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特許7535832情報管理システム、情報管理方法、コンピュータプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】情報管理システム、情報管理方法、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20240809BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
G06F3/048
G06F3/12 305
G06F3/12 350
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024046412
(22)【出願日】2024-03-22
【審査請求日】2024-03-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522084474
【氏名又は名称】株式会社log build
(74)【代理人】
【識別番号】100178331
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 宏二
(72)【発明者】
【氏名】森貞 英彦
(72)【発明者】
【氏名】森田 悠史
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-097717(JP,A)
【文献】特開2023-039327(JP,A)
【文献】特開2016-152619(JP,A)
【文献】特開2016-102833(JP,A)
【文献】特開2002-175206(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0246633(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048-3/04895
G06F 3/12
G06Q 10/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に入力フォームを表示して当該入力フォームに入力された入力情報を管理する情報管理システムであって、
前記入力フォームを作成するための異なる入力項目からなる各種の入力フォーム作成用パーツを入力フォーム作成用端末の表示手段に表示させて当該入力フォーム作成用端末から当該入力フォーム作成用パーツにされた操作を基に入力フォームを作成する入力フォーム作成手段と、
前記入力フォーム作成手段が作成した入力フォームを作業者用端末の表示手段に表示させて当該作業者用端末を操作して当該入力フォームの前記入力フォーム作成用パーツに対応する入力部に入力された入力情報を取得する取得手段と、
前記入力フォームを基に作成した出力フォーム内に前記取得手段が取得した入力情報を表示して当該出力フォームを出力する出力手段と、を有し、
前記入力フォーム作成手段は、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている入力フォーム作成用パーツを複製して新たに作成し、当該表示手段に既に表示されている入力フォーム作成用パーツに新たに作成した入力フォーム作成用パーツを連続させて表示するとともに、前記既にある入力フォーム作成用パーツと前記新たに作成した入力フォーム作成用パーツとを当該表示手段にグループとして表示し、
前記取得手段は、前記作業者用端末の表示手段に表示される前記入力フォームに、前記グループとされた複数の入力フォーム作成用パーツに対応する各入力部もそのグループを維持して表示し、
前記出力手段は、前記出力フォームに、前記グループとされた複数の入力部に対応する各入力情報もそのグループを維持して表示する情報管理システム。
【請求項2】
前記出力手段は、前記出力フォームを紙に印刷して出力しており、
前記入力フォーム作成手段は、前記出力手段が前記出力フォームを紙に印刷した際に改ページになる位置を前記入力フォームの作成中に報知する請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項3】
前記入力フォーム作成手段は、前記入力フォーム作成用端末にされた操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている状態を維持しつつ前記入力フォーム作成用パーツの表示を変更し、その変更により前記入力フォーム作成用端末の表示手段に表示される前記入力フォームへの入力情報の入力の仕方が変更される請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項4】
前記入力フォーム作成手段は、前記入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている状態を維持しつつ前記入力フォーム作成用端末にされた操作により表示が変更された前記入力フォーム作成用パーツを、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用パーツを複製して新たに作成する請求項3に記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記入力フォーム作成手段は、前記作業者用端末を操作して前記入力フォームに前記入力情報を入力できる作業者を前記入力フォーム作成用端末にされた操作により制限する請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項6】
入力フォーム作成手段、取得手段、及び出力手段を有し、端末に入力フォームを表示して当該入力フォームに入力された入力情報を管理する情報管理システムであって、
前記入力フォーム作成手段が、前記入力フォームを作成するための異なる入力項目からなる各種の入力フォーム作成用パーツを入力フォーム作成用端末の表示手段に表示させて当該入力フォーム作成用端末から当該入力フォーム作成用パーツにされた操作を基に入力フォームを作成する入力フォーム作成ステップと、
前記取得手段が、前記入力フォーム作成ステップで作成した入力フォームを作業者用端末の表示手段に表示させて当該作業者用端末を操作して当該入力フォームの前記入力フォーム作成用パーツに対応する入力部に入力された入力情報を取得する取得ステップと、
前記出力手段が、前記入力フォームを基に作成した出力フォーム内に前記取得ステップで取得した入力情報を表示して当該出力フォームを出力する出力ステップと、を有し、
前記入力フォーム作成ステップでは、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている入力フォーム作成用パーツを複製して新たに作成し、当該表示手段に既に表示されている入力フォーム作成用パーツに新たに作成した入力フォーム作成用パーツを連続させて表示するとともに、前記既にある入力フォーム作成用パーツと前記新たに作成した入力フォーム作成用パーツとを当該表示手段にグループとして表示し、
前記取得ステップでは、前記作業者用端末の表示手段に表示される前記入力フォームに、前記グループとされた複数の入力フォーム作成用パーツに対応する各入力部もそのグループを維持して表示し、
前記出力ステップでは、前記出力フォームに、前記グループとされた複数の入力部に対応する各入力情報もそのグループを維持して表示する情報管理方法。
【請求項7】
端末に入力フォームを表示して当該入力フォームに入力された入力情報を管理するためのコンピュータプログラムであって、
入力フォーム作成手段が、前記入力フォームを作成するための異なる入力項目からなる各種の入力フォーム作成用パーツを入力フォーム作成用端末の表示手段に表示させて当該入力フォーム作成用端末から当該入力フォーム作成用パーツにされた操作を基に入力フォームを作成する入力フォーム作成ステップと、
取得手段が、前記入力フォーム作成ステップで作成した入力フォームを作業者用端末の表示手段に表示させて当該作業者用端末を操作して当該入力フォームの前記入力フォーム作成用パーツに対応する入力部に入力された入力情報を取得する取得ステップと、
出力手段が、前記入力フォームを基に作成した出力フォーム内に前記取得ステップで取得した入力情報を表示して当該出力フォームを出力する出力ステップと、を有し、
前記入力フォーム作成ステップでは、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている入力フォーム作成用パーツを複製して新たに作成し、当該表示手段に既に表示されている入力フォーム作成用パーツに新たに作成した入力フォーム作成用パーツを連続させて表示するとともに、前記既にある入力フォーム作成用パーツと前記新たに作成した入力フォーム作成用パーツとを当該表示手段にグループとして表示し、
前記取得ステップでは、前記作業者用端末の表示手段に表示される前記入力フォームに、前記グループとされた複数の入力フォーム作成用パーツに対応する各入力部もそのグループを維持して表示し、
前記出力ステップでは、前記出力フォームに、前記グループとされた複数の入力部に対応する各入力情報もそのグループを維持して表示することをコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末への入力情報を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、端末への情報を入力する入力フォームを作成する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平8-202779
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、同様な入力情報が複数入力されるのにより適した入力フォームを、より簡易に作成することを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、端末に入力フォームを表示して当該入力フォームに入力された入力情報を管理する情報管理システムであって、前記入力フォームを作成するための異なる入力項目からなる各種の入力フォーム作成用パーツを入力フォーム作成用端末の表示手段に表示させて当該入力フォーム作成用端末から当該入力フォーム作成用パーツにされた操作を基に入力フォームを作成する入力フォーム作成手段と、前記入力フォーム作成手段が作成した入力フォームを作業者用端末の表示手段に表示させて当該作業者用端末を操作して当該入力フォームの前記入力フォーム作成用パーツに対応する入力部に入力された入力情報を取得する取得手段と、前記入力フォームを基に作成した出力フォーム内に前記取得手段が取得した入力情報を表示して当該出力フォームを出力する出力手段と、を有し、前記入力フォーム作成手段は、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている入力フォーム作成用パーツを複製して新たに作成し、当該表示手段に既に表示されている入力フォーム作成用パーツに新たに作成した入力フォーム作成用パーツを連続させて表示するとともに、前記既にある入力フォーム作成用パーツと前記新たに作成した入力フォーム作成用パーツとを当該表示手段にグループとして表示し、前記取得手段は、前記作業者用端末の表示手段に表示される前記入力フォームに、前記グループとされた複数の入力フォーム作成用パーツに対応する各入力部もそのグループを維持して表示し、前記出力手段は、前記出力フォームに、前記グループとされた複数の入力部に対応する各入力情報もそのグループを維持して表示する情報管理システムである。
【0006】
本発明の第2の態様では、前記出力手段は、前記出力フォームを紙に印刷して出力しており、前記入力フォーム作成手段は、前記出力手段が前記出力フォームを紙に印刷した際に改ページになる位置を前記入力フォームの作成中に報知することが好ましい。
【0007】
本発明の第3の態様では、前記入力フォーム作成手段は、前記入力フォーム作成用端末にされた操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている状態を維持しつつ前記入力フォーム作成用パーツの表示を変更し、その変更により前記入力フォーム作成用端末の表示手段に表示される前記入力フォームへの入力情報の入力の仕方が変更されることが好ましい。
【0008】
本発明の第4の態様では、前記入力フォーム作成手段は、前記入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている状態を維持しつつ前記入力フォーム作成用端末にされた操作により表示が変更された前記入力フォーム作成用パーツを、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用パーツを複製して新たに作成することが好ましい。
【0009】
本発明の第5の態様では、前記入力フォーム作成手段は、前記作業者用端末を操作して前記入力フォームに前記入力情報を入力できる作業者を前記入力フォーム作成用端末にされた操作により制限することが好ましい。
【0010】
前記課題を解決するために、本発明の第6の態様は、入力フォーム作成手段、取得手段、及び出力手段を有し、端末に入力フォームを表示して当該入力フォームに入力された入力情報を管理する情報管理システムであって、前記入力フォーム作成手段が、前記入力フォームを作成するための異なる入力項目からなる各種の入力フォーム作成用パーツを入力フォーム作成用端末の表示手段に表示させて当該入力フォーム作成用端末から当該入力フォーム作成用パーツにされた操作を基に入力フォームを作成する入力フォーム作成ステップと、前記取得手段が、前記入力フォーム作成ステップで作成した入力フォームを作業者用端末の表示手段に表示させて当該作業者用端末を操作して当該入力フォームの前記入力フォーム作成用パーツに対応する入力部に入力された入力情報を取得する取得ステップと、前記出力手段が、前記入力フォームを基に作成した出力フォーム内に前記取得ステップで取得した入力情報を表示して当該出力フォームを出力する出力ステップと、を有し、前記入力フォーム作成ステップでは、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている入力フォーム作成用パーツを複製して新たに作成し、当該表示手段に既に表示されている入力フォーム作成用パーツに新たに作成した入力フォーム作成用パーツを連続させて表示するとともに、前記既にある入力フォーム作成用パーツと前記新たに作成した入力フォーム作成用パーツとを当該表示手段にグループとして表示し、前記取得ステップでは、前記作業者用端末の表示手段に表示される前記入力フォームに、前記グループとされた複数の入力フォーム作成用パーツに対応する各入力部もそのグループを維持して表示し、前記出力ステップでは、前記出力フォームに、前記グループとされた複数の入力部に対応する各入力情報もそのグループを維持して表示する情報管理方法である。
【0011】
前記課題を解決するために、本発明の第7の態様は、端末に入力フォームを表示して当該入力フォームに入力された入力情報を管理するためのコンピュータプログラムであって、入力フォーム作成手段が、前記入力フォームを作成するための異なる入力項目からなる各種の入力フォーム作成用パーツを入力フォーム作成用端末の表示手段に表示させて当該入力フォーム作成用端末から当該入力フォーム作成用パーツにされた操作を基に入力フォームを作成する入力フォーム作成ステップと、取得手段が、前記入力フォーム作成ステップで作成した入力フォームを作業者用端末の表示手段に表示させて当該作業者用端末を操作して当該入力フォームの前記入力フォーム作成用パーツに対応する入力部に入力された入力情報を取得する取得ステップと、出力手段が、前記入力フォームを基に作成した出力フォーム内に前記取得ステップで取得した入力情報を表示して当該出力フォームを出力する出力ステップと、を有し、前記入力フォーム作成ステップでは、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている入力フォーム作成用パーツを複製して新たに作成し、当該表示手段に既に表示されている入力フォーム作成用パーツに新たに作成した入力フォーム作成用パーツを連続させて表示するとともに、前記既にある入力フォーム作成用パーツと前記新たに作成した入力フォーム作成用パーツとを当該表示手段にグループとして表示し、前記取得ステップでは、前記作業者用端末の表示手段に表示される前記入力フォームに、前記グループとされた複数の入力フォーム作成用パーツに対応する各入力部もそのグループを維持して表示し、前記出力ステップでは、前記出力フォームに、前記グループとされた複数の入力部に対応する各入力情報もそのグループを維持して表示することをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の前記第1,6,7の態様によれば、情報管理システムは、既にある入力フォーム作成用パーツと新たに作成した入力フォーム作成用パーツとをグループと認識できるように入力フォーム作成用端末の表示手段に表示することで、同様な入力フォーム作成用パーツを自動的にグループ化して表示手段に表示できる。
【0013】
本発明の前記第2の態様によれば、情報管理システムは、出力フォームにおいてユーザの意図しない位置で改ページされてしまうのを防止できる。
【0014】
本発明の前記第3の態様によれば、情報管理システムは、入力フォームへの入力情報の仕方のバリエーションを増やすことができる。
【0015】
本発明の前記第4の態様によれば、情報管理システムは、表示が変更された入力フォーム作成用パーツの表示を使い、複製して新たに作成できる。
【0016】
本発明の前記第5の態様によれば、情報管理システムは、入力フォーム毎に情報を入力できるユーザを制限できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、情報管理システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、管理サーバの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、管理用フォームの構成例を示す図である。
図4図4は、サーバ側処理部の構成例を示すブロック図である。
図5図5は、サーバ側記憶部に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
図6図6は、ユーザ情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、管理用フォームマスターデータベースの一例を示す図である。
図8図8は、グループマスターデータベースの一例を示す図である。
図9図9は、パーツマスターデータベースの一例を示す図である。
図10図10は、入力項目マスターデータベースの一例を示す図である。
図11図11は、管理用フォーム作成情報データベースの一例を示す図である。
図12図12は、入力情報データベースの一例を示す図である。
図13図13は、管理者用端末の構成例を示すブロック図である。
図14図14は、情報管理システムにおける処理の流れの一例を示す図である。
図15図15は、入力フォーム作成ステップにおける管理サーバ側の処理例を示すフローチャートである。
図16図16は、管理用フォームのパーツがいわゆるテキスト型で作成された場合の入力フォーム、出力フォームの一例を示す図である。
図17図17は、管理用フォームのパーツがいわゆる1on1型で作成された場合の入力フォーム、出力フォームの一例を示す図である。
図18図18は、管理用フォームのパーツがいわゆるチェックシート型で作成された場合の入力フォーム、出力フォームの一例を示す図である。
図19図19は、改ページマークの表示処理例を示すフローチャートである。
図20図20は、作業ステップにおける管理サーバ側の処理例を示すフローチャートである。
図21図21は、出力ステップにおける管理サーバ側の処理例を示すフローチャートである。
図22図22は、管理用フォームの一例を示す図である。
図23図23は、パーツを増加させる処理の一例を示す図である。
図24図24は、入力フォームの一例を示す図である。
図25図25は、作業結果画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、情報管理システムを挙げている。
【0019】
(構成)
図1は、情報管理システム1の構成例を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、情報管理システム1は、管理サーバ10、管理者用端末100、作業者用端末200、出力用端末300、及びプリンタ301で構成されている。ここで、管理サーバ10、管理者用端末100、作業者用端末200、及び出力用端末300は、通信手段NWを介して互いに通信可能とされている。通信手段NWは、有線又は無線で接続可能なLANやインターネット回線等の通信網である。また、プリンタ301は、出力用端末300に通信可能に接続されている。
【0021】
この情報管理システム1では、管理者が、管理者用端末100で作業時に使用する入力フォーム(作業入力フォーム)を作成する。そして、作業者が、管理者用端末100で作成された入力フォームを作業者用端末200に表示させて、作用内容に応じた入力情報を入力フォームに入力する。そして、作業確認者が、作業者が作業者用端末200に入力した入力情報を出力用端末300のプリンタ301から出力する。このとき、出力フォーム内で対応する位置に入力情報が記載されており、その出力フォームは、入力フォームを基に作成されている。例えば、作業者は、施工作業や掃除作業等の作業者であり、入力フォーム、出力フォームは、その作業内容に対応するように作成されている。
【0022】
管理サーバ10には、管理者用端末100で入力フォームを作成するための情報、管理者用端末100で作成された入力フォームの情報、作業者用端末200で入力フォームに入力された入力情報、及び出力用端末300で出力する出力フォームの情報等が保存されている。また、管理者用端末100、作業者用端末200、及び出力用端末300は、パーソナルコンピューター、タブレット、又はスマートフォン等の通信端末である。
【0023】
図2は、管理サーバ10の構成例を示すブロック図である。
【0024】
図2に示すように、管理サーバ10は、通信部11、処理部(以下、サーバ側処理部という。)20、記憶部(以下、サーバ側記憶部という。)30、及びを有している。ここで、通信部11は、通信手段NWを介して、管理者用端末100、作業者用端末200、及び出力用端末300等の他の装置との間で通信を行う。サーバ側記憶部30は、HDD等であって、各種データや各種プログラムが記憶されている。サーバ側処理部20は、管理サーバ10における各種処理を実行する。サーバ側処理部20は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。サーバ側処理部20は、必要に応じて、サーバ側記憶部30に記憶されている各種データや各種プログラム30aに従って各種処理を実行する。
【0025】
ここで、管理者用端末100に表示される管理用フォームを説明する。管理用フォームは、作業者用端末200に表示する入力フォームを生成するためのフォームである。すなわち、作業者用端末200は、管理者用端末100で作成された管理用フォームを基に生成された入力フォームを表示する。
【0026】
図3は、管理用フォームF1の構成例を示す図である。
【0027】
図3に示すように、管理用フォームF1は、1つ以上の入力項目Iによって構成されるパーツP、1つ以上のパーツPによってグループG(コンポーネントとも言う。)Gを含み構成されている。管理用フォームF1は、このグループGを1つ以上含み構成されている。管理サーバ10のサーバ側処理部20は、このような管理用フォームF1を作成するための処理を実行する。
【0028】
図4は、サーバ側処理部20の構成例を示すブロック図である。
【0029】
図4に示すように、サーバ側処理部20は、ユーザ情報管理部21、管理用フォーム作成処理部22、入力フォーム表示処理部23、入力情報取得処理部24、及び作業結果出力処理部25を有している。ここで、ユーザ情報管理部21は、管理者用端末100における入力操作に応じて、ユーザ情報の登録及び管理をするための処理を実行する。管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100における入力操作に応じて、管理用フォームを作成及び編集するための処理を実行する。入力フォーム表示処理部23は、作成された管理用フォームを基に入力フォームを生成し、生成した入力フォームを作業者用端末200に表示するための処理を実行する。入力情報取得処理部24は、作業者用端末200における入力操作により入力フォームに入力された入力情報を取得する。作業結果出力処理部25は、入力情報取得処理部24が取得した入力情報を出力フォーム内に記載して出力する。管理サーバ10のサーバ側記憶部30には、以上の各処理部が処理を実行するために必要な情報、及びサーバ側処理部20の各処理部で作成、取得等された情報が記憶されている。
【0030】
図5は、サーバ側記憶部30に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
【0031】
図5に示すように、サーバ側記憶部30には、ユーザ情報データベース31、管理用フォームマスターデータベース32、グループマスターデータベース33、パーツマスターデータベース34、入力項目マスターデータベース35、管理用フォーム作成情報データベース36、及び入力情報データベース37が記憶されている。
【0032】
図6は、ユーザ情報データベース31の一例を示す図である。
【0033】
図6に示すように、ユーザ情報データベース31は、ユーザID、ユーザ氏名等のユーザに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、ユーザ氏名は、ユーザの氏名である。ユーザは、管理者用端末100を操作する管理者、作業者用端末200を操作する作業者、出力用端末300を操作する作業確認者等である。ユーザ情報管理部21は、このユーザ情報データベース31にユーザに関する情報を登録し管理する。
【0034】
図7は、管理用フォームマスターデータベース32の一例を示す図である。
【0035】
図7に示すように、管理用フォームマスターデータベース32は、管理用フォームマスターID、及び管理用フォームマスターデータ等の管理用フォームマスターに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、管理用フォームマスターデータは、管理用フォームを作成するために必要なマスターデータである。例えば、管理用フォームマスターデータは、初期状態で、1つ又は複数の後述のグループマスターが含まれているデータとされることもできる。管理用フォーム作成処理部22は、管理用フォームマスターデータベース32の管理用フォームマスターデータを編集等して管理用フォームを作成する。
【0036】
図8は、グループマスターデータベース33の一例を示す図である。
【0037】
図8に示すように、グループマスターデータベース33は、グループマスターID、及びグループマスターデータ等のグループマスターに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、グループマスターデータは、グループを作成するために必要なマスターデータである。例えば、グループマスターデータは、初期状態で、1つ又は複数の後述のパーツマスターが含まれているデータとされることもできる。管理用フォーム作成処理部22は、グループマスターデータベース33のグループマスターデータを編集等して管理用フォーム内のグループ部分を作成する。
【0038】
図9は、パーツマスターデータベース34の一例を示す図である。
【0039】
図9に示すように、パーツマスターデータベース34は、パーツマスターID、及びパーツマスターデータ等のパーツマスターに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、パーツマスターデータは、パーツを作成するために必要なマスターデータである。例えば、パーツマスターデータは、初期状態で、1つ又は複数の後述の入力項目マスターが含まれているデータとされることもできる。管理用フォーム作成処理部22は、パーツマスターデータベース34のパーツマスターデータを編集等して管理用フォーム内のパーツ部分を作成する。
【0040】
図10は、入力項目マスターデータベース35の一例を示す図である。
【0041】
図10に示すように、入力項目マスターデータベース35は、入力項目マスターID、及び入力項目マスターデータ等の入力項目マスターに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、入力項目マスターデータは、入力項目を作成するために必要なマスターデータである。入力項目マスターデータは、タイトル等のためのラベル、情報を入力するための日付、リンク、テキストボックス、ラジオボタン(複数の選択項目から1つの項目だけを選択するためのボタン)、画像等を保存するためのファイル保存ボックス、及びチェックボックス等の入力タイプに関するマスターデータである。入力タイプは、データ入力に関するものであるので、これらに限られないことは言うまでもない。管理用フォーム作成処理部22は、入力項目マスターデータベース35の入力項目マスターデータを編集等して管理用フォーム内の入力項目部分を作成する。
【0042】
図11は、管理用フォーム作成情報データベース36の一例を示す図である。
【0043】
図11に示すように、管理用フォーム作成情報データベース36は、管理用フォームID、ユーザID、及び作成情報等の管理用フォームの作成に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。作成情報は、管理用フォーム作成処理部22が作成した管理用フォームの作成情報であり、管理用フォームマスターID、グループマスターID、パーツマスターID、入力項目マスターID、及び各種マスターの編集情報等を含んでいる。また、作成情報には、入力マスターに情報を入力できる作業者を限定できる入力権限情報も含まれている。ユーザIDのユーザは、管理者用端末100を操作して管理用フォームを作成した管理者である。入力フォーム表示処理部23は、この管理用フォーム作成情報データベース36を基に、入力フォームを生成し、生成した入力フォームを作業者用端末200に表示する。このとき、入力フォーム表示処理部23は、入力権限情報を参照し、特定の作業者の作業者用端末200に入力フォームを表示する。
【0044】
図12は、入力情報データベース37の一例を示す図である。
【0045】
図12に示すように、入力情報データベース37は、管理用フォームID、ユーザID、入力日時、及び入力情報等の入力フォームに入力された入力情報に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、ユーザIDのユーザは、作業者用端末200を操作して入力フォームに情報を入力した作業者である。入力日時は、入力フォームに情報が入力された日時である。入力情報取得処理部24は、入力フォームに入力された入力情報を取得し、取得した入力情報を入力日時等とともにこの入力情報データベース37に保存する。作業結果出力処理部25は、管理用フォーム作成情報データベース36を参照し出力フォームを生成するとともに、この入力情報データベース37を参照し出力フォーム内に入力情報を記載し、出力フォームを完成させる。
【0046】
前述のように、管理者用端末100、作業者用端末200、及び出力用端末300は、パーソナルコンピューター等である。これら端末のうち管理者用端末100を例に、これらの端末の構成例を説明する。
【0047】
図13は、管理者用端末100の構成例を示すブロック図である。
【0048】
図13に示すように、管理者用端末100は、通信部101、操作部102、表示部103、記憶部(以下、端末側記憶部という。)104、及び処理部(以下、端末側処理部という。)105を有している。ここで、通信部101は、通信手段NWを介して、管理サーバ10等の他の装置との間で通信を行う。操作部102は、使用者によって操作されてデータを入力するためのタッチパネル、マウス、キーボード等である。表示部103は、タッチパネル、モニター等である。端末側記憶部104は、例えば、ROM、RAM、HDD等である。端末側処理部105は、管理者用端末100における各種処理を実行する。端末側処理部105は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。端末側処理部105は、必要に応じて、端末側記憶部104に記憶されている各種データや各種プログラム104aに従って各種処理を実行する。
【0049】
図14は、情報管理システム1における処理の流れの一例を示す図である。
【0050】
図14に示すように、先ずステップS1の処理として、入力フォーム作成ステップが実施される。入力フォーム作成ステップでは、管理者は、管理者用端末100を操作して、管理用フォームを作成する。続くステップS2の処理として、作業ステップが実施される。作業ステップでは、作業者は、作業者用端末200を操作して、作業者用端末200に表示された入力フォームに作業情報を入力する。作業者用端末200は、入力された入力情報を管理サーバ10に送信する。続くステップS3の処理として、出力ステップが実施される。出力ステップでは、出力用端末300は、作業確認者に操作されて、作業者が入力した入力情報が記載されている出力フォームをPDFファイルに出力したり、プリンタ301から出力したりする。
【0051】
図15は、入力フォーム作成ステップにおける管理サーバ10側の処理例を示すフローチャートである。
【0052】
図15に示すように、先ずステップS21の処理として、管理サーバ10の管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100から管理用フォーム作成要求があったか否かを判定する。例えば、管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100に表示した管理用フォーム作成用画面の作成開始ボタン(編集ボタンとも言う。)が押されると、管理用フォーム作成要求があったと判定する。管理用フォーム作成処理部22は、管理用フォーム作成要求があったと判定すると、ステップS22の処理に進む。
【0053】
ステップS22の処理として、管理用フォーム作成処理部22は、管理用フォームを作成する管理用フォーム作成処理を実行する。管理用フォーム作成処理部22は、管理用フォーム作成処理として、管理者による入力フォームの作成を支援する処理を行う。すなわち、管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100による管理用フォーム作成用画面への入力操作に応じて、管理用フォームマスターデータベース32、グループマスターデータベース33、パーツマスターデータベース34、及び入力項目マスターデータベース35を参照し、管理用フォーム内でグループを作成、増減、編集したり、グループ内でパーツを作成、増減、編集したり、パーツ内で入力項目を作成、増減、編集したりする。
【0054】
ここで、図16は、管理用フォームのパーツがいわゆるテキスト型で作成された場合の入力フォーム、出力フォームの一例を示す図である。また、図17は、管理用フォームのパーツがいわゆる1on1型で作成された場合の入力フォーム、出力フォームの一例を示す図である。また、図18は、管理用フォームのパーツがいわゆるチェックシート型で作成された場合の入力フォーム、出力フォームの一例を示す図である。
【0055】
図16中(a)に示すように、管理用フォームでは、テキスト型の場合、パーツは、テキストボックスの入力項目によって作成される。また、図17中(a)に示すように、1on1型の場合、パーツは、テキストボックス、日付等の複数の入力項目で作成される。また、1on1型の場合、グループが、複数のそのようなパーツから構成される。また、図18中(a)に示すように、チェックシート型の場合、パーツは、ラジオボタンの入力項目を含み作成される。
【0056】
また、前述のように、例えば、グループマスターデータは、初期状態で、1つ又は複数のパーツマスターが含まれているデータとされることもできる。そして、この場合、パーツマスターデータは、初期状態で、1つ又は複数の入力項目マスターが含まれているデータとされることもできる。この場合、管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100が操作されて管理者によりテキスト型のグループ作成が実行された時点で、主にテキストボックスの入力項目を既に含むパーツからなるグループを表示することもできる。また、管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100が操作されて管理者によりチェックシート型のグループ作成が実行された時点で、ラジオボタンの入力項目を既に含むパーツからなるグループを表示することもできる。
【0057】
また、追加されたり、内容が編集された入力項目を含むパーツが管理者用端末100に表示されている状況で、管理者によって、当該パーツを複製する操作がされると、管理用フォーム作成処理部22は、当該パーツの直下に、追加されたり内容が編集された入力項目がそのまま反映されている新たなパーツを表示する。
【0058】
また、管理用フォーム作成処理部22は、管理用フォーム内に改ページマークを表示している。本実施形態では、改ページマークの表示は、グループを単位としてなされ、グループの下に表示される。
【0059】
図19は、ステップS22の処理中の改ページマークの表示処理例を示すフローチャートである。
【0060】
図19に示すように、先ずステップS41の処理として、管理用フォーム作成処理部22は、改ページマークの位置を変更する否かを判定する。ここで、管理用フォーム内のグループの数、パーツの数、入力項目の数に応じて、出力フォームにおける改ページ位置が決まってくる。そのため、管理者用端末100による入力操作でグループ、パーツ、入力項目の数が増減すると、出力フォームにおける改ページ位置も変化する。管理用フォーム作成処理部22は、出力フォームにおける改ページ位置も変化するような場合、改ページマークの位置を変更すると判定する。また、管理用フォーム作成処理部22は、グループの下に改ページマークが表示されている状況で、当該グループの下に新たにグループが追加されると、その新たなグループの下に改ページマークの位置を変更すると判定する。管理用フォーム作成処理部22は、改ページマークの位置を変更すると判定すると、ステップS42の処理に進む
【0061】
ステップS42の処理として、管理用フォーム作成処理部22は、改ページマークの表示位置を変更する。例えば、グループの下に改ページマークを表示している状況で、当該グループ内のパーツの数が増やされていって当該グループの縦方向の長さが長くなったり、当該グループの上(前)に新たにグループが追加されたりして、出力フォームにおける改ページの位置がその当該グループの上(前)のグループの下の位置になったと管理用フォーム作成処理部22がステップS41の処理で判定すると、改ページマークの表示位置を、当該上のグループの下の位置に変更する。
【0062】
図15の説明に戻り、ステップS22の処理に続くステップS23の処理として、管理用フォーム作成処理部22は、管理用フォームの作成が終了したか否かを判定する。例えば、管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100に表示した管理用フォーム作成用画面の作成終了ボタン(保存ボタン又は編集完了ボタンとも言う。)が押されると、管理用フォームの作成が終了したと判定する。管理用フォーム作成処理部22は、管理用フォームの作成が終了したと判定すると、ステップS24の処理に進む。
【0063】
ステップS24の処理として、管理用フォーム作成処理部22は、ステップS22の処理で作成された管理用フォームの情報を管理用フォーム作成情報データベース36に保存する。そして、管理用フォーム作成処理部22は、入力フォーム作成ステップの処理を終了する。
【0064】
以上のようにして、管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100から管理用フォーム作成要求があったと判定すると、管理用フォーム作成処理を実行する。そして、管理用フォーム作成処理部22は、管理用フォームの作成が終了したと判定すると、作成された管理用フォームの情報を管理用フォーム作成情報データベース36に保存する。
【0065】
図20は、作業ステップにおける管理サーバ10側の処理例を示すフローチャートである。
【0066】
図20に示すように、先ずステップS61の処理として、管理サーバ10の入力フォーム表示処理部23は、作業者用端末200から入力フォーム表示要求があったか否かを判定する。例えば、入力フォーム表示処理部23は、作業者用端末200に表示した作業用画面の作業開始ボタン(作業報告書作成ボタンとも言う。)が押されると、入力フォーム表示要求があったと判定する。入力フォーム表示処理部23は、入力フォーム表示要求があったと判定すると、ステップS62の処理に進む。
【0067】
ステップS62の処理として、入力フォーム表示処理部23は、作業を開始した作業者のユーザIDを作業者用端末200から取得するユーザID取得処理を実行する。例えば、入力フォーム表示処理部23は、ステップS61の処理で受信した入力フォーム表示要求に付加されているユーザIDを取得する。
【0068】
続くステップS63の処理として、入力フォーム表示処理部23は、作業者用端末200に入力フォームを表示し、入力フォームへの入力情報を取得する入力情報取得処理を実行する。具体的には、入力フォーム表示処理部23は、管理用フォーム作成情報データベース36に保存されている管理用フォームの情報を基に入力フォームを生成し、生成した入力フォームを作業者用端末200に表示する。このとき、入力フォーム表示処理部23は、ステップS62の処理で取得したユーザIDに応じた入力フォームを作成する。これにより、作業者用端末200には、ユーザIDに応じた入力フォームが表示される。
【0069】
ここで、例えば、図16中(b)に示すように、管理用フォームにおいてテキスト型で作成されていた場合、入力フォームは、作成された管理用フォームの情報を基に、テキストが入力できるように表示される。また、図17中(b)に示すように、管理用フォームにおいて1on1型で作成されていた場合、入力フォームは、作成された管理用フォームの情報を基に、管理用フォームでパーツの作成時に既に入力されたテキストが表示されつつ、テキストが入力できるように表示される。また、図18中(b)に示すように、管理用フォームにおいてチェックシート型で作成されていた場合、入力フォームは、作成された管理用フォームの情報を基に、選択肢をラジオボタンで選択できるように表示される。
【0070】
そして、入力フォーム表示処理部23は、このような入力フォームに入力された作業の実施内容を示す情報、すなわち、テキスト情報、ラジオボタンの選択情報等を取得する。
【0071】
続くステップS64の処理として、入力フォーム表示処理部23は、作業情報の入力が終了したか否かを判定する。例えば、入力フォーム表示処理部23は、作業者用端末200に表示した作業用画面の作業終了ボタン(保存ボタン又は入力完了ボタンとも言う。)が押されると、作業情報の入力が終了したと判定する。入力フォーム表示処理部23は、作業情報の入力が終了したと判定すると、ステップS65の処理に進む。
【0072】
ステップS65の処理として、入力フォーム表示処理部23は、ステップS63の処理で取得した入力フォームへの入力情報を入力情報データベース37に保存する。そして、入力フォーム表示処理部23は、作業ステップの処理を終了する。
【0073】
以上のようにして、入力フォーム表示処理部23は、作業者用端末200の作業者が作業を開始したと判定すると、作業を開始した作業者のユーザIDを作業者用端末200から取得するユーザID取得処理を実行する。そして、入力フォーム表示処理部23は、作業者用端末200に取得したユーザIDに応じた入力フォームを表示し、入力フォームへの入力情報を取得する入力情報取得処理を実行する。それから、入力フォーム表示処理部23は、作業情報の入力が終了したと判定すると、作業ステップの処理を終了する。
【0074】
図21は、出力ステップにおける管理サーバ10側の処理例を示すフローチャートである。
【0075】
図21に示すように、先ずステップS81の処理として、管理サーバ10の作業結果出力処理部25は、出力用端末300から作業結果表示要求があったか否かを判定する。例えば、作業結果出力処理部25は、出力用端末300に表示した作業結果確認用画面の表示ボタン(PDF作成ボタンとも言う。)が押されると、作業結果表示要求があったと判定する。作業結果出力処理部25は、作業結果表示要求があったと判定すると、ステップS82の処理に進む。
【0076】
ステップS82の処理として、作業結果出力処理部25は、作業結果表示処理を実行する。作業結果出力処理部25は、作業結果表示処理として、管理用フォーム作成情報データベース36に保存されている管理用フォームの情報、及び入力情報データベース37に保存されている入力情報を基に、出力用端末300に作業結果を表示する。すなわち、作業結果出力処理部25は、管理用フォーム作成情報データベース36に保存されている管理用フォームの情報を基に作業結果表示用の出力フォームを生成するとともに、入力情報データベース37に保存されている入力情報を基に、出力フォーム内に入力情報を記載し、出力フォームを完成させて、それを作業結果画面として出力用端末300に表示する。
【0077】
このとき、作業結果出力処理部25は、適宜改行し作業結果画面を出力用端末300に表示する。すなわち、作業結果出力処理部25は、前述の改ページマークが表示されていた位置で改ページした作業結果画面を出力用端末300に表示する。
【0078】
ここで、図16中(c)に示すように、管理用フォームにおいてテキスト型で作成されていた場合、出力フォームでは、管理用フォームの情報に基づきフォームが構成されつつ、入力フォームで入力されたテキスト情報が表示される。また、図17中(c)に示すように、管理用フォームにおいて1on1型で作成されていた場合、出力フォームでは、管理用フォームの情報に基づきフォームが構成されつつ、入力フォームで入力されたテキスト情報が表示される。また、図18中(c)に示すように、管理用フォームにおいてチェックシート型で作成されていた場合、出力フォームでは、管理用フォームの情報に基づきフォームが構成されつつ、入力フォームでのラジオボタンによる選択情報が表示される。また、作業者が作業者用端末200によって入力フォームから画像をアップロードしていた場合、図18中(c)に示すように、出力フォームでは、その画像も表示される。
【0079】
続くステップS83の処理として、作業結果出力処理部25は、出力用端末300から印刷要求があったか否かを判定する。例えば、作業結果出力処理部25は、出力用端末300に表示した作業結果確認用画面の印刷ボタンが押されると、印刷要求があったと判定する。作業結果出力処理部25は、印刷要求があったと判定すると、ステップS84の処理に進む。
【0080】
ステップS84の処理として、作業結果出力処理部25は、ステップS82の処理で出力用端末300に表示した作業結果画面をプリンタ301から印刷する。このとき、作業結果画面は、管理用フォームにおいて前述の改ページマークが表示されていた位置で改ページされて印刷される。
【0081】
続くステップS85の処理として、作業結果出力処理部25は、出力端末への作業結果の表示を終了するか否かを判定する。例えば、作業結果出力処理部25は、出力用端末300に表示した作業結果確認用画面の表示終了ボタンが押されると、出力端末への作業結果の表示を終了すると判定する。作業結果出力処理部25は、出力端末への作業結果の表示を終了すると判定すると、当該出力ステップの処理を終了する。
【0082】
以上のようにして、作業結果出力処理部25は、出力用端末300から作業結果表示要求があったと判定すると、作業結果表示処理を実行する。そして、作業結果出力処理部25は、出力用端末300から印刷要求があったと判定すると、出力用端末300に表示した作業結果画面をプリンタ301から印刷する。その後、作業結果出力処理部25は、出力端末への作業結果の表示を終了すると判定すると、出力ステップの処理を終了する。
【0083】
(動作、作用等)
次に、本実施形態における情報管理システム1の動作、作用等を説明する。
【0084】
(管理用フォームに関する処理)
管理者用端末100は、管理用フォーム作成用画面の作成開始ボタンが管理者によって押されると、管理サーバ10に管理用フォーム作成要求を送信する。
【0085】
管理サーバ10では、管理者用端末100から管理用フォーム作成要求があると、管理用フォーム作成処理部22が、管理用フォームを作成する管理用フォーム作成処理を実行する。管理用フォーム作成処理では、管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100による管理用フォーム作成用画面への管理者の入力操作に応じて、管理用フォームマスターデータベース32、グループマスターデータベース33、パーツマスターデータベース34、及び入力項目マスターデータベース35を参照し、管理用フォーム内でグループを作成、増減、編集したり、グループ内でパーツを作成、増減、編集したり、パーツ内で入力項目を作成、増減、編集したりして、管理用フォームを作成する。
【0086】
図22は、管理用フォームF1の一例を示す図である。なお、図において見やすくするために、管理用フォームF1が左右に分かれているが、実際にはつながって表示されている。
【0087】
図22に示すように、管理用フォームF1は、1つ以上の入力項目からなるパーツPと、1つ以上のパーツPからなるグループGと、1つ以上のグループGとを有するものとして構成される。また、図22に示すように、グループGの下に改ページマークMが表示される。
【0088】
図23は、パーツを増加させる処理の一例を示す図である。
【0089】
図23中(a)に示すように、グループは、1つのパーツを有している。この状態からグループG内の複製ボタンBが押されると、図23中(b)に示すように、当該グループG内に、先にあるパーツP1の下に連続して当該入力項目を複製した新たなパーツP2が作成される。
【0090】
そして、管理用フォーム作成処理部22は、管理者用端末100において管理用フォーム作成用画面の作成終了ボタンが押されると、管理用フォームの作成が終了し、作成された管理用フォームの情報を管理用フォーム作成情報データベース36に保存する。
【0091】
(入力フォームに関する処理)
作業者用端末200は、作業用画面の作業開始ボタンが作業者によって押されると、管理サーバ10に入力フォーム表示要求を送信する。
【0092】
管理サーバ10では、入力フォーム表示処理部23が、作業者用端末200から入力フォーム表示要求があると、作業を開始した作業者のユーザIDを作業者用端末200から確認するユーザID確認処理を実行する。そして、入力フォーム表示処理部23は、作業者用端末200にユーザIDに応じた入力フォームを表示し、入力フォームへの入力情報を取得する入力情報取得処理を実行する。
【0093】
図24は、作業者用端末200に表示される入力フォームF2の一例を示す図である。なお、図において見やすくするために、入力フォームF2が左右に分かれているが、実際にはつながって表示されている。
【0094】
図24に示すように、入力フォームF2は、管理用フォームに対応した構成で生成されて、作業者用端末200に表示される。
【0095】
作業者は、作業者用端末200に表示された入力フォームF2に対して、作業者用端末200を操作して、作業状況に応じた入力をする。このとき、作業者は、作業者用端末200で作業状況等の写真撮影をする。そして、入力フォーム表示処理部23は、作業者用端末200にて作業用画面の作業終了ボタンが押されると、写真の画像ファイル等を含む入力フォームF2への入力情報を入力情報データベース37に保存する。
【0096】
(出力フォームに関する処理)
出力用端末300は、作業結果確認用画面の表示ボタンが作業確認者によって押されると、管理サーバ10に作業結果表示要求を送信する。
【0097】
管理サーバ10では、作業結果出力処理部25が、出力用端末300から作業結果表示要求があると、作業結果表示処理を実行して、出力用端末300に作業結果画面(作業情報が入力された出力フォーム)を表示する。このとき、作業結果出力処理部25は、管理用フォーム作成用画面で改ページマークが表示されていた位置で改ページした作業結果画面を出力用端末300に表示する。
【0098】
図25は、出力用端末300に表示される作業結果画面F3の一例を示す図である。
【0099】
図25に示すように、作業結果画面F3は、管理用フォームや入力フォームに対応した構成で生成されて、入力フォームに対して入力された入力情報が記載されて出力用端末300に表示される。本例では、作業結果画面F3の下部に、No.1、No.2、・・・として、作業者が作業中に作業者用端末200で撮影した複数の写真Sがまとめて表示されている。
【0100】
そして、作業結果出力処理部25は、出力用端末300から印刷要求があると、出力用端末300に表示した作業結果画面をプリンタ301から印刷する。このとき、作業結果画面は、前述の改ページマークが表示されていた位置で改ページされて印刷される。また、出力用端末300に表示される状態でも、前述の改ページマークが表示されていた位置で改ページされて表示されている。
【0101】
その後、作業結果出力処理部25は、出力用端末300にて作業結果確認用画面の表示終了ボタンが押されると、出力用端末300に作業結果を表示する処理を終了する。
【0102】
(本実施形態における効果)
(1)情報管理システム1は、既にあるパーツと新たに作成したパーツとをグループと認識できるように管理者用端末100に表示することで、同様なパーツを自動的にグループ化して表示できる。これにより、管理者は、同様なパーツをグループとした入力フォームを容易に作成できる。
【0103】
(2)情報管理システム1は、出力フォームにおいてユーザの意図しない位置で改ページされてしまうのを防止できる。すなわち、管理者は、管理用フォーム内に表示される改ページマークの位置を指標として、ページ、パーツ、入力項目の数やその内容を決めることができる。その結果、出力フォームにおいて、管理者が意図しない位置で改ページされてしまうのを防止できる。
【0104】
(3)情報管理システム1は、パーツ内の入力項目を複数種類の入力項目から選択できたり、入力項目を編集できたりするとことで、入力フォームへの入力情報の仕方のバリエーションを増やすことができる。
【0105】
(4)情報管理システム1は、入力項目の追加やその内容の編集が既になされたパーツを使い、複製して新たにパーツを作成できる。
【0106】
(5)情報管理システム1は、ユーザIDに応じた入力フォームを表示するため、入力フォーム毎に情報を入力できるユーザを制限できる。
【0107】
なお、前記の実施形態の説明において、管理者用端末100は、例えば、入力フォーム作成用端末を構成している。また、管理用フォーム作成処理部22は、例えば、入力フォーム作成手段を構成している。また、入力情報取得処理部24は、例えば、取得手段を構成している。また、作業結果出力処理部25、出力用端末300やプリンタ301は、例えば、出力手段を構成している。
【0108】
(本実施形態の変形例等)
前記の実施形態の他の例として、管理用フォーム、入力フォーム、及び出力フォームは、前述の図によって具体的に示した構成とは異なる構成とされることもできる。
【0109】
また、前記の実施形態の他の例として、各種データベースは、他のデータを含むなどして、前述の構成とは異なる構成とされることもできる。
【0110】
また、前記の実施形態では、入力フォーム作成手段、取得手段、及び出力手段を有し、端末に入力フォームを表示して当該入力フォームに入力された入力情報を管理する情報管理システムであって、前記入力フォーム作成手段が、前記入力フォームを作成するための異なる入力項目からなる各種の入力フォーム作成用パーツを入力フォーム作成用端末の表示手段に表示させて当該入力フォーム作成用端末から当該入力フォーム作成用パーツにされた操作を基に入力フォームを作成する入力フォーム作成ステップと、前記取得手段が、前記入力フォーム作成ステップで作成した入力フォームを作業者用端末の表示手段に表示させて当該作業者用端末を操作して当該入力フォームに入力された入力情報を取得する取得ステップと、前記出力手段が、前記入力フォームを基に作成した出力フォーム内に前記取得ステップで取得した入力情報を表示して当該出力フォームを出力する出力ステップと、を有し、前記入力フォーム作成ステップでは、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている入力フォーム生成用パーツを複製して新たに作成し、当該表示手段に既に表示されている入力フォーム作成用パーツに新たに作成した入力フォーム作成用パーツを連続させて表示するとともに、前記既にある入力フォーム作成用パーツと前記新たに作成した入力フォーム作成用パーツとがグループと認識できるように当該表示手段に表示する情報管理方法を実現している。
【0111】
また、前記の実施形態では、端末に入力フォームを表示して当該入力フォームに入力された入力情報を管理するためのコンピュータプログラムであって、入力フォーム作成手段が、前記入力フォームを作成するための異なる入力項目からなる各種の入力フォーム作成用パーツを入力フォーム作成用端末の表示手段に表示させて当該入力フォーム作成用端末から当該入力フォーム作成用パーツにされた操作を基に入力フォームを作成する入力フォーム作成ステップと、取得手段が、前記入力フォーム作成ステップで作成した入力フォームを作業者用端末の表示手段に表示させて当該作業者用端末を操作して当該入力フォームに入力された入力情報を取得する取得ステップと、出力手段が、前記入力フォームを基に作成した出力フォーム内に前記取得ステップで取得した入力情報を表示して当該出力フォームを出力する出力ステップと、を有し、前記入力フォーム作成ステップでは、前記入力フォーム作成用端末への操作により当該入力フォーム作成用端末の表示手段に表示されている入力フォーム生成用パーツを複製して新たに作成し、当該表示手段に既に表示されている入力フォーム作成用パーツに新たに作成した入力フォーム作成用パーツを連続させて表示するとともに、前記既にある入力フォーム作成用パーツと前記新たに作成した入力フォーム作成用パーツとがグループと認識できるように当該表示手段に表示することをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを実現している。
【0112】
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0113】
1 情報管理システム、10 管理サーバ、20 サーバ側処理部、21 ユーザ情報管理部、22 管理用フォーム作成処理部、23 入力フォーム表示処理部、24 入力情報取得処理部、25 作業結果出力処理部、100 管理者用端末、200 作業者用端末、300 出力用端末、301 プリンタ、F1 管理用フォーム、F2 入力フォーム、F3 出力フォーム、G グループ、I 入力項目、P パーツ
【要約】
【課題】同様な入力情報が複数入力されるのにより適した入力フォームを、より簡易に作成することを可能にする。
【解決手段】情報管理システム1は、異なる入力項目からなる各種パーツを含む入力フォームを作成するための管理用フォーム作成処理部22と、作成した入力フォームを作業者用端末200に表示させて入力フォームに入力された入力情報を取得する入力情報取得処理部24と、入力フォームへの入力情報を表示して出力フォームを出力する作業結果出力処理部25とを有し、管理用フォーム作成処理部22は、パーツを複製して新たに作成し、既に表示されているパーツに新たに作成したパーツを連続させて表示するとともに、既にあるパーツと新たに作成したパーツとがグループと認識できるように表示する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25