(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】照明器具及び光源ユニットの取付器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20240809BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240809BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20240809BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20240809BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240809BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S2/00 230
F21V19/00 450
F21V19/00 233
F21Y103:10
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020007523
(22)【出願日】2020-01-21
【審査請求日】2022-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大屋 智嗣
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼▲濱▼ 佑一郎
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-078426(JP,A)
【文献】特開2012-104324(JP,A)
【文献】特開2019-160531(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21S 2/00
F21V 19/00
F21Y 103/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部に取り付けられる第一の器具本体と、
長手方向に凹部が設けられ、前記凹部に灯具が設けられるフレームと、前記フレームの前記灯具が設けられた面と反対側の面に前記長手方向に沿って配置された2つの連結部とを有する光源ユニットと、
前記光源ユニットの前記2つの連結部に取り付けられ、かつ前記第一の器具本体に取り付けられる第二の器具本体と
を具備
し、
前記第二の器具本体は、
長手方向に延びる凹部を有し、
前記第二の器具本体の前記凹部を形成する前記第二の器具本体の側面には、前記光源ユニットの前記2つの連結部を取り付ける取付部が前記第二の器具本体の長手方向に沿って前記2つの連結部に対応した位置に形成される
照明器具。
【請求項2】
前記光源ユニットは、前記第二の器具本体の凹部に収容される
請求項
1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記第二の器具本体の前
記取付部は、前記第二の器具本体の側面に
おいて前記光源ユニットの前記2つの連結部の先端に対応して設けられ
た貫通穴であり、
前記光源ユニットの前記2つの連結部の前記先端は、前記第二の器具本体の前
記貫通穴にそれぞれ係合する
請求項
1又は
2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記第一の器具本体は、長手方向に沿って形成された凹部を有し、
前記第二の器具本体は、前記第一の器具本体の凹部に収容される
請求項1~
3のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項5】
灯具が設けられるフレームと、前記フレームの前記灯具が設けられた面と反対側の面に設けられた2つの連結部とを有する光源ユニットを被取付部に取り付けられた器具本体に取り付ける光源ユニットの取付器具において、
長手方向に沿って形成された凹部を有し、前記凹部を形成する前記取付器具の側面には、前記光源ユニットの前記2つの連結部を取り付け
る取付部が前記取付器具の長手方向に沿ってそれぞれ形成される
光源ユニットの取付器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、LED(light emitting diode)等の灯具が設けられた光源ユニットを有する照明器具及び光源ユニットを器具本体に取り付ける光源ユニットの取付器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、照明器具をリニューアルする場合、既存の器具本体を利用して新しい灯具を設置するものがある。例えば、特許文献1は、新たな反射板及びLEDである灯具が、蛍光灯が設置されていた箱形状の器具を利用して、器具本体に取り付けられる照明器具について開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような照明器具は、灯具が取り付けられる反射板の長手方向に、反射板及び器具本体を取り付ける固定部材が設けられている。
【0005】
このため、LEDである灯具の長さが固定部材により制限されてしまうという問題があった。
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、灯具の長さが固定部材により制限されることのない照明器具及び灯具が設けられる光源ユニットを器具本体へ取り付ける光源ユニットの取付器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る照明器具は、被取付部に取り付けられる第一の器具本体と、長手方向に凹部が設けられ、前記凹部に灯具が設けられるフレームと、前記フレームの前記灯具が設けられた面と反対側の面に前記長手方向に沿って配置された2つの連結部とを有する光源ユニットと、前記光源ユニットの前記2つの連結部に取り付けられ、かつ前記第一の器具本体に取り付けられる第二の器具本体とを具備し、前記第二の器具本体は、長手方向に延びる凹部を有し、前記第二の器具本体の前記凹部を形成する前記第二の器具本体の側面には、前記光源ユニットの前記2つの連結部を取り付ける取付部が前記第二の器具本体の長手方向に沿って前記2つの連結部に対応した位置に形成される。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る照明器具は、固定部材により灯具の長さが制限されるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】実施の形態に係る照明器具の代替前に取り付けられている照明器具を示す斜視図である。
【
図3】実施の形態に係る照明器具の分解斜視図である。
【
図4】実施の形態に係る照明器具の第一の器具本体の斜視図である。
【
図5】実施の形態に係る照明器具の第二の器具本体の斜視図である。
【
図6】実施の形態に係る照明器具の電源装置が配置されてない状態の第二の器具本体の上面図である。
【
図7】実施の形態に係る照明器具の
図5のAA部の詳細を示す図である。
【
図8】実施の形態に係る照明器具の光源ユニットの分解斜視図である。
【
図9】実施の形態に係る第二の器具本体及び光源ユニットを取り付ける前の照明器具を示す図である。
【
図10】実施の形態に係る照明器具の第二の器具本体を第一の器具本体の第一の凹部に収容する状態を示す図である。
【
図11】実施の形態に係る照明器具の光源ユニットを第二の器具本体の第二の開口より、第二の凹部の内側へ収容する状態を示す図である。
【
図12】実施の形態に係る第一の器具本体、第二の器具本体及び光源ユニットが取り付けられた状態の照明器具を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、実施の形態に係る照明器具について説明する。なお、図面において、同一の構成要素には同一符号を付して説明し、重複説明は必要な場合にのみ行なう。
【0011】
実施の形態.
図1は、実施の形態に係る照明器具1の斜視図である。
【0012】
図1に示すように、照明器具1は、第一の器具本体100、第二の器具本体200及び光源ユニット300を有する。
【0013】
第一の器具本体100は、天井等の被取付部に取り付けられる。第二の器具本体200は、
図3に示す第一の器具本体100に形成された第一の凹部110に収容されて第一の器具本体100に取り付けられる。光源ユニット300は、灯具であるLEDを有し、第二の器具本体200に着脱可能に取り付けられる。
【0014】
図2は、実施の形態に係る照明器具1の代替前に取り付けられている照明器具1Aを示す斜視図である。
【0015】
図2に示すように、照明器具1への代替え前には、照明器具1Aは、第一の器具本体100と、第一の器具本体100に取り付けられた既存光源ユニット300Aとを有している。実施の形態においては、既存光源ユニット300Aに代えて、第一の器具本体100に第二の器具本体200及び光源ユニット300が取り付けられる場合について説明する。
【0016】
図3は、実施の形態に係る照明器具1の分解斜視図である。また、
図4は、実施の形態に係る照明器具1の第一の器具本体100の斜視図である。ここで、
図3において、X方向は、第一の器具本体100、第二の器具本体200及び光源ユニット300の短手方向を示す。Y方向は、第一の器具本体100、第二の器具本体200及び光源ユニット300の長手方向を示す。Z方向は、第一の器具本体100、第二の器具本体200及び光源ユニット300の高さ方向を示す。
【0017】
図3及び
図4に示すように、照明器具1の第一の器具本体100は、既存光源ユニット300Aによって塞がれていた第一の開口113を有する。第一の器具本体100は、長手方向(Y方向)に形成される第一の凹部110を有する。
【0018】
第一の凹部110は、底面部111、側面部112、傾斜部120及び端板部130により形成されている。底面部111は、第一の開口113と対向する。側面部112は、底面部111の長手方向に沿って両側に形成される。傾斜部120は、側面部112の短手方向(X方向)の両端から第一の開口113にかけてそれぞれ傾斜するように形成される。端板部130は、底面部111の長手方向の両端にそれぞれ設けられる。
【0019】
図4に示すように、底面部111には、取付穴1111、電源穴1112、第一の取付部140、端子台150及び端子台コネクタ151が設けられている。
【0020】
取付穴1111には、天井等の被取付部にボルト等の固定具が挿通される。
【0021】
電源穴1112には、外部から電力を供給する電源電線が引き込まれる。
【0022】
第一の取付部140は、第一の器具本体100の底面部111に長手方向に2つ配設されている。第一の取付部140は、例えばバネであり、第二の器具本体200を着脱可能に固定する。
【0023】
端子台150は、電源穴1112から引き込まれた電源線が挿し込まれる。
【0024】
端子台コネクタ151は、端子台150に接続され、かつ
図5に示す電源装置230の第一のコネクタ232に接続される。
【0025】
図5は、実施の形態に係る照明器具1の第二の器具本体200の斜視図である。
図6は、実施の形態に係る照明器具1の電源装置230が配置されてない状態の第二の器具本体200の上面図である。
【0026】
第二の器具本体200は、第一の器具本体100の第一の開口113を覆うように取り付けられるものである。また、第二の器具本体200は、光源ユニット300を第二の器具本体200を介して第一の器具本体100に固定するものである。
【0027】
第二の器具本体200は、長手方向に延びる第二の凹部210を有する。第二の凹部210は、第一の凹部110よりも短手方向(X方向)及び上下方向(Z方向)の長さが小さく形成されている。第二の凹部210には、光源ユニット300が収容される。また、第二の凹部210は、第二の器具本体200の第二の底面部211及び2つの第二の側面部212により形成され、第二の開口213を有する。
【0028】
第二の器具本体200の第二の底面部211には、長手方向に2つの底面開口211aが形成されている。これら2つの底面開口211aは、第一の器具本体100の取付穴1111に差し込まれ、かつ第一の器具本体100を被取付部に固定するボルト及びナット等の固定具を収容するように形成されている。また、第二の底面部211には、底面開口211bが形成されている。底面開口211bは、第一の器具本体100の端子台150、電源穴1112及び電源穴1112から引き込まれ、端子台150に挿し込まれる電源線(図示せず)を収容するように形成されている。さらに、第二の底面部211には、係合部2111が形成されている。
【0029】
蓋部220は、両方の第二の側面部212の上部から短手方向に幅を有し、第二の側面部212に沿って長手方向に延びるように形成されている。蓋部220は、第一の器具本体100の第一の開口113と第二の凹部210の第二の開口213との隙間を塞ぐように設けられている。
【0030】
図7は、実施の形態に係る照明器具1の
図5のAA部の詳細を示す図である。
図7に示すように、係合部2111は、係合開口部2111aと、係合立上り部2111bとを有する。係合部2111は、第一の器具本体100の第一の取付部140と係合するものである。第一の取付部140がバネの場合、バネが係合開口部2111aを通され、係合立上り部2111bに引っ掛けられる。これにより、第一の器具本体100と第二の器具本体200とが取り付けられる。
【0031】
第二の側面部212には、長手方向の両端側に第二の取付部2121が形成されている。第二の取付部2121は
図3に示す光源ユニット300の連結部350が係合する箇所である。第二の取付部2121は、第二の側面部212の長手方向に貫通穴が切り欠きされて形成される。
【0032】
なお、第二の取付部2121により切り欠きされた箇所は、第一の器具本体100の第一の取付部140が係合部2111に係合した際に、第二の底面部211と干渉しないように、第二の側面部212から第二の底面部211に亘って切り欠きしても良い。
【0033】
係止部214は、第二の底面部211の長手方向における両端において、第二の底面部211から係合立上り部2111bと反対方向へ突設するように設けられている。係止部214は、第一の器具本体100の第一の取付部140が係合立上り部2111bを底面部111側に押し付けるように係合しているときに、第一の取付部140の押圧へ対抗するよう底面部111に当接して、第二の器具本体200を支持する。第二の器具本体200は、係止部214が底面部111に当接することで位置決めされ、固定される。
【0034】
ここで、
図5に戻り説明する。
電源装置230は、電源本体231、第一のコネクタ232及び第二のコネクタ233を有する。電源本体231は、端子台コネクタ151から供給される電力を発光素子312が点灯できる電力に変換する回路基板を収納する。第一のコネクタ232は、第一の器具本体100の端子台コネクタ151に接続する。第二のコネクタ233は、光源ユニット300の光源側コネクタ360と接続する。
【0035】
電源装置230は、第二の凹部210の内側に収納されているものである。電源装置230は、第一の器具本体100の端子台150からの電力供給を受ける。電源装置230は、電源を第二のコネクタ233及び光源ユニット300の光源側コネクタ360を介して発光素子312に供給し、発光素子312を点灯させる。
【0036】
図8は、実施の形態に係る照明器具1の光源ユニット300の分解斜視図である。
図8に示すように、光源ユニット300は、フレーム320、発光基板310及びカバー330を有する。
【0037】
フレーム320は、長手方向に凹部320aを有し、長尺形状である。このフレーム320の凹部320aには発光基板310が設けられる。発光基板310の上には、カバー330がフレーム320に取り付けられる。
【0038】
2つの連結部350がフレーム320の長手方向両端の下面、すなわち、発光基板310が設けられた面と反対側のフレーム320の面にそれぞれ取り付けられる。すなわち、2つの連結部350は、フレーム320の発光基板310が取り付けられる凹部320a以外の位置にそれぞれ取り付けられても良い。2つの連結部350は、光源ユニット300を第二の器具本体200に固定する。2つの連結部350は、第二の器具本体200の第二の凹部210に挿入される際に、第二の器具本体200の第二の側面部212と接触して、短手方向に縮まるように弾性変形する。そして、
図12に示すように、2つの連結部350の先端側の連結先端部351が、第二の器具本体200の第二の取付部2121にそれぞれ係合される。これにより、2つの連結部350は、光源ユニット300を第二の器具本体200に固定する。
【0039】
なお、光源ユニット300は、第二の凹部210の第二の開口213を塞ぐように第二の器具本体200に固定される。連結部350の連結先端部351は、第二の取付部2121に係合した状態で、第二の器具本体200の蓋部220に覆われている。
【0040】
フレーム320の両端には、フレーム320とカバー330との間の開口を塞ぐ端部カバー340がそれぞれ取り付けられている。
【0041】
発光基板310は、長尺形状である。発光基板310には、LEDである発光素子312が直線状に実装されている。
【0042】
カバー330は、発光基板310を覆うようにフレーム320に取り付けられる。カバー330は、樹脂部材などで形成されており、発光基板310からの光を所定の方向へ導くものである。
【0043】
光源側コネクタ360は、第二の器具本体200の電源装置230の第二のコネクタ233(
図3参照)と接続され、発光基板310に電源装置230からの電力を供給する。
【0044】
次に、光源ユニット300の取り付け工程の説明を行う。
図9~
図12は、既存の照明器具1Aに第二の器具本体200及び光源ユニット300を取り付ける取付工程を説明するための図である。
【0045】
図9は、実施の形態に係る第二の器具本体200及び光源ユニット300を取り付ける前の照明器具1Aを示す図である。
【0046】
図9に示すように、天井等の被取付部2には、第一の器具本体100が取り付けられている。この第一の器具本体100には、既存光源ユニット300Aが取り付けられている。実施の形態においては、この既存光源ユニット300Aを第一の器具本体100から取り外した後、第二の器具本体200及び光源ユニット300を取り付ける場合について説明する。
【0047】
図10は、実施の形態に係る照明器具1の第二の器具本体200を第一の器具本体100の第一の凹部110に収容する状態を示す図である。
【0048】
第二の器具本体200は、
図4に示された第一の器具本体100の第一の取付部140が、第二の器具本体200の係合開口部2111aを介して、第一の器具本体100の底面部111に対して略垂直になるよう弾性変形した状態で第二の器具本体200の係合立上り部2111bに引掛けられた後に、第一の器具本体100の底面部111側に押し込まれる。
【0049】
このとき、第一の取付部140は、第二の器具本体200を第一の凹部110に引き込むように弾性変形状態が解除される。第二の器具本体200は、係止部214が底面部111と当接した状態で、係合立上り部2111bが第一の取付部140により底面部111側へ押圧され、第一の器具本体100に固定される。また、ボルト、ナットなどの固定具(図示なし)が底面開口211aを介して第二の凹部210に収容されている。さらに、端子台150及び電源線(図示なし)が第二の器具本体200の底面開口211bを介して第二の凹部210に収容される。
【0050】
端子台コネクタ151は、電源装置230の第一のコネクタ232と第二の凹部210内において接続して、収容されている。第一の開口113と第二の開口213との間は、蓋部220により間が空かないように覆われる。第一の凹部110の内側は、蓋部220により隠される。
【0051】
図11は、実施の形態に係る照明器具1の光源ユニット300を第二の器具本体200の第二の開口213より、第二の凹部210の内側へ収容する状態を示す図である。
【0052】
光源ユニット300は、電源装置230の第二のコネクタ233と光源側コネクタ360とが接続された状態で、第二の器具本体200の第二の開口213から第二の凹部210に押し込まれる。これにより、光源ユニット300の連結部350が弾性変形して、連結先端部351が第二の側面部212を摺動しながら押し込まれていき、連結先端部351が第二の器具本体200の第二の取付部2121に挿し込まれ第二の器具本体200に係合する。
【0053】
図12は、実施の形態に係る第一の器具本体100、第二の器具本体200及び光源ユニット300が取り付けられた状態の照明器具1を示す図である。
【0054】
図12において、光源ユニット300の連結部350の弾性変形が解除され、連結部350の連結先端部351が第二の器具本体200の第二の取付部2121に係合する。これにより、光源ユニット300は、第二の器具本体200に固定される。よって、光源ユニット300は第一の器具本体100に固定される。
【0055】
第二の器具本体200の第一の器具本体100への固定に関しては、既存の第一の取付部140を用いる方法を説明した。既存の第一の取付部140は、他の固定方法の取付部であっても良い。例えば、短手方向において、第二の器具本体200の一端側を引掛けして係合させ、他端側をバネなどの弾性部材を用いて、一端側を回転の軸として、他端側を回動させるように取り付けても良い。また、第一の器具本体100の第一の凹部110の底面部111と第二の凹部210の第二の底面部211とをネジなど締結部材で固定して、より強固に固定してもよい。
【0056】
また、本開示によれば、2つの連結部350が光源ユニット300のフレーム320の下面、すなわち、発光基板310が設けられた面と反対側のフレームの面に長手方向に配置される。これにより、ネジ等の固定部材は、光源ユニット300の灯具である発光素子312が搭載された基板311が設けられるフレーム320の長手方向に設ける必要がない。よって、光源ユニット300の発光素子312の長手方向の長さは固定部材により制限されない。また、固定部材がフレーム320の意匠面に露出しないので、フレーム320の意匠面への影響を抑制することができる。
【0057】
さらに、第二の器具本体200は、底面開口211a及び底面開口211bを有している。これにより、第一の器具本体100に設けられていた部材を第二の凹部210内部に収容することができる。これにより、照明器具1が高さ方向に大きくなることを抑制することができる。
【0058】
実施の形態において、第二の器具本体200は、光源ユニットの取付器具とも称する。
【0059】
実施の形態は、例として提示したものであり、実施の形態の範囲を限定することは意図していない。実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施の形態及びその変形は、実施の形態の範囲及び要旨に含まれる。
【符号の説明】
【0060】
1、1A 照明器具、2 被取付部、100 第一の器具本体、103 第一の凹部、110 第一の凹部、111 底面部、112 側面部、113 開口、120 傾斜部、130 端板部、140 第一の取付部、150 端子台、151 端子台コネクタ、200 第二の器具本体、210 第二の凹部、211 第二の底面部、211a 底面開口、211b 底面開口、212 第二の側面部、213 第二の開口、214 係止部、220 蓋部、230 電源装置、231 電源本体、232 第一のコネクタ、233 第二のコネクタ、300 光源ユニット、300A 既存光源ユニット、310 発光基板、311 基板、312 発光素子、320 フレーム、320a 凹部、330 カバー、340 端部カバー、350 連結部、351 連結先端部、360 光源側コネクタ、1111 取付穴、1112 電源穴、2111 係合部、2111a 係合開口部、2111b 係合立上り部、2121 第二の取付部。