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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-07
(45)【発行日】2024-08-16
(54)【発明の名称】車両のランプユニットの取付け構造
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/26 20060101AFI20240808BHJP
   F21S 43/237 20180101ALI20240808BHJP
   F21S 43/245 20180101ALI20240808BHJP
   F21S 43/249 20180101ALI20240808BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20240808BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240808BHJP
【FI】
B60Q1/26 A
F21S43/237
F21S43/245
F21S43/249
F21W103:00
F21Y115:10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021006959
(22)【出願日】2021-01-20
(65)【公開番号】P2022111499
(43)【公開日】2022-08-01
【審査請求日】2023-11-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】二宮 峰生
(72)【発明者】
【氏名】中野 駿也
(72)【発明者】
【氏名】北島 進
【審査官】谷口 東虎
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-230271(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/26
F21S 43/237
F21S 43/245
F21S 43/249
F21W 103/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源の光を予め決められた方向に照射するランプ本体部と、前記ランプ本体部から照射された光を通過させて、前記光を所定方向に導くアウターレンズとを備える車両のランプユニットの取付け構造であって、
前記ランプ本体部は、車両ボディの意匠面を構成する外板の内側で、その外板から離隔した状態で車両ボディに取付けられており、
前記アウターレンズは、前記ランプ本体部とは別体であり、前記外板に形成された光通過用開口の位置に設けられており、
前記アウターレンズの周縁が接着剤によって前記光通過用開口の周縁に位置する前記外板の裏面に固定されている車両のランプユニットの取付け構造。
【請求項2】
請求項1に記載された車両のランプユニットの取付け構造であって、
前記ランプ本体部は、光を導く透明な導光棒を備えており、
前記導光棒の長さ方向における端面から前記光源の光が入射される構成であり、
前記車両ボディの外板の光通過用開口は、前記ランプ本体部の導光棒と同方向に長いスリット状に形成されている車両のランプユニットの取付け構造。
【請求項3】
請求項2に記載された車両のランプユニットの取付け構造であって、
前記車両ボディの外板は、前記車両ボディのフロントピラーを構成する外板とリヤピラーを構成する外板との少なくとも一方を構成する車両のランプユニットの取付け構造。
【請求項4】
光源の光を予め決められた方向に照射するランプ本体部と、前記ランプ本体部から照射された光を通過させて、前記光を所定方向に導くアウターレンズとを備える車両のランプユニットの取付け構造であって、
前記ランプ本体部は、車両ボディの意匠面を構成する外板の内側で、その外板から離隔した状態で車両ボディに取付けられており、
前記アウターレンズは、前記ランプ本体部とは別体であり、前記外板に形成された光通過用開口の位置に設けられており、
前記ランプ本体部は、ハウジングを備えており、
前記ハウジングは、光を通さない壁板部と光を通すインナーレンズ部とにより角筒容器状に形成されており、
前記インナーレンズ部は、長さ方向に対して直角な断面形状が略コ字形に形成されている車両のランプユニットの取付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源の光を予め決められた方向に照射するランプ本体部と、前記ランプ本体部から照射された光を通過させて、前記光を所定方向に導くアウターレンズとを備える車両のランプユニットの取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のランプユニットの取付け構造に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の車両のランプユニットは、ヘッドランプユニットである。ヘッドランプユニットは、図7に示すように、ヘッドランプ本体部(図示省略)から照射された光を光ファイバー(図示省略)により、フロントピラー100に導き、前記光をフロントピラー100に設けられたアウターレンズ102から前方に照射する。これにより、前記ヘッドランプ本体部をフロントピラー100とは別の位置に設置した状態で、フロントピラー100から光を照射できるようになる。しかし、この構造では、フロントピラー100を上下方向において全体的に光らせたい場合には、光ファイバーの本数、及びアウターレンズ102の個数を多く設ける必要があり、経済的でない。
【0003】
フロントピラー100、あるいはリヤピラー(以下、ピラー100という)を上下方向において全体的に光らせる場合には、上下方向に細長く形成されたランプユニット105を使用するのが経済的である。前記ランプユニット105の場合、図8の平断面図に示すように、上下方向に長い導光棒106を使用し、上端位置、あるいは下端位置にある光源(図示省略)の光で導光棒106を全体的に光らせることが一般的に行われている。そして、導光棒106から照射された光は、ランプユニット105のアウターレンズ107を通して前方に照射される。ランプユニット105のアウターレンズ107は、図8に示すように、ピラー100の上下方向に長い光通過用開口103に対して内側から嵌め込まれている。そして、アウターレンズ107の発光面107xがピラー100の光通過用開口103から前方に突出するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-4967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上下に長いランプユニット105を使用する場合、アウターレンズ107はピラー100の上下に長い光通過用開口103に対して内側から嵌め込まれており、そのアウターレンズ107の発光面107xが光通過用開口103から前方に突出している。このため、ランプユニット105のアウターレンズ107とピラー100の光通過用開口103間の水入防止構造が複雑になる。特に、ランプユニット105を修理できるように取外し可能な状態でピラー100内に取付ける必要があることから、水入防止構造は複雑になる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ランプユニットの修理時等にアウターレンズを車両ボディから取り外さなくても良い構造にして、車両ボディの外板に対するランプユニットのアウターレンズの固定構造を簡単にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、光源の光を予め決められた方向に照射するランプ本体部と、前記ランプ本体部から照射された光を通過させて、前記光を所定方向に導くアウターレンズとを備える車両のランプユニットの取付け構造であって、前記ランプ本体部は、車両ボディの意匠面を構成する外板の内側で、その外板から離隔した状態で車両ボディに取付けられており、前記アウターレンズは、前記ランプ本体部とは別体であり、前記外板に形成された光通過用開口の位置に設けられている。
【0008】
本発明によると、アウターレンズはランプ本体部と別体であるため、ランプ本体部の故障時等には、アウターレンズをそのままにしてランプ本体部のみを交換することが可能になる。また、車両ボディの外板からアウターレンズの取外しを考慮しなくても良いため、外板の光通過用開口の位置にアウターレンズを固定するための構造が簡単になる。更に本発明によると、アウターレンズの周縁が接着剤によって光通過用開口の周縁に位置する前記外板の裏面に固定されている。このため、外板の光通過用開口に対するアウターレンズの固定構造が簡単になる。
【0009】
第2の発明によると、ランプ本体部は、光を導く透明な導光棒を備えており、前記導光棒の長さ方向における端面から前記光源の光が入射される構成であり、前記車両ボディの外板の光通過用開口は、前記ランプ本体部の導光棒と同方向に長いスリット状に形成されている。このように、導光棒を使用する構成のため、少数の光源でランプ本体部を長さ方向において均等に光らせることができる。
【0010】
第3の発明によると、車両ボディの外板は、前記車両ボディのフロントピラーを構成する外板とリヤピラーを構成する外板との少なくとも一方を構成する。このため、ランプユニットによりフロントピラーとリヤピラーとの少なくとも一方を上下方向において均等に光らせることができる。
【0012】
の発明によると、光源の光を予め決められた方向に照射するランプ本体部と、前記ランプ本体部から照射された光を通過させて、前記光を所定方向に導くアウターレンズとを備える車両のランプユニットの取付け構造であって、前記ランプ本体部は、車両ボディの意匠面を構成する外板の内側で、その外板から離隔した状態で車両ボディに取付けられており、前記アウターレンズは、前記ランプ本体部とは別体であり、前記外板に形成された光通過用開口の位置に設けられている。そしての発明によると、ランプ本体部はハウジングを備えており、前記ハウジングは、光を通さない壁板部と光を通すインナーレンズ部とにより角筒容器状に形成されており、前記インナーレンズ部は、長さ方向に対して直角な断面形状が略コ字形に形成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、ランプユニットの修理時等に車両ボディからアウターレンズを取り外さなくても良くなり、車両ボディの外板に対するランプユニットのアウターレンズの固定構造が簡単なる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態1に係るランプユニットの取付け構造を備える車両を左前方から見た斜視図である。
図2】前記車両を右後方から見た斜視図である。
図3】前記車両のフロントピラーにおけるランプユニットの取付け構造を表す平断面図(図1のIII-III矢視断面図)である。
図4】前記車両のリヤピラーにおけるランプユニットの取付け構造を表す平断面図(図2のIV-IV矢視断面図)である。
図5】前記車両のフロントピラーにおけるランプユニットの取付け構造を表す縦断面図(図3のV-V矢視断面図)である。
図6図5のVI矢視拡大図である。
図7】従来のランプユニットの取付け構造を備える車両の右前方から見た斜視図である。
図8】従来の車両のピラーにおけるランプユニットの取付け構造を表す平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態1]
以下、図1から図6に基づいて本発明の実施形態1に係る車両のランプユニットの取付け構造について説明する。本実施形態に係る車両のランプユニットの取付け構造は、図1図2に示すように、車両10のフロントピラー120、及びリヤピラー130におけるランプユニット30の取付け構造である。ここで、図に示す前後左右、及び上下は、ランプユニット30を備える車両の前後左右、及び上下に対応している。
【0016】
<車両10のフロントピラー120、及びリヤピラー130の構成概要について>
フロントピラー120は、図1に示すように、車両10のルーフ部10yの前端部を左右両側で支える支柱であり、ルーフ部10yの前端部と左右のフロントピラー120とに囲われた部分にフロントガラス22が設けられている。リヤピラー130は、図2に示すように、車両10のルーフ部10yの後端部の左右両側を支える支柱であり、ルーフ部10yの後端部と左右のリヤピラー130とに囲われた部分にリヤガラス26が設けられている。
【0017】
フロントピラー120は、図3の平断面図に示すように、例えば、樹脂製のアウターパネル122と鋼板製のインナーパネル124とが左右の端縁で合わせられて連結されることにより、上下方向に延びる筒状に形成されている。そして、インナーパネル124が室内側から内装材126によって覆われている。フロントピラー120のアウターパネル122の意匠面122eには、光通過用開口122hが上下方向に延びるスリット状に形成されている。また、フロントピラー120のアウターパネル122の車幅方向における内側(図3の右側)には、フロントガラス22の端縁が固定される前面フランジ部122zが設けられている。さらに、フロントピラー120のアウターパネル122の車幅方向における外側(図3の左側)には、側面窓ガラス24の端縁が固定される側面フランジ部122yが設けられている。
【0018】
リヤピラー130は、図4の平断面図に示すように、例えば、樹脂製のアウターパネル132と鋼板製のリインフォース133とインナーパネル134とが左右の端縁で合わせられて連結されることにより、上下方向に延びる筒状に形成されている。そして、インナーパネル134が室内側から内装材126によって覆われている。リヤピラー130のアウターパネル132の意匠面132eには、光通過用開口132hが上下方向に延びるスリット状に形成されている。また、リヤピラー130のアウターパネル132の車幅方向における内側(図4の左側)には、リヤガラス26の端縁が固定される後面フランジ部132zが設けられている。さらに、リヤピラー130のアウターパネル132の車幅方向における外側(図4の右側)には、側面窓ガラス24の端縁が固定される側面フランジ部(図示省略)が設けられている。
【0019】
<ランプユニット30の概要について>
ランプユニット30は、図3図5に示すように、左右のフロントピラー120、及び左右のリヤピラー130の内側に取付けられるランプユニットであり、前後左右のランプユニット30が左右対称、かつ等しい構造で製作されている。このため、代表して、左のフロントピラー120に取付けられるランプユニット30について説明する。ランプユニット30は、図3図5に示すように、光源の光を予め決められた方向に照射するランプ本体部310と、ランプ本体部310から照射された光を所定方向に導くアウターレンズ320とから構成されている。
【0020】
<ランプ本体部310について>
ランプ本体部310は、図5に示すように、フロントピラー120のアウターパネル122(意匠面122e)に沿って上下方向に延びる棒状のランプであり、上端位置に設けられたLED光源311と下端位置に設けられたLED光源311と、上下のLED光源311の光を受けて発光する透明な導光棒312とを備えている。導光棒312は、上端面と下端面とから入射されるLED光源311の光を乱反射させることで、導光棒312の全体が発光するように構成されている。
【0021】
ランプ本体部310は、図3図5に示すように、導光棒312を収納するとともに、上下のLED光源311を支持する角筒状のハウジング314を備えている。ハウジング314は、光が通過可能なインナーレンズ部314rと、光が通過不能な壁板部314hとから構成されている。ハウジング314は、図3等に示すように、平断面形状がコ字形のインナーレンズ部314rと平板状の壁板部314hとが左右の端縁で接合されることにより、角筒容器状に形成されている。
【0022】
そして、図3に示すように、ハウジング314の壁板部314hが、例えば、ネジ等(図示省略)により、フロントピラー120のインナーパネル124に取付けられている。ここで、ランプ本体部310(インナーレンズ部314rの前端位置)は、フロントピラー120のアウターパネル122から十分に離隔しており、ランプ本体部310とアウターパネル122間の寸法は所定寸法に保持されている。なお、リヤピラー130の場合、図4に示すように、ハウジング314の壁板部314hは、ネジ等(図示省略)によりブラケット133bを介してリインフォース133に取付けられている。
【0023】
上下のLED光源311は、図5図6に示すように、光源用支持部材316の基板支持部316kに固定されている。光源用支持部材316は、ランプ本体部310のハウジング314の上端部と下端部とに嵌合固定可能に構成されている。そして、光源用支持部材316がハウジング314の上端部、あるいは下端部に嵌合固定された状態で、光源用支持部材316の基板支持部316kに固定されたLED光源311は、図6に示すように、導光棒312と同軸に保持される。また、光源用支持部材316の基板支持部316kと反対側には、コネクタ部316cが設けられている。そして、光源用支持部材316のコネクタ部316cには、LED光源311に対して電力を供給する電源ケーブル317のコネクタ317cが接続されている
【0024】
<アウターレンズ320について>
アウターレンズ320は、図3図5に示すように、フロントピラー120のアウターパネル122の光通過用開口122hを水密な状態で塞ぐとともに、ランプ本体部310から照射された光を通過させて車両10の前方に導くレンズである。アウターレンズ320は、ランプ本体部310とは別体の部品である。アウターレンズ320は、光を透過させるレンズ本体321と、そのレンズ本体321の周囲にフランジ枠状に設けられた被接着部323とから構成されている。
【0025】
アウターレンズ320のレンズ本体321は、アウターパネル122の光通過用開口122hとほぼ等しい面積で、その光通過用開口122hの内側に嵌め込まれるよう構成されている。即ち、アウターレンズ320のレンズ本体321と被接着部323との境界部分には、図3に示すように、段差(図番省略)が形成されており、レンズ本体321が被接着部323に対して前方に突出している。これにより、アウターレンズ320の被接着部323がアウターパネル122の裏面に合わせられた状態で、レンズ本体321がアウターパネル122の光通過用開口122hと嵌合し、レンズ本体321の表面がアウターパネル122の意匠面122eと連続するようになる。
【0026】
アウターレンズ320の被接着部323は、図3に示すように、光通過用開口122hの周縁に位置するアウターパネル122の裏面に接着剤により接着される。これにより、アウターレンズ320の周縁とアウターパネル122の光通過用開口122hの周縁間が水密な状態でシールされる。
【0027】
<ランプユニット30の動作について>
ランプ本体部310の上下のLED光源311から導光棒312の上端面と下端面とに対して光が入射すると、導光棒312が前記光を乱反射させることで、その導光棒312が上下方向においてほぼ均等に発光するようになる。導光棒312の光は、図3等に示すように、ランプ本体部310のハウジング314のインナーレンズ部314rを通って後方を除く周囲に放射される。そして、ランプ本体部310のインナーレンズ部314rから放射された光がフロントピラー120(アウターパネル122)の光通過用開口122hに嵌め込まれたアウターレンズ320のレンズ本体321を通して前方に照射される。これにより、フロントピラー120が上下方向において均等に光って見えるようになる。なお、リヤピラー130の場合も同様である。
【0028】
<実施形態で使用した用語と本発明の用語との対応について>
本実施形態に係るフロントピラー120のアウターパネル122、及びリヤピラー130のアウターパネル132が、本発明における車両ボディの意匠面を構成する外板に相当する。また、アウターパネル122のインナーパネル124、及びリヤピラー130のブラケット133bが本発明におけるランプ本体部が取付けられる車両ボディに相当する。また、アウターレンズ320の被接着部323が本発明におけるアウターレンズの周縁に相当する。さらに、LED光源311が本発明の光源に相当する。
【0029】
<本実施形態に係るランプユニット30の取付け構造の長所について>
本実施形態に係るランプユニット30の取付け構造によると、アウターレンズ320はランプ本体部310と別体であるため、ランプ本体部310の故障時等には、アウターレンズ320をそのままにしてランプ本体部310のみを交換することが可能になる。また、フロントピラー120、及びリヤピラー130のアウターパネル122,132(車両ボディの外板)からアウターレンズ320の取外しを考慮しなくても良い。このため、そのアウターレンズ320の周縁と光通過用開口122h,132hの周縁に位置するアウターパネル122,132(外板)の裏面とを水密な状態で固定するための構成が簡単になる。
【0030】
また、ランプ本体部310が導光棒312を使用する構成のため、二個のLED光源311でランプ本体部310を長さ方向において均等に光らせることができる。さらに、ピラー120,130内に設けられたランプ本体部310とアウターパネル122,132に固定されたアウターレンズ320とが別体で所定寸法だけ離隔しているため、車両衝突時にランプユニット30が潰れ易く、歩行者保護上有利である。
【0031】
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、ランプユニット30のランプ本体部310として導光棒312を備える細長い形状のランプを例示したが、前記導光棒312を有しない丸形のランプユニットに本発明を適用することも可能である。本実施形態では、ハウジング314を備えるランプ本体部310を例示したが、ハウジング314を有さないランプ本体部について本発明を適用することも可能である。また、本実施形態では、フロントピラー120、及びリヤピラー130内に設置されるランプユニット30について例示したが、本発明に係るランプユニット30をフェンダパネル、あるいはルーフパネル内に設置することも可能である。
【符号の説明】
【0032】
30・・・・ランプユニット
120・・・フロントピラー
122・・・アウターパネル(車両ボディの意匠面を構成する外板)
122h・・光通過用開口
124・・・インナーパネル(ランプ本体部が取付けられる車両ボディ)
130・・・リヤピラー
132・・・アウターパネル(車両ボディの意匠面を構成する外板)
132h・・光通過用開口
133b・・ブラケット(ランプ本体部が取付けられる車両ボディ)
133・・・リインフォース
134・・・インナーパネル
310・・・ランプ本体部
311・・・LED光源(光源)
312・・・導光棒
314・・・ハウジング
314r・・インナーレンズ部
314h・・壁板部
320・・・アウターレンズ
323・・・被接着部(アウターレンズの周縁)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8