(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】プログラム、方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240809BHJP
【FI】
G06Q50/20 300
(21)【出願番号】P 2023184993
(22)【出願日】2023-10-27
【審査請求日】2024-04-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年4月1日 https://school.alpha-pesstalozzi.com/ 及び https://kid.alpha-pestalozzi.com/ での掲載。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】720004142
【氏名又は名称】Pestalozzi Technology株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】井上 友綱
(72)【発明者】
【氏名】渥美 裕輝
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特許第7349748(JP,B2)
【文献】米国特許第10610761(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けら
れ、前記担当クラスに属する複数の生徒がグループ分けされた複数の運動グループのそれぞれに属する複数の生徒によって取り組まれる運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させることと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記複数の運動グループのそれぞれの人数を示す人数情報を前記教員端末から取得すること、をさらに実行させ、
前記運動コンテンツを特定することは、
前記テスト結果情報と前記人数情報とに基づいて、前記運動コンテンツを選択する、ことを含む、プログラム。
【請求項3】
コンピュータに、
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうち
、前記複数の評価項目のそれぞれに対する結果の平均値であるクラス平均値が基準値より小さくなる評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させることと、を実行させる、プログラム。
【請求項4】
コンピュータに、
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
前記テスト結果情報と評価基準情報とに基づいて、前記複数の生徒それぞれの体力テストの結果に対する評価を示す評価情報を生成し、前記評価情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させることと、を実行させる、プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムであって、
前記評価情報は、前記複数の生徒それぞれの月齢に対して設定される前記評価基準情報に基づいて生成された情報である、プログラム。
【請求項6】
請求項
1から5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記特定された1以上の運動コンテンツのうちいずれかの運動コンテンツを選択する選択情報を前記教員端末から取得することと、
前記選択情報に基づいて、選択された前記いずれかの運動コンテンツを前記教員端末に表示させることと、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項7】
請求項
1から5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記運動コンテンツを特定することは、
前記教員端末から前記複数の評価項目のうち選択された選択評価項目を取得し、
前記体力テストの結果と前記選択評価項目とに基づいて、前記選択評価項目に関連付けられた運動を説明する前記運動コンテンツを選択する、ことを含む、プログラム。
【請求項8】
請求項
1から5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記運動コンテンツには、前記運動の難易度を示す難易度情報が関連付けられ、
前記表示させることは、前記運動コンテンツと前記難易度情報とを含む前記コンテンツ画面を表示させること、を含む、プログラム。
【請求項9】
請求項
8に記載のプログラムであって、
前記難易度情報は前記運動の運動量に基づいて設定される、プログラム。
【請求項10】
請求項
1から5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記運動コンテンツに基づく運動のうち、授業において実行された運動コンテンツを示す実行済みコンテンツ情報を前記教員端末から取得することと、
前記担当クラスに属する複数の生徒のいずれかである対象生徒の体力テストの結果である対象生徒テスト結果を取得することと、
前記実行済みコンテンツ情報と前記対象生徒テスト結果とに基づいて、前記複数の運動コンテンツから、前記体力テストの複数の評価項目のいずれかに関連付けられた運動を説明する1以上の生徒運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の生徒運動コンテンツを提示するための生徒コンテンツ画面を前記対象生徒の生徒端末に表示させることと、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項11】
請求項
10に記載のプログラムであって、
前記特定された1以上の生徒運動コンテンツのうちいずれかの生徒運動コンテンツを選択する選択情報を前記生徒端末から取得することと、
前記生徒端末からの前記選択情報に基づいて、選択された前記いずれかの生徒運動コンテンツを前記生徒端末に表示させることと、をさらに実行させる、プログラム。
【請求項12】
請求項
11に記載のプログラムであって、
前記運動コンテンツには、前記運動の運動量を示す運動量情報が関連付けられ、
前記生徒運動コンテンツを特定することは、
前記対象生徒から前記対象生徒が選択した運動量を示す選択運動量情報を取得し、
前記選択運動量情報及び前記運動量情報にさらに基づいて、前記生徒運動コンテンツを特定すること、を含む、プログラム。
【請求項13】
請求項
11に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記対象生徒が行っている運動の種類を示す運動種類情報を取得すること、をさらに実行させ、
前記生徒運動コンテンツを選択することは、前記実行済みコンテンツ情報と、前記対象生徒テスト結果と、前記運動種類情報とに基づいて前記生徒運動コンテンツを特定すること、を含む、プログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させることと、
前記運動コンテンツに基づく運動のうち、授業において実行された運動コンテンツを示す実行済みコンテンツ情報を前記教員端末から取得することと、
前記担当クラスに属する複数の生徒のいずれかである対象生徒の体力テストの結果である対象生徒テスト結果を取得することと、
前記対象生徒が行っている運動の種類を示す運動種類情報を取得することと、
前記対象生徒の健康状態を示す健康情報を取得することと、
前記実行済みコンテンツ情報と、前記対象生徒テスト結果と、前記運動種類情報と、前記健康情報とに基づいて、前記複数の運動コンテンツから、前記体力テストの複数の評価項目のいずれかに関連付けられた運動を説明する1以上の生徒運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の生徒運動コンテンツを提示するための生徒コンテンツ画面を前記対象生徒の生徒端末に表示させることと、
前記特定された1以上の生徒運動コンテンツのうちいずれかの生徒運動コンテンツを選択する選択情報を前記生徒端末から取得することと、
前記生徒端末からの前記選択情報に基づいて、選択された前記いずれかの生徒運動コンテンツを前記生徒端末に表示させることと、を実行させる、プログラム。
【請求項15】
コンピュータが、
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数
の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられ
、前記担当クラスに属する複数の生徒がグループ分けされた複数の運動グループのそれぞれに属する複数の生徒によって取り組まれる運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させることと、を含む、方法。
【請求項16】
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得するテスト結果取得部と、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられ
、前記担当クラスに属する複数の生徒がグループ分けされた複数の運動グループのそれぞれに属する複数の生徒によって取り組まれる運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させるコンテンツ画面表示部と、を備える、情報処理装置。
【請求項17】
コンピュータが、
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうち、前記複数の評価項目のそれぞれに対する結果の平均値であるクラス平均値が基準値より小さくなる評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させることと、を含む、方法。
【請求項18】
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得するテスト結果取得部と、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうち、前記複数の評価項目のそれぞれに対する結果の平均値であるクラス平均値が基準値より小さくなる評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させるコンテンツ画面表示部と、を備える、情報処理装置。
【請求項19】
コンピュータが、
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
前記テスト結果情報と評価基準情報とに基づいて、前記複数の生徒それぞれの体力テストの結果に対する評価を示す評価情報を生成し、前記評価情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させることと、を含む、方法。
【請求項20】
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得するテスト結果取得部と、
前記テスト結果情報と評価基準情報とに基づいて、前記複数の生徒それぞれの体力テストの結果に対する評価を示す評価情報を生成し、前記評価情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させるコンテンツ画面表示部と、を備える、情報処理装置。
【請求項21】
コンピュータが、
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させることと、
前記運動コンテンツに基づく運動のうち、授業において実行された運動コンテンツを示す実行済みコンテンツ情報を前記教員端末から取得することと、
前記担当クラスに属する複数の生徒のいずれかである対象生徒の体力テストの結果である対象生徒テスト結果を取得することと、
前記対象生徒が行っている運動の種類を示す運動種類情報を取得することと、
前記対象生徒の健康状態を示す健康情報を取得することと、
前記実行済みコンテンツ情報と、前記対象生徒テスト結果と、前記運動種類情報と、前記健康情報とに基づいて、前記複数の運動コンテンツから、前記体力テストの複数の評価項目のいずれかに関連付けられた運動を説明する1以上の生徒運動コンテンツを特定することと、
前記特定された1以上の生徒運動コンテンツを提示するための生徒コンテンツ画面を前記対象生徒の生徒端末に表示させることと、
前記特定された1以上の生徒運動コンテンツのうちいずれかの生徒運動コンテンツを選択する選択情報を前記生徒端末から取得することと、
前記生徒端末からの前記選択情報に基づいて、選択された前記いずれかの生徒運動コンテンツを前記生徒端末に表示させることと、を含む、方法。
【請求項22】
複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得するテスト結果取得部と、
前記テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、前記複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、
前記特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を前記教員の教員端末に表示させるコンテンツ画面表示部と、
前記運動コンテンツに基づく運動のうち、授業において実行された運動コンテンツを示す実行済みコンテンツ情報を前記教員端末から取得する実行コンテンツ情報取得部と、
前記担当クラスに属する複数の生徒のいずれかである対象生徒が行っている運動の種類を示す運動種類情報と、前記対象生徒の健康状態を示す健康情報とを取得する生徒情報取得部と、を備え、
前記コンテンツ特定部は、前記対象生徒の体力テストの結果である対象生徒テスト結果を取得し、前記実行済みコンテンツ情報と、前記対象生徒テスト結果と、前記運動種類情報と、前記健康情報とに基づいて、前記複数の運動コンテンツから、前記体力テストの複数の評価項目のいずれかに関連付けられた運動を説明する1以上の生徒運動コンテンツを特定し、
前記コンテンツ画面表示部は、前記特定された1以上の生徒運動コンテンツを提示するための生徒コンテンツ画面を前記対象生徒の生徒端末に表示させ、前記特定された1以上の生徒運動コンテンツのうちいずれかの生徒運動コンテンツを選択する選択情報を前記生徒端末から取得し、前記生徒端末からの前記選択情報に基づいて、選択された前記いずれかの生徒運動コンテンツを前記生徒端末に表示させる、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
教育機関では、授業を担当する教員によって、授業で使用する教材や授業内容を検討し、授業案を考えることが行われる。授業案はコンピュータ等を用いて作成されることがあり、例えば、特許文献1には、授業案の立案作成に要する時間と労力を軽減するための授業案立案システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
教育機関で行われる授業科目のうち、体育の授業の効果を図る指標の1つに評価項目別に生徒の運動能力が測定される体力テストがある。体育の授業の目的には体力テストでの成績向上が含まれる。しかし、体力テストでの測定結果を向上させるための運動には様々な種類があり、生徒が具体的にどのような運動を行うべきかの判断が難しいことがある。
【0005】
そこで、本発明は、体力テストでの成績向上のために生徒が取り組むことが推奨される運動を提案することが可能なプログラム、方法、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、特定された運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を教員の教員端末に表示させることと、を実行させる。
【0007】
これにより、体力テストのテスト結果に基づいて、体力テストの評価項目に関連付けられた運動コンテンツを、教員端末を通じて教員に提示できる。例えば、教員は教員端末に提示された運動コンテンツのうち、どの運動コンテンツで示される運動を授業において実施するかを決定することができる。決定された運動は担当クラスの体力テストの成績の向上につながるコンテンツであるので、クラスの体力テストにおける成績向上につながる。
【0008】
上記態様において、コンピュータに、特定された1以上の運動コンテンツのうちいずれかの運動コンテンツを選択する選択情報を教員端末から取得することと、選択情報に基づいて、選択されたいずれかの運動コンテンツを教員端末に表示させることと、をさらに実行させてもよい。
【0009】
提示されたコンテンツから選択されたコンテンツを教員端末に表示させることで、教員による運動内容の理解を、コンテンツを用いて補助することができる。
【0010】
上記態様において、運動コンテンツを特定することは、複数の評価項目のうち、複数の評価項目のそれぞれに対する結果の平均値であるクラス平均値が基準値より小さくなる評価項目に関連付けられた運動を説明する運動コンテンツを特定してもよい。
【0011】
クラスの平均値がある基準値より小さくなるような評価項目は、授業によって成績向上の余地が大きい評価項目であることを意味する。平均値が基準値より小さい評価項目に関連付けられた運動コンテンツは、教員が授業において重視すべき運動を示す。平均値が基準値より小さい評価項目に関連付けられた運動コンテンツを教員に提示することで、生徒が授業で取り組むことが推奨される運動を教員は把握することができる。
【0012】
上記態様において、運動は、担当クラスに属する複数の生徒がグループ分けされた複数の運動グループのそれぞれに属する複数の生徒によって取り組まれる運動であってもよい。
【0013】
上記態様において、コンピュータに、複数の運動グループのそれぞれの人数を示す人数情報を教員端末から取得すること、をさらに実行させ、運動コンテンツを特定することは、テスト結果情報と人数情報とに基づいて、運動コンテンツを特定する、ことを含んでもよい。
【0014】
運動に取り組む生徒の人数を考慮して運動コンテンツが特定され、提示されることで、例えば、教員はクラスの生徒数に応じた運動を授業実施することが可能となり、生徒が取り組むことが推奨される運動を教員が決定しやすくなる。
【0015】
上記態様において、運動コンテンツを特定することは、教員端末から複数の評価項目のうち選択された選択評価項目を取得し、体力テストの結果と選択評価項目とに基づいて、選択評価項目に関連付けられた運動を説明する運動コンテンツを特定する、ことを含んでもよい。
【0016】
教員端末から選択評価項目を取得し、特定評価項目に関連付けられた運動を説明する運動コンテンツが提示されるようになるので、例えば教員が重視する評価項目に対応するように運動コンテンツが表示され、運動を教員が決定しやすくなる。
【0017】
上記態様において、運動コンテンツには、運動の難易度を示す難易度情報が関連付けられ、表示させることは、運動コンテンツと難易度情報とを含むコンテンツ画面を表示させること、を含んでもよい。
【0018】
上記態様において、難易度情報は運動の運動量に基づいて設定されてもよい。
【0019】
運動の難易度を考慮して運動コンテンツの特定と提示が行われるようになるので、例えば、教員はクラスの習熟度に応じた運動を授業実施することが可能となり、生徒が取り組むことが推奨される運動を教員が決定しやすくなる。
【0020】
上記態様において、コンピュータに、運動コンテンツに基づく運動のうち、授業において実行された運動コンテンツを示す実行済みコンテンツ情報を教員端末から取得することと、担当クラスに属する複数の生徒のいずれかである対象生徒の体力テストの結果である対象生徒テスト結果を取得することと、実行済みコンテンツ情報と対象生徒テスト結果とに基づいて、複数の運動コンテンツから、体力テストの複数の評価項目のいずれかに関連付けられた運動を説明する1以上の生徒運動コンテンツを特定することと、特定された1以上の生徒運動コンテンツを提示するための生徒コンテンツ画面を対象生徒の生徒端末に表示させることと、をさらに実行させてもよい。
【0021】
授業で実行された運動コンテンツを示す実行済みコンテンツ情報と、ある生徒のテスト結果とに基づいて、ある評価項目に関連付けられた運動を生徒に提案することが可能となる。実行済みコンテンツ情報を考慮することによって、生徒は授業で行った運動を復習することが可能となり、生徒のテスト結果を考慮することによって、生徒のレベルに適した運動を生徒が把握できるようになる。よって、体力テストでの成績向上のために生徒が取り組むことが推奨される運動を生徒に提案することが可能となる。
【0022】
上記態様において、コンピュータに、特定された1以上の生徒運動コンテンツのうちいずれかの運動コンテンツを選択する選択情報を生徒端末から取得することと、生徒端末からの選択情報に基づいて、選択されたいずれかの運動コンテンツを生徒端末に表示させることと、をさらに実行させてもよい。
【0023】
提示されたコンテンツから選択されたコンテンツを生徒端末に表示させることで、生徒による運動内容の理解を、コンテンツを用いて補助することができる。
【0024】
上記態様において、運動コンテンツには、運動の運動量を示す運動量情報が関連付けられ、生徒運動コンテンツを特定特定することは、対象生徒から対象生徒が選択した運動量を示す選択運動量情報を取得し、選択運動量情報及び運動量情報にさらに基づいて、生徒運動コンテンツを特定すること、を含んでもよい。
【0025】
運動量を基準として、生徒がどの程度運動する意欲を有しているかを把握することが可能となる。選択運動量を考慮して運動コンテンツを特定しコンテンツ画面を表示することで、生徒の意欲に沿った運動の提案が可能となる。
【0026】
上記態様において、コンピュータに、対象生徒が行っている運動の種類を示す運動種類情報を取得すること、をさらに実行させ、生徒運動コンテンツを特定することは、実行済み運動の運動コンテンツと、対象生徒テスト結果と、運動種類情報とに基づいて生徒運動コンテンツを特定すること、を含んでもよい。
【0027】
上記態様において、コンピュータに、対象生徒の健康状態を示す健康情報を取得すること、をさらに実行させ、生徒運動コンテンツを特定することは、実行済み運動の運動コンテンツと、対象生徒テスト結果と、運動種類情報と、健康情報とに基づいて生徒運動コンテンツを特定すること、を含んでもよい。
【0028】
生徒が行っている運動や生徒の健康状態を考慮して運動コンテンツが特定され、提示されることで、より生徒に適した運動の提案が可能となる。
【0029】
上記態様において、運動コンテンツを特定することは、テスト結果情報と評価基準情報とに基づいて、複数の生徒それぞれの体力テストの結果に対する評価を示す評価情報を生成し、評価情報に基づいて、運動コンテンツを特定すること、を含んでもよい。
【0030】
個別の評価項目に対する評価情報を生成し、評価情報を考慮して運動コンテンツが特定され、提示されることで、各評価項目に対する得点の合計によってなされる体力テストに対する評価よりも詳細に体力テストの結果の評価を行いつつ生徒に適した運動の提案が可能となる。
【0031】
上記態様において、評価情報は、複数の生徒それぞれの月齢に対して設定される評価基準情報に基づいて生成された情報であるプログラムを提供する。
【0032】
評価基準は例えば学年の年次別に設定されることが多いが、月齢を考慮することによって、より細かい時間間隔で生徒の身体能力の変化を反映した評価を行うことができる。より正確に評価された評価情報を用いて運動の提案が可能になることで、生徒に適した運動の提案が可能となる。
【0033】
本開示の他の一態様に係る方法は、コンピュータが、複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、
テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を教員の教員端末に表示させることと、を含む。
【0034】
本開示の他の一態様に係る情報処理装置は、複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得するテスト結果取得部と、テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定するコンテンツ特定部と、特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を教員の教員端末に表示させるコンテンツ画面表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、体力テストでの成績向上のために生徒が取り組むことが推奨される運動を提案することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本実施形態に係る運動コンテンツ提示システムの概略図である。
【
図2】本実施形態に係る運動コンテンツ提示装置101のブロック図である。
【
図3】本実施形態に係るテスト結果情報の一例である。
【
図5】本実施形態に係る運動コンテンツ情報の一例である。
【
図7】本実施形態に係る運動コンテンツ提示システムにおける処理の一例を説明する図である。
【
図8】本実施形態に係る表示形式選択画面の一例である。
【
図9】本実施形態に係る一覧表示画面の一例である。
【
図10】本実施形態に係るコンテンツ画面情報生成処理の一例である。
【
図11】本実施形態に係るコンテンツ画面の一例である。
【
図12】本実施形態に係るコンテンツ画面の他の一例である。
【
図13】本実施形態に係るコンテンツ画面の他の一例である。
【
図14】本実施形態に係るコンテンツ画面の他の一例である。
【
図15】本実施形態に係るコンテンツ画面の他の一例である。
【
図16】本実施形態に係る運動コンテンツ提示システムにおける処理の他の一例を説明する図である。
【
図17】本実施形態に係る運動量選択画面の一例である。
【
図18】本実施形態に係るコンテンツ画面情報生成処理の他の一例である。
【
図19】本実施形態に係る評価基準の他の一例である。
【
図20】本実施形態に係るコンテンツ画面の他の一例である。
【
図21】本実施形態に係るコンテンツ画面の他の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0038】
図1には本実施形態に係る運動コンテンツ提示システム10の概略図が示される。運動コンテンツ提示システム10は、運動コンテンツ提示装置101、教員端末201a,201b,201c、生徒端末301a,301bを有する。これらの端末、装置、及びサーバはネットワークNを通じて通信可能に接続される。なお、教員端末201a,201b,201c、及び生徒端末301a,301bのように生徒端末及び教員端末は複数存在するが、区別の必要がない場合、単に教員端末201及び生徒端末301とよぶ。
【0039】
運動コンテンツ提示装置101は、生徒によって実行される運動を説明する運動コンテンツを記憶しておき、教員端末201又は生徒端末301に運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を表示させ、教員端末201又は生徒端末301からの入力に応じて、教員端末201又は生徒端末301に運動コンテンツを提示するサーバである。運動コンテンツ提示装置101が提示する運動コンテンツは、例えば、運動を説明する動画である。コンテンツは、動画に限られず、画像、音声、あるいは文字情報のように情報処理端末を通じて提示可能なコンテンツであってもよい。運動コンテンツ提示装置101の構成については後述する。
【0040】
教員端末201は、教員が操作する端末であり、例えば、ネットワークNを通じて運動コンテンツ提示装置101にアクセス可能なブラウジングソフトウエアが記憶されたパーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット端末等の情報処理装置である。
【0041】
生徒端末301は生徒が操作する端末であり、例えば、ネットワークNを通じて運動コンテンツ提示装置101にアクセス可能なブラウジングソフトウエアが記憶されたパーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット端末等の情報処理装置である。教員端末201は、例えば、学校等の教育機関が各生徒に配布するなどして各生徒に提供される。
【0042】
運動コンテンツ提示システム10では、運動コンテンツ提示装置101が、教員端末201からのリクエストや生徒端末301からのリクエストに応じて、教員端末201又は生徒端末301に、運動コンテンツを提示するコンテンツ画面を表示させる。教員端末201及び生徒端末301を操作する教員や生徒は、それぞれ運動コンテンツ提示装置101にユーザ情報が登録され、運動コンテンツ提示装置101に対してログイン操作を行ってアクセスする。運動コンテンツ提示装置101は、例えば、教員端末201を操作する教員が授業を担当する担当クラス単位で、運動コンテンツを選択し、コンテンツ画面を表示させる。
【0043】
図2を参照して、運動コンテンツ提示装置101の各部について説明する。運動コンテンツ提示システム10は、通信部1011、記憶部1012、テスト結果取得部1013、コンテンツ特定部1014、コンテンツ画面表示部1015、選択情報取得部1016、人数情報取得部1017、実行コンテンツ情報取得部1018、及び生徒情報取得部1019を有する。
【0044】
運動コンテンツ提示装置101の各部は、サーバ装置において、通信装置、記憶装置及び記憶装置に記憶されたプログラムを実行するプロセッサにより実現することができる。
【0045】
通信部1011は、運動コンテンツ提示装置101と、教員端末201及び生徒端末301を含む運動コンテンツ提示装置101の外部の装置との間における通信を制御する。
【0046】
記憶部1012は、運動コンテンツ提示装置101での処理に用いられる各種の情報を取得する。記憶部1012は、体力テスト結果DB10121、運動コンテンツDB10122、及び生徒情報DB10123を有する。また、記憶部1012には体力テストの結果を評価するための評価基準情報10124が記憶されている。
【0047】
図3には、体力テスト結果DB10121に記憶される体力テスト結果情報の一例が示される。体力テスト結果情報は個別生徒結果情報とクラス結果情報とを含む。個別生徒結果情報及びクラス結果情報は、学校別に記憶されている。
【0048】
個別生徒結果情報は、「生徒氏名」、「学年」、「クラス名」、「出席番号」、及び「体力テスト結果」の項目を有する。「生徒氏名」の項目には、生徒の氏名が記憶される。「学年」、「クラス名」、及び「出席番号」の項目には、各生徒の学年、クラス名、出席番号がそれぞれ記憶される。
【0049】
「体力テスト結果」の項目には、生徒の体力テストの結果及び評価が記憶される。体力テストは複数の評価項目について行われる。評価項目は、例えば、「握力」、「上体起こし」、「長座体前屈」、「反復横とび」、「20mシャトルラン」、「50m走」、「立ち幅とび」、及び「ソフトボール投げ」である。また、評価項目は、生徒の年齢に応じて、例えば「20mシャトルラン」が持久走に置き換えられてもよい。「得点合計」の項目には、各評価項目における測定結果に基づいて算出された得点の合計が記憶される。「評価」の項目には、例えば
図4に示されるような評価基準に基づく、体力テスト結果の評価が記憶される。
図3の例では、氏名が「AAA」の生徒は「1年A組」の生徒であり、その評価は「A」として記憶されている。なお、
図4の評価基準は、学年別に設定されているが、生徒の月齢に基づく評価基準が用いられてもよい。月齢を考慮することで、生徒の成長期に生じ得る、より細かい時間間隔における生徒の身体能力の変化を反映した評価を行うことができる。
【0050】
クラス結果情報は、「学年」、「クラス名」、「人数」、及び「体力テスト結果平均値」の項目を有する。「人数」の項目には各クラスの生徒数が記憶される。「体力テスト結果平均値」の項目には、各クラスに属する生徒の各評価項目における測定結果の平均値が記憶される。
【0051】
図5には、運動コンテンツDB10122に記憶される運動コンテンツ情報の一例が示される。ここで、運動コンテンツとは、例えば、運動を説明するための動画であり、運動コンテンツは運動コンテンツ提示装置101に記憶され、コンテンツIDによって管理される。また、各運動コンテンツは、動画のサムネイル画像の情報が関連付けられて運動コンテンツDB10122に記憶される。運動コンテンツ情報は、「コンテンツID」、「運動名」、「難易度情報」、「運動量情報」、「評価項目」、「運動特性」、及び「所要人数」の項目を有する。「コンテンツID」の項目には、各運動コンテンツを識別する情報が記憶される。「運動名」の項目には、各コンテンツによって説明される運動の名称が記憶される。「難易度情報」の項目には、運動の難易度を示す情報が記憶される。「運動量情報」の項目には、各運動の運動量の情報が記憶される。運動量は運動の負荷を示しており、運動量が多いほど、運動の負荷が大きいことを意味する。「評価項目」には、各運動によって結果が向上するとされる体力テストの評価項目が記憶される。「運動特性」には、各運動によって向上する能力を示す情報が記憶される。「所要人数」の項目には、生徒がグループ分けされて作られる複数の運動グループのそれぞれが、各運動を実行するために必要な人数を示す情報が記憶される。
【0052】
例えば、コンテンツIDが「C001」の運動コンテンツは、「運動A」の運動を説明するコンテンツであり、その難易度は「小学生向け」である。ここで、難易度は各運動の運動量に応じて設定されてもよく、例えば、運動量が少ない運動は難易度が「小学生向け」であるとするようにできる。「運動A」の運動は、評価項目が「握力」、運動特性が「握力、敏捷性、協調性」に関連付けられた運動であり、運動の所要人数は3人以上である。同様に、コンテンツIDが「C002」の運動コンテンツは、「運動B」の運動を説明するコンテンツであり、その難易度は「小学生向け」である。「運動B」の運動は、評価項目が「握力」、運動特性が「握力、敏捷性、協調性」に関連付けられた運動であり、運動の所要人数は2人である。また、コンテンツIDが「C003」の運動コンテンツは、「運動C」の運動を説明するコンテンツであり、その難易度は「中高生向け」である。これは「運動C」の運動量が多いとされていることによる。「運動C」の運動は、評価項目が「握力」、運動特性が「握力、調整力」に関連付けられた運動であり、運動の所要人数は2人である。他の運動コンテンツについても同様に情報が記憶されている。
【0053】
図6には、生徒情報DB10123に記憶される生徒情報の一例が示される。生徒情報は「生徒氏名」、「運動種類情報」、「健康情報」、「実行済み運動コンテンツ」の項目を有する。「運動種類情報」の項目には、生徒が日々実施している運動を示す情報が記憶される。例えば、生徒氏名「AAA」の生徒は、バドミントン部に所属することが記憶されている。「健康情報」の項目には、生徒の健康状態を示す情報が記憶される。例えば、生徒氏名「AAA」の生徒の身長、体重等が記憶される。「実行済み運動コンテンツ」の項目には、各生徒が授業で実行した運動コンテンツの情報が記憶される。例えば、生徒氏名「AAA」の生徒は、コンテンツIDが「C001」で示される運動及び「C002」で示される運動を実行していることが記憶されている。生徒情報に記憶される情報は、教員端末201や生徒端末301によって、適宜編集可能に記憶される。
【0054】
図2に戻り、運動コンテンツ提示装置101の各部の説明を行う。テスト結果取得部1013は、体力テスト結果DB10121から、生徒の体力テストの結果を示すテスト結果情報を取得する。テスト結果取得部1013は、授業用の運動コンテンツを提供する場合は教員端末201からの入力に応じて、授業が行われる担当クラスに属する複数の生徒のデータを取得する。また、テスト結果取得部1013は、生徒用の運動コンテンツ(生徒運動コンテンツ)を提供する場合には、生徒端末301からの入力に応じて、どのデータを取得するかを判断する。
【0055】
コンテンツ特定部1014は、テスト結果情報に基づいて、運動コンテンツDB10122に記憶されている複数の運動コンテンツから、複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定する。例えば、コンテンツ特定部1014は、運動コンテンツDB10122を検索し、運動コンテンツを特定する。
【0056】
コンテンツ特定部1014は、クラス平均値が例えば全国平均値である基準値より小さくなる評価項目に関連付けられた運動を説明する運動コンテンツを特定してもよい。また、コンテンツ特定部1014は後述の人数情報取得部1017が取得した人数情報に基づいて、所要人数が人数情報で示される条件を満たすような運動コンテンツを特定してもよい。また、コンテンツ特定部1014は、教員端末201から複数の評価項目のうちのある選択評価項目を取得し、体力テストの結果と選択評価項目とに基づいて、選択評価項目に関連付けられた運動を説明する運動コンテンツを特定してもよい。また、コンテンツ特定部1014は、評価基準情報10124に基づいて運動コンテンツを特定してもよい。
【0057】
コンテンツ特定部1014は、後述の実行コンテンツ情報取得部1018が取得した情報に基づいて、運動コンテンツDB10122に記憶されている複数の運動コンテンツから、体力テストの複数の評価項目のいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の生徒用の運動コンテンツを特定する。コンテンツ特定部1014は、生徒端末301から生徒が特定した運動量を示す選択運動量情報を取得し、選択運動量情報に基づいて生徒用の運動コンテンツを特定してもよい。コンテンツ特定部1014は、運動種類情報又は健康情報の少なくとも1つを含む生徒情報に基づいて生徒用の運動コンテンツを特定してもよい。
【0058】
コンテンツ画面表示部1015は、運動コンテンツを教員に提示するためのコンテンツ画面を教員端末201に表示させる。また、コンテンツ画面表示部1015は生徒用の運動コンテンツを生徒に提示するためのコンテンツ画面を生徒端末301に表示させる。
【0059】
選択情報取得部1016は、コンテンツ特定部1014によって特定された1以上の運動コンテンツのうちいずれかの運動コンテンツを選択する選択情報を教員端末201から取得する。また、選択情報取得部1016は、コンテンツ特定部1014によって特定された1以上の生徒用の運動コンテンツのうちいずれかの運動コンテンツを選択する選択情報を生徒端末301から取得する。
【0060】
人数情報取得部1017は、教員端末201から運動を行うグループの人数を示す人数情報を取得する。
【0061】
実行コンテンツ情報取得部1018は、教員端末201から、授業において実行された運動コンテンツを示す実行済みコンテンツ情報を取得する。実行コンテンツ情報取得部1018は、実行済みコンテンツ情報に関連付けられる生徒氏名に基づいて、生徒情報DB10123を更新する。
【0062】
生徒情報取得部1019は、教員端末201又は生徒端末301から生徒情報を取得し、生徒情報DB10123を更新する。あるいは、生徒情報取得部1019は生徒情報DB10123を参照し、予め記憶された生徒情報を生徒情報DB10123から取得してもよい。
【0063】
図7を参照して、運動コンテンツ提示システム10における処理について説明する。
図7のステップS701において、コンテンツ画面表示部1015は教員端末201からコンテンツ画面表示リクエストを取得する。ステップS702において、コンテンツ画面表示部1015は表示形式選択画面の情報を生成する。ステップS703において、コンテンツ画面表示部1015は表示形式選択画面の情報を教員端末201に送信する。
【0064】
ステップS704において、教員端末201に表示形式選択画面が表示される。
図8には表示形式選択画面800の一例が示される。表示形式選択画面800は、一覧表示ボタン801及び特定コンテンツ表示ボタン802を有する。教員が一覧表示ボタン801を選択すると一覧表示画面が教員端末201に表示され、特定コンテンツ表示ボタン802を選択するとコンテンツ画面が教員端末201に表示される。
【0065】
ステップS705において、コンテンツ画面表示部1015は、一覧表示ボタン801又は特定コンテンツ表示ボタン802のいずれかの選択に応じた表示形式の選択入力を取得する。
【0066】
例えば、一覧表示ボタン801が選択された場合、ステップS706において、コンテンツ画面表示部1015は、一覧表示画面の情報を教員端末201に送信する。ステップS707において、一覧表示画面が教員端末201に表示される。
【0067】
図9には、一覧表示画面900の一例が示される。一覧表示画面900は、サムネイル領域9011,9021,9031,9041、評価項目表示領域9012,9022,9032,9042、及び運動特性表示領域9013,9023,9033,9043を含むサムネイル領域、評価項目表示領域、及び運動特性表示領域を各運動について有する画面である。
【0068】
サムネイル領域9011,9021,9031,9041には、運動コンテンツ提示装置101に記憶されている運動コンテンツのサムネイル画像及び運動名が表示される。評価項目表示領域9012,9022,9032,9042には、各運動コンテンツに関連付けられた評価項目及び難易度情報が表示される。運動特性表示領域9013,9023,9033,9043には、各運動コンテンツに関連付けられた運動特性が表示される。
【0069】
図9の例では、サムネイル領域9011,9021,9031,9041にはそれぞれ「運動A」、「運動B」、「運動C」、「運動D」のサムネイル画像及び運動名が表示される。また、評価項目表示領域9012,9022,9032,9042及び運動特性表示領域9013,9023,9033,9043には、「運動A」、「運動B」、「運動C」、「運動D」に関連付けられる評価項目、難易度情報、及び運動特性が表示される。
【0070】
例えば、ステップS705において、特定コンテンツ表示ボタン802の選択による入力がなされた場合、ステップS708において、コンテンツ特定部1014及びコンテンツ画面表示部1015はコンテンツ画面情報生成処理を行う。コンテンツ画面情報生成処理については後述する。
【0071】
ステップS709において、コンテンツ画面表示部1015はコンテンツ画面を表示させるためのコンテンツ画面情報を教員端末201に送信する。ステップS710において、教員端末201にコンテンツ画面が表示される。
【0072】
ステップS711において、コンテンツ特定部1014は、人数情報又は評価項目情報の少なくとも1つを教員端末201から取得する。ステップS712において、コンテンツ特定部1014及びコンテンツ画面表示部1015は、再度コンテンツ画面情報生成処理を行う。ステップS713において、コンテンツ画面表示部1015は更新されたコンテンツ画面情報を教員端末201に送信する。ステップS714において、更新されたコンテンツ画面が教員端末201に表示される。
【0073】
ステップS715において、例えばコンテンツ画面に提示されているコンテンツのサムネイルが選択されることによって、選択情報取得部1016は、サムネイルが選択された運動コンテンツのリクエストを教員端末201から取得する。ステップS716において、コンテンツ画面表示部1015は、運動コンテンツDB10122を参照し、選択された運動コンテンツを教員端末201に送信する。ステップS717において、教員端末201に運動コンテンツ(例えば動画コンテンツ)が表示される。これにより、教員は、授業で実行する運動を、運動コンテンツを視聴あるいは閲覧することによって理解することができる。
【0074】
図10を参照してコンテンツ画面情報生成処理について説明する。ステップS1001において、コンテンツ特定部1014は、教員端末201から担当クラスの学年及びクラス名を取得する。担当クラスの学年及びクラス名は、例えばコンテンツ特定部1014が教員端末201に表示させる画面(不図示)を通じて行われる。
【0075】
ステップS1002において、コンテンツ特定部1014は体力テスト結果DB10121を参照し、担当のクラスの体力テスト結果のクラス平均値を取得する。ステップS1003において、コンテンツ特定部1014は、担当クラスの学年に対応する体力テスト結果の全国平均値を取得する。例えばコンテンツ特定部1014は記憶部1012に記憶された全国平均値を取得する。
【0076】
ステップS1004において、コンテンツ特定部1014は、各評価項目について、クラス平均が全国平均を下回る評価項目を特定する。
【0077】
ステップS1005において、コンテンツ特定部1014は、特定された評価項目に関連付けられた運動コンテンツを運動コンテンツDB10122から特定する。
【0078】
ステップS1006において、コンテンツ特定部1014は教員端末201から人数情報が取得されているか否かを判断する。ステップS1006で肯定判断された場合、ステップS1007においてコンテンツ特定部1014は、所要人数の条件が取得された人数を満たす運動コンテンツを特定する。ステップS1006で否定判断された場合、ステップS1008の処理に移る。
【0079】
ステップS1008において、コンテンツ特定部1014は教員端末201から評価項目情報が取得されているか否かを判断する。ステップS1008で肯定判断された場合、ステップS1009においてコンテンツ特定部1014は、取得された評価項目に関連付けられた運動コンテンツを特定する。ステップS1008で否定判断された場合、ステップS1010の処理に移る。
【0080】
ステップS1010において、コンテンツ画面表示部1015は、特定されたコンテンツを提示するためのコンテンツ画面の情報を生成する。例えば、コンテンツ画面表示部1015は、動画コンテンツのサムネイルを含むコンテンツ画面の情報を生成する。あるいは、コンテンツ画面表示部1015は、画像で説明される運動コンテンツのサムネイルを含むコンテンツ画面の情報を生成したり、音声で説明される運動コンテンツの運動名を含むコンテンツ画面の情報を生成してもよい。
【0081】
図11から
図15を参照してコンテンツ画面の具体例について説明する。
図11には、コンテンツ画面1100が示される。
【0082】
コンテンツ画面1100は、学年入力領域1101、クラス名入力領域1102、性別入力領域1103、人数入力領域1104、評価項目入力領域1105、比較表示領域1106、及び項目表示領域1107を有する。また、コンテンツ画面1100は、サムネイル領域1108,11011、評価項目表示領域1109,11012、及び運動特性表示領域11010,11013を含むサムネイル領域、評価項目表示領域、及び運動特性表示領域を各運動について有する。
【0083】
学年入力領域1101には、教員端末201を通じて学年情報が入力される。クラス名入力領域1102には、教員端末201を通じてクラス名が入力される。性別入力領域1103には教員端末201を通じて生徒の性別が入力される。人数入力領域1104には教員端末201を通じて運動を行うグループの人数の条件が入力される。評価項目入力領域1105には、教員端末201を通じて選択評価項目が入力される。
【0084】
図11では、学年として「1年生」、クラスとして「A組」、性別として「女性」が入力され、グループ人数及び評価項目は未入力であり「指定なし」と表示されている。
【0085】
比較表示領域1106には、コンテンツ特定部1014によって取得されたクラスの体力テストの平均値及びTスコアが表示される。ここで、Tスコアとはクラスの測定結果の偏差値である。また、比較表示領域1106には、コンテンツ特定部1014によって取得された、各評価項目における測定結果の全国平均が表示される。ここで表示される全国平均は、学年入力領域1101で設定された学年及び性別入力領域1103で設定された性別に対応する。
【0086】
比較表示領域1106では、ステップS1004において特定された、各評価項目について、クラス平均が全国平均を下回る評価項目が強調表示されている。
図11では、「握力」及び「反復横跳び」の評価項目に関して全国平均を下回っている。
【0087】
項目表示領域1107には、各評価項目について、クラス平均が全国平均を下回る評価項目の名前が表示される。
図11では、「握力」及び「反復横跳び」が表示されている。
【0088】
サムネイル領域1108,11011には、コンテンツ特定部1014によって特定された、クラス平均が全国平均を下回る評価項目に対応する運動コンテンツのサムネイル画像及び運動名が表示される。
図11の例では、全国平均値を下回った評価項目は「握力」及び「反復横跳び」である。例えば、「握力」の評価項目について、コンテンツ画面表示部1015は、運動コンテンツDB10122のコンテンツID「C001」に関連付けられた情報が、サムネイル領域1108、評価項目表示領域1109、運動特性表示領域11010に表示されるコンテンツ画面情報を生成する。同様に、コンテンツ画面1100では、「握力」の評価項目に関連付けられた運動B、運動C及び「反復横跳び」の評価項目に関連付けられた運動D、運動Eの運動コンテンツのサムネイルが表示される。
【0089】
コンテンツ画面1100では、一覧表示画面900で一覧的に表示される運動コンテンツのサムネイルとは異なり、クラスの生徒の成績が全国平均を下回る評価項目に関連する運動コンテンツがコンテンツ特定部1014によって選び出されて表示される。よって、教員はコンテンツ画面1100を参照することで、体力テストの成績向上を目的として授業で実行する運動を決定でき、教員の授業内容決定の負担を軽減することができる。
【0090】
次に、
図12を参照して、教員がコンテンツ画面1100の性別入力領域1103において性別を変更した場合の例について説明する。性別入力領域1103において性別が変更されると、コンテンツ特定部1014が取得する、担当クラスの学年に対応する体力テスト結果の平均値及び比較対象の全国平均値が変更される。したがって、コンテンツ特定部1014が特定する、クラス平均が全国平均を下回る評価項目も変化する。結果として、コンテンツ特定部1014が特定する運動コンテンツも更新される。
【0091】
図12のコンテンツ画面1200では、比較表示領域1106に表示される情報がクラス平均及び全国平均が1年A組の男性の生徒に対するものになるように、コンテンツ画面表示部1015がコンテンツ情報を更新し、教員端末201にコンテンツ画面1200を表示させる。この例では、「握力」及び「20mシャトルラン」の評価項目についてクラス平均が全国平均を下回っているため、項目表示領域1107に表示される情報も「握力」及び「20mシャトルラン」に変更される。
【0092】
また、コンテンツ特定部1014が特定する運動コンテンツも、「握力」及び「反復横跳び」から「握力」及び「20mシャトルラン」に対応するように変更される。結果として、コンテンツ画面表示部1015は、「握力」に対応する運動コンテンツのサムネイルと、「20mシャトルラン」に対応する運動コンテンツのサムネイルとを表示するようなコンテンツ画面情報を生成する。
図12では、サムネイル領域1201、評価項目表示領域1202、運動特性表示領域1203にはそれぞれ、「20mシャトルラン」の評価項目に関連付けられた運動Fの運動コンテンツのサムネイルが表示される。また、同様に、「20mシャトルラン」の評価項目に関連付けられた運動Gの運動コンテンツのサムネイルが表示される。
【0093】
このように、教員端末201を通じた情報入力に応じて、コンテンツ特定部1014は特定する運動コンテンツを変更し、コンテンツ画面表示部1015はコンテンツ画面情報を変更された情報に基づいて生成する。
【0094】
図13のコンテンツ画面1300を参照して、教員端末201を通じて人数入力領域1104にグループ人数として「3人以上」が設定された場合の例を説明する。このとき、
図10で説明したステップS1006の処理にて肯定判断されるので、コンテンツ特定部1014は、所要人数の条件が取得された人数を満たす運動コンテンツを特定する。
【0095】
図13の例では、コンテンツ特定部1014によって、評価項目が「握力」又は「反復横跳び」であり、所要人数が3人以上である運動コンテンツが運動コンテンツDB10122において特定される。
図13の例では「握力」に関連する運動Aと「反復横跳び」に関連する運動Eとが特定される。運動Aの情報はサムネイル領域1108、評価項目表示領域1109、運動特性表示領域11010に表示され、運動Eの情報はサムネイル領域1301、評価項目表示領域1302、運動特性表示領域1303に表示される。このように、人数情報に応じて、教員端末201を通じて提示される運動コンテンツを変更可能にすることで、教員の授業内容決定の負担を軽減することができる。
【0096】
図14のコンテンツ画面1400を参照して、教員端末201を通じて評価項目入力領域1105に評価項目情報が入力された場合の例を説明する。このとき、
図10で説明したステップS1008の処理にて肯定判断されるので、コンテンツ特定部1014は取得された評価項目に関連付けられた運動コンテンツを特定する。
【0097】
図14の例では、コンテンツ特定部1014によって、評価項目が取得された評価項目である「握力」である運動が、運動コンテンツDB10122において特定される。
図14の例では「握力」に関連する運動A、運動B、運動Cが特定される。運動A、運動B、運動Cのそれぞれの情報はサムネイル領域1108,1401,1404、評価項目表示領域1109,1402、運動特性表示領域11010,1403,1406に表示される。このように、取得された評価項目に応じて、教員端末201を通じて提示される運動コンテンツを変更可能にすることで、教員の授業内容決定の負担を軽減することができる。
【0098】
図15には、人数情報及び評価項目情報の両方が教員端末201から取得された場合のコンテンツ画面1500が示される。
図15の例では、人数情報として「2人」、評価項目情報として「握力」が教員端末201を通じて入力された場合の例が示される。
図15の例では、コンテンツ特定部1014によって、所要人数が2人であり、評価項目が取得された評価項目である「握力」である運動コンテンツDB10122において選択される。
図15の例では「握力」に関連する運動B、運動Cが選択される。運動B、運動Cのそれぞれの情報はサムネイル領域1501,1504、評価項目表示領域1502、運動特性表示領域1503,1506に表示される。このように、人数や評価項目の設定は組み合わせて行うことができる。
【0099】
図16を参照して、授業で実行された運動に応じた、生徒端末301におけるコンテンツ画面の表示について説明する。
【0100】
ステップS1601において、実行コンテンツ情報取得部1018は教員端末201から、教員が授業で実行した実行済み運動コンテンツ情報を取得する。ステップS1602において実行コンテンツ情報取得部1018は、実行済みコンテンツ情報に関連付けられる生徒氏名に基づいて、生徒情報DB10123を更新する。
【0101】
ステップS1603において、生徒情報取得部1019は生徒端末301から運動種類情報を取得する。また、ステップS1604において、生徒情報取得部1019は生徒端末301から生徒の健康情報を取得する。このとき、取得された情報に基づいて、生徒情報取得部1019は生徒情報を更新する。なお、運動種類情報は必ずしも生徒端末301から取得される必要はなく、例えば教員端末201から取得されてもよく、他の外部データベースから取得されてもよい。
【0102】
ステップS1605において、運動コンテンツ提示装置101は生徒端末301からコンテンツ画面のリクエストを取得する。
【0103】
ステップS1606において、コンテンツ画面表示部1015は、運動量選択画面の情報を生徒端末301に送信する。ステップS1607において、生徒端末301に運動量選択画面が表示される。ステップS1608において、生徒端末301は運動量選択画面を通じて運動量情報を取得する。
【0104】
図17を参照して運動量選択画面について説明する。
図17には、運動量選択画面1700が示される。運動量選択画面1700は、運動量選択ボタン1701,1702,1703を有する。生徒は自身が挑戦したい運動量を決定し、運動量選択ボタン1701,1702,1703のいずれかを選択する操作を行う。運動量選択ボタン1701は運動量が少ない運動を選択するためのボタンであり、運動量選択ボタン1702は運動量が中程度の運動を選択するためのボタンであり、運動量選択ボタン1703は運動量が多い運動を選択するためのボタンである。生徒がいずれかの運動量選択ボタンを選択することで生徒端末301から運動コンテンツ提示装置101に選択された運動量情報が送信される。
【0105】
ステップS1609において、コンテンツ特定部1014は、生徒端末301から選択された運動量情報を取得する。
【0106】
ステップS1610において、コンテンツ特定部1014及びコンテンツ画面表示部1015はコンテンツ画面情報生成処理を行う。
【0107】
図18を参照して、コンテンツ画面情報生成処理について説明する。ステップS1801において、コンテンツ特定部1014は、生徒端末301を操作する生徒(対象生徒)の体力テストの結果(対象生徒テスト結果)を取得する。コンテンツ特定部1014は、例えば、生徒のログイン情報に基づいて生徒を特定し、生徒の体力テストの結果を取得することができる。ステップS1802において、コンテンツ特定部1014は、評価基準情報10124を参照し、生徒に対する評価情報を生成する。このとき使用される評価基準情報10124の一例は
図19に示される。
図19の評価基準情報では、評価項目別に測定結果に対する得点が定められ、所定の得点範囲に評価が関連付けられている。例えば、握力が「20~22」kgである場合は得点が「8」評価は「4」となる。
【0108】
ステップS1803において、コンテンツ特定部1014は、実行済み運動コンテンツ情報と、選択運動量情報と、生徒情報とに基づいて、運動コンテンツ(生徒運動コンテンツ)を運動コンテンツDB10122から選択する。このときコンテンツ特定部1014は、授業で実行した運動の運動コンテンツを選択するようにしてもよい。これにより、生徒に対して効果的に復習を促すことができる。
【0109】
ステップS1804において、コンテンツ画面表示部1015は、運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面の情報を生成する。
【0110】
図16に戻り、ステップS1611において、コンテンツ画面表示部1015はコンテンツ画面情報を生徒端末301に送信する。ステップS1612において、コンテンツ画面が生徒端末301に表示される。
【0111】
ステップS1613において、例えばコンテンツ画面に表示されているコンテンツのサムネイルが選択されることによって、コンテンツのリクエストが運動コンテンツ提示装置101に送信される。ステップS1614において、運動コンテンツ提示装置101は、運動コンテンツDB10122を参照し、選択された運動コンテンツを生徒端末301に送信する。ステップS1615において、生徒端末301に運動コンテンツが表示される。これにより、生徒は、自身が体力テストの成績向上のために実行することが推奨される運動を、運動コンテンツを視聴することによって理解することができる。
【0112】
図20を参照して、生徒端末301に表示されるコンテンツ画面(生徒コンテンツ画面)について説明する。
図20では選択運動量として中程度の運動量が選択された場合のコンテンツ画面の例である。
【0113】
コンテンツ画面2000は、評価項目選択ボタン2011,2012,2013,2014,2015,2016,2017,2018、評価表示領域2002、サムネイル領域2003,2006,2009、評価項目表示領域2004,2007,20010、及び運動特性表示領域2005,2008,20011を有する。
【0114】
評価項目選択ボタン2011,2012,2013,2014,2015,2016,2017,2018は、体力テストの評価項目をそれぞれ選択可能とするボタンであり、生徒端末301を通じた操作によって、画面に表示される運動コンテンツのサムネイルが、選択された評価項目に対応するように切り替えられる。
図20の例では「握力」が選択されている。
【0115】
評価表示領域2002には、選択された評価項目に対する評価が表示される。
図20の例では、「握力」の評価項目について、評価情報に基づいて、評価「2」に対応する表示がされている。
【0116】
サムネイル領域2003,2006,2009、評価項目表示領域2004,2007,20010、及び運動特性表示領域2005,2008,20011には、選択された評価項目に関連付けられた授業で実行された運動である運動Aの他に運動H、運動Iの運動コンテンツのサムネイルが表示される。
【0117】
次に、
図21を参照して、選択運動量として多い運動量が選択された場合のコンテンツ画面2100の例を説明する。コンテンツ特定部1014は、選択運動量として多い運動量が選択されたことに応じて、運動量がより多い運動コンテンツを運動コンテンツDB10122から選択する。
図21の例では、運動量が運動Iより多い運動Jの運動コンテンツのサムネイルがサムネイル領域2101、評価項目表示領域2102、及び運動特性表示領域2103表示されている。このように、生徒が選択した運動量に応じて運動コンテンツを生徒端末301を通じて提示することで、生徒が自身の意欲に沿い、かつ効果的な運動を行うことを促すことができるようになる。
【0118】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0119】
10…運動コンテンツ提示システム、101…運動コンテンツ提示装置、201…教員端末、301…生徒端末、1013…テスト結果取得部、1014…コンテンツ特定部、1015…コンテンツ画面表示部、1016…選択情報取得部、1017…人数情報取得部、1018…実行コンテンツ情報取得部、1019…生徒情報取得部
【要約】
【課題】体力テストでの成績向上のために生徒が取り組むことが推奨される運動を提案すること。
【解決手段】コンピュータに、複数の評価項目を有する体力テストにおける、教員が担当する担当クラスに属する複数の生徒それぞれの結果を示すテスト結果情報を取得することと、テスト結果情報に基づいて、複数の運動コンテンツから、複数の評価項目のうちいずれかの評価項目に関連付けられた運動を説明する1以上の運動コンテンツを特定することと、特定された1以上の運動コンテンツを提示するためのコンテンツ画面を教員の教員端末に表示させることと、を実行させるプログラム。
【選択図】
図1