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特許7535319決済システム、決済処理装置、決済処理方法、及び決済処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-07
(45)【発行日】2024-08-16
(54)【発明の名称】決済システム、決済処理装置、決済処理方法、及び決済処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240808BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20240808BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q20/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022074786
(22)【出願日】2022-04-28
(65)【公開番号】P2023163709
(43)【公開日】2023-11-10
【審査請求日】2023-08-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (公開1) 応募日 令和3年8月17日 応募場所 公益財団法人大分県産業創造機構(大分県大分市東春日町17-20ソフトパークセンタービル) (公開2) 開催日 令和3年12月15日 集会名 第19回大分県ビジネスプラングランプリ選考会 開催場所 公益財団法人大分県産業創造機構 会議室(大分県大分市東春日町17-20ソフトパークセンタービル) (公開3) 開催日 令和4年2月25日 集会名 第19回大分県ビジネスプラングランプリ表彰式 開催場所 ホテル日航大分オアシスタワー3F紅梅の間(大分県大分市高砂町2-48)
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520305281
【氏名又は名称】株式会社三星舎
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】左右田 大介
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-181579(JP,A)
【文献】特開2015-153047(JP,A)
【文献】特開2017-157166(JP,A)
【文献】特開2023-047139(JP,A)
【文献】特開2021-157764(JP,A)
【文献】旬ネタ満載! マルトクセレクション (得) Maru Toku Selection ふるさと納税でポイントの返礼品,日経マネー No.479 ,日経BP,2021年11月21日,第479号,p.138
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定地域で利用可能な金銭的価値を有するポイントを使った決済システムであって、
前記ポイントを使った決済の事務処理を担う決済サーバを備え、
前記決済サーバは、前記決済システムの利用者から前記ポイントの取得要求を受けると、前記取得要求を行う前記利用者の要求内容に応じて、
前記ポイントの利用が可能な前記所定地域の店舗のうち寄付者から自治体へ行われるふるさと納税の寄付に伴う返礼を提供可能な返礼対応事業者が運用する返礼対応店舗において利用可能な所定自治体の管轄地域用の返礼ポイントを前記利用者へ付与するための寄付操作を受け付ける寄付受付処理と、
前記ポイントの利用が可能な店舗のうち前記返礼対応店舗以外の店舗を含む前記所定地域の通常店舗において利用可能な通常ポイントである所定地域ポイントを前記利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けるチャージ受付処理と、を実行し、
前記ポイントの利用が可能な店舗を運用する事業者が使用する事業者端末又は前記利用者の端末は、前記店舗で前記利用者がポイントを利用すると、利用するポイントの種類を前記決済サーバへ通知する利用通知処理を実行し、
前記決済サーバは、前記利用通知処理により前記返礼ポイントの利用を検知すると、前記返礼が行われたことを前記所定自治体へ通知する返礼通知処理を実行し、
前記決済サーバは、前記取得要求を受けると、前記利用者の居住地域に関する情報に基づいて、前記寄付受付処理と前記チャージ受付処理とを選択的に実行する、
決済システム。
【請求項2】
前記決済サーバは、
前記寄付受付処理においては、所定寄付金額に対応する所定ポイント数の前記返礼ポイントを前記利用者へ付与するための寄付操作を受け付け、
前記返礼通知処理においては、前記利用通知処理により前記返礼ポイントが前記所定ポイント利用されたことを検知すると、前記返礼が完了したことを前記所定自治体へ通知する、
請求項1に記載の決済システム。
【請求項3】
前記決済サーバは、
前記寄付受付処理においては、寄付先の自治体毎に前記寄付操作を受け付け、
前記返礼通知処理においては、寄付先の自治体毎に前記返礼が行われたことを通知する処理を行う、
請求項1又は2に記載の決済システム。
【請求項4】
所定地域で利用可能な金銭的価値を有するポイントを使った決済システムの処理を担う決済処理装置であって、
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、前記決済システムの利用者から前記ポイントの取得要求を受けると、前記取得要求を行う前記利用者の要求内容に応じて、
前記ポイントの利用が可能な前記所定地域の店舗のうち寄付者から自治体へ行われるふるさと納税の寄付に伴う返礼を提供可能な返礼対応事業者が運用する返礼対応店舗において利用可能な所定自治体の管轄地域用の返礼ポイントを前記利用者へ付与するための寄付操作を受け付ける寄付受付処理と、
前記ポイントの利用が可能な店舗のうち前記返礼対応店舗以外の店舗を含む前記所定地域の通常店舗において利用可能な通常ポイントである所定地域ポイントを前記利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けるチャージ受付処理と、を実行し、又、
前記ポイントの利用が可能な店舗を運用する事業者が使用する事業者端末又は前記利用者の端末が行う、前記店舗における前記利用者のポイントの利用を通知する利用通知処理により前記返礼ポイントの利用を検知すると、前記返礼が行われたことを前記所定自治体へ通知する返礼通知処理を実行し、
前記取得要求を受けると、前記利用者の居住地域に関する情報に基づいて、前記寄付受付処理と前記チャージ受付処理とを選択的に実行する、
決済処理装置。
【請求項5】
所定地域で利用可能な金銭的価値を有するポイントを使った決済システムの処理を担う決済処理装置が実行する決済処理方法であって、
前記決済システムの利用者から前記ポイントの取得要求を受けると、前記取得要求を行う前記利用者の要求内容に応じて、
前記ポイントの利用が可能な前記所定地域の店舗のうち寄付者から自治体へ行われるふるさと納税の寄付に伴う返礼を提供可能な返礼対応事業者が運用する返礼対応店舗において利用可能な所定自治体の管轄地域用の返礼ポイントを前記利用者へ付与するための寄付操作を受け付ける寄付受付処理と、
前記ポイントの利用が可能な店舗のうち前記返礼対応店舗以外の店舗を含む前記所定地域の通常店舗において利用可能な通常ポイントである所定地域ポイントを前記利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けるチャージ受付処理と、を実行し、又、
前記ポイントの利用が可能な店舗を運用する事業者が使用する事業者端末又は前記利用者の端末が行う、前記店舗における前記利用者のポイントの利用を通知する利用通知処理により前記返礼ポイントの利用を検知すると、前記返礼が行われたことを前記所定自治体へ通知する返礼通知処理を実行し、
前記取得要求を受けると、前記利用者の居住地域に関する情報に基づいて、前記寄付受付処理と前記チャージ受付処理とを選択的に実行する、
決済処理方法。
【請求項6】
所定地域で利用可能な金銭的価値を有するポイントを使った決済システムの処理を担う決済処理装置で実行される決済処理プログラムであって、
前記決済システムの利用者から前記ポイントの取得要求を受けると、前記取得要求を行う前記利用者の要求内容に応じて、
前記ポイントの利用が可能な前記所定地域の店舗のうち寄付者から自治体へ行われるふるさと納税の寄付に伴う返礼を提供可能な返礼対応事業者が運用する返礼対応店舗にお
いて利用可能な所定自治体の管轄地域用の返礼ポイントを前記利用者へ付与するための寄付操作を受け付ける寄付受付処理と、
前記ポイントの利用が可能な店舗のうち前記返礼対応店舗以外の店舗を含む前記所定地域の通常店舗において利用可能な通常ポイントである所定地域ポイントを前記利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けるチャージ受付処理と、を実行させ、又、
前記ポイントの利用が可能な店舗を運用する事業者が使用する事業者端末又は前記利用者の端末が行う、前記店舗における前記利用者のポイントの利用を通知する利用通知処理により前記返礼ポイントの利用を検知すると、前記返礼が行われたことを前記所定自治体へ通知する返礼通知処理を実行させ
前記取得要求を受けると、前記利用者の居住地域に関する情報に基づいて、前記寄付受付処理と前記チャージ受付処理とを選択的に実行させる、
決済処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ふるさと納税の返礼に関わる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地方行政への関心と参加意識の向上を図り、全国の様々な地域に活力が生まれることを意図して創設されたふるさと納税が普及している。ふるさと納税とは、非居住地の自治体へ寄付を行った寄付者に対し、寄付額の一部を所得税及び住民税から控除することにより、寄付者の居住地にある自治体の収入の一部を非居住地の自治体へ実質的に移す制度である(例えば、特許文献1等を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-139341号公報
【文献】特開2022-32413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ふるさと納税制度に参加している自治体は、寄付を募るため、様々な返礼品を用意している。返礼品としては、例えば、地場産の食品、各種施設の利用券、その他各種のものが存在する。そして、自治体から寄付者への返礼品の提供は、自治体から委託された事業者が品目毎に代行しているケースが殆どである。よって、寄付者は、寄付を行いたい地域へ旅行等で訪れた場合であっても、当該地域で営業する様々な事業者の店舗のそれぞれで少額の寄付を行って返礼品を受け取るという小口の返礼サービスを享受することが不可能であった。
【0005】
しかしながら、特定の地域に存在する店舗を訪れた者が、当該店舗の利用を通じて当該地域の自治体へ寄付をしたいと考えているにも関わらず、高額な寄付とそれによる過大な返礼品を選択せざるを得ないために、当該店舗の利用を通じた当該地域の自治体への寄付を断念せざるを得ないのは不合理であり、ふるさと納税の制度趣旨である地方創生の実現に不利である。
【0006】
そこで、本願は、ふるさと納税の返礼を小口で行うことを可能にする技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明では、ポイントの取得要求を受けると、取得要求を行う利用者の要求内容に応じて、所定自治体の管轄地域用の返礼ポイントを利用者へ付与するための寄付操作を受け付ける寄付受付処理と、通常店舗において利用可能な通常ポイントを利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けるチャージ受付処理と、を実行し、返礼ポイントの利用を検知すると、返礼が行われたことを所定自治体へ通知することにした。
【0008】
詳細には、本発明は、金銭的価値を有するポイントを使った決済システムであって、ポイントを使った決済の事務処理を担う決済サーバを備え、決済サーバは、決済システムの利用者からポイントの取得要求を受けると、取得要求を行う利用者の要求内容に応じて、ポイントの利用が可能な店舗のうち寄付者から自治体へ行われる寄付に伴う返礼を提供可能な返礼対応事業者が運用する返礼対応店舗において利用可能な所定自治体の管轄地域用
の返礼ポイントを利用者へ付与するための寄付操作を受け付ける寄付受付処理と、ポイントの利用が可能な店舗のうち返礼対応店舗以外の店舗を含む通常店舗において利用可能な通常ポイントを利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けるチャージ受付処理と、を実行し、ポイントの利用が可能な店舗を運用する事業者が使用する事業者端末又は利用者の端末は、店舗で利用者がポイントを利用すると、利用するポイントの種類を決済サーバへ通知する利用通知処理を実行し、決済サーバは、利用通知処理により返礼ポイントの利用を検知すると、返礼が行われたことを所定自治体へ通知する返礼通知処理を実行する。
【0009】
この決済システムによれば、寄付者から自治体へ行われる寄付に伴う返礼を、返礼ポイントという金銭的価値を有するものを使って行えるようにしているため、様々な店舗で寄付者に対し小口の返礼を実現することができる。よって、この決済システムであれば、ふるさと納税制度を利用する利用者の利便性が向上し、ふるさと納税の制度趣旨である地方創生の実現に大いに貢献可能である。
【0010】
なお、決済サーバは、寄付受付処理においては、所定寄付金額に対応する所定ポイント数の返礼ポイントを利用者へ付与するための寄付操作を受け付け、返礼通知処理においては、利用通知処理により返礼ポイントが所定ポイント利用されたことを検知すると、返礼が完了したことを所定自治体へ通知してもよい。これによれば、様々な店舗における小口の返礼が行われる場合であっても、当該所定自治体は、寄付に対する返礼が完了したことを確認することができる。
【0011】
また、決済サーバは、チャージ受付処理においては、ポイントの利用が可能な店舗のうち返礼対応店舗以外の店舗を含む所定地域の通常店舗において利用可能な通常ポイントである所定地域ポイントを利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けてもよい。これによれば、利用者は、所定地域で利用可能な通常ポイントを使った決済を行うことが可能となる。
【0012】
また、決済サーバは、取得要求を受けると、利用者の居住地域に関する情報に基づいて、寄付受付処理とチャージ受付処理とを選択的に実行してもよい。これによれば、例えば、寄付に対する返礼を受けることができない居住地域の自治体への寄付操作を制限することが可能となる。
【0013】
また、決済サーバは、寄付受付処理においては、寄付先の自治体毎に寄付操作を受け付け、返礼通知処理においては、寄付先の自治体毎に返礼が行われたことを通知する処理を行ってもよい。これによれば、利用者は、寄付や返礼を自治体毎に行うことが可能となる。
【0014】
また、本発明は、装置の側面から捉えることもできる。本発明は、例えば、金銭的価値を有するポイントを使った決済システムの処理を担う決済処理装置であって、プロセッサとメモリとを備え、プロセッサは、決済システムの利用者からポイントの取得要求を受けると、取得要求を行う利用者の要求内容に応じて、ポイントの利用が可能な店舗のうち寄付者から自治体へ行われる寄付に伴う返礼を提供可能な返礼対応事業者が運用する返礼対応店舗において利用可能な所定自治体の管轄地域用の返礼ポイントを利用者へ付与するための寄付操作を受け付ける寄付受付処理と、ポイントの利用が可能な店舗のうち返礼対応店舗以外の店舗を含む通常店舗において利用可能な通常ポイントを利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けるチャージ受付処理と、を実行し、又、ポイントの利用が可能な店舗を運用する事業者が使用する事業者端末又は利用者の端末が行う、店舗における利用者のポイントの利用を通知する利用通知処理により返礼ポイントの利用を検知すると、返礼が行われたことを所定自治体へ通知する返礼通知処理を実行する、決済処理装置であ
ってもよい。
【0015】
また、本発明は、方法又はプログラムの側面から捉えることもできる。本発明は、例えば、金銭的価値を有するポイントを使った決済システムの処理を担う決済処理装置が実行する決済処理方法であって、決済システムの利用者からポイントの取得要求を受けると、取得要求を行う利用者の要求内容に応じて、ポイントの利用が可能な店舗のうち寄付者から自治体へ行われる寄付に伴う返礼を提供可能な返礼対応事業者が運用する返礼対応店舗において利用可能な所定自治体の管轄地域用の返礼ポイントを利用者へ付与するための寄付操作を受け付ける寄付受付処理と、ポイントの利用が可能な店舗のうち返礼対応店舗以外の店舗を含む通常店舗において利用可能な通常ポイントを利用者へ付与するためのチャージ操作を受け付けるチャージ受付処理と、を実行し、又、ポイントの利用が可能な店舗を運用する事業者が使用する事業者端末又は利用者の端末が行う、店舗における利用者のポイントの利用を通知する利用通知処理により返礼ポイントの利用を検知すると、返礼が行われたことを所定自治体へ通知する返礼通知処理を実行する、決済処理方法であってもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ふるさと納税の返礼を小口で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、実施形態に係る決済システムによって実現される処理の概念図である。
図2図2は、決済システムのシステム構成図である。
図3図3は、決済サーバにおいて実現される機能ブロック図である。
図4図4は、決済サーバにおいて実現される第1の処理フロー図である。
図5図5は、決済サーバにおいて実現される第2の処理フロー図である。
図6図6は、利用者端末において実現される処理フロー図である。
図7図7は、利用者端末に表示される画面の一例を示した第1の図である。
図8図8は、利用者端末に表示される画面の一例を示した第2の図である。
図9図9は、利用者端末に表示される画面の一例を示した第3の図である。
図10図10は、利用者端末に表示される画面の一例を示した第4の図である。
図11図11は、決済サーバのデータベースの一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
【0019】
<概略>
図1は、実施形態に係る決済システムによって実現される処理の概念図である。本実施形態の決済システムは、寄付者から自治体へ行われる寄付に伴う返礼を、ポイントにより様々な店舗で寄付者へ小口に提供可能にすることで、寄付者の利便性向上及び地域経済の発展を図るものである。具体的には、特定の地域の店舗を訪れた来訪者が、当該地域の自治体へ寄付の対価として得た返礼ポイントを店舗で利用する。当該返礼ポイントを取り扱うシステムのサーバは、当該自治体におけるふるさと納税の寄付及び返礼に係る事務処理を受託した代行事業者によって管理されており、寄付金の上納や返礼に関する報告が代行事業者から自治体へ行われる。返礼ポイントを取り扱う当該システムは、返礼ポイントの他に、地域住民が利用可能な地域ポイントも取り扱っており、地域住民による経済活動にも利用可能なシステムとすることで、ふるさと納税の返礼を受けることが可能な店舗の充実化を図っている。
【0020】
このように、本実施形態の決済システムは、特定の地域で営業する様々な事業者の店舗のそれぞれで少額な返礼を寄付者が享受可能にすることで、高額な寄付とそれによる過大な返礼品を選択せざるを得ないために寄付者が寄付を断念する可能性を可及的に抑制し、ふるさと納税の制度趣旨である地方創生の実現に貢献するものである。
【0021】
以下、本実施形態の決済システムの詳細について説明する。
【0022】
<システム構成>
図2は、決済システム1のシステム構成図である。決済システム1は、利用者2が操作する利用者端末20、自治体3が操作する自治体端末30、代行事業者4が管理する決済サーバ40、店舗事業者5が操作する店舗事業者端末50、金融事業者6が管理する金融サーバ60を備える。利用者端末20、自治体端末30、決済サーバ40、店舗事業者端末50、金融サーバ60は、公衆通信回線であるインターネット7を通じて相互に通信可能である。
【0023】
なお、図2では、利用者端末20が店舗事業者端末50と別体で図示されているが、例えば、店舗事業者端末50を利用者2が操作可能なようになっていれば、店舗事業者端末50が利用者端末20の機能を担ってもよい。また、図2では、利用者2と店舗事業者5が一人ずつ図示され、利用者端末20と店舗事業者端末50が一台ずつ図示されているが、利用者2と店舗事業者5はそれぞれ複数人存在し、利用者端末20と店舗事業者端末50は複数台存在していてもよい。また、図2では、利用者端末20、自治体端末30、決済サーバ40、店舗事業者端末50、金融サーバ60がインターネット7と実線で繋がっているが、各機器は無線と有線の何れでインターネット7に接続されていてもよい。
【0024】
利用者端末20、自治体端末30、決済サーバ40、店舗事業者端末50、金融サーバ60は、何れもCPU(Central Processing Unit)やメモリ、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等の主記憶装置、入出力インターフェース、通信イン
ターフェース等を有するコンピュータである。利用者端末20、自治体端末30、店舗事業者端末50としては、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、その他各種のコンピュータが適用可能である。また、決済サーバ40、店舗事業者端末50としては、例えば、汎用のサーバ、パーソナルコンピュータ、データセンタに設置されたレンタルサーバ、クラウド、その他各種のコンピュータが適用可能である。
【0025】
図3は、決済サーバ40において実現される機能ブロック図である。決済サーバ40では、主記憶装置からメモリへロードされたコンピュータプログラムをCPUが実行することにより、受付処理部41と判定処理部42と出力処理部43という3つの機能ブロックが実現される。受付処理部41は、主に利用者端末20からインターネット7経由で送られる寄付や返礼、店舗で決済に用いられるポイントに関する情報等を受け付ける。また、判定処理部42は、ポイントを使った決済に関わる各種の判定処理等を司る。また、出力処理部43は、主に利用者端末20や自治体端末30、店舗事業者端末50へインターネット7経由で送る情報の出力処理を司る。
【0026】
以下、本実施形態の決済システム1において実現される処理内容について説明する。以下の説明においては、決済サーバ40と利用者端末20において実現されるそれぞれの処理フローの説明を通じて、決済システム1全体で実現される処理内容を説明する。
【0027】
<決済サーバ40の第1処理フロー>
図4は、決済サーバ40において実現される第1の処理フロー図である。
【0028】
決済サーバ40は、メモリにロードしたコンピュータプログラムの実行中、以下の処理を繰り返し実行する。すなわち、決済サーバ40は、利用者2が操作する利用者端末20からのインターネット7経由によるアクセスにより、当該利用者2が返礼ポイントの取得を希望(寄付の申出)しているか否かの判定を行う(S101)。そして、決済サーバ40は、ステップS101の処理で肯定判定を下した場合、次に、当該利用者2の居住地が、当該利用者2が返礼ポイントを取得希望する対象地域の域外であるか否かの判定を行う(S102)。この判定は、利用者2が利用登録を行った際に用いた身分証明書等の情報に基づいて行われる。そして、決済サーバ40は、ステップS102の処理で肯定判定を下した場合、次に、利用者2が指定する寄付額の決済を金融サーバ60へ要求する(S103)。そして、決済サーバ40は、金融事業者6の金融サーバ60による決済の承認が行われると、当該利用者2のポイントを管理する口座において、寄付金に応じた返礼ポイントの加算処理を行う(S104)。
【0029】
一方、決済サーバ40は、ステップS101又はステップS102で否定判定を下した場合、次に、当該利用者2が地域ポイントの取得を希望しているか否かの判定を行う(S105)。そして、決済サーバ40は、ステップS105の処理で肯定判定を下した場合、次に、利用者2が指定する購入額の決済を金融サーバ60へ要求する(S106)。そして、決済サーバ40は、金融事業者6の金融サーバ60による決済の承認が行われると、当該利用者2のポイントを管理する口座において、購入額に応じた地域ポイントの加算(チャージ)処理を行う(S107)。
【0030】
また、決済サーバ40は、ステップS104又はステップS107の処理を終えるか、或いは、ステップS105の処理で否定判定を下した場合、再びステップS101以降の処理を実行する。
【0031】
<決済サーバ40の第2処理フロー>
次に、決済サーバ40において実現される第2の処理フローを説明する。図5は、決済サーバ40において実現される第2の処理フロー図である。
【0032】
決済サーバ40は、メモリにロードしたコンピュータプログラムの実行中、以下の処理も繰り返し実行する。すなわち、決済サーバ40は、利用者2が操作する利用者端末20からのインターネット7経由によるアクセスにより、当該利用者2が返礼ポイントを使った決済を希望(返礼の希望)しているか否かの判定を行う(S201)。
【0033】
そして、決済サーバ40は、ステップS201の処理で肯定判定を下した場合、返礼ポイントを使った決済を実行する(S202)。具体的には、決済サーバ40は、利用者端末20から送信された情報に含まれる店舗事業者5の識別情報を使い、当該利用者2が決済を行おうとしている店舗事業者5の店舗事業者端末50を特定する。そして、決済サーバ40は、店舗事業者端末50から送信される決済金額に応じたポイント数の返礼ポイントを当該利用者2の返礼ポイントの口座から減算すると共に、当該店舗事業者端末50及び利用者端末20に対し返礼ポイントの決済が正常に終了した旨の通知を行う。これにより、利用者2が訪れた店舗においては、店舗事業者5から利用者2への商品等の引き渡しが行われ、小口の返礼が実現されたことになる。
【0034】
そして、決済サーバ40は、ステップS202の処理を終えた後、利用者2が口座に保有する返礼ポイントの利用が完了したか否かの判定を行う(S203)。決済サーバ40は、例えば、利用者2が口座に保有する特定の自治体3の返礼ポイントがゼロとなっていれば、当該特定の自治体3における返礼ポイントの利用が完了したものと判断する。そして、決済サーバ40は、当該自治体3に対し、当該利用者2による寄付及びその返礼が行われた旨の報告や寄付金の上納をするための処理が実行される(S204)。ステップS
204の処理は、自治体3が運用する自治体端末30へ決済サーバ40から電子的に自動で報告される形態であってもよいし、或いは、決済サーバ40を運用する代行事業者4が決済サーバ40のデータを出力した紙書類を通じて自治体3へ郵送等で報告される形態であってもよい。これにより、本実施形態の決済システム1において担うべき利用者2から自治体3への寄付及び返礼の事務手続きが完了する。
【0035】
また、決済サーバ40は、ステップS201の処理において否定判定を下した場合、利用者2が地域ポイントを使った決済を希望しているか否かの判定を行う(S205)。そして、決済サーバ40は、ステップS205の処理で肯定判定を下した場合、地域ポイントを使った決済を実行する(S206)。具体的には、決済サーバ40は、利用者端末20から送信された情報に含まれる店舗事業者5の識別情報を使い、当該利用者2が決済を行おうとしている店舗事業者5の店舗事業者端末50を特定する。そして、決済サーバ40は、店舗事業者端末50から送信される決済金額に応じたポイント数の地域ポイントを当該利用者2の地域ポイントの口座から減算すると共に、当該店舗事業者端末50及び利用者端末20に対し地域ポイントの決済が正常に終了した旨の通知を行う。これにより、利用者2が訪れた店舗においては、店舗事業者5から利用者2への商品等の引き渡しが行われ、地域ポイントを使った商取引が実現されたことになる。
【0036】
また、決済サーバ40は、ステップS204,S206の処理を終えるか、或いは、ステップS203,S205の処理で否定判定を下した場合、再びステップS201以降の処理を実行する。
【0037】
<利用者端末20の処理フロー>
次に、利用者端末20において実現される処理フローを説明する。図6は、利用者端末20において実現される処理フロー図である。本処理フローは、利用者端末20において実現されるものとして処理するが、下記処理内容の一部又は全部が利用者端末20の代わりに店舗事業者端末50で実現されてもよい。
【0038】
利用者端末20は、メモリにロードしたコンピュータプログラムの実行中、以下の処理を繰り返し実行する。すなわち、利用者端末20は、利用者2の操作により、返礼ポイントを使った決済の要求操作が行われているか否かの判定を行う(S301)。そして、利用者端末20は、ステップS301の処理で肯定判定を下した場合、次に、利用者2が口座に保有する返礼ポイントの残高が、決済に必要な返礼ポイント数に足りているか否かの判定を行う(S302)。そして、利用者端末20は、ステップS302の処理で肯定判定を行った場合、決済サーバ40に対し、返礼ポイントを使った決済の実行を要求する(S303)。
【0039】
また、利用者端末20は、ステップS301の処理で否定判定を下した場合、利用者2の操作により、地域ポイントを使った決済の要求操作が行われているか否かの判定を行う(S304)。そして、利用者端末20は、ステップS304の処理で肯定判定を下した場合、次に、利用者2が口座に保有する地域ポイントの残高が、決済に必要な地域ポイント数に足りているか否かの判定を行う(S305)。そして、利用者端末20は、ステップS305の処理で肯定判定を行った場合、決済サーバ40に対し、地域ポイントを使った決済の実行を要求する(S306)。
【0040】
また、利用者端末20は、ステップS303,S306の処理を終えるか、或いは、ステップS302,S304,S305の処理で否定判定を下した場合、再びステップS301以降の処理を実行する。
【0041】
決済サーバ40や利用者端末20で実行される処理フローの説明については以上のとお
りである。なお、上記一連の処理においては、返礼ポイントや地域ポイントの残高が不足する場合について触れていないが、この場合は、例えば、不足分のポイントを追加する操作を受け付けるか、或いは、不足分を他の決済方法で決済する操作を受け付けるようにしてもよい。
【0042】
<具体例の説明>
以下、決済システム1において実現される返礼ポイントの決済について、具体例を使って説明する。
【0043】
上記のステップS101において決済サーバ40が受け付ける返礼ポイントの取得処理は、例えば、利用者端末20にインストールされているアプリケーション(以下、単に「アプリ」という)の機能を使って実現される。図7は、利用者端末20に表示される画面の一例を示した第1の図である。また、図8は、利用者端末20に表示される画面の一例を示した第2の図である。
【0044】
例えば、利用者端末20のユーザである利用者2が、利用者端末20のアプリで寄付の操作を開始すると、図7に示されるような画面D101が表示される。画面D101には、寄付を行うことが可能な自治体3の名称が選択ボタンの形式で複数並んでいる。よって、利用者2は、寄付を希望する自治体3を自由に選択することができる。
【0045】
そして、利用者2が自治体3の選択操作を行うと、次に、図8に示されるような画面D102が表示される。画面D102には、利用者2が選択した自治体3で用意されているふるさと納税用の寄付の項目が並んでいる。よって、利用者2は、希望する寄付額に応じた項目を選択し、適当な数量を入力する。利用者2がこのような操作を行うと、利用者端末20は、画面D102の下部に合計金額や次操作用のボタンを表示する。そして、利用者2が寄付を実行するための諸操作を利用者端末20で行うと、利用者端末20から決済サーバ40へ情報が通知され、上述したステップS101以降の処理が決済サーバ40で実行されることにより、寄付に伴う返礼ポイントの加算処理が行われる。
【0046】
図9は、利用者端末20に表示される画面の一例を示した第3の図である。利用者2が口座に保有している返礼ポイントの残高は、利用者端末20のアプリでいつでも確認可能である。利用者2が口座に保有している返礼ポイントの残高の表示画面をアプリで呼び出すと、利用者端末20には、例えば、図9に示されるような画面D103が表示される。画面D103には、表示中の自治体名、返礼ポイントの保有数が表示される他、店舗において決済を行う際に店舗や金額等を識別するための識別子であるQRコード(登録商標)を読み取るための操作ボタン、該当する自治体3で返礼ポイントを利用可能な店舗(加盟店)を確認するための操作ボタン、寄付を行うための画面を呼び出す操作ボタン、地域ポイントの利用画面へ遷移するための操作ボタン等が配置されている。よって、利用者2は、この画面D103で適切な操作ボタンを押すことにより、ステップS103における寄付、ステップS106における地域ポイントの加算、ステップS202における返礼ポイントを使った決済、ステップS206における地域ポイントを使った決済等を行うことができる。
【0047】
図10は、利用者端末20に表示される画面の一例を示した第4の図である。返礼ポイントを利用可能な店舗は、例えば、図10に示される画面D104のように、店舗の名称やアイコン、所在地、営業時間等の各種情報と共に一覧表示される。画面D104では、返礼ポイントを利用可能な店舗が自治体毎に表示される。返礼ポイントを利用可能な店舗の情報は、決済サーバ40のデータベースで管理されている。図11は、決済サーバ40のデータベースの一例を示した図である。決済サーバ40には、例えば、図11に示されるように、店舗名、店舗が所在する自治体名、地域ポイントや返礼ポイントの対応状況に
関する情報が収録されている。これらの情報は、代行事業者4によって常に更新されている。よって、利用者2は、利用者端末20のアプリで画面D104の一覧画面を確認することにより、返礼ポイントの利用が可能な店舗の最新情報を容易に確認することができる。
【0048】
なお、本具体例の説明においては、地域ポイントの場合を例に説明したが、返礼ポイントの場合も同様である。但し、地域ポイントは、自治体間の境界に拘束されるものでなく、店舗の所在地に関わりなく任意に店舗事業者5が加盟可能なものであるため、当該地域ポイントが利用可能な店舗の一覧は自治体毎に表示されない。本実施形態の決済システム1に加盟している店舗には、返礼ポイントのみを利用可能な店舗、地域ポイントのみを利用可能な店舗、両方のポイントを利用可能な店舗が存在する。よって、本実施形態の決済システム1では、利用者端末20に表示させるポイントの利用が可能な店舗の一覧画面として、返礼ポイントの場合の一覧画面と地域ポイントの場合の一覧画面の両方を用意している。
【0049】
以上に説明した通り、本実施形態の決済システム1によれば、寄付を希望する利用者2から自治体3へ行われる寄付に伴う返礼を、返礼ポイントという金銭的価値を有するものを使って行えるようにすることで、様々な店舗で寄付者に対し小口の返礼を実現可能にしている。ふるさと納税制度では、税務申告や寄付の受付に係る事務処理等の都合におり、ある程度まとまった金額の単位における寄付のみが可能であるため、通常、特定の店舗で少額の返礼を受け取りたくても少額の寄付を行うことができない。しかし、本実施形態に係る決済システム1であれば、ある程度まとまった金額の単位における寄付を受け付けつつ、利用者2が希望する店舗で少額な寄付に見合う返礼を受け取ることができる。よって、本実施形態に係る決済システム1であれば、ふるさと納税制度を利用する利用者2の利便性が向上し、ふるさと納税の制度趣旨である地方創生の実現に大いに貢献可能である。
【0050】
<変形例>
なお、上記実施形態では、金融事業者6のクレジットカード等による信用決済を利用していたが、寄付金やチャージの決済は、例えば、施設の窓口等における現金決済、ICカードやスマートフォン等を利用した電子マネーによる決裁、その他各種の決済方式であってもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、利用者2が利用者端末20の操作で返礼ポイントと地域ポイントを使い分ける形態となっていたが、利用者端末20に設けられているGPS(Global
Positioning System)の情報や、或いは、利用者端末20が店舗で読み取った識別子か
らの店舗の位置情報と、利用者2の居住地の情報とを照らし合わせて利用者端末20が自動的に返礼ポイントと地域ポイントを使い分ける形態であってもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、店舗事業者端末50を用いる形態であったが、店舗事業者端末50が存在しない店舗においても利用可能なように、店舗事業者端末50における処理を利用者端末20が行う形態であってもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、利用者2が訪問先の観光地等の店舗で地域ポイントを利用する形態であったが、店舗事業者5が運営する店舗が通信販売を受け付けており、利用者2がインターネット7経由で返礼ポイントを利用する形態であってもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、自治体3と代行事業者4が別体になっており、自治体端末30と決済サーバ40の両方が決済システム1に備わっていたが、例えば、代行事業者4が決済サーバ40を自治体3へ引き渡しており、決済サーバ40を自治体3が管理する形態であってもよい。この場合、決済サーバ40は自治体3の庁舎内等に設置され、自治体端
末30が決済サーバ40にインターネット7を経由せずに構内LAN等で繋ぐことも可能である。
【0055】
<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
【0056】
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、ブルーレイディスク(ブルーレイは登録商標)、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
【符号の説明】
【0057】
1・・決済システム
2・・利用者
3・・自治体
4・・代行事業者
5・・店舗事業者
6・・金融事業者
7・・インターネット
20・・利用者端末
30・・自治体端末
40・・決済サーバ
41・・受付処理部
42・・判定処理部
43・・出力処理部
50・・店舗事業者端末
60・・金融サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11