IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フリュー株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-06
(45)【発行日】2024-08-15
(54)【発明の名称】画像処理装置、および画像処理方法
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/53 20210101AFI20240807BHJP
   G07F 17/26 20060101ALI20240807BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20240807BHJP
   H04N 23/667 20230101ALI20240807BHJP
【FI】
G03B17/53
G07F17/26
H04N5/222 500
H04N23/667
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020167962
(22)【出願日】2020-10-02
(65)【公開番号】P2022060002
(43)【公開日】2022-04-14
【審査請求日】2023-09-25
(73)【特許権者】
【識別番号】307010096
【氏名又は名称】フリュー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】呉屋 妥美
【審査官】櫃本 研太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-182037(JP,A)
【文献】特開2019-148903(JP,A)
【文献】特開2016-186578(JP,A)
【文献】特開2004-093997(JP,A)
【文献】特開2007-079450(JP,A)
【文献】特開2011-014056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/48-17/55
H04N 5/222-5/257、23/00、23/40-23/76、23/90-23/959
G07F 17/00-17/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影パラメータが異なる複数の撮影モードの中から選択された前記撮影モードを用いて、利用者を被写体とした撮影を行う撮影部と、
前記撮影部による撮影を行うことによって得られた撮影画像と、前記利用者が写っていない、あらかじめ用意された他の画像である撮影に用いられた前記撮影モードに応じた画像との中から前記利用者により選択された画像を印刷媒体に印刷する印刷制御部と
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記利用者による操作に応じて、前記撮影画像の編集を行う編集処理部をさらに備え、
前記印刷制御部は、編集済みの前記撮影画像と、編集が反映されていない前記撮影画像との中から選択された前記撮影画像を前記印刷媒体に印刷する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記印刷媒体に印刷する画像の選択画面を、前記撮影画像の編集後に表示させる表示制御部をさらに備える
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、印刷に用いる前記印刷媒体の数を通常の数に追加して行う印刷である追加印刷を利用することが前記利用者により選択された場合、前記印刷媒体に印刷する画像の選択肢として前記他の画像が用意された前記選択画面を表示させる
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記通常の数の前記印刷媒体に印刷する前記撮影画像が選択された後に、前記他の画像が前記選択肢として用意された前記選択画面を表示させる
請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記印刷制御部は、前記他の画像を印刷することが前記利用者により選択された場合、複数種類の中から前記利用者の操作によらずに選択された前記他の画像を印刷する
請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記印刷制御部は、撮影に用いられた前記撮影モードと同じ前記撮影モードで撮影された画像を表現する前記他の画像を印刷する
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記印刷制御部は、撮影に用いられた前記撮影モードとは異なる前記撮影モードで撮影された画像を表現する前記他の画像を印刷する
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記印刷制御部は、前記追加印刷を利用する場合の料金として前記利用者により支払われた金額に返金がある場合、返金分の金額に関する情報を、前記利用者により選択された画像とともに前記印刷媒体に印刷する
請求項4または5に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記印刷制御部は、印刷に用いる複数の前記印刷媒体のうちの1枚の前記印刷媒体にのみ、前記返金分の金額に関する情報を印刷する
請求項9に記載の画像処理装置。
【請求項11】
画像処理装置が、
撮影パラメータが異なる複数の撮影モードの中から選択された前記撮影モードを用いて、利用者を被写体とした撮影を撮影部により行い、
前記撮影部による撮影を行うことによって得られた撮影画像と、前記利用者が写っていない、あらかじめ用意された他の画像である撮影に用いられた前記撮影モードに応じた画像との中から前記利用者により選択された画像を印刷媒体に印刷する
画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、画像処理装置、および画像処理方法に関し、特に、印刷する画像を、利用者自身が写る画像と利用者自身が写っていない画像の中から選択することができるようにした画像処理装置、および画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、写真シール作成装置が知られている。写真シール作成装置は、利用者を撮影し、撮影画像に対して利用者に編集を行わせ、編集後の画像をシール紙に印刷して提供するものである。写真シール作成装置は遊戯施設などに設置される。
【0003】
写真シール作成装置が提供する1ゲームの流れは、通常、撮影空間にいる利用者を被写体として撮影を行った後、利用者を編集空間に移動させ、編集空間で行われる操作に従って画像を編集して、編集済みの画像をシール紙に印刷するものとなる。
【0004】
撮影によって得られた画像の編集は、撮影空間から編集空間に移動した後、編集空間に設けられたディスプレイに表示された編集画面を用いて行われる。編集画面には、編集の対象となる画像とともに、編集用の各種のツールの選択に用いられるボタンなどが表示される。
【0005】
特許文献1には、レイアウト編集の画面において、落書きのON/OFF(あり/なし)を選択することができるようにした技術が記載されている。ユーザは、落書きがある合成画像が含まれる状態の提供用画像のプレビュー表示(落書きON表示)と、落書きがない写真画像が含まれる状態の提供用画像のプレビュー表示(落書きOFF表示)を見て、提供用画像として用いる画像を選択することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2016-186578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術によれば、落書きのあり/なしを選択することができるが、例えば、被写体として写るユーザ自身のあり/なしをユーザは選択することができない。したがって、ユーザが、画像に写る自分の表情やポーズに満足していない場合でも、そのような画像が印刷に用いられることになる。
【0008】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、印刷する画像を、利用者自身が写る画像と利用者自身が写っていない画像の中から選択することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術の一側面の画像処理装置は、撮影パラメータが異なる複数の撮影モードの中から選択された前記撮影モードを用いて、利用者を被写体とした撮影を行う撮影部と、前記撮影部による撮影を行うことによって得られた撮影画像と、前記利用者が写っていない、あらかじめ用意された他の画像である撮影に用いられた前記撮影モードに応じた画像との中から前記利用者により選択された画像を印刷媒体に印刷する印刷制御部とを備える。
【0010】
本技術の一側面においては、撮影パラメータが異なる複数の撮影モードの中から選択された前記撮影モードを用いて、利用者を被写体とした撮影が撮影部により行われ、前記撮影部による撮影を行うことによって得られた撮影画像と、前記利用者が写っていない、あらかじめ用意された他の画像である撮影に用いられた前記撮影モードに応じた画像との中から前記利用者により選択された画像が印刷媒体に印刷される。
【発明の効果】
【0011】
本技術によれば、利用者は、印刷する画像を、利用者自身が写る画像と利用者自身が写っていない画像の中から選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本技術の写真シール作成装置の外観の構成例を示す斜視図である。
図2】写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。
図3】利用者の移動について説明する図である。
図4】事前選択部の構成例を示す図である。
図5】撮影部の構成例を示す図である。
図6】編集ユニットの正面の構成例を示す図である。
図7】写真シール作成装置の構成例を示すブロック図である。
図8】写真シール作成装置の機能構成例を示すブロック図である。
図9】写真シール作成ゲーム提供処理について説明するフローチャートである。
図10図9のステップS2において行われる事前選択処理について説明するフローチャートである。
図11】追加印刷選択画面の表示例を示す図である。
図12】追加印刷選択画面の他の表示例を示す図である。
図13】追加印刷選択画面の他の表示例を示す図である。
図14図9のステップS4において行われる編集処理について説明するフローチャートである。
図15】シール落書き用画像選択画面の表示例を示す図である。
図16】シール専用落書き画面の表示例を示す図である。
図17】落書き入力領域の表示を拡大して示す図である。
図18図14のステップS25において行われるシールレイアウト選択処理について説明するフローチャートである。
図19】レイアウト選択画面の表示例を示す図である。
図20】追加印刷用のレイアウト選択画面の表示例を示す図である。
図21】コラボ画像の例を示す図である。
図22】コラボ画像の選択の例を示す図である。
図23】コラボ画像の選択の例を示す図である。
図24】コラボ画像の選択の例を示す図である。
図25】コラボ画像の選択の例を示す図である。
図26】携帯専用落書き画面の表示例を示す図である。
図27】画像が印刷されたシール紙の例を示す図である。
図28】シール紙の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<<写真シール作成ゲームについて>>
<写真シール作成装置の外観>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
【0014】
写真シール作成装置1は、利用者が写る画像を提供する画像処理装置である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にしたりすることで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、ゲームセンターなどのアミューズメント施設や店舗に設置される。
【0015】
写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性である。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。
【0016】
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影を行う。利用者は、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させるための編集を行う。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終える。
【0017】
写真シール作成装置1は、写真作成ゲームを提供する写真作成ゲーム機ということができる。
【0018】
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。
【0019】
撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有し、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離して設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
【0020】
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が硬貨を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。
【0021】
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。
【0022】
撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置される。
【0023】
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられる。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられる。
【0024】
側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結され、側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。
【0025】
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
【0026】
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。天井の一部に、天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。
【0027】
天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられている。天井ストロボユニット24は、蛍光灯を発光させることにより、撮影空間の照明としても機能する。
【0028】
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
【0029】
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
【0030】
編集ユニット12の正面側は、垂直面61と、垂直面61の上方に形成された斜面62から構成される。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール25を支持する支持部65が設けられる。
【0031】
編集ユニット12の上方にはカーテンレール25が取り付けられる。カーテンレール25は、3本のレール25A乃至25Cを、組み合わせて構成される。平行に設けられるレール25Aとレール25Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール25Aとレール25Bの他端は、レール25Cの両端にそれぞれ接合される。
【0032】
カーテンレール25には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
【0033】
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
【0034】
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
【0035】
利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に硬貨を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択として行う。
【0036】
事前選択を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から撮影空間A1に入る。利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影を行う。
【0037】
撮影を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2-1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2-2に移動する。
【0038】
編集空間A2-1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2-2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2-1と編集空間A2-2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2-1または編集空間A2-2に移動した利用者は、編集を開始する。
【0039】
編集中の所定のタイミングで画像の印刷が開始される。写真シール作成装置1においては、利用者が編集を行っている間に、画像の印刷が行われるようになっている。画像の印刷が終了した場合、画像が印刷されたシール紙が排出口から排出される。
【0040】
編集空間A2-1において編集作業を行い、シール紙を受け取った利用者は、矢印#4で示すように編集空間A2-1から出て、写真シール作成装置1の利用を終える。編集空間A2-2において編集作業を行い、シール紙を受け取った利用者も同様に、矢印#5で示すように編集空間A2-2から出て、写真シール作成装置1の利用を終える。
【0041】
<<各装置の構成>>
次に、各装置の構成について説明する。
【0042】
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
【0043】
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、利用者の人数の選択などに用いられる画面が表示される。
【0044】
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入口73が設けられる。
【0045】
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
【0046】
正面パネル42の中央よりやや上側には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81の正面には、カメラ91、およびタッチパネルモニタ92が設けられる。
【0047】
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91は、利用者を被写体として撮影を行う撮影部として機能する。
【0048】
カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
【0049】
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。
【0050】
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボユニット82が設置される。上ストロボユニット82は、利用者の正面上方から、利用者の顔および上半身に光を照射する。
【0051】
カメラユニット81の下方には、利用者の下半身および足元に光を照射する足元ストロボユニット83が設けられる。
【0052】
上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83の内部には、蛍光灯とストロボ発光可能な発光管が設けられる。上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、撮影空間内を蛍光灯によって常時照らすとともに、撮影タイミングで発光管を発光させ、被写体となる利用者にストロボ光を照射する。
【0053】
足元ストロボユニット83と側面パネル41Aとの間には、箱状部84が設けられる。また、足元ストロボユニット83と側面パネル41Bとの間には、箱状部85が設けられる。箱状部84,85の上面は、写真シール作成装置1の設置面と略水平な面をなし、撮影を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。
【0054】
なお、正面パネル42の天井付近にスピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
【0055】
<編集ユニットの構成>
図6は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2-1側)の構成例を示す図である。
【0056】
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
【0057】
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットとディスプレイを積層して構成される。タブレットは、タッチペン132Aとタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集に用いられる画面が表示される。2人の利用者が編集を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。以下、適宜、タッチペン132Aとタッチペン132Bを区別する必要がない場合、まとめてタッチペン132という。
【0058】
タブレット内蔵モニタ131の左下にはシール紙排出口133が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。編集空間A2-1の利用者が写る画像が印刷されたシール紙がシール紙排出口133から排出される。
【0059】
<<写真シール作成装置の内部構成>>
<ハードウェア構成>
図7は、写真シール作成装置1の構成例を示すブロック図である。図7において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
【0060】
図7に示すように、写真シール作成装置1は、PC(Personal Computer)部301に対して、事前選択部302、撮影部304、編集部305A,305B、および印刷部306が外部入出力インタフェース303を介して接続されることによって構成される。PC部301は、例えば編集ユニット12の筐体内部に収納される。
【0061】
PC部301を構成するCPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313は、バス314により相互に接続される。
【0062】
CPU311は、所定のプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。ROM312は、CPU311が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM312は、CPU311が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
【0063】
バス314に接続された入出力インタフェース315には、記憶部316、通信部317、およびドライブ318が接続される。
【0064】
記憶部316は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部316は、CPU311から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部316に記憶されている情報はCPU311により適宜読み出される。
【0065】
通信部317は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部317は、CPU311による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部317は、利用者がゲーム中に作成した画像を、例えば写真シール作成装置1の製造メーカが管理する画像管理サーバに送信する。通信部317から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像管理サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、携帯端末にダウンロードされたりする。
【0066】
ドライブ318には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319が適宜装着される。リムーバブルメディア319から読み出されたプログラムやデータは、CPU311に供給され、記憶部316に記憶されたり、インストールされたりする。
【0067】
入出力インタフェース315には外部入出力インタフェース303が接続される。PC部301による各部の制御が、外部入出力インタフェース303を介して行われる。
【0068】
事前選択部302は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部302は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部321から構成される。
【0069】
タッチパネルモニタ71は、PC部301による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、各種の設定が行われる。
【0070】
硬貨処理部321は、硬貨投入口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部321は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部301に出力する。
【0071】
撮影部304は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部304は、照明装置331、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ332から構成される。
【0072】
照明装置331は、撮影空間A1内の各ストロボユニットであり、PC部301から供給される照明制御信号に従って発光する。
【0073】
カメラ91は、PC部301によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)をPC部301に出力する。
【0074】
編集部305Aは、編集空間A2-1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部305Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ341から構成される。編集部305Bは、編集空間A2-2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部305Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部305A,305Bを特に区別しない場合には、単に、編集部305という。
【0075】
タブレット内蔵モニタ131は、PC部301による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
【0076】
印刷部306は、プリンタ351を含むように構成される。プリンタ351にはシール紙ユニット352が装着される。
【0077】
プリンタ351は、内蔵するヘッド361を駆動し、PC部301から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット352に収納されているロール状のシール紙363に画像を印刷する。また、プリンタ351は、画像を印刷したシール紙363をカッター362によって所定のカット位置でカットして、シール紙排出口に排出する。印刷媒体として、写真を印刷可能な、シール紙以外の各種の媒体を用いることが可能である。
【0078】
<機能構成例>
図8は、写真シール作成装置1の機能構成例を示すブロック図である。図8に示す機能部のうちの少なくとも一部は、CPU311により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0079】
写真シール作成装置1においては制御部401が実現される。制御部401は、事前選択処理部411、撮影処理部412、編集処理部413、印刷処理部414、および送信処理部415により構成される。
【0080】
事前選択処理部411は、事前選択部302の各部を制御することで、事前選択処理を実行する。事前選択処理により、利用者の人数の選択、追加印刷の有無の選択などが行われる。利用者による選択内容を表す情報は撮影処理部412に供給される。
【0081】
撮影処理部412は、撮影部304の各部を制御することで撮影処理を行う。撮影処理においては、例えば、撮影モードを変えて、6枚などの複数枚の撮影画像の撮影が行われる。撮影モードに応じて撮影パラメータが変更されることにより、異なる写りの撮影画像が撮影される。撮影パラメータには、例えば、シャッタースピードや感度などを含むカメラパラメータと、発光させるストロボユニットの情報や光の強度などを含む、撮影時のフラッシュ光のパラメータが含まれる。
【0082】
撮影モードとして、例えば、朝モードと夜モードが用意される。朝モードの撮影は、撮影空間A1内で「朝」の雰囲気を再現して行われ、夜モードの撮影は、撮影空間A1内で「夜」の雰囲気を再現して行われる。撮影パラメータや背景の色を変えた状態で撮影が行われることにより、朝モードの撮影によって得られた撮影画像と夜モードの撮影によって得られた撮影画像はそれぞれ写りの異なる画像となる。
【0083】
撮影された画像に対して異なる画像処理が行われることによって、朝モードの撮影画像と夜モードの撮影画像が生成されるようにしてもよい。撮影画像の写りは、異なる撮影パラメータによって光学的に決定されるとともに、撮影モードに応じた異なる画像処理によって決定される。
【0084】
撮影処理部412は、撮影処理を行うことによって得られた複数枚の撮影画像のデータを編集処理部413に出力する。撮影処理部412から出力された撮影画像のデータは、編集処理部413の各部に供給される。
【0085】
編集処理部413は、表示制御部421、シール専用画像生成部422、および携帯専用画像生成部423により構成される。
【0086】
編集処理部413は、編集部305の各部を制御することで編集処理を行う。編集処理には、撮影画像の編集処理、シール紙に対する画像の印刷処理、および、外部の装置である画像管理サーバに対する画像の送信処理が含まれる。
【0087】
撮影画像の編集処理は、ペンツール、スタンプツールなどの、あらかじめ用意されたツールの中から利用者により選択されたツールを用いて行われた編集に対応する画像処理を編集対象の撮影画像に施す処理である。ペンツール、スタンプツールを用いることにより、合成用画像としてのペン画像、スタンプ画像が、編集対象の撮影画像に合成される。
【0088】
編集に用いるツールとして、編集対象の撮影画像の一部分に画像処理を施すためのツールだけでなく、編集対象の撮影画像の全体に画像処理を施すためのフィルタツールなども用意される。利用者は、好みのツールを選択し、画像処理を施す位置を編集対象の撮影画像上で選択するなどして、撮影画像の編集を進めることになる。
【0089】
このように、撮影画像の編集は、利用者が、タッチペン132を用いて、撮影画像に落書きをするような感覚で進められる。以下、適宜、編集のことを落書きという。
【0090】
編集処理部413により実現される落書きとして、シール専用落書きと携帯専用落書きの2種類の落書きが用意される。
【0091】
シール専用落書きは、シール紙に印刷する画像を作るための落書きである。シール専用落書きによる落書き済みの画像は、シール紙に印刷することに用いられる。すなわち、シール専用落書きによる落書き済みの画像は、印刷専用の画像である。
【0092】
一方、携帯専用落書きは、画像管理サーバに送信する画像を作るための落書きである。携帯専用落書きによる落書き済みの画像は、画像管理サーバに送信することに用いられる。すなわち、携帯専用落書きによる落書き済みの画像は、送信専用の画像である。
【0093】
なお、印刷専用は、画像の用途が、印刷用途と送信用途の2つの用途のうちの、印刷用途であることを表す。また、送信専用は、画像の用途が、印刷用途と送信用途の2つの用途のうちの、送信用途であることを表す。印刷専用の画像が画像サーバに送信することに用いられることはないし、送信専用の画像がシール紙に印刷することに用いられることはない。言い換えると、タブレット内蔵モニタ131の画面表示などの、印刷用途と送信用途の2つの用途の以外の用途に、印刷専用の画像と送信専用の画像が用いられることはある。
【0094】
上述したように、画像管理サーバに送信された画像は、利用者が、写真シール作成装置1のゲームの終了後に、自分のスマートフォンなどの携帯端末を操作することによって、携帯端末上で閲覧したり、ダウンロードしたりすることができる。
【0095】
このようなシール専用落書きと携帯専用落書きが、それぞれ異なる落書き画面であるシール専用落書き画面と携帯専用落書き画面を用いて行われる。それぞれの落書き画面の詳細については後述する。
【0096】
編集処理部413の表示制御部421は、シール専用落書き画面と携帯専用落書き画面を含む各種の画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。表示制御部421は、利用者の操作に応じて、画面の表示を制御する。
【0097】
シール専用画像生成部422は、シール専用落書き画面に対する利用者の操作に応じて、落書き対象の撮影画像に画像処理を施し、シール専用画像を生成する。シール専用画像は、シール専用落書きによる落書き済みの、印刷専用の画像である。シール専用画像生成部422は、画像処理を施すことによって生成したシール専用画像を印刷処理部414に出力する。
【0098】
携帯専用画像生成部423は、携帯専用落書き画面に対する利用者の操作に応じて、落書き対象の撮影画像に画像処理を施し、携帯専用画像を生成する。携帯専用画像は、携帯専用落書きによる落書き済みの、送信専用の画像である。携帯専用画像生成部423は、画像処理を施すことによって生成した携帯専用画像を送信処理部415に出力する。
【0099】
印刷処理部414は、印刷データをプリンタ351に出力し、シール専用画像をシール紙に印刷させる。
【0100】
送信処理部415は、通信部317を制御することによって画像管理サーバとの間で通信を行い、携帯専用画像を画像管理サーバに送信する(アップロードする)。
【0101】
<<写真シール作成装置の動作>>
<写真シール作成ゲーム>
ここで、図9のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。
【0102】
ステップS1において、事前選択処理部411は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを判定し、硬貨が投入されたと判定するまで待機する。1回のゲームの開始時に支払う標準の料金は例えば400円である。
【0103】
標準の料金分の硬貨が投入されたとステップS1において判定した場合、ステップS2において、事前選択処理部411は事前選択処理を行う。事前選択処理においては、利用者の人数の選択、追加印刷の有無の選択などが行われる。事前選択処理の詳細については、図10のフローチャートを参照して後述する。
【0104】
ステップS3において、撮影処理部412は、撮影部304を制御し、撮影処理を行う。具体的には、撮影処理部412は、カメラ91により取り込まれた動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させる。また、撮影処理部412は、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を生成する。
【0105】
複数枚の撮影画像の撮影が行われたとき、撮影処理は終了となる。利用者の顔と上半身が大きく写る画像であるアップ画像と、全身が写る画像である全身画像の撮影が行われるようにしてもよい。
【0106】
ステップS4において、編集処理部413は、編集空間A2-1と編集空間A2-2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部305を制御することで、編集処理を行う。
【0107】
<事前選択処理の詳細>
次に、図10のフローチャートを参照して、図9のステップS2において行われる事前選択処理について説明する。
【0108】
ステップS11において、事前選択処理部411は、人数選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0109】
人数選択画面は、利用者の人数の選択に用いられる画面である。利用者の人数に応じて、ゲームのコースが選択される。ゲームのコースには、利用者が2人の場合に適したゲームが行われる2人コース、利用者が3人の場合に適したゲームが行われる3人コース、および、利用者が4人以上の場合に適したゲームが行われる4人以上コースがある。
【0110】
事前選択処理部411は、人数選択画面に対する利用者の操作に応じて、人数コースの選択を受け付ける。
【0111】
いずれかの人数コースが選択された場合、ステップS12において、事前選択処理部411は、追加印刷選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。追加印刷選択画面は、追加印刷の設定に用いられる画面である。
【0112】
写真シール作成装置1のゲームにおいては、追加印刷を利用することによって、受け取ることができるシール紙の枚数(画像が印刷されたシール紙の枚数)を、通常印刷の枚数に追加することができるようになっている。追加印刷は、通常印刷によって受け取ることができる通常の枚数に加えて、受け取ることができるシール紙の枚数を追加する機能である。
【0113】
通常印刷によって受け取ることができるシール紙の枚数は例えば2枚である。追加料金を支払い、追加印刷を利用することによって、利用者は、最大で例えば6枚のシール紙を受け取ることができる。追加印刷によって追加することができるシール紙の枚数は1~4枚で可変である。
【0114】
図11は、追加印刷選択画面の表示例を示す図である。
【0115】
追加印刷選択画面には、追加印刷を利用するときに押下されるボタン451と、追加印刷を利用しないときに押下されるボタン452が表示される。ボタン451が押下され、追加印刷を利用することが選択された場合、追加印刷選択画面の表示は、図12に示す表示に切り替わる。
【0116】
図12に示す追加印刷選択画面の上方には、追加の印刷枚数の選択を促すメッセージとともに、印刷枚数を1枚追加する毎に200円の追加料金の支払いが必要となることを案内するメッセージが表示されている。
【0117】
メッセージの下には、印刷枚数を1枚追加するときに押下されるボタン461、2枚追加するときに押下されるボタン462、3枚追加するときに押下されるボタン463、および、4枚追加するときに押下されるボタン464が表示されている。
【0118】
利用者は、ボタン461乃至464のうちのいずれかを押下し、追加印刷の枚数を選択する。追加印刷の枚数が選択された場合、追加印刷選択画面の表示は図13に示す画面に切り替わり、追加料金の支払いが開始される状態となる。
【0119】
図13の例においては、100円硬貨を4枚追加することを案内するメッセージが表示されている。すなわち、図13は、追加印刷の枚数として2枚が選択された場合の例を示している。
【0120】
追加印刷の有無の選択、追加印刷を行う場合の枚数の選択、および、追加料金の支払いを含む追加印刷の設定が、追加印刷選択画面を用いて制限時間内に行われる。追加印刷の枚数に応じた追加料金の支払いが行われた場合、または、追加印刷の設定の開始からの時間が制限時間を超えた場合、追加印刷の設定は終了となる。なお、図11の画面においてボタン452が押下され、追加印刷を利用しないことが選択された場合も、追加印刷の設定は終了となる。
【0121】
追加印刷の設定が行われた場合、図10のステップS13において、事前選択処理部411は、写りコース選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0122】
写りコース選択画面は、撮影画像に写る被写体の写りを決定する写りコースの選択に用いられる画面である。写りコースには、「朝夜コース」、「朝だけコース」、および「夜だけコース」がある。「朝夜コース」は、撮影処理において行われる複数回の撮影として、上述した朝モードの撮影と夜モードの撮影の両方が行われる写りコースである。「朝だけコース」は、朝モードの撮影のみが行われる写りコースであり、「夜だけコース」は、夜モードの撮影のみが行われる写りコースである。
【0123】
図9のステップS3において撮影処理部412により行われる撮影は、写りコース選択画面を用いて選択された写りコースに従って行われる。
【0124】
写りコース選択画面が操作されることによって、事前選択処理部411は、写りコースの選択を受け付ける。いずれかの写りコースの選択が受け付けられた場合、処理はステップS14に進む。
【0125】
ステップS14において、事前選択処理部411は、事前選択空間A0にいる利用者に対して、撮影空間A1への移動を案内する。撮影空間A1への移動の案内は、タッチパネルモニタ71に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ72から出力させることによって行われる。
【0126】
<編集処理の詳細>
次に、図14のフローチャートを参照して、図9のステップS4において行われる編集処理について説明する。
【0127】
ステップS21において、編集処理部413の表示制御部421は、アドレス入力画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0128】
アドレス入力画面は、利用者のメールアドレスの入力に用いられる画面である。アドレス入力画面には、ソフトウェアキーボードなどが表示され、メールアドレスの入力に用いられる。
【0129】
アドレス入力画面を用いて入力されたメールアドレスは、携帯専用画像とともに画像管理サーバにアップロードされ、画像管理サーバから利用者に対して、携帯専用画像の保存場所となるURLを電子メールで通知するために用いられる。例えば、利用者は、電子メールで通知されたURLをタップすることにより、写真シール作成装置1のゲームで作成した携帯専用画像を携帯端末の画面に表示させることができる。
【0130】
ステップS22において、表示制御部421は、シール落書き用画像選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。シール落書き用画像は、シール専用落書きに用いる撮影画像である。
【0131】
シール落書き用画像選択画面を用いることによって、撮影処理によって得られた複数枚の撮影画像の中から、所定の枚数の撮影画像がシール落書き用画像として選択される。
【0132】
図15は、シール落書き用画像選択画面の表示例を示す図である。
【0133】
シール落書き用画像選択画面には、撮影処理によって得られた6枚の撮影画像を表す撮影画像P1乃至P6が横に並べて表示される。撮影画像P1乃至P6に写る2人の人物は、写真シール作成装置1のゲームを行っている2人の利用者自身である。
【0134】
撮影画像P1乃至P6の上には、シール落書き用画像として2枚の撮影画像を選ぶことを案内するメッセージが表示されている。この例においては、6枚の撮影画像の中から、2枚の撮影画像をシール落書き用画像として選択することが可能とされている。
【0135】
なお、撮影画像P1乃至P6は、それぞれ、写真シール作成装置1の機種名などの文字を含む所定のデザインの画像である縁画像P11で縁取りされた状態で表示される。シール専用落書きによって作成されたシール専用画像には縁画像が含まれる。撮影画像P1乃至P6と縁画像P11の組み合わせは、利用者が最終的に得ることができるシール紙のイメージを表す。
【0136】
利用者は、タッチペン132を用いて所定の画像を押下し、シール落書き用画像の選択を行う。図15の例においては、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側に立つ利用者により撮影画像P3が選択され、右側に立つ利用者により撮影画像P5が選択されている。撮影画像P3と撮影画像P5は、それぞれの縁画像P11とともにグレーアウトして表示される。例えば、2人の利用者により撮影画像が1枚ずつ選択された状態で決定ボタン押下された場合、シール落書き用画像の選択が終了となる。
【0137】
シール落書き用画像の選択が終わった場合、図14のステップS23において、表示制御部421は、シール専用落書き画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。すなわち、この例においては、シール専用落書きと携帯専用落書きの2種類の落書きのうち、シール専用落書きが先に行われる。
【0138】
図16は、シール専用落書き画面の表示例を示す図である。
【0139】
シール専用落書き画面の上端には、ゲームの進行状況を表すフロー表示が設けられる。図16の例においては、「シール落書き」の文字がアンダーラインや記号を用いて強調表示されており、これにより、現在の状況がシール専用落書きの状況であることが表されている。フロー表示が用意されることにより、利用者は、編集処理中のゲームの流れと現在の状況を把握することができる。
【0140】
シール専用落書き画面の左側には落書き入力領域511Lが形成され、右側には落書き入力領域511Rが形成される。落書き入力領域511L,511Rは、シール落書き用画像として選択された撮影画像が、落書き対象として表示される領域である。
【0141】
図16の例においては、シール落書き用画像として左側に立つ利用者により選択された撮影画像P3が落書き入力領域511Lに表示されている。また、シール落書き用画像として右側に立つ利用者により選択された撮影画像P5が落書き入力領域511Rに表示されている。
【0142】
左側に立つ利用者は、落書き入力領域511Lに表示された撮影画像P3を対象として落書きを行い、右側に立つ利用者は、落書き入力領域511Rに表示された撮影画像P5を対象として落書きを行うことになる。
【0143】
落書き入力領域511Lの右側には、消しゴムツールを選択するときに押下されるボタン、落書きをリセット(初期化)するときに押下されるボタンなどが並ぶツール領域512Lが形成される。
【0144】
落書き入力領域511Lの左側には、画面の左端に沿って、各種のツール(落書きツール)を選択するときに押下される、半円形状のツールタブ513-1L乃至513-5Lが並べて表示される。
【0145】
ツールタブ513-1Lは、フィルタツールを選択するときに押下されるタブであり、ツールタブ513-2Lは、ペンツールを選択するときに押下されるタブである。ツールタブ513-3Lは、スタンプツールを選択するときに押下されるタブであり、ツールタブ513-4Lは、テクスチャツールを選択するときに押下されるタブである。ツールタブ513-5Lは、シールカラーツールを選択するときに押下されるタブである。例えば、シールカラーツールは、縁画像のデザインを選択するときに用いられる。
【0146】
一方、落書き入力領域511Rの左側には、ツール領域512Lに表示されたボタンと同じボタンが並ぶツール領域512Rが設けられる。また、落書き入力領域511Rの右側には、画面の右端に沿って、ツールタブ513-1L乃至513-5Lと同じ機能を有する、半円形状のツールタブ513-1R乃至513-5Rが並べて表示される。
【0147】
シール専用落書き画面には、少なくとも、各種のツールを選択するときにボタンとして押下されるツールタブ513-1L乃至513-5Lとツールタブ513-1R乃至513-5Rが、画面の左端と右端に、左右対称に表示される。
【0148】
例えば、左側に立つ利用者によりツールタブ513-3Lが押下され、右側に立つ利用者によりツールタブ513-2Rが押下された場合、それぞれのタブが画面の中央に向けて延びて表示される。
【0149】
落書き入力領域511Lに重ねて表示された横長帯状のツールタブ513-3Lには、それぞれ異なるスタンプ画像を表す複数のボタンが並べて表示される。ツールタブ513-3Lに表示されたボタンの中から所定のボタンが押下された場合、スタンプツールが選択された状態となり、ツールタブ513-3Lの表示は図16の状態に戻る。
【0150】
他のタブが押下された場合も同様に、押下されたタブが画面の中央に向けて延び、延びたタブの領域に複数のボタンが並べて表示される状態になる。画面の中央に延びて表示されたタブの領域をスライドさせることにより、表示しきれていない他のボタンが表示される。
【0151】
なお、ペンツールのタブであるツールタブ513-2L,513-2Rが押下された場合に画面の中央に延びて表示されるタブの領域には、ペンの色や太さの選択に用いられるボタンも用意される。ペンツールのタブの領域内においては、ペンの種類の選択に用いられるボタンはスライド可能な状態で表示され、ペン色や太さの選択に用いられるボタンは固定の位置に表示される。
【0152】
図17は、落書き入力領域511Lの表示を拡大して示す図である。
【0153】
落書き入力領域511Lには、シール落書き用画像として選択された撮影画像P3が、写真シール作成装置1の機種名などの文字を含む所定のデザインの画像である縁画像P11で縁取りされた状態で表示される。図15を参照して説明したように、シール専用落書きによって作成されたシール専用画像には、シール紙の縁のデザインを表す縁画像も含まれる。
【0154】
シール専用落書きの入力先となる落書き入力領域511Lには、撮影画像P3が、印刷媒体であるシール紙の縁のデザインを表す縁画像P11とともに表示される。撮影画像がシール紙に印刷された状態で表示されるため、利用者は、出来上がりの状態をイメージしながら落書きを行うことができる。なお、落書き入力領域511Rの表示も、落書き対象となる撮影画像が異なる点を除いて同様の表示である。
【0155】
このように、落書き入力領域511Lの全体が落書きの入力対象となる。利用者は、落書き対象の撮影画像P3上だけでなく、撮影画像P3の周りに表示された縁画像P11上にも、落書きを入力することができる。このような表示を用いて、シール専用落書きが行われる。
【0156】
図14のステップS24において、シール専用画像生成部422は、利用者による操作に応じて、落書き対象の撮影画像に画像処理を施し、シール専用画像を生成する。例えば、あらかじめ設定された制限時間が経過した場合、シール専用落書きは終了となる。
【0157】
シール専用落書きが終了した場合、ステップS25において、シールレイアウト選択処理が行われる。シールレイアウト選択処理は、シール紙に印刷する画像の配置パターンであるシールレイアウトの選択を含む処理である。シールレイアウトにより、シール紙に印刷する画像、シール紙上の画像の位置とサイズ、および、シール紙全体のデザインが決定される。シールレイアウトの選択には、シール紙に印刷する画像を選択することも含まれる。
【0158】
図18のフローチャートを参照して、ステップS25において行われるシールレイアウト選択処理について説明する。
【0159】
ステップS41において、表示制御部421は、通常印刷用のレイアウト選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。レイアウト選択画面は、シールレイアウトの選択に用いられる画面である。
【0160】
図19は、通常印刷用のレイアウト選択画面の表示例を示す図である。
【0161】
レイアウト選択画面の左側には、落書き済みの画像を表す画像P101と画像P102が表示される。画像P101と画像P102は、シール専用落書きによって作成されたシール専用画像を表す画像である。画像P101と画像P102には、シール専用落書きによって入力されたスタンプ画像なども表示されている。
【0162】
レイアウト選択画面の右側には、シール落書き用画像として選択された2枚の撮影画像を所定の配置で並べた画像を表す画像P111乃至P114が表示される。例えば、画像P111は、シール落書き用画像として選択された2枚の撮影画像を1枚のシール紙に印刷するシールレイアウトである。なお、画像P111乃至P114を構成する撮影画像には、シール専用落書きによって入力された落書きが反映されていない。
【0163】
図19の例においては、6種類のシールレイアウトの中から、実際に印刷する2種類のシールレイアウトを通常印刷用のシールレイアウトとして選択することができるようになっている。例えば、2人の利用者により、シールレイアウトが1種類ずつ選択された状態で決定ボタンが押下された場合、通常印刷用のシールレイアウトの選択が終了となる。
【0164】
このように、通常印刷用のレイアウト選択画面においては、落書き済みの1枚の撮影画像を用いた2種類のシールレイアウトと、落書きが反映されていない複数枚の撮影画像を用いた4種類のシールレイアウトの中から、好みのシールレイアウトを選択することができるようになっている。
【0165】
ステップS42において、シール専用画像生成部422は、通常印刷用のシールレイアウトが2種類選択されたか否かを判定する。シールレイアウトが2種類選択されていないとステップS42において判定された場合、ステップS41に戻り、通常印刷用のシールレイアウトの選択が続けられる。
【0166】
通常印刷用のシールレイアウトが2種類選択されたとステップS42において判定した場合、ステップS43において、シール専用画像生成部422は、追加印刷ありか否かを判定する。
【0167】
追加印刷を利用することが事前選択処理(図9のステップS2)において選択されたことから、追加印刷があるとステップS43において判定した場合、ステップS44において、表示制御部421は、追加印刷用のレイアウト選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。追加印刷用のレイアウト選択画面は、追加印刷用のシールレイアウトの選択に用いられる画面である。このように、追加印刷用のシールレイアウトの選択は、通常印刷用のシールレイアウトが選択された後に行われる。
【0168】
図20は、追加印刷用のレイアウト選択画面の表示例を示す図である。
【0169】
図20のレイアウト選択画面の上方には、追加印刷する2種類のシールレイアウトの選択を促すメッセージが表示される。追加印刷の枚数として2枚が選択された場合、図20に示すレイアウト選択画面が表示される。
【0170】
追加印刷用のレイアウト選択画面には、通常印刷用のレイアウト選択画面に表示されていた画像P101,P102,P111乃至P114に加えて、画像P121がシールレイアウトの選択肢として表示される。画像P121は、コラボ画像(コラボレーション画像)を用いたシールレイアウトを表す画像である。
【0171】
追加印刷用のレイアウト選択画面においては、撮影画像を用いた6種類のシールレイアウトに加えて、コラボ画像を用いたシールレイアウトを選択することができるようになっている。コラボ画像は、例えば、アイドル、歌手、芸人、俳優などの、有名人が写っている特別な画像である。
【0172】
画像P121を選択することにより、利用者は、自分自身が写っておらず、有名人が写っている画像が印刷されたシール紙を受け取ることができる。追加印刷用のレイアウト選択画面は、自分が写っている撮影画像を用いたシールレイアウトと、自分が写っていない画像を用いたシールレイアウトとの中から、好みのシールレイアウトを選択することに用いられる画面となる。
【0173】
追加印刷に用いるコラボ画像として例えば複数種類の画像があらかじめ用意されている。どのコラボ画像が印刷に用いられるのかは、シールレイアウトの選択段階においては分からず、印刷済みのシール紙を見て初めて分かるようになっている。画像P121に「?」のマークが表示されていることは、どのコラボ画像が印刷されるのかが不明であることを表す。これにより、追加印刷にゲーム性を持たせることが可能となる。
【0174】
追加印刷の枚数として例えば2枚が選択されている場合、利用者は、コラボ画像を用いたシールレイアウトだけを2種類選択したり、コラボ画像を用いた1種類のシールレイアウトと、自分が写っている撮影画像を用いた1種類のシールレイアウトとの組み合わせを選択したりすることができる。利用者は、自分が写っている撮影画像を用いたシールレイアウトだけを2種類選択することもできる。
【0175】
このように、追加印刷用のレイアウト選択画面においては、コラボ画像を用いたシールレイアウトと撮影画像を用いたシールレイアウトが混在している複数種類のシールレイアウトの中から、追加印刷の枚数分のシールレイアウトの選択が行われる。
【0176】
図18のステップS45において、シール専用画像生成部422は、コラボ画像を用いたシールレイアウトが選択されたか否かを判定する。
【0177】
コラボ画像を用いたシールレイアウトが選択されたとステップS45において判定した場合、ステップS46において、シール専用画像生成部422は、印刷するコラボ画像を所定のアルゴリズムに従って選択する。
【0178】
ここで、コラボ画像の選択の詳細について説明する。
【0179】
図21は、コラボ画像の例を示す図である。
【0180】
図21に示すように、例えば、アイドルグループのそれぞれのメンバーを被写体とした画像がコラボ画像として用意される。
【0181】
図21の上段は、朝モードの撮影によって得られた画像の写りを表現した10種類のコラボ画像であり、下段は、夜モードの撮影によって得られた画像の写りを表現した10種類のコラボ画像である。朝モードの写りを表現した画像と夜モードの写りを表現した画像のうち、同じ数字を付して示す画像は同じメンバーを被写体とした画像である。
【0182】
図21の例においては20種類のコラボ画像が用意されているが、さらに多い種類のコラボ画像が用意されるようにしてもよい。メンバー1人ずつではなく、複数人のメンバーが写るコラボ画像が用意されるようにしてもよい。
【0183】
また、撮影モードに応じてグループ分けが行われているが、グループ分けが行われていない状態のコラボ画像が用意されるようにしてもよい。
【0184】
・追加印刷の枚数が1枚の場合
図22は、追加印刷の枚数が1枚であり、コラボ画像を用いたシールレイアウトが選択された場合のコラボ画像の選択の例を示す図である。
【0185】
追加印刷の枚数が1枚である場合、20種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。利用者が選択した写りコースとは関係なしに、朝モードの写りを表現したコラボ画像が選択されることもあるし、夜モードの写りを表現したコラボ画像が選択されることもある。
【0186】
利用者が選択した写りコースに含まれる撮影モードと同じ撮影モードの写りを表現したコラボ画像が選択されたり、利用者が選択した写りコースに含まれる撮影モードと異なる撮影モードの写りを表現したコラボ画像が選択されたりするように、利用者が選択した写りコースを考慮してコラボ画像が選択されるようにしてもよい。
【0187】
追加印刷の枚数が1枚である場合、以上のようにして選択された1種類のコラボ画像を用いたシールレイアウトで印刷が行われる。
【0188】
・追加印刷の枚数が2枚の場合
図23は、追加印刷の枚数が2枚であり、コラボ画像を用いたシールレイアウトが2枚とも選択された場合のコラボ画像の選択の例を示す図である。
【0189】
追加印刷の枚数が2枚である場合、図23の上段に示すように、1枚目用の画像として、朝モードの写りを表現した10種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0190】
また、下段に示すように、2枚目用の画像として、1枚目用の画像に写っているメンバーと同じメンバーが写っている画像を除いて、夜モードの写りを表現した9種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0191】
図23の例においては、朝モードの写りを表現したコラボ画像の中から、枠F1で示す1番目のコラボ画像が選択されている。この場合、枠F2で示すように、夜モードの写りを表現した2番目乃至10番目のコラボ画像の中から、2枚目用の画像がランダムに選択される。
【0192】
追加印刷の枚数が2枚である場合、以上のようにして選択された2種類のコラボ画像を用いたシールレイアウトで印刷が行われる。利用者は、朝モードの写りのメンバーの画像と夜モードの写りのメンバーの画像が印刷された2枚のシール紙を受け取ることができる。
【0193】
・追加印刷の枚数が3枚の場合
図24は、追加印刷の枚数が3枚であり、コラボ画像を用いたシールレイアウトが3枚とも選択された場合のコラボ画像の選択の例を示す図である。
【0194】
追加印刷の枚数が3枚である場合、図24の上段に示すように、1枚目用の画像として、朝モードの写りを表現した10種類のコラボ画像、または、夜モードの写りを表現した10種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0195】
また、中段に示すように、2枚目用の画像として、1枚目用の画像に写っているメンバーと同じメンバーが写っている画像を除いて、夜モードの写りを表現した9種類のコラボ画像、または、朝モードの写りを表現した9種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0196】
1枚目用の画像として朝モードの写りを表現したコラボ画像が選択された場合、2枚目用の画像として夜モードの写りを表現したコラボ画像が選択される。一方、1枚目用の画像として夜モードの写りを表現したコラボ画像が選択された場合、2枚目用の画像として朝モードの写りを表現したコラボ画像が選択される。
【0197】
下段に示すように、3枚目用の画像として、1枚目用の画像と2枚目用の画像に写っているメンバーと同じメンバーが写っている画像を除いて、朝モードの写りを表現した8種類のコラボ画像、または、夜モードの写りを表現した8種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0198】
2枚目用の画像として朝モードの写りを表現したコラボ画像が選択された場合、3枚目用の画像として夜モードの写りを表現したコラボ画像が選択される。一方、2枚目用の画像として夜モードの写りを表現したコラボ画像が選択された場合、3枚目用の画像として朝モードの写りを表現したコラボ画像が選択される。
【0199】
図23の例においては、朝モードの写りを表現したコラボ画像の中から、枠F1で示す1番目のコラボ画像が選択されている。また、夜モードの写りを表現した、枠F2で示す2番目乃至10番目のコラボ画像の中から、枠F3で示す2番目のコラボ画像が選択されている。この場合、枠F4で示すように、朝モードの写りを表現した3番目乃至10番目のコラボ画像の中から、3枚目用の画像がランダムに選択される。
【0200】
追加印刷の枚数が3枚である場合、以上のようにして選択された3種類のコラボ画像を用いたシールレイアウトで印刷が行われる。利用者は、朝モードの写りのメンバーの画像と夜モードの写りのメンバーの画像が印刷された3枚のシール紙を受け取ることができる。
【0201】
・追加印刷の枚数が4枚の場合
図25は、追加印刷の枚数が4枚であり、コラボ画像を用いたシールレイアウトが4枚とも選択された場合のコラボ画像の選択の例を示す図である。
【0202】
追加印刷の枚数が4枚である場合、図25の上段に示すように、1枚目用の画像として、朝モードの写りを表現した10種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0203】
また、2枚目用の画像として、1枚目用の画像と同じ画像を除いて、朝モードの写りを表現した9種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0204】
また、下段に示すように、3枚目用の画像として、1枚目用の画像と2枚目用の画像に写っているメンバーと同じメンバーが写っている画像を除いて、夜モードの写りを表現した8種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0205】
また、4枚目用の画像として、1枚目用の画像と2枚目用の画像に写っているメンバーと同じメンバーが写っている画像と3枚目用の画像と同じ画像を除いて、夜モードの写りを表現した7種類のコラボ画像の中から1種類のコラボ画像がランダムに選択される。
【0206】
図25の例においては、朝モードの写りを表現したコラボ画像の中から、枠F1で示す1番目のコラボ画像と枠F2で示す2番目のコラボ画像がそれぞれ1枚目用、2枚目用の画像として選択されている。この場合、枠F3で示すように、夜モードの写りを表現した3番目乃至10番目のコラボ画像の中から、3枚目用と4枚目用の画像がランダムに選択される。
【0207】
追加印刷の枚数が4枚である場合、以上のようにして選択された4種類のコラボ画像を用いたシールレイアウトで印刷が行われる。利用者は、朝モードの写りのメンバーの画像と夜モードの写りのメンバーの画像が印刷された4枚のシール紙を受け取ることができる。
【0208】
このように、追加印刷に用いるコラボ画像は、利用者の操作によらずに、同じコラボ画像が重複しないようにランダムに選択される。異なる撮影モードの写りを表現したコラボ画像が印刷されるため、利用者は、撮影時に自分が利用していない撮影モードの写りを確認できることもある。
【0209】
図18の説明に戻り、ステップS45において、コラボ画像を用いたシールレイアウトが選択されていないと判定された選択された場合、ステップS47において、シール専用画像生成部422は、利用者による選択に従って、利用者が写る撮影画像を用いたシールレイアウトを選択する。図20のレイアウト選択画面において、画像P101,P102,P111乃至P114が選択された場合、それらの画像により表される、撮影画像を用いたシールレイアウトが選択される。
【0210】
印刷に用いるコラボ画像がステップS46において選択された場合、または、利用者が写る撮影画像を用いたシールレイアウトがステップS47において選択された場合、処理はステップS48に進む。
【0211】
ステップS48において、シール専用画像生成部422は、追加印刷の枚数分の画像が選択されたか否かを判定する。追加印刷の枚数分の画像がまだ選択されていないと判定された場合、ステップS44に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。
【0212】
追加印刷の枚数分の画像が選択されたとステップS48において判定された場合、シールレイアウトの選択は終了となり、図14のステップS25以降の処理が行われる。図18のステップS43において追加印刷がないと判定された場合も同様に、図14のステップS25に戻り、それ以降の処理が行われる。
【0213】
ステップS26において、印刷処理部414は、シール専用画像の印刷を開始する。追加印刷が選択されている場合、例えば、通常印刷が先に行われ、通常印刷の後に追加印刷が行われる。
【0214】
シール専用画像の印刷が開始された後、ステップS27において、表示制御部421は、携帯専用落書き画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。すなわち、シール専用画像の印刷が行われている間に、利用者は携帯専用落書きを開始させる。
【0215】
なお、シール専用落書き時のような、落書き対象とする撮影画像の選択は、携帯専用落書きの前には行われない。携帯専用落書きは、撮影処理によって得られた6枚の撮影画像の全てを落書き対象として行われる。
【0216】
図26は、携帯専用落書き画面の表示例を示す図である。
【0217】
携帯専用落書き画面の上端に設けられるフロー表示においては、「ケータイ落書き」の文字が強調表示されており、これにより、現在の状況が携帯専用落書きの状況であることが表されている。
【0218】
図26に示すように、携帯専用落書き画面は、基本的に、中央のサムネイル表示領域553を挟んで各表示が左右対称に設けられることによって構成される。左側の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側に立つ利用者により用いられる領域である。右側の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側に立つ利用者により用いられる領域である。
【0219】
なお、図26に示される携帯専用落書き画面上の各領域を囲む矩形の破線は、画面に実際に表示されるものではない。
【0220】
携帯専用落書き画面の中央に設けられるサムネイル表示領域553は、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。利用者は、サムネイル表示領域553に表示されているサムネイル画像を用いて、落書き対象とする撮影画像を選択する。
【0221】
サムネイル表示領域553には6枚の撮影画像を表すサムネイル画像が並べて表示される。図26の例においては、左側に立つ利用者により左上のサムネイル画像が選択され、右側に立つ利用者により右上のサムネイル画像が選択されている。左上のサムネイル画像は1枚目の撮影画像P1を表し、右上のサムネイル画像は4枚目の撮影画像P4を表す。
【0222】
左側の領域の略中央には、落書き入力領域551Lが設けられる。落書き入力領域551Lは、サムネイル画像を用いて選択された、落書き対象となる撮影画像の表示領域である。利用者は、タッチペン132Aを用いてツールを選択し、落書き入力領域551Lに表示された撮影画像P1の編集を行うことができる。
【0223】
図26に示すように、携帯専用落書き画面の落書き入力領域551Lには、落書き対象の撮影画像のみが表示される。すなわち、シール専用落書き画面とは異なり、落書き対象の撮影画像が、縁画像のない状態で表示される。
【0224】
落書き入力領域551Lの右側には、消しゴムツールを選択するときに押下されるボタン、落書きをリセットするときに押下されるボタンなどが並ぶツール領域552Lが設けられる。
【0225】
落書き入力領域551Lの下方にはパレット領域554Lが設けられる。パレット領域554Lは、落書き入力領域551Lに表示されている撮影画像に合成させる各種のツールの選択に用いられるボタンなどが表示される領域である。
【0226】
パレット領域554Lの右方には、ツールのカテゴリの選択に用いられるタブが表示される領域であるタブ領域555が設けられる。利用者は、パレット領域554Lに表示させるツールを、これらのタブを用いて切り替えることができる。
【0227】
落書き入力領域551Lの左方には、シール専用画像の印刷状況を表すステータス画像556Lが表示される。ステータス画像556Lの表示は、例えばシール専用画像の印刷状況に応じて、シール専用画像が徐々に現れるように変化する。
【0228】
ステータス画像556L上には、シール専用画像などの印刷の進捗の状況を表す「〇〇%」の情報が表示される。例えば、画像の印刷が完了した場合、進捗の状況は100%で表される。
【0229】
図27は、画像が印刷されたシール紙の例を示す図である。
【0230】
画像の印刷が完了した場合、図27に示すような印刷済みのシール紙s1,s2,s3,s4がシール紙排出口133(図6)に排出される。
【0231】
シール紙s1に印刷されている画像は、シール専用画像として生成された、落書き済みの撮影画像P3と縁画像P11を組み合わせた画像である。また、シール紙s2に印刷されている画像は、シール専用画像として生成された、落書き済みの撮影画像P5と縁画像P11を組み合わせた画像である。シール紙s1,s2は、通常印刷によってシール専用画像が印刷された印刷媒体である。
【0232】
シール紙s3とシール紙s4に印刷されている画像はコラボ画像である。シール紙s3,s4は、追加印刷によってコラボ画像が印刷された印刷媒体である。縁画像P11と同様に所定のデザインの画像を組み合せてコラボ画像が印刷されるようにしてもよい。
【0233】
すなわち、図27は、2枚のシール紙の追加印刷が選択され、2枚分の追加印刷用の画像としてコラボ画像が選択された場合に利用者が受け取ることができる4枚のシール紙を示している。利用者は、このような4枚のシール紙をシール紙排出口133から取り出し、携帯専用落書きを続けることになる。
【0234】
図27の説明に戻り、利用者は、以上のようなシール専用落書き画面とは異なる画面構成を有する携帯専用落書き画面を用いて、6枚の撮影画像のそれぞれに対して携帯専用落書きを行う。シール専用落書き画面に用意されるツールと、携帯専用落書き画面に用意されるツールは、少なくとも一部が異なる。
【0235】
なお、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側に立つ利用者により用いられる右側の領域には、上述した左側の領域の構成と同じ構成が、位置を対称にして配置される。
【0236】
図14のステップS28において、携帯専用画像生成部423は、利用者による操作に応じて、落書き対象の撮影画像に画像処理を施し、携帯専用画像を生成する。例えば、あらかじめ設定された制限時間が経過した場合、携帯専用落書きは終了となる。落書き対象となる撮影画像の枚数が多いため、携帯専用落書きの制限時間として、シール専用落書きの制限時間より長い時間が設定される。
【0237】
携帯専用落書きが終了した場合、ステップS29において、表示制御部421は、画像選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。ここで表示される画像選択画面は、携帯専用落書きによって落書きが施された6枚の携帯専用画像の中から、1枚の携帯専用画像を選択することに用いられる画面である。
【0238】
画像管理サーバにアップロードされた6枚の携帯専用画像のうち、画像選択画面を用いて選択された1枚の携帯専用画像が、無料会員である利用者に対して提供される。画像管理サーバが提供する画像提供サービスは、携帯端末上で画像を閲覧したり、携帯端末に画像をダウンロードしたりすることが可能とされる会員制のサービスである。
【0239】
無料会員の利用者は1枚の携帯専用画像を閲覧したりすることができる。一方、有料会員の利用者は全ての携帯専用画像を閲覧したりすることができる。
【0240】
携帯専用画像の選択が終了した場合、ステップS20において、送信処理部415は、携帯専用画像を画像管理サーバに送信する。
【0241】
以上のように、追加印刷を利用することにより、利用者は、自分が被写体として写っていない画像が印刷されたシール紙を受け取ることができる。例えば、自分の写りが気に入らない場合であっても、有名人などの画像が印刷されたシール紙を受け取ることが可能となる。
【0242】
コラボ画像を用いたシールレイアウトを追加印刷用として選択することができるものとしたが、通常印刷用として選択することができるようにしてもよい。これにより、利用者は、自分の写りが気に入らない場合に、コラボ画像が印刷されたシール紙だけを受け取ることができる。
【0243】
<<料金の返却について>>
図10等を参照して説明したように、追加印刷の設定には、追加印刷の有無の選択、追加印刷を行う場合の枚数の選択、および、追加料金の支払いが含まれる。
【0244】
利用者は、追加印刷を利用する場合、追加料金の支払いまでを制限時間内に終える必要がある。追加印刷の設定の開始時からの経過時間が制限時間を超えた場合、硬貨投入口73が閉じられ、硬貨を入れることができない状態となる。また、硬貨の返却もできない状態となる。
【0245】
追加印刷の枚数が2枚である場合、上述したように1枚当たりの追加料金が200円であるときには、利用者は、400円分の追加料金を支払うために100円硬貨を4枚入れることになる。投入済みの硬貨の枚数が図13に示すようにユーザに提示される。
【0246】
例えば、利用者が100円硬貨を1枚しか入れていない状態で制限時間となり、硬貨投入口73が閉じられた場合、支払われた金額が不足することから追加印刷は行われない。写真シール作成装置1を設置している店舗側としては、利用者に返金を行う必要がある。
【0247】
100円硬貨を3枚しか入れていない状態で制限時間となった場合も同様に、利用者が選択した枚数に応じた金額の支払いが完了していないことから、返金が発生する。この場合、追加印刷が1枚だけ行われ、100円が返金されるようにしてもよいし、追加印刷が行われずに、300円が返金されるようにしてもよい。
【0248】
このように、追加印刷の設定時に利用者により支払われた金額に返金がある場合、返金分の金額に関する情報がシール紙に印刷される。
【0249】
図28は、返金分の金額に関する情報の印刷例を示す図である。
【0250】
図28に示すように、例えば、返金分の金額に関する情報がシール紙s1の縁の部分に印刷され、利用者に提示される。図28の例においては、100円硬貨を1枚、すなわち、100円の返金があることを表す情報がシール紙s1の右下に印刷されている。
【0251】
利用者は、写真シール作成装置1のゲームの終了後、シール紙s1を店舗の店員に見せ、現金で返金を受けることができる。
【0252】
上述したように、写真シール作成装置1のゲームにおいては、利用者は少なくとも2枚のシール紙を受け取ることができる。このように、印刷に用いられるシール紙の枚数が複数枚である場合、返金分の金額に関する情報は、いずれか1枚にのみ印刷される。例えば1枚目のシール紙にのみ印刷され、2枚目以降のシール紙には返金分の金額に関する情報が印刷されない。
【0253】
これにより、店舗側は、同じ利用者によって返金が二重で請求されるのを防ぐことが可能となる。
【0254】
<<変形例>>
・追加印刷用の画像の選択タイミングの例
追加印刷に用いるコラボ画像の選択が編集処理時のタイミングであるシール専用落書きの後に行われるものとしたが、事前選択処理時のタイミングで行われるようにしてもよい。例えば、追加印刷の設定時に、追加印刷に用いるコラボ画像の選択が行われるようにすることが可能である。
【0255】
追加印刷に用いるコラボ画像の選択が追加印刷の設定時に行われる場合、選択されたコラボ画像が表現する写りに応じて、利用者を被写体とした撮影が撮影空間A1において行われるようにしてもよい。例えば朝モードの写りを表現したコラボ画像が選択された場合、同じ朝モードの撮影を行う写りコースで撮影が行われる。朝モードの写りを表現したコラボ画像が選択された場合に、異なる撮影モードである夜モードの撮影を行う写りコースで撮影が行われるようにしてもよい。
【0256】
・コラボ画像の用途1
コラボ画像に写る人物が有名人である場合、コラボ画像を用いた人気投票が行われるようにしてもよい。この場合、追加印刷に用いる画像として好みの人物が写る画像を利用者が自ら選択することが可能とされる。
【0257】
利用者は、追加印刷を利用することにより、自分が推すメンバーに投票することができる。店舗側としては、写真シール作成装置1のゲームの利用回数を増やすことが可能となる。
【0258】
・コラボ画像の用途2
携帯端末上で閲覧可能な画像としてコラボ画像が提供されるようにしてもよい。例えば、追加印刷を利用してコラボ画像を利用者が選択した場合、シール紙には、コラボ画像に写る人物に応じたIDや2次元コードが印刷される。
【0259】
利用者は、画像管理サーバにアップロードされた画像を利用するためのアプリケーションがインストールされた携帯端末を操作し、IDを入力することにより、コラボ画像に写る人物に関連のある特別な情報をアプリケーションの画面上で見ることができる。例えば、コラボ画像に写るメンバーの静止画像、動画像、メッセージなどが特別な情報として利用者に提供される。
【0260】
これによっても、店舗側は、写真シール作成装置1のゲームの利用回数を増やすことができる。
【0261】
・その他の例
メールアドレスが画像提供サービスのアカウントとして用いられている場合、メールアドレスが入力されたことに応じて、画像提供サービスの会員であるか否かが判断されるようにしてもよい。
【0262】
例えば、追加印刷時にコラボ画像を選択した利用者が画像提供サービスの会員である場合、写真シール作成装置1または画像管理サーバにおいては、その利用者に対して、どのメンバーが写っているコラボ画像が提供されたのかが記録され、管理される。同じ利用者がゲームを再度行い、追加印刷時にコラボ画像を選択した場合、過去の選択状況に基づいて、前回提供されたコラボ画像に写っているメンバーとは異なるメンバーが写っているコラボ画像が選択され、提供される。
【0263】
過去の選択状況を考慮したコラボ画像の選択が、会員の種別(有料会員であるか無料会員であるか)に応じて行われるようにしてもよい。例えば、利用者の会員種別が有料会員である場合、過去の選択状況を考慮したコラボ画像の選択が行われ、無料会員である場合、上述したようなランダムなコラボ画像の選択が行われる。これにより、有料会員である利用者は、同じメンバーが写っているコラボ画像を重複して受け取ってしまうことを防ぐことが可能となる。
【0264】
コラボ画像に写る被写体が人物であるものとしたが、アニメーションの登場人物などのキャラクターであってもよい。
【0265】
通常印刷に用いられるシール紙と追加印刷に用いられるシール紙が同じサイズ、同じ形状のシール紙であるものとしたが、それぞれ異なるサイズ、異なる形状のシール紙が用いられるようにしてもよい。
【0266】
また、通常印刷に用いられる印刷媒体と追加印刷に用いられる印刷媒体が同じシール紙であるものとしたが、それぞれ異なる種類の印刷媒体が用いられるようにしてもよい。例えば、通常印刷にはシール紙が用いられ、追加印刷には樹脂製のカードが用いられるようにすることが可能である。
【0267】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。
【0268】
インストールされるプログラムは、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)や半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319に記録して提供される。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。プログラムは、ROM312や記憶部316に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0269】
コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【符号の説明】
【0270】
1 写真シール作成装置, 131 タブレット内蔵モニタ, 301 PC部, 302 事前選択部, 304 撮影部, 305 編集部, 306 印刷部, 401 制御部, 411 事前選択処理部, 412 撮影処理部, 413 編集処理部, 414 印刷処理部, 415 送信処理部, 421 表示制御部, 422 シール専用画像生成部, 423 携帯専用画像生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28