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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-07
(45)【発行日】2024-08-16
(54)【発明の名称】機械加工システム、及び機械加工方法。
(51)【国際特許分類】
   B23Q 11/00 20060101AFI20240808BHJP
   B23Q 11/08 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
B23Q11/00 P
B23Q11/08 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024053976
(22)【出願日】2024-03-28
【審査請求日】2024-04-25
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [展示会名] SHODA会 [主催者名] SHODA株式会社 [開催日] 2023年6月16日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [展示会名] 日本木工機械展Mokkiten Japan 2023 [主催者名] 一般社団法人 日本木工機械工業会 [開催日] 2023年10月5日~2023年10月7日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウェブサイトのアドレス(https://www.shoda.com/product/) [刊行物等] ウェブサイトのアドレス(https://www.shoda.com/product/spb/) [刊行物等] ウェブサイトのアドレス(https://www.shoda.com/product/spb/inc%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%bf/) 〔掲載日〕 2023年10月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】593162213
【氏名又は名称】SHODA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000419
【氏名又は名称】弁理士法人太田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】庄田 浩士
【審査官】増山 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-094281(JP,A)
【文献】特開2010-167517(JP,A)
【文献】特開2020-199624(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 11/00
B23Q 11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを機械加工する加工機構、
加工空間内に配され、前記加工機構に対向する移動式テーブルであって、前記ワーク載置される移動式テーブル、
前記加工空間内に配され、前記移動式テーブルの下方に配された架台であって、前記移動式テーブルの移動方向に延在する複数の側溝、及び、前記移動方向に延在し、前記複数の側溝の一方と他方との間に配された主溝を有する架台、
前記主溝に配され、前記移動式テーブルを支持する駆動機構であって、前記移動式テーブルを前記移動方向に移動させる駆動機構、並びに、
前記加工空間の一部を画定する開閉式カバー部材
を有する機械加工装置と、
前記加工空間内及び前記加工空間外から空気を吸引し、加工屑が取り除かれた空気を前記主溝内に吐出する集塵機と
を具備する、機械加工システム。
【請求項2】
前記集塵機は、さらに、加工屑が取り除かれた空気を前記複数の側溝内に吐出する、
請求項1に記載の機械加工システム。
【請求項3】
前記集塵機は、加工屑が取り除かれた空気を前記主溝内及び前記複数の側溝内に吐出し、前記加工空間内から加工屑を含む空気を吸引するサイクルを実行する、
請求項2に記載の機械加工システム。
【請求項4】
前記開閉式カバー部材は、鉛直方向に沿って開閉する第1カバーと、水平方向に沿って開閉する第2及び第3カバーと、を有する、
請求項3に記載の機械加工システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の機械加工システムを用いる機械加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械加工システム、及び機械加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばNC(Numerical Control)ルータ等の比較的大型のワークに対して機械加工を施す機械加工装置が従来から知られている。このような機械加工装置はその一例として、ルータヘッド又はボーリングヘッド等のワークに対して所定の機械加工を施す加工機構と、ワークが置かれる移動式テーブルとを主に有する。例えば、特許文献1には、X軸方向に移動する加工テーブル(移動式テーブル)と、Y軸及びZ軸の二軸方向に移動する加工ヘッド(加工機構)とを有し、当該加工ヘッドに取り付けられた刃具が当該加工テーブルに置かれたワークに対して機械加工を施す機械加工装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-005710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されたような従来の機械加工装置においては、移動式テーブルの上に置かれたワークに対して刃具が機械加工を施すことにより加工屑が大量に飛散し、飛散した加工屑が移動式テーブルを駆動させる駆動機構に混入する場合がある。移動式テーブルを駆動させる駆動機構に加工屑が混入してしまうと、ワークに機械加工を施す加工機構と、ワークが置かれる移動式テーブルとの位置関係が正常な位置関係からずれることに起因して機械加工の精度が低下するだけではなく、当該駆動機構の消耗、ひいては、当該駆動機構が破損する可能性がある。移動式テーブルを駆動させる駆動機構が破損してしまうと、当該駆動機構に混入した加工屑を取り除く等のクリーニング作業に多大な手間がかかるだけではなく、破損した駆動機構を修理するために多大な時間及び費用がかかる問題が生じる。従って、このような問題を生じさせないためには、移動式テーブルを駆動させる駆動機構に混入した加工屑を適切に除去する必要がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ワークが置かれる移動式テーブルを駆動させる駆動機構に混入した加工屑が適切に除去される機械加工システム、及び当該機械加工システムを用いた機械加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様によれば、ワークを機械加工する加工機構、加工空間内に配され、前記加工機構に対向する移動式テーブルであって、前記ワーク載置される移動式テーブル、前記加工空間内に配され、前記移動式テーブルの下方に配された架台であって、前記移動式テーブルの移動方向に延在する複数の側溝、及び、前記移動方向に延在し、前記複数の側溝の一方と他方との間に配された主溝を有する架台、前記主溝に配され、前記移動式テーブルを支持する駆動機構であって、前記移動式テーブルを前記移動方向に移動させる駆動機構、並びに、前記加工空間の一部を画定する開閉式カバー部材を有する機械加工装置と、前記加工空間内及び前記加工空間外から空気を吸引し、加工屑が取り除かれた空気を前記主溝内に吐出する集塵機と、を具備する機械加工システムが提供される。
【0007】
本明細書の後述の一実施形態の説明で記述する“駆動機構への加工屑の混入”とは、
ねじ軸に加工屑が付着すること、及び/又は、ねじ軸とスライダとの間に加工屑が混入することを意味する。また、後述の一実施形態の説明では、ワーク、刃具、鉛直移動機構、回転機構、吐出装置、吸引装置、複数の吸着口、負圧発生源、及び開閉機構について、その図示を省略する。
【発明の効果】
【0008】
上記説明したように本発明に係る機械加工システム及び当該機械加工システムを用いた機械加工方法は、ワークが置かれる移動式テーブルを駆動させる駆動機構に混入した加工屑を適切に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る機械加工システムの構成例を示す斜視図である。
図2】上記機械加工システムの構成例を示す斜視図である。
図3】上記機械加工システムの構成例を示す正面図である。
図4図3のA-A線の部分断面図である。
図5】上記機械加工システムの移動式テーブルの移動を説明する説明図である。
図6】上記機械加工システムの移動式テーブルの移動を説明する説明図である。
図7】上記機械加工システムの架台の平面図である。
図8】上記機械加工システムの架台の平面図である。
図9】上記機械加工システムの開閉式カバー部材の開閉動作を説明するための説明図である。
図10】上記機械加工システムの開閉式カバー部材の開閉動作を説明するための説明図である。
図11】上記機械加工システムの集塵機が加工屑を除去する態様を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な一実施形態について説明する。なお、図面において各部の寸法及び縮尺は、実際と適宜に相違する。また、図面は、理解を容易にするために模式的に示すことがある。さらに、本発明の範囲は、本発明を特に限定する旨の記載がない限り、以下に例示する形態に限られない。
【0011】
以降の説明では、相互に直交するX軸、Y軸及びZ軸を規定する。X軸、Y軸及びZ軸は、相互に直交する3軸方向であり、後述する図面の全図において共通である。図1に例示される通り、任意の地点からみてX軸に沿う一方向をX1方向と表記し、X1方向と反対の方向をX2方向と表記する。X軸方向は、X1方向及びX2方向の両方向を含む方向である。同様に、任意の地点からY軸に沿って相互に反対の方向をY1方向及びY2方向と表記する。Y軸方向(移動式テーブルの移動方向)は、Y1方向及びY2方向の両方向を含む方向である。また、任意の地点からZ軸に沿って相互に反対の方向をZ1方向及びZ2方向と表記する。Z軸方向は、Z1方向及びZ2方向の両方向を含む方向である。さらに、X軸とY軸とを含むX-Y平面は水平面に相当する。Z軸は鉛直方向に沿う軸線である。
【0012】
1.実施形態
[機械加工システムの構成]
図1図3は、機械加工システム1の構成例を示す図である。図1及び図2は機械加工システム1の斜視図であり、図3は機械加工システム1の正面図である。機械加工システム1は、機械加工装置100と、集塵機200とを有する。なお、図3では、後述する門型フレームf及び集塵機200の図示を省略する。
【0013】
<機械加工装置>
機械加工装置100は、筐体10と、加工機構20と、移動式テーブル30と、架台40と、駆動機構50と、開閉式カバー部材60と、操作盤70と、を有するNCルータ加工機である。以下、これらの各要素について説明する。
【0014】
(筐体)
筐体10は、開閉式カバー部材60に連結され、加工空間Wの一部を画定する。筐体10は、門型外装11,12、張り出し部13及び門型フレームfを有する。門型外装11、門型外装12及び張り出し部13は、これらが互いに繋がった一体物である。
【0015】
門型外装11は、X軸方向に延在し、Y2方向に見た場合に門型の形状を有する。門型外装11は、開口部11hと帯状体111,112とを有する。開口部11hは、門型外装11の上部に形成され、加工空間Wに連通する。帯状体111は開口部11hをZ1方向に覆い、一端が開口部11hのX1方向に位置する縁に固定され、他端が巻取装置23に接続される。帯状体112は開口部11hをZ1方向に覆い、一端が開口部11hのX2方向に位置する縁に固定され、他端が巻取装置22に接続される。本実施形態では、開口部11hが帯状体111,112と加工機構20に塞がれることにより加工空間Wが密閉される。
【0016】
門型外装12は、門型外装11よりもY2方向側に配され、X軸方向に延在し、Y2方向に見た場合に門型の形状を有する。門型外装12のX軸方向における寸法(横幅)は、門型外装11のX軸方向における寸法と同程度であるが、Z軸方向における寸法(高さ)は門型外装11のZ軸方向における寸法よりも大きい。このため、門型外装12は、機械加工装置100をY2方向に見た場合に、門型外装11と重ならない部分を有する。門型外装12のうち当該部分には、図3に示されるように、X軸方向に延在する一対のガイドレールGが設けられる。また、門型外装12のY軸方向における寸法(奥行幅)は、門型外装11のY軸方向における寸法と同程度である。
【0017】
門型フレームfは、図1に示されるように、門型外装12をX軸方向に跨り、X軸方向に延在する。門型フレームfは、Y2方向に見た場合に門型の形状を有する。門型フレームfは、同図に示されるように、後述するパイプPを支持する。
【0018】
張り出し部13は、門型外装12よりもY2方向側に配され、X軸方向に延在する。張り出し部13は、図2に示されるように、筐体10のうち門型外装12からY2方向に張り出す部分である。張り出し部13は、X軸方向における寸法(幅)が門型外装12のX軸方向における寸法よりも小さく、Z軸方向における寸法(高さ)も門型外装12のZ軸方向における寸法よりも小さい。また、張り出し部13のY軸方向における寸法(奥行幅)は、門型外装12のY軸方向における寸法と同程度である。
【0019】
張り出し部13のY2方向を向く背面は、図2に示されるように、複数の給気パイプI~Iと、複数の排気パイプO~Oとに接続される。給気パイプIは、後述する連絡路44に連通する。給気パイプI,I及び排気パイプO~Oの各々は、加工空間Wに連通する。
【0020】
排気パイプOはホースHに接続され、ホースHを介して分岐パイプPに連通する。分岐パイプPは、図示を省略したホースに接続され、当該ホースを介して集塵機200の給気口210に連通する。また、分岐パイプPはホースHに接続され、ホースHを介してパイプPに連通する。排気パイプOはホースHに接続され、ホースHを介して分岐パイプPに連通する。分岐パイプPは、図示を省略したホースに接続され、当該ホースを介して集塵機200の給気口220に連通する。排気パイプOはホースHに接続され、ホースHを介して分岐パイプPに連通する。
【0021】
給気パイプIはホースHに接続され、ホースHを介して分岐パイプPに連通する。分岐パイプPは図示を省略したホースに接続され、当該ホースを介して集塵機200の排気口230に連通する。給気パイプIはホースHに接続され、ホースHを介して分岐パイプPに連通する。給気パイプIはホースHに接続され、ホースHを介して分岐パイプPに連通する。
【0022】
(加工機構)
加工機構20は、サーボモータ等の駆動源や各種機構を有する加工ヘッド21と、一対の巻取装置22,23とを有する。加工ヘッド21は、ワークに対して切削加工を施す刃具を保持する加工ヘッドであり、この刃具を用いて移動式テーブル30に載置されたワークを所望の形状に切削加工する。
【0023】
本実施形態に係る機械加工装置100の切削加工の対象となるワークは特に制限されないが、例えば、木工片若しくは木工板等の木材、金属片若しくは金属板等の金属材、又は樹脂片若しくは樹脂板等の樹脂材である。また、加工ヘッド21に保持される刃具は、ワークを切削可能であれば特に制限されないが、ワークの材質又は状態等に応じて適宜最適な形状又は材質の刃具が採用されてよい。
【0024】
加工ヘッド21は門型外装11に設けられ、刃具を保持する部分が、門型外装11をZ1方向に貫通し、加工空間W内に配される。加工ヘッド21は、X軸方向に延在する一対のガイドレールGに取り付けられ、ガイドレールGをX軸方向に摺動する。加工機構20は、ガイドレールGにガイドされながら、移動式テーブル30の鉛直上方をX軸方向に沿って横断する。
【0025】
具体的には、巻取装置22に搭載された巻取機構が操作盤70の制御に基づき帯状体112を巻き取ることに伴って加工ヘッド21がガイドレールGをX2方向に摺動し、巻取装置23に搭載された巻取機構が操作盤70の制御に基づき帯状体111を巻き取ることに伴って加工ヘッド21がガイドレールGをX1方向に摺動する。
【0026】
本実施形態に係る加工機構20は、刃具をZ軸方向に移動させる鉛直移動機構を有する構成であってよく、刃具をX軸周り、Y軸周り及びZ軸周りの少なくとも1つの周方向に回転させる回転機構を有する構成であってもよい。また、加工機構20は、流体(例えば気体又は液体)を移動式テーブル30及び/又はワークに向けて吐出する吐出装置を有する構成であってよく、加工空間W内において、刃具の周囲を吸引する吸引装置を有する構成であってもよい。加工機構20が吸引装置を有する場合、吸引装置の吸引動作により加工機構20が冷却される。なお、本実施形態では、加工機構20が吸引装置を有するか否かに関わらず、加工機構20を冷却するファン等の送風機が搭載されてもよい。
【0027】
(移動式テーブル)
図4図3のA-A線の部分断面図であり、図5及び図6は移動式テーブル30の移動を説明するための説明図である。移動式テーブル30は、加工機構20とZ軸方向に対向し、架台40と共に加工空間W内に配される。移動式テーブル30はワークを保持しつつ、図5及び図6に示されるようにY軸方向に移動可能に構成される。移動式テーブル30は、架台40に配された駆動機構50に接続され、駆動機構50(スライダ51)のY軸方向の駆動に追随してY軸方向における位置が変位する。
【0028】
本実施形態に係る移動式テーブル30は、移動式テーブル30の表面にワークを吸着させる複数の吸着口を有する構成であってもよい。複数の吸着口の各々は、例えば、負圧ポンプ等の負圧発生源に接続され、操作盤70の制御に基づき移動式テーブル30の表面にワークを吸着させる機能を有する。
【0029】
(架台)
図7は架台40をZ1方向に見た平面図である。架台40は、移動式テーブル30の鉛直下方に配され、移動式テーブル30及び伸縮カバーAb1,Ab2にZ1方向に覆われる。架台40は、図7に示されるように、主溝41と複数の側溝42,43とを有する。
【0030】
伸縮カバーAb1は、架台40のうち移動式テーブル30よりもY2方向に位置する部分をZ1方向に覆うカバーである。当該部分が伸縮カバーAb1に覆われることにより加工屑の主溝41及び側溝42,43内への混入がある程度抑制される。伸縮カバーAb1の一端は架台40のY2方向に位置する縁に接続され、他端が移動式テーブル30に接続される。
【0031】
伸縮カバーAb2は、架台40のうち移動式テーブル30よりもY1方向に位置する部分をZ1方向に覆うカバーである。当該部分が伸縮カバーAb2に覆われることにより加工屑の主溝41及び側溝42,43内への混入がある程度抑制される。伸縮カバーAb2の一端は架台40のY1方向に位置する縁に接続され、他端が移動式テーブル30に接続される。
【0032】
伸縮カバーAb1,Ab2は、図5及び図6に示されるように、移動式テーブル30の移動に追随してY軸方向に伸縮可能に構成される。伸縮カバーAb1,Ab2の態様は特に制限されないが、例えば、鎧蛇腹が採用されてよい。
【0033】
主溝41は、架台40のX軸方向中央においてY軸方向に延在する溝であり、側溝42と側溝43との間に設けられる。主溝41の内面により画定される空間は、連絡路44を介して給気パイプIに連通する。主溝41のX軸方向及びY軸方向における寸法は特に制限されず、駆動機構50の大きさに応じて適宜設定されてよい。
【0034】
連絡路44は、架台40内に設けられた流路であり、給気パイプI、主溝41及び側溝42,43に連通する。連絡路44は、給気パイプIから供給された空気を主溝41及び側溝42,43に導く通風路として機能する。
【0035】
側溝42,43は、Y軸方向に延在し、架台40の両脇に設けられた溝である。側溝42,43の内面により画定される空間は給気パイプIに連通する。また、側溝42,43のX軸方向及びY軸方向における寸法は特に制限されない。
【0036】
図8は、側溝42,43に設けられた貫通孔42H,43Hを塞ぐ閉塞部42L,43L(図7参照)が外された状態の架台40をZ1方向に見た平面図である。側溝42,43は、図8に示されるように、Z1方向に位置する底部において、貫通孔42H,43Hを有する。貫通孔42H,43Hは、典型的には閉塞部42L,43Lにより閉塞される。貫通孔42H,43Hは、閉塞部42L,43Lに閉塞されない場合、床面F(図3参照)をZ2方向に露出させる。なお、貫通孔42H,43HのX軸方向及びY軸方向における寸法は特に制限されない。
【0037】
本実施形態に係る側溝42,43は、移動式テーブル30に接続され、移動式テーブル30からZ1方向に張り出す接続部材(例えばホース等)を収容する。当該接続部材は、移動式テーブル30の移動に伴って、側溝42,43に収容されつつY軸方向に移動する。本実施形態の側溝42,43は、当該接続部材のY軸方向の移動を許容する許容スペースとして機能する。
【0038】
(駆動機構)
本実施形態に係る駆動機構50は、図7に示されるように、主溝41に配されたボールねじ機構である。ボールねじ機構のねじ軸52は、主溝41内に設けられ、操作盤70の制御に基づくモータ(図示略)の回転に伴ってY軸回りに回転する。当該モータは、ねじ軸52を支持し、例えば架台40内に設けられる。スライダ51は、移動式テーブル30を支持し、ねじ軸52のY軸回りの回転に伴って、一対のリニアガイドRGにガイドされながらY軸方向に移動する。
【0039】
なお、駆動機構50は、ボールねじ機構に限定されない。駆動機構50は、架台40に設けられ、移動式テーブル30を移動させることが可能であればその態様は特に制限されず、例えばエアシリンダ等であってもよい。当該エアシリンダは、例えば、ロッド付きシリンダ、ガイド付きのロッド付きシリンダ、ロッドレスシリンダ又はガイド付きのロッドレスシリンダ等であってもよい。
【0040】
(開閉式カバー部材)
図9及び図10は、開閉式カバー部材60の開閉動作を説明するための説明図である。開閉式カバー部材60は、筐体10に連結され、加工空間Wの一部を画定する。本実施形態に係る加工空間Wは、筐体10の内面(門型外装11のZ1方向、X1方向及びX2方向を向く内面、門型外装12のZ1方向、X1方向及びX2方向を向く内面、並びに、張り出し部13の内面)と、開閉式カバー部材60の内面とで画定される空間である。
【0041】
開閉式カバー部材60は、下カバー64と、下カバー64の鉛直上方に配される第1~第3カバー61~63と、筐体10に連結された門型フレーム60Fとを有し、X1方向、X2方向及びZ2方向の3方向に開閉可能に構成される。これにより、ワークを加工空間W内に投入する方向が特定の方向に限定されず、他方向からワークを加工空間Wに投入することが可能となり、移動式テーブル30上にワークを載置する上での作業効率性及び利便性が向上する。
【0042】
下カバー64は、架台40及び移動式テーブル30を部分的に囲むように構成される。下カバー64の材質は特に制限されないが、例えば樹脂材料又は金属材料が採用される。第1~第3カバー61~63の各々は、機械加工システム1の作業者が加工空間W内を視認できるように一部がアクリル等の透明な樹脂材料で構成され、残りの部分が例えば樹脂材料又は金属材料で構成される。
【0043】
第1カバー61は、ヒンジ等の開閉機構を介して門型フレーム60Fに連結され、当該開閉機構の回転軸Xを支点として鉛直方向に沿って開閉するように構成される。第1カバー61は、図9に示されるように、回転軸Xを中心として鉛直上方(図9の点線矢印方向)に回動することにより開位置に移行し、回転軸Xを中心として鉛直下方(図9の実線矢印方向)に回動することにより閉位置に移行する。機械加工システム1の作業者は、第1カバー61に設けられた把持部61Gを把持して第1カバー61を鉛直上方に引き上げることで第1カバー61が開けられ、把持部61Gを把持して第1カバー61を鉛直下方に下げることで第1カバー61が閉じられる。
【0044】
第2及び第3カバー62,63は、ヒンジ等の開閉機構を介して門型フレーム60Fに連結され、当該開閉機構の回転軸X,Xを支点として水平方向に沿って開閉するように構成される。第2及び第3カバー62,63は、図10に示されるように、回転軸X,Xを中心としてY2方向(図10の点線矢印方向)に回動することにより開位置に移行し、回転軸X,Xを中心としてX軸方向(図10の実線矢印方向)に回動することにより閉位置に移行する。
【0045】
本実施形態に係る開閉式カバー部材60は、第1~第3カバー61~63の全てが閉位置である場合、加工空間Wは密閉される。これにより、ワークが切削加工される際に生じる加工屑が加工空間W外へ飛散することが防止される。一方、第1~第3カバー61~63の少なくとも1つが開いている場合、加工空間Wは解放され、加工空間Wに対するワークの出し入れが可能となる。
【0046】
<集塵機>
集塵機200は、加工空間W内及び加工空間W外から空気を吸引し、当該空気に含まれる加工屑を取り除く。そして、集塵機200は、当該加工屑が取り除かれた空気を主溝41、側溝42,43、及び加工空間W内に吐出する。
【0047】
具体的には、集塵機200の給気口210は、パイプP、ホースH及び分岐パイプPを介して加工空間W外から空気を吸引し、排気パイプO、ホースH及び分岐パイプPを介して加工空間W内から空気を吸引する。さらに、集塵機200の給気口220は、排気パイプO、ホースH及び分岐パイプPを介して加工空間W内から空気を吸引し、排気パイプO、ホースH及び分岐パイプPを介して加工空間W内から空気を吸引する。
【0048】
集塵機200は、上記のようにして給気口210,220から吸引した空気に含まれる加工屑を取り除く。そして、集塵機200の排気口230は、当該加工屑が取り除かれた空気を、分岐パイプP、ホースH,ホースH,給気パイプI及び給気パイプIを介して加工空間W内に吐出し、さらに、分岐パイプP、ホースH、給気パイプI及び連絡路44を介して主溝41及び側溝42,43内に吐出する。本実施形態では、集塵機200の排気口230から主溝41、側溝42,43及び加工空間W内へのリターンエアの流入を円滑にする観点から、例えば分岐パイプP、給気パイプI~I及び張り出し部13等に当該リターンエアの風量や圧力等を調整する調整機構(例えばバルブ等)が設けられてもよい。
【0049】
集塵機200は、例えば、重力集塵機、慣性力集塵機、遠心力(サイクロン)集塵機、湿式集塵機、ろ過集塵機又は電気集塵機であってよく、その種類は特に制限されない。
【0050】
<操作盤>
操作盤70は、機械加工装置100とは別体である情報処理装置である。操作盤70は、制御装置と、記憶装置と、通信装置と、入力装置と、表示装置とを有する。これらは、バスを介して相互に接続される。操作盤70は、機械加工システム1を構成する各要素(加工機構20、駆動機構50及び集塵機200)と電気的に接続される。
【0051】
制御装置は、上述した機械加工システム1の各要素を制御する単数又は複数のプロセッサで構成される。例えば、制御装置は、CPU(Central Processing Unit)、SPU(Sound Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの1種類以上のプロセッサで構成される。
【0052】
本実施形態では、制御装置が、記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによって、各種処理を機械加工システム1に実行させる。このような処理としては、例えば、集塵機200に主溝41及び側溝42,43内に空気を吐出させる処理等が挙げられる。
【0053】
記憶装置は、制御装置が実行するプログラムと制御装置が使用するデータとを記憶する単数又は複数のメモリである。記憶装置は、例えば磁気記録媒体又は半導体記録媒体等の通常の記録媒体で構成される。記憶装置は、複数種の記録媒体の組合せにより構成されてもよい。また、記憶装置は、可搬型の記憶媒体、又は制御装置と通信可能な外部記憶媒体であってもよい。
【0054】
通信装置は、上述した機械加工システム1の各要素と通信可能に接続される通信回路である。通信装置は、これら各要素との接続における入出力インターフェースとして機能する。なお、本実施形態に係る操作盤70は、インターネット等のネットワークに接続される通信インターフェース(図示略)をさらに有し、このネットワークを介してサーバー、パーソナルコンピューター、スマートフォン又はタブレット端末等の外部接続機器に接続されてもよい。この場合、操作盤70と外部接続機器との間で各種のデータが交換されてもよい。
【0055】
入力装置は、例えば、ハードウェアボタン、スイッチ、タッチパネル又はレバー等、機械加工システム1の作業者によって操作される装置である。入力装置は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、機械加工システム1の操作に対応した外部接続機器であってもよい。入力装置は、作業者が入力した情報に基づいて入力信号を生成して制御装置に出力する入力制御回路を含む。作業者は、この入力装置を操作することによって、機械加工システム1に対して各種パラメーターを入力することにより、機械加工システム1に各種の制御及び動作を指示する。上記パラメーターとしては、例えば、加工ヘッド21の移動速度、移動式テーブル30の移動速度、並びに、集塵機200の吸引量及び排気量等が挙げられる。
【0056】
表示装置は、取得した情報を作業者に対して通知することが可能な装置で構成される。表示装置は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置である。表示装置は、制御装置の処理により得られた結果を表示する。具体的には、表示装置は、例えば、加工ヘッド21の移動速度、移動式テーブル30の移動速度、並びに、集塵機200の吸引量及び排気量等を表示する。
【0057】
[加工屑の除去について]
図11は、集塵機200が加工屑を除去する態様を説明するための説明図である。図11では、集塵機200から吐出された空気の流れを実線矢印及び点線矢印で示す。本実施形態に係る集塵機200は、加工屑が取り除かれた空気を主溝41内に吐出する。このため、主溝41及び駆動機構50内に加工屑が混入したとしても、加工屑が適切に除去される。また、本実施形態では、主溝41、側溝42,43及び加工空間W内に吐出される空気は集塵機200の排気口230から吐出されたリターンエアである。これにより、主溝41及び駆動機構50内に混入した加工屑を除去するために送風機等の空気供給源を別途準備する必要がなくなるため、加工屑を除去するためのコストを抑えることができる。
【0058】
さらに、本実施形態では、集塵機200が主溝41内だけではなく、側溝42,43内にも加工屑が取り除かれた空気を吐出する。これにより、側溝42,43内に堆積した加工屑が除去され、当該加工屑が駆動機構50に入り込むことを抑制することができる。
【0059】
加えて、本実施形態に係る集塵機200は、図11に示されるように、加工屑が取り除かれた空気を主溝41及び複数の側溝42,43内に吐出し、加工空間W内から加工屑を含む空気を吸引するサイクル(図11の実線矢印で示されるサイクル)を実行する。これにより、主溝41及び側溝42,43内が常に正圧な状態となり、主溝41及び側溝42,43から除去された加工屑が主溝41及び側溝42,43内に再混入することを抑制することができる。
【0060】
また、集塵機200は、図11に示されるように、上記サイクルと並行して、加工屑が取り除かれた空気を、架台40のY2方向後方と筐体10との間の空間w1、架台40のX1方向側面と筐体10及び第3カバー63との間の空間w2、及び架台40のX2方向側面と筐体10及び第2カバー62との間の空間w3に吐出し、空間w1~w3から加工屑を含む空気を吸引するサイクル(図11の点線矢印で示されるサイクル)を実行する。これにより、主溝41及び側溝42,43内の加工屑が除去されるだけではなく、空間w1~w3内に堆積した加工屑も除去され、当該加工屑が駆動機構50に入り込むことを抑制することができる。
【0061】
以上の説明の通り、本実施形態に係る機械加工システム1は、ワークを機械加工する加工機構20、加工空間W内に配され、加工機構20に対向する移動式テーブル30であって、ワークに載置される移動式テーブル30、加工空間W内に配され、移動式テーブル30の下方に配された架台であって、移動式テーブル30の移動方向に延在する複数の側溝42,43、及び、当該移動方向に延在し、複数の側溝42,43の一方と他方との間に配された主溝41を有する架台40、主溝41に配され、移動式テーブル30を支持する駆動機構50であって、移動式テーブル30を当該移動方向に移動させる駆動機構50、及び、加工空間Wの一部を画定する開閉式カバー部材60を有する機械加工装置100と、加工空間W内及び加工空間W外から空気を吸引し、加工屑が取り除かれた空気を主溝41内に吐出する集塵機200と、を具備する。
【0062】
上記態様によれば、加工屑が取り除かれた空気を集塵機200が主溝41内に吐出する。これにより、主溝41及び駆動機構50内に加工屑が混入したとしても、当該加工屑が吐出された空気により吹き飛ばされ、適切に除去される。
【0063】
2.補足
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0064】
例えば、上記実施形態で例示された機械加工装置100は、ワークに対して切削加工を施すNCルータであるがこれに限られない。例えば、機械加工装置100は、ワークに対して研削加工を施す装置であってもよく、本発明の用途は特に制限されない。
【0065】
また、上記実施形態では、主溝41、側溝42,43及び加工空間W内に吐出される空気は集塵機200の排気口230から吐出されたリターンエアであるがこれに限られない。主溝41、側溝42,43及び加工空間W内に吐出される空気は、送風機等の他の空気供給源から吐出された空気であってもよい。即ち、主溝41、側溝42,43及び加工空間W内に空気を吐出する装置が集塵機とは異なる空気供給源であり、加工空間W内から空気を吸引し、当該空気に含まれる加工屑を除去する装置が集塵機であってもよい。
【0066】
さらに、本明細書に記載された効果は、限定的ではない。つまり、本発明は、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0067】
3.付記
以上に例示した実施形態から以下の態様が把握される。
【0068】
本発明のひとつの態様(態様1)に係る機械加工システムは、ワークを機械加工する加工機構、加工空間内に配され、前記加工機構に対向する移動式テーブルであって、前記ワークに載置される移動式テーブル、前記加工空間内に配され、前記移動式テーブルの下方に配された架台であって、前記移動式テーブルの移動方向に延在する複数の側溝、及び、前記移動方向に延在し、前記複数の側溝の一方と他方との間に配された主溝を有する架台、前記主溝に配され、前記移動式テーブルを支持する駆動機構であって、前記移動式テーブルを前記移動方向に移動させる駆動機構、並びに、前記加工空間の一部を画定する開閉式カバー部材を有する機械加工装置と、前記加工空間内及び前記加工空間外から空気を吸引し、加工屑が取り除かれた空気を前記主溝内に吐出する集塵機と、を具備する。
【0069】
態様1によれば、加工屑が取り除かれた空気を集塵機が主溝内に吐出する。これにより、主溝及び駆動機構内に加工屑が混入したとしても、当該加工屑が吐出された空気により吹き飛ばされ、適切に除去される。
【0070】
態様1の具体例(態様2)に係る機械加工システムよれば、前記集塵機が、さらに、加工屑が取り除かれた空気を、前記複数の側溝内に吐出する。これにより、複数の側溝内に堆積した加工屑が除去され、当該加工屑が駆動機構に入り込むことを抑制することができる。
【0071】
態様2の具体例(態様3)に係る機械加工システムよれば、前記集塵機が、加工屑が取り除かれた空気を前記主構内及び前記複数の側溝内に吐出し、前記加工空間内から加工屑を含む空気を吸引するサイクルを実行する。これにより、主溝及び複数の側溝内が常に正圧な状態となり、主溝及び複数の側溝から除去された加工屑が主溝及び複数の側溝内に再混入することを抑制することができる。
【0072】
態様3の具体例(態様4)に係る機械加工システムよれば、前記開閉式カバー部材が、鉛直方向に沿って開閉する第1カバーと、水平方向に沿って開閉する第2及び第3カバーと、を有する。これにより、ワークを加工空間内に投入する方向が特定の方向に限定されず、他方向からワークを加工空間に投入することが可能となり、移動式テーブル上にワークを載置する上での作業効率性及び利便性が向上する。
【符号の説明】
【0073】
1…機械加工システム
20…加工機構
30…移動式テーブル
40…架台
50…駆動機構
60…開閉式カバー部材
70…操作盤
100…機械加工装置
200…集塵機
【要約】      (修正有)
【課題】移動式テーブルを駆動させる駆動機構に混入した加工屑が適切に除去される機械加工システム及び当該機械加工システムを用いた機械加工方法を提供すること。
【解決手段】ワークを機械加工する加工機構、加工空間内に配され加工機構に対向する移動式テーブルであってワークに載置される移動式テーブル、加工空間内に配され移動式テーブルの下方に配された架台であって移動式テーブルの移動方向に延在する複数の側溝及び移動方向に延在し複数の側溝の一方と他方との間に配された主溝を有する架台、主溝に配され移動式テーブルを支持する駆動機構であって移動式テーブルを移動方向に移動させる駆動機構及び加工空間の一部を画定する開閉式カバー部材を有する機械加工装置と、加工空間内及び加工空間外から空気を吸引し加工屑が取り除かれた空気を主溝内に吐出する集塵機と、を具備する機械加工システム。
【選択図】図1
図1
図2
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図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11