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特許7535173ネットワークの移行方法、端末及びネットワーク側機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-06
(45)【発行日】2024-08-15
(54)【発明の名称】ネットワークの移行方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/14 20090101AFI20240807BHJP
   H04W 36/24 20090101ALI20240807BHJP
   H04W 8/20 20090101ALI20240807BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W36/24
H04W8/20
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023509448
(86)(22)【出願日】2021-08-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 CN2021111505
(87)【国際公開番号】W WO2022033428
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-03-29
(31)【優先権主張番号】202010797349.8
(32)【優先日】2020-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】韓 魯峰
(72)【発明者】
【氏名】康 艷超
(72)【発明者】
【氏名】張 鵬飛
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110324840(CN,A)
【文献】国際公開第2019/217806(WO,A1)
【文献】特開2017-069974(JP,A)
【文献】Orange, Ericsson,SoR in HPLMN after registration,3GPP TSG CT WG1 Meeting #123e C1-202068,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_123e/Docs/C1-202068.zip>,2020年04月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末により実行されるネットワークの移行方法であって、
前記端末が、前記端末の現在実行している業務を取得することと、
前記端末が、前記端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しない場合に、前記端末の現在実行している業務を解放することと、
前記端末が、前記端末の現在実行している業務を解放した後に、前記端末に対するネットワーク移行を実行することとを含み、
前記端末が、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定することは、
前記端末が、ネットワーク側機器から送信された拡張ローミング制御EXT-SORに対応する第一の情報を受信することと、
前記端末が、前記第一の情報に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定することであって、前記第一の情報は、ターゲット情報を有する業務が前記ターゲット業務であることを指示するために用いられることとを含み、
前記ターゲット情報は、
ターゲットシングルネットワークスライス選択補助情報S-NSSAIと、ターゲット5Gサービス品質識別子5QIと、ターゲットプロトコルデータユニットPDUセッションの要求タイプと、ターゲットネットワーク相互接続プロトコルIPアドレスと、ターゲットパケットフィルタとのうちの少なくとも一つを含む、ネットワークの移行方法。
【請求項2】
前記ネットワーク側機器から送信された拡張ローミング制御EXT-SORに対応する第一の情報を受信することは、
前記端末が、前記ネットワーク側機器に前記端末が拡張ローミング制御EXT-SOR能力をサポートすることを通知するための通知メッセージを前記ネットワーク側機器に送信することと、
前記端末が、前記ネットワーク側機器から送信された拡張ローミング制御EXT-SORに対応する第一の情報を受信することとを含む、請求項1に記載のネットワークの移行方法。
【請求項3】
前記第一の情報に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定することは、
前記端末が、前記第一の情報に基づいて前記端末の現在実行している業務の中に前記ターゲット業務が存在するかどうかを判断することと、
前記端末が、前記第一の情報、及び/又は前記端末が保存するサブスクリプション情報、及び/又は前記端末が前記ネットワーク側機器と約定したターゲット業務、及び/又は前記端末がカスタマイズしたターゲット業務に基づいて現在実行している業務の中に前記ターゲット業務が存在するかどうかを判断することとのうちの一つを含む、請求項2に記載のネットワークの移行方法。
【請求項4】
前記端末が、前記端末の現在実行している業務を解放することは、
前記端末が、前記第一の情報の指示に基づいて前記端末の現在実行している業務を直ちに解放すること、又は、
前記端末が、前記第一の情報の指示に基づいて予め設定される時間帯の後に前記端末の現在実行している業務を解放することを含む、請求項1に記載のネットワークの移行方法。
【請求項5】
前記端末が、前記第一の情報の指示に基づいて予め設定される時間帯の後に前記端末の現在実行している業務を解放することは、
前記端末が、前記第一の情報の指示に基づいてタイマを起動し、前記タイマがタイムアウトした場合に前記端末の現在実行している業務を解放することを含む、請求項4に記載のネットワークの移行方法。
【請求項6】
前記端末が、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを自律的に決定することは、
前記端末が、前記端末が保存するサブスクリプション情報、及び/又は前記端末が前記ネットワーク側機器と約定したターゲット業務、及び/又は前記端末がカスタマイズしたターゲット業務に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを自律的に決定することを含む、請求項1に記載のネットワークの移行方法。
【請求項7】
前記端末がネットワーク側機器における訪問公衆陸上移動ネットワークVPLMNが変更されたかどうかを決定することと、
前記端末が、前記訪問公衆陸上移動ネットワークVPLMNが変更された場合に、前記第一の情報が無効であると決定し、又は前記第一の情報に基づいて前記現在実行している業務の中に前記ターゲット業務が存在するかどうかを決定することとをさらに含む、請求項5に記載のネットワークの移行方法。
【請求項8】
前記ターゲット情報は、
前記ターゲット業務のタイプと、前記ターゲット業務の名称と、前記ターゲット業務の番号と、ターゲットデータネットワーク名称DNNとのうちの少なくとも一つを更に含む、請求項1に記載のネットワークの移行方法。
【請求項9】
ネットワーク側機器により実行されるネットワークの移行方法であって、
前記ネットワーク側機器が、拡張ローミング制御EXT-SORに対応する第一の情報を生成することと、
前記ネットワーク側機器が、ターゲット情報を有する業務がターゲット業務であることを指示する前記第一の情報を端末に送信することとを含み、
前記ターゲット情報は、
ターゲットS-NSSAIと、ターゲット5QIと、ターゲットPDUセッションの要求タイプと、ターゲットネットワーク相互接続プロトコルIPアドレスと、ターゲットパケットフィルタとのうちの少なくとも一つを含む、ネットワークの移行方法。
【請求項10】
前記ターゲット情報は、
前記ターゲット業務のタイプと、前記ターゲット業務の名称と、前記ターゲット業務の番号と、ターゲットデータネットワーク名称DNNとのうちの少なくとも一つを更に含む、請求項9に記載のネットワークの移行方法。
【請求項11】
ネットワーク側機器が第一の情報を生成することは、
前記ネットワーク側機器におけるホーム公衆陸上移動ネットワーク統一データ管理HPLMN UDMネットワークエレメントが、前記第一の情報を生成することを含み、
前記ネットワーク側機器が前記第一の情報を端末に送信することは、
前記ネットワーク側機器におけるHPLMN UDMネットワークエレメントが、前記ネットワーク側機器におけるアクセスとモビリティ管理機能AMFネットワークエレメントに前記第一の情報を送信することと、
前記ネットワーク側機器におけるAMFネットワークエレメントが、前記端末に前記第一の情報をトランスペアレントに伝送することとを含む、請求項9に記載のネットワークの移行方法。
【請求項12】
前記ネットワーク側機器におけるHPLMN UDMネットワークエレメントが、前記ネットワーク側機器におけるAMFネットワークエレメントに前記第一の情報を送信する前に、前記ネットワークの移行方法は、
前記ネットワーク側機器におけるHPLMN UDMネットワークエレメントが、前記ネットワーク側機器における認証サーバ機能AUSFネットワークエレメントに前記第一の情報に対して保護付加を行うことをさらに含む、
及び/又は、
前記ネットワーク側機器が前記第一の情報を端末に送信した後に、前記ネットワークの移行方法は、
前記ネットワーク側機器が、拡張ローミング制御EXT-SORに対応する第二の情報を端末に送信すること、及び/又は、
前記ネットワーク側機器が、前記端末から送信された保護付加されたフィードバック情報を受信し、且つ前記フィードバック情報に対して保護解除を行うことであって、前記フィードバック情報は、前記端末が前記第一の情報を受信したことを指示するために用いられることをさらに含む、請求項11に記載のネットワークの移行方法。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載のネットワークの移行方法のステップを実現する、端末。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項9から12のいずれか1項に記載のネットワークの移行方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年8月10日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010797349.8の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的には、ネットワークの移行方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の技術では、ユーザ機器(User Equipment、UE)に現在いくつかの持続的で重要でない業務、例えば業務の優先度が比較的低い業務があれば、UEは現在のネットワークに在圈し続け、ネットワークが望む、UEの業務のターゲットネットワークへの移行を実現できず、それによってネットワーク運用をタイムリーに調整できず、通信リソースが無駄になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、端末に現在重要でない業務が存在している場合に、端末が現在のネットワークに在圈し続けてネットワークの移行を実現できないという従来の技術における問題を解決できるネットワークの移行方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、ネットワークの移行方法を提供し、この方法は、端末が、前記端末の現在実行している業務を取得することと、前記端末が、前記端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しない場合に、前記端末の現在実行している業務を解放することと、前記端末が、前記端末の現在実行している業務を解放した後に、前記端末に対するネットワーク移行を実行することとを含む。
【0006】
第二の態様によれば、ネットワークの移行装置を提供し、この装置は、端末の現在実行している業務を取得するための取得モジュールと、前記端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しない場合に、前記端末の現在実行している業務を解放するための解放モジュールと、前記端末の現在実行している業務を解放した後に、前記端末に対するネットワーク移行を実行するための実行モジュールとを含む。
【0007】
第三の態様によれば、ネットワークの移行方法を提供し、この方法は、ネットワーク側機器が、拡張ローミング制御(Extended Steering of Roaming、EXT-SOR)に対応する第一の情報を生成することと、前記ネットワーク側機器が、ターゲット情報を有する業務が前記ターゲット業務であることを指示する前記第一の情報を端末に送信することとを含む。
【0008】
第四の態様によれば、ネットワークの移行装置を提供し、この装置は、EXT-SORに対応する第一の情報を生成するための生成モジュールと、ターゲット情報を有する業務が前記ターゲット業務であることを指示する前記第一の情報を端末に送信するための第二の送信モジュールとを含む。
【0009】
第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第六の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0012】
第八の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第三の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0013】
本出願の実施例では、端末は、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しない場合に、端末の現在実行している業務を解放し、さらにネットワークの移行を行うことができ、このターゲット業務が高優先度業務であれば、端末の現在実行している業務の中に高優先度業務が存在しない場合に、現在実行している業務を解放してネットワーク移行を行うことであってもよい。なお、このターゲット業務は、端末により指定された一つ又は複数の業務であってもよく、即ち端末の現在実行している業務の中にこれらの指定された一つ又は複数の業務が存在しない場合にも、現在実行している業務を解放してネットワーク移行を行うことができ、それによって端末に現在重要でない業務が存在している場合に、端末が現在のネットワークに在圈し続けてネットワークの移行を実現できないという従来の技術における問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
図2】本出願の実施例のネットワークの移行方法フローチャートのその一である。
図3】本出願の実施例のネットワーク側機器がEXT-SORの情報のVPLMNへの在圈を決める登録フローチャートである。
図4】本出願の実施例のネットワーク側機器がEXT-SORの情報のHPLMNへの在圈を決める登録フローチャートである。
図5】本出願の実施例のネットワークの移行方法フローチャートのその二である。
図6】本出願の実施例のネットワーク側機器がEXT-SORに対応する情報を更新する必要があるフローチャートである。
図7】本出願の実施例のネットワークの移行装置の構造概略図のその一である。
図8】本出願の実施例のネットワークの移行装置の構造概略図のその二である。
図9】本出願の実施例の通信機器の構造概略図である。
図10】本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
図11】本出願の実施例のネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0016】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0017】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0018】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(Vehicle User Equipment、VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment、PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0019】
以下では、図面を結び付けながら、通体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるネットワークの移行方法を詳細に説明する。
【0020】
本出願の実施例は、ネットワークの移行方法を提供し、図2は、本出願の実施例のネットワークの移行方法フローチャートのその一であり、図2に示すように、この方法のステップは、
端末が、端末の現在実行している業務を取得するステップS202と、
端末が、端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しない場合に、端末の現在実行している業務を解放するステップS204と、
端末が、端末の現在実行している業務を解放した後に、端末に対するネットワーク移行を実行するステップS206とを含む。
【0021】
本出願の実施例における上記ステップS202からステップS206により、端末は、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しない場合に、端末の現在実行している業務を解放し、さらにネットワークの移行を行うことができ、このターゲット業務が高優先度業務であれば、端末の現在実行している業務の中に高優先度業務が存在しない場合に、現在実行している業務を解放してネットワーク移行を行うことであってもよい。なお、このターゲット業務は、端末により指定された一つ又は複数の業務であってもよく、即ち端末の現在実行している業務の中にこれらの指定された一つ又は複数の業務が存在しない場合にも、現在実行している業務を解放してネットワーク移行を行うことができ、それによって端末に現在重要でない業務が存在している場合に、端末が現在のネットワークに在圈し続けてネットワークの移行を実現できないという従来の技術における問題を解決した。
【0022】
本出願の実施例の具体的な応用シナリオでは、本出願の実施例におけるターゲット業務は、業務優先度が予め設定される優先度よりも高い業務であることが好ましい。
【0023】
選択的に、本出願の実施例では、端末が、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定する方式について、以下の二つの方式を含んでもよい。
【0024】
方式1)ネットワーク側機器から送信されたEXT-SORに対応する第一の情報に基づいて決定され、具体的なステップは、以下のとおりであり、
ステップS11、端末が、ネットワーク側機器から送信された拡張ローミング制御EXT-SORに対応する第一の情報を受信し、
ステップS12、端末が、ターゲット情報を有する業務がターゲット業務であることを指示するための第一の情報に基づいて、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定する。
【0025】
方式2)端末は、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを自律的に決定する。
【0026】
つまり、本出願の実施例では、端末が、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定する方式について、端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを自律的に決定する方式であってもよく、ネットワーク側機器から送信された情報に基づいて決定されてもよい。
【0027】
上記方式1)について、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、この第一の情報におけるターゲット情報は、ターゲット業務のタイプと、ターゲット業務の名称と、ターゲット業務の番号と、ターゲットシングルネットワークスライス選択補助情報(Single Network Slice Selection Assistance Information、S-NSSAI)と、ターゲットデータネットワーク名称(Data Network Name、DNN)と、ターゲット5Gサービス品質識別子(5G Quality of Service Identifier、5QI)と、ターゲットPDUセッションの要求タイプと、ターゲットネットワーク相互接続プロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスと、ターゲットパケットフィルタとのうちの少なくとも一つを含む。
【0028】
つまり、ターゲットS-NSSAIに属するプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッション上の業務は高優先度業務に属し、ターゲットデータネットワーク(DNN/APN)に接続されている業務は高優先度業務に属し、ターゲット5QIに属する業務は高優先度業務に属し、いくつかのPDU SESSIONのRequest type情報、ターゲットPDU SESSIONのRequest typeを使用して確立されたPDU SESSIONの業務は高優先度業務、例えば「initial emergency request」、「existing emergency PDU session」、「MA PDU request」に属する。PDU SESSIONのIPアドレスターゲットのいくつかのIPアドレスのPDU SESSIONは高優先度業務に属し、UEのターゲット通信IPアドレスがそれらのアドレス範囲に該当する業務は高優先度業務に属し、ターゲットPacket filterを含むPDU SESSION/QOS FLOW上の業務は高優先度業務に属する。
【0029】
なお、上記方式1)について、説明すべきこととして、端末は、ネットワーク側機器がSORのトランスペアレントコンテナとEXT-SORのトランスペアレントコンテナ(EXT-SOR transparent container)とのうちの少なくとも一つのベアラを介して送信された第一の情報を受信する。ここで、SORのトランスペアレントコンテナ又はEXT-SORのトランスペアレントコンテナは、EXT-SOR情報1と、EXT-SOR情報2と、EXT-SORのセキュリティ情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0030】
表1に示すように、IEIは73のIEがSORであるトランスペアレントコンテナである。
[表1]
【0031】
説明すべきこととして、SORトランスペアレントコンテナは、表2と表3に示すように、タイプ6情報エレメントであり、最小長さが20オクテットである。ここで、EXT-SORの情報1とEXT-SORの情報2を含む。
[表2]
【0032】
[表3]
【0033】
ここで、上記表2と表3は、保護されたEXT-SORに関連する情報を運ぶようSOR(transparent container information element)に指示する。ここで、EXT-SOR情報1と情報2は、追加されたベアラEXT-SORに関連する情報のうちの一部の情報、例えば高優先度業務を指示する情報であり、SOR header-new、SOR-MAC-IAUSF-new、CounterSOR-newは、修正する必要がある部分であり、表4に示すように、SOR transparent container IEにEXT-SOR情報1(USIMなどで保護されたEXT-SORに関連する情報)又はEXT-SOR情報2(USIMなどで保護されていないEXT-SORに関連する情報)、及び関連するセキュリティ情報が含まれていることを指示できるように修正する必要がある。
[表4]
【0034】
ここで、EXT-SOR情報(octet 4、bit 6)が運んでいるかどうかについて、
0は、SOR transparent containerがEXT-SOR情報を運ばないことを表し、
1は、SOR transparent containerがEXT-SOR情報を運ぶことを表し、
また、SOR-MAC-IAUSF-newの計算も、SOR transparent container IEの内容に対応する。即ちSOR transparent container IEにEXT-SORが運ばれると、SOR-MAC-IAUSF-newの計算プロセスもEXT-SORを含み、SOR transparent container IEにEXT-SORが運ばれないと、SOR-MAC-IAUSF-newの計算プロセスはEXT-SORを含まず、
CounterSOR-newも、SOR transparent container IEの内容に対応する。即ち、SOR transparent container IEにEXT-SORが運ばれると、SOR-MAC-IAUSF-newの計算プロセスもEXT-SORの存在(又は伝送)を示し、SOR transparent container IEにEXT-SORが運ばれないと、SOR-MAC-IAUSF-newの計算プロセスはEXT-SORの存在(又は伝送)を示さない。
【0035】
表5に示すように、IEにはEXT-SORのトランスペアレントコンテナがさらに含まれる。
[表5]
【0036】
ここで、EXT-SORのトランスペアレントコンテナは、EXT-SORに関連する情報のIEを運ぶ。例えばEXT-SOR情報1又は2を運ぶために用いられ、また、EXT-SORのセキュリティ情報、例えばMAC、counterなどを運んでもよい。
[表6]
【0037】
ここで、EXT-SOR headerは、EXT-SORの特徴(例えば:ネットワークがUEに送信するEXT-SOR情報であるか、UEがネットワークに送信するEXT-SOR情報であるか)、EXT-SOR情報の有効範囲(例えば、時間制限があるかどうか、PLMN制限があるかどうか)などを指示し、
EXT-SOR-MAC-1は、EXT-SOR情報1又は2に対して完全性保護アルゴリズムを実行した後に生成されたチェックサムを表し、
CounterEXT-SORは、EXT-SOR情報1又は2に対して完全性保護アルゴリズムを実行するために必要なカウント値を表す。
【0038】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、上記方式1)に基づいて、上記ステップS11に係わる、ネットワーク側機器から送信された拡張ローミング制御EXT-SORに対応する第一の情報を受信する方式は、
端末が、端末がEXT-SOR能力をサポートすることをネットワーク側機器に通知するための通知メッセージをネットワーク側機器に送信するステップS11-1と、
端末が、ネットワーク側機器から送信されたEXT-SORに対応する第一の情報を受信するステップS11-2とをさらに含んでもよい。
【0039】
上記ステップS11-1に係わる、端末がネットワーク側機器に通知メッセージを送信する方式について、ネットワーク側機器にとって、具体的な応用シナリオでは、端末がEXT-SOR能力をサポートすることを登録要求メッセージからネットワーク側機器に通知することを例にして、そのプロセスは、以下を含む。
【0040】
ステップS21、ネットワーク側機器が、端末から送信された登録要求メッセージに「UEがEXT-SOR能力をサポートする」と指示されているかどうかを検査する。指示されていれば、ステップS23を実行し、そうでなければ、ステップ22を実行し
ステップS22、ネットワーク側機器が、端末がEXT-SOR機能をサポートしないと決定し、
ステップS23、ネットワーク側機器が、端末がEXT-SOR機能をサポートすると決定する。VPLMN AMFは、HPLMNからこのUEのEXT-SORに関連する情報を取得する必要があり、
ステップS24、AMFが、自身がすでに最新のEXT-SORに関連する情報を持っているかどうかを判断し、すでに持っている場合、ステップS25を実行し、持っていない場合、ステップS26を実行し、
ステップS25、いくつかの特殊なシナリオ、例えば初期登録、緊急登録などでは、帰属公衆陸上移動ネットワーク(Home Public Land Mobile Network、HPLMN)の統一データ管理(Unified Data Management、UDM)は、アクセスモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)がHPLMN UDMからEXT-SORに関連する情報を再取得することを要求してもよい。そのため、訪問(Visited Public Land Mobile Network、VPLMN)AMFは、現在このようなシナリオに属しているかどうかを判断し、属していれば、ステップS26を実行する。そうでなければ、再取得しない。
【0041】
ステップS26、VPLMN AMFは、HPLMN UDMにEXT-SORに関連する情報の取得を要求する。
【0042】
本出願の実施例の別の選択的な実施の形態では、ネットワーク側機器にとって、具体的な応用シナリオでは、サブスクリプション情報によって端末がEXT-SOR能力をサポートするかどうかを判断してもよく、具体的なプロセスは以下のとおりである。
【0043】
ステップS31、登録要求メッセージを受信した後に、VPLMN AMFは、このUEのサブスクリプション情報に基づいてUEがEXT-SOR能力をサポートするかどうかを判断し、
このVPLMN AMFにこのUEのサブスクリプション情報がない場合、まずHPLMN UDMからこのUEのサブスクリプション情報を取得し、UEがEXT-SOR機能をサポートしない場合、EXT-SOR関連動作を停止し、そうでなければ、ステップS32を実行し、
ステップS32、AMFがどのようにEXT-SORに関連する情報を取得するかを決め、
説明すべきこととして、ステップS32の具体的なプロセスは上記ステップS23からステップS26に相当する。
【0044】
説明すべきこととして、通知メッセージにおいて5GMM(5G System Mobility Management、5Gシステムモビリティ管理)capability(能力)により、前記端末がEXT-SOR能力をサポートすることを前記ネットワーク側機器に指示し、具体的な応用シナリオでは、この5GMM capabilityは、表7におけるIEIが10であるIEに示すとおりである。
[表7]
【0045】
なお、5GMM能力情報エレメントの目的は、ネットワークに5GCNに関するか又はEPSと相互通信するUE側に関する情報を提供することである。内容は、ネットワークがUE操作を処理する方式に影響を与える可能性がある。
【0046】
5GMM能力情報エレメントのコーディングは、表8に示すとおりであり、ここで、5GMM能力はタイプ4情報エレメントであり、その最小長さが3オクテットであり、最大長さが15オクテットである。
【0047】
[表8]
【0048】
ここで、EXT-SOR能力(octet 5、bit 5)は、0である場合にEXT-SOR能力をサポートしないことを表し、1である場合にEXT-SOR能力をサポートすることを表す。
【0049】
選択的に、本出願の実施例における通知メッセージは、登録要求メッセージと、上りリンク非伝送層伝送メッセージと、プロトコルデータユニットセッションメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0050】
選択的に、本出願の実施例では、上記方式1)におけるステップ12に係わる、第一の情報に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定する方式は、
(1)端末が第一の情報に基づいて端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを判断することと、
(2)端末が第一の情報、及び/又は端末が保存するサブスクリプション情報、及び/又は端末がネットワーク側機器と約定したターゲット業務、及び/又は端末がカスタマイズしたターゲット業務に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを判断することとのうちの一つを含む。
【0051】
つまり、端末は、第一の情報のみに基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを判断してもよく、さらに他の方式、例えば端末がネットワーク側機器と約定したターゲット業務などを組み合わせて決定してもよい。
【0052】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、本出願の実施例におけるステップS204に係わる、端末が、端末の現在実行している業務を解放する方式について、
端末が第一の情報の指示に基づいて端末の現在実行している業務を直ちに解放するステップS204-11、又は、
第一の情報の指示に基づいて予め設定される時間帯の後に端末の現在実行している業務を解放するステップS204-12をさらに含んでもよい。
【0053】
ここで、ステップS204-12について、端末が第一の情報の指示に基づいてタイマを起動し、タイマがタイムアウトした場合に端末の現在実行している業務を解放することをさらに含んでもよい。
【0054】
上記ステップS204-11とステップS204-12により、端末は、端末の現在実行している業務を直ちに解放することができ、タイマにより一定時間後に解放することを決定することができる。
【0055】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、本出願の実施例の方法のステップは、
端末が、タイマがタイムアウトする前に、ネットワーク側機器から送信されたEXT-SORに対応する第一の情報更新後の情報である第二の情報を受信するステップS208と、
端末がタイマの運行を停止し、且つ第二の情報を用いて第一の情報を上書きし、及び第二の情報に基づいて端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定し、又は、端末が第二の情報を廃棄し、且つタイマがタイムアウトした場合に第一の情報に基づいて端末の現在実行している業務を解放するステップS210とをさらに含んでもよい。
【0056】
上記ステップS208とステップS210から分かるように、ネットワーク側機器は、端末にEXT-SORに対応する情報を送信し続けてもよく、端末が複数のEXT-SORに対応する情報を受信した後に、後に受信された情報で前の情報を上書きする必要があるかどうかについて、端末は自ら決定する。後に受信されたEXT-SORに対応する情報が指示するターゲット業務が異なる可能性があるからである。
【0057】
上記方式2)に係わる、端末が、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを自律的に決定する方式について、端末が、端末が保存するサブスクリプション情報、及び/又は端末がネットワーク側機器と約定したターゲット業務、及び/又は端末がカスタマイズしたターゲット業務に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを自律的に決定することをさらに含んでもよい。
【0058】
上記方式2)に基づいて、端末が、端末の現在実行している業務を解放する方式について、端末が、端末が現在実行している業務を直ちに解放することを決定し、又は、端末が、カスタマイズされた予め設定される時間帯の後に端末の現在実行している業務を解放することを決定することをさらに含んでもよい。
【0059】
上記方式2)に基づいて、予め設定される時間帯の後に端末の現在実行している業務を解放する方式は、端末がタイマの起動を決定し、且つタイマがタイムアウトした場合に端末の現在実行している業務を解放することをさらに含んでもよい。
【0060】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、本出願の実施例の方法のステップは、
現在実行している業務の中にターゲット業務が存在している場合に、ターゲット業務のサービスが終了したかどうかを決定するステップS212と、
ターゲット業務のサービスが終了した場合に、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しないと決定するステップS214とをさらに含んでもよい。
【0061】
上記ステップS212とステップS214から分かるように、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在している場合に、ターゲット業務のサービスが終了したと決定した後のみ、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しないと決定する。例えばターゲット業務が高優先度の業務であれば、現在実行している業務の中に高優先度の業務が存在している場合に、端末が比較的重要な業務を実行する必要があることを示し、ネットワークの移行を行うことができない。現在実行している高優先度業務のサービスが終了した後に、比較的重要な業務のサービスが終了し、現在実行している業務が重要な業務ではないことを示し、ネットワーク移行を行うことができる。
【0062】
上記方式1)に基づいて、本出願の実施例の方法のステップは、
端末が、ネットワーク側機器における訪問公衆陸上移動ネットワークVPLMNが変更されたかどうかを決定するステップS216と、
端末が、VPLMNが変更された場合に、第一の情報を削除し、又は第一の情報に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定するステップS218とをさらに含んでもよい。
【0063】
上記ステップS216とステップS218から分かるように、VPLMNが変更されれば、端末は、第一の情報を削除してもよく、第一の情報に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定し続けてもよく、具体的にどのような方式を採用するかは、実際の状況に応じて決定することができる。
【0064】
上記方式1)に基づいて、ネットワーク側機器から送信された第一の情報を受信した後に、本出願の実施例の方法は、
第一の情報に対して完全性検査及び/又は復号化検出を含む安全性検出を行うステップS220と、
第一の情報の安全性検出に合格した場合に、ネットワーク側機器におけるVPLMNが変更されたかどうかを決定するステップS222と、
ネットワーク側機器におけるVPLMNが変更されていない場合に、端末が第一の情報を受信したことを指示するためのフィードバック情報をネットワーク側機器に送信するステップS224とをさらに含んでもよい。
【0065】
ここで、ステップS224に係わるネットワーク側機器にフィードバック情報を送信する方式について、
フィードバック情報に対して完全性保護及び/又は暗号化保護を含む保護付加を行うステップS224-11と、
保護付加されたフィードバック情報を登録終了メッセージ又は上りリンク非アクセス層伝送メッセージを介してネットワーク側機器に送信するステップS224-12とをさらに含んでもよい。
【0066】
上記ステップS220からステップS224により、端末にとって受信された第一の情報に対して安全性検出を行う必要がある。これは、ネットワーク側機器から送信された第一の情報が安全性の比較的低い情報である可能性があり、即ち安全性の比較的低い情報に基づいてネットワーク移行の誤操作を行う可能性があるからである。同様に、端末側にとっても、ネットワーク側機器に送信されたフィードバック情報に対して保護付加を行うことで、フィードバック情報の安全性を確保する必要がある。
【0067】
説明する必要のあることとして、この保護に使用される鍵は、UEとネットワークとの間の認証プロセスにおいて生成され、安全プロセスにおいて確認されてもよく、保護はKDFアルゴリズムを採用し、例えばKDFアルゴリズムによってチェックサムを生成してもよい。
【0068】
本出願の実施例の具体的な応用シナリオでは、前記フィードバック情報においてSOR header-new又はEXT-SOR header-newにより前記端末が前記第一の情報を受信したことを指示し、ここで、SOR header-newは、表9に示すとおりである。
[表9]
【0069】
ここで、SOR header-newには、表10に示すように、EXT-SORに対応する情報の受信に成功したことをネットワークにフィードバックするようUEに指示できる情報が含まれる。
[表10]
【0070】
ここで、EXT-SOR data typeが0である場合に、EXT-SORトランスペアレントコンテナがローミング情報の拡張制御を乗せることを指示する。EXT-SOR data typeが1である場合に、EXT-SORトランスペアレントコンテナがローミング情報拡張制御の受信に成功したことの確認を乗せることを指示する。
【0071】
なお、SOR-MAC-IUE-newは、SOR header-new情報に対して完全性保護を実行した後のチェックサムである。
【0072】
ここで、EXT-SOR header-newは、表11に示すとおりである。
[表11]
【0073】
ここで、EXT-SOR header-newには、表12に示すように、EXT-SORに対応する情報の受信に成功したことをネットワークにフィードバックするようUEに指示できる情報が含まれる。
[表12]
【0074】
ここで、EXT-SOR data typeが0である場合に、EXT-SORトランスペアレントコンテナがローミング情報の拡張制御を乗せることを指示する。EXT-SOR data typeが1である場合に、EXT-SORトランスペアレントコンテナがローミング情報拡張制御の受信に成功したことの確認を乗せることを指示する。
【0075】
なお、EXT-SOR-MAC-IUE-newは、EXT-SOR header-new情報に対して完全性保護を実行した後のチェックサムであり、EXT-SOR transparent container IEIは、この新コンテナEXT-SOR transparent containerに対応するセル識別の識別子であり、
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、第一の情報を受信した後に、本出願の実施例における方法のステップは、
端末が、第一の情報をユーザ業務識別モジュールUSIM又はモバイルデバイスME内に保存するステップS226をさらに含んでもよい。
【0076】
本出願の実施例における別の選択的な実施の形態では、本出願の実施例の方法のステップは、
端末が、ATインターフェースを介してユーザと第一の情報をインタラクションするステップS228をさらに含んでもよい。
【0077】
ここで、端末が、ATインターフェースを介してユーザと第一の情報をインタラクションする方式、具体的な応用シナリオにおいて以下のとおりであってもよい。
【0078】
(1)端末は、ATインターフェースを介してUSERとEXT-SORに関連する情報をインタラクションしてもよく、つまり、ユーザは、ATインターフェースを介してUEにEXT-SORに関連する情報を検索してもよく、ATインターフェースを介してUEがEXT-SORに関連する情報の変更を自発的に報告するかどうかを設定してもよい。
【0079】
(2)端末は、ATインターフェースを介してUEが受信したEXT-SORの情報をユーザに示す(show)ようにしてもよく、ATインターフェースを介してUEに保存されたEXT-SORの情報をユーザに示してもよい。
(3)UEは、自発的にユーザに示し、例えばネットワーク側機器のEXT-SORに関連する情報を受信するたびにユーザに示してもよく、ユーザが検索する時に、ユーザにEXT-SORに関連する情報をフィードバックしてもよい。ここで、このEXT-SORに関連する情報は、ネットワーク側機器がUEの移行を望むターゲットPLMNなどの情報を含んでもよい。
【0080】
以下では、本出願の実施例における登録フロー全体を例にして説明し、ネットワーク側機器がEXT-SORの情報のVPLMNへの在圈を決める登録フローを例にして説明し、図3に示すように、この登録フローのステップは、
UEがUEのEXT-SOR能力を検査してもよく、EXT-SOR能力がサポートされている場合、REG REQメッセージにおいてUEがEXT-SOR能力をサポートするという指示を運び、サポートされていない場合、この指示を運ばないステップS301を含み、
説明すべきこととして、UEはUEのEXT-SOR能力を検査しなくてもよく、即ち「UEがEXT-SOR能力をサポートする」という指示は、エアインターフェースメッセージにおいてネットワーク側機器に送信されず、ネットワーク側機器によりネットワーク側機器に保存されるサブスクリプション情報に基づいて判断され、この時、UEとHPLMN UDMにこのUEとネットワーク側機器のサブスクリプション情報、例えば、このUEのEXT-SOR能力、及び/又はこのUEがいくつかのシナリオ、例えば登録プロセスにおいてEXT-SORに関連する情報を返すことをネットワーク側機器に要求するかどうかの関連情報が保存されている必要があり、
ステップS302、UEがネットワーク側機器に登録要求メッセージを送信し、
ステップS303、ネットワーク側機器とUEとの間で相互認証と鍵ネゴシエーションを完了し、
ネットワーク側機器はUEの登録要求メッセージを受信した後に、認証と鍵ネゴシエーションプロセスをトリガーする。この認証は、ネットワーク側機器による端末の正当性の判断と、端末によるネットワーク側機器の正当性の判断とを含み、この認証は、5G-AKA、又はEAP-AKA’アルゴリズムで完了されてもよく、
認証プロセスにおいて、ネットワーク側機器と端末は、鍵KEY1をネゴシエーションしてもよく、この鍵KEY1はこれからのEXT-SOR伝送と検査の際に使用され、この鍵KEY1はHPLMNとUEにそれぞれリザーブされ、
認証プロセスにおいて、UE又はネットワーク側機器は相手アイデンティティの信頼性を確認できないことを発見した場合、後続のEXT-SORプロセスを停止し、登録プロセスを終了する。
【0081】
認証プロセスにおいて、UEとネットワーク側機器は互いに相手アイデンティティの信頼性を確認し、且つ鍵をネゴシエーションし、その後にこの鍵を使用することを決定した場合、104を実行し続け、
ステップS304、VPLMN AMFがHPLMN UDMからこのUEのEXT-SORに関連する情報を取得する必要があるかどうかを判断する。
なお、判断プロセスはさらに、以下を含んでもよく、
VPLMN AMFは事業者の配置に基づいて判断を支援してもよく、
HPLMN UDMからこのUEのEXT-SORに関連する情報を取得する必要がある場合、105を実行し、
HPLMN UDMからこのUEのEXT-SORに関連する情報を取得する必要がない場合、従来登録プロセスに従って実行され、
ステップS305、VPLMN AMがFHPLMN UDMにこのUEのEXT-SORに関連する情報、例えばサブスクリプション情報を要求し、又は、VPLMN AMFが、UE ID(端末のアイデンティティ識別子)、EXT-SORに関連する情報を要求する指示、UEの現在の位置情報、例えば地理位置、PLMN ID(帰属公衆陸上移動ネットワークの識別子)、TA、CELLなどを含む関連情報をHPLMN UDMに提供し、
インターフェースNudm_SDM_Getを使用してこのUEのEXT-SORに関連する情報をHPLMN UDMに要求してもよく、
ステップS306、HPLMN UDMが、EXT-SORに関連する情報を用意し、
ここで、HPLMN UDMが、EXT-SORに関連する情報を用意し、
(1)HPLMN UDMは判断後、このUEに対してEXT-SOR機能を実行することを決め、この判断は、このUEのサブスクリプション情報に基づいてもよく、HPLMNの配置情報、現在の負荷などに基づいてもよく、
HPLMN UDMは、自身が独立してこのUEのEXT-SORに関連する情報を提供するか、ネットワーク側機器機能EXT-SOR-AFを介して取得されるかを判断して決めることができ、ここで、この判断はHPLMNのポリシーなど、例えばHPLMNにEXT-SOR-AFを呼び出すポリシー(policy)があるかどうかに基づいてもよく、この判断は現在の配置、例えばHPLMNが現在EXT-SOR-AFを配置していないことに基づいてもよく、
HPLMN UDMがEXT-SOR-AFを介して取得される場合、ステップS307に進み、HPLMN UDM自身がこのUEのEXT-SORに関連する情報を決める場合、ステップS310に進み、
(2)HPLMN UDMがこのUEに対してこのEXT-SOR機能を一時的に実行しないことを決め、例えばHPLMN自身がEXT-SORに関連する情報を一時的に計算できず、一時的にEXT-SOR-AFからEXT-SORに関連する情報を取得することもできない場合、ある方式でUEに通知し、HPLMNがEXT-SOR機能の実行をUEに要求しないことを指示する。この方式は、1)UEにEXT-SORに関連する情報を返さなくてもよいこと、又は2)「HPLMNがEXT-SOR機能の実行をUEに要求しないこと」を指示する情報を返すことを含んでもよく、HPLMN UDMは登録後にEXT-SORに関連する情報を更新するようUEに通知したい場合、EXT-SOR更新プロセスによって処理してもよい。
【0082】
ステップS307、HPLMN UDMが、EXT-SORに関連する情報をEXT-SOR-AFに要求し、
ここで、HPLMN UDMは、EXT-SORに関連する情報をEXT-SOR-AFに要求する際に、UE ID、EXT-SORに関連する情報を要求する指示、UEの現在の位置情報、例えば地理位置、VPLMN ID、TA、CELLなどを提供してもよく、
ステップS308、EXT-SOR-AFが、HPLMN UDMのためにEXT-SORに関連する情報を用意し、
ここで、EXT-SOR-AFがHPLMN UDMのために用意したこのEXT-SORに関連する情報は、平文であってもよく、保護されたデータパケット1であってもよく、この保護されたデータパケット1は、いくつかのネットワーク側機器が信頼できるアセンブリ、例えばUSIM、又はME内に保存されるある復号化プログラムによってのみ解析することができ、
ステップS309、EXT-SOR-AFが、EXT-SORに関連する情報をHPLMN UDMに送信し、
ステップS310、HPLMN UDMが、EXT-SORに関連する情報を保護することを決め、
ここで、この保護の一つの目的は、VPLMNによる改竄を回避することであり、一旦VPLMNが改竄されると、UEは、保護解除を行う際にこの改竄を識別することができる。
【0083】
これは、判断された後に決めてもよく、例えば、現在UEが位置しているPLMNはVPLMN、又はある信頼できないネットワーク側機器又は領域であり、このEXT-SORに関連する情報は、平文のEXT-SORに関連する情報であってもよく、保護されたEXT-SORに関連する情報、例えばデータパケット1であってもよく、
ステップS311、HPLMN UDMが、EXT-SORに関連する情報を、このデータの保護を担当する機能ユニット、例えばAUSFに送信し、
ステップS312、認証サーバ機能(Authorization Server Function、AUSF)が、受信されたEXT-SORを保護し、
ここで、保護アルゴリズムとして、ステップS303でネゴシエーションされた鍵を使用し、
ステップS313、AUSFが、保護されたEXT-SORに関連する情報をHPLMN UDMに送信し、
ステップS314、HPLMN UDMが、保護されたEXT-SORに関連する情報をVPLMN AMFに送信し、
ステップS315、VPLMN AMFが、保護されたEXT-SORに関連する情報をUEに転送し、
ここで、VPLMN AMFが、保護されたEXT-SORに関連する情報を登録成功メッセージ、即ちREGISTRATION ACCEPTメッセージに入れ、
ステップS316、UEが、この保護されたEXT-SORに関連する情報を処理し、
ここで、UEは、REGISTRATION ACCEPTメッセージを受信した後に、この保護されたEXT-SORに関連する情報を処理し、
ステップS317、UEが、REGISTRATION COMPLETEをフィードバックし、
ここで、UEが、検査によりVPLMNが保護されたEXT-SORに関連する情報を改竄又は廃棄していないことを発見した場合、UEは、HPLMNにEXT-SORに関連する情報を受信したことをフィードバックし、このフィードバック情報は、REGISTRATION COMPLETEに含まれてもよく、
ステップS318、VPLMN AMFが、UEから送信されたメッセージにEXT-SORに対応する情報の受信のこの確認があるかどうかを判断し、
ここで、VPLMN AMFは、受信した後、REGISTRATION COMPLETEメッセージにEXT-SORの確認情報があることを発見した場合、この確認情報をHPLMN UDMに転送することを決め、
ステップS319、VPLMN AMFが、この確認情報をHPLMN UDMに転送し、
ステップS320、HPLMN UDMが、EXT-SORの確認情報を検査し、
ステップS321、HPLMN UDMが、EXT-SOR-AFにこの確認情報を転送し、
ここで、EXT-SOR-AFがUEにEXT-SORに関連する情報の受信の確認を要求する場合、HPLMN UDMはEXT-SOR-AFにこの確認情報を転送し、
ステップS322、EXT-SOR-AFがこのEXT-SOR確認情報に対してcheckを行い、
ここで、成功した場合、フローは終了し、失敗した場合、EXT-SOR-AFはEXT-SORに関連する情報を再送信してもよく、再送発回数要求に達した後に、このVPLMNが信頼できないと考えられ、現在のVPLMNから離れ、例えば現在のVPLMNにおけるDE-REGISTRATIONから登録するようUEに要求してもよい。
【0084】
説明すべきこととして、ネットワーク側機器は、EXT-SORの情報がHPLMNに在圈してもよいことを決め、UEがHPLMNに在圈する場合、HPLMNが信頼できる。この時、HPLMNは、UEにEXT-SORに関連する情報を指示する時に、保護された形式を採用してもよく、即ちUEがVPLMNに在圈する時と同じ方式でEXT-SORに関連する情報を取得する。この時、フローはVPLMNにCAMP(在圈)する登録フローと同じである。即ち、保護されていない形式を採用してもよく、保護されていない形式とは、HPLMN UDMが平文の形式でEXT-SORに関連する情報をHPLMN AMFに送信することを指す。そしてHPLMN AMFがエアインターフェースNASメッセージにおいてUEに送信することである。HPLMN AMFは、従来プロトコル要求に基づいてこのNASメッセージに対して安全保護、例えば暗号化と完全性保護を行うかどうかを決める。図4に示すように、その登録フローは以下を含む。
【0085】
ステップS401、UEがHPLMNに在圈する時、登録を開始し、認証と安全を完了し、
ステップS402、AMFが、UDMにEXT-SORに関連する情報を要求するかどうかを判断し、
説明すべきこととして、ステップS403からS407はステップS305からステップS309と同じであり、
ステップS408、UDMが、UEが現在HPLMNにあると決定し、EXT-SORに関連する情報を保護しないことを決め、
ステップS409、UDMが、保護されていないEXT-SORに関連する情報をHPLMN AMFに送信し、
ステップS410、HPLMN AMFが、保護されていないEXT-SORに関連する情報を登録成功メッセージに入れ、UEに送信し、
UEは、自身が現在HPLMNにあることに基づいて、保護されていないEXT-SORに関連する情報を受信できると判断し、
ここで、EXT-SORに関連する情報の処理はステップS504~S512と同じであり、HPLMN UDMにEXT-SORに関連する情報を受信したことをフィードバックする必要がある場合、このフィードバック情報の平文を登録終了メッセージに入れてネットワークに送信してもよい。
【0086】
本出願の実施例の具体的な応用シナリオでは、上記ステップS301からステップS322に基づいて、ネットワークから送信されてきたEXT-SORに対応する情報についてのUEによる処理プロセスについて、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0087】
ステップS501、UEが、ネットワークから送信されてきたNASメッセージを受信し、
ステップS502、UEが、このNASメッセージにEXT-SORに関連する情報が含まれているかどうかを検査し、UEがネットワークからEXT-SORに関連するパラメータを提供されていないことを発見した場合、EXT-SOR機能を実行せず、この時、UEは、ネットワークがUEによりこの機能を実行されることを望んでいないと考えてもよく、VPLMNと考えてもよく、EXT-SORに関連する情報が含まれている場合、ステップS503を実行し、
ステップS503、UEが、EXT-SORに関連する情報に対してsecurity checkを行うことにより、VPLMNがこのEXT-SORを改竄したかどうかを判断し、
安全検査に成功すれば、ステップS503-11に進み、そうでなければ、ステップS513に進み、
ステップS503-11、UEが、UEの現在位置しているPLMNが条件に適合するPLMNであるかどうかを検査する。
【0088】
現在位置しているPLMNが条件に適合するPLMNであり、例えばHPLMM、EHPLMN、User Controlled PLMN Selector with Access Technologyでない場合、S503-13に進み、ネットワーク選択モードの条件を検査し、
現在位置しているPLMNが条件に適合するPLMNではなく、例えばHPLMM又はEHPLMN又はUser Controlled PLMN Selector with Access Technologyである場合、ステップS503-12に進み、
ステップS503-12、UEが、受信されたEXT-SORに関連する情報を保存し、
ここで、現在のPLMNが変更され、即ち条件に適合しないPLMNから条件に適合しない他のPLMNに入った場合、EXT-SORに関連する情報は引き続き有効となってもよく、無効であると考えられてもよく、
現在のPLMNが変更され、即ち条件に適合しないPLMNから条件に適合するPLMNに入った場合、EXT-SORに関連する情報は引き続き有効となってもよく、削除されてもよく、
ステップS503-13、UEが、UEの現在のネットワーク選択モードが自動ネットワーク選択モードであるかどうかを検査し、現在自動ネットワーク選択モードであれば、ステップS504に進み、手動ネットワーク選択モードであれば、受信されたEXT-SORに関連する情報を保存し、一時的に実行せず、
UEが手動ネットワーク選択モードから自動ネットワーク選択モードに入る場合、再びステップS503-11に進む必要があり、
且つ、現在自動ネットワーク選択モードでのVPLMNが現在保存されているEXT-SORを受信したVPLMNであるかどうかをさらに検査し、そしてこの検査結果に基づいてさらにUEの後続の動作1を決める。このUEの後続の動作1は、以下を含んでもよい。
1)現在のVPLMNが現在保存されているEXT-SORを受信したVPLMNである場合、現在保存されているEXT-SORが引き続き有効であると考えられ、
2)現在のVPLMNが現在保存されているEXT-SORを受信したVPLMNでなくなった場合、現在保存されているEXT-SORが引き続き有効であると考えられ、
3)現在のVPLMNが現在保存されているEXT-SORを受信したVPLMNでなくなった場合、現在保存されているEXT-SORが失効したと考えられ、
ステップS504、UEがこのEXT-SORをUSIM又はある専用プログラムに送って解析を行う必要があるかどうかを検査し、必要であれば、ステップS505を実行し、そうでなければ、EXT-SORの保護解除された関連情報をMEに書き込み、そしてステップS506を実行し、
ここで、S504に進む前のいくつかの条件検査:UEがVPLMNにあること、UEが自動ネットワーク選択モードであること、EXT-SORの安全検査は、順序に制限はなく、これらの条件を同時に満たせばよい。
【0089】
ステップS505、USIMなどの専用プログラムが、EXT-SORに関連する情報を解析し、解析したEXT-SORに関連する情報をUEに送信し、そしてステップS506を実行し、
ステップS506、UEがこのパラメータを使用してUEに現在high priorityに属する実行中の業務があるかどうかを検査し、あれば、ステップS507を実行し、そうでなければ、ステップS507を実行し、
ここで、UEはさらに、UE自身が定義した規格を補足的に使用して高優先度業務があるかどうかを検査してもよい。例えば、UEは、実行中の業務が高優先度業務であると考え、この業務はネットワークにより認定された高優先度業務の範囲内にならなくてもよく、
このUE自身が定義した規格は、ユーザによってカスタマイズされたものであってもよく、UEによって事前に定義されたものであってもよい。ここで、ユーザによってカスタマイズされたものであれば、ユーザはUEに保存されたこのEXT-SORに関連するパラメータに対して検索、設定、修正、削除操作を行ってもよく、UEはこのパラメータが変更された時にユーザに自発的に報告してもよく、UE内のこのEXT-SORに関連するパラメータに対するユーザの操作は、ATコマンドインターフェースであってもよく、APIインターフェース、又は他のメッセージインターフェースであってもよく、
ステップS507、UEがこのEXT-SORに関連する情報を保存する。UEが現在すでにEXT-SORに関連する情報を保存している場合、元のEXT-SORに関連する情報を上書きし、UEはこのEXT-SORに関連する情報を保存する時、その対応する現在のVPLMNの情報、例えばVPLMN IDに保存し、このEXT-SORに関連する情報がこのVPLMNで受信されたことを指示してもよく、
ステップS508、UEが、UEの位置するPLMNが変更されたかどうかにかかわらず、high priority on going 業務が終了してから、UE保存のEXT-SORに関連する情報を応用し続けてもよく、
UEは、高優先度業務実行プロセスにPLMN変更が発生したことを発見した場合、前のPLMNで受信されたEXT-SORに関連する情報が引き続き有効であると考えられてもよく、失効してもよく、
ステップS509、UEに現在高優先度に属しない実行中の業務があるかどうかを判断する。ある場合、S510に進み、ない場合、UEは接続を解放し、IDLE状態に入り、ステップS512を実行し、
ステップS510、UEは、現在の業務の停止に必要な時間を計算し、タイマTIMER1の時間長を決定し、この時間長は、デフォルト値に設定されてもよく、ベースドオンUEインプリメンテーション(based on UE implementation)によって決められてもよく、ネットワークとネゴシエーションされてもよく、ネットワークがエアインターフェースメッセージで指示情報を与えてもよく、UEはこの指示情報に基づいてさらにタイマTIMER1の時間長を決定し、一つの最大値を限定してもよく、時間長はこの最大値よりも大きくてはならず、
現在タイマが運行していない場合、タイマTIMER1を起動し、
タイマTIMERの運行期間に、現在のサービスPLMNの変更が発生した場合、現在記憶されているEXT-SORに関連する情報が無効であると考えられ、又は現在記憶されているEXT-SORに関連する情報がまだ有効であると考えられ、そしてステップS503-11における原則に従って判断してもよく、
ステップS511、このタイマがタイムアウトした後に、UEは上記のすべての条件を検査して満たすと、現在の業務を解放し、且つNASシグナリング接続を解放し、IDLE状態に入り、ステップS512を実行し、満たさない場合、本ステップを継続する。
【0090】
ここで、前記「上記のすべての条件を満たす」とは、EXT-SORが安全検査に合格したこと、現在のPLMNがUser Controlled PLMN Selector with Access TechnologyのVPLMNであること、高優先度業務がないこと、自動ネットワーク選択モード、タイマ時間長が要求を満たしていることを指し、
このステップS511における現在の業務の解放について、以下のシナリオを含む。
【0091】
シナリオ1:端末の現在実行している業務の中に高優先度業務が存在し、高優先度業務のサービス、例えば優先度業務の降格又は高優先度業務の停止が終了したかどうかを決定する必要がある場合、「上記のすべての条件を満たす」と、現在端末の業務を解放してもよい。
【0092】
シナリオ2:現在端末に低優先度業務しかない場合、「上記のすべての条件を満たす」後、現在端末の業務を解放する。
【0093】
シナリオ3:現在端末に低優先度業務しかない場合、「上記のすべての条件を満たす」場合におけるタイマ運行期間に、端末がこの低優先度業務を停止していれば、業務の解放を行ってもよい。
【0094】
シナリオ4:現在端末に低優先度業務しかない場合、端末が低優先度業務を実行する期間に不適合のPLMNに入ると、端末はタイマを停止してステップS503に進む。
【0095】
ステップS512、UEがネットワーク選択を行う。ここで、ネットワーク選択の方式は、ソートネットワーク選択、又はネットワークで指定されたターゲットネットワークへの選択であってもよく、
ステップS513、安全性検出に失敗した場合、現在のVPLMN ネットワークがEXT-SORに関連する情報を改竄したと決定され、現在のVPLMNの信頼性が低減したと決定されてもよく、UEは現在のVPLMNネットワークを最低優先度に設定し、
UEは、直ちに接続を解放し、且つ他のネットワークをサーチしてもよく、他に使用可能なネットワークがない場合、現在のネットワークに在圈して登録し、
UEは、VPLMNがEXT-SORに関連する情報を改竄したことを発見すると、このイベントをユーザに報告してもよく、ユーザに知らせなくてもよい。
【0096】
上記図2は、端末側から本出願を説明したものであり、以下では、ネットワーク側から本出願におけるネットワークの移行方法を説明し、図5は、本出願の実施例のネットワークの移行方法フローチャートのその二であり、図5に示すように、この方法のステップは、
ネットワーク側機器が、EXT-SORに対応する第一の情報を生成するステップS602と、
ネットワーク側機器が、ターゲット情報を有する業務がターゲット業務であることを指示する第一の情報を端末に送信するステップS604とを含む。
【0097】
説明すべきこととして、本出願の実施例におけるターゲット情報は、ターゲット業務のタイプと、ターゲット業務の名称と、ターゲット業務の番号と、ターゲットネットワークスライス選択補助情報S-NSSAIと、ターゲットデータネットワーク名称DNNと、ターゲット5QIと、ターゲットプロトコルデータユニットPDUセッションの要求タイプと、ターゲットネットワーク相互接続プロトコルIPアドレスと、ターゲットパケットフィルタとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0098】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、ステップS502に係わるネットワーク側機器が第一の情報を生成する方式は、ネットワーク側機器におけるホーム公衆陸上移動ネットワーク統一データ管理HPLMN UDMネットワークエレメントが、第一の情報を生成することをさらに含んでもよい。
【0099】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、ステップS604に係わるネットワーク側機器が端末に第一の情報を送信することは、
ネットワーク側機器におけるHPLMN UDMネットワークエレメントが、ネットワーク側機器におけるAMFネットワークエレメントに第一の情報を送信するステップS604-11と、
ネットワーク側機器におけるAMFネットワークエレメントが端末に第一の情報をトランスペアレントに伝送するステップS604-12とをさらに含んでもよい。
【0100】
選択的に、ネットワーク側機器におけるAMFネットワークエレメントは、SORのトランスペアレントコンテナとEXT-SORのトランスペアレントコンテナとのうちの少なくとも一つを介して端末に第一の情報をトランスペアレントに伝送する。ここで、EXT-SORのトランスペアレントコンテナは、EXT-SOR情報1と、EXT-SOR情報2と、EXT-SORのセキュリティ情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0101】
選択的に、ネットワーク側機器におけるHPLMN UDMネットワークエレメントが、ネットワーク側機器におけるAMFネットワークエレメントに第一の情報を送信する前に、方法は、ネットワーク側機器におけるHPLMN UDMネットワークエレメントが、ネットワーク側機器における認証サーバ機能AUSFネットワークエレメント第一の情報に対して保護付加を行うことをさらに含む。
【0102】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、前記ネットワーク側機器が前記第一の情報を端末に送信した後に、前記方法は、前記ネットワーク側機器が、EXT-SORに対応する第二の情報を端末に送信することをさらに含む。
【0103】
ネットワーク側機器がEXT-SORに対応する情報を更新する必要がある方式について、本出願の実施例の具体的な応用シナリオでは、図6に示すように、この更新プロセスは、以下のステップを含む。
【0104】
ステップS701、UEがVPLMNへの登録を完了し、
ステップS702、HPLMNがEXT-SORに関連する情報を更新する必要があると判断し、
ステップS703、HPLMNがEXT-SORに関連する情報を用意し、HPLMN UDMがEXT-SOR-AFを介して取得される場合、ステップS703に進み、
ステップS704、HPLMN UDMがSOR-AFにEXT-SOR情報を要求し、
ステップS705、SOR-AFがEXT-SOR情報を決め、
ステップS706、SOR-AFがEXT-SOR情報をフィードバックし、
ステップS707、HPLMN UDMがEXT-SOR情報を保護し、
ステップS708、HPLMN UDMがAUSFにEXT-SOR情報を送信し、
ステップS709、AUSFがEXT-SOR情報を保護し、
ステップS710、AUSFがHPLMN UDMに保護されたEXT-SOR情報を送信し、
これで分かるように、上記ステップS704~S710は、図3におけるステップS307~S313と同じであり、
ステップS711、HPLMN UDMが、保護された更新されたEXT-SORに関連する情報をVPLMN AMFに送信し、
ステップS712、VPLMN AMFが、受信された、保護された、更新されたEXT-SORに関連する情報をNASメッセージを介してUEにトランスペアレントに伝送する。例えば、MMメッセージを介して、DL NAS TRANSPORT(下りリンク非アクセス層伝送)メッセージを介して伝送する。VPLMN AMFは、この保護された更新されたEXT-SORに関連する情報を変更することができず、
ステップS713、UEが、保護された更新されたEXT-SORに関連する情報を受信すると、まずこの情報に対して安全検査、例えば完全性検査を行い、
ステップS714、UEがこの更新されたEXT-SORに関連する情報の受信に成功したことをネットワークにフィードバックする必要がある場合、フィードバック情報を保護し、そして上りリンク非アクセス層(Non Access Stratum、NAS)メッセージにおいて、例えばUL NAS TRANSPORT(上りリンク非アクセス層伝送)メッセージをネットワークに送信してもよく、
ステップS715、VPLMN AMFがEXT-SOR情報を受信したかどうかを判断し、
ステップS716、HPLMN AMFがHPLMN UDMに確認メッセージをフィードバックし、
ステップS717、HPLMN UDMが確認メッセージを検査し、
ステップS718、HPLMN UDMが、SOR-AFに確認メッセージを転送する。
【0105】
説明すべきこととして、このフローにおけるS715~S718は、図3におけるステップS318~S321と同じである。
【0106】
なお、ネットワークが、EXT-SORに関連する情報がHPLMNに在圈する更新を決めることであってもよい。即ちUEがHPLMNに在圈して登録した後に、HPLMNが信頼でき、この時、HPLMNは、UEにEXT-SORに関連する情報を指示する時に、保護された形式を採用してもよく、即ちUEがVPLMNに在圈する時と同じ方式でEXT-SORに関連する情報を更新し、この時、フローはVPLMNに在圈する登録フローと同じであり、保護されていないEXT-SORに関連する情報を伝送することにより、UEに通知してもよい。UEは、受信後、EXT-SORに関連する情報を保存する。このパラメータは、UEが条件に適合するVPLMNに在圈する時に使用される。
【0107】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるネットワークの移行方法では、実行本体は、ネットワークの移行装置、又は、このネットワークの移行装置におけるネットワークの移行方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、ネットワークの移行装置がネットワークの移行方法を実行することを例にして、本出願の実施例によるネットワークの移行装置を説明する。
【0108】
本出願の実施例は、ネットワークの移行装置を提供し、図7は、本出願の実施例のネットワークの移行装置の構造概略図のその一であり、図7に示すように、この装置は、
端末の現在実行している業務を取得するための取得モジュール72と、
端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しない場合に、端末の現在実行している業務を解放するための解放モジュール74と、
端末の現在実行している業務を解放した後に、端末に対するネットワーク移行を実行するための実行モジュール76とを含む。
【0109】
選択的に、本出願の実施例の装置は、
ネットワーク側機器から送信された拡張ローミング制御EXT-SORに対応する第一の情報を受信するための第一の受信モジュールと、
ターゲット情報を有する業務がターゲット業務であることを指示するための第一の情報に基づいて、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定するための第一の決定モジュールとをさらに含んでもよい。
【0110】
ここで、この第一の受信モジュールは、端末がEXT-SOR能力をサポートすることをネットワーク側機器に通知するための通知メッセージをネットワーク側機器に送信するための第一の送信ユニットと、ネットワーク側機器から送信されたEXT-SORに対応する第一の情報を受信するための受信ユニットとをさらに含んでもよい。
【0111】
選択的に、通知メッセージは、登録要求メッセージと、上りリンク非伝送層伝送メッセージと、プロトコルデータユニットセッションメッセージとのうちの少なくとも一つを含む。
【0112】
選択的に、本出願の実施例における第一の決定モジュールは、第一の情報に基づいて、端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを判断するための第一の判断ユニットと、第一の情報、及び/又は端末が保存するサブスクリプション情報、及び/又は端末がネットワーク側機器と約定したターゲット業務、及び/又は端末がカスタマイズしたターゲット業務に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを判断するための第二の判断ユニットとのうちの一つを含む。
【0113】
選択的に、本出願の実施例における解放モジュール74は、第一の情報の指示に基づいて端末の現在実行している業務を直ちに解放するための第一の解放ユニット、又は、第一の情報の指示に基づいて予め設定される時間帯の後に端末の現在実行している業務を解放するための第二の解放ユニットをさらに含んでもよい。
【0114】
選択的に、この第二の解放ユニットはさらに、第一の情報の指示に基づいてタイマを起動し、タイマがタイムアウトした場合に端末の現在実行している業務を解放するために用いられる。
【0115】
選択的に、本出願の実施例の装置は、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを自律的に決定するための第二の決定モジュールをさらに含んでもよい。
【0116】
ここで、この第二の決定モジュールはさらに、端末が、端末が保存するサブスクリプション情報、及び/又は端末がネットワーク側機器と約定したターゲット業務、及び/又は端末がカスタマイズしたターゲット業務に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを自律的に決定するために用いられる。
【0117】
選択的に、本出願の実施例における解放モジュールは、端末が現在実行している業務を直ちに解放することを決定するための第三の解放ユニット、又は、カスタマイズされた予め設定される時間帯の後に端末の現在実行している業務を解放することを決定するための第四の解放ユニットをさらに含んでもよい。
【0118】
ここで、第四の解放ユニットはさらに、タイマの起動を決定し、且つタイマがタイムアウトした場合に端末の現在実行している業務を解放するために用いられる。
【0119】
選択的に、本出願の実施例の装置は、タイマがタイムアウトする前に、ネットワーク側機器から送信されたEXT-SORに対応する第一の情報更新後の情報である第二の情報を受信するための第二の受信モジュールと、タイマの運行を停止し、且つ第二の情報を用いて第一の情報を上書きし、及び第二の情報に基づいて端末の現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定し、又は、第二の情報を廃棄し、且つタイマがタイムアウトした場合に第一の情報に基づいて端末の現在実行している業務を解放するための第一の処理モジュールとをさらに含んでもよい。
【0120】
選択的に、本出願の実施例の装置は、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在している場合に、ターゲット業務のサービスが終了したかどうかを決定するための第三の決定モジュールと、ターゲット業務のサービスが終了した場合に、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しないと決定するための第四の決定モジュールとをさらに含んでもよい。
【0121】
選択的に、本出願の実施例の装置は、ネットワーク側機器における訪問公衆陸上移動ネットワークVPLMNが変更されたかどうかを決定するための第五の決定モジュールと、VPLMNが変更された場合に、第一の情報を削除し、又は第一の情報に基づいて現在実行している業務の中にターゲット業務が存在するかどうかを決定するための第二の処理モジュールとをさらに含んでもよい。
【0122】
選択的に、本出願の実施例の装置は、ネットワーク側機器から送信された第一の情報を受信した後に、第一の情報に対して完全性検査及び/又は復号化検出を含む安全性検出を行うための検出モジュールと、第一の情報の安全性検出に合格した場合に、ネットワーク側機器におけるVPLMNが変更されたかどうかを決定するための第六の決定モジュールと、ネットワーク側機器におけるVPLMNが変更されていない場合に、端末が第一の情報を受信したことを指示するためのフィードバック情報をネットワーク側機器に送信するための第一の送信モジュールとをさらに含んでもよい。
【0123】
ここで、この第一の送信モジュールは、フィードバック情報に対して完全性保護及び/又は暗号化保護を含む保護付加を行うための保護付加ユニットと、保護付加されたフィードバック情報を、登録終了メッセージ又は上りリンク非アクセス層伝送メッセージを介してネットワーク側機器に送信するための第二の送信ユニットをさらに含んでもよい。
【0124】
選択的に、本出願の実施例の装置は、第一の情報を受信した後に、第一の情報をユーザ業務識別モジュールUSIM又はモバイルデバイスME内に保存するための保存モジュールをさらに含んでもよい。
【0125】
選択的に、本出願の実施例の装置は、ATインターフェースを介してユーザと第一の情報をインタラクションするためのインタラクションモジュールをさらに含んでもよい。
【0126】
選択的に、本出願の実施例におけるターゲット情報は、ターゲット業務のタイプと、ターゲット業務の名称と、ターゲット業務の番号と、ターゲットS-NSSAIと、ターゲットDNNと、ターゲット5QIと、ターゲットPDUセッションの要求タイプと、ターゲットIPアドレスと、ターゲットパケットフィルタとのうちの少なくとも一つを含む。
【0127】
選択的に、本出願の実施例では、第一の受信モジュールは、ネットワーク側機器がSORのトランスペアレントコンテナとEXT-SORのトランスペアレントコンテナとのうちの少なくとも一つのベアラを介して送信された第一の情報を受信する。
【0128】
選択的に、EXT-SORのトランスペアレントコンテナは、EXT-SOR情報1と、EXT-SOR情報2と、EXT-SORのセキュリティ情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0129】
選択的に、通知メッセージにおいて5GMM capabilityにより、端末がEXT-SOR能力をサポートすることをネットワーク側機器に指示する。
選択的に、フィードバック情報においてSOR header-new又はEXT-SOR header-newにより端末が第一の情報を受信したことを指示する。
【0130】
選択的に、ターゲット業務は、業務優先度が予め設定される優先度よりも高い業務である。
【0131】
上記は、端末側から本出願を記述したが、以下では、ネットワーク側から本出願を説明し、本出願の実施例は、ネットワークの移行装置をさらに提供し、図8は、本出願の実施例のネットワークの移行装置の構造概略図のその二であり、図8に示すように、この装置は、
EXT-SORに対応する第一の情報を生成するための生成モジュール82と、
ターゲット情報を有する業務がターゲット業務であることを指示する第一の情報を端末に送信するための第二の送信モジュール84とを含む。
【0132】
選択的に、ターゲット情報は、
ターゲット業務のタイプと、ターゲット業務の名称と、ターゲット業務の番号と、ターゲットネットワークスライス選択補助情報S-NSSAIと、ターゲットデータネットワーク名称DNNと、ターゲット5QIと、ターゲットプロトコルデータユニットPDUセッションの要求タイプと、ターゲットネットワーク相互接続プロトコルIPアドレスと、ターゲットパケットフィルタとのうちの少なくとも一つを含む。
【0133】
選択的に、本出願の実施例における生成モジュール82は、第一の情報を生成するためのHPLMN UDMネットワークエレメントをさらに含んでもよい。
【0134】
選択的に、本出願の実施例における第二の送信モジュール84は、AMFネットワークエレメントに第一の情報を送信するためのHPLMN UDMネットワークエレメントと、端末に第一の情報をトランスペアレントに伝送するためのAMFネットワークエレメントとをさらに含んでもよい。
【0135】
選択的に、AMFネットワークエレメントは、SORのトランスペアレントコンテナとEXT-SORのトランスペアレントコンテナとのうちの少なくとも一つを介して端末に第一の情報をトランスペアレントに伝送する。
【0136】
選択的に、EXT-SORのトランスペアレントコンテナは、EXT-SOR情報1と、EXT-SOR情報2と、EXT-SORのセキュリティ情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0137】
選択的に、本出願の実施例における装置は、HPLMN UDMネットワークエレメントがAMFネットワークエレメントに第一の情報を送信する前に、AUSFネットワークエレメントに第一の情報に対して保護付加を行うためのHPLMN UDMネットワークエレメントをさらに含んでもよい。
【0138】
選択的に、本出願の実施例における装置は、ネットワーク側機器が端末に第一の情報を送信した後に、EXT-SORに対応する第二の情報を端末に送信するための第二の送信モジュール、及び/又は、端末から送信された保護付加されたフィードバック情報を受信し、且つフィードバック情報に対して保護解除を行うための第三の受信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、フィードバック情報は、端末が前記第一の情報を受信したことを指示するために用いられる。
【0139】
本出願の実施例によれば、端末は、現在実行している業務の中にターゲット業務が存在しない場合に、端末の現在実行している業務を解放し、さらにネットワークの移行を行うことができ、このターゲット業務が高優先度業務であれば、端末の現在実行している業務の中に高優先度業務が存在しない場合に、現在実行している業務を解放してネットワーク移行を行うことであってもよい。なお、このターゲット業務は、端末により指定された一つ又は複数の業務であってもよく、即ち端末の現在実行している業務の中にこれらの指定された一つ又は複数の業務が存在しない場合にも、現在実行している業務を解放してネットワーク移行を行うことができ、それによって端末に現在重要でない業務が存在している場合に、端末が現在のネットワークに在圈し続けてネットワークの移行を実現できないという従来の技術における問題を解決した。
【0140】
本出願の実施例におけるネットワークの移行装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0141】
本出願の実施例におけるネットワークの移行装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0142】
本出願の実施例によるネットワークの移行装置は、図2又は図5の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0143】
選択的に、図9に示すように、本出願の実施例は、通信機器900をさらに提供し、プロセッサ901と、メモリ902と、メモリ902に記憶されており、且つ前記プロセッサ901上で運行できるプログラム又は命令とを含む。例えばこの通信機器900が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ901により実行される時、上記ネットワークの移行方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器900がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ901により実行される時、上記ネットワークの移行方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0144】
図10は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0145】
この端末100は、無線周波数ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インターフェースユニット108、メモリ109、及びプロセッサ110などの部材を含むが、それらに限らない。
【0146】
当業者であれば理解できるように、端末100は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ110にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図10に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図10に示すものに比べてより多く又はより少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここではこれ以上説明しない。
【0147】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット104は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)1041とマイクロホン1042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ1041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット106は、表示パネル1061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル1061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071及び他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル1071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器1072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここではこれ以上説明しない。
【0148】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット101は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ110に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット101は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0149】
メモリ109は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ109は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0150】
プロセッサ110は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ110に統合されなくてもよい。
【0151】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図11に示すように、このネットワーク側機器1100は、アンテナ111、無線周波数装置112、ベースバンド装置113を含む。アンテナ111と無線周波数装置112とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置112は、アンテナ111を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置113に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置113は、送信する情報を処理し、無線周波数装置112に送信し、無線周波数装置112は、受信した情報を処理した後にアンテナ111を介して送出する。
【0152】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置113に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置113に実現されてもよく、このベースバンド装置113は、プロセッサ114とメモリ115とを含む。
【0153】
ベースバンド装置113は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図11に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ114であり、メモリ115と接続されて、メモリ115におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0154】
このベースバンド装置113は、ネットワークインターフェース116をさらに含んでもよく、無線周波数装置112との情報のインタラクションに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0155】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ115に記憶されており、且つプロセッサ114上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ114は、メモリ115における命令又はプログラムを呼び出し、図8に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0156】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記ネットワークの移行方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0157】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0158】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記ネットワークの移行方法の実施例の各プロセスを実現ために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0159】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0160】
本出願の実施例は、プログラム製品をさらに提供し、前記プログラム製品が非揮発性の可読記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記ネットワークの移行方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0161】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は記載された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0162】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0163】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
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