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特許7535735生産データ作成装置および生産データ作成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】生産データ作成装置および生産データ作成方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/00 20060101AFI20240809BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
H05K13/00 Z
G05B19/418 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021508780
(86)(22)【出願日】2020-01-06
(86)【国際出願番号】 JP2020000080
(87)【国際公開番号】W WO2020194979
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2022-11-07
(31)【優先権主張番号】P 2019062145
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】志垣 栄滋
(72)【発明者】
【氏名】清水 太一
(72)【発明者】
【氏名】横井 敬明
(72)【発明者】
【氏名】山崎 琢也
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/017276(WO,A1)
【文献】特開2009-105217(JP,A)
【文献】特開2019-004129(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00-13/08
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に表示された複数の用途の中からひとつの用途の入力を受け付ける入力部と、
入力された前記用途に基づき、部品実装装置が基板に部品を実装するために用いられる部品データに関連付けられる動作パラメータを設定する設定部と、
を備え、
前記複数の用途は、車載機器基板、家電機器基板、通信機器基板、電子機器基板、試作基板のうちの少なくとも2つを含み、
前記入力部は、前記部品の形状情報の入力をさらに受け付け、
前記設定部は、少なくとも前記部品の前記形状情報と、前記用途と、前記動作パラメータとを対応付けたルールテーブルから、入力された前記部品の前記形状情報と、入力された前記用途とに対応する動作パラメータとを設定する、生産データ作成装置。
【請求項2】
前記動作パラメータには、前記部品を吸着するノズルに関するノズルパラメータ、前記ノズルで吸着する際の吸着に関する吸着パラメータ、前記部品の形状を認識するための認識パラメータ、前記部品を実装するための実装パラメータの少なくとも一つを含む、
請求項1に記載の生産データ作成装置。
【請求項3】
画面に表示された複数の用途の中からひとつの用途の入力を受け付ける入力部と、
入力された前記用途に基づき、部品実装装置が基板に部品を実装するために用いられる部品データに関連付けられる動作パラメータを設定する設定部と、
を備え、
前記複数の用途は、車載機器基板、家電機器基板、通信機器基板、電子機器基板、試作基板のうちの少なくとも2つを含み、
前記入力部は、前記部品の形状情報の入力をさらに受け付け、
前記設定部は、少なくとも前記部品の前記形状情報と、前記用途と、前記動作パラメータとを対応付けた学習モデルから、入力された前記部品の前記形状情報と、入力された前記用途とに対応する動作パラメータを設定する、生産データ作成装置。
【請求項4】
画面に表示された複数の用途の中からひとつの用途の入力を受け付け、
入力された前記用途に基づき、部品実装装置が基板に部品を実装するために用いられる部品データに関連付けられる動作パラメータを設定することを備え、
前記複数の用途には、車載機器基板、家電機器基板、通信機器基板、電子機器基板、試作基板のうちの少なくとも2つを含み、
前記部品の形状情報の入力をさらに受け付け、
少なくとも前記部品の前記形状情報と、前記用途と、前記動作パラメータとを対応付けたルールテーブルから、入力された前記部品の前記形状情報と、入力された前記用途とに対応する動作パラメータを設定することをさらに備える、生産データ作成方法。
【請求項5】
前記動作パラメータには、前記部品を吸着するノズルに関するノズルパラメータ、前記ノズルで吸着する際の吸着に関する吸着パラメータ、前記部品の形状を認識するための認識パラメータ、前記部品を実装するための実装パラメータの少なくとも一つを含む、
請求項に記載の生産データ作成方法。
【請求項6】
画面に表示された複数の用途の中からひとつの用途の入力を受け付け、
入力された前記用途に基づき、部品実装装置が基板に部品を実装するために用いられる部品データに関連付けられる動作パラメータを設定することを備え、
前記複数の用途には、車載機器基板、家電機器基板、通信機器基板、電子機器基板、試作基板のうちの少なくとも2つを含み、
前記部品の形状情報の入力をさらに受け付け、
少なくとも前記部品の前記形状情報と、前記用途と、前記動作パラメータとを対応付けた学習モデルから、入力された前記部品の前記形状情報と、入力された前記用途とに対応する動作パラメータを設定することをさらに備える、
生産データ作成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、部品実装装置が基板に部品を実装するための生産データを作成する生産データ作成装置および生産データ作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板に部品を実装する部品実装装置は、ノズルの部品吸着に関するパラメータ、部品の形状認識に関するパラメータ、部品の基板装着に関するパラメータなどの多数のパラメータを含む動作パラメータに基づいて、部品実装動作が制御されている。この動作パラメータは、部品毎に適切な値を設定する必要がある。特許文献1には、入力された部品の質量と、部品を吸着するノズルの吸着穴の面積との比に基づいて、ヘッドの適切な動作加速度などのパラメータを算出することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-156200号公報
【発明の概要】
【0004】
本開示の生産データ作成装置は、入力部と、設定部と、を有する。
【0005】
入力部は、画面に表示された複数の用途の中からひとつの用途の入力を受け付ける。
【0006】
設定部は、入力された用途に基づき、部品実装装置が基板に部品を実装するための動作パラメータを設定する。
【0007】
本開示の生産データ作成方法は、
画面に表示された複数の用途の中からひとつの用途の入力を受け付け、
入力された用途に基づき、部品実装装置が基板に部品を実装するための動作パラメータを設定する。
【0008】
本開示の他の態様の生産データ作成装置は、入力部と、設定部と、を有する。
【0009】
入力部は、少なくとも品質と生産性に基づく入力パラメータの入力を受け付ける。
【0010】
設定部は、入力された入力パラメータに基づき、部品実装装置が基板に部品を実装するための動作パラメータを設定する。
【0011】
本開示の他の態様の生産データ作成方法は、
少なくとも品質と生産性に基づく入力パラメータの入力を受け付け、
入力された入力パラメータに基づき、部品実装装置が基板に部品を実装するための動作パラメータを設定する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施の形態の部品実装システムの構成説明図である。
図2図2は、実施の形態の管理コンピュータ(生産データ作成装置)の処理系の構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施の形態の部品実装システムにおいて用いられる生産データの構成説明図である。
図4図4は、実施の形態の部品実装システムにおいて用いられる部品データの構成説明図である。
図5図5は、実施の形態の管理コンピュータ(生産データ作成装置)における用途選択画面の例を示す図である。
図6図6は、実施の形態の管理コンピュータ(生産データ作成装置)における部品形状入力画面の例を示す図である。
図7図7は、実施の形態の第1の生産データ作成方法のフロー図である。
図8図8は、実施の形態の管理コンピュータ(生産データ作成装置)における入力パラメータ入力画面の例を示す図である。
図9図9は、実施の形態の第2の生産データ作成方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
同じ部品を実装する場合であっても、生産機種が品質重視の車載機器基板か、生産性重視の通信機器基板かによって、最適な部品実装動作が異なる。そのため、基板の用途に応じてそれぞれ最適な動作パラメータを用意することが望まれている。しかしながら、特許文献1を含む従来技術では、基板の用途を考慮した動作パラメータを自動生成することができず、部品毎に算出された一組の動作パラメータを基に、作業者が経験に基づいて動作パラメータを変更しており、作成する作業者によって動作パラメータの出来にばらつきがある。
【0014】
本開示の一実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1を参照して、部品実装システム1の構成について説明する。部品実装システム1は基板に部品を実装して実装基板を生産する機能を有している。本実施の形態では、複数(ここでは3本)の部品実装ライン4が、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3に接続された構成となっている。部品実装ライン4における作業は管理コンピュータ3によって管理される。なお、部品実装ライン4は3本に限定されることはなく、1本、2本、または5本以上であってよい。
【0015】
管理コンピュータ3は、部品実装ライン4が備える生産設備(部品実装装置M4,M5)の稼働に必要なデータを、生産設備に送信する機能を有している。また、生産設備から、生産設備の稼動状況、作業履歴などのデータが、管理コンピュータ3に送信される。なお、部品実装システム1は、部品実装ライン4毎にライン管理用のコンピュータを備え、ライン管理用のコンピュータを介して管理コンピュータ3と生産設備がデータを送受信するようにしてもよい。また、管理コンピュータ3は、部品実装ライン4の生産設備で使用される動作パラメータ、部品データ、生産データなどを作成する機能を有している。
【0016】
図1において、部品実装ライン4は、基板供給装置M1、基板受渡装置M2、半田印刷装置M3、部品実装装置M4,M5、リフロー装置M6および基板回収装置M7を連結した構成となっている。基板供給装置M1によって供給された基板は基板受渡装置M2を介して半田印刷装置M3に搬入される。半田印刷装置M3において、基板に部品接合用の半田をスクリーン印刷する半田印刷作業が行われる。
【0017】
半田印刷後の基板は部品実装装置M4,M5に順次受け渡される。部品実装装置M4,M5において、半田印刷後の基板に対して部品を実装する部品実装作業が実行される。部品実装装置M4,M5は、フィーダが供給する部品を実装ヘッドが有するノズルで真空吸着によって取り出し、部品認識カメラでノズルが保持する部品の状態を撮像し、基板の実装位置に指定された実装角度で実装する。部品実装装置M4,M5は、複数のセンサを備えており、ノズルが部品を吸着する吸着動作、部品認識カメラが取り出された部品を撮像して認識する部品認識などの部品実装作業における作業ミスや動作エラーなどが監視されている。
【0018】
部品実装後の基板はリフロー装置M6に搬入される。リフロー装置M6において、所定の加熱プロファイルに従って、基板が加熱されることにより、部品接合用の半田が溶融固化する。これにより部品が基板に半田接合されて基板に部品を実装した実装基板が完成し、基板回収装置M7に回収される。
【0019】
次に図2を参照して、管理コンピュータ3の処理系の構成について説明する。ここでは、管理コンピュータ3が備える複数の機能のち、部品実装装置M4,M5による部品実装作業に用いられる動作パラメータ、部品データ、生産データを作成する機能に関する構成について説明する。管理コンピュータ3は、処理部10、記憶装置である生産情報記憶部15、生産履歴記憶部21、入力部23、表示部24、通信部25を備えている。
【0020】
処理部10はCPU(Central Processing Unit)などのデータ処理装置であり、内部処理部として入力処理部11、第1設定部12、第2設定部13、実績取得部14を備えている。なお、管理コンピュータ3は、ひとつのコンピュータで構成する必要はなく、複数のデバイスで構成してもよい。例えば、記憶装置、処理部の全てもしくは一部をサーバを介してクラウドに備えてもよい。また、処理部10は、第1設定部12と第2設定部13は両方備えている必要はなく、どちらか一方のみを備えていてもよい。
【0021】
入力部23は、キーボード、タッチパネル、マウスなどの入力装置であり、操作コマンドやデータ入力時などに用いられる。表示部24は液晶パネルなどの表示装置であり、記憶部が記憶する各種データを表示する他、入力部23による操作のための操作画面、入力画面などの各種情報を表示する。通信部25は、通信インターフェースであり、通信ネットワーク2を介して部品実装ライン4を構成する生産設備(部品実装装置M4,M5)との間でデータの送受信を行う。
【0022】
図2において、生産情報記憶部15には、生産データライブラリ16、部品ライブラリ17、動作パラメータライブラリ18、ルールテーブル19、学習モデル20などが記憶されている。生産データライブラリ16には、部品実装装置M4,M5による実装基板の生産で使用される生産データが、実装基板の生産機種名毎に記憶されている。
【0023】
ここで図3を参照して、生産データライブラリ16に含まれる生産データ30の例について説明する。生産データライブラリ16に含まれる複数の生産データ30には、それぞれ、1つの生産機種名の実装基板を生産するために必要なデータが規定されている。すなわち生産データ30には、生産機種名の実装基板に実装される部品の「部品名」31、部品を部品ライブラリ17の部品データと関連付けるための部品コード32、部品の実装基板における実装位置および実装角度をそれぞれ示す「実装座標」33および「実装角度」34が、実装対象の各部品について規定されている。
【0024】
さらに生産データ30には、実装基板の生産に使用される設備側の条件、すなわち部品実装装置M4,M5における設定状態などを示す設備条件データ35が、部品名毎に規定されている。なお、ここに示す例では、通信ネットワーク2により提供される生産データ30に設備条件データ35を含めた構成となっている。しかし、設備条件データ35のみを別ファイルの形で提供する形態であってもよい。
【0025】
設備条件データ35として、部品実装装置M4,M5に関する以下のデータが規定されている。具体的には、部品が供給される位置を示す「供給位置」36、部品供給に使用されるフィーダを示す「フィーダ」37、部品を実装する部品実装作業を行う実装ヘッドを示す「実装ヘッド」38、部品の保持に使用されるノズルを示す「ノズル」39などが規定されている。
【0026】
図2において、部品ライブラリ17には、部品の種類と、部品実装装置M4,M5において部品を実装する各種の作業を精細に制御するための動作パラメータを関連付けた複数の部品データが記憶されている。部品データは、部品コード32によって生産データ30に関連付けられている。すなわち、部品ライブラリ17には、同じ部品名の部品であっても、生産される実装基板の生産機種名の実装位置に対応した異なる部品データが記憶されている。なお、生産機種名や実装位置が異なっても動作パラメータが同一である場合は、共通の部品データが使用される。
【0027】
ここで図4を参照して、部品ライブラリ17に含まれる部品データ40の例について説明する。部品データ40は、部品コード32によって、生産データ30に関連付けされる。
【0028】
部品データ40は、形状図42、サイズデータ43、部品パラメータ44、動作パラメータ47より構成される。各項目の空欄部分には、画像、数値および、用語等が入力されている。なお、ここで用いる「数値」とは数値データには限定されず、有り/無し、安価/高価、高速/中速/低速・・など、定量・定性的に表された選択肢の選択結果なども含む。形状図42は対象となる部品の外形を図示する。サイズデータ43は、部品のサイズ情報、すなわち、外形寸法、リード数、リードピッチ、リード長さ、リード幅、部品高さなどを数値データで示す。
【0029】
部品パラメータ44は部品についての属性情報であり、部品自体に関する情報である部品情報45および部品をフィーダにより供給するためのキャリアテープに関する情報であるテープ情報46を含んでいる。部品情報45では、部品の極性、極性マーク、マーク位置、部品種別、形状種別、および価格情報が示されている。テープ情報46には、キャリアテープのテープ素材、キャリアテープの幅寸法を示すテープ幅、テープ送りピッチを示す送り間隔、キャリアテープを画像認識の対象とする際の特性と関連した情報である色・材質情報が含まれている。
【0030】
動作パラメータ47は、部品を部品実装装置M4,M5による部品実装作業の対象とする際の動作態様を規定するマシンパラメータである。ここに示す例では、部品実装装置M4,M5の種類を示す機種47a、使用されるノズルの種類を示すノズル設定47bが含まれている。さらに、動作パラメータ47には、スピードパラメータ47c、認識47d、ギャップ47e、吸着47f、装着47gなどが含まれている。
【0031】
スピードパラメータ47cには、ノズルによって部品を吸着する際の吸着速度、実装ヘッドによって部品を移送する際の実装速度、フィーダによってキャリアテープを送る際のテープ送り速度が含まれている。本実施の形態では、吸着速度、実装速度、テープ送り速度は、最高速度に対する割合を100%から20%の間で設定できる。認識47dは部品認識の態様を規定するパラメータであり、使用される部品認識カメラの種類を示すカメラ種別、撮像時の照明形態を示す照明モード、撮像時のノズルの移動速度である認識速度が含まれている。認識速度は、高速、中速、および低速のうちから設定できる。なお、速度に関するパラメータは、数値(1~100%)であっても、選択肢(高速、中速、低速等)であってもよい。
【0032】
ギャップ47eには、ノズルによって部品を吸着する際の吸着ギャップ、保持した部品を基板に搭載する際の実装ギャップが含まれる。吸着47fは、ノズルによる部品の吸着時のオフセット量を示す吸着位置オフセットや、吸着角度を規定する。装着47gは、ノズルに保持した部品を基板に装着する際の押圧荷重を規定する。
【0033】
このように、動作パラメータ47には、部品を吸着するノズルに関するノズルパラメータ(ノズル設定47b)、ノズルで吸着する際の吸着に関する吸着パラメータ(吸着速度、吸着ギャップ、吸着47f)、部品の形状を認識するための認識パラメータ(認識47d)、部品を実装するための実装パラメータ(実装速度、実装ギャップ、装着47g)などが含まれている。なお図4の部品データ40に示される部品パラメータ44、動作パラメータ47は該当する項目の例示であり、ここに示す項目以外にも各種のパラメータが必要に応じて設定される。
【0034】
例えば、部品吸着時にノズルが部品に接触する時間である吸着保持時間、基板に部品を装着する時に基板に部品を接触させる時間である実装保持時間、認識カメラで部品を認識する回数である部品認識回数、部品を吸着したかどうかのチェックを行うかどうかの吸着チェックON/OFF、部品厚みの計測を行う際の許容値を設定する厚みばらつき許容値、部品の吸着状態の検出を行うかどうかの部品吸着状態検出ON/OFF、部品を同時に吸着もしくは実装するかどうかの部品同時吸着・実装ON/OFF、部品の吸着位置を自動で設定するかどうかの部品吸着位置自動学習ON/OFF、部品の吸着に失敗した際に再度吸着をおこなう部品吸着リトライ回数、部品の認識ができなかった場合に再度認識をおこなう認識リトライ回数等がパラメータとして挙げられる。
【0035】
図2において、動作パラメータライブラリ18には、部品データ40の動作パラメータ47として設定される複数のパラメータの集合である動作パラメータセットが複数記憶されている。動作パラメータセットには、部品の種類や実装基板の生産機種に依存せずに汎用的に使用可能な推奨パラメータセット、実装基板の用途などに対応する複数の動作パラメータセットが予め記憶されている。実装基板の用途としては、品質重視の車載機器基板、品質と生産性のバランスが取れた家電機器基板、生産性重視の通信機器基板、コスト重視の電子機器基板、動作確認が目的の試作基板などが設定されている。
【0036】
生産履歴記憶部21には、生産履歴情報22などが記憶されている。生産履歴情報22には、実績取得部14によって取得された、部品実装装置M4,M5(生産設備)の作業履歴、ノズルがフィーダから部品を取り出す吸着動作の成功率を示す吸着率、取り出された部品を部品認識カメラによって撮像して認識する部品認識の成功率を示す認識率、供給された部品のうち作業ミスや動作エラーなどによって廃棄された部品の割合を示す欠損率などの実績値が記憶されている。
【0037】
図2において、入力処理部11は、動作パラメータ47を設定するための各種情報を入力部23より入力するための各種の入力画面を表示部24に表示させる。ここで、図5を参照して、入力処理部11が表示部24に表示させた用途選択画面50について説明する。用途選択画面50には、「部品名」入力枠51、「用途」選択枠52、「決定」ボタン53が表示されている。「部品名」入力枠51には、入力部23により部品名(「M8064」)が入力される。「用途」選択枠52には、生産する実装基板の用途の選択肢として「車載機器基板」「家電機器基板」「通信機器基板」「電子機器基板」「試作基板」が表示されており、表示されているラジオボタン52aを入力部23により選択することで、用途が選択される。
【0038】
ここでは、「家電機器基板」が選択されている。「決定」ボタン53が操作されると、用途選択画面50に入力された生産機種名と選択された用途が入力される。このように、入力部23は、複数の用途を選択肢として画面に表示された中からひとつの用途の入力を受け付ける。複数の用途には、車載機器基板、家電機器基板、通信機器基板、電子機器基板、試作基板が含まれている。なお、上記複数の用途を特定する用語であれば、車載機器基板、家電機器基板、通信機器基板、電子機器基板、試作基板という用語に限定されず、その他の用語、記号、イラスト等でもよい。
【0039】
次に、図6を参照して、入力処理部11が表示部24に表示させた部品形状入力画面54について説明する。部品形状入力画面54は、部品データ40のサイズデータ43を入力するための画面表示である。部品形状入力画面54には、「部品名」入力枠55、「部品形状」入力枠56、「決定」ボタン57が表示されている。「部品名」入力枠55には、入力部23により実装基板に実装される部品名(「M8064」)が入力される。
【0040】
「部品形状」入力枠56は、入力部23によりサイズデータ43である外形寸法、リード数、リードピッチ、リード長さ、リード幅、部品高さ、部品種別、形状種別などが入力される。「部品形状」入力枠56は、スクロールバー56aによって上下にスクロールする。「決定」ボタン57が操作されると、部品形状入力画面54に入力された部品名と部品の形状情報(サイズデータ43)が入力される。このように、入力部23は、部品の形状情報の入力を受け付ける。
【0041】
図2において、第1設定部12は、生産情報記憶部15に記憶されたルールテーブル19または学習モデル20に基づいて、入力部23により入力された部品の形状情報と実装基板の用途に対応する動作パラメータ47を設定する。ルールテーブル19は、部品の形状情報(サイズデータ43)と実装基板の用途と動作パラメータ47などを対応付けており、動作パラメータライブラリ18の動作パラメータセットから部品の形状情報と実装基板の用途に対応する動作パラメータ47を設定させる。
【0042】
図5の用途選択画面50で入力された用途が家電機器基板で、図6の部品形状入力画面54で入力された部品名が「M8064」の部品の部品データ40を作成する場合、第1設定部12はルールテーブル19に従って、動作パラメータライブラリ18に記憶された家電機器基板用の動作パラメータセットから動作パラメータ47を設定する。例えば、動作パラメータ47である吸着ギャップの場合、第1設定部12は、入力された部品形状である部品高さを変数として、家電機器基板用の動作パラメータセットの吸着ギャップに対してルールテーブル19で指定された規則に従って演算したパラメータを設定する。
【0043】
図2において、学習モデル20は、部品の形状情報(サイズデータ43)と実装基板の用途と動作パラメータ47などを対応付けて学習された学習済みモデルである。学習モデル20は、実装基板の用途に対応する動作パラメータライブラリ18の動作パラメータセット、部品の形状情報、生産履歴情報22などから動作パラメータ47を推定する。
【0044】
例えば、部品名が「M8064」の部品の部品データ40を作成する場合、第1設定部12は学習モデル20に従って、家電機器基板用の動作パラメータセット、部品の形状情報、生産履歴情報22を変数として、吸着率が所定値より高く、かつ吸着速度が所定値より高くなる動作パラメータ47を設定させる。すなわち、第1設定部12は、学習モデル20から入力された部品の形状情報と実装基板の用途に対応する動作パラメータ47を設定する。第1設定部12によって作成された部品データ40は、部品ライブラリ17に記憶される。
【0045】
より具体的には、部品データ40が「M8064」の各用途に対するルールテーブル19または学習モデル20で設定された値を一部説明する。推奨パラメータセットのスピードパラメータ47cとして、吸着速度、実装速度、およびテープ送り速度が最高速度である100%が設定される。また、認識47dとして、認識速度は高速が設定される。次に車載機器基板用の動作パラメータセットで設定した動作パラメータ47について説明する。車載機器基板用では、推奨パラメータセットよりも精度の高い(品質性を重視した)生産が求められる。そのため、吸着速度、実装速度、およびテープ送り速度が60%に設定される。また、認識47dとして、認識速度は中速が設定される。
【0046】
次に家電機器基板の動作パラメータセットで設定した動作パラメータ47について説明する。家電機器基板用では、品質性と生産性をバランスよく重視した生産が求められる。そのため、吸着速度、実装速度、およびテープ送り速度が80%に設定される。また、認識47dとして、認識速度は中速が設定される。次に通信機器基板用では、推奨パラメータセットよりも生産性の高い(生産性を重視した)生産が求められる。そのため、吸着速度、実装速度、およびテープ送り速度が90%に設定される。また、認識47dとして、認識速度は高速が設定される。
【0047】
次に電子機器基板用では、通信機器基板用の動作パラメータセットで設定した動作パラメータ47よりもさらに高い生産性(生産性を高重視)が求められる。そのため、吸着速度、実装速度、およびテープ送り速度が100%に設定される。また、認識47dとして、認識速度は高速が設定される。次に試作基板用では、基板の作成が優先されるため、車載機器基板用よりも品質性の重視(品質性を高重視)が求められる。そのため、吸着速度、実装速度、およびテープ送り速度が40%に設定される。また、認識47dとして、認識速度は低速が設定される。なお、上述の動作パラメータは「M8064」における一例であり、部品によって、動作パラメータセット、ルールテーブル19、または学習モデル20により設定される値が異なる。
【0048】
なお、ルールテーブル19と学習モデル20には、入力された実装基板の用途と動作パラメータライブラリ18に含まれる実装基板の用途に対応する動作パラメータセットとを関連付ける情報の代わりに、実装基板の用途毎に動作パラメータライブラリ18に含まれる推奨パラメータセットの各パラメータに掛ける重み付けの情報を含んでいてもよい。その場合、第1設定部12は、入力された実装基板の用途に対応する重み付けの情報と推奨パラメータセットに基づいて、実装基板の用途に対応する動作パラメータセットを用いて、上述の処理を実行して動作パラメータ47を設定する。
【0049】
このように、管理コンピュータ3は、複数の用途を選択肢として画面に表示(用途選択画面50)された中からひとつの用途の入力を受け付ける入力部23と、入力された用途に基づき、部品実装装置M4,M5が基板に部品を実装するための動作パラメータ47を設定する第1設定部12と、を備える、生産データ作成装置である。これによって、基板の用途に応じて最適な動作パラメータ47を容易に設定できる。
【0050】
次に図7のフローに沿って、管理コンピュータ3(生産データ作成装置)における第1の生産データ作成方法について説明する。まず、入力部23を使用して、複数の用途を選択肢として画面に表示(用途選択画面50)された中からひとつの用途の入力が受け付けられる(ST1:用途選択工程)。次いで入力部23を使用して、画面表示(部品形状入力画面54)から部品の形状情報の入力が受け付けられる(ST2:部品形状入力工程)。
【0051】
次いで第1設定部12は、部品の形状情報と実装基板の用途と動作パラメータ47を対応付けたルールテーブル19から、入力された部品の形状情報と入力された用途に対応する動作パラメータ47を設定する(ST3:第1の動作パラメータ設定工程)。または、第1設定部12は、部品の形状情報と実装基板の用途と動作パラメータ47を対応付けた学習モデル20から、入力された部品の形状情報と入力された用途に対応する動作パラメータ47を設定する。
【0052】
次に本実施の形態の第2の実施例について説明する。第2の実施例は、入力された目標特性(入力パラメータ)に基づいて動作パラメータ47を設定するところが、選択された実装基板の用途に基づいて動作パラメータ47を設定する上述の実施例とは異なる。以下、上述の実施例と同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。まず、図8を参照して、入力処理部11が表示部24に表示させた入力パラメータ入力画面58について説明する。入力パラメータ入力画面58には、「生産機種名」入力枠59、「入力パラメータ」入力枠60、「決定」ボタン61が表示されている。「部品名」入力枠59には、入力部23により部品名(「M8064」)が入力される。
【0053】
「入力パラメータ」入力枠60には、入力パラメータである「品質」と「生産性」の比率を入力するためのスライダー60aが表示されており、入力部23によりスライダー60aを操作することで入力パラメータが入力される。ここでは、「品質」が75%、「生産性」が25%の位置がスライダー60aで指定されている。「決定」ボタン61が操作されると、入力パラメータ入力画面58に入力された生産機種名と入力パラメータの値が入力される。このように、入力部23は、少なくとも品質と生産性に基づく入力パラメータの入力を受け付ける。
【0054】
なお、入力パラメータは品質、生産性に限定されることはなく、例えば、実装精度、コストであってもよい。また、入力パラメータの数は2つに限定されず、1つまたは3つ以上であってもよい。入力パラメータの値も2つのパラメータの比率に限定されることはなく、それぞれのパラメータの絶対値であってもよい。
【0055】
図2において、第2設定部13は、生産情報記憶部15に記憶されたルールテーブル19または学習モデル20に基づいて、入力部23により入力された入力パラメータに基づき動作パラメータ47を設定する。ルールテーブル19は、部品の形状情報(サイズデータ43)と入力パラメータと動作パラメータ47などを対応付けており、動作パラメータライブラリ18の推奨パラメータセットから部品の形状情報と入力パラメータに対応する動作パラメータ47を推定するルールが指定されている。
【0056】
図8の入力パラメータ入力画面58で入力された入力パラメータ(品質75%、生産性25%)の部品名が「M8064」の部品の部品データ40を作成する場合、第2設定部13は品質に基づくルールテーブル19と生産性に基づくルールテーブル19に従って、動作パラメータライブラリ18に記憶された推奨パラメータセットから動作パラメータ47特定し、入力パラメータに応じて重み付け(加重平均)した動作パラメータ47を設定する。
【0057】
例えば、動作パラメータ47である実装速度の場合、第2設定部13は、入力された入力パラメータを変数として、推奨パラメータセットの実装速度に対してルールテーブル19で指定された重み付けの規則に従って演算したパラメータを設定する。この場合、生産機種は生産性より品質の方に重点が置かれているため、実装速度は推奨パラメータセットより遅い値が設定される。
【0058】
学習モデル20は、部品の形状情報(サイズデータ43)と入力パラメータと動作パラメータ47などを対応付けており、実装基板の用途に対応する動作パラメータライブラリ18の推奨パラメータセット、部品の形状情報、入力パラメータ、生産履歴情報22から動作パラメータ47を推定するモデルである。
【0059】
例えば、部品名が「M8064」の部品の部品データ40を作成する場合、第2設定部12は学習モデル20に従って、推奨パラメータセット、部品の形状情報、入力パラメータ、生産履歴情報22を変数として、実装荷重が所定値より小さく、かつ欠損率が所定値より小さくなる動作パラメータ47を設定する。すなわち、第2設定部13は、学習モデル20から入力された部品の形状情報と入力パラメータに対応する動作パラメータ47を設定する。第2設定部13によって作成された部品データ40は、部品ライブラリ17に記憶される。
【0060】
このように、第2の実施例の管理コンピュータ3は、画面表示(入力パラメータ入力画面58)から少なくとも品質と生産性に基づく入力パラメータの入力を受け付ける入力部23と、入力された入力パラメータに基づき、部品実装装置M4,M5が基板に部品を実装するための動作パラメータ47を設定する第2設定部13と、を備える、生産データ作成装置である。これによって、基板の目標特性に応じて最適な動作パラメータ47を容易に設定することができる。
【0061】
次に図9のフローに沿って、第2の実施例の管理コンピュータ3(生産データ作成装置)における第2の生産データ作成方法について説明する。以下、第1の生産データ作成方法と同じ工程には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。まず、入力部23を使用して、画面表示(入力パラメータ入力画面58)より少なくとも品質と生産性に基づく入力パラメータの入力が受け付けられる(ST11:入力パラメータ入力工程)。次いで部品形状入力工程(ST2)が実行される。
【0062】
次いで第2設定部13は、部品の形状情報と入力パラメータと動作パラメータ47を対応付けたルールテーブル19から、入力された部品の形状情報と入力された入力パラメータに対応する動作パラメータ47を設定する(ST12:第2の動作パラメータ設定工程)。または、第2設定部12は、部品の形状情報と入力パラメータと動作パラメータ47を対応付けた学習モデル20から、入力された部品の形状情報と入力された入力パラメータに対応する動作パラメータ47を設定する。
【0063】
以上、本実施の形態を基に本発明を説明した。これらの実施の形態、実施例に対する変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。機械学習では、例えば、入力情報に対してラベル(出力情報)が付与された教師データを用いて入力と出力との関係を学習する「教師あり学習」、ラベルのない入力のみからデータの構造を構築する「教師なし学習」、ラベルありとラベルなしのどちらも扱う「半教師あり学習」、状態の観測結果から選択した行動に対するフィードバックを得ることにより、最も多くのフィードバックを得ることができる行動を学習する「強化学習」等が挙げられる。
【0064】
また、機械学習の具体的な手法として、ニューラルネットワーク(多層のニューラルネットワークを用いた深層学習を含む)、遺伝的プログラミング、決定木、ベイジアン・ネットワーク、サポート・ベクター・マシン(SVM)等が存在する。学習部は、機械学習によって生成されたより最適な特徴情報を、学習モデル20に記憶される動作パラメータ47の各種設定値に適用する。つまり、特徴情報は、動作パラメータ47の各種設定値を示す。また、上述した実施の形態では、ラベルとして生産に使用された動作パラメータ47の各種設定値が用いられる。
【0065】
また、上述した実施の形態では、選択されたひとつの用途から動作パラメータ47を設定したが、複数の用途から動作パラメータ47を設定してもよい。複数の用途から動作パラメータ47を設定する場合、用途毎に動作パラメータ47を算出し、算出した複数の動作パラメータ47のうち、選択された用途と選択されていない用途とで、重み付けを変えて平均(加重平均)値を算出する。このように算出することで、上述した基板の用途の他に区分がしにくい基板の用途に対しても最適な動作パラメータ47を容易に設定することができる。
【0066】
なお、動作パラメータ47の各種設定値は、数値の他に選択肢であってもよい。選択肢の場合、修正がなく設定された選択肢の動作パラメータ47に報酬を付与し、修正された選択肢の動作パラメータに報酬を付与しない。そして、その報酬に応じて選択肢の価値(推定率)を更新することで学習モデルが更新される。例えば、選択肢として、動作パラメータ47のカメラ種別の、2次元モードと3次元モードが挙げられる。
【0067】
本開示によれば、基板の用途に応じて最適な動作パラメータを容易に設定できる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本開示の生産データ作成装置および生産データ作成方法は、基板の用途に応じて最適な動作パラメータを容易に設定することができるという効果を有し、部品を基板に実装する分野において有用である。
【符号の説明】
【0069】
1 部品実装システム
2 通信ネットワーク
3 管理コンピュータ
4 部品実装ライン
10 処理部
11 入力処理部
12 第1設定部
13 第2設定部
14 実績取得部
15 生産情報記憶部
16 生産データライブラリ
17 部品ライブラリ
18 動作パラメータライブラリ
19 ルールテーブル
20 学習モデル
21 生産履歴記憶部
22 生産履歴情報
23 入力部
24 表示部
25 通信部
30 生産データ
35 設備条件データ
40 部品データ
42 形状図
43 サイズデータ
44 部品パラメータ
45 部品情報
46 テープ情報
47 動作パラメータ
47a 機種
47b ノズル設定
47c スピードパラメータ
47d 認識
47e ギャップ
47f 吸着
50 用途選択画面
51 入力枠
52 選択枠
52a ラジオボタン
53 ボタン
54 部品形状入力画面
55 入力枠
56 入力枠
56a スクロールバー
57 ボタン
58 入力パラメータ入力画面
59 入力枠
60 入力枠
60a スライダー
61 ボタン
75 品質
M1 基板供給装置
M2 基板受渡装置
M3 半田印刷装置
M4,M5 部品実装装置
M6 リフロー装置
M7 基板回収装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9