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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】基準電圧回路
(51)【国際特許分類】
   G05F 3/30 20060101AFI20240809BHJP
   G05F 3/24 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
G05F3/30
G05F3/24 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020182127
(22)【出願日】2020-10-30
(65)【公開番号】P2022072600
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2023-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】715010864
【氏名又は名称】エイブリック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】澤井 英幸
(72)【発明者】
【氏名】冨岡 勉
【審査官】今井 貞雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-191095(JP,A)
【文献】特開2013-200767(JP,A)
【文献】特表2009-501363(JP,A)
【文献】特開2019-153175(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05F 3/30
G05F 3/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コレクタとベースが短絡されてダイオード接続された第1のNPNトランジスタと、
コレクタとベースが短絡されてダイオード接続され、エミッタが第1の電位ノードに接続され、前記第1のNPNトランジスタよりも大きな電流密度で動作する第2のNPNトランジスタと、
前記第1のNPNトランジスタと直列に接続された第1の抵抗と、
前記第1のNPNトランジスタおよび第1の抵抗が直列接続された回路に一端が接続されている第2の抵抗と、
前記第2のNPNトランジスタのコレクタに一端が接続されている第3の抵抗と、
前記第2の抵抗の他端と前記第3の抵抗の他端が接続される接続点と、
前記第2の抵抗の一端に反転入力端子が接続され、前記第3の抵抗の一端に非反転入力端子が接続され、前記接続点に出力端子が接続されている演算増幅回路と、
前記第1のNPNトランジスタのコレクタに接続された電流供給回路と、を備え
前記電流供給回路は、前記第1のNPNトランジスタに流れる電流と前記第2のNPNトランジスタに流れる電流とが等しくなるように、前記第1のNPNトランジスタのリーク電流と等しい電流を、前記第1のNPNトランジスタのコレクタに供給することを特徴とする基準電圧回路。
【請求項2】
前記電流供給回路は、アノードが前記第1の電位ノードに接続されたダイオードと、カレントミラー回路を構成する第4と第5のトランジスタを有し、
前記ダイオードに流れる電流が前記カレントミラー回路を介して前記第1のNPNトランジスタのコレクタに供給される請求項1記載の基準電圧回路。
【請求項3】
前記電流供給回路は、エミッタとベースが短絡されてダイオード接続された第3のNPNトランジスタと、カレントミラー回路を構成する第4と第5のトランジスタを有し、
前記第3のNPNトランジスタに流れる電流が前記カレントミラー回路を介して前記第1のNPNトランジスタのコレクタに供給される請求項1記載の基準電圧回路。
【請求項4】
前記接続点は、第4の抵抗を介して前記演算増幅回路の出力端子が接続される請求項1記載の基準電圧回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基準電圧回路に関する。
【背景技術】
【0002】
NPNトランジスタを用いた基準電圧回路が提案されている(例えば、特許文献1参考)。
【0003】
図5に示す特許文献1に記載される基準電圧回路では、第1のNPNトランジスタQ41と第2のNPNトランジスタQ42に同じ値の電流を流し、抵抗44を調整(トリミング)することで温度特性の無い基準電圧を得ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-182113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図6は、NPNトランジスタの断面模式図である。NPNトランジスタはエミッタ31,ベース32,コレクタ33で構成されている。NPNトランジスタをPSUB基盤34上に形成する場合、NPNトランジスタは、図7に示すようにコレクタ33とPSUB基盤34間に寄生ダイオード35が存在する。この寄生ダイオード35を経由して、高温時に本来NPNトランジスタに流れる筈の電流の一部が寄生ダイオード35のリーク電流として流れる。
【0006】
また、図5の基準電圧回路は、NPNトランジスタQ41、Q42と、オペアンプOPと、抵抗41、42、43、44と、を備える。図5の基準電圧回路において、第1のNPNトランジスタQ41のサイズは、第2のNPNトランジスタQ42よりも大きく設定されている。そのため、寄生ダイオードのサイズも同様に、第1のNPNトランジスタQ41の寄生ダイオードのサイズの方が第2のNPNトランジスタQ42の寄生ダイオードのサイズより大きい。また、リーク電流は寄生ダイオードのサイズが大きいほど増大する。よって、寄生ダイオードに流れるリーク電流は、第1のNPNトランジスタQ41の方が第2のNPNトランジスタQ42より大きくなる。このように第1のNPNトランジスタQ41と第2のNPNトランジスタQ42に流れる電流は、高温時に本来設定した同じ電流値からずれてしまい、図5の基準電圧回路は、大きな温度依存性を有してしまう。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決すべくされたもので、温度依存性の少ない基準電圧回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る基準電圧回路は、コレクタとベースが短絡されてダイオード接続された第1のNPNトランジスタと、コレクタとベースが短絡されてダイオード接続され、エミッタが第1の電位ノードに接続され、前記第1のNPNトランジスタよりも大きな電流密度で動作する第2のNPNトランジスタと、前記第1のNPNトランジスタと直列に接続された第1の抵抗と、前記第1のNPNトランジスタおよび第1の抵抗が直列接続された回路に一端が接続されている第2の抵抗と、前記第2のNPNトランジスタのコレクタに一端が接続されている第3の抵抗と、前記第2の抵抗の他端と前記第3の抵抗の他端が接続される接続点と、前記第2の抵抗の一端に反転入力端子が接続され、前記第3の抵抗の一端に非反転入力端子が接続され、前記接続点に出力端子が接続されている演算増幅回路と、前記第1のNPNトランジスタのコレクタに接続された電流供給回路と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、温度依存性の少ない基準電圧を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る基準電圧回路の第1の構成例を示す回路図である。
図2】実施形態に係る基準電圧回路の第2の構成例を示す回路図である。
図3】実施形態に係る基準電圧回路の第3の構成例を示す回路図である。
図4】実施形態に係る基準電圧回路の第4の構成例を示す回路図である。
図5】従来のNPNトランジスタを有する基準電圧回路の一例を示す回路図である。
図6】一般的なNPNトランジスタの構造を示す断面図である。
図7】一般的なNPNトランジスタの等価回路を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係る基準電圧回路を、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、実施形態に係る基準電圧回路の一例(第1の構成例)である基準電圧回路10の回路図である。基準電圧回路10は、従来の基準電圧回路20と電流供給回路21を備えている。
【0013】
従来の基準電圧回路20は、NPNトランジスタ1、2と、抵抗3、4、5と、オペアンプ6と、OUT端子を備えている。ここでNPNトランジスタ2は、NPNトランジスタ1よりトランジスタサイズが大きなトランジスタである。抵抗4と抵抗5は、同一の抵抗値とする。電流供給回路21は、NPNトランジスタ7と、Pチャネル型MOSトランジスタ8、9と、を備えている。
【0014】
従来の基準電圧回路20の接続を説明する。NPNトランジスタ1は、ベース端子とコレクタ端子が接続され、抵抗4の一端に接続されている。エミッタ端子は、GND電源に接続されている。NPNトランジスタ2は、ベース端子とコレクタ端子が接続され、抵抗5の一端に接続されている。エミッタ端子は、抵抗3を介してGND電源に接続されている。また、NPNトランジスタ2のベース端子とコレクタ端子は、電流供給回路21のPチャネル型MOSトランジスタ9のドレイン端子に接続されている。抵抗4の他端と抵抗5の他端は、接続点17に接続されている。オペアンプ6は、非反転入力端子がNPNトランジスタ1のコレクタ端子に接続され、反転入力端子がNPNトランジスタ2のコレクタ端子に接続され、出力端子が接続点17とOUT端子に接続されている。オペアンプ6の電源は、説明を省略する。
【0015】
電流供給回路21の接続を説明する。Pチャネル型MOSトランジスタ8は、ソース端子がVDD電源に接続され、ゲート端子がドレイン端子とPチャネル型MOSトランジスタ9のゲート端子とNPNトランジスタ7のコレクタ端子に接続されている。Pチャネル型MOSトランジスタ9は、ソース端子がVDD電源に接続され、ゲート端子がPチャネル型MOSトランジスタ8のゲート端子に接続され、ドレイン端子が従来の基準電圧回路20のNPNトランジスタ2のコレクタ端子に接続されている。NPNトランジスタ7は、コレクタ端子がPチャネル型MOSトランジスタ8のドレイン端子と接続され、ベース端子がエミッタ端子とGND電源に接続されている。Pチャネル型MOSトランジスタ8とPチャネル型MOSトランジスタ9は、カレントミラー回路を構成している。
【0016】
従来の基準電圧回路20の動作について説明する。オペアンプ6は、抵抗3に発生する電圧とNPNトランジスタ2のベース・エミッタ間電圧VBE2とを加算した電圧と、NPNトランジスタ1のベース・エミッタ間電圧VBE1との差の電圧を増幅し、オペアンプ6の出力電圧を抵抗4と抵抗5に印加する。
【0017】
ここでオペアンプ6の出力電圧が規定値より低い場合、抵抗4と抵抗5に流れる電流は規定値よりも減少する。ここで、抵抗4と抵抗5の抵抗値は比較的大きく設定され、抵抗4と抵抗5の電圧降下値が、NPNトランジスタ1のベース・エミッタ間電圧VBE1およびNPNトランジスタ2のベース・エミッタ間電圧VBE2より大きくなるように設定されている。NPNトランジスタ1のベース・エミッタ間電圧VBE1と、NPNトランジスタ2のベース・エミッタ間電圧VBE2は、規定値の時とほぼ同じ値になる。このため、抵抗3の抵抗値を抵抗値R3、抵抗3に流れる電流を電流値IR3とすると、オペアンプ6の非反転入力端子の入力電位は電圧VBE1で、反転入力端子の入力電位は電圧VBE2+抵抗値R3・電流値IR3で決まる。電流値IR3は出力電圧が規定値の時よりも少なくなっているので、非反転入力端子の入力電圧が反転入力端子の入力電位よりも低くなり、オペアンプ6の出力電圧は上昇するように動作し、定常値まで上がる。
【0018】
オペアンプ6の出力電圧が規定値より高い場合、抵抗3に発生する電圧は高くなり、前の説明と同様の理由で、オペアンプ6の反転入力端子の入力電圧の方が非反転入力端子の入力電圧よりも高くなり、オペアンプの出力電圧は定常値まで下がる。
【0019】
基準電圧回路20の動作が安定状態になった時、オペアンプ6の非反転入力端子と反転入力端子の入力電圧は同電位になる。したがって、NPNトランジスタ1とNPNトランジスタ2には同じ値の電流が流れる。前述したようにNPNトランジスタ2のトランジスタサイズは、NPNトランジスタ1のトランジスタサイズより大きい。NPNトランジスタ1は、NPNトランジスタ2よりも大きな電流密度で動作する。NPNトランジスタ1のベース・エミッタ間電圧VBE1とNPNトランジスタ2のベース・エミッタ間電圧VBE2との差電圧△VBEは、次の式で示される。
【0020】
【数1】
ここで、Kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電荷量、NはNPNトランジスタ1とNPNトランジスタ2のトランジスタサイズの比である。
【0021】
従って、抵抗3には電圧△VBE/抵抗値R3なる電流が流れ、その電流は抵抗5にも
流れる。NPNトランジスタ1とNPNトランジスタ2には同じ値の電流が流れ、抵抗値R4を有する抵抗4と抵抗5には同じ値の電流が流れるので、オペアンプ6の出力電圧は、次の式で示される。
【0022】
【数2】
ここで電圧△VBEの値は前式に示したように絶対温度Tに比例しているので温度が高くなれば大きくなるが、電圧VBE1は温度が高くなれば下がるので、抵抗3、4、5の抵抗値を適切に選べば、温度特性の無い基準電圧を発生させることが可能となる。
【0023】
ところで、基準電圧回路を集積回路に内蔵する場合、NPNトランジスタは、PSUB基盤上に形成される場合がある。図6は、PSUB基盤上に形成されるNPNトランジスタの断面図を示す。また、図7は、PSUB基盤上に形成されたNPNトランジスタの等価回路を示す。
【0024】
PSUB基盤34に形成されるNPNトランジスタは、第1のN型拡散層がコレクタ33に、P型拡散層がベース32に、第2のN型拡散層がエミッタ31になる。同時に、PSUB基盤34とコレクタ33である第1のN型拡散層によって、寄生ダイオード35が形成される。
【0025】
寄生ダイオード35は、NPNトランジスタの動作時は逆バイアス電圧が印加されているので、通常はNPNトランジスタの動作に影響はない。しかし、逆バイアス電圧が印加された寄生ダイオード35は、カソードからアノードに向けて微小なリーク電流が流れる。この寄生ダイオード35に流れるリーク電流は、温度依存性を持ち、高温時ほど大きなリーク電流が流れる。
【0026】
図1に示す従来の基準電圧回路20は、NPNトランジスタ1とNPNトランジスタ2の両方に寄生ダイオードがあり、NPNトランジスタ1とNPNトランジスタ2のそれぞれに流れる電流の一部が寄生ダイオードを経由してGND電源へ流れる。ここでNPNトランジスタ2のトランジスタサイズが、NPNトランジスタ1のトランジスタサイズより大きいので、NPNトランジスタ2の寄生ダイオードもNPNトランジスタ1の寄生ダイオードよりダイオードサイズが大きい。
【0027】
温度依存性の少ない基準電圧を生成するには、NPNトランジスタ1とNPNトランジスタ2には等しい電流が流れる必要がある。しかし、NPNトランジスタ2に存在する寄生ダイオードのほうがNPNトランジスタ1よりもダイオードサイズが大きいため、高温時に寄生ダイオードに流れるリーク電流も大きい。高温時には、NPNトランジスタ1に流れる電流よりもNPNトランジスタ2に流れる電流のほうが、多くの電流が減少する。これにより、NPNトランジスタ1とNPNトランジスタ2に流れる電流に差が生じる。PSUB基盤に形成された従来の基準電圧回路は、温度依存性の少ない基準電圧が生成できず、生成する基準電圧が温度依存性をもってしまう。
【0028】
このため、本実施形態は、NPNトランジスタ2のコレクタに電流供給回路21を接続した。電流供給回路21のNPNトランジスタ7は、寄生ダイオードを有し、NPNトランジスタ2と同様にリーク電流が流れる。電流供給回路21は、NPNトランジスタ7で流れるリーク電流を、Pチャネル型MOSトランジスタ8と、Pチャネル型MOSトランジスタ9で形成するカレントミラー回路を介して、NPNトランジスタ2のコレクタに供給する。
【0029】
NPNトランジスタ7のトランジスタサイズと、カレントミラー回路のミラー比を調整することで、NPNトランジスタ1とNPNトランジスタ2に流れる電流が等しくなる様に設定できる。具体的に、NPNトランジスタ7のトランジスタサイズ調整は、複数のNPNトランジスタを並列に接続することでNPNトランジスタ7を形成し、必要に応じて複数のトランジスタの一部をトリミング等により回路から切り離すことで実現できる。同様に、カレントミラー回路のミラー比の調整は、カレントミラー回路を構成する一方のトランジスタを複数のPチャネル型MOSトランジスタを並列に接続することで形成し、必要に応じて複数のPチャネル型MOSトランジスタの一部をトリミング等により回路から切り離すことで実現できる。
【0030】
なお、ここで、抵抗3は、NPNトランジスタ2とGND電源との間に接続したが、図2に示す第2の構成例の基準電圧回路11のように、抵抗3を抵抗5とNPNトランジスタ2との間に接続し、オペアンプ6の反転入力端子は抵抗3と抵抗5の接続点に接続し、電流供給回路21は図1と同じくNPNトランジスタ2のコレクタに接続し、NPNトランジスタ2のエミッタはGND電源に接続しても良い。
【0031】
また、NPNトランジスタ7は、図3に示す第3の構成例の基準電圧回路12のように、ダイオード7aとしても良い。ダイオード7aのカソード端子はPチャネル型MOSトランジスタ8のドレイン端子に接続され、アノード端子はGND電源に接続される。ダイオード7aは、NPNトランジスタ7の寄生ダイオードのみを設置したものであり、NPNトランジスタ7と同様なリーク電流が流れる。
【0032】
また、抵抗4と抵抗5は、図4に示す第4の構成例の基準電圧回路13のように、抵抗14と抵抗15と抵抗16とで構成しても良い。抵抗14の一端はNPNトランジスタ1のコレクタ端子に接続され、他端は接続点18に接続される。抵抗15の一端はNPNトランジスタ2のコレクタ端子に接続され、他端は接続点18に接続される。抵抗16の一端は接続点18に接続され、他端はオペアンプ6の出力端子に接続される。第4の構成例は、抵抗4と抵抗5の一部を抵抗16で置換した構成である。
【0033】
本実施形態の基準電圧回路10は、従来の基準電圧回路20と電流供給回路21を備え、NPNトランジスタ2の寄生ダイオードに流れるリーク電流を電流供給回路21で補償することにより、基準電圧を生成するNPNトランジスタ1本体とNPNトランジスタ2本体とに流れる電流を温度によらず同一とすることができ、温度依存性の少ない基準電圧を生成することができる。
【0034】
なお、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した例以外にも様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更をすることができる。例えば、発明の実施の形態において説明した各スイッチは、PMOSトランジスタまたはNMOSトランジスタで構成されていてもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0035】
1、2、7:NPNトランジスタ
3、4、5:抵抗
6:オペアンプ
8、9:Pチャネル型MOSトランジスタ
7a:ダイオード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7