IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ソシオネクストの特許一覧

特許7534667位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路
<>
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図1
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図2
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図3
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図4
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図5
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図6
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図7
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図8
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図9
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図10
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図11
  • 特許-位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-06
(45)【発行日】2024-08-15
(54)【発明の名称】位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路
(51)【国際特許分類】
   H03L 7/08 20060101AFI20240807BHJP
   H03L 7/099 20060101ALI20240807BHJP
   H03L 7/06 20060101ALI20240807BHJP
   H03L 7/087 20060101ALI20240807BHJP
【FI】
H03L7/08 230
H03L7/099
H03L7/06 230
H03L7/087
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022501521
(86)(22)【出願日】2020-02-20
(86)【国際出願番号】 JP2020006858
(87)【国際公開番号】W WO2021166176
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2023-01-16
(73)【特許権者】
【識別番号】514315159
【氏名又は名称】株式会社ソシオネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】大澤 宏充
【審査官】志津木 康
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-124687(JP,A)
【文献】特開2000-216675(JP,A)
【文献】特開2012-034212(JP,A)
【文献】米国特許第06552618(US,B2)
【文献】特開2007-049277(JP,A)
【文献】国際公開第2020/012557(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03L1/00-9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御電圧に応じた電流量の可変電流を生成する可変電流生成部と補正コードに応じた電流量の固定電流を生成する固定電流生成部を含み、前記可変電流及び前記固定電流の合計の電流量に応じた周波数の出力クロック信号を生成する発振回路と、
前記出力クロック信号に基づいてフィードバッククロック信号を生成するフィードバック回路と、
通常動作モード時に、前記フィードバッククロック信号と参照クロック信号に基づいて前記出力クロック信号の周波数が所望の周波数となるように前記制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
校正モード時に、前記フィードバッククロック信号と前記参照クロック信号に基づいて前記補正コードを生成する補正コード生成回路とを有し、
前記校正モード時に、前記制御電圧生成回路は、固定の前記制御電圧を出力し、前記可変電流生成部は、前記固定の制御電圧に応じた電流量の固定電流を生成し、前記補正コード生成回路は、前記フィードバッククロック信号の周波数と前記参照クロック信号の周波数が所望の関係となるように前記補正コードを調整し、
前記通常動作モード時に、前記補正コード生成回路は、前記校正モード時に調整された固定の補正コードを生成し、前記固定電流生成部は、前記固定の補正コードに応じた電流量の固定電流を生成する位相同期回路。
【請求項2】
前記フィードバック回路は、前記出力クロック信号を分周することにより、前記フィードバッククロック信号を生成する分周器である請求項1に記載の位相同期回路。
【請求項3】
前記分周器は、
前記通常動作モード時に、第1の分周比で前記出力クロック信号を分周することにより、前記フィードバッククロック信号を生成し、
前記校正モード時に、前記第1の分周比とは異なる第2の分周比で前記出力クロック信号を分周することにより、前記フィードバッククロック信号を生成する請求項2に記載の位相同期回路。
【請求項4】
前記制御電圧生成回路は、通常動作モード時に、前記フィードバッククロック信号の位相と前記参照クロック信号の位相との差が小さくなるように、前記制御電圧を調整する請求項1~3のいずれか1項に記載の位相同期回路。
【請求項5】
前記制御電圧生成回路は、前記制御電圧の変動を緩やかにするループフィルタを有する請求項1~4のいずれか1項に記載の位相同期回路。
【請求項6】
前記補正コード生成回路は、前記校正モード時に、前記フィードバッククロック信号の周波数と前記参照クロック信号の周波数との差が小さくなるように、前記補正コードを調整する請求項1~5のいずれか1項に記載の位相同期回路。
【請求項7】
前記補正コード生成回路は、
前記フィードバッククロック信号のパルス数をカウントする第1のカウンタと、
前記参照クロック信号のパルス数をカウントする第2のカウンタと、
前記フィードバッククロック信号のパルス数と前記参照クロック信号のパルス数との差が小さくなるように、前記補正コードを調整する調整部とを有する請求項1~6のいずれか1項に記載の位相同期回路。
【請求項8】
前記固定電流生成部は、前記補正コードが大きいほど、前記固定電流の電流量を多くし、
前記調整部は、前記フィードバッククロック信号のパルス数が前記参照クロック信号のパルス数より少ない場合には、前記補正コードを増加させ、前記フィードバッククロック信号のパルス数が前記参照クロック信号のパルス数より多い場合には、前記補正コードを減少させる請求項7に記載の位相同期回路。
【請求項9】
前記固定電流生成部は、前記補正コードが大きいほど、前記固定電流の電流量を少なくし、
前記調整部は、前記フィードバッククロック信号のパルス数が前記参照クロック信号のパルス数より少ない場合には、前記補正コードを減少させ、前記フィードバッククロック信号のパルス数が前記参照クロック信号のパルス数より多い場合には、前記補正コードを増加させる請求項7に記載の位相同期回路。
【請求項10】
前記調整部は、
前記校正モード時に、前記補正コードの増加から前記補正コードの減少に変化した場合、又は、前記補正コードの減少から前記補正コードの増加に変化した場合には、前記補正コードを保持し、
前記通常動作モード時に、前記保持した補正コードを前記固定電流生成部に出力する請求項8又は9に記載の位相同期回路。
【請求項11】
前記発振回路は、前記可変電流及び前記固定電流の合計の電流量に応じた周波数の出力クロック信号を生成する複数のバッファを有する請求項1~10のいずれか1項に記載の位相同期回路。
【請求項12】
前記複数のバッファは、それぞれ、差動信号を受けとり、差動信号を出力する請求項11に記載の位相同期回路。
【請求項13】
出力クロック信号を生成する位相同期回路と、
前記出力クロック信号を用いて、送信信号を送信する送信回路と、
前記出力クロック信号を用いて、受信信号を受信する受信回路とを有し、
前記位相同期回路は、
制御電圧に応じた電流量の可変電流を生成する可変電流生成部と補正コードに応じた電流量の固定電流を生成する固定電流生成部を含み、前記可変電流及び前記固定電流の合計の電流量に応じた周波数の前記出力クロック信号を生成する発振回路と、
前記出力クロック信号に基づいてフィードバッククロック信号を生成するフィードバック回路と、
通常動作モード時に、前記フィードバッククロック信号と参照クロック信号に基づいて前記出力クロック信号の周波数が所望の周波数となるように前記制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
校正モード時に、前記フィードバッククロック信号と前記参照クロック信号に基づいて前記補正コードを生成する補正コード生成回路とを有し、
前記校正モード時に、前記制御電圧生成回路は、固定の前記制御電圧を出力し、前記可変電流生成部は、前記固定の制御電圧に応じた電流量の固定電流を生成し、前記補正コード生成回路は、前記フィードバッククロック信号の周波数と前記参照クロック信号の周波数が所望の関係となるように前記補正コードを調整し、
前記通常動作モード時に、前記補正コード生成回路は、前記校正モード時に調整された固定の補正コードを生成し、前記固定電流生成部は、前記固定の補正コードに応じた電流量の固定電流を生成する送受信回路。
【請求項14】
送受信回路と、
前記送受信回路に送信データを送信し、前記送受信回路から受信データを受信する内部回路とを有し、
前記送受信回路は、
出力クロック信号を生成する位相同期回路と、
前記出力クロック信号を用いて、前記送信データを基に送信信号を送信する送信回路と、
前記出力クロック信号を用いて、受信信号を受信し、受信データを前記内部回路に出力する受信回路とを有し、
前記位相同期回路は、
制御電圧に応じた電流量の可変電流を生成する可変電流生成部と補正コードに応じた電流量の固定電流を生成する固定電流生成部を含み、前記可変電流及び前記固定電流の合計の電流量に応じた周波数の前記出力クロック信号を生成する発振回路と、
前記出力クロック信号に基づいてフィードバッククロック信号を生成するフィードバック回路と、
通常動作モード時に、前記フィードバッククロック信号と参照クロック信号に基づいて前記出力クロック信号の周波数が所望の周波数となるように前記制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
校正モード時に、前記フィードバッククロック信号と前記参照クロック信号に基づいて前記補正コードを生成する補正コード生成回路とを有し、
前記校正モード時に、前記制御電圧生成回路は、固定の前記制御電圧を出力し、前記可変電流生成部は、前記固定の制御電圧に応じた電流量の固定電流を生成し、前記補正コード生成回路は、前記フィードバッククロック信号の周波数と前記参照クロック信号の周波数が所望の関係となるように前記補正コードを調整し、
前記通常動作モード時に、前記補正コード生成回路は、前記校正モード時に調整された固定の補正コードを生成し、前記固定電流生成部は、前記固定の補正コードに応じた電流量の固定電流を生成する半導体集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位相同期回路、送受信回路及び半導体集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の反転差動増幅器を有する電圧制御発振器が開示されている。複数の反転差動増幅器は、直列に接続され、オフセット周波数を与えるための定電圧に応じた電流と、発振周波数を制御するための制御電圧に応じた電流とを加算し、加算した電流に応じた周波数で発振する。
【0003】
特許文献2には、リングオシレータと、制御電流生成手段と、定電流生成手段とを有するVCO回路が開示されている。リングオシレータは、奇数個のインバータがリング状に接続されている。制御電流生成手段は、入力された制御電圧を電圧-電流変換した制御電流を生成し、リングオシレータへ電源電流として供給する。定電流生成手段は、定電流を生成し、制御電流に重畳する電源電流としてリングオシレータへ供給する。
【0004】
特許文献3には、遅延クロックを生成する遅延回路と、遅延クロックと入力クロックの位相差信号を出力する位相比較回路と、位相差信号対応の位相差電圧を出力するチャージポンプ回路を有するDLL回路が開示されている。ローパスフィルタ回路は、チャージポンプ回路出力の高周波成分を除去する。遅延制御回路は、ローパスフィルタ回路の出力電圧を電流に変換する第1電圧-電流変換回路と、基準電圧を電流に変換する第2電圧-電流変換回路とを有する。演算回路は、第1電圧-電流変換回路から出力される位相差電流から第2電圧-電流変換回路から出力される基準電流を減算し、この減算の結果の電流にオフセット電流を加算してなる電流を出力する。電流-電圧変換回路は、演算回路から出力される電流を電圧に変換し、この電圧からなる制御電圧を遅延回路に出力する。
【0005】
特許文献4には、位相検出器と、ループフィルタと、電圧制御発振器とを有する移相ロックループ(PLL)回路が開示されている。位相検出器は、PLL入力信号と出力信号との間の周波数差を表す制御信号を生成する。ループフィルタは、制御信号に応答して第1及び第2の電圧信号を生成する。電圧制御発振器は、動的電圧利得制御回路を有する。電圧制御発振器は、第1及び第2の電圧信号に応じて出力信号の周波数を変更する。動的電圧利得制御回路は 第1の電圧信号の電圧振幅に応じてオフセット信号を供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2010-273386号公報
【文献】特開2012-191275号公報
【文献】特開2010-239483号公報
【文献】米国特許第7786771号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
電圧制御発振器は、制御電圧に応じた電流(可変電流)とオフセット電流(固定電流)を加算し、加算した電流に応じた周波数で発振する。しかし、オフセット電流は、製造条件又は使用条件により変動してしまい、そのオフセット電流の変動に起因して発振周波数が変動してしまう課題がある。
【0008】
本発明の目的は、製造条件又は使用条件による固定電流の変動を抑制することで、固定電流の変動に起因する、発振周波数の変動を抑制した上で、可変電流及び固定電流の合計の電流量に応じた周波数の出力クロック信号を生成することができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
位相同期回路は、制御電圧に応じた電流量の可変電流を生成する可変電流生成部と補正コードに応じた電流量の固定電流を生成する固定電流生成部を含み、前記可変電流及び前記固定電流の合計の電流量に応じた周波数の出力クロック信号を生成する発振回路と、前記出力クロック信号に基づいてフィードバッククロック信号を生成するフィードバック回路と、通常動作モード時に、前記フィードバッククロック信号と参照クロック信号に基づいて前記出力クロック信号の周波数が所望の周波数となるように前記制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、校正モード時に、前記フィードバッククロック信号と前記参照クロック信号に基づいて前記補正コードを生成する補正コード生成回路とを有し、前記校正モード時に、前記制御電圧生成回路は、固定の前記制御電圧を出力し、前記可変電流生成部は、前記固定の制御電圧に応じた電流量の固定電流を生成し、前記補正コード生成回路は、前記フィードバッククロック信号の周波数と前記参照クロック信号の周波数が所望の関係となるように前記補正コードを調整し、前記通常動作モード時に、前記補正コード生成回路は、前記校正モード時に調整された固定の補正コードを生成し、前記固定電流生成部は、前記固定の補正コードに応じた電流量の固定電流を生成する。
【発明の効果】
【0010】
製造条件又は使用条件による固定電流の変動を抑制することで、固定電流の変動に起因する、発振周波数の変動を抑制した上で、可変電流及び固定電流の合計の電流量に応じた周波数の出力クロック信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本実施形態による半導体集積回路の構成例を示すブロック図である。
図2図2は、PLL回路の構成例を示す図である。
図3図3は、補正コードと出力クロック信号の周波数との関係を示すグラフである。
図4図4は、制御電圧と出力クロック信号の周波数との関係を示すグラフである。
図5図5は、電圧制御発振器の構成例を示す回路図である。
図6図6は、固定電流生成部の構成例を示す回路図である。
図7図7は、固定電流生成部の他の構成例を示す回路図である。
図8図8は、固定電流生成部のさらに他の構成例を示す回路図である。
図9図9は、チャージポンプ回路とループフィルタの構成例を示す回路図である。
図10図10は、周波数比較器の構成例を示すブロック図である。
図11図11は、補正コードの調整方法を説明するための図である。
図12図12は、周波数比較器の処理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本実施形態による半導体集積回路100の構成例を示すブロック図である。半導体集積回路100は、内部回路101と、送受信回路102を有する。送受信回路102は、位相ロックループ回路(PLL回路)111と、送信回路112と、受信回路113を有する。
【0013】
内部回路101は、送信回路112に送信データを送信し、受信回路113から受信データを受信し、モード信号MDとパワーダウン信号PDと参照クロック信号RCLKをPLL回路111に出力する。モード信号MDは、校正モードでは1であり、通常動作モードでは0である。
【0014】
PLL回路111は、位相同期回路であり、モード信号MDとパワーダウン信号PDと参照クロック信号RCLKを受けとり、出力クロック信号OCLKを生成する。PLL回路111は、高精度の出力クロック信号OCLKを生成することができる。送信回路112は、出力クロック信号OCLKを用いて、上記の送信データを基に送信信号を送信する。受信回路113は、出力クロック信号OCLKを用いて、受信信号を受信し、受信データを内部回路101に出力する。出力クロック信号OCLKは、シングルエンド信号又は差動信号である。
【0015】
送信回路112のデータ送信と受信回路113のデータ受信の高速化に伴い、PLL回路111が生成する出力クロック信号OCLKは、高周波数化と低ジッタ化の両立が必要である。
【0016】
図2は、図1のPLL回路111の構成例を示す図である。PLL回路111は、参照クロック信号RCLKとパワーダウン信号PDとモード信号MDを受けとり、出力クロック信号OCLKを出力する。
【0017】
PLL回路111は、周波数比較器201と、制御電圧生成回路202と、電圧制御発振器(VCO)203と、分周器204を有する。制御電圧生成回路202は、位相周波数検出器(PFD)211と、チャージポンプ回路212と、ループフィルタ(LPF)213を有する。電圧制御発振器203は、発振回路であり、固定電流生成部221と、可変電流生成部222と、複数のバッファ223~226を有する。
【0018】
固定電流生成部221は、補正コードに応じた電流量の固定電流を生成し、その固定電流に応じた電流をバッファ223~226の各々に流すようにバッファ223~226を制御する。
【0019】
可変電流生成部222は、制御電圧Vcに応じた電流量の可変電流を生成し、その可変電流に応じた電流をバッファ223~226の各々に流すようにバッファ223~226を制御する。
【0020】
バッファ223~226は、それぞれ、差動信号の入力端子Ip及びInと、差動信号の出力端子Op及びOnを有する。初段のバッファ223の出力端子Op及びOnは、それぞれ、次段のバッファ224の入力端子Ip及びInに接続される。バッファ224の出力端子Op及びOnは、それぞれ、次段のバッファ225の入力端子Ip及びInに接続される。バッファ225の出力端子Op及びOnは、それぞれ、最終段のバッファ226の入力端子Ip及びInに接続される。最終段のバッファ226の出力端子Op及びOnは、それぞれ、初段のバッファ223の入力端子In及びIpに接続される。
【0021】
バッファ223~226は、可変電流生成部222が生成した可変電流及び固定電流生成部221が生成した固定電流の合計の電流量に応じた周波数の差動の出力クロック信号OCLKを生成する。図4に示すように、制御電圧Vcが低いほど、可変電流生成部222が生成する可変電流が大きくなり、可変電流と固定電流の合計の電流量が多くなり、出力クロック信号OCLKの周波数が高くなる。
【0022】
分周器204は、フィードバック回路であり、シングルエンドの出力クロック信号OCLKに基づいてフィードバッククロック信号FBCLKを生成する。具体的には、分周器204は、モード信号MDが0であり、通常動作モードである場合には、第1の分周比で出力クロック信号OCLKを分周することにより、フィードバッククロック信号FBCLKを生成して出力する。また、分周器204は、モード信号MDが1であり、校正モードである場合には、第1の分周比とは異なる第2の分周比で出力クロック信号OCLKを分周することにより、フィードバッククロック信号FBCLKを生成して出力する。例えば、分周器204は、第1の分周比を有する分周器と第2の分周比を有する分周器を含む2個の分周器を備え、モード信号MDに応じて、それら2個の分周器のいずれかを選択するように構成することで実現することができる。
【0023】
制御電圧生成回路202は、モード信号MDが0であり、通常動作モードである場合には、フィードバッククロック信号FBCLKと参照クロック信号RCLKに基づいて出力クロック信号OCLKの周波数が所望の周波数となるように制御電圧Vcを生成する。具体的には、例えば、制御電圧生成回路202は、通常動作モードでは、フィードバッククロック信号FBCLKの位相と参照クロック信号RCLKの位相との差が小さくなるように、制御電圧Vcを調整する。また、制御電圧生成回路202は、パワーダウン信号PDを基に停止する。
【0024】
また、制御電圧生成回路202は、モード信号MDが1であり、校正モードである場合には、固定の制御電圧Vcを出力する。
【0025】
位相周波数検出器211は、フィードバッククロック信号FBCLKの位相と参照クロック信号RCLKの位相を比較する。位相周波数検出器211は、フィードバッククロック信号FBCLKの位相が参照クロック信号RCLKの位相より遅れている場合には、出力クロック信号OCLK及びフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を高くするため、ハイレベルパルスのダウン信号DNを図9のチャージポンプ回路212に出力する。また、位相周波数検出器211は、フィードバッククロック信号FBCLKの位相が参照クロック信号RCLKの位相より進んでいる場合には、出力クロック信号OCLK及びフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を低くするため、ローレベルパルスのアップ信号XUPを図9のチャージポンプ回路212に出力する。
【0026】
チャージポンプ回路212は、モード信号MDが0(通常動作モード)であり、パワーダウン信号PDが0である場合には、ハイレベルパルスのダウン信号DNが入力された場合には、制御電圧Vcを低くし、ローレベルパルスのアップ信号XUPが入力された場合には、制御電圧Vcを高くする。
【0027】
また、チャージポンプ回路212は、モード信号MDが1(校正モード)であり、パワーダウン信号PDが0である場合には、固定の制御電圧Vcを出力する。また、チャージポンプ回路212は、パワーダウン信号PDが1である場合には、停止する。
【0028】
ループフィルタ213は、制御電圧Vcを可変電流生成部222に出力する。このとき、ループフィルタ213は、極端な周波数変動を抑えるために、制御電圧Vcの変動を緩やかにする。ループフィルタ213は、例えば、制御電圧Vcの高周波成分を低減するローパスフィルタである。
【0029】
周波数比較器201は、補正コード生成回路であり、モード信号MDが1(校正モード)である場合には、フィードバッククロック信号FBCLKと参照クロック信号RCLKに基づいて補正コードCDを生成する。周波数比較器201は、モード信号MDが1(校正モード)である場合には、フィードバッククロック信号FBCLKの周波数と参照クロック信号RCLKの周波数が所望の関係となるように補正コードCDを調整する。具体的には、例えば、周波数比較器201は、モード信号MDが1(校正モード)である場合には、フィードバッククロック信号FCLKの周波数と参照クロック信号RCLKの周波数との差が小さくなるように、補正コードCDを調整する。例えば、周波数比較器201は、モード信号MDが1(校正モード)である場合には、フィードバッククロック信号FCLKの周波数と参照クロック信号RCLKの周波数との差が所望の最小値に等しいか、又は、所望の最小値より小さくなった場合の補正コードCDを保持する。また、周波数比較器201は、モード信号MDが0(通常動作モード)である場合には、上記の保持した補正コードCDを固定電流生成部221に出力する。
【0030】
図3は、補正コードCDと出力クロック信号OCLKの周波数fとの関係を示すグラフである。固定電流生成部221は、補正コードCDが大きいほど、生成する電流を大きくし、出力クロック信号OCLKの周波数を高くする。出力クロック信号OCLKの周波数fは、補正コードCDに対して、単調増加する。なお、出力クロック信号OCLKの周波数fは、補正コードCDに対して、単調減少するようにしてもよい。
【0031】
図4は、モード信号MDが0(通常動作モード)である場合の制御電圧Vcと出力クロック信号OCLKの周波数fとの関係を示すグラフである。周波数特性401は、図2のPLL回路111の周波数特性である。周波数特性402は、図2のPLL回路111に対して、周波数比較器201及び固定電流生成部221を削除し、発振周波数の最大値が削除前の回路と同等になるように調整を行った場合の周波数特性である。
【0032】
周波数特性402は、制御電圧Vcが所定電圧より高い場合には、出力クロック信号OCLKの周波数fがベース周波数f0になる。ベース周波数f0は、固定電流生成部221が補正コードCDに応じて生成する固定電流により決まる。また、分周器204は、通常動作モードと校正モードとで、異なる分周比で出力クロック信号OCLKを分周することができる。分周器204は、校正モードの時の分周比より、ベース周波数f0を制御することができる。
【0033】
また、周波数特性401は、周波数特性402に対して、制御電圧Vcに対する出力クロック信号OCLKの周波数fの傾きが小さい。この傾きは、固定電流生成部221が生成する固定電流と可変電流生成部222が生成する可変電流との比により決まる。
【0034】
周波数特性402は、傾きが大きいので、制御電圧Vcの変動による出力クロック信号OCLKの周波数fの変動が大きくなり、出力クロック信号OCLKのジッタが増加してしまう。
【0035】
これに対し、周波数特性401は、傾きが小さいので、制御電圧Vcの変動による出力クロック信号OCLKの周波数fの変動が小さくなり、出力クロック信号OCLKのジッタを低減することができる。PLL回路111は、周波数特性401の傾きを小さくしたまま、高周波数の出力クロック信号OCLKを生成することができる。
【0036】
しかし、ベース周波数f0は、製造条件又は使用条件により変動してしまうため、周波数特性401を安定させることが困難である。そこで、PLL回路111は、周波数比較器201を設けることにより、固定電流生成部221が生成する固定電流が、製造条件又は使用条件により変動することで、ベース周波数f0が、製造条件又は使用条件により変動することを抑制する。これにより、PLL回路111は、ベース周波数f0の変動を低減し、安定した周波数特性401を得ることができる。
【0037】
図5は、図2の電圧制御発振器203の構成例を示す回路図である。図5では、バッファ223~226のうちのバッファ223の構成のみを示すが、バッファ224~226もバッファ223と同様の構成を有する。
【0038】
電圧制御発振器203は、固定電流生成部221と、可変電流生成部222と、バッファ223~226を有する。固定電流生成部221は、pチャネル電界効果トランジスタ501と、電流源502,503と、nチャネル電界効果トランジスタ504を有する。
【0039】
pチャネル電界効果トランジスタ501は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがドレインに接続される。電流源502は、pチャネル電界効果トランジスタ501のドレインと基準電位ノードとの間に接続され、補正コードCDに応じて、pチャネル電界効果トランジスタ501に流れる電流を制御する。基準電位ノードは、例えば、グランド電位ノードである。pチャネル電界効果トランジスタ501のゲートは、pチャネル電界効果トランジスタ521及び524のゲートに接続され、カレントミラーを構成する。
【0040】
nチャネル電界効果トランジスタ504は、ソースが基準電位ノードに接続され、ゲートがドレインに接続される。電流源503は、nチャネル電界効果トランジスタ504のドレインと電源電位ノードとの間に接続され、補正コードCDに応じて、nチャネル電界効果トランジスタ504に流れる電流を制御する。nチャネル電界効果トランジスタ504のゲートは、nチャネル電界効果トランジスタ527に接続され、カレントミラーを構成する。
【0041】
固定電流生成部221は、補正コードCDに応じた電流量の固定電流をpチャネル電界効果トランジスタ501及びnチャネル電界効果トランジスタ504に流す。
【0042】
可変電流生成部222は、pチャネル電界効果トランジスタ511と、nチャネル電界効果トランジスタ512を有する。pチャネル電界効果トランジスタ511は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートが制御電圧Vcのノードに接続され、ドレインがnチャネル電界効果トランジスタ512のドレインに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ512は、ゲートがドレインに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。pチャネル電界効果トランジスタ511は、制御電圧Vcが低いほど、大きな電流をpチャネル電界効果トランジスタ511及びnチャネル電界効果トランジスタ512に流す。
【0043】
pチャネル電界効果トランジスタ511のゲートは、pチャネル電界効果トランジスタ522及び523のゲートに接続され、カレントミラーを構成する。nチャネル電界効果トランジスタ512のゲートは、nチャネル電界効果トランジスタ528のゲートに接続され、カレントミラーを構成する。
【0044】
可変電流生成部222は、制御電圧Vcに応じた電流量の可変電流をnチャネル電界効果トランジスタ512に流す。
【0045】
バッファ223は、pチャネル電界効果トランジスタ521~524と、nチャネル電界効果トランジスタ525~528を有する。pチャネル電界効果トランジスタ521は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ501のゲートに接続され、ドレインが出力端子Onに接続される。pチャネル電界効果トランジスタ522は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ511のゲートに接続され、ドレインが出力端子Onに接続される。pチャネル電界効果トランジスタ523は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ511のゲートに接続され、ドレインが出力端子Opに接続される。pチャネル電界効果トランジスタ524は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ501のゲートに接続され、ドレインが出力端子Opに接続される。
【0046】
pチャネル電界効果トランジスタ521及び524には、pチャネル電界効果トランジスタ501に流れる電流に対して、同じ電流又は比例した電流が流れる。pチャネル電界効果トランジスタ522及び523には、pチャネル電界効果トランジスタ511に流れる電流に対して、同じ電流又は比例した電流が流れる。
【0047】
nチャネル電界効果トランジスタ525は、ドレインが出力端子Onに接続され、ゲートが入力端子Ipに接続され、ソースがノードN1に接続される。nチャネル電界効果トランジスタ526は、ドレインが出力端子Opに接続され、ゲートが入力端子Inに接続され、ソースがノードN1に接続される。nチャネル電界効果トランジスタ525及び526は、差動対を構成する。
【0048】
nチャネル電界効果トランジスタ527は、ドレインがノードN1に接続され、ゲートがnチャネル電界効果トランジスタ504のゲートに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ528は、ドレインがノードN1に接続され、ゲートがnチャネル電界効果トランジスタ512のゲートに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0049】
nチャネル電界効果トランジスタ527には、nチャネル電界効果トランジスタ504に流れる電流に対して、同じ電流又は比例した電流が流れる。nチャネル電界効果トランジスタ528には、nチャネル電界効果トランジスタ512に流れる電流に対して、同じ電流又は比例した電流が流れる。
【0050】
バッファ223~226は、それぞれ、入力端子Ip及びInに差動信号を受けとり、出力端子Op及びOnから差動信号を出力する。バッファ223~226は、可変電流生成部222に流れる可変電流及び固定電流生成部221に流れる固定電流の合計の電流量に応じた周波数の出力クロック信号OCLKを生成する。合計の電流量が多いほど、出力クロック信号OCLKの周波数が高くなる。
【0051】
図6は、図5の固定電流生成部221の構成例を示す回路図である。固定電流生成部221は、抵抗601~606と、nチャネル電界効果トランジスタ504,607~609と、インバータ610~612と、pチャネル電界効果トランジスタ501,613~615を有する。補正コードCDは、補正コードCD0~CDxを有する。
【0052】
pチャネル電界効果トランジスタ501は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートが図5のpチャネル電界効果トランジスタ521及び524のゲートに接続され、ドレインがゲートに接続される。
【0053】
抵抗601は、pチャネル電界効果トランジスタ501のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ607のドレインとの間に接続される。抵抗602は、pチャネル電界効果トランジスタ501のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ608のドレインとの間に接続される。抵抗603は、pチャネル電界効果トランジスタ501のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ609のドレインとの間に接続される。
【0054】
nチャネル電界効果トランジスタ607は、ゲートが補正コードCD0のノードに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ608は、ゲートが補正コードCD1のノードに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ609は、ゲートが補正コードCDxのノードに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0055】
インバータ610は、補正コードCD0の論理反転信号をpチャネル電界効果トランジスタ613のゲートに出力する。インバータ611は、補正コードCD1の論理反転信号をpチャネル電界効果トランジスタ614のゲートに出力する。インバータ612は、補正コードCDxの論理反転信号をpチャネル電界効果トランジスタ615のゲートに出力する。
【0056】
pチャネル電界効果トランジスタ613~615のソースは、電源電位ノードに接続される。抵抗604は、pチャネル電界効果トランジスタ613のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ504のドレインとの間に接続される。抵抗605は、pチャネル電界効果トランジスタ614のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ504のドレインとの間に接続される。抵抗606は、pチャネル電界効果トランジスタ615のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ504のドレインとの間に接続される。
【0057】
nチャネル電界効果トランジスタ504は、ゲートがドレインに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。また、nチャネル電界効果トランジスタ504のゲートは、図5のnチャネル電界効果トランジスタ527のゲートに接続される。
【0058】
図7は、図5の固定電流生成部221の他の構成例を示す回路図である。固定電流生成部221は、電流源701,702と、nチャネル電界効果トランジスタ504,703~709と、インバータ710~712と、pチャネル電界効果トランジスタ501,713~719を有する。補正コードCDは、補正コードCD0~CDxを有する。
【0059】
pチャネル電界効果トランジスタ501は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートが図5のpチャネル電界効果トランジスタ521及び524のゲートに接続され、ドレインがゲートに接続される。
【0060】
電流源701は、電源電位ノードとnチャネル電界効果トランジスタ706のドレインとの間に接続される。nチャネル電界効果トランジスタ706は、ゲートがドレインに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0061】
nチャネル電界効果トランジスタ703は、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ501のドレインに接続され、ゲートが補正コードCD0のノードに接続され、ソースがnチャネル電界効果トランジスタ707のドレインに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ707は、ゲートがnチャネル電界効果トランジスタ706のゲートに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0062】
nチャネル電界効果トランジスタ704は、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ501のドレインに接続され、ゲートが補正コードCD1のノードに接続され、ソースがnチャネル電界効果トランジスタ708のドレインに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ708は、ゲートがnチャネル電界効果トランジスタ706のゲートに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0063】
nチャネル電界効果トランジスタ705は、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ501のドレインに接続され、ゲートが補正コードCDxのノードに接続され、ソースがnチャネル電界効果トランジスタ709のドレインに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ709は、ゲートがnチャネル電界効果トランジスタ706のゲートに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0064】
pチャネル電界効果トランジスタ713は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがドレインに接続される。電流源702は、pチャネル電界効果トランジスタ713のドレインと基準電位ノードとの間に接続される。
【0065】
pチャネル電界効果トランジスタ714は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ713のゲートに接続され、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ717のソースに接続される。インバータ710は、補正コードCD0の論理反転信号をpチャネル電界効果トランジスタ717のゲートに出力する。pチャネル電界効果トランジスタ717のドレインは、nチャネル電界効果トランジスタ504のドレインに接続される。
【0066】
pチャネル電界効果トランジスタ715は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ713のゲートに接続され、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ718のソースに接続される。インバータ711は、補正コードCD1の論理反転信号をpチャネル電界効果トランジスタ718のゲートに出力する。pチャネル電界効果トランジスタ718のドレインは、nチャネル電界効果トランジスタ504のドレインに接続される。
【0067】
pチャネル電界効果トランジスタ716は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ713のゲートに接続され、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ719のソースに接続される。インバータ712は、補正コードCDxの論理反転信号をpチャネル電界効果トランジスタ719のゲートに出力する。pチャネル電界効果トランジスタ719のドレインは、nチャネル電界効果トランジスタ504のドレインに接続される。
【0068】
nチャネル電界効果トランジスタ504は、ゲートがドレインに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。また、nチャネル電界効果トランジスタ504のゲートは、図5のnチャネル電界効果トランジスタ527のゲートに接続される。
【0069】
図8は、図5の固定電流生成部221のさらに他の構成例を示す回路図である。固定電流生成部221は、pチャネル電界効果トランジスタ501,801と抵抗802~804と、nチャネル電界効果トランジスタ504,805~807を有する。補正コードCDは、補正コードCD0~CDxを有する。
【0070】
pチャネル電界効果トランジスタ501は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートが図5のpチャネル電界効果トランジスタ521及び524のゲートに接続され、ドレインがnチャネル電界効果トランジスタ504のドレインに接続される。
【0071】
nチャネル電界効果トランジスタ504は、ドレインがゲートに接続され、ゲートが図5のnチャネル電界効果トランジスタ527のゲートに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0072】
pチャネル電界効果トランジスタ801は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ501のゲートに接続され、ドレインがゲートに接続される。
【0073】
抵抗802は、pチャネル電界効果トランジスタ801のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ805のドレインとの間に接続される。nチャネル電界効果トランジスタ805は、ゲートが補正コードCD0のノードに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0074】
抵抗803は、pチャネル電界効果トランジスタ801のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ806のドレインとの間に接続される。nチャネル電界効果トランジスタ806は、ゲートが補正コードCD1のノードに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0075】
抵抗804は、pチャネル電界効果トランジスタ801のドレインとnチャネル電界効果トランジスタ807のドレインとの間に接続される。nチャネル電界効果トランジスタ807は、ゲートが補正コードCDxのノードに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0076】
図9は、図2のチャージポンプ回路212とループフィルタ213の構成例を示す回路図である。チャージポンプ回路212は、チャージポンプ部901と、固定電圧生成部902と、インバータ903~905と、論理和(OR)回路906,907を有する。
【0077】
チャージポンプ部901は、電流源911と、pチャネル電界効果トランジスタ912~916と、nチャネル電界効果トランジスタ917~922を有する。固定電圧生成部902は、pチャネル電界効果トランジスタ931と、抵抗932,933と、nチャネル電界効果トランジスタ934を有する。
【0078】
モード信号MDは、1が校正モードを示し、0が通常動作モードを示す。パワーダウン信号PDは、1がパワーダウンモードを示し、0が動作モードを示す。
【0079】
インバータ903は、モード信号MDの論理反転信号を出力する。論理和回路906は、インバータ903の出力信号とパワーダウン信号PDとの論理和信号を出力する。インバータ904は、論理和回路906の出力信号の論理反転信号を出力する。
【0080】
論理和回路907は、モード信号MDとパワーダウン信号PDとの論理和信号を出力する。インバータ905は、論理和回路907の出力信号の論理反転信号を出力する。
【0081】
電流源911は、電源電位ノードとnチャネル電界効果トランジスタ918のドレインとの間に接続される。nチャネル電界効果トランジスタ918のソースは、基準電位ノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ919は、ドレインがnチャネル電界効果トランジスタ918のゲートに接続され、ゲートが論理和回路907の出力端子に接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0082】
pチャネル電界効果トランジスタ912は、ソースがnチャネル電界効果トランジスタ918のドレインに接続され、ゲートが論理和回路907の出力端子に接続され、ドレインがnチャネル電界効果トランジスタ918のゲートに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ917は、ドレインがnチャネル電界効果トランジスタ918のドレインに接続され、ゲートがインバータ905の出力端子に接続され、ソースがnチャネル電界効果トランジスタ918のゲートに接続される。
【0083】
pチャネル電界効果トランジスタ914は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがドレインに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ920は、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ914のドレインに接続され、ゲートがnチャネル電界効果トランジスタ918のゲートに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0084】
pチャネル電界効果トランジスタ913は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがインバータ905の出力端子に接続され、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ914のゲートに接続される。
【0085】
pチャネル電界効果トランジスタ915は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートがpチャネル電界効果トランジスタ914のゲートに接続され、ドレインがpチャネル電界効果トランジスタ916のソースに接続される。pチャネル電界効果トランジスタ916は、ゲートがアップ信号XUPのノードに接続され、ドレインがノードN2に接続される。
【0086】
nチャネル電界効果トランジスタ921は、ドレインがノードN2に接続され、ゲートがダウン信号DNのノードに接続され、ソースがnチャネル電界効果トランジスタ922のドレインに接続される。nチャネル電界効果トランジスタ922は、ゲートがnチャネル電界効果トランジスタ918のゲートに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0087】
pチャネル電界効果トランジスタ931は、ソースが電源電位ノードに接続され、ゲートが論理和回路906の出力端子に接続される。抵抗932は、pチャネル電界効果トランジスタ931のドレインとノードN2との間に接続される。抵抗933は、ノードN2とnチャネル電界効果トランジスタ934のドレインとの間に接続される。nチャネル電界効果トランジスタ934は、ゲートがインバータ904の出力端子に接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。
【0088】
ループフィルタ213は、抵抗941と、容量942,943を有し、極端な周波数変動を抑えるために、ノードN2の制御電圧Vcの変動を緩やかにする。ループフィルタ213は、例えば、ノードN2の制御電圧Vcの高周波数成分を低減するローパスフィルタである。抵抗941と容量942の直列接続回路は、ノードN2と基準電位ノードとの間に接続される。容量943は、ノードN2と基準電位ノードとの間に接続される。
【0089】
まず、パワーダウン信号PDが1(パワーダウンモード)である場合を説明する。pチャネル電界効果トランジスタ912とnチャネル電界効果トランジスタ917がオフ状態になる。nチャネル電界効果トランジスタ919がオン状態になり、nチャネル電界効果トランジスタ918,920及び922がオフ状態になる。pチャネル電界効果トランジスタ913がオン状態になり、pチャネル電界効果トランジスタ914及び915がオフ状態になる。pチャネル電界効果トランジスタ931とnチャネル電界効果トランジスタ934がオフ状態になる。これにより、チャージポンプ回路212には電流が流れず、消費電力を低減することができる。
【0090】
次に、パワーダウン信号PDが0であり、モード信号MDが0(通常動作モード)である場合を説明する。pチャネル電界効果トランジスタ912とnチャネル電界効果トランジスタ917がオン状態になる。nチャネル電界効果トランジスタ919がオフ状態になる。pチャネル電界効果トランジスタ913がオフ状態になる。pチャネル電界効果トランジスタ931とnチャネル電界効果トランジスタ934がオフ状態になる。
【0091】
フィードバッククロック信号FBCLKの位相が参照クロック信号RCLKの位相より進んでいる場合には、アップ信号XUPがローレベルパルスになり、pチャネル電界効果トランジスタ916がオンする。すると、容量943が充電され、ノードN2の制御電圧Vcが上昇し、出力クロック信号OCLKの周波数が下降し、フィードバッククロック信号FBCLKの位相が遅れる。
【0092】
また、フィードバッククロック信号FBCLKの位相が参照クロック信号RCLKの位相より遅れている場合には、ダウン信号DNがハイレベルパルスになり、nチャネル電界効果トランジスタ921がオン状態になる。すると、容量943が放電し、ノードN2の制御電圧Vcが下降し、出力クロック信号OCLKの周波数が上昇し、フィードバッククロック信号FBCLKの位相が進む。
【0093】
また、フィードバッククロック信号FBCLKの位相が参照クロック信号RCLKの位相と同じ場合には、アップ信号XUPがハイレベルになり、ダウン信号DNがローレベルになり、pチャネル電界効果トランジスタ916とnチャネル電界効果トランジスタ921がオフ状態になる。ノードN2の制御電圧Vcが維持され、出力クロック信号OCLKの周波数が維持され、フィードバッククロック信号FBCLKの位相が維持される。
【0094】
以上のように、チャージポンプ回路212は、フィードバッククロック信号FBCLKの位相と参照クロック信号RCLKの位相との差が小さくなるように、制御電圧Vcを調整する。
【0095】
次に、パワーダウン信号PDが0であり、モード信号MDが1(校正モード)である場合を説明する。pチャネル電界効果トランジスタ912とnチャネル電界効果トランジスタ917がオフ状態になる。nチャネル電界効果トランジスタ919がオン状態になり、nチャネル電界効果トランジスタ918,920及び922がオフ状態になる。pチャネル電界効果トランジスタ913がオン状態になり、pチャネル電界効果トランジスタ914及び915がオフ状態になる。pチャネル電界効果トランジスタ931とnチャネル電界効果トランジスタ934がオン状態になる。固定電圧生成部902は、抵抗932及び933の分圧により、固定の制御電圧Vcを出力する。なお、固定電圧生成部902は、固定の制御電圧Vcとして電源電位を出力してもよい。チャージポンプ部901は、電流が流れず、停止する。
【0096】
図10は、図2の周波数比較器201の構成例を示すブロック図である。周波数比較器201は、カウンタ1001~1003とコントローラ1004を有する。モード信号MDが0から1に変化すると、カウンタ1001~1003とコントローラ1004は、リセットされる。カウンタ1001は、測定期間のカウントを開始する。コントローラ1004は、初期値の補正コードCDを出力する。カウンタ1002は、参照クロック信号RCLKのパルス数のカウントを開始する。カウンタ1003は、フィードバッククロック信号FBCLKのパルス数のカウントを開始する。
【0097】
カウンタ1001は、測定期間が経過すると、コントローラ1004に更新信号を出力する。すると、コントローラ1004は、カウンタ1002によりカウントされた測定期間内の参照クロック信号RCLKのクロック数と、カウンタ1003によりカウントされた測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのクロック数とを比較する。
【0098】
例えば、図3に示すように、固定電流生成部221が、補正コードCDが大きいほど、固定電流の電流量を多くし、出力クロック信号OCLKの周波数を高くする場合を説明する。図11に示すように、コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数が測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数より少ない場合には、補正コードCDを1段階増加させ、出力クロック信号OCLKとフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を上昇させる。また、コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数が測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数より多い場合には、補正コードCDを1段階減少させ、出力クロック信号OCLKとフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を下降させる。また、コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数と測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数とが同じ場合には、補正コードCDを保持し、出力クロック信号OCLKとフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を保持する。
【0099】
その後、コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数と測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数との差が所望の最小値より大きい場合には、カウンタ1001~1003にリセット信号RSTを出力し、カウンタ1001~1003をリセットする。そして、リセット後、カウンタ1001~1003とコントローラ1004は、上記の処理を繰り返す。
【0100】
コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数と測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数との差が所望の最小値に等しいか、又は、所望の最小値より小さい場合には、補正コードCDを保持し、校正モードを終了し、通常動作モードに移行する。通常動作モードでは、コントローラ1004は、上記の保持した補正コードCDを固定電流生成部221に出力する。
【0101】
以上のように、コントローラ1004は、調整部であり、校正モードでは、フィードバッククロック信号FBCLKのパルス数(周波数)と参照クロック信号RCLKのパルス数(周波数)との差が小さくなるように、補正コードCDを調整する。
【0102】
図12は、図10の周波数比較器201の処理方法を示すフローチャートである。周波数比較器201は、例えば、PLL回路111の電源オン時、又は一定時間間隔で、図12の処理を行う。
【0103】
ステップS1201では、内部回路101は、モード信号MDを0から1にし、校正モードに移行する。
【0104】
次に、ステップS1202では、コントローラ1004は、カウンタ1001~1003とコントローラ1004をリセットする。コントローラ1004は、初期値の補正コードCDを出力する。カウンタ1001は、一定期間のカウントを開始する。
【0105】
次に、ステップS1203では、カウンタ1002は、一定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数をカウントする。カウンタ1003は、一定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数をカウントする。
【0106】
次に、ステップS1204では、コントローラ1004は、一定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数と、一定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数とを比較する。コントローラ1004は、一定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数が一定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数より少ない場合には、ステップS1205に進む。また、コントローラ1004は、一定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数が一定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数より多い場合には、ステップS1206に進む。また、コントローラ1004は、一定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数が一定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数と同じ場合には、ステップS1207に進む。
【0107】
ステップS1205では、コントローラ1004は、補正コードCDを1段階増加させ、ステップS1208に進む。
【0108】
ステップS1206では、コントローラ1004は、補正コードCDを1段階減少させ、ステップS1208に進む。
【0109】
ステップS1207では、コントローラ1004は、現在の補正コードCDを保持し、ステップS1208に進む。
【0110】
ステップS1208では、コントローラ1004は、補正コードCDに変化がない場合、補正コードCDの増加から補正コードCDの減少に変化した場合、又は、補正コードCDの減少から補正コードCDの増加に変化した場合には、ステップS1210に進む。また、コントローラ1004は、補正コードCDの増減の方向が変化しない場合、すなわち、補正コードCDに変化があり、かつ、補正コードCDの増加から補正コードCDの減少に変化せず、かつ、補正コードCDの減少から補正コードCDの増加に変化していない場合には、ステップS1209に進む。
【0111】
ステップS1209では、コントローラ1004は、カウンタ1001~1003をリセットし、ステップS1203に戻り、上記の処理を繰り返す。
【0112】
ステップS1210では、コントローラ1004は、補正コードCDを保持する。内部回路101は、モード信号MDを0から1にし、通常動作モードに移行する。通常動作モードでは、コントローラ1004は、その保持した補正コードCDを固定電流生成部221に出力する。
【0113】
次に、固定電流生成部221が、補正コードCDが大きいほど、固定電流の電流量を少なくし、出力クロック信号OCLKの周波数を低くする場合を説明する。コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数が測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数より少ない場合には、補正コードCDを1段階減少させ、出力クロック信号OCLKとフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を上昇させる。また、コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数が測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数より多い場合には、補正コードCDを1段階増加させ、出力クロック信号OCLKとフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を下降させる。また、コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数と測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数とが同じ場合には、補正コードCDを保持し、出力クロック信号OCLKとフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を保持する。
【0114】
その後、コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数と測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数との差が所望の最小値より大きい場合には、カウンタ1001~1003にリセット信号RSTを出力し、カウンタ1001~1003をリセットする。そして、リセット後、カウンタ1001~1003とコントローラ1004は、上記の処理を繰り返す。
【0115】
コントローラ1004は、測定期間内のフィードバッククロック信号FBCLKのパルス数と測定期間内の参照クロック信号RCLKのパルス数との差が所望の最小値に等しいか、又は、所望の最小値より小さい場合には、補正コードCDを保持し、校正モードを終了し、通常動作モードに移行する。通常動作モードでは、コントローラ1004は、上記の保持した補正コードCDを固定電流生成部221に出力する。
【0116】
例えば、コントローラ1004は、補正コードCDに変化がない場合、もしくは、補正コードCDの増加から補正コードCDの減少に変化した場合、又は、補正コードCDの減少から前記補正コードの増加に変化した場合には、補正コードCDを保持し、出力クロック信号OCLKとフィードバッククロック信号FBCLKの周波数を保持する。
【0117】
以上のように、周波数比較器201は、フィードバッククロック信号FBCLKの周波数と参照クロック信号RCLKの周波数との差が小さくなるように、補正コードCDを調整する。固定電流生成部221は、その補正コードCDを基に固定電流を生成するので、製造条件又は使用条件による固定電流の変動を抑制することができる。バッファ223~226は、可変電流生成部222の可変電流及び固定電流生成部221の固定電流の合計の電流量に応じた周波数の出力クロック信号OCLKを生成するので、図4の周波数特性401を安定させることができる。電圧制御発振器203は、図4の周波数特性401の傾きを小さくすることができるので、出力クロック信号OCLKのジッタを低減することができる。
【0118】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0119】
製造条件又は使用条件による固定電流の変動を抑制することで、固定電流の変動に起因する、発振周波数の変動を抑制した上で、可変電流及び固定電流の合計の電流量に応じた周波数の出力クロック信号を生成することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12