(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】横型成形装置
(51)【国際特許分類】
B65B 9/22 20060101AFI20240806BHJP
【FI】
B65B9/22
(21)【出願番号】P 2023523020
(86)(22)【出願日】2021-10-15
(86)【国際出願番号】 EP2021078662
(87)【国際公開番号】W WO2022079268
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-05-15
(31)【優先権主張番号】102020127376.2
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】522219803
【氏名又は名称】シンテゴン パキッジング システムズ アー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】Syntegon Packaging Systems AG
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 8, 8222 Beringen, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル ロペス
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-137805(JP,U)
【文献】実開昭51-037460(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 9/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
横型成形装置であって、
少なくとも1つ
の成形ユニット(12
)と、
包装材料ウェブ(14
)を包装材料チューブ(16)へと成形するように構成された少なくとも1つの支持ユニット(78)と
を備え、
前記成形ユニット(12)および前記支持ユニット(78)は、前記包装材料ウェブ(14)を案内することができる案内間隙(122,124)をともに画定している、
横型成形装置において、
少なくとも前記包装材料チューブ(16)の成形中に前記成形ユニット(12)と前記支持ユニット(78)とが互いに可動となるように
、前記成形ユニット(12)および/または前記支持ユニット(78)を可動に支持するように構成された少なくとも1つの補償ユニット(126)を備えることを特徴とする、横型成形装置。
【請求項2】
前記補償ユニット(126)は、前記成形ユニット(12)の少なくとも1つの成形要素(34,36)および/または前記支持ユニット(78)の少なくとも1つの支持要素(128,130)を、前記補償ユニット(126)の少なくとも1つのばね予荷重が加えられた補償要素(132,134)によって可動に支持するように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の横型成形装置。
【請求項3】
前記補償ユニット(126)は、前記成形ユニット(12)および/または前記支持ユニット(78)の補償運動を実現するための少なくとも1つの伝動装置(136,138
)を備えることを特徴とする、請求項1または2記載の横型成形装置。
【請求項4】
前記伝動装置(136,138)は、互いに横方向に延びる少なくとも2つの方向(140,142)に沿って補償運動を実現するように構成されていることを特徴とする、請求項3記載の横型成形装置。
【請求項5】
前記補償ユニット(126)は、前記成形ユニット(12)および/または前記支持ユニット(78)の補償運動に対して作用する予荷重力を生じさせる少なくとも1つの予荷重要素(144,146
)を備えることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の横型成形装置。
【請求項6】
少なくとも1つの調整ユニット(30,32)と、包装すべき製品(24)を搬送することができる少なくとも1つの支持面(22
)とを備え、前記調整ユニット(30,32)は、前記成形ユニット(12)、前記支持ユニット(78)および前記補償ユニット(126)がともに前記支持面(22)に対して調整可能となるように、前記成形ユニット(12)、前記支持ユニット(78)および前記補償ユニット(126)を支持するように構成されていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の横型成形装置。
【請求項7】
前記支持ユニット(78)は、前記成形ユニット(12)に配置されていて、前記成形ユニット(12)に対して可動となるように前記補償ユニット(126)によって支持されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の横型成形装置。
【請求項8】
前記補償ユニット(126)は、前記成形ユニット(12)の少なくとも1つの成形要素(34,36)に締結された少なくとも1つのキャリア要素(148,150)を備え、前記支持ユニット(78)の少なくとも1つの支持要素(128,130)は
、前記キャリア要素(148,150)に可動に支持されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の横型成形装置。
【請求項9】
前記補償ユニット(126)は、前記成形ユニット(12)および/または前記支持ユニット(78)を前記包装材料チューブ(16)の成形中に能動的に運動させるように構成された少なくとも1つのアクチュエータ(152,154)を備えることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の横型成形装置。
【請求項10】
前記補償ユニット(126)は、包装材料ウェブパラメータを検出するための少なくとも1つのセンサ要素(104)を備え、前記アクチュエータ(152,154)は、検出された前記包装材料ウェブパラメータに応じて作動可能であることを特徴とする、請求項9記載の横型成形装置。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか1項記載の少なくとも1つの横型成形装置を備える包装機
械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
先行技術
特に横型フローパック機械用の横型成形装置はすでに公知であり、公知の横型成形装置は、少なくとも1つの、特にローラなしの成形ユニット、特に成形ショルダと、包装材料ウェブ、特に紙ウェブを包装材料チューブへと成形するように構成された少なくとも1つの支持ユニットとを備え、成形ユニットおよび支持ユニットは、包装材料ウェブを案内することができる案内間隙をともに画定している。
【0002】
発明の開示
本発明は、特に横型フローパック機械用の横型成形装置であって、少なくとも1つの、特にローラなしの成形ユニット、特に成形ショルダと、包装材料ウェブ、特に紙ウェブを包装材料チューブへと成形するように構成された少なくとも1つの支持ユニットとを備え、成形ユニットおよび支持ユニットは、包装材料ウェブを案内することができる案内間隙をともに画定している、横型成形装置に基づく。
【0003】
横型成形装置が、少なくとも包装材料チューブの成形中に成形ユニットと支持ユニットとが互いに可動となるように、特に包装材料チューブの成形中に成形ユニットおよび/または支持ユニットの互いの補償運動を可能にするために、成形ユニットおよび/または支持ユニットを可動に支持するように構成された少なくとも1つの補償ユニットを備えることが提案される。「構成され」とは、特に具体的に実現もしくは実現されること、具体的にプログラミングされること、具体的に設計されること、および/または具体的に装備されることを意味する。特定の機能のために対象物が構成されるとは、特に、対象物が、前記特定の機能を少なくとも1つの適用状態および/または動作状態において遂行および/または実施することと解される。包装材料チューブを成形している間に成形ユニットおよび/または支持ユニットの互いの補償運動を可能にするために、成形ユニットのみが補償ユニットによって可動に支持されること、支持ユニットのみが補償ユニットによって可動に支持されること、または成形ユニットおよび支持ユニットが補償ユニットによって可動に支持されることが考えられる。補償ユニットは、好ましくは、案内間隙の間隙幅を調整することができる間隙調整ユニットに加えて提供される。しかし、案内間隙の間隙幅の調整のための調整機能が、補償ユニットに組み込まれることも考えられる。横型成形装置を備える包装機械、特に横型フローパック機械の運転動作中に成形ユニットおよび/または支持ユニットが互いに可動となるように、補償ユニットは、成形ユニットおよび/または支持ユニットを可動に支持するように好適に構成されている。補償ユニットは、好適には、包装材料ウェブが案内間隙を通過する間、特に、例えば包装材料ウェブに配置された接続要素、特に接着スプライステープ、少なくとも一時的に二層になった包装材料ウェブなどに起因して、包装材料ウェブなどの交換後に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合、包装材料ウェブが案内間隙を通る間、成形ユニットおよび/または支持ユニットが互いに可動となるように、成形ユニットおよび/または支持ユニットを可動に支持するように構成されている。成形ユニットおよび/または支持ユニットは、包装材料ウェブが案内間隙を通ることにより、特に、例えば包装材料ウェブに配置された接続要素、特に接着スプライステープなど、包装材料ウェブの交換またはこれに類することに起因して、包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合に互いに受動的に運動させられるように、補償ユニットによって能動的に運動させられてもよいし、補償ユニットによって可動に支持されてもよい。成形ユニットおよび/または支持ユニットは、好ましくは、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合に回避的な運動を実施する。包装材料チューブの成形中に補償運動を可能にするために、補償ユニットは、成形ユニット全体および/または支持ユニット全体を可動に支持するように構成されてもよいし、成形ユニットおよび/または支持ユニットの個々の要素のみを可動に支持するように構成されてもよい。包装材料チューブの成形中に成形ユニットおよび/または支持ユニットの互いの補償運動を可能にするために、補償ユニットによって、成形ユニットおよび/または支持ユニットを互いに運動させるための、当業者によって好都合であると見なされる更なる可能性も考えられる。特に支持ユニットに対する成形ユニットの最大補償運動経路が継続的もしくは段階的に調整可能となることにより、成形ユニットに対する支持ユニットの最大補償運動経路が継続的もしくは段階的に調整可能となることにより、または成形ユニットおよび支持ユニットの互いの最大補償運動経路が継続的または段階的に調整可能となることにより、継続的な最大補償運動経路または段階的に調整可能な最大補償運動経路を実現することが可能となるように、補償ユニットを実現することができる。
【0004】
好ましくは、成形ユニットは、支持ユニットの周りで、特に支持ユニットの外縁部の周りで、包装材料チューブを少なくとも所定の区分にわたって成形するように構成されている。成形ユニットは、好ましくは包装材料ウェブを変向するように構成されている。特に、包装機械の包装材料供給ユニットは、搬送方向に対して横向きに、特に少なくとも実質的に垂直に延びる方向に沿って、包装材料ウェブを成形ユニットに供給するように構成されている。成形ユニットは、好ましくは少なくとも1つの折曲げ縁部を備えており、その周りで包装材料ウェブが変向可能になる。好適には、折曲げ縁部は、ショルダ縁部として実現され、成形ユニットは、成形ショルダとして実現される。特に成形ユニットは、包装材料ウェブの変向のためのローラなしで実現されている。好ましくは、成形ユニットは、折曲げ縁部において包装材料ウェブを包装材料ウェブの進入方向に対して横向きでかつ搬送方向に対して横向きの方向に変向するように構成されている。特に、折曲げ縁部は、包装材料ウェブの進入方向および搬送方向に対して少なくとも実質的に垂直に延在している。特に、折曲げ縁部は、包装材料において均一な材料張力を生じさせるように構成されている。成形ユニットは、好ましくは、折曲げ縁部から出発して、折曲げ縁部に対して横向きに、特にV字形に延在する少なくとも2つの成形輪郭縁部を有している。特に、包装材料ウェブは、成形輪郭縁部の周りで包装材料チューブへと二次成形可能である。好ましくは、成形輪郭縁部は、包装材料の進行方向に沿って、かつ/または供給された製品の外側輪郭に沿って、折曲げ縁部から成形ユニットの成形トンネルまで延在しており、成形トンネルは、搬送方向に沿って包装材料ウェブを案内するように構成されている。特に、成形トンネルの長手方向軸線は、搬送方向に対して少なくとも実質的に平行に延びている。成形トンネルは、好ましくは、案内間隙を少なくとも部分的に画定している。成形トンネルは、好適には、横型成形装置の支持ユニットおよび/または支持面に面した成形ユニットの側に配置されている。好適には、折曲げ縁部は、成形ユニットの成形要素の縁部および成形ユニットの更なる成形要素の縁部によって少なくとも部分的に形成されている。
【0005】
支持ユニットは、成形ユニットの成形トンネルの領域に少なくとも部分的に配置されている。好適には、支持ユニットは、成形ユニットの成形トンネルに対応するように少なくとも部分的に実現されている。特に、案内間隙は、成形ユニットの成形トンネルと、成形ユニットの成形トンネルの領域に配置された少なくとも支持ユニットの部分とによって画定されている。好適には、成形ユニットの成形トンネルの壁と、成形ユニットの成形トンネルの領域に配置された支持ユニットの部分の外面との間の距離、特に最短距離は、案内間隙の間隙幅、特に最大の間隙幅を規定している。支持ユニットは、成形ユニットの成形トンネルの内側に少なくとも部分的に配置されている。好ましくは、支持ユニットは、成形ユニットの成形トンネル内に少なくとも部分的に延在している。支持ユニットは、U字形に実現された少なくとも1つの支持要素、特に成形ユニットの成形トンネルのU字形の実現形態に対応して実現されたU字形の支持要素を備えてもよいし、支持ユニットは、少なくとも2つの、特にL字形の支持要素、特に支持脚部、特に成形ユニットの成形トンネルのU字形の実現形態に対応するように実現された2つのL字形の支持要素を備えてもよい。好ましくは、包装材料チューブの成形中に包装材料ウェブは、成形ユニット、特に成形ユニットの成形トンネルと、支持ユニットとの間を通って、特に当業者にはすでに公知の形態で案内される。
【0006】
好ましくは、横型成形装置は、包装機械、特に横型フローパック機械の一部である。特に、横型成形装置は、特に重力方向に対して少なくとも実質的に垂直に延びる水平な搬送方向に沿って、包装材料、特に包装材料チューブを案内するように構成されている。「実質的に垂直に」という表現は、特に基準方向に対する方向の向きを定義することを意図しており、その方向と基準方向とは、特に投影面から見て90°の角度を含み、この角度は、特に8°より小さい、有利には5°より小さい、特に有利には2°より小さい最大偏差を有する。
【0007】
好ましくは、横型成形装置は、包装材料ウェブを少なくとも形成および/または案内するように構成されており、包装材料は、好適には紙として実現される。特に、包装材料ウェブは、紙ウェブとして実現される。包装材料は、好適には包装紙として実現される。付加的または代替的に、横型成形装置は、紙とは異なる態様で、例えば合成材料として実現される包装材料の包装材料ウェブの形成および/または案内を行うように構成されてもよい。特に、包装材料ウェブは、代替的に合成材料として実現されてもよい。「包装材料ウェブ」とは、特に平らな、特に2次元の包装材料、特に包装紙の構成と解される。好ましくは、包装機械は、包装材料を特に包装材料リールとして収容するように構成された少なくとも1つの包装材料繰出しユニットを備えている。好ましくは、包装材料繰出しユニットは、包装材料ウェブとして包装材料を繰り出すように、特に包装材料を包装機械の包装材料供給ユニットに供給するように構成されている。包装材料供給ユニットは、包装材料ウェブを横型成形装置に、特に成形ユニットに供給するように、特に構成されている。包装材料供給ユニットは、複数の構成要素、特に当業者に公知の構成要素、例えば少なくとも1つの振動レバー、少なくとも1つの中央寄せフィーラ、少なくとも1つのウェブ縁部案内制御部および/または包装材料への印刷用の少なくとも1つの印刷ユニットなどを備えてもよい。
【0008】
「包装材料チューブ」とは、特に包装材料ウェブのウェブ平面に対して少なくとも横向きに二次成形された、包装材料の、特に包装紙の、特に3次元の、特に構成と解される。特に、包装材料チューブは、包装すべき製品を包むように構成されている。包装材料チューブは、製品、特に食品を包装するように、特に包むように、特に構成されている。特に、包装機械は、少なくとも1つの製品供給ユニット、特に、例えばBeckhoff社により「Linear Transport System XTS(eXtended Transport System)」という名称で流通している種類のコンベヤベルト、伝動チェーン、リニア駆動システムまたはこれに類するものを備え、この少なくとも1つの製品供給ユニットは、包装すべき製品を、包装材料チューブによって包むために、横型成形装置の領域、特に成形ユニットに搬送するように構成されている。好ましくは、製品の搬送方向は、搬送方向に対して少なくとも実質的に平行に延びる。「実質的に平行に」とは、特に基準方向に対する、特に平面における方向の向きを意味しており、その方向は、特に8°より小さい、有利には5°より小さい、特に有利には2°より小さい、基準方向からの偏差を有する。好ましくは、製品供給ユニットは、搬送方向に沿って横型成形装置の上流、特に成形ユニットの上流に配置されている。
【0009】
好ましくは、包装機械は、少なくとも1つの長手方向封止ユニットを備えており、この長手方向封止ユニットは、特に包装材料に対する圧力により、かつ/または包装材料に対する入熱により、特に搬送方向に対して少なくとも実質的に平行に延在する包装材料チューブの長手方向封止シームを形成するように構成されている。長手方向封止ユニットは、搬送方向に沿って横型成形装置の下流に配置されている。特に、長手方向封止ユニットは、少なくとも1対の封止ローラを備えており、これらの封止ローラには、圧力および/または熱を加えることができ、封止ローラは、特に異形成形部を備えており、包装材料チューブを、特に回転により搬送するように構成されている。好ましくは、長手方向封止ユニットは、複数の封止ローラの対を備えており、少なくとも1つの第1の封止ローラの対は、横型成形装置の後に搬送方向に沿って配置されており、加熱のないように、特に包装材料チューブを加熱なしで搬送するように実現されている。しかし、第1の封止ローラの対が、加熱されるように実現されることも考えられる。好ましくは、包装機械は、少なくとも1つの横方向封止ユニットを備えており、この横方向封止ユニットは、特にそれぞれ1つの製品の後に、特に搬送方向に対して少なくとも実質的に垂直に延在する包装材料チューブの横方向封止シームを、特に包装材料に対する選択的な圧力を介して、かつ/または包装材料への入熱を介して形成するように構成されている。
【0010】
入熱のために、横方向封止ユニットは、例えば超音波ユニット、誘導ユニットまたは当業者によって好都合であると見なされる異なる加熱ユニットを備えてもよく、これらも、横方向封止ユニットのジョーに部分的に組み込まれてもよい。特に、横方向封止ユニットは、包装材料チューブを個々の包装に単一化するように構成されており、個々の包装は、特にそれぞれ1つの製品を封入している。横方向封止ユニットは、搬送方向に沿って長手方向封止ユニットの下流に配置されている。
【0011】
本発明による横型成形装置の実現形態は、有利には、包装材料ウェブを正確に包装材料チューブへと二次成形することを可能にする。有利には、デリケートな、特に破れやすい、かつ/または非常に薄い材料、特に紙で作られた包装材料ウェブを包装材料チューブへと二次成形することができる。有利には、少なくとも実質的に折り目のない包装材料チューブが生産可能である。有利には小型の実現形態を有する横型成形装置を提供することが可能である。有利には、包装材料チューブの成形中に、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合にも、包装材料ウェブの正確な案内が達成可能である。例えば包装材料ウェブに配置された接着スプライステープなどによって引き起こされる、案内間隙の設定された間隙幅に対して包装材料ウェブの最大厚さが大きすぎることに特に起因した包装材料ウェブの損傷、例えば破裂などに対処することが、有利には可能である。有利には、安定した生産工程が可能になる。
【0012】
補償ユニットが、成形ユニットの少なくとも1つの成形要素および/または支持ユニットの少なくとも1つの支持要素を、補償ユニットの少なくとも1つのばね予荷重が加えられた補償要素によって可動に支持するように構成されていることが、さらに提案される。好ましくは、ばね予荷重が加えられた補償要素は、少なくとも片側で成形要素または支持要素に配置され、特に固定されている。しかし、ばね予荷重が加えられた補償要素は、成形要素または支持要素と一体の実現形態で実現されることも考えられる。「一体の実現形態で」とは、物質同士の結合、例えば溶接工程、のり付け工程、射出成形工程および/もしくは当業者によって好都合であると見なされる種々異なる工程によって少なくとも接続されること、ならびに/または例えば1つの型から生産することにより、かつ/もしくは一成分もしくは多成分の射出成形手順において、有利には単一のブランクから生産することなどにより、有利には一体に形成されることを特に意味する。有利には、支持ユニットは、少なくとも2つの支持要素を備えており、これらの支持要素はいずれも、補償ユニットのばね予荷重が加えられた少なくとも1つの補償要素によって可動に支持されている。支持要素は、好ましくは、成形ユニットにおいて互いに鏡像対称に実現および/または配置されている。特に支持要素の代わりにまたはそれに加えて、成形ユニットの成形要素はいずれも、補償ユニットのばね予荷重が加えられた少なくとも1つの補償要素によって可動に支持されることが考えられる。しかし、特に包装材料チューブの成形中、成形要素が静止して固定され、支持要素が、ばね予荷重が加えられた補償要素を介して成形要素のそれぞれ1つに可動に支持されることも考えられる。補償要素には、コイルばね、エラストマー、ガス圧縮ばね、オイル圧縮ばね、ばね鋼または予荷重を加えるのに適した、当業者により好都合であると見なされる異なる要素によって、ばね予荷重が加えられてもよい。成形要素および/または支持要素は、好適には、ばね予荷重が加えられた補償要素によって弾性的に可動となるように支持されている。好適には、成形要素および/または支持要素の運動の基準位置または出発点が、特に弾性的に調整可能に可動となるように、成形要素および/または支持要素は、ばね予荷重が加えられた補償要素によって支持されている。本発明による横型成形装置の実現形態は、有利には、包装材料チューブの成形中に、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合にも、包装材料ウェブの正確な案内を達成することができる。例えば包装材料ウェブに配置された接着スプライステープなどによって引き起こされる、案内間隙の設定された間隙幅に対して包装材料ウェブの最大厚さが大きすぎることに特に起因した包装材料ウェブの損傷、例えば破裂に対処することが、有利には可能である。有利には、安定した生産工程が可能になる。包装材料チューブの成形中の成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動が、構造的に簡単に可能になる。
【0013】
さらに、補償ユニットが、成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動を実現するための少なくとも1つの伝動装置、特に案内伝動装置を備えることが提案される。伝動装置は、例えば成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動を可能にする偏心伝動装置として実現されてもよく、偏心伝動装置のうちの少なくとも1つの偏心要素は、ばね予荷重が加えられた補償要素として実現されてもよい。伝動装置は、成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動を可能にする機械的な連結伝動装置として実現されてもよく、機械的な連結伝動装置のうちの少なくとも1つの連結要素は、ばね予荷重が加えられた補償要素として実現されてもよい。しかし、伝動装置は、当業者によって好都合であると見なされる種々異なる実現形態を有することも考えられる。好ましくは、成形ユニットの少なくとも1つの成形要素および/または支持ユニットの少なくとも1つの支持要素は、少なくとも1つの伝動装置要素、特にばね予荷重が加えられた補償要素に配置されており、特に固定されている。特に、成形ユニットの少なくとも1つの成形要素および/または支持ユニットの少なくとも1つの支持要素は、補償ユニットの伝動装置によって可動に支持される。本発明による横型成形装置の実現形態は、有利には、包装材料チューブの成形中に、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合にも、包装材料ウェブの正確な案内を達成することができる。包装材料チューブの成形中の成形ユニットおよび/または支持ユニットの正確な補償運動が可能になる。
【0014】
伝動装置が、互いに横方向に延びる少なくとも2つの方向に沿って補償運動を実現するように構成されることも提案される。好ましくは、伝動装置は、搬送方向に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向および搬送方向に対して少なくとも実質的に垂直に延びる方向に沿って補償運動を実現するように構成されている。好適には、伝動装置は、並進と回転との重畳を実現するように構成されている。好適には、伝動装置は、案内伝動装置、特に平行四辺形ガイドとして実現されている。しかし、伝動装置は、互いに横方向に延びる少なくとも2つの方向に沿って補償運動を可能にするのに適した、当業者によって好都合であると見なされる種々異なる実現形態を有することも考えられる。好適には、伝動装置は、成形ユニットに対する支持ユニットの少なくとも1つの支持要素の補償運動を行うように構成されている。好ましくは、成形ユニットに対する少なくとも1つの支持要素の補償運動を実現するために、少なくとも1つの支持要素は、伝動装置により、成形ユニットから離れるように搬送方向に沿って可動である。しかし、伝動装置は、支持ユニットに対する成形ユニットの少なくとも1つの成形要素の補償運動または成形ユニットおよび支持ユニットの互いの補償運動を行うように構成されることも考えられる。本発明による横型成形装置の実現形態は、有利には、成形ユニットおよび/または支持ユニットの信頼性の高い補償運動を達成することができる。有利には、成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動中に包装材料ウェブの締付けに対処することが可能である。有利には、包装材料チューブの成形中に、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合にも、包装材料ウェブの正確な案内が可能になる。例えば包装材料ウェブに配置されたスプライス接着テープまたはこれに類するものによって引き起こされる、案内間隙の設定された間隙幅に対して包装材料ウェブの最大厚さが大きすぎることに特に起因した包装材料ウェブの損傷、例えば破裂に対処することが、有利には可能である。
【0015】
また、補償ユニットが、成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動に対して作用する予荷重力を生じさせる少なくとも1つの予荷重要素、特にばね要素を備えることが提案される。好ましくは、予荷重要素は、補償運動を実施するために、成形ユニットの少なくとも1つの成形要素および/または支持ユニットの少なくとも1つの支持要素が可動な出発位置に向けて予荷重力を生じさせるように構成されている。予荷重要素は、引張コイルばね、圧縮コイルばね、板ばね、エラストマー、ガス圧縮ばね、オイル圧縮ばね、ばね鋼または当業者によって好都合であると見なされる種々異なるばね要素として実現されてもよい。好ましくは、予荷重要素は、成形ユニットの少なくとも1つの成形要素および/または支持ユニットの少なくとも1つの支持要素に配置された補償要素に直接的または間接的に作用する。支持ユニットの少なくとも1つの支持要素が、成形ユニットの少なくとも1つの成形要素に可動に支持されており、予荷重要素が、支持ユニットの少なくとも1つの支持要素と成形ユニットの少なくとも1つの成形要素との間に、補償要素から独立してまたは補償要素とともに配置されることも考えられる。当業者によって好都合であると見なされる予荷重要素の更なる実現形態および/または配置も考えられる。本発明による横型成形装置の実現形態は、有利には、包装材料チューブの成形中に、成形ユニットおよび/または支持ユニットの配置中に、特に主として運動のない案内間隙の設定された間隙幅を確実に維持するように、成形ユニットおよび/または支持ユニットを出発位置に位置決めすることを可能にする。有利には、包装材料チューブの成形中に、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合にも、包装材料ウェブの正確な案内が達成可能である。
【0016】
横型成形装置は、少なくとも1つの調整ユニットと、包装すべき製品を搬送することができる少なくとも1つの支持面、特に作業プレートとを備え、調整ユニットは、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットがともに支持面に対して調整可能となるように、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットを支持するように構成されていることが、さらに提案される。種々異なる包装材料チューブの幾何学形状を実現するために、調整ユニットは、好ましくは、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットが、特に異なる調整平面において調整可能となるように、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットを支持するように構成されている。しかし、横型成形装置が2つの調整ユニットを備え、2つの調整ユニットのうちの1つが、成形ユニットを調整可能に支持するように少なくとも構成されており、2つの調整ユニットのうちの別の1つが、支持ユニットを調整可能に支持するように少なくとも構成されていることも考えられる。特に、異なる製品の包装には、異なる包装材料チューブの幾何学形状が必要であり得る。特に、包装機械は、特に異なる寸法を有する異なる製品の包装を行うように構成されている。特に、異なる包装材料チューブの幾何学形状は、支持面に対して少なくとも実質的に垂直な異なる最大範囲、特に異なる高さ、および/または支持面に対して少なくとも実質的に平行でかつ搬送方向に対して横向きの異なる最大範囲、特に異なる幅を有する異なる製品の包装に必要とされることがある。特に、支持面に対して少なくとも実質的に垂直な包装材料チューブの最大範囲、特に包装材料チューブの高さ、および/または支持面に対して少なくとも実質的に平行でかつ搬送方向に対して横向きの包装材料チューブの最大範囲、特に包装材料チューブの幅は、成形ユニットおよび/または支持ユニットの調整により調整可能となる。好ましくは、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットは、成形ユニットに面した支持面の側で延在している少なくとも1つの調整平面において調整可能となるように、特にともに調整可能となるように支持されている。特に、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットは、サブアセンブリ全体として調整可能となるように支持されている。好ましくは、調整ユニットは、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットが並進運動可能および/または回転運動可能となるように、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットを支持するように構成されている。好ましくは、調整ユニットは、特に包装材料チューブの高さの調整のために、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットが、支持面に対して少なくとも実質的に垂直に延びる調整方向に沿って少なくとも並進運動可能となるように、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットを支持するように構成されている。代替的または追加的に、調整ユニットは、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットが、調整方向に対して少なくとも実質的に垂直で、搬送方向に対して少なくとも実質的に平行に延びる更なる調整方向に沿って少なくとも並進運動可能となるように、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットを支持するように構成されていることが考えられる。好ましくは、調整ユニットは、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットを、特にサブアセンブリとして手動調整するための手動調整ユニットとして実現されている。代替的または付加的に、調整ユニットは、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットの自動調整を行うように構成された少なくとも1つの自動調整要素、特にサーボモータを備えることが考えられる。調整ユニットは、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットの位置を、特にともに、特に支持面および/または成形案内ユニットに対して継続的または段階的に実現することが可能であるように実現されてもよい。段階的な調整の可能性がある場合には、例えば個々のラッチ位置を実現するためのラッチレールを有する調整ユニットを実現することが考えられる。継続的な調整の可能性がある場合には、調整ユニットが、成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットを互いに可動となるように支持する少なくとも1つの案内レールまたは少なくとも1つの案内ロッドを備え、形状嵌めおよび/または圧力嵌めで案内レールまたは案内ロッドとともに作用する少なくとも1つの締付け要素、特に締付けねじなどによって位置固定可能であることが考えられる。支持面は、好ましくは、製品を搬送可能な貨物通路を形成している。支持面は、好ましくは、搬送方向に対して少なくとも実質的に平行に延在する平面に配置されている。好ましくは、製品供給ユニット、長手方向封止ユニット、特に封止ローラ、および/または横方向封止ユニットは、支持面を通って少なくとも所定の区分にわたって延在している。特に、長手方向封止ユニットの封止ローラの回転軸線は、支持面に対して少なくとも実質的に垂直に延びている。好ましくは、成形ユニットは、製品を搬送することができる、特に包装材料繰出しユニットおよび包装材料供給ユニットが配置されている支持面の側に配置されている。本発明による横型成形装置の実現形態により、有利には、特に成形ユニット、支持ユニットおよび補償ユニットのサブアセンブリとしての調整可能性に関して、公差の合計に対処することが可能である。有利には、包装材料チューブの成形中に、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合にも、包装材料ウェブの正確な案内が可能になる。有利には、包装材料チューブの成形中に成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動が構造的に簡単に可能になるので、異なる包装材料チューブの幾何学形状に関する調整可能性が同時に容易になる。
【0017】
本発明による横型成形装置の特に少なくとも1つの実現形態において、支持ユニットは、成形ユニットに配置されていて、成形ユニットに対して可動となるように、特に包装材料チューブの成形中に成形ユニットに対する支持ユニットの補償運動を容易にするために、補償ユニットによって支持されていることも提案される。好適には、支持ユニットは、補償ユニットを介して成形ユニットに配置されている。好ましくは、支持ユニットの少なくとも1つの支持要素は、ばね予荷重が加えられた補償要素を介して成形ユニットの少なくとも1つの成形要素に配置されている。特に、少なくとも1つの支持要素は、少なくとも1つの成形要素に対して可動となるように、特に包装材料チューブの成形中に少なくとも1つの成形要素に対する少なくとも1つの支持要素の補償運動を容易にするために、補償ユニットによって支持されている。好適には、支持ユニットは、補償ユニットのばね予荷重が加えられた更なる補償要素を介して成形ユニットの少なくとも1つの更なる成形要素に配置された少なくとも1つの更なる支持要素を備えている。特に、少なくとも1つの更なる支持要素は、少なくとも1つの更なる成形要素に対して可動となるように、特に包装材料チューブの成形中に少なくとも1つの更なる成形要素に対する少なくとも1つの更なる支持要素の補償運動を容易にするために、補償ユニットによって支持されている。しかし、支持ユニットが、支持面に配置されていて、成形ユニットに対して可動となるように、特に包装材料チューブの成形中に成形ユニットに対する支持ユニットの補償運動を容易にするために、補償ユニットによって支持されていること、または成形ユニットおよび支持ユニットが、支持面に配置されていて、互いに可動となるように、特に包装材料チューブの成形中に成形ユニットおよび支持ユニットの互いの補償運動を容易にするために、補償ユニットによって支持されていることも考えられる。本発明による横型成形装置の実現形態は、包装材料チューブの成形中の成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動が、構造的に簡単に可能になる小型の横型成形装置を実現することができる。有利には、包装材料チューブの成形中に、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合にも、包装材料ウェブの正確な案内が達成可能である。有利には、運動公差の合計に対処することが可能である。
【0018】
補償ユニットが、成形ユニットの少なくとも1つの成形要素、特に少なくとも1つの前述した成形要素に締結された少なくとも1つのキャリア要素を備え、支持ユニットの少なくとも1つの支持要素が、特に補償ユニットのばね予荷重が加えられた平行四辺形ガイドによって、キャリア要素に可動に支持されていることが、さらに提案される。好ましくは、ばね予荷重が加えられた補償要素は、平行四辺形ガイドの構成要素である。特に、キャリア要素は、支持面および/または搬送方向に対して少なくとも実質的に平行に延びる主要な延在軸線を有している。対象物の「主要な延在軸線」とは、特に、最小であるが対象物をなお完全に封入している幾何学形状の直方体の最長の縁部に対して平行に延びる軸線であると解される。特に、補償ユニットは、成形ユニットの少なくとも1つの更なる成形要素に締結された少なくとも1つのキャリア要素を備え、支持ユニットの少なくとも1つの更なる支持要素は、特に補償ユニットのばね予荷重が加えられた更なる平行四辺形ガイドによって、更なるキャリア要素に可動に支持されている。特に、キャリア要素および更なるキャリア要素は、対称的に、特に鏡像対称的に成形ユニットに配置されている。本発明による横型成形装置の実現形態は、有利には、包装材料チューブの成形中に、特に包装材料ウェブの最大厚さのばらつきが生じた場合にも、包装材料ウェブの正確な案内を達成することができる。有利には、運動公差の合計に対処することが可能である。
【0019】
さらに、特に代替的または付加的に、特に包装材料チューブの成形中に成形ユニットおよび/または支持ユニットの互いの補償運動を容易にするために、補償ユニットが、成形ユニットおよび/または支持ユニットを包装材料チューブの成形中に能動的に運動させるように構成された少なくとも1つのアクチュエータを備えることが提案される。包装材料の成形中に成形ユニットおよび/または支持ユニットの互いの補償運動を可能にするために、アクチュエータは、成形ユニットのみに動作可能に接続されてもよいし、支持ユニットのみに動作可能に接続されてもよいし、成形ユニットと支持ユニットとに動作可能に接続されてもよい。アクチュエータは、サーボモータ、作動可能な液圧式または空圧式のシリンダまたは当業者によって好都合であると見なされる種々異なるアクチュエータとして実現されてもよい。アクチュエータは、補償ユニットの伝動装置の代わりにまたはそれに加えて提供されてもよい。本発明による横型成形装置の実現形態は、包装材料チューブの成形中の成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動を構造的に簡単に可能にする。有利には、安定した生産工程が可能になる。
【0020】
補償ユニットが、包装材料ウェブパラメータを検出するための少なくとも1つのセンサ要素を備え、アクチュエータが、検出された包装材料ウェブパラメータに応じて作動可能であることも提案される。好ましくは、包装材料ウェブパラメータは、状態、幾何学形状、向き、配置または当業者によって好都合であると見なされる種々異なる包装材料ウェブパラメータを説明することができるパラメータである。包装材料ウェブパラメータは、例えば包装材料ウェブの最大厚さ、包装材料ウェブ内または包装材料ウェブにおける切れ目、包装材料ウェブと更なる包装材料ウェブとの接続領域または当業者によって好都合であると見なされる種々異なる包装材料ウェブパラメータであってもよい。センサ要素は、光バリア、カメラ、フィーラまたは当業者によって好都合であると見なされる種々異なるセンサ要素として実現されてもよい。本発明による横型成形装置の実現形態により、有利には高度な自動化が達成可能である。包装材料チューブの成形中の成形ユニットおよび/または支持ユニットの補償運動が構造的に簡単に容易になる。有利には、安定した生産工程が可能になる。
【0021】
また、本発明による少なくとも1つの横型成形装置を有する包装機械、特に横型フローパック機械が提案される。好ましくは、包装機械は、特に横型成形装置に加えて、少なくとも包装材料繰出しユニット、包装材料供給ユニット、製品供給ユニット、長手方向封止ユニットおよび横方向封止ユニットを備えている。包装機械は、当業者によって好都合であると見なされる更なるユニット、例えば成形案内ユニット、加熱ユニット、負圧ユニット、特に空気吸入部などを備えることが考えられる。成形案内ユニットは、好適には、成形ユニット、特に折曲げ縁部によって発生させられる均一な材料張力を維持しながら、包装材料ウェブを成形ユニットにおいて包装材料ウェブの進入方向に対して少なくとも実質的に垂直に、特に包装材料ウェブの搬送方向に沿ってさらに案内するように構成されている。特に、成形案内ユニットは、包装材料ウェブの搬送方向に沿って成形ユニットの下流で、特に長手方向封止ユニットの上流に配置されている。好ましくは、成形案内ユニットは、少なくとも1つの、特に3次元の、成形案内輪郭を備え、この成形案内輪郭は、案内される包装材料ウェブ、特に包装材料ウェブの少なくとも外縁部を、特に均一な材料張力の維持を実現するために支持するように構成されている。好ましくは、成形案内ユニットは、包装材料ウェブの搬送方向に対して少なくとも実質的に平行に延在していて、特に包装材料ウェブの搬送方向が延びていて、成形ユニットの折曲げ縁部に対して少なくとも実質的に垂直に延在している仮想対称平面に対して、特に鏡像対称に配置された少なくとも2つの成形案内輪郭を備えている。好ましくは、成形案内ユニットは、特に仮想対称平面に対して鏡像対称に実現されている。代替的に、成形案内ユニットおよび/または成形ユニットは非対称に実現されることが考えられる。好ましくは、成形案内ユニットは、包装材料チューブの変向のために、ローラなしで、特に更なる成形ショルダとして実現されている。特に、成形案内ユニットは、成形ユニットの幾何学形状に少なくとも実質的に類似した幾何学形状を有してもよい。成形案内ユニットは、成形ユニットに面した支持面の側に、特に支持面の上に配置されてもよいし、成形ユニットから離れる方に向けられた支持面の側、特に支持面の下に配置されてもよい。
【0022】
横型成形装置は、成形ユニットおよび/または成形案内ユニットを少なくとも所定の区分にわたって加熱するように構成された、特に包装材料ウェブのシーム領域に入熱するための少なくとも1つの加熱ユニットを備えてもよい。特に、加熱ユニットは、包装材料ウェブ、特に包装紙の封止部、特に長手方向封止部の上流で包装材料ウェブ、特に包装紙に入熱を可能にするように構成されている。代替的または付加的には、加熱ユニットが、包装材料ウェブ、特に包装紙を予熱して、特に成形案内ユニットにおいて、特に長手方向封止ユニットによる封止の代わりに、包装材料ウェブ、特に包装紙を封止し、かつ/または特に成形案内ユニットの支持輪郭の領域で入熱の増大を確保するように構成されることが考えられる。加熱ユニットは、特に加熱コイル、加熱カートリッジ、加熱パネル、厚膜加熱要素または当業者によって好都合であると見なされる別の加熱ユニットとして実現されてもよい。好ましくは、加熱ユニットは、成形ユニットおよび/または成形案内ユニットに配置されており、特に成形ユニットおよび/または成形案内ユニットに直接接触している。特に、横型成形装置は、複数の加熱ユニットを備えてもよく、少なくとも1つの各々の加熱ユニットが、成形ユニットに割り当てられてもよく、少なくとも1つの各々の更なる加熱ユニットが、成形案内ユニットに割り当てられてもよい。
【0023】
特に、加熱ユニットは、包装材料ウェブ、特に包装紙との接触表面から離れる方に向けられた成形ユニットおよび/または成形案内ユニットの側に配置されている。さらに、成形ユニットの表面に対して平行に、特に成形ユニットから離隔して配置されていて、包装材料ウェブを内側で加熱する加熱ユニットが考えられる。特に、成形ユニットおよび/または成形案内ユニットは、加熱ユニットから受け取った熱エネルギーを包装材料ウェブ、特に包装紙に伝達するように構成されている。特に、熱伝導性材料、特に金属の成形ユニット、特に成形ユニットの成形要素、および/または成形案内ユニット、特に成形案内ユニットの成形要素が実現される。特に、成形ユニットおよび/または成形案内ユニットは、加熱ユニットによって提供された熱エネルギーを、特にシーム領域において包装材料ウェブに伝達するように、包装材料ウェブ、特に包装紙との接触表面に構成されている。特に、包装材料ウェブ、特に包装紙の少なくとも1つの封止層は、シーム領域における入熱によって活性化可能である。有利には、包装材料ウェブ、特に包装紙の効率的な封止が可能である。
【0024】
横型成形装置は、成形ユニットおよび/または成形案内ユニットにおいて包装材料ウェブに負圧および/または正圧を加えるように構成された少なくとも1つの空気圧ユニットをさらに備えてもよい。「負圧」とは、特に、横型成形装置の周辺空気圧よりも低い空気圧であると解される。「正圧」とは、特に、横型成形装置の周辺空気圧よりも高い空気圧であると解される。空気圧ユニットは、特に、ブロワー、吸引器または当業者によって好都合であると見なされる種々異なる空気圧ユニットとして実現されてもよい。特に、横型成形装置は、複数の空気圧ユニットを備えてもよく、少なくとも1つの各々の空気圧ユニットが、成形ユニットに割り当てられてもよく、少なくとも1つの各々の更なる空気圧ユニットが、成形案内ユニットに割り当てられてもよい。特に、空気圧ユニットは、包装材料ウェブ、特に包装紙との接触表面から離れる方に向けられた成形ユニットおよび/または成形案内ユニットの側に配置されている。好適には、成形ユニット、特に成形ユニットの成形要素、および/または成形案内ユニット、特に成形案内ユニットの成形案内要素は、少なくとも所定の区分にわたって穿孔されて実現されており、特に多孔質材料から作られている。特に、空気圧ユニットによって発生させられる空気流の空気は、成形ユニットおよび/または成形案内ユニットを通って少なくとも所定の区分にわたって流れてもよい。好ましくは、空気圧ユニットは、特に成形ユニットおよび/または成形案内ユニットにおいて包装材料ウェブの折り目の少ない接触をもたらすように、成形ユニットおよび/または成形案内ユニットに向けて包装材料ウェブを吸引するための負圧を発生させるように構成されている。好ましくは、空気圧ユニットは、特に成形ユニットに沿ってかつ/または成形案内ユニットに沿って包装紙の摩擦の少ない搬送を実現するために、成形ユニットおよび/または成形案内ユニットにエアクッションを生じさせるように、正圧を発生させるように構成されている。好適には、空気圧ユニットは、特に適用状況に応じて、例えば使用される包装材料に応じて、負圧の発生と正圧の発生とを切り替えることができる。有利には、包装紙の、材料に対して特に優しい搬送が可能になる。有利には、製品の、材料に対して特に優しい包装を可能にする包装機械を提供することが可能である。
【0025】
本発明による横型成形装置および/または本発明による包装機械は、本明細書において、上述した用途および実現形態に限定されるものではない。特に、本明細書に記載の機能を遂行するために、本発明による横型成形装置および/または本発明による包装機械は、本明細書に与えられた数字とは異なる数の個々の要素、構成要素およびユニットを備えてもよい。さらに、本開示に与えられた値範囲に関して、言及した限度内にある値は、要件に応じて開示され、適用可能であるものとも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図面の以下の説明から、更なる利点が明らかになる。図面には、本発明の例示的な実施形態が示される。図面、説明および特許請求の範囲は、複数の特徴の組み合わせを含む。当業者は、意図的に特徴を個々にも考慮し、更なる好都合な組み合わせを見出す。
【
図1】本発明による包装機械の一部を概略的に示す図である。
【
図2】
図1の本発明による包装機械の、本発明による横型成形装置を概略的に示す斜視図である。
【
図3】本発明による横型成形装置を概略的に示す後面図である。
【
図4】本発明による横型成形装置の支持面がない、本発明による横型成形装置を概略的に示す、下方から見たわずかに傾斜している更なる斜視図である。
【0027】
例示的実施形態の説明
図1は、包装機械50の一部を概略的に示している。包装機械50は、横型フローパック機械として実現されている。包装機械50は、少なくとも1つの、特にローラなしの成形ユニット12、特に成形ショルダと、少なくとも1つの支持ユニット78(
図2を参照)とを備える横型成形装置10を含む。成形ユニット12および支持ユニット78は、包装材料ウェブ14、特に紙ウェブを、包装材料チューブ16へと成形するように構成されており、成形ユニット12および支持ユニット78は、包装材料ウェブ14を案内することができる案内間隙122,124(
図3を参照)をともに画定している。代替的または付加的に、横型成形装置10は、少なくとも製品24の搬送中に製品24を被覆する被覆シートユニットを備えることも考えられる。被覆シートユニットは、支持ユニット78と同じ機能を有してもよい。特に、横型成形装置10は、特に重力方向に対して少なくとも実質的に垂直に延びる包装機械50の水平な搬送方向38に沿って、包装材料ウェブ14、特に包装材料チューブ16を案内するように構成されている。好ましくは、横型成形装置10は、包装材料ウェブ14を少なくとも形成および/または案内するように構成されており、この包装材料ウェブ14は、好適には少なくとも主として紙ウェブとして実現されている。包装材料ウェブ14は、好ましくは紙から作られている。好ましくは、付加的または少なくとも代替的に、横型成形装置10は、紙とは異なる態様で実現された材料、例えば合成材料から少なくとも主として作られた包装材料ウェブを形成および/または案内するように構成されてもよい。包装材料ウェブ14、特に包装材料チューブ16は、製品24、特に食品を包装するように、特に包むように、特に構成されている。包装材料ウェブ14は、好適には、包装紙ウェブとして実現される。
【0028】
好ましくは、包装機械50は、少なくとも1つの包装材料繰出しユニット54および/または補助繰出しユニット(ここでは詳細に示さず)を備え、これは、特に包装材料リール56としての包装材料ウェブ14を収容するように構成されている。好ましくは、包装材料繰出しユニット54は、包装材料ウェブ14を繰り出すように、特に包装材料ウェブ14を包装機械50の包装材料供給ユニット58に運搬するように構成されている。包装材料供給ユニット58は、好ましくは、包装材料ウェブ14を横型成形装置10、特に成形ユニット12に供給するように構成されている。包装材料供給ユニット58は、特に当業者に公知の複数の構成要素、例えば少なくとも1つの振動レバー、少なくとも1つの中央寄せフィーラ、少なくとも1つのウェブ縁部制御部および/または包装材料ウェブ14への印刷のための少なくとも1つの印刷ユニットなどを有してもよい。
【0029】
特に、包装材料チューブ16は、包装すべき製品24を包むように構成されている。特に、包装機械50は、少なくとも1つの製品供給ユニット60、特にコンベヤベルト、伝動チェーンなどを備えており、これは、包装すべき製品24を、包装材料チューブ16によって包むために、横型成形装置10の、特に成形ユニット12の領域内まで搬送するように構成されている。好ましくは、製品24は、製品供給ユニット60により、搬送方向38に沿って搬送可能である。
【0030】
好ましくは、包装機械50は、少なくとも1つの長手方向封止ユニット64を備えており、この長手方向封止ユニット64は、特に包装材料チューブ16の材料に対する圧力により、かつ/または包装材料チューブ16の材料に対する入熱により、特に搬送方向38に対して少なくとも実質的に平行に延在する包装材料チューブ16の長手方向封止シームを形成するように構成されている。長手方向封止ユニット64は、搬送方向38に沿って横型成形装置10の下流、特に横型成形装置10の成形案内ユニット18(
図3および
図4を参照)の下流に配置されている。好適には、長手方向封止ユニット64は、少なくとも1対の封止ローラ66,68を備えており、これらの封止ローラ66,68は、特に加熱可能であり、異形成形されており、かつ/または圧力を加えることができ、包装材料チューブ16を、特に回転を介して搬送するように構成されている。好ましくは、長手方向封止ユニット64は、複数対の封止ローラ66,68を備えており、搬送方向38に沿って横型成形装置10の下流に配置された封止ローラ66の少なくとも第1の対は、加熱なしで、特に包装材料チューブ16を加熱なしで搬送するように実現されている。好ましくは、包装機械50は、少なくとも1つの横方向封止ユニット70を備えており、この横方向封止ユニット70は、特にそれぞれ1つの製品24の後に、特に包装材料チューブ16の材料に対する圧力により、かつ/または包装材料チューブ16の材料に対する入熱により、特に包装材料チューブ16の搬送方向38に対して少なくとも実質的に垂直に延在する包装材料チューブ16の横方向封止シームを形成するように構成されている。好ましくは、横方向封止ユニット70は、包装材料チューブ16を個々の包装に単一化するように構成されており、個々の包装は、特に、いずれも少なくとも1つの製品24を封入している。横方向封止ユニット70は、搬送方向38に沿って長手方向封止ユニット64の下流に配置されている。成形ユニット12は、好ましくは包装材料ウェブ14を変向するように構成されている。特に、包装材料供給ユニット58は、搬送方向38に対して横向きに、特に少なくとも実質的に垂直に、かつ重力方向52に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向、特に進入方向20に沿って、包装材料ウェブ14を成形ユニット12に供給するように構成されている。
【0031】
図2は、包装機械50の横型成形装置10を、包装機械50から取り外した状態で示している。好適には、横型成形装置10は、少なくとも1つの、特に前述の成形案内ユニット18、特に更なる成形ショルダを備えており、この成形案内ユニット18は、成形ユニット12によって発生させられる材料張力を特に均一に維持しながら、成形ユニット12において包装材料チューブ16を包装材料ウェブ14の進入方向に対して横向き、特に前述した進入方向20に対して横向きにさらに案内するように構成されている。成形ユニット12は、好ましくは少なくとも1つの折曲げ縁部72を備えており、その周りで包装材料ウェブ14が変向可能になる。好適には、折曲げ縁部72は、ショルダ縁部として実現され、成形ユニット12は、成形ショルダとして実現される。特に成形ユニット12は、包装材料ウェブ14の変向のための、実現されたフリーローラである。好ましくは、成形ユニット12は、折曲げ縁部72において包装材料ウェブ14を、包装材料ウェブ14の進入方向20に対して横向きでかつ包装材料チューブ16の搬送方向38に対して横向きの方向に変向するように構成されている。好ましくは、折曲げ縁部72は、包装材料ウェブ14の進入方向20および搬送方向38に対して少なくとも実質的に垂直に延在している。好適には、成形ユニット12の折曲げ縁部72および/または少なくとも1つの更なる折曲げ縁部110は、包装材料ウェブ14において均一な材料張力を生じさせるように構成されている。好ましくは、折曲げ縁部72は、成形要素34,36のうちの1つに少なくとも部分的に配置されており、成形要素34,36のうちの更なる1つに少なくとも部分的に配置されている。更なる折曲げ縁部110は、好適には、成形要素34,36のうちの1つに少なくとも部分的に配置されており、成形要素34,36のうちの更なる1つに少なくとも部分的に配置されている。成形要素34,36は、好ましくは、互いに鏡像対称に実現された2つの別々の構成要素である。
【0032】
成形案内ユニット18は、好適には、折曲げ縁部72および/または更なる折曲げ縁部110によって発生させられる均一な材料張力を維持しながら、包装材料ウェブ16を、成形ユニット12において包装材料ウェブ14の進入方向20に対して少なくとも実質的に垂直に、特に搬送方向38に沿ってさらに案内するように構成されている。特に、成形案内ユニット18は、搬送方向38に沿って成形ユニット12の下流で、特に長手方向封止ユニット64の上流に配置されている。好ましくは、成形案内ユニット18は、包装材料チューブ16の変向のために、ローラなしで実現されており、特に更なる成形ショルダとして実現されている。
【0033】
好適には、成形案内ユニット18は、成形ユニット12とは別に実現され、特に配置されている。好ましくは、成形案内ユニット18は、特に2つの対称的な構成要素からなる別個の構成要素または別個のサブアセンブリとして実現されている。特に、成形案内ユニット18は、搬送方向38に対して少なくとも実質的に垂直に延びる方向に沿って、特に包装材料ウェブ14の進入方向20に沿って、かつ/または搬送方向38に沿って、成形ユニット12から離隔して配置されている。代替的に、成形案内ユニット18は、成形ユニット12と一体の実現形態で、特に成形ユニット12の成形案内突出部として実現されることが考えられる。
【0034】
好適には、横型成形装置10は、包装すべき製品24を搬送することができる少なくとも1つの支持面22、特に作業プレートを備えている。成形案内ユニット18は、好ましくは、成形ユニット12に面した支持面22の側26(
図2および
図3を参照)に少なくとも主として配置されている。しかし、成形案内ユニット18は、支持面22の、成形ユニット12から離れる方に向けられた側28に少なくとも主として配置されることも考えられる。支持面22は、好ましくは、貨物通路を形成しており、この貨物通路上で製品24が搬送されてもよく、包装材料ウェブ14、特に包装材料チューブ16で包むために、この貨物通路上で製品24が、成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18に特に供給されてもよい。支持面22は、好ましくは、搬送方向38に対して少なくとも実質的に平行に延在している。好ましくは、製品供給ユニット60、長手方向封止ユニット64、特に封止ローラ66,68および/または横方向封止ユニット70は、支持面22内で少なくとも所定の区分にわたって配置され、かつ/または支持面22を通って少なくとも所定の区分にわたって延在している。好適には、長手方向封止ユニット64の封止ローラ66,68の回転軸線74,76は、支持面22に対して少なくとも実質的に垂直に延びている(
図1を参照)。好ましくは、成形ユニット12は、製品24を搬送することができる、包装材料繰出しユニット54および包装材料供給ユニット58に面した支持面22の側26に配置されている。
【0035】
図3は、横型成形装置10の後面図、特に搬送方向38と反対の方向から見た態様を示している。好ましくは、成形ユニット12は、搬送方向38に沿って包装材料チューブ16を案内するように構成された少なくとも1つの成形トンネル82を備えている。特に、成形トンネル82の長手方向軸線84は、搬送方向38に対して少なくとも実質的に平行に延びている。成形トンネル82は、好ましくは、案内間隙122,124、特に2つの案内間隙122,124を少なくとも部分的に画定している。成形トンネル82は、好適には、支持ユニット78および/または支持面22に面した成形ユニット12の側で成形ユニット12に配置されており、特に成形ユニット12と一体の実現形態で実現されている。支持ユニット78は、好ましくは、成形ユニット12の成形トンネル82の領域に少なくとも部分的に配置されている。好適には、支持ユニット78は、成形ユニット12の成形トンネル82に対応するように少なくとも部分的に実現されている。特に、案内間隙122,124、特に複数の案内間隙122,124は、成形ユニット12の成形トンネル82と、成形ユニット12の成形トンネル82の領域に配置された支持ユニット78の部分とによって少なくとも画定されている。好適には、成形ユニット12の成形トンネル82の壁46と、成形ユニット12の成形トンネル82の領域に配置された支持ユニット78の部分の外面106,108との間の距離、特に最短距離は、案内間隙122,124、特に複数の案内間隙122,124の間隙幅、特に最大の間隙幅を規定している。支持ユニット78は、成形ユニット12の成形トンネル82内に少なくとも部分的に配置されている。好ましくは、支持ユニット78は、成形ユニット12の成形トンネル82内に少なくとも部分的に延在している。支持ユニット78は、U字形(ここでは図示せず)に形成された少なくとも1つの支持要素、特に成形ユニット12の成形トンネル82のU字形の実現形態に対応して形成されたU字形の支持要素(ここでは図示せず)を備えてもよいし、支持ユニット78は、少なくとも2つの、特にL字形の支持要素128,130、特に支持脚部、特に成形ユニット12の成形トンネル82のU字形の実現形態に対応して形成された2つのL字形の支持要素128,130を備えてもよい。好ましくは、包装材料チューブ16の成形中に包装材料ウェブ14は、成形ユニット12、特に成形ユニット12の成形トンネル82と、支持ユニット78との間を通って、特に当業者にはすでに公知の形態で案内される。成形トンネル82は、特に、搬送方向38に沿って少なくとも成形ユニット12の前から成形案内ユニット18まで延在している。好ましくは、成形トンネル82は、包装すべき製品24よりも大きい断面を有している。好適には、製品24を成形トンネル82を通して搬送することが可能である。好ましくは、成形ユニット12は、支持ユニット78の周りで、特に支持要素128,130の外縁部の周りで、包装材料チューブ16を少なくとも所定の区分にわたって成形するように構成されている。特に、支持ユニット78は、包装材料チューブ16を支持するように構成されている。
【0036】
成形ユニット12は、好ましくは、折曲げ縁部72から出発して、折曲げ縁部72に対して横向きに、特にV字形に延在する少なくとも2つの成形輪郭縁部80を備えている。特に、包装材料ウェブ14は、成形輪郭縁部80の周りでかつ更なる折曲げ縁部110の周りで包装材料チューブ16へと二次成形可能である。好ましくは、成形輪郭縁部80は、包装材料ウェブ14の進行方向に沿って、かつ/または供給された製品24の外側輪郭に沿って、折曲げ縁部72から更なる折曲げ縁部110まで、特に成形ユニット12aの成形トンネル82まで、かつ/または支持ユニット78まで延在している。好ましくは、成形案内ユニット18は、特に3次元の成形案内輪郭86を備え、この成形案内輪郭86は、案内される包装材料チューブ16、特に包装材料チューブ16の少なくとも外縁部を、特に均一な材料張力の維持を実現するように支持するように構成されている。好ましくは、成形案内ユニット18は、搬送方向38に対して少なくとも実質的に平行に延在していて、特に搬送方向38が延びていて、成形ユニット12の折曲げ縁部72に対して少なくとも実質的に垂直に延在している仮想対称平面に対して、特に鏡像対称に配置された少なくとも2つの成形案内輪郭86を備えている。好ましくは、成形案内ユニット18は、特に仮想対称平面に対して鏡像対称に実現される。代替的に、成形案内ユニット18および/または成形ユニット12は非対称に実現されることが考えられる。
【0037】
好適には、横型成形装置10は、少なくとも1つの調整ユニット30,32(
図2を参照)を備えており、この調整ユニット30,32は、異なる包装材料チューブの幾何学形状の実現のために、少なくとも成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18を、特に異なる調整平面において調整可能となるように支持するように構成されている。好ましくは、横型成形装置10は、少なくとも2つの調整ユニット30,32を備えており、1つの調整ユニット30は、少なくとも成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18を、搬送方向38および/または支持面22に対して少なくとも実質的に垂直に延びる調整方向88に沿って調整可能となるように支持するように構成されており、少なくとも1つの更なる調整ユニット32は、少なくとも成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18を、支持面22に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向に沿って調整可能となるように支持するように構成されている。特に、異なる製品24の包装には、異なる包装材料チューブの幾何学形状が必要であり得る。特に、包装機械50は、特に異なる寸法を有する異なる製品24の包装を行うように構成されている。特に、異なる包装材料チューブの幾何学形状は、支持面22に対して少なくとも実質的に垂直な異なる最大範囲、特に異なる高さ、および/または支持面22に対して少なくとも実質的に平行でかつ搬送方向38に対して少なくとも実質的に垂直な異なる最大範囲、特に異なる幅を有する異なる製品24の包装に必要とされることがある。特に、支持面22に対して少なくとも実質的に垂直な包装材料チューブ16の最大範囲、特に包装材料チューブ16の高さ、および/または支持面22に対して少なくとも実質的に平行でかつ搬送方向38に対して少なくとも実質的に垂直な包装材料チューブ16の最大範囲、特に包装材料チューブ16の幅は、成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18の調整により調整可能となる。特に、付加的な調整ユニット62が提供されることも可能であり(
図2を参照)、包装材料ウェブ14のむらのある張力状態を修正するために、この調整ユニット62により、成形案内ユニット18が、搬送方向38に対して横向きで支持面22に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向に沿って調整可能になる。特に、成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18は、構成要素全体またはサブアセンブリ全体として調整可能となるように支持されている。成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18はこれら自体、特に成形ユニット12の個々の構成要素は互いに、支持ユニット78の個々の構成要素は互いに、かつ/または成形案内ユニット18の個々の構成要素は互いに調整可能であってもよいことが考えられる。
【0038】
特に、調整ユニット30は、少なくとも1つの線形案内部90を備えており、この線形案内部90は、成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18を、調整方向88に沿って線形運動可能であるように支持するように構成されている。好ましくは、更なる調整ユニット32は、少なくとも1つの更なる線形案内部112を備えており、この更なる線形案内部112は、成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18を、調整方向88に対して少なくとも実質的に垂直で、搬送方向38に対して少なくとも実質的に平行に延びる更なる調整方向114(
図2を参照)に沿って線形運動可能であるように支持するように構成されている。好ましくは、付加的な調整ユニット62は、成形案内ユニット18を、支持面22に対して少なくとも実質的に平行な、特に搬送方向38に対して横向きに延びる調整方向92,116に沿って少なくとも線形運動可能であるように支持するように構成されている。好ましくは、調整ユニット30、更なる調整ユニット32および付加的な調整ユニット62は、成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18を、特に互いに手動調整するための手動調整ユニットとして実現されている。代替的または付加的に、調整ユニット30,32,62のうちの少なくとも1つは、成形ユニット12、支持ユニット78および/または成形案内ユニット18の自動調整を行うように構成された少なくとも1つの駆動可能な調整要素、特にサーボモータを備えることが考えられる。
【0039】
好適には、成形ユニット12は、少なくとも2つの成形要素34,36、特に成形ショルダ脚部を備えており、これらの成形要素34,36は、特に成形ユニット12を製品24の最大幅に適合可能にするために、互いに調整可能となるように支持されている。好ましくは、成形ユニット12の成形要素34,36は、互いに線形運動可能であるように、特に折曲げ縁部72に対して、特に折曲げ縁部が延在する表面に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向に沿って調整可能に支持されている。特に、更なる調整ユニット32は、少なくとも1つの横方向支承要素94を備えており、この横方向支承要素94は、成形ユニット12の成形要素34,36を、互いに少なくとも線形運動可能であるように支持するように構成されている。特に、成形ユニット12の成形要素34,36は、折曲げ縁部72、特に折曲げ縁部が延在する表面をともに形成している。特に、成形ユニット12の成形要素34,36は、特に折曲げ縁部72に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向に沿って、互いに近づくように、また、互いに離れるように可動となるように支持されている。好ましくは、成形ユニット12の成形要素34,36は、成形ユニット12の成形トンネル82をともに形成している。特に、成形ユニット12の成形要素34,36のうちのそれぞれ1つの成形要素は、成形ユニット12の少なくとも1つの成形輪郭縁部80をいずれも形成している。更なる調整ユニット32は、特に異なる製品の幅を確保するために、互いに離れるように運動した成形ユニット12の2つの成形要素34,36の間の空間を塞ぐための、少なくとも1つの中間要素96、特に複数の中間要素96を好ましくは備えている。しかし、調整ユニット32は、中間要素96なしで、特に複数の中間要素96なしで実現され、成形要素34,36は、成形要素34,36の位置調整を実現するために、中間要素96なしで、特に複数の中間要素96なしで互いに離隔して配置可能であることも考えられる。
【0040】
好ましくは、成形案内ユニット18は、少なくとも2つの成形要素118,120を備えており、これらの成形要素118,120は、特に線形運動可能にかつ/または枢動運動可能に互いに調整可能となるように支持されている。好ましくは、成形案内ユニット18の成形要素118,120は、少なくとも線形運動可能に互いに調整可能となるように支持されている。代替的または付加的に、成形案内ユニット18の成形要素118,120は、特に支持面22に対して少なくとも実質的に平行に延在する枢動平面において、特に包装材料チューブ16の幅の調整のために、少なくとも枢動可能に互いに調整可能となるように支持されてもよい。特に、代替的な実現形態において、成形案内ユニット18の成形要素118,120は、搬送方向38に沿って成形ユニット12から離れる方に向けられた成形案内ユニット18の成形要素118,120の端部領域98において枢動運動可能であるように支持されてもよい。好ましくは、成形案内ユニット18の成形要素118,120の端部領域98は、代替的な実現形態において、成形案内ユニット18の残りの領域とは別に実現されてもよく、特に取り付けられてもよい。特に、成形案内ユニット18の成形要素118,120のそれぞれ1つの成形要素は、いずれも成形案内ユニット18の少なくとも1つの成形案内輪郭86を形成している。好ましくは、成形案内ユニット18の成形要素118,120は、仮想対称平面に対して互いに鏡像対称に配置されており、特に支持されている。
【0041】
好適には、成形案内ユニット18の成形要素118,120は、案内領域40を形成しており、この案内領域40は、搬送方向38においてV字形に先細っており、包装材料チューブ16の互いに封止すべきシーム領域同士をともに合わせるように構成されている。特に、案内領域40は、包装材料チューブ16の長手方向に封止されるシール領域同士をともに合わせるように構成されている。特に、成形案内ユニット18の成形要素118,120は、成形ユニット12から離れる方に向けられた端部領域98よりも、成形ユニット12に面した端部領域100において、支持面22に対して少なくとも実質的に平行でかつ搬送方向38に対して少なくとも実質的に垂直に延びる方向に沿って、互いにより長い距離を有している。特に、包装材料チューブ16のシーム領域は、特に封止シームを形成するために、包装材料ウェブ14、特に包装紙が封止される領域である。特に、封止のために、シーム領域同士を互いに隣接させて、複数対の封止ローラ66,68のうちのそれぞれ2つの封止ローラ66,68の間に搬送することが可能になるように、案内領域40は、シーム領域同士を合わせるように構成されている。好ましくは、案内領域40は、成形ユニット12から離れる方に向けられた端部領域98において、支持輪郭102で終端し、この支持輪郭102は、成形案内ユニット18の成形要素118,120によって形成されており、包装材料チューブ16を、特に合わされたシーム領域同士を、特に長手方向封止ユニット64にさらに搬送する間に支持するように構成されている。
【0042】
横型成形装置10は、少なくとも1つの補償ユニット126(
図2~
図4を参照)を備えており、この補償ユニットは、成形ユニット12および支持ユニット78が、少なくとも包装材料チューブ16の成形中に互いに可動となるように、特に包装材料チューブ16の成形中に成形ユニット12および/または支持ユニット78の互いの補償運動を容易にするために、少なくとも成形ユニット12および/または支持ユニット78を可動に支持するように構成されている。包装材料チューブ16の成形中に成形ユニット12および/または支持ユニット78の互いの補償運動を容易にするために、成形ユニット12のみが補償ユニット126によって可動に支持されること、支持ユニット78のみが補償ユニット126によって可動に支持されること、または成形ユニット12および支持ユニット78が補償ユニット126によって可動に支持されることが考えられる。
図2~
図4に示してある横型成形装置10の例示的な実施形態において、補償ユニット126は、特に調整ユニット30および更なる調整ユニット62に加えて、支持ユニット78を可動に支持するように例示的に構成されている。横型成形装置10の他の例示的な実施形態(図示せず)においては、成形ユニット12が支持ユニット78に対して可動となるように補償ユニット126によって支持されること、または成形ユニット12および支持ユニット78が互いに可動となるように支持されることが考えられる。
【0043】
補償ユニット126は、好ましくは、案内間隙122,124、特に複数の案内間隙122,124の間隙幅を調整するための調整機能を備えている。横型成形装置10を備える包装機械50の運転動作中に支持ユニット78が成形ユニット12に対して可動となるように、補償ユニット126は、好適には、支持ユニット78を可動に支持するように構成されている。補償ユニット126は、好適には、包装材料ウェブ14が案内間隙122,124、特に複数の案内間隙122,124を通る間、特に、例えば包装材料ウェブ14に配置された接続要素、特に接着スプライステープ、少なくとも一時的に二層になった包装材料ウェブ14またはこれに類するものに起因して、包装材料ウェブ14またはこれに類するものの交換後に特に包装材料ウェブ14の最大厚さのばらつきが生じた場合、包装材料ウェブ14が案内間隙122,124、特に複数の案内間隙122,124を通る間、支持ユニット78が成形ユニット12に対して可動となるように、支持ユニット78を可動に支持するように構成されている。支持ユニット78は、包装材料ウェブ14が案内間隙122,124、特に複数の案内間隙122,124を通った結果、特に、例えば包装材料ウェブ14に配置された接続要素、特に接着スプライステープまたはこれに類するものに起因して、包装材料ウェブ14またはこれに類するものの交換後に包装材料ウェブ14の最大厚さのばらつきが生じた場合、成形ユニット12に対して受動的に運動させられるように、補償ユニット126によって能動的に可動であるかまたは補償ユニット126によって可動に支持されてもよい。補償ユニット126による可動の支持に起因して、支持ユニット78は、特に包装材料ウェブ14の最大厚さのばらつきが生じた場合に回避的な運動を実施することができる。包装材料チューブ16の成形中に補償運動を可能にするために、補償ユニット126は、支持ユニット78全体を可動に支持するように構成されてもよいし、支持ユニット78の個々の要素のみを可動に支持するように構成されてもよい。
【0044】
補償ユニット126は、支持ユニット78の支持要素128,130のうちの少なくとも1つ、特に支持要素128,130のそれぞれ1つを、補償ユニット126のばね予荷重が加えられた少なくとも1つの補償要素132,134(
図2および
図4を参照)によって可動に支持するように構成されている。しかし、横型成形装置10の代替的な実現形態(図示せず)では、補償ユニット126が、成形ユニット12の成形要素34,36のうちの少なくとも1つ、特に成形要素34,36のそれぞれ1つを、補償ユニット126のばね予荷重が加えられた少なくとも1つの補償要素132,134によって可動に支持するように構成されることも考えられる。好ましくは、特にばね予荷重が加えられた各々の補償要素132,134は、少なくとも片側で、特に各々の支持要素128,130に配置され、特に各々の支持要素128,130に固定されている。しかし、特にばね予荷重が加えられた各々の補償要素132,134は、特に各々の支持要素128,130と一体の実現形態で実現されることも考えられる。支持要素128,130は、好ましくは、弾性的に可動となるように、特にばね予荷重が加えられた各々の補償要素132,134によって支持されている。好適には、支持要素128,130は、支持要素128,130の運動の基準位置または出発点が調整可能となるように、特に弾性的に調整可能となるように、特にばね予荷重が加えられた各々の補償要素132,134によって支持されている。
【0045】
補償ユニット126は、成形ユニット12に対する支持ユニット78の補償運動を実現するための少なくとも1つの伝動装置136,138、特に少なくとも1つの案内伝動装置を備えている。伝動装置136,138は、例えば成形ユニット12に対する支持ユニット78の補償運動を可能にする偏心伝動装置として実現されてもよく、偏心伝動装置のうちの少なくとも1つの偏心要素は、ばね予荷重が加えられた補償要素132,134として実現されてもよい。伝動装置136,138は、成形ユニット12に対する支持ユニット78の補償運動を可能にする連結伝動装置として実現されてもよく、連結伝動装置のうちの少なくとも1つの連結要素は、ばね予荷重が加えられた補償要素132,134として実現されてもよい。しかし、伝動装置136,138は、当業者によって好都合であると見なされる種々異なる実現形態を有することも考えられる。好ましくは、支持ユニット78の支持要素128,130は、少なくとも1つの伝動装置要素、特にばね予荷重が加えられた好ましくは各々の補償要素132,134に配置されており、特に固定されている。特に、支持ユニット78の支持要素128,130は、補償ユニット126の伝動装置136,138によって可動に支持されている。好ましくは、補償ユニット126は、少なくとも2つの伝動装置136,138を備えており、伝動装置136,138のそれぞれ1つが、支持要素128,130のうちの1つに割り当てられている。
【0046】
伝動装置136,138は、互いに横方向に延びる少なくとも2つの方向140,142に沿って補償運動を実現するように構成されている。好ましくは、伝動装置136,138は、搬送方向38に対して少なくとも実質的に平行に延びる方向と、搬送方向38に対して少なくとも実質的に垂直に延びる方向とに沿って補償運動を実現するように構成されている。好適には、伝動装置136,138は、並進と回転との重畳を実現するように構成されている。好適には、伝動装置136,138は、案内伝動装置、特に平行四辺形ガイドとして実現されている。しかし、伝動装置136,138が、当業者によって好都合であると見なされ、互いに横方向に延びる少なくとも2つの方向140,142に沿って補償運動を実現可能にするのに適した異なる設計を有することも考えられる。好適には、伝動装置136,138のうちのそれぞれ1つは、成形ユニット12に対する支持ユニット78の支持要素128,130のそれぞれ1つの補償運動を行うように構成されている。好ましくは、成形ユニット12に対する各々の支持要素128,130の補償運動を実現するために、各々の支持要素128,130を各々の伝動装置136,138によって、成形ユニット12から離れるように搬送方向38に沿って運動させることが可能である。
【0047】
補償ユニット126は、少なくとも1つの予荷重要素144,146、特に少なくとも2つの予荷重要素144,146を備えており、この予荷重要素144,146は、支持ユニット78の補償運動に対して作用する予荷重力を発生させる。好ましくは、特に各々の予荷重要素144,146は、出発位置に向けて予荷重力を発生させるように構成されており、この出発位置から、支持ユニット78の各々の支持要素128,130が、補償運動を実施するように動くことができる。予荷重要素144,146は、引張コイルばね、圧縮コイルばね、板ばね、エラストマー、ガス圧縮ばね、オイル圧縮ばね、ばね鋼または当業者によって好都合であると見なされる種々異なるばね要素として実現されてもよい。好ましくは、特に各々の予荷重要素144,146は、支持ユニット78の特に各々の支持要素128,130に配置された、特に各々の補償要素132,134に対して直接的または間接的に作用する。
【0048】
支持ユニット78は、成形ユニット12に配置されていて、成形ユニット12に対して可動となるように補償ユニット126によって支持されている。支持要素128,130は、好ましくは、成形ユニット12において互いに鏡像対称に実現かつ/または配置されている。好適には、支持ユニット78は、補償ユニット126を介して成形ユニット12に配置されている(
図2~
図4を参照)。好ましくは、支持ユニット78の支持要素128,130のうちの1つは、ばね予荷重が加えられた補償要素132,134のうちの1つを介して、成形ユニット12の成形要素34,36のうちの1つに配置されている。特に、支持要素128,130のうちの少なくとも1つは、成形要素34,36のうちの1つに対して可動となるように、補償ユニット126によって支持されている。好適には、支持要素128,130のうちの更なる1つは、補償ユニット126のばね予荷重が加えられた補償要素132,134のうちの更なる1つを介して、成形ユニット12の成形要素34,36のうちの更なる1つに配置されている。特に、支持要素128,130のうちの更なる1つは、成形要素34,36のうちの更なる1つに対して可動となるように、補償ユニット126によって支持されている。しかし、支持ユニット78が、支持面22に配置されており、成形ユニット12に対して可動となるように、特に包装材料チューブ16の成形中に成形ユニット12に対する支持ユニット78の補償運動を可能にするために、補償ユニット126によって支持されること、または成形ユニット12および支持ユニット78が、支持面22に配置されており、互いに可動となるように、特に包装材料チューブ16の成形中に成形ユニット12および支持ユニット78の互いの補償運動を可能にするために、補償ユニット126によって支持されることも考えられる。
【0049】
補償ユニット126は、好ましくは、少なくとも1つのキャリア要素148,150を備えており、このキャリア要素は、成形ユニット12の成形要素34,36のうちの少なくとも1つに締結されており、支持ユニット78の支持要素128,130のうちの少なくとも1つが、特に補償ユニット126のばね予荷重が加えられた平行四辺形ガイドによって、キャリア要素148,150に可動に支持されている。好ましくは、ばね予荷重が加えられた補償要素132,134は、平行四辺形ガイドの構成要素である。特に、キャリア要素148,150は、支持面22および/または搬送方向38に対して少なくとも実質的に平行に延びる主要な延在軸線を有している。支持要素128,130のそれぞれ1つは、伝動装置136,138のそれぞれ1つを介してそれぞれ1つのキャリア要素148,150に接続されており、いずれもキャリア要素148,150のうちの1つは、成形要素34,36のうちの1つに締結されている。支持要素128,130は、好ましくは、ばね予荷重が加えられた補償要素132,134のそれぞれ1つを介して、各々のキャリア要素148,150に可動に支持されており、各々のキャリア要素148,150は、成形要素34,36のうちの1つに締結されている。
【0050】
代替的または付加的に、補償ユニット126は、少なくとも1つのアクチュエータ152,154(
図2において破線で示す)を備えており、このアクチュエータ152,154は、特に包装材料チューブ16の成形中に成形ユニット12に対する支持ユニット78の補償運動を可能にするために、支持ユニット78を包装材料チューブ16の成形中に能動的に運動させるように構成されている。好ましくは、補償ユニット126は、各支持要素128,130につき、アクター152,154を備えており、これは、予荷重要素144,146および/または補償要素132,134に加えてまたはその代わりに、キャリア要素148,150と支持要素128,130との間に動作可能に配置されている。特にアクチュエータ152,154を有する補償ユニット126の実現形態において、補償ユニット126は、包装材料ウェブパラメータを検出するための少なくとも1つのセンサ要素104(
図1において破線で示す)を備えており、アクチュエータ152,154、特に複数のアクチュエータ152,154は、検出された包装材料パラメータに応じて作動可能であることが考えられる。
【0051】
調整ユニット30および/または更なる調整ユニット32は、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126がともに支持面22に対して調整可能となるように、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126を支持するように構成されている。好ましくは、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126は、成形ユニット12に面した支持面22の側26に延在している少なくとも1つの調整平面において調整可能となるように支持されている。特に、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126は、サブアセンブリ全体として調整可能となるように支持されている。好ましくは、調整ユニット30および/または更なる調整ユニット32は、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126が並進運動可能および/または回転運動可能となるように、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126を支持するように構成されている。好ましくは、調整ユニット30は、特に包装材料チューブ16の高さの調整のために、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126がともに、支持面22に対して少なくとも実質的に垂直に延びる調整方向88に沿って並進運動可能となるように、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126を支持するように構成されている。好ましくは、更なる調整ユニット32は、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126がともに、調整方向88に対して少なくとも実質的に垂直で、搬送方向38に対して少なくとも実質的に平行に延びる更なる調整方向114に沿って並進運動可能となるように、成形ユニット12、支持ユニット78および補償ユニット126を支持するように構成されている。