(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-06
(45)【発行日】2024-08-15
(54)【発明の名称】曲げ可能な体操棒
(51)【国際特許分類】
A63B 21/02 20060101AFI20240807BHJP
A63B 23/035 20060101ALI20240807BHJP
A63B 71/06 20060101ALI20240807BHJP
【FI】
A63B21/02
A63B23/035 A
A63B71/06 J
(21)【出願番号】P 2022569222
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(86)【国際出願番号】 US2021032025
(87)【国際公開番号】W WO2021231595
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2024-05-10
(32)【優先日】2020-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522442467
【氏名又は名称】ロバート エル.アルバ
(73)【特許権者】
【識別番号】522442478
【氏名又は名称】ルイス アルバ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ロバート エル.アルバ
【審査官】酒井 保
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5004226(US,A)
【文献】米国特許第5891003(US,A)
【文献】米国特許第7704198(US,B2)
【文献】米国特許第9700480(US,B2)
【文献】米国特許第9925406(US,B2)
【文献】米国特許出願公開第2004/0082449(US,A1)
【文献】米国特許第5300002(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0135275(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0149304(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0176635(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 21/02
A63B 23/035
A63B 71/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
体操器具であって、
非対称コアを有し、それによって非対称曲げ作用アーク力をもたらす弾性曲げ可能ポールと、
前記
弾性曲げ可能ポールの第1の端部に配置された第1の端部把持部と、
前記
弾性曲げ可能ポールの第2の端部に配置された第2の端部把持部と、
前記
弾性曲げ可能ポールの中央部に配置された中間把持部と、
を備え
、
前記非対称コアは、該非対称コア内にX形状の楕円コアを含む、体操器具。
【請求項2】
前記
弾性曲げ可能ポールは、
前記非対称コア内に収容された複数の可撓性ロッドを備える、請求項1に記載の体操器具。
【請求項3】
前記複数の可撓性ロッドを離間させるスペーサを更に備える、請求項2に記載の体操器具。
【請求項4】
前記複数の可撓性ロッドは、前記
弾性曲げ可能ポールが曲げられたときの前記可撓性ロッドの相対
動作に適応するように、互いに隣接する構成要素に対して摺動可能である、請求項2に記載の体操器具。
【請求項5】
前記複数の可撓性ロッドは、前記
弾性曲げ可能ポールが曲げられたときに、前記第1の端部把持部及び前記第2の端部把持部との係合を維持する、請求項2に記載の体操器具。
【請求項6】
前記中間把持部の少なくとも一部は前記
弾性曲げ可能ポールに調節可能に取り付けられる、請求項1に記載の体操器具。
【請求項7】
前記第1の端部把持部、前記第2の端部把持部、及び前記中間把持部のうちの1つ又は複数は、電子機器を収容するように構成された中空内部領域を有する、請求項1に記載の体操器具。
【請求項8】
照明部分及び/又は音響部分を更に含む、請求項
7に記載の体操器具。
【請求項9】
健康関連データ、
動作及び位置に関する情報、燃焼カロリー、ならびに他の体操関連情報のうちの1つ又は複数を取得又は提供するためのセンサを更に備える、請求項1に記載の体操器具。
【請求項10】
利用者の体操量及びピーク作動力を測定するための1つ以上のセンサを備える、請求項
9に記載の体操器具。
【請求項11】
前記センサが、
前記第1の端部把持部及び前記第2の端部把持部の一方又は両方の部分として、導電性プラスチック材の形態である、請求項
10に記載の体操器具。
【請求項12】
電動マッサージ組立体を更に備える、請求項1に記載の体操器具。
【請求項13】
ダウンロード可能なモバイルソフトウェアアプリケーションと協調する電子的付属物を更に備え、
該電子的付属物は、
機械的な力を、利用者によって加えられる体操作動力の量を表す可変電圧に変換するためのセンサであって、前記可変電圧が比例信号を生成する、センサと、
方法を実行するための実行可能コードを有するソフトウェアアプリケーションであって、
前記方法は、
前記比例信号を受信するステップと、
前記比例信号を等価曲げ力に変換するステップと、
前記等価曲げ力を表示又は記憶するステップと、を含むソフトウェアアプリケーションと、
を備える、請求項1に記載の体操器具。
【請求項14】
前記方法は更に使用中の前記体操器具に対する体操作動力を較正するステップを含む、請求項
13に記載の体操器具。
【請求項15】
前記電子的付属物は、最大作動力、サイクル当たりの時間、経時的な平均時間、トータル時間、繰り返し回数のうちの1つ以上を追跡する、請求項
13に記載の体操器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は体操器具に関する。特に、本開示は、可撓性体操棒、体操方法、製造方法、及びフィットネスソフトウェアアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの体操器具は、顎上げ棒など、身体の限られた領域を対象とする1つの使用モードのみを提供する。これらの器具は包括的なトレーニングのために、多くの他の体操器具又はルーチンによって補われる必要があり得る。ほとんどの機械式体操器具の解決策は、業界の問題を完全に解決することができない。というのも、それらの器具は、使用者の作動力や体格に合わせて多少調整できるだけであり、機械的に移動する周囲器具のパターンや可動範囲、位置に従うことを強制するためである。
【0003】
既存の体操器具は多くの場合、しばしば可動式ではないので、特定の場所にいるときのみにのみ使用することができ、例えば、休暇中に体操ルーチン(習慣的なトレーニング)を中断する必要があり、屋内又は屋外での体操を選択することができない。
【0004】
必要とされているのは、シンプルで優美な形態であり、人間の解剖学と自然かつ優雅に調和し、携帯可能で安全に使用できる、かなり実用的な使用様式を提供する体操器具である。
【発明の概要】
【0005】
体操器具は、ばねのような特性を有する柔軟に曲がるポールからなるものとして開示され、ポールは、多くの体操方法、すなわち、アイソトニック、アイソメトリック、柔軟性、有酸素体操の形態、ならびにストレッチ、セルフマッサージ、ガイド付き瞑想、モバイルアプリ統合による無線パーソナルフィットネス、リモート個人コーチング、及びこれらの統合をサポートするための補助として使用され得る。
【0006】
体操器具は、上肢、肩、背中、胴体、体幹、及び全身体操の範囲に対して支持及び制御された抵抗を提供し、一方、人が良好な姿勢及びバランスを維持するのを助ける。それは、両端に人間工学的な把持部を有し、その中央に調整可能なクッションを配置することができる。ばね定数は特定の種類の使用のために、人のサイズ、重量、及びフィットネスレベルのために構成され得る、小径弾性ロッドの束によって提供される。また、フィットネスアプリと統合して、利用者のエンゲージメントとポジティブなフィットネス習慣の育成をサポートするIOT(Internet of Things)器具でもある。
【0007】
体操器具は、様々な芸術的及び治療的な動きの形態に組み込むことができ、モダンダンス、グループダンス、珍しい又は競技スポーツのための装飾品、子供の遊び、パレード及びマルチメディア芸術ディスプレイ、及び物理療法を含むがこれらに限定されない。
【0008】
体操器具は、例えば、屋内又は屋外、健康クラブ、家庭、オフィス、公園、ビーチ、学校、及び医師のオフィスを含む膨大な数の場所で使用することができる。器具は、理学療法、作業療法、特定のスポーツの前や後に柔軟性、集中力及び緊張感を維持するのを助けるために、使用され得る。
【0009】
体操器具は、カスタム装飾、ブランディング画像、スピーカなどの支援電子機器、IOT通信、位置、及び力センサ、触覚フィードバック、利用者又はグループのエンターテインメント及び合図のための応答性及びプログラマブル照明、一般的なクリエイティブ体操、ならびにリモートアプリ及びテレビデオ参加と共にアクセサリー化することができる。
【0010】
例示的な体操器具は、アイソトニック及びアイソメトリックの体操の両方に使用することができるばねのような特性を有する弾性の曲げ可能ポールと、ストレッチ及びセルフマッサージのための補助具と、を備える。その使用は、上肢、肩、背中、胴体、及び体幹体操のための支持及び制御された抵抗の両方を提供する。それは、両端に人間工学的な把持部を有し、その中央に調整可能な位置にある。曲げ力又はばね定数は例えば、利用者のサイズ、重量、特定の種類の使用のフィットネスレベルのために構成され得る、可撓性の弾性ロッド又はばねの束を含む、様々な力発生組立体によって提供され得る。
【0011】
体操器具の重要な要素は、特性ばね力を提供する組立体である。例示的なばね力又は曲げ力組立体は、可撓性ロッド、ばね機構、及び他の弾性機構を含む。コアのロッド領域形状又は形状の選択は、曲げが単一の平面(正方形又は長方形/プリズム領域)に多かれ少なかれ拘束されるか、又は全方向(丸い領域)であるかを決定する。
【0012】
ポールの両端の端部把持部は主に、使用者が器具を把持して操作するための人間工学的に適切な手段を提供し、IMU(慣性計測ユニット)及び/又は外側ジャケットに接続することによってロッド束端部を保護的に覆うように働く。端部把持部はまた、電池、電子機器、及びセンサのためのハウジングとしての役割を果たすことができ、追加の重量及び慣性を提供する。
【0013】
外側スリーブ又はスペーサは使用者が保持する外面を備え、ばね力組立体を無傷に保つ手段を提供し、棒又は他の要素が破断する場合に保護層としても機能し得る。
【0014】
端部把持部、中間把持部、又はセンター通路などの体操器具の領域は、例えば、センサ、照明、配線、電池、他の電子部品、又は重量などの追加のロッド又は他の装置又は装飾品要素を含むことができる。器具内には、追加の機能性、利用者フィードバック、及び対話性を提供する組み込みシステムの用意がある。体操器具は、フィットネスソフトウェアアプリケーションと統合され得る。
【0015】
詳細な説明は、例示的な実施形態を示す添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1はばね性を有する曲げ可能ポールを備える体操器具の例示的な実施形態を示す。
【
図2】
図2は体操器具のポール部分を形成する際に使用され得るスペーサを示す。
【
図3】
図3は体操器具のポール部分を形成する際に使用され得るロッドの束を示す。
【
図4】
図4は体操器具の中間把持部の例示的な実施形態を示す。
【
図7A-7D】
図7A、7B、7C、7Dは、電子的添加物及びその構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図8A-8D】
図8A、8B、8C、8Dは、メッセージ組立体を備えた体操器具を示す。
【
図9】
図9は、体操器具に組み込まれ得るか、又は体操器具が協調するように構成され得る電子部品の例示的な実施形態のブロック図である。
【
図10A-10C】
図10A-Cは、異なる程度に曲がった体操器具の曲げ可能ポール部分の模式図である。
【
図11A-11B】
図11A-
図11Bは曲げ可能ポール、したがってロッドが曲げられるときに、ロッドが互いに対してその長さに沿ってどのように変形するかを示す。
【
図12】
図12は体操器具の構成要素を囲むことができるスリーブを示す
【
図13A-13B】
図13A、13Bは、曲げ可能ポールが単一のロッドコアを有する体操器具の例示的な実施形態を示す。
【
図14A-14D】
図14A、14B、14C、14Dは、
楕円断面を有するチューブによって囲まれた歪み緩和中心孔を有する
X型内部コアを含む曲げ可能ポール
の例示的実施形態を示す。
【
図15A-15D】
図15A、15B、15C、15Dは、曲げ可能ポールの断面を示す。
【
図16】
図16は可撓性ロッドを有するフレックスシェルを示す。
【
図16A-16D】
図16A、16B、16C、及び16Dは、各種コア形状のコア内にロッドを有するフレックスシェルを示す。
【
図17A-17E】
図17A、17B、17C、17D
、17Eは曲げ可能ポールの断面図を示し、各々は、異なる多面プロファイル及び1つの細長い楕円形を示す。
【
図18】
図18は、曲げシェル内の複数のロッドを示す、曲げ可能ポールの切り取り画像を示す。
【
図19A-19D】
図19A、19B、19C、19Dは様々な形状のコアを有する曲げ可能ポールの断面図を示し、コア内のロッドを示す。
【
図20A-20C】
図20A、20B、20Cは、ロッド112がカセット内に収容されている体操器具を示す。
【
図21】
図21は、分解された体操器具を運ぶための記憶装置/移動バッグを示す。
【
図22A-22E】
図22A、22B、22C、22D、22Eは、曲げ力又はばね力を生成するために曲げ可能ポール内に正弦波ばねを有する体操器具の一部分を示す。
【
図23A-23E】
図23A、23B、23C、23D、23Eは、曲げ力又はばね力を生成するために曲げ可能ポール内にミュージックワイヤを有する体操器具の一部分を示す。
【
図25】
図25は多側面断面開口部を有するスリーブを有する端部把持部を示す。
【
図26A-26B】
図26A、26Bは、コンパクトな保管及び移動のために2つ以上の部品に分離することができる体操器具を示す。
【
図27】
図27は解放可能に取り付け可能な曲げ可能ポールを有する体操器具を示し、曲げ可能ポールは、可撓性チューブを通して接続する2つの領域を有する。
【
図28】
図28は、複数の解放可能に取り付けられた領域を有する曲げ可能ポールを示す。
【
図29A-29B】
図29A、29Bは、ボールを収容するための内部球形の端部把持部を有する体操器具を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書で提供される図及び説明は本明細書で説明される、説明される器具、システム、及び方法の理解に関連する態様を示すために簡略化されているが、明確にするために、典型的な器具、システム、及び方法に見られ得る他の態様を排除する。当業者は、他の要素又は動作が本明細書で説明される器具、システム、及び方法を実装するために望ましい又は必要であり得ることを認識し得る。そのような要素及び動作は当技術分野で周知であり、本開示のよりよい理解を容易にしないため、そのような要素及び動作の説明は、本明細書では提供されない場合がある。しかしながら、本開示は、当業者によって実装され得る、説明される態様に対する全てのそのような要素、変形形態、及び修正形態を本質的に含むと見なされる。
【0018】
図1は、体操器具100の主要構成要素を示す模式図である。曲げ可能ポール102は、その全長にわたって、又はその長さの一部にわたって曲げ可能であり得るように設けられる。第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104Bは、対向する端部において曲げ可能ポール102に取り付けられる。第1及び第2の端部把持部104A、104Bは、様々な体操を行うために体操器具100を使用するために利用者によって把持され得る。体操器具100はまた、曲げ可能ポール102の中央領域に配置された任意の中間把持部108を有する可能性がある。
【0019】
曲げ可能ポール102に、体操器具として使用されるのに望ましいその曲げ性及び弾性特性を提供する、多数の構成要素が示される。
【0020】
図2は、曲げ可能ポール102の構成要素であり得るスペーサ110A、110Bを示す。より一般的には、スペーサ110が曲げの範囲にわたってロッド112の束のほぼ円筒状の形態を維持するように機能し得る。ロッド112は、可撓性の弾性ロッドである。ロッド112の例示的な束が
図3に示されている。例示的な実施形態では、スペーサ110が曲げ中の曲げ可能ポール102の中央領域におけるロッド112の束のわずかな平坦化に対応するだけでなく、曲げ中のロッド112間の一貫した予測可能な量の摺動摩擦を許可するのに十分な柔軟性を有する。
【0021】
ロッド112は、例えば、約6.35mm(0.25インチ)~約7.9375mm(5/16インチ)の範囲の直径を有することができる。例示的なロッド材料はガラス繊維強化プラスチック(FRP)である。例えば、65重量%の連続ガラスロービング材料及び35%の引抜成形複合材料特性を有する引抜成形法によって製造された固体材料である。American Stardard Test Method(ASTM)を用いて測定される例示的なFRP特性は,以下を含む。
ASTM D2584 引張強度:0.448x103MPa(65x103psi)
ASTM D3916/D638 引張弾性率:0.689x106MPa(100x106psi)
ASTM D3916/D638 曲げ強さ:0.038x103MPa(5.5x103psi)
ASTM D4476/D790 曲げ弾性率:0.689x106MPa(100x106psi)
ASTM D4476/D790 圧縮強度:0.038x103MPa(5.5x103psi)
ASTM D695 60:バーコル硬さASTM D2583 50
アイゾット衝撃、84 KNm/m2(40 ft.-lb./in.ASTM D256)
比重、ASTM D792 1.9
密度、19.099x103kg/m3(.069 lbs./in3 ASTM D792)
吸水率、%(24 時間浸漬後の重量増加)ASTM D570 .10
【0022】
スペーサ110A、110B及び被覆要素のための例示的な材料としては、剪断40~90Dの範囲の固体として、ボール端部及びボールミドルにも使用され、曲げ可能ポール102カバーに使用される様々なデュロメータのポリオレフィン、ナイロン、ポリウレタンが挙げられ、及びPVCポリ塩化ビニルが挙げられる。
【0023】
例示的な実施形態では、曲げ可能ポール102が複数のロッド112を離間して保持するように構成されたスペーサ110を備える。例示的なスペーサ110Aは、複数の通路114がそこを通って配置され、スペーサの長さにわたって延在する中実シリンダを備える。そのようなロッドは、その中に複数の通路114を有するマルチルーメンチューブであってもよい。ロッド112は、通路114に通されてもよい。複数の通路114の各々はそこを通って延在するロッド112を有してもよく、又は、例えば、電子機器などの他の構成要素を収容するために、1つ以上の通路が空のままであってもよい。ロッド112以外の構成要素を収容する1つ以上の通路は、スペーサ内部開口部116と呼ばれるものとする。通路114は、通路114に通されるものに応じて、互いに対して均一であってもよく、又は形状や大きさが異なってもよい。2つ以上のロッド又は他の構成要素が、単一の通路内に配置されてもよい。スペーサ110は例えば、約0.254mm~約0.762mm(約0.010”~約.030”)の範囲の薄壁を有することができ、スペーサ110は曲げ可能ポール102が異なる方向に曲げられたときに異なる曲げ力を提供するために、不均一な断面形状であることができる。未使用の通路は、充填材を含むことができる。例示的な実施形態では、スペーサ110がロッド112のための6つの等しく円周方向に分配された通路と、電子他の要素のための第7の中央通路とを有する。
【0024】
例示的な充填材料は、ポリウレタン、FRP、及びばね鋼ロッド充填材料を含む。これらは、束内の1つ以上のロッドの位置及び体積を置き換えるために使用され得る。例示的な充填材としては、それが置き換えるロッドと等しい、又はほぼ等しいサイズのポリウレタンチューブ又はPVCチューブが挙げられる。充填材料は使用中に弧状を描く曲げ作用の全体的な曲げ強度に寄与しないように容易に可撓性であり得るが、FRPロッドが他の方法で配置され得る場所の体積を維持する。「フィラーチューブ材料」を置き換えることにより、曲げ可能ポール102の直径を維持しながら、より軽い又はより重い弧状を描く曲げ作用の作動力が可能になる。他の場合には、充填剤がチューブを、光輝性ゲル及びLEDライト、ならびに光輝性のような反射性材料などの材料で充填することによって、任意の装飾的及びアクティブな特徴を提供し得る。
【0025】
スペーサ110はまた、部分110Bとして示される形態を有する可能性がある。スペーサ110Bは、スペーサの外側にロッド112を収容するための一連の凹状縁部を有する断面プロファイルを有する。スペーサ内部開口部116は、追加のロッド112又は他の構成要素を収容するために中空であってもよい。
【0026】
スペーサ110は、曲げ可能ポール102の長さに沿って連続していてもよい。代替の例示的な実施形態では、スペーサ110が複数のセグメントを含むことができる。セグメントは、互いに当接してもよく、又は曲げ可能ポール102の長さに沿って戦略的に離間されて、ポール曲げの最大量などの所望の特性、又は様々な体操に役立つ所望の特徴と協調するか、又はそれらを提供してもよい。スペーサ110は、均一な長さ、又は様々な長さのセグメントを備えることができる。スペーサ110セグメントの長さはまた、例えば、ポール曲げの最大量などの所望の特性、又は様々な体操に役立つ所望の特徴を作り出すか、又はそれと調和するように選択され得る。
【0027】
例示的な実施形態は六角形のパターンで等しい長さの6つの可撓性ロッドを有し、各ロッドは公称上、円形の断面が7.9375mm(5/16”)である。束は束の中心に、第7のロッド又は他の構造を含んでも含まなくてもよい開放位置を含む。典型的にはロッドがガラス繊維強化樹脂であってもよく、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)引抜成形として形成されてもよい。ロッド束の全長は使用者の腕の長さに応じて可変であり、典型的には914.4mm~1828mm(36”~72”)を超える範囲であってもよい。例示的な実施形態では長さは製造時に決定され、利用者は調整可能ではないが、代替の実施形態において、利用者は長さの範囲に調整するように1つの器具を可変に構成することができる手段を含む。ロッドの直径を制限し、適切な材料を選択し、ロッドの組成及び製造プロセスの品質制御を保証することの組み合わせのために、ロッド112が割れ及び亀裂を生じることなく十分に曲がる能力が可能である。
【0028】
ロッドが自由に摺動するのに必要な潤滑性はロッド材料(すなわち、低摩擦)又はスペーサ材料の特性によって提供されてもよく、又は追加の潤滑剤が、スペーサ又はロッドの内面に塗布されてもよい。例えば、ロッドはPTFEでコーティングされてもよく、グループ内のFRPロッドは組立プロセス中に適用されるシリコンゲルのコーティングによって互いに摺動する。
【0029】
図4は、曲げ可能ポール102上に配置された中間把持部108の例示的な実施形態を示す。中間把持部108は、複数の機能を果たすことができる。それは、追加の利用者の接点又は把持部として使用されてもよい。それはまた、体操器具100のその部分が上背部又は首などの利用者の身体と接触している体操のために、器具の曲げの頂点に快適なクッションを提供してもよい。中間把持部108はまた、利用者が様々な体操のために体操器具100を正確に位置決めすることを可能にするために、利用者の背中及び首上の位置決め機能として働くことができる。加えて、中間把持部108は、ツボ押しマッサージ機能として作用してもよい。
【0030】
例示的な把持部材料は、ポリウレタン一体型スキン発泡体成形ボール及び棒カバーである。曲げ可能ポール102は、カバーを含むことができる。曲げ可能棒カバーのいくつかの部分は固体であるが柔軟なポリウレタン40~80デュロメータであってもよく、他の曲げ可能棒カバーは独立気泡ポリウレタンフォームであってもよい。カバーは、防水性、非吸収性、及び耐紫外線性、耐クリーナー性及び耐ボディオイル性のうちの1つ以上の特性を提供することができる。
【0031】
例示的な実施形態では中間把持部108が高密度発泡ゴム又は一体化スキンウレタン成形物から構成される約50.8mm(2インチ)のボール状形態を含み、ボール直径の例示的な範囲は約38.1mm(1.5インチ)~約63.5mm(2.5インチ)である。中間把持部108は設定された距離で2つのボール状の形状を有する単一の要素であってもよく、又はある距離の範囲で摺動可能に配置され得る鏡面配向の2つの同一の要素からなってもよい。さらなる実施形態では、中間把持部108が2つの同一の要素を鏡面配向で含み、それらの間に中間把持部曲げ可能ポール部分124を有する。中間把持部曲げ可能ポール部分124は、中間把持部端126A、126Bが配置される別個の構成要素であってもよく、又は曲げ可能ポール102の中央部分であってもよい。別個の部分であれば、中間把持部端126A、126Bの両側に配置される曲げ可能ポール102の部分を有する曲げを可能にするように可撓性である。中間把持部108の各部分は、本明細書で言及される機能のいずれか又は全てを実行することを助ける任意の形状を有する可能性がある。
【0032】
中間把持部108は、曲げ可能ポール102に調節可能に取り付けられてもよく、又はそれに固定して取り付けられてもよい。
図1、
図5及び
図10に示されるような例示的な実施形態では中間把持部108がそれを通って延在する曲げ可能ポール102を有するように構成された中間把持部チューブ状部分124を備え、中間把持部チューブ状部分124は第1の端部及び第2の端部を有する。中間把持部チューブ状部分124は、中間把持部チューブ状部分124の第1及び第2の端部にそれぞれ配置された中間把持部端126A、126Bを有する。あるいは把持部端126A、126Bに類似する構成要素は接続するチューブ状部分なしで、曲げ可能ポール102に沿って配置されてもよい。チューブ状部分124は、円形の断面輪郭又は他の形状を有することができる。チューブ状部分124はそれを通って延在する曲げ可能ポール102を有するように構成されてもよく、又はそれは把持部端126A、126Bに取り付けられた体操器具100、400、500の別個の曲げ可能な部分であってもよい。
【0033】
図6は、
図4に示されるような連続的な中間把持部108の一端ではなく、体操器具100の個々の要素であり得る、中間把持部108の例示的な部分を描写する。
図6に示される各中間把持部108は、中間把持部チューブ状部分124又はスリーブと、中間把持部端126とを有する。
図6に示される各中間把持部108は、異なる断面プロファイルを有する曲げ可能ポール102を収容するように設計される。各中間把持部端126は、異なる形状の開口部178を有する。例えば、画像A1は三角形の開口部178を有し、画像B1は正方形の開口部178を有し、画像C1は5辺の開口部178を有し、画像D1は6辺の開口部178を有する。開口部178は中間把持部端126から曲げ可能ポール102への移行部を提供するために、リップ182を有することができる。中間把持部チューブ状部分124は、中間把持部端126の開口部178と同じ形状の開口部180を有することができる。開口部178、180は他の形状、例えば、円形又は楕円形を有する可能性がある。特定の成形可能な材料は、その材料が中間把持部108を曲げ可能ポール102に適切に接着することを可能にするならば、曲げ可能ポール102の特定の形状を有する必要はない。
【0034】
画像A1、B1、C1、D1は、球形の中間把持部端126を示す。画像A2、B2、C2、D2は、球状の端部を示す。体操器具100の使用に適合するのであれば、他の形状を使用してもよい。中間把持部端126端部から取られた中間把持部108の例示的な端面図は、画像E1、F1として示されている。中間把持部チューブ状部分124の端部から取られた中間把持部108の例示的な端面図は、画像E2、F2として示されている。画像E1、E2は、丸い中間把持部端126を有する中間把持部108を示す。画像F1、F2は、細長い又は非球形の中間把持部端126を有する中間把持部108を示す。
【0035】
これは、装飾目的のために、又は手の位置決めのための触覚的合図を与えるために適用されてもよい。第1の中間把持部端126A及び第2の中間把持部端126Bは、テクスチャード加工されたポリウレタン及び一体化されたスキン成形発泡体から構成されてもよい。
【0036】
図24A、24B、25は、利用者の手に保持されるように構成された把持部120と、曲げ可能ポール102の挿入を収容するように構成された把持部スリーブ122とを含む、端部把持部104の例示的な実施形態を描写する。把持部スリーブ122は、ねじ係合などによって、曲げ可能ポール102から取り外し可能であってもよい。あるいは、把持部スリーブ122が曲げ可能ポール102に固定して取り付けられてもよい。曲げ可能ポールはまた、端部把持部104内に延在し、体操器具100の通常の使用に耐えるのに十分にしっかりと固定される取り付けを提供する他の手段によって、取り外し可能に又は固定されて、端部把持部に固定されてもよい。
図24A、24Bに示されるように、端部把持部104の表面は、滑らかであっても、テクスチャ加工されていてもよい。
図24Aは、把持又は手の向きのためのリッジを有する端部把持部104を示す。
図24Bは、エンボス加工又はオーバー成形要素128を有する端部把持部104を示す。これは、装飾目的のために、又は手の位置決めのための触覚的合図を与えるために適用されてもよい。端部把持部120は
図24に球形として示されているが、異なる体操、異なる利用者、又は体操器具100の異なる特徴と互換性がある他の形状を有する可能性がある。例えば、曲げ可能ポールはそれがどの方向に曲げられるかに応じて異なる力を示すように設計される場合、端部把持部120は、利用者が所望の力プロファイルを得るために、体操器具100を彼らの手の中でどのように配向するかを決定するのを助けるように成形され得る。
【0037】
図25の画像A~Dは、把持部スリーブ122の例示的な開口部182を示す。画像Aは、三角形の断面を有する曲げ可能ポール102を収容するための三角形の開口部182を示す。画像Bは、正方形の断面を有する曲げ可能ポール102を収容するための正方形の開口部182を示す。画像Cは、5辺の断面を有する曲げ可能ポール102を収容するための5辺の開口部182を示す。画像Dは、六面の断面を有する曲げ可能ポール102を収容するための六面の開口部182を示す。開口部182は、曲げ可能ポール102の他の断面プロファイルと協調する他の形状を有する可能性がある。
【0038】
曲げ可能ポール102はまた、端部にウォーキングスティック型リストループ又はショベルハンドル型を有するトリムフィッティングハンドルを有する可能性がある。
【0039】
図29A、29Bに示すように、体操器具100は、ボール144A、144Bを収容するように内部が球形に成形された端部把持部104A、104Bを含むことができる。ボール144A、144Bは交換可能であってもよく、例えば、端部把持部104A、104Bのソケット146A、146B内に嵌合する衝撃活性化された点滅する照明付きボールを含んでもよい。ボール144A、144Bは例えば、ビニルセメント、ゴムセメント又はシリコーン樹脂ゴムセメントを用いて、端部把持部ソケット146A、146Bに接着されてもよい。ボールはまた、接続部が体操器具の通常の使用に耐える耐久性があるならば、他の接着剤又は取り付け機構で恒久的に取り付けられてもよい。ボール144A、144Bの例示的な直径は、60.96mm(2.4インチ)及び38.1mm(1.5インチ)までのより小さいサイズを含む。ボール144A、144Bは、スポンジゴムであってもよく、非点灯であってもよい。
【0040】
曲げ可能ポール102は中空で透明であってもよく、輝く液体及び落下するグリッター、ならびに暗所で輝く集光液体を保持してもよい。曲げ可能ポール102はまた、ボール144A、144Bに含まれてもよい、内部のグリッター及びグローの無毒の液体を含んでもよい。
【0041】
例示的な実施形態では中間把持部108又は端部把持部104の端部126A、126Bのうちの1つ又は複数は照明、バッテリ、制御ボード(PCB)、ワイヤハーネス及び/又はオーディオ及び/又はセンサなどの電子部品を収容するように構成される。センサは例えば、健康関連データ、体操及び位置に関する情報、燃焼カロリー、ならびに他の体操関連情報のうちの1つ又は複数を提供することができる。全体にわたって開示された電子機器及び他の電子機器は、言及されたように任意の構成要素に組み込まれてもよく、特定の体操器具部分に関して本明細書で言及されていなくても、識別された構成要素のいずれかを含むことができる。
【0042】
電子部品又は組立体(「電子的付属物」)は、中間把持部108又はその近傍、又はそれらの組み合わせにストラップオン、クリップオン、又は一体化されてもよい。電子部品又は組立体はまた、端部把持部内に収容されてもよい。電子的付属物は、触覚フィードバック又は照明を有することができる。電子的付加物は、電池及び制御装置を含むことができる。電子的付属物の部分は体操器具の中又は上に組み込まれてもよいが、体操器具とは別に存在してもよく、体操器具の中又は上に組み込まれた電子的追加部品に無線で又は配線で通信してもよい。例示的な実施形態では、電子的付属物は、例えば、主要な弧状を描く曲げ作用の偏向の量に比例する信号を生成する歪みセンサを介して、体操量及びピーク作動力を測定する。そのような構成要素は、構成要素の機械的統合及び起動を必要とし得る。
【0043】
例示的な実施形態では利用者の体操量及びピーク作動力を測定するために、導電性プラスチック材料、例えば、Velostat(登録商標)の名称で市販されているもの、又はLinqstatとして知られているものが、曲げ可能ポール102の第1又は第2の端部把持部104A、104Bに統合され、ここで、第1又は第2の端部把持部104A、104B、又は曲げ可能ポール102の端部への機械的な力が可変電圧に変換され、次いで、ブルートゥース(登録商標)送信ユニットに送信されるブルートゥース(登録商標)信号に変換され得る。あるいは、信号がハード配線によって、ディスプレイ、及び信号を表示された数量もしくは描写に変換するために必要とされる任意の他の中間電子部品、又は記憶媒体に転送され得る。導電性プラスチック材料は感圧性であり、そのため、導電性プラスチック材料を圧迫するか、又は圧し潰すと、電気抵抗が減少する。電気抵抗低減は、利用者によって加えられる作業作動力の量を表す電子信号に変換される。例示的な実施形態では、カーボン含浸シートプラスチック、又はカーボンブラックを含浸させて導電性にするポリマー箔(ポリオレフィン)が使用される。導電性材料は、比例ブルートゥース(登録商標)信号に変換され、処理及び表示のために電子機器に送信され得る、可変であるが比例する抵抗を生成する。例えば、信号は、ソフトウェアアプリケーション(「app」)がダウンロードされた利用者のスマートフォンに送信されてもよい。アプリは、モデルのタイプとサイズを組み込むことで、信号を曲げ力に相当するものに変換する。利用者とセンサとの各ペアリングは、一意であってもよい。これにより、アプリは使用中の器具及び関連するスマートアプリに対する作動力をプログラム的に較正することができ、最大作動力、周期あたりの時間、平均、トータル時間、反復、ならびに触覚フィードバック及び加速度感知のための追加の機能を含む、多くの方法で利用者ワークを追跡し、ブルートゥース(登録商標)送信元にそれぞれ組み込むことができる。信号変化及び変化間の時間は、計算に統合され、達成された仕事の量を表す因子と、棒の撓みの量と、真っ直ぐな位置又は曲げられた位置からの棒の変位の変化と、再び戻ることとの間の時間の量とをもたらす。これらの因子は、いったん計算されると、行われた仕事の尺度を生成する。
【0044】
図7A、7B、7C、7Dは、電子的付属物及びその構成要素の例示的な実施形態を示す。
図7Aは、第1の端部把持部104Aのない例示的な体操器具100である。
図7Aは、第1の端部把持部104Aが配置される曲げ可能ポール102の一部を通る断面7B-7Bを示す。
図7Bが7B-7Bを通る断面図である。
図7Cは、
図7Dにおいて拡大された体操器具100の部分を識別する。
【0045】
図7Bは、感圧材料214が直接的に、又は1つ以上の介在層を伴って、その周囲に配置されるコア172を示す。感圧材料214は、コア172を完全に取り囲んでもよく、又は1つ以上の部分の上に戦略的に配置されてもよい。「戦略的に配置される」とは、圧力を感知して、監視されている利用者の作動力又は他の活動もしくは量を反映する信号を生成することができるように配置されることを意味する。感圧材料214上の圧力によって生成された信号を変換するための信号変換器216は、曲げ可能ポール102の端部又はその近くに配置される。信号変換器216は、ブルートゥース(登録商標)又は他の無線送信機218に電気的に接続される。信号変換器216及び送信機218は例えば、把持部120内の端部把持部104内に収容されてもよい。中間把持部部分及び他の曲げ可能なロッド部分も、電子部品を収容することができる。
【0046】
センサは一般に、測定されるべき圧力又は他の量を感知することを容易にする位置に、体操器具100上に配置される。他の電子部品又は組立体は、体操器具の使用を妨げない場所に配置され、協働して動作する他の構成要素又は組立体に対して必要に応じて配置される。
【0047】
図8A、8B、8C、8Dは、マッサージ組立体を備えた体操器具100を示す。
図8Aは、端部把持部104A、104Bを有する体操器具100を示す。
図8Bは、端部把持部104A、104Bのいずれかを示す。マッサージ組立体は、端部把持部104A、104Bのいずれか又は両方に組み込まれてもよいことに留意されたい。加えて、又は代替として、中間把持部108は、1つ以上のマッサージ組立体を収容してもよい。
図8Bは、端部把持部104を通る断面線8C-8Cを示す。線8C~8Cは、把持部スリーブ122及び端部把持部120を通って延びる。
図8Cは、線8C-8Cを通る断面図を示す。偏心ローブを有する電気ギアモータ222は、端部把持部120に集中する振動を引き起こす。電池筐体又はパック220もまた、端部把持部104内又はその上に配置される。電池筐体220に収容されたバッテリ、例えば充電式バッテリは、モータ222に電力を供給する。快適なレベルの振動を生成することができ、体操器具100と互換性がある任意のタイプのモータ又はモータと他の構成要素との組み合わせを使用することができる。
【0048】
図8Dは端部把持部104の分解図である。端部把持部120と、把持部スリーブ122と、モータ222と、バッテリパック220とを示す。端部把持部104を曲げ可能ポール102に固定するための止めネジ224が端部把持部104上に示されている。
【0049】
電動式マッサージ組立体を有する体操器具の例示的な長さは914.4mm(36インチ)及び609.6mm(24インチ)を含むが、他の長さを使用してもよい。上述の体操器具100の追加の構成要素、例えば、快適カバー156、ならびに各種ロッド及びコア構成を、電動マッサージ組立体を含む体操器具に組み込むことができる。
【0050】
更に、センサ測定値は、手袋などの着用可能項目に組み込まれたセンサによって取得され得ることに留意されたい。測定装置のセンサ部分が体操器具に組み込まれるか、又は取り付けられる代わりに、センサは、利用者によって加えられる圧力を通して、利用者の体操量及びピーク作動力が測定され得るように構成される別個の項目内に提供されてもよい。この実施形態では、完全な電子的付属物が体操器具の全体又は一部とは別個であってもよい。
【0051】
図9は、体操器具100に組み込まれ得るか、又は体操器具100が使用されるように構成され得る電子部品の例示的な実施形態のブロック図である。計算装置200は体操器具100内に全体的に又は部分的に収容され、例えば、体操関連の方法、アルゴリズム、モニタリング、オーディオ、ビジュアルエフェクト、又はフィットネスアプリ機能の任意の部分を実装するための実行可能コードを記憶するための単一のメモリ装置又は複数の装置であり得る記憶装置を備える。記憶装置202に更に含まれるのは、記憶されたデータ、例えば体操関連データであってもよい。体操関連データは例えば、心拍数、血圧などの健康統計の履歴、体操ルーチン履歴、可動域、及び/又は視覚効果もしくは音声リポジトリを含むことができる。1つ以上のプロセッサ204は、データインターフェース206によって記憶装置202に結合される。プロセッサ204は1つ以上の用途を実行し、体操器具又は方法の実施形態に従ってデータを分析及び処理するように構成された任意の器具であり得る。プロセッサ204は単一のプロセッサであってもよいし、個別に又は一体的に動作する複数のプロセッサであってもよい。プロセッサ204は、例えば、マイクロプロセッサ、特定用途向けプロセッサ、又は電子データを処理及び変換し得る他の器具であり得る。プロセッサ204は、記憶装置202に記憶された命令を実行する。記憶装置202は、プロセッサ204と一体化されてもよく、又は別個の器具であってもよい。記憶装置202の例示的なタイプ及び特徴は、揮発性及び/又は不揮発性メモリを含む。タイプがシステム及びその機能と互換性がある場合、様々なタイプのメモリを使用することができる。メモリタイプの例示的な例には様々なタイプのランダムアクセスメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、磁気ディスク記憶装置、光記憶媒体、及びフラッシュメモリ装置が含まれるが、これらに限定されない。
【0052】
入力/出力装置208は、データインターフェース206に結合される。入力/出力装置208は例えば、センサ、画像キャプチャ装置、データ入力装置、ディスプレイ、ライト、及びスピーカを含み得る。ネットワークインターフェース210もまた、データインターフェース206に結合されて示され、それは、計算装置構成要素をプライベート又はパブリックネットワーク212に結合することができる。
【0053】
1つ以上の電子部品は、互いにワイヤレスに接続され得る。電子部品のうちの1つ以上は体操器具100の様々な部分、例えば、曲げ可能ポール102、端部把持部104、又は中間把持部110内に、又はその上に収容されてもよい。
図8A、8B、8C、8Dは、端部把持部内の電子部品の例示的な実施形態を示す。電子部品はまた、体操器具100に他の方法で取り付けられてもよい。
図9に示すコンピュータシステムは、ダウンロード可能なフィットネスアプリ、又は所望の方法、監視、又は他の体操関連機能を実装するための機能及び利用者インターフェースを提供するための他のアプリを含むことができる。
【0054】
図10A~Cは、異なる角度に曲げられた曲げ可能ポール102の模式図である。
図10Aは、その端部が914.4mm(36インチ)離れるように曲げられた、長さ1524mm(60インチ)の例示的な曲げ可能ポール102を示す。例示的な実施形態では、曲げ可能ポール102が直径7.9375mm(5/16インチ)のFRPガラス繊維強化プラスチックロッドから形成され、曲げ可能ポール102の端部間に約3.63kg(8ポンド)の表面張力を生成する。
【0055】
図10Bは、その端部が609.6mm(24インチ)離れるように曲げられた、長さ1524mm(60インチ)の例示的な曲げ可能ポール102を示す。例示的な実施形態では、曲げ可能ポール102が直径7.9375mm(5/16インチ)のFRPガラス繊維強化プラスチックロッドから形成され、曲げ可能ポール102の端部間に約4.54kg(10ポンド)の表面張力を生成する。
【0056】
図10Cは、その端部が76.2mm(3インチ)離れるように曲げられた、長さ1524mm(60インチ)の例示的な曲げ可能ポール102を示す。例示的な実施形態では、曲げ可能ポール102が直径7.9375mm(5/16インチ)のFRPガラス繊維強化プラスチックロッドから形成され、曲げ可能ポール102の端部間に約4.99kg(11ポンド)の表面張力を生成する。
【0057】
曲げ可能ポール端部間の力は、曲げ可能ポール112に含まれるロッド112の数に従って累積される。例えば、3つのロッドの曲げ可能ポール102は曲げ可能ポール端部が609.6mm(24インチ)離れているとき、約13.61kg(30ポンド)の表面張力を生成し得る。4つのロッド曲げ可能ポール102は曲げ可能ポール端部が609.6mm(24インチ)離れているとき、約18.14kg(40ポンド)の表面張力を生成し得る。5つのロッド曲げ可能ポール102は曲げ可能ポール端部が609.6mm(24インチ)離れているとき、約22.68kg(50ポンド)の表面張力を生成し得る。6つのロッドの曲げ可能ポール102は曲げ可能ポールの端部が609.6mm(24インチ)離れているとき、約27.22kg(60ポンド)の表面張力を生成し得る。7つのロッド曲げ可能ポール102は曲げ可能ポール端部が609.6mm(24インチ)離れているとき、約31.75kg(70ポンド)の表面張力を生成し得る。8つのロッドの曲げ可能ポール102は曲げ可能ポールの端部が609.6mm(24インチ)離れているとき、約36.29kg(80ポンド)の表面張力を生成し得る。曲げ部で中空コア領域に金属ばねロッドを追加し、より大径のFRPロッドを追加することによって、より高い力を達成することができる。
【0058】
7.9375mm(5/16インチ)の直径より大きいロッド112は、76.2mm(3インチ)のポイント・ツー・ポイント(2点間)で曲げられたロッド112の破断なしに柔軟性を増大させるために特別なFRP調合を必要とする。より大きいロッド112は、7.9375mm(5/16インチ)での標準FRPと比較して、より低い比例的総作動力で、76.2mm(3インチ)のポイント・ツー・ポイント(2点間)性能標準に達するのに必要な曲げ耐久性を達成することができる。
【0059】
図11A~Bは曲げ可能ポール102、したがってロッド112が曲げられたときに、ロッド112が互いに対してその長さに沿ってどのように変位するかを示す。ロッド112は互いに対してスライドし、その結果、曲げ可能ポール102が真っ直ぐだったときに互いに整列した曲げ可能ポール端部は、ここでは互いに対して変化する先端位置を有する。これは、
図11Aに示され、ロッド112の端部の拡大を示すことによって
図11Bにおいて強調される。ロッド112がスペーサ110又は他の中間要素内又はその周囲に配置される場合、ロッド112は、スペーサ110に対して又はそれに対して摺動する。ロッド112がスペーサによって離間されていないか、又は他の方法で互いに当接している場合、それらは互いに対して摺動する。最小で可能なスライドの程度は、曲げ可能ポール102が体操器具100の完全性、特に曲げ可能ポール102と端部把持部104又は中間把持部108との間の接続に悪影響を及ぼすことなく、所望の程度まで曲げることを可能にする。この接続は例えば、曲げ可能ポール102と把持部スリーブ122との間、又は把持部スリーブが存在しない場合には、曲げ可能ポール102と端部把持部120との間であってもよい。ロッド112は曲げ可能ポール102が円弧形状を描くように曲げられるとき、介在する構成要素又は材料を通して直接的又は間接的のいずれかで、第1の端部把持部104及び中間把持部108との係合を維持し得る。
【0060】
例示的なコア直径は、33.3375mm(1 5/16インチ)、60.325mm(2 3/8インチ)、87.3125mm(3 7/16インチ)及び114.3mm(4 1/2インチ)を含む。例示的な実施形態では、コア直径及び適切なFRP製剤は、通常の使用に耐えるために、1524mmx6.2mm(60”×3”)の2点間非破壊、耐破壊標準及び非疲労弾性を示すように選択される。
【0061】
全てのカバー上の完全又は部分的なポリウレタン又はネオプレンの把持部発泡体スライドオンカバーは、曲げ可能ポール102の周りに配置されてもよい。
【0062】
体操器具100の全体の棒長さは、例えば、609.6mm~1828.8mm(24インチ~72インチ)の範囲であってもよい。1219.2mm~1828.8mm(48インチ~72インチ)の長さは、成人、又はより強い、より背の高い利用者により適している。609.6mm~1219.2mm(24インチ~48インチ)の範囲の長さで、力の範囲がより小さく、弾力性及び安全性の特徴がより高いものは、一般に、子供にはより適している。
【0063】
体操器具100は、曲げが方向性を有するように構成され得る。これは、スペーサ、ロッド断面形状、又は他の要因内又はその周りのロッド112の分布の結果であってもよく、又はそれによって達成されてもよい。体操器具100はまた、任意の方向に均一に曲がるように構成されてもよい。
【0064】
曲げ可能ポール102は例えば、ブランディング(刻印)又は他のラベルのために使用され得る、収縮する可撓性プラスチック層を含み得る。
図12は、1つ以上のロッド112を包み込むことができるスリーブ118を示す。1つ以上のスペーサ110、又は曲げ可能ポール102に沿って配置された他の要素もまた、スリーブ118内に封入され得る。スリーブ118は、熱収縮及び/又は編組メッシュ材料、及び/又は他のメッシュ材料から構成されてもよい。曲げ可能ポール102にスリーブを組み込むことは、テキスト又はデザインが接着又は印刷され得る表面を提供し得る。これは、例えば、ブランディング、広告、体操器具の使用のための指示、警告、又は任意の他の情報、装飾、又は識別材料を含むことができる。スリーブ118のための例示的な材料は3つのタイプを含む。すなわち、(1)透明PVC熱収縮プロセス適用可撓性チューブ、(2)例えば、射出成形を介して鋳型で適用される中実色又は透明のものを含む、40~80デュロメータのオーバーモールドポリウレタン、及び(3)例えば、3.175mm(1/8インチ)の厚さのポリウレタン又はネオプレン独立気泡快適発泡体カバー。
【0065】
PVC熱収縮可撓性チューブは装飾層を覆うことができ、ここで、予め印刷されたカスタム技術及びロゴが適用され、最終的な外側PVC熱収縮層による摩耗及び摩耗から保護され得る。装飾的であってもよい、ポリエチレンテレフタレート(PET)編組メッシュの安全層は主要な曲げロッド112を覆い、収容するのを助け、事故又は誤用による棒の破壊の場合にFRPの破壊及び割れの突起から保護することができる。編組PETメッシュカバーと透明な熱収縮層との組み合わせは、全ての体操器具の力の構成要素を支持することができ、全てのFRPを収容したまま壊滅的な破損の場合にそれらを収容することができる。これらの特徴は、射出成形されたポリウレタンの使用によっても達成され得る。
【0066】
例示的な実施形態では、第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104Bは、次の材料、すなわち、テクスチャード加工されたポリウレタン及び一体化されたスキン成形フォームのうちの1つ又は複数を備え得る。第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104Bは
図1に示されるように、互いに同一であってもよく、又は異なる構成を有する可能性がある。
【0067】
第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104Bは、曲げ可能ポール102に接着されてもよく、又はそこに取り外し可能に取り付けられてもよい。例えば、第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104Bは、棒の端部の小さな円周バンプ上の機械的干渉の組み合わせによって、また、端部把持部104A、104BのポリウレタンとPVC熱収縮又は射出成形ポリウレタンとの間の密着性によって、曲げ可能ポール102上に留まる可撓性のしっかりと嵌合するポリウレタンで形成されてもよい。
【0068】
第1の端部把持部104A及び/又は第2の端部把持部104Bは、例えば、センサ、光、又はオーディオ構成要素などの電子部品を収容するように構成された中空内部領域を有し得る。第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104Bはまた、例えば、中空内部領域内に錘を含み得る。錘は、永久部品として第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104Bに組み込まれてもよく、又は取り外し可能であってもよい。特に、第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104Bが取り外し可能である場合、複数の錘が、体操器具100を備え、体操器具100に選択的に追加又は除去されてもよい。第1の端部把持部104A及び第2の端部把持部104B自体が、交換可能な錘として機能し得る。軟質外面を有するクッション付き端部把持部は、安全特性を低下させることなく、重み付き端部を可能にすることができる。
【0069】
例示的な実施形態では、錘が体操器具100に取り付けられ、ポール102の周りに巻き付けられる可撓性重金属ゴム複合材料を有する伸縮性布地カバーである錘付きフォームセグメントカバーであり、体操器具100の一辺につき数ポンドになる。体操時に追加された体重は体操プログラム中に実質的な動的効果を有する可能性があり、ステップエアロビクスで足首に体重をかけるのと同様であるが、曲げ作用アーク力を加えない。更に、中空コアモデルは大きな中空コアを有する一定のモデルの中空中央コアに追加の金属ばねロッドを追加する選択肢を有し、例えば、各々12本まで、直径3.175mm(1/8インチ)の鋼ロッドは、全体で約1.36kg(3ポンド)まで、及びかなりの曲げ作用アーク力を有する。
【0070】
体操器具100は、使用される材料、曲げ可能な棒102の長さ、曲げ可能な棒102の直径又は断面のサイズ及び形状、ならびにスペーサのタイプ及び構成などによって、特定のばね力を提供するように構成され得る。例示的な実施形態では、体操器具100の長さは約914.4mm~1981.2mm(3.0フィート~6.5フィート)の範囲である。例示的な実施形態では、曲げ可能ポール102の直径は4.7625mm~7.9375mm(3/16インチ~約5/16インチ)の範囲である。例示的な実施形態では、中心点に関する力/曲げモーメント/ばね定数/抵抗力は、長さ1524mm(60インチ)及び609.6mm(24インチ)のロッド要素当たり、端部の撓みに対して約1.36kg~4.54kg(3~10ポンド)の範囲の力を有することができる。
【0071】
ロッドの力は集合的に動作し、ロッドの直径と長さによって変化する。例えば、1524mm(60インチ)の全長を有し、1つの棒集合体において1つの棒当たり7.9375mm(5/16インチ)の直径を有する6つの力ロッドを有する棒はボール端部がU形状に609.6mm(24インチ)以内に撓ませたとき、約27.22kg(60ポンド)の力を生成する。1本の長さ1524mm(60インチ)の7.9375mm(5/16インチ)ロッドは、完全に撓んだときに約4.54kg(10ポンド)の力を生成することができる。他の直径及び長さを有するロッドは、609.6mm(24インチ)の撓み及び1524mm(60インチ)の長さのものより、比例的に大きい又は小さい力を生成する。
【0072】
図13A、Bは、曲げ可能ポール102が単一のロッドコア302を有する体操器具100の例示的な実施形態を示す。
図13Aは単一のロッドコア302を含み得る例示的な体操器具100を示し、
図13Bは、線13-13で取られた断面図を示す。曲げ可能ポール102は、PVC又は他の熱可塑性ポリマーを含むチューブ304を含む。チューブ302は、誤用又は事故によるFRPの破損の場合に利用者を傷害から保護する安全封じ込めとしてスパイラルワイヤ補強層308を有する。発泡外側層306は、チューブ304の周りに配置される。発泡外側層306は、例えば、中密度ポリウレタン又はネオプレンの閉鎖セルフォームを含んでもよく、79.375mm(3 1/8インチ)の壁厚を有する可能性がある。
図13Aに示される実施形態は本明細書に記載される他の実施形態と同様に、取り外し可能/交換可能な端部把持部104A、104B、取り外し可能/交換可能な中間把持部108、及び調整可能な中間把持部108を有する可能性がある。
【0073】
図14A、14B、14C、14Dは、より大きい曲げ角度の下で内部応力を低減し、ガラス繊維の破砕を防止するのに役立つ、歪み緩和中心孔152を有する
X型コア148を有するさらなる例示的な実施形態を示す。
図14A、14B、14C、14Dは、曲げ可能ポール102の曲げ時に
X型コア148がどのように変形するかを示す。
X型コア148及び隣接する構成要素は、曲げ可能ポール102内にある。
図14A、14B、14C、14Dは、体操器具のポールの断面図である。
【0074】
図14Aは、曲げ可能ポール102が曲げられていないときの、チューブ150内の
X型コア148の断面を示す。
この例示的な実施形態におけるチューブ150は、楕円形断面を有する。曲げ可能ポール102が非曲げ位置にあるとき、
X型コア148は
図14Bの矢印によって示されるように、「南北」方向に細長い。
チューブ150はX型コア148のように変形する。「南北」及び「東西」という用語は本明細書で使用される場合、単に相対的な方向を識別するためのものであり、位置又は方向にいかなる他の関連性も有さない。
図14Bは、曲げ可能ポール102が「南北」として示され、
図14Bの矢印によって示される、第1の方向に曲げされるときの
X型コア148を示す。
X型コア148は南北方向に曲げられたとき、曲げられていない位置にあるときよりも細長くない。
図14Cは、
図14Cの矢印によって示されるように、東西方向に曲げられた曲げ可能ポール102を示す。
X型コア148は、東西方向に曲げる場合、非曲げ位置にある場合、又は南北方向に曲げる場合よりも細長い。
【0075】
X型コア148は例えば、FRP引抜成形材料、又は他の繊維強化プラスチックから構成されてもよい。例示的な実施形態では、X型コア148がコアの長さにわたって直径歪みが3.175mm(1/8インチ)である歪み緩和中心孔152を有する。X型コア148を有する曲げ可能ポール102は、例えば、ポリウレタンオーバー成形又は共押出しされたX型カバーの曲げ可能ポールであってもよい。
【0076】
小径及び大径の
X型コア148は、曲げ可能ポール102の任意の360°の回転位置で曲げることができる。曲げ可能ポール102の性能は、より大きな表面が自然に1つの肩にわたってより容易に横たわるので、東西方向(
図14C)に沿った曲げに有利である。この東西曲げはX形状が平坦化し、小さいプロファイルに対してより短い断面曲げを有するので、より軽い作動力を生み出す。逆に、曲げ可能ポール102が大きいプロファイルの南北方向に対して曲げるとき、より大きな垂直プロファイルは、より大きな程度までの曲げに抵抗する。
【0077】
内部コア148のX形状は、以下にさらに説明するように、上下の頭部対(L1)と左右の側部対(L2)との間の距離によって定義することができる。L1とL2が等しい場合、主要な円弧状を描く曲げ作用は等しく対称的な力を発生させる。L1とL2とが異なる長さである場合、主要曲げ作用アーク力は非対称となり、利用者の把持部に対する端部把持部の回転に応じて、弧状を描く曲げ作用により大きい又はより小さい作動力の範囲を提供する。
【0078】
図14Dは、
X型コア148を有する曲げ可能ポール102の断面のさらなる詳細を示す。例示的な実施形態では、外側X型コアカバー154が
X型コア148上に共押出又は鋳造工程によって形成されてもよい。例示的な実施形態では、X型コアカバー154がポリウレタンで構成され、30~80剪断Aデュロメータの硬度密度を有する。外側X型コアカバー154は、不透明又は透明であってもよい。
【0079】
快適カバー156、例えば閉鎖セル中密度発泡体が、X型コアカバー154の周りに配置されてもよい。例示的な材料はポリウレタンである。快適カバー156は、X型コア148を取り囲む、例えば約2.54mm(0.1インチ)の壁厚を有するチューブの形態であってもよい。快適カバー156は、曲げ可能ポール102の全長又はその長さの一部に及ぶことができる。体操器具100はまた、快適カバー156なしで構成されてもよい。
【0080】
快適カバー156を含まない、曲げ可能ポールが伸長位置にあるときの曲げ可能ポール102の小径及び大径は、
図14Dにそれぞれ寸法B及びAで示されている。X型コア148のX形状は、上部頭部対160A、160Bと下部頭部対160C、160Dとの間の距離、及び左側部対162A、162Bと右側部対162C、162Dとの間の距離によって定義される。長さが等しい場合、主要な弧状を描く曲げ作用は、実質的に等しい対称的な力を生成する。対の長さが異なる場合、主要な曲げ作用アーク力は非対称になり、弧状を描く曲げ作用において、曲げ可能ポール102のゲージと、利用者のグリップに対する把持部120の端部回転に応じて、より大きい又はより小さい作動力の範囲を提供する。インチ表示の実例ゲージは以下を含む。
【0081】
【0082】
曲げ可能ポール102のゲージサイズ、X型コア148ゲージ、及び共押出ポリウレタンの硬さ、又はある範囲のデュロメータの他の一体的カバーの組み合わせは、軽負荷から重負荷までの広範囲のバー作動力を生み出す。12.7mm(0.5インチ)刻みでのゲージサイズ及び作動力範囲及び曲げ可能ポール102の全長は、快適な適合性及び体操適合性を有する非常に広い範囲の人々をカバーすることができる。
【0083】
図15Aは、曲げ可能ポール102の15-15を通して示される断面を有する例示的な体操器具100を示す。
図15B、15C、15Dは、断面15~15の異なる実施形態を示す。
図15Bは、中空コア164を有する曲げ可能ポール102の断面15-15を示す。フレックスシェル166は、中空コア164を取り囲む。快適カバー156は、フレックスシェル166の周りに配置される。
【0084】
フレックスシェル166の形状は寸法A及びBによって画定される。等しい場合、フレックスシェル166は円形であり、主要な弧状を描く曲げ作用は、実質的に等しい対称的な力を生成する。
【0085】
図14A~14Dに示される例示的実施形態と同様に、寸法A及びBが異なる長さの場合、主要な曲げ作用アーク力は非対称となり、把持部120及び利用者の把持部に対する回転に依存して、弧状を描く曲げ作用におけるより大きな又はより少ない作動力の範囲を提供する。L1対L2の比はプロファイル全体のサイズ及び壁厚が調節するように、より大きい又はより小さい非対称の主要な曲げ作用アーク力を調節する。
【0086】
中空コア164は、曲げサイクル中のフレックスシェル166の楕円形プロファイルの変形を可能にする。これは、第1の端部把持部104Aから第2の端部把持部104Bへの曲げ可能ポール102の完全な曲げ範囲の動きを可能にする。比較的大きい楕円形の中空コア164プロファイルは、その断面長さにわたって曲げるときに曲げ作用アーク力をより小さくする。長い長さに平行に曲げると、より大きな曲げ作用アーク力が生じる。中空コア164はさらなる性能特徴を提供するために、小さな直径(例えば、約3.175mm(1/8インチ))の鋼ばねなどのばねで充填されてもよい。それに加えて、又はその代わりに、中空コア164はロッド112を収容して、ロッドの破損をもたらす高い内部応力を構築することなく、重量を追加し、曲げ作用アーク力を増大させることができる。他の箇所で述べたように、ロッド112は、例えばFPRを含むことができる。
【0087】
技術的特徴、すなわち、フレックスシェル166、金属ばね充填材、及び余裕のある変形公差の組み合わせは、長期の疲労劣化のない性能が確実に送達されることを保証することができる。
【0088】
図15Bに示されるような「ゼロ」又は楕円形は、利用者の通常の把持部内で曲げ可能ポール102を単に回転させることによって、主要な曲げアーク力の50%もの差を提供する。広範囲の曲げ作用力の差に対応するために、体操器具100の任意の特徴をリセット又は調整する必要はない。
【0089】
楕円形のゼロ形状の中空コア164を有する曲げ可能ポール102の寸法の例としては、以下が挙げられる:
【0090】
【0091】
図15Cは、曲げ可能ポール102のさらなる実施形態の断面を示す。中空コア168は中空コア164「ゼロ」形状とは対照的に、「イースター卵」形状と呼ばれる、それほど顕著ではない楕円形形状を有する。したがって、作動力差は、イースター卵中空コア168の方がゼロ中空コア164よりも小さくなる。より極端でなく、より丸い形状では、約25%のより小さい作動力差が存在する。
【0092】
楕円形のイースター卵形の中空コア168を有する曲げ可能ポール102の寸法の例は以下の通りとなる。
【0093】
【0094】
図15Dは、丸い外側フレックスシェル166を有する細長い中空コア170を示す曲げ可能ポール102の断面を示す。この構成は、
図15B及び
図15Cに示される構成と比較して、より対称的な表面感触を利用者に提供する。しかしながら、細長い中空コア170の形状を調整することによって、第1及び第2の端部把持部104A、104B上の利用者の把持部の向きに応じて、曲げ力に非対称性が導入される。
【0095】
細長い中空コア170は、幅B及び長さCによって画定される。フレックスシェル166が直径Aを有する。幅Bと長さCとの間の差が大きいほど、作動力差が大きくなる。エフォート示差は、主要な曲げ作用アーク力に非対称性を導入することによって、全ての中空コア及びフレックスシェル法に適用される。非対称性は、必ずしも利用者にとって望ましい特徴であるとは限らない。これは、曲げ可能ポール102の位置又は利用者の把持部にかかわらず一方的な性能を生み出す、対称的に比例し、同心的に配置された内部特徴を有する円形プロファイルとは異なる。
【0096】
丸い中空コア170を有する曲げ可能ポール102の寸法の例としては、以下が挙げられる。
【0097】
【0098】
図16は、コア172内にロッド112を有するフレックスシェル166の例示的な実施形態を示す。コア172は、図
16A、
図16B、
図16C、
図16Dに示される形態のうちの1つであってもよく、
X型コア148、ゼロ形状中空コア164、イースター卵形状中空コア168、及び細長い中空コア170、又は任意のコア形状をそれぞれ含む。符号172は、本明細書では一般的なコアとして使用され、他の形状のコアを包含する。ロッド112は中空のコア及び中空の曲げ可能ポールの実施形態に、重量及び追加の曲げ作動力を加えることができる。例示的な実施例では、ゼロ形状の中空コア164及びイースター卵形状の中空コア168が例えば、ばね鋼及び/又はFRPから作製され得る、小径(例えば、3.175mm(1/8インチ))のロッド112で充填され得る。中空の曲げ可能ポール102は、その構造のより小さい直径のロッド112を収容することができる。
【0099】
X型コア148は、イースター卵形コア168又はゼロ形中空コア164の内部に追加することができる。X型コア148は、例えば、端部把持部104A、104B上の利用者の把持部内で、曲げ可能ポール102を90°回転させるだけで、利用者が経験する作動力差を強調することができる。係合又は操作するためのスイッチ又はレバー又はダイヤルがないので、器具の調整は必要ではなく、曲げ可能ポール102の位置の変化のみが利用者把持部内にある。
【0100】
ロッド112の追加は、曲げ可能棒102又はフレックスシェル166上の内部応力を増大させることなく作動力を増大させ、したがって、極端な曲げの使用においてFRPなどの材料の破壊につながり得る内部応力の蓄積を防止する。追加された重量は0.45kg(1ポンド)から数ポンドであってもよいが、追加された重量は体操中及びアクション中に動的に移動し、少し余分な重量は全体的な感触及び利用者体験に実質的な影響を及ぼす可能性がある。
【0101】
図17Aは、曲げ可能ポール102を通る断面線が17-17として示されている体操器具100を示している。
図17B、17C、17D、17Eは、線17-17を通る断面の異なる実施形態を示す。線17-17を通る各断面は、円形ではなく、異なる多面プロファイルを示す。
図17Bは、六面フレックスシェル166を有する曲げ可能な棒102を示す。六面フレックスシェル166は、六面フレックスシェル166の形状を有する快適カバー156を有する。
【0102】
図17Cは、五面のフレックスシェル166を有する曲げ可能な棒102を示す。五面フレックスシェル166は、五面フレックスシェル166の形状の快適カバー156を有する。
【0103】
図17Dは、四面フレックスシェル166を有する曲げ可能な棒102を示す。四面フレックスシェル166は、四面フレックスシェル166の形状の快適カバー156を有する。
【0104】
図17Eは、三面フレックスシェル166を有する曲げ可能ポール102を示す。三面フレックスシェル166は、三面フレックスシェル166の形状の快適カバー156を有する。
【0105】
快適カバー156はフレックスシェル156の外面の形状をとってもよいが、独立気泡ポリウレタン発泡体などのその材料の性質のために、フレックスシェル156ほど角張っていなくてもよい。
【0106】
本明細書に記載されるような様々なコア172が、多面曲げ可能棒102に組み込まれてもよい。コア及びフレックスシェル形状のこれらの変化は、主要な弧状を描く曲げ作用に作動力差をもたらすことができる。
【0107】
図18は、外側快適カバー156が配置されたフレックスシェル166内のロッド112を示す、曲げ可能ポール102の切り取り画像を示す。フレックスシェル166は例えば、固体ポリウレタンで構成することができる。例示的な実施形態では、それは40~80剪断Aデュロメータの硬度密度を有する押出又は鋳造工程によって形成することができる。
【0108】
図19A、19B、19C、19Dは様々なコア172プロファイルを有し、コア内のロッド112を示す曲げ可能ポール102の断面図を示す。断面は、
図17Aに示される線17-17を通るなど、曲げ可能ポール102の中央のものであってもよく、又は中間把持部108のいずれかの側のものであってもよい。曲げ可能ポール102の中央を通る断面は例えば、
図1に示されるような中間把持部108の中央内とすることができる。曲げ可能ポール102はコア172を有し、その周りにメッシュ174が配置される。シース176は、織られたメッシュ174の周りに配置される。快適カバー156は、シース176の外側に配置されてもよい。メッシュ174は、織物材料であってもよい。例示的なメッシュ174材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)網紐材料、mylar(登録商標)としても知られているBoPET(二軸延伸ポリエチレンテレフタレート)、又はPETから作製される他のポリエステルフィルムが挙げられる。シース176は例えば、透明又は不透明であり得るPVC層であり得る。デザイン要素は、装飾メッシュ174、又は透明なシース176を通して見える他のデザイン属性を使用することによって、曲げ可能ポール102上に導入され得る。情報材料及びブランディングはまた、シース176内に提供されてもよい。シース176は、メッシュ174上に収縮包装されてもよい。
【0109】
図19Aは、コア172内に6本のロッド112を有する六面曲げ可能ポール102を示す。
図19Bは、コア172内に5つのロッド112を有する五面曲げ可能ポール102を示す。
図19Cは、コア172内に4つのロッド112を有する四面曲げ可能ポール102を示す。
図19Dは、コア172内に3つのロッド112を有する三面曲げ可能ポールを示す。これらの例示的な実施形態の各々において、ロッド112は、コア172を実質的に充填する。
【0110】
図20Aは、ロッド112がカセット402に収容されている体操器具400を示す。
図20Bは、
図20Cの線20B-20Bを通る体操器具400の断面図である。カセット402は、ロッド112が挿入又は除去され得る複数のコア404を含む。例示的な実施形態では、ロッド112が利用者によって挿入又は除去され得る。さらなる実施形態では、ロッド112がカセット402内に恒久的に固定される。更に、体操器具400は、保管又は輸送のために利用者によって分解されてもよい。
図21に示すように、記憶装置/移動バッグ406を設けることができる。快適カバー156は、カセット402の周りに配置されてもよく、また、体操器具400の追加の部分に及んでもよい。本明細書に記載される体操器具100の様々な特徴は、体操器具400の一部であってもよいことに留意されたい。体操器具100と体操器具400との主な違いは、体操器具400のロッド112がカセット402に収容されていることである。したがって、体操器具100に関して説明した全ての構成要素は、カセット構成と互換性がある場合には体操器具100に実装することができる。
【0111】
例示的な実施形態では、カセット402が円筒形開口として構成され得るコア404内に最大8本のロッド112を保持することができる。例示的な実施形態において、ロッド112は、例えば、FRPで構成することができる直径7.9375mm(5/16インチ)のロッドである。カセット402は例えば、曲げ可能なポリウレタン又は他の可撓性プラスチック材料であってもよい。
【0112】
体操器具400は、ロッド112を保持するためにコア404の開口部を覆うカセットポートカバー410を有する。カセットポートカバー410は、ロッド112をコア404内に保持する任意の形態で構成されてもよく、ロッドの利用者修正が利用可能である場合、着脱可能に取り付けられるか、又は調整可能である。
【0113】
例示的な実施形態ではカセット402内にロッド112を挿入しないことによって、又は1~8本のロッド112を挿入することによって、作動力レベルを修正することができ、これはu字形の曲げ可能ポールの609.6mm(24インチ)の開口部への曲げに等しい標準的な可動域を通してHD又はHDXを曲げるために、約36.29kg~45.36kg(80~100ポンド)の力の作動力レベルを修正する。ロッド112の特定の直径及び材料は、達成される力に影響を及ぼす。
【0114】
カセット402は、把持部端部シャフト408に取り付けられてもよい。把持部端部シャフト408は、カセットシャフト開口部412を通って嵌合する。例示的な実施形態では、把持部端部シャフトが直径9.525mm(3/8インチ)のステンレス鋼であってもよい。隣接する構成要素にしっかりと取り付けられるのに適した強度及び能力を有する他の物質が使用されてもよい。
【0115】
図22A~22Eは曲げ可能ポール102内にばね502を有する体操器具500の一部を示し、利用者に対して曲げ可能ポール102を更に付勢し、体操器具の端部を互いに向かって移動させる。体操器具500は、体操器具100に関して説明した特徴のいずれかを有することができる。体操器具100と体操器具500との主な違いは、体操器具500に各種曲げ力を発生させる手段がばね502を含むことである。したがって、体操器具100に関して説明した全ての構成要素は、それらがばね機構と互換性がある場合、体操器具100に実装することができる。
【0116】
図22Aは、体操器具500の断面図を示す。
図22Bは、断面
図22C~22C及び22D~22Dの位置を示す。
図22Cは線22C-22Cを通る断面図であり、
図22Dは、線22D-22Dを通る断面図である。
図22Eは例示的なばね502を示し、この図では、正弦波ばねである。
【0117】
例示的な実施形態では、曲げ可能ポール102が曲げ可能ポール102に沿って長手方向に配置された1つ以上のばね502を有する。ばねスプライン504はばね502を含み、正弦波ばねのピークはばねスプライン504の溝内に配置される。チューブ506は、ばねスプライン504の周りに配置される。チューブ506は例えば、PVCなどの熱収縮材料であってもよい。例示的な実施形態では、チューブ506が体操器具100の全長を覆う。ばねスプライン504はばね502を棒の周りの一般向きに保持し、各ばねに対して緩和された嵌合を提供する。4つのばねが存在する場合、3つは曲げ中に張力を受けず、曲げの外側又は外側付近のばねのみが、曲げ中に張力を発揮する。一方のばねは内側に向かってわずかに座屈し、一方、曲げの側面のばねは表面張力を発生させることなく曲がる。
【0118】
例示的な実施形態において、単一のロッド112は、ばね502がロッド112とチューブ504との間に配置されるように、チューブ504内に延在する。ブッシュ508は、ロッド112とばね取付部品510との間のチューブ516内にある。止めねじ512は、ばね502に取り付けられ、ばね取り付け部品510のねじ山と係合する。スリーブ514は、ばね取付部品510、止めねじ512の全部又は一部、ブッシュ508、ならびにばね502及びロッド112の一部を覆う。快適カバー156は、スリーブ514の上に配置されてもよい。
【0119】
ばね取付部品510は、湾曲部の切り欠きに表面張力を発生させるためにばね502を所定の位置に保持するばね波形のステップと一致する形状の切欠きを有する。
【0120】
止めネジ512がばね取付部品510内でブッシュ508に向かって移動することによって締め付けられると、ばね502の累積表面張力が増加する。これは、ベースライン弧状を描く曲げ作用の作動力を増加させる。全てのばね502が同じ張力値を有する場合、利用者の把持部における端部把持部104A、104Bの位置にかかわらず、曲げ可能ポール102の主要な曲げ作用アーク力は等しい。曲げ中に主要な弧状を描く曲げの外側に向けられるばねのみが、曲げ可能ポール102の作動力範囲に寄与する。弧状を描く曲げの外側に沿ったばね102の表面張力は、単一のロッド112の力に加えられる。
【0121】
例示的な実施形態では、曲げ可能ポール102が4つのばね502を含む。利用者は、把持部104A、104Bを把持部内で回転させることによって、最大4つの明確に異なる作動力レベルを経験することができる。利用者は、曲げ可能ポールを約90°の増分で回転させることによって、作動力レベルの差を感じることができる。回転は差を経験するために、正確に90°の増分である必要はない。曲げ可能ポール102が180°離れて配置された、低い作動力で実質的に等しい2つのばね502と、残りの溝において高い作動力で等しい2つのばね502とを備える場合、曲げ可能ポール102は、90°ごとに回転すると、2つの非常に異なる作動力レベルを有する。ばね力の差が大きいほど、棒を曲げる際に利用者が感じる力の差が大きくなる。
【0122】
図23A~23Eは、ばね502が
図23Eに示すようなミュージックワイヤばねである体操器具500を示す。ばね502は、正弦波又は音楽有線ばねのいずれかに限定されず、体操器具及びその意図された使用に適合する表面張力を提供する他の弾性構成要素であってもよいことに留意されたい。
図23Aは、体操器具500の断面図を示す。
図23Bは、断面
図23C~23C及び23D~23Dの位置を示す。
図23Cは、線23C-23Cを通る断面図である。
図23Dは、線23D-23Dを通る断面図である。
図23Eは、ミュージックワイヤばねの形態の例示的なばね502を示す。
図23A、23B、23C、及び23Dに示される体操器具500の一般的な構成要素及び動作は
図22A、22B、22C、及び22Dに示されるものと類似しているが、ただし、ばね502は正弦波ばねの代わりにミュージックワイヤばねである。
【0123】
図26A、26Bは、コンパクトな保管及び移動のために2つ以上の部品に分離することができる体操器具100の実施形態を示す。
図26Aに示される特定の実施形態は、曲げ可能ポール102を、曲げ可能ポール102の中心にある2つの部分130A、130Bに分離する。
図26Bは、取り付け機構の拡大図である。曲げ可能ポール部分130A、130Bは、例えば、ばねロックピンを用いて差し込み1/4又は1/2回転挿入及びねじり、又は外側曲げチューブ内のねじりコレットによって、互いにねじ込まれてもよい。例示的な実施形態では、曲げ可能ポール部分130A、130Bは例えば、バヨネット接続又はねじ式接続をともに提供する、第1のフィッティング132及び第2のフィッティング134を有する。曲げ可能ポール102の曲げに耐えるのに十分な耐久性があり、解放可能に接続することができる任意の接続機構を使用することができる。接続はまた、体操器具100の使用及び使用の快適さを妨げてはならない。
【0124】
図27は、解放可能に取り付け可能な曲げ可能ポール102を有する体操器具100のさらなる実施形態を示す。曲げ可能ポール102は、好ましくは実質的に等しい曲げ弾性率の可撓性チューブ136を介して接続する2つの部分130A、130 Bを有する。可撓性チューブ136は長さ位置を保持するために、ねじりロックを有する調整可能な長さのスライドを可能にする。曲げ可能ポール部分130A、130Bは、内部の拡張コレットに接続される。可撓性チューブ136は、補強カラー138A、138Bを有することができる。例示的な実施形態では、可撓性チューブの補強カラー138A、138Bは約3.175mm(1/8インチ)の厚さを有するスパイラル強化チューブなどの強化PVCチューブを含む。
【0125】
図28に示されるように、曲げ可能ポール102は、曲げ可能ポール部分140A、140B、及び可撓性チューブ136という3つの部分を有していてもよい。曲げ可能ポール部分140A、140Bはそれぞれ、第1のセグメント140A
1、104B
1及び第2のセグメント140A
2、140B
2を備える。可撓性チューブ136はその端部の各々において曲げ可能ポールのセグメント140A
2、140B
2と係合し、それらの位置の各々において摺動可能な調整を可能にする。曲げ可能ポールのセグメント140A
1及び140A
2は、互いに解放可能に接続される。曲げ可能ポールのセグメント140B
1及び140B
2は、互いに解放可能に接続される。したがって、点142A及び142Bで解放可能に接続され、曲げ可能ポール102を形成する、3つの解放可能に接続された領域が存在する。
【0126】
さらなる例示的な実施形態では、体操器具100が同様の可動域及び作動力レベルを提供する単一要素として構成される。
【0127】
スペーサは、6本のロッドを六角形のパターンで収容するようなサイズにされた7つの通路を有する、金型成形されたプラスチック製又は共重合体押出物であってもよく、任意選択で利用されるセンターの第7の通路位置を含む。
【0128】
例えば、以下の特徴のうちの1つ以上が、体操器具に組み込まれてもよい。
モバイルアプリによるワイヤレス個人フィットネストラッキング、
IMU(慣性測定ユニット)モーションセンサー(体操、加速度、位置のインタラクティブプログラムの一部として加速度、速度、位置を追跡する)、
歪みゲージセンサ(曲げ測定)(作動力、曲げの程度を追跡し、使用電力又は消費カロリーを提供する)、
LEDライト、ライト表示(プロンプトの提供、調子、アプリプログラムへのフィードバック、外部音響機器への対応、又は外部器具(携帯電話アプリ、ヘッドセット、又はその他の曲げ棒)との同期)、
データ同期用のRF(ブルートゥース(登録商標)モジュール)、
スピーカ(音楽又は録音されたプログラムプロンプトを提供する)。
【0129】
体操器具100は、他の体操器具よりも安全上の利点を提供することができる。例えば、端部把持部104は、体操器具100の剛性端部ピースよりも安全であり得るクッション付き端部を提供する。端部把持部104の組成物は例えば、外側又は内側からの浸透に抵抗するために、ウレタン一体化スキン外側から構成される場合、安全要素を提供する。柔らかい衝撃を吸収する内部発泡体領域は、利用者又は他の人の頭部もしくは他の身体領域又は使用の近傍の所有物に偶発的又は意図的に損傷を与える可能性を低減するように設計されることによって、安全性を増す。これは、近接しているグループクラス内の体操器具100の使用を可能にする。
【0130】
端部把持部104は使用中に曲げ可能ポール102に固定されたままであり、誤使用さえするように構成され、それによって、内部の硬い又は尖った物品の露出を回避する。しっかりと取り付けられた端部把持部104は、トルクポテンシャルを端部から端部に付与することによって、棒の動的使用を追加することができる。これは、体操器具100が多くの個人又はグループ設定で使用され得る様々な方法に特徴及び品質を追加する。
【0131】
さらなる安全な特徴はスペーサ又は他のカバーが不浸透性であり、無毒であり、商業的な使用頻度の高いフィットネスクラブ又は学校の体育館環境において有意な長期劣化なしに、強い洗浄又は消毒溶液でそれを消毒する能力を有することを含み得る。
【0132】
本発明の様々な実施形態を説明してきたが、それぞれが異なる要素の組み合わせを有する。本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、開示された要素の異なる組み合わせ、いくつかの要素の省略、又はそのような構造の等価な要素の置換を含み得る。体操器具100、400、500の各々は、端部把持部、中間把持部、異なる材料、電子部品、及びこれらの実施形態のいずれかに適用され得る他の層又は構成要素など、様々な要素の任意の組み合わせを含み得る。体操器具100、400、500は主に、体操器具400が曲げ及び弾性特性を付与するためのカセット構成を有し、体操器具500が、その目的のために1つ以上のばねを有する点で異なる。ロッド112又は中空コアで説明されるような体操器具100はまた、本明細書で説明される様々な要素の任意の組み合わせを有することができる。
【0133】
例示的な実施形態によって本発明を説明してきたが、追加の利点及び修正が当業者には想起されるのであろう。したがって、本発明は、そのより広い態様において、本明細書に示され、説明される特定の詳細に限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、例えば、寸法及び材料に対する変更、ならびに同等の構成要素の組み込みを行うことができる。したがって、本発明は、特定の例示的な実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価の完全な精神及び範囲内で解釈されることが意図される。
なお、本発明の態様(構成)として以下に示すものがある。
[態様1]
体操器具であって、
弾性機構を有する曲げ可能ポールと、
前記曲げ可能ポールの第1の端部に配置された第1の端部把持部と、
前記曲げ可能ポールの第2の端部に配置された第2の端部把持部と、
前記曲げ可能ポールの中央部に配置された中間把持部と、
を備える体操器具。
[態様2]
前記曲げ可能ポールは、該曲げ可能ポール内に収容された複数の可撓性ロッドを備える、態様1に記載の体操器具。
[態様3]
可撓性ロッドを離間させるスペーサを更に備える、態様2に記載の体操器具。
[態様4]
前記曲げ可能ポールは、
溝を有し、前記曲げ可能ポール内に配置されたスプラインと、
前記溝内に配置された1つ以上のばねと、
を有する態様1に記載の体操器具。
[態様5]
前記曲げ可能ポールは複数の可撓性ロッドを収容するカセットを備える、態様1に記載の体操器具。
[態様6]
前記複数の可撓性ロッドは、前記曲げ可能ポールが曲げられたときの前記可撓性ロッドの相対体操に適応するように、互いに隣接する構成要素に対して摺動可能である、態様2に記載の体操器具。
[態様7]
前記複数の可撓性ロッドは、前記曲げ可能ポールが曲げられたときに、前記第1の端部把持部及び前記第2の端部把持部との係合を維持する、態様2に記載の体操器具。
[態様8]
前記中間把持部の少なくとも一部は前記曲げ可能ポールに調節可能に取り付けられる、態様1に記載の体操器具。
[態様9]
前記第1の端部把持部、前記第2の端部把持部、及び前記中間把持部のうちの1つ又は複数は、電子機器を収容するように構成された中空内部領域を有する、態様1に記載の体操器具。
[態様10]
照明部分及び/又は音響部分を更に含む、態様9に記載の体操器具。
[態様11]
健康関連データ、体操及び位置に関する情報、燃焼カロリー、ならびに他の体操関連情報のうちの1つ又は複数を取得又は提供するためのセンサを更に備える、態様1に記載の体操器具。
[態様12]
利用者の体操量及びピーク作動力を測定するための1つ以上のセンサを備える、態様11に記載の体操器具。
[態様13]
前記センサが導電性プラスチック材の形態である、態様12に記載の体操器具。
[態様14]
複数の端部把持部の一方又は両方は前記導電性プラスチック材を含む、態様13に記載の体操器具。
[態様15]
電動マッサージ組立体を更に備える、態様1に記載の体操器具。
[態様16]
ダウンロード可能なモバイルソフトウェアアプリケーションと協調する電子的付属物を更に備え、
該電子的付属物は、
機械的な力を、利用者によって加えられる体操作動力の量を表す可変電圧に変換するためのセンサであって、前記可変電圧が比例信号を生成する、センサと、
方法を実行するための実行可能コードを有するソフトウェアアプリケーションであって、前記方法は、
前記比例信号を受信するステップと、
前記比例信号を等価曲げ力に変換するステップと、
前記等価曲げ力を表示又は記憶するステップと、を含むソフトウェアアプリケーションと、
備える、態様1に記載の体操器具。
[態様17]
前記方法は更に使用中の前記体操器具に対する体操作動力を較正するステップを含む、態様16に記載の体操器具。
[態様18]
前記電子的付属物は、最大作動力、サイクル当たりの時間、経時的な平均時間、トータル時間、繰り返し回数のうちの1つ以上を追跡する、態様16に記載の体操器具。
[態様19]
方法を実行するためのソフトウェア命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
機械力を体操器具の利用者によって及ぼされる体操作動力の量を表す可変電圧に変換するためのセンサからの信号を受信するステップであって、前記可変電圧は、比例信号を生成する、ステップと、
前記比例信号を等価曲げ力に変換するステップと、
前記等価曲げ力を表示又は記憶するステップと、を含む非一時的コンピュータ可読媒体。