(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置
(51)【国際特許分類】
B31B 70/64 20170101AFI20240806BHJP
【FI】
B31B70/64
(21)【出願番号】P 2024036138
(22)【出願日】2024-03-08
【審査請求日】2024-03-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000131588
【氏名又は名称】株式会社ショーエイコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】加藤 広道
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-056142(JP,A)
【文献】特開2001-278230(JP,A)
【文献】特開2023-101043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 70/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一面フィルムと、該第一面フィルムに対向配置される第二面フィルムと、前記第一面フィルム及び前記第二面フィルムの間に半折された状態で配置される中材フィルムと、を備える包装袋の製造方法であって、
前記中材フィルムとなる長尺帯状の中材原反シートを、該中材原反シートを導入する導入部及び該導入部から導入される前記中材原反シートを折る半折部を含む半折機構を用いて前記長尺帯状における長尺方向に沿って折目が形成されるように半折する半折工程と、
前記第一面フィルムとなる長尺帯状の第一原反シートと、該第一原反シートに対向配置され、前記第二面フィルムとなる長尺帯状の第二原反シートとの間に、前記半折工程で半折された前記中材原反シートを、長尺方向を前記第一原反シート及び前記第二原反シートの長尺方向に沿わせ、かつ、前記第一原反シート及び前記第二原反シートの幅方向の途中位置に供給する供給工程と、
前記供給工程で前記第一原反シート及び前記第二原反シートの間に前記中材原反シートが供給された状態で、前記第一原反シート、前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートを熱溶着する熱溶着工程と、を含み、
前記半折工程は、前記導入部を用いて、前記半折部よりも幅方向における前記折目が位置する一方側の一方導入エリアから、前記半折部よりも幅方向における一方側と反対側の他方側の他方導入エリアに前記中材原反シートを送り、前記他方導入エリアから前記半折部に前記中材原反シートを導入する工程であ
り、
前記導入部は、前記一方導入エリアに配置される第一巻掛部と、前記他方導入エリアに配置される第二巻掛部と、を備え、前記第一巻掛部及び前記第二巻掛部は、幅方向及び長尺方向の少なくとも一つの方向で互いの位置を調整可能に構成され、
前記半折工程は、前記第一巻掛部と前記第二巻掛部とに前記中材原反シートを巻き掛けて前記中材原反シートを導入する工程である、包装袋の製造方法。
【請求項2】
前記供給工程は、前記半折工程で半折した前記中材原反シートの内側にガイド部を介在させた状態で前記中材原反シートを供給する工程であり、
前記熱溶着工程は、前記中材原反シートの内側に前記ガイド部を介在させた状態で前記第一原反シートと前記中材原反シート、及び、前記第二原反シートと前記中材原反シートを熱溶着する第一熱溶着工程を含む、請求項
1に記載の包装袋の製造方法。
【請求項3】
前記熱溶着工程は、前記第一熱溶着工程の後に、前記ガイド部を介在させない状態で前記第一原反シートと前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートにおける半折の内側面同士を熱溶着する第二熱溶着工程を含む、請求項
2に記載の包装袋の製造方法。
【請求項4】
第一面フィルムと、該第一面フィルムに対向配置される第二面フィルムと、前記第一面フィルム及び前記第二面フィルムの間に半折された状態で配置される中材フィルムと、を備える包装袋を製造する包装袋の製造装置であって、
前記中材フィルムとなる長尺帯状の中材原反シートを導入する導入部と、該導入部から導入される前記中材原反シートを折る半折部と、を備え、前記中材原反シートを前記長尺帯状における長尺方向に沿って折目が形成されるようには半折する半折機構と、
前記第一面フィルムとなる長尺帯状の第一原反シートと、該第一原反シートに対向配置され、前記第二面フィルムとなる長尺帯状の第二原反シートとの間に、前記半折機構で半折された前記中材原反シートを、長尺方向を前記第一原反シート及び前記第二原反シートの長尺方向に沿わせ、かつ、前記第一原反シート及び前記第二原反シートの幅方向の途中位置に供給する供給機構と、
前記供給機構で前記第一原反シート及び前記第二原反シートの間に前記中材原反シートが供給された状態で、前記第一原反シート、前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートを熱溶着する熱溶着機構と、を備え、
前記導入部は、前記半折部よりも幅方向における前記折目が位置する一方側の一方導入エリアから、前記半折部よりも幅方向における一方側と反対側の他方側の他方導入エリアに前記中材原反シートを送り、前記他方導入エリアから前記半折部に前記中材原反シートを導入するよう構成され
、
前記導入部は、前記一方導入エリアに配置され、前記中材原反シートが巻き掛けられる第一巻掛部と、前記他方導入エリアに配置され、前記一方導入エリアから送られてきた前記中材原反シートが巻き掛けられる第二巻掛部と、を備え、
前記第一巻掛部及び前記第二巻掛部は、幅方向及び長尺方向の少なくとも一つの方向で互いの位置を調整可能に構成される、包装袋の製造装置。
【請求項5】
前記半折機構で半折された前記中材原反シートの内側に配置され、前記熱溶着機構まで延在するガイド部を備え、
前記熱溶着機構は、前記中材原反シートの内側に前記ガイド部を介在させた状態で前記第一原反シートと前記中材原反シート、及び、前記第二原反シートと前記中材原反シートを熱溶着する第一熱溶着部を備える、請求項
4に記載の包装袋の製造装置。
【請求項6】
前記熱溶着機構は、前記第一熱溶着部での熱溶着の後に、前記第一原反シートと前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートにおける半折の内側面同士を熱溶着する第二熱溶着部を備え、
前記ガイド部は、前記第二熱溶着部には延在しない、請求項
5に記載の包装袋の製造装置。
【請求項7】
第一面フィルムと、該第一面フィルムに対向配置される第二面フィルムと、前記第一面フィルム及び前記第二面フィルムの間に半折された状態で配置される中材フィルムと、を備える包装袋を製造する包装袋の製造装置であって、
前記中材フィルムとなる長尺帯状の中材原反シートを導入する導入部と、該導入部から導入される前記中材原反シートを折る半折部と、を備え、前記中材原反シートを前記長尺帯状における長尺方向に沿って折目が形成されるようには半折する半折機構と、
前記第一面フィルムとなる長尺帯状の第一原反シートと、該第一原反シートに対向配置され、前記第二面フィルムとなる長尺帯状の第二原反シートとの間に、前記半折機構で半折された前記中材原反シートを、長尺方向を前記第一原反シート及び前記第二原反シートの長尺方向に沿わせ、かつ、前記第一原反シート及び前記第二原反シートの幅方向の途中位置に供給する供給機構と、
前記供給機構で前記第一原反シート及び前記第二原反シートの間に前記中材原反シートが供給された状態で、前記第一原反シート、前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートを熱溶着する熱溶着機構と、を備え、
前記導入部は、前記半折部よりも幅方向における前記折目が位置する一方側の一方導入エリアから、前記半折部よりも幅方向における一方側と反対側の他方側の他方導入エリアに前記中材原反シートを送り、前記他方導入エリアから前記半折部に前記中材原反シートを導入するよう構成され、
前記半折機構で半折された前記中材原反シートの内側に配置され、前記熱溶着機構まで延在するガイド部を備え、
前記熱溶着機構は、前記中材原反シートの内側に前記ガイド部を介在させた状態で前記第一原反シートと前記中材原反シート、及び、前記第二原反シートと前記中材原反シートを熱溶着する第一熱溶着部を備える、包装袋の製造装置。
【請求項8】
前記熱溶着機構は、前記第一熱溶着部での熱溶着の後に、前記第一原反シートと前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートにおける半折の内側面同士を熱溶着する第二熱溶着部を備え、
前記ガイド部は、前記第二熱溶着部には延在しない、請求項7に記載の包装袋の製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、包装袋として、特許文献1に記載の包装袋が知られている。包装袋は、袋状の袋本体と、袋本体の中に取り付けられる内蓋シートと、を備える。このような包装袋は、第三シートと第四シートとの間に二つ折りにした第二シートを重ね合わせて、熱溶着することで製造される。
【0003】
しかしながら、第三シートと第四シートとの間で第二シートを適切に配置することは困難であり、包装袋において内蓋シートの位置精度が悪くなることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、内蓋シートなどの半折の中材フィルムを位置精度良く配置できる包装袋を製造することができる包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の包装袋の製造方法は、第一面フィルムと、該第一面フィルムに対向配置される第二面フィルムと、前記第一面フィルム及び前記第二面フィルムの間に半折された状態で配置される中材フィルムと、を備える包装袋の製造方法であって、前記中材フィルムとなる長尺帯状の中材原反シートを、該中材原反シートを導入する導入部及び該導入部から導入される前記中材原反シートを折る半折部を含む半折機構を用いて前記長尺帯状における長尺方向に沿って折目が形成されるように半折する半折工程と、前記第一面フィルムとなる長尺帯状の第一原反シートと、該第一原反シートに対向配置され、前記第二面フィルムとなる長尺帯状の第二原反シートとの間に、前記半折工程で半折された前記中材原反シートを、長尺方向を前記第一原反シート及び前記第二原反シートの長尺方向に沿わせ、かつ、前記第一原反シート及び前記第二原反シートの幅方向の途中位置に供給する供給工程と、前記供給工程で前記第一原反シート及び前記第二原反シートの間に前記中材原反シートが供給された状態で、前記第一原反シート、前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートを熱溶着する熱溶着工程と、を含み、前記半折工程は、前記導入部を用いて、前記半折部よりも幅方向における前記折目が位置する一方側の一方導入エリアから、前記半折部よりも幅方向における一方側と反対側の他方側の他方導入エリアに前記中材原反シートを送り、前記他方導入エリアから前記半折部に前記中材原反シートを導入する工程である。
【0007】
かかる構成によれば、半折工程で中材原反シートを、導入部を用いて一方導入エリアから他方導入エリアに送ってから半折部に導入するので、中材原反シートの幅方向の位置が安定した状態で供給工程及び熱溶着工程を行うことができる。したがって、この製造方法によれば、中材フィルムが位置精度よく配置された包装袋を製造することができる。
【0008】
また、前記導入部は、前記一方導入エリアに配置される第一巻掛部と、前記他方導入エリアに配置される第二巻掛部と、を備え、前記第一巻掛部及び前記第二巻掛部は、幅方向及び長尺方向の少なくとも一つの方向で互いの位置を調整可能に構成され、前記半折工程は、前記第一巻掛部と前記第二巻掛部とに前記中材原反シートを巻き掛けて前記中材原反シートを導入する工程とすることもできる。
【0009】
かかる構成によれば、互いの位置を調整可能な第一巻掛部及び第二巻掛部に中材原反シートを巻き掛けて導入するので、導入する位置を調整でき、中材原反シートの位置が安定する。
【0010】
また、前記供給工程は、前記半折工程で半折した前記中材原反シートの内側にガイド部を介在させた状態で前記中材原反シートを供給する工程であり、前記熱溶着工程は、前記中材原反シートの内側にガイド部を介在させた状態で前記第一原反シートと前記中材原反シート、及び、前記第二原反シートと前記中材原反シートを熱溶着する第一熱溶着工程を含むこともできる。
【0011】
かかる構成によれば、ガイド部を介在させて中材原反シートを供給し、熱溶着するので、第一原反シート及び第二原反シートに対して中材原反シートを適切に配置して熱溶着できる。
【0012】
また、前記熱溶着工程は、前記第一熱溶着工程の後に、前記ガイド部を介在させない状態で前記第一原反シートと前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートにおける半折の内側面同士を熱溶着する第二熱溶着工程を含むこともできる。
【0013】
かかる構成によれば、第一原反シート、第二原反シート及び中材原反シートを適切に熱溶着できる。
【0014】
また、本発明の包装袋の製造装置は、第一面フィルムと、該第一面フィルムに対向配置される第二面フィルムと、前記第一面フィルム及び前記第二面フィルムの間に半折された状態で配置される中材フィルムと、を備える包装袋を製造する包装袋の製造装置であって、前記中材フィルムとなる長尺帯状の中材原反シートを導入する導入部と、該導入部から導入される前記中材原反シートを折る半折部と、を備え、前記中材原反シートを前記長尺帯状における長尺方向に沿って折目が形成されるようには半折する半折機構と、前記第一面フィルムとなる長尺帯状の第一原反シートと、該第一原反シートに対向配置され、前記第二面フィルムとなる長尺帯状の第二原反シートとの間に、前記半折機構で半折された前記中材原反シートを、長尺方向を前記第一原反シート及び前記第二原反シートの長尺方向に沿わせ、かつ、前記第一原反シート及び前記第二原反シートの幅方向の途中位置に供給する供給機構と、前記供給機構で前記第一原反シート及び前記第二原反シートの間に前記中材原反シートが供給された状態で、前記第一原反シート、前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートを熱溶着する熱溶着機構と、を備え、前記導入部は、前記半折部よりも幅方向における前記折目が位置する一方側の一方導入エリアから、前記半折部よりも幅方向における一方側と反対側の他方側の他方導入エリアに前記中材原反シートを送り、前記他方導入エリアから前記半折部に前記中材原反シートを導入するよう構成されるよう構成される。
【0015】
かかる構成によれば、半折機構で中材原反シートを、導入部を用いて一方導入エリアから他方導入エリアに送ってから半折部に導入することができるので、中材原反シートの幅方向の位置が安定した状態で中材原反シートの供給及び熱溶着を行うことができる。したがって、この製造装置によれば、中材フィルムが位置精度よく配置された包装袋を製造することができる。
【0016】
また、前記導入部は、前記一方導入エリアに配置され、前記中材原反シートが巻掛られる第一巻掛部と、前記他方導入エリアに配置され、前記一方導入エリアから送られてきた前記中材原反シートが巻掛られる第二巻掛部と、を備え、前記第一巻掛部及び前記第二巻掛部は、幅方向及び長尺方向の少なくとも一つの方向で互いの位置を調整可能に構成することもできる。
【0017】
かかる構成によれば、互いの位置を調整可能な第一巻掛部及び第二巻掛部に中材原反シートを巻き掛けて導入するので、導入する位置を調整でき、中材原反シートの位置が安定する。
【0018】
また、前記半折機構で半折された前記中材原反シートの内側に配置され、前記熱溶着機構まで延在するガイド部を備え、前記熱溶着機構は、前記中材原反シートの内側に前記ガイド部を介在させた状態で前記第一原反シートと前記中材原反シート、及び、前記第二原反シートと前記中材原反シートを熱溶着する第一熱溶着部を備えるよう構成することもできる。
【0019】
かかる構成によれば、ガイド部を介在させて中材原反シートを供給し、熱溶着するので、第一原反シート及び第二原反シートに対して中材原反シートを適切に配置して熱溶着できる。
【0020】
また、前記熱溶着機構は、前記第一熱溶着部での熱溶着の後に、前記第一原反シートと前記第二原反シート、及び、前記中材原反シートにおける半折の内側面同士を熱溶着する第二熱溶着部を備え、前記ガイド部は、前記第二熱溶着部には延在しないように構成することもできる。
【0021】
かかる構成によれば、第一原反シート、第二原反シート及び中材原反シートを適切に熱溶着できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、内蓋シートなどの半折の中材フィルムを位置精度良く配置できる包装袋を製造することができる包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施形態に係る包装袋の製造装置の概略を示す平面図である。
【
図2】同包装袋の製造装置の概略を示す正面図である。
【
図3】同包装袋の製造装置の半折機構を示す平面図である。
【
図5】同包装袋の製造装置の孔機構を示す図である。
【
図6】同包装袋の製造装置の供給機構に供給された第一原反シート、第二原反シート、中材原反シート及び底原反シートを示す図である。
【
図7】同包装袋の製造装置の第一熱溶着部に熱溶着された第一原反シート、第二原反シート、中材原反シート及び底原反シートを示す図である。
【
図8】
図7に示すVIII-VIII断面図である。
【
図9】同包装袋の製造装置の第二熱溶着部に熱溶着された第一原反シート、第二原反シート、中材原反シート及び底原反シートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施形態に係る包装袋9の製造装置1及び包装袋9の製造方法について、
図1乃至
図9を参照して説明する。説明の都合上、長尺方向、幅方向及び厚み方向は、
図1又は
図2に記載の方向を基準に説明する。即ち、長尺方向、幅方向及び厚み方向は、供給工程以降の各原反シートの向きを基準として説明する。
【0025】
まず、本実施形態の包装袋9の製造装置1及び包装袋9の製造方法にて製造される包装袋9について、
図7乃至
図9を参照して説明する。
【0026】
図9に示すように、包装袋9は、第一面フィルム91と、第一面フィルム91の裏側に厚み方向で重ねて配置される第二面フィルム92と、厚み方向で第一面フィルム91及び第二面フィルム92の間に配置され、包装袋9の底を形成する底部94と、厚み方向で第一面フィルム91及び第二面フィルム92の間に配置される中材フィルム93と、を備える。第一面フィルム91及び第二面フィルム92は、互いに略同じ形状のシート状あり、幅方向の一端側が包装袋9の上端側となり、幅方向の他端側が包装袋9の下端側(底側)となる。
【0027】
底部94は、第一面フィルム91及び第二面フィルム92の下端部に対して取り付けられるとともに、取り付けられた状態で厚み方向に広がることができるように構成されているシート体である。具体的に、底部94は、1枚のシート状体を途中で折り曲げて形成されており、折目を介した一方側が表側に位置し、他方側が裏側に位置するように配置されている。また、底部94には、長尺方向の両端における幅方向の中途部分が切りかかれた切欠き部94aが形成されている。このような底部94は、表側に位置する部分が第一面フィルム91の裏面に取り付けられ、裏側に位置する部分が第二面フィルム92の表面に取り付けられている。本実施形態で、底部94は、折目が上側に位置し、折目よりも下側の位置で第一面フィルム91及び第二面フィルム92に対して熱溶着されて取り付けられる。
【0028】
図7及び
図8に示すように、第一面フィルム91及び第二面フィルム92は、袋本体97の外面となるベース層95と、ベース層95の内面側に配置される溶着層96と、を備える。溶着層96は、熱溶着のために熱をかけられた際に、熱で溶けるように構成された層であり、例えば、ポリプロピレンで構成されている。ベース層95は、熱溶着のために熱をかけられた際に、熱で溶けない層であり、例えば、ポリエステルで構成されている。底部94は、第一面フィルム91及び第二面フィルム92の内面と対向する底溶着層(図示しない)と、底溶着層に対して第一面フィルム91及び第二面フィルム92の内面と反対側に位置する底ベース層(図示しない)と、を備える。底溶着層は、熱溶着のために熱をかけられた際に、熱で溶けるように構成された層であり、例えば、ポリプロピレンで構成されている。底ベース層は、熱溶着のために熱をかけられた際に、熱で溶けない層であり、例えば、ポリエステルで構成されている。
【0029】
図9に示すように、第一面フィルム91、第二面フィルム92、及び、底部94は、互いに溶着されて、収容物を収容可能な袋本体97を構成する。本実施形態の袋本体97では、底部94がマチを構成している。具体的に、本実施形態の袋本体97は、厚み方向で重なった第一面フィルム91及び第二面フィルム92の長尺方向の両端部同士が幅方向に沿って熱溶着されて、袋本体97の側部を形成するとともに、第一面フィルム91と底部94及び第二面フィルム92と底部94が長尺方向に沿って熱溶着されて袋本体97の底を形成する。つまり、袋本体97には、長尺方向の両端に位置し、幅方向に延びる縦シール部98と、下端部に位置し、長尺方向に延びる第一横シール部991と、が形成される。ここで、第一面フィルム91及び第二面フィルム92における下端部において、厚み方向で間の位置に底部94が介在しているが、底部94に切欠き部94aが形成されているので、切欠き部94aによって、第一面フィルム91の内面と第二面フィルム92の内面が接することができる。そのため、下端部に底部94が介在していたとしても、袋本体97の側部を全体的に熱溶着できる。また、本実施形態の袋本体97は、上部が開口するように構成されている。
【0030】
図7乃至
図9に示すように、中材フィルム93は、第一面フィルム91及び第二面フィルム92の内面に対して取り付けられるとともに、取り付けられた状態で厚み方向に広がることができるように構成されているシート体である。具体的に、中材フィルム93は、1枚のシート状体を途中で半折にして形成されており、折目93aを介した一方側が表側に位置し、他方側が裏側に位置するように配置されている。また、中材フィルム93は、半折された状態で厚み方向の外側に位置する中材外面931と、半折された状態で厚み方向の内側に位置する中材内面932と、を有する。中材フィルム93には、幅方向の途中部分に長尺方向に延びる折目93a及び厚み方向に貫通する貫通孔93bが形成されている。具体的に、中材フィルム93には、幅方向の中央部分に折目93aが形成されており、また、長尺方向の中央部分に折目93aと重なるように貫通孔93bが形成されている。貫通孔93bは、収容物が挿通される孔であり、貫通孔93bの周縁部分にて収容物を支持する。さらに、中材フィルム93には、厚み方向に貫通するピンホール93cが形成されている。ピンホール93cは、例えば、貫通孔93bに収容部を挿通する際のエア抜きのための孔である。中材フィルム93は、厚み方向で第一面フィルム91及び第二面フィルム92の間、かつ、袋本体97の幅方向の中途位置に、折目93aで折り曲げられた状態で配置されている。具体的に、中材フィルム93は、中材外面931が第一面フィルム91及び第二面フィルム92の内面と対向し、かつ、中材内面932が互いに対向するように配置される。本実施形態の中材フィルム93は、折目93aが袋本体97の長尺方向に沿って伸びるとともに、袋本体97の上下方向で折目93aが上側を向くように配置されている。
【0031】
図8に示すように、中材フィルム93は、中材ベース層933と、中材ベース層933の厚み方向一方側及び他方側に配置される中材溶着層934と、を備える。中材溶着層934は、熱溶着のために熱をかけられた際に、熱で溶けるように構成された層であり、例えば、ポリプロピレンで構成されている。中材ベース層933は、熱溶着のために熱をかけられた際に、熱で溶けない層であり、例えば、ポリエステルで構成されている。
【0032】
図8に示すように、中材フィルム93の長尺方向の両端部において、第一面フィルム91と中材外面931及び第二面フィルム92と中材外面931が熱溶着されている。また、中材フィルム93の長尺方向両端部において、中材内面932同士も熱溶着されている。
図9に示すように本実施形態では、袋本体97の側部に形成される縦シール部98と重なる位置で第一面フィルム91、中材フィルム93及び第二面フィルム92が熱溶着されている。また、
図8に示すように、中材フィルム93の長尺方向の中途部分において、第一面フィルム91と中材外面931及び第二面フィルム92と中材外面931が熱溶着されている。中材フィルム93の長尺方向の中途部分においては、中材内面932同士は熱溶着されていない。つまり、中材フィルム93は、長尺方向の中途部分において中材内面932同士が厚み方向で互いに接離する方向に移動可能である。
図9に示すように、第一面フィルム91と中材外面931及び第二面フィルム92と中材外面931が溶着によって、袋本体97の幅方向の中途部分には、長尺方向に延びる第二横シール部992が形成されている。
【0033】
次に、包装袋9を製造する包装袋9の製造装置1について説明する。包装袋9の製造装置1は、長尺のシート体を長尺方向に搬送しつつ複数重ねて厚み方向で熱溶着することで包装袋9を製造する。具体的には、第一面フィルム91となる第一原反シートS1と、第一原反シートS1の長尺方向及び幅方向に直交する厚み方向で対向するように配置され、第二面フィルム92となる第二原反シートS2と、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の間に配置され、底部94となる底原反シートS4と、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の間に配置され、中材フィルム93となる中材原反シートS3と、を熱溶着することで包装袋9を製造する。
【0034】
図1及び
図2に示すように、包装袋9の製造装置1は、中材原反シートS3及び底原反シートS4を半折にする半折機構2と、中材原反シートS3及び底原反シートS4に孔をあける孔機構11と、第一原反シートS1、第二原反シートS2、並びに、半折機構2で半折にされた中材原反シートS3及び底原反シートS4、を、厚み方向で所定の配置となるように供給する供給機構3と、供給機構3が供給した中材原反シートS3を長尺方向でガイドするガイド部4と、第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4を熱溶着する熱溶着機構5と、熱溶着された第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4を長尺方向の途中で切断する切断機構12と、を備える。また、包装袋9の製造装置1は、第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4を、長尺方向に張力をかけつつ搬送する搬送機構を備える。搬送機構は、例えば、複数のローラを備え、複数のローラで第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4を搬送方向に引っ張ることで張力をかけつつ搬送するように構成されている。
【0035】
第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4は、いずれも長尺帯状のシート体である。第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4は、例えば、芯材の外周に巻回され、芯材の径方向にシートが積層した状態で包装袋9の製造装置1に配置される。
【0036】
半折機構2は、供給機構3よりも搬送方向において上流側で中材原反シートS3及び底原反シートS4を半折にする。
図3及び
図4に示すように、半折機構2は、中材原反シートS3を半折にする中材半折機構2Aと、底原反シートS4を半折にする底半折機構(図示しない)と、を備える。中材半折機構2Aと底半折機構は、幅方向で並んで配置され、底半折機構は中材半折機構2Aに対して幅方向で他方側(包装袋9の底となる側)に配置される。
【0037】
中材半折機構2Aは、中材原反シートS3を導入する導入部21と、導入部21から導入される中材原反シートS3を折る半折部22と、導入部21及び半折部22が固定される固定部23と、を備える。本実施形態の中材半折機構2Aは、中材原反シートS3が搬送方向に搬送させる際にかかる張力によって中材原反シートS3を半折にするように構成される。
【0038】
固定部23は、幅方向に延びる棒状体であり、幅方向における複数の位置で導入部21及び半折部22を固定可能に構成されている。本実施形態の固定部23には、幅方向に延びるとともに厚み方向に貫通する長孔23aが形成されており、幅方向において長孔23aが形成された範囲内の任意の位置に導入部21及び半折部22を固定可能である。また、固定部23は、例えば、包装袋9の製造装置1の土台部分(図示しない)に対して固定されている。
【0039】
導入部21は、中材原反シートS3が巻き掛けられる第一巻掛部211及び第二巻掛部212を備える。第一巻掛部211と第二巻掛部212は、幅方向で互いに離間して配置される。具体的に、第一巻掛部211は、第二巻掛部212よりも幅方向で他方側に位置する。
【0040】
第一巻掛部211は、固定部23に固定される連結部24と、連結部24に連結され、中材原反シートS3が巻き掛けられる巻掛ローラ25と、を備える。
【0041】
連結部24は、厚み方向及び幅方向に交差する方向に延びる板状体である。連結部24は、固定部23に連結される固定連結部241と、巻掛ローラ25に連結される巻掛連結部242と、を備える。本実施形態の連結部24は、長尺方向に延びる板状体であり、長尺方向一端側(搬送方向下流側)に固定連結部241が位置し、長尺方向他端側(搬送方向上流側)に巻掛連結部242が位置するように構成されている。巻掛連結部242は、連結部24の長尺方向他端部を構成し、巻掛ローラ25が連結される板状の部分である。巻掛連結部242には、巻掛ローラ25が立設された状態で固定される。
【0042】
固定連結部241は、連結部24の長尺方向一端部を構成する、長尺方向に延びる板状体である。また、固定連結部241には、上下方向に貫通するとともに上下方向及び幅方向に交差する方向に延びる長孔24aが形成されている。本実施形態の固定連結部241には、長尺方向に沿って延びる長孔24aが形成されている。固定連結部241は、固定連結部241に形成される長孔24aを固定部23に形成される長孔23aに重ね、ボルト及びナットで固定される。
【0043】
巻掛ローラ25は、円柱状のローラ本体251と、ローラ本体251に配置される巻掛ガイド252と、を備える。ローラ本体251は、円形の外周面を有し、軸心が厚み方向に一致するように配置されている。巻掛ガイド252は、ローラ本体251から径外方に突出するように設けられた円環状体あり、本実施形態では、ローラ本体251の軸線方向に離間して2か所に配置されている。
【0044】
第二巻掛部212は、第一巻掛部211と同様の構成である。そのため、第二巻掛部212の具体的な構成の説明を省略し、同じ符号を付す。
【0045】
第一巻掛部211及び第二巻掛部212が固定部23に固定された状態で、第一巻掛部211及び第二巻掛部212の巻掛ローラ25は、固定部23よりも長尺方向他端側(搬送方向上流側)に位置する。
【0046】
半折部22は、導入部21から導入される中材原反シートS3を誘導する半折誘導部26と、半折誘導部26に固定される三角板部27と、半折誘導部26と固定部23を連結する半折連結部28と、を備える。半折部22は、幅方向において、第一巻掛部211と第二巻掛部212の間に配置される。つまり、半折部22は、幅方向で、第一巻掛部211よりも他方側かつ第二巻掛部212よりも一方側に位置している。
【0047】
半折連結部28は、厚み方向及び幅方向に交差する方向に延びる棒状体である。半折連結部28には、上下方向に貫通するとともに上下方向及び幅方向に交差する方向に延びる長孔28aが形成されている。本実施形態の半折連結部28に形成される長孔28aは、長尺方向に沿って延びる。半折連結部28には、半折誘導部26を連結可能である。具体的に、半折連結部28には、長孔28aが形成された範囲内の任意の位置に半折誘導部26を連結可能である。
【0048】
半折誘導部26は、半折連結部28に立設される円柱状体であり、円形の外周面を有する。半折誘導部26は、半折連結部28が固定部23に連結される位置よりも長尺方向一端側の位置で半折連結部28に連結される。そのため、半折誘導部26は、固定部23に対して長尺方向他端側に位置する第一巻掛部211及び第二巻掛部212よりも長尺方向一端側に位置する。半折連結部28は、半折誘導部26は、導入部21から導入される中材原反シートS3が巻き掛けられ、巻き掛けられた中材原反シートS3を三角板部27に誘導する。
【0049】
図4に示すように、三角板部27は、三角形状の板状体である。具体的に、三角板部27は、長尺方向一端部(搬送方向下流部)に位置する頂点部271と、長尺方向他端部(搬送方向上流部)に位置する底辺部272と、底辺部272の端部から頂点部271まで延びる一対の斜辺部273と、を備える。また、三角板部27は、中材原反シートS3が接する三角面27aを備える。三角板部27は、三角面27aが長尺方向及び幅方向に交差する方向に延びるように配置されている。本実施形態の三角板部27は、一対の斜辺部273の長さが略等しい二等辺三角形状の板状体である。三角板部27は、半折誘導部26の長尺方向一端部に連結されており、半折誘導部26に誘導された中材原反シートS3が三角面27aに沿って長尺方向に移動できるように構成されている。つまり、中材原反シートS3が三角面27aに沿って底面部から頂点部271に向けて移動する。そして、斜辺部273及び頂点部271によって中材原反シートS3が幅方向の途中部分で折り曲げられて、半折にされる。中材原反シートS3の移動によって連続的に折目93aが形成され、中材原反シートS3には長尺方向に連続した折目93aが形成される。
【0050】
以上の構成の中材半折機構2Aでは、幅方向に延びる固定部23に対する第一巻掛部211及び第二巻掛部212、並びに半折部22の位置を変えることができる。そのため、第一巻掛部211及び第二巻掛部212、並びに半折部22は幅方向で互いの位置を調整可能である。また、第一巻掛部211及び第二巻掛部212は、長尺方向における固定連結部241の長孔24aが固定部23の長孔23aに重なる位置を変えて固定連結部241を固定部23に固定することができる。そのため、第一巻掛部211及び第二巻掛部212は、搬送方向で互いの位置を調整可能である。さらに、半折部22は、長尺方向における半折連結部28の長孔28aに半折誘導部26が立設される位置を変えることで、固定部23に対する半折誘導部26及び三角板部27の長尺方向における位置を調整可能である。
【0051】
底半折機構は、中材半折機構2Aの幅方向他端側に配置される。底半折機構は、底原反シートS4を幅方向一端側に折目が向くように折り曲げるように構成されている。つまり、底半折機構は、中材原反シートS3に形成される折目93aと同じ方向に底原反シートS4の折目が向くように底原反シートS4を折り曲げる。
【0052】
図5に示すように、孔機構11は、半折機構2で半折された中材原反シートS3に孔を形成する。具体的に、孔機構11は、中材原反シートS3にピンホール93cを形成するピンホール形成部111と、貫通孔93bを形成する貫通孔形成部112と、を備える。ピンホール形成部111は、中材原反シートS3にピンホール93cを開ける針部113と、針部113を中材原反シートS3に接近及び離反させる針駆動部114と、を備える。また、貫通孔形成部112は、中材原反シートS3に貫通孔93bを形成する孔開け部115と、孔開け部115を中材原反シートS3に接近及び離反させる孔駆動部116と、を備える。孔開け部115は、半折にされた中材原反シートS3の折目93aを含むように幅方向一端部を切り欠くことで、展開された際の中材原反シートS3を貫通する貫通孔93bを形成する。また、孔機構11は、半折にされた底原反シートS4に切欠き部94aを形成する切欠き形成部(図示しない)を備える。
【0053】
図2に示すように、供給機構3は、第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4を供給する。具体的に、供給機構3は、第一原反シートS1を供給する第一供給部31と、第二原反シートS2を供給する第二供給部32と、中材原反シートS3を供給する中材供給部33と、底原反シートS4を供給する底供給部34と、を備える。本実施形態の第一供給部31は、第一原反シートS1を上方から供給し、第二供給部32は、第二原反シートS2を下方から供給することで、第一原反シートS1の下方に第二原反シートS2が重なる。また、中材供給部33は、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の間における、幅方向の中途部分に半折にされた中材原反シートS3を供給する。底供給部34は、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の間における、幅方向の他端部分に半折にされた底原反シートS4を供給する。供給機構3に供給された各原反シートは、
図6に示すように、長尺方向が一致するように厚み方向に重なる。
【0054】
図1に示すように、ガイド部4は、中材原反シートS3を幅方向の所定位置に誘導する板状体である。具体的に、ガイド部4は、半折にされた中材原反シートS3の内側に位置し、中材原反シートS3の折目93aを、幅方向における中途部分の所定位置に誘導することで、中材原反シートS3を幅方向の所定位置に誘導する。ガイド部4は、供給機構3よりも長尺方向一方側から熱溶着機構5の途中部分まで延びる板状体である。また、ガイド部4は、後述する熱溶着の熱に耐えられる程度の耐熱性を有する。本実施形態のガイド部4は、金属製である。
【0055】
図1及び
図2に示すように、熱溶着機構5は、第一原反シートS1と第二原反シートS2の間に中材原反シートS3及び底原反シートS4が供給された状態で、第一原反シートS1と、第二原反シートS2と、中材原反シートS3及び底原反シートS4と、を熱溶着する。熱溶着機構5は、長尺方向に沿って熱溶着(横シール)する第一熱溶着部51と、幅方向に沿って熱溶着(縦シール)する第二熱溶着部52と、を備える。第一熱溶着部51は、第二熱溶着部52よりも長尺方向他端側(搬送方向上流側)に位置する。
【0056】
また、
図1に示すように、ガイド部4は、第一熱溶着部51と第二熱溶着部52の間まで延びるように配置されている。つまり、第一熱溶着部51が第一原反シートS1と第二原反シートS2と中材原反シートS3を熱溶着する際には、半折にされた中材原反シートS3の内側にガイド部4が延在する状態であり、第二熱溶着部52が第一原反シートS1と第二原反シートS2と中材原反シートS3を熱溶着する際には、半折にされた中材原反シートS3の内側にガイド部4が延在しない状態である。
【0057】
図1及び
図2に示すように、第一熱溶着部51は、熱をかけて、第一原反シートS1と、第二原反シートS2と、中材原反シートS3及び底原反シートS4と、を熱溶着する第一熱溶着本体部511と、第一熱溶着本体部511で熱をかけられた部分を冷却する第一冷却部512と、を備える。
【0058】
第一熱溶着本体部511は、長尺方向に延びる加熱部分を備える。第一熱溶着本体部511の加熱部分は、幅方向に離間して一対設けられる。具体的に、加熱部分は、幅方向における第一原反シートS1及び第二原反シートS2に対する中材原反シートS3を熱溶着する位置と、幅方向における第一原反シートS1及び第二原反シートS2に対する底原反シートS4を熱溶着する位置と、に配置される。本実施形態の第一熱溶着本体部511は、第一原反シートS1と、第二原反シートS2と、中材原反シートS3及び底原反シートS4と、をヒートシールするように構成されている。具体的には、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96並びに底溶着層を熱で溶かして、厚み方向で隣り合う各層を溶着する。また、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96並びに中材溶着層934を熱で溶かして、厚み方向で隣り合う各層を溶着する。ここで、
図8に示すように、半折にされた中材原反シートS3の内側にガイド部4が延在するので、厚み方向で対向する中材原反シートS3の中材内面932同士は熱溶着されない。第一熱溶着部51で熱溶着されても、中材原反シートS3は、中材内面932同士が互いに離間する方向に移動可能である。
【0059】
図1及び
図2に示すように、第一冷却部512は、第一熱溶着本体部511よりも長尺方向一端側(搬送方向下流側)に配置され、第一熱溶着本体部511で加熱された部分を冷却する。第一冷却部512は、例えば、冷却された金属板を第一熱溶着本体部511で加熱された部分に当接させて、第一熱溶着本体部511で加熱された部分を冷却する。本実施形態では、ガイド部4が第一冷却部512まで延在しており、中材原反シートS3がガイド部4に誘導された状態で冷却する。第一冷却部512の冷却によって、第一熱溶着本体部511の熱で溶かされた樹脂が確実に固められ、隣り合う層同士が互いに溶着された状態となる。
【0060】
以上のような第一熱溶着部51では、ガイド部4が延在した状態で中材原反シートS3を第一原反シートS1及び第二原反シートS2に対して熱溶着する。そのため、中材原反シートS3の第一原反シートS1及び第二原反シートS2に対する幅方向での位置を決めた状態で熱溶着できるので、中材原反シートS3の第一原反シートS1及び第二原反シートS2に対する位置を安定させることができる。第一熱溶着部51での熱溶着が完了すると、中材原反シートS3が第一原反シートS1及び第二原反シートS2に対して熱溶着された状態となるので、中材原反シートS3が幅方向にずれなくなる。
【0061】
図1及び
図2に示すように、第二熱溶着部52は、熱をかけて、第一原反シートS1と、第二原反シートS2と、中材原反シートS3及び底原反シートS4と、を熱溶着する第二熱溶着本体部521と、第一熱溶着本体部511で熱をかけられた部分を冷却する第二冷却部522と、を備える。
【0062】
第二熱溶着本体部521は、幅方向に延びる加熱部分を備える。具体的に、加熱部分は、長尺方向における包装袋9の端部となる位置(
図6、
図7、及び
図9に二点鎖線で示す位置)を幅方向に亘って熱溶着するように配置されている。本実施形態の第二熱溶着本体部521は、第一原反シートS1と、第二原反シートS2と、中材原反シートS3及び底原反シートS4と、をヒートシールするように構成されている。具体的には、幅方向において中材原反シートS3及び底原反シートS4が配置されない領域では、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96を熱で溶かして、第一原反シートS1の内面と第二原反シートS2の内面とを熱溶着する。また、幅方向における底原反シートS4が配置される領域で第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96並びに底溶着層を熱で溶かして、厚み方向で隣り合う各層を熱溶着する。ここで、半折にされた中材原反シートS3の内側にガイド部4が延在しないので、幅方向における中材原反シートS3が配置される領域では、厚み方向で対向する第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96並びに中材溶着層934が熱で溶かされて、第一原反シートS1の内面と中材原反シートS3の外面、第二原反シートS2の内面及び中材原反シートS3の外面、及び、中材原反シートS3の中材内面932同士が熱溶着される。つまり、長尺方向における包装袋9の端部となる位置では、中材原反シートS3の中材内面932同士が熱溶着されることとなる。
【0063】
第二冷却部522は、第二熱溶着本体部521よりも長尺方向一端側(搬送方向下流側)に配置され、第二熱溶着本体部521で加熱された部分を冷却する。第二冷却部522は、例えば、冷却された金属板を第一熱溶着本体部511で加熱された部分に当接させて、第二熱溶着本体部521で加熱された部分を冷却する。第二冷却部522の冷却によって、第二熱溶着本体部521の熱で溶かされた樹脂が確実に固められ、隣り合う層同士が互いに溶着された状態となる。
【0064】
切断機構12は、熱溶着された第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4を、長尺方向の途中位置で切断する。具体的に、切断機構12は、第二熱溶着部52でヒートシールされた途中部分(
図6、
図7、及び
図9に二点鎖線で示す位置)を切断する。切断機構12の切断によって、各原反シートから独立した包装袋9が形成される。
【0065】
以上のような包装袋9の製造装置1を用いた包装袋9の製造方法について説明する。まず、製造の前段階として、半折機構2における導入部21と半折部22の幅方向及び長尺方向における位置を調整する。
【0066】
本実施形態の包装袋9の製造方法は、半折工程と、孔開け工程と、供給工程と、ガイド工程と、第一熱溶着工程及び第二熱溶着工程を含む熱溶着工程と、切断工程と、を備える。
【0067】
図3及び
図4に示すように、半折工程は、中材原反シートS3及び底原反シートS4を幅方向の途中部分で半折にする工程である。半折工程では、導入部21によって中材原反シートS3を導入し、導入部21から導入される中材原反シートS3を折る半折部22で長尺方向に沿って折目93aが形成されるように半折する。具体的に、半折工程では、半折部22よりも幅方向一方側の領域である一方導入エリアA1に配置された第一巻掛部211に中材原反シートS3を巻き掛け、巻き掛けられた中材原反シートS3を半折部22よりも幅方向他方側の領域である他方導入エリアA2に配置された第二巻掛部212に送る。そして、第二巻掛部212に中材原反シートS3を巻き掛けて、巻き掛けられた中材原反シートS3を半折部22(具体的には半折誘導部26)に送る。そして、半折部22で中材原反シートS3を半折にする。具体的には、形成される折目93aが幅方向一方側を向くように中材原反シートS3を半折にする。また、半折工程では、底原反シートS4を幅方向の途中部分で半折にする。本実施形態の半折工程では、底原反シートS4に形成される折目と中材原反シートS3に形成される折目93aが同じ方向を向くように中材原反シートS3及び底原反シートS4を半折にする。
【0068】
図5に示すように、孔開け工程は、孔機構11を用いて貫通孔93b及びピンホール93cを形成する工程である。具体的に、孔開け工程では、半折にされた中材原反シートS3に対して貫通孔形成部112で貫通孔93bを形成し、また、ピンホール形成部111でピンホール93cを形成する。
【0069】
図2に示すように、供給工程は、第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4が互いに厚み方向で重なるように各原反シートを供給する工程である。具体的に、供給工程では、第一原反シートS1の下方に重なるように第二原反シートS2を供給し、第一原反シートS1と第二原反シートS2の間の幅方向の中途位置に半折にされた中材原反シートS3を供給するとともに、第一原反シートS1と第二原反シートS2の間の幅方向の他端部に半折にされた底原反シートS4を供給する。
【0070】
図1及び
図8に示すように、ガイド工程は、中材原反シートS3を幅方向における適切な位置に誘導する工程である。具体的に、ガイド工程では、長尺方向に延びるガイド部4を半折にされた中材原反シートS3の内側に配置し、ガイド部4に沿って中材原反シートS3を長尺方向に搬送することで、ガイド部4が配置された位置に対応した位置に中材原反シートS3が位置するようにガイドする。本実施形態では、中材原反シートS3の折目93a部分に対して内側からガイド部4が当接することで、ガイド部4の幅方向一端部に対応した位置に折目93a部分が位置するように中材原反シートS3がガイドされる。また、ガイド工程では、半折にされた中材原反シートS3の内側にガイド部4が配置された状態で、第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4を厚み方向に押さえ、第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4の厚み方向での位置を調整する工程を含む。
【0071】
図1、
図2、
図7及び
図8に示すように、第一熱溶着工程は、第一熱溶着部51によって、中材原反シートS3の内側にガイド部4を介在させた状態で第一原反シートS1と中材原反シートS3、及び、第二原反シートS2と中材原反シートS3を熱溶着する工程である。また、第一熱溶着工程では、第一熱溶着部51によって、第一原反シートS1と底原反シートS4、及び、底原反シートS4と第二原反シートS2を熱溶着する。第一熱溶着工程では、長尺方向に沿って各原反シートを熱溶着する。具体的には、第一熱溶着本体部511によって、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96並びに底溶着層を熱で溶かして、厚み方向で隣り合う各層を溶かして、第一原反シートS1と底原反シートS4、及び、底原反シートS4と第二原反シートS2を熱溶着する。また、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96並びに中材溶着層934を熱で溶かして、厚み方向で隣り合う各層を溶かして、第一原反シートS1と中材原反シートS3、及び、第二原反シートS2と中材原反シートS3を熱溶着する。本実施形態では、第一熱溶着本体部511が熱をかけて溶かした部分を第一冷却部512で冷却することで、溶かされた層を再度固めて、各層を確実に溶着する。また、第一熱溶着工程では、厚み方向で対向する中材原反シートS3の中材内面932同士を熱溶着しない。本実施形態では、半折にされた中材原反シートS3の間にガイド部4が介在しているので、中材原反シートS3の中材内面932同士が熱溶着されないこととなる。
【0072】
図1、
図2及び
図9に示すように、第二熱溶着工程は、第一熱溶着工程の後に、第二熱溶着部52によって、ガイド部4を介在させない状態で第一原反シートS1と第二原反シートS2、及び、中材原反シートS3における半折の内側面同士を熱溶着する工程である。また、第二熱溶着工程では、第二熱溶着部52によって、第一原反シートS1と底原反シートS4、及び、第二原反シートS2と底原反シートS4を熱溶着する。第二熱溶着工程では、各原反シートを、長尺方向における包装袋9の端部となる位置(
図6、
図7、及び
図9に二点鎖線で示す位置)を幅方向に亘って熱溶着する。具体的には、第二熱溶着本体部521によって、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96並びに底溶着層を熱で溶かして、厚み方向で隣り合う各層を溶かして、第一原反シートS1と底原反シートS4、及び、底原反シートS4と第二原反シートS2を熱溶着する。また、第一原反シートS1及び第二原反シートS2の溶着層96並びに中材溶着層934を熱で溶かして、厚み方向で隣り合う各層を溶かして、第一原反シートS1と中材原反シートS3、第二原反シートS2と中材原反シートS3、及び、中材内面932同士を熱溶着する。本実施形態では、第二熱溶着本体部521が熱をかけて溶かした部分を第二冷却部522で冷却することで、溶かされた層を再度固めて、各層を確実に溶着する。このように、第二熱溶着工程では、中材原反シートS3の内側にガイド部4が介在しない状態で熱溶着を行うので、中材原反シートS3の中材内面932同士を熱溶着できる。本実施形態の第二熱溶着工程では、長尺方向で包装袋9の端部となる位置を熱溶着するので、包装袋9の端では中材内面932同士が熱溶着されるとともに、中途部分では中材内面932同士が互いに離間する方向に移動可能となる。
【0073】
切断工程は、熱溶着された第一原反シートS1、第二原反シートS2、中材原反シートS3及び底原反シートS4を、長尺方向の途中位置で切断する。具体的に、切断機構12は、第二熱溶着部52でヒートシールされた途中部分(
図6、
図7、及び
図9に二点鎖線で示す位置)を切断する。
【0074】
以上の工程によって、包装袋9は製造される。
【0075】
以上のような構成の包装袋の製造方法によれば、半折工程で中材原反シートS3を、導入部21を用いて一方導入エリアA1から他方導入エリアA2に送ってから半折部22に導入するので、中材原反シートS3の幅方向の位置が安定した状態で供給工程及び熱溶着工程を行うことができる。したがって、この製造方法によれば、中材フィルム93が位置精度よく配置された包装袋9を製造することができる。
【0076】
また、互いの位置を調整可能な第一巻掛部211及び第二巻掛部212に中材原反シートS3を巻き掛けて導入するので、導入する位置を調整でき、中材原反シートS3の位置が安定する。
【0077】
また、ガイド部4を介在させて中材原反シートS3を供給し、熱溶着するので、第一原反シートS1及び第二原反シートS2に対して中材原反シートS3を適切に配置して熱溶着できる。
【0078】
また、第二熱溶着工程にてガイド部4を介さずに熱溶着をするので、第一原反シートS1、第二原反シートS2及び中材原反シートS3を適切に熱溶着できる。
【0079】
また、包装袋9の製造装置1によれば、半折機構2で中材原反シートS3を、導入部21を用いて一方導入エリアA1から他方導入エリアA2に送ってから半折部22に導入することができるので、中材原反シートS3の幅方向の位置が安定した状態で中材原反シートS3の供給及び熱溶着を行うことができる。したがって、この製造装置1によれば、中材フィルム93が位置精度よく配置された包装袋9を製造することができる。
【0080】
また、互いの位置を調整可能な第一巻掛部211及び第二巻掛部212に中材原反シートS3を巻き掛けて導入するので、導入する位置を調整でき、中材原反シートS3の位置が安定する。
【0081】
また、ガイド部4を介在させて中材原反シートS3を供給し、熱溶着するので、第一原反シートS1及び第二原反シートS2に対して中材原反シートS3を適切に配置して熱溶着できる。
【0082】
また、第二熱溶着部にてガイド部4を介さずに熱溶着をするので、第一原反シートS1、第二原反シートS2及び中材原反シートS3を適切に熱溶着できる。
【0083】
以上、本発明の実施形態について一例を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0084】
例えば、包装袋9が底部94を備える場合について説明したが、このような構成に限られず、底部94を備えない構成とすることもできる。このような構成を採用する場合、例えば、第一原反シートS1の下端部と第二原反シートS2の下端部を熱溶着して包装袋9の底を形成することができる。
【0085】
また、熱溶着として、ヒートシールを例に説明したが、このような構成に限られず、溶断など、他の手段で熱溶着することもできる。
【0086】
さらに、半折機構2で半折にされた中材原反シートS3に孔機構11で孔をあける構成を例に説明したが、このような構成に限られず、孔が開けられた中材原反シートS3を半折機構2で半折にすることもできる。
【0087】
また、第一巻掛部211、第二巻掛部212、及び、半折部22の位置調整を長孔ですることができる構成を例に説明したが、このような構成に限られず、位置調整可能な種々の構成を採用できる。また、第一巻掛部211、第二巻掛部212、及び、半折部22が幅方向及び長尺方向の両方で位置調整可能な場合に限られず、幅方向及び長尺方向のいずれかでのみ位置調整可能な構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0088】
1…製造装置、11…孔機構、111…ピンホール形成部、112…貫通孔形成部、113…針部、114…針駆動部、115…孔開け部、116…孔駆動部、12…切断機構、2…半折機構、2A…中材半折機構、21…導入部、211…第一巻掛部、212…第二巻掛部、22…半折部、23…固定部、23a…長孔、24…連結部、241…固定連結部、242…巻掛連結部、24a…長孔、25…巻掛ローラ、251…ローラ本体、252…巻掛ガイド、26…半折誘導部、27…三角板部、27a…三角面、271…頂点部、272…底辺部、273…斜辺部、28…半折連結部、28a…長孔、3…供給機構、31…第一供給部、32…第二供給部、33…中材供給部、34…底供給部、4…ガイド部、5…熱溶着機構、51…第一熱溶着部、511…第一熱溶着本体部、512…第一冷却部、52…第二熱溶着部、521…第二熱溶着本体部、522…第二冷却部、9…包装袋、91…第一面フィルム、92…第二面フィルム、93…中材フィルム、93a…折目、93b…貫通孔、93c…ピンホール、931…中材外面、932…中材内面、933…中材ベース層、934…中材溶着層、94…底部、94a…切欠き部、95…ベース層、96…溶着層、97…袋本体、98…縦シール部、991…第一横シール部、992…第二横シール部、A1…一方導入エリア、A2…他方導入エリア、S1…第一原反シート、S2…第二原反シート、S3…中材原反シート、S4…底原反シート
【要約】
【課題】内蓋シートなどの半折の中材フィルムを位置精度良く配置できる包装袋を製造することができる包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置を提供する。
【解決手段】長尺帯状の中材原反シートS3を導入する導入部21及び導入部から導入される中材原反シートを折る半折部22を含む半折機構2を用いて長尺方向に沿って折目93aが形成されるように半折する半折工程を含み、半折工程は、導入部を用いて、半折部よりも幅方向における折目が位置する一方側の一方導入エリアA1から、半折部よりも幅方向における一方側と反対側の他方側の他方導入エリアA2に中材原反シートを送り、他方導入エリアから半折部に中材原反シートを導入する工程である。
【選択図】
図3