、1つ又は複数の実体のリストに関する語句「少なくとも1つ」は、実体のリストにおけるあらゆる1つ又は複数の実体から選択された少なくとも1つの実体を意味すると理解するべきだが、必ずしも実体のリスト内に明確に一覧にされたありとあらゆる実体の少なくとも1つを含まず、実体のリスト内の実体のあらゆる組み合わせを除外しない。この定義は、語句「少なくとも1つ」が指す実体のリスト内に明確に特定された実体以外の実体が、明確に特定された実体に関連するかどうかに関わらず、任意に存在し得ることも可能にする。従って非限定例として、「A及びBの少なくとも1つ」(又は同等に「A若しくはBの少なくとも1つ」、又は同等に「A及び/若しくはBの少なくとも1つ」)は、一部の実施形態では、Bが存在しない(及びB以外の実体を任意に含む)少なくとも1つの、任意に2つ以上を含むA、別の実施形態では、Aが存在しない(及びA以外の実体を任意に含む)少なくとも1つ、任意に2つ以上を含むB、尚別の実施形態では、少なくとも1つの、任意に2つ以上を含むA、並びに少なくとも1つの、任意に2つ以上を含むB(及び任意に他の実体を含む)を指してもよい。換言すると、語句「少なくとも1つ」、「1つ又は複数」並びに「及び/又は」は、動作中に結合及び分離の両方であるオープンエンドの表現である。例えば、各表現「A、B、及びCの少なくとも1つ」、「A、B、又はCの少なくとも1つ」、「A、B、及びCの1つ又は複数」、「A、B、又はCの1つ又は複数」、並びに「A、B、及び/又はC」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、A、B及びCを一緒に、並びに任意にあらゆる上記を少なくとも1つの他の実体と組み合わせることを意味してもよい。
【0052】
あらゆる特許、特許出願、又は他の参考文献が、参照により本明細書に組み込まれ、(1)本開示の組み込まれていない部分、若しくはあらゆる他の組み込まれた参考文献のいずれかと矛盾する手法で用語を定義し、及び/又は(2)本開示の組み込まれていない部分、若しくはあらゆる他の組み込まれた参考文献のいずれかと別様に矛盾する場合、本開示の組み込まれない部分が優先するものとし、本明細書における用語又は組み込まれた開示は、用語が定義されている、及び/又は組み込まれた開示が本来存在した参考文献に関してのみ優先するものとする。
【0053】
本明細書で使用する場合、用語「適合される」及び「構成される」は、要素、構成要素、又は他の主題が、所与の機能を行うように設計され及び/又は意図されることを意味する。従って用語「適合される」及び「構成される」の使用は、所与の要素、構成要素、又は他の主題が、単に所与の機能を行うことが「できる」ことを意味すると解釈されるべきではなく、要素、構成要素、及び/又は他の主題が、機能を行う目的で明確に選択され、生成され、実装され、利用され、プログラムされ、及び/又は設計されることを意味すると解釈されるべきである。要素、構成要素、及び/又は具体的な機能を行うように適合されると列記された他の列記された主題は、追加として又は別法として、その機能を行うように構成されると記載されてもよく、逆も同様であることも本開示の範囲内である。
【0054】
本明細書で使用する場合、語句「例えば」、語句「例として」、及び/又は単に用語「例」は、本開示による1つ又は複数の構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/又は方法を参照して使用する時に、記載された構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/又は方法が、本開示による構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/又は方法の例示的非排他的例であることを伝えることを意図する。従って記載された構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/又は方法は、限定し、必要であり、又は排他的/包括的であることを意図するのではなく、構造的及び/若しくは機能的に類似の並びに/又は同等の構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、並びに/又は方法を含む、他の構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、並びに/或いは方法も、本開示の範囲内である。
【0055】
本明細書で使用する場合、「少なくとも実質的に」は、程度若しくは関係を修正する時に、列記された「実質的な」程度又は関係だけでなく、列記された程度又は関係の全範囲も含んでもよい。列記された程度又は関係の実質的な量は、列記された程度又は関係の少なくとも75%を含んでもよい。例えば、ある材料から少なくとも実質的に形成された対象は、対象の少なくとも75%がその材料から形成された対象を含み、その材料から完全に形成された対象も含む。別の例では、少なくとも実質的に第2の長さと同じ長さである第1の長さは、第2の長さの75%以内である第1の長さを含み、第2の長さと同じ長さである第1の長さも含む。
【0056】
本開示による丸鋸及び方法の例示的非排他的例は、以下の列挙された段落に表されている。以下の列挙された段落を含む、本明細書に列記された方法の個々のステップが、追加として又は別法として、列記された作用を行う「ためのステップ」と呼ばれることがあることは、本開示の範囲内である。
【0057】
A0.シャフト回転軸を中心に回転するように構成されたモータシャフトを含むモータと、
モータシャフトがシャフト回転軸を中心に回転する時に、モータからトルクを受領するように構成されたアーバと、
任意に丸鋸刃であって、任意に丸鋸刃がアーバと共に回転運動するためにアーバを介して丸鋸に動作可能に取り付けられる、任意に丸鋸刃とを含む、丸鋸。
【0058】
A0.1.モータは電気モータを含む、段落A0に記載の丸鋸。
【0059】
A0.2.丸鋸は、被加工物を切断するために丸鋸を動作中に、丸鋸の使用者によって把持されるように構成された把持領域を更に含む、段落A0又はA0.1のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0060】
A0.3.丸鋸は、丸鋸の少なくとも1つの他の構成要素に電流を選択的に加えるように構成されたスイッチを更に含む、段落A0~A0.2のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0061】
A0.4.丸鋸は、1人の/その使用者と丸鋸との間の接触を防ぐように構成されたブレードガードを更に含む、段落A0~A0.3のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0062】
A0.5.ブレードガードは、丸鋸が1つの/その被加工物を切断するために利用された時に、格納するように構成された格納可能な領域を含む、段落A0.4に記載の丸鋸。
【0063】
A0.6.丸鋸は、被加工物が丸鋸によって切断される時に、被加工物及び丸鋸を互いに対して位置付けるように構成された被加工物支持体を更に含む、段落A0~A0.5のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0064】
A0.7.丸鋸は、
(i)丸鋸に電流を提供するように構成された電源コード、及び
(ii)丸鋸に電流を提供するように構成された電池のうちの少なくとも1つを更に含む、段落A0~A0.6のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0065】
A0.8.丸鋸は、
(i)携帯用丸鋸、
(ii)マイターソー、
(iii)ラジアルアームソー、
(iv)テーブルソー、
(v)チョップソー、
(vi)プランジソー、
(vii)トラックソー、
(viii)ベベルソー、
(ix)アップカットソー、及び
(x)パネルソーのうちの少なくとも1つである、段落A0~A0.7のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0066】
A0.9.丸鋸は、1つの/そのプランジソーである、段落A0~A0.8のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0067】
A0.10.プランジソーは、アーバ対面側面及びアーバ反対側面を画定するベースプレートを含む、段落A0.9に記載の丸鋸。
【0068】
A0.11.アーバは、ベースプレート・ピボットを介してベースプレートのアーバ対面側面に動作可能に取り付けられる、段落A0.10に記載の丸鋸。
【0069】
A0.12.アーバ及びベースプレートは、ベースプレートのアーバ反対側面上に延在する丸鋸刃の領域を選択的に変えるために、ベースプレート・ピボットを中心に互いに対して動作可能に回転するように構成される、段落A0.11に記載の丸鋸。
【0070】
A0.13.丸鋸は1つの/そのトラックソーである、段落A0~A0.12のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0071】
A0.14.トラックソーは、1つの/そのアーバ対面側面及び1つの/そのアーバ反対側面を画定する、1つの/そのベースプレートを含む、段落A0.13に記載の丸鋸。
【0072】
A0.15.ベースプレートは、トラックの隆起した細長いリブを受領するように構成された、リブ受領チャネルを更に含む、段落A0.14に記載の丸鋸。
【0073】
A0.16.トラックソーはトラックを更に含み、トラックは隆起した細長いリブを含む、段落A0.15に記載の丸鋸。
【0074】
A1.1.アーバは、丸鋸の残余部から丸鋸刃を選択的に反復して分離することを促進するように構成される、段落A0~A0.16のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0075】
A1.2.アーバはネジ付きアーバである、段落A0~A1.1のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0076】
A1.3.丸鋸は、アーバに動作可能に取り付けられるブレードマウントを更に含み、ブレードマウントは、アーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付けるように構成される、段落A0~A1.2のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0077】
A1.4.ブレードマウントは、内フランジ、外フランジ、及びアーバ上に外フランジを選択的に動作可能に保持する締結具の少なくとも1つを含む、段落A1.3に記載の丸鋸。
【0078】
A1.5.内フランジは、
(i)アーバに任意に締結具によって動作可能に取り付けられ、
(ii)アーバによって画定される、少なくとも一方である、段落A1.4に記載の丸鋸。
【0079】
A1.6.内フランジはアーバから半径方向に延在する、段落A1.4又はA1.5のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0080】
A1.7.内フランジは、締結具を受領するように構成された中心内フランジ開口を含む、段落A1.4~A1.6のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0081】
A1.8.内フランジは、モータに背を向け、丸鋸刃に接触するように構成され、又は丸鋸刃が丸鋸に選択的に動作可能に取り付けられる時に、丸鋸刃の平面刃面と対面接触するように構成される、内フランジ刃接触面を含む、段落A1.7に記載の丸鋸。
【0082】
A1.9.内フランジは、内フランジ刃接触面から内フランジの中に延在する、内フランジ凹部領域を更に含む、段落A1.8に記載の丸鋸。
【0083】
A1.10.内フランジ凹部領域は、外フランジの外フランジ突出領域を受領するように寸法決めされる、段落A1.9に記載の丸鋸。
【0084】
A1.11.内フランジ凹部領域は、内フランジ刃接触面によって画定された内平面内で測定された最大内フランジ凹部領域寸法を画定し、更に最大内フランジ凹部領域寸法は、丸鋸刃の最大中心開口寸法に対応する、段落A1.9又はA1.10のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0085】
A1.12.内フランジは、内フランジの残余部、内フランジ刃接触面、及びモータの少なくとも1つから離れる方向に突出する何らかの構造を持たない、段落A1.9~A1.11のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0086】
A1.12.1.ブレードマウントがアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける時に、
(i)内フランジ全体は、丸鋸刃の1つの/その中心内フランジ開口の外部にあり、
(ii)中心内フランジ開口の中に延在する内フランジの部分はない、少なくとも一方である、段落A1.9~A1.12のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0087】
A1.12.2.内フランジ刃接触面は、内フランジ平面を画定し、更に内フランジ全体は、
(i)内フランジ平面に対してアーバの近位にあり、
(ii)内フランジ平面に対してモータの近位にあるうちの少なくとも一方である、段落A1.9~A1.12.1のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0088】
A1.12.3.内フランジは内フランジ連動構造を含み、外フランジは外フランジ連動構造を含み、更に内フランジ連動構造及び外フランジ連動構造は、内フランジに対して、アーバのアーバ回転軸を中心とした外フランジの回転に抵抗するように、互いに動作可能に連動するように構成される、段落A1.9~A1.12.2のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0089】
A1.13.内フランジは、ブレードマウントがアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける時に、外フランジに対してモータの近位に位置付けられる、段落A1.4~A1.12のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0090】
A1.14.外フランジは、締結具を受領するように構成された中心外フランジ開口を含む、段落A1.4~A1.13のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0091】
A1.15.外フランジは、締結具の締結具頭部を受領するように構成された外フランジ凹部領域を含む、段落A1.14に記載の丸鋸。
【0092】
A1.16.外フランジ凹部領域は、締結具が中心外フランジ開口を通って延在するのを許容するように、及び締結具頭部が中心外フランジ開口を通って延在するのを抑制するように、寸法決めされた外フランジ肩部を含む、段落A1.15に記載の丸鋸。
【0093】
A1.17.外フランジは、丸鋸刃が丸鋸に選択的に動作可能に取り付けられる時に、丸鋸刃に接触するように任意に構成された、外フランジ刃接触面を含む、段落A1.4~A1.16のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0094】
A1.18.外フランジ刃接触面及び1つの/その外フランジ凹部領域は、外フランジの反対側面上にある、段落A1.17に記載の丸鋸。
【0095】
A1.19.外フランジは、外フランジ刃接触面から突出する、1つの/その外フランジ突出領域を更に含む、段落A1.17又はA1.18のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0096】
A1.20.外フランジ突出領域は、内フランジの1つの/その内フランジ凹部領域内に受領されるように寸法決めされる、段落A1.19に記載の丸鋸。
【0097】
A1.21.外フランジ突出領域は、外フランジ刃接触面によって画定された外平面内で測定された最大外フランジ突出領域寸法を画定し、更に最大外フランジ突出領域寸法は、丸鋸刃の1つの/その最大中心開口寸法に対応する、段落A1.19又はA1.20のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0098】
A1.22.外フランジは、ブレードマウントがアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける時に、内フランジに対してモータの遠位に位置付けられる、段落A1.4~A1.21のいずれか一項に記載の丸鋸。
【0099】
B1.丸鋸のアーバに丸鋸刃を選択的に動作可能に取り付ける方法であって、丸鋸はブレードマウントを含み、ブレードマウントは、アーバに動作可能に取り付けられ、内フランジ刃接触面を画定する内フランジを含み、
丸鋸刃の内平面刃面が、内フランジ刃接触面と対面接触するように、また丸鋸刃の中心開口が、内フランジから突出する何らかの構造を持たないように、丸鋸刃の中心開口を内フランジと動作可能に位置合わせすることと、
外フランジの外フランジ刃接触面が、丸鋸刃の外平面刃面と対面接触するように、また外フランジの外フランジ突出領域が、丸鋸刃の中心開口を通って内フランジの内フランジ凹部領域の中に延在もするように、ブレードマウントの外フランジを位置付けることと、
アーバ上に外フランジを締結具で動作可能に保持することと、を含む、方法。
【0100】
B2.動作可能に位置合わせすることは、内フランジ刃接触面の内フランジ平面内で、丸鋸刃及び内フランジの少なくとも一方を、刃及び内フランジの他方に対して動作可能に並進することを含む、段落B1に記載の方法。
【0101】
B3.内平面刃面は、動作可能に並進することの少なくとも1つの接触時間枠の間に、内フランジ刃接触面と対面接触する、段落B2に記載の方法。
【0102】
B4.内平面刃面全体は、接触時間枠の間に内フランジ刃接触面と対面接触する、段落B3に記載の方法。
【0103】
B5.接触時間枠は、中心開口と内フランジとの間で動作可能に位置合わせするより少なくとも部分的に前である、段落B3又はB4のいずれか一項に記載の方法。
【0104】
B6.動作可能に位置合わせすることに続いて、内フランジ刃接触面は、丸鋸刃の中心開口から半径方向に延在する、段落B1~B5のいずれか一項に記載の方法。
【0105】
B7.位置付けることは、内フランジに対する丸鋸刃の半径方向の動きのみを介して位置付けることを含む、段落B1~B6のいずれか一項に記載の方法。
【0106】
B8.位置付けることに続いて、外フランジ刃接触面は、丸鋸刃の中心開口から半径方向に延在する、段落B1~B7のいずれか一項に記載の方法。
【0107】
B9.位置付けることに続いて、外フランジは、内フランジに対してモータの遠位に位置付けられる、段落B1~B8のいずれか一項に記載の方法。
【0108】
B10.動作可能に保持することは、内フランジと外フランジとの間で丸鋸刃を圧縮することを含む、段落B1~B9のいずれか一項に記載の方法。
【0109】
B11.動作可能に保持することは、内フランジ及びアーバの少なくとも1つの中に締結具を螺合することを含む、段落B1~B10のいずれか一項に記載の方法。
【0110】
B12.動作可能に保持することは、アーバ上に内フランジを締結具で動作可能に保持することを更に含む、段落B1~B11のいずれか一項に記載の方法。
【0111】
B13.動作可能に保持することは、内フランジの中心内フランジ開口を通って、また外フランジの中心外フランジ開口も通って、締結具を延在することを含む、段落B1~B12のいずれか一項に記載の方法。
【0112】
B14.丸鋸は、段落A0~A1.22のいずれか一項に記載のあらゆる丸鋸のあらゆる適切な構成要素を含む、段落B1~B13のいずれか一項に記載の方法。
【0113】
C1.内フランジ刃接触面を含み、丸鋸に丸鋸刃を動作可能に取り付けるために、丸鋸のモータから離れる方向に突出する何らかの構造を持たない、内フランジを含む、ブレードマウントの使用。
【0114】
C2.段落B1~B14のいずれか一項に記載のあらゆる方法で、段落A0~A1.22のいずれか一項に記載のあらゆる丸鋸の使用。
【0115】
C3.段落A0~A1.22のいずれか一項に記載のあらゆる丸鋸を備えた、段落B1~B14のいずれか一項に記載のあらゆる方法の使用。
【0116】
産業上の利用可能性
本明細書に開示された丸鋸及び方法は、電動工具業界に利用可能である。
【0117】
上記の本開示は、独立した有用性を持つ複数の別個の発明を包含すると考えられる。これらの発明のそれぞれは、好ましい形で開示されているが、本明細書に開示されて例示されたようにその特定の実施形態は、多くの変形が可能であるので、限定する意味でとらえるべきではない。本発明の主題は、本明細書に開示された様々な要素、特徴、機能、及び/又は特性の全ての新規の自明ではない組み合わせ並びに部分組み合わせを含む。同様に特許請求の範囲が、「1つの」若しくは「第1の」要素又はその等価物を列記した場合、このような特許請求の範囲は、複数のこのような要素を必要とせず又は除外もしない、1つ又は複数のこのような要素の組み合わせを含むと理解するべきである。
【0118】
以下の特許請求の範囲は、本開示された発明の1つに関し、新規で自明ではない、ある特定の組み合わせ及び部分組み合わせを具体的に指摘すると考えられる。特徴、機能、要素、及び/又は特性の他の組み合わせ及び部分組み合わせで具現化された発明は、本特許請求の範囲の修正、又は本特許出願若しくは関連出願における新しい特許請求の範囲の提示を通して主張され得る。このような修正された又は新しい特許請求の範囲も、それらが異なる発明に関するか、若しくは同じ発明に関するかに関わらず、元の特許請求の範囲と異なる、より広い、より狭い、若しくは等しいかに関わらず、本開示の本発明の主題内に含まれるともみなされる。