(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】コンテンツ管理システム、連携方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240809BHJP
H04N 21/274 20110101ALI20240809BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04N21/274
(21)【出願番号】P 2023071243
(22)【出願日】2023-04-25
【審査請求日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】P 2023034408
(32)【優先日】2023-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】504339929
【氏名又は名称】リビング・バイ・ブルー有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081318
【氏名又は名称】羽切 正治
(74)【代理人】
【識別番号】100132458
【氏名又は名称】仲村 圭代
(74)【代理人】
【識別番号】100165146
【氏名又は名称】小野 博喜
(74)【代理人】
【識別番号】100120204
【氏名又は名称】平山 巌
(72)【発明者】
【氏名】中村 雅一
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-215864(JP,A)
【文献】特開2014-135697(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0191999(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04N 21/274
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを創作した特派員がSNS上に投稿した前記コンテンツを管理するコンテンツ管理システムであって、
前記コンテンツに対応する、SNS用ハッシュタグを生成するSNS用ハッシュタグ生成部と、
前記コンテンツ、及び、前記コンテンツに関する情報を、コンテンツ情報として、前記SNS用ハッシュタグに関連付けて管理するコンテンツ情報管理部と、を備え、
前記SNS用ハッシュタグ生成部は、前記コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、前記SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマーク、前記コンテンツ管理システムと紐付いたタグと、前記SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、前記コンテンツ番号とを順に組み合わせて、前記SNS用ハッシュタグとして生成し、
前記コンテンツ管理システムはさらに、
前記特派員を特定する情報を管理する特派員情報管理部と、
放送局担当者を特定する情報を管理する放送局担当者情報管理部と、
前記特派員の要求に応じて、前記SNS用ハッシュタグを提供するSNS用ハッシュタグ提供部と、
前記放送局担当者による、前記コンテンツ番号を検索キーとする前記コンテンツの提示要求に対し、前記SNS用ハッシュタグに対応する前記コンテンツ情報を提示するコンテンツ提示部と、
前記放送局担当者による、前記コンテンツ情報の使用許諾要求を受け付けて、前記コンテンツ情報を提供するコンテンツ提供部と、を備える
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。
【請求項2】
前記コンテンツ管理システムはさらに、
前記放送局担当者による、前記コンテンツ提供部から提供される前記コンテンツの使用実績を記憶して管理するコンテンツ使用実績管理部と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項3】
コンテンツを創作した特派員がSNS上に投稿した前記コンテンツと、コンテンツ管理システムと、を連携させる連携方法であって、
前記コンテンツ管理システムは、
前記コンテンツに対応する、SNS用ハッシュタグを生成するSNS用ハッシュタグ生成部と、
前記コンテンツ、及び、前記コンテンツに関する情報を、コンテンツ情報として、前記SNS用ハッシュタグに関連付けて管理するコンテンツ情報管理部と、を備え、
前記SNS用ハッシュタグ生成部は、前記コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、前記SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマーク、前記コンテンツ管理システムと紐付いたタグと、前記SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、前記コンテンツ番号とを順に組み合わせて、前記SNS用ハッシュタグとして生成し、
前記SNS上において、前記コンテンツと前記SNS用ハッシュタグを関連付けて表示させることにより、前記SNS上に表示された前記コンテンツと、前記コンテンツ管理システムと、を連携させる
ことを特徴とする連携方法。
【請求項4】
コンテンツを創作した特派員がSNS上に投稿した前記コンテンツと、コンテンツ管理システムと、を連携可能とするプログラムであって、
前記コンテンツ管理システムは、SNS用ハッシュタグ生成部と、コンテンツ提示部と、を備え、
前記SNS用ハッシュタグ生成部が、コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、前記SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマークと、前記コンテンツ管理システムと紐付いたタグと、前記SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、前記コンテンツ番号とを順に組み合わせて、SNS用ハッシュタグとして生成するハッシュタグ生成工程と、
前記コンテンツ提示部が、前記コンテンツ番号を検索キーとする前記コンテンツの提示要求に対し、前記SNS用ハッシュタグに対応する前記コンテンツ情報を提示するコンテンツ提示工程と、
を前記コンテンツ管理システムに実行させ、
前記SNS上において前記コンテンツと関連付けて表示された前記SNS用ハッシュタグに含まれる前記コンテンツ番号を検索キーとする前記コンテンツの提示要求に対して前記コンテンツ情報を提示することによって、前記SNS上に表示された前記コンテンツと、前記コンテンツ管理システムと、を連携可能とすることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ管理システムへ投稿するコンテンツに対してSNS用ハッシュタグを生成して提供し、SNSとコンテンツ管理システムとを連携させるコンテンツ管理システム、連携方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、Twitter(登録商標)、Instagram(登録商標)、Youtube(登録商標)等のSNSが普及し、文章や、携帯端末、スマートフォン、ドライブレコーダー等の録画装置で録画した映像や動画、加工した画像等を、SNSの個人のアカウント上で公開することが一般的に行われている。
【0003】
一般的にSNSのアカウントは、公開設定がされている場合、誰でも閲覧可能な状態となり、閲覧したユーザが押下可能な「いいね」機能や、投稿可能な「コメント」機能等を備えている。また、「フォロー」「フォロワー」機能により、特定のユーザが投稿するコンテンツをチェックすることが可能である。また、「フォロワー」をより多く獲得することにより、集客、ビジネス、影響力、承認欲求を得られる、といった効果を期待することができる。
【0004】
こうしたユーザが生成するコンテンツは、UGC(User Generated Contents)とも称され、各所に影響を及ぼしている。例えば、事件/事故が発生した場合、以前であれば、その場所に放送局の記者が直接赴いて撮影を行っているところ、今はユーザがSNS上に投稿したコンテンツを利用してニュース等を編集して放送するケースが多くなってきている。また、リアルタイムで撮影した一連の流れの動画や、事件直後の静止画等、爆発的に話題となり多くの人の注目を集めて拡散されるようなコンテンツとなっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】“NHKスクープBOX”,[online],NHK,[令和5年2月1日検索],インターネット<URL:https://scoopbox.nhk.or.jp/toko.php>
【文献】“NHKインターネットサービス利用規約”,[online],NHK,[令和5年2月1日検索],インターネット<URL:https://www.nhk.or.jp/rules/terms/1/#section1-4>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非特許文献1には、ニュースや番組等で活用することを目的に、利用者(ユーザ)から動画や静止画の投稿を受け付けるシステムが開示されており、利用者(ユーザ)により投稿された動画や静止画は、非特許文献2上で開示される「第19条(投稿コンテンツの利用許諾)」の記載に基づいて利用される。すなわち、放送局側の提供する、投稿されたコンテンツを個別に交渉することなく利用する仕組みである。
【0007】
非特許文献1及び2は、放送局側が利用者(ユーザ)側より提供を受ける受動的な仕組みであり、例えば、放送局側が主体的に、SNS上で話題となっている特定のコンテンツを取得する方法については開示されていない。
【0008】
また、利用者(ユーザ)側より提供されるコンテンツが少ない場合には、活用する機会が少なくなり、多い場合には、膨大なコンテンツの中から活用可能なものを判断して抽出する必要が生じる。
【0009】
利用者(ユーザ)側は、非特許文献2に開示される記載の通り、提供した時点で「世界的、非独占的、無償、再許諾可能かつ譲渡可能な使用、複製、配布、派生著作物の作成、表示、および実行に関する許諾を与える」こと、また、当該放送局から「権利を承継しまたは許諾された者に対して著作者人格権を行使しないことに同意したものとみな」す契約を締結した状態となる。言い換えれば、利用者(ユーザ)により提供された動画や静止画が爆発的に話題に広がり、多数の放送局等に取り扱われた場合であっても、そこに利用者(ユーザ)の著作者人格権を行使することはできず、一例として、金銭やクレジット表記等を主張することはできず、また、いつどこで誰に使用されたかも知ることができない。従って、例えば、プロのカメラマンであれば享受可能な権利や利益を、当該利用者(ユーザ)は享受できない、といった課題があった。
【0010】
また、その他の放送局がUGCを利用する方法の一つとして、SNS上で話題となっている投稿コンテンツに対し、放送局側が投稿ユーザに直接連絡を取り、使用の交渉を行う方法が挙げられる。
【0011】
しかしながら、このような方法は、投稿ユーザが複数の放送局側から連絡を受けて直接交渉を行わなければならず、投稿ユーザ側に負担が生じる一方で、放送局側もすぐにコンタクトを取ることができず使用までに時間がかかるという課題があった。
【0012】
本発明の目的は、ユーザが享受可能な権利や利益を放棄することのなく、コンテンツを提供することができるコンテンツ管理システムを提供することにある。
【0013】
本発明の目的は、放送局担当者が話題となっているコンテンツを、速やかに検索して抽出し、使用許諾申請を行うことのできるコンテンツ管理システムを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、コンテンツ管理システムがユーザによるコンテンツ登録時にSNSへのコンテンツ投稿時に使用可能なSNS用ハッシュタグを生成して提供し、ユーザが当該SNS用ハッシュタグとコンテンツをSNSへ投稿することにより、コンテンツ管理システムの登録コンテンツとSNSの投稿コンテンツを連携させる連携方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係るコンテンツ管理システムは、コンテンツを創作した特派員がSNS上に投稿したコンテンツを管理するコンテンツ管理システムであって、コンテンツに対応する、SNS用ハッシュタグを生成するSNS用ハッシュタグ生成部と、コンテンツ、及び、コンテンツに関する情報を、コンテンツ情報として、SNS用ハッシュタグに関連付けて管理するコンテンツ情報管理部と、を備え、SNS用ハッシュタグ生成部は、コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマーク、コンテンツ管理システムと紐付いたタグと、SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、コンテンツ番号とを順に組み合わせて、SNS用ハッシュタグとして生成し、コンテンツ管理システムはさらに、特派員を特定する情報を管理する特派員情報管理部と、放送局担当者を特定する情報を管理する放送局担当者情報管理部と、特派員の要求に応じて、SNS用ハッシュタグを提供するSNS用ハッシュタグ提供部と、放送局担当者による、コンテンツ番号を検索キーとするコンテンツの提示要求に対し、SNS用ハッシュタグに対応するコンテンツ情報を提示するコンテンツ提示部と、放送局担当者による、コンテンツ情報の使用許諾要求を受け付けて、コンテンツ情報を提供するコンテンツ提供部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に係るコンテンツ管理システムはさらに、放送局担当者による、コンテンツ提供部から提供されるコンテンツの使用実績を記憶して管理するコンテンツ使用実績管理部と、を備えることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る連携方法は、コンテンツを創作した特派員がSNS上に投稿したコンテンツと、コンテンツ管理システムと、を連携させる連携方法であって、コンテンツ管理システムは、コンテンツに対応する、SNS用ハッシュタグを生成するSNS用ハッシュタグ生成部と、コンテンツ、及び、コンテンツに関する情報を、コンテンツ情報として、SNS用ハッシュタグに関連付けて管理するコンテンツ情報管理部と、を備え、SNS用ハッシュタグ生成部は、コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマーク、コンテンツ管理システムと紐付いたタグと、SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、コンテンツ番号とを順に組み合わせて、SNS用ハッシュタグとして生成し、SNS上において、コンテンツとSNS用ハッシュタグを関連付けて表示させることにより、SNS上に表示されたコンテンツと、コンテンツ管理システムと、を連携させることを特徴とする。
【0018】
本発明に係るプログラムは、コンテンツを創作した特派員がSNS上に投稿したコンテンツと、コンテンツ管理システムと、を連携可能とするプログラムであって、コンテンツ管理システムは、SNS用ハッシュタグ生成部と、コンテンツ提示部と、を備え、SNS用ハッシュタグ生成部が、コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマークと、コンテンツ管理システムと紐付いたタグと、SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、コンテンツ番号とを順に組み合わせて、SNS用ハッシュタグとして生成するハッシュタグ生成工程と、コンテンツ提示部が、コンテンツ番号を検索キーとするコンテンツの提示要求に対し、SNS用ハッシュタグに対応するコンテンツ情報を提示するコンテンツ提示工程と、をコンテンツ管理システムに実行させ、SNS上においてコンテンツと関連付けて表示されたSNS用ハッシュタグに含まれるコンテンツ番号を検索キーとするコンテンツの提示要求に対してコンテンツ情報を提示することによって、SNS上に表示されたコンテンツと、コンテンツ管理システムと、を連携可能とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、コンテンツ管理システムに登録するコンテンツに対してSNS用ハッシュタグを提供することで、特派員のSNSへのコンテンツ投稿時のタグ付けと、コンテンツ管理システムとSNSとのコンテンツの紐づけを容易にすることができる。本発明によれば、SNSを閲覧する放送局担当者は、当該SNS用ハッシュタグよりコンテンツ番号を取得して、コンテンツ管理システムにおいて、希望するコンテンツの検索が可能になる。さらに、使用許諾要求によりコンテンツ提供が可能となる。
【0020】
本発明によれば、コンテンツ使用実績管理部により、コンテンツ情報の使用実績を記憶することが可能となる。
【0021】
本発明によれば、コンテンツ管理システムがユーザによるコンテンツ登録時にSNSへのコンテンツ投稿時に使用可能なSNS用ハッシュタグを生成して提供し、ユーザが当該SNS用ハッシュタグとコンテンツをSNSへ投稿することにより、コンテンツ管理システムの登録コンテンツとSNSの投稿コンテンツを連携させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムの基本構成を示す機能ブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムの特派員登録の処理フロー図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムの放送局担当者登録の処理フロー図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムのコンテンツ登録の処理フロー図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るSNSへのコンテンツ投稿の処理フロー図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るSNSへのコンテンツ検索の処理フロー図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムのコンテンツの使用許諾申込の処理フロー図である。
【
図8A】本発明の実施形態におけるコンテンツ管理システムのコンテンツ情報入力画面である。
【
図8B】本発明の実施形態におけるコンテンツ管理システムのコンテンツ情報登録完了画面である。
【
図9】本発明の実施形態におけるSNSのコンテンツ検索画面である。
【
図10A】本発明の実施形態におけるコンテンツ管理システムのコンテンツ検索画面である。
【
図10B】本発明の実施形態におけるコンテンツ管理システムのコンテンツ詳細画面である。
【
図11】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムのコンテンツの使用実績登録の処理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システム及び連携方法について説明する。本実施形態の連携方法は上記コンテンツ管理システムとSNSとを連携させて実行又は実現される。ここで、コンテンツは、動画、静止画、音声、テキスト(以下、動画等という。)、又は、これらの動画等の2以上の組み合わせを含み、さらに、これらの動画等のSNSへの投稿先URL、インターネット上における保管先URL(例えば特派員に係るサーバにおける保管先を示すURL)、その他のコンテンツ特定情報の表示もコンテンツとして扱うものとする。
【0024】
[基本構成]
まず、
図1を参照して、コンテンツ管理システムの基本構成について説明する。コンテンツ管理システム1は、SNS用ハッシュタグ生成部111、コンテンツ情報管理部112、特派員情報管理部113、放送局担当者情報管理部114、SNS用ハッシュタグ提供部115、コンテンツ提示部116、コンテンツ提供部117、及び、コンテンツ使用実績管理部118を備え、通信網5を介して、特派員端末2、放送局担当者端末4、SNS3と接続可能とされている。
【0025】
コンテンツ管理システム1は、サーバ装置やクラウドシステム等により実現されるものであり、実際の実施の態様に応じて適宜構成すればよく、構成は限定しない。また、コンテンツ管理システム1は、特派員によって登録されるコンテンツを管理するシステムである。
【0026】
特派員端末2は、特派員の使用する端末であり、スマートフォン、携帯電話、PC(Personal Computer)、タブレット等の、本実施形態の端末としての機能を実施できるものであればよい。ここで、特派員とは、SNSを利用するユーザであって、コンテンツを創作し、SNS上に投稿する者である。
【0027】
放送局担当者端末4は、放送局担当者の使用する端末であり、スマートフォン、携帯電話、PC(Personal Computer)、タブレット等の、本実施形態の端末としての機能を実施できるものであればよい。ここで、放送局担当者とは、特派員が創作しSNSに投稿したコンテンツを、所属するメディア(放送局)において使用することの許諾を求める者である。メディアは、コンテンツを公開可能な媒体であり、少なくとも、基幹放送事業者、一般放送事業者、通信衛星事業者、衛星放送プラットフォーム事業者、コンテンツの配信プラットフォーム事業者、コンテンツを提供するポータルサイトやアプリの運営事業者を含みうる。放送局担当者としては、例えば、放送を行う事業体である放送局の局員であり、番組単位の担当者が該当する。
【0028】
SNS3は、Twitter(登録商標)、Instagram(登録商標)を含むSNS(Social Networking Service)であり、ハッシュタグを利用可能な、本実施形態に適用できるものであればよいものとする。
【0029】
通信網5は、インターネット(The Internet)、公衆交換電話網(PSTN)、携帯電話網、IP電話網、閉域網、無線LAN(Local Area Network)等であり、ネットワークその他の通信網として機能するものであればよい。
【0030】
コンテンツ管理システム1のSNS用ハッシュタグ生成部111は、特派員端末2より登録されるコンテンツに対応する、SNS用ハッシュタグを生成する。ここで、SNS用ハッシュタグとは、コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマーク、コンテンツ管理システム1と紐付いたタグと、SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、コンテンツ番号とを順に組み合わせて生成されるタグである。禁則文字とは、SNSの仕様上、ハッシュタグとして識別されないように設定された文字であり、一例として、記号等が挙げられる。また、ハッシュタグ、と記載するものについては、ハッシュマークとタグを順に組み合わせたものとして取り扱う。
【0031】
コンテンツ情報管理部112は、コンテンツ、及び、コンテンツに関する情報を、コンテンツ情報として、SNS用ハッシュタグに関連付けて管理する。コンテンツ情報は、特派員により制作、生成される動画や静止画を含むコンテンツと、当該コンテンツのカテゴリー、撮影場所、撮影日時、詳細、価格等を含むコンテンツに関する情報と、を含む。コンテンツに関する情報に、上記コンテンツ特定情報を含めても良い。
【0032】
特派員情報管理部113は、特派員を特定する特派員情報を管理する。特派員情報の一例として、特派員が使用するSNS上の名称、氏名(本名)、電話番号、住所、メディアからの連絡の可否と手段、特派員の登録するコンテンツを番組で使用される場合のクレジット表記及び表記の有無、振込先銀行情報、マイナンバー等がある。
【0033】
放送局担当者情報管理部114は、放送局担当者を特定する情報を管理する。放送局担当者を特定する情報の一例として、放送責任者情報、申込者情報、請求先情報等がある。放送責任者情報の一例としては、放送局名、所属部署、番組名、放送予定日、放送予定時間、責任者氏名、電話番号、メールアドレス等があり、申込者情報の一例として、申込者氏名、所属会社名、電話番号等があり、請求先情報の一例として、会社名、部署名、住所、電話番号、担当者名、メールアドレス等がある。
【0034】
SNS用ハッシュタグ提供部115は、特派員の要求に応じて、SNS用ハッシュタグ生成部111で生成するSNS用ハッシュタグを提供する。
【0035】
コンテンツ提示部116は、放送局担当者による、SNS用ハッシュタグを検索キーとするコンテンツの提示要求に対し、SNS用ハッシュタグに対応するコンテンツ情報を提示する。本実施形態におけるコンテンツの提示を要求するための検索キーには、SNS用ハッシュタグのうち、コンテンツ番号のみを使用するものとして取り扱う。
【0036】
コンテンツ提供部117は、放送局担当者による、コンテンツ情報の使用許諾要求を受け付けて、コンテンツ情報を提供する。
【0037】
コンテンツ使用実績管理部118は、放送局担当者による、コンテンツ提供部117から提供されるコンテンツ情報の使用実績を記憶して管理する。本実施形態において、使用実績には、コンテンツの使用時間、使用日時、放送日、コンテンツの放送時間等を含むものとして取り扱う。
【0038】
以上、各部の構成は、基本の構成として示したものであり、実際の実施の態様に応じて適宜構成すればよく、上述の構成に限定するものではない。
【0039】
以下、SNSを利用するユーザがコンテンツ管理システム1へ特派員として登録し、コンテンツ管理システム1へのコンテンツ登録、及び、SNSへの当該コンテンツ及びSNS用ハッシュタグ投稿と、当該SNSを閲覧する放送局担当者がコンテンツ管理システム1上で使用申込、使用実績登録を行うまでの一連の実施の態様を説明する。
図2~
図10を参照して説明する。
【0040】
[特派員登録]
はじめに、SNSを使用するユーザがコンテンツ管理システム1へ特派員登録を行う場合の処理フローについて
図2を参照して説明する。
【0041】
特派員端末2からの要求に基づいて、コンテンツ管理システム1が特派員情報入力画面を表示する(
図2のステップS2-1)。特派員端末2から特派員情報を入力し、コンテンツ管理システム1への登録を実行する(
図2のステップS2-2)。コンテンツ管理システム1は、
図2のステップS2-2で入力された特派員情報を取得して(
図2のステップS2-3)、入力チェックを行う(
図2のステップS2-4)。なお、入力チェックは、特派員情報の妥当性のチェックであり、必須入力チェックや属性チェック等、実際の実施の態様に応じて適宜決めるものとする。
【0042】
入力チェックでエラーが発生した場合(
図2のステップS2-4 エラー)、
図2のステップS2-1の特派員情報入力画面へと戻る。入力チェックで正常となった場合(
図2のステップS2-4 正常)、コンテンツ管理システム1の特派員情報管理部113は当該特派員情報を登録し、登録完了画面を表示する(
図2のステップS2-5)。特派員端末2は特派員登録を終了する。
【0043】
図2のステップS2-1~S2-5は、特派員情報登録の一例であり、実際の実施の態様に応じて、特派員の登録内容の確実性を担保するために、位置情報取得や個人情報の確認等を含めた認証処理を実施してもよい。
【0044】
[コンテンツ登録]
次に、特派員が、制作、生成した動画や静止画を含むコンテンツをコンテンツ管理システム1へ登録する処理を
図4及び
図8を参照して説明する。
【0045】
特派員端末2からの要求を受け付けて、コンテンツ管理システム1がコンテンツ情報入力画面を表示する(
図4のステップS4-1)。
【0046】
ここで表示されるコンテンツ情報入力画面の一例を、
図8Aを参照して説明する。特派員により制作、生成される動画や静止画を含むコンテンツをコンテンツ管理システム1へ登録するためのアップロードボタン8A1と、その上部にアップロードしたコンテンツを表示するコンテンツ表示部8A2と、当該コンテンツのタイトル、カテゴリー、撮影場所、撮影日時、詳細、価格等を含むコンテンツに関する情報を入力する詳細情報入力部8A3と、入力されたコンテンツ情報をコンテンツ管理システム1のコンテンツ情報管理部112へ登録するための登録ボタン8A4を備える。
【0047】
図4のステップS4-1の次に、特派員端末2から
図8Aに示すコンテンツ情報入力画面より、コンテンツ情報の入力(コンテンツのアップロード及びコンテンツに関する情報の入力を含む)を行い、登録ボタン8A4を押下する(
図4のステップS4-2)。コンテンツ管理システム1は、
図4のステップS4-2で入力されたコンテンツ情報を取得して(
図4のステップS4-3)、入力チェックを行う(
図4のステップS4-4)。
【0048】
入力チェックでエラーが発生した場合(
図4のステップS4-4 エラー)、
図4のステップS4-1のコンテンツ情報入力画面へと戻る。入力チェックで正常となった場合(
図4のステップS4-4 正常)、コンテンツ管理システム1のSNS用ハッシュタグ生成部111はSNS用ハッシュタグを生成し、コンテンツ情報管理部112は当該コンテンツ情報を登録する(
図4のステップS4-5)。SNS用ハッシュタグ提供部115は、SNS用ハッシュタグ生成部111の生成するSNS用ハッシュタグをコンテンツ情報登録完了画面に表示する(
図4のステップS4-6)。
【0049】
ここで表示されるコンテンツ情報登録完了画面の一例を、
図8Bを参照して説明する。特派員がSNSへコンテンツを投稿する際に使用するSNS用ハッシュタグを表示する表示部8B1と、表示部8B1に表示されるSNS用ハッシュタグをコピーするコピーボタン8B2を備える。
【0050】
なお、SNS用ハッシュタグは、ハッシュマークと、コンテンツ管理システム1と紐付いたタグと、SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、コンテンツ番号を順に組み合わせて構成されるものであり、本実施形態では、ハッシュマークを「#」、コンテンツ管理システム1と紐づくタグを「JPNEWS」、禁則文字を「-」、コンテンツ番号を「itm12345」とした場合の例を、「#JPNEWS-itm12345」として
図8Bの表示部8B1に示している。
【0051】
図4のステップS4-6の次に、特派員端末2から
図8Bに示すコンテンツ情報登録完了画面のコピーボタン8B2を押下し、SNS用ハッシュタグを取得し(
図4のステップS4-7)、コンテンツの登録を終了する。
【0052】
[SNS投稿]
次に、特派員が、制作、生成した動画や静止画を含むコンテンツをSNS3へ投稿する処理を、
図5を参照して説明する。
【0053】
特派員端末2からコンテンツ投稿を開始し、SNS3がコンテンツ投稿画面を表示する(
図5のステップS5-1)。特派員端末2よりコンテンツのアップロード、コンテンツに関する情報、及び、
図4のステップS4-7で取得したSNS用ハッシュタグを入力し、SNS3へ投稿する(
図5のステップS5-2)。SNS3は、投稿されたコンテンツ情報を登録し(
図5のステップS5-3)、コンテンツ投稿を終了する。
【0054】
なお、
図5のステップS5-1~S5-3のSNS3への投稿処理自体は、通常のSNSへの投稿処理であるため、説明を省略する。
【0055】
なお、上記では、特派員端末2による特派員登録、コンテンツ管理システム1へのコンテンツ情報登録、SNS3へのコンテンツ情報投稿、といった流れで説明したが、処理の流れを限定するものではない。一例として、SNS3へのコンテンツ情報投稿を実行した後に、特派員登録及びコンテンツ管理システム1へのコンテンツ情報登録、といった流れも考え得る。そのような場合には、SNS3の仕様に則って、投稿コンテンツの修正や再投稿、コメント欄へのコメントにより、SNS用ハッシュタグを投稿する、といった態様を採用してもよい。
【0056】
[放送局担当者登録]
放送局担当者がコンテンツ管理システム1へ放送局担当者登録を行う場合の処理フローについて
図3を参照して説明する。
【0057】
放送局担当者端末4からの要求に基づいて、コンテンツ管理システム1が放送局担当者情報入力画面を表示する(
図3のステップS3-1)。放送局担当者端末4から放送局担当者情報を入力し、コンテンツ管理システム1への登録を実行する(
図3のステップS3-2)。コンテンツ管理システム1は、
図3のステップS3-2で入力された放送局担当者情報を取得して(
図3のステップS3-3)、入力チェックを行う(
図3のステップS3-4)。なお、入力チェックは、放送局担当者情報の妥当性のチェックであり、必須入力チェックや属性チェック等、実際の実施の態様に応じて適宜決めるものとする。
【0058】
入力チェックでエラーが発生した場合(
図3のステップS3-4 エラー)、
図3のステップS3-1の放送局担当者情報入力画面へと戻る。入力チェックで正常となった場合(
図3のステップS3-4 正常)、コンテンツ管理システム1の放送局担当者情報管理部114は当該放送局担当者情報を登録し、登録完了画面を表示する(
図3のステップS3-5)。放送局担当者端末4は放送局担当者登録を終了する。
【0059】
図3のステップS3-1~S3-5は、放送局担当者情報登録の一例であり、実際の実施の態様に応じて、放送局担当者の登録内容の確実性を担保するために、個人情報の確認等を含めた認証処理を実施してもよい。
[コンテンツ検索]
【0060】
放送局担当者がSNS3へコンテンツの検索を行う場合の処理フローについて
図6を参照して説明する。
【0061】
放送局担当者端末4から、ハッシュタグを入力し、検索実行する(
図6のステップS6-1)。SNS3は、ハッシュタグに紐づくコンテンツの一覧を表示する(
図6のステップS6-2)。放送局担当者端末4よりコンテンツの閲覧をし(
図6のステップS6-3)、コンテンツ番号を取得して(
図6のステップS6-4)、SNS3へのコンテンツ検索を終了する。
【0062】
ここでコンテンツの検索を行うSNS3の画面の一例を、
図9を参照して説明する。SNS3(SNS画面SC)は、画面上部に検索ボックス91を備える。
図9に示す例では、検索ボックス91に入力したハッシュタグに対応する2つの検索結果画面R1、R2が、検索ボックス91の下方に、上下に並んで表示されている。検索結果画面R1、R2は互いに異なるアカウントからの投稿である。実際のSNSにおいては、検索結果画面が1つだけの場合や、3つ以上の場合があり、3つ以上の場合は上記検索結果画面R2の下方に3つ目以降の画面が続くものである。
【0063】
検索結果画面R1には、上から順に、アカウント表示部912、コメント表示部913、ハッシュタグ表示部914、コンテンツ表示部915、及び、いいねボタン916が表示されている。検索結果画面R2は、検索結果画面R1と同様の構成を有し、上から順に、アカウント表示部922、コメント表示部923、ハッシュタグ表示部924、コンテンツ表示部925、及び、いいねボタン926が表示される。
【0064】
検索ボックス91には、検索を行うための入力部であるテキストボックスと、検索を実行するための検索実行部である虫眼鏡マークが表示されている。
【0065】
アカウント表示部912には特派員のアカウントが、コメント表示部913には投稿する特派員のコメントが、それぞれ表示されている。ハッシュタグ表示部914には
図4のステップS4-7で取得して
図5のステップS5-2で投稿したSNS用ハッシュタグが、表示されている。コンテンツ表示部915には制作、生成した動画や静止画を含むコンテンツが表示されている。いいねボタン916には、当該投稿コンテンツに対して、閲覧者がいいねボタン916を押下した数が表示されている。
【0066】
なお、ハッシュタグ表示部914には、
図5のステップS5-2で投稿したSNS用ハッシュタグ「#JPNEWS-itm12345」が表示されているが、そのうちハッシュマークとタグである「#JPNEWS」のみSNS3よりハッシュタグとして識別され、禁則文字「-」、及び、それに続くコンテンツ番号である「itm12345」はハッシュタグとして認識されてはいない。
【0067】
これは、SNS3の仕様上ハッシュタグとして使用不可能な禁則文字「-」を用いているためであり、その禁則文字以降の「-itm12345」はハッシュタグとして識別されない、といった仕様によるものである。
【0068】
次に、
図6のステップS6-1~S6-4の処理を、
図9を参照して説明する。検索ボックス91へ、放送局担当者端末4よりハッシュタグ「#JPNEWS」を入力し、検索実行する(
図6のステップS6-1)。SNS3は、ハッシュタグ「#JPNEWS」に紐づくコンテンツの一覧を画面下部に表示する(
図6のステップS6-2)。言い換えれば、ハッシュタグ「#JPNEWS」で投稿した特派員のコンテンツの一覧が表示される。
【0069】
なお、
図6のステップS6-1で検索ボックス91にハッシュタグ「#JPNEWS」を入力して検索実行した場合に、
図5のステップS5-2で投稿したコンテンツのSNS用ハッシュタグ「#JPNEWS-itm12345」は、SNS3上においてハッシュタグ「#JPNEWS」として識別されているため、検索対象として抽出されて、
図9の検索結果画面R1に示すようにコンテンツの一覧として表示される。また、コンテンツC915が、
図5のステップS5-2で投稿したコンテンツに相当する。
【0070】
次に、放送局担当者端末4よりコンテンツの閲覧をする(
図6のステップS6-3)。
図9のコンテンツ表示部915に表示するコンテンツC915は動画であり、中央に動画再生マークが表示されているため、押下により動画再生が開始される。また、コンテンツ表示部925に表示するコンテンツC925は、静止画であるため、押下により拡大表示等、適宜SNS3の仕様に応じて表示されて閲覧する。
【0071】
実施形態では、コンテンツC915のコンテンツが放送局担当者の希望に沿うものとして取り扱う。放送局担当者端末4よりハッシュタグ表示部914からコンテンツ番号「itm12345」を取得し(
図6のステップS6-4)、SNS3へのコンテンツ検索を終了する。
【0072】
なお、
図9に示すSNS3の画面SCは一例であり、この構成に限定するものではない。コンテンツ管理システム1に紐づくハッシュタグで検索し、当該ハッシュタグに紐づくコンテンツの一覧を表示して、放送局担当者端末4からコンテンツ番号を取得可能なものであればよい。また、コンテンツの一覧にSNS用ハッシュタグが表示されない場合、コンテンツの詳細画面やその他の画面によりコンテンツ番号が取得できれば良いものとする。
【0073】
また、上記コンテンツ管理システム1に紐づくハッシュタグでの検索の一例を説明したが、SNS上でのランキング等に基づいて検索した場合でも、コンテンツ管理システム1に登録済コンテンツであれば、SNS用ハッシュタグは表示され、当該SNS用ハッシュタグよりコンテンツ番号を取得する態様も想定し得る。
【0074】
[コンテンツ使用許諾申込]
放送局担当者がコンテンツ管理システム1へコンテンツを検索し使用許諾の申込を行う場合の処理フローについて
図7を参照して説明する。
【0075】
放送局担当者端末4から、
図6のステップS6-4で取得したコンテンツ番号を入力し、検索実行する(
図7のステップS7-1)。コンテンツ管理システム1のコンテンツ提示部116は、コンテンツ番号に紐づくコンテンツ情報を表示し(
図7のステップS7-2)、放送局担当者端末4から、コンテンツの使用許諾の申込を実行し(
図7のステップS7-3)、コンテンツ管理システム1のコンテンツ提供部117はコンテンツを提供して(
図7のステップS7-4)処理を終了する。
【0076】
ここでコンテンツの検索を行うコンテンツ管理システム1の検索画面の一例を、
図10Aを参照して説明する。まず検索画面は、画面左側にカテゴリー10A2と、画面右側上部に検索ボックス10A1と、その下に切替タブ10A3を備える。画面右側下部にはコンテンツの一覧を表示し、
図10Aの例では6件のコンテンツが表示され、スクロール等により、さらに表示可能なように構成されている。コンテンツの一覧には、コンテンツ単位で、コンテンツ表示部10A4、コンテンツ種別10A5、撮影日時10A6、タイトル10A7、撮影場所10A8を表示する。
【0077】
検索ボックス10A1には、検索を行うための入力部であるテキストボックスと、検索を実行するための検索実行部である虫眼鏡マークを備える。
【0078】
カテゴリー10A2はカテゴリーによる絞込機能と、切替タブ10A3はコンテンツ種別による絞込機能を備える。コンテンツの一覧は、
図4のステップS4-2で各特派員端末2より登録されたコンテンツ情報の一覧を表示するものである。コンテンツ表示部10A4は、
図8Aのアップロードボタン8A1によりアップロードされたコンテンツを表示し、コンテンツ種別10A5は、当該アップロードされたコンテンツの動画、静止画等の種別を表示するものである。撮影日時10A6、タイトル10A7、撮影場所10A8は、
図8Aの詳細情報入力部8A3で入力されるコンテンツ情報をそれぞれ表示する。
【0079】
次に、コンテンツ及びコンテンツに関する情報を表示するコンテンツ管理システム1のコンテンツ詳細画面の一例を、
図10Bを参照して説明する。まずコンテンツ詳細画面は、画面上部に検索ボックス10B1を備える。画面下部左側に、コンテンツ表示部10B4を備え、画面下部右側に、コンテンツ種別10B5、撮影日時10B6、撮影場所10B8、タイトル10B7、撮影時の状況等詳細10B7-1、カテゴリー10B2を備える。更に、利用規約10B9、使用許諾申請ボタン10B10、価格10B11を備える。
【0080】
なお、検索ボックス10B1は検索ボックス10A1と対応する構成を備え、コンテンツ表示部10B4、コンテンツ種別10B5、撮影日時10B6、撮影場所10B8、タイトル10B7は、それぞれ、コンテンツ表示部10A4、コンテンツ種別10A5、撮影日時10A6、撮影場所10A8、タイトル10A7に対応する構成を備える。カテゴリー10B2は、
図4のステップS4-2で、特派員端末2より詳細情報入力部8A3へ入力され登録されたカテゴリーを表示する。
【0081】
利用規約10B9は、価格を含む当該コンテンツを利用するための規約の表示部及び同意チェックボックスを備える。使用許諾申請ボタン10B10は、当該コンテンツの使用許諾を得るための申請ボタンであり、価格10B11は、当該コンテンツの価格を表示するものである。
【0082】
次に、
図7のステップS7-1~S7-3の処理を、
図10A及び
図10Bを参照して説明する。前提として、放送局担当者端末4から、コンテンツ管理システム1へログインした際、
図10Aに示す検索画面が表示される。
【0083】
放送局担当者端末4より、
図6のステップS6-4で取得したコンテンツ番号「itm12345」を検索ボックス10A1へ入力し、検索実行部の虫眼鏡マークを押下して検索実行する(
図7のステップS7-1)。
【0084】
コンテンツ管理システム1は、コンテンツ番号「itm12345」に紐づく
図10Bに示すコンテンツ詳細画面へと遷移してコンテンツ情報を表示する(
図7のステップS7-2)。
【0085】
放送局担当者端末4より、利用規約10B9の同意チェックボックスにチェックをし、使用許諾申請ボタン10B10を押下して申込を実行し(
図7のステップS7-3)、コンテンツ管理システム1のコンテンツ提供部117はコンテンツを提供して(
図7のステップS7-4)処理を終了する。コンテンツの提供は、適宜ダウンロードボタンや、コンテンツの保管先URLの提示等、実施の形態に応じて適宜決定すればよく、説明は省略する。
【0086】
なお、
図10A及び
図10Bに示すコンテンツ管理システム1の画面、また、画面遷移の構成やそのタイミングは一例であり、この構成に限定するものではない。放送局担当者端末4から、コンテンツ番号により、SNS3への投稿コンテンツと対応するコンテンツ情報をコンテンツ管理システム1において検索し抽出可能な構成を採用すればよい。
【0087】
[使用実績]
次に、放送局担当者がコンテンツ管理システム1へコンテンツの使用実績を登録する処理フローについて
図11を参照して説明する。
【0088】
放送局担当者端末4からの要求に基づいて、コンテンツ管理システム1は、コンテンツ使用実績登録画面を表示する(
図11のステップS11-1)。放送局担当者端末4は、
図7のステップS7-4でコンテンツ提供部117より提供されるコンテンツの使用実績を、入力する(
図11のステップS11-2)。コンテンツ管理システム1のコンテンツ使用実績管理部118は、放送局担当者端末4より入力されるコンテンツの使用実績を、コンテンツの使用時間、使用日時、放送日、コンテンツの放送時間等を含めて記憶して管理し(
図11のステップS11-3)、処理を終了する。
【0089】
[連携方法]
上述の説明の通り、本実施形態のコンテンツ管理システム1によれば、コンテンツを創作した特派員がSNS3上に投稿したコンテンツと、コンテンツ管理システム1とを互いに連携させる連携方法を実現することが可能である。
【0090】
当該連携方法は、コンテンツ管理システム1が、コンテンツに対応する、SNS用ハッシュタグを生成するSNS用ハッシュタグ生成部111と、コンテンツ、及び、コンテンツに関する情報を、コンテンツ情報として、SNS用ハッシュタグに関連付けて管理するコンテンツ情報管理部112と、を備え、SNS用ハッシュタグ生成部111は、コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマーク、コンテンツ管理システム1と紐付いたタグと、SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、前記コンテンツ番号を順に組み合わせて、SNS用ハッシュタグとして生成し、SNS上において、コンテンツとSNS用ハッシュタグを関連付けて表示させることにより、SNS3上に表示されたコンテンツと、コンテンツ管理システム1と、を連携させる。
【0091】
以下、連携方法について、上述の実施形態に対応して説明する。コンテンツ管理システム1のSNS用ハッシュタグ生成部111は、コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号「itm12345」を発行し、SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマーク、コンテンツ管理システム1と紐付いたタグと、SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、前記コンテンツ番号を順に組み合わせて、SNS用ハッシュタグ「#JPNEWS-itm12345」として生成し(
図4のステップS4-5)、特派員端末2から取得(
図4のステップS4-7)して当該SNS用ハッシュタグ「#JPNEWS-itm12345」をSNS3へ投稿(
図5のステップS5-2)する。
【0092】
SNS3上では、ハッシュタグ「#JPNEWS」と後続する禁則文字「-」及びコンテンツ番号「itm12345」が表示され、それを閲覧する放送局担当者端末4よりコンテンツ番号「itm12345」を取得(
図6のステップS6-4)するものである。
【0093】
以上説明の通り、SNS3上において、コンテンツとSNS用ハッシュタグを関連付けて表示させることにより、SNS3上に表示されたコンテンツと、コンテンツ管理システム1と、を連携させることができる。
【0094】
上記構成を採用することにより、ユーザはコンテンツ管理システム1を介することで、コンテンツを創作したユーザの有する権利や利益を放棄することなく、コンテンツを提供することができる。一例として、金銭やクレジット表記等を伴う使用の許諾を可能とし、また、いつどこで誰に使用されたかを、すべて確認することが可能となる。従来放棄されていた享受可能な権利や利益を、ユーザが享受することを可能とするものである。
【0095】
また、放送局担当者端末4からコンテンツへ辿りつくパターンとしては、SNS上で話題になっている、偶然SNS上で辿り着く、紹介される、コンテンツ管理システム1上で閲覧する等、種々存在する。いずれのパターンの場合でも、ユーザはコンテンツ管理システム1を介して使用許諾申請によりコンテンツを提供することが可能となる。これにより、ユーザと放送局との直接交渉が不要となることで双方の負担を軽減することができ、また、放送局側の申請から使用までの時間短縮へと繋がる。
【0096】
さらに、コンテンツ管理システム1は、SNS用ハッシュタグという一連の文字列として発行することで、ハッシュタグ、禁則文字、コンテンツ番号等を意識することなく、特派員端末2がコピーした当該SNS用ハッシュタグをそのままSNS3上へ投稿することができ、時間の短縮や利便性を図ることができる。
【0097】
また、放送局担当者端末4が、SNS3上で、コンテンツ管理システム1と紐づくタグをキーワードとして検索することで、SNS用ハッシュタグで投稿されるコンテンツの一覧が表示されることが可能となる。また、ハッシュタグとの一連の文字列からコンテンツ番号を取得することが容易であるために、コンテンツ管理システム1上においても、コンテンツを検索し抽出することが容易となる。
【0098】
さらに、SNS3上でコンテンツの一覧を閲覧した際に、一目でコンテンツ管理システム1の管理案件であることが識別でき、コンテンツ番号により、すぐにコンテンツ管理システム1で検索することが可能となる。
【0099】
そして、ユーザ側のその他のメリットとして、コンテンツ管理システム1を介してテレビ番組でユーザのコンテンツが放送されることにより、SNS3上において「フォロワー」数をより多く獲得することへと繋がり、集客、ビジネス、影響力、承認欲求を得られる、といった効果を期待することができる。
【0100】
本発明は、前記実施形態の構成に限らず適宜変更可能である。一例として、特派員により制作、生成される動画や静止画を含むコンテンツをSNS3上へのアップロード(投稿)し、コンテンツ管理システム1には当該コンテンツのSNS3の投稿先URL(コンテンツ特定情報)をコンテンツとして登録する例について
図4、
図5に示す手順に沿って説明する。
【0101】
上記実施形態では、基本的な手順として、コンテンツ管理システム1へコンテンツを登録し(
図4のステップS4-1~S4-7)、SNS3へコンテンツを投稿する(
図5のステップS5-1~S5-3)流れを説明したが、ここでは、SNS3へのコンテンツの投稿と、コンテンツ管理システム1へのコンテンツの登録と、いずれを先に行ってもよいものとする。
【0102】
最初に、SNS3へコンテンツを投稿した後、コンテンツ管理システム1へコンテンツを登録する手順について説明する。
【0103】
前記実施形態で説明する
図5のステップS5-1~S5-3の手順でSNS3へコンテンツを投稿し、投稿後、特派員端末2は投稿先URLを取得する。このとき、S5-2のコンテンツ情報の入力において、SNS用ハッシュタグは未発行であるため、入力を省略する。
【0104】
前記実施形態で説明する
図4のステップS4-1~S4-7の手順で、コンテンツ管理システム1へコンテンツを登録するが、このとき、
図4のステップS4-2で入力するコンテンツ情報は、コンテンツに関する情報と、特派員端末2が取得する投稿先URLであるコンテンツであるものとして取り扱う。
【0105】
SNS3へ
図4のステップS4-7で取得したSNS用ハッシュタグをSNS3の仕様に則って、投稿コンテンツの修正や再投稿、コメント欄へのコメントにより、SNS用ハッシュタグを投稿する。
【0106】
次に、コンテンツ管理システム1へコンテンツを登録した後、SNS3へコンテンツを投稿する手順について説明する。
【0107】
前記実施形態で説明する
図4のステップS4-1~S4-7の手順で、コンテンツ管理システム1へコンテンツを登録するが、このとき、
図4のステップS4-2において、コンテンツの入力(アップロードを含む)は省略する。
【0108】
前記実施形態で説明する
図5のステップS5-1~S5-3の手順でSNS3へコンテンツを投稿し、投稿後、特派員端末2は投稿先URLを取得する。特派員端末2は、取得した投稿先URLをコンテンツとして、コンテンツ管理システム1(コンテンツ情報管理部112)へ登録する。
【0109】
上記実施形態を採用することにより、コンテンツ管理システム1のコンテンツ情報管理部112が管理するコンテンツが、特派員が、制作、生成した動画や静止画を含むコンテンツではなく、投稿先URLをコンテンツとして扱うことにするため、コンテンツの保存容量を削減することが可能となる。
【0110】
また、特派員端末2は、データサイズの大きい動画や静止画のコンテンツの投稿が1回で済むため、通信量や通信時間を削減することができる。
【0111】
なお、コンテンツ管理システム1は、特派員が、自身が創作し、SNS上に投稿したコンテンツと、コンテンツ管理システム1とを互いに連携する連携装置としても機能する。
【0112】
また、コンテンツ管理システム1が、
図2~4、
図7、及び、
図11に示す処理を実行することで、コンテンツの創作者であるユーザがSNS上に投稿したコンテンツを、コンテンツ管理システム1によって管理するコンテンツ管理方法を実現することができる。
【0113】
また、コンテンツ管理システム1は、
図7及び
図9~11に示す処理を行うことで、放送局担当者に対する使用許諾を実現する使用許諾装置として機能し、
図7及び
図9~11に示す処理の手順により、上記使用許諾のための使用許諾方法が実現される。
【0114】
[プログラム]
さらにまた、少なくとも、(1)
図4に示す処理によって、SNS用ハッシュタグ生成部111が、コンテンツ情報毎に個別のコンテンツ番号を発行し、SNSがハッシュタグとして識別可能なハッシュマークと、コンテンツ管理システムと紐付いたタグと、SNSがハッシュタグとして識別不可能な禁則文字と、コンテンツ番号とを順に組み合わせて、SNS用ハッシュタグとして生成するハッシュタグ生成工程、及び、(2)
図7に示す処理によって、コンテンツ提示部116が、コンテンツ番号を検索キーとするコンテンツの提示要求に対し、SNS用ハッシュタグに対応するコンテンツ情報を提示するコンテンツ提示工程、を備えたプログラムを実現できる。このプログラムによれば、SNS上においてコンテンツと関連付けて表示されたSNS用ハッシュタグに含まれるコンテンツ番号を検索キーとするコンテンツの提示要求に対してコンテンツ情報を提示することによって、SNS上に表示されたコンテンツと、コンテンツ管理システムと、を連携可能とする。このプログラムは、例えば、コンテンツ管理システム1の制御部(不図示)に記憶される。この制御部はSNS用ハッシュタグ生成部111、コンテンツ情報管理部112、特派員情報管理部113、放送局担当者情報管理部114、SNS用ハッシュタグ提供部115、コンテンツ提示部116、コンテンツ提供部117、及び、コンテンツ使用実績管理部118の動作の制御、通信網5を介した、特派員端末2、SNS3、又は、放送局担当者端末4との通信の制御を実行する。
【0115】
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0116】
1 コンテンツ管理システム
111 SNS用ハッシュタグ生成部
112 コンテンツ情報管理部
113 特派員情報管理部
114 放送局担当者情報管理部
115 SNS用ハッシュタグ提供部
116 コンテンツ提示部
117 コンテンツ提供部
118 コンテンツ使用実績管理部
2 特派員端末
3 SNS
4 放送局担当者端末
5 通信網
8A1 アップロードボタン
8A2 コンテンツ表示部
8A3 詳細情報入力部
8A4 登録ボタン
8B1 表示部
8B2 コピーボタン
91 検索ボックス
912、922 アカウント表示部
913、923 コメント表示部
914、924 ハッシュタグ表示部
915、925 コンテンツ表示部
916、926 いいねボタン
10A1、10B1 検索ボックス
10A2、10B2 カテゴリー
10A3 切替タブ
10A4、10B4 コンテンツ表示部
10A5、10B5 コンテンツ種別
10A6、10B6 撮影日時
10A7、10B7 タイトル
10B7-1 撮影時の状況等詳細
10A8、10B8 撮影場所
10B9 利用規約
10B10 使用許諾申請ボタン
10B11 価格
C915、C925 コンテンツ
R1、R2 検索結果画面
SC SNS画面
【要約】
【課題】 ユーザが享受可能な権利や利益を放棄することのなく、コンテンツを提供することができるコンテンツ管理システムを提供する。
【解決手段】 コンテンツを創作した特派員がSNS上に投稿したコンテンツを管理するコンテンツ管理システムであって、コンテンツに対応する、SNS用ハッシュタグを生成するSNS用ハッシュタグ生成部と、コンテンツ、及び、コンテンツに関する情報を、コンテンツ情報として、SNS用ハッシュタグに関連付けて管理するコンテンツ情報管理部と、を備える。
【選択図】
図1