(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-07
(45)【発行日】2024-08-16
(54)【発明の名称】化合物および脾臓チロシンキナーゼ阻害剤としてのその使用
(51)【国際特許分類】
C07D 487/04 20060101AFI20240808BHJP
C07D 519/00 20060101ALI20240808BHJP
A61K 31/5377 20060101ALI20240808BHJP
A61K 31/4985 20060101ALI20240808BHJP
A61K 31/538 20060101ALI20240808BHJP
A61K 31/5383 20060101ALI20240808BHJP
A61K 31/541 20060101ALI20240808BHJP
A61K 31/4995 20060101ALI20240808BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240808BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20240808BHJP
A61P 37/08 20060101ALI20240808BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20240808BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20240808BHJP
A61P 21/04 20060101ALI20240808BHJP
A61P 19/02 20060101ALI20240808BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20240808BHJP
A61P 7/04 20060101ALI20240808BHJP
A61P 7/06 20060101ALI20240808BHJP
A61P 11/06 20060101ALI20240808BHJP
A61P 17/06 20060101ALI20240808BHJP
A61P 1/04 20060101ALI20240808BHJP
A61P 1/00 20060101ALI20240808BHJP
A61P 21/00 20060101ALI20240808BHJP
A61P 7/02 20060101ALI20240808BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
C07D487/04 145
C07D487/04 CSP
C07D519/00 301
C07D519/00 311
A61K31/5377
A61K31/4985
A61K31/538
A61K31/5383
A61K31/541
A61K31/4995
A61P35/00
A61P29/00
A61P37/08
A61P37/02
A61P35/02
A61P21/04
A61P19/02
A61P25/00
A61P7/04
A61P7/06
A61P11/06
A61P17/06
A61P1/04
A61P1/00
A61P21/00
A61P7/02
A61P43/00 111
(21)【出願番号】P 2022574251
(86)(22)【出願日】2021-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2021096827
(87)【国際公開番号】W WO2021244430
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2023-02-01
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/093672
(32)【優先日】2020-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522468157
【氏名又は名称】ナンジン ルイジエ ファーマ シーオー.,エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ズンボー
(72)【発明者】
【氏名】ジュー,シューハオ
(72)【発明者】
【氏名】チー,シアオシン
【審査官】松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-510997(JP,A)
【文献】特表2017-501229(JP,A)
【文献】特表2017-511365(JP,A)
【文献】特表2014-532632(JP,A)
【文献】ChemMedChem,2016年,Vol.11,pp.217-233
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩
、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体であって、
【化1】
式中、
X
はNであり、YはCR
2
であり
、R
2はHであり、
R
3は
、インダゾリル
またはインドリル
であり、
R
4は、フェニ
ルであり、フェニ
ルは、ピペラジニ
ルからなる群か
ら選択される
1つの置換基によっ
て置換さ
れ、ピペラジニルは
、C
2~6のオキサシクロアルキ
ルからなる群か
ら選択される
1つの置換基によっ
て置換さ
れる、
化合物、またはその薬学的に許容される
塩、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体。
【請求項2】
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される
塩、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体であって、
【化2】
式中、
X
はNであり、YはCR
2
であり
、R
2はHであり、
R
3
はインダゾリル
であり、
R
4は、フェニ
ルであり、フェニ
ルは、C
1~6アルコキシ
、ピペラジニル、
【化3】
からなる群か
ら選択される
2つの置換基によっ
て置換さ
れ、ピペラジニルは
、C
2~6のオキサシクロアルキ
ルからなる群か
ら選択される
1つの置換基によっ
て置換さ
れる、
化合物、またはその薬学的に許容される
塩、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体。
【請求項3】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3,4,5-トリメトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
3-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド、
4-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド、
4-(3-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド)安息香酸、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
2,2-ジメチル-7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
2,2-ジメチル-7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3,4,5-トリメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
2,2-ジメチル-7-(8-((3,4,5-トリメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3,4-ジメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3,4-ジメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、N-(3-(ジフルオロメトキシ)-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
1-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)-4-メチルピペリジン-4-オール、
1-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)フェニル)-4-メチルピペリジン-4-オール、
4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)チオモルホリン 1,1-ジオキシド、
4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)フェニル)チオモルホリン 1,1-ジオキシド、
N-(3-フルオロ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-クロロ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メチル-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(6-モルホリノピリジン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(3-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(3-メチル-1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(3-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(3-メチル-1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(4-(エチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(4-(エチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
2-(4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オール、
N-(4-(4-エチルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(4-シクロプロピルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(3H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-エトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-シクロプロポキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-イソプロポキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-(ジフルオロメトキシ)-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-エトキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-シクロプロポキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-イソプロポキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン
からなる群から選択される
、化合物
、またはその薬学的に許容される塩、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体。
【請求項4】
請求項1
から3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩
、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項5】
がん、炎症性障害、アレルギー性障害、自己免疫疾患から選択される疾患または状態を処置するための医薬品の製造のための、請求項1
から3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩
、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体の使用。
【請求項6】
疾患または状態が、リンパ腫、多発性骨髄腫または白血病である、請求項
5に記載の使用。
【請求項7】
疾患または状態が、ALL、AML、CLL、SLL、MDS、MPD、CML、MM、NHL、MCL、濾胞性リンパ腫、WM、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、DLBCL、膵臓がん、膀胱がん、大腸がん、乳がん、前立腺がん、腎臓がん、肝細胞がん、肺がん、卵巣がん、子宮頸がん、胃がん、食道がん、頭頸部がん、黒色腫、神経内分泌がん、中枢神経系がん、脳腫瘍、骨肉腫、軟部組織肉腫、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、結腸がん、SLE、重症性筋無力症、RA、急性散在性脳脊髄炎、特発性血小板減少性紫斑病、MS、シェーグレン症候群、自己免疫性溶血性貧血、喘息、ループス、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、皮膚筋炎である、請求項
5に記載の使用。
【請求項8】
疾患または状態が、動脈血栓症および血栓炎症である、請求項
5に記載の使用。
【請求項9】
疾患または状態が血液学的悪性疾患である、請求項
5に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規化合物、および脾臓チロシンキナーゼ阻害剤としてのその使用に関する。本発明はまた、がん、炎症性障害、アレルギー性障害、自己免疫疾患から選択される疾患または状態を処置するための、このような化合物および医薬組成物の使用法に関する。
【背景技術】
【0002】
脾臓チロシンキナーゼ(Syk)は、チロシンキナーゼのSykファミリーの一員であり、初期のB細胞発現、ならびに成熟B細胞の活性化、シグナル伝達および生存の調整物質である。Sykは、B細胞、マクロファージ、単球、マスト細胞、好酸球、好塩基球、好中球、樹状細胞、T細胞、ナチュラルキラー細胞、血小板および破骨細胞を含む多様な細胞タイプにおける、免疫受容体媒介およびインテグリン媒介シグナル伝達において重要な役割を果たす、細胞内チロシンキナーゼのサブファミリーに属する72kDa非受容体型チロシンキナーゼである。ここで記載される免疫受容体は、古典的免疫受容体と、免疫受容体様分子とを含む。古典的免疫受容体としては、B細胞およびT細胞抗原受容体、ならびに様々な免疫グロブリン受容体(Fc受容体)が挙げられる。免疫受容体様分子は、免疫受容体に構造的に関連しているか、同様のシグナル伝達経路に加わるかのいずれかであり、好中球の活性化、ナチュラルキラー細胞の認識および破骨細胞の活性を含む、非適応免疫機能に主に関与する。インテグリンは、白血球の接着、および自然免疫と適応免疫との両方における活性化の制御に重要な役割を果たす細胞表面受容体である。
【0003】
リガンド結合は、免疫受容体とインテグリンとの両方の活性化をもたらし、これによってSrcファミリーキナーゼが活性化され、受容体関連膜貫通型アダプタの細胞質面において、免疫受容体チロシン活性化モチーフ(ITAM)がリン酸化される。Sykはアダプタのリン酸化ITAMに結合し、Sykが活性化し、続いて下流のシグナル伝達経路をリン酸化および活性化する。
【0004】
Sykは、B細胞受容体(BCR)シグナル伝達を通じたB細胞の活性化に不可欠である。Sykは、リン酸化BCRに結合すると活性化し、したがって、BCR活性化に続く初期のシグナル伝達イベントを開始する。BCRを通じたB細胞のシグナル伝達は、広範囲の生物学的出力を生じることができ、ひいては、これらの出力はB細胞の発現段階に依存する。BCRシグナルの規模および継続期間は、正確に調整されなければならない。異常性BCR媒介シグナル伝達は、複数の自己免疫疾患および/または炎症性疾患を招く、調整不全のB細胞活性化および/または病原性自己抗体の形成をもたらすことがある。Sykを欠くマウスは、B細胞の成熟障害、免疫グロブリン産生の減少、T細胞非依存性免疫応答の欠陥、およびBCR刺激時の持続的カルシウム信号の顕著な減衰を示す。
【0005】
大量のエビデンスが、自己免疫疾患および/または炎症性疾患の原因における、B細胞および液性免疫系の役割を裏付けている。B細胞を消耗させるために開発されたタンパク質系治療(例えばリツキサン)は、複数の自己免疫疾患および炎症性疾患の処置への取り組みに相当する。自己抗体およびそれが生じる免疫複合体は、自己免疫疾患および/または炎症性疾患において、病気を発生させる役割を果たすことが知られている。これらの抗体に対する病原性応答は、Fc受容体を通じたシグナル伝達に依存し、ひいてはSykに依存する。B細胞活性化およびFcR依存性シグナル伝達におけるSykの役割のために、Sykの阻害剤は、自己抗体産生を含むB細胞媒介病原活性の阻害剤として有用でありうる。そのため、細胞におけるSyk酵素活性の阻害剤は、自己抗体産生に対する効果を通じた自己免疫疾患についての処置として提案されている。
【0006】
Sykはまた、FCeRIが媒介するマスト細胞の脱顆粒および好酸球活性化において、重要な役割を果たす。したがって、Sykは、喘息を含むアレルギー性障害に関係する。Sykは、そのSH2ドメインを介してFCeRIのリン酸化ガンマ鎖に結合し、下流のシグナル伝達に不可欠である。Syk欠乏マスト細胞では、不完全な脱顆粒、アラキドン酸およびサイトカイン分泌が実証されている。これはまた、マスト細胞におけるSyk活性を阻害する薬理学剤についても示されている。Sykアンチセンスオリゴヌクレオチドによる処置は、喘息の動物モデルにおいて、好酸球および好中球の抗原誘発浸潤を阻害する。Syk欠乏好酸球はまた、FCeRI刺激への応答における活性化障害を示す。そのため、Sykの小分子阻害剤は、喘息を含むアレルギー誘発炎症性疾患の処置に有用であることになる。
【0007】
Sykはまた、マスト細胞および単球に発現し、これらの細胞の機能のために重要であることが示されている。例えば、マウスにおけるSyk欠乏は、TNF-アルファおよび他の炎症性サイトカインの放出の著しい減少である、IgE媒介マスト細胞活性化の障害と関係する。Sykキナーゼ阻害剤はまた、セルベースアッセイにおいて、マスト細胞の脱顆粒を阻害することが示されている。その上、Syk阻害剤は、ラットにおいて、抗原誘発受け身皮膚アナフィラキシー、気管支収縮および気管支浮腫を阻害することが示されている。加えて、SYKは、破骨細胞の骨吸収活性に必要である。αvβ3インテグリンによる破骨細胞の刺激の際に、DAP-12/FcγRII依存機構において、おそらくはc-SrcによってSYKがリン酸化され、SPL-76およびVav3がリン酸化され、続いて、細胞骨格が再組織化される。SYK欠乏破骨細胞は不活性であり、不完全な細胞骨格の再組織化を示す。これに対応して、SYK欠乏胎児は、不完全な骨格量を示す。
【0008】
したがって、Syk活性の阻害は、アレルギー性障害、自己免疫疾患および炎症性疾患、例えば、SLE、動脈血栓症および血栓炎症性脳梗塞、関節リウマチ、多発性血管炎、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、重症性筋無力症、アレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人呼吸促迫症候群(ARD)ならびに喘息等の処置に有用でありうる。加えて、Sykは、B細胞における重要な生存シグナルであることが知られている、B細胞受容体を通じたリガンド非依存性トニックシグナル伝達において、重要な役割を果たすことが報告されている。したがって、Syk活性の阻害は、血液学的悪性疾患、B細胞リンパ腫および白血病等を含む、ある特定のタイプのがんの処置にも有用でありうる。
【0009】
本発明は、化合物に、ならびにキナーゼ、特にチロシンキナーゼによるシグナル伝達の阻害、調整および/または調節における化合物の使用に関し、さらに、これらの化合物を含む医薬組成物、ならびにがんおよび炎症性状態を含む、キナーゼ誘発疾患の処置のための化合物の使用に関する。
【発明の概要】
【0010】
本開示は、Syk阻害剤として機能する新規化合物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体であって、
【0011】
【化1】
式中、
XはCR
1またはNであり、YはCR
2またはNであり、XおよびYの少なくとも1つはNであり、R
1はHであり、R
2はHであり、
R
3は、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルは、カルボキシル、アミノ、ハロ、C
1~6アルキル、C
1~6アルコキシ、C
2~6アルケニル、C
2~6アルキニル、C
3~8シクロアルキル、-C(O)-NHR
5からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R
5は、水素、ベンゾイルオキシ、C
1~6アルキル、C
2~6アルケニル、C
2~6アルキニルからなる群から独立して選択され、
R
4は、フェニル、ピリジニル、ベンゾジオキソリルであり、フェニル、ピリジニル、ベンゾジオキソリルは、ハロ、C
1~6アルキル、C
1~6アルコキシ、C
3~8シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【0012】
【化2】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6アルキル、C
1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルは、C
1~6アルキル、C
3~8シクロアルキル、C
2~6のオキサシクロアルキル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【0013】
【化3】
は、C
1~6アルキル、C
2~6のオキサシクロアルキルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nは1または2である、
化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体を提供する。
【0014】
いくつかの実施形態では、式中、XはNであり、YはCR2であり、R2はHであり、
R3は、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルは、カルボキシル、アミノ、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、-C(O)-NHR5からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R5は、水素、ベンゾイルオキシ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニルからなる群から独立して選択される。
【0015】
いくつかの実施形態では、式中、XはNであり、YはCR2であり、R2はHであり、
R3は、インダゾリル、インドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、インダゾリル、インドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシからなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、式中、XはNであり、YはCR2であり、R2はHであり、
R3は、フェニル、ピラジニルであり、フェニル、ピラジニルは、カルボキシル、アミノ、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、-C(O)-NHR5からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R5は、水素、ベンゾイルオキシ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニルからなる群から独立して選択される。
【0017】
いくつかの実施形態では、式中、
R4は、フェニル、ピリジニルであり、フェニル、ピリジニルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~8シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【0018】
【化4】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6アルキル、C
1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルは、C
1~6アルキル、C
3~8シクロアルキル、オキセタニル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【0019】
【化5】
は、C
1~6アルキル、オキセタニルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nは1または2である。
【0020】
いくつかの実施形態では、式中、
R4はベンゾジオキソリルであり、ベンゾジオキソリルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシからなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C1~6アルキル、C1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、式中、
R4は、フェニル、ピリジニルであり、フェニル、ピリジニルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~8シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【0022】
【化6】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6アルキル、C
1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルは、C
1~6アルキル、C
3~8シクロアルキル、オキセタニル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【0023】
【化7】
は、C
1~6アルキル、オキセタニルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nは1または2である。
【0024】
いくつかの実施形態では、式中、
R4はベンゾジオキソリルであり、ベンゾジオキソリルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシからなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C1~6アルキル、C1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、式中、
R4は、フェニル、ピリジニルであり、フェニル、ピリジニルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~8シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【0026】
【化8】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6アルキル、C
1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルは、C
1~6アルキル、C
3~8シクロアルキル、オキセタニル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【0027】
【化9】
は、C
1~6アルキル、オキセタニルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nは1または2である。
【0028】
いくつかの実施形態では、式中、
R4はベンゾジオキソリルであり、ベンゾジオキソリルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシからなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C1~6アルキル、C1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、式中、XはCR1であり、YはNであり、R1はHであり、
R3は、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルは、カルボキシル、アミノ、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、-C(O)-NHR5からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R5は、水素、ベンゾイルオキシ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニルからなる群から独立して選択される。
【0030】
いくつかの実施形態では、式中、XはCR1であり、YはNであり、R1はHであり、
R3は、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、-C(O)-NHR5からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R5は、水素、ベンゾイルオキシ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニルからなる群から独立して選択され、
R4は、フェニル、ピリジニルであり、フェニル、ピリジニルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、ピペラジニル、
【0031】
【化10】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6アルキル、C
1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルは、C
1~6アルキル、C
3~8シクロアルキル、オキセタニル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、化合物は、
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
いくつかの実施形態では、本開示は、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体と、少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
【0041】
いくつかの実施形態では、本発明は、Syk阻害剤による処置に適合する患者において、疾患または状態を処置するための医薬品の製造のための、上に記載した化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステルの使用を提供する。このような疾患および状態としては、炎症性障害、アレルギー性障害、自己免疫疾患またはがんが挙げられる。
【0042】
いくつかの実施形態では、本発明は、それを必要とするヒトにおける、炎症性障害、アレルギー性障害、自己免疫疾患またはがんから選択される疾患または状態を処置するための方法であって、治療有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を、患者に投与することを含む、方法を提供する。
【0043】
ここで開示される化合物によって処置されうる状態としては、限定するものではないが、リンパ腫、多発性骨髄腫および白血病が挙げられる。処置されうるさらなる疾患または状態としては、限定するものではないが、急性リンパ球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、脊髄形成異常性症候群(MDS)、骨髄増殖性疾患(MPD)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫(MM)、非ホジキンリンパ腫(NHL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫、ワルデンシュトレーム(Waldestrom’s)マクログロブリン血症(WM)、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、膵臓がん、膀胱がん、大腸がん、乳がん、前立腺がん、腎臓がん、肝細胞がん、肺がん、卵巣がん、子宮頸がん、胃がん、食道がん、頭頸部がん、黒色腫、神経内分泌がん、CNSがん、脳腫瘍、骨肉腫、軟部組織肉腫、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、結腸がん、全身性エリテマトーデス(SLE)、重症性筋無力症(myestenia gravis)、関節リウマチ(RA)、急性散在性脳脊髄炎、特発性血小板減少性紫斑病、多発性硬化症(MS)、シェーグレン症候群、自己免疫性溶血性貧血、喘息、ループス、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、皮膚筋炎が挙げられる。処置されうるさらなる疾患または状態としては、限定するものではないが、動脈血栓症、血栓炎症、血液学的悪性疾患が挙げられる。
【発明を実施するための形態】
【0044】
定義
この発明において、以下の定義を適用することができる。
【0045】
「アルキル」とは、一価基で非分枝状または分枝状の飽和炭化水素鎖を指す。いくつかの実施形態では、ここで使用されるアルキルは、1~20個の炭素原子(すなわち、C1~20アルキル)、1~6個の炭素原子(すなわち、C1~6アルキル)を有する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、2-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシルおよび3-メチルペンチルが挙げられる。具体的な個数の炭素を有するアルキル残基が指名される場合、その個数の炭素を有するすべての幾何異性体が包含されてもよく、したがって、例えば、「ブチル」はn-ブチル、sec-ブチル、イソブチルおよびt-ブチルを含むことができ、「プロピル」はn-プロピルおよびイソプロピルを含むことができる。いくつかの実施形態では、「低級アルキル」とは、1~6個の炭素を有するアルキル(すなわちC1~6アルキル)基を指す。
【0046】
「アルキレン」という用語は、分枝状または非分枝状の飽和炭化水素鎖の二価基を指し、いくつかの実施形態では、1~20個の炭素原子(例えば、1~10個の炭素原子、または1、2、3、4、5もしくは6個の炭素原子)を有する。この用語は、例えば、メチレン(-CH2-)、エチレン(-CH2CH2-)、プロピレンの異性体(例えば、-CH2CH2CH2-および-CH(CH3)CH2-)等の基によって例示される。
【0047】
「アルキニル」という用語は、不飽和炭化水素の一価基を指し、いくつかの実施形態では、2~20個の炭素原子(いくつかの実施形態では、2~10個の炭素原子、例えば2~6個の炭素原子)を有し、かつ1~6つの炭素-炭素三重結合、例えば、1、2または3つの炭素-炭素三重結合を有する。いくつかの実施形態では、アルキニル基としては、エチニル(-C≡CH)、プロパルギル(またはプロピニル、すなわち-C≡CCH3)等が挙げられる。
【0048】
「アルコキシ」という用語は、R-O-基[式中、Rはアルキルまたは-Y-Zであり、Yはアルキレンであり、Zはアルケニルまたはアルキニルである]を指し、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、ここで定義される通りである。いくつかの実施形態では、アルコキシ基はアルキル-O-であり、例として、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、sec-ブトキシ、n-ペントキシ、n-ヘキシルオキシ、1,2-ジメチルブトキシ等が挙げられる。
【0049】
「シクロアルキル」という用語は、飽和した、または部分的に不飽和の環式アルキル基を指す。いくつかの実施形態では、ここで使用されるシクロアルキルは、3~20個の環炭素原子(すなわちC3~20シクロアルキル)、または3~12個の環炭素原子(すなわちC3~12シクロアルキル)、または3~8個の環炭素原子(すなわちC3~8シクロアルキル)を有する。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘキセニルが挙げられる。
【0050】
「ケト」または「オキソ」という用語は、=O基を指す。
【0051】
「カルボキシ」という用語は、-C(O)-OH基を指す。
【0052】
「アミノカルボニル」という用語は、-C(O)NHR基[Rは独立して水素、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはベンゾイルオキシである]を指す。
【0053】
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フルオロ、ブロモ、クロロおよびヨードを指し、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。「ハロアルキル」とは、1個または複数の水素原子がハロゲンによって置き換えられている、上に定義される非分枝鎖または分枝鎖のアルキル基を指す。ハロアルキルの一例は「フルオロアルキル」であり、例としては、フルオロメチル、フルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルおよびトリフルオロプロピル基が挙げられる。「ハロアルコキシ」とは、1個または複数の水素原子がハロゲンによって置き換えられている、上に定義される非分枝鎖または分枝鎖のアルキル基を指す。ハロアルコキシの一例は「フルオロアルコキシ」であり、例としては、フルオロメトキシ、フルオロエトキシ、フルオロプロポキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、ジフルオロプロポキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシおよびトリフルオロプロポキシが挙げられる。
【0054】
「任意選択の」または「任意選択で」とは、続いて記載される事象または状況が起こることも起こらないこともあり、記載が、前記事象または状況が起こる例と、それが起こらない例とを含むことを意味する。
【0055】
「置換されている」基には、置換されている基の単一の原子に一価置換基が結合している(例えば、分枝を形成している)実施形態が含まれ、置換基が、置換されている基の2個の隣接する原子に結合している二価架橋基であり、これによって、置換されている基に縮合環が形成されうる実施形態も含まれる。
【0056】
所与の基(部分)が、第2の基に結合しているものとしてここで記載され、結合の部位が明示的でない場合、所与の基は、所与の基の任意の利用可能な部位で、第2の基の任意の利用可能な部位に結合していてもよい。例えば、「低級アルキル置換フェニル」は、結合部位が明示的でない場合、低級アルキル基の任意の利用可能な部位を、フェニル基の任意の利用可能な部位に結合させてよい。この点において、「利用可能な部位」とは、基の水素が置換基によって置き換えられてもよい、基の部位である。
【0057】
治療有効量とは、状態の進行を全体的もしくは部分的に阻害する、または状態の1つもしくは複数の症状を少なくとも部分的に緩和する、式(I)の化合物または2種以上のこのような化合物の組み合わせの量である。治療有効量は、予防上有効な量とすることもできる。治療上有効な量は、患者の性別およびジェンダー、処置される状態、状態の重症度ならびに求められる結果に依存することになる。所与の患者について、治療有効量は、当業者に公知の方法によって決定することができる。
【0058】
所与の式の化合物(例えば、式Iの化合物であるが、ここでのすべての他の式の化合物も含む)とは、本開示の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、薬学的に許容されるエステル、異性体、互変異性体、溶媒和物、同位体、水和物、結晶多形、およびこのような化合物のプロドラッグを包含することが意図される。加えて、本開示の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を有してもよく、ラセミ混合物として、または個々の鏡像異性体もしくはジアステレオ異性体として生成することができる。所与の式の任意の所与の化合物中に存在する立体異性体の数は、存在する不斉中心の数に依存する(nが不斉中心の数である場合、2”種の立体異性体が可能である)。個々の立体異性体は、合成のいくつかの適当な段階における中間体のラセミもしくは非ラセミ混合物を分割することによって、または従来の手段による化合物の分割によって得ることができる。
【0059】
「薬学的に許容される塩」とは、遊離塩基の生物学的有効性および特性を保持し、無機酸、例えば、酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸、または有機酸、例えば、スルホン酸、カルボン酸、有機リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、安息香酸、サリチル酸、乳酸、酒石酸(例えば、(+)もしくは(-)-酒石酸もしくはその混合物)、アミノ酸(例えば、(+)もしくは(-)-アミノ酸もしくはその混合物)等との反応によって得られる塩を指す。これらの塩は、当業者に公知の方法によって調製することができる。「薬学的に許容される塩」とは、適切な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等を伴わずに、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに好適であり、合理的な利益/リスク比に対応する塩を指す。薬学的に許容される塩は、当技術分野において周知である。例えば、S.M.Bergeらは、参照によって本明細書に組み込まれる、J.Pharmaceutical Sciences、1977、66、1~19において、薬学的に許容される塩を詳細に記載している。
【0060】
酸性置換基を有する式(I)のある特定の化合物は、薬学的に許容される塩基との塩として存在しうる。本発明は、このような塩を含む。無機塩基から誘導される塩としては、例として挙げるにすぎないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウムおよびマグネシウムの塩が挙げられる。有機塩基から誘導される塩としては、限定するものではないが、第一級、第二級および第三級アミンの塩が挙げられる。好適なアミンの具体例としては、例として挙げるにすぎないが、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリ(イソプロピル)アミン、トリ(n-プロピル)アミン、エタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、トロメタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン(hydrabamine)、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、N-アルキルグルコサミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、N-エチルピペリジン等が挙げられる。これらの塩は、当業者に公知の方法によって調製されうる。
【0061】
個々の立体異性体(個々の鏡像異性体およびジアステレオ異性体を含む)ならびに立体異性体のラセミおよび非ラセミ混合物は、この開示の範囲内に包含され、別段の具体的指示がない限り、そのすべては、この明細書の構造によって描かれることが意図される。
【0062】
「異性体」とは、同じ分子式を有する、相異なる化合物である。異性体としては、立体異性体、鏡像異性体およびジアステレオマーが挙げられる。
【0063】
「立体異性体」とは、原子が空間に配置される様式においてのみ異なる異性体である。
【0064】
「鏡像異性体」とは、重ね合わせ可能でない互いの鏡像である、立体異性体のペアである。鏡像異性体のペアの1:1混合物が、「ラセミ」混合物である。「(±)」という用語は、適当な場合、ラセミ混合物を指定するために使用される。
【0065】
「ジアステレオ異性体」とは、少なくとも2個の不斉原子を有するが、互いの鏡像ではない立体異性体である。
【0066】
化合物のいくつかは、互変異性による異性体として存在する。互変異性による異性体は、互いに平衡状態にある。例えば、アミド含有化合物は、イミド酸互変異性体との平衡状態で存在しうる。いずれの互変異性体が示されているかとは関係なく、かつ互変異性体の間の平衡の性質とは関係なく、化合物はアミド互変異性体とイミド酸互変異性体との両方を含むことが、当業者によって理解される。したがって、アミド含有化合物は、イミド酸互変異性体を含むことが理解される。同様に、イミド酸含有化合物は、アミド互変異性体を含むことが理解される。
【0067】
「結晶多形」という用語は、結晶質化合物の相異なる結晶構造を指す。相異なる結晶多形は、結晶充填における差(充填多形)、または同じ分子の相異なる配座間での充填における差(配座多形)から生じうる。
【0068】
「溶媒和物」という用語は、本発明の化合物と溶媒とを組み合わせることによって形成される複合体を指す。
【0069】
「水和物」という用語は、本発明の化合物と水とを組み合わせることによって形成される複合体を指す。「プロドラッグ」という用語は、活性薬剤、その薬学的に許容される塩、またはその生物活性代謝産物を提供するように、in vivoで変換することができる、および/または分子の残りから分裂させることができる化学基を含む、本発明の化合物を指す。
【0070】
「阻害」という用語は、生物活性のベースライン活性またはプロセスにおける、有意な減少を示す。「Syk活性の阻害」とは、本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩の存在に対する直接的または間接的な応答としての、化合物の非存在時のSykの活性に対するSyk活性の減少を指す。活性の減少は、化合物とSykとの直接的相互作用に起因してもよく、結果としてSyk活性に影響を及ぼす、ここで記載される化学的実体と、1つまたは複数の他の因子との相互作用に起因してもよい。例えば、化学的実体の存在が、Sykに直接結合することによって、(直接的もしくは間接的に)別の因子にSyk活性を減少させることによって、または(直接的もしくは間接的に)細胞もしくは有機体中に存在するSykの量を減少させることによって、Syk活性を減少させてもよい。
【0071】
「アレルギー」または「アレルギー性障害」とは、物質(アレルゲン)に対する後天性過敏症を指す。アレルギー状態としては、湿疹、アレルギー性鼻炎または鼻感冒、枯草熱、気管支喘息、蕁麻疹(urticaria、hive)および食品アレルギー、ならびに他のアトピー状態が挙げられる。食品アレルギーとしては、花粉アレルギー、牛乳アレルギーを含む乳製品アレルギー、ダイズアレルギー、卵アレルギー、コムギアレルギー、ピーナッツおよび木の実(クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、カシュー、ピスタチオ、ペカン、ブラジルナッツ、ブナの実、バターナッツ、クリの実、チンカピン(Chinquapin)の実、ヒッコリーの実等)に対するアレルギーを含むナッツアレルギー、ならびに水産物アレルギーが挙げられる。
【0072】
「喘息」とは、炎症、気道の狭窄、および吸入剤に対する気道の反応性の上昇を特徴とする、呼吸器系の障害を指す。喘息はしばしば、排他的ではないが、アトピー性またはアレルギー性症状を伴う。
【0073】
「患者」とは、処置、観察もしくは実験の客体である、または客体になる動物、例えば哺乳動物を指す。ここで記載される方法は、ヒトの治療と獣医学的用途との両方において有用でありうる。いくつかの実施形態では患者は哺乳動物であり、いくつかの実施形態では患者はヒトであり、いくつかの実施形態では、患者はネコおよびイヌから選択される。
【0074】
「処置」または「処置すること」という用語は、(i)疾患の予防、すなわち、疾患の臨床症状を発現させないこと、(ii)疾患の抑制、すなわち、臨床症状の発現の阻止、および/または(iii)疾患の軽減、すなわち、臨床症状を後退させることを含む目的のための、能力のある介護者による、またはその指導における、疾患を有する哺乳動物への本発明の化合物の投与を意味する。
【0075】
医薬組成物および投与
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩は、通常、医薬組成物の形態で投与される。そのため、この開示は、活性成分として、記載される化合物の1つもしくは複数、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステルと、1種または複数の薬学的に許容される賦形剤、不活性の固体希釈剤および充填剤を含む担体、滅菌水性溶液および様々な有機溶媒を含む希釈剤、浸透増強剤、可溶化剤ならびにアジュバントとを含有する医薬組成物を提供する。医薬組成物は、単独で投与しても、他の治療剤と組み合わせて投与してもよい。このような組成物は、薬学の技術分野において周知の方法で調製される(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mace Publishing Co.、Philadelphia、PA 17th Ed.(1985)およびModern Pharmaceutics、Marcel Dekker,Inc.3rd Ed.(G.S.Banker&C.T.Rhodes,Eds.を参照されたい)。
【0076】
医薬組成物は、直腸、口腔、鼻腔および経皮経路を含む、同様の実用性を有する薬剤の投与に許容される様式、例えば、参照によって組み込まれる特許および特許出願に記載されるもののいずれかによって、動脈内注射によって、静脈内に、腹腔内に、腸管外に、筋肉内に、皮下に、経口で、局所的に、吸入剤として、または含浸もしくは被覆装置、例えばステント等、もしくは動脈挿入筒状ポリマーを介して、単回または複数回投与量のいずれかで投与されうる。
【0077】
好適な賦形剤のいくつかの例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アラビアガム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、滅菌水、シロップおよびメチルセルロースが挙げられる。製剤は追加的に、滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱物油、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、保存剤、例えば、ヒドロキシ安息香酸メチルおよびプロピル、甘味剤、ならびに風味剤を含むことができる。
【0078】
組成物は、好ましくは、単位剤形に製剤化される。「単位剤形」という用語は、ヒト対象および他の哺乳動物のための1単位の用量として好適な、物理的に別個の単位を指し、各単位は、好適な医薬賦形剤との関係(例えば、錠剤、カプセル剤、アンプル剤)において、所望の治療効果を生じるように計算された所定の量の活性材料を含有する。化合物は、一般に、治療有効量で投与される。好ましくは、経口投与の場合、各用量単位は、1mg~2gまたは100mg~500mgの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有し、腸管外投与の場合、好ましくは0.1mg~700mg、あるいは0.1mg~100mgの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する。しかしながら、実際に投与される化合物の量は、通常、処置すべき状態、選択された投与の経路、実際に投与される化合物およびその相対的活性、個々の患者の年齢、体重および反応、患者の症状の重症度等を含む関連する状況に照らして、医師によって決定されることが理解されるであろう。
【0079】
錠剤等の固体組成物を調製するために、主要な活性成分が医薬賦形剤と混合されて、本開示の化合物の均一混合物を含有する固体予備製剤化組成物を形成する。これらの予備製剤化組成物を均一なものとして言及する場合、活性成分が組成物全体に均等に分散していることを意味しており、その
【0080】
組成物は、同様に有効な単位剤形、例えば、錠剤、丸剤およびカプセル剤に、容易に細分することができる。本開示の錠剤または丸剤は、作用の延長という利点をもたらす剤形を提供するために、または胃の酸条件から保護するために、コーティングまたは他の方法で配合されていてもよい。例えば、錠剤または丸剤が、内側の用量と外側の用量構成要素とを含んでもよく、後者は前者を覆う外皮の形態である。2つの構成要素は、胃における分解に耐え、内側の構成要素を完全な状態で十二指腸に通過させる、または放出を遅延させる役割を果たす、腸溶性層によって隔てることができる。このような腸溶性層またはコーティングのために、多様な材料を使用することができ、このような材料としては、複数のポリマー性酸、ならびにポリマー性酸と、シェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロース等の材料との混合物が挙げられる。
【0081】
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む液体または固体組成物は、上に記載したように、好適な薬学的に許容される賦形剤を含有してもよい。好ましくは、組成物は、局所的または全身への効果のために、経口または経鼻呼吸経路によって投与される。好ましくは薬学的に許容される溶媒中の組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧されうる。噴霧溶液は、噴霧装置から直接吸入されてもよく、噴霧装置がフェイスマスクテントまたは間欠的陽圧呼吸機に取り付けられてもよい。溶液、懸濁液または粉末組成物は、製剤を適当な方法で送達する装置から、好ましくは経口的または経鼻的に投与されうる。
【0082】
任意の特定の患者のための具体的な用量および処置レジメンは、用いる具体的な化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康、性別、食事、投与の時間、排泄率、薬物の組み合わせ、ならびに処置する医師の判断および処置される特定の疾患の重症度を含む、多様な因子に依存することも理解されるべきである。組成物中の本発明の化合物の量もまた、組成物中の特定の化合物に依存することになる。
【0083】
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を含む、キットも提供される。いくつかの実施形態では、キットは、がんまたは炎症状態の処置に使用するための指示を含む。特定の変形では、指示は、例えば白血病またはリンパ腫を含むがんの処置のための医薬組成物の使用を対象とする。具体的な実施形態では、がんは、ALL、AML、CLL、SLL、MDS、MPD、CML、MM、iNHL、難治性iNHL、NHL、MCL、濾胞性リンパ腫、WM、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫およびDLBCLである。一実施形態では、がんは、T細胞急性リンパ球性白血病(T-ALL)またはB細胞急性リンパ球性白血病(B-ALL)である。
【0084】
特定の変形では、指示は、自己免疫疾患の処置のための医薬組成物の使用を対象とする。自己免疫疾患の具体的な実施形態としては、喘息、関節リウマチ、多発性硬化症およびループスが挙げられる。
【0085】
本開示において提供される任意の医薬組成物は、各組成物の各々が、キットにおける使用について具体的かつ個々に列挙される場合と同様に、キットにおいて使用することができる。
【0086】
化合物およびその組成物の使用
Syk活性の阻害に応答する疾患を有する患者、例えば、ヒト等の哺乳動物を処置する方法であって、このような疾患を有する患者に、治療有効量の本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が提供される。
【0087】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩は他のキナーゼも阻害してもよく、その結果、これらのキナーゼに関係する疾患、疾患の症状および状態も処置される。
【0088】
処置の方法はまた、Syk活性の阻害に応答性の疾患を患う患者において、有効濃度の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することによって、in vivoで、Sykによる、またはいくつかの他の機構による、ATP結合または加水分解を阻害することにより、Syk活性を阻害すること、および/またはB細胞活性を阻害することを含む。有効濃度の例は、in vitroでSyk活性を阻害するのに十分な濃度であろう。有効濃度は、実験的に、例えば、化学的実体の血中濃度のアッセイによって、または理論的に、生体利用効率を計算することによって確認されうる。
【0089】
いくつかの実施形態では、Syk活性および/またはB細胞活性の阻害に応答性の状態は、がん、アレルギー性障害、ならびに/または自己免疫疾患および/もしくは炎症性疾患、ならびに/または急性炎症反応である。
【0090】
有効量の本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することによって、がん、アレルギー性障害、ならびに/または自己免疫疾患および/もしくは炎症性疾患、ならびに/または急性炎症反応を有する患者を処置する方法も提供される。
【0091】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩を使用することにより影響を及ぼすことができる状態および疾患としては、限定するものではないが、湿疹、アレルギー性鼻炎または鼻感冒、枯草熱、気管支喘息、蕁麻疹(urticaria、hive)ならびに食品アレルギー(花粉アレルギー、牛乳アレルギーを含む乳製品アレルギー、ダイズアレルギー、卵アレルギー、コムギアレルギー、ナッツアレルギーおよび水産物アレルギーを含む)、ならびに他のアトピー状態を含むがこれらに限定されない、アレルギー性障害、疥癬、クローン病、過敏性腸症候群、シェーグレン病、組織移植片拒絶および移植された器官の超急性拒絶、喘息、全身性エリテマトーデス(および関連する糸球体腎炎)、皮膚筋炎、多発性硬化症、強皮症、血管炎(ANCA関連血管炎および他の血管炎)、自己免疫性溶血性状態および血小板減少性状態、グッドパスチャー症候群(ならびに関連する糸球体腎炎および肺出血)、アテローム性動脈硬化症、関節リウマチ、慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、アディソン病、パーキンソン病、アルツハイマー病、糖尿病、敗血症性ショック、重症性筋無力症等を含むがこれらに限定されない、自己免疫疾患および/または炎症性疾患、皮膚の日焼け、炎症性骨盤内疾患、炎症性腸疾患、尿道炎、虹彩毛様体脈絡膜炎(uvitis)、副鼻腔炎、肺臓炎、嗜眠性脳炎、髄膜炎、心筋炎、腎炎、骨髄炎、筋炎、肝炎、胃炎、腸炎、皮膚炎、歯肉炎、虫垂炎、膵臓炎および胆嚢炎(cholocystitis)を含むがこれらに限定されない、急性炎症反応、多嚢胞性腎疾患、ならびにB細胞リンパ腫、リンパ腫(ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫とを含む)、ヘアリーセル白血病、多発性骨髄腫、慢性および急性骨髄性白血病、ならびに慢性および急性リンパ球性白血病を含むこれらに限定されないがんが挙げられる。
【0092】
Sykは、リンパ腫B細胞におけるアポトーシスの公知の阻害剤である。不完全なアポトーシスは、ヒトの白血病およびリンパ腫の病因および薬物耐性に寄与する。したがって、Sykを発現している細胞におけるアポトーシスを促進または誘導する方法であって、細胞を本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と接触させることを含む、方法がさらに提供される。
【0093】
いくつかの実施形態では、有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することによって、がんを有する患者を処置する方法が提供される。特定の実施形態では、がんは、白血病またはリンパ腫である。具体的な実施形態では、がんは、ALL、AML、CLL、SLL、MDS、MPD、CML、MM、iNHL、難治性iNHL、NHL、MCL、濾胞性リンパ腫、WM、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫およびDLBCLである。一実施形態では、がんはT-ALLまたはB-ALLである。非ホジキンリンパ腫は、例えば、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症および辺縁帯リンパ腫を含むインドレントB細胞疾患、ならびに例えば、バーキットリンパ腫、DLBCLおよびMCLを含むアグレッシブリンパ腫を包含する。
【0094】
いくつかの実施形態では、有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することによって、血液学的悪性疾患を有する患者を処置する方法が提供される。具体的な実施形態では、血液学的悪性疾患は、白血病(例えば慢性リンパ球性白血病)またはリンパ腫(例えば非ホジキンリンパ腫)である。
【0095】
例えば、上に示された状態の処置において、1日につき体重1キログラム当たり、0.1mg~140mgのオーダーの用量レベルが有用でありうる(1日につき1患者当たり0.5mg~7g)。単回剤形を生成するためにビヒクルと組み合わせてもよい活性成分の量は、処置するホストおよび特定の投与の様式に応じて変動することになる。用量単位形態は、一般に、1mg~500mgの活性成分を含有することになる。
【0096】
用量の頻度も、使用する化合物および処置する特定の疾患に応じて変動しうる。いくつかの実施形態では、例えば、アレルギー性障害、ならびに/または自己免疫疾患および/もしくは炎症性疾患の処置の場合、1日4回以下の用量レジメンが使用される。いくつかの実施形態では、1日1または2回の用量レジメンが使用される。しかしながら、任意の特定の患者についての具体的な投与量レベルは、治療を受ける患者における、用いる具体的な化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康、性別、食事、投与の時間、投与の経路および排泄率、薬物の組み合わせ、ならびに特定の疾患の重症度を含む、多様な因子に依存することが理解されるであろう。
【0097】
本開示の化合物は、ここで開示される方法、ならびにここでの開示および当技術分野において周知の方法を考慮すれば明らかな、その定型的修正を使用して調製されうる。従来の、および周知の合成方法が、ここでの教示に加えて使用されてもよい。本発明の典型的な化合物もしくはその薬学的に許容される塩、例えば、本発明によって記載される構造の1つまたは複数を有する化合物、またはここで開示される他の式もしくは化合物の合成は、以下の実施例に記載される通りに達成されうる。可能な場合、試薬は、例えば、Sigma Aldrichまたは他の化学物質供給業者から、商業的に購入されうる。
【0098】
一般的合成
本開示に準拠した化合物の典型的な実施形態は、下に記載される一般的な反応スキームを使用して合成されうる。ここでの記載を考慮すれば、相応に異なる生成物を生じるように、同様の構造を有する他の材料により出発材料を置換することによって、一般的なスキームが変更されてもよいことは明らかであろう。対応する生成物を提供するために、どのように出発材料を変更してよいかの複数の例を提供するために、合成の記載を続ける。出発材料は、典型的には、商業的供給源から入手されるか、または公開された方法を使用して合成される。本発明の化合物は、市販の出発材料で開始して、ならびに一般的な合成技法および当業者に公知の手順を利用して、調製することができる。このような化合物を調製するのに好適な反応スキームを、下に概説する。さらなる実例は、下に詳述する具体的な実施例に見出される。
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
上に言及したように、R3は、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルは、カルボキシル、アミノ、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~8シクロアルキル、-C(O)-NHR5からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R5は、水素、ベンゾイルオキシ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニルからなる群から独立して選択され、
R4は、フェニル、ピリジニル、ベンゾジオキソリルであり、
フェニル、ピリジニル、ベンゾジオキソリルは、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~8シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【0104】
【化15】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6アルキル、C
1~6アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルは、C
1~6アルキル、C
3~8シクロアルキル、C
2~6のオキサシクロアルキル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【0105】
【化16】
は、C
1~6アルキル、C
2~6のオキサシクロアルキルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nは1または2である。
【0106】
調製および実施例
本発明は、以下の実施例によって、より良好に理解することができる。しかしながら、実施例に記載される内容は、特許請求の範囲に詳細に記載される本発明を限定することではなく、本発明を説明することが意図されているにすぎないことは、当業者には容易に理解されるであろう。
【0107】
別段の指示がない限り、本発明の化合物は、市販の出発材料で開始して、ならびに一般的な合成技法および当業者に公知の手順を利用して、調製することができる。クロマトグラフィーの補給品および設備は、例えば、AnaLogix,Inc、Burlington、WI;Analytical Sales and Services,Inc.、Pompton Plains、NJ;Teledyne Isco、Lincoln、NE;VWR International、Bridgeport、NJ;およびRainin Instrument Company、Woburn、MA等の企業から購入されうる。化学物質および試薬は、例えば、Aldrich、Argonaut Technologies、VWR and Lancaster、Invitrogen、Sigma、Promega、Solarbio、Cisbio、Signalchem、MCE等の企業から購入されうる。消耗品は、例えば、Corning、Labcyte、Greiner、Nunc等の企業から購入されうる。機器は、例えば、Labcyte、PerkinElmer、Eppendorf、ThermoFisher等の企業から購入されうる。
【0108】
基質調製
1. 6-ブロモ-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物4)の合成
市販の試薬化合物1からスキーム1によって、化合物4を調製した。
【0109】
【0110】
100mL丸底フラスコに、化合物3(0.46g、2.21mmol)、6-ブロモ-8-クロロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(0.52g、2.23mmol)、K2CO3(0.61g、4.42mmol)およびACN(15mL)を投入した。得られた混合物を70℃で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、組み合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をさらにフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、シリカゲルにおいて石油中30%EtOAcを用いて精製して、黄色固体として所望の生成物である化合物4を得た(0.57g)。
【0111】
3. 6-ブロモ-N-(3,4,5-トリメトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物9)の合成
【0112】
【化18】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物8から出発し、スキーム4を使用して、化合物9を黄色固体として得た(0.60g)。
【0113】
4. 6-ブロモ-N-(3-メトキシ-4-(4-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物16)の合成
【0114】
【化19】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物13から出発し、スキーム5を使用して、粗生成物16を得た。この粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、シリカゲルにおいてDCM中5%MeOHを用いて精製して、化合物16を得た(0.23g)。
【0115】
5. 6-ブロモ-N-(4-モルホリノ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物21)の合成
市販の試薬化合物17からスキーム6によって、化合物21を調製した。
【0116】
【0117】
DMF20mL中の化合物18(1.0g、8.8mmol)の溶液を、K2CO3(1.8g、13.2mmol)およびモルホリン(0.76g、8.8mmol)に室温で加えた。16時間撹拌した後、反応系を水に注入した。DCMによって抽出し、ブラインで洗浄した。乾燥(Na2SO4)および濃縮後、粗生成物をPE:EA=7:1によってトリチュレートして、粗生成化合物19を得た(1.2g)。
【0118】
エタノール(20mL)中の化合物19(1.0g、3.4mmol)の溶液を炭素担持パラジウムに加え、1bar水素雰囲気下で反応物を16時間撹拌した。得られた混合物をセライトを通じて濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗生成化合物20を得た(0.8g)。
【0119】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、化合物21を黄色固体として得た(0.9g)。
【0120】
6. 6-ブロモ-N-(3-(ジフルオロメトキシ)-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物26)の合成
市販の試薬化合物22からスキーム7によって、化合物26を調製した。
【0121】
【0122】
化合物19の合成と同様の反応条件によって、粗生成化合物24を得た(0.7g)。
【0123】
化合物20の合成と同様の反応条件によって、粗生成化合物25を得た(0.6g)。
【0124】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、化合物26を黄色固体として得た(0.40g)。
【0125】
7. 1-(4-((6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)-4-メチルピペラジン-4-オール(化合物29)の合成
【0126】
【化22】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物5から出発し、スキーム8を使用して、化合物29を黄色固体として得た(0.3g)。
【0127】
8. 1-(4-((6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)フェニル)-4-メチルピペラジン-4-オール(化合物33)の合成
【0128】
【化23】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物5から出発し、スキーム9を使用して、化合物33を黄色固体として得た(0.40g)。
【0129】
9. 4-(4-((6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)チオモルホリン1,1-ジオキシド(化合物37)の合成
【0130】
【化24】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物34から出発し、スキーム10を使用して、化合物37を黄色固体として得た(1.0g)。
【0131】
10. 4-(4-((6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)フェニル)チオモルホリン1,1-ジオキシド(化合物40)の合成
【0132】
【化25】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物34から出発し、スキーム11を使用して、化合物40を黄色固体として得た(0.90g)。
【0133】
14. 2,2-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(化合物55)の合成
市販の試薬化合物52からスキーム15によって、化合物55を調製した。
【0134】
【0135】
ジオキサン(50mL)中の化合物54(1.2g、4.67mmol)の溶液を、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.10eq.)、酢酸カリウム(3.5eq.)および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(0.05eq.)に加えた。混合物を不活性雰囲気下、80℃で1時間加熱し、次のステップに直接使用した。
【0136】
15. 6-ブロモ-N-(2,2-(ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物57)の合成
【0137】
【化27】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物56から出発し、スキーム16を使用して、化合物57を黄色固体として得た(1.2g)。LCMS:[M+H
+]=370.0。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 7.83-7.77 (m, 2H), 7.48 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.36 (d, J=16.2 Hz, 1H).
【0138】
16. 6-ブロモ-N-(3-フルオロ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(化合物59)の合成
【0139】
【化28】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物58から出発し、スキーム17を使用して、化合物59を黄色固体として得た(0.30g)。LCMS:[M+H]
+=394.0。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 13.2 (s, 1H), 9.28 (s, 1H), 8.13-8.01 (s, 3H), 7.94 (d, J=9.9 Hz,1H), 3.76 - 3.72 (m, 4H), 3.01 - 2.96 (m, 4H).
【0140】
17. 6-ブロモ-N-(3-クロロ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(化合物61)の合成
【0141】
【化29】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物60から出発し、スキーム18を使用して、化合物61を黄色固体として得た(0.50g)。LCMS:[M+H]
+=409.1。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 9.29(s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.13-8.09 (m, 3H), 7.69 (d, J=8.7 Hz, 1H), 3.77 - 3.72 (m, 4H), 3.00 - 2.95 (m, 4H).
【0142】
18. 6-ブロモ-N-(3-メチルロ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(化合物63)の合成
【0143】
【化30】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物62から出発し、スキーム19を使用して、化合物63を黄色固体として得た(0.40g)。LCMS:[M+H]
+=389.0。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 10.18 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.87 (d, J=6.3 Hz, 1H), 3.78 - 3.74 (m, 4H), 2.90 - 2.85 (m, 4H), 2.36 (s, 3H).
【0144】
19. 6-ブロモ-N-(6-モルホリノピリジン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(化合物65)の合成
【0145】
【化31】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物64から出発し、スキーム20を使用して、化合物65を黄色固体として得た(0.40g)。LCMS:[M+H]
+=376.1。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 9.26 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.22 (d, J=9.9 Hz,1H), 8.07 (s, 2H), 7.64 (d, J=9.9 Hz,1H), 3.72 - 3.67 (m, 4H), 3.21 - 3.06 (m, 4H).
【0146】
23. 6-ブロモ-N-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物79)の合成
【0147】
【化32】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物76から出発し、スキーム24を使用して、化合物79を黄色固体として得た(0.59g)。
【0148】
24. 6-ブロモ-N-(3-メトキシ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物82)の合成
【0149】
【化33】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物1から出発し、スキーム25を使用して、化合物82を黄色固体として得た(0.57g)。
【0150】
25. 6-ブロモ-N-(4-(4-(エチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物85)の合成
【0151】
【化34】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物5から出発し、スキーム26を使用して、化合物85を黄色固体として得た(0.50g)。
【0152】
26. 6-ブロモ-N-(4-(4-(エチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物91)の合成
【0153】
【化35】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物86から出発し、スキーム27を使用して、化合物91を黄色固体として得た(0.52g)。
【0154】
27. 2-(4-(4-((6-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オール(化合物94)の合成
【0155】
【化36】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物13から出発し、スキーム28を使用して、化合物94を黄色固体として得た(0.22g)。
【0156】
28. 6-ブロモ-N-(4-(4-(エチルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物98)の合成
【0157】
【化37】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物5から出発し、スキーム29を使用して、化合物98を黄色固体として得た(0.3g)。
【0158】
29. 6-ブロモ-N-(4-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物101)の合成
【0159】
【化38】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、市販の試薬化合物13から出発し、スキーム30を使用して、化合物101を黄色固体として得た(0.25g)。
【0160】
30. 6-ブロモ-N-(3-メトキシ-4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物104)の合成
【0161】
【化39】
化合物4の合成と同様の反応条件を使用して、市販の試薬化合物13から出発し、スキーム31を使用して、化合物104を黄色固体として得た(0.31g)。
【0162】
31. 6-ブロモ-N-(4-(4-シクロプロピルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(化合物107)の合成
市販の試薬化合物13からスキーム32によって、化合物107を調製した。
【0163】
【0164】
MeOH15mL中の化合物13(1.0g、4.2mmol)の溶液を、NaBH3CN(0.8g、12.6mmol)、(1-エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(1.46g、8.4mmol)および8mlのCH3COOHに加え、加熱して5時間還流させた。反応系をpH9に調整した。DCMによって抽出し、ブラインで洗浄した。乾燥(Na2SO4)および濃縮後、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、シリカゲルにおいてPE中10%EAを用いて精製して、化合物105を得た(0.85g)。
【0165】
化合物20の合成と同様の水素化条件を使用して、化合物106を粗生成物として得た(0.61g)。
【0166】
化合物4の合成と同様の反応条件を使用して、化合物107を黄色固体として得た(0.42g)。
【実施例】
【0167】
実施例1. 6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I1)
【0168】
【化41】
窒素の不活性雰囲気下で3回パージされ、維持されている100mL丸底フラスコに、化合物4(90mg、0.22mmol)、1H-インダゾール-6-イルボロン酸(42.8mg、0.26mmol)、Na
2CO
3(74.2mg、0.7mmol)、Pd(PPh
3)
4(80mg、0.07mmol)、1,4-ジオキサン(10mL)および水(1mL)を入れた。得られた混合物を不活性雰囲気下、100℃で10時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、シリカゲルにおいてDCM中20%MeOHを用いて精製して、白色固体として41mgの化合物I1を得た。LCMS(ESI-MS):[M+H]
+=443.0。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 13.26 (s, 1H), 10.02 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.02 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.95 - 7.81 (m, 2H), 7.65 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.74 (dd, J = 20.5, 15.9 Hz, 4H), 3.00 (s, 4H).
【0169】
実施例2. 6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I2)
【0170】
【化42】
窒素の不活性雰囲気下で3回パージされ、維持されている100mL丸底フラスコに、化合物4(400mg、0.99mmol)、1H-インドール-6-イルボロン酸(195mg、1.2mmol)、Na
2CO
3(344mg、3.2mmol)、Pd(PPh
3)
4(190mg、0.16mmol)、1,4-ジオキサン(20mL)および水(2mL)を入れた。得られた混合物を不活性雰囲気下、100℃で10時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、シリカゲルにおいてDCM中20%MeOHを用いて精製して、白色固体として35mgの化合物I2を得た。LCMS:[M+H]
+=442.2。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 11.31 (s, 1H), 9.94 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.78 - 7.61 (m, 3H), 7.43 (s, 1H), 6.95 (d, J=8.4 Hz,1H), 6.48 (s, 1H), 3.90 - 3.71 (m, 8H), 2.98 (s, 3H).
【0171】
以下の化合物は、一般的方法Aおよび実施例1~2と同様の方法を使用して、調製することができる。
【0172】
N-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I3)を、白色固体として得た(0.047g)。LCMS(ESI-MS):[M+H]+=388。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.28 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.66 (s, 3H), 8.30 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.03 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.93 - 7.82 (m, 2H), 7.61 (dd, J = 8.7, 2.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.79 (s, 3H).
【0173】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3,4,5-トリメトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I4)を、白色固体として得た(0.050g)。LCMS(ESI-MS):[M+H]+=418.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.29 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.92 - 7.84 (m, 2H), 7.71 (bs, 2H), 3.92 (s, 6H), 3.59 (s, 3H).
【0174】
4-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド(I5)を、白色固体として得た(0.045g)。LCMS(ESI-MS):[M+H]+=416.0。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.97 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 8.10 - 7.92 (m, 5H), 7.42 (s, 1H), 7.02 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 3.88 - 3.68 (m, 4H), 3.18 - 3.06 (m, 4H).
【0175】
3-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド(I6)を、白色固体として得た(0.017g)。LCMS(ESI-MS):[M+H]+416.0。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.97(s, 1H), 9.01(s, 1H), 8.63(s, 1H), 8.57(s, 1H), 8.24-8.22(d, J=7.6 Hz,1H), 8.07(s, 1H), 7.99-7.97(d, J = 8.8Hz, 2H), 7.90-7.88(d, J=7.2Hz, 1H), 7.60-7.59(d, J=7.6Hz, 1H),7.46(s, 1H), 7.00-6.98(d, J = 8.8Hz, 2H), 3.76(s, 4H), 3.10(s, 4H).
【0176】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I8)を、黄色固体として得た(0.028g)。LCMS:[M+H]+=524.3。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.27 (s, 1H), 10.02 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.01 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.87 (q, J = 8.5 Hz, 2H), 7.61 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.85 (s, 2H), 3.27-3.20 (m, 2H), 3.02-2.98 (m, 4H), 2.81-2.78 (m, 4H).
【0177】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I11)を、黄色固体として得た(0.019g)。LCMS:[M+H+]=427.0。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.23 (s, 1H), 9.94 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.98 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.85 (s, 2H), 7.02 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 3.19-3.10 (m, 4H), 2.50-2.38 (m, 4H), 2.24 (s, 3H).
【0178】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I12)を、黄色固体として得た(0.010g)。LCMS:[M+H+]=455.9。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.26 (s, 1H), 10.01 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.87 (dd, J = 15.9, 8.6 Hz, 2H), 7.66 - 7.61 (m, 1H), 6.95 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.00 (s, 4H), 2.45 - 2.37 (m, 3H), 2.36 - 2.32 (m, 4H).
【0179】
N-(4-(4-(エチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I13)を、黄色固体として得た(0.049g)。LCMS:[M+H+]=534.0。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.27 (s, 1H), 10.04 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 9.08 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 8.10 (dd, J = 19.4, 11.2 Hz, 2H), 7.89 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.33-3.30 (m, 4H), 3.17-2.99 (m, 6H), 1.27 (dd, J = 16.4, 9.1 Hz, 3H).
【0180】
N-(4-(4-(エチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I14)を、黄色固体として得た(0.011g)。LCMS:[M+H+]=504.0。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.24 (s, 1H), 9.98 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.02 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.85 (s, 2H), 7.06 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 3.36-3.32 (m, 4H), 3.26-3.20 (m, 4H), 3.13 (dd, J = 14.7, 7.3 Hz, 2H), 1.25 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
【0181】
2-(4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オール(I15)を、黄色固体として得た(0.016g)。LCMS:[M+H+]=486.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.35 (s, 1H), 10.14 (s, 1H), 9.64 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.23-8.11 (m, 2H), 7.94 (q, J = 8.5 Hz, 2H), 7.74 (dd, J = 8.6, 1.9 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.88-3.82 (m, 4H), 3.64 (t, J = 13.7 Hz, 2H), 3.57 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 3.35-3.30 (m, 2H), 3.09 (t, J = 11.5 Hz, 2H).
【0182】
N-(4-(4-(エチルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I16)を、黄色固体として得た(0.040g)。LCMS[M+H+]=462.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.27 (s, 1H), 10.01 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.87 (q, J = 8.2 Hz, 2H), 7.62 (dd, J = 8.5, 2.0 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.31 (s, 2H), 3.00 (s, 4H), 2.41 (s, 4H), 1.04 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0183】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I17)を、黄色固体として得た(0.025g)。LCMS:[M+H+]=484.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.34 (s, 1H), 10.14 (s, 1H), 9.69 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.17 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 7.94 (q, J = 8.4 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 20.7 Hz, 3H), 3.55-3.50 (m, 6H), 3.11-3.06 (m, 2H), 1.31 (t, J = 27.9 Hz, 6H).
【0184】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I18)を、黄色固体として得た(0.049g)。LCMS:[M+H+]=500.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.27 (s, 1H), 10.02 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.87 (dd, J = 15.2, 8.5 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 3.34-3.32 (m, 3H), 3.27 (s, 2H), 3.22-3.18 (m, 4H), 3.01-2.98 (m, 4H).
【0185】
N-(4-(4-(シクロプロピルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I19)を、黄色固体として得た(0.040g)。LCMS:[M+H+]=482.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.26 (s, 1H), 9.99 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.87 (q, J = 8.5 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 2.94 (s, 4H), 2.70 (s, 4H), 1.69 (s, 1H), 0.50-0.27 (m, 4H).
【0186】
実施例3. 4-(3-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド)安息香酸(I7)
【0187】
【化43】
化合物I1の合成と同様の反応条件を使用して、化合物11を白色固体として得た(0.45g)。
【0188】
【0189】
窒素の不活性雰囲気下で3回パージされ、維持されている100mL丸底フラスコに、化合物11(450mg、1.08mmol)、4-アミノ安息香酸メチル(210mg、1.26mmol)、EDCI(257mg、1.34mmol)、HOBt(181mg、1.34mmol)、DCM(20mL)およびDIEA(3mL)を入れた。得られた混合物を不活性雰囲気下、100℃で10時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、シリカゲルにおいてDCM中20%MeOHを用いて精製して、白色固体として500mgの化合物12を得た。
【0190】
H2O(5mL)、THF(5ml)およびMeOH(5mL)中の化合物12(200mg、0.36mmol)の溶液に、NaOH(75mg、1.8mmol)を加えた。混合物を50℃に3時間加熱した。反応混合物を、1M HClによってpH2に酸性化し、EAによって抽出し、有機層を乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)によって精製し、化合物I7を得た(28mg)。LCMS(ESI-MS):[M+H]+=536.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.70 (bs, 1H), 10.81 (s, 1H), 10.06 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.69 (d, J=16.2 Hz, 2H), 8.41-7.62 (m, 9H), 7.06-6.75 (m, 2H), 3.75-3.56 (m, 4H), 2.95-2.76 (m, 4H).
【0191】
以下の化合物は、一般的方法Aおよび実施例1~3と同様の方法を使用して、調製することができる。
I9:6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
I10:6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
I49:6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
I50:6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
I51:6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
I52:6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン
【0192】
実施例4. 1-(4-((-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)-4-メチルピペラジン-4-オール(I22)
窒素の不活性雰囲気下で3回パージされ、維持されている100mL丸底フラスコに、化合物29(300mg、0.69mmol)、6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(195mg、1.2mmol)、Na2CO3(344mg、3.2mmol)、Pd(PPh3)4(190mg、0.16mmol)、1,4-ジオキサン(20mL)および水(2mL)を入れた。得られた混合物を不活性雰囲気下、100℃で10時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、シリカゲルにおいてDCM中20%MeOHを用いて精製して、白色固体として9mgの化合物I22を得た。LCMS:[M+H]+=471.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.26 (s, 1H), 9.96 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.95 - 7.84 (m, 3H), 7.62 (d, J=8.0 Hz,1H), 6.97 (d, J=8.4 Hz,1H), 4.35 (s, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.99- 2.97 (m, 4H), 1.65- 1.62 (m, 4H), 1.19 (s, 3H).
【0193】
以下の化合物は、一般的方法Bおよび化合物I22を合成する実施例4と同様の方法を使用して、調製することができる。
【0194】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I20)を、白色固体として得た(0.023g)。LCMS:[M+H]+=497.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.24 (s, 1H), 10.32 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.56(s, 1H), 8.35 - 8.06 (m, 4H), 7.85 (s, 2H), 7.24 (d, J=9.0 Hz,1H), 3.79- 3.71 (m, 4H), 3.34- 3.26 (m, 4H).
【0195】
N-(3-(ジフルオロメトキシ)-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I21)を、白色固体として得た(0.045g)。LCMS:[M+H]+=479.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.21 (s, 1H), 10.25 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.66(s, 1H), 8.25(s, 1H), 8.12(s, 1H), 8.10 - 7.82 (m, 5H), 7.17 (d, J=8.7 Hz,1H), 7.14 (t, J=74.7 Hz,1H), 3.77- 3.73 (m, 4H), 3.04- 3.76 (m, 4H).
【0196】
1-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)フェニル)-4-メチルピペラジン-4-オール(I23)を、白色固体として得た(0.009g)。LCMS:[M+H]+=441.1。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.10 (s, 1H), 9.91 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.96 (d, J=8.8 Hz,1H), 7.85 (s, 3H), 7.02 (d, J=9.2 Hz,1H), 4.29 (s, 1H), 3.39 - 3.34 (m, 2H), 3.17 - 3.12 (m, 4H), 1.60 (s, 3H), 1.21 - 1.16 (m, 2H).
【0197】
4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)チオモルホリン1,1-ジオキシド(I24)を、白色固体として得た(0.050g)。LCMS:[M+H]+=491.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.07 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.88 - 7.86 (m, 2H), 7.63 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.07 (d, J=7.2 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.45 - 3.39 (m, 4H), 3.26 - 3.16 (m, 4H).
【0198】
4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)フェニル)チオモルホリン1,1-ジオキシド(I25)を、白色固体として得た(0.050g)。LCMS:[M-H+]=459.0。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.01 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.04 (d, J=8.7 Hz, 2H), 7.85 (s, 2H), 7.12 (d, J=9.0 Hz, 2H), 3.81 - 3.68 (m, 4H), 3.21 - 3.11 (m, 4H).
【0199】
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I26)を、白色固体として得た(0.050g)。LCMS:[M+H]+=502.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.89 (s, 1H), 9.94 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.84 - 7.77 (m, 2H), 7.67 - 7.64 (m, 2H), 7.04 (d, J=9.0 Hz,1H), 6.97 (d, J=9.0 Hz,1H), 3.80 (s, 3H), 3.75 - 3.72 (m, 4H), 2.99 - 2.95 (m, 4H), 1.44 (s, 6H).
【0200】
2,2-ジメチル-7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I27)を、白色固体として得た(0.050g)。LCMS:[M+H]+=472.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.91 (s, 1H), 9.88 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.99 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.65 (s, 2H), 7.03 (d, J=8.4 Hz, 3H), 3.76 - 3.73 (m, 4H), 3.12 - 2.99 (m, 4H), 1.44 (s, 6H).
【0201】
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I28)を、白色固体として得た(0.050g)。LCMS:[M+H]+=474.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (s, 1H), 9.98 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.83 - 7.77 (m, 2H), 7.66 - 7.64 (m, 2H), 7.05 (d, J=9.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J=8.7 Hz, 1H), 4.64 (s, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.79 - 3.72 (m, 4H), 2.99 - 2.95 (m, 4H).
【0202】
7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I29)を、白色固体として得た(0.050g)。LCMS(ESI-MS):[M+H]+=444.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 11.02(s, 1H),9.93(s, 1H), 8.79(s, 1H), 8.60(s, 1H), 8.02-7.98(d, J=11.2Hz, 2H), 7.64-7.62(d, J = 9.6Hz, 2H), 7.04-7.01(m, 3H), 4.64(s, 2H), 3.76(s, 4H), 3.11(s, 4H).
【0203】
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I30)を、黄色固体として得た(0.042g)。LCMS:[M+H+]=475.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 11.38(s, 1H), 10.02(s, 1H), 8.69(s, 1H), 8.64(s, 1H), 7.84-7.81(m, 2H), 7.67(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.51(d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.93(d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.75-3.71(m, 4H), 2.98-2.95(m, 4H).
【0204】
7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I31)を、白色固体として得た(0.022g)。LCMS:[M+H]+=445.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.49 (bs, 1H), 9.98 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.94 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.77 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.49 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.01 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.72 (s, 2H), 3.78 - 3.73 (m, 4H), 3.12 - 2.98 (m, 4H).
【0205】
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I32)を、黄色固体として得た(0.050g)。LCMS:[M+H+]=503.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 11.32(s, 1H),10.01(s, 1H), 8.69(s, 1H), 8.62(s, 1H), 7.85-7.79(m, 2H), 7.66(d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.51(d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.91(d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.75-3.72(m, 4H), 2.96-2.93(m, 4H), 1.45 (s, 6H).
【0206】
2,2-ジメチル-7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I33)を、黄色固体として得た(0.041g)。LCMS:[M+H+]=473.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.30-8.14 (m, 3H), 7.88 (s, 1H), 7.37 (s, 2H), 4.13-4.10 (m, 4H), 3.48-3.44 (m, 4H), 1.83 (s, 6H).
【0207】
7-(8-((3,4,5-トリメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I34)を、白色固体として得た(0.028g)。LCMS:[M+H+]=450.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.38 (s, 1H), 10.03 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 7.84 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.60-7.50 (m, 3H), 4.73 (s, 2H), 3.83 (s, 6H), 3.67 (s, 3H).
【0208】
2,2-ジメチル-7-(8-((3,4,5-トリメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I35)を、黄色固体として得た(0.055g)。LCMS:[M+H+]=478.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.33 (s, 1H), 10.02 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.86(d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.53(d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.82 (s, 6H), 3.65 (s, 3H), 1.46 (s, 6H).
【0209】
7-(8-((3,4-ジメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I36)を、白色固体として得た(0.030g)。LCMS:[M+H+]=420.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.38 (s, 1H), 10.00 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.82 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.64 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.51 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.01 (d, J=8.7 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.75 (s, 3H).
【0210】
7-(8-((3,4-ジメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I37)を、黄色固体として得た(0.040g)。LCMS:[M+H+]=448.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.31 (s, 1H), 9.97 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.84-7.80 (m, 2H), 7.62 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.98 (d, J=8.7 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.76 (s, 3H),, 1.45 (s, 6H).
【0211】
7-(8-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソ-5-イル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I38)を、白色固体として得た(0.022g)。LCMS:[M+H+]=440.0。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.35 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.86 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.67 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.48 (d, J=8.7 Hz, 1H),7.41 (d, J=8.1 Hz, 1H), 4.69 (s, 2H).
【0212】
7-(8-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソ-5-イル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(I39)を、黄色固体として得た(0.022g)。LCMS:[M+H+]=468.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.34 (s, 1H), 10.39 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.91 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.74 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.53 (d, J=8.1 Hz, 1H),7.45 (d, J=8.7 Hz, 1H), 1.47 (s, 6H).
【0213】
6-(3H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3,3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I62)を、黄色固体として得た(0.082g)。LC-MS:454.2[M+H]+。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.28 (brs, 1H), 9.79 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.75 (dd, J = 1.2, 8.0 Hz, 1H), 7.63-7.58 (m, 2H), 7.43 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.71(s, 4H), 3.98 (s, 4H), 3.80 (s, 3H).
【0214】
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3,4]オクタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I64)を、黄色固体として得た(0.078g)。LC-MS:438[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.34 (s, 1H), 9.78 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.99 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 7.77-7.74 (m, 1H), 7.65 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 7.46 (t, J = 3.6 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 6.50 (s, 1H), 4.65 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.59 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.56 (s, 2H), 3.32 (t, J = 9.2 Hz, 2H), 2.31 (t, J = 8.8 Hz, 2H).
【0215】
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I70)を、黄色固体として得た(0.072g)。LC-MS:465[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.22 (s, 1H), 9.81 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.81 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.06-8.00 (m, 2H), 7.85-7.82 (m, 1H), 7.49 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41-7.40 (m, 1H), 6.80-6.77 (m, 2H), 6.52 (s, 1H), 4.66 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 3.70-3.60 (m, 2H), 3.56-3.45 (m, 2H), 3.40-3.37 (m, 1H), 2.30-2.24 (m, 1H), 2.17-2.09 (m, 1H), 1.35 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.30 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 1.24-1.19 (m, 3H).
【0216】
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I72)を、黄色固体として得た(0.091g)。LC-MS:465[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.22 (s, 1H), 9.81 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.81 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.06-8.00 (m, 2H), 7.85-7.82 (m, 1H), 7.49 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41-7.40 (m, 1H), 6.80-6.77 (m, 2H), 6.52 (s, 1H), 4.66 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 3.70-3.60 (m, 2H), 3.56-3.45 (m, 2H), 3.40-3.37 (m, 1H), 2.30-2.24 (m, 1H), 2.17-2.09 (m, 1H), 1.35 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.30 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 1.24-1.19 (m, 3H).
【0217】
実施例5. N-(3-フルオロ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I40)
窒素の不活性雰囲気下で3回パージされ、維持されている100mL丸底フラスコに、化合物59(300mg、0.76mmol)、6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(200mg、0.8mmol)、Na2CO3(230mg、2.1mmol)、Pd(PPh3)4(80mg、0.07mmol)、1,4-ジオキサン(10mL)および水(1mL)を入れた。得られた混合物を不活性雰囲気下、100℃で10時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、シリカゲルにおいてDCM中20%MeOHを用いて精製して、白色固体として11.6mgの化合物I40を得た。LCMS:[M+H]+=431.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.2 (s, 1H), 10.41 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.13 - 8.07 (m, 3H), 7.96 - 7.84 (m, 2H), 7.68 (d, J=8.4Hz,1H), 7.11 (d, J=9.9Hz,1H), 3.77 - 3.73 (m, 4H), 3.03 - 2.96 (m, 4H).
【0218】
以下の化合物は、一般的方法Cおよび化合物I40を合成する実施例5と同様の方法を使用して、調製することができる。
【0219】
N-(3-クロロ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I41)を、白色固体として得た(0.040g)。LCMS:[M+H]+=447.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.44 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.13 - 8.08 (m, 3H), 7.85 (d, J=8.7Hz, 1H), 7.69 (d, J=8.7Hz, 1H), 7.22 (d, J=8.7Hz, 1H), 3.76 - 3.72 (m, 4H), 3.04 - 2.98 (m, 4H).
【0220】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メチル-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I42)を、白色固体として得た(0.011g)。LCMS:[M+H]+=427.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.28 (s, 1H), 10.17 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.20-7.11 (m, 6H), 7.11 (d, J=8.4 Hz, 1H), 3.79 - 3.75 (m, 4H), 2.91 - 2.86 (m, 4H), 2.36 (s, 3H).
【0221】
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(6-モルホリノピリジン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I43)を、白色固体として得た(0.010g)。LCMS:[M+H]+=414.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.23 (s, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.23 (d, J=9.9 Hz, 1H), 8.07 (m, 2H), 7.82 (d, J=8.4 Hz,2H), 7.65 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.91 (d, J=9.3Hz, 1H), 3.73 - 3.68 (m, 4H), 3.16 - 3.08 (m, 4H).
【0222】
6-(3-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I44)を、黄色固体として得た(0.0087g)。LCMS:[M+H+]=461.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): (s, 1H), δ 10.22(s, 1H), 9.27(s, 1H), 8.64(s, 1H), 8.10(s, 1H), 7.96(s, 1H), 7.77(s, 1H), 7.63-7.60(m, 2H), 7.61(d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.91(d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.72-3.68(m, 4H), 2.97-2.93(m, 4H).
【0223】
6-(3-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I45)を、白色固体として得た(0.022g)。LCMS:[M+H]+=431.1。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.73 (s, 1H), 10.21 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.00(d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.82-7.75 (m, 2H), 7.03(d, J = 6.9 Hz, 2H), 3.80 - 3.76 (m, 4H), 2.93 - 2.89 (m, 4H).
【0224】
N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(3-メチル-1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I46)を、白色固体として得た(0.014g)。LCMS:[M+H]+=457.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.22 (s, 1H), 9.27 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.05(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.78 - 7.63 (m, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.76 - 3.72 (m, 4H), 3.02 - 2.96 (m, 4H), 1.20 (s, 3H).
【0225】
N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(3-メチル-1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I47)を、黄色固体として得た(0.014g)。LCMS:[M+H+]=456.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 10.93 (s, 1H), 10.11(s, 1H), 9.24(s, 1H), 8.46(s, 1H), 8.06(d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.01(s, 1H), 7.69-7.52(m, 3H), 7.17(s, 1H), 6.92(d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.73-3.69(m, 4H), 2.97-2.93(m, 4H), 2.26 (s, 3H).
【0226】
I48:6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン。
【0227】
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I66)を、黄色固体として得た(0.012g)。LC-MS:412[M+H]+。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ: 9.21 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.20-8.18 (m, 2H), 8.12 (s, 1H), 7.66 (s, 2H), 7.40-7.35 (m, 3H), 6.52 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.00 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.46 (d, J = 4.8 Hz, 4H).
【0228】
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I68)を、黄色固体として得た(0.035g)。LC-MS 442[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.39 (s, 1H), 10.14 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.08 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 7.72-7.69 (m,1H), 7.63 (s, 2H), 7.43 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 6.95 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 6.47 (s, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.75 (t, J = 4.6 Hz, 4H), 2.98 (t, J = 4.4 Hz, 4H).
【0229】
実施例6. 6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I53)
【0230】
【化45】
DMF(10mL)中の化合物I53-1(215.0mg、0.92mmol)の溶液に、6,8-ジブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(282.0mg、1.02mmol)およびK
2CO
3(382.0mg、2.77mmol)を加えた。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、H
2Oで希釈し、室温で30分撹拌した。固体を濾過によって収集し、水で洗浄し、真空中で乾燥させて、化合物I53-2を黄色固体として得た(345.0mg)。粗製物は、さらなる精製をせずに次の反応に使用した。LCMS:432.3[M+H]
+。
【0231】
【0232】
ジオキサン/H2O(10/1mL)中の化合物I53-2(100.0mg、0.23mmol)の溶液に、化合物B(85.0mg、0.35mmol)、Na2CO3(96.0mg、0.69mmol)およびPd(PPh3)4(27.0mg、0.02mmol)を加えた。反応混合物を110℃で撹拌し、一晩撹拌した。次いで、混合物を30mLの水に注入し、生成物をEAで抽出した。組み合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、化合物I53を黄色固体として得た(56.0mg)。LCMS:468.0[M+H]+。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 13.23 (brs, 1H), 9.93 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.98 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.85 (s, 2H), 7.02 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 4.58 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.49 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.50-3.44 (m, 1H), 3.18 (s, 4H), 2.44 (s, 4H).
【0233】
実施例7. 6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I54)
【0234】
【化47】
DMF(20mL)中6,8-ジブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(1.26g、4.53mmol)の溶液に、K
2CO
3(1.57g、11.38mmol)および化合物I54-1(1g、3.80mmol)を加えた。混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物をH
2Oで希釈し、EAで抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=15%)によって精製して、化合物I54-2を黄色固体として得た(1.5g)。LCMS:460[M+H]
+。
【0235】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I54-2および化合物Bを使用して、化合物I54を黄色固体として得た(0.030g)。LC-MS:498[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 13.26 (s, 1H), 9.99 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.01 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 7.63-7.61 (m, 1H), 6.96 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.57 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.50-3.47 (m, 1H), 3.02 (s, 4H), 2.43 (s, 4H).
【0236】
実施例8. 6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I55)
【0237】
【化48】
50mL丸底フラスコに、化合物I53-2(200mg、0.46mmol)、化合物I55-1(391.6mg、0.93mmol)、Na
2CO
3(147.9mg、1.40mmol)、Pd(PPh
3)
4(53.7mg、0.046mmol)、1,4-ジオキサン(5mL)および水(1mL)を入れた。得られた混合物をN
2雰囲気下、100℃で2時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EAで抽出した。組み合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(MeOH/DCM=1%~4%)によって精製して、化合物I55-2を黄色固体として得た(110mg)。LC-MS:645[M+H]
+。
【0238】
DCM(5mL)中の化合物I55-2(135mg、0.27mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、化合物I55を黄色固体として得た(75.5mg)。LCMS:445[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 9.98 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.94 (s, 2H), 7.92 (s, 1H), 7.02 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 6.61 (s, 2H), 4.58 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 4.49 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.46 (s, 1H).
【0239】
実施例9. 6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I56)
化合物I55-2の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I54-2および化合物I55-1を使用して、シリカゲルクロマトグラフィー(MeOH/DCM=1%~4%)による精製後、化合物I56-2を黄色固体として得た(0.11g)。LCMS:675[M+H]+。
【0240】
化合物I55の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I56-2を使用して、化合物I56を黄色固体として得た(0.075g)。LCMS:475[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 8.74 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.66-7.64 (m, 1H), 6.97 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.63 (s, 2H), 4.56 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.49-3.46 (m, 1H), 3.0 (s, 4H), 2.42 (s, 4H).
【0241】
実施例10. 6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I57)
【0242】
【化49】
ジオキサン/H
2O(10/1mL)中の化合物I53-2(200.0mg、0.47mmol)の溶液に、化合物C(226.0mg、0.93mmol)、Na
2CO
3(148.0mg、1.39mmol)およびPd(PPh
3)
4(54.0mg、0.05mmol)を加えた。反応混合物を110℃で撹拌し、一晩撹拌した。反応混合物は完了し、LCMSによって検出された。次いで、混合物を30mLの水に注入し、生成物をEAで抽出した。組み合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、化合物I57を黄色固体として得た(85.0mg)。LCMS:467.1[M+H]
+。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ: 11.35 (brs, 1H), 9.85 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.02 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.72 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 6.47 (s, 1H), 4.58 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.49 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.48-3.46 (m, 1H), 3.18 (s, 4H), 2.44 (s, 4H).
【0243】
実施例11. 6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I58)
【0244】
【化50】
ジオキサン/H
2O(20mL/5mL)中の化合物I54-2(300.0mg、0.65mmol)の溶液に、化合物C(238mg、0.98mmol)、Na
2CO
3(138mg、1.3mmol)およびPd(PPh
3)
4(75mg、0.07mmol)を加えた。反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応物をH
2Oで希釈し、EAで抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーによってシリカゲル(EA)において精製し、生成物の粗製物を得た。残渣を分取HPLCによってさらに精製して、化合物I58を黄色固体として得た(144mg)。LCMS:497[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 11.29 (s, 1H), 9.91 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.76 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.67-7.61 (m, 2H), 7.43-7.42 (m, 1H), 6.95 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.48 (s, 1H), 4.57 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 4.50-4.47 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.51-3.44 (m, 1H), 3.02 (s, 4H), 2.42 (s, 4H).
【0245】
実施例12. N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I59)
ステップ1 化合物I59-2の合成
【0246】
【化51】
DMF(15mL)中の化合物I59-1(400.0mg、2.10mmol)の溶液に、6,8-ジブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(702.0mg、2.52mmol)およびK
2CO
3(871.0mg、6.31mmol)を加えた。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、H
2O(30mL)で希釈し、室温で30分撹拌した。固体を濾過によって収集し、水で洗浄し、真空中で乾燥させて、化合物I59-2を灰色固体として得た(900.0mg、粗製物)。粗製物は、さらなる精製をせずに次の反応に使用した。LC-MS:389.3[M+H]
+。
ステップ2 化合物I59の合成
【0247】
【0248】
ジオキサン/H2O(20/4mL)中の化合物I59-2(200.0mg、0.52mmol)の溶液に、化合物B(252.0mg、1.03mmol)、Na2CO3(164.0mg、1.55mmol)およびPd(PPh3)4(60.0mg、0.05mmol)を加えた。反応混合物を110℃で撹拌し、一晩撹拌した。反応混合物は完了し、LCMSによって検出された。次いで、混合物を30mLの水に注入し、生成物をEAで抽出した。組み合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、化合物I59を黄色固体として得た(30.0mg、13.7%収率)。LC-MS:425.2[M+H]+。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 13.24 (brs, 1H), 9.85 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.84 (s, 2H), 6.53 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 4.4.74 (s, 4H), 3.99 (s, 4H).
【0249】
実施例13. 6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I60)
【0250】
【化53】
DMF(20mL)中の化合物I60-1(530.0mg、2.41mmol)の溶液に、6,8-ジブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(737.0mg、2.65mmol)およびK
2CO
3(997.0mg、7.23mmol)を加えた。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、H
2Oで希釈し、室温で30分撹拌した。固体を濾過によって収集し、水で洗浄し、真空中で乾燥させて、化合物I60-2を黄色固体として得た(750.0mg)。粗製物は、さらなる精製をせずに次の反応に使用した。LCMS:419.0[M+H]
+。
【0251】
【0252】
ジオキサン/H2O(30/6mL)中の化合物I60-2(200.0mg、0.48mmol)の溶液に、化合物B(175.0mg、0.72mmol)、Na2CO3(152.0mg、1.44mmol)およびPd(PPh3)4(55.0mg、0.05mmol)を加えた。反応混合物を110℃で撹拌し、一晩撹拌した。反応混合物は完了し、LCMSによって検出された。次いで、混合物を30mLの水に注入し、生成物をEAで抽出した。組み合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、化合物I60を黄色固体として得た(45.0mg)。LCMS:455.2[M+H]+。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 13.25 (brs, 1H), 9.87 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.89-7.83 (m, 3H), 7.56 (dd, J = 2.0, 8.4 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.72(s, 4H), 3.98 (s, 4H), 3.80 (s, 3H).
【0253】
実施例14. N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I61)
【0254】
【化55】
ジオキサン/H
2O(30/5mL)中の化合物I59-2(300.0mg、0.77mmol)の溶液に、化合物C(377.0mg、1.55mmol)、Na
2CO
3(246.0mg、2.33mmol)およびPd(PPh
3)
4(90.0mg、0.08mmol)を加えた。反応混合物を110℃で撹拌し、一晩撹拌した。反応混合物は完了し、LCMSによって検出された。次いで、混合物を30mLの水に注入し、生成物をEAで抽出した。組み合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、化合物I61を黄色固体として得た(20.0mg)。LCMS:424.2[M+H]
+。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ: 11.31 (brs, 1H), 9.77 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.95 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.71 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.47 (s, 1H), 4.74 (s, 4H), 3.99 (s, 4H).
【0255】
実施例15. N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I63)
【0256】
【化56】
DMSO(8mL)中の化合物I63-1(125mg、0.89mmol)の溶液に、2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン(130mg、1.16mmol)およびK
2CO
3(245g、1.78mmol)を加えた。得られた混合物を120℃で4時間撹拌した。反応物をH
2Oで希釈し、濾過し、水で洗浄し、濃縮して、化合物I63-2を黄色固体として得た(120mg)。LCMS:235[M+H]
+。
【0257】
MeOH(8mL)中の化合物I63-2(120g、0.51mmol)の溶液に、炭素担持パラジウムを加え、1bar水素雰囲気下、50℃で反応物を4時間撹拌した。得られた混合物をセライトを通じて濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗製化合物I63-3を提供した(95mg)。LCMS:205[M+H]+。
【0258】
【0259】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I63-4を黄色固体として得た(0.150g)。LCMS:401[M+H]+。
【0260】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I63-4および化合物Bを使用して、化合物I63を黄色固体として得た(0.005g)。LCMS:439[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 13.23 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.92 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.84 (s, 2H), 6.65 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 4.63 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.57 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.55 (s, 2H), 3.30 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.29 (t, J = 6.8 Hz, 2H).
【0261】
実施例16. 6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I65)
【0262】
【化58】
化合物4の合成と同様の反応条件によって、化合物I65-2を黄色固体として得た(0.57g)。LCMS:376[M+H]
+。
【0263】
化合物I40の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I65-2および5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾールを使用して、化合物I65を黄色固体として得た(0.010g)。LCMS 413[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 13.23 (s, 1H), 10.17 (s, 1H), 9.28 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.04-8.01 (m, 2H), 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 3.79-3.76 (m, 4H), 3.14-3.12 (m, 4H).
【0264】
実施例17. 6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン(I67)
【0265】
【化59】
化合物4の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I67-2を黄色固体として得た(0.35g)。LCMS 406[M+H]
+。
【0266】
化合物I40の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I67-2および5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾールを使用して、化合物I67を黄色固体として得た(0.015g)。LCMS 443[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 13.24 (s, 1H), 10.21 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.75-7.68 (m, 1H), 7.67-7.65 (m, 2H), 6.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.75 (t, J = 4.4 Hz, 4H), 2.98 (t, J = 4.4 Hz, 4H).
【0267】
実施例18. 6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I69)
【0268】
【化60】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I69-2を黄色固体として得た(1g)。LCMS:428[M+H]
+。
【0269】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I69-2および5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾールを使用して、化合物I69を黄色固体として得た(0.072g)。LCMS:466[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 13.21 (s, 1H), 9.88 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.92 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.11-8.08 (m, 1H), 8.13-7.97 (m, 2H), 7.64 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.81-6.78 (m, 2H), 4.66 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 3.70-3.61 (m, 2H), 3.56-3.45 (m, 2H), 3.41-3.36 (m, 1H), 2.33-2.24 (m, 1H), 2.17-2.07 (m, 1H), 1.36 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.30 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 1.25-1.21 (m, 3H).
【0270】
実施例19. 6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I71)
【0271】
【化61】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I71-2を黄色固体として得た(1g)。LCMS:428[M+H]
+。
【0272】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I71-2および化合物Bを使用して、化合物I71を黄色固体として得た(0.086g)。LCMS:466[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 13.21 (s, 1H), 9.90 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 9.00 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.00-7.97 (m, 1H), 7.85 (s, 2H), 7.64 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.78(d, J = 9.5 Hz, 2H), 4.65 (d, J = 11.3 Hz, 2H), 3.70-3.40 (m, 6H), 2.26-2.25 (m, 2H), 2.12-2.04 (m, 1H),1.34 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 1.30 (d, J = 6.6Hz, 1H), 1.24-1.21 (m, 3H).
【0273】
実施例20. N-(3-エトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I73)
【0274】
【化62】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I73-2を黄色固体として得た(0.3g)。LCMS:405[M+H]
+。
【0275】
【0276】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I73を黄色固体として得た(0.091g)。LCMS:457[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 13.24 (s, 1H), 10.03 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.89-7.84 (m, 2H), 7.69-7.66 (m, 1H), 6.96 (s, 1H), 4.14-4.09 (q, 2H), 3.79-3.77 (m, 4H), 3.08-3.04 (m, 4H), 1.40 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0277】
実施例21. N-(3-シクロプロピル-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I74)
【0278】
【化64】
化合物20の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I74-2を黄色固体として得た(0.155g)。LC-MS:235[M+H]
+。
【0279】
【0280】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I74-3を黄色固体として得た(0.252g)。LCMS:431[M+H]+。
【0281】
化合物I1の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I74-3および(1H-インダゾール-6-イル)ボロン酸を使用して、化合物I74を黄色固体として得た(0.032g)。LCMS:469[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 13.23 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.86-7.83(m, 2H), 7.69-7.67 (m, 1H), 6.96 (s, 1H), 3.85 (s, 1H), 3.76 (m, 4H), 2.94 (m, 4H), 0.70-0.64 (m, 3H).
【0282】
実施例22. 6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-イソプロポキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I75)
【0283】
【化66】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I75-2を黄色固体として得た(0.180g)。LCMS:435[M+H]
+。
【0284】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I75-2および化合物Bを使用して、化合物I75を黄色固体として得た(0.060g)。LCMS:471[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 9.98 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.90-7.84 (m, 4H), 6.98 (m, 1H), 4.58-4.50(m, 1H), 3.89-3.78 (s, 4H), 2.99-3.07 (m, 4H), 1.41-1.30 (m, 7H).LCMS:471[M+H]+。
【0285】
実施例23. 6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I76)
【0286】
【化67】
DMSO(15mL)中の化合物I76-1(500mg、2.9mmol)の溶液に、化合物A(695mg、3.5mmol)およびK
2CO
3(0.84g、5.8mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で1.5時間撹拌した。反応物をH
2Oで希釈し、濾過し、水で洗浄し、濃縮して、化合物I76-2を黄色固体として得た(920mg)。LCMS:350[M+H]
+。
【0287】
【0288】
DCM(15mL)中の化合物I76-2(500mg、1.43mmol)の溶液に、TFA(10mL)を加えた。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、濃縮して、化合物I76-3を黄色固体として得た(326mg)。LCMS:250[M+H]+。
【0289】
【0290】
MeOH(15mL)中の化合物I76-3(300mg、1.2mmol)の溶液に、オキセタン-3-オン(175mg、2.4mmol)およびEt3N(10滴)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。NaBH3CN(151mg、2.4mmol)を加え、得られた混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMによって抽出した。組み合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH=50/1)によって精製し、化合物I76-4を黄色固体として得た(317mg)。LCMS:306[M+H]+。
【0291】
【0292】
化合物20の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I76-5を黄色固体として得た(0.256g)。LCMS:276[M+H]+。
【0293】
【0294】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I76-6を黄色固体として得た(0.328g)。LCMS:472[M+H]+。
【0295】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I76-6および化合物Cを使用して、化合物I76を黄色固体として得た(0.098g)。LCMS:509[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.29 (s, 1H), 9.90(s, 1H),8.87 (s, 1H), 8.11 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 7.76(d, J = 4.4 Hz, 2H), 8.10 (s, 1H), 7.89 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J =6.2 Hz, 1H), 7.63 (d, J =8.0 Hz, 2H), 7.43 (d, J =5.6 Hz, 1H), 6.8 (d, J =4.2 Hz, 1H), 6.50 (s, 1H), 4.71-4.50 (m, 6H), 4.28(s, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.76 (d, J = 2.8 Hz, 2H), 3.48 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 2.20-2.08 (m, 2H).
【0296】
実施例24. 6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I77)
【0297】
【化72】
化合物I76-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I77-2を黄色固体として得た(1.21g)。LCMS:404[M+H]
+。
【0298】
【0299】
化合物I76-3の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I77-3を黄色油として得た(0.91g)。LCMS:304[M+H]+。
【0300】
【0301】
化合物I76-4の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I77-4を黄色固体として得た(0.219g)。LCMS:360[M+H]+。
【0302】
【0303】
化合物20の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I77-5を黄色固体として得た(0.039g)。LCMS:330[M+H]+。
【0304】
【0305】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I77-6を黄色固体として得た(0.08g)。LCMS:527[M+H]+。
【0306】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I77-6および化合物Cを使用して、化合物I77を黄色固体として得た(0.098g)。LCMS:563[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.25 (s, 1H), 10.21 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.18-7.92 (m, 2H), 7.80-7.75 (m, 1H), 7.69-7.60 (m, 1H), 7.45-7.41 (m, 1H), 7.13-7.02 (m, H),6.50 (m, 1H), 4.58-4.50(m,4H), 4.40-4.36 (m, 1H), 3.89-3.67 (m, 3H), 3.69-3.65 (m, 1H), 3.20-3.10 (s, 1H), 2.41-2.30 (m, 3H).
【0307】
実施例25. N-(3-(ジフルオロメトキシ)-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I78)
【0308】
【化77】
CH
3CN(30mL)中の化合物I78-1(2g、13mmol)の溶液に、化合物KOH(3.6g、64mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、(ブロモジフルオロメチル)ホスホン酸ジエチルを加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcによって抽出した。組み合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィー(PE/EA=100/1)によって精製し、化合物I78-2を黄色油として得た(1.8g)。LCMS:208[M+H]
+。
【0309】
【0310】
化合物I76-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I78-3を黄色固体として得た(0.900g)。LCMS:386[M+H]+。
【0311】
【0312】
化合物I76-3の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I78-4を黄色固体として得た(0.700g)。LCMS:286[M+H]+。
【0313】
【0314】
化合物I76-4の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I78-5を黄色油として得た(0.560g)。LCMS:342[M+H]+。
【0315】
【0316】
化合物20の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I78-6を粗製化合物として得た(0.400g)。LCMS:312[M+H]+。
【0317】
【0318】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I78-7を黄色固体として得た(0.5g)。LCMS:508[M+H]+。
【0319】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I78-7および化合物Cを使用して、化合物I78を黄色固体として得た(0.098g)。LCMS:545[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.21 (s, 1H), 10.12 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.89 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.44 (t, J = 3.2 Hz, 1H), 7.30-6.93 (m, 2H), 6.48 (s, 1H), 4.80-4.68 (m, 3H), 4.61-4.50 (m, 3H), 4.33 (s, 1H), 3.88-3.83 (m, 1H), 3.78-3.71 (m, 1H), 3.57 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.15-3.10 (m, 1H), 2.28-2.22 (m, 1H), 2.16-2.11 (m, 1H).
【0320】
実施例26. N-(3-エトキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I79)
DMF(20mL)中の化合物I78-1(1g、6.4mmol)の溶液に、化合物ヨウ化エタン(2g、13mmol)およびK2CO3(1.8g、13mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。反応物をH2Oで希釈し、濾過し、水で洗浄し、濃縮して、化合物I79-2を黄色固体として得た(1.1g)。LCMS:186[M+H]+。
【0321】
【0322】
化合物I76-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I79-3を黄色固体として得た(0.560g)。LCMS:364[M+H]+。
【0323】
【0324】
化合物I76-3の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I79-4を黄色固体として得た(0.400g)。LCMS:264[M+H]+。
【0325】
【0326】
化合物I76-4の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I79-5を黄色油として得た(0.450g)。LCMS:320[M+H]+。
【0327】
【0328】
化合物20の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I79-6を粗製化合物として得た(0.350g)。LCMS:290[M+H]+。
【0329】
【0330】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I79-7を黄色固体として得た(0.39g)。LCMS:488[M+H]+。
【0331】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I79-7および化合物Cを使用して、化合物I79を黄色固体として得た(0.098g)。LCMS:523[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.31 (s, 1H), 9.87 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.78 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.65-7.62 (m, 2H), 7.44 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 6.8 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.81-4.73 (m, 3H), 4.60-4.58 (m, 3H), 4.29 (s, 1H), 4.13-4.08 (m, 2H), 3.86-3.77 (m, 2H), 3.55 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 3.11 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.24-2.11 (m, 2H), 1.40 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0332】
実施例27. N-(3-シクロプロポキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I80)
DMF(15mL)中の化合物I78-1(1g、6.4mmol)の溶液に、BnBr(1.31g、7.7mmol)およびK2CO3(1.77g、12.8mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応物をH2Oで希釈し、濾過し、水で洗浄し、濃縮して、化合物I80-2を黄色固体として得た(1.26mg)。LCMS:248[M+H]+。
【0333】
【0334】
化合物I76-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I80-3を黄色固体として得た(0.740g)。LCMS:426[M+H]+。
【0335】
【0336】
化合物I76-3の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I80-4を黄色固体として得た(0.322g)。LCMS:326[M+H]+。
【0337】
【0338】
化合物I76-4の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I80-5を黄色固体として得た(0.315g)。LCMS:382[M+H]+。
【0339】
【0340】
MeOH(10mL)中の化合物I80-5(300mg、0.79mmol)の溶液に、BoC2O(189mg、0.87mmol)および炭素担持パラジウムを加え、1bar水素雰囲気下、65℃で反応物を4時間撹拌した。得られた混合物をセライトを通じて濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗製化合物I80-6を黄色固体として提供した(226mg)。LCMS:362[M+H]+。
【0341】
【0342】
DMF(15mL)中の化合物I80-6(200mg、0.55mmol)の溶液に、ヨウ化シクロプロパン(98.2mg、0.66mmol)およびK2CO3(228g、1.65mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で1.5時間撹拌した。反応物をH2Oで希釈し、濾過し、水で洗浄し、濃縮して、化合物I80-7を黄色固体として得た(198mg)。LCMS:402[M+H]+。
【0343】
【0344】
DCM(5mL)中の化合物I80-7(190mg、0.47mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加えた。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、濃縮して、化合物I80-8を黄色固体として得た(106mg)。LCMS:302[M+H]+。
【0345】
【0346】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I80-9を黄色固体として得た(0.125g)。LCMS:498[M+H]+。
【0347】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I80-9および化合物Cを使用して、化合物I80を黄色固体として得た(0.019g)。LCMS:535[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.25 (s, 1H), 9.80 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.17 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 7.74(d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.60(d, J = 3.6Hz, 1H), 7.41 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.64(d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.46(s, 1H), 4.55-4.51 (m, 2H), 4.33-4.24 (m, 1H), 3.83 (d, J =4.2Hz,3H), 3.33-3.13(m, 4H), 2.88-2.67(m, 1H), 2.17 (d, J = 2.2Hz, 2H), 0.68-0.63(m, 4H).
【0348】
実施例28. 6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-イソプロポキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I81)
DMF(20mL)中の化合物I78-1(1g、6.37mmol)の溶液に、K2CO3(1.76g、12.73mmol)およびヨウ化プロパン(2.16g、12.73mmol)を加えた。混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物をH2Oで希釈し、濾過して、化合物I81-2を黄色固体として得た(1.13g)。LCMS:196[M+H]+。
【0349】
【0350】
化合物I76-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I81-3を黄色固体として得た(0.33g)。LCMS:378[M+H]+。
【0351】
【0352】
化合物I76-3の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I81-4を黄色油として得た(0.2475g)。LCMS:278[M+H]+。
【0353】
【0354】
化合物I76-4の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I81-5を黄色固体として得た(0.219g)。LCMS:334[M+H]+。
【0355】
【0356】
化合物20の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I81-6を黄色固体として得た(0.114g)。LCMS:304[M+H]+。
【0357】
【0358】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I81-7を黄色固体として得た(0.125g)。LCMS:501[M+H]+。
【0359】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I81-7および化合物Cを使用して、化合物I81を黄色固体として得た(0.120g)。LCMS:537[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.26 (s, 1H), 10.56 (s, 1H), 9.89 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.75-7.69 (m, 2H), 7.65-7.59 (m, 1H), 7.49-7.45 (m, 1H), 6.79-6.76 (m, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.79-4.50 (m, 7H),4.26 (m, 1H), 3.88-3.76 (m,2H), 3.50 (d, 1H), 3.11 (d, 1H), 2.20-2.13 (m, 2H), 1.41-1.30 (m, 6H).
【0360】
実施例29. 6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン(I82)
【0361】
【化100】
化合物I53-2の合成と同様の反応条件を使用して、化合物I82-2を黄色固体として得た(0.249g)。LCMS:442[M+H]
+。
【0362】
化合物I22の合成と同様の反応条件を使用し、化合物I82-2および化合物Cを使用して、化合物I82を黄色固体として得た(0.106g)。LCMS:479[M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.30 (s, 1H), 9.86 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.03 (d, J = 2.8 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 2.2Hz, 1H), 7.43 (d, J = 3.6Hz, 1H), 6.78(d, J = 4.6 Hz, 2H), 6.48(s, 2H), 4.81-4.51 (m, 6H),4.39 (s, 3H), 3.77-3.49 (m, 3H), 3.10 (d, J = 2.6Hz, 1H), 2.33-2.19(m, 2H).
【0363】
in vitro脾臓チロシンキナーゼ(SYK)阻害アッセイ
新規化合物の生物学的特性を、以下のin vitroアッセイ方法に基づいて調査する。
【0364】
SYKキナーゼアッセイ
SYKキナーゼに対する化合物の潜在的阻害性効果を評価するため、均一時間分解蛍光(HTRF)アッセイを実行した。HTRF KinEASE-TKキット(Cisbio)を使用した。このステップ中にキナーゼが基質をリン酸化し、得られる蛍光シグナルはリン酸化レベルに比例する。アッセイは、次のステップにおいて実行した。まず、試験化合物をDMSO中に、1:3に順次希釈した。1xキナーゼバッファは、1体積の5x酵素バッファと、4体積の蒸留水、5mM MgCl2、1mM MnCl2および1mM DTTとを含有していた。アッセイは、384ウェルプレート(784075、Greiner)において会合させ、ここで、10nlの化合物溶液を各ウェルに加え、プレートを1000gにおいて1分遠心分離した。次いで、5μlの1xキナーゼバッファ中2x SYKを各ウェルに加えた。プレートを1000gにおいて30秒遠心分離し、次いで、室温で10分インキュベートした。5μlの予備混合された1xキナーゼバッファ中の2x TK-基質-ビオチンとATPとの混合物をアッセイプレートに加えることによって、反応を開始した。プレートを1000gにおいて30秒遠心分離し、室温で30分インキュベートした。5μlのHTRF検出バッファ中の4x Sa-XL 665をアッセイプレートの各ウェルに加えることによって、リン酸化を検出した。プレートは、1000gにおいて30秒遠心分離したプレートであり、次いで、室温で1時間インキュベートした。最後に、Envision 2104プレートリーダー(PerkinElmer)においてプレートを読み取り、615nm(クリプテート)および665nm(XL665)における蛍光シグナルを測定した。
【0365】
比(665/615nm)を各ウェルについて計算した。阻害率を次の通りに計算した。
【0366】
【0367】
GraphPad 6.0を用いて、%阻害値と化合物濃度のlogとを非線形回帰(投与量応答-変数勾配)に当てはめることによって、IC50を計算した。結果を表1にまとめた。
【0368】
Ba/F3-TEL-SYKセルベースアッセイ
化合物を試験して、SYK依存Ba/F3細胞増殖を選択的に阻害する能力を評価した。CellTiter-Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assayを使用し、代謝活性細胞の指標として、存在するATPの量に基づく、培養物中の生存細胞の数を決定した。アッセイは、次のステップにおいて実行した。まず、試験化合物をDMSOに溶解させて、ストック溶液を作製した。次いで、ストック(10mM)を様々な濃度:2000、666.67、222.22、74.07、24.69、8.23、2.743、0.941、0.305および0.102μMに希釈した。0.2μlの希釈された化合物のアリコートを、384ウェルアッセイプレートに加えた。第2に、800個のBa/F3-TEL-SYK細胞を有する40μlの細胞懸濁液を各ウェルに加え、プレートを37℃、5%CO2で72時間インキュベートした。次いで、20μlのCell Titer-Glo Reagentを細胞培養プレートの各ウェルに加えた。オービタルシェーカー上で内容物を2分混合して細胞を溶解させ、プレートを室温で30分静置した。最後に、Envision 2104プレートリーダー(PerkinElmer)を使用して発光値を得て、ハイコントロールおよびローコントロールとして、DMSOおよび参照(GS-9973、1μM)の平均データおよび標準偏差(SD)を計算した。IC50値を決定するため、非線形回帰式を使用してデータを当てはめる。結果を表1に提示した。
【0369】
【0370】
本発明による式(I)の化合物の生物学的特性に基づいて、化合物のいくつかは、SYKに対する良好な阻害効果を呈し、がん、アレルギー性障害、自己免疫疾患および炎症性疾患の処置に好適である。
【0371】
in vivo薬物動態分析
これは、静脈内および経口投与を用いた、ICRマウスにおける単回投与量研究(オス、n=9/投与)である。血漿中の化合物濃度を測定し、WinNonLin 6.4によって、薬物動態(PK)分析について計算した。
【0372】
【0373】
いくつかの化合物は、薬学的に許容される特性と、所望のPK特性、例えば高い生体適
合性(F%)との両方を有する。
[付記]
[付記1]
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体であって、
【化101】
式中、
XはCR
1
またはNであり、YはCR
2
またはNであり、XおよびYの少なくとも1つはNであり、R
1
はHであり、R
2
はHであり、
R
3
は、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルは、カルボキシル、アミノ、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニル、C
3~8
シクロアルキル、-C(O)-NHR
5
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R
5
は、水素、ベンゾイルオキシ、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニルからなる群から独立して選択され、
R
4
は、フェニル、ピリジニル、ベンゾジオキソリルであり、フェニル、ピリジニル、ベンゾジオキソリルは、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
3~8
シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【化102】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシは、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルは、C
1~6
アルキル、C
3~8
シクロアルキル、C
2~6
のオキサシクロアルキル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【化103】
は、C
1~6
アルキル、C
2~6
のオキサシクロアルキルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nは1または2である、
化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、立体異性体の混合物、もしくは互変異性体。
[付記2]
XがNであり、YがCR
2
であり、R
2
がHであり、
R
3
が、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルが、カルボキシル、アミノ、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニル、C
3~8
シクロアルキル、-C(O)-NHR
5
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R
5
が、水素、ベンゾイルオキシ、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニルからなる群から独立して選択される、
付記1に記載の化合物。
[付記3]
XがNであり、YがCR
2
であり、R
2
がHであり、
R
3
が、インダゾリル、インドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、インダゾリル、インドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシからなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよい、
付記1に記載の化合物。
[付記4]
XがNであり、YがCR
2
であり、R
2
がHであり、
R
3
が、フェニル、ピラジニルであり、フェニル、ピラジニルが、カルボキシル、アミノ、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、-C(O)-NHR
5
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R
5
が、水素、ベンゾイルオキシ、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニルからなる群から独立して選択される、
付記1に記載の化合物。
[付記5]
R
4
が、フェニル、ピリジニルであり、フェニル、ピリジニルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
3~8
シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【化104】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシが、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルが、C
1~6
アルキル、C
3~8
シクロアルキル、オキセタニル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【化105】
が、C
1~6
アルキル、オキセタニルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nが1または2である、
付記2に記載の化合物。
[付記6]
R
4
がベンゾジオキソリルであり、ベンゾジオキソリルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシからなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシが、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよい、
付記2に記載の化合物。
[付記7]
R
4
が、フェニル、ピリジニルであり、フェニル、ピリジニルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
3~8
シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【化106】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシが、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルが、C
1~6
アルキル、C
3~8
シクロアルキル、オキセタニル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【化107】
が、C
1~6
アルキル、オキセタニルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nが1または2である、
付記3に記載の化合物。
[付記8]
R
4
がベンゾジオキソリルであり、ベンゾジオキソリルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシからなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシが、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよい、
付記3に記載の化合物。
[付記9]
R
4
が、フェニル、ピリジニルであり、フェニル、ピリジニルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
3~8
シクロアルコキシ、ピペラジニル、
【化108】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシが、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルが、C
1~6
アルキル、C
3~8
シクロアルキル、オキセタニル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、
【化109】
が、C
1~6
アルキル、オキセタニルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されており、nが1または2である、
付記4に記載の化合物。
[付記10]
R
4
がベンゾジオキソリルであり、ベンゾジオキソリルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシからなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシが、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよい、
付記4に記載の化合物。
[付記11]
XがCR
1
であり、YがNであり、R
1
がHであり、
R
3
が、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、フェニル、ピラジニル、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルが、カルボキシル、アミノ、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニル、C
3~8
シクロアルキル、-C(O)-NHR
5
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R
5
が、水素、ベンゾイルオキシ、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニルからなる群から独立して選択される、
付記1に記載の化合物。
[付記12]
XがCR
1
であり、YがNであり、R
1
がHであり、
R
3
が、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルであり、ピリジニル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン-イル、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン-イルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニル、C
3~8
シクロアルキル、-C(O)-NHR
5
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、R
5
が、水素、ベンゾイルオキシ、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニル、C
2~6
アルキニルからなる群から独立して選択され、
R
4
が、フェニル、ピリジニルであり、フェニル、ピリジニルが、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、ピペラジニル、
【化110】
からなる群から独立して選択される、0、1、2または3つの置換基によって任意選択で置換されていてもよく、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシが、0、1、2または3つのハロによって任意選択で置換されていてもよく、ピペラジニルが、C
1~6
アルキル、C
3~8
シクロアルキル、オキセタニル、エチルスルホニル、メチルスルホニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルからなる群から独立して選択される、1または2つの置換基によって任意選択で置換されていてもよい、
付記1に記載の化合物。
[付記13]
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3,4,5-トリメトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
3-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド、
4-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド、
4-(3-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)ベンズアミド)安息香酸、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
2,2-ジメチル-7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
2,2-ジメチル-7-(8-((4-モルホリノフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3,4,5-トリメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
2,2-ジメチル-7-(8-((3,4,5-トリメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3,4-ジメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((3,4-ジメトキシフェニル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
7-(8-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-6-イル)-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、N-(3-(ジフルオロメトキシ)-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
1-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)-4-メチルピペリジン-4-オール、
1-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)フェニル)-4-メチルピペリジン-4-オール、
4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)チオモルホリン 1,1-ジオキシド、
4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)フェニル)チオモルホリン 1,1-ジオキシド、
N-(3-フルオロ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-クロロ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メチル-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(6-モルホリノピリジン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(3-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(3-メチル-1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(3-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(3-メチル-1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(4-(エチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(4-(エチルスルホニル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
2-(4-(4-((6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-イル)アミノ)-2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オール、
N-(4-(4-エチルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(4-シクロプロピルピペラジン-1-イル)-3-メトキシフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(6-アミノピラジン-2-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(3H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(4-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(3-メトキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-5-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-5-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-((1S,4R)-5-イソプロピル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-エトキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-シクロプロポキシ-4-モルホリノフェニル)-6-(1H-インダゾール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(3-イソプロポキシ-4-モルホリノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-メトキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-(ジフルオロメトキシ)-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-エトキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
N-(3-シクロプロポキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-6-(1H-インドール-6-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(3-イソプロポキシ-4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン、
6-(1H-インドール-6-イル)-N-(4-(5-(オキセタン-3-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)フェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-8-アミン
からなる群から選択される、付記1に記載の化合物。
[付記14]
付記1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステルと、少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物。
[付記15]
がん、炎症性障害、アレルギー性障害、自己免疫疾患から選択される疾患または状態を処置するための医薬品の製造のための、付記1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステルの使用。
[付記16]
疾患または状態が、リンパ腫、多発性骨髄腫または白血病である、付記15に記載の使用。
[付記17]
疾患または状態が、ALL、AML、CLL、SLL、MDS、MPD、CML、MM、NHL、MCL、濾胞性リンパ腫、WM、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、DLBCL、膵臓がん、膀胱がん、大腸がん、乳がん、前立腺がん、腎臓がん、肝細胞がん、肺がん、卵巣がん、子宮頸がん、胃がん、食道がん、頭頸部がん、黒色腫、神経内分泌がん、中枢神経系がん、脳腫瘍、骨肉腫、軟部組織肉腫、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、結腸がん、SLE、重症性筋無力症、RA、急性散在性脳脊髄炎、特発性血小板減少性紫斑病、MS、シェーグレン症候群、自己免疫性溶血性貧血、喘息、ループス、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、皮膚筋炎である、付記15に記載の使用。
[付記18]
疾患または状態が、動脈血栓症および血栓炎症である、付記15に記載の使用。
[付記19]
疾患または状態が血液学的悪性疾患である、付記15に記載の使用。
[付記20]
ヒトにおける、炎症性障害、アレルギー性障害、自己免疫疾患またはがんから選択される疾患または状態を処置するための方法であって、治療有効量の付記1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、患者に投与することを含む、方法。
[付記21]
疾患または状態が、リンパ腫、多発性骨髄腫または白血病である、付記20に記載の方法。
[付記22]
疾患または状態が、ALL、AML、CLL、SLL、MDS、MPD、CML、MM、NHL、MCL、濾胞性リンパ腫、WM、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、DLBCL、膵臓がん、膀胱がん、大腸がん、乳がん、前立腺がん、腎臓がん、肝細胞がん、肺がん、卵巣がん、子宮頸がん、胃がん、食道がん、頭頸部がん、黒色腫、神経内分泌がん、CNSがん、脳腫瘍、骨肉腫、軟部組織肉腫、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、結腸がん、SLE、重症性筋無力症、RA、急性散在性脳脊髄炎、特発性血小板減少性紫斑病、MS、シェーグレン症候群、自己免疫性溶血性貧血、喘息、ループス、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、皮膚筋炎である、付記20に記載の方法。
[付記23]
疾患または状態が、動脈血栓症および血栓炎症である、付記20に記載の方法。
[付記24]
疾患または状態が血液学的悪性疾患である、付記20に記載の方法。