(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】セルフランドリーシステム
(51)【国際特許分類】
D06F 95/00 20060101AFI20240806BHJP
【FI】
D06F95/00
(21)【出願番号】P 2023522038
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(86)【国際出願番号】 JP2021018764
(87)【国際公開番号】W WO2022244094
(87)【国際公開日】2022-11-24
【審査請求日】2023-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】517103290
【氏名又は名称】株式会社wash-plus
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】高梨健太郎
【審査官】葛谷 光平
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-183056(JP,A)
【文献】特開2015-076775(JP,A)
【文献】特開2015-163182(JP,A)
【文献】特開2014-033765(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0305856(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 95/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設置され、洗濯機能と乾燥機能との少なくとも一方を有する複数のランドリー機器と、
前記施設に設置された情報端末との間で通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器を運転制御する制御装置とを備えたセルフランドリーシステムであって、
前記複数のランドリー機器の少なくとも1つには紐付部が設けられており、
前記制御装置は、
前記紐付部を用いて、前記紐付部が
ルームキーを認証することで、前記施設に設置された情報端末の一つと前記ランドリー機器の一つとを、紐付ける紐付手段と、
前記紐付けの後、前記施設に設置された情報端末からの運転要求信号に基づき、当該情報端末に紐付けられたランドリー機器に作動指令を出力する作動指令出力手段と、を有する
ことを特徴とするセルフランドリーシステム。
【請求項2】
前記施設は、利用者が宿泊する宿泊施設であり、
前記施設に設置された情報端末は、前記宿泊施設の複数の宿泊室に設置され、
前記複数の宿泊室は、個別に対応するルームキーにより施錠及び開錠が可能である
ことを特徴とする請求項1に記載のセルフランドリーシステム。
【請求項3】
前記施設に設置された情報端末は、ウェブブラウザにより接続された所定のウェブページを用いて前記制御装置との通信を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のセルフランドリーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルフランドリーシステムに係り、詳しくは利用者の利便性向上等を実現する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
コイン決済式のセルフランドリー(いわゆる、コインランドリー)に来店したユーザは、金銭投入機に硬貨を投入した後、洗濯機や乾燥機に付設された各種の設定ボタンや起動ボタンを操作し、衣類の量や種類に応じた洗濯や乾燥を行わせる(特許文献1参照)。
ユーザは、洗濯機や乾燥機の運転終了を待つ間、外部の商店や飲食店に出向いて買い物や食事をすることがある(特許文献2参照)。
【0003】
しかしながら、上述した従来のコインランドリーには、以下に列挙するように、改善すべき種々の問題があった。
ユーザは、コイン投入部の詰まり等によって洗濯機や乾燥機が作動しない場合、店内電話で設置者に返金等を要求するが、このようなクレーム対応には多大な労力と時間が費やされる。
【0004】
洗濯機や乾燥機に比較的大量のコインがたまるため、窃盗等の被害にあう虞がある。
女性のユーザは、乾燥中の下着等を蓋のガラス窓から覗かれたり、盗まれたりする懸念があるため、乾燥機が運転している間は店外に出にくい。
【0005】
店外にいるユーザは、洗濯や乾燥の終了を知ることができないため、放置される時間が長くなってランドリー機器の稼働率が低下する。
そこで、本発明者は、これらの問題を解決すべく、携帯端末に専用のアプリケーションソフトウェアを導入させることで、ユーザがランドリー機器の各種操作を携帯端末で行えるようにするとともに、洗濯や乾燥の終了時に携帯端末に通知するシステムを考えた。
【0006】
しかしながら、このようなシステムにおいても、大規模なコインランドリーでは多数のランドリー機器を多数のユーザが同時並行的に扱うため、携帯端末への入力ミス等によって同一のランドリー機器を複数のユーザが操作しようとする等の虞があった。
【0007】
このような問題に対応して、引用文献3には、ランドリー機器の少なくとも1つの表面に紐付部を設け、制御装置が、前記紐付部を用いて、利用者の携帯端末と前記ランドリー機器の一つとを紐付けた後、前記携帯端末からの運転要求信号に基づき、当該携帯端末に紐付けられたランドリー機器に作動指令を出力する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2001-129300号公報
【文献】特開2006-262942号公報
【文献】再表2019/077649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
引用文献3に記載のセルフランドリーシステムは、利用者が携帯端末を携帯する必要があり、高齢者や外国人等の利用者にとって利便性があまりよくなかった。
【0010】
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、利用者の利便性を高めることができるセルフランドリーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明のセルフランドリーシステムは、施設に設置され、洗濯機能と乾燥機能との少なくとも一方を有するランドリー機器と、前記施設に設置された情報端末との間で通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器を運転制御する制御装置とを備えたセルフランドリーシステムであって、前記ランドリー機器には紐付部が設けられており、前記制御装置は、前記紐付部を用いて、前記情報端末と前記ランドリー機器を紐つけ、前記情報端末からの運転要求信号に基づき、前記ランドリー機器を運転制御することを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明のセルフランドリーシステムは、施設に設置され、洗濯機能と乾燥機能との少なくとも一方を有する複数のランドリー機器と、前記施設に設置された情報端末との間で通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器を運転制御する制御装置とを備えたセルフランドリーシステムであって、前記複数のランドリー機器の少なくとも1つには紐付部が設けられており、前記制御装置は、前記紐付部を用いて、前記情報端末の一つと前記ランドリー機器の一つとを、紐付ける紐付手段と、前記紐付けの後、前記情報端末からの運転要求信号に基づき、当該情報端末に紐付けられたランドリー機器に作動指令を出力する作動指令出力手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明のセルフランドリーシステムは、請求項2に記載のセルフランドリーシステムであって、前記施設は、利用者が宿泊する宿泊施設であり、前記情報端末は、前記宿泊施設の複数の宿泊室に設置され、前記複数の宿泊室は、個別に対応するルームキーにより施錠及び開錠が可能であり、前記紐付手段は、前記紐付部が前記ルームキーを認証することで、前記情報端末の一つと前記ランドリー機器の一つとを、紐付けることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明のセルフランドリーシステムは、請求項2または3に記載のセルフランドリーシステムであって、前記情報端末は、ウェブブラウザにより接続された所定のウェブページを用いて前記制御装置との通信を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、施設に設置され洗濯機能と乾燥機能との少なくとも一方を有する複数のランドリー機器と、前記施設に設置された情報端末との間で通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器を運転制御するので、利用者に対して利便性を高めることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。
【
図2】第1実施形態に係るサーバの概略構成図である。
【
図3】第1実施形態に係るセルフランドリーシステムの全体の動作を示すフローチャートである。
【
図4】第1実施形態で、パスワード入力画面を表示したディスプレイ装置を示す正面図である。
【
図5】第1実施形態で、運転指令出力制御の手順を示すフローチャートである。
【
図6】第1実施形態で、客室の情報端末が認識信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
【
図7】第1実施形態で、客室の情報端末が運転コース信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
【
図8】第1実施形態で、客室の情報端末が料金信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
【
図9】第1実施形態で、終了予告処理の手順を示すフローチャートである。
【
図10】第1実施形態で、客室の情報端末が第1終了予告信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
【
図11】第1実施形態で、客室の情報端末が第2終了予告信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
【
図12】第1実施形態で、エラー処理の手順を示すフローチャートである。
【
図13】第1実施形態で、客室の情報端末がエラー信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
【
図14】第2実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。
【
図15】第3実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1実施形態]
以下、
図1~
図13を参照して、本発明の第1実施形態を詳細に説明する。第1実施形態は、携帯端末から制御装置への運転要求信号等の送信がキー認証、ウェブページおよびインターネットによってなされること、料金支払いがクレジットカードによって行われることを特徴とする。
【0018】
<第1実施形態の構成>
図1は、第1実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。
図2は、第1実施形態に係るサーバの概略構成図である。
【0019】
<セルフランドリーシステムの全体構成>
図1に示すように、第1実施形態に係るセルフランドリーシステム1は、宿泊施設(ホテル、旅館等)2のランドリー室3内に設置された洗濯機や乾燥機等からなる多数のランドリー機器10(10a,10b,10c・・・)、及びハブ17と、宿泊施設2の管理室4内に設置されたモデム21、ルータ22、サーバ23、管理者用の情報端末(パーソナルコンピュータやスマートフォン等:以下、管理者情報端末と記す)24、及びハブ25と、客室5(5a,5b,5c・・・)内に設置された情報端末(パーソナルコンピュータ本体)31、マウス32、キーボード33、ICタグリーダ34、及びディスプレイ装置(テレビジョン受像機とパーソナルコンピュータのモニタを兼用)51と、客室5(5a,5b,5c・・・)のドアの開錠及び施錠を行うルームキー52と、インターネット41と、通信業者の施設に設置されたレンタルサーバ42とを有している。
【0020】
ランドリー室3の各ランドリー機器10は、ハブ17を介して管理室4のルータ22に接続される。
【0021】
管理室4のルータ22は、モデム21を介してインターネット41に接続され、インターネット41は、レンタルサーバ42に接続される。
【0022】
また、管理室4のルータ22には、サーバ23、本システムの管理人が操作する情報端末24、及びハブ25が接続される。ハブ25は、複数の客室5(5a,5b,5c・・・)内に設置された情報端末31と接続するとともに、複数の客室5(5a,5b,5c・・・)のドアの錠の近傍に設けられたキー認証システムとしてのICタグリーダ34と接続する。
【0023】
<ランドリー室の構成>
各ランドリー機器10には、それぞれに固有の識別表示としてワンタイムパスワード14aを表示するディスプレイ14と、ICタグリーダ15(紐付部)とが設置されている。なお、ワンタイムパスワード14aは、ランダムに生成される4桁の数字の組み合わせであり、所定の時間間隔(例えば、30秒間隔)で変化する。ランドリー機器10の前面には、ICタグリーダ15に相当する位置に「ルームキーをかざしてください」との表示16がなされている。
【0024】
ルームキー52は、キー本体53と棒状のタグ54とから構成されている。キー本体53または棒状のタグ54にはICタグを内蔵している。ルームキー52のICタグによるルームキーIDは、ルームキー52をICタグリーダ15にかざした際に、ICタグリーダ15により読み取られる。
【0025】
なお、セキュリティの高い近距離無線通信用の受信機の場合には、必ずしも、ワンタイムパスワードを必要としない。
【0026】
各ランドリー機器10には、透明なガラス窓12を有する手動開閉式の蓋13が備えられている。各ランドリー機器10は、蓋13をロックするための電動式のロック機構(図示せず)を備えており、管理室4内に設置されたサーバ23からの指令によって蓋13を閉鎖状態でロックする。ガラス窓12は、液晶を利用した瞬間調光式であり、サーバ23からの指令によって透明/不透明が瞬時に切り換えられる。
【0027】
<客室の構成>
宿泊施設2の客室5(5a,5b,5c・・・)には、ディスクトップ型のパソコン本体となる情報端末31、マウス32、キーボード33、ICタグリーダ34、及びディスプレイ装置51が設置されている。
【0028】
情報端末31には、マウス32、キーボード33、及びディスプレイ装置51が接続される。
【0029】
複数の客室5(5a,5b,5c・・・)のドアの錠の近傍には、ICタグリーダ34が設けられている。
【0030】
情報端末31及びICタグリーダ34は、管理室4内に設置されたハブ25及びルータ22を介してサーバ23に接続される。
【0031】
<管理室の構成>
管理室4内のサーバ23は、ルータ22及びモデム21を介してインターネット41に接続しており、さらにインターネット41を介してレンタルサーバ42に接続し、レンタルサーバ42に構築された各種所定のウェブページに接続する。
【0032】
<情報端末の接続>
宿泊施設2の客室5に設置された情報端末31は、管理室4のハブ25を介してルータ22に接続し、ルータ22からモデム21を介してインターネット41に接続しており、さらにインターネット41を介してレンタルサーバ42に接続し、レンタルサーバ42に構築された各種所定のウェブページに接続する。
【0033】
<ランドリー機器の接続>
各ランドリー機器10は、ハブ17を介して管理室4のルータ22に接続し、ルータ22からサーバ23や宿泊施設2のランドリー室3の管理者用の管理者情報端末24との間で通信を行う。
【0034】
<サーバの構成>
図2に示すように、サーバ23は、運転モードや利用者情報等を記憶する記憶部61及びレンタルサーバ42を介した情報端末31及びランドリー機器10からの入力信号等に基づく判定処理や信号出力を行う処理部62、処理部62の判定結果に応じてランドリー機器10への運転指令信号や情報端末31および管理者情報端末24への信号等を生成する信号生成部63等を有している。
【0035】
<第1実施形態の作用>
図3は、第1実施形態に係るセルフランドリーシステムの全体の動作を示すフローチャートである。
図4は、第1実施形態で、パスワード入力画面を表示したディスプレイ装置を示す正面図である。
図5は、第1実施形態で、運転指令出力制御の手順を示すフローチャートである。
図6は、第1実施形態で、客室の情報端末が認識信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
図7は、第1実施形態で、客室の情報端末が運転コース信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
図8は、第1実施形態で、客室の情報端末が料金信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
図9は、第1実施形態で、終了予告処理の手順を示すフローチャートである。
図10は、第1実施形態で、客室の情報端末が第1終了予告信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
図11は、第1実施形態で、客室の情報端末が第2終了予告信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
図12は、第1実施形態で、エラー処理の手順を示すフローチャートである。
図13は、第1実施形態で、客室の情報端末がエラー信号を受信した場合のディスプレイ装置を示す正面図である。
【0036】
図3において、サーバ23とランドリー機器10との信号及び情報のやり取りは、ウェブブラウザにより接続されたレンタルサーバ42の各種所定のウェブページを経由して行われる。また、サーバ23と情報端末31との信号及び情報のやり取りも、ウェブブラウザにより接続されたレンタルサーバ42の各種所定のウェブページを経由して行われる。
【0037】
宿泊施設2のランドリー室3のランドリー機器10は、空き状態になると、
図3のステップS1に示すように、ハブ17、管理室4のルータ22及びモデム21、インターネット41を介し、ウェブブラウザにより接続されたレンタルサーバ42に構築された第1の所定のウェブページ(図示略)を経由して、空き信号をサーバ23に送信する。
【0038】
これにより、サーバ23は、
図3のステップS2に示すように、ルータ22、モデム21、インターネット41を介して、レンタルサーバ42に構築された第2の所定のウェブページ(図示略)と通信を行い、ランドリー機器空き状況出力を、第2の所定のウェブページを経由して、情報端末31に送信する。
【0039】
利用者は、宿泊施設2にチェックイン後、客室5に入室する際、ルームキー52でドアの開錠を行うことになる。これにより、客室5のICタグリーダ34にルームキー52がかざされ、
図3のステップS3に示すように、ルームキー認証として、ルームキー52および客室別の情報端末31のIDに対応する識別信号Si1がICタグリーダ34から発信され、この識別信号Si1が、レンタルサーバ42に構築された第3の所定のウェブページを経由して、サーバ23に入力される。
【0040】
サーバ23に識別信号Si1が入力すると、サーバ23は、識別信号Si1に基づいてルームキー52と情報端末31との紐付けを行う。一方、
図3のステップS4に示すように、情報端末31は、ディスプレイ装置51にランドリー機器10の空き状況の表示を行う。これにより、利用者は、ランドリー機器10の空き状況を確認する。
【0041】
次に、利用者は、情報端末31のウェブブラウザにより接続された第4の所定のウェブページ(レンタルサーバ42に構築)を用いて利用者登録を行う。利用者登録は、氏名や住所、携帯電話番号、支払情報(クレジットカード情報)をサーバ23に登録するものである。この場合の利用者登録は、手動で行うことも可能であるとともに、宿泊施設2にチェックインする際の登録情報等により、その情報端末31の紐付けが自動的に可能である。従って利用者登録は、過去に出した指示や、ランドリー機器10の運転などの操作がIDなどを入れなくても可能となる。
【0042】
この後、利用者は、客室5から出て、宿泊施設2のランドリー室3のランドリー機器10を使用する場合、洗濯あるいは乾燥を行う衣類の種類や量に応じてランドリー機器10を選定する。次に利用者がルームキー52をランドリー機器10のICタグリーダ15にかざすと、
図3のステップS5に示すように、ルームキー認証として、ルームキー52およびランドリー機器10のIDに対応する識別信号Si2がランドリー機器10から発信され、この識別信号Si2が、レンタルサーバ42に構築された第5の所定のウェブページを経由して、サーバ23に入力される。また、利用者は、ランドリー機器10のディスプレイ14に表示されたワンタイムパスワード14aを覚えるかメモしておく。
【0043】
次に利用者は、客室5に戻り、情報端末31を用いてレンタルサーバ42に構築された第6の所定のウェブページをウェブブラウザによりディスプレイ装置51に表示する。尚、利用者登録から自動的に第6の所定のウェブページを表示することも可能である。すると、
図4に示すようにディスプレイ装置51のディスプレイ51aに第6の所定のウェブページ(ログインページ)71によるパスワード入力画面72がウェブブラウザにより表示されるため、ランドリー機器10のディスプレイ14に表示されたワンタイムパスワード14aをマウス32及びキーボード33を用いて情報端末31に入力する。尚、ディスプレイ51aの上側には、第6の所定のウェブページ71において、アドレス等を表示する表示部73が表示されている。
【0044】
一方、サーバ23に識別信号Si2が入力すると、サーバ23は、
図5のステップS21に示すように、ランドリー機器10が他の利用者によって使用中されている場合を除き、識別信号Si2に基づいてルームキー52とランドリー機器10との紐付けを行い、
図5のフローチャートにその手順を示す運転指令出力制御を実行する。
【0045】
運転指令出力制御を開始すると、ランドリー機器10は、
図3のステップS6に示すように運転準備及び開始処理を行い、
図3のステップS7に示すように、レンタルサーバ42に構築された第7の所定のウェブページを経由して、サーバ23に、ルームキー52の部屋番号を示す部屋番号信号及びランドリー機器としての運転状況を示す運転状況信号を出力する。これにより、サーバ23は、
図3のステップS8に示すように、ウェブブラウザにより接続されたレンタルサーバ42に構築された第8の所定のウェブページを経由して、ルームキー52の部屋番号に対応する客室(ランドリー機器10の利用者の客室)5の情報端末31に、ランドリー機器10の運転状況信号を出力する。すると、情報端末31は、
図3のステップS9に示すように、ウェブブラウザにより接続されたレンタルサーバ42に構築された第9の所定のウェブページを経由して、ディスプレイ装置51にランドリー機器10の運転状況の表示を行う。これにより、利用者は、ランドリー機器10の運転状況を確認する。
【0046】
ここで、運転状況とは、
図5における運転開始前の状況を含む。
サーバ23は、
図5のステップS22で認識信号を、レンタルサーバ42に構築された第10の所定のウェブページを経由して、情報端末31に送信する。認識信号を受信した情報端末31に接続されたディスプレイ装置51では、
図6に示すように、レンタルサーバ42に構築された第11の所定のウェブページ81による「いらっしゃいませ ○○番の洗濯乾燥機をご利用ですね よろしければ、YESを左クリックしてください」とのメッセージ82と、「YES」ボタン83とが、画面51aに表示される。ディスプレイ51aの上側には、第11の所定のウェブページ81のアドレス等を表示する表示部84が表示されている。
【0047】
サーバ23は、
図5のステップS23で利用者がマウス32を用いてが「YES」ボタン83を左クリックしたか否かを判定し、この判定がYesになると、レンタルサーバ42に構築された第12の所定のウェブページを経由して、情報端末31との信号の送受信を行い、
図5のステップS24で運転コース信号を情報端末31に送信する。運転コース信号を受信した情報端末31に接続されたディスプレイ装置51では、
図7に示すように、レンタルサーバ42に構築された第13の所定のウェブページ91による「選択されたランドリー機器10に対応する「運転コース」ボタン92(92a~92d)と、「ENTER」ボタン93とが、画面51aに表示される。また、ディスプレイ51aの上側には、第13の所定のウェブページ91のアドレス等を表示する表示部94が表示されている。利用者は、衣類の種類や量に応じて所望の「運転コース」ボタン92を選択した後、「ENTER」ボタン93を左クリックする。
【0048】
サーバ23は、
図5のステップS25で利用者が「ENTER」ボタン93に左クリックしたか否かを判定し、この判定がYESになると、レンタルサーバ42に構築された第14の所定のウェブページを経由して、情報端末31とサーバ23が信号の送受信を行い、
図5のステップS26で料金信号を情報端末31に送信する。情報端末31が料金信号を受信した場合のディスプレイ装置51では、
図8に示すように、レンタルサーバ42に構築された第14の所定のウェブページ101により、「使用料金は○○○○円です 衣類を投入し、蓋を閉めてください」とのメッセージ102と、「蓋ロック」ボタン103および「窓不透明」ボタン104が、画面51aに表示される。また、ディスプレイ51aの上側には、第14の所定のウェブページ101のアドレス等を表示する表示部105が表示されている。利用者は、ランドリー機器10の運転中に蓋13をロックしたい、あるいは、ガラス窓12を不透明にしたい場合、これら「蓋ロック」ボタン103や「窓不透明」ボタン104を選択(左クリック)する。
【0049】
利用者は、使用料金の確認、および「蓋ロック」ボタン103や「窓不透明」ボタン104の選択を終えると、情報端末31からは、運転要求信号Sdが発信され、この運転要求信号Sdがレンタルサーバ42に構築された第15の所定のウェブページを経由して、サーバ23に入力される。
【0050】
サーバ23は、
図5のステップS27で利用者が運転要求信号Sdを入力したか否かを判定し、この判定がYESになると、
図5のステップS28で課金処理を行う。課金処理は、前述した支払情報に基づき、インターネット41を経由してクレジットカード会社との間で通信を行うことでなされる。
【0051】
図5のステップS28での課金が完了すると、サーバ23は、
図5のステップS29で「蓋ロック」ボタン103が左クリックされたか否かを判定し、この判定がYesであれば
図5のステップS30で蓋ロック指令をレンタルサーバ42に構築された第16の所定のウェブページを経由して、ランドリー機器10に出力する。これにより、ランドリー機器10は、蓋ロックを行う。
【0052】
次いで、サーバ23は
図5のステップS31で「窓不透明」ボタン104が左クリックされたか否かを判定し、この判定がYesであれば
図5のステップS32で窓不透明指令をレンタルサーバ42に構築された第17の所定のウェブページを経由して、ランドリー機器10に出力する。これにより、ランドリー機器10は、ガラス窓12の不透明化を行う。
【0053】
しかる後、サーバ23は、
図5のステップS33でレンタルサーバ42に構築された第18の所定のウェブページを経由して、ランドリー機器10に運転開始指令を出力し、運転開始指令制御を終了する。運転開始指令が入力したランドリー機器10は、
図3のステップS6に示すように、利用者が選択した運転モードでの運転を開始する。
【0054】
サーバ23は、運転指令出力制御の各指令や課金処理の結果を逐次、管理者情報端末24に送信する。これにより、管理者は、宿泊施設のランドリー室3内のランドリー機器10の稼働状態や売り上げをリアルタイムに認識できる。
【0055】
(終了予告処理)
ランドリー機器10が運転を開始すると、サーバ23は、
図9のフローチャートにその手順を示す終了予告処理を実行する。終了予告処理を開始すると、サーバ23は、
図9の
図9のステップS41で運転終了時刻の10分前となったか否かを所定の時間間隔で繰り返し判定する。そして、この判定がYesになると、サーバ23と情報端末31は、レンタルサーバ42に構築された第19の所定のウェブページを経由して、信号の送受信を行い、サーバ23は、
図9のステップS42で第1終了予告信号を、第19の所定のウェブページに送信する。情報端末31が第1終了予告信号を第19の所定のウェブページから受信した場合、ディスプレイ装置51では、
図10に示すように、第20の所定のウェブページ111において、運転終了まで10分であることを示す「10分前です」とのメッセージ112が、画面51aに表示されるとともに、小さな音量で着信音が鳴る。また、ディスプレイ51aの上側には、第20の所定のウェブページ111のアドレス等を表示する表示部113が表示されている。
【0056】
次に、サーバ23は、
図9のステップS43で運転終了時刻の5分前となったか否かを所定の時間間隔で繰り返し判定する。そして、この判定がYesになると、サーバ23と情報端末31はレンタルサーバ42に構築された第21の所定のウェブページを経由して、信号の送受信を行い、サーバ23は、
図9のステップS44で第2終了予告信号、第21の所定のウェブページに送信する。情報端末31が第2終了予告信号を第21の所定のウェブページから受信した場合、ディスプレイ装置51では、
図11に示すように、第22の所定のウェブページ121において、運転終了まで5分であることを示す「5分前です」とのメッセージ122が画面51aに点滅表示されるとともに、着信音およびバイブレータ機能が作動する。また、ディスプレイ51aの上側には、第22の所定のウェブページ121のアドレス等を表示する表示部123が表示されている。
【0057】
また、ランドリー機器10の運転終了時刻となった場合、サーバ23は、レンタルサーバ42に構築された第23の所定のウェブページを経由して、ランドリー機器10に運転終了指令を出力する。運転終了指令を入力したランドリー機器10は、
図3のステップS10に示すように、運転終了処理を行い、ガラス窓12の透明化、蓋ロックの解除を行い、客室信号及び運転終了信号をレンタルサーバ42に構築された第24の所定のウェブページを経由して、サーバ23に送信する。
【0058】
ランドリー機器10は、
図3のステップS11に示すように、レンタルサーバ42に構築された第25の所定のウェブページを経由して、サーバ23にルームキー52の部屋番号を示す部屋番号信号及びランドリー機器としての運転終了信号を出力する。これにより、サーバ23は、
図3のステップS12に示すように、レンタルサーバ42に構築された第26の所定のウェブページを経由して、ルームキー52の部屋番号に対応するランドリー機器10の利用者の客室にランドリー機器の運転終了信号を出力し、情報端末31は、
図3のステップS13に示すように、レンタルサーバ42に構築された第27の所定のウェブページを用いて、ディスプレイ装置51の画面51aに運転が終了とのメッセージを点滅表示する。
【0059】
図3のステップS10におけるガラス窓12の透明化、蓋ロックの解除は、ランドリー室3あるいは客室5において、ディスプレイ装置51の画面に表示される第28の所定のウェブページの操作により、選択することが可能である。
【0060】
サーバ23は、運転指令出力制御等と並行して、
図12のフローチャートにその手順を示すエラー処理を常時実行する。
【0061】
(エラー処理)
エラー処理を開始すると、サーバ23は、
図12のステップS51で宿泊施設のランドリー室3内のランドリー機器10からエラー信号が入力しているか否かを所定の時間間隔で繰り返し判定する。
【0062】
例えば、サーバ23にエラー信号が入力した場合、ランドリー機器10の選択乾燥処理の停止等があり得る。
【0063】
ランドリー機器10に何らかのエラーが生じてステップS51の判定がYesになると、サーバ23と情報端末31は、レンタルサーバ42に構築された第29の所定のウェブページを経由して、信号の送受信を行い、サーバ23は、ステップS52でエラー情報(どのランドリー機器10でどのエラーが生じたか)を管理者情報端末24およびメンテナンス会社の端末(図示せず)に送信し、ステップS53で情報端末31に対応する第29の所定のウェブページにエラー信号を送信する。エラー信号を第29の所定のウェブページが受信した場合、ランドリー室3あるいは客室5において、ディスプレイ装置51では、
図13に示すように、第30の所定のウェブページ131において、「エラーが生じました キャンセルして、衣類を取り出して下さい」とのメッセージ132と、「キャンセル」ボタン133とが、画面51aに表示される。また、ディスプレイ51aの上側には、第30の所定のウェブページ131のアドレス等を表示する表示部134が表示されている。
【0064】
管理者やメンテナンス会社は、エラー情報に応じて宿泊施設のランドリー室3に赴き、当該ランドリー機器10の使用停止や修理等の処置をとる。また、利用者は、ディスプレイ装置51の画面表示に従い「キャンセル」ボタン92を左クリックする。
【0065】
さらに、例えば、エラー情報を利用者の携帯電話(スマートフォン)へ表示させる、その旨の電話を掛ける(例えば、自動音声)、客室のディスプレイに表示させる、メールする。
等をして、利用者に迅速に対応してもらうことができる。
【0066】
特に、利用者の携帯電話に専用アプリケーションをダウンロードしてもらったうえで、その専用アプリケーションによる表示(場合によっては音声)を表示させることによって、メールなどに比べて確実に問題が生じていることを利用者は知ることができる。
【0067】
その結果、利用者は、すぐに各種の対処(取り出して、他の機械に入れる)ことができ、例えば施設から帰る段になって、実は選択乾燥が止まっているということを高い確率で防止できる。
【0068】
これは、例えば、専用アプリケーションを使わずに、メールなどによる通知では、確認される確率が低くなるため、専用アプリケーションの利点の一つである。
【0069】
次に、サーバ23は、ステップS54で「キャンセル」ボタン102が左クリックされたか否かを判定し、この判定がNoである間はステップS54の判定を繰り返す。サーバ23は、利用者によって「キャンセル」ボタン102が左クリックされてステップS54の判定がYesになると、ステップS55で運転停止信号を、レンタルサーバ42に構築された第31の所定のウェブページを経由して、ランドリー機器10に送信する。
【0070】
運転停止信号を受信したランドリー機器10では、洗濯ドラムや乾燥ドラムの回転が停止され、洗濯中あるいはすすぎ中であれば排水が行われた後、蓋13のロックが解除される。これにより、利用者はランドリー機器10から衣類を取り出し、別のランドリー機器10で洗濯や乾燥を行うことができる。
【0071】
次に、サーバ23は、ステップS56で前述した課金処理による課金をキャンセル(すなわち、返金)して、エラー処理を終了する。
【0072】
<第1実施形態の纏め>
以下、このような本発明の第1実施形態の構成及び作用を纏めて説明すると、セルフランドリーシステム1は、施設に設置され、洗濯機能と乾燥機能との少なくとも一方を有する複数のランドリー機器10(10a,10b,10c・・・)と、前記施設に設置された情報端末31との間で通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器を運転制御する制御装置(サーバ23)とを備えたセルフランドリーシステムであって、前記複数のランドリー機器の少なくとも1つには紐付部(ICタグリーダ15)が設けられており、前記制御装置(サーバ23)は、前記紐付部(ICタグリーダ15)を用いて、前記情報端末31の一つと前記ランドリー機器の一つとを、紐付ける紐付手段(サーバ23及び
図5のステップS21を実行するプログラム)と、前記紐付けの後、前記情報端末31からの運転要求信号に基づき、当該情報端末31に紐付けられたランドリー機器に作動指令を出力する作動指令出力手段(サーバ23及び
図5のステップS29~S33を実行するプログラム)と、を有することを特徴とする。
【0073】
前記施設は、利用者が宿泊する宿泊施設2であり、前記情報端末31は、前記宿泊施設2の複数の宿泊室(客室5)に設置され、前記複数の宿泊室(客室5)は、個別に対応するルームキー52により施錠及び開錠が可能であり、前記紐付手段は、前記紐付部(ICタグリーダ15)が前記ルームキー52を認証することで、前記情報端末31の一つと前記ランドリー機器の一つとを、紐付けることを特徴とする。
【0074】
前記情報端末31は、ウェブブラウザにより接続された所定のウェブページを用いて前記制御装置(サーバ23)との通信を行う。
【0075】
このような構成のセルフランドリーシステム1によれば、施設(宿泊施設2)に設置され洗濯機能と乾燥機能との少なくとも一方を有する複数のランドリー機器10と、施設に設置された情報端末31との間で通信を行い、その通信結果に応じて前記ランドリー機器10を運転制御するので、本システムの利用に際して利用者が携帯端末を携帯する必要がなく、利用者に対して利便性を高めることができる。
【0076】
利便性についてより詳しく説明すると、施設(宿泊施設2)の利用者は、施設内のテレビ(ディスプレイ装置51)等のシステムによりランドリー機器10の終了時間や、現在の使用状況などの通知を受けることができる。
【0077】
また、施設(宿泊施設2)の利用者は、窓のロック、不透明化などのスマートランドリの機能も使用可能である。
【0078】
さらに、施設(宿泊施設2)の利用者は、ランドリー機器10の空き状況を使用前に確認できる。
【0079】
さらに、利用者は、その利用の形態を自由に選べるとともに、特段、携帯電話などを使用せずに対応できる。
料金も、部屋にチャージされることから、利用者は、コインを複数持つ必要もない。
【0080】
[第1実施形態の第1変形例]
第1実施形態の第1変形例として、予約も可能となるようにセルフランドリーシステムを構成する。これにより、さらに利用者に対して利便性を高めることができる。
【0081】
[第1実施形態の第2変形例]
第1実施形態の第2変形例として、追加での乾燥を行うことも可能となるようにセルフランドリーシステムを構成する。これにより、さらに利用者に対して利便性を高めることができる。
【0082】
[第1実施形態の第3変形例]
第1実施形態の第3変形例として、宿泊施設2のシステムを使っての衣類の折りたたみ、客室への搬送などの指示も可能となるようにセルフランドリーシステムを構成する。これにより、利用者が洗濯物を取りに来ない場合であっても、宿泊施設2側は、衣類を取り出しておくことによりランドリー機器10を有効活用できる。
[第1実施形態の第4変形例]
第1実施形態の第4変形例として、取り出しておいてロッカー等に保管しておいた衣類を、ルームキーで取り出しも可能となるようにセルフランドリーシステムを構成する。さらに、衣類を取り出しておいて、配達を頼むように構成することも可能である。ランドリー機器10に空きが無い場合、一杯の場合には、前記ロッカーに保存しておくことも可能とする。これにより、さらに利用者に対して利便性を高めることができる。
【0083】
[第2実施形態]
以下、
図14を参照して、本発明の第2実施形態を詳細に説明する。
図14に示すように、第2実施形態のセルフランドリーシステム201は、第1実施形態のディスクトップ型のパソコン本体となる情報端末31、マウス32、キーボード33、ICタグリーダ34、及びディスプレイ装置51の代わりに、スマートテレビ211とリモコン212を用いている。
【0084】
スマートテレビ211は、情報端末となっており、リモコン212による操作やタッチパネルの操作で、
図1の情報端末31と同じ通信を行えるようにしている。
【0085】
以上で具体的な実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限られるものではない。例えば、第1実施形態および第2実施形態では課金をクレジットカードによって行うようにしたが、プリペイドカードやデビットカード、携帯電話利用料金等によって行うようにしてもよい。また、第2実施形態では課金をプリペイドカードによって行うようにしたが、クレジットカードやデビットカード、携帯電話利用料金等によって行うようにしてもよい。また、ランドリー機器を利用する毎にポイントを付与し、このポイントを利用代金の一部に充当できるようにしてもよい。ウェブブラウザにより接続される所定のウェブページをレンタルサーバ42に構築したが、所定のウェブページは、管理室4内に設置されたサーバ23に構築してもよい。所定のウェブページの代わりにアプリケーションを、管理室4内に設置されたサーバ23に構築してもよい。
【0086】
[第3実施形態]
以下、
図15を参照して、本発明の第3実施形態を詳細に説明する。第3実施形態は、第1実施形態の発明を宿泊施設の代わりにフィットネスジムに適用に適用したものである。
【0087】
<第3実施形態の構成>
図15は、第3実施形態に係るセルフランドリーシステムの概略構成図である。
【0088】
図15に示すように、第3実施形態に係るセルフランドリーシステム301は、フィットネスジム302のランドリー室3内に設置された洗濯機や乾燥機等からなる多数のランドリー機器10(10a,10b,10c・・・)、及びハブ17と、フィットネスジム302の管理室4内に設置されたモデム21、ルータ22、サーバ23、管理者情報端末24、及びハブ25と、ユーザ用の各室(トレーニングA305a、トレーニングA305b,休憩室305c・・・)に設置された情報端末(パーソナルコンピュータ本体)31、マウス32、キーボード33、ICタグリーダ34、及びディスプレイ装置(テレビジョン受像機とパーソナルコンピュータのモニタを兼用)51と、ユーザ用の各室(トレーニングA305a、トレーニングA305b,休憩室305c・・・)に設けられたコインロッカーのドアの開錠及び施錠を行うコインロッカーキー352と、インターネット41と、通信業者の施設に設置されたレンタルサーバ42とを有している。
【0089】
このような構成によれば、フィットネスジム302に用いられるセルフランドリーシステム301においても、
図1乃至
図13に示した第1実施形態と同様の効果が得られる。
尚、本発明は、宿泊施設、フィットネスジムに限らず、各種の公民館、遊具施設(例えば遊園地)、銭湯、スーパー銭湯、ウィクリーマンション、コインランドリー付きの賃貸住宅、病院等、各種適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明のセルフランドリーシステムは、宿泊施設、フィットネスジム、各種の公民館、遊具施設、銭湯、スーパー銭湯、ウィクリーマンション、コインランドリー付きの賃貸住宅、病院等を運営する事業者や法人において効果的に利用できる。
【0091】
さらに、ルームキーだけでなく、ロッカーキー(下駄箱、服用ロッカー)を用いることも可能である。
【0092】
ロッカーキーの場合には、操作端末は施設内においてある各種の操作端末で操作等をすることも可能である。
【0093】
さらに、各自が所持する携帯電話(スマートフォン)において操作することも可能である。その場合、例えば、ロッカーキーなどに識別コード(QRコード(商標)、バーコード)が付与されており、その識別コードを携帯電話(スマートフォン)のカメラ等で認識させることによって、ロッカーキーと携帯電話(スマートフォン)と紐づけさせることが可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 セルフランドリーシステム
2 宿泊施設
3 ランドリー室
4 管理室
5 客室
10 ランドリー機器
11 識別コード(紐付部)
12 ガラス窓
13 蓋
14a ワンタイムパスワード
15、34 ICタグリーダ
17、25 ハブ
21 モデム
22 ルータ
23 サーバ
24 情報端末
31 情報端末
32 マウス
33 キーボード
34 ICタグリーダ
41 インターネット
42 レンタルサーバ
51 ディスプレイ装置