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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A46B 9/04 20060101AFI20240809BHJP
【FI】
A46B9/04
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020185524
(22)【出願日】2020-11-06
(65)【公開番号】P2022075011
(43)【公開日】2022-05-18
【審査請求日】2023-09-04
(73)【特許権者】
【識別番号】592199869
【氏名又は名称】エビス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100224627
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 稔
(72)【発明者】
【氏名】乾 正孝
(72)【発明者】
【氏名】廣▲崎▼ 敏晃
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】実開昭63-099527(JP,U)
【文献】特開平09-149815(JP,A)
【文献】国際公開第2014/162944(WO,A1)
【文献】特開2016-209016(JP,A)
【文献】特開2010-259743(JP,A)
【文献】特開2003-079432(JP,A)
【文献】特開平11-113634(JP,A)
【文献】国際公開第2018/025751(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/175975(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0143241(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B 9/00- 9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
植毛面に多数の毛束が植設されているヘッド部と、前記ヘッド部から延びているハンドルと、を有する、歯ブラシにおいて、
前記ヘッド部は、13mm以上の幅方向寸法を有しており、
前記植毛面には、幅方向及び長手方向のそれぞれに、多数の植毛穴が形成されており、前記毛束は、前記植毛穴に植設されており、
前記植毛面の前記幅方向の両端に位置する前記植毛穴が前記長手方向に並んで構成している、前記植毛穴の前記幅方向の両端列において、少なくとも1つの前記植毛穴が、前記両端列以外の前記植毛穴よりも前記長手方向に長い長穴形態を、有しており、
前記長穴形態を有する前記植毛穴に植設された前記毛束が、前記両端列以外の前記植毛穴に植設された前記毛束よりも、長い毛丈を有しており、平線を用いて二つ折りにされた状態で植設されており、前記長穴形態を有する前記植毛穴に植設された前記毛束の先端は、テーパ加工されている
ことを特徴とする歯ブラシ。
【請求項2】
前記長穴形態を有する前記植毛穴の前記幅方向の寸法が、前記両端列以外の前記植毛穴の前記幅方向の寸法よりも、小さく設定されており、
前記長穴形態を有する前記植毛穴の前記長手方向の寸法が、前記両端列以外の前記植毛穴の前記長手方向の寸法の、2倍以上に設定されている、
請求項1記載の歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッド部の幅方向寸法が大きい歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッド部の幅方向寸法すなわちヘッド幅が大きい「ワイドヘッド」型歯ブラシは、歯頚部、歯間、歯面などの複数の部位を、同時に磨くことができるので、短時間で効率の良い歯磨きを実現できる。すなわち、「ワイドヘッド」型歯ブラシは、清掃効率性が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6712120号公報
【文献】特開平6-261809号公報
【文献】特開平8-332115号公報
【文献】特開平9-149815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、歯磨きにおいては、歯面に比べ、歯頚部の歯周ポケットの清掃度が、劣りやすい。このことは、「ワイドヘッド」型歯ブラシであっても、通常サイズの歯ブラシの場合と同じである。そこで、歯面清掃の際には歯ブラシを歯面に対して垂直に当て、歯周ポケットを清掃する際には歯ブラシを歯面に対して45度の角度で当てる(いわゆる45度磨き)ことが、推奨されている。これによれば、歯周ポケットも、効果的に清掃できる。しかしながら、歯面と歯周ポケットとを別々に磨く必要があるので面倒であり、また、45度磨きの実行を徹底することも難しい。それ故、この推奨方法は、あまり実行されていないのが、実情である。
【0005】
また、歯ブラシによっては、歯茎への当たり心地が良くないものがある。
【0006】
本発明は、歯周ポケットに対しても清掃効率性が高く、歯茎への当たり心地が良好な、歯ブラシを、提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
【0008】
[1]植毛面に多数の毛束が植設されているヘッド部と、前記ヘッド部から延びているハンドルと、を有する、歯ブラシにおいて、
前記ヘッド部は、13mm以上の幅方向寸法を有しており、
前記植毛面には、幅方向及び長手方向のそれぞれに、多数の植毛穴が形成されており、前記毛束は、前記植毛穴に植設されており、
前記植毛面の前記幅方向の両端に位置する前記植毛穴が前記長手方向に並んで構成している、前記植毛穴の前記幅方向の両端列において、少なくとも1つの前記植毛穴が、前記両端列以外の前記植毛穴よりも前記長手方向に長い長穴形態を、有しており、
前記長穴形態を有する前記植毛穴に植設された前記毛束が、前記両端列以外の前記植毛穴に植設された前記毛束よりも、長い毛丈を有している、
ことを特徴とする歯ブラシ。
【0009】
[2]前記長穴形態を有する前記植毛穴の前記幅方向の寸法が、前記両端列以外の前記植毛穴の前記幅方向の寸法よりも、小さく設定されており、
前記長穴形態を有する前記植毛穴の前記長手方向の寸法が、前記両端列以外の前記植毛穴の前記長手方向の寸法の、2倍以上に設定されている、
[1]記載の歯ブラシ。
【0010】
[3]前記毛束は、平線を用いて二つ折りにされた状態で、前記植毛穴に植設されており、
前記植毛面において、前記両端列の間に位置し且つ前記長穴形態を有する前記植毛穴の間に位置している、前記植毛穴においては、前記平線が、前記ヘッド部の前記幅方向に向いて、配置されている、
[1]又は[2]に記載の歯ブラシ。
【0011】
[4]前記ヘッド部は、15~33mmの長手方向寸法を有している、
[1]~[3]のいずれか一つに記載の歯ブラシ。
【0012】
[5]前記ヘッド部は、1.5~5mmの厚さ寸法を有している、
[1]~[4]のいずれか一つに記載の歯ブラシ。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、歯面を磨きながら歯周ポケットも清掃できるので、歯磨きにおける清掃効率性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施形態の歯ブラシを示す平面図である。
図2図1の歯ブラシの側面図である。
図3】ヘッド部の拡大平面図である。但し、毛束の図示は省略している。
図4図3の部分拡大図である。
図5図3のV-V断面図に相当する図である。なお、毛束は図示されている。
図6】平線が図示されたヘッド部の拡大平面図である。
図7図6の部分拡大図である。
図8】本発明の第1実施形態の一実施例の歯ブラシのヘッド部を示す拡大平面図であり、図3のヘッド部において毛束を図示した図である。
図9図8のヘッド部の毛束を示す断面図である。
図10】本発明の第2実施形態の歯ブラシの、平線が図示されたヘッド部の拡大平面図である。
図11図10の部分拡大図である。
図12】ヘッド部の幅方向の反りを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の歯ブラシを示す平面図である。図2は、図1の歯ブラシの側面図である。この歯ブラシ10は、ヘッド部1と、ヘッド部1を支持するハンドル2と、を有している。ハンドル2は、ヘッド部1から、長手方向Yに延びている。
【0016】
ヘッド部1は、13mm以上、例えば14mm~16mmの、幅方向寸法Wを有している。すなわち、歯ブラシ10は、幅方向Xに広い「ワイドヘッド」型歯ブラシである。ヘッド部1の長手方向寸法Lは、例えば15mm~33mmである。ヘッド部1の厚さTは、例えば1.5mm~5mmである。ヘッド部1では、植毛面11に多数の毛束12が植設されている。
【0017】
図3は、ヘッド部1の拡大平面図であるが、毛束12の図示は省略している。ヘッド部1の植毛面11には、多数の植毛穴15が形成されている。多数の植毛穴15は、植毛面11において、幅方向X及び長手方向Yのそれぞれに、規則的に並んで、形成されている。毛束12は、植毛穴15に植設されている。
【0018】
植毛面11においては、幅方向Xの両端に位置する植毛穴15(以下、151とする)が長手方向Yに並んで列101を構成している。すなわち、植毛面11は、植毛穴151からなる、幅方向Xの両端の列101を、有している。ここでは、3個の植毛穴151が列101を構成している。3個の植毛穴151は、同じ形態を有しており、よって、同じ平面視形状を有している。そして、3個の植毛穴151は、列101以外の多数の植毛穴15(以下、152とする)よりも長手方向Yに長い長穴形態を、有している。多数の植毛穴152は、同じ形態を有しており、よって、同じ平面視形状を有している。具体的には、図3の部分拡大図である図4に示されるように、植毛穴151の短軸長さW1は、植毛穴152の短軸長さW2より小さく、例えば1.2mm以下であり、植毛穴151の長軸長さL1は、短軸長さW1の2~3倍であり、植毛穴152の長軸長さL2の2倍以上である。なお、植毛穴152において、短軸長さW2=長軸長さL2であり、よって、植毛穴152は、平面視円形を有する丸穴である。
【0019】
また、植毛穴151に植設された毛束12(以下、121とする)は、植毛穴152に植設された毛束12(以下、122とする)よりも、長い毛丈を有している。図5は、図3のV-V断面図に相当する図であり、毛束12を図示している。すなわち、図5に示されるように、毛束121の毛丈H1は、毛束122の毛丈H2よりも大きい。
【0020】
更に、毛束12は、図6に示されるように、平線18を用いて二つ折りにされた状態で、植毛穴15に植設されている。図6の部分拡大図である図7に示されるように、植毛穴152に打ち込まれた平線18の向き、すなわち、平線18の長手方向Yに対する角度αは、15度に設定されている。なお、植毛穴152に毛束122を植毛するのに用いる平線18の長さSは、毛束122を植毛した時に両端が植毛穴152の周縁に掛かる長さであり、具体的には、例えば、植毛穴152の短軸長さW2(=長軸長さL2)+0.5mmの長さである。
【0021】
毛束122は、図5に示されるように、二つ折りされた毛束122の、一方の束部1221の毛丈h1と他方の束部1222の毛丈h2とが異なっているのが、好ましい。すなわち、毛束122は、「段差植毛」されているのが好ましい。また、図5に示されるように、毛束121の両方の束部1211、1212の先端、及び、毛束122の毛丈の大きい束部1221の先端は、テーパー加工Qされているのが、好ましい。
【0022】
(作用効果について)
本実施形態の歯ブラシ10は、次のような作用効果を発揮できる。
【0023】
(1)「ワイドヘッド」型歯ブラシであるので、歯周ポケットを含む歯頚部、歯間、及び歯面といった、複数の部位を、同時に磨くことができ、その結果、清掃効率性が高い。
【0024】
(2)幅方向Xの両端の列101を構成している植毛穴151が、長手方向Yに長い長穴形態を、有しているので、次のような作用効果を発揮できる。
【0025】
(2-1)植毛穴151で構成された列101は、植毛穴152で列を構成した場合に比して、穴間の隔壁部分が少ないので、より多くの毛を連続して植毛でき、すなわち、植毛密度を向上できる。したがって、刷掃能力を向上でき、また、歯茎への優しい当たり心地を得ることができる。
【0026】
(2-2) 植毛穴151に植設された毛束121が、長手方向Yに沿って長く存在しており、長手方向Yは、清掃の際に歯ブラシを動かす方向であるので、毛束121を歯周ポケットの溝方向に沿って動かすことができる。よって、清掃効率性を向上できる。
【0027】
(2-3) 植毛穴151で構成された列101がヘッド部1の幅方向Xの両端に位置しているので、上下顎両方の歯周ポケットを一度に清掃できる。
【0028】
(3)植毛穴151に植設された毛束121の毛丈H1が、植毛穴152に植設された毛束122の毛丈H2よりも大きいので、歯面を磨きながら歯周ポケットにも毛先を入り込ませることができる。したがって、歯面に対して歯ブラシを垂直に当てて歯面清掃を実行しながら、歯周ポケットに対して「45度磨き」と同等の効果を発揮する清掃も実行できる。
【0029】
(4)ヘッド部1の長手方向寸法Lが長すぎる場合には、口腔内での操作性が損なわれやすくなり、短すぎる場合には、植設される毛束の数が少なくなり、それ故、清掃効率性が低くなりやすい。しかるに、本実施形態の歯ブラシ10では、ヘッド部1の長手方向寸法Lが15mm~33mmであるので、そのような不具合は生じない。
【0030】
(5)ヘッド部1の厚さTが薄すぎる場合には、ヘッド部1の強度が不十分になり、厚すぎる場合には、口腔内での操作性が損なわれやすくなる。しかるに、本実施形態の歯ブラシ10では、ヘッド部1の厚さTが1.5mm~5mmであるので、そのような不具合は生じない。
【0031】
(6)植毛穴151の短軸長さW1が大きい場合には、毛束122に含まれる毛量が多くなるため、毛束122が歯頸部に当たった際に毛同士が干渉し、毛先が歯周ポケットに入りにくくなる。しかるに、本実施形態の歯ブラシ10では、植毛穴152の短軸長さW2が1.2mm以下であるので、そのような不具合は生じない。
【0032】
(7)植毛穴151の長軸長さL1が植毛穴152の長軸長さL2の2倍以上であるので、穴間の隔壁部分がより少なくなり、その結果、植毛効率を向上できる。
【0033】
(8)毛束122の毛丈の大きい束部1221は、先端がテーパー加工されているので、毛先を歯間に入れ込み易い。したがって、歯間の清掃効率性を向上できる。
【0034】
(9)毛束121の両方の束部1211、1212は、先端がテーパー加工されているので、毛先を歯周ポケット内に入れ込み易い。したがって、歯周ポケットの清掃効率性を向上できる。
【0035】
(実施例)
図8は本発明の第1実施形態の一実施例の歯ブラシのヘッド部を示す拡大平面図であり、図3のヘッド部において毛束を図示した図である。この歯ブラシのヘッド部1は、次のような具体的構成を有している(図4参照)。なお、毛束122は、外側束A、中間束B、及び内側束Cに、分類されている。図9は、毛束121、122の断面図である。
【0036】
・幅方向寸法W:14.7mm
・長手方向寸法L:30mm
・厚さT:3.2mm
【0037】
・植毛穴151
・3個/列
・短軸長さW1:1.2mm
・長軸長さL1:2.9mm
【0038】
・植毛穴152
・丸穴
・短軸長さW2(=長軸長さL2):1.3mm
・穴ピッチP(隣接する丸穴の中心間距離):2.3~2.5mm
【0039】
・毛束121(図9
・非段差植毛
・毛丈H1:13.5mm
・材質:ポリブチレンテレフタレート
・束部1211、1212の先端:テーパー加工
・毛束を構成する多数のフィラメントの径:0.17mm
【0040】
・毛束122(図9
・外側束A
・段差植毛
・毛丈H2:12mm
・段差h0:3mm
・材質:ポリブチレンテレフタレート
・束部1221の先端:テーパー加工
・毛束を構成する多数のフィラメントの径:0.17mm
・中間束B
・段差植毛
・毛丈H2:12mm
・段差h0:3mm
・材質:ポリブチレンテレフタレート
・束部1221の先端:テーパー加工
・毛束を構成する多数のフィラメントの径:0.19mm
・内側束C
・段差植毛
・毛丈H2:12mm
・段差h0:3mm
・材質:ポリブチレンテレフタレート
・束部1221の先端:テーパー加工
・毛束を構成する多数のフィラメントの径:0.21mm
【0041】
[第2実施形態]
図10は、本発明の第2実施形態の歯ブラシの、平線が図示されたヘッド部の拡大平面図である。図11は、図10の部分拡大図である。本実施形態の歯ブラシ10は、第1実施形態の歯ブラシ10に比して、平線18の向きが異なるだけである。
【0042】
図9に示されるように、本実施形態の歯ブラシ10では、全ての植毛穴152において、打ち込まれた平線18の向き、すなわち、平線18の長手方向Yに対する角度αが、90度に設定されている。すなわち、全ての植毛穴152において、平線18が横向きに設定されている。
【0043】
ところで、歯ブラシのヘッド部では、一般に、植毛穴の大きさ、穴ピッチ、ヘッド部の大きさなどに起因して、図12に示されるように、幅方向の反りが発生することがある。この反りは、植毛面11側に凸となっている。しかしながら、本実施形態の歯ブラシ10によれば、植毛穴152の平線18が横向きに設定されているので、ヘッド部1において幅方向の反りが発生するのを抑制できる。
【0044】
なお、平線18は、少なくとも、幅方向において両側の植毛穴151の間に位置する植毛穴152において、横向きに設定されていればよく、これによっても、ヘッド部1において幅方向の反りが発生するのを抑制できる。
【0045】
[別の実施形態]
(1)列101において、長穴形態の植毛穴151は少なくとも1個あればよい。
【0046】
(2)長穴形態の植毛穴151が複数個設けられている場合において、各々の植毛穴151の形態は、同一でもよいが、異なっていてもよい。
【0047】
(3)植毛穴152の平面視形状は、円形でもよいが、楕円形、正方形、長方形、正六角形などでもよい。
【0048】
(4)毛束121が段差植毛されていてもよい。その場合、幅方向外側の束部1211が大きな毛丈を有するのが好ましい。また、その場合、束部1211の先端はテーパー加工されるのが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の歯ブラシは、歯周ポケットに対する清掃効率性を向上できるので、産業上の利用価値が大である。
【符号の説明】
【0050】
1 ヘッド部
101 列
11 植毛面
12 毛束
15 植毛穴
151 (列を構成する)植毛穴
152 (列以外の)植毛穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12