(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20240101AFI20240806BHJP
【FI】
G06Q10/083
(21)【出願番号】P 2023043609
(22)【出願日】2023-03-17
【審査請求日】2023-04-19
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市丸 数明
(72)【発明者】
【氏名】山口 直人
(72)【発明者】
【氏名】大西(中野) 由子
(72)【発明者】
【氏名】大瀧 暁璃
(72)【発明者】
【氏名】冨永 大二朗
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-216398(JP,A)
【文献】特開2003-123007(JP,A)
【文献】特開2005-174071(JP,A)
【文献】特開2005-339314(JP,A)
【文献】特開2010-244373(JP,A)
【文献】特開2000-311200(JP,A)
【文献】特開2003-187151(JP,A)
【文献】特開2004-062287(JP,A)
【文献】特開2015-041278(JP,A)
【文献】特開2006-039826(JP,A)
【文献】住所・本名を知らなくても贈り物ができるウェブならではの「ギフト新提案」 ギフティギフティの「Post Gift」,顧客獲得・販売直結!!のダイレクトプロモーション全手法 ,2000年05月01日,pp.54-56
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商店街に出品されている商品の中から送り元が選択した候補商品を示す候補情報を送り先へ提示する提示部と、
前記候補情報を提示した前記送り先から配送先情報を受け付ける受付部と、
前記配送先情報を受け付けた場合に、前記候補商品の代金の確認を前記送り元に対して行う確認部と、
前記代金の確認が前記送り元から取れた場合、前記候補商品の配送を指示する指示部と、
を備え、
前記指示部は、
前記提示部によって前記送り先へ複数の前記候補商品を示す前記候補情報を提示する
第1タイミング
において、前記複数の候補商品
のうち、在庫数が所定数以上の候補商品については、在庫確保の指示を行い、在庫数が所定数未満の候補商品については、在庫確保の指示を行わ
ないよう制御し、
前記第1タイミングにおいて在庫確保の指示を行わなかった候補商品については、前記送り先が指定した前記候補商品の代金の確認を前記確認部が行う
第2タイミングで前記候補商品の在庫確保の指示を行う
情報処理装置。
【請求項2】
前記提示部は、
前記候補情報と、前記配送先情報を受け付けるための情報とを含む参照情報を生成して前記送り元へ送信し、
前記確認部は、
前記送り元から前記送り先へ送信された前記参照情報に従って入力された前記配送先情報を受け付ける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配送先情報を受け付けるための情報は、
配送先を入力する画面の情報である
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記参照情報は、
前記候補商品の在庫確保期間の情報を含む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付部は、
前記送り元から複数の前記候補商品の選択を受け付けるとともに、前記複数の候補商品のうち、前記送り元が購入する前記候補商品の指定を受け付ける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提示部は、
前記複数の候補商品のうち、在庫が有る前記候補商品のみの前記候補情報を提示する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記確認部は、
前記候補商品の商品代および前記配送先情報に基づく配送代を合わせた前記代金の確認を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提示部は、
前記候補商品の決済を行う前に、当該候補商品の在庫確保をストアに対して指示する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
電子商店街に出品されている商品の中から送り元が選択した候補商品を示す候補情報を送り先へ提示する提示工程と、
前記候補情報を提示した前記送り先から配送先情報を受け付ける受付工程と、
前記配送先情報を受け付けた場合に、前記候補商品の代金の確認を前記送り元に対して行う確認工程と、
前記代金の確認が前記送り元から取れた場合、前記候補商品の配送を指示する指示工程と、
を含み、
前記指示工程は、
前記提示工程によって前記送り先へ複数の前記候補商品を示す前記候補情報を提示する
第1タイミング
において、前記複数の候補商品
のうち、在庫数が所定数以上の候補商品については、在庫確保の指示を行い、在庫数が所定数未満の候補商品については、在庫確保の指示を行わ
ないよう制御し、
前記第1タイミングにおいて在庫確保の指示を行わなかった候補商品については、前記送り先が指定した前記候補商品の代金の確認を前記確認工程
が行う
第2タイミングで前記候補商品の在庫確保の指示を行う
情報処理方法。
【請求項10】
電子商店街に出品されている商品の中から送り元が選択した候補商品を示す候補情報を送り先へ提示する提示手順と、
前記候補情報を提示した前記送り先から配送先情報を受け付ける受付手順と、
前記配送先情報を受け付けた場合に、前記候補商品の代金の確認を前記送り元に対して行う確認手順と、
前記代金の確認が前記送り元から取れた場合、前記候補商品の配送を指示する指示手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記指示手順は、
前記提示手順によって前記送り先へ複数の前記候補商品を示す前記候補情報を提示する
第1タイミング
において、前記複数の候補商品
のうち、在庫数が所定数以上の候補商品については、在庫確保の指示を行い、在庫数が所定数未満の候補商品については、在庫確保の指示を行わ
ないよう制御し、
前記第1タイミングにおいて在庫確保の指示を行わなかった候補商品については、前記送り先が指定した前記候補商品の代金の確認を前記確認手順
が行う
第2タイミングで前記候補商品の在庫確保の指示を行う
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、ガタログギフト等のサービスを提供する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の技術では、ギフトの送り元が送り先の住所(配送先)を登録ことが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、送り元が送り先の住所を知らない場合にはギフトを送ることができない、あるいは、送り元が送り先からメールや電話等によって住所を教えてもらう等といった手間がかかる。すなわち、従来技術は、送り先の住所がわからない送り元にとって良いサービスとは言えなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、より良いサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、提示部と、受付部と、確認部と、指示部とを備える。前記提示部は、電子商店街に出品されている商品の中から送り元が選択した候補商品を示す候補情報を送り先へ提示する。前記受付部は、前記候補情報を提示した前記送り先から配送先情報を受け付ける。前記確認部は、前記配送先情報を受け付けた場合に、前記候補商品の代金の確認を前記送り元に対して行う。前記指示部は、前記代金の確認が前記送り元から取れた場合、前記候補商品の配送を指示する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、より良いサービスを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。なお、
図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、利用者端末100A,100Bと、ストア端末200とを含む。利用者端末100Aは、商品を送る送り元の利用者が扱う端末装置であり、利用者端末100Bは、商品の送り先となる利用者が扱う端末装置である。なお、利用者端末100A,100Bを特に区別しない場合には、利用者端末100と総称する場合がある。
【0012】
図1において、実施形態に係る情報処理システムSは、電子商店街に出品されている商品の中から送り元が選択した候補商品を示す候補情報を送り先へ提示し、候補情報を提示した送り先から配送先情報を受け付け、配送先情報を受け付けた場合に、候補商品の代金の確認を送り元に対して行い、代金の確認が送り元から取れた場合、候補商品の配送を指示する。
【0013】
ここでいう電子商店街とは、複数のストアが集まったモール型の電子商店街である。また、商品は、上記複数のストアそれぞれが販売している商品である。つまり、本開示における商品は、送り元が送り先へ送るための専用のギフトではなく、電子商店街において販売されている通常商品(ギフト用ではなく、購入者が使用する商品)である。なお、商品は、例えば、ギフト用の商品であるカタログギフト等であってもよい。
【0014】
具体的には、まず、利用者端末100Aは、電子商店街において販売されている商品の中から、送り先へギフトとして送る候補商品を選択する(ステップS1)。候補商品は、1つの商品のみであってもよく、複数種類の商品であってもよい。また、候補商品として選択可能な商品およびストアは、利用者からの評価が一定以上の商品およびストアであってもよい。
【0015】
つづいて、情報処理装置1は、送り元が選択した候補商品を示す候補情報および配送先入力画面の情報を含むURL(Uniform Resource Locator:参照情報の一例)を生成する(ステップS2)。URLに含まれる候補情報は、商品情報(商品名称、商品説明等)を含む。また、候補情報は、候補商品をギフトとして送るため、商品の価格を含まないようにすることが好ましい。配送先入力画面は、商品を配送するために必要な情報であり、例えば、送り先の宛名、住所等である。また、情報処理装置1は、送り元が選択した候補商品の在庫が無い場合には、送り元に対して在庫が無い旨を通知する。また、情報処理装置1は、送り元が選択した候補商品のうち、いくつかの候補商品の在庫が無い場合には、在庫がある候補商品を示す候補情報を含むURLを生成してもよい。
【0016】
なお、情報処理装置1は、URLを生成する時点で、ストアに候補商品の在庫確保を指示してもよい。例えば、情報処理装置1は、選択された候補商品が1つである場合には、在庫確保を指示し、選択された候補商品が複数(カタログギフト含む)である場合には、在庫確保を指示しないようにしてもよい。これにより、候補商品が送り先に選ばれなかった場合に、在庫確保が無駄になることを回避できる。なお、情報処理装置1は、選択された候補商品が複数であっても、例えば、在庫数が所定数以上である場合には在庫確保を指示してもよい。また、情報処理装置1は、候補商品の在庫を確保する場合、確保可能期間(カタログギフトの場合には有効期間)の情報をURLに含ませてもよい。
【0017】
つづいて、情報処理装置1は、生成したURLを利用者端末100Aへ提供し(ステップS3)、利用者端末100Aは、利用者端末100BへURLを送信する(ステップS4)。つまり、情報処理装置1は、利用者端末100Aを介して、送り先の利用者端末10Bへ候補情報を提示する。なお、情報処理装置1は、送り先の利用者端末100Bへ直接URLを送信(提示)してもよい。
【0018】
つづいて、利用者端末100Bは、送り先となる利用者の操作に従って、候補商品の中から商品の指定(商品指定)、および、商品の配送先を示す配送先情報を取得する(ステップS5)。具体的には、利用者端末100Bは、利用者がURLを選択操作した場合に、URLによって特定される候補情報および配送先入力画面の情報を情報処理装置1から取得し画面に表示する。そして、利用者端末100Bは、候補情報が示す候補商品の中から1以上の商品の指定を受け付けるとともに、配送先入力画面に入力された情報を配送先情報として取得する。
【0019】
つづいて、利用者端末100Bは、商品指定および配送先情報を情報処理装置1へ送信する(ステップS6)。
【0020】
つづいて、情報処理装置1は、商品指定により指定された候補商品の商品代と、配送先情報に基づく配送代とを合わせた代金を算出し(ステップS7)、利用者端末100Aに対して代金の確認依頼を行う(ステップS8)。代金の確認依頼は、商品代と配送代とを合わせた金額のみ通知してもよく、商品代と配送代とが分かるようにそれぞれの代金を分けて通知してもよい。なお、情報処理装置1は、上記ステップS2で在庫確保の指示を行っていない場合には、ステップS8の時点で指定された候補商品の在庫確保を指示する。
【0021】
つづいて、利用者端末100Aは、送り元となる利用者から代金の確認が取れた場合(確認したことを示すボタン操作等があった場合)、候補商品について商品購入の確定指示を送信する(ステップS9)。つまり、利用者端末100Aは、候補商品を送り先へ配送することを確定する確定指示を情報処理装置1へ送信する。
【0022】
つづいて、情報処理装置1は、確定指示を受け付けた場合に、決済処理を行う(ステップS10)。情報処理装置1は、決済処理が完了後、候補商品を取り扱うストアのストア端末200に対して配送先情報とともに候補商品の配送指示を送信する(ステップS11)。なお、情報処理装置1は、確定指示ではなくキャンセル指示があった場合には、候補商品の購入をキャンセルする処理(在庫確保の解消指示等)を行う。
【0023】
このように、実施形態に係る情報処理装置1では、送り先から配送先情報を取得することで、送り元が送り先の配送先を知らない場合であっても、送り先へ商品を送ることができる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、より良いサービスを提供する。
【0024】
また、情報処理装置1は、商品購入前に代金の確認要求を行うことで、送り元の利用者が想定している代金よりも高くなる(配送先が離島や外国のために配送代が高くなる)ことを事前に把握した上で商品を購入することができる。
【0025】
さらに、上記したように、ステップS10の決済前に、商品の在庫を確保(ステップS2またはステップS7)しておくことで、商品が確定したにも関わらず在庫がなくなる状況を回避することができる。
【0026】
また、仮に、配送先が分からないタイミングで送り手が決済を行い場合には、予め定めた配送代(損失低減を考慮してやや高めの配送代を設定するのが一般的)を加味した商品代が設定される。このため、本開示のように、配送先情報を確認してから代金を算出して確認することで、代金が高くなることを防ぐことができる。
【0027】
また、従来は、送り元が商品を決めて先に購入するため、送り先側が商品を選択できないが、本開示では、決済前に候補商品を送り先が確認(選択)できるため、送り先の商品に対する満足度を高めることができる。
【0028】
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数の利用者端末100と、複数のストア端末200とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0029】
情報処理装置1は、実施形態に係る情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、電子商店街に出品されている商品の中から送り元が選択した候補商品を示す候補情報を送り先へ提示し、候補情報を提示した送り先から配送先情報を受け付け、配送先情報を受け付けた場合に、候補商品の代金の確認を送り元に対して行い、代金の確認が送り元から取れた場合、候補商品の配送を指示する。
【0030】
また、情報処理装置1は、複数の利用者端末100および複数のストア端末200と連携し、複数の利用者端末100および複数のストア端末200に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0031】
また、情報処理装置1は、複数の利用者端末100および複数のストア端末200に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0032】
利用者端末100は、利用者が所持する端末装置である。利用者端末100は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。利用者端末100は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0033】
ストア端末200は、電子商店街に商品を出品しているストアが管理する端末装置である。ストア端末200は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。ストア端末200は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0034】
次に、
図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0035】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。
図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、受付部31と、提示部32と、確認部33と、指示部34とを備える。記憶部4は、利用者情報41と、ストア情報42とを記憶する。
【0036】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0037】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0038】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0039】
利用者情報41は、利用者に関する情報である。
図4は、利用者情報41の一例を示す図である。
図4に示すように、利用者情報41は、「ユーザID」、「属性情報」、「購入履歴」等の項目を含む。
【0040】
「ユーザID」は、利用者を識別する識別情報である。「属性情報」は、利用者の属性に関する情報である。属性情報は、例えば、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。「購入履歴」は、電子商店街における購入履歴であり、購入した商品の情報や、購入した商品を扱うストアの情報、商品の送り先に関する情報等を含む。
【0041】
ストア情報42は、ストアに関する情報である。
図5は、ストア情報42の一例を示す図である。
図5に示すように、ストア情報42は、「ストアID」、「ストア情報」、「取扱商品情報」等の項目を含む。
【0042】
「ストアID」は、ストアを識別する識別情報である。「ストア情報」は、ストアに関する情報であり、ストア名や、ストア種別、実店舗(存在する場合)の住所等を含む。「取扱商品情報」は、ストアが販売している商品に関する情報であり、商品名や、商品種別、在庫、価格等の情報である。
【0043】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(受付部31、提示部32、確認部33および指示部34)について説明する。
【0044】
受付部31は、各種情報を受け付ける。例えば、受付部31は、送り元となる利用者から候補商品の選択を受け付ける。また、受付部31は、商品購入の確定指示や、商品の配送完了通知等を受け付ける。また、受付部31は、配送先情報や、送り先からの商品指定を受け付ける。
【0045】
提示部32は、選択された候補商品を示す候補情報を送り先へ提示する。具体的には、提示部32は、送り元から候補商品の選択を受け付けた場合に、候補情報および配送先入力画面の情報を含む参照情報を生成し、送り先へ提示する。より具体的には、提示部32は、生成した参照情報を送り元の利用者端末100Aへ送信し、送り元の利用者端末100Aから送り先となる利用者端末100Bへ参照情報を送信させることで提示する。
【0046】
確認部33は、送り先から配送先情報を受け付けた場合に、候補商品の代金の確認を送り元に対して行う。具体的には、確認部33は、指定された候補商品の商品代と、配送先情報に基づく配送代とを合わせた代金の確認依頼を送り元へ送信する。
【0047】
指示部34は、代金の確認が送り元から取れた場合に、候補商品の配送をストアに対して指示する。また、指示部34は、ストアから配送完了通知を受け付けた場合には、送り元に対して配送完了通知を行う。
【0048】
次に、
図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順について説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0049】
図6に示すように、制御部3は、まず、送り元となる利用者の利用者端末100Aから送り先へ送る候補商品の選択を受け付ける(ステップS101)。
【0050】
つづいて、制御部3は、選択された候補商品を示す候補情報および配送先入力画面の情報を含むURLを生成し(ステップS102)、送り元となる利用者端末100Aへ送信する(ステップS103)。なお、URLは、利用者端末100Aから送り先となる利用者の利用者端末100Bへ送信される。
【0051】
つづいて、制御部3は、送り先となる利用者端末100Bから商品指定および配送先情報を取得する(ステップS104)。
【0052】
つづいて、制御部3は、指定された候補商品の商品代と、配送先情報に基づく配送代とを合わせた代金を算出し(ステップS105)、利用者端末100Aへ代金の確認依頼を送信する(ステップS106)。
【0053】
つづいて、制御部3は、利用者端末100Aから商品購入の確定指示を受け付けた場合(ステップS107)、決済処理を行った後にストア端末200へ商品の配送指示を行い(ステップS108)、処理を終了する。
【0054】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0055】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0056】
例えば、
図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0057】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0058】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0059】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0060】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0061】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0062】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0063】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0064】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、提示部32と、受付部31と、確認部33と、指示部34とを備える。提示部32は、電子商店街に出品されている商品の中から送り元が選択した候補商品を示す候補情報を送り先へ提示する。受付部31は、候補情報を提示した送り先から配送先情報を受け付ける。確認部33は、配送先情報を受け付けた場合に、候補商品の代金の確認を前記送り元に対して行う。指示部34は、代金の確認が前記送り元から取れた場合、候補商品の配送を指示する。このような構成により、より良いサービスを提供することができる。
【0065】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0066】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0067】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0068】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0069】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0070】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 受付部
32 提示部
33 確認部
34 指示部
41 利用者情報
42 ストア情報
100 利用者端末
200 ストア端末
S 情報処理システム
【要約】
【課題】より良いサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、提示部と、受付部と、確認部と、指示部とを備える。提示部は、電子商店街に出品されている商品の中から送り元が選択した候補商品を示す候補情報を送り先へ提示する。受付部は、候補情報を提示した送り先から配送先情報を受け付ける。確認部は、配送先情報を受け付けた場合に、候補商品の代金の確認を前記送り元に対して行う。指示部は、代金の確認が送り元から取れた場合、候補商品の配送を指示する。
【選択図】
図3