(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】化合物バフィデムスタット(VAFIDEMSTAT)などKDM1A阻害剤を使用した注意欠陥多動性障害の処置方法
(51)【国際特許分類】
A61K 31/4245 20060101AFI20240809BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240809BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20240809BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
A61K31/4245
A61P43/00 111
A61P25/00
A61K45/00
(21)【出願番号】P 2021556629
(86)(22)【出願日】2020-03-20
(86)【国際出願番号】 EP2020057800
(87)【国際公開番号】W WO2020188089
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2023-03-20
(32)【優先日】2019-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】520198627
【氏名又は名称】オリソン ヘノミクス,ソシエダ アノニマ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【氏名又は名称】池田 達則
(74)【代理人】
【識別番号】100203828
【氏名又は名称】喜多村 久美
(72)【発明者】
【氏名】カルロス マヌエル ブエサ アルホル
(72)【発明者】
【氏名】ロヘル アラン ブルロック
(72)【発明者】
【氏名】ホセ アントニオ ラモス キローガ
【審査官】渡邉 潤也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/025588(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注意欠陥多動性障害の処置における使用のための医薬組成物であって、
前記医薬組成物は、KDM1A阻害剤と1若しくは複数の薬学的に許容される賦形剤又は担体を含
み、前記KDM1A阻害剤が、5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミン、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物である、医薬組成物。
【請求項2】
ヒト患者の注意欠陥多動性障害の処置における使用のための、請求項1に記載の
医薬組成物。
【請求項3】
前記KDM1A阻害剤が、5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミンである、請求項1又は
2に記載の
医薬組成物。
【請求項4】
前記
医薬組成物が経口的に投与される、請求項1~3
のいずれか一項に記載の
医薬組成物。
【請求項5】
前記注意欠陥多動性障害が、成人期注意欠陥多動性障害である、請求項1~
4のいずれか一項に記載の
医薬組成物。
【請求項6】
注意欠陥多動性障害の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用
であって、前記KDM1A阻害剤が、5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミン、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物である、使用。
【請求項7】
前記治療薬が、ヒト
患者の注意欠陥多動性障害の処置のための治療薬である、請求項
6に記載の使用。
【請求項8】
前記KDM1A阻害剤が、5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミンである、請求項
6又は
7に記載の使用。
【請求項9】
前記
治療薬が経口投与のためのものである、請求項
6~8のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
前記注意欠陥多動性障害が、成人期注意欠陥多動性障害である、請求項
6~9のいずれか一項に記載の使用。
【請求項11】
注意欠陥多動性障害の処置における使用のための医薬組成物であって、前記医薬組成物は、KDM1A阻害剤を含み、前記KDM1A阻害剤が、5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミン、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物である、医薬組成物。
【請求項12】
ヒト患者の注意欠陥多動性障害の処置における使用のための、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記KDM1A阻害剤が、5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミンである、請求項11又は12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記医薬組成物が経口的に投与される、請求項11~13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記注意欠陥多動性障害が、成人期注意欠陥多動性障害である、請求項11~14のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本発明は、注意欠陥多動性障害を処置するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
注意欠陥多動性障害(ADHD)とは、注意を払うことの困難さ、多動性、及び衝動性の持続的なパターンを特徴とする神経発達障害である。50%超の症例で幼年時代に始まり、そして成人年齢まで持続する慢性疾患であると考えられている。成人期ADHDは、一般的な成人集団の有病率が約2.5~4%である。ADHDは、学業成績、社会、家族及び作業関連の適応性における問題の一般的パターンを患っている小児並びに成人に関連しており、そして高額な経済的及びヘルスケアコストを生じさせる。
したがって、成人期ADHDを含めたADHDを処置するための新規及び/又は改善された薬物、特に、新規作用機序を介して作用し、そしてADHDの基本的な特徴を治療する、及び/又は現在の治療法よりもより好ましい副作用プロファイルを有する薬物に対する強く、満たされていない必要性がある。本発明は、これら及びその他の必要性に対処する。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、KDM1A阻害剤を使用することによって注意欠陥多動性障害を処置するための新規な方法を提供する。
したがって、本発明は、注意欠陥多動性障害の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
本発明はさらに、患者(好ましくはヒト)における注意欠陥多動性障害の処置方法であって、治療的有効量のKDM1A阻害剤を患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明はさらに、注意欠陥多動性障害の治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0004】
本発明はさらに、注意欠陥多動性障害の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
好ましい実施形態において、KDM1A阻害剤は、バフィデムスタット(vafidemstat)、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物である。
いくつかの実施形態において、注意欠陥多動性障害は成人期注意欠陥多動性障害である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】
図1は、実施例3においてより詳細に記載される、来院1回目(ベースライン、処置前)から来院7回目(バフィデムスタットを用いた8週間の処置)までのCGI重症度スコア(
図1A)及びCGI改善スコア(
図1B)における統計的に有意な低減によって示される、ADHD患者の攻撃性を処置するための(本明細書中及び実施例1で定義される)KDM1A阻害剤バフィデムスタットを用いた処置の効果を示す。データは、平均±平均の標準誤差(SEM)として表される;p=0.0043(CGI重症度)及びp=0.0352(CGI改善)。
【
図2】
図2は、実施例3においてより詳細に記載される、来院1回目(ベースライン、処置前)から来院7回目(バフィデムスタットを用いた8週間の処置)までの注意欠陥多動性障害評価スケール(ADHD-RS)のスコアにおける統計的に有意な低減によって示される、ADHDを処置するためのKDM1A阻害剤バフィデムスタットの有効性を示す。データは平均±SEMで表される;p=0.0279。
【発明を実施するための形態】
【0006】
発明の詳細な説明
本発明は、KDM1A阻害剤が成人期ADHDを含めたADHDを処置するための治療剤として有用であるという予想外の知見に基づく。バフィデムスタットを含めたKDM1A阻害剤は、鎮静効果なしで、疾患に関連する攻撃性などの攻撃性を軽減するのに有用であると報告された。バフィデムスタットは現在、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、自閉症スペクトル障害、ADHD、及び境界性パーソナリティ障害を患っている患者の攻撃性を処置する第IIa相臨床試験(REIMAGINEトライアル)にある。この臨床試験の結果は、以下及び実施例で詳しく述べられるように、バフィデムスタットがADHD患者の攻撃性を処置するのに有効であるだけではなく、ADHDに対して追加の治療効果を示すことが予想外に実証された。KDM1A阻害剤、特にバフィデムスタットは、成人期ADHDを含めたADHDの処置として有用である。したがって、本発明は、ADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
【0007】
本発明はさらに、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
本発明はさらに、ADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
本発明はさらに、ADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0008】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0009】
本発明によれば、「(単数若しくは複数の)ADHDの基本的な特徴」とは、米国精神医学会によって出版された精神障害に関する診断と統計のためのマニュアル、第五版(DSM-5)によるADHDの基本的な特徴を意味し、そしてそれには、不注意、多動性及び衝動性が挙げられる。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0010】
本発明によれば、例えば、ADHD症状との関連において使用される場合、「非攻撃的」とは、ADHDの前述の症状が攻撃性又は攻撃行動に直接関連しないか又は関係しないことを意味する。「攻撃性」、「攻撃的」及び関連する用語は、本明細書中に使用される場合、対人攻撃性(すなわち、他の対象に対する)及び/又は個人内攻撃性(すなわち、自己攻撃性)などのあらゆる種類の異常な、病理学的又は不適切な攻撃的又は暴力的な行動、例えば、身体的又は言語的敵意又は焦燥を指す。
ADHDの非攻撃性症状の例としては:直接話しかけられても聴いていない、物を整理することが難しい、物をなくす、日常の活動で忘れっぽい、注意散漫になり易い、順番を待つことが難しい、注意を持続することが難しい、持続した精神的努力が困難、指示に従うことが難しい、席についていることが難しい及びしゃべり過ぎることが挙げられる。
【0011】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0012】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0013】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0014】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0015】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0016】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0017】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHD患者の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0018】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHD患者の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0019】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0020】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0021】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0022】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0023】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0024】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0025】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0026】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0027】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDの基本的な特徴の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0028】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置に使用するためのKDM1A阻害剤を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置のためのKDM1A阻害剤の使用を提供する。
【0029】
ADHDの焦燥の処置(例えば、軽減)に使用するためのKDM1A阻害剤もまた本明細書中に提供される。ADHD患者の焦燥の処置(例えば、軽減)に使用するためのKDM1A阻害剤も同様に本明細書中に提供される。焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤がさらに本明細書中に提供される。ADHD患者(好ましくはヒト)の焦燥を処置する(例えば、軽減する)ための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法がさらに本明細書中に提供される。ADHDの焦燥の処置(例えば、軽減)向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用も同様に本明細書中に提供される。ADHDの焦燥の処置(例えば、軽減)のためのKDM1A阻害剤の使用がさらに本明細書中に提供される。
【0030】
そのうえ、ADHDの攻撃性の処置(例えば、軽減)に使用するためのKDM1A阻害剤もまた本明細書中に提供される。ADHD患者の攻撃性の処置(例えば、軽減)に使用するためのKDM1A阻害剤も同様に本明細書中に提供される。攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHD患者の処置に使用するためのKDM1A阻害剤がさらに本明細書中に提供される。ADHD患者(好ましくはヒト)の攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ための方法であって、該患者に治療的有効量のKDM1A阻害剤を投与することを含む方法がさらに本明細書中に提供される。ADHDの攻撃性の処置(例えば、軽減)向けの治療薬の製造のためのKDM1A阻害剤の使用も同様に本明細書中に提供される。ADHDの攻撃性の処置(例えば、軽減)のためのKDM1A阻害剤の使用がさらに本明細書中に提供される。
【0031】
本明細書中に記載した処置方法及び療法的用途において、本明細書中で以下により詳細に記載されるKDM1A阻害剤を含めた任意のKDM1A阻害剤が原則として使用され得る。しかしながら、本発明の方法及び用途に使用するためのKDM1A阻害剤は、(41R,42S)-6-オキサ-3-アザ-1(2)-[1,3,4]オキサジアゾーラ-5(1,4),8(1)-ジベンゼナ-4(1,2)-シクロプロパナオクタファン-15-アミン、バフィデムスタット(INN)又はORY-2001としても知られている化合物5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミン、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物であることが好ましく、さらに、KDM1A阻害剤は(非塩形態の)化合物5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミンであることが特に好ましい。名称「5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミン」、「(41R,42S)-6-オキサ-3-アザ-1(2)-[1,3,4]オキサジアゾーラ-5(1,4),8(1)-ジベンゼナ-4(1,2)-シクロプロパナオクタファン-15-アミン」、「バフィデムスタット」又は「ORY-2001」は本明細書中で互換的に使用される。
【0032】
したがって、本発明は、ADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法をさらに提供する。
本発明は、ADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用をさらに提供する。
本発明は、ADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用をさらに提供する。
【0033】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0034】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0035】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0036】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0037】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0038】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0039】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0040】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHDの処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0041】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHD患者の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0042】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、患者(好ましくはヒト)のADHDを処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによるADHD患者の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0043】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0044】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0045】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0046】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによるADHD患者の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0047】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0048】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者(好ましくはヒト)を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置する(例えば、緩和するか又は改善する)ことによる、及び焦燥と攻撃性を処置する(例えば、軽減する)ことによる、ADHD患者の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0049】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDの基本的な特徴の1若しくは複数を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0050】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0051】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDの基本的な特徴の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの基本的な特徴の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0052】
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置に使用するためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者(好ましくはヒト)のADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性を処置するための方法であって、該患者に治療的有効量のバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置向けの治療薬の製造のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、ADHDの非攻撃性症状の1若しくは複数、並びに焦燥及び/又は攻撃性の処置のためのバフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の使用を提供する。
【0053】
いくつかの実施形態において、ADHDは成人期ADHDである。
好ましくは、本明細書中に記載した処置方法及び用途に使用するためのKDM1A阻害剤、例えばバフィデムスタット(又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物)は経口的に投与される。経口的な摂取によって投与できる例示的な製剤が、さらに以下でより詳細に記載される。
【0054】
先に説明したとおり、好ましい実施形態において、本発明は、ADHDの処置に使用するための化合物バフィデムスタット、又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物を提供する。したがって、本発明は、ADHDの処置に使用するための(非塩形態の)遊離塩基としての化合物バフィデムスタットに関し、さらに、本発明はまた、ADHDの処置に使用するためのバフィデムスタットの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
【0055】
実施例で例示したように、本発明との関連において、例えば、バフィデムスタットなどのKDM1A阻害剤が成人期ADHDなどのADHDを処置するために有用であることが予想外にわかった。さまざまなCNS障害を患っているヒト患者の攻撃性への処置としてKDM1A阻害剤バフィデムスタットを評価する第IIa相臨床試験の一部として、バフィデムスタットなどのKDM1A阻害剤が、ADHD患者の攻撃行動に対する有意な改善を生じさせることが示された。実施例3、並びに
図1A及び1Bで例示されるように、KDM1A阻害剤バフィデムスタットを用いた処置が、処置の8週間後のADHD患者における攻撃性を計測するのに使用したCGI重症度(CGI-S)(
図1A)及びCGI改善(CGI-I)(
図1B)スケールの改善を引き起こした。臨床全般印象(CGI)値は、患者の攻撃性重症度(CGI-S)と攻撃性改善(CGI-I)に関する医師による格付けを反映する。実施例3でさらに詳細に説明し、かつ、
図2で例示するとおり、ADHDのために特別に設計され、かつ、成人のADHDを評価するのに広く使用される実証済みスケール、ADHD-RSスケールを使用して、驚いたことに、バフィデムスタットを用いた処置を開始する前であるベースラインにおけるスコア(来院1回目のスコア)と、バフィデムスタットを用いた8週間の処置後のADHD-RS合計スコア(来院7回目のスコア)を比較して、総合的なADHD-RSスケールスコアに対する統計的に有意な改善によって示されているように、バフィデムスタットなどのKDM1A阻害剤を用いた処置もまた、攻撃性に対するその効果とは独立に又はその効果の域を越えて、ADHDに対して治療効果を生じさせることが分かった。ADHD-RSは、ADHDに関するDSM-5基準を反映する18項目のスケールであり、注意欠陥サブスケール(9項目)と多動/衝動性に対する別のサブスケール(9項目)から成る。ADHD-RSの18項目のいずれも攻撃行動の評価に関連していないか又は特にそれを目的としていないので、ADHD-RSスケールを使用してADHD患者で得られた結果は、バフィデムスタットを含めたKDM1A阻害剤が攻撃性の処置の域を越えてADHDを処置する治療効果を伴ったADHDにおける幅広い治療効果を有することを示す。これにより、バフィデムスタットのようなKDM1A阻害剤は、本明細書中に定義されるADHDの基本的な特徴を処置することを含め、ADHDを処置するのに使用できる。
【0056】
KDM1A阻害剤
本明細書で使用される場合、KDM1A阻害剤は、KDM1A、特にヒトKDM1Aを阻害する化合物である。
あらゆる種類のKDM1A阻害剤を、本発明による方法及び使用に使用することができる。
【0057】
本発明による方法及び使用に使用されるKDM1A阻害剤が、小分子であるのが好ましい。不可逆的及び可逆的KDM1A阻害剤の両方が報告されており、本発明にしたがって使用することができる。不可逆的KDM1A阻害剤は、KDM1A活性部位内のFAD補因子に共有結合することにより阻害活性を発揮し、一般に2-(ヘテロ)アリールシクロプロピルアミノ部分などの2-シクリル-シクロプロピルアミノ部分に基づいている。KDM1Aの可逆的阻害剤も開示されている。
【0058】
本発明に使用することができるKDM1A阻害剤の非限定的な例は、例えば、WO2011/035941、WO2011/042217、WO2011/131697、WO2012/013727、WO2012/013728、WO2012/045883、WO2013/057320、WO2013/057322、WO2010/143582、US2010-0324147、WO2011/022489、WO2011/131576、WO2012/034116、WO2012/135113、WO2013/022047、WO2013/025805、WO2014/058071、WO2014/084298、WO2014/086790、WO2014/164867、WO2014/205213、WO2015/021128、WO2015/031564、US2015-0065434、WO2007/021839、WO2008/127734、WO2015/089192、CN104119280、CN103961340、CN103893163、CN103319466、CN103054869、WO2015/123408、WO2015/123424、WO2015/123437、WO2015/123465、WO2015/156417、WO2015/181380、WO2016/123387、WO2016/130952、WO2016/172496、WO2016/177656、WO2017/027678、CN106045862、WO2012/071469、WO2013/033688、WO2014/085613、WO2015/120281、WO2015/134973、WO2015/168466、WO2015/200843、WO2016/003917、WO2016/004105、WO2016/007722、WO2016/007727、WO2016/007731、WO2016/007736、WO2016/034946、WO2016/037005、WO2016/161282、WO2017/004519、WO2017/027678、WO2017/079476、WO2017/079670、WO2017/090756、WO2017/109061、WO2017/116558、WO2017/114497、CN106432248、CN106478639、CN106831489、CN106928235、CN105985265、WO2017/149463、WO2017/157322、WO2017/195216、WO2017/198780、WO2017/215464、WO2018/081342、WO2018/081343、US2017-0283397、WO2019/009412、WO2018/234978、WO2018/226053、WO2018/216800、WO2018/213211、WO2018/137644に開示される化合物、並びに
【0059】
【0060】
【化2】
(イアダデムスタット(iadademstat));
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【化9】
(セクリデムスタット(seclidemstat));
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
5-{(1R,2R)-2-[(シクロプロピルメチル)アミノ]シクロプロピル}-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)チオフェン-3-カルボキサミド(TAK-418);
3-((1S,2R)-2-(シクロブチルアミノ)シクロプロピル)-N-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ベンズアミド(T-448);又は
3-((1S,2R)-2-(シクロプロピルアミノ)シクロプロピル)-N-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ベンズアミド;
そして、その任意の光学活性立体異性体、又はその任意の薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含めたものである。
【0073】
1,2-置換シクロプロピル環を含む上記化合物のいずれか1つは、対応するトランス異性体(ここで、シクロプロピル環における2つの置換基がトランス配置にある)の形態で、又はそれぞれの特定のトランス異性体のいずれか1つの形態(ここで、シクロプロピル環における2つの置換基は、描かれた構造に示されるものと同じ絶対配置を有するか;又は、ここで、シクロプロピル環における2つの置換基は、描かれた構造に示されるものと反対の絶対配置を有する)で、用いることができる。
【0074】
本発明にしたがって使用されるKDM1A阻害剤のさらなる非限定的な例は、例えば、K Taeko et al, Bioorg Med Chem Lett 2015, 25(9):1925-8. doi: 10.1016/j.bmcl.2015.03.030. Epub 2015 Mar 20, PMID: 25827526;S Valente et al, Eur J Med Chem. 2015, 94:163-74. doi: 10.1016/j.ejmech.2015.02.060. Epub 2015 Mar 3, PMID:25768700;MN Ahmed Khan et al Med. Chem. Commun., 2015,6, 407-412, DOI: 10.1039/C4MD00330F epub 29 Sep 2014;M Pieroni et al, Eur J Med Chem. 2015 ;92:377-386. doi: 10.1016/j.ejmech.2014.12.032. Epub 2015 Jan 7. PMID:25585008;V Rodriguez et al, Med. Chem. Commun., 2015,6, 665-670 DOI: 10.1039/C4MD00507D, Epub 23 Dec 2014;P Vianello et al, Eur J Med Chem. 2014, 86:352-63. doi: 10.1016/j.ejmech.2014.08.068. Epub 2014 Aug 27;DP Mould et al, Med. Res. Rev., 2015,35:586-618. doi:10.1002/med.21334, epub 24-nov-2014;LY Ma et al, 2015, 58(4):1705-16. doi: 10.1021/acs.jmedchem.5b00037. Epub 2015 Feb 6;SL Nowotarski et al, 2015, 23(7):1601-12. doi: 10.1016/j.bmc.2015.01.049. Epub 2015 Feb 7. PMID:25725609;CJ Kutz et al Medchemcomm. 2014, 5(12):1863-1870 PMID: 25580204;C Zhou et al, Chemical Biology & Drug Design,2015, 85(6):659-671. doi:10.1111/cbdd.12461, epub 22-dec-2014;P Prusevich et al, ACS Chem Biol. 2014, 9(6):1284-93. doi: 10.1021/cb500018s. Epub 2014 Apr 7;B Dulla et al, Org Biomol Chem 2013,11, 3103-3107, doi: 10.1039/c3ob40217g;JR Hitchin et al, MedChemCommun,2013, 4, 1513-1522 DOI: 10.1039/c3md00226h;及びY Zhou et al, Biorg Med Chem Lett, 2015, online publication 20-Jun-2015, doi:10.1016/j.bmcl.2015.06.054に開示される化合物である。
【0075】
本発明の方法/使用に使用されうる非可逆的KDM1A阻害剤として、これだけに限定されるものではないが、WO2010/043721、WO2010/084160、WO2011/035941、WO2011/042217、WO2011/131697、WO2012/013727、WO2012/013728、WO2012/045883、WO2013/057320、WO2013/057322、WO2010/143582、US2010-0324147、WO2011/131576、WO2012/135113、WO2013/022047、WO2014/058071、WO2014/084298、WO2014/086790、WO2014/164867、WO2015/021128;WO2015/123408、WO2015/123424、WO2015/123437、WO2015/123465、WO2015/156417、WO2015/181380、WO2016/123387、WO2016/130952、WO2016/172496、WO2016/177656、WO2017/027678、CN106045862、WO2014/164867、WO2017/027678、WO2017/079476、WO2017/109061、WO2017/116558、WO2017/114497、CN106831489;WO2018/137644、WO2018/226053、WO2019/009412;K Taeko et al, Bioorg Med Chem Lett. 2015, 25(9):1925-8. doi: 10.1016/j.bmcl.2015.03.030. Epub 2015 Mar 20, PMID: 25827526;S Valente et al, Eur J Med Chem. 2015, 94:163-74. doi: 10.1016/j.ejmech.2015.02.060. Epub 2015 Mar 3, PMID:25768700;MN Ahmed Khan et al Med. Chem. Commun., 2015,6, 407-412, DOI: 10.1039/C4MD00330F epub 29 Sep 2014;M Pieroni et al, Eur J Med Chem. 2015 ;92:377-386. doi: 10.1016/j.ejmech.2014.12.032. Epub 2015 Jan 7. PMID:25585008;V Rodriguez et al, Med. Chem. Commun., 2015,6, 665-670 DOI: 10.1039/C4MD00507D, Epub 23 Dec 2014;又はP Vianello et al, Eur J Med Chem. 2014, 86:352-63. doi: 10.1016/j.ejmech.2014.08.068. Epub 2014 Aug 27に開示される化合物のいずれか1つ、並びに、
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
5-{(1R,2R)-2-[(シクロプロピルメチル)アミノ]シクロプロピル}-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)チオフェン-3-カルボキサミド(TAK-418);
3-((1S,2R)-2-(シクロブチルアミノ)シクロプロピル)-N-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ベンズアミド(T-448);又は
3-((1S,2R)-2-(シクロプロピルアミノ)シクロプロピル)-N-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ベンズアミド;
そして、その任意の光学活性立体異性体、又はその任意の薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含めたものが挙げられる。
【0088】
1,2-置換シクロプロピル環を含む上記化合物のいずれか1つは、対応するトランス異性体(ここで、シクロプロピル環における2つの置換基がトランス配置にある)の形態で、又はそれぞれの特定のトランス異性体のいずれか1つの形態(ここで、シクロプロピル環における2つの置換基は、描かれた構造に示されるものと同じ絶対配置を有するか;又は、ここで、シクロプロピル環における2つの置換基は、描かれた構造に示されるものと反対の絶対配置を有する)で、用いることができる。
【0089】
本発明の方法/使用に用いることができる可逆的KDM1A阻害剤として、これだけに限定されるものではないが、WO2007/021839、WO2008/127734、WO2011/022489、WO2012/034116、WO2012/071469、WO2013/025805、US2015/0065434、WO2013/033688、CN103054869、CN103319466、WO2014/085613、CN103893163A、CN103961340、WO2014/205213、WO2015/031564、WO2015/089192、WO2015/120281、WO2015/134973、WO2015/168466、WO2015/200843、WO2016/003917、WO2016/004105、WO2016/007722、WO2016/007727、WO2016/007731、WO2016/007736、WO2016/034946、WO2016/037005、WO2016/161282、WO2017/004519、WO2017/079670、WO2017/090756、CN106432248、CN106478639、CN106928235、WO2018/234978、WO2018/216800、WO2018/213211に開示される化合物のいずれか1つ、並びに、
【0090】
【0091】
【化26】
(セクリデムスタット);
そして、その任意の光学活性立体異性体、又はその任意の薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含めたものが挙げられる。
【0092】
いくつかの実施態様では、本発明による方法及び使用において、KDM1A阻害剤は、不可逆的なKDM1A阻害剤、好ましくは2-(ヘテロ)アリールシクロプロピルアミノKDM1A阻害剤である。本明細書で使用される「2-(ヘテロ)アリールシクロプロピルアミノKDM1A阻害剤」又は「2-(ヘテロ)アリールシクロプロピルアミノ化合物」は、化学構造が1位で、任意に置換されるアミノ基で置換されたシクロプロピル環、及び2位でアリール又はヘテロアリール基(ここで、アリール又はヘテロアリール基は任意に置換される)で置換されたシクロプロピル環を含むKDM1A阻害剤を意味する。
【0093】
化合物がKDM1Aを阻害する能力は、当該技術分野で公知のKDM1A阻害を決定する任意の方法、例えば、実施例2に開示されている方法を使用してインビトロでテストされうる。
【0094】
本発明による方法及び使用において使用するための特に好ましいKDM1A阻害剤は、5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミン、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
【0095】
本発明の方法及び使用に用いることができる他のKDM1A阻害剤として、以下のものが挙げられる:
5-{(1R,2R)-2-[(シクロプロピルメチル)アミノ]シクロプロピル}-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)チオフェン-3-カルボキサミド(TAK-418);
3-((1S,2R)-2-(シクロブチルアミノ)シクロプロピル)-N-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ベンズアミド(T-448);
3-((1S,2R)-2-(シクロプロピルアミノ)シクロプロピル)-N-(5-メチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ベンズアミド;
(trans)-N1-((1R,2S)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン(イアダデムスタット);
(cis)-N1-((1S,2R)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1S,2R)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0096】
(cis)-N1-((1R,2S)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(6-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
4-(((trans)-2-(6-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)アミノ)シクロヘキサノール;
【0097】
4-(((trans)-2-(6-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)アミノ)シクロヘキサンカルボキサミド;
N-(4-(((trans)-2-(6-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアミド;
N-(4-(((trans)-2-(6-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)アミノ)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド;
【0098】
(R)-1-(4-(((trans)-2-フェニルシクロプロピル)アミノ)シクロヘキシル)ピロリジン-3-アミン;
N1-((trans)-2-(4'-クロロ-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(3'-クロロ-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
4'-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-オール;
【0099】
N-(4'-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)メタンスルホンアミド;
N1-((trans)-2-(4-((2-フルオロベンジル)オキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-((3-フルオロベンジル)オキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-((4-フルオロベンジル)オキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0100】
N1-メチル-N4-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-メチル-N4-((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)-N4-メチルシクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)シクロブタン-1,3-ジアミン;
N1-((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)シクロブタン-1,3-ジアミン;
【0101】
N1-((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロブタン-1,3-ジアミン;
N1-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1,3-ジアミン;
N1-((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1,3-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1,3-ジアミン;
N1-((trans)-2-フルオロ-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((1S,2S)-2-フルオロ-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0102】
N1-((1R,2R)-2-フルオロ-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
1-メチル-N4-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
4-(アミノメチル)-N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサンアミン;
N1-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,3-ジアミン;
N1-((cis)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
Tert-ブチル(4-(((trans)-2-フェニルシクロプロピル)アミノ)シクロヘキシル)カルバマート;
【0103】
1-エチル-3-(4-(((trans)-2-フェニルシクロプロピル)アミノ)シクロヘキシル)ウレア;
4-モルホリノ-N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサンアミン;
N1-((trans)-2-(4-ブロモフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-(2-(o-トリル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-(2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-(2-(4-メトキシフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
4-(2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)フェノール;
【0104】
N1-(2-(2-フルオロフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-(2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-(2-(ナフタレン-2-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-(2-メチル-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(R)-1-(4-(((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)アミノ)シクロヘキシル)ピロリジン-3-アミン;
(Cis)-N1-((1S,2R)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0105】
(Trans)-N1-((1S,2R)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロ-プロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(Cis)-N1-((1R,2S)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロ-プロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(Trans)-N1-((1R,2S)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロ-プロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0106】
N1-((trans)-2-(4-シクロプロピルフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-(ピリジン-3-イル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-(1H-インダゾール-6-イル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-(1H-ピラゾール-5-イル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
3-(5-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)チオフェン-2-イル)フェノール;
【0107】
3-(5-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)チアゾール-2-イル)フェノール;
3-(5-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)ピリジン-2-イル)-5-メトキシベンゾニトリル;
5-(5-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)ピリジン-2-イル)-2-メチルフェノール;
N-(4'-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-6-メトキシ-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)メタンスルホンアミド;
【0108】
N-(3-(5-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)チアゾール-2-イル)フェニル)-2-シアノベンゼンスルホンアミド;
N-(4'-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-2-シアノベンゼンスルホンアミド;
6-アミノ-N-(4'-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)ピリジン-3-スルホンアミド;
【0109】
N-(4'-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)ピペラジン-1-スルホンアミド;
N1-((cis)-2-フルオロ-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-((3-(ピペラジン-1-イル)ベンジル)オキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-(ピリジン-3-イルメトキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(6-((3-メチルベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0110】
3-((5-((trans)-2-((4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)ピリジン-2-イル)アミノ)ベンゾニトリル;
N1-((trans)-2-(ナフタレン-2-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(o-トリル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(4-メトキシフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(2-フルオロフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N1-((trans)-2-メチル-2-フェニルシクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0111】
(cis)-N1-((1S,2R)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1R,2S)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(cis)-N1-((1R,2S)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1S,2R)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0112】
(cis)-N1-((1S,2R)-2-フェニルシクロプロピル)シクロブタン-1,3-ジアミン;
(trans)-N1-((1R,2S)-2-フェニルシクロプロピル)シクロブタン-1,3-ジアミン;
(cis)-N1-((1R,2S)-2-フェニルシクロプロピル)シクロブタン-1,3-ジアミン;
(trans)-N1-((1S,2R)-2-フェニルシクロプロピル)シクロブタン-1,3-ジアミン;
(cis)-N1-((1S,2R)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1R,2S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0113】
(cis)-N1-((1R,2S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1S,2R)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(cis)-N1-((1S,2R)-2-(ナフタレン-2-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0114】
(trans)-N1-((1R,2S)-2-(ナフタレン-2-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(cis)-N1-((1R,2S)-2-(ナフタレン-2-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1S,2R)-2-(ナフタレン-2-イル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(cis)-N1-((1S,2R)-2-(4-(1H-ピラゾール-5-イル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
【0115】
(trans)-N1-((1R,2S)-2-(4-(1H-ピラゾール-5-イル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(cis)-N1-((1R,2S)-2-(4-(1H-ピラゾール-5-イル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1S,2R)-2-(4-(1H-ピラゾール-5-イル)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N-(4'-((1R,2S)-2-(((cis)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)ピペラジン-1-スルホンアミド;
【0116】
N-(4'-((1S,2R)-2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)ピペラジン-1-スルホンアミド;
N-(4'-((1S,2R)-2-(((cis)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)ピペラジン-1-スルホンアミド;
N-(4'-((1R,2S)-2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)アミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)ピペラジン-1-スルホンアミド;
【0117】
(cis)-N1-((1S,2R)-2-(4-((2-フルオロベンジル)オキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1R,2S)-2-(4-((2-フルオロベンジル)オキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(cis)-N1-((1R,2S)-2-(4-((2-フルオロベンジル)オキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
(trans)-N1-((1S,2R)-2-(4-((2-フルオロベンジル)オキシ)フェニル)シクロプロピル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
【0118】
N-((1S,2R)-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1R,2S)-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-(6-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン;
N-((trans)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
【0119】
N-((trans)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-3-アミン;
N-((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)ピペリジン-3-アミン;
N-((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ピペリジン-3-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)ピロリジン-3-アミン;
【0120】
N-((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)ピロリジン-3-アミン;
N-((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ピロリジン-3-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)アゼチジン-3-アミン;
N-((trans)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミン;
N-((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)アゼパン-3-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-アミン;
【0121】
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)デカヒドロキノリン-4-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-4-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-3-アザスピロ[5.5]ウンデカン-9-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-2-アザスピロ[4.5]デカン-8-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-2,3-ジヒドロスピロ[インデン-1,4'-ピペリジン]-3-アミン;
【0122】
N-((1S,2R)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1S,2R)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1R,2S)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1S,2S)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1R,2R)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1S,2R)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
【0123】
N-((1R,2S)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-アミン;
N-(2-(o-トリル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-(2-(2-フルオロフェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-(2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-(2-(4-メトキシフェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-(2-(ナフタレン-2-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
【0124】
N-(2-メチル-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-(6-メトキシ-4'-((trans)-2-(ピペリジン-4-イルアミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)メタンスルホンアミド;
N-(4'-((trans)-2-(ピペリジン-4-イルアミノ)シクロプロピル)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)プロパン-2-スルホンアミド;
1-(メチルスルホニル)-N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
【0125】
1-(4-(((trans)-2-(4-ブロモフェニル)シクロプロピル)アミノ)ピペリジン-1-イル)エタノン;
4-(((trans)-2-(4-ブロモフェニル)シクロプロピル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキサミド;
N-((trans)-2-(4-ブロモフェニル)シクロプロピル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン;
2,2,6,6-テトラメチル-N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
1-メチル-N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
1-イソプロピル-N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-アミン;
【0126】
N-((trans)-2-フェニルシクロプロピル)-1-(ピリジン-4-イル)ピペリジン-4-アミン;
4-(((trans)-2-(4-ブロモフェニル)シクロプロピル)アミノ)テトラヒドロ-2H-チオピラン1,1-ジオキシド;
N-((trans)-2-フルオロ-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1S,2S)-2-フルオロ-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((1R,2R)-2-フルオロ-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-(ナフタレン-2-イル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-メチル-2-フェニルシクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-(o-トリル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
【0127】
N-((trans)-2-(2-フルオロフェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
N-((trans)-2-(4-メトキシフェニル)シクロプロピル)ピペリジン-4-アミン;
(Trans)-2-フェニル-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-2-フェニル-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-2-フェニル-N-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル)シクロプロパンアミン;
【0128】
(Trans)-2-(4'-クロロ-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)-N-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロパンアミン;
【0129】
(Trans)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)シクロプロパンアミン;
(1S,2R)-2-フェニル-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(1R,2S)-2-フェニル-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(1S,2R)-2-フェニル-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)シクロプロパンアミン;
【0130】
(1R,2S)-2-フェニル-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)シクロプロパンアミン;
(1S,2R)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロパンアミン;
(1R,2S)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロパンアミン;
(1S,2S)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロパンアミン;
(1R,2R)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロパンアミン;
(1S,2R)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロパンアミン;
(1R,2S)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロパンアミン;
【0131】
(1S,2R)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(1S,2R)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロパンアミン;
(1R,2S)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(ピリジン-3-イル)シクロプロパンアミン;
(1S,2S)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロパンアミン;
(1R,2R)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(チアゾール-5-イル)シクロプロパンアミン;
【0132】
(1S,2R)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロパンアミン;
(1R,2S)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)-2-(3'-(トリフルオロメチル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル)シクロプロパンアミン;
(1S,2R)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)シクロプロパンアミン;
(1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)-N-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)シクロプロパンアミン;
【0133】
(Trans)-2-フェニル-N-(ピロリジン-3-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-2-(4-((2-フルオロベンジル)オキシ)フェニル)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-N-(アゼチジン-3-イルメチル)-2-フェニルシクロプロパンアミン;
(Trans)-2-(4-シクロプロピルフェニル)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)-2-(4-(ピリジン-3-イル)フェニル)シクロプロパンアミン;
【0134】
(Trans)-2-(4-(1H-ピラゾール-5-イル)フェニル)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(Trans)-2-(ナフタレン-2-イル)-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
2-メチル-2-フェニル-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(trans)-2-メチル-2-フェニル-N-(ピペリジン-4-イルメチル)シクロプロパンアミン;
(trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)-N-((1-メチルピペリジン-4-イル)メチル)シクロプロパンアミン;
【0135】
4-((4-((((1R,2S)-2-フェニルシクロプロピル)アミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)メチル)安息香酸(GSK2879552);
1-((4-(メトキシメチル)-4-(((1R,2S)-2-フェニルシクロプロピルアミノ)メチル)ピペリジン-1-イル)メチル)シクロブタンカルボン酸;
N-[(2S)-5-{[(1R,2S)-2-(4-フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-オキソペンタン-2-イル]-4-(1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)ベンズアミド;
4-[2-(4-アミノ-ピペリジン-1-イル)-5-(3-フルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-ピリミジン-4-イル]-2-フルオロベンゾニトリル;
【0136】
【0137】
【0138】
【0139】
【0140】
【0141】
【化32】
;
そして、その任意の光学活性立体異性体、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含めたもの。
【0142】
医薬品製剤
KDM1A阻害剤、例えば、バフィデムスタットは、直接処置に使用するために投与されてもよいが、通常は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤又は担体とともに活性医薬成分としての化合物を含む医薬組成物の形態で投与される。この明細書を通してKDM1A阻害剤への言及には、化合物自体、すなわち、非塩形態(例えば、遊離塩基として)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物の形態に対応する化合物への言及、並びに該化合物及び1つ以上の薬学的に許容される賦形剤又は担体を含む医薬組成物への言及が包含される。
【0143】
KDM1A阻害剤は、意図した目的を達成する任意の手段によって投与されうる。例として、経口、非経口(静脈内、皮下又は脳内など)、又は局所経路による投与が挙げられる。
【0144】
経口デリバリーのために、化合物は、結合剤(例えば、ゼラチン、セルロース、ガムトラガカント)、賦形剤(例えば、デンプン、乳糖)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、二酸化ケイ素)、崩壊剤(例えば、アルギン酸塩、プリモゲル、及びコーンスターチ)、及び甘味料又は香料(例えば、グルコース、スクロース、サッカリン、サリチル酸メチル、及びペパーミント)などの薬学的に許容される担体を含む製剤に配合することができる。製剤は、例えば、カプセル化されたゼラチンカプセル又は圧縮錠剤の形態で、経口デリバリーされうる。カプセル及び錠剤は、任意の従来技術により調製されうる。カプセル及び錠剤は、カプセル及び錠剤の香味、味、色、及び形状を変更するために、当該技術分野で知られているさまざまなコーティングでコーティングすることもできる。また、脂肪油などの液体担体もカプセルに含有されうる。
【0145】
適切な経口製剤は、懸濁液、シロップ、チューインガム、ウエハー、エリキシルなどの形態でもありうる。必要に応じて、特殊な形態の香味、味、色、及び形状を変更するための従来の薬剤も含有されうる。さらに、飲み込むことができない患者における経腸栄養チューブによる便利な投与のために、活性化合物を、オリーブ油、コーン油及びベニバナ油などの許容できる親油性植物油ビヒクルに溶解することができる。
【0146】
化合物は、溶液又は懸濁液の形態で、又は使用前に溶液又は懸濁液の形態に変換できる凍結乾燥形態で非経口投与することもできる。このような製剤では、希釈剤又は薬学的に許容される担体、例えば、滅菌水及び生理食塩水緩衝液を使用することができる。他の従来の溶媒、pH緩衝液、安定剤、抗菌剤、界面活性剤、及び酸化防止剤がすべて包含されうる。例えば、有用な成分として、塩化ナトリウム、酢酸塩、クエン酸塩又はリン酸塩緩衝液、グリセリン、デキストロース、固定油、メチルパラベン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、重硫酸ナトリウム、ベンジルアルコール、アスコルビン酸などが挙げられる。非経口製剤は、バイアル及びアンプルなどの従来の容器に保管することができる。
【0147】
局所投与の場合、化合物は、ローション、クリーム、軟膏、ゲル、粉末、ペースト、スプレー、懸濁液、点滴及びエアロゾルに製剤化されうる。したがって、1つ以上の増粘剤、保湿剤、及び安定剤が、製剤に包含されうる。そのような薬剤の例として、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キサンタンガム、ワセリン、蜜蝋、又は鉱油、ラノリン、スクアレンなどが挙げられるが、これらに限定されない。局所投与の特別な形態は、経皮パッチによるデリバリーである。経皮パッチを製造する方法は、例えば、Brown、et al. (1988) Ann. Rev. Med. 39:221-229などに開示され、これは参照により本明細書に組み込まれる。
【0148】
化合物の持続放出のための皮下移植も適切な投与経路でありうる。これには、任意の適切な製剤中の活性化合物を皮下空間、例えば、前腹壁の下に埋め込むための外科的処置が必要である。例えば、Wilson et al. (1984) J. Clin. Psych. 45:242-247を参照。ハイドロゲルは、活性化合物の持続放出のための担体として使用することができる。ハイドロゲルは、当該技術分野で一般的に知られている。それらは通常、高分子量の生体適合性ポリマーをネットワークに架橋することによって作られ、ネットワークは、水に膨潤してゲルのような材料を形成する。ヒドロゲルが、生分解性又は生体吸収性であるのが好ましい。本発明の目的のために、ポリエチレングリコール、コラーゲン、又はポリ(グリコール酸-co-L-乳酸)で作られたヒドロゲルが有用でありうる。例えば、Phillips et al. (1984) J. Pharmaceut. Sci., 73: 1718-1720を参照。
【0149】
化合物はまた、水溶性非免疫原性非ペプチド高分子量ポリマーと複合して、ポリマー複合体を形成することができる。例えば、化合物をポリエチレングリコールに共有結合させて複合体を形成することができる。通常、このような複合体は、溶解性、安定性の改善、及び毒性及び免疫原性の低下を示す。したがって、患者に投与すると、複合体中の化合物の体内での半減期が長くなり、より良い効果を発揮する。一般に、Burnham (1994) Am. J. Hosp. Pharm. 15:210-218を参照。PEG化タンパク質は現在、タンパク質代替療法及び他の処置用途に使用されている。例えば、B型肝炎の処置にはPEG化インターフェロン(PEG-INTRON A(登録商標))が臨床的に使用されている。重症複合免疫不全症(SCIDS)の処置には、PEG化アデノシンデアミナーゼ(ADAGEN(登録商標))が使用されている。PEG化L-アスパラギナーゼ(ONCAPSPAR(登録商標))は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)の処置に使用されている。ポリマーと活性化合物及び/又はポリマー自体の間の共有結合は、生理的条件下で加水分解的に分解可能であることが好ましい。「プロドラッグ」として知られるそのような複合体は、体内で活性化合物を容易に放出することができる。活性化合物の制御放出は、当該技術分野で一般的に知られているマイクロカプセル、ナノカプセル、又はヒドロゲルに有効成分を組み込むことによって達成することもできる。化合物の他の薬学的に許容されるプロドラッグとして、エステル、炭酸塩、チオ炭酸塩、N-アシル誘導体、N-アシルオキシアルキル誘導体、第3級アミンの第4級誘導体、N-マンニッヒ塩基、シッフ塩基、アミノ酸複合体、リン酸エステル、金属塩及びスルホン酸エステルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0150】
リポソームは、活性化合物の担体として使用することもできる。リポソームは、コレステロール、リン脂質、脂肪酸、及びその誘導体などのさまざまな脂質で作られたミセルである。さまざまな修飾脂質を使用することもできる。リポソームは、活性化合物の毒性を低下させ、安定性を高めることができる。その中に有効成分を含むリポソーム懸濁液を調製する方法は、一般的に当該技術分野で知られている。米国特許第4,522,811号;Prescott, Ed., Methods in Cell Biology, Volume XIV, Academic Press, New York, N. Y. (1976)を参照。
【0151】
経口及び非経口組成物のような医薬組成物は、投与を容易にし、用量を均一にするために、単位剤形で製剤化することができる。本明細書で使用される「単位剤形」とは、対象者に投与するための単位用量として適切な物理的に個別の単位を意味し、各単位は、1つ以上の適切な医薬担体とともに、所望の治療効果をもたらすように計算された所定量の有効成分を含む。
【0152】
処置用途では、医薬組成物は、医療分野の当業者によって決定される、処置される疾患に適切な方法で投与されるべきである。適切な用量及び適切な投与期間及び投与頻度は、患者の状態、疾患の種類及び重症度、有効成分の特定の形態、投与方法などの因子によって決定される。一般に、適切な用量及びレジメンは、治療的利益、例えば、より頻繁な完全又は部分寛解、又はより長い無病及び/又は全生存、又は症状の重症度の軽減、又は臨床医が指摘した目的を特定できる他の改善などの臨床結果の改善を提供するのに十分な量の医薬組成物を提供する。有効用量は、一般に、インビトロ若しくは動物モデルの試験システムから、又は臨床試験から得られた用量-応答曲線のような実験モデルを使用して評価又は推定することができる。
【0153】
本発明の医薬組成物は、投与のための指示書とともに容器、パック又はディスペンサーに中に包含されうる。
【0154】
バフィデムスタットなどのKDM1A阻害剤は、実施例3に示されるように、経口的に活性であり、経口投与されると、ADHDの処置に有効であることが見出されている。したがって、KDM1A阻害剤(例えば、バフィデムスタット)は、ADHDの処置のために経口経路で投与されるのが好ましい。
【0155】
本発明はまた、1つ以上の原子が、対応する原子の特定の同位体で置換されるKDM1A阻害剤の使用を包含する。例えば、本発明は、1つ以上の水素原子(あるいは、例えば、すべての水素原子)が、重水素原子(すなわち、2H;「D」とも呼ばれる)で置き換えられているKDM1A阻害剤の使用を包含する。したがって、本発明は、重水素に富むKDM1A阻害剤も包含する。天然の水素は、約99.98 mol%の水素1(1H)と約0.0156 mol%の重水素(2H又はD)とを含む同位体混合物である。KDM1A阻害剤中の1つ以上の水素位置の重水素含有量は、当該技術分野で知られている重水素化技術を使用して増加させることができる。例えば、KDM1A阻害剤、又はKDM1A阻害剤の合成に使用される反応物又は前駆体は、例えば、重水(D2O)を使用してH/D交換反応を受けることができる。さらに適切な重水素化技術は、Atzrodt J et al., Bioorg Med Chem, 20(18), 5658-5667, 2012; William JS et al., Journal of Labelled Compounds and Radiopharmaceuticals, 53(11-12), 635-644, 2010; Modvig A et al., J Org Chem, 79, 5861-5868, 2014に記載されている。重水素の含有量は、例えば、質量分析又はNMR分光法を用いて決定することができる。特段の指示がない限り、本発明にしたがって使用されるKDM1A阻害剤は、重水素が濃縮されていないのが好ましい。したがって、KDM1A阻害剤には、天然に存在する水素原子又は1Hの水素原子が存在するのが好ましい。一般に、本発明にしたがって使用されるKDM1A阻害剤中の原子が、特定の同位体で置換されないのが好ましい。
【0156】
定義
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が関係する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
以下の定義は、特段の指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲全体に適用される。
本発明の目的のための「患者」又は「対象者」には、ヒト及び他の動物の両方、特に、哺乳動物が包含される。したがって、本発明の方法及び使用は、人間の処置及び獣医学の適用の両方に適用可能である。好ましい態様では、対象者又は患者は、哺乳動物であり、最も好ましい態様では、対象者又は患者は、ヒト(例えば、男性又は女性)である。
【0157】
本明細書では、「処置」、「処置する」などの用語は、一般に、所望の薬理学的及び/又は生理学的効果を得ることを意味するために使用される。効果は、疾患(本明細書では、ADHD)又はその症状を完全又は部分的に予防するという点では予防的であり、及び/又は疾患(すなわち、ADHD)及び/又は疾患に起因する症状若しくは副作用を部分的又は完全に治癒又は改善する、又は疾患及び/又は疾患に起因する症状若しくは副作用の進行を部分的若しくは完全に停止させるという点では治療的である。本明細書で使用される「処置」という用語は、患者における疾患(すなわち、ADHD)のあらゆる処置に広がり、以下のいずれか1つ以上を包含するが、これらに限定されない:(a)ADHDに対する素因がある/ADHDを発症するリスクがある患者のADHDを予防すること;(b)ADHDの開始を遅らせること;(c)ADHDを阻害すること、すなわち、その発症/進行を阻止、遅延化又は減速すること;又はADHDを緩和すること、すなわち、ADHDの退行、是正又は軽減を引き起こすこと。本発明は、具体的かつ明確にこれらの処置形態のそれぞれに関する。
【0158】
本明細書で使用される「治療的有効量」という用語は、対象者において所望の生物学的効果(例えば、治療効果)を生み出すのに十分な量を意味する。したがって、化合物の治療的有効量は、その病気に苦しんでいるか、又はその病気にかかりやすい対象者に投与した場合に、疾患を処置する、及び/又は疾患の開始又は進行を遅らせる、及び/又は疾患の1つ以上の症状を緩和するのに十分な量でありうる。
【0159】
本明細書中に使用する場合、略語「ADHD」は注意欠陥多動性障害を指す。
【0160】
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」とは、特定の化合物の遊離酸及び/又は塩基の生物学的有効性を保持し、生物学的又はその他の点で望ましくなくない塩を意味するものとする。化合物は、十分に酸性の、十分に塩基性の、又は両方の官能基を有し、したがって、多数の無機又は有機塩基、及び無機及び有機酸のいずれかと反応して、薬学的に許容される塩を形成しうる。例示的な薬学的に許容される塩として、本発明による化合物、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、モノヒドロリン酸塩、ジヒドロリン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン-1,4-二酸塩、ヘキシン-1,6-二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ-ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩、マンデル酸塩、ピルビン酸塩、ステアリン酸塩、アスコルビン酸塩、又はサリチル酸塩などの、バフィデムスタットと、鉱酸又は有機酸との反応によって調製された塩が挙げられる。化合物が酸性部分を有する場合、その適切な薬学的に許容される塩として、ナトリウム又はカリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム又はマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;及びアンモニア、アルキルアミン、ヒドロキシアルキルアミン、リシン、アルギニン、N-メチルグルカミン、プロカインなどの適当な有機リガンドと形成された塩が挙げられる。薬学的に許容される塩は、当該技術分野でよく知られている。
【0161】
本明細書で使用される「薬学的に許容される溶媒和物」とは、溶質と、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒とによって形成される可変化学量論の複合体を意味する。水との複合体は水和物として知られている。本発明は、その非塩形態及び薬学的に許容される塩の形態での、任意のKDM1A阻害剤の薬学的に許容される溶媒和物を包含することを理解されたい。
【0162】
本明細書で使用される「薬学的に許容される担体」又は「薬学的に許容される賦形剤」とは、医薬品の製剤において使用される崩壊剤、結合剤、充填剤、及び滑沢剤などの非API(APIは有効医薬成分を意味する)物質を意味する。それらは、米国食品医薬品局及び/又は欧州医薬品庁によって公布されたものなどの確立された政府基準に従うヒトへの投与にとって、一般的に安全である。薬学的に許容される担体又は賦形剤は、当業者によく知られている。
【0163】
本明細書で使用される「小分子」とは、分子量が900ダルトン未満、好ましくは500ダルトン未満の有機化合物を意味する。分子量は分子の質量であり、各構成要素の原子量の合計に分子式中のその要素の原子数を乗じて計算される。
【0164】
本明細書で使用される「を含む(comprising)」(又は「を含む(comprise)」、「を含む(comprises)」、「を含む(contain)」、「を含む(contains)」、又は「を含む(containing)」)という用語は、特段の指示又は文脈による矛盾がない限り、「特に、を含む」、すなわち、「さらなる任意の要素、…のうち、を含む」という意味を有する。それに加えて、この用語は、「本質的に、からなる」及び「からなる」というより狭い意味も包含する。例えば、用語「B及びCを含むA」は、「特に、B及びCを含むA」という意味を有し、ここで、Aは、さらなる任意の要素を含むことができる(例えば、「B、C及びDを含むA」も包含される)が、この用語は、「本質的に、B及びCからなるA」(すなわち、B及びC以外の要素は、Aに含まれない)という意味も包含する。
【0165】
特段の指示又は文脈による矛盾がない限り、本明細書で使用される「a」、「an」及び「the」という用語は、「1つ以上」及び「少なくとも1つ」と互換的に使用される。したがって、例えば、「a」KDM1A阻害剤を含む組成物は、「1つ以上」のKDM1A阻害剤を含む組成物を意味すると解釈することができる。
【実施例】
【0166】
以下の実施例は、本発明のさまざまな態様を説明する。実施例は、もちろん、本発明の特定の実施態様のみを例示するものにすぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。結果は、図面及び図面の凡例にも示され、説明されている。
【0167】
実施例1:KDM1A阻害剤
材料
バフィデムスタットは、化合物:5-((((1R,2S)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミンであって、(-)5-((((trans)-2-(4-(ベンジルオキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-アミン、(41R,42S)-6-オキサ-3-アザ-1(2)-[1,3,4]オキサジアゾーラ-5(1,4),8(1)-ジベンゼナ-4(1,2)-シクロプロパナオクタファン-15-アミン又はORY-2001としても知られており、その化学構造を以下に示す。
【0168】
【0169】
この化合物は、WO2012/013728に開示されているようにして得ることができる。
【0170】
実施例2:インビトロにおけるKDM1A阻害アッセイ
KDM1Aに対する化合物の阻害活性は、以下に説明する方法を使用して決定することができる。
【0171】
ヒト組換えKDM1Aタンパク質(GenBank受託番号NM_015013、N末端GSTタグ付きアミノ酸158末端、MW:103 kDa)を使用した。
【0172】
30 μM~1 nMの範囲の試験化合物の連続3倍希釈液を、アッセイ緩衝液(50 mMリン酸ナトリウム、pH 7.4)中、氷上で、ヒト組換えKDM1A酵素(BPS Bioscience、Ref. 50100)とともにプレインキュベートした。阻害剤の各濃度を重複してテストした。酵素反応は、KDM1AのappKMにて、ジメチルH3K4ペプチド基質(Anaspec、Ref. 63677)の添加により開始された。37℃にて30分間インキュベートした後、供給者(Invitrogen)による推奨にしたがって、Amplex Red試薬及び西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)溶液を添加して、酵素反応中に形成されたH2O2を検出した。混合物を、室温にて5分間暗所でインキュベートし、Amplex Red試薬の高蛍光レゾルフィンへの変換をInfinite F200 Tecan蛍光マイクロプレートリーダー(λ励起=540 nm、λ放出=590 nm)を使用して分析した。KDM1Aの最大のデメチラーゼ活性は、阻害剤の不在下で得られ、KDM1Aの不在下でのバックグラウンド蛍光について補正した。最低2回の独立した実験から、各阻害剤のIC50値を、GraphPad Prism5ソフトウェアで計算した。
【0173】
本明細書に記載のKDM1Aアッセイにおいて得られた101±40 nMの平均IC50値によって示されるように、バフィデムスタットは、KDM1A阻害剤である。
【0174】
実施例3:ヒトにおけるADHDの処置に対するKDM1A阻害剤の効果の評価
様々な中枢神経系障害を患っている患者で成人集団における攻撃性を処置するためのKDM1A阻害剤バフィデムスタットの安全性、忍容性、及び有効性を評価する第IIa相臨床試験(REIMAGINEトライアル、EudraCT第2018-002140-88号)の一部として、ADHD患者のコホートを動員し、そして、8週間にわたりバフィデムスタットで処置した。この臨床試験のプロトコールの概要とADHDコホートで得られた結果を以下で提供する。
【0175】
3.1 臨床試験デザイン
再考は単一施設、非盲検、1治験群、8週間の臨床試験であり、アルツハイマー病(AD)、レビー小体型認知症(LBD)、成人期注意欠陥多動性障害(ADHD)、境界性パーソナリティ障害(BPD)、及び自閉症スペクトラム障害(ASD)を患っている成人集団における攻撃性へのバフィデムスタットの有効性、安全性、及び忍容性を評価する。障害毎に6人の患者が動員される。
試験の主な目標:アルツハイマー病(AD)、レビー小体型認知症(LBD)、成人期注意欠陥多動性障害(ADHD)、境界性パーソナリティ障害(BPD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)を患っている成人集団におけるバフィデムスタットの安全性と忍容性を評価すること。
試験の副次的目的:アルツハイマー病(AD)、レビー小体型認知症(LBD)、成人期注意欠陥多動性障害(ADHD)、境界性パーソナリティ障害(BPD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)を患っている成人集団における攻撃性へのバフィデムスタットの有効性を調査すること。
【0176】
主な組み入れ基準:
- 年齢18~85歳
- DSM-5基準によるAD、LBD、ADHD、BPD又はASDに関する現在の診断
-患者の毎日の生活に対して破壊的であったか又はスクリーニング来院前の少なくとも4週間に少なくとも3日間にわたって患者を危険な状況に追い込む顕著又は持続的な攻撃性又は焦燥
処置:すべての患者に、8週間の間中、5日のオン/2日のオフの予定で、1つのカプセル剤として経口的に投与される、1.2mg/日の用量で(遊離塩基としての)バフィデムスタットを与えた。
【0177】
3.2 ADHDコホート
6人のADHD患者が動員されたが、1人の脱落があったので、そのため、本明細書中に記載した結果は、分析に適任の5人のADHD対象者に対応している。このADHDコホートに動員された患者の概要(ベースラインにおける層統計データ)を表1に見ることができる。
表1:
【0178】
【0179】
3.3 ADHDコホートにおける有効性評価
攻撃性に対するバフィデムスタットを用いた治療効果の評価を、Clinical Global Impression(CGI)スケールを使用して実施した。CGI値は、患者の攻撃性重症度(CGI-Sスケール)に関する臨床医の格付け、及び処置開始(ベースライン)からの攻撃性の改善(CGI-Iスケール)を反映する。CGI-Sスケールでは、病気/状態の重症度を、より高いスコアほど、より重篤な病気/条件である、1=正常、全く病気ではない、そして7=最も重度な病気の患者であるを用いた、7ポイントスケールを使用して格付けする。CGI-Iスケールでは、処置開始からの変化が、同様に、1=処置開始後に著しく改善された、7=処置開始後に著しく悪化した、及び4=ベースラインから変化がない、7ポイントスケールを使用して格付けする。
【0180】
攻撃性に対するその効果を評価することに加えて、ADHD患者に対するバフィデムスタットを用いた治療効果もまた、ADHDに特化しており、かつ、成人期におけるADHDを評価するのに幅広く使用されている実証済みスケールである、注意欠陥多動性障害格付けスケール(ADHD-RS)を使用して評価した。ADHD-RSは、ADHDのDSM-5基準を反映する18項目のスケールであり、注意欠陥サブスケール(9項目)と多動/衝動性サブスケール(9項目)から成る。各項目は、最高スコアが問題症状/行動の存在を示す、0~3ポイントでスコア化される。ADHD-RSスケールに含まれる18項目は、攻撃行動に直接関連しないか、又は評価することを特定の目的にしていない。そのため、ADHD-RSスケールは、攻撃性に対するこの薬物の効果の評価とは無関係に、ADHDに対するバフィデムスタットを用いた処置の効果を評価するのに使用され得る。
すべての有効性評価を、それぞれのスケールスコア(CGI-S、CGI-I、及びADHD-RS)に関するベースライン(来院1回目)から8週目(来院7回目)までの変化を評価することによって実施した。
統計解析を、来院1回目を来院7回目の値と比較するための対応のある片側t-検定分析を使用して実施した。
【0181】
3.4 結果
ADHD患者におけるバフィデムスタットを用いた処置は、顕著な有害事象もなく、安全であり、かつ、良好な忍容性を示した。
8週間にわたるバフィデムスタットを用いたADHD患者の処置は、
図1A(CGI-S、p=0.0043)及び1B(CGI-I、p=0.0352)で示される、来院1回目から来院7回目までのCGI-S及びCGI-I値の統計的に有意な低減によって示されているように、攻撃性における有意な改善を生じさせた。
予想外なことには、攻撃性において改善をもたらすことに加えて、ADHD-RSスコアは、
図2に示されているように、バフィデムスタットを用いた処置の2カ月後に統計的に有意な低減を示した(p=0.0279)。
【0182】
先に述べたように、ADHD-RSスケールが攻撃性に着目したいずれの項目も含まないので、ADHD-RSスケールにより観察した効果は、バフィデムスタットなどのKDM1A阻害剤が攻撃性に対する治療効果の域を越えてADHD患者における治療効果を発揮することを示した。
要約すれば、実施例3で提供したデータと結果は、ADHD基本的な特徴又は攻撃性に関係ないADHD症状の処置を含めたADHDの処置のためのKDM1A阻害剤、特にバフィデムスタットの使用を立証している。
実施例3で本明細書中に記載したプロトコールを使用することで、ADHDの処置としての他のKDM1A阻害剤の治療効果を検証することができる。
【0183】
本明細書で引用したすべての刊行物、特許、及び特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で言及される刊行物、特許及び特許出願は、本出願の出願日前の開示のためのみに提供される。本明細書のいかなるものも、それらが本出願の先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。
【0184】
本発明をその特定の実施態様に関連して説明したが、さらなる変更が可能であり、本出願は、一般的に、本発明の原理に従い、そして、本発明が関係する技術分野内の既知の又は慣習的な範囲内にあり、上記及び以下の特許請求の範囲に記載されている本質的な特徴に適用できる本開示からの逸脱を含む、本発明のあらゆる変形、使用、又は適応をカバーすることを意図することが理解されるべきである。