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特許7534829通信システム、通信方法、サーバ装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-06
(45)【発行日】2024-08-15
(54)【発明の名称】通信システム、通信方法、サーバ装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/56 20060101AFI20240807BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20240807BHJP
【FI】
H04M3/56 Z
G06Q50/00 300
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023185646
(22)【出願日】2023-10-30
【審査請求日】2023-11-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年9月1日にウェブサイト https://apps.apple.com/jp/app/juke-vox/id6448889618 で発明に関わる通信システム、通信方法、プログラムの一部の機能を公開した。 令和5年9月1日にウェブサイト https://play.google.com/store/apps/details?id=com.tugboat.jukevox で発明に関わる通信システム、通信方法、プログラムの一部の機能を公開した。 令和5年9月1日にウェブサイト https://lp.jukevox.net/ で発明に関わる通信システム、通信方法、プログラムの一部の機能を公開した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517257685
【氏名又は名称】株式会社タグボートデザイン
(74)【代理人】
【識別番号】110002055
【氏名又は名称】弁理士法人iRify国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 建吾
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-168430(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0379705(US,A1)
【文献】特開2003-330586(JP,A)
【文献】特開2000-284879(JP,A)
【文献】特開2015-97009(JP,A)
【文献】音声SNS KODAAMA!(コダーマ)簡単BGM機能と連続再生機能を全てのユーザーに無料公開!,PRTIMES,2021年11月04日,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000009972.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/56
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置からの音声データを含む投稿情報を受け付ける受信部と、
前記投稿情報を記憶する記憶部と、
前記投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で、画面上下方向に時系列に並び、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で公開するように表示データを生成する生成部と、
前記表示データ及び音声データを前記端末装置に送信する送信部と、
前記送信により、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、所定位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す制御部と、を備えた
サーバ装置。
【請求項2】
端末装置とサーバ装置とからなる通信システムにおいて、
前記端末装置は、
前記サーバ装置に音声データを含む投稿情報を送信する第1送信部と、
前記サーバ装置からの表示データ及び音声データを受信する第1受信部と、
前記表示データに基づく表示を行う表示部と、
前記音声データに基づく音声出力を行う音声入出力部と、
前記表示及び音声出力を制御する第1制御部と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記端末装置からの音声データを含む投稿情報を受け付ける第2受信部と、
前記投稿情報を記憶する記憶部と、
前記投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で画面上下方向に時系列に並べ、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で公開するように表示データを生成する生成部と、
前記表示データ及び音声データを前記端末装置に送信する第2送信部と、
前記送信により、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、所定位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す第2制御部と、
を備え、
前記端末装置では、前記表示部により表示されたタイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、中央位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生する
通信システム。
【請求項3】
端末装置とサーバ装置とからなる通信システムによる通信方法において、
前記端末装置では、
第1送信部が、前記サーバ装置に音声データを含む投稿情報を送信し、
前記サーバ装置では、
第2受信部が、前記端末装置からの音声データを含む投稿情報を受け付け、
記憶部が、前記投稿情報を記憶し、
生成部が、前記投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で画面上下方向に時系列に並べ、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で公開するように表示データを生成し、
第2送信部が、前記表示データ及び音声データを前記端末装置に送信し、
第2制御部が、前記送信により、前記端末装置において、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、所定位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促し、
前記端末装置では、
第1受信部が、前記サーバ装置からの表示データ及び音声データを受信し、
表示部が、前記表示データに基づく表示を行い、
音声入出力部が、前記音声データに基づく音声出力を行い、
第1制御部が、前記表示及び音声出力を制御し、
前記端末装置では、前記表示部により表示されたタイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、中央位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生する
通信方法。
【請求項4】
音声データを含む投稿情報を記憶する記憶部を備えたコンピュータを、
端末装置からの前記投稿情報を受け付ける受信部、
前記投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で画面上下方向に時系列に並べ、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で公開するように表示データを生成する生成部、
前記表示データ及び音声データを前記端末装置に送信する送信部、及び
前記送信により、前記端末装置において、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、所定位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す制御部、として機能させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声による投稿を可能とし、ユーザ同士を結び付ける技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS;Social Networking Service)については、ユーザからのテキストデータや画像データ等の投稿を受け付け、それらをグローバルに発信し、ユーザ同士を結び付ける各種プラットフォームが存在する。これら発信されたテキストデータや画像データは、例えば、ユーザのタイムライン上で公表されて、閲覧等が可能となると共に、ユーザは投稿に対して所謂「いいね」を付与することで、その評価をすることも可能となっている。
【0003】
ここで、例えば、特許文献1では、人と人との良好なつながりを構築できる可能を高めるために、サーバが、ユーザが特定の日付の行動予定としてユーザ端末に入力した予定情報を、その日付に対応づけてユーザアカウントごとにデータベースに登録し、日付および行動場所が同一と解される予定情報が複数のユーザアカウントで前記データベースに登録されている場合、当該複数のユーザアカウントに対応するユーザ端末間でのメッセージの授受を仲介するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-97009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ユーザからの音声による投稿を受け付け、それを配信し、ユーザ同士のつながりを強化することは何ら開示されていない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザからの音声による投稿を受け付け、それを配信し、ユーザ同士のつながりを強化する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係るサーバ装置は、端末装置からの音声データを含む投稿情報を受け付ける受信部と、前記投稿情報を記憶する記憶部と、前記投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で、画面上下方向に時系列に並び、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で公開するように表示データを生成する生成部と、前記表示データ及び音声データを前記端末装置に送信する送信部と、前記送信により、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、所定位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す制御部と、を備えた。
【0008】
本発明の他の態様に係る通信システムは、端末装置とサーバ装置とからなる通信システムにおいて、前記端末装置は、前記サーバ装置に音声データを含む投稿情報を送信する第1送信部と、前記サーバ装置からの表示データ及び音声データを受信する第1受信部と、前記表示データに基づく表示を行う表示部と、前記音声データに基づく音声出力を行う音声入出力部と、前記表示及び音声出力を制御する第1制御部と、を備え、前記サーバ装置は、前記端末装置からの音声データを含む投稿情報を受け付ける第2受信部と、前記投稿情報を記憶する記憶部と、前記投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で画面上下方向に時系列に並べ、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で公開するように表示データを生成する生成部と、前記表示データ及び音声データを前記端末装置に送信する第2送信部と、前記送信により、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、所定位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す第2制御部と、を備え、前記端末装置では、前記表示部により表示されたタイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、中央位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生する。
【0009】
本発明の他の態様に係る通信方法は、端末装置とサーバ装置とからなる通信システムによる通信方法において、前記端末装置では、第1送信部が、前記サーバ装置に音声データを含む投稿情報を送信し、前記サーバ装置では、第2受信部が、前記端末装置からの音声データを含む投稿情報を受け付け、記憶部が、前記投稿情報を記憶し、生成部が、前記投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で画面上下方向に時系列に並べ、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で公開するように表示データを生成し、第2送信部が、前記表示データ及び音声データを前記端末装置に送信し、第2制御部が、前記送信により、前記端末装置において、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、所定位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促し、前記端末装置では、第1受信部が、前記サーバ装置からの表示データ及び音声データを受信し、表示部が、前記表示データに基づく表示を行い、音声入出力部が、前記音声データに基づく音声出力を行い、第1制御部が、前記表示及び音声出力を制御し、前記端末装置では、前記表示部により表示されたタイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、中央位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生する。
【0010】
本発明の他の態様に係るプログラムは、音声データを含む投稿情報を記憶する記憶部を備えたコンピュータを、端末装置からの前記投稿情報を受け付ける受信部、前記投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で画面上下方向に時系列に並べ、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で公開するように表示データを生成する生成部、前記表示データ及び音声データを前記端末装置に送信する送信部、及び前記送信により、前記端末装置において、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、所定位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す制御部、として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザからの音声による投稿を受け付け、それを配信し、ユーザ同士のつながりを強化する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの構成図である。
図2図2(a)、図2(b)は、同通信システムのサーバ装置の構成図である。
図3図3は、同通信システムの端末装置の構成図である。
図4図4は、同通信システムによる音声による投稿の受付に関わる処理手順を示すフローチャートである。
図5図5は、同通信システムによる音声再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
図6図6は、端末装置の画面表示例を示す図である。
図7図7は、端末装置の画面表示例を示す図である。
図8図8は、端末装置の画面表示例を示す図である。
図9図9は、端末装置の画面表示例を示す図である。
図10図10は、端末装置の画面表示例を示す図である。
図11図11は、サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1には、本発明の実施形態に係る通信システムの構成を示し説明する。
【0015】
同図に示されるように、本発明の実施形態に係る通信システムは、サーバ装置1と、ユーザの端末装置2とで構成されている。サーバ装置1と端末装置2とは、インターネット等の通信網3を介して無線又は有線で接続されている。なお、端末装置2としては、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ、デスクトップ型パーソナルコンピュータ等、各種のものを採用することができる。
【0016】
このような構成において、サーバ装置1は、ユーザの端末装置2からの音声データによる投稿を受け付け、当該音声データをユーザのアカウントと紐づけて管理すると共に、タイムライン上で、トーク、スレッドとして発信する。ユーザの端末装置2では、タイムライン上のトーク、スレッドの音声を再生することができる。例えば、画面中央に表示されているトーク、スレッドから再生を自動的に開始し、再生が終了すると、タイムライン上の次のトーク、スレッドの再生を開始するようにしてもよい。サーバ装置1が、タイムライン上のトーク、スレッドを、所定期間(例えば、30日)経過すると、自動的にタイムライン上から削除するように管理してもよい。
【0017】
図2(a)、図2(b)には、通信システムのサーバ装置の構成を示し説明する。
【0018】
図2(a)に示されるように、サーバ装置1は、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを有する。制御部11と、通信部12と、記憶部13とは、システムバスを介して通信可能に接続されている。これら構成のほか、キーボードやマウス等の入力部や、各種表示を行う液晶ディスプレイ等の表示部を有してもよい。
【0019】
通信部12は、例えばNIC等により実現されるもので、インターネット等の通信網3と有線又は無線で接続され、ユーザの端末装置2等との間で通信を行う通信インタフェースである。記憶部13は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部11で実行されるプログラムを予め記憶している。また、記憶部13は、ユーザ情報記憶部14、トーク・スレッド記憶部15、タイムライン記憶部16を有する。
【0020】
より詳細には、ユーザ情報記憶部14は、ユーザ登録時に付与されるユーザIDと紐づけて、アカウントネーム、ユーザネーム、メールアドレス、ログインパスワード、プロフィール画像、自己紹介音声データ、自己紹介テキストデータなどのユーザ情報と、投稿テキスト(ハッシュタグ、引用URL等を含む)、いいね記録情報、コメント情報、いいね一覧情報、ブロック情報、フォロワー情報、投稿の音声データ、投稿へのコメントの音声データ等の投稿情報と、を少なくとも記憶している。
【0021】
トーク・スレッド記憶部15は、投稿時に付与されるトークIDと紐づけて、投稿したユーザのユーザID、投稿の音声データ、投稿の日時、いいね情報、投稿へのコメントの音声データ、スレッドID等を記憶している。そして、タイムライン記憶部16は、タイムライン上のトーク、スレッドの序列等を記憶している。
【0022】
制御部11は、CPUやMPU等で実現される。制御部11は、ASICやFPGA等の集積回路で構成される。制御部11は、記憶部13に記憶されているプログラムを読み出し実行することで、受信部11a、管理部11b、検索部11c、生成部11d、送信部11e、及び主制御部11fとして機能する。
【0023】
このような構成において、受信部11aは、ユーザの端末装置2から送信されたユーザ情報や投稿情報を受け付ける。管理部11bは、より詳細には図2(b)に示されるように、ユーザ管理部11b-1、トーク・スレッド管理部11b-2、及びタイムライン管理部11b-3からなる。
【0024】
ユーザ管理部11b-1は、受信部11aが受け付けたユーザ情報を、ユーザ情報記憶部14に記憶し、管理する。より具体的には、ユーザ管理部11b-1は、ユーザ登録時にユーザIDを発行し、ユーザ情報記憶部14にて、ユーザIDと紐づけて、アカウントネーム、ユーザネーム、メールアドレス、ログインパスワード、プロフィール画像、自己紹介音声データ、自己紹介テキストデータなどのユーザ情報と、投稿テキスト(ハッシュタグ、引用URL等を含む)、いいね記録情報、コメント情報、いいね一覧情報、ブロック情報、フォロワー情報、投稿の音声データ、投稿へのコメントの音声データ等の投稿情報と、を少なくとも記憶又は更新し、管理する。
【0025】
トーク・スレッド管理部11b-2は、受信部11aが受け付けた投稿情報を、ユーザ情報記憶部14やトーク・スレッド記憶部15に記憶し、管理する。より具体的には、トーク・スレッド管理部11b-2は、音声データの投稿時にトークIDを発行し、トーク・スレッド記憶部15にて、トークIDと紐づけて、投稿したユーザのユーザID、投稿の音声データ、投稿の日時、いいね情報、投稿へのコメントの音声データ、スレッドID等を記憶し、管理する。
【0026】
そして、タイムライン管理部11b-3は、タイムライン上のトーク、スレッドの序列等を投稿日時等に基づいて管理する。また、タイムライン管理部11b-3は、投稿日時から所定時間(例えば30日)経過したときに、そのトーク、スレッドをタイムラインから削除する。
【0027】
検索部11cは、端末装置2から送られてきたワードに基づき、該当するトーク、スレッドをトーク・スレッド記憶部15より抽出する。生成部11dは、表示データを生成する。送信部11eは、表示データ等を、通信部12を介して、ユーザの端末装置2に送信する。そして、主制御部11fは、ログイン時の認証等、その他の制御を司る。主制御部11fは、送信部11eによる送信により、端末装置2側で、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、中央位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す役割も担う。
【0028】
図3には、通信システムの端末装置の構成を示し説明する。
【0029】
同図に示されるように、端末装置2は、制御部21、通信部22、撮像部23、表示部24、操作部25、音声入出力部25、及び記憶部26を有する。各部21~26は、システムバスを介して通信自在に接続されている。通信部22は、例えば、NIC等により実現されるもので、インターネット等の通信網3と有線又は無線で接続され、サーバ装置1等との間で通信を行う通信インタフェースである。
【0030】
撮像部23は、投稿画像の撮影を行う。表示部24は、液晶ディスプレイ等により実現されるもので、各種表示を行う。操作部25は、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。尚、表示部24と操作部25とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。音声入出力部26は、マイク、スピーカ等により構成されている。記憶部27は、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、または光ディスク装置等で実現され、制御部21で実行されるプログラムを記憶している。
【0031】
制御部21は、CPUやMPU等で実現されるもので、ASICやFPGA等の集積回路で構成されてよい。制御部21は、記憶部27に記憶されているプログラムを読み出し実行することで、送信部21a、表示制御部21b、受信部21c等として機能する。より詳細には、送信部21aは、ユーザ情報や投稿情報等をサーバ装置1に送信する。受信部21cは、サーバ装置1からの表示デー等を受信する。表示制御部21bは、表示データに基づき、表示部24に表示を行う。主制御部21dは、音声データに基づき音声入出力部26より音声の再生を行うなど、その他の制御を司る。
【0032】
以下、図4のフローチャートを参照して、通信システムによる音声による投稿の受付に関わる処理手順を説明する。
【0033】
この処理を開始すると、端末装置2は、主制御部21dの制御の下、送信部21aがログイン要求をサーバ装置1に対して送信する(S1)。すると、サーバ装置1では、受信部11aが、このログイン要求を受け付け(S2)、主制御部11fによる所定の認証が行われ(S3)、認証成立の場合、生成部11dが表示データを生成し、送信部11eが表示データを端末装置2に送信する(S4)。
【0034】
端末装置2では、受信部21cが表示データを受信すると、表示制御部21bの制御の下、表示部24に当該表示データに基づく表示がなされる(S5)。その表示の様子は、例えば図6に示される通りである。図6に示されるように、タイムライン上にトーク、スレッドが表示され、表示画面の中央に位置するトーク、スレッドの音声データが自動的に再生される。トーク、スレッドの表示領域101では、左端領域101aにトーク、スレッド主のプロフィール画像が表示され、その左隣上方領域101bにはトーク、スレッド主のアカウント名が表示される。領域101の右上方領域101cには投稿の日時が表示され、中央領域101dには、トーク、スレッドのタイトル、ハッシュタグ、引用URL等が表示される。領域101dの下方には、いいねボタン101f、コメントボタン101g、共有ボタン101hが表示され、それぞれいいねしている人数、コメント数、共有者数等も併せて表示される。そして、プロフィール画像の表示領域101aの左上にはフォローボタンも表示される。
【0035】
この例では、表示部24に、画面上下方向に時系列にトーク、スレッドが並ぶタイムライン上で、中央のトーク、スレッドの表示領域が最も大きく、中央から上方向及び下方向にいくにしたがって表示領域が段階的に小さくなる態様で表示がなされる。換言すれば奥行のある中でのトーク、スレッドに係る各表示領域の回転、切替えをユーザに視認させる表示態様となっている。
【0036】
ユーザが新たに音声データによる新規投稿を行う場合には、図7に示されるような画面200に切り替える。この画面200では、ゲージ200b、200cを操作することで録音のテンポ(話す速度)、ピッチ(声の高さ)を調整できるようになっている。ユーザは録音ボタン200aをタップして、端末装置2の音声入出力部26より音声入力を行った後、テンポ、ピッチを調整する(S6)。そして、画面200の次へボタン200dをタップして画面を切り替えて、タイトル、ハッシュタグ等のテキスト入力を行い(S7)、引用URL等がある場合にはリンクの貼り付けを行う(S8)。そして、送信部21aは、これらデータをサーバ装置1に送信する(S9)。
【0037】
サーバ装置1は、端末装置2からの投稿情報を受信部11aが受け付け(S10)、ユーザ管理部11b-1が、ユーザ情報記憶部14に記憶すると共に、トーク・スレッド管理部11b-2が、トーク・スレッド記憶部15に記憶し、更にタイムライン管理部11b-3が、タイムライン記憶部16の情報を更新する(S11)。以上で、音声投稿等に関わる一連の処理を終了する。
【0038】
次に、図5のフローチャートを参照して、通信システムによる音声再生に係る処理手順を説明する。
【0039】
この処理を開始すると、端末装置2は、主制御部21dの制御の下、送信部21aがログイン要求をサーバ装置1に対して送信する(S21)。すると、サーバ装置1では、受信部11aが、このログイン要求を受け付け(S22)、主制御部11fによる所定の認証が行われ(S23)、認証成立の場合、生成部11dが表示データを生成し、送信部11eが表示データを端末装置2に送信する(S24)。
【0040】
端末装置2では、受信部21cが表示データを受信すると、表示制御部21bの制御の下、表示部24に当該表示データに基づく表示がなされる(S25)。その表示の様子は例えば先に図6にした通りである。このタイムラインの中で、再生を所望とするトーク、スレッドが選択されると、図8に示されるような画面に切り替わりる。図8の画面300では、ユーザにより選択されたスレッドの詳細な内容が表示され、コメントボタン300aをタップすることで、コメントを音声又はテキストで追加するとも可能となっている。端末装置2は、送信部21aが音声の再生要求をサーバ装置1に送信する(S26)。
【0041】
サーバ装置1では、受信部11aが、音声の再生要求を受け付け(S27)、トーク・スレッド管理部11b-2が、トーク・スレッド記憶部15より音声データを読み出し、送信部11eが、当該音声データを端末装置2に送信する(S28)。端末装置2では、受信部21cが音声データを受信し(S29)、主制御部21dが、音声データに基づく音声の再生を音声入出力部26より行う(S30)。以上で、音声再生等に係る一連の処理を終了する。
【0042】
以上の他、端末装置2では、図9に示されるような画面も表示可能であり、画面400では、自分のアカウントだけでなく、他のユーザについてもフォロー/フォロワーの状態を確認することができる。また、ユーザは、気になるワードで検索をすることも可能となっており、その検索結果は、例えば図10に示されるような画面で表示される。画面500では、タイムラインと同様、自動(又は手動)で音声の再生が行われる。新着順、ランキング、ユーザ別表示と、タブ500a~500cの選択により表示を切り替えることも可能となっている。
【0043】
図6には、サーバ装置のハードウェア構成を示し説明する。
【0044】
同図に示されるように、サーバ装置1は、RAM104、ROM103、HDD102を備えている。これらは、記憶部13に相当するものである。更に、CPU101を備えている。これは、ROM103等のプログラムを読み出し、実行することで、制御部11として機能するものである。このほか、通信部12に相当する通信I/F105や、外部I/F106を備えている。
【0045】
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、端末装置からの音声データを含む投稿情報を受け付ける受信部11aと、投稿情報を記憶する記憶部13と、投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で公開するように表示データを生成する生成部11dと、表示データ及び音声データを端末装置に送信する送信部11eと、この送信により、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、中央位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す主制御部11fと、を備えたサーバ装置1が提供される。従って、ユーザからの音声による投稿を受け付け、それを配信し、ユーザ同士のつながりを強化することができる。
【0046】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0047】
例えば、表示態様は、上述したものには限定されず、再生中のトーク、アイコンの表示領域をハイライト表示するなど、各種のものを採用することができる。
【符号の説明】
【0048】
1…サーバ装置、2…端末装置、3…通信網、11…制御部、11a…受信部、11b…管理部、11b-1…ユーザ管理部、11b-2…トーク・スレッド管理部、11b-3…タイムライン管理部、11c…検索部、11d…生成部、11e…生成部、11f…送信部、11g…主制御部、12…通信部、13…記憶部、14…ユーザ情報記憶部、15…トーク・スレッド記憶部、16…タイムライン記憶部、21…制御部、21a…送信部、21b…表示制御部、21c…受信部、21d…主制御部、22…通信部、23…撮像部、24…表示部、25…操作部、26…音声入出力部、27…記憶部。
【要約】
【課題】ユーザからの音声による投稿を受け付け、それを配信し、ユーザ同士のつながりを強化すること。
【解決手段】本発明は、端末装置からの音声データを含む投稿情報を受け付ける受信部11aと、投稿情報を記憶する記憶部13と、投稿情報をトーク、又はスレッドとして、タイムライン上で公開するように表示データを生成する生成部11dと、表示データ及び音声データを端末装置に送信する送信部11eと、送信により、タイムライン上に時系列にトーク、又はスレッドが並び、中央位置のトーク、又はスレッドに関わるトーク、スレッドに係る音声データを自動再生するように促す主制御部11fとを備えたサーバ装置である。
【選択図】図2
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