(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】メータ継手構造
(51)【国際特許分類】
G01F 3/22 20060101AFI20240809BHJP
G01F 1/00 20220101ALI20240809BHJP
G01F 15/18 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
G01F3/22 C
G01F1/00 G
G01F15/18
(21)【出願番号】P 2020210640
(22)【出願日】2020-12-18
【審査請求日】2023-06-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】越智 毅
【審査官】羽飼 知佳
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-005493(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 1/00- 9/02
G01F 15/00-15/18
F16L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス管を通流するガス流量を計測するガスメータへガスが流入出するメータ通流端部のうちガスが流入するメータ流入部と、一次側ガス配管のガス管端部であるガス管流出部との間、及び前記メータ通流端部のうちガスが流出するメータ流出部と、二次側ガス配管のガス管端部であるガス管流入部との間を継ぐメータ継手構造であって、
前記ガス管流出部及び前記ガス管流入部の夫々は、前記ガス管端部に対して相対回転自在なユニオンナットが設けられるものであり、
前記メータ流入部及び前記メータ流出部の夫々は、外周に沿って前記ユニオンナットが螺合可能な第1環状螺子部が形成されるものであり、
一端に前記ユニオンナットが螺合可能な第2環状螺子部を有すると共に、他端に前記第1環状螺子部に螺合可能な継手ナットが相対回転自在に挿通される筒状本体と、
少なくとも前記ユニオンナットの前記第2環状螺子部への螺合に伴って、前記筒状本体が前記ユニオンナットと供回りすることを防止する供回り防止状態を維持可能な供回り防止機構とを備え
、
前記供回り防止機構は、前記供回り防止状態において、
前記ガス管流出部と前記メータ流入部との間の前記筒状本体としての第1筒状本体と、前記ガス管流入部と前記メータ流出部との間の前記筒状本体としての第2筒状本体との間に亘って介在する板状部材と、
前記第1筒状本体の外周部位に形成されると共に前記板状部材の一端が係止可能な第1被当接部と、前記第2筒状本体の外周部位に形成されると共に前記板状部材の他端が係止可能な第2被当接部とから成り、
前記板状部材は、前記第1筒状本体の筒軸心及び前記第2筒状本体の筒軸心に交差する交差方向に沿う平面部位を有すると共に、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体とを結ぶ本体間方向において、前記板状部材の一端に前記平面部位であると共に前記本体間方向に延びる一対の第1係止爪を有し、前記板状部材の他端に前記平面部位であると共に前記本体間方向に延びる一対の第2係止爪を有し、
前記第1筒状本体は、前記供回り防止状態において、一対の前記第1係止爪の夫々に対向して当接する一対の第1切欠部を前記第1被当接部として有し、前記第2筒状本体は、前記供回り防止状態において、一対の前記第2係止爪の夫々に対向して当接する一対の第2切欠部を前記第2被当接部として有するメータ継手構造。
【請求項2】
ガス管を通流するガス流量を計測するガスメータへガスが流入出するメータ通流端部のうちガスが流入するメータ流入部と、一次側ガス配管のガス管端部であるガス管流出部との間、及び前記メータ通流端部のうちガスが流出するメータ流出部と、二次側ガス配管のガス管端部であるガス管流入部との間を継ぐメータ継手構造であって、
前記ガス管流出部及び前記ガス管流入部の夫々は、前記ガス管端部に対して相対回転自在なユニオンナットが設けられるものであり、
前記メータ流入部及び前記メータ流出部の夫々は、外周に沿って前記ユニオンナットが螺合可能な第1環状螺子部が形成されるものであり、
一端に前記ユニオンナットが螺合可能な第2環状螺子部を有すると共に、他端に前記第1環状螺子部に螺合可能な継手ナットが相対回転自在に挿通される筒状本体と、
少なくとも前記ユニオンナットの前記第2環状螺子部への螺合に伴って、前記筒状本体が前記ユニオンナットと供回りすることを防止する供回り防止状態を維持可能な供回り防止機構とを備え、
前記供回り防止機構は、前記供回り防止状態において、
前記ガス管流出部と前記メータ流入部との間の前記筒状本体としての第1筒状本体と、前記ガス管流入部と前記メータ流出部との間の前記筒状本体としての第2筒状本体との間に亘って介在する板状部材と、
前記第1筒状本体の外周部位に形成されると共に前記板状部材の一端が係止可能な第1被当接部と、前記第2筒状本体の外周部位に形成されると共に前記板状部材の他端が係止可能な第2被当接部とから成
り、
前記板状部材は、前記供回り防止状態において、前記第1被当接部の第1被当接面及び前記第2被当接部の第2被当接面の双方に当接する第1当接面を有する第1板状部材と、前記第1被当接面及び前記第2被当接面の双方に当接する第2当接面を有する第2板状部材とから成り、
前記供回り防止状態において、前記第1当接面が前記第1被当接部及び前記第2被当接部と当接すると共に前記第2当接面が前記第1被当接部及び前記第2被当接部と当接している状態で、前記第1板状部材と前記第2板状部材とを挟持して締結する締結部を備えるメータ継手構造。
【請求項3】
前記第1被当接面は、前記第1板状部材の前記第1当接面が当接する後面側第1被当接面と、前記第2板状部材の前記第2当接面が当接する前面側第1被当接面を有すると共に、
前記第2被当接面は、前記第1板状部材の前記第1当接面が当接する後面側第2被当接面と、前記第2板状部材の前記第2当接面が当接する前面側第2被当接面を有する請求項
2に記載のメータ継手構造。
【請求項4】
前記第1板状部材と前記第2板状部材は、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体とを結ぶ本体間方向において、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との本体間距離よりも長く構成され、
前記第1板状部材の前記本体間方向での一端に形成される第1一端係合部と前記第2板状部材の前記本体間方向での一端に形成される第2一端係合部とが係合可能に構成されると共に、前記第1板状部材の前記本体間方向での他端に形成される第1他端係合部と前記第2板状部材の前記本体間方向での他端に形成される第2他端係合部とが係合可能に構成され、
前記供回り防止状態において、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との間の外側で、前記第1一端係合部と前記第2一端係合部とが係合すると共に前記第1他端係合部と前記第2他端係合部とが係合し、且つ前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との間の領域で、前記締結部が前記第1板状部材と前記第2板状部材とを締結する請求項
2又は3に記載のメータ継手構造。
【請求項5】
前記板状部材は、前記供回り防止状態において、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体の筒軸心に沿う筒軸心方向視で、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との間に、前記ガスメータの筐体の一部を挿通可能な挿通開口部を形成する請求項
1~4の何れか一項に記載のメータ継手構造。
【請求項6】
前記板状部材は、前記供回り防止状態において、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との本体間方向で両者の中央部位に、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体の筒軸心及び前記本体間方向との双方に交差する方向に貫通する貫通孔を備える請求項
1~5の何れか一項に記載のメータ継手構造。
【請求項7】
ガス管を通流するガス流量を計測するガスメータへガスが流入出するメータ通流端部のうちガスが流入するメータ流入部と、一次側ガス配管のガス管端部であるガス管流出部との間、及び前記メータ通流端部のうちガスが流出するメータ流出部と、二次側ガス配管のガス管端部であるガス管流入部との間を継ぐメータ継手構造であって、
前記ガス管流出部及び前記ガス管流入部の夫々は、前記ガス管端部に対して相対回転自在なユニオンナットが設けられるものであり、
前記メータ流入部及び前記メータ流出部の夫々は、外周に沿って前記ユニオンナットが螺合可能な第1環状螺子部が形成されるものであり、
一端に前記ユニオンナットが螺合可能な第2環状螺子部を有すると共に、他端に前記第1環状螺子部に螺合可能な継手ナットが相対回転自在に挿通される筒状本体と、
少なくとも前記ユニオンナットの前記第2環状螺子部への螺合に伴って、前記筒状本体が前記ユニオンナットと供回りすることを防止する供回り防止状態を維持可能な供回り防止機構とを備え、
前記筒状本体は、前記筒状本体の筒軸心方向に沿う外周部位を面取りする形で形成される第3面取部を備え、
前記継手ナットは、前記筒状本体の本体側に形成される本体側端面と、前記筒軸心方向に沿う外周部位を面取りする形で形成される第4面取部を備え、
前記供回り防止機構は、
前記筒状本体の外周部位に外嵌して前記筒軸心方向に沿って摺動移動可能であると共に前記第3面取部に当接可能な第1平面部を有し、前記第3面取部に前記第1平面部が当接して前記筒状本体との相対回転が禁止される第1外嵌姿勢となる筒状本体外嵌部材と、
前記筒軸心方向において前記筒状本体外嵌部材を前記筒状本体に対して位置決めする締結部と、
前記継手ナットの前記本体側端面に当接可能な第2平面部と、前記継手ナットの前記第4面取部に当接可能な第3平面部とを有し、前記本体側端面と前記第2平面部とが当接し且つ前記第4面取部と前記第3平面部とが当接して前記継手ナットへ外嵌して前記継手ナットとの前記筒軸心回りでの相対回転が禁止される第2外嵌姿勢となる継手ナットカバー部材と、
前記供回り防止状態では、前記筒状本体外嵌部材が前記第1外嵌姿勢にあると共に前記継手ナットカバー部材が前記第2外嵌姿勢にあり、前記締結部が前記筒状本体外嵌部材を前記筒軸心方向において位置決めしている状態で、前記ユニオンナットの螺合締り方向における前記筒状本体外嵌部材と前記継手ナットカバー部材との間の相対回転を禁止する相対回転禁止部とを有するメータ継手構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス管を通流するガス流量を計測するガスメータへガスが流入出するメータ通流端部のうちガスが流入するメータ流入部と、一次側ガス配管のガス管端部であるガス管流出部との間、及び前記メータ通流端部のうちガスが流出するメータ流出部と、二次側ガス配管の前記ガス管端部であるガス管流入部との間を継ぐメータ継手構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ガス配管系統のガス管端部と、ガスメータのメータ流入部及びメータ流出部であるメータ通流端部とを、両者の相対回転を伴わない状態で連結する管継手として、ユニオン式管継手が知られている(特許文献1を参照)。
ユニオン式管継手は、ガス管端部の管外周部位から管径方向で外側へ延設されるユニオン鍔部にて抜け止めされるユニオンナットと、メータ通流端部に設けられユニオンナットが螺合接続可能なユニオンネジとから構成されている。
ガスメータの検定満期時等には、ユニオンナットとユニオンネジとの螺合を解除する形でガス配管系統からガスメータを取り外し、新たなガスメータのガス通流端部に設けられるユニオンネジとユニオンナットとを螺合する形で、メータ交換を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今、ガスメータのスマートメータ化に伴い、従来とは異なる筐体形状のガスメータへ順次取り換えられているが、ガスメータの設置箇所によっては、ガスメータの前面にブロック塀等が設けられ、当該ブロック塀には、ガスメータにて計測した流量等を表示するメータ表示部に対向する部分のみに開口部が形成されている箇所が存在する。
このような箇所において、異なる筐体形状のガスメータが設置されると、新たなガスメータのメータ表示部が、ブロック塀の開口部とずれる場合があり、メータ表示部の視認が適切に行えなくなる虞がある。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガスメータの交換前後で異なる筐体形状のガスメータが接続された場合であっても、交換前後でガスメータに設けられるメータ表示部の上下位置を略同一に設定することができると共に、設置時における供回りを防止して施工性を向上できるメータ継手構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためのメータ継手構造は、
ガス管を通流するガス流量を計測するガスメータへガスが流入出するメータ通流端部のうちガスが流入するメータ流入部と、一次側ガス配管のガス管端部であるガス管流出部との間、及び前記メータ通流端部のうちガスが流出するメータ流出部と、二次側ガス配管のガス管端部であるガス管流入部との間を継ぐメータ継手構造であって、その特徴構成は、
前記ガス管流出部及び前記ガス管流入部の夫々は、前記ガス管端部に対して相対回転自在なユニオンナットが設けられるものであり、
前記メータ流入部及び前記メータ流出部の夫々は、外周に沿って前記ユニオンナットが螺合可能な第1環状螺子部が形成されるものであり、
一端に前記ユニオンナットが螺合可能な第2環状螺子部を有すると共に、他端に前記第1環状螺子部に螺合可能な継手ナットが相対回転自在に挿通される筒状本体と、
少なくとも前記ユニオンナットの前記第2環状螺子部への螺合に伴って、前記筒状本体が前記ユニオンナットと供回りすることを防止する供回り防止状態を維持可能な供回り防止機構とを備え、
前記供回り防止機構は、前記供回り防止状態において、
前記ガス管流出部と前記メータ流入部との間の前記筒状本体としての第1筒状本体と、前記ガス管流入部と前記メータ流出部との間の前記筒状本体としての第2筒状本体との間に亘って介在する板状部材と、
前記第1筒状本体の外周部位に形成されると共に前記板状部材の一端が係止可能な第1被当接部と、前記第2筒状本体の外周部位に形成されると共に前記板状部材の他端が係止可能な第2被当接部とから成り、
前記板状部材は、前記第1筒状本体の筒軸心及び前記第2筒状本体の筒軸心に交差する交差方向に沿う平面部位を有すると共に、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体とを結ぶ本体間方向において、前記板状部材の一端に前記平面部位であると共に前記本体間方向に延びる一対の第1係止爪を有し、前記板状部材の他端に前記平面部位であると共に前記本体間方向に延びる一対の第2係止爪を有し、
前記第1筒状本体は、前記供回り防止状態において、一対の前記第1係止爪の夫々に対向して当接する一対の第1切欠部を前記第1被当接部として有し、前記第2筒状本体は、前記供回り防止状態において、一対の前記第2係止爪の夫々に対向して当接する一対の第2切欠部を前記第2被当接部として有する点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、メータ流入部及びメータ流出部の夫々は、外周に沿ってユニオンナットが螺合可能な第1環状螺子部が形成されるものであって、さらに、一端にユニオンナットが螺合可能な第2環状螺子部を有すると共に他端に第1環状螺子部に螺合可能な継手ナットが相対回転自在に挿通された筒状本体を有するから、当該筒状本体の長さとして適切なものを選択することにより、ユニオンナットが第2環状螺子部へ螺合すると共に継手ナットが第1環状螺子部に螺合することで、筐体外形の異なるガスメータであっても、メータ表示部のガス管淡部からの距離を所望の距離に調整することができる。
さらに、少なくとも前記ユニオンナットの前記第2環状螺子部への螺合に伴って、前記筒状本体がユニオンナットと供回りすることを防止する供回り防止状態を維持可能な供回り防止機構を備えるから、例えば、ユニオンナットの第2環状螺子部への締結時に、ユニオンナットと筒状本体とが供回りして、ユニオンナットと第2環状螺子部との螺合が不十分となることを防止することができる。
更に、上記特徴構成により、板状部材の一端が第1筒状本体の第1被当接部に係止し且つ他端が第2筒状本体の第2被当接部に係止している状態においては、例えば、第1筒状本体に筒軸心回りで回転方向に力が加わった場合、板状部材にもその一端が係止される第1筒状本体の筒軸心回りに回転する力が加わることになるが、板状部材の他端が第2筒状本体に係止されることになるから、板状部材の回転が防止され、その結果、第1筒状本体の回転も阻止されることになる。これにより、ユニオンナットと筒状本体との供回りを防止することができる。
更に、上記特徴構成によれば、当該板状部材の平面部位を、第1筒状本体の筒軸心及び第2筒状本体筒軸心の双方に交差する状態で備えることで、第1筒状本体又は第2筒状本体の何れかに、その筒軸心回りで力がかかったときに、平面部位を双方に並行に備える場合に比べ、板状部材にかかるトルクは、平板部位の平面に沿う力成分を大きくでき、板状部材の変形を抑制できる。
さらに、板状部材の一対の第1係止爪が第1筒状本体の一対の第1切欠部に接触して当接し、且つ板状部材の一対の第2係止爪が第2筒状部材の一対の第2切欠部に接触して当接して供回り防止状態とすることで、第1筒状本体及び第2筒状本体の第1、2切欠部が板状部材の第1、2係止爪から抜け難く、供回りをより一層強固に防止できる。
以上より、ガスメータの交換前後で異なる筐体形状のガスメータが接続された場合であっても、交換前後でガスメータに設けられるメータ表示部の上下位置を略同一に設定することができると共に、設置時における供回りを防止して施工性を向上できるメータ継手構造を実現できる。
【0012】
上記目的を達成するためのメータ継手構造は、
ガス管を通流するガス流量を計測するガスメータへガスが流入出するメータ通流端部のうちガスが流入するメータ流入部と、一次側ガス配管のガス管端部であるガス管流出部との間、及び前記メータ通流端部のうちガスが流出するメータ流出部と、二次側ガス配管のガス管端部であるガス管流入部との間を継ぐメータ継手構造であって、その特徴構成は、
前記ガス管流出部及び前記ガス管流入部の夫々は、前記ガス管端部に対して相対回転自在なユニオンナットが設けられるものであり、
前記メータ流入部及び前記メータ流出部の夫々は、外周に沿って前記ユニオンナットが螺合可能な第1環状螺子部が形成されるものであり、
一端に前記ユニオンナットが螺合可能な第2環状螺子部を有すると共に、他端に前記第1環状螺子部に螺合可能な継手ナットが相対回転自在に挿通される筒状本体と、
少なくとも前記ユニオンナットの前記第2環状螺子部への螺合に伴って、前記筒状本体が前記ユニオンナットと供回りすることを防止する供回り防止状態を維持可能な供回り防止機構とを備え、
前記供回り防止機構は、前記供回り防止状態において、
前記ガス管流出部と前記メータ流入部との間の前記筒状本体としての第1筒状本体と、前記ガス管流入部と前記メータ流出部との間の前記筒状本体としての第2筒状本体との間に亘って介在する板状部材と、
前記第1筒状本体の外周部位に形成されると共に前記板状部材の一端が係止可能な第1被当接部と、前記第2筒状本体の外周部位に形成されると共に前記板状部材の他端が係止可能な第2被当接部とから成り、
前記板状部材は、前記供回り防止状態において、前記第1被当接部の第1被当接面及び前記第2被当接部の第2被当接面の双方に当接する第1当接面を有する第1板状部材と、前記第1被当接面及び前記第2被当接面の双方に当接する第2当接面を有する第2板状部材とから成り、
前記供回り防止状態において、前記第1当接面が前記第1被当接部及び前記第2被当接部と当接すると共に前記第2当接面が前記第1被当接部及び前記第2被当接部と当接している状態で、前記第1板状部材と前記第2板状部材とを挟持して締結する締結部を備える点にある。
【0013】
特に、上記特徴構成によれば、板状部材を第1板状部材及び第2板状部材の一対から構成して、第1板状部材と第2板状部材の両者の当接面が第1筒状本体及び第2筒状本体の被当接面に当接している状態で、締結部が、第1板状部材及び第2板状部材を挟持して締結するから、当該締結部の締結を確実に行うことにより、第1筒状本体及び第2筒状本体の回転を防止でき、ユニオンナットの螺合時における筒状本体の供回りを防止できる。
【0014】
メータ継手構造の更なる特徴構成は、
前記第1被当接面は、前記第1板状部材の前記第1当接面が当接する後面側第1被当接面と、前記第2板状部材の前記第2当接面が当接する前面側第1被当接面を有すると共に、
前記第2被当接面は、前記第1板状部材の前記第1当接面が当接する後面側第2被当接面と、前記第2板状部材の前記第2当接面が当接する前面側第2被当接面を有する点にある。
【0015】
即ち、第1板状部材及び第2板状部材の夫々は、第1筒状本体の第1被当接面に対して異なる面に当接すると共に、第2筒状本体の第2被当接面に対して異なる面に当接するから、互いの干渉を避けた確実な当接状態を実現できる。
【0016】
メータ継手構造の更なる特徴構成は、
前記第1板状部材と前記第2板状部材は、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体とを結ぶ本体間方向において、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との本体間距離よりも長く構成され、
前記第1板状部材の前記本体間方向での一端に形成される第1一端係合部と前記第2板状部材の前記本体間方向での一端に形成される第2一端係合部とが係合可能に構成されると共に、前記第1板状部材の前記本体間方向での他端に形成される第1他端係合部と前記第2板状部材の前記本体間方向での他端に形成される第2他端係合部とが係合可能に構成され、
前記供回り防止状態において、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との間の外側で、前記第1一端係合部と前記第2一端係合部とが係合すると共に前記第1他端係合部と前記第2他端係合部とが係合し、且つ前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との間の領域で、前記締結部が前記第1板状部材と前記第2板状部材とを締結する点にある。
【0017】
上記特徴構成によれば、板状部材としての第1板状部材及び第2板状部材は、板状部材の一端で第1筒状本体及び第2筒状本体の本体間の外側の位置と、板状部材の他端で第1筒状本体及び第2筒状本体の本体間の外側の位置と、第1筒状本体及び第2筒状本体の本体間の位置(領域)との3点で、係合又は締結されることになるから、第1板状部材及び第2板状部材により、第1筒状本体及び第2筒状本体を、より一層強固に挟持して、第1筒状本体又は第2筒状本体の何れかにその筒軸心回りで力が加わったときに、回転することをより一層良好に防止できる。
【0018】
メータ継手構造の更なる特徴構成は、
前記板状部材は、前記供回り防止状態において、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体の筒軸心に沿う筒軸心方向視で、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との間に、前記ガスメータの筐体の一部を挿通可能な挿通開口部を形成する点にある。
【0019】
新たなガスメータの筐体形状によっては、第1筒状本体と第2筒状本体との間の本体間であって、筒軸心方向で、継手ナットよりもガス管端部側へ、ガスメータの筐体の一部が突出する形状を有するものも想定される。
上記特徴構成によれば、第1筒状本体と第2筒状本体との間の本体間に、板状部材を介在させる状態であっても、板状部材は、第1筒状本体と第2筒状本体との間に、ガスメータの筐体の一部を挿通可能な挿通開口部を有するから、当該挿通開口部へガスメータの筐体の一部を挿通して、良好に供回り防止状態を実現できる。
【0020】
メータ継手構造の更なる特徴構成は、
前記板状部材は、前記供回り防止状態において、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体との本体間方向で両者の中央部位に、前記第1筒状本体と前記第2筒状本体の筒軸心と本体間方向との双方に交差する方向に貫通する貫通孔を備える点にある。
【0021】
上記特徴構成によれば、ガスメータを支持する手提げ部を、貫通孔に挿通する形で板状部材に取り付けることができるから、メータ継手機構を取り付けることにより、ガスメータ本体に設けられる手提げ部が使えない状態となったとしても、板状部材に手提げ部を取り付けて、良好にガスメータを手持ち支持できる。
【0022】
上記目的を達成するためのメータ継手構造の特徴構成は、
ガス管を通流するガス流量を計測するガスメータへガスが流入出するメータ通流端部のうちガスが流入するメータ流入部と、一次側ガス配管のガス管端部であるガス管流出部との間、及び前記メータ通流端部のうちガスが流出するメータ流出部と、二次側ガス配管のガス管端部であるガス管流入部との間を継ぐメータ継手構造であって、その特徴構成は、
前記ガス管流出部及び前記ガス管流入部の夫々は、前記ガス管端部に対して相対回転自在なユニオンナットが設けられるものであり、
前記メータ流入部及び前記メータ流出部の夫々は、外周に沿って前記ユニオンナットが螺合可能な第1環状螺子部が形成されるものであり、
一端に前記ユニオンナットが螺合可能な第2環状螺子部を有すると共に、他端に前記第1環状螺子部に螺合可能な継手ナットが相対回転自在に挿通される筒状本体と、
少なくとも前記ユニオンナットの前記第2環状螺子部への螺合に伴って、前記筒状本体が前記ユニオンナットと供回りすることを防止する供回り防止状態を維持可能な供回り防止機構とを備え、
前記筒状本体は、前記筒状本体の筒軸心方向に沿う外周部位を面取りする形で形成される第3面取部を備え、
前記継手ナットは、前記筒状本体の本体側に形成される本体側端面と、前記筒軸心方向に沿う外周部位を面取りする形で形成される第4面取部を備え、
前記供回り防止機構は、
前記筒状本体の外周部位に外嵌して前記筒軸心方向に沿って摺動移動可能であると共に前記第3面取部に当接可能な第1平面部を有し、前記第3面取部に前記第1平面部が当接して前記筒状本体との相対回転が禁止される第1外嵌姿勢となる筒状本体外嵌部材と、
前記筒軸心方向において前記筒状本体外嵌部材を前記筒状本体に対して位置決めする締結部と、
前記継手ナットの前記本体側端面に当接可能な第2平面部と、前記継手ナットの前記第4面取部に当接可能な第3平面部とを有し、前記本体側端面と前記第2平面部とが当接し且つ前記第4面取部と前記第3平面部とが当接して前記継手ナットへ外嵌して前記継手ナットとの前記筒軸心回りでの相対回転が禁止される第2外嵌姿勢となる継手ナットカバー部材と、
前記供回り防止状態では、前記筒状本体外嵌部材が前記第1外嵌姿勢にあると共に前記継手ナットカバー部材が前記第2外嵌姿勢にあり、前記締結部が前記筒状本体外嵌部材を前記筒軸心方向において位置決めしている状態で、前記ユニオンナットの螺合締り方向における前記筒状本体外嵌部材と前記継手ナットカバー部材との間の相対回転を禁止する相対回転禁止部とを有する点にある。
【0023】
特に、上記特徴構成によれば、相対回転禁止部が、供回り防止状態において、筒状本体外嵌部材が第1外嵌姿勢にあると共に継手ナットカバー部材が第2外嵌姿勢にあり、締結部が筒状本体外嵌部材を筒軸心方向において位置決めしている状態で、ユニオンナットの螺合締り方向における筒状本体外嵌部材と継手ナットカバー部材との間の相対回転を禁止するから、例えば、継手ナットが第1環状螺子部に十分に螺合している場合、ユニオンナットが螺合締り方向に締め込まれるときに、筒状本体がユニオンナットと共に螺合締り方向で供回りすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】第1実施形態に係るメータ継手構造を備えたガスメータの概略構成図。
【
図2】第1実施形態に係るメータ継手構造の側方図。
【
図3】第1実施形態に係るメータ継手構造の筒軸心方向視での平面図。
【
図4】第2実施形態に係るメータ継手構造の筒軸心方向視での平面図及び側方図。
【
図5】第3実施形態に係るメータ継手構造の筒状本体外嵌部材及び締結部を示す図。
【
図6】第3実施形態に係るメータ継手構造の継手ナットカバー部材を示す図。
【
図7】第3実施形態に係るメータ継手構造の供回り防止状態を示す図。
【
図8】別実施形態に係るメータ継手構造の筒軸心方向視での平面図及び側方図。
【
図9】別実施形態に係るメータ継手構造の筒軸心方向視での平面図及び側方図。
【
図10】別実施形態に係るメータ継手構造の概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施形態に係るメータ継手構造100は、ガスメータ10の交換前後で異なる筐体形状のガスメータ10が接続された場合であっても、交換前後でガスメータに設けられるメータ表示部の上下位置を略同一に設定することができると共に、設置時における供回りを防止して施工性を向上できるものに関する。
当該メータ継手構造100は、例えば、検定満期で交換となったガスメータ10の交換の際に操作することを想定しているため、以下、まずは、図面に基づいて、ガスメータ10及びそれに対するガス配管系統について説明し、その後、メータ継手構造100について説明する。
【0026】
〔ガスメータ10及びガス配管系統〕
図1に示すように、ガス供給元としてガス供給業者が運用する一次側から都市ガス等のガスを供給するためのガス配管系統には、需要家側に供給されたガスの流量を計測するガスメータ10が取り付けられる。当該ガス配管系統としてのガス管は、一対の立管1、7が地面等から上方に延出する形態で設置されている。当該実施形態では、立管1が一次側ガス配管に相当し、立管7が二次側ガス配管に相当する。
【0027】
その一対の立管1、7の夫々の上端部には、詳細については後述するガスメータ10に設けられた一対のメータ通流端部43、44に対向する夫々の配管側接続部2a、6aが形成された一対のエルボ2、6が取り付けられている。
上記一対の配管側接続部2a、6aは、夫々のエルボ2、6の立管1、7に接続される端部とは反対側の端部において、下方向に向けて開口する一対の開口部として形成されている。
一次側の立管1には、メータガス栓2bが設けられている。よって、このメータガス栓2bを操作することにより、一次側からガスメータ10を通じて二次側へのガスの供給を断続することができる。
【0028】
ガスメータ10は、公知のガスメータと同様の構造を有するため詳細説明については割愛するが、上述した配管側接続部2a、6aに対向して開口する一対のメータ通流端部43、44を有し、一対のメータ通流端部43、44のうちのメータ流入部43から流入したガスをメータ流出部44から流出させる形態で、ガスの流量を計測するように構成されている。上記一対のメータ通流端部43、44は、ガスメータ10の上面に設けられ、上方向に向けて開口する一対の開口部として形成されている。
因みに、ガスメータ10の筐体10aの前面(
図1で矢印Yの先端側)には、ガスメータ10にて計測されたガス流量等を表示するメータ表示部Hが設けられており、外部から視認可能となっている。
【0029】
そして、上述したガス配管系統に設けられ互いに下方向に向けて開口する一対の配管側接続部2a、6aには、管体3、4の一端(上端)に形成された雄ネジが、配管側接続部2a、6aに形成された雌ネジに、例えば液体シール剤等を塗布した状態で、螺合接続されている。尚、ガスメータ10を支持するためのブラケット40が、ナット41、42により固定されている。
当該管体3、4の他端(下端)には、管体3、4に挿通されているユニオンナット8a、9aを抜け止めするストップリング(図示せず)が設けられ、当該管体3、4の他端(下端)は、ガス管端部3a、4aとしてのガス管流出部3a及びガス管流入部4aとして機能する。
尚、ユニオンナット8a、9aは、ガス管端部3a、4aとメータ通流端部43、44とを互いに相対回転させることなく接続可能なユニオン式管継手を構成する部材であるが、当該実施形態においては、当該ユニオン式管継手ではなく後述するメータ継手構造100を用いて、ガス管端部3a、4aとメータ通流端部43、44とが接続される。
【0030】
上述したように、ガスメータ10は、筐体10aの前面に外部から計測したガス流量等を視認可能なメータ表示部Hが設けられているのであるが、ガスメータ10のメータ表示部Hの前面のみにメータ表示部Hが視認可能な開口(図示せず)が設けられている擁壁(図示せず)が建てられている状態においては、ガスメータ10の交換前後で異なる筐体形状のガスメータ10が接続された場合に、メータ表示部Hの上下方向の位置が、ガスメータ10の交換前後で、擁壁の開口とずれることがある。
本発明の実施形態に係るメータ継手構造100は、交換前後でガスメータ10に設けられるメータ表示部Hの上下位置を略同一に設定することができると共に、設置時におけるユニオンナット8a、9aとの供回りを防止して施工性を向上するべく、以下の構成を有する。
【0031】
当該第1実施形態に係るメータ継手構造100は、
図1~3に示すように、ガス管端部3a、4aに対して相対回転自在なユニオンナット8a、9aが螺合可能なメータ通流端部43、44に設けられる第1環状螺子部43a、44aが螺合可能なユニオン管継手が設けられているものにおいて、一端にユニオンナット8a、9aが螺合可能な第2環状螺子部11、21を有すると共に、他端に第1環状螺子部43a、44aに螺合可能な継手ナット13、23が相対回転自在に挿通された筒状本体12、22と、少なくともユニオンナット8a、9aの第2環状螺子部11、21への螺合に伴って、筒状本体12、22がユニオンナット8a、9aと供回りすることを防止する供回り防止状態を維持可能な供回り防止機構30とを備えている。
ちなみに、継手ナット13は第1筒状本体12の切欠溝12fに嵌合する第1ストップリング14により抜け止めされると共に、継手ナット23は第2筒状本体22の切欠溝22fに嵌合する第2ストップリング24により抜け止めされる。
【0032】
当該供回り防止機構30は、
図1~3に示すように、供回り防止状態において、ガス管流出部3aとメータ流入部43との間の筒状本体12、22としての第1筒状本体12とガス管流入部4aとメータ流出部44との間の筒状本体12、22としての第2筒状本体22との間に亘って介在する板状部材34と、第1筒状本体12の筒軸心方向(矢印Z方向)に沿う外周部位を面取りする形で形成されると共に板状部材34の一端が係止可能な第1面取部12b(第1被当接部の一例)と、第2筒状本体22の筒軸心方向(矢印Z方向)に沿う外周部位を面取りする形で形成されると共に板状部材34の他端が係止可能な第2面取部22b(第2被当接部の一例)とから成る。
【0033】
説明を加えると、板状部材34は、第1筒状本体12の筒軸心P1及び第2筒状本体22の筒軸心P1に交差する交差方向(当該実施形態では、筒軸心P1、P2に直交する方向)に沿う平面部位34aを有する平面状板部材から構成されており、第1筒状本体12と第2筒状本体22とを結ぶ本体間方向(矢印X方向)において、板状部材34の一端に平面部位であると共に本体間方向に延びる一対の第1係止爪31を有し、板状部材34の他端に平面部位であると共に本体間方向に延びる一対の第2係止爪32を有する。
つまり、
図3に示す平面部位34aに直交する方向視である平面視において、板状部材34の一端には、平面視で平面部位34aの略中央部位の一部を切り欠く形で一対の第1係止爪31が形成され、板状部材34の他端には、平面視で平面部位34aの略中央部位の一部を切り欠く形で一対の第2係止爪32が形成される。
【0034】
一方で、第1筒状本体12は、供回り防止状態において、一対の第1係止爪31の夫々に対向して当接する一対の第1切欠部を第1被当接部(第1面取部12b)として有し、第2筒状本体22は、供回り防止状態において、一対の第2係止爪32の夫々に対向して当接する一対の第2切欠部を第2被当接部(第2面取部22b)として有する。尚、第1切欠部の第1係止爪31と対向して当接する部位、及び第2切欠部の第2係止爪32と対向して当接する部位は、線分であっても構わない。
【0035】
以上の構成により、ユニオンナット8a、9aを第2環状螺子部11、21を螺合させて締結するときに、ユニオンナット8a、9aの回転に伴って、第2環状螺子部11、21が設けられる第1筒状本体12、第2筒状本体22の供回りを防止できる。
【0036】
尚、
図1~3に示すように、板状部材34は、供回り防止状態において、第1筒状本体12と第2筒状本体22との本体間方向(矢印X方向)で両者の中央部位(両者から等距離にある位置)に、第1筒状本体12と第2筒状本体22の筒軸心P1、P2及び本体間方向の双方に交差する方向に貫通する貫通孔33aを有する。
説明を追加すると、特に、
図2、3に示すように、板状部材34には、供回り防止状態において、第1筒状本体12と第2筒状本体22との本体間方向(矢印X方向)で両者の中央部位(両者から等距離にある位置)に、平面部位34aの平面方向と直交する平面を有する状態で一対の台形状板部33が溶接されており、当該一対の台形状板部33に対して夫々貫通孔33aが形成されている。
当該貫通孔33aに、ガスメータ10の持ち手部材(図示せず)の端部を挿通することで、持ち手部材を支持する形でガスメータ10を持ち運びすることができる。
【0037】
〔第2実施形態〕
当該第2実施形態は、上記第1実施形態に比して、主に、供回り防止機構30としての板状部材50に係る構成が異なる。そこで、以下の第2実施形態では、当該板状部材50に係る構成について重点的に説明し、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付すと共に、その説明を割愛することがある。
【0038】
当該第2実施形態に係るメータ継手構造100の供回り防止機構30は、
図4に示すように、供回り防止状態において、ガス管流出部3aとメータ流入部43との間の筒状本体12、22としての第1筒状本体12とガス管流入部4aとメータ流出部44との間の筒状本体12、22としての第2筒状本体22との間に亘って介在する板状部材50と、第1筒状本体12の筒軸心方向(矢印Z方向)に沿う外周部位を面取りする形で形成されると共に板状部材50の一端が係止可能な第1面取部12a、12b、12c、12d(第1被当接部の第1被当接面に相当)と、第2筒状本体22の筒軸心方向(矢印Z方向)に沿う外周部位を面取りする形で形成されると共に板状部材50の他端が係止可能な第2面取部22a、22b、22c、22d(第2被当接部の第2被当接面に相当)とから成る。
【0039】
ここで、第1筒状本体12に設けられる第1面取部12a、12b、12c、12dは、本体間方向で第1筒状本体12と第2筒状本体22との間である内側第1面取部12aと、本体間方向で第1筒状本体12と第2筒状本体22の外側である外側第1面取部12cと、第1筒状本体12の筒軸心P1及び本体間方向に直交する前後方向(矢印Y方向)でガスメータ10の前面側(矢印Y先端側)の前面側第1面取部12dと、第1筒状本体12の筒軸心P1及び本体間方向に直交する前後方向(矢印Y方向)でガスメータ10の後面側(矢印Y先端側)の後面側第1面取部12bとから構成されている。即ち、内側第1面取部12aと外側第1面取部12cとが並行して設けられると共に、前面側第1面取部12dと後面側第1面取部12bとが並行して設けられる。
さらに、第2筒状本体22に設けられる第2面取部22a、22b、22c、22dは、本体間方向で第1筒状本体12と第2筒状本体22との間である内側第2面取部22aと、本体間方向で第1筒状本体12と第2筒状本体22の外側である外側第2面取部22cと、第2筒状本体22の筒軸心P2及び本体間方向に直交する前後方向(矢印Y方向)でガスメータ10の前面側(矢印Y先端側)の前面側第2面取部22dと、第2筒状本体22の筒軸心P2及び本体間方向に直交する前後方向(矢印Y方向)でガスメータ10の後面側(矢印Y基端側)の後面側第2面取部22bとから構成されている。即ち、内側第2面取部22aと外側第2面取部22cとが並行して設けられると共に、前面側第2面取部22dと後面側第2面取部22bとが並行に設けられる。
【0040】
当該第2実施形態に係る板状部材34は、供回り防止状態において、第1筒状本体12と第2筒状本体22とを結ぶ本体間方向(矢印X方向)に延びる第1板状部材50と、第2板状部材60とから構成されており、第1板状部材50及び第2板状部材60は、全体として、第1筒状本体12の第1筒軸心P1及び第2筒状本体22の第2筒軸心P2の双方に沿う平面を有して設けられている。
上述の供回り防止状態において、第1板状部材50は、第1面取部12a、12b、12c、12dの一部及び第2面取部22a、22b、22c、22dの一部の双方に当接する第1当接面を有する。
当該第1当接面は、内側第1面取部12aに当接する内側第1当接面51aと、外側第1面取部12cに当接する外側第1当接面51cと、後面側第1面取部12b(第1被当接面としての後面側第1被当接面に相当)に当接する後面側第1当接面51bと、内側第2面取部22aに当接する内側第2当接面55aと、外側第2面取部22cに当接する外側第2当接面55cと、後面側第2面取部22b(第2被当接面としての後面側第2被当接面に相当)に当接する後面側第2当接面55bとから成る。
また、上述の供回り防止状態において、第2板状部材60は、第1面取部12a、12b、12c、12dの一部及び第2面取部22a、22b、22c、22dの一部の双方に当接する第2当接面を有する。
当該第2当接面は、内側第1面取部12aに当接する内側第1当接面61aと、外側第1面取部12cに当接する外側第1当接面61cと、前面側第1面取部12d(第1被当接面としての前面側第1被当接面に相当)に当接する前面側第1当接面61dと、内側第2面取部22aに当接する内側第2当接面65aと、外側第2面取部22cに当接する外側第2当接面65cと、前面側第2面取部22d(第2被当接面としての前面側第2被当接面に相当)に当接する前面側第2当接面65dとから成る。
【0041】
第1板状部材50と第2板状部材60は、第1筒状本体12と第2筒状本体22とを結ぶ本体間方向において、第1筒状本体12と第2筒状本体22との本体間距離よりも長く構成され、第1板状部材50の本体間方向での一端に形成される第1一端係合部としての第1一端係合開孔52に対して第2板状部材60の本体間方向での一端に形成される第2一端係合部としての第2一端係合爪62が挿通する形で係合可能に設けられると共に、第1板状部材50の本体間方向での他端に形成される第1他端係合部としての第1他端係合開孔54に第2板状部材60の本体間方向での他端に形成される第2他端係合部としての第2他端係合爪64が挿通する形で係合可能に設けられる。
更に、供回り防止状態において、第1筒状本体12と第2筒状本体22との間の領域の外側で、第1一端係合開孔52と第2一端係合爪62とが係合すると共に第1他端係合開孔54と第2他端係合爪64とが係合している姿勢において、第1筒状本体12と第2筒状本体22との間で、第1板状部材50と第2板状部材60とを締結する締結部として、ボルトT1aが設けられると共に、当該ボルトT1aが螺合する雌螺子部T1bが第1板状部材50に対して設けられている。
【0042】
説明を追加すると、当該第2実施形態において、一端側第2板状部材60は、第1筒状本体12に当接する一端側第2板状部材61と、第2筒状本体22に当接する他端側第2板状部材65とから構成されており、一端側第2板状部材61は、第2一端係合爪62と内側第1当接面61aと外側第1当接面61cと前面側第1当接面61dとを有して構成され、他端側第2板状部材65は、第2他端係合爪64と内側第2当接面65aと外側第2当接面65cと前面側第2当接面65dとを有して構成されている。
第1板状部材50と一端側第2板状部材61と他端側第2板状部材65は、供回り防止状態において、第1筒状本体12と第2筒状本体22との間において、互いに重畳する重畳部位を有する。当該重畳部位において、第1板状部材50には上述の雌螺子部T1bが内面に螺子切られた第1開孔53が形成され、一端側第2板状部材61と他端側第2板状部材65には第2開孔63が形成され、ボルトT1aが第1開孔53と第2開孔63とを挿通して雌螺子部T1bに螺合される。
【0043】
〔第3実施形態〕
供回り防止機構30としては、板状部材34を用いない構成であっても実現できる。
以下、
図5~7に基づいて、第3実施形態に係るメータ継手構造100を説明する。
尚、当該第3実施形態では、メータ流入部43とガス管流出部3aとの間に設けられるメータ継手構造100、及びメータ流出部44とガス管流入部4aとの間に設けられるメータ継手構造100は、何れも同一の構成を有するものなので、以下では、メータ流入部43とガス管流出部3aとの間に設けられるメータ継手構造100を例にとって説明する。
【0044】
当該第3実施形態に係るメータ継手構造100にあっては、
図5~7に示すように、第1筒状本体12は、第1筒状本体12の第1筒軸心P1に沿う外周部位を面取りする形で形成される第3面取部12g(当該第3実施形態では、
図6(b)で第1筒軸心P1に沿う軸心方向視で六角形の辺に対応して設けられる面取面)を備え、継手ナット13は、
図6、7に示すように、第1筒状本体12の側に形成される本体側端面13bと、第1筒軸心P1に沿う外周部位を面取りする形で形成される第4面取部13c(当該第3実施形態では、
図7(b)で第1筒軸心P1に沿う軸心方向視で六角形の辺に対応して設けられる面取面)を備える。
【0045】
そして、供回り防止機構30として、第1筒状本体12の外周部位に外嵌して第1筒軸心P1に沿って摺動移動可能であると共に第3面取部12gに当接可能な第1平面部72a、72bを有し、第3面取部12gに第1平面部72a、72bが当接して第1筒状本体12との相対回転が禁止される第1外嵌姿勢(
図7に図示)となる筒状本体外嵌部材70と、第1筒軸心P1に沿う方向において筒状本体外嵌部材70を第1筒状本体12に対して位置決めする締結部を有する。
より具体的には、
図5に示すように、筒状本体外嵌部材70は、第1半割部材70aと第2半割部材70bとから構成されている。締結部は、第1半割部材70aの一端に設けられる一端側第1フランジ部74aと第2半割部材70bの一端に設けられる一端側第2フランジ部74bとを締結する第1ボルトT1a及び第1ナットT1bと、第1半割部材70aの他端に設けられる他端側第1フランジ部73aと第2半割部材70bの他端に設けられる他端側第2フランジ部73bとを締結する第2ボルトT2a及び第2ナットT2bとからなる。
【0046】
更に、供回り防止機構30として、
図6に示すように、継手ナット13の本体側端面13bに当接可能な第2平面部83と、継手ナット13の第4面取部13cに当接可能な第3平面部82とを有し、本体側端面13bと第2平面部83とが当接し且つ第4面取部13cと第3平面部82とが当接して継手ナット13へ外嵌して継手ナット13との第1筒軸心P1回りでの相対回転が禁止される第2外嵌姿勢(
図6に図示)となる継手ナットカバー部材80を備える。
【0047】
そして、供回り防止状態では、筒状本体外嵌部材70が第1外嵌姿勢にあると共に継手ナットカバー部材80が第2外嵌姿勢にあり、締結部が筒状本体外嵌部材70を第1筒軸心P1に沿う方向において位置決めしている状態で、ユニオンナット8aの螺合締り方向における筒状本体外嵌部材70と継手ナットカバー部材80との間の相対回転を禁止する相対回転禁止部とを有する。
具体的には、相対回転禁止部は、
図5~7に示すように、筒状本体外嵌部材70が第1外嵌姿勢にあると共に継手ナットカバー部材80が第2外嵌姿勢にあり、締結部が筒状本体外嵌部材70を第1筒軸心P1に沿う方向において位置決めしている状態で、筒状本体外嵌部材70と継手ナットカバー部材80とが第1筒軸心P1に沿う方向で互いに当接する部位に、筒状本体外嵌部材70に環状に形成された第1環状歯車部位71と、継手ナットカバー部材80に環状に形成された第2環状歯車部位72とから構成されている。
相対回転禁止状態において、第1環状歯車部位71と第2環状歯車部位72とがかみ合う形態で、筒状本体外嵌部材70と継手ナットカバー部材80との相対回転が禁止され、これにより第1筒状本体12と継手ナット13との相対回転も禁止される。当該相対回転禁止状態において、継手ナット13を適切に第1環状螺子部43aに締結していれば、ユニオンナット8aを第1筒状本体12に一体形成される第2環状螺子部11に螺合する場合に、ユニオンナット8aと第1筒状本体12との相対回転が防止できる。
【0048】
〔別実施形態〕
(1)上記第1実施形態において、板状部材34の平面部位は、第1筒状本体12及び第2筒状本体22の双方に直交する平面である構成例を示したが、直交している必要はない。他の構成例として、板状部材34の平面部位は、第1筒状本体12及び第2筒状本体22の双方に、90°以外の所定角度(例えば、45°)で交差する平面であっても構わない。
【0049】
(2)上記第1実施形態において、第1筒状本体12は、供回り防止状態において、一対の第1係止爪31の夫々に対向して当接する一対の第1対向面を第1面取部12bとして有し、第2筒状本体22は、供回り防止状態において、一対の第2係止爪32の夫々に対向して当接する一対の第2対向面を第2面取部22bして有する構成例を示した。
しかしながら、当該第1面取部12bは、一対の対向面のみならず、3つ以上の面を有するものであっても構わず、第2面取部22bは、一対の対向面のみならず、3つ以上の面を有するものであっても構わない。
例えば、第1面取部12bは、二対の対向面を有すると共に、第2面取部22bは、二対の対向面を有する構成を採用することができ、これにより、第1筒状本体12及び第2筒状本体22は、筒軸心P1、P2周りで回動したとしても、板状部材34に設けられる一対の係止爪31、32が係止し易くなり、取り付け容易性を向上できる。
【0050】
(3)上記第2実施形態に係るメータ継手構造100の第1板状部材50は、
図8に示す如く、第1実施形態と同様に、ガスメータの持ち手部材(図示せず)を取り付け可能に構成しても構わない。
即ち、第1筒軸心P1及び第2筒軸心P2と、第1筒状本体12と第2筒状本体22との間の本体間方向とに直交する直交方向で、第1板状部材50から一方側に延びる一方側基部91と多方側に延びる他方側基部92とを溶接して備える。
更に、一方側基部91及び他方側基部92の夫々から、第1筒軸心P1及び第2筒軸心P2に沿う方向に延びる一対の台形状板部33を備えると共に、当該一対の台形状板部33に対して夫々貫通孔33aが形成されている。
当該貫通孔33aに、ガスメータ10の持ち手部材(図示せず)の端部を挿通することで、持ち手部材を支持する形でガスメータ10を持ち運びすることができる。
尚、当該別実施形態においては、第1板状部材50に形成される第1開孔53aと一端側第2板状部材61に形成される第2開孔63aとに第1ボルトT1aが挿通する形態で、第1開孔53aの内面に螺子切られる第1雌螺子部T1bに螺合する。
更に、第1板状部材50に形成される第3開孔53bと他端側第2板状部材65に形成される第4開孔63bとに第2ボルトT2aが挿通する形態で、第3開孔53bの内面に螺子切られる第2雌螺子部T2bに螺合する。
当該第1ボルトT1a及び第2ボルトT2aの締結位置は、本体間方向において、貫通孔33aの両脇に位置する。
【0051】
(4)第2実施形態に示すメータ継手構造100の別実施形態として、
図9に示す形態を採用しても構わない。
例えば、新たなガスメータ10の筐体形状によっては、第1筒状本体12と第2筒状本体22との間の本体間であって、第1筒軸心P1及び第2筒軸心P2に沿う方向で、継手ナット13、23よりもガス管端部側へ、ガスメータの筐体の一部が突出する形状を有するものも想定される。
このような場合に対応するべく、
図9に示すように、第1板状部材50と第2板状部材60の双方は、供回り防止状態において、第1筒軸心P1及び第2筒軸心P2に沿う筒軸心方向視で、第1筒状本体12と第2筒状本体22との間に、ガスメータ10の筐体10aの一部としての筐体突出部位10bを挿通可能な挿通開口部Kを形成するものであっても構わない。
即ち、第1板状部材50は、第1筒軸心P1及び第2筒軸心P2と、第1筒状本体12と第2筒状本体22との間の本体間方向とに直交する直交方向で、ガスメータ10の後面側に屈曲する後面側屈曲部位57を備え、第2板状部材60は、第1筒軸心P1及び第2筒軸心P2と、第1筒状本体12と第2筒状本体22との間の本体間方向とに直交する直交方向で、ガスメータ10の前面側に屈曲する前面側屈曲部位67を備え、後面側屈曲部位57と前面側屈曲部位67との間に挿通開口部Kが形成される。
ここで、第1板状部材50と第2板状部材60とを締結する締結部については、上述の別実施形態(3)と同等の構成が採用され、第1ボルトT1a及び第2ボルトT2aの締結位置は、本体間方向において、挿通開口部Kの両脇に位置する。
【0052】
(5)上記第1実施形態において、板状部材34は、第1筒状本体12から第2筒状本体22に亘る形状のものを採用したが、例えば、
図10に示すように、第1筒状本体12側の一端側板状部材50aと、第2筒状本体22側の他端側板状部材50bとを別体で備え、夫々を、筒軸心P1回り又は筒軸心P2回りで固定されるように構成しても構わない。
例えば、
図10に示すように、一端側板状部材50aは、第1ボルトT1aが挿通されて当該第1ボルトT1aのボルト頭と第1ナットT1bとにより挟持されると共に、第1ボルトT1aの先端が、ガスメータ10の筐体10aに形成される雌螺子部T1cに締結するよう構成される。
また、他端側板状部材50bは、第2ボルトT2aが挿通されて当該第2ボルトT2aのボルト頭と第2ナットT2bとにより挟持されると共に、第2ボルトT2aの先端が、ガスメータ10の筐体10aに形成される雌螺子部T2cに締結するよう構成される。
【0053】
(6)上記第3実施形態にて説明した挿通開口部Kは、他の実施形態の供回り防止機構30にも設けることができ、例えば、第1実施形態の一の板状部材34に対して挿通開口部Kを設ける構成を採用することもできる。
【0054】
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明のメータ継手構造は、ガスメータの交換前後で異なる筐体形状のガスメータが接続された場合であっても、交換前後でガスメータに設けられるメータ表示部の上下位置を略同一に設定することができると共に、設置時における供回りを防止して施工性を向上できるメータ継手構造として、有効に利用可能である。
【符号の説明】
【0056】
3a :ガス管流出部
4a :ガス管流入部
8a :ユニオンナット
9a :ユニオンナット
10 :ガスメータ
11 :第2環状螺子部
12 :第1筒状本体
12a :内側第1面取部
12a :第1面取部
12b :第1面取部
12c :第1面取部
12d :第1面取部
12g :第3面取部
13 :継手ナット
13b :本体側端面
13c :第4面取部
21 :第2環状螺子部
22 :第2筒状本体
22a :第2面取部
22b :第2面取部
22c :第2面取部
22d :第2面取部
23 :継手ナット
30 :供回り防止機構
31 :第1係止爪
32 :第2係止爪
33a :貫通孔
34 :板状部材
34a :平面部位
43 :メータ流入部
43a :第1環状螺子部
44 :メータ流出部
44a :第1環状螺子部
50 :第1板状部材
51a :内側第1当接面
51b :後面側第1当接面
51c :外側第1当接面
55a :内側第2当接面
55b :後面側第2当接面
55c :外側第2当接面
60 :第2板状部材
61a :内側第1当接面
61c :外側第1当接面
61d :前面側第1当接面
64 :第2他端係合爪
65a :内側第2当接面
65c :外側第2当接面
65d :前面側第2当接面
70 :筒状本体外嵌部材
72a :第1平面部
72b :第1平面部
80 :継手ナットカバー部材
82 :第3平面部
83 :第2平面部
100 :メータ継手構造
K :挿通開口部
P1 :第1筒軸心
P2 :第2筒軸心