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特許7534452マルチ送受信ポイントシナリオにおける送受信ポイント固有ビーム障害指示
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】マルチ送受信ポイントシナリオにおける送受信ポイント固有ビーム障害指示
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20240806BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W16/28
H04W48/08
H04W72/02
H04W72/21
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022579687
(86)(22)【出願日】2021-05-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-26
(86)【国際出願番号】 EP2021061642
(87)【国際公開番号】W WO2021259541
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2023-02-08
(31)【優先権主張番号】63/042,473
(32)【優先日】2020-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】デゲール,マサ
(72)【発明者】
【氏名】コスケラ,ティモ
(72)【発明者】
【氏名】ラドゥ,キース サリヤ ジャヤシンゲ
(72)【発明者】
【氏名】ハコラ,サミ-ユッカ
(72)【発明者】
【氏名】ユク,ヤンス
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/063212(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/244735(WO,A1)
【文献】Samsung,On Rel.17 FeMIMO WI[online],3GPP TSG RAN WG1 #101 R1-2003918,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_101-e/Docs/R1-2003918.zip>,2020年05月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器によって、少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成を受信するステップと、
前記ユーザ機器によって、少なくとも1つの第1のネットワークエンティティが少なくとも1つのビーム障害条件を満たすことを検出するステップと、
前記ユーザ機器によって、前記受信された少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成に基づいて少なくとも1つのリソースを選択するステップであって、前記少なくとも1つのリソースは、前記検出された少なくとも1つの第1のネットワークエンティティが前記少なくとも1つのビーム障害条件を満たすという少なくとも1つの指示の送信を構成するステップと、
前記ユーザ機器によって、前記少なくとも1つの第1のネットワークエンティティが前記少なくとも1つのビーム障害条件を満たすという前記少なくとも1つの指示を送信するステップとを備え、
前記少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成は、検出された前記少なくとも1つのビーム障害条件を満たしている前記少なくとも1つの第1のネットワークエンティティに関連する少なくとも1つのインジケータを含む少なくとも1つのアップリンク媒体アクセス制御制御要素を備える、
方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの指示を前記送信するステップは、少なくとも1つの第2のネットワークエンティティに送信されるステップであって、前記少なくとも1つの第2のネットワークエンティティは、非障害状態であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成の各々は、少なくとも1つのネットワークエンティティに関連することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成は、前記検出された少なくとも1つの第1のネットワークエンティティの少なくとも1つの指示を送信するように構成された周期的物理アップリンク制御チャネルリソースの少なくとも2つのセットを備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ネットワークエンティティがビーム障害状態にあるという前記検出は、少なくとも1つのビーム障害検出参照信号に基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの指示は、少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネルを介して送信される少なくとも1つの媒体アクセス制御制御要素を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのリソースは、少なくとも1つのネットワークエンティティに関連することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ネットワークエンティティによって、少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成を送信するステップと、
前記ネットワークエンティティによって、少なくとも1つの第1のネットワークエンティティが少なくとも1つのビーム障害条件を満たすという少なくとも1つの指示を受信するステップと
を備え、
前記少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成は、検出された前記少なくとも1つのビーム障害条件を満たしている前記少なくとも1つの第1のネットワークエンティティに関連する少なくとも1つのインジケータを含む少なくとも1つのアップリンク媒体アクセス制御制御要素を備える、
方法。
【請求項9】
前記ネットワークエンティティは、非障害状態であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成は、障害を起こした前記少なくとも1つのネットワークエンティティの少なくとも1つの指示を送信するように構成された周期的物理アップリンク制御チャネルリソースの少なくとも2つのセットを備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの指示は、少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネルを介して受信される少なくとも1つの媒体アクセス制御制御要素を備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備えるユーザ機器であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、少なくとも、
少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成を受信するステップと、
少なくとも1つの第1のネットワークエンティティが少なくとも1つのビーム障害条件を満たすことを検出するステップと、
前記少なくとも1つの受信されたネットワークエンティティ障害指示構成に基づく少なくとも1つのリソースを選択するステップであって、前記少なくとも1つのリソースは前記検出された少なくとも1つの第1のネットワークエンティティが前記少なくとも1つのビーム障害条件を満たすという少なくとも1つの指示の送信を構成するステップと、
前記少なくとも1つのビーム障害条件を満たす前記少なくとも1つの第1のネットワークエンティティの前記少なくとも1つの指示を送信するステップと
を前記ユーザ機器に実行させ、
前記少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成は、検出された前記少なくとも1つのビーム障害条件を満たしている前記少なくとも1つの第1のネットワークエンティティに関連する少なくとも1つのインジケータを含む少なくとも1つのアップリンク媒体アクセス制御制御要素を備える、
ユーザ機器。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備えるネットワークエンティティであって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、少なくとも、
少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成を送信するステップと、
少なくとも1つの第1のネットワークエンティティが少なくとも1つのビーム障害条件を満たすという少なくとも1つの指示を受信するステップと
を前記ネットワークエンティティに実行させ、
前記少なくとも1つのネットワークエンティティ障害指示構成は、検出された前記少なくとも1つのビーム障害条件を満たしている前記少なくとも1つの第1のネットワークエンティティに関連する少なくとも1つのインジケータを含む少なくとも1つのアップリンク媒体アクセス制御制御要素を備える、
ことを特徴とするネットワークエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
いくつかの例示的な実施形態は、概して、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、第5世代(5G)無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)、新無線(NR:New Radio)アクセス技術、および/または他の通信システムなどのバイルまたはワイヤレス電気通信システムに関し得る。たとえば、いくつかの例示的な実施形態は、ユーザ機器が、送受信ポイントがビーム障害状態にあることをネットワークに通知するためのシステムおよび/または方法に関連し得る。
【背景技術】
【0002】
モバイルまたはワイヤレス電気通信システムの例は、5G RAT、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)Terrestial Radio Access Network(UTRAN)、LTE Evolved UTRAN(E-UTRAN)、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-A Pro、NRアクセス技術、および/またはMulteFire Allianceを含み得る。5Gワイヤレスシステムは、次世代(NG:Next Generation)の無線システムおよびネットワークアーキテクチャを指す。5Gシステムは、典型的には、5G NR上に構築されるが、5G(またはNG)ネットワークはまた、E-UTRA無線上に構築されてもよい。NRは、eMBB(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、URLLC(Ultra-Reliable-Low-Latency-Communication)、mMTC(mMTC:massive Machine Type Communication)などのサービスカテゴリーをサポートできると予想される。NRは、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)をサポートするために、極端なブロードバンド、超ロバスト、低レイテンシ接続性、および大規模ネットワーキングを送達することが期待される。次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)は、NR、LTE、およびLTE-Aのための無線アクセスを提供することができる5GのためのRANを表す。ユーザ機器に無線アクセス機能を提供する5Gにおけるノード(例えば、UTRANにおけるノードBまたはLTEにおける進化型ノードB(eNB:evolved Node B)と同様である)は、NR無線上で構築されるとき、次世代ノードB(gNB)と呼ばれる場合があり、E-UTRA無線上で構築されるとき、次世代eNB(NG-eNB)と呼ばれ得ることに留意されたい。
【0003】
例示的な実施形態の適切な理解のために、添付の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、ビーム障害を検出する媒体アクセス制御レイヤの例を示す。
図2図2は、1つの送受信ポイントがビーム障害条件を満たす、ユーザ機器にサービスする2つの送受信ポイントの例を示す。
図3図3は、いくつかの実施形態によるシグナリング図の一例を示す。
図4図4は、様々な実施形態による方法のフロー図の一例を示す。
図5図5は、いくつかの実施形態による方法のフロー図の一例を示す。
図6図6は、いくつかの実施形態による様々なネットワークデバイスの例を示す。
図7図7は、いくつかの実施形態による、5Gネットワークおよびシステムアーキテクチャの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本明細書で概して説明され、図に示されるような、ある例示的実施形態の構成要素は、多種多様な異なる構成で配列および設計され得ることが容易に理解されるであろう。したがって、ユーザ機器が、送受信ポイントがビーム障害状態にあることをネットワークに通知するためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品のいくつかの例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、いくつかの実施形態の範囲を限定することを意図しておらず、代わりに、選択された例示的な実施形態を表す。
【0006】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)Release(Rel)-15新無線(NR)は、ユーザ機器(UE)が媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤを使用してビーム障害をどのように宣言すべきかを定義した。図1に示すように、物理(PHY)レイヤは、ビーム障害インスタンスが検出されるまでいかなるアクションもとらないことがある。検出されると、PHYレイヤは、MACレイヤにビーム障害インスタンスを示し、MACレイヤは、カウンタNを使用してこれらのインスタンスを集計する。
【0007】
各サービング制御チャネルは、ビーム障害インスタンスが検出されるのに障害を起こしている必要がある。仮想物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ブロック誤り率(BLER)を使用して、サービング制御チャネルリンクが障害状態にあるかどうかを判定することができることであって、BLERは、ビーム障害検出参照信号(BFD-RS)セットの測定を使用して計算される。BFD-RSのセットは、いくつかの同期信号ブロック(SSB)および/またはチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)インデックスを含み得る。そして、上述のように、BFD-RSセット内の各BFD-RSリソースは、最初に、MACレイヤに示すべきビーム障害インスタンスの障害状態にある必要がある。
【0008】
UEは、BFD-RSセットを決定するために様々な方法で構成され得る。たとえば、基地局(BS)、送受信ポイント(TRP)などのネットワークエンティティ(NE)は、障害検出のために構成された少なくとも1つのRSインデックスでUEを明示的に構成することができる。明示的構成の代わりに、UEは、デフォルトで暗黙的構成を使用してもよく、BFD-RSセットは、少なくとも1つの制御リソースセット(CORESET)上でPDCCHを監視するために使用され得る、TCI-StatesPDCCH中に列挙される周期的CSI-RSおよび/またはSSBを含む。このデフォルト構成では、UEは、少なくとも1つの周期的CSI-RSおよび/またはSSBが、少なくとも1つのPDCCH復調参照信号(DMRS)との空間擬似コロケーション(QCL:quasi colocation)を有することを予想することができる。したがって、UEは、PDCCHのためのアクティブ化された送信構成インジケータ(TCI:Transmission Configuration Indicator)状態によって指示されるRSのために使用するBFD-RS(q)のセットを決定することができる。
【0009】
3GPP Rel-15はまた、コンテンションベースランダムアクセス(CBRA:Condition-Based Random Access)およびコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA:Contention-Free Random Access)のためのビーム障害回復手順を規定した。しかしながら、UEは、Rel-15 CBRA BFRを有するネットワークにBFRを明示的に示さない。CFRA回復では、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルは、3GPP技術仕様(TS)38.213におけるセットqと同様であり得る、SSBおよび/またはCSI-RSパラメータを有する候補ビームRSリストにおいて提供されるダウンリンク参照信号(DRS:Downlink Reference Signal)と関連付けられ得る。CFRAが構成される場合、UEは、代わりに、rsrp-ThresholdSSBBFRなどの参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)閾値を超える少なくとも1つの候補ビームを最初に選択することができる。候補ビームがRSRP閾値を超えない場合、UEは、代わりにCBRA BFRを使用することができ、UEは、SSBを選択し、標準ランダムアクセスチャネル(RACH)手順を実行する。最後に、UEがCFRAで構成されない場合、UEはCBRA BFRを使用することができる。
【0010】
Rel-15は、CBRA BFRを有するネットワークにBFRを示すUEをサポートしないが、Rel-16は、セカンダリセル(SCell)BFRのためのMAC制御要素(CE)を使用するこの指示を可能にする。特に、Rel-15 BFRは、SCellの障害検出を追加することによって、Rel-16においてさらに強化された。SCell障害回復において、UEは、SCell BFR専用のスケジューリング要求(SR)で構成され得る。UEは、このSRを使用して、SCellに対してビーム障害が発生したことを示し、MAC CEのためのリソースを要求し、それによって、障害を起こしたSCellに関する追加の情報を提供することができる。MAC CEはまた、SRを送信することなく、利用可能なアップリンク(UL)グラントを使用して送信され得る。UEは、障害を起こしたSCellに関する情報を含むビットマップに加えて、利用可能なULグラント上でSCell BFR MAC CEを送信することができる。それぞれの障害を起こしたSCellのリストから新しい候補インデックスを選択することができ、各候補インデックスはRSRP閾値に従って適切である。結果として生じる候補RSリストは、次いで、明示的に構成されるであろう。
【0011】
多重送受信ポイント(TRP)シナリオにおいて、BFD-RSセットは、UEにサービスするTRPに対応するリソースを含むように構成され得る。たとえば、UEにサービスする2つのTRPでは、BFD-RSは、2つのCSI-RSインデックスで明示的に構成されてもよく、各CSI-RSインデックスは特定のTRPに対応する。代替として、BFD-RSが1つのTRPのみに対応するリソースを含む場合、UEは、ビーム障害を宣言し、次いで、障害条件を満たさない別のTRPにもかかわらず、RACH回復手順を開始するであろう。
【0012】
ビーム測定および報告のために、Rel-15は、非グループおよびグループベースのビーム報告の両方のための差動および非差動ベースの報告のためのサポートを規定した。ここで、UEは、単一の報告インスタンスにおいて、CSI-RSまたはSSBなどの最大4つの参照信号(実際には最大4つのビーム)に対応する測定を報告するように構成され得る。したがって、測定は、N個の最も強いCSI-RSリソースインジケータ(CRI)および/またはSSBリソースインジケータを用いて報告されてもよく、6ビット長フィールドが各インジケータのために予約され、Nは4以下である。7ビット長フィールドは、(-140dBmW~-44dBmW)の最大レイヤ1(L1)-RSRPのために予約することができ、4ビット長フィールドは、差分L1-RSRP報告のために予約することができる。ビーム管理のために構成されたL1-RSRPおよび/またはリソースインジケータは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)またはロング物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上で報告されるとき、第1のCSIセクションにマッピングされる。
【0013】
Rel-17のNR MIMO範囲下での重要なトピックは、周波数範囲(FR:Frequency Range)1およびFR2をターゲットとする「Enhancements on the support for multi-TRP deployment」である。作業のマルチTRP動作範囲に関する目的のリストは、3GPP RP-193133に記載されており、目的のリストは、マルチTRPおよび/またはマルチパネルを使用する物理ダウンリンク共有チャネル(PDScH)以外のチャネルについての信頼性およびロバスト性を改善するための特徴を、Rel-16の信頼性特徴をベースラインとして識別および指定することと、マルチダウンリンク制御情報(DCI)ベースのマルチPDSCH受信を仮定して、セル間マルチTRP動作を可能にするためのQCL/TCI関連拡張と、マルチパネル受信と同時マルチTRP送信を提供するためのビーム管理関連の強化とを含む。
【0014】
TRP固有の(すなわち、TRPごとの)ビーム障害回復手順は、依然として3GPPにおいて未定義である。1つのサービングTRPはビーム障害条件を満たさないことがある一方、他のTRPは、各サービングTRPが障害を起こしているとき(すなわち、すべてのTRPがUEの観点から障害を起こしているとき)に典型的に使用される「フル」BFR手順を必要とすることなく、たとえば接続されたTRPを用いて、障害を起こしたTRPに応答して迅速なビーム回復および変更の必要性を残し得る。TRP固有のBFDを可能にするために、BFD-RSセットはサブセットに分割されてもよく、各BFD-RSサブセットは、CORESETプールインデックスなどに従って、異なるTRPに関連付けられる。したがって、UEは、各サブセットに対して別々にBFD手順を実行し、他のTRPが動作し続ける間に障害を起こしたTRPを検出することができる。3GPPは、そのようなTRP固有のBFD動作をまだ定義していないが、3GPPは、最終的にそれを定義し、可能にすることが予想されることに留意されたい。
【0015】
上述のように、現在のビーム障害手順は、BFD-RSセット内の各BFD-RSリソースが障害条件を満たすときにトリガされる。したがって、2つのサービングTRPのためのRSリソースを含むBFD-RSセットの場合、両方のサービングTRPが障害を起こすとビーム障害が宣言される。図2に示すように、1つのTRPのみが障害条件を満たす場合にビーム障害回復手順を開始することができないことは、重大な制限である。以前の議論に戻ると、TRP特有のビーム障害指示および回復を可能にすることは、将来の開発にとって重要な関心である。
【0016】
図2に示すシナリオに戻ると、UEは、TRP-2が障害条件を満たし、TRP-1が障害条件にないことを検出するように構成される。2つのBFD-RSサブセットを構成することができ、各BFD-RSサブセットは異なるTRPに関連付けられる。ネットワークは、障害を起こしたTRPに対する迅速なビーム調整/回復が、例えば、障害を起こしていないTRPを使用して実行され得るように、TRP-2の障害について迅速に通知される必要があり得る。いくつかのシナリオでは、障害の理由に応じて、障害を起こしたTRPは、別のTRPによって置換される必要があり得る。迅速なビーム調整/回復は、特に、超信頼性および低レイテンシ通信(URLLC)トラフィックが搬送されるべきである場合、および/または厳しいURLLCレイテンシおよび信頼性要件を満たすために複数のTRPが必要とされる場合に有益であり得る。さらに、障害を起こしたTRPをできるだけ早く回復することは、この場合、他のTRPは、第1の障害を起こしたTRPを回復する前に障害を起こす可能性が低いので、UEが包括的なビーム障害回復手順を実行する必要性を低減する。本明細書で論じられる実施形態はいずれも、セル内および/またはセル間マルチTRPに適用され得る。例えば、TRP-1およびTRP-2は、異なるセルと関連し得る。異なるセルは、物理セル識別(PCI)によって識別されてもよく、TRPは、CORESET、CORESETPoolindexes、および/または関連付けられたCORESETのためのPDCCHのためのアクティブTCI状態によって示される参照信号の関連付けを通して、異なるセルと関連付けられ得る。
【0017】
いくつかの状況において、ネットワークは、ビーム報告のために各TRPに対応するRSを構成するなど、ビーム関連情報を報告するようにUEを構成することによって、TRPの更新されたビーム条件を受信するために既存の手順を使用することが可能であり得る。しかしながら、ビーム状態に関するそのような頻繁な報告は、リソースインジケータおよび関連するL1-RSRP測定が報告されるとき、ならびにこの高い負荷を迅速に搬送するように頻繁/周期的UL(PUCCH/PUSCH)リソースを構成するとき、比較的高い報告負荷を必要とする。さらに、これらのリソースは、そのような高い報告負荷の送信もまた充分に信頼性があり、かなりの量のULリソースを必要とするように構成される必要がある。
【0018】
本明細書に記載のいくつかの実施形態は、上述の欠点を克服するための様々な利益および/または利点を有し得る。たとえば、いくつかの実施形態は、特に(信頼できる)1ビット情報負荷のみを使用して送信されるとき、リソースオーバーヘッドが低いマルチTRPシステムにおいてTRPがビーム障害を経験していることをネットワークに迅速に通知することができる。様々な実施形態は、ネットワークが障害を起こしたTRPを迅速に回復することを可能にし、それによって、UEがフル/クラシカルなビーム障害回復手順を実行する必要性を低減するという追加の利益を有し得る。したがって、以下で論じられる特定の実施形態は、コンピュータ関連技術の改善を対象とする。
【0019】
図3は、NE(たとえば、TRP)がビーム障害状態にあることをネットワークに通知するUEを示すシグナリング図の例を示す。いくつかの実施形態によれば、UE310はUE610と同様であってもよく、NE320(たとえば、TRP1)およびNE330(たとえば、TRP2)は、両方とも図6に示されるNE620と同様であり得る。以下で説明するいくつかの技術は、例示的な実施形態において2つのTRPについて議論される場合があるが、異なる数のTRPが使用されてもよい。さらに、以下のいくつかの技術はまた、ビームのグループおよび/またはTRPのグループに適用され得ることに留意されたい。たとえば、TRPビーム障害指示は、障害を起こしたビームのグループを示すように構成される場合があり、ビームグループは、複数のTRPにわたるビームを含む。加えて、以下で説明される方法は、TRPが無線リンク障害を経験しているリンク障害状況に同様に適用され得る。
【0020】
301において、NE320は、いくつかの専用/共有ULリソースおよび/または関連パラメータを含み得る、任意の数のTRP障害指示構成をUE310に送信してもよく、UE310が、TRPがビーム障害を経験していることを示すことを可能にするように構成され得る。たとえば、専用/共有ULリソースは、少なくとも1つのTRPがビーム障害条件を満たすという任意の数の指示を搬送するように構成され得る。これらの指示は、障害を起こしたTRPの指示/インジケータ、および/または障害を起こしたTRPを識別/特徴付けるように構成される任意の他の情報を含み得る。様々な実施形態において、TRPインジケータは、CORESETPoolIndexであってもよく、UE310は、同じCORESETPoolIndexで構成されたCORESETが同じTRPに関連付けられると仮定し得る。追加または代替として、TRPインジケータは、任意の数のBFD-RSインデックスと関連付けられてもよく、少なくとも1つのTRPと、TRPビーム障害指示を搬送するように構成される少なくとも1つのULリソースとの間のマッピングおよび/または関連付けを使用し得る。
【0021】
一例として、TRP障害指示構成は、「config-1」および「config-2」のような周期的PUCCHリソースの構成を含むことができ、各構成は障害を起こしたTRPを指示する1ビット情報(例えば、ビット「1」)を送信するように構成される。config-1は、NE330が障害を起こしたことをNE320に示す際にUE310をアシストしてもよく、逆に、config-2は、NE320が障害を起こしたことをNE330に示す際にUE310をアシストし得る。別の例では、TRP障害指示構成は、TRPビーム障害指示を送信するために少なくとも1つのUL MAC CEを提供/構成することができる。
【0022】
303において、UE310は、NE330などの少なくとも1つのTRPが、少なくとも1つのビーム障害条件しきい値を満たすNE330などのビーム障害状態にあることを検出することができる。UE310による検出は、少なくとも1つのBFD-RSサブセットに基づき得る。
【0023】
305において、303における検出に応答して、UE310は、少なくとも1つの障害を起こしたTRP(すなわちNE330)を報告する際に使用するために、301において受信された少なくとも1つのリソースおよび/または少なくとも1つのパラメータを選択し得る。様々な実施形態において、UE310は、どのTRPが障害を起こしたか、または逆に、どのTRPが障害状態になく、障害を起こしていないかに基づいて、どのリソースおよび/またはパラメータを使用すべきかを選択し得る。2つのTRPをもつ例では、UE310は、NE330がビーム障害状態にあることを示す、特定のリソースに関連する1ビット長などの少なくとも1つの情報ビットをNE320に送信するように構成され得る。2つより多いTRPを有する別の例において、UE310は、リソース上で障害を起こしたTRPの少なくとも1つのインジケータをNE320に送信することができる。
【0024】
一例として、UE310は、NE330がビーム障害状態にあること、およびNE320がビーム障害状態にないことを検出することができる。301において受信された構成を使用して、UE310は、NE330が障害を起こしたことを示すためにconfig-1を使用し得る。具体的には、UE310は、情報ビット「1」をNE320に送信するために、config-1において提供されるPUCCHリソースを使用し得る。例えば、config-1は、PUCCHフォーマット0を有するリソースを含んでもよく、特定のサイクリックシフトは、情報ビット「1」を示すように構成されてもよい。代替として、TRP障害指示構成は、UE310に、NE330の少なくとも1つの識別子(例えば、CORESETPoolIndex)をUL MAC CEを介してNE320に指示させ得る。
【0025】
いくつかの実施形態において、UE310は、PUCCHフォーマット0および1を使用するリソースなど、障害を起こしたTRPを示すために周期的および/または半永続的なPUCCHリソースを選択し得る。たとえば、UE310は、TRP障害指示と、PUCCHリソースと、リソース/パラメータ構成との間のマッピング/関連付けを使用して、サイクリックシフト、時間/周波数リソース、および空間関係情報の任意の組合せに基づき得る、障害を起こしたTRPを示し得る。
【0026】
305から識別されたリソースおよび/またはパラメータを使用して、307において、UE310は、少なくとも1つの障害を起こしたTRPおよび/または障害状況を示す少なくとも1つの指示をNE320に送信することができる。いくつかの実施形態において、UE310はまた、明示的なアップリンク制御情報(UCI)を介して少なくとも1つの指示を送信し得る。例示的な実施形態において、UE310は、2つのTRPによってサービスされ、フォーマット0の専用周期的PUCCHリソースの2つの構成が構成されてもよく、第1の構成は、NE320への送信を可能にしてもよく、第2の構成は、NE330への送信を可能にし得る。加えて、少なくとも1つのTRP障害指示は、たとえば、正のSRと同様に、単一の情報ビットを用いてシグナリングすることによって、PUCCHフォーマット0を介して送信され得る。その結果、UE310がTRP障害を検出することに応答して、UE310は、NE320に関連付けられた周期的PUCCHリソースの構成を使用して、TRP障害指示をNE320に送信し得る。
【0027】
いくつかの実施形態において、UE310は、CORESETインデックスおよび/またはCORESETPoolIndexの昇順または降順で障害を起こしたTRPに関連付けられた障害を起こしたRSを示すビットマップを有するPUCCHフォーマットを使用し得る。例えば、UE310は、4つのBFD-RSを用いて構成され、UE310は、障害を起こしたTRP/障害を起こしたPDCCHビームの組合せの明示的な情報を送信してもよく、ネットワークがビットマップ情報を使用してTRP障害を識別することを可能にする。
【0028】
様々な実施形態において、構成されたグラントリソースなどのPUSCHリソースは、TRP障害指示を搬送するように構成され得る。たとえば、構成されたグラントリソースのDMRSなどの様々なパラメータ/構成は、TRP障害指示を搬送することができる。追加または代替として、UE310は、アップリンク共有(トランスポート)チャネル(UL-SCH)データの有無にかかわらず、PUSCH上にUCIの形態でTRP障害指示を含み得る。UE310は、PUSCHリソースとサービングTRPとの間の様々な関連付けを使用して、TRP障害指示を送信するのに適したリソースを選択することができる。たとえば、2つのTRPでは、2つの構成されたグラントPUSCH構成が指示を搬送してもよく、各構成は、たとえば、各構成されたグラントPUSCH構成を特定のTRPと明示的に関連付けることによって、異なるTRPに向かう送信に対応し得る。構成されたグラント機会がデータ送信のみのために使用される混乱を回避するために、各構成は2つのDMRSを用いて構成されてもよく、第1のDMRSはTRP障害指示のために使用され、第2のDMRSはデータ送信のみのために使用される。したがって、TRPが障害を起こすと、UE310は、NE320などの障害を起こしていないTRPに、構成されたグラント構成を使用してビーム障害を示すDMRSを送信することによってネットワークに通知することができる。
【0029】
いくつかの実施形態において、UE310は、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、リソース、およびTRP障害指示を送信するための関連パラメータなど、UL RSの任意の組合せを用いて構成され得る。たとえば、2つのTRPの場合、2つのSRSリソースが使用されてもよく、各SRSはTRP障害指示を搬送するように構成される。TRPが障害を起こすと、UE310は、障害を起こしていないTRP(すなわち、NE320)に向けて少なくとも1つのSRSを送信し、NE330が障害を起こしたことをネットワークに通知することができる。さらに、UE310は、TRP障害指示をシグナリングするために少なくとも1つのUL MAC CEを使用してもよく、UE310は、UL(PUSCH)リソースが利用不可能である場合など、TRP障害指示を示すMAC CEを送信するために、専用および/または共有SRリソースを介してULグラントを要求し得る。
【0030】
いくつかの実施形態において、UE310は、UE310がTRP障害指示を送信するときにアクティブ化され得る任意の数の非周期的/半永続的ビーム報告構成を用いて構成され得る。たとえば、UL指示は、NE330上で障害が検出されたことをNE320などのネットワークに示すことができ、それに応答して、UE310は、構成されたULリソースに従ってビーム報告を開始するためのトリガを受信することができる。新しいPDCCHビームがUE310のために構成され、それによってPDCCHのためのTCI状態がアクティブ化された後、UE310は、報告を中断してもよく、および/または報告リソースが非アクティブ化され得る。追加または代替として、UE310がN個の報告期間の後に障害を起こしたPDCCHのための新しいTCI状態を受信しない場合、UE310は、報告を中断してもよく、および/またはNE330のCORESET上でPDCCHを監視することを中断し得る。例示的な実施形態において、ネットワークがビーム報告をトリガし、報告をキャンセルした場合、UE310は、障害を起こしたTRPの障害を起こしたCORESETまたは複数のCORESETに対するPDCCHの監視を中止することができる。例示的な実施形態において、NE320は、CSI-ResourceConfig内等の参照信号の特定のセットのCSI-ReportConfig等のビーム報告を提供するようにUE310を構成し得る。リソース構成および報告は、指示されたTRPに固有であり、指示されたTRPに条件付けられ得る。
【0031】
図4は、NE(たとえば、TRP)がビーム障害状態にあることをネットワークに通知するUEによって実行される方法の例を示す。UEは、いくつかの実施形態による、図6に示すUE610と同様であり得る。以下で説明するいくつかの技術は、例示的な実施形態において2つのTRPについて論じ得るが、任意の数のTRPが使用され得る。さらに、以下のいくつかの技術はまた、ビームのグループおよび/またはTRPのグループに適用され得ることに留意されたい。たとえば、TRPビーム障害指示は、障害を起こしたビームのグループを示すように構成されてもよく、ビームグループは、複数のTRPにわたるビームを含む。加えて、以下で説明される方法は、TRPが無線リンク障害を経験しているリンク障害状況に同様に適用され得る。
【0032】
401において、UEは、図6のNE620などの第1のNE/TRPから、いくつかの専用/共有ULリソースおよび/または関連パラメータを含み得る任意の数のTRP障害指示構成を受信してもよく、UEが、NEがビーム障害を経験していることを示すことを可能にするように構成され得る。たとえば、専用/共有ULリソースは、少なくとも1つのNEがビーム障害条件を満たすという任意の数の指示を搬送するように構成され得る。これらの指示は、障害を起こしたNEの指示/インジケータ、および/または障害を起こしたNEを識別/特徴付けるように構成される任意の他の情報を含み得る。様々な実施形態において、TRPインジケータは、CORESETPoolIndexであってもよく、UEは、同じCORESETPoolIndexで構成されたCORESETが同じNE/TRPに関連付けられていると仮定することができる。加えて、または代替として、TRPインジケータは、任意の数のBFD-RSインデックスと関連付けられてもよく、それは、少なくとも1つのNEと、TRPビーム障害指示を搬送するように構成される少なくとも1つのULリソースとの間のマッピングおよび/または関連付けを使用し得る。
【0033】
一例として、TRP障害指示設定は、「config-1」および「config-2」のような周期的PUCCHリソースの構成を含むことができ、各構成は障害を起こしたTRPを指示する1ビット情報(例えば、ビット「1」)を送信するように構成される。config-1は、UEが、第2のNEが障害を起こしたことを第1のNEに示すのをアシストしてもよく、逆に、config-2は、UEが、第1のNEが障害を起こしたことを第2のNEに示すのをアシストしてもよい。別の例では、TRP障害指示構成は、TRPビーム障害指示を送信するために少なくとも1つのUL MAC CEを提供/構成することができる。
【0034】
403において、UEは、図6のNE620などの少なくとも1つの第2のNE/TRPが、少なくとも1つのビーム障害状態しきい値を満たす障害を起こしたNEなどのビーム障害状態にあることを検出することができる。UEによる検出は、少なくとも1つのBFD-RSサブセットに基づき得る。別の例では、マルチTRPにおける障害検出は、BFD-RSの1つのセットに基づいてもよく、障害は、セット中のBFD-RSリソースの部分/サブセット上で検出され得る。
【0035】
405において、403における検出に応答して、UEは、少なくとも1つの第2のNE/TRP(すなわちNE330)を報告する際に使用するために、401において受信された少なくとも1つのリソースおよび/または少なくとも1つのパラメータを選択し得る。様々な実施形態において、UEは、どのTRPが障害を起こしたか、または逆に、どのTRPが障害状態になく、障害を起こしていないかに基づいて、どのリソースおよび/またはパラメータを使用すべきかを選択し得る。2つのTRPをもつ例において、UEは、第2のNEがビーム障害状態にあることを示す、1ビット長など、特定のリソースに関連する少なくとも1つの情報ビットを第1のNEに送信するように構成され得る。2つより多いTRPを有する別の例では、UEは、リソース上で第2のTRPの少なくとも1つのインジケータを第1のNEに送信することができる。
【0036】
一例として、UEは、第2のNEがビーム障害状態にあることと、第1のNEがビーム障害状態にないこととを検出し得る。401において受信された構成を使用して、UEは、第2のNEを示すためにconfig-1を使用し得る。具体的には、UEは、config-1において提供されるPUCCHリソースを使用して、情報ビット「1」を第1のNEに送信し得る。例えば、config-1は、PUCCHフォーマット0を有するリソースを含んでもよく、特定のサイクリックシフトは、情報ビット「1」を示すように構成されてもよい。代替として、TRP障害指示構成は、UEに、第2のNEの少なくとも1つのインジケータ(たとえば、CORESETPoolIndex)をUL MAC CEを介して第1のNEに指示させ得る。
【0037】
特定の実施形態において、UEは、PUCCHフォーマット0および1を使用するリソースなど、障害を起こしたTRPを示すために周期的および/または半永続的PUCCHリソースを選択し得る。たとえば、UEは、TRP障害指示と、PUCCHリソースと、リソース/パラメータ構成との間のマッピング/関連付けを使用して、サイクリックシフト、時間/周波数リソース、および空間関係情報の任意の組合せに基づき得る、障害を起こしたTRPを示し得る。
【0038】
405から識別されたリソースおよび/またはパラメータを使用して、407において、UEは、少なくとも1つの第2のNEおよび/または障害状況を示す少なくとも1つの指示を第1のNEに送信することができる。いくつかの実施形態において、UEはまた、明示的なアップリンク制御情報(UCI)を介して少なくとも1つの指示を送信し得る。例示的な実施形態において、UEは、2つのTRPによってサービスされ、フォーマット0の専用周期的PUCCHリソースの2つの構成が構成されてもよく、第1の構成は、1つのNEへの送信を可能にし、第2の構成は、他のNEへの送信を可能にし得る。加えて、少なくとも1つのTRP障害指示は、たとえば、正のSRと同様に、単一の情報ビットを用いてシグナリングすることによって、PUCCHフォーマット0を介して送信され得る。その結果、UEがTRP障害を検出することに応答して、UEは、第2のNEに関連付けられた周期的PUCCHリソースの構成を使用して、TRP障害指示を第1のNEに送信し得る。
【0039】
いくつかの実施形態において、障害検出および/または指示は、特定のTRPと関連付けられるBFD-RSリソースセットに基づいてもよく、またはCORESETPoolIndexのCORESETSのためのアクティブTCIステータスに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態において、UEは、障害を起こしたBFD-RSリソースセットの指示を提供し得る。この指示は、特定のTRP/ネットワーク要素が障害状態にあることをネットワークに示すことができる。一例として、UEは、それぞれTRP-1およびTRP-2に関連付けられ得るビーム障害検出リソースセットq0_0およびq0_1を用いて構成されていてもよい。UEが、リソースセットのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生したと決定した場合、UEは、1つまたは複数の障害が発生したリソースセットを示し得る。ビーム障害検出のためのリソースセットは、明示的なインジケータを有してもよく、またはリソースセットのための障害指示は、回復シグナリング構成(例えば、リソースセット特有アップリンク信号またはチャネル)と関連付けられてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態において、UEは、CORESETインデックスおよび/またはCORESETPoolIndexの昇順または降順に、障害を起こしたTRPに関連付けられた障害を起こしたRSを示すビットマップを有するPUCCHフォーマットを使用し得る。たとえば、UEが4つのBFD-RSを用いて構成される場合、UEは、障害を起こしたTRP/障害を起こしたPDCCHビームの組合せの明示的な情報を送信してもよく、ネットワークがビットマップ情報を使用してTRP障害を識別することを可能にする。
【0041】
様々な実施形態において、構成されたグラントリソースなどのPUSCHリソースは、TRP障害指示を搬送するように構成され得る。たとえば、構成されたグラントリソースのDMRSなどの様々なパラメータ/構成は、TRP障害指示を搬送することができる。追加または代替として、UEは、アップリンク共有(トランスポート)チャネル(UL-SCH)データの有無にかかわらず、PUSCH上にUCIの形態でTRP障害指示を含み得る。UEは、PUSCHリソースとサービングTRPとの間の様々な関連付けを使用して、TRP障害指示を送信するのに適したリソースを選択することができる。たとえば、2つのTRPでは、2つの構成されたグラントPUSCH構成が指示を搬送してもよく、各構成は、たとえば、各構成されたグラントPUSCH構成を特定のTRPと明示的に関連付けることによって、異なるTRPに向かう送信に対応し得る。構成されたグラント機会がデータ送信のみのために使用される混乱を回避するために、各構成は2つのDMRSを用いて構成されてもよく、第1のDMRSはTRP障害指示のために使用され、第2のDMRSはデータ送信のみのために使用される。したがって、TRPが障害を起こすと、UEは、構成されたグラント構成を使用してビーム障害を示すDMRSを別のNE/TRPに送信することによってネットワークに通知することができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、UEは、サウンディング参照信号(SRS)、リソース、およびTRP障害指示を送信するための関連パラメータなど、UL RSの任意の組合せを用いて構成され得る。たとえば、2つのTRPの場合、2つのSRSリソースが使用されてもよく、各SRSはTRP障害指示を搬送するように構成される。TRPが障害を起こすと、UE310は、NEが障害を起こしたことをネットワークに知らせる少なくとも1つのSRSを障害を起こしていないTRPに向けて送信することができる。さらに、UEは、TRP障害指示をシグナリングするために少なくとも1つのUL MAC CEを使用することができ、UEは、UL PUSCHリソースが利用不可能である場合など、TRP障害指示を示すMAC CEを送信するために専用および/または共有SRリソースを介してULグラントを要求することができる。
【0043】
いくつかの実施形態において、UEは、UEがTRP障害指示を送信するときにアクティブ化され得る、任意の数の非周期的/半永続的ビーム報告構成を用いて構成され得る。たとえば、UL指示は、NE上で障害が検出されたことを、障害のないNEなどのネットワークに示すことができ、それに応答して、UEは、構成されたULリソースに従ってビーム報告を開始するためのトリガを受信することができる。新しいPDCCHビームがUEのために構成され、それによってPDCCHのためのTCI状態がアクティブ化された後、UEは、報告を中断してもよく、および/または報告リソースが非アクティブ化され得る。追加または代替として、UEがN個の報告期間の後に障害を起こしたPDCCHのための新しいTCI状態を受信しない場合、UEは、報告を中断してもよく、および/または障害を起こしたNEのCORESET上でPDCCHを監視することを中断し得る。例示的な実施形態において、障害を起こしていないNEは、CSI-ResourceConfig内等の参照信号の特定のセットのCSI-ReportConfig等のビーム報告を提供するようにUEを構成してもよい。リソース構成および報告は、指示されたTRPに固有であり、指示されたTRPに条件付けられ得る。
【0044】
図5は、別のNE(たとえば、TRP)がビーム障害状態にあることをUEによって通知されている、NEによって実行される方法の例を示す。NEは、いくつかの実施形態によると、図6に示すように、NE620と同様であり得る。一例が以下で説明されるが、NE/TRPの他の配置/数が使用され得ることが理解されるであろう。さらに、以下のいくつかの技術はまた、ビームのグループおよび/またはTRPのグループに適用され得ることに留意されたい。たとえば、TRPビーム障害指示は、障害を起こしたビームのグループを示すように構成されてもよく、ビームグループは、複数のTRPにわたるビームを含む。加えて、以下で説明される方法は、TRPが無線リンク障害を経験しているリンク障害状況に同様に適用され得る。
【0045】
501において、NEは、図6のUE610などのUEに、いくつかの専用/共有ULリソースおよび/または関連パラメータを含み得る任意の数のTRP障害指示構成を送信することができ、TRPがビーム障害を経験していることをUEが示すことを可能にするように構成され得る。たとえば、専用/共有ULリソースは、少なくとも1つのTRPがビーム障害状態を満たすという任意の数の指示を搬送するように構成され得る。これらの指示は、障害を起こしたTRPの指示/インジケータ、および/または障害を起こしたTRPを識別/特徴付けるように構成される任意の他の情報を含み得る。様々な実施形態において、TRPインジケータは、CORESETPoolIndexであってもよく、UEは、同じCORESETPoolIndexで構成されたCORESETが同じTRPに関連付けられていると仮定することができる。追加または代替として、TRPインジケータは、任意の数のBFD-RSインデックスと関連付けられてもよく、それは、少なくとも1つのTRPと、TRPビーム障害指示を搬送するように構成される少なくとも1つのULリソースとの間のマッピングおよび/または関連付けを使用し得る。
【0046】
一例として、TRP障害指示構成は、「config-1」および「config-2」などの周期的PUCCHリソースの構成を含むことができ、その各々は、障害を起こしたTRPを示す1つのビット情報(例えば、ビット「1」)を送信するように構成される。config-1は、第2のNEが障害を起こしたことを第1のNEに示す際にUEをアシストすることができ、逆に、config-2は、第1のNEが障害を起こしたことを第2のNEに示す際にUEをアシストすることができる。別の例では、TRP障害指示構成は、TRPビーム障害指示を送信するための少なくとも1つのUL MAC CEを提供することができる。503において、NEは、UEによって選択された501からの少なくとも1つのリソース/パラメータを使用して、障害を起こしたTRPの少なくとも1つの指示をUEから受信することができる。
【0047】
図6は、いくつかの例示的な実施形態によるシステムの一例を示す。1つの例示的な実施形態では、システムは、たとえば、UE610および/またはNE620など、複数のデバイスを含み得る。
【0048】
UE610は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ポータブルメディアプレーヤ、デジタルカメラ、ポケットビデオカメラ、ビデオゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)デバイスなどのナビゲーションユニット、デスクトップもしくはラップトップコンピュータ、センサもしくはスマートメータなどのシングルロケーションデバイスなどのモバイルデバイスのうちの1つまたは複数、またはそれらの任意の組合せなどを含み得る。
【0049】
NE620は、TRP、進化型ノードB(eNB)または次世代ノードB(gNB)などの基地局、次世代無線アクセスネットワーク(NG RAN)、サービングゲートウェイ、サーバ、および/または任意の他のアクセスノード、あるいはそれらの組合せのうちの1つまたは複数であり得る。
【0050】
これらのデバイスのうちの1つまたは複数は、それぞれ611および621として示される少なくとも1つのプロセッサを含み得る。少なくとも1つのメモリは、612および622で示されるデバイスのうちの1つまたは複数に提供され得る。メモリは固定されてもよく、取り外し可能でもよい。メモリは、その中に含まれるコンピュータプログラム命令またはコンピュータコードを含み得る。プロセッサ611および621ならびにメモリ612および622またはそれらのサブセットは、図3図5の様々なブロックに対応する手段を提供するように構成され得る。図示されていないが、デバイスはまた、デバイスの位置を決定するために使用され得る、全地球測位システム(GPS)またはマイクロ電気機械システム(MEMS)ハードウェアなどの測位ハードウェアを含み得る。気圧計、コンパスなどの他のセンサも許可され、位置、仰角、向きなどを決定するために含まれ得る。
【0051】
図6に示すように、トランシーバ613および623を設けることができ、1つまたは複数のデバイスはまた、それぞれ614および624として示す少なくとも1つのアンテナを含むことができる。デバイスは、多入力多出力(MIMO)通信のために構成されたアンテナのアレイ、または複数の無線アクセス技術のための複数のアンテナなど、多くのアンテナを有し得る。例えば、これらのデバイスの他の構成が提供されてもよい。
【0052】
トランシーバ613および623は、送信機、受信機、または送信機と受信機の両方、あるいは送信と受信の両方のために構成され得るユニットまたはデバイスであり得る。
【0053】
プロセッサ611および621は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または同等のデバイスなどの任意の計算またはデータ処理デバイスによって具体化され得る。プロセッサは、単一のコントローラとして実装されてもよいし、複数のコントローラまたはプロセッサとして実装されてもよい。
【0054】
メモリ612および622は、独立して、非一時的コンピュータ可読媒体等の任意の好適な記憶デバイスであってもよい。ハードディスクドライブ(HDD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、または他の適切なメモリが使用され得る。メモリは、プロセッサとして単一の集積回路上で組み合わせることができ、または1つまたは複数のプロセッサとは別個とすることができる。さらに、メモリに記憶され、プロセッサによって処理され得るコンピュータプログラム命令は、コンピュータプログラムコードの任意の好適な形態、例えば、任意の好適なプログラミング言語で書かれたコンパイルまたは解釈されたコンピュータプログラムであり得る。メモリは、取り外し可能であっても取り外し不可能であってもよい。
【0055】
メモリおよびコンピュータプログラム命令は、特定のデバイスのためのプロセッサを用いて、ユーザ機器等のハードウェア装置に、以下で説明されるプロセスのうちのいずれかを実行させるように構成されてもよい(例えば、図3図5参照)。したがって、いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ハードウェアで実行されると、本明細書で説明するプロセスのうちの1つなどのプロセスを実行するコンピュータ命令で符号化され得る。あるいは、特定の実施形態は、完全にハードウェアで実行されてもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、装置は、図3図5に示すプロセスまたは機能のいずれかを実行するように構成された回路を含み得る。たとえば、回路は、アナログおよび/またはデジタル回路などのハードウェア専用回路実装形態であり得る。別の例では、回路は、アナログおよび/もしくはデジタルハードウェア回路とソフトウェアもしくはファームウェアとの組み合わせなどのハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、ならびに/または装置に様々なプロセスもしくは機能を実行させるために協働するソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、および少なくとも1つのメモリを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であり得る。さらに別の例では、回路は、動作のためのファームウェアなどのソフトウェアを含む、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などのハードウェア回路および/またはプロセッサであり得る。ハードウェアの動作に必要でないとき、回路内のソフトウェアは存在しなくてもよい。
【0057】
図7は、ある実施形態による、5Gネットワークおよびシステムアーキテクチャの例を示す。ネットワークデバイスの一部または専用ハードウェアとして動作するソフトウェアとして、ネットワークデバイス自体または専用ハードウェアとして、あるいはネットワークデバイスまたは専用ハードウェアとして動作する仮想機能として実装され得る、複数のネットワーク機能が示される。図7に示すUEおよびNEは、それぞれUE610およびNE620と同様であり得る。ユーザプレーン機能(UPF)は、RAT内およびRAT間モビリティ、データパケットのルーティングおよび転送、パケットの検査、ユーザプレーンサービス品質(QoS)処理、ダウンリンクパケットのバッファリング、および/またはダウンリンクデータ通知のトリガなどのサービスを提供することができる。アプリケーション機能(AF)は、主にコアネットワークとインターフェース接続して、トラフィックルーティングのアプリケーション使用を容易にし、ポリシーフレームワークとインタラクトすることができる。
【0058】
本明細書を通して説明される例示的な実施形態の特徴、構造、または特性は、1つ以上の例示的な実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられてもよい。例えば、本明細書全体にわたる「様々な実施形態」、「特定の実施形態」、「いくつかの実施形態」、または他の同様の語句の使用は、例示的な実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの例示的な実施形態に含まれ得るという事実を指す。したがって、本明細書全体にわたる語句「様々な実施形態において」、「様々な実施形態において」、「特定の実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、または他の同様の言語の出現は、必ずしもすべてが同じグループの例示的な実施形態を指すとは限らず、説明される特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0059】
さらに、必要に応じて、上述した異なる機能または手順は、異なる順序でおよび/または互いに同時に実行されてもよい。さらに、望むならば、記載された機能または手順の1つまたは複数は任意選択であってもよく、または組み合わされてもよい。したがって、上記の説明は、いくつかの例示的な実施形態の原理および教示の例示と見なされるべきであり、それらを限定するものではない。
【0060】
当業者は、上述の例示的な実施形態が、異なる順序の手順で、および/または開示されたものとは異なる構成のハードウェア要素で実施され得ることを容易に理解するであろう。したがって、いくつかの実施形態をこれらの例示的な実施形態に基づいて説明してきたが、当業者には、例示的な実施形態の趣旨および範囲内にとどまりながら、特定の修正形態、変形形態、および代替構成が明らかであろうことが明らかであろう。
(用語集の一部)
3GPP Third Generation Partnership Project
5G Fifth Generation
5GC Fifth Generation Core
5GS Fifth Generation System
AMF Access and Mobility Management Function
ASIC Application Specific Integrated Circuit
BFD-RS Beam Failure Detection Reference Signal
BLER Block Error Rate
BS Base Station
CBRA Contention-Based Random Access
CBSD Citizens Broadband Radio Service Device
CE Control Element
CFRA Contention-Free Random Access
CG Configured Grant
CN Core Network
CORESET Control Resource Set
CPU Central Processing Unit
CSI Channel State Information
CSI-RS Channel State Information Reference Signal
CRI Channel State Information Reference Signal Resource Indicator
dBmW Decibel-milliwatts
DCI Downlink Control Information
DL Downlink
DMRS Demodulation Reference Signal
DRS Downlink Reference Signal
eMBB Enhanced Mobile Broadband
eMTC Enhanced Machine Type Communication
eNB Evolved Node B
eOLLA Enhanced Outer Loop Link Adaptation
EPS Evolved Packet System
FDD Frequency Division Duplex
FR Frequency Range
gNB Next Generation Node B
GPS Global Positioning System
HDD Hard Disk Drive
IEEE Institute of Electrical and Electronics Engineers
L1 Layer 1
L2 Layer 2
LTE Long-Term Evolution
LTE-A Long-Term Evolution Advanced
MAC Medium Access Control
MBS Multicast and Broadcast Systems
MCS Modulation and Coding Scheme
MEMS Micro Electrical Mechanical System
MIMO Multiple Input Multiple Output
MME Mobility Management Entity
mMTC Massive Machine Type Communication
MPDCCH Machine Type Communication Physical Downlink Control Channel
MTC Machine Type Communication
NAS Non-Access Stratum
NE Network Entity
NG Next Generation
NG-eNB Next Generation Evolved Node B
NG-RAN Next Generation Radio Access Network
NR New Radio
NR-U New Radio Unlicensed
PBC Physical Broadcast Channel
PDA Personal Digital Assistance
PDCCH Physical Downlink Control Channel
PDSCH Physical Downlink Shared Channel
PDU Protocol Data Unit
PHY Physical
PRACH Physical Random Access Channel
PRB Physical Resource Block
PUCCH Physical Uplink Control Channel
PUSCH Physical Uplink Shared Channel
QCL Quasi Co-location
QoS Quality of Service
RACH Random Access Channel
RAM Random Access Memory
RAN Radio Access Network
RAT Radio Access Technology
RE Resource Element
RLC Radio Link Control
RRC Radio Resource Control
RS Reference Signal
RSRP Reference Signal Received Power
SMF Session Management Function
SR Scheduling Request
SRB Signaling Radio Bearer
SSB Synchronization Signal Block
TB Transport Block
TCI Transmission Configuration Indicator
TDD Time Division Duplex
TR Technical Report
TRP Transmission Reception Point
TS Technical Specification
Tx Transmission
UCI Uplink Control INFORMATION
UE User Equipment
UL Uplink
UMTS Universal Mobile Telecommunications System
UPF User Plane Function
URLLC Ultra-Reliable and Low-Latency Communication
UTRAN Universal Mobile Telecommunications System Terrestrial Radio Access Network
WLAN Wireless Local Area Network
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7