(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-06
(45)【発行日】2024-08-15
(54)【発明の名称】受発注管理装置、受発注管理方法、及び受発注管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240807BHJP
【FI】
G06Q30/06
(21)【出願番号】P 2021007566
(22)【出願日】2021-01-20
【審査請求日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】P 2020046496
(32)【優先日】2020-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古田 剛史
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 梓
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-072984(JP,A)
【文献】特開2017-182448(JP,A)
【文献】特開2019-109784(JP,A)
【文献】特開2017-016383(JP,A)
【文献】特開2000-246603(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた受発注管理装置であって、
前記制御部は、
受注識別情報、取引先、商品、受注数、希望納期、納入先に対する回答納期のデータを含む受注情報と、
発注識別情報、仕入先、商品、発注数のデータを含む発注情報と、
受注情報と発注情報を紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するためのテーブルと、
取引先と、倉庫と、商品と、リードタイムとを関連づけて登録したマスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記受注情報を登録する受注入力手段と、
前記発注情報を登録する発注入力手段と、
受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を登録する紐付入力手段と、
を備え、
前記受注入力手段は、前記発注入力手段で前記仕入先からの回答納期が登録された場合に、当該仕入先からの回答納期に基づいて、前記テーブルで発注識別情報に紐づく受注識別情報について、前記マスタを参照して、取引先に対する回答納期を前記受注情報に登録し、
前記制御部は、さらに、
前記発注入力手段で前記仕入先からの回答納期が変更された場合に、照会画面上で、前記テーブルで発注識別情報に紐づく受注識別情報について、取引先に対する納期の遅延を判定し、その際、取引先への回答納期-前記マスタの対応するリードタイム<仕入先からの回答納期である場合に、納期の遅延であると判定する紐付状況照会手段を備えたことを特徴とする受発注管理装置。
【請求項2】
前記商品は、希少品又は発注後の納期の長い商品であることを特徴とする請求項1に記載の受発注管理装置。
【請求項3】
制御部を備えた情報処理装置が実行する受発注管理方法であって、
前記制御部は、
受注識別情報、取引先、商品、受注数、希望納期、納入先に対する回答納期のデータを含む受注情報と、
発注識別情報、仕入先、商品、発注数のデータを含む発注情報と、
受注情報と発注情報を紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するためのテーブルと、
取引先と、倉庫と、商品と、リードタイムとを関連づけて登録したマスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
前記受注情報を登録する受注入力工程と、
前記発注情報を登録する発注入力工程と、
受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を登録する紐付入力工程と、
を含み、
前記受注入力工程では、前記発注入力
工程で前記仕入先からの回答納期が登録された場合に、当該仕入先からの回答納期に基づいて、前記テーブルで発注識別情報に紐づく受注識別情報について、前記マスタを参照して、取引先に対する回答納期を前記受注情報に登録し、
さらに、前記制御部において実行される、
前記発注入力工程で前記仕入先からの回答納期が変更された場合に、照会画面上で、前記テーブルで発注識別情報に紐づく受注識別情報について、取引先に対する納期の遅延を判定し、その際、取引先への回答納期-前記マスタの対応するリードタイム<仕入先からの回答納期である場合に、納期の遅延であると判定する紐付状況照会工程を含むことを特徴とする受発注管理方法。
【請求項4】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための受発注管理プログラムであって、
前記制御部は、
受注識別情報、取引先、商品、受注数、希望納期、納入先に対する回答納期のデータを含む受注情報と、
発注識別情報、仕入先、商品、発注数のデータを含む発注情報と、
受注情報と発注情報を紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するためのテーブルと、
取引先と、倉庫と、商品と、リードタイムとを関連づけて登録したマスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部に、
前記受注情報を登録する受注入力工程と、
前記発注情報を登録する発注入力工程と、
受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を登録する紐付入力工程と、
を実行させるための受発注管理プログラムであり、
前記受注入力工程では、前記発注入力
工程で前記仕入先からの回答納期が登録された場合に、当該仕入先からの回答納期に基づいて、前記テーブルで発注識別情報に紐づく受注識別情報について、前記マスタを参照して、取引先に対する回答納期を前記受注情報に登録し、
さらに、前記制御部に、
前記発注入力工程で前記仕入先からの回答納期が変更された場合に、照会画面上で、前記テーブルで発注識別情報に紐づく受注識別情報について、取引先に対する納期の遅延を判定し、その際、取引先への回答納期-前記マスタの対応するリードタイム<仕入先からの回答納期である場合に、納期の遅延であると判定する紐付状況照会工程を実行させるための受発注管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受発注管理装置、受発注管理方法、及び受発注管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、得意先から商品の受注を受けた場合に、仕入先に当該商品を発注して当該商品が入荷後に得意先に商品を納入する業界がある。この場合、得意先に受注した商品の納期回答を行う必要がある。受注と発注を管理するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、取引先からの受注情報と仕入先への発注情報を紐付けて管理することで、得意先へタイムリーな納期回答を行うことに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、取引先からの受注情報と仕入先への発注情報を紐付けて管理することで、取引先へタイムリーな納期回答を行うことが可能な受発注管理装置、受発注管理方法、及び受発注管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた受発注管理装置であって、前記制御部は、受注識別情報(例えば、受注番号、又は、受注番号及び受注行番号)、取引先(例えば、得意先、納入先、又は、取引先及び納入先のコード及び/又は名称)、商品(商品コード及び/又は商品名)、受注数、希望納期、取引先に対する回答納期のデータを含む受注情報と、発注識別情報(例えば、発注番号、又は、発注番号及び発注行番号)、仕入先(仕入先コード及び/又は仕入先名)、商品、発注数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するためのテーブルにアクセス可能に構成されており、前記受注情報を登録する受注入力手段と、前記発注情報を登録する発注入力手段と、受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を登録する紐付入力手段と、を備え、前記受注入力手段は、前記発注入力手段で前記仕入先からの回答納期が登録された場合に、当該仕入先からの回答納期に基づいて取引先に対する回答納期を前記受注情報に登録することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、取引先と、倉庫と、商品と、リードタイムとを関連づけて登録したマスタにアクセス可能に構成されており、前記受注入力手段は、前記発注入力手段で前記仕入先からの回答納期が登録された場合に、当該仕入先からの回答納期に基づいて、前記マスタを参照して、仕入先に対する回答納期を前記受注情報に登録することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、前記発注入力手段で前記仕入先からの回答納期が変更された場合に、照会画面上で取引先に対する納期の遅延をチェックする紐付状況照会手段を備えることにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記紐付状況照会手段は、前記発注入力手段で前記発注情報の前記仕入先からの回答納期が変更された場合に、取引先への回答納期-前記マスタの対応するリードタイム<仕入先からの回答納期である場合に、納期の遅延であると判定してもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記商品は、希少品又は発注後の納期の長い商品であることにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための受発注管理方法であって、前記制御部は、受注識別情報、取引先、商品、受注数、希望納期、納入先に対する回答納期のデータを含む受注情報と、発注識別情報、取引先、商品、発注数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するためのテーブルにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、前記受注情報を登録する受注入力工程と、前記発注情報を登録する発注入力工程と、
受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を登録する紐付入力工程と、を含み、前記受注入力工程では、前記発注入力工程で仕入先からの回答納期が登録された場合に、当該仕入先からの回答納期に基づいて取引先に対する回答納期を前記受注情報に登録することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための受発注管理プログラムであって、前記制御部は、受注識別情報、取引先、商品、受注数、希望納期、納入先に対する回答納期のデータを含む受注情報と、発注識別情報、仕入先、商品、発注数のデータを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するためのテーブルにアクセス可能に構成されており、前記制御部において、前記受注情報を登録する受注入力工程と、前記発注情報を登録する発注入力工程と、受注及び発注が行われた場合に、前記紐付情報を登録する紐付入力工程と、を実行するためのプログラムであり、前記受注入力工程では、前記発注入力工程で前記仕入先からの回答納期が登録された場合に、当該仕入先からの回答納期に基づいて取引先に対する回答納期を前記受注情報に登録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、取引先からの受注情報と仕入先への発注情報を紐付けて管理することで、仕入先へタイムリーな納期回答を行うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本実施の形態に係る受発注管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、倉庫納入先別リードタイム情報、受注情報、発注情報、紐付情報、発注納期回答情報の構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。
【
図4】
図4は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図5】
図5は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図9】
図9は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
【
図10】
図10は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図11】
図11は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
【
図12】
図12は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図13】
図13は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図14】
図14は、本実施の形態に係る受発注管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
例えば、得意先から商品の受注を受けた場合に、仕入先に当該商品を発注して当該商品が入荷後に得意先に商品を納入する業界がある。この場合、得意先に受注した商品の納期回答を行う必要がある。
【0017】
しかしながら、従来、受注と発注が紐付いていないため、仕入先からの納期回答変更について影響する受注と得意先をタイムリーに把握することができなかった。
【0018】
そこで、本実施の形態では、得意先からの受注情報と仕入先への発注情報を紐付けて管理することで、得意先へタイムリーな納期回答を行うことが可能なシステムを構築した。
【0019】
具体的には、本実施の形態では、受注と発注を紐付けして管理を行い、仕入先からの納期回答に基づいて得意先への納期回答を作成することで、仕入先からの納期回答を元にタイムリーに得意先に納期の回答を行う。また、本実施の形態では、紐付状況照会画面上で仕入先からの納期回答とリードタイムを加味した得意先への納期回答の相違を確認することで、仕入先からの納期回答変更時に得意先への回答との相違を発見し訂正する。
【0020】
これにより、仕入先からの納期回答を元にタイムリーに得意先に納期の回答を行うことができ、また、仕入先からの納期回答の変更による納期遅延を察知し、納期遅延を得意先に連絡する等の対応が可能となり、トラブルを未然に防ぐことができる。
【0021】
本実施の形態に係る受発注管理装置は、希少品や納期の長い商品を扱う業界において有効であり、例えば、電子部品メーカーの特約店等において利用価値が高い。
【0022】
[2.構成]
図1を参照して、本実施の形態に係る受発注管理装置の一例について説明する。
図1は、本実施の形態に係る受発注管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
受発注管理装置100は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、受発注管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
図1において、受発注管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。受発注管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、受発注管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、受発注管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。
【0027】
記憶部106は、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aと、受注情報テーブル106bと、発注情報テーブル106cと、紐付情報テーブル106dと、発注納期回答情報テーブル106eと、を備えている。
図2は、倉庫納入先別リードタイム情報、受注情報、発注情報、紐付情報、発注納期回答情報の構成例を示す図である。
【0028】
倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aは、倉庫納入先別リードタイム情報を格納するためのマスタである。倉庫納入先別リードタイム情報は、例えば、
図2に示すように、得意先コード、納入先コード、倉庫コード、商品コード、出荷に必要なリードタイム等のデータを含んでいてもよい。
【0029】
受注情報テーブル106bは、受注情報を格納するためのテーブルである。受注情報は、例えば、
図2に示すように、受注番号、受注行番号、得意先コード、納入先コード、倉庫コード、商品コード、希望納期、取引先への回答納期(納期の回答)、受注数、在庫引当数等のデータを含んでいてもよい。
【0030】
発注情報テーブル106cは、発注情報を格納するためのテーブルである。発注情報は、例えば、
図2に示すように、発注番号、発注行番号、仕入先コード、商品コード、入荷予定日、発注数等のデータを含んでいてもよい。
【0031】
紐付情報テーブル106dは、紐付情報を格納するためのテーブルである。紐付情報は、例えば、
図2に示すように、受注番号、受注行番号、発注番号、発注行番号、紐付数等のデータを含んでいてもよい。
【0032】
発注納期回答情報テーブル106eは、発注納期回答情報を格納するためのテーブルである。発注納期回答情報は、例えば、
図2に示すように、発注番号、発注行番号、発注回答行番号、回答納期、回答数等のデータを含んでいてもよい。
【0033】
倉庫納入先別リードタイム情報と受注情報は、得意先コード及び/又は納入先コードと、商品コードで紐付けされている。受注情報と紐付情報は、受注番号及び受注行番号で紐付けられる。発注情報と紐付情報は、発注番号及び発注行番号で紐付けられる。発注情報と発注納期回答情報は、発注番号及び発注行番号で紐付けされている。
【0034】
図1に戻り、制御部102は、受発注管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0035】
制御部102は、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106a、受注情報テーブル106b、発注情報テーブル106c、紐付情報テーブル106d、発注納期回答情報テーブル106e等にアクセス可能に構成されている。なお、ここでは、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106a、受注情報テーブル106b、発注情報テーブル106c、紐付情報テーブル106d、発注納期回答情報テーブル106eを、受発注管理装置100内の記憶部106に格納する構成(ローカル構成)としているが、受発注管理装置100の外部(例えば、サーバ200等)に格納する構成(リモート構成)としてもよい。
【0036】
制御部102は、機能概念的に、受注入力部102aと、発注入力部102bと、紐付入力部102cと、紐付状況照会部102dと、画面表示制御部102eと、マスタメンテ部102fと、を備えている。
【0037】
受注入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、受注情報の入力を行って、受注情報テーブル106bに格納する。また、受注入力部102aは、発注入力部102bで仕入先からの回答納期(発注納期回答情報)が登録された場合に、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aを参照して、当該仕入先からの回答納期に基づいて受注情報の取引先に対する回答納期を登録(更新)する。
【0038】
発注入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、発注情報の入力を行って、発注情報テーブル106cに格納する。また、発注入力部102bは、例えば、仕入先からの納期の回答があった場合に、発注番号、発注行番号、発注回答行番号、回答納期、回答数等のデータを含む発注納期回答情報を発注納期回答情報テーブル106eに登録する。
【0039】
紐付入力部102cは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、発注情報と受注情報を紐付けて管理するための紐付情報を入力して紐付情報テーブル106dに格納する。また、紐付入力部102cは、紐付情報テーブル106dに格納した紐付情報を更新する。
【0040】
紐付状況照会部102dは、例えば、モニタ114に表示される紐付状況照会画面(例えば、
図5参照)上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、例えば、発注入力部102bで発注情報の仕入先からの回答納期が変更された場合等に、取引先に対する納期の遅延をチェックする。この場合、取引先への回答納期-倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aの対応するリードタイム<仕入先からの回答納期である場合に、納期の遅延であると判定してもよい。
【0041】
画面表示制御部102eは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、入力画面、紐付状況照会画面、マスタメンテ画面)の表示及びその入力を制御する。
【0042】
マスタメンテ部102fは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aに対するデータの入力・追加・変更等の編集を行うためのものである。
【0043】
[3.具体例]
本実施の形態に係る受発注管理装置100の処理の具体例について、
図1~
図14を参照して説明する。
図3は、本実施の形態に係る受発注管理装置100の制御部102の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。
【0044】
図3を参照して、本実施の形態に係る受発注管理装置100の全体の処理の流れを説明する。
図3において、受注入力部102aは、受注入力処理を実行する(ステップS1)。具体的には、受注入力処理では、受注入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の受注入力画面上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、受注情報の入力を行って、受注情報テーブル106bに格納する。また、受注入力部102aは、発注入力部102bで仕入先からの回答納期が登録された場合に、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aを参照して、当該仕入先からの回答納期に基づいて受注情報の取引先に対する回答納期を登録(更新)する。回答納期が登録された場合は、取引先に回答納期を連絡する。
【0045】
発注入力部102bは、発注入力処理を実行する(ステップS2)。具体的には、発注入力処理では、発注入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、発注情報の入力を行って、発注情報テーブル106cに格納する。また、発注入力部102bは、例えば、仕入先からの納期の回答があった場合に、発注納期回答情報を発注納期回答情報テーブル106eに登録する。発注入力部102bは、例えば、仕入先からの納期の変更があった場合は、発注納期回答情報の回答納期を変更する。
【0046】
紐付入力部102cは、紐付入力処理を実行する(ステップS3)。具体的には、紐付入力処理では、紐付入力部102cは、例えば、モニタ114に表示される入力画面上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、受注と発注を紐付けるための紐付情報を入力して、紐付情報を紐付情報テーブル106dに格納する。
【0047】
紐付状況照会部102dは、紐付状況照会処理を実行する(ステップS4)。具体的には、紐付状況照会処理では、例えば、モニタ114に表示される紐付状況照会画面上でのオペレータによる入力装置112の操作に応じて、例えば、発注入力部102bで発注情報の仕入先からの回答納期が変更された場合等に、取引先に対する納期の遅延をチェックする。この場合、取引先への回答納期-倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aの対応するリードタイム<仕入先からの回答納期である場合に、納期の遅延であると判定してもよい。納期の遅延と判定された場合は、納期が遅れる旨を取引先に連絡する。
【0048】
図4~14を参照して、受発注管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
図4~
図14は、受発注管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
【0049】
(1)受注情報、発注情報、紐付情報をテーブルに登録する。
受注情報テーブル106bには、例えば、
図4(A)に示すような受注情報が登録される。
図4(A)に示す受注情報の例では、1行目は、受注番号「J001」、受注行番号「1」、納入先コード「A001 △△物産」、商品コード「12345 仕入商品A」、希望納期「2019/2/15」、受注数「800」、在庫引当数「0」、2行目は、受注番号「J002」、受注行番号「1」、納入先コード「B002 ××商事」、商品コード「12345 仕入商品A」、希望納期「2019/2/12」、受注数「1000」、在庫引当数「0」、3行目は、受注番号「J003」、受注行番号「1」、納入先コード「A001 △△物産」、商品コード「12345 仕入商品A」、希望納期「2019/2/25」、受注数「1000」、在庫引当数「0」となっている。納入先への回答納期は、仕入先からの回答納期が登録された際に登録する。
【0050】
発注情報テーブル106cには、例えば、
図4(B)に示すような発注情報が登録される。
図4(B)に示す発注情報の例では、1行目は、発注番号「H001」、発注行番号「1」、仕入先コード「S001 〇〇食品」、商品コード「12345 仕入商品A」、入荷予定日「2019/2/10」、発注数「1000」、2行目は、発注番号「H002」、発注行番号「1」、仕入先コード「S001 〇〇食品」、商品コード「12345 仕入商品A」、入荷予定日「2019/2/20」、発注数「2000」となっている。
【0051】
紐付情報テーブル106dには、例えば、
図4(C)に示すような紐付情報が登録される。ここでは、例えば、発注番号「H001」の発注数「1000」個のうち、「800」個を受注番号「J001」に紐付け、「200」個を受注番号「J002」に紐付ける。また、発注番号「H002」の発注数「2000」個のうち、「800」個を受注番号「J002」に紐付け、「1000」個を受注番号「J003」に紐付ける。
【0052】
図4(C)に示す紐付情報の例では、1行目は、受注番号「J001」、受注行番号「1」、発注番号「H001」、発注行番号「1」、紐付数「800」、2行目は、受注番号「J002」、受注行番号「1」、発注番号「H001」、発注行番号「1」、紐付数「200」、3行目は、受注番号「J002」、受注行番号「1」、発注番号「H002」、発注行番号「1」、紐付数「800」、4行目は、受注番号「J003」、受注行番号「1」、発注番号「H002」、発注行番号「1」、紐付数「1000」となっている。
【0053】
(2)
図5は紐付状況照会画面のイメージの一例を示す図である。
図5に示す紐付状況照会画面の例では、得意先、納入先、商品、受注日、出荷日、納期等の抽出条件を入力するためのヘッダエリアと、受注情報テーブル106b、発注情報テーブル106c、紐付情報テーブル106d、発注納期回答情報テーブル106eからヘッダエリアで設定される抽出条件に該当するデータが抽出されて表示される明細表示エリアと、納期遅延チェックボックス等を備えている。
【0054】
明細表示エリアには、受注番号、納入先コード、商品コード、希望納期、納入先への回答納期、受注数、発注番号、仕入先コード、入荷予定日、発注数、仕入先からの回答納期、紐付数等のデータが表示される。
【0055】
納期遅延チェックボックスは、回答納期遅れのデータをチェックするためのものである。納期遅延チェックのボックスがチェックされると、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aと、受注情報テーブル106bと、発注情報テーブル106cと、紐付情報テーブル106dと、発注納期回答情報テーブル106eを参照して、納期遅延をチェックし、納期が遅延するデータが抽出されて明細表示エリアに抽出されて表示される。具体的には、納入先への回答納期-倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aに対応するリードタイム<仕入先からの回答納期に該当するデータが納期遅延として抽出されて表示される。
【0056】
図5に示す例は、
図4(A)~(C)の受注情報、発注情報、紐付情報が登録されている場合の明細表示エリアの表示例を示している。
【0057】
(3)仕入先から納期回答があった場合は、発注納期回答情報を発注納期回答情報テーブル106eに登録する。例えば、
図6(A)に示すような発注納期回答情報が発注納期回答情報テーブル106eに登録される。
図6(A)に示す発注納期回答情報の例では、1行目は、発注番号「H001」、発注行番号「1」、発注回答行番号「1」、仕入先からの回答納期「2019/2/10」、回答数「1000」、2行目は、発注番号「H002」、発注行番号「1」、発注回答行番号「1」、仕入先からの回答納期「2019/2/20」、回答数「2000」となっている。
【0058】
図6(B)は、倉庫納入先別リードタイム情報のデータ例を示す図である。
図6(B)に示す倉庫納入先別リードタイム情報の例では、1行目は、納入先コード「A001 △△物産」、倉庫コード「100 東京倉庫」、商品コード「12345 仕入商品A」、リードタイム「2日」、2行目は、納入先「B002 ××商事」、倉庫コード「100 東京倉庫」、商品コード「12345 仕入商品A」、リードタイム「1日」となっている。
【0059】
(4)
図7は、
図6(A)の発注納期回答情報が登録された場合の紐付状況照会画面の表示例を示している。明細表示エリアでは、仕入先からの回答納期が表示されている。
【0060】
(5)仕入先からの回答納期に基づいて、受注情報に納入先への回答納期を登録する。
例えば、
図8に示すように、1行目の受注番号「J001」については、希望納期「2019/2/15」であり、仕入先からの回答納期が「2019/2/10」であり、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aを参照すると、得意先「A001 △△物産」及び商品「12345 仕入商品A」のリードタイムは「2日」であり、希望納期に間に合うので、得意先への回答納期として、希望納期である「2019/2/15」を登録する。
【0061】
2行目の受注番号「J002」については、希望納期「2019/2/12」であるが、仕入先からの回答納期が「2019/2/20」であり、希望納期に間に合わない。
倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aを参照すると、得意先「B002 ××商事」及び商品「12345 仕入商品A」のリードタイムは「1日」であるので、得意先への回答納期として、仕入先からの回答納期「2019/2/20」+リードタイム「1日」である「2019/2/21」を登録する。この場合、納入先に希望納期から遅れる旨を連絡する。
【0062】
3行目の受注番号「J003」については、希望納期「2019/2/25」であり、仕入先からの回答納期が「2019/2/20」、リードタイムが「2日」であり、希望納期に間に合うので、納入先への回答納期として、希望納期である「2019/2/25」を登録する。
【0063】
(6)
図9は、
図8の受注情報の得意先への回答納期が登録された場合の紐付状況照会画面の表示例を示している。明細表示エリアでは、納入先からの回答納期が表示されている。
【0064】
(7)仕入先から納期回答が変更された場合は、発注納期回答情報を変更する。
例えば、発注番号「H002」の回答納期「2019/2/20」が「2019/2/21」に変更された場合は、
図10の発注納期回答情報に示すように、発注番号「H002」の回答納期を「2019/2/21」に変更する。
【0065】
(8)
図11は、
図10のように発注納期回答情報の仕入先からの回答納期が変更された場合の表示例を示している。明細表示エリアでは、仕入先からの回答納期が変更されている。
【0066】
(9)
図12は、紐付状況照会画面での納期遅延チェックを説明するための図である。
図12に示すように、納期遅延チェックのボックスがチェックされると、倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aと、受注情報テーブル106bと、発注情報テーブル106cと、紐付情報テーブル106dと、発注納期回答情報テーブル106eを参照して、納期遅延をチェックし、納期が遅延するデータが抽出されて明細表示エリアに表示される。具体的には、納入先への回答納期-倉庫納入先別リードタイム情報マスタ106aに対応するリードタイム<仕入先からの回答納期の場合に納期遅延と判定する。
【0067】
図12に示す例では、受注番号「J002」については、納入先への回答納期「2019/2/21」-リードタイム「2日」<仕入先からの回答納期「2019/2/21」となるので、納期遅延と判定されて、明細表示エリアに表示される。この場合、納入先に納期が遅れる旨を連絡する。
【0068】
(10)仕入先から納期回答が変更された場合(他の変更例)は、発注納期回答情報を変更する。
例えば、発注番号「H002」の回答納期「2019/2/20」が、発注数「2000」個のうち、発注数「500」個が「2019/2/21」に、発注数「1500個」が「2019/2/25」に変更された場合は、仕入先からの回答が分かれているので、発注回答行番号「2」の行を追加して、
図13に示すように、発注納期回答情報を変更する。
図13に示す例では、2行目は、発注番号「H002」、発注行番号「1」、発注回答行番号「1」、回答納期「2019/2/21」、回答数「500」、3行目は、発注番号「H002」、発注行番号「1」、発注回答行番号「2」、回答納期「2019/2/25」、回答数「1500」に変更される。
【0069】
(11)
図14は、
図13のように発注納期回答情報の仕入先からの回答納期が変更された場合の表示例を示している。明細表示エリアでは、仕入先からの回答納期が変更されている。
図14において、受注情報「J002」の受注分は回答が分かれているので、仕入先からの回答納期も分けて表示される。
【0070】
以上説明したように、本実施の形態によれば、受注識別情報、取引先、商品、受注数、希望納期、納入先に対する回答納期のデータを含む受注情報と、発注識別情報、仕入先、商品、発注数データを含む発注情報とを紐付けて管理するためのものであり、少なくとも、受注識別情報、発注識別情報、及び、受注数に対する発注数の紐付数のデータを含む紐付情報を登録するための紐付情報テーブル106dと、受注情報を受注情報テーブル106bに登録する受注入力部102aと、発注情報を発注情報テーブル106cに登録する発注入力部102bと、受注及び発注が行われた場合に、紐付情報を紐付情報テーブル106dに登録する紐付入力部102cと、を備え、受注入力部102aは、発注入力部102bで仕入先からの回答納期(発注納期回答情報)が発注納期回答情報テーブル106eに登録された場合に、当該仕入先からの回答納期に基づいて取引先に対する回答納期を受注情報に登録することとしたので、取引先からの受注情報と仕入先への発注情報を紐付けて管理することで、取引先へタイムリーな納期回答を行うことが可能となる。
【0071】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0072】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0073】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0074】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0075】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0076】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0077】
また、受発注管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0078】
例えば、受発注管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて受発注管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
【0079】
また、このコンピュータプログラムは、受発注管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0080】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0081】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0082】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0083】
また、受発注管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、受発注管理装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0084】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0085】
100 受発注管理装置
102 制御部
102a 受注入力部
102b 発注入力部
102c 紐付入力部
102d 紐付状況照会部
102e 画面表示制御部
102f マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 倉庫納入先別リードタイム情報マスタ
106b 受注情報テーブル
106c 発注情報テーブル
106d 紐付情報テーブル
106e 発注納期回答情報テーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク