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特許7535316ワークプレイス計画方法、ワークプレイス計画システム、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-07
(45)【発行日】2024-08-16
(54)【発明の名称】ワークプレイス計画方法、ワークプレイス計画システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240808BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022032384
(22)【出願日】2022-03-03
(62)【分割の表示】P 2020155372の分割
【原出願日】2020-09-16
(65)【公開番号】P2022067120
(43)【公開日】2022-05-02
【審査請求日】2023-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】521346852
【氏名又は名称】株式会社パスエンジン
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】広瀬 郁
【審査官】松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0188338(US,A1)
【文献】特開2005-038170(JP,A)
【文献】特開2004-310143(JP,A)
【文献】特開2020-038552(JP,A)
【文献】特開昭63-279370(JP,A)
【文献】小田村 和江,フリーアドレスが組織のワークスタイル変革を加速する,技報 UNISYS TECHNOLOGY REVIEW,Vol.31 No.2,日本,日本ユニシス株式会社,2011年08月31日,pp.13-24
【文献】藤浪 慧,IoT活用による新型コロナウイルス対策に関するソリューション,流通ネットワーキング,日本,日本工業出版(株),2020年07月10日,Vol.320,pp.81-84
【文献】村上 麻里子,サテライトオフィスで仕事に集中 多様化する第3のオフィス,テレコミュニケーション,日本,株式会社リックテレコム,2018年03月25日,Vol.35 No.4,pp.16-19
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報がコンピュータの記憶部に格納されており、
前記4つのカテゴリの情報に含まれるデータはそれぞれ、他の3つのカテゴリの情報に含まれるデータに相互に関連付けられており、
前記コンピュータが、
何れも選択可能な前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報のうち、ユーザが選択した少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付ける要件受付処理と、
前記記憶部に格納された情報の中から、前記要件として入力を受け付けたデータに関連付けられたデータを取得して提案情報を生成する提案生成処理と、を実行することを特徴とするワークプレイス計画方法。
【請求項2】
前記提案情報は、前記4つのカテゴリの情報のうち、入力を受け付けた前記要件の情報のカテゴリ以外のカテゴリの情報を含む、請求項1に記載のワークプレイス計画方法。
【請求項3】
前記提案情報は、前記提案情報として出力することをユーザが選択したカテゴリの情報を含む、請求項1又は2に記載のワークプレイス計画方法。
【請求項4】
前記提案情報は、前記要件として受け付けた想定テレワーク率のデータに基づく一人あたりの必要座席数の情報を含む、請求項1~3の何れかに記載のワークプレイス計画方法。
【請求項5】
前記スペース情報は、ソーシャルディスタンスを確保するか否かのデータを含む、請求項1~4の何れかに記載のワークプレイス計画方法。
【請求項6】
前記スペース情報は、リモート会議ができるフォンブースの有無のデータを含む、請求項1~5の何れかに記載のワークプレイス計画方法。
【請求項7】
前記テイスト情報は、明度、彩度、及び色相の組み合わせに応じた複数の前記オフィスのプランのデータを含む、請求項1~6の何れかに記載のワークプレイス計画方法。
【請求項8】
従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を格納し、前記4つのカテゴリの情報に含まれるデータはそれぞれ、他の3つのカテゴリの情報に含まれるデータに相互に関連付けられる記憶部と、
何れも選択可能な前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報のうち、ユーザが選択した少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付ける要件受付部と、
前記記憶部に格納された情報の中から、入力を受け付けた前記要件のデータに関連付けられたデータを取得して提案情報を生成する提案生成部と、を備えることを特徴とするワークプレイス計画システム。
【請求項9】
従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報が記憶部に格納されており、
前記4つのカテゴリの情報に含まれるデータはそれぞれ、他の3つのカテゴリの情報に含まれるデータに相互に関連付けられており、
何れも選択可能な前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報のうち、ユーザが選択した少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付ける要件受付処理と、
前記記憶部に格納された情報の中から、入力を受け付けた前記要件のデータに関連付けられたデータを取得して提案情報を生成する提案生成処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワークプレイス計画方法、ワークプレイス計画システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、働きやすいオフィス空間(ワークプレイス)の実現のため、オフィスの広さや従業員の人数等に応じてデスクのレイアウトを適正化する等の工夫が行われてきた。例えば特許文献1には、オフィスの移転に際して、例えばデータベースに保存されたデスク配置パターン、関連法規、工事費用、工期、移転元フロア仕様、保有設備仕様、移転先設備に関する情報等に基づいて、オフィスのレイアウト計画等を支援するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-60050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では在宅勤務やリモートワークの割合が増加したことでオフィスに出勤する人数や出勤頻度が減少したり、ネットワークを利用したリモート会議を行う機会が増加したりすることで、オフィス内での活動(ワークシーン)や働き方が大きく変化している。このような働き方の変化に伴い、オフィスなどのワークプレイスに求められる条件も多様化している。
【0005】
しかしながら、上述した従来のワークプレイスの計画方法では、このようなワークプレイスに対する要望の多様化に対応しきれないという問題がある。
【0006】
そこで、本開示は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、より多角的な観点から要望をとらえ、高い精度で適切なワークプレイスの計画を支援することが可能なワークプレイス計画方法、ワークプレイス計画システム、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を格納し、
前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報の少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付け、
前記要件に基づいて、提案情報を生成し、
前記提案情報を出力することを特徴とするワークプレイス計画方法が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を格納する記憶部と、
前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報の少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付ける要件受付部と、
前記要件に基づいて、提案情報を生成する提案生成部と、
前記提案情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とするワークプレイス計画システムが提供される。
【0009】
また、本開示によれば、従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を格納する記憶処理と、
前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報の少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付ける要件受付処理と、
前記要件に基づいて、提案情報を生成する提案生成処理と、
前記提案情報を出力する出力処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、より多角的な観点から要望をとらえ、高い精度で適切なワークプレイスの計画を支援することが可能なワークプレイス計画方法、ワークプレイス計画システム、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施形態に係るワークプレイス計画システムを構成する情報処理装置の構成例を示す図である。
図2】本システムにおいて実行される処理の一例を説明するフロー図である。
図3】本システムにおいて、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及び、バジェット情報の一例を示す図である。
図4】本システムにおいて、入力される要件と、出力される提案情報の一例を示す図である。
図5】本システムにおいて、入力される要件と、出力される提案情報の他の例を示す図である。
図6】本システムにおいて、入力される要件と、出力される提案情報の他の例を示す図である。
図7】本システムにおいて、アクティビティ情報とスペース情報に関わるデータの一例を示す図である。
図8】本システムにおいて、アクティビティ情報とスペース情報に関わるデータの一例を示す図である。
図9】本システムにおけるテイスト情報の一例を示している。
図10】本システムにおけるテイスト情報の他の例を示している。
図11】本システムにおけるテイスト情報の他の例を示している。
図12】本システムにおけるテイスト情報の他の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
図1は、本実施形態のワークプレイス計画方法を実行可能なワークプレイス計画システムを構成する情報処理装置1の一例である。図1は、情報処理装置1の機能上の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、システム管理者等が各種サービスを運営・管理する際に利用する装置であり、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティング技術によって論理的に実現されてもよい。
【0014】
情報処理装置1は、制御部11、記憶部12、入力部13、出力部14、通信部15を有する。情報処理装置1は、入力部13から各種のコマンド(リクエスト)を受け付けると、制御部11においてプログラムによる処理を実行し、プログラムの処理結果(例えば、画像や音声等)が出力部14に送られる。あるいは、情報処理装置1は、通信部15を介して他の情報処理装置等から種のコマンド(リクエスト)を受け付け、制御部11において実行したプログラムの処理結果を当該他の情報処理装置等へ送信される。なお、上記プログラムの一部は、他の情報処理装置に送信されて他の情報処理装置上で実行されてもよい。この場合、他の情報処理装置(ユーザ端末2)は、例えば、スマートフォン、携帯電話端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等とすることができ、インターネット等のネットワークを介して情報処理装置1に無線又は有線で接続される。
【0015】
制御部11は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、ゲームサーバ1全体の制御を行うものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはGPU(Graphics Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行すること等によって実現される。本実施の形態の制御部11は、少なくとも要件受付部111及び提案生成部112を備える。
【0016】
要件受付部111は、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報からなる4つのカテゴリのうち、少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付ける。当該要件の入力は、ユーザによる入力部13の操作、または、通信部15を介した他の情報処理装置(ユーザ端末2)の操作に基づいて行われる。
【0017】
入力される要件としては、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報の何れか1つのみの情報であってもよいし、何れか2つまたは3つの情報であってもよいし、全ての情報を含んでいてもよい。なお、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報はそれぞれ複数のデータを含むことができ、入力される要件としてそれらの複数のデータの一部のみでもよい。
【0018】
また、ユーザが要件を入力する際には、情報処理装置1において予め設定された選択肢の中から所望の要件をユーザが選択して入力する形態であってもよいし、そのような選択肢はなく、ユーザが任意の文字、数値等を入力する形態であってもよい。
【0019】
ここで、図3は、アクティビティ(Activity)情報、スペース(Space)情報、テイスト(Taste)情報、及びバジェット(Budget)情報の関係を模式的に例示している。
【0020】
アクティビティ情報は、従業員のオフィス内の活動に関するデータを含む情報である。具体的に、アクティビティ情報は、例えば、エリアタイプ、テレワーク率、稼働率(実際稼働率及び想定稼働率)、専有もしくは共有、ユーザープロフィール(男女、年齢、国籍)等に関するデータを含むことができる。アクティビティ情報は、そのワークプレイスで生み出したい、人の「活動(ワークシーン)」を検討・定義する項目とすることができる。具体的には、人数(1~2名、3名以上)と空間がオープンかクローズかの掛け合わせで活動を分類することが出来る。従来のオープンな空間で個人のデスクがあるプライベートデスクに加え、近年ではクローズな空間で、1人で行う活動(高集中(中断されることのない高いレベルの集中が求められる個人作業)、電話/WEB会議(物理的には一人で行う、バーチャル上でのコラボレーション))、2人で行う活動(二人作業(二人が近距離で横並びになり、じっくりと行う作業)、対話(二人もしくは三人で行う議論や会話))などを導入するオフィスが増えている。また、従来のクローズな空間で行われるミーティングに加えて、オープンな空間で、3人で行う活動(アイデア出し(新たな知識やプロセスを構築するために行う三人以上の協働活動)、情報整理(計画の進捗を整理・議論するための、三人以上の計画された会議)、知識共有(三人以上のグループによる知識共有))、その他(リチャージ(仕事から隔絶し、チャージや心身の切り替えを行う)、専門作業(特別な設備を必要とする専門的な業務))とすることができる。なお、アクティビティ情報は、オフィスに設置したビデオカメラ等で撮影された映像に基づいて決定された得られたデータ等を含んでいてもよい。
【0021】
また、スペース情報は、オフィスの図面データを含むバーチャル空間の情報とすることができる。図面データは2次元の平面データのみならず、3次元の立体データを含む。具体的に、スペース情報は、3Dデータで空間を構築することができる。例えば、オフィスのフロア面積[m^2]、オフィスの空間体積(容積)[m^3]、座席数、部屋数、ファイルメータ(fm)数、一人当たりのフロア面積[m^2]、一席あたりのフロア面積[m^2]、一人当たりのfm数、オフィスの天井高さ等に関するデータを含むことができる。制御部11は、スペース情報に含まれる3Dデータの切り取り方によって、平面・立面などの基本図面セットに関するデータを生成することができる。
【0022】
また、テイスト情報は、オフィスの内装データまたは家具データを含む情報である。具体的に、テイスト情報は、例えば、3×3×3マトリクス分析データ(全体テイスト資料、個別テイスト資料)、内装マテリアルイメージ(イメージ画像、実物サンプル)、家具マテリアルイメージ(イメージ画像、実物サンプル)、内観イメージCG、飾り(オブジェ、アート(芸術作品))等に関するデータを含むことができる。テイスト情報は、Spaceの全体的なトーンやFFE(Furniture(家具)・Furnishings(室内装飾)・Equipment(備品))のカラー・マテリアル、品番などを検討する項目とすることができる。
【0023】
また、バジェット情報は、オフィスに関する予算データを含む情報である。具体的に、バジェット情報は、例えば、計画予算額、概算イニシャル予算(内装工事費用、家具購入費用、引越し費用)、経費/資産の分類、概算ランニング予算(家賃、セキュリティ、清掃、植栽、福利厚生サービス)、各種予算の一人あたり金額等に関するデータを含むことができる。バジェット情報は、ワークプレイス構築にかかる費用を検討する項目とすることができる。バジェット情報によれば、どこにいくらかかるのかを可視化することができる。
【0024】
提案生成部112は、入力された要件に基づいて、提案情報を生成する。提案生成部112が提案情報を生成する際には、入力された要件に応じて、記憶部12に格納された情報の中から、当該入力要件に関連付けられた情報を選択して取得し、適宜組み合わせて提案情報を生成する。具体的には、例えば、アクティビティ情報に含まれる所定のデータが、ワークプレイス計画の要件として入力されると、当該データに紐づけられたスペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報に含まれる各データが、提案情報として出力される。あるいは、例えば、スペース情報におけるソーシャルディスタンスを置いた間取り、という要件に対して、アクティビティ情報におけるワークシーン、テイスト情報における色調、バジェット情報における予算が連動する
【0025】
提案情報は、例えば、文章、画像、音声、動画等の形式で出力される。提案情報は、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報のうち、入力を受け付けた要件の情報以外の種類の情報のみであってもよい。つまり、例えば入力を受け付けた要件がアクティビティ情報に関するものであった場合には、提案情報が、アクティビティ情報以外の情報、すなわちスペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報の何れかまたは全てを含む。また、例えば入力を受け付けた要件がアクティビティ情報とスペース情報に関するものであった場合には、提案情報が、アクティビティ情報とスペース情報以外の情報、すなわちテイスト情報、及びバジェット情報の何れかまたは両方を含む。なお、提案情報は、入力を受け付けた要件の情報に関する情報(データ)を含んでいてもよい。
【0026】
記憶部12は、従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報を格納する。アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報は、相互に関連付けて管理される。つまり、例えば、アクティビティ情報は、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報に紐づけて管理される。より具体的には、例えば、スペース情報におけるソーシャルディスタンスを置いた間取り、という要件に対して、アクティビティ情報におけるワークシーン、テイスト情報における色調、バジェット情報における予算が連動するよう管理される。
【0027】
アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報は、それぞれ、他の3つのカテゴリの情報に対して相互に関連付けて管理されることが好ましい。
【0028】
アクティビティ情報、テイスト情報、及びバジェット情報は、スペース情報内に構築されたバーチャル空間に格納し管理される。なお、バーチャル空間とは、例えばオフィスを模した仮想の3次元空間である。4つのカテゴリのどれにあたる要件も、適宜情報処理を行った上で最終的にスペース情報に関連付けて入力され、提案情報の出力時もスペース情報内に格納された各種データの情報処理を行った上でアクティビティ情報、テイスト情報、バジェット情報として出力される。
【0029】
入力部13は、ユーザやシステム管理者がワークプレイス計画に関する各種データ(例えば、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、バジェット情報、要件等)を入力するためのものであり、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等によって実現される。
【0030】
出力部14は、提案生成部112で生成された提案情報を出力することができる。出力部14は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、タッチパネル等とすることができ、制御部11からの指令に基づいて提案情報を表示することができる。あるいは、出力部14は、通信部15を介して他の情報処理装置(ユーザ端末2)等に提案情報を出力する(送信する)ようにしてもよい。出力部14は、操作画面(要件入力画面、提案情報表示画面を含む)を表示することもできる。
【0031】
通信部15は、他の情報処理装置との間で通信を行うためのものであり、他の情報処理装置等から送信される各種データや信号を受信する受信部としての機能と、制御部11の指令に応じて各種データや信号を他の情報処理装置等へ送信する送信部としての機能を有している。通信部15は、例えばNIC(Network Ineterface Card)等によって実現される。
【0032】
以下に、本システムを利用したワークプレイス計画方法を実行する手順の一例について説明する。図2は、本システムにおいて実行される一連の処理の一例を説明するフロー図である。
【0033】
まず、予め、本システムの管理者は、情報処理装置1の記憶部12に、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報を格納する記憶処理を行う(ステップS101)。アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報は、相互に関連付けて管理される。
【0034】
次いで、ユーザは、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報の少なくとも何れか1つの情報に関するワークプレイス計画の要件を入力する(ステップS102)。当該要件の入力は、ユーザによる入力部13の操作、または、通信部15を介した他の情報処理装置(ユーザ端末2)の操作に基づいて行われる。
【0035】
情報処理装置1の要件受付部111は、ワークプレイス計画の要件の入力を受付ける要件受付処理を実行する(ステップS103)。
【0036】
次いで、情報処理装置1の提案生成部112は、入力された要件に基づいて、提案情報を生成する要件に基づいて、提案情報を生成する提案生成処理を実行する(ステップS104)。
【0037】
そして、情報処理装置1の出力部14は、提案生成部112で生成された提案情報を出力する出力処理を実行する(ステップS105)。例えば、出力処理により、上記提案情報が情報処理装置1の出力部14の液晶ディスプレイに表示される。あるいは、上記提案情報が、情報処理装置1から通信部15を介してユーザ端末2に送信される。
【0038】
このようにして、ユーザは、情報処理装置1の出力部14の液晶ディスプレイに表示された提案情報、またはユーザ端末2の画面に表示された提案情報を確認することができる(ステップS106)。
【0039】
図4図5図6はそれぞれ、入力される要件と、出力される提案情報の関係を例示している。
【0040】
図4は、「withコロナの施策」をテーマとするワークプレイスの計画の一例である。「withコロナの施策」とは、新型コロナウイルス感染症が(少なくとも短期的には)撲滅困難であることを前提とした新たな戦略や生活様式を踏まえた施策とすることができる。
【0041】
図4に示す例では、ユーザが入力する要件として、スペース情報を選択している。この例において、スペース情報は、「社員同士のソーシャルディスタンス(社会的距離:例えば2m等)を確保したオフィスにしたい」という要件、「オフィスにWebMTG(リモート会議)ができるフォンブースが欲しい」という要件を含む。
【0042】
図4に示す例では、情報処理装置1で生成され、出力される提案情報として、スペース情報以外の、アクティビティ情報、テイスト情報、及びバジェット情報を含んでいる。アクティビティ情報は、社員同士の距離や一人あたりの席スペース、出社率の想定などの複数パターンが提示される。アクティビティ情報は、シミュレーション等により生成される。テイスト情報は、体外的な効果も見据えたデザインに関するデータを含むことができる。またバジェット情報は、コスト概算の表示に加え、移転後の一人あたり賃料やランニングコストなどに関するデータを含むことができる。提案情報としては、上記のような意思決定に必要な情報を、同時算出可能である。
【0043】
図5は、「来社の動機づけ」をテーマとするワークプレイスの計画の一例である。「来社の動機づけ」とは、オフィスへの出社を促すための施策とすることができる。
【0044】
図5に示す例では、ユーザが入力する要件として、アクティビティ情報を選択している。この例において、アクティビティ情報は、「(リモートではなく)リアルな場でディスカッションしたい」という要件、「福利厚生の一環でカフェを併設させたい」という要件を含む。
【0045】
図5に示す例では、情報処理装置1で生成され、出力される提案情報として、アクティビティ情報以外の、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報を含んでいる。提案情報としてのスペース情報は、不動産コストを半分に圧縮する具体的な空間レイアウトを複数含むものとすることができる。テイスト情報は、家具や内装のデザインに関するデータを含む。この場合、プロジェクト開始前のアンケートやヒアリングの情報をインプットとして参照してもよい。またバジェット情報は、イニシャルコスト、ランニングコスト、投資対効果に関する情報を含むことができる。イニシャルコスト、ランニングコストは適宜変更、検討し得る。また投資対効果は、インプットされた情報に基づいて情報処理装置1等で算出し得る。
【0046】
図6は、「不動産コストの見直し」をテーマとするワークプレイスの計画の一例である。「不動産コストの見直し」とは、オフィスの賃料、設備使用料等に関する費用削減の施策とすることができる。
【0047】
図6に示す例では、ユーザが入力する要件として、バジェット情報を選択している。この例において、バジェット情報は、「不動産コストを半分に圧縮したい」という要件である。
【0048】
図6に示す例では、情報処理装置1で生成され、出力される提案情報として、バジェット情報以外の、アクティビティ情報、スペース情報、及びテイスト情報を含んでいる。提案情報としてのアクティビティ情報は、現状の座席利用率や想定テレワーク率から、一人あたりの必要座席数や必要アクティビティを算出したデータを含む。テイスト情報は、家具や内装のデザインのクオリティに関するデータを含む。またスペース情報は、不動産コストを半分に圧縮するための、複数の具体的な空間レイアウトに関するデータを含むことができる。
【0049】
図7は、アクティビティ情報とスペース情報に関わるデータの一例を示すものである。図7の例では、オフィス空間を、4つの空間に分けている。4つの空間は、オープンスペース(開かれた空間)において、1人または2人での作業を行う「プライベートデスクワークエリア」と、クローズスペース(閉じた空間)において、集中して1人または2人での作業を行う「フォーカスエリア」と、オープンスペース(開かれた空間)において、2人以上(もしくは3人以上)での作業を行う「ギャザリングエリア」と、クローズスペース(閉じた空間)において、2人以上(もしくは3人以上)での作業を行う「MTGルームエリア」である。「ギャザリングエリア」は、複数名で情報を共有し出来事を整理し、アイデアを出し合うオープンで自由な空間(場所)を想定している。このような「ギャザリングエリア」をオフィス空間に加えることで、ワークプレイスに、従来にはない新たな価値を加えることができる。
【0050】
図8は、図7の「フォーカスエリア」、「ギャザリングエリア」、「プライベートデスクワークエリア」、「MTGルームエリア」に関連付けられた業員のオフィス内の活動(ワークシーン)の例を示している。「フォーカスエリア」のワークシーンとしては、例えば、個人集中作業、1名がリモート会議、電話ブース、2名並び(2名が横並びで作業)2名が向かい合い(2名が向かい合わせで作業)等が想定されている。「ギャザリングエリア」のワークシーンとしては、ディスカス(複数人で行うオープンな打合せ)、ブレスト(複数人で行うアイデア出し)、タッチベース(複数人で行うちょっとした話し合いや共有、整理作業)、クイック(複数人で行う短時間の話し合いや情報共有)、リラックス(気分を変えてソファーなどでゆったりと過ごす)、プレゼンテーション(スクリーンや大型モニターを使用する発表や情報共有)、イベント(不定期または定期で行うイベント)等が想定されている。「プライベートデスクワークエリア」のワークシーンとしては、プライベート、フリーアドレス、昇降式デスク等が想定され、「MTGルームエリア」のワークシーンとしては、ミーティング、プレゼンテーション、カンファレンス、スクール、プロジェクト、ブレスト、応接等が想定される。
【0051】
図9は、提案情報として使用可能なテイスト情報の一例を示している。テイスト情報は、明度、彩度、色相に関するデータを含む。図9に示す例では、テイスト情報が、明度、彩度、色相の組み合わせによって、3×3×3のマトリクスで管理されており、企業イメージやオフィスの目指す雰囲気に関する要件に応じて、最適なプランを選択し、出力することができる。
【0052】
図10は、提案情報として使用可能なテイスト情報の一例を示している。図10に示すように、提案情報は、複数案を提示するようにしてもよい。提案情報は、参考のイメージ画像と、説明の文章とを含むことができる。なお、提案情報として使用可能なテイスト情報は、図11のように、モノクロ及びビビッドの度合いを横軸、縦軸として、ダークトーン、ハイトーンの度合いを縦軸とした3×3からなる9種類の案を提案情報として出力するようにしてもよい。テイスト情報は、全体イメージとポイントとが関連付けられている。例えば、図11において最もモノクロでハイトーンの度合いが強い提案情報として、全体イメージとしての「爽やか×洗練さ」というデータと、ポイントとしての「素材感のある異素材ミックス」及び「柔らかい柄のタイルやファブリック」というデータが関連付けられている。また、これらのデータに家具や内装のイメージ画像も関連付けられている。
【0053】
図12は、提案情報として使用可能なテイスト情報の他の例を示している。図12に示す例では、オフィスの平面視での形状、及び家具リストから選択された椅子等家具等のレイアウトのデータを含む。また、椅子の色、デザイン、等を示すデータもオフィスのレイアウトの図面データに含むことができる。図12に示す家具プロットは、オフィス内のどの位置にどの家具を配置するかを示す図面データであり、家具の種類を色の種類でも区別可能に表示している。また、図12に示すように、家具のリストは、家具名称、外観写真、各種情報(寸法、仕上げ、オプション、上代金額、納期、備考)、エリア(オフィス内の各領域)ごとの個数内訳、各フロアの小計個数、合計個数などのデータを含み得る。
【0054】
以上の通り、本実施形態のワークプレイス計画方法は、従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を格納し、アクティビティ情報、スペース情報、テイスト情報、及びバジェット情報の少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付け、要件に基づいて、提案情報を生成し、提案情報を出力するように構成されている。
【0055】
このような構成により、従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を踏まえたワークプレイス計画が可能となる。したがって、本実施形態のワークプレイス計画方法によれば、より多角的な観点から要望をとらえ、高い精度で適切なワークプレイスの計画を支援することが可能となる。
【0056】
なお、本実施形態にあっては、ワークプレイス計画の要件を入力するにあたり、必ず入力しなければならない必須入力項目を有していてもよい。このような構成とすることで、より高い精度で、適切なワークプレイスの計画を支援することが可能となる。例えば、アクティビティ情報を必須入力項目としてもよいし、アクティビティ情報に含まれる特定のデータのみを必須入力項目としてもよい。必須入力項目としては、例えば、アクティビティ情報に含まれる活動(ワークシーン)に関するデータ、スペース情報に含まれる面積(例えばオフィス全体のフロア面積)に関するデータ、及びバジェット情報に含まれる計画予算額の一部、または全部等とすることができる。
【0057】
また、本実施形態にあっては、1回目の入力要件に対応する提案情報が出力された後で、さらなる追加の(2回目の)要件を入力可能としてもよい。その場合、本実施形態のワークプレイス計画方法によれば、1回目の入力要件と2回目の入力要件とを共に考慮した提案情報が情報処理装置1によって生成され、出力される。同様に、3回以上の要件入力を可能としてもよい。
【0058】
また、本実施形態にあっては、情報処理装置1によって生成され、出力される提案情報のカテゴリやデータ項目を、ユーザが選択するようにしてもよい。その場合、ユーザは、希望した提案情報を確実に取得することができる。なお、情報処理装置1が出力される提案情報のカテゴリやデータ項目を自動的に選択するようにしてもよいし、予め決められた種類の情報が提案情報として出力されるようにしてもよい。その場合、システム管理者が予め出力される提案情報のカテゴリやデータ項目を選択して設定することができる。
【0059】
また、本実施形態にあっては、入力される要件の情報のカテゴリやデータ項目に関わらず必ず出力される必須提案項目を有していてもよい。例えば、ユーザに需要が大きい種類の情報を必須提案項目とすることができる。例えば、アクティビティ情報を必須提案項目としてもよいし、アクティビティ情報に含まれる特定のデータのみを必須提案項目としてもよい。
【0060】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0061】
本明細書において説明した装置は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部がネットワークで接続された複数の装置(例えばクラウドサーバ)等により実現されてもよい。例えば、情報処理装置1の制御部11等は、互いにネットワークで接続された異なるサーバにより実現されてもよい。
【0062】
本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係る情報処理装置1の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0063】
また、本明細書においてフロー図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【0064】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0065】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(項目1)
従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を格納し、
前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報の少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付け、
前記要件に基づいて、提案情報を生成し、
前記提案情報を出力することを特徴とするワークプレイス計画方法。
(項目2)
前記提案情報は、前記4つのカテゴリの情報のうち、入力を受け付けた前記要件の情報のカテゴリ以外のカテゴリの情報を含む、項目1に記載のワークプレイス計画方法。
(項目3)
前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報に含まれるデータは、相互に関連付けて管理される、項目1又は2に記載のワークプレイス計画方法。
(項目4)
従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を格納する記憶部と、
前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報の少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付ける要件受付部と、
前記要件に基づいて、提案情報を生成する提案生成部と、
前記提案情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とするワークプレイス計画システム。
(項目5)
従業員のオフィス内の活動に関するデータを含むアクティビティ情報、オフィスの図面データを含むスペース情報、オフィスの内装データまたは家具データを含むテイスト情報、及び、オフィスに関する予算データを含むバジェット情報からなる4つのカテゴリの情報を格納する記憶処理と、
前記アクティビティ情報、前記スペース情報、前記テイスト情報、及び前記バジェット情報の少なくとも何れか1つのカテゴリの情報に関するワークプレイス計画の要件の入力を受付ける要件受付処理と、
前記要件に基づいて、提案情報を生成する提案生成処理と、
前記提案情報を出力する出力処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0066】
1 情報処理装置
11 制御部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部
111 要件受付部
112 提案生成部
図1
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