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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-06
(45)【発行日】2024-08-15
(54)【発明の名称】蓄電デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/533 20210101AFI20240807BHJP
   H01M 50/54 20210101ALI20240807BHJP
   H01M 50/55 20210101ALI20240807BHJP
   H01M 10/04 20060101ALI20240807BHJP
   H01M 10/0585 20100101ALI20240807BHJP
   H01M 50/176 20210101ALI20240807BHJP
【FI】
H01M50/533
H01M50/54
H01M50/55 101
H01M10/04 Z
H01M10/0585
H01M50/176
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022054448
(22)【出願日】2022-03-29
(65)【公開番号】P2023146969
(43)【公開日】2023-10-12
【審査請求日】2023-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】520184767
【氏名又は名称】プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡部 大樹
【審査官】松嶋 秀忠
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-226197(JP,A)
【文献】特開2016-195015(JP,A)
【文献】特開平05-121064(JP,A)
【文献】特開2012-014935(JP,A)
【文献】国際公開第2014/054733(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/10-198
H01M 50/50-598
H01M 10/04-39
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極板本体とこの電極板本体から突出した電極タブとを含む電極板を有し、複数の上記電極タブがタブ厚み方向に重なったタブ群を有する扁平状の電極体と、
上記電極体を収容するケースと、
上記ケースに固設され上記ケース内から上記ケース外まで延び、上記ケース内で上記タブ群が接合する電極端子と、
を備える蓄電デバイスにおいて、
上記電極タブは、
上記タブ厚み方向に屈曲する複数の屈曲部を有しており、
上記複数の屈曲部のうち、最も上記タブ接続部側に位置する接続部側屈曲部と、最もタブ基端部側に位置する基端部側屈曲部とが、上記タブ厚み方向に逆向きに屈曲するS字状の電極タブであり、
上記タブ群を構成する上記複数の電極タブのうち、少なくともいずれかは、
上記電極端子に直接または他の電極タブを介して接合する接合部をタブ幅方向内側に含むタブ接続部のタブ幅L1よりも、上記接続部側屈曲部のタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有し、
タブ基端部のタブ幅L3よりも、上記基端部側屈曲部のタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有する
蓄電デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の蓄電デバイスであって、
前記タブ群を構成する前記複数の電極タブのうち、少なくとも、前記接続部側屈曲部が最も小さな曲率半径で屈曲された電極タブは、
前記タブ接続部のタブ幅L1よりも前記接続部側屈曲部のタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有する
蓄電デバイス。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の蓄電デバイスであって、
前記タブ群を構成する前記複数の電極タブのうち、半数以上の電極タブは、
前記タブ接続部のタブ幅L1よりも前記接続部側屈曲部のタブ幅L2が小さい(L2
<L1)形態を有する
蓄電デバイス。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の蓄電デバイスであって、
前記タブ群を構成する前記複数の電極タブのうち、少なくとも、前記基端部側屈曲部が最も小さな曲率半径で屈曲された電極タブは、
前記タブ基端部のタブ幅L3よりも前記基端部側屈曲部のタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有する
蓄電デバイス。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の蓄電デバイスであって、
前記タブ群を構成する前記複数の電極タブのうち、半数以上の電極タブが、
前記タブ基端部のタブ幅L3よりも前記基端部側屈曲部のタブ幅L4が小さい(L4
<L3)形態を有する
蓄電デバイス。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれかに一項に記載の蓄電デバイスであって、
前記電極体は、
前記ケースによって電極体厚み方向に拘束されることなく前記ケース内に収容されて
いる
蓄電デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電極タブがタブ厚み方向に重なったタブ群を有する扁平状の電極体と、これを収容するケースと、ケース内で電極体のタブ群が接合した電極端子とを備える蓄電デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の電極タブがタブ厚み方向に重なったタブ群を有する扁平状の電極体と、ケースと、ケース内からケース外まで延び、ケース内で電極体のタブ群が接合した電極端子とを備える電池が知られている。例えば特許文献1の図4等に、このような形態の電池が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-016577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の電池に外部から衝撃や振動が掛かった場合、電極体がケース内で移動することがある。すると、タブ群を構成する電極タブに、亀裂や断裂などの損傷が生じる場合がある。特に電極タブが、タブ厚み方向に屈曲する屈曲部を1または複数有する形態である場合、最も電極端子との接合部側に位置する屈曲部(以下「接続部側屈曲部」とも言う)において、電極タブにねじれ変形が生じ易く、亀裂や断裂などの損傷が生じ易いことが判ってきた。なお、電極タブの接続部側屈曲部に損傷が生じると、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合が生じる。
【0005】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、蓄電デバイスに外部から衝撃や振動が掛かった場合でも、電極タブの接続部側屈曲部に損傷が生じて、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを抑制した蓄電デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の一態様は、(1)電極板本体とこの電極板本体から突出した電極タブとを含む電極板を有し、複数の上記電極タブがタブ厚み方向に重なったタブ群を有する扁平状の電極体と、上記電極体を収容するケースと、上記ケースに固設され上記ケース内から上記ケース外まで延び、上記ケース内で上記タブ群が接合する電極端子と、を備える蓄電デバイスにおいて、上記電極タブは、上記タブ厚み方向に屈曲する複数の屈曲部を有しており、上記複数の屈曲部のうち、最も上記タブ接続部側に位置する接続部側屈曲部と、最もタブ基端部側に位置する基端部側屈曲部とが、上記タブ厚み方向に逆向きに屈曲するS字状の電極タブであり、上記タブ群を構成する上記複数の電極タブのうち、少なくともいずれかは、上記電極端子に直接または他の電極タブを介して接合する接合部をタブ幅方向内側に含むタブ接続部のタブ幅L1よりも、上記接続部側屈曲部のタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有し、タブ基端部のタブ幅L3よりも、上記基端部側屈曲部のタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有する蓄電デバイスである。
【0007】
上述の蓄電デバイスでは、1つのタブ群を構成する複数の電極タブのうち、少なくともいずれかの電極タブは、自己のタブ接続部と接続部側屈曲部のダブ幅を比較した場合に、タブ接続部のタブ幅L1よりも接続部側屈曲部のタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有する。これにより、蓄電デバイスに外部から衝撃や振動が掛かって電極体がケース内で移動し、電極タブが接続部側屈曲部でねじられた場合でも、L1=L2とした従来形態の電極タブなど、L2<L1としていない形態の電極タブを用いた場合に比べて、L2<L1の形態とした電極タブについては、接続部側屈曲部がねじれ変形し易く、ここに生じる応力を小さくできる。このため、当該電極タブの接続部側屈曲部に亀裂や断裂など損傷が生じ難く、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを抑制できる。更に、蓄電デバイスに外部から衝撃や振動が掛かったときには、複数の屈曲部のうち、接続部側屈曲部だけでなく、基端部側屈曲部においても、電極タブがねじられて、亀裂や断裂などの損傷が生じ易いことが判ってきた。これに対し、上述の蓄電デバイスでは、1つのタブ群を構成する複数の電極タブのうち、少なくともいずれかの電極タブは、自己のタブ基端部と基端部側屈曲部のダブ幅を比較した場合に、タブ基端部のタブ幅L3よりも基端部側屈曲部のタブ幅L4が小さい形態を有する。これにより、蓄電デバイスに外部から衝撃や振動が掛かって、当該電極タブが基端部側屈曲部でねじられた場合でも、L3=L4などL4<L3としていない形態の電極タブを用いた場合に比べて、L4<L3の形態とした電極タブについては、基端部側屈曲部でねじれ変形し易く、ここに生じる応力を小さくできる。このため、当該電極タブの基端部側屈曲部に亀裂や断裂など損傷が生じ難く、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを抑制できる。
【0008】
なお、「電極タブ」は、電極板本体と一体的に形成したものでもよいし、電極板本体とは別体で形成した電極タブを電極板本体に溶接等で接合したものでもよい。また電極タブは、1枚の電極板に単数設けられていてもよいし、複数設けられていてもよい。
【0009】
(2)更に(1)に記載の蓄電デバイスであって、前記タブ群を構成する前記複数の電極タブのうち、少なくとも、前記接続部側屈曲部が最も小さな曲率半径で屈曲された電極タブは、前記タブ接続部のタブ幅L1よりも前記接続部側屈曲部のタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有する蓄電デバイスとすると良い。
【0010】
蓄電デバイスに外部から衝撃や振動が掛かった場合、1つのタブ群を構成する複数の電極タブの接続部側屈曲部のうち、特に最も小さな曲率半径で屈曲された接続部側屈曲部において、損傷が生じ易いことが判ってきた。これに対し、上述の蓄電デバイスでは、タブ群を構成する複数の電極タブのうち、少なくとも、接続部側屈曲部が最も小さな曲率半径で屈曲された電極タブは、自己のタブ接続部と接続部側屈曲部のダブ幅を比較した場合に、前述のL2<L1を満たす形態を有する。これにより、最も損傷し易い接続部側屈曲部に損傷が生じるのを抑制できるため、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを効果的に抑制できる。
【0011】
(3)更に(1)または(2)に記載の蓄電デバイスであって、前記タブ群を構成する前記複数の電極タブのうち、半数以上の電極タブは、前記タブ接続部のタブ幅L1よりも前記接続部側屈曲部のタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有する蓄電デバイスとすると良い。
【0012】
上述の蓄電デバイスでは、タブ群を構成する複数の電極タブの半数以上は、自己のタブ接続部と接続部側屈曲部のダブ幅を比較した場合に、前述のL2<L1を満たす形態を有する。これにより、半数以上の電極タブについて、接続部側屈曲部に損傷が生じるのを抑制できるため、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのをより効果的に抑制できる。
なお、タブ群を構成する複数の電極タブの全数が、いずれも、前述のL2<L1を満たす形態、即ち、前記タブ接続部のタブ幅L1よりも前記接続部側屈曲部のタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有する蓄電デバイスとするのが最も好ましい。
【0015】
(4)更に(1)~(3)のいずれかに記載の蓄電デバイスであって、前記タブ群を構成する前記複数の電極タブのうち、少なくとも、前記基端部側屈曲部が最も小さな曲率半径で屈曲された電極タブは、前記タブ基端部のタブ幅L3よりも前記基端部側屈曲部のタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有する蓄電デバイスとすると良い。
【0016】
蓄電デバイスに外部から衝撃や振動が掛かった場合、1つのタブ群を構成する複数の電極タブの基端部側屈曲部のうち、特に最も小さな曲率半径で屈曲された基端部側屈曲部において、損傷が生じ易いことが判ってきた。これに対し、上述の蓄電デバイスでは、タブ群を構成する複数の電極タブのうち、少なくとも、基端部側屈曲部が最も小さな曲率半径で屈曲された電極タブは、自己のタブ基端部と基端部側屈曲部のダブ幅を比較した場合に、前述のL4<L3を満たす形態を有する。これにより、最も損傷し易い基端部側屈曲部に損傷が生じるのを抑制できるため、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを効果的に抑制できる。
【0017】
(5)更に(1)~(4)のいずれかに記載の蓄電デバイスであって、前記タブ群を構成する前記複数の電極タブのうち、半数以上の電極タブは、前記タブ基端部のタブ幅L3よりも前記基端部側屈曲部のタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有する蓄電デバイスとすると良い。
【0018】
上述の蓄電デバイスでは、タブ群を構成する複数の電極タブの半数以上は、自己のタブ基端部と基端部側屈曲部のダブ幅を比較した場合に、前述のL4<L3を満たす形態を有する。これにより、半数以上の電極タブについて基端部側屈曲部に損傷が生じるのを抑制できるため、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのをより効果的に抑制できる。
なお、タブ群を構成する複数の電極タブの全数が、いずれも、前述のL4<L3を満たす形態、即ち、前記タブ基端部のタブ幅L3よりも前記基端部側屈曲部のタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有する蓄電デバイスとするのが最も好ましい。
【0019】
(6)更に(1)~(5)のいずれかに記載の蓄電デバイスの製造方法であって、前記
電極体は、前記ケースによって電極体厚み方向に拘束されることなく、前記ケース内に収
容されている蓄電デバイスとすると良い。
【0020】
上述の蓄電デバイスでは、電極体がケースによって電極体厚み方向に拘束された形態の蓄電デバイスに比べて、蓄電デバイスに衝撃や振動が掛かった場合に、電極体がケース内を電極体厚み方向やこれに直交する方向に移動し易いため、前述のように電極タブの接続部側屈曲部や基端部側屈曲部に損傷が生じ易い。従って、このような蓄電デバイスにおいて、前述のように電極タブをL2<L1を満たす形態やL4<L3を満たす形態とすることにより、タブ群における電気抵抗が増加するなどの不具合を抑制する効果が特に大きい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態に係る電池の斜視図である。
図2】実施形態に係る電池の電池縦方向及び電池横方向に沿う断面図である。
図3】実施形態に係る電池の電池縦方向及び電池厚み方向に沿う、図2におけるA-A矢視断面図である。
図4】実施形態に係り、正極板の平面図である。
図5】実施形態に係り、負極板の平面図である。
図6】実施形態に係る電池の製造方法に関し、2つの電極体の正極タブ群及び負極タブ群を正極端子及び負極端子に溶接した状態を示す平面図である。
図7】実施形態に係る電池の製造方法に関し、2つの電極体の正極タブ群及び負極タブ群を正極端子及び負極端子に溶接した状態の、図6におけるB-B矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に本実施形態に係る電池(蓄電デバイス)1の斜視図を、図2及び図3に電池1の断面図を示す。なお、以下では、電池1の電池縦方向AH、電池横方向BH及び電池厚み方向CHを、図1図3に示す方向と定めて説明する。この電池1は、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池である。
【0023】
電池1は、ケース10と、ケース10の内部に収容された一対の電極体20A,20Bと、ケース10に支持された正極端子50及び負極端子60等から構成されている。電極体20A,20Bは、ケース10内で、電池縦方向AHの一方側AH1に開口した袋状の絶縁フィルム75に覆われている。またケース10内には、電解液70が収容されており、その一部は電極体20A,20B内に含浸され、一部はケース10の底壁部上に溜まっている。
【0024】
ケース10は、金属(本実施形態ではアルミニウム)からなる直方体箱状であり、電池縦方向AHの一方側AH1に開口11cを有する有底角筒状のケース本体部材11と、このケース本体部材11の開口11cを閉塞する形態で溶接された矩形板状のケース蓋部材12とから構成されている。
このうちケース蓋部材12には、アルミニウムからなる正極端子50が、絶縁部材56,57を介して固設され、ケース10内からケース10外まで延びている。この正極端子50は、ケース10内に配置された矩形板状の内部端子部材52と、内部端子部材52に加締め接続され、ケース10内からケース10外に延びる外部端子部材51とからなる。内部端子部材52には、2つの電極体20A,20Bの正極タブ群38A,38Bがそれぞれ接合し導通している。
【0025】
またケース蓋部材12には、銅からなる負極端子60が、絶縁部材66,67を介して固設され、ケース10内からケース10外まで延びている。この負極端子60は、ケース10内に配置された矩形板状の内部端子部材62と、内部端子部材62に加締め接続され、ケース10内からケース10外に延びる外部端子部材61とからなる。内部端子部材62には、2つの電極体20A,20Bの負極タブ群48A,48Bがそれぞれ接合し導通している。
【0026】
2つの電極体20A,20Bは、電極体厚み方向DHに互いに積層された状態で、ケース10内に収容されている。但し、電極体20A,20Bは、ケース10によって電極体厚み方向DHに拘束されておらず、ケース10との間に隙間を介してケース10内に収容されている。2つの電極体20A,20Bは同一の形態を有するので、まとめて説明する。電極体20A,20Bは、扁平な直方体状であり、複数の矩形状の正極板(電極板)21A,21Bと、複数の矩形状の負極板(電極板)25A,25Bとを、樹脂製の多孔質膜からなる矩形状のセパレータ29A,29Bを介して交互に積層した積層型の電極体である。なお、図4に正極板21A,21Bの平面図を、図5に負極板25A,25Bの平面図を示す。電極体厚み方向DHに重なり合う正極板21A,21Bとセパレータ29A,29B、負極板25A,25Bとセパレータ29A,29Bとは、それぞれ接着剤で接着されており、これにより電極体20A,20Bを構成する正極板21A,21B、負極板25A,25B及びセパレータ29A,29Bが一体化されている。
【0027】
正極板21A,21B(図4参照)は、矩形板状の正極板本体(電極板本体)31A,31Bと、この正極板本体31A,31Bから電池縦方向AHの一方側AH1(図4において上方)に突出する正極タブ(電極タブ)32A,32Bとからなる。正極板本体31A,31Bは、アルミニウム箔からなる正極集電箔22A,22Bの両主面上にそれぞれ正極活物質層23A,23Bを有する。一方、正極タブ32A,32Bは、上述の正極集電箔22A,22Bの一部が電池縦方向AHの一方側AH1に延出した部位であり、タブ厚み方向THに正極活物質層23A,23Bが存在せず、正極集電箔22A,22Bがタブ厚み方向THに露出している。
【0028】
電極体20A,20Bに含まれる各正極板21A,21Bの正極タブ32A,32Bは、図3に示すように、相互にタブ厚み方向THに重なって正極タブ群38A,38Bを形成している。この正極タブ群38A,38Bは、ケース10内で、超音波溶接により正極端子50に直接又は他の正極タブ32A,32Bを介して接合している。各々の正極タブ32A,32Bは、本実施形態では、タブ厚み方向THに屈曲する屈曲部を2箇所有するS字状の電極タブであり、タブ接続部33A,33Bと、タブ基端部36A,36Bと、これらの間を繋ぐ接続部側屈曲部(屈曲部)34A,34B及び基端部側屈曲部(屈曲部)35A,35Bとを有している。
【0029】
このうち、タブ基端部36A,36Bは、突出した正極タブ32A,32Bの基端部分であり、正極板本体31A,31Bに繋がると共に、基端部側屈曲部35A,35Bに繋がっている(図4参照)。
一方、タブ接続部33A,33Bは、突出した正極タブ32A,32Bの先端部分に位置しており、そのタブ幅方向WHのタブ幅方向内側WH1には、正極端子50に直接または他の正極タブ32A,32Bを介して接合する溶接部(接合部)33Ay,33Byが含まれている。
【0030】
前述したように、正極タブ32A,32Bは2つの屈曲部を有している(図3参照)。このうち、基端部側屈曲部35A,35Bは、タブ基端部36A,36B側に位置する屈曲部である。この基端部側屈曲部35A,35Bは、タブ基端部36A,36Bから電池厚み方向CHの内側CH1に向かって進み、U字状に屈曲して、電池厚み方向CHの外側CH2に進む屈曲部である。
一方、接続部側屈曲部34A,34Bは、2つの屈曲部のうちタブ接続部33A,33B側(正極タブ32A,32Bの先端側)に位置する屈曲部である。この接続部側屈曲部34A,34Bは、基端部側屈曲部35A,35Bから電池厚み方向CHの外側CH2に進み、U字状に屈曲して、電池厚み方向CHの内側CH1に進みタブ接続部33A,33Bに向かう屈曲部である。
【0031】
電池1において、正極タブ群38A,38Bを構成する複数の正極タブ32A,32Bのうち、少なくともいずれかの正極タブ32A,32Bは、タブ接続部33A,33Bのタブ幅L1よりも接続部側屈曲部34A,34Bのタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有している(図4参照)。これにより、電池1に外部から衝撃や振動が掛かって電極体20A,20Bがケース10内で移動し、正極タブ32A,32Bが接続部側屈曲部34A,34Bでねじられた場合でも、L2<L1としていない形態の正極タブを用いた場合に比べて、L2<L1の形態とした正極タブ32A,32Bについては、接続部側屈曲部34A,34Bでねじれ変形し易く、ここに生じる応力を小さくできる。このため、当該正極タブ32A,32Bの接続部側屈曲部34A,34Bに亀裂や断裂など損傷が生じ難く、正極タブ群38A,38Bにおける電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを抑制できる。
【0032】
本実施形態では、特に、正極タブ群38A,38Bを構成する複数の正極タブ32A,32Bのうち、接続部側屈曲部34Ac,34Bcが最も小さな曲率半径で屈曲されている正極タブ32Ac,32Bc(最も電池厚み方向CHの内側CH1に位置する正極タブ)は、自己のタブ接続部33Ac,33Bcと接続部側屈曲部34Ac,34Bcのダブ幅を比較した場合に、タブ接続部33Ac,33Bcのタブ幅L1よりも接続部側屈曲部34Ac,34Bcのタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有している。これにより、最も損傷し易い接続部側屈曲部34Ac,34Bcに損傷が生じるのを抑制できる。
【0033】
更に本実施形態では、正極タブ群38A,38Bを構成する複数の正極タブ32A,32Bのうち、半数以上、更に言えば全数の正極タブ32A,32Bは、自己のタブ接続部33A,33Bと接続部側屈曲部34A,34Bのダブ幅を比較した場合に、タブ接続部33A,33Bのタブ幅L1よりも接続部側屈曲部34A,34Bのタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有している。これにより、半数以上、更には全数の正極タブ32A,32Bについて、接続部側屈曲部34A,34Bに損傷が生じるのを抑制できる。
【0034】
また電池1において、正極タブ群38A,38Bを構成する複数の正極タブ32A,32Bのうち、少なくともいずれかの正極タブ32A,32Bは、タブ基端部36A,36Bのタブ幅L3よりも基端部側屈曲部35A,35Bのタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有している。これにより、電池1に外部から衝撃や振動が掛かって正極タブ32A,32Bが基端部側屈曲部35A,35Bでねじられた場合でも、L4<L3としていない形態の正極タブを用いた場合に比べて、L4<L3の形態とした正極タブ32A,32Bについては、基端部側屈曲部35A,35Bでねじれ変形し易く、ここに生じる応力を小さくできる。このため、当該正極タブ32A,32Bの基端部側屈曲部35A,35Bに亀裂や断裂など損傷が生じ難く、正極タブ群38A,38Bにおける電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを抑制できる。
【0035】
本実施形態では、特に、正極タブ群38A,38Bを構成する複数の正極タブ32A,32Bのうち、基端部側屈曲部35Ad,35Bdが最も小さな曲率半径で屈曲されている正極タブ32Ad,32Bd(最も電池厚み方向CHの外側CH2に位置する正極タブ)は、自己のタブ基端部36Ad,36Bdと基端部側屈曲部35Ad,35Bdのダブ幅を比較した場合に、タブ基端部36Ad,36Bdのタブ幅L3よりも基端部側屈曲部35Ad,35Bdのタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有している。これにより、最も損傷し易い基端部側屈曲部35Ad,35Bdに損傷が生じるのを抑制できる。
【0036】
更に本実施形態では、正極タブ群38A,38Bを構成する複数の正極タブ32A,32Bのうち、半数以上、更に言えば全数の正極タブ32A,32Bは、自己のタブ基端部36A,36Bと基端部側屈曲部35A,35Bのダブ幅を比較した場合に、タブ基端部36A,36Bのタブ幅L3よりも基端部側屈曲部35A,35Bのタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有している。これにより、半数以上、更には全数の正極タブ32A,32Bについて、基端部側屈曲部35A,35Bに損傷が生じるのを抑制できる。
【0037】
また本実施形態では、電極体20A,20Bがケース10によって電極体厚み方向DHに拘束されていないため、電極体がケースによって電極体厚み方向に拘束された電池に比べて、電池1に衝撃や振動が掛かった場合に、電極体20A,20Bがケース10内を電極体厚み方向DH(電池厚み方向CH)やこれに直交する方向(電池縦方向AH及び電池横方向BH)に移動し易い。このため、正極タブ32A,32Bの接続部側屈曲部34A,34Bや基端部側屈曲部35A,35Bに損傷が生じ易い。従って、このような電池1において、正極タブ32A,32BをL2<L1を満たす形態やL4<L3を満たす形態とすることにより、正極タブ群38A,38Bにおける電気抵抗が増加するなどの不具合を抑制する効果が特に大きい。
【0038】
次に負極板25A,25B(図5参照)について説明する。負極板25A,25B、負極タブ42A,42B及び負極タブ群48A,48Bは、正極板21A,21B、正極タブ32A,32B及び正極タブ群38A,38Bとほぼ同様の形態を有するので、簡略化して説明する。負極板25A,25Bは、負極板本体(電極板本体)41A,41Bと、この負極板本体41A,41Bから突出する負極タブ(電極タブ)42A,42Bとからなる。負極板本体41A,41Bは、銅箔からなる負極集電箔26A,26Bの両主面上にそれぞれ負極活物質層27A,27Bを有する。一方、負極タブ42A,42Bは、上述の負極集電箔26A,26Bの一部が電池縦方向AHの一方側AH1に延出した部位であり、負極集電箔26A,26Bがタブ厚み方向THに露出している。
【0039】
電極体20A,20Bに含まれる各負極板25A,25Bの負極タブ42A,42Bは、タブ厚み方向THに重なって負極タブ群48A,48Bを形成し、ケース10内で負極端子60に接合している(図3参照)。各々の負極タブ42A,42Bは、タブ接続部43A,43Bと、タブ基端部46A,46Bと、これらの間を繋ぐ接続部側屈曲部(屈曲部)44A,44B及び基端部側屈曲部(屈曲部)45A,45Bとを有している。このうちタブ接続部43A,43Bは、そのタブ幅方向WHのタブ幅方向内側WH1に、負極端子60に直接または他の負極タブ42A,42Bを介して接合する溶接部(接合部)43Ay,43Byを含んでいる。
【0040】
電池1において、負極タブ群48A,48Bを構成する複数の負極タブ42A,42Bのうち、少なくともいずれかの負極タブ42A,42Bは、タブ接続部43A,43Bのタブ幅L1よりも接続部側屈曲部44A,44Bのタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有している(図5参照)。これにより、電池1に外部から衝撃や振動が掛かって、負極タブ42A,42Bが接続部側屈曲部44A,44Bでねじられた場合でも、L2<L1としていない形態の負極タブを用いた場合に比べて、L2<L1の形態とした負極タブ42A,42Bについては、接続部側屈曲部44A,44Bでねじれ変形し易く、ここに生じる応力を小さくできる。このため、当該負極タブ42A,42Bの接続部側屈曲部44A,44Bに亀裂や断裂など損傷が生じ難く、負極タブ群48A,48Bにおける電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを抑制できる。
【0041】
本実施形態では、特に、負極タブ群48A,48Bを構成する複数の負極タブ42A,42Bのうち、接続部側屈曲部44Ac,44Bcが最も小さな曲率半径で屈曲された負極タブ42Ac,42Bc(最も電池厚み方向CHの内側CH1に位置する負極タブ)は、タブ接続部43Ac,43Bcのタブ幅L1よりも接続部側屈曲部44Ac,44Bcのタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有している。これにより、最も損傷し易い接続部側屈曲部44Ac,44Bcに損傷が生じるのを抑制できる。
【0042】
更に本実施形態では、負極タブ群48A,48Bを構成する複数の負極タブ42A,42Bのうち、半数以上、更には全数の負極タブ42A,42Bは、タブ接続部43A,43Bのタブ幅L1よりも接続部側屈曲部44A,44Bのタブ幅L2が小さい(L2<L1)形態を有している。これにより、半数以上、更には全数の負極タブ42A,42Bについて、接続部側屈曲部44A,44Bに損傷が生じるのを抑制できる。
【0043】
また電池1において、負極タブ群48A,48Bを構成する複数の負極タブ42A,42Bのうち、少なくともいずれかの負極タブ42A,42Bは、タブ基端部46A,46Bのタブ幅L3よりも基端部側屈曲部45A,45Bのタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有している。これにより、電池1に外部から衝撃や振動が掛かって、負極タブ42A,42Bが基端部側屈曲部45A,45Bでねじられた場合でも、L4<L3としていない形態の負極タブを用いた場合に比べて、L4<L3の形態とした負極タブ42A,42Bについては、基端部側屈曲部45A,45Bでねじれ変形し易く、ここに生じる応力を小さくできる。このため、当該負極タブ42A,42Bの基端部側屈曲部45A,45Bに亀裂や断裂など損傷が生じ難く、負極タブ群48A,48Bにおける電気抵抗が増加するなどの不具合が生じるのを抑制できる。
【0044】
本実施形態では、特に、負極タブ群48A,48Bを構成する複数の負極タブ42A,42Bのうち、基端部側屈曲部45Ad,45Bdが最も小さな曲率半径で屈曲されている負極タブ42Ad,42Bd(最も電池厚み方向CHの外側CH2に位置する負極タブ)は、タブ基端部46Ad,46Bdのタブ幅L3よりも基端部側屈曲部45Ad,45Bdのタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有している。これにより、最も損傷し易い基端部側屈曲部45Ad,45Bdに損傷が生じるのを抑制できる。
【0045】
更に本実施形態では、負極タブ群48A,48Bを構成する複数の負極タブ42A,42Bのうち、半数以上、更に言えば全数の負極タブ42A,42Bは、タブ基端部46A,46Bのタブ幅L3よりも基端部側屈曲部45A,45Bのタブ幅L4が小さい(L4<L3)形態を有している。これにより、半数以上、更には全数の負極タブ42A,42Bについて、基端部側屈曲部45A,45Bに損傷が生じるのを抑制できる。
【0046】
また本実施形態では、電極体20A,20Bがケース10によって電極体厚み方向DHに拘束されていないため、電極体20A,20Bがケース10内を移動し易く、負極タブ42A,42Bの接続部側屈曲部44A,44Bや基端部側屈曲部45A,45Bに損傷が生じ易い。従って、このような電池1において、負極タブ42A,42BをL2<L1を満たす形態やL4<L3を満たす形態とすることにより、負極タブ群48A,48Bにおける電気抵抗が増加するなどの不具合を抑制する効果が特に大きい。
【0047】
次いで、上記電池1の製造方法について説明する。まず正極板21A,21B、負極板25A,25B及びセパレータ29A,29Bを積層して電極体20A,20Bを形成する。また別途、ケース蓋部材12に正極端子50及び負極端子60を固設する。
【0048】
次に電極体20A,20Bに含まれる複数の正極タブ32A,32B及び負極タブ42A,42Bを、タブ厚み方向THに重ねて、正極タブ群38A,38B及び負極タブ群48A,48Bを形成すると共に、これら正極タブ群38A,38B及び負極タブ群48A,48Bのタブ接続部33A,33B,43A,43Bを、ケース蓋部材12に設けた正極端子50及び負極端子60にそれぞれ溶接する(図6及び図7参照)。その後、正極タブ群38A,38B及び負極タブ群48A,48BをそれぞれS字状に曲げて、2つの電極体20A,20Bを電極体厚み方向DHに積層する(図3参照)。
【0049】
次に電極体20A,20Bを袋状の絶縁フィルム75で包む。その後、絶縁フィルム75で覆われた電極体20A,20Bを、ケース本体部材11内に挿入し、ケース本体部材11の開口11cをケース蓋部材12で塞ぐ。更にケース本体部材11とケース蓋部材12とを、ケース蓋部材12の全周に亘って溶接してケース10を形成する。次に電解液70を注液孔(不図示)を通じてケース10内に注液し、注液孔を封止部材(不図示)で封止する。その後は、この電池1について、初充電やエージング、各種検査等を行う。かくして、電池1が完成する。
【0050】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば実施形態では、ケース10内に2つの電極体20A,20Bを備える電池1を例示したが、ケース内に収容する電極体の数は単数でもよいし、3つ以上でもよい。また実施形態では、積層型の電極体20A,20Bを備える電池1を例示したが、電極体は扁平状捲回型でもよい。
また、実施形態では、金属からなるケース10を用いた例を示した。しかし、電極体を収容するケースとしては、これに限らず、ラミネートフィルムなどを用いてケースを構成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 電池(蓄電デバイス)
10 ケース
20A,20B 電極体
21A,21B 正極板(電極板)
25A,25B 負極板(電極板)
31A,31B 正極板本体(電極板本体)
32A,32B 正極タブ(電極タブ)
32Ac,32Bc (接続部側屈曲部の曲率半径が最も小さい)正極タブ(電極タブ)
32Ad,32Bd (基端部側屈曲部の曲率半径が最も小さい)正極タブ(電極タブ)
33A,33B,33Ac,33Bc タブ接続部
33Ay,33By 溶接部(接合部)
34A,34B 接続部側屈曲部(屈曲部)
34Ac,34Bc (曲率半径が最も小さい)接続部側屈曲部(屈曲部)
35A,35B 基端部側屈曲部(屈曲部)
35Ad,35Bd (曲率半径が最も小さい)基端部側屈曲部(屈曲部)
36A,36B,36Ad,36Bd タブ基端部
38A,38B 正極タブ群(タブ群)
41A,41B 負極板本体(電極板本体)
42A,42B 負極タブ(電極タブ)
42Ac,42Bc (接続部側屈曲部の曲率半径が最も小さい)負極タブ(電極タブ)
42Ad,42Bd (基端部側屈曲部の曲率半径が最も小さい)負極タブ(電極タブ)
43A,43B,43Ac,43Bc タブ接続部
43Ay,43By 溶接部(接合部)
44A,44B 接続部側屈曲部(屈曲部)
44Ac,44Bc (曲率半径が最も小さい)接続部側屈曲部(屈曲部)
45A,45B 基端部側屈曲部(屈曲部)
45Ad,45Bd (曲率半径が最も小さい)基端部側屈曲部(屈曲部)
46A,46B,46Ad,46Bd タブ基端部
48A,48B 負極タブ群(タブ群)
50 正極端子
60 負極端子
TH タブ厚み方向
WH タブ幅方向
WH1 タブ幅方向内側
L1 (タブ接続部の)タブ幅
L2 (接続部側屈曲部の)タブ幅
L3 (タブ基端部の)タブ幅
L4 (基端部側屈曲部の)タブ幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7