(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-07
(45)【発行日】2024-08-16
(54)【発明の名称】調理用流体をろ過する装置
(51)【国際特許分類】
A47J 37/12 20060101AFI20240808BHJP
【FI】
A47J37/12
(21)【出願番号】P 2022559953
(86)(22)【出願日】2021-03-30
(86)【国際出願番号】 GB2021050785
(87)【国際公開番号】W WO2021198673
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-03-31
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】522385197
【氏名又は名称】プレミアワンフィルトレイション
【氏名又は名称原語表記】PREMIER1FILTRATION
【住所又は居所原語表記】GREAT NORTH ROAD, BROMPTON ON SWALE, NORTH YORKSHIRE DL10 7JL, UNITED KINGDOM
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】カルヴァート,スティーヴン
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05951854(US,A)
【文献】特開昭62-14824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/10~37/12、42/00~44/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理用流体をろ過するポータブル装置であって、
調理用流体を受け入れるインレットと、前記調理用流体をろ過するフィルタシステムと、ポンプと、を備え、前記調理用流体のフローのために、流体経路が、前記インレットと前記ポンプとの間に画定され、
前記フィルタシステムは、前記インレットと前記ポンプとの間の前記流体経路中に配設され、
使用時に、前記装置は、前記調理用流体をその場でろ過するために、調理用流体中に部分的に浸漬されるように構成さ
れ、
前記フィルタシステムは、第一のフィルタおよび第二のフィルタをさらに備え、
前記第一のフィルタはパッシブフィルタであり、前記第二のフィルタはアクティブフィルタであり、
前記パッシブフィルタはメッシュフィルタであることを特徴とするポータブル装置。
【請求項2】
前記アクティブフィルタは、化学的プロセスを介してろ過を実行できる、化学的にアクティブなフィルタである、請求項
1に記載のポータブル装置。
【請求項3】
前記アクティブフィルタはフィルタパッドを備える、請求項
1または2に記載のポータブル装置。
【請求項4】
前記フィルタシステムは、前記第一のフィルタおよび前記第二のフィルタのうちの少なくとも一方を交換できるようにするために、前記装置から着脱可能である、請求項
1~3の何れか一項に記載のポータブル装置。
【請求項5】
前記第一のフィルタは
、前記調理用流体から
少なくとも約3ミクロンの汚染物をろ過するように構成され、前記第二のフィルタは
、該調理用流体から
少なくとも約0.3ミクロンの汚染物をろ過するように構成される、請求項
1~4の何れか一項に記載のポータブル装置。
【請求項6】
前記ポンプは容積式ポンプである、請求項1~
5の何れか一項に記載のポータブル装置。
【請求項7】
前記ポンプは容積式歯車ポンプである、請求項
6に記載のポータブル装置。
【請求項8】
前記装置は、前記ポンプを駆動するモータを備える、請求項1~
7の何れか一項に記載のポータブル装置。
【請求項9】
前記装置は、前記モータに電力を供給するバッテリを備える、請求項
8に記載のポータブル装置。
【請求項10】
前記装置は、前記調理用流体が、前記フィルタシステムを通過した後に、そこを介して該装置から出ることができるアウトレットを備える、請求項1~
9の何れか一項に記載のポータブル装置。
【請求項11】
前記装置はハンドルを備える、請求項1~1
0のいずれか一項に記載のポータブル装置。
【請求項12】
前記インレットは、使用時に、前記調理用流体の表面レベル以下にあり、および前記ハンドルは、該調理用流体の該表面レベル以上に配置される、請求項1
1に記載のポータブル装置。
【請求項13】
前記調理用流体は食用油である、請求項1~1
2の何れか一項に記載のポータブル装置。
【請求項14】
請求項1~1
3の何れか一項に記載の前記装置を用いて調理用流体をろ過するプロセスであって、
前記インレットを調理用流体中に浸漬するステップと、
前記インレットを介して、調理用流体を前記装置の前記流体経路内に引き込むように、前記ポンプを係合するステップと、
前記調理用流体を前記フィルタシステム内でろ過するステップと、を含み、
前記フィルタシステムは、前記インレットと前記ポンプとの間の前記流体経路内に配設されるプロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、調理用流体をろ過する装置に関し、および該装置を用いて調理用流体をろ過するプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
調理用流体は、食物を調理するために、家庭内および産業部門の両方で使用されている。例えば、調理油は、一般に、油で揚げた食物を生産するのに使用されている。調理用流体の高いコストのため、および廃棄物を減らし、および持続可能性を向上させる試みにおいては、調理用流体の耐用寿命を延ばすことが望ましい。
【0003】
使用時には、高い温度への加熱、空気に曝されること、水に曝されること、および該食物による汚染のため、調理用流体は、時間が経つにつれて劣化する。これらは、該調理用流体の劣化の一因となる主要な要因である。この劣化は、調理用流体が再利用され、および例えば、摂氏160度以上の高温に繰り返し加熱される場合に加速する。
【0004】
調理用流体の低下した品質は、該流体中で調理された該食物の味や品質に悪影響を及ぼす。さらに、調理用流体の低下した品質は、該調理用流体の特性が損なわれる可能性があるため、該調理用流体を使用したときに、ユーザの安全性に影響を与える可能性もある。例えば、食用油は、該食用油の劣化、および不純物や微粒子の存在により、それらが再利用された場合に、発煙点を低下させる。
【0005】
換言すると、調理用流体は、食物を調理するために高い温度に加熱した場合に、不純物によって汚染される。それらの不純物は、該油で揚げた食物の該品質、味および安全性に影響を与える該調理用流体の劣化をもたらす。該調理用流体が劣化するのが速ければ速いほど、該流体が交換を要するのが速くなり、それにより、調理用流体の使用、配達、廃棄および回収を増やすことによって、活性の持続可能性に影響を与える。
【0006】
該調理用流体から粒子を取除くことができるろ過システムを提供することが知られている。しかし、既存のろ過システムは、多くの場合、扱い難くおよび/または該調理用流体中の小さな不純物、例えば、約5ミクロンよりも小さい、典型的には、0.7ミクロンよりも小さい該不純物を除去する際には効果的ではない。
【0007】
公知の調理用流体ろ過システムは、多くの場合、大きくかつ比較的重く、従って、異なる施設間で移動するのには適していない。例えば、該公知の調理用流体ろ過システムは、重さが少なくとも50kgある可能性がある。さらに、該調理用流体を清浄化するためには、該調理用流体を調理用容器から移動させて、該調理用流体ろ過システム内に入れなければならない。このことは、面倒であり、および時間のかかる作業であり、調理システム内でその場で該調理用流体をろ過することが望ましいであろう。
【0008】
さらに、公知のろ過システムは、一般的に、特に時間とともに、該ろ過システムの効率が悪くなる場合に、加圧した調理用流体を生じることができるろ過材の上流に配置されたポンプを利用する。さらに、従来のろ過システムは、一般に、通電状態の電力ケーブルによって供給される、作動するための高電力を要する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上述した問題のうちの少なくともいくつかを克服し、それによって該調理用流体の寿命を延ばすことである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
概要
本開示によれば、添付クレームに記載されているような、調理用流体をろ過する装置が提供される。該本発明の他の形状構成は、従属クレームおよび以下の説明から明らかになるであろう。
【0011】
第一の実施例によれば、調理用流体をろ過するポータブル装置であって、該装置が、調理用流体を受け入れるインレットと、前記調理用流体をろ過するフィルタシステムと、ポンプとを備え、前記調理用流体のフローのために、流体経路が、前記インレットと前記ポンプとの間に画定され、前記フィルタシステムは、前記インレットと前記ポンプとの間の前記流体経路中に配設され、および使用時に、前記装置は、前記調理用流体をその場でろ過するために、調理用流体中に部分的に浸漬されるように構成されているポータブル装置が提供される。
【0012】
該装置のこの構成は、フィルタとポンプとの間の前記流体経路内での調理用流体の堆積の可能性を著しく低下させる。さらに、該ポンプの位置は、該インレットから下流にあり、および該フィルタシステムは、該装置内の高圧の調理用流体の領域を防ぐ。
【0013】
いかなるデブリまたは微粒子も、該ポンプに入る前に除去されるため、該装置の該構成は、ポンプ損傷をさらに緩和する。換言すると、該上記の構成は、ろ過されていない調理用流体への該ポンプの曝露を低減し、それによって、ポンプ寿命の増加をもたらす。
【0014】
一実施例において、該装置は、第一のフィルタおよび第二のフィルタを備えているフィルタシステムを含んでいてもよい。二つのフィルタの使用は、該ろ過装置の効率を向上させ、そのため、該二つのフィルタは、高品質のろ過された調理用流体を生成するため、このことは、調理用流体の長寿命をもたらす。換言すると、該本発明の該装置の向上したパフォーマンスは、調理用流体の該寿命を効果的に延ばすことをもたらし、そのため、調理用流体の使用および廃棄を減らし、このことは、該装置の持続可能性および収益性の両方を高める。
【0015】
該第一のフィルタは、パッシブフィルタであってもよい。該第二のフィルタは、アクティブフィルタであってもよい。
【0016】
パッシブフィルタとアクティブフィルタの組合せは、ろ過された調理用流体の品質の向上をもたらす。さらに、パッシブフィルタとアクティブフィルタの該組合せは、ろ過効率の向上をもたらし、このことは、該調理用流体の長寿命をもたらす。該本発明によるパッシブフィルタとアクティブフィルタの該組合せは、より小さな粒子を除去することにより、および化学的不純物を取り除くことにより、より良好なろ過を実行できる。
【0017】
一実施例において、該パッシブフィルタはメッシュフィルタである。メッシュフィルタは、流体が、該メッシュを介してろ過される際に、サイズが少なくとも5ミクロンの粒子をそれを介して除去できるバリアを備えていてもよい。メッシュフィルタは、容易に入手可能である。
【0018】
一実施例において、該アクティブフィルタは、化学的プロセスを介してろ過を実行する、化学的に能動的なフィルタである。典型的には、該アクティブフィルタは、活性炭から成る。アクティブフィルタは、サイズが少なくとも0.5ミクロンの粒子を除去できるフィルタを実現できる。さらに、アクティブフィルタは、該不純物の吸着によって不純物をろ過することができる。アクティブフィルタは、不純物をより効率的に除去することによって、ろ過された調理用流体の品質の向上をもたらす。
【0019】
該アクティブフィルタは、フィルタパッドを備えていてもよい。フィルタパッドは容易に入手可能である。該アクティブフィルタは、該アクティブフィルタが、例えば、吸収および/または吸着によって、該フィルタパッドの本体内に微粒子を保持することにより、深層ろ過を作用させるようなデプスフィルタ(depth filter)と見なすこともできる。
【0020】
一実施例において、該フィルタシステムは、該第一のフィルタおよび該第二のフィルタのうちの少なくとも一方を交換できるように、該装置から着脱可能である。
【0021】
該第一のまたは第二のフィルタの交換は、該装置の該寿命を向上させ、および該調理用流体が、該装置によって、高いろ過品質にろ過されることを確実にする。着脱可能なフィルタシステムとは、少なくとも該第一のフィルタまたは第二のフィルタを、使用後に交換および/または洗浄できることを意味する。典型的には、該第一のフィルタは洗浄することができ、また、該第二のフィルタは、使用後に交換することができる。
【0022】
一実施例において、該第一のフィルタは、少なくとも約3ミクロン、典型的には、少なくとも3ミクロンから7ミクロンの範囲内の汚染物を該調理用流体からろ過するように構成され、および該第二のフィルタは、少なくとも約0.3ミクロン、典型的には、少なくとも0.3ミクロンから0.7ミクロンの範囲内の汚染物を該調理用流体からろ過するように構成されている。一実施例において、該第一のフィルタは、少なくとも5ミクロンの汚染物を該調理用流体からろ過するように構成されている。該第二のフィルタは、少なくとも0.5ミクロンの汚染物を該調理用流体からろ過するように構成することができる。
【0023】
より多くの汚染物が取り除かれた該ろ過された調理用流体は、純度がより高くなり、このことが、該調理用流体の該寿命をさらに延ばす。
【0024】
該ポンプは、容積式ポンプとすることができる。
【0025】
該容積式ポンプは、該インレットに対する圧力に関係なく一定の速度で流体を移動させる。そのため、該容積式ポンプは、該装置の該寿命を通して、高い信頼性のろ過を実行できる。該容積式ポンプは、当技術分野において公知である他のポンプよりも低速でも作動することができ、そのため、消費電力を低減することにより、該装置の動作効率を向上させることができる。
【0026】
該容積式ポンプの別の驚くべき利点は、該ポンプは、低速度で作動させることにより、該調理用流体に対して最小限の撹拌を引き起こすということである。このことは、該調理用流体のより少ない酸化を有利にもたらす。
【0027】
さらに、該容積式ポンプは、流体を高粘度で、または、流体を可変粘度で移動させるのに十分な一定のトルクを有している。例えば、調理用流体は、多くの場合、室温では高い粘度を有し、または、気温が低い場合には、このような調理用流体は、温度の上昇とともに粘度が減少する。
【0028】
調理用流体を加熱する場合、多くの場合、該流体の劣化を防ぐのを補助するために、最低有効温度が用いられる。例えば、加熱した食用油は、高温において、アクリルアミド生成をより起こしやすい。したがって、該本発明においては、該装置は、高粘度流体をろ過することができるため、調理用流体の温度に関係なく、それらを効果的にろ過することができることが有利である。
【0029】
該ポンプは、容積式歯車ポンプであってもよい。
【0030】
一実施例において、該装置は、該ポンプを駆動するモータを備えている。
【0031】
一実施例において、該装置は、該モータに電力を供給するバッテリを備えている。
【0032】
該装置の該モータおよびポンプに電力を供給する該バッテリは、本願明細書に開示されているように、該装置は、使用時に、コンセント(電源コンセント)に接続する必要がないため、改善された利便性を該ユーザに与える。このことは、コンセントへのアクセスが限られていたり、アクセスできない場合に特に有益である。また、該バッテリは、該装置の向上した可動性のため、安全に使用できる装置をもたらす。さらに、該バッテリは、調理用流体に隣接して使用される、または、前記調理用流体中に浸漬される高圧電線の存在もなくす。
【0033】
容積式ポンプを利用する該本発明の該装置は、該従来のポンプ、例えば、遠心ポンプよりも少ない電力で作動する。このことは、該モータおよびポンプに電力を供給するバッテリの長期間の使用を可能にし、機器のサイクルタイム、または、再充電が必要になる前のサイクルの数を増加させ、それによって、該装置の有用性が有利に向上する。
【0034】
一実施例において、該装置は、該調理用流体が、該フィルタシステムを通過した後に、そこを通って該装置から出ることができるアウトレットを備えている。該アウトレットは、大きな内部リザーバが必要ないため、該装置の該可動性を向上させることができる。
【0035】
一実施例において、該アウトレットは、ろ過される該調理用流体の表面よりも下に配置される。この構造は、撹拌を有利に低減し、該アウトレットは、調理用流体のリザーバの該表面のすぐ下に放出するため、そのため、該調理用流体の酸化も有利に低減する。このことも、該調理用流体の循環を改善する。
【0036】
一実施例において、該装置は、ハンドルを備えている。
【0037】
該装置は、該インレットが、調理用流体の表面レベルの下にあり、および該ハンドルが、該調理用流体の該表面レベルよりも上に配置されるように、該調理用流体中に部分的に浸漬されるように構成することができる。
【0038】
一実施例において、該インレットと該アウトレットは、ろ過される該調理用流体の該表面より下に同時に浸漬される。換言すると、該装置は、使用時に、該調理用流体がその場でろ過されるように、該インレットおよび該アウトレットがともに、該調理用流体の該表面よりも下に浸漬されるように構成されている。
【0039】
該装置は、調理用流体をその場でろ過するために、前記調理用流体中に部分的に浸漬されるように構成されている。このことは、該装置は、他の公知のろ過装置とは違って、該調理用流体を中に保管するための大きな内部保存容積を必要としないため、該ポータブル装置の該可動性を向上させる。該装置の該内部容積は、保存容積としてではなく、該調理用流体が該装置内を通過するための該流体経路として作用する。そのため、該ポータブル機器は、(該機器の該流体経路内に調理用流体を含む)該調理用流体は、調理温度で調理装置内の定位置に実質的に留まっているため、該調理用流体中に部分的に浸漬して、調理作業を遅らせることなく、該調理用流体をその場でろ過することができる。該調理用流体を該調理装置から、ろ過用の独立した機器へ移動させ、その後、該調理装置に戻す必要はない。その代わり、該調理用流体は定位置に保持され、そして、該ろ過プロセス中に、調理作業を続けることができる。
【0040】
一実施例において、該調理用流体は、食用油である。
【0041】
一実施例によれば、本願明細書に開示されている該装置を用いて調理用流体をろ過するプロセスが提供され、該方法は、該インレットを調理用流体中に浸漬するステップと、該インレットを介して、調理用流体を該装置の該流体経路内に引き込むように、該ポンプを係合するステップと、該調理用流体を該フィルタシステム内でろ過するステップとを含み、該フィルタシステムは、該インレットと該ポンプとの間の該流体経路内に配設されている。
【0042】
該本発明の該装置は、加熱された調理用流体をろ過するのに適している。
【0043】
一実施例において、該装置は、調理用流体を連続プロセスでろ過する。代替的には、該装置は、調理用流体を半連続プロセスでろ過する。典型的には、該装置は、5分のサイクルタイムで作動するように設計される。
【0044】
本願明細書に含まれている形状構成のすべては、上記の実施例のいずれかで、および任意の組合せで組合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
次に、該本開示の実施例を、添付図面を参照して説明する。
【
図1】調理用流体をろ過する装置の一部の実施例の断面図を示す図である。
【
図2】調理用流体をろ過する装置の実施例の断面図を示す図である。
【
図3】調理用流体をろ過する装置の実施例の斜視断面図を示す図である。
【
図4】調理用流体をろ過する装置の実施例の斜視図を示す図である。
【
図5】調理用流体をろ過するフィルタシステムの実施例の斜視図を示す図である。
【
図6A】調理用流体をろ過する装置の実施例の斜視図を示す図である。
【
図6B】調理用流体をろ過する装置の実施例の斜視図を示す図である。
【
図6C】調理用流体をろ過する装置の実施例の斜視図を示す図である。
【
図7】調理用流体をろ過するプロセスの実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本開示は、調理用流体をろ過する装置に関する。具体的には、該装置は、食用油、典型的には、限定するものではないが、植物油または菜種油を含む揚げ油をろ過する装置とすることができる。
【0047】
該装置は、調理用流体を受け入れるインレットと、該調理用流体をろ過するフィルタシステムと、流体を該インレットに引き込んで該フィルタシステムを通すポンプとを含む。
【0048】
流体経路は、該インレットを介し、該フィルタシステムを通って、その後、該ポンプを通る、該装置を通る該調理用流体のフローによって画定される。換言すると、該調理用流体は、該インレットを介して該装置に入り、該ポンプによって該フィルタシステムに引き込まれる。該フィルタシステムは、該インレットと該ポンプとの間に位置している。該ポンプは、該インレットおよびフィルタに対して負圧を与え、そのため、調理用流体は、該インレットに引き込まれて、該フィルタを通過する。この方向性での該ポンプ、フィルタおよびインレットの配置は、該装置内に高圧の領域がないことを意味し、このことは、高信頼性の、安定したおよび効率的な装置をもたらす。
【0049】
該フィルタシステムを通ってろ過される該調理用流体は、汚染物をなくすことによって、食物を調理する改善されたパフォーマンスをもたらし、および資源利用および調理用流体の廃棄の両方を低減することによって持続可能性を高める。
【0050】
一実施例において、該装置は、手持ち式であり、およびポータブルであり、そのため、使用時に、該調理用流体中に部分的に浸漬することができる。一実施例において、該装置は、約15kg未満である。例えば、該装置は、約10kgとすることができる。このことは、該装置を、必要に応じて、異なる場所へ容易に移動させることができることを意味する。さらに、該装置は、調理用流体を連続的にろ過するように構成することができる。該装置は、その内部流体容量と比較して大量の調理用流体を連続プロセスでろ過することができることが分かっている。該装置は、半連続的に作動することができ、および該ろ過プロセスを、典型的には、5分サイクルで繰り返してもよい。
【0051】
図1は、調理用流体をろ過する装置100の一部の実施例を示す。該装置100は、調理用流体を受け入れるインレット102と、該調理用流体をろ過するフィルタシステム110と、ポンプ104とを含む。流体経路106は、該装置100を通る該調理用流体のために、該インレット102と該ポンプ104との間に画定されている。該フィルタシステム110は、該インレット102と該ポンプ104との間の該流体経路106内に配設されている。換言すると、該フィルタシステム110は、該インレット102が、該フィルタシステム110および該ポンプ104の両方の上流に配置され、および該フィルタシステム110が該ポンプ104の上流に配置された状態で、該インレット102と該ポンプ104との間にある。
【0052】
該ポンプ104は、流体を該インレット102および該フィルタシステム110に引き込むように作用する。一実施例において、該ポンプ104は、容積式歯車ポンプ等の容積式ポンプとすることができる。
【0053】
図2は、調理用流体をろ過する該装置100の実施形態の実施例を示す。
【0054】
一実施例において、該フィルタシステム110は、第一のフィルタ112および第二のフィルタ114を備えていてもよい。該フィルタシステム110は、フィルタカートリッジ116をさらに備えていてもよい。該フィルタシステム110については、以下において、
図4を参照して、より詳細に説明する。
【0055】
一実施例において、該装置100は、該フィルタシステム110を該装置100内に配設することができるフィルタハウジング150をさらに備えていてもよい。該フィルタハウジング150は、該フィルタハウジング150をハウジングヒンジ154周りに旋回させることによって該フィルタハウジング150に容易にアクセスするためのフィルタハウジングハンドル152をさらに備えていてもよい。該フィルタハウジング150については、以下において、
図6A~
図6Cを参照して、より詳細に説明する。
【0056】
該装置100は、該ろ過された流体をそこを通して流すことができる流体導管108をさらに備えていてもよい。該流体導管108は、該流体経路106の一部を画定することができる。一実施例において、該フィルタシステム110と該ポンプ104は、該流体導管108によって接続することができる。使用時に、該流体導管108は、該インレット102を通って該装置100に入って、該フィルタシステム110を通過する流体を収容する。そのため、該流体導管108内の該流体はろ過され、および不純物を低減することができる。
【0057】
該流体導管108は、調理用流体を、漏出させることなく移送することが可能であるパイプであってもよい。該流体導管108は、加熱された調理用流体を移送することが可能であってもよい。該流体導管108は、第一の端部を該フィルタシステム110に流体的に接続し、および第二の端部を該ポンプ104に流体的に接続することができる。
【0058】
一実施例において、該装置100は、フィルタカートリッジアウトレット118と、相補的な取付け手段122とをさらに備え、これらについては、以下において、
図5および
図6を参照して、より詳細に説明する。
【0059】
該装置100は、該ポンプ104を駆動するモータ130をさらに備えていてもよい。一実施例において、該モータ130は、駆動カプラ134および/または駆動スピンドル136によって該ポンプ104に接続することができる。該モータ130は、典型的には、電動モータ、より典型的には、DC電動モータ、最も典型的には、ブラシレスDCモータ、特に低速(rpm)モータである。
【0060】
該モータ130の出力は、該駆動スピンドル136によって接続可能であるように、該ポンプ104の入力と位置合わせすることができる。一実施例において、該モータ130は、ポンプ104の上に、適切には、該ポンプ104の真上に配置することができる。
【0061】
該モータ130は、該駆動カプラ134に固定取付けすることができ、該駆動カプラは該駆動スピンドル136に同様に固定取付けされ、該駆動スピンドルは、該ポンプ104に同様に固定取付けされている。
【0062】
該装置100は、該モータ130に電力を供給するバッテリ132をさらに備えていてもよい。一実施例において、該バッテリ132は、該モータ130に電力を供給するために構成される。換言すると、該バッテリ132と該モータ130は、電気的に連通させることができる。有利には、該バッテリ132は、ポータブルバッテリであってもよく、および装置100の形状構成と組合せてもよく、該ハンドル142を用いて、容易に移動させることができるモバイル装置を形成することができる。換言すると、該装置100は、手持ち式装置である。
【0063】
該バッテリ132は、該モータ130に隣接して配置することができ、典型的には、該バッテリ132は、該モータ130の上に収容されている。
【0064】
該バッテリ132は、再充電可能なバッテリ、例えば、リチウムイオン電池であってもよい。該バッテリ132は、充電口133をさらに備えていてもよい。該充電口133は、該バッテリ132に電力を供給するのに用いることができ、したがって、該バッテリ132を再充電することができる。
【0065】
該バッテリ132は、使用時に、または、該機器が該調理用流体中に完全に浸漬された場合に、該調理用流体との接触を防ぐために密閉することができる。典型的には、該バッテリ132は、加熱された調理用流体への曝露に対して密封することができる。
【0066】
一実施例において、該装置100は、該ポンプ104に流体的に隣接しているアウトレット140をさらに備えていてもよい。該アウトレット140は、該流体経路106に流体的に連通していてもよく、および該フィルタシステム110を介したろ過後の調理用流体の出口経路を形成することができる。該アウトレット140は、該インレット102、該フィルタシステム110および該ポンプ104の下流にあってもよい。換言すると、該装置100は、調理用流体が、該フィルタシステム110を通過した後に、そこを通って該装置100から出て行くことができる該アウトレット140を収容することができる。
【0067】
該装置100の該ポンプ104は、調理用流体を該インレット102に引き込むための負圧を生成すると同時に、ろ過された調理用流体を該アウトレット140を介して該装置100から押し出すための正圧を生成することができる。換言すると、該装置100は、調理用流体を連続的なまたは半連続的な方法でろ過するために、該ポンプ104を利用することができる。その結果、調理用流体をろ過する連続的なまたは半連続的な方法を実行することにより、該装置の消費電力は、従来のより大きなバッチのろ過式装置と比較して低減される。このことは、ろ過サイクル当たりでより小さな電力消費をもたらし、そのため、該本発明の該装置100は、該バッテリ132によって適切に電力を供給することができる。該装置100の該バッテリ132は、該装置100を扱い易くするため、例えば、該バッテリ132を備えている該装置100は、調理用流体の容器の内外に容易に移動させて、より少ない労力でろ過することができるため、調理用流体をろ過する連続的な方法または半連続的な方法に対して該装置100の該有用性を相乗的に向上させる。さらに、該手持ち式装置100の移動性を妨げる可能性もある高電圧ケーブルが必要ないため、該バッテリ132は、より安全な装置100を実現できる。
【0068】
一実施例において、該装置100は、ハンドル142をさらに備えている。該ハンドル142は、該装置100を運ぶかまたは移動させるための便利な方法を与える。該ハンドル142は、該装置100の上部に配置することができ、典型的には、該ハンドル142は、該装置100の該有用性を向上させるために、該装置100の最も高い部分を構成しており、その結果として、該装置100は、ユーザによって容易に持ち上げられ、および下に降ろされる。
【0069】
使用時に、該装置100は、該ハンドル142を保持することにより、ろ過すべき該調理用流体中に浸漬させることができる。ハンドル142は、該装置100の該上部に配置されており、そのため、該ハンドル142は、該装置の該最も高い箇所を構成することができるため、浸漬した場合、該インレット102は、該調理用流体の該表面レベルより下にある可能性が有り、および該ハンドル142は、該調理用流体の該レベルよりも上にある可能性がある。換言すると、該装置100は、部分的に浸漬された場合に、該インレット102が該調理用流体の表面レベルより下にあり、および該ハンドル142は、該調理用流体の該表面レベルよりも上に配置されるように、調理用流体中に部分的に浸漬されるように構成することができる。該ハンドル142は、該ユーザの手の該調理用流体までの距離を増すため、該装置100を安全に該調理用流体に挿入しおよび該流体から取り除くことができるようになっている。このことは、特に、加熱された調理用流体を該装置100を用いてろ過する場合に重要である。
【0070】
一実施例において、該装置100は、調節可能なフレーム(図示せず)に取外し可能に取付けられている。該調節可能なフレームは、該調節可能なフレームが、使用中に該装置100を定位置に確実に固定できるように、該調理装置に取外し可能に取付けられている。典型的には、該調節可能なフレームは、該装置100を、安全に該調理装置内の該加熱された調理用流体中に取り除き可能に浸漬できるようになっている。
【0071】
一実施例において、該装置100は、該調理装置内のその場にある調理用流体をろ過するために、異なる調理システム間で容易に移動できるようにポータブルになっている。換言すると、該装置100は、該調理装置内の調理用流体をろ過するのに適している。このことは、該調理装置から調理用流体を空にする必要性、およびろ過されおよび洗浄されるように、該調理装置を独立したろ過機器に加える必要性をなくす。
【0072】
図3は、調理用流体をろ過する該装置100の実施例を示す。
図3は、
図2に示すような装置100の該断面の斜視図である。
【0073】
図4は、調理用流体をろ過する該装置100の実施例の斜視図を示す。該装置100は、インレット102と、フィルタシステム110と、ポンプ104とを備えている。
【0074】
図5は、該フィルタシステム110の実施例を示す。該フィルタシステム110は、第一のフィルタ112および第二のフィルタ114を備えていてもよい。一実施例において、該第一のフィルタ112は、メッシュフィルタ等のパッシブフィルタであってもよい。該第一のフィルタ112は、金属メッシュ、例えば、ステンレス鋼メッシュまたはろ紙等のメッシュフィルタであってもよい。別法として、該第一のフィルタ112は、高温での、例えば、摂氏160度以上での使用に適した任意のメッシュとすることができる。
【0075】
該第一のフィルタ112は、該フィルタシステム110内の該第一のフィルタ112の表面積を増加させるような形状に構成することができ、例えば、該第一のフィルタ112は、波形形状に構成してもよい。
【0076】
該第二のフィルタ114は、アクティブフィルタであってもよい。アクティブフィルタ114の形態の該第二のフィルタ114は、化学的プロセスを介したろ過を実行できる化学的にアクティブなフィルタである。一実施例において、該第二のフィルタ114は、活性炭を含有しているフィルタパッドから成っている。アクティブなフィルタの形態の該第二のフィルタ114は、該活性炭等の活性化されたろ過材の表面への不純物の吸着用の表面をさらに備えていてもよい。さらに、アクティブフィルタ114の形態の該第二のフィルタ114は、このような不純物と化学的に反応することによって、不純物を除去することができる。換言すると、アクティブフィルタは、不純物が、例えば、化学吸着によって化学的に結合するのに適している表面を備えていてもよい。
【0077】
該第一のフィルタ112は、該インレット102に対して流体的に隣接して向けることができ、それに対して、該第二のフィルタ114は、該ポンプ104に対して流体的に隣接させることができる。換言すると、使用時に、該装置100に入る調理用流体は、該第二のフィルタ114に接触する前に、まず、該第一のフィルタ112に曝すことができる。
【0078】
該フィルタシステム110は、該フィルタカートリッジ116をさらに備えていてもよい。一実施例において、該フィルタカートリッジ116は、該第一のフィルタ112および該第二のフィルタ114を収容することができる。
図5は、該第一のフィルタ112および該第二のフィルタ114が取り外された状態の該フィルタカートリッジ116を示す。
【0079】
一実施例において、該第一のフィルタ112および/または該第二のフィルタ114は、該フィルタカートリッジ116から取外し可能になっている。
【0080】
一実施例において、該フィルタカートリッジ116は、直方体容器であってもよい。該フィルタカートリッジ116は、フィルタカートリッジ116の後面116bが
図5の上側に配置されるような「裏返し」方向で示す、
図5において、六つの面に符号116a~116eが付けられている細長い直方体形状とすることができる。該フィルタカートリッジ面116b~116dは、該フィルタカートリッジ面116aが上面を形成している状態で、該細長い直方体の側面を構成し、また、該フィルタカートリッジ面116eは、該フィルタカートリッジ116の開口した底部面を構成している。
図5のフィルタカートリッジ116の前面116dには、該装置100用の該インレット102を形成するように、該フィルタカートリッジ116の該面から突出している下方開口部があってもよい。
【0081】
該フィルタカートリッジ116は、流体が、そこを通って該フィルタカートリッジから出ることができる、該フィルタカートリッジ116の面内の開口で形成されているフィルタカートリッジアウトレット118をさらに備えていてもよい。該フィルタカートリッジアウトレット118は、第二のフィルタ114に近接して配置することができる。典型的には、該フィルタカートリッジアウトレット118は、該フィルタカートリッジ116の該後面116bの中央に配置される。該フィルタカートリッジアウトレット118は、
図1を見て分かるように、該流体経路106の一部を構成することができる。
【0082】
該フィルタカートリッジアウトレット118は、典型的には、Vitonシール接続である。
【0083】
一実施例において、該フィルタカートリッジ116は、取付け部材120を備えている。一実施例において、それらは、該フィルタカートリッジ116の内部の対向面(116cおよび116e)に沿って配置されている。該取付け部材120は、互いに平行に配置されている二つの桟部で形成してもよい。
【0084】
一実施例において、該第一のフィルタ112は、フィルタカートリッジ116の該内部に取外し可能に取付けられ、および該対向する取付け部材120と、該フィルタカートリッジの該前面116dとの間に配置されている。該第一のフィルタ112は、該インレット102に近接するように構成することができる。
【0085】
一実施例において、該第二のフィルタ114は、該フィルタカートリッジ116の該内部に取外し可能に取付けられ、および該フィルタカートリッジ116の対向面116cおよび116eの該取付け部材120の対応する桟部間に配置されている。
【0086】
一実施例において、該第一のフィルタ112および/または該第二のフィルタ114は、それらを、該フィルタカートリッジ116の該開口面116eに向かっておよび該開口面を通してスライドさせることによって、該フィルタカートリッジ116から取り外すことができる。
【0087】
使用時に、調理用流体は、該フィルタカートリッジ116の該底部部分に形成することができる該インレット102を介して該フィルタカートリッジ116に入る。該調理用流体は、該第一のフィルタ112および該第二のフィルタ114を通過し、その後、該フィルタカートリッジアウトレット118を通って該フィルタカートリッジ116から出て行く。該フィルタシステム110から出た該調理用流体は、既にろ過されており、およびろ過済みの調理用流体である。
【0088】
該フィルタカートリッジ116は、該装置100から取外し可能に取付けることができる。換言すると、該フィルタカートリッジ116は、該フィルタシステム110の効果がなくなったときに、該フィルタシステム110を交換することができるか、または洗浄することができるように、該装置100から取り外すことができる。
【0089】
該フィルタカートリッジアウトレット118は、シール接続を形成するように、流体導管108に取外し可能に取付けることができる。一実施例において、該装置100が組み立てられた場合、該フィルタカートリッジ116は、
図1を見て分かるように、該インレット102と、該フィルタシステム110と、該ポンプ104との間に、該流体経路106の一部を構成する。
【0090】
一実施例において、該フィルタカートリッジアウトレット118は、該装置100に係合可能な固定手段によって取り囲まれた開口である。該フィルタカートリッジアウトレット118は、流体フローライン108の相補的な取付け手段122と係合可能に構成することができる。該フィルタカートリッジアウトレット118はオス型コネクタであり、また、該相補的な取付け手段122はメス型コネクタである。
【0091】
図6A~
図6Cは、該フィルタハウジング150が開口構成になるように、該フィルタハウジング150が既に該ハウジングヒンジ154周りに回転されている該装置100を示す。
図6A~
図6Cは、該フィルタカートリッジ116を、該装置100の該フィルタハウジング150に挿入するプロセスを示す。
図6Aは、該フィルタハウジング150から取り外された該フィルタカートリッジ116を示す。
図6Bは、該装置100に挿入および取付け前に位置合わせされている該フィルタカートリッジ116を示す。
図6Cは、該フィルタカートリッジ116が該フィルタハウジング150に挿入されている状態の該組み立て済みの装置100を示す。
【0092】
一実施例において、該装置100は、該フィルタシステム110を収容する該フィルタハウジング150を備えている。該フィルタシステム110は、該フィルタハウジング150から取外し可能に取付けられている該フィルタカートリッジ116をさらに備えていてもよい。
【0093】
換言すると、該フィルタシステム110は、該装置100から取外し可能にすることができ、従って交換可能にすることができる。該フィルタシステム110は、該該装置100から取外し可能にすることができ、このことは、該第一のフィルタ112および/または該第二のフィルタ114のうちの少なくとも一方を洗浄または交換できるようにすることができる。典型的には、該フィルタシステム110は、該装置100から取外し可能にすることができ、このことは、該第一のフィルタ112を洗浄できるようにし、および/または該第二のフィルタ114を交換できるようにすることが可能である。
【0094】
一実施例において、該フィルタハウジング150は、該フィルタハウジング150を、閉構成と開構成との間で、該ハウジングヒンジ154周りに動かすのに用いることができる該フィルタハウジングハンドル152をさらに備えていてもよい。該フィルタハウジング150は、
図2~
図4には閉構成で図示され、および
図6A~
図6Cには開構成で図示されている。
【0095】
該フィルタハウジング150は、直方体形状とすることができる。該フィルタハウジング150は、該フィルタシステム110および/またはフィルタカートリッジ116を、該フィルタハウジング150の内部に収容できるように、該フィルタシステム110および/または該フィルタカートリッジ116よりも大きくすることができる。該フィルタハウジング150は、該フィルタカートリッジ116を挿入できるように、該開構成において露出される開口後面を有している。該閉構成のときの該フィルタハウジング150は、該フィルタカートリッジが、(
図1を見て分かるように)該流体フロー経路106の一部を構成するように該流体導管108に接して配置された該開口面を有している。
【0096】
図7は、該本発明の該装置100を用いて調理用流体をろ過する工程の実施例を示す。
【0097】
該フィルタシステム110は、該インレット102と該ポンプ104との間に配設されている。該調理用流体は、インレット102を通って装置100に入り、該調理用流体を該フィルタシステム110に送ることによって該調理用流体をろ過する。該調理用流体は、該インレット102を介して引き込まれ、その後、該モータ130によって該フィルタシステム110に引き込まれる。
【0098】
換言すると、該プロセスは、流体を該インレット102に供給し、その後、該ポンプ104を始動させて、該調理用流体を該インレット102を介して該装置100内に引き込み、その後、該フィルタシステム110に引き込み、ポンプ104に到達する前に該調理用流体をろ過するという第一の工程を含む。
【0099】
この出願に関連してこの明細書と同時にまたはこの明細書より以前に出願されている、およびこの明細書とともに公開されているすべての文書およびドキュメントに着目されたく、また、すべてのそのような文書およびドキュメントの内容は、参照によって本願明細書に組み込まれるものとする。
【0100】
(任意の添付クレーム、要約および図面を含む)この明細書に開示されているすべての形状構成、および/またはそのように開示された任意の方法またはプロセスに関する該工程のすべては、そのような形状構成および/またはステップのうちの少なくともいくつかが互いに排他的である組合せを除いて、任意の組合せで組合せてもよい。
【0101】
(任意の添付クレーム、要約および図面を含む)この明細書で開示されている各形状構成は、別段の断りのない限り、同じ、等価のまたは同様の目的のために作用する代替的な形状構成によって置き換えることができる。したがって、別段の断りのない限り、開示されている各形状構成は、包括的な一連の等価なまたは同様の形状構成に関する一つの実施例にすぎない。
【0102】
該本発明は、上記の実施形態の詳細に限定されない。該本発明は、(任意の添付クレーム、要約および図面を含む)この明細書に開示されている該形状構成の任意の新規なもの、または、任意の新規な組合せまで、または、このように開示されている任意の方法またはプロセスの該工程の任意の新規なもの、または、任意の新規な組合せに及ぶ。