(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネント
(51)【国際特許分類】
H10N 60/80 20230101AFI20240809BHJP
H01L 21/60 20060101ALI20240809BHJP
H10N 60/00 20230101ALI20240809BHJP
【FI】
H10N60/80
H01L21/92 603Z
H01L21/92 604Z
H01L21/92 621A
H10N60/00 C
(21)【出願番号】P 2021513386
(86)(22)【出願日】2019-09-18
(86)【国際出願番号】 EP2019075078
(87)【国際公開番号】W WO2020058370
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2022-02-22
(32)【優先日】2018-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ナ、ジェウン
(72)【発明者】
【氏名】レワンドウスキ、エリック、ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ナラスゴンド、アディナス、シャンティナス
【審査官】田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-204244(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0246763(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0163292(US,A1)
【文献】国際公開第2017/104746(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/181859(WO,A1)
【文献】特開2006-278976(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10N 60/80
H01L 21/60
H10N 60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超伝導相互接続コンポーネントおよびはんだ濡れコンポーネントを含むアンダーバンプ金属化コンポーネントと、
前記超伝導相互接続コンポーネントおよび前記はんだ濡れコンポーネントに結合されたはんだバンプと
を含み、前記はんだ濡れコンポーネントが、はんだと反応して金属間化合物層を形成する材料を含み、前記金属間化合物が形成されるよう構成された、デバイス。
【請求項2】
前記はんだ濡れコンポーネントが前記超伝導相互接続コンポーネントを囲む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記超伝導相互接続コンポーネントが密封された超伝導相互接続コンポーネントを含む、請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記アンダーバンプ金属化コンポーネントが、基板に結合された少なくとも1つの超伝導層に結合される、請求項1ないし3のいずれかに記載のデバイス。
【請求項5】
前記はんだバンプが少なくとも1つの超伝導材料を含む、請求項1ないし4のいずれかに記載のデバイス。
【請求項6】
超伝導層および金属間化合物層を有する基板と、
前記超伝導層および前記金属間化合物層に結合されたはんだバンプと
を含み、前記金属間化合物層は、はんだと反応することにより形成され
、
さらに、前記金属間化合物層および前記超伝導層に結合されたはんだ拡散層を含む、
デバイス。
【請求項7】
前記超伝導層が、前記金属間化合物層または前記はんだバンプのうちの少なくとも1つによって密封される、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
超伝導層を含む超伝導相互接続コンポーネント、および金属間化合物層を含む第1のアンダーバンプ金属化コンポーネントと、
前記超伝導相互接続コンポーネント、前記金属間化合物層、および第2のアンダーバンプ金属化コンポーネントに結合されたはんだバンプと
を含み、前記金属間化合物層は、はんだと反応することにより形成され、
さらに、前記金属間化合物層および前記超伝導層に結合されたはんだ拡散層を含む、
デバイス。
【請求項9】
前記はんだバンプが、前記第2のアンダーバンプ金属化コンポーネントの第2の超伝導相互接続コンポーネントに結合される、請求項
8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記超伝導相互接続コンポーネントが密封された超伝導相互接続コンポーネントを含む、請求項
8または
9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記第1のアンダーバンプ金属化コンポーネントおよび前記第2のアンダーバンプ金属
化コンポーネントに結合された機械的相互接続コンポーネントをさらに含み、前記機械的
相互接続コンポーネントがスタッド・バンプまたはめっきされた台のうちの少なくとも1つを含む、請求項
8ないし
10のいずれかに記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は超伝導デバイスに関連し、より詳細には、半導体基板上に製造される超伝導の機械的に堅牢なアンダーバンプ金属化コンポーネントに関連する。
【背景技術】
【0002】
量子コンピューティングは、通常、計算機能および情報処理機能を実行する目的での量子力学的現象の利用である。量子コンピューティングは、通常はトランジスタを使用して2進値に対して動作する古典的コンピューティングとは対照的であると見なせる。すなわち、古典的コンピュータは、0または1のいずれかであるビット値に対して動作することができるが、量子コンピュータは、0と1の両方の重ね合わせを含む量子ビットに対して動作し、複数の量子ビットをもつれさせ、干渉を使用することができる。
【0003】
量子コンピューティング・ハードウェアは、古典的コンピューティング・ハードウェアとは異なることができる。特に、量子コンピューティング・ハードウェアは、通常、超伝導量子回路を備えており、超伝導量子回路は、半導体デバイス中に製造することができ、そのような量子コンピューティング・ハードウェアにおいて使用され得るフリップ・チップ実装型量子デバイスに採用することができる。そのような量子コンピューティング・ハードウェア(例えば、超伝導量子プロセッサ)は、古典的コンピューティング・デバイス(例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータなど)によって実行され得る機能よりも大幅に複雑な計算機能および情報処理機能を実行することができる。
【0004】
フリップ・チップ実装型量子デバイスに実装され得るそのような超伝導量子回路の設計に関連する課題としては、そのような超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続および機械的に堅牢な相互接続を提供すること、ならびにそのような回路またはデバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の密封された超伝導相互接続を提供することなどが挙げられるが、これらに限定されない。既存の超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方は、前に列挙した課題のうちの1つまたは複数を克服しようとするが、そのような従来技術の回路またはデバイスあるいはその両方は、そのように行うことができないか、あるいは設計のトレードオフ、製造のトレードオフ、または例えば性能の信頼性の欠如もしくは過剰な電力消費またはその両方などのその他の問題、あるいはその組合せを引き起こす。
【0005】
例えば、一部の従来技術の超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方は、そのような回路またはデバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続を提供する。そのような従来技術に伴う問題としては、密封された超伝導相互接続を提供しないこと、またはそのような回路もしくはデバイスまたはその両方のさまざまなコンポーネントの機械的結合が弱いこと、あるいはその両方であることなどが挙げられるが、これらに限定されない。別の例では、一部の従来技術の回路またはデバイスあるいはその両方は、集積回路またはフリップ・チップ実装型デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネントの強い機械的結合を提供する。そのような従来技術に伴う問題としては、そのような集積回路またはフリップ・チップ実装型デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続を提供しないこと、またはそのようなさまざまなコンポーネント間の密封された超伝導相互接続を提供しないこと、あるいはその両方であることなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0006】
したがって、当技術分野において、前述の問題に対処する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
第1の態様から見ると、本発明は、超伝導相互接続コンポーネントおよびはんだ濡れコンポーネントを含むアンダーバンプ金属化コンポーネントと、超伝導相互接続コンポーネントおよびはんだ濡れコンポーネントに結合されたはんだバンプとを含むデバイスを提供する。
【0008】
さらに別の一態様から見ると、本発明は、アンダーバンプ金属化コンポーネント上にはんだを堆積することと、この堆積に基づいてアンダーバンプ金属化コンポーネント上に超伝導相互接続コンポーネントおよび金属間化合物層を形成することとを含んでいる方法を提供する。
【0009】
さらに別の一態様から見ると、本発明は、超伝導層および金属間化合物層を有する基板と、超伝導層および金属間化合物層に結合されたはんだバンプとを含むデバイスを提供する。
【0010】
さらに別の一態様から見ると、本発明は、超伝導相互接続コンポーネントおよび金属間化合物層を含む第1のアンダーバンプ金属化コンポーネントと、超伝導相互接続コンポーネント、金属間化合物層、および第2のアンダーバンプ金属化コンポーネントに結合されたはんだバンプとを含むデバイスを提供する。
【0011】
さらに別の一態様から見ると、本発明は、第1のアンダーバンプ金属化コンポーネントを、超伝導相互接続コンポーネントおよび金属間化合物層を含む第2のアンダーバンプ金属化コンポーネントに結合することと、この結合に基づいて第1のアンダーバンプ金属化コンポーネント上に密封された超伝導相互接続コンポーネントを形成することとを含んでいる方法を提供する。
【0012】
以下に、本発明の1つまたは複数の実施形態の基本的理解を可能にするための概要を示す。この概要は、主要な要素もしくは重要な要素を特定するよう意図されていない、または、特定の実施形態のいかなる範囲もしくは特許請求のいかなる範囲も正確に説明するよう意図されていない。この概要の唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、概念を簡略化された形態で提示することである。本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態では、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネント(hybrid under-bump metallization components)を容易にするデバイス、システム、コンピュータ実装方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組合せが説明される。
【0013】
一実施形態によれば、デバイスは、超伝導相互接続コンポーネントおよびはんだ濡れコンポーネントを含むアンダーバンプ金属化コンポーネントを含むことができる。このデバイスは、超伝導相互接続コンポーネントおよびはんだ濡れコンポーネントに結合され得るはんだバンプをさらに含むことができる。そのようなデバイスの利点は、超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続、およびそれらのコンポーネントの堅牢な機械的結合を容易にすることができるということである。
【0014】
別の実施形態では、超伝導相互接続コンポーネントは、密封された超伝導相互接続コンポーネントを含むことができる。そのようなデバイスの利点は、そのような密封された超伝導相互接続コンポーネントによって結合され得る超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の酸化物形成(例えば、酸化)を排除することができ、それによって、そのようなコンポーネント間の電気的結合の改善を容易にするということである。
【0015】
一実施形態によれば、方法は、アンダーバンプ金属化コンポーネント上にはんだを堆積することを含む。この方法は、かかる堆積に基づいて、アンダーバンプ金属化コンポーネント上に超伝導相互接続コンポーネントおよび金属間化合物層を形成することをさらに含むことができる。そのような方法の利点は、超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続、およびそれらのコンポーネントの堅牢な機械的結合を容易にすることができるハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを製造するために採用され得るということである。
【0016】
別の実施形態では、この方法は、かかる堆積に基づいて、アンダーバンプ金属化コンポーネント上に密封された超伝導相互接続コンポーネントを形成することをさらに含むことができる。そのような方法の利点は、そのような密封された超伝導相互接続コンポーネントによって結合され得る超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の酸化物形成(例えば、酸化)を排除することができ、それによって、そのようなコンポーネント間の電気的結合の改善を容易にする、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを製造するために採用され得るということである。
【0017】
一実施形態によれば、デバイスは、超伝導層および金属間化合物層を含む基板を含むことができる。このデバイスは、超伝導層および金属間化合物層に結合され得るはんだバンプをさらに含むことができる。そのようなデバイスの利点は、超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続、およびそれらのコンポーネントの堅牢な機械的結合を容易にすることができるということである。
【0018】
別の実施形態では、超伝導層は、金属間化合物層またははんだバンプのうちの少なくとも1つによって密封され得る。そのようなデバイスの利点は、そのように密封された超伝導層によって結合され得る超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の酸化物形成(例えば、酸化)を排除することができ、それによって、そのようなコンポーネント間の電気的結合の改善を容易にするということである。
【0019】
一実施形態によれば、デバイスは、超伝導相互接続コンポーネントおよび金属間化合物層を含む第1のアンダーバンプ金属化コンポーネントを含むことができる。このデバイスは、超伝導相互接続コンポーネント、金属間化合物層、および第2のアンダーバンプ金属化コンポーネントに結合され得るはんだバンプをさらに含むことができる。そのようなデバイスの利点は、超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続、およびそれらのコンポーネントの堅牢な機械的結合を容易にすることができるということである。
【0020】
別の実施形態では、超伝導相互接続コンポーネントは、密封された超伝導相互接続コンポーネントを含むことができる。そのようなデバイスの利点は、そのような密封された超伝導相互接続コンポーネントによって結合され得る超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の酸化物形成(例えば、酸化)を排除することができ、それによって、そのようなコンポーネント間の電気的結合の改善を容易にするということである。
【0021】
一実施形態によれば、方法は、第1のアンダーバンプ金属化コンポーネントを、超伝導相互接続コンポーネントおよび金属間化合物層を含む第2のアンダーバンプ金属化コンポーネントに結合することを含む。この方法は、かかる結合に基づいて、第1のアンダーバンプ金属化コンポーネント上に密封された超伝導相互接続コンポーネントを形成することをさらに含む。そのような方法の利点は、フリップ・チップ・デバイスのさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続、およびそれらのコンポーネントの堅牢な機械的結合を容易にすることができる、そのようなフリップ・チップ・デバイスを製造するために採用され得るということである。そのような方法の別の利点は、そのような密封された超伝導相互接続コンポーネントによって結合され得る、そのようなフリップ・チップ・デバイスのさまざまなコンポーネント間の酸化物形成(例えば、酸化)を排除することができ、それによって、そのようなコンポーネント間の電気的結合の改善を容易にする、フリップ・チップ・デバイスを製造するために採用され得るということである。
【0022】
ここで、添付の図面を例として参照し、本発明の実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的な非限定的デバイスの側面断面図である。
【
図2】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的な非限定的デバイスの側面断面図である。
【
図3】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的な非限定的デバイスの上面図である。
【
図4】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的な非限定的デバイスの側面断面図である。
【
図5】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的な非限定的デバイスの側面断面図である。
【
図6】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的な非限定的デバイスの側面断面図である。
【
図7】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的な非限定的デバイスの側面断面図である。
【
図8】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントの実装を容易にする例示的非限定的方法のフロー図である。
【
図9】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントの実装を容易にする例示的非限定的方法のフロー図である。
【
図10】本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態を容易にすることができる例示的非限定的動作環境のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の詳細な説明は、例にすぎず、実施形態、または実施形態の適用もしくは使用、あるいはその両方を制限するよう意図されていない。さらに、先行する「背景技術」または「発明の概要」のセクション、あるいは「発明を実施するための形態」のセクションで提示された、いずれかの明示されたか、または暗示された情報によって制約されるという意図はない。
【0025】
ここで、図面を参照して1つまたは複数の実施形態が説明され、図面全体を通じて、類似する参照番号が、類似する要素を参照するために使用されている。以下の説明では、説明の目的で、1つまたは複数の実施形態をより十分に理解できるように、多数の特定の詳細が示されている。しかし、これらの特定の詳細がなくても、さまざまな事例において、1つまたは複数の実施形態が実践され得るということは明らかである。
【0026】
既存の超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方に伴う、超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続、およびそれらのコンポーネントの堅牢な機械的結合の両方を容易にしないという上記の問題を想定して、本開示は、超伝導相互接続コンポーネントおよび金属間化合物層を含むハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントの形態とすることで、この問題に対する解決策をもたらす実装をなし得る。そのようなデバイスの利点は、超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の超伝導相互接続、およびそれらのコンポーネントの堅牢な機械的結合を容易にすることができるということである。
【0027】
さらに、既存の超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方に伴う、超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の密封された超伝導相互接続、およびそれらのコンポーネントの堅牢な機械的結合を備えていないという上記の問題を想定して、本開示は、密封された超伝導相互接続コンポーネントおよび金属間化合物層を含むハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントの形態とすることで、この問題に対する解決策をもたらす実装をなし得る。そのようなデバイスの利点は、そのような密封された超伝導相互接続コンポーネントによって結合され得る超伝導量子回路またはフリップ・チップ実装型量子デバイスあるいはその両方のさまざまなコンポーネント間の酸化物形成(例えば、酸化)を排除することができ、それによって、そのようなコンポーネント間の電気的結合の改善を容易にするということである。
【0028】
図1(A)~(D)は、本明細書に記載されたか、または図に示されたか、あるいはその両方である本開示の1つまたは複数の実施形態を製造するために実施され得る、1つの例示的、非限定的、複数のステップの製造シーケンスを示している。例えば、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、
図1(A)~(D)に示されている非限定的な複数のステップの製造シーケンスは、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bを備えることができるデバイス100D(
図1(D)に示されている)を製造するために実施され得る。
【0029】
複数の実施形態によれば、本明細書に記載されたか、または図に示されたか、あるいはその両方である本開示(例えば、デバイス100D、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bなど)は、超伝導量子回路または超伝導量子デバイスあるいはその両方(例えば、量子コンピューティング・デバイス、量子コンピューティング・ハードウェアなど)の1つまたは複数のコンポーネントを構成することができる。一部の実施形態では、本明細書に記載されたか、または図に示されたか、あるいはその両方である本開示(例えば、デバイス100D、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bなど)は、集積回路を製造するための1つまたは複数の手法を利用して、半導体デバイスにおいて製造され得る。
【0030】
図1(A)~(D)を参照して下で説明されているように、本明細書に記載されたか、または図に示されたか、あるいはその両方である本開示(例えば、デバイス100D、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bなど)のさまざまな実施形態の製造は、例えば、1つまたは複数の基板層上での電子工学に基づく(例えば、マイクロエレクトロニクスに基づく)システム、デバイス、コンポーネント、または回路、あるいはその組合せの段階的作成を容易にするフォトリソグラフィ処理ステップまたは化学処理ステップあるいはその両方の、複数のステップのシーケンスを含むことができる。例えば、本明細書に記載されたか、または図に示されたか、あるいはその両方である本開示(例えば、デバイス100D、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bなど)のさまざまな実施形態は、フォトリソグラフィ、マイクロリソグラフィ、ナノリソグラフィ、ナノインプリント・リソグラフィ、フォトマスキング手法、パターン形成手法、フォトレジスト手法、エッチング手法(例えば、反応性イオン・エッチング(RIE:reactive ion etching)、ドライ・エッチング、ウェット・エッチングなど)、蒸着手法、スパッタリング手法、プラズマ灰化手法、熱処理(例えば、高速熱アニール、炉アニール、熱酸化など)、化学蒸着(CVD:chemical vapor deposition)、物理蒸着(PVD:physical vapor deposition)、分子線エピタキシ(MBE:molecular beam epitaxy)、電気化学堆積(ECD:electrochemical deposition)、化学機械平坦化(CMP:chemical-mechanical planarization)、裏面研削手法、または集積回路を製造するための別の手法、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない手法を採用することによって、製造され得る。
【0031】
図1(A)~(D)を参照して下で説明されているように、本明細書に記載されたか、または図に示されたか、あるいはその両方である本開示(例えば、デバイス100D、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bなど)のさまざまな実施形態は、さまざまな材料を使用して製造され得る。例えば、本明細書に記載されたか、または図に示されたか、あるいはその両方である本開示(例えば、デバイス100D、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bなど)のさまざまな実施形態は、導電材料、半導体材料、超伝導材料、誘電体材料、ポリマー材料、有機材料、無機材料、非導電材料、または集積回路を製造するための前述した手法のうちの1つもしくは複数で利用され得る別の材料、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない1つまたは複数の異なる材料区分の材料を使用して製造され得る。
【0032】
図1(A)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス100Aの側面断面図を示している。いくつかの実施形態によれば、デバイス100Aは、基板102、第1の超伝導層104、第2の超伝導層106(これは第1の超伝導層104の酸化を保護することができる)、第3の超伝導層108(これは第2の超伝導層106とはんだ拡散層110との間の接着を改善することができる)、はんだ拡散層110、またははんだ濡れ層112、あるいはその組合せを備えることができる。
【0033】
複数の実施形態によれば、基板102は半導体材料を含むことができる。例えば、基板102は、シリコン(Si)、サファイア(例えば、酸化アルミニウム(Al2O3))、または別の半導体材料、あるいはその組合せを含むことができる。例えば、基板102は、シリコン(Si)、サファイア(例えば、酸化アルミニウム(Al2O3))、または低温での誘電損失正接を減らすことができる別の半導体材料、あるいはその組合せを含むことができる。
【0034】
一部の実施形態では、基板102は、基板102に結合されたすべての材料層またはコンポーネントあるいはその両方の機械的安定性を保証する任意の厚さを備えることができる。例えば、基板102は、10マイクロメートル(μm)~1,000μmの範囲内の厚さ(例えば、高さ)に(例えば、裏面研削によって)研磨され得る。
【0035】
複数の実施形態によれば、第1の超伝導層104は超伝導材料を含むことができる。例えば、第1の超伝導層104は、ニオブ(Nb)、アルミニウム(Al)、レニウム(Re)、タングステン(W)、ダイヤモンド、または別の超伝導材料、あるいはその組合せを含むことができる。
【0036】
一部の実施形態では、第1の超伝導層104が基板102に結合され得る。例えば、第1の超伝導層104が、基板102の上面に(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。一部の実施形態では、そのような結合を容易にするために、第1の超伝導層104が基板102の上面に堆積され得る。例えば、第1の超伝導層104は、
図1(A)に示されているように、物理蒸着(PVD)、スパッタリング、蒸着、または第1の超伝導層104を基板102の上に堆積するための別の手法、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない手法を採用することによって、基板102の上面に堆積され得る。一部の実施形態では、第1の超伝導層104は、第1の超伝導層104が例えば50ナノメートル(nm)~500nmの範囲内の厚さ(例えば、高さ)を有することができるように、(例えば、PVD、スパッタリング、蒸着などによって)基板102の上に堆積され得る。
【0037】
一部の実施形態では、第1の超伝導層104は、超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる。例えば、第1の超伝導層104は、基板102を第2の超伝導層106に(例えば、電気的に、動作可能なように、などで)結合できる超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる。
【0038】
複数の実施形態によれば、第2の超伝導層106は超伝導材料を含むことができる。例えば、第2の超伝導層106は、窒化チタン(TiN)、窒化ニオブ(NbN)、窒化チタン・ニオブ(TiNbN)、シリサイド、または別の超伝導材料、あるいはその組合せを含むことができる。
【0039】
一部の実施形態では、第2の超伝導層106が第1の超伝導層104に結合され得る。例えば、第2の超伝導層106が、第1の超伝導層104の上面に(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。一部の実施形態では、そのような結合を容易にするために、真空を壊さずに第2の超伝導層106が第1の超伝導層104の上面に堆積され、それによって、第1の超伝導層104の酸化を防ぐことができる。例えば、第2の超伝導層106は、
図1(A)に示されているように、PVD、スパッタリング、蒸着、または第2の超伝導層106を第1の超伝導層104の上に堆積するための別の手法、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない手法を採用することによって、第1の超伝導層104の上面に堆積され得る。一部の実施形態では、第2の超伝導層106は、第2の超伝導層106が例えば1nm~100nmの範囲内の厚さ(例えば、高さ)を有することができるように、(例えば、PVD、スパッタリング、蒸着などによって)第1の超伝導層104の上に堆積され得る。
【0040】
一部の実施形態では、第2の超伝導層106は、超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる。例えば、第2の超伝導層106は、第1の超伝導層104を第3の超伝導層108に(例えば、電気的に、動作可能なように、などで)結合できる超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる。別の例では、第2の超伝導層106は、(例えば、
図2(A)~(D)を参照して下で説明されているように)第1の超伝導層104をはんだバンプ122に(例えば、電気的に、動作可能なように、などで)結合できる超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる。
【0041】
一部の実施形態では、第2の超伝導層106は、ワイヤ・ボンディング層を備えることができる。例えば、第2の超伝導層106は、第1の超伝導層104を第3の超伝導層108に(例えば、電気的に、動作可能なように、などで)結合できるワイヤ・ボンディング層を備えることができる。別の例では、第2の超伝導層106は、(例えば、
図2(A)~(D)を参照して下で説明されているように)第1の超伝導層104をはんだバンプ122に(例えば、電気的に、動作可能なように、などで)結合できるワイヤ・ボンディング層を備えることができる。
【0042】
一部の実施形態では、第2の超伝導層106は、酸化遮断層を備えることができる。例えば、第2の超伝導層106は、第1の超伝導層104の酸化を防ぐことができる酸化遮断層を備えることができる。
【0043】
複数の実施形態によれば、第3の超伝導層108は超伝導材料を含むことができる。例えば、第3の超伝導層108は、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、または別の超伝導材料、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない超伝導材料を含むことができる。
【0044】
一部の実施形態では、第3の超伝導層108が第2の超伝導層106に結合され得る。例えば、第3の超伝導層108が、第2の超伝導層106の上面に(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。一部の実施形態では、そのような結合を容易にするために、第3の超伝導層108が第2の超伝導層106の上面に堆積され得る。例えば、第3の超伝導層108は、
図1(A)に示されているように、PVD、スパッタリング、蒸着、または第3の超伝導層108を第2の超伝導層106の上に堆積するための別の手法、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない手法を採用することによって、第2の超伝導層106の上面に堆積され得る。一部の実施形態では、第3の超伝導層108は、第3の超伝導層108が例えば5nm~500nmの範囲内の厚さ(例えば、高さ)を有することができるように、(例えば、PVD、スパッタリング、蒸着などによって)第2の超伝導層106の上に堆積され得る。
【0045】
一部の実施形態では、第3の超伝導層108は、超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる。例えば、第3の超伝導層108は、
図1(C)および(D)を参照して下で説明されているように、第2の超伝導層106をはんだ拡散層110またははんだバンプ122あるいはその両方に(例えば、電気的に、動作可能なように、などで)結合できる超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる。一部の実施形態では、第3の超伝導層108は、接着層を備えることができる。例えば、第3の超伝導層108は、第2の超伝導層106とはんだ拡散層110との間の改善された接着を提供できる接着層を備えることができる。
【0046】
複数の実施形態によれば、はんだ拡散層110は、はんだと反応して金属間化合物層を形成できる材料を含むことができ、ここではんだ拡散層110は、はんだとの反応によって部分的に消費され得る(完全には消費されない)。例えば、はんだ拡散層110は、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、インジウム(In)、スズ(Sn)、またははんだ(例えば、
図1(C)を参照して下で説明されているような、はんだバンプ122)と反応して金属間化合物層(例えば、
図1(C)を参照して下で説明されているような、金属間化合物層120)を形成できるが、はんだとの反応後に完全には消費されない(例えば、金属間化合物層120の形成後に、はんだ拡散層110の一部が
図1(C)にまだ示されている)別の金属、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない材料を含むことができる。
【0047】
一部の実施形態では、はんだ拡散層110が第3の超伝導層108に結合され得る。例えば、はんだ拡散層110が、第3の超伝導層108の上面に(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。一部の実施形態では、そのような結合を容易にするために、はんだ拡散層110が第3の超伝導層108の上面に堆積され得る。例えば、はんだ拡散層110は、
図1(A)に示されているように、PVD、スパッタリング、蒸着、またははんだ拡散層110を第3の超伝導層108の上に堆積するための別の手法、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない手法を採用することによって、第3の超伝導層108の上面に堆積され得る。一部の実施形態では、はんだ拡散層110は、はんだ拡散層110が例えば5nm~1000nmの範囲内の厚さ(例えば、高さ)を有することができるように、(例えば、PVD、スパッタリング、蒸着などによって)第3の超伝導層108の上に堆積され得る。
【0048】
一部の実施形態では、はんだ拡散層110は、酸化遮断層を備えることができる。例えば、はんだ拡散層110は、第3の超伝導層108の酸化を防ぐことができる酸化遮断層を備えることができる。一部の実施形態では、はんだ拡散層110は、はんだと反応して金属間化合物層を形成できる、はんだ濡れ層を備えることができる。例えば、はんだ拡散層110は、はんだ(例えば、
図1(C)を参照して下で説明されているような、はんだバンプ122)と反応して金属間化合物層(例えば、
図1(C)を参照して下で説明されているような、金属間化合物層120)を形成できる、はんだ濡れ層を備えることができる。
【0049】
複数の実施形態によれば、はんだ濡れ層112は、溶融はんだと反応してはんだに混入することができる、はんだ濡れ材料を含むことができる。一部の実施形態では、はんだ濡れ層112は、はんだに接触する前に酸化されるべきではない。例えば、はんだ濡れ層112は、金(Au)、または溶融はんだ(例えば、
図1(C)を参照して下で説明されているような、はんだバンプ122)と反応してはんだに混入し、はんだバンプ122とはんだ拡散層110との間の金属間化合物層の形成を可能にすることができる別のはんだ濡れ材料、あるいはその両方を含むことができる(例えば、
図1(B)のはんだ濡れ層112は、
図1(C)に示されていない)。
一部の実施形態では、はんだ濡れ層112がはんだ拡散層110に結合され得る。例えば、はんだ濡れ層112が、はんだ拡散層110の上面に(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。一部の実施形態では、そのような結合を容易にするために、はんだ濡れ層112がはんだ拡散層110の上面に堆積され得る。例えば、はんだ濡れ層112は、
図1(A)に示されているように、PVD、スパッタリング、蒸着、またははんだ濡れ層112をはんだ拡散層110の上に堆積するための別の手法、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない手法を採用することによって、はんだ拡散層110の上面に堆積され得る。一部の実施形態では、はんだ濡れ層112は、はんだ濡れ層112が例えば5nm~1000nmの範囲内の厚さ(例えば、高さ)を有することができるように、(例えば、PVD、スパッタリング、蒸着などによって)はんだ拡散層110の上に堆積され得る。
【0050】
一部の実施形態では、はんだ濡れ層112は、酸化遮断層を備えることができる。例えば、はんだ濡れ層112は、はんだ拡散層110の酸化を防ぐことができる酸化遮断層を備えることができる。
【0051】
図1(B)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス100Bの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。いくつかの実施形態によれば、デバイス100Bは、1つまたは複数のチャネル114、フォトレジスト層116、開口部118、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント124A、あるいはその組合せを備えることができる。
【0052】
複数の実施形態によれば、デバイス100Aのはんだ濡れ層112およびはんだ拡散層110を通るチャネル114が形成されて、デバイス100Bを形成することができる。例えば、(例えば、
図1(B)に示されている実施形態に示されているように)第3の超伝導層108の上面が露出するように、はんだ濡れ層112およびはんだ拡散層110を通るチャネル114が形成され得る。一部の実施形態では、デバイス100A上の1つまたは複数のフォトレジスト手法、フォトマスキング手法、パターン形成手法、またはエッチング手法、あるいはその組合せを採用することによって、はんだ濡れ層112およびはんだ拡散層110を通るチャネル114が形成され得る。例えば、チャネル114の望ましい幾何学的パターン(例えば、チャネル114の2次元(2D:two-dimensional)形状)がはんだ濡れ層112の上面に重ね合わせられるように、フォトマスクまたはフォトレジストあるいはその両方をはんだ濡れ層112の上面に適用し、(例えば、
図1(B)に示されている実施形態に示されているように)第3の超伝導層108の上面が露出するように、はんだ濡れ層112およびはんだ拡散層110内を通るチャネル114の望ましい幾何学的パターンを(例えば、RIE、ドライ・エッチング、ウェット・エッチングなどによって)エッチングすることによって、はんだ濡れ層112およびはんだ拡散層110を通るチャネル114が形成され得る。
【0053】
一部の実施形態では、チャネル114は、さまざまな形状を備えることができる。例えば、チャネル114の形状は、
図1(A)~(D)のX軸およびZ軸に沿って広がる2D平面内で定義することができ、この2D平面は、(例えば、
図3(A)~(D)に示されている実施形態例において提示されているような)デバイス100Bの上面図において観察され得る。一部の実施形態では、このような方法で、輪、正方形、長方形、円形、六角形、八角形、ダイヤモンド、または
図1(A)~(D)のX軸およびZ軸に沿って広がるそのような2D平面内で定義される別の形状、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない形状を形成するように、はんだ濡れ層112およびはんだ拡散層110を通るチャネル114がエッチングされ得る。
【0054】
複数の実施形態によれば、フォトレジスト層116は、さまざまな種類のフォトレジスト材料を含むことができる。例えば、フォトレジスト層116は、ドライ・フィルム・フォトレジスト、液体フォトレジスト、または別の種類のフォトレジスト、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されないフォトレジスト材料を含むことができる。
【0055】
一部の実施形態では、フォトレジスト層116が、基板102上に堆積されたさまざまな材料層(例えば、第1の超伝導層104、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、はんだ拡散層110、またははんだ濡れ層112、あるいはその組合せ)を取り囲む(例えば、囲む、包含する、などの)壁構造を形成できるように、フォトレジスト層116が基板102に適用され得る。一部の実施形態では、フォトレジスト層116が、基板102上に堆積されたさまざまな材料層および(例えば、
図1(B)に示されている実施形態に示されているような)開口部118を取り囲む壁構造を形成できるように、フォトレジスト層116が基板102に適用され得る。一部の実施形態では、フォトレジスト層116が例えば10μm~200μmの範囲内の厚さ(例えば、高さ)を有することができるように、フォトレジスト層116が基板102に適用され得る。
【0056】
複数の実施形態によれば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Aは、デバイス100Bの1つまたは複数の材料層を備えることができる。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Aは、第3の超伝導層108、はんだ拡散層110、またははんだ濡れ層112、あるいはその組合せを備えることができる。
【0057】
図1(C)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス100Cの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。いくつかの実施形態によれば、デバイス100Cは、1つもしくは複数の金属間化合物層120、はんだバンプ122、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント124B、あるいはその組合せを備えることができる。
【0058】
複数の実施形態によれば、例えば射出成形はんだ(IMS:injection molded solder)などの溶融はんだが、デバイス100B上およびチャネル114内に射出されて、デバイス100Cを形成することができる。例えば、そのようなIMSをデバイス100Bの開口部118に射出して、(例えば、
図1(B)および(C)に示されている実施形態に示されているような)フォトレジスト層116によって囲まれた体積を満たすことができる充填ヘッド・デバイス(
図1(A)~(D)に示されていない)を採用することによって、射出成形はんだ(IMS)がデバイス100B上およびチャネル114内に射出され得る。一部の実施形態では、IMSは、さまざまな種類のはんだ材料を含むことができる。例えば、IMSは、インジウム(In)、ビスマス(Bi)、スズ(Sn)、鉛スズ(PbSn)、インジウム・ビスマス・スズ合金(InBiSn)、インジウム・スズ合金(InSn)、または別の材料、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されないはんだ材料を含むことができる。一部の実施形態では、IMSは、極低温に相当するはんだを含むことができる。
【0059】
一部の実施形態では、(例えば、前述したような)デバイス100B上およびチャネル114内への溶融はんだ(例えば、IMS)の射出は、金属間化合物層120の形成を容易にすることができる。例えば、はんだ濡れ層112およびはんだ拡散層110がIMSと反応し、金属間化合物層120の形成を容易にすることができる。例えば、はんだ濡れ層112は、IMS内に拡散できる金(Au)を含むことができ、はんだ拡散層110は、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ニッケル(Ni)、または例えばIMSのインジウム(In)と反応して金属間化合物層120の形成を容易にすることができる別の材料、あるいはその組合せを含むことができる。
【0060】
一部の実施形態では、(例えば、前述したように)デバイス100B上およびチャネル114内に射出され得る溶融はんだ(例えば、IMS)によって、はんだ濡れ層112を完全に消費することができ、それによって、金属間化合物層120の形成を容易にすることができる。例えば、はんだ濡れ層112のすべての材料(例えば、Au)がIMS内に拡散し、金属間化合物層120の形成を容易にすることができる。一部の実施形態では、(例えば、前述したように)デバイス100B上およびチャネル114内に射出され得る溶融はんだ(例えば、IMS)によって、はんだ拡散層110を部分的に消費することができ、それによって、金属間化合物層120の形成をさらに容易にすることができる。例えば、はんだ拡散層110の材料(例えば、Pt、Pd、Niなど)の一部がIMS(例えば、IMS内のインジウム(In))と反応し、金属間化合物層120の形成を容易にすることができる。一部の実施形態では、したがって、(例えば、前述したような)デバイス100B上およびチャネル114内へのIMSの射出に基づいて、金属間化合物層120は、例えばIMS、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、または(例えば、下で説明されているように)IMSから形成できるはんだバンプ122、あるいはその組合せの材料を含むことができる。
【0061】
一部の実施形態では、(例えば、前述したような)デバイス100B上およびチャネル114内への溶融はんだ(例えば、IMS)の射出は、はんだバンプ122の形成を容易にすることができる。例えば、デバイス100B上およびチャネル114内に射出されたIMSは、
図1(C)に示されているように固まることができ、それによって、IMSの表面張力に起因するはんだバンプ122の形成を容易にする。
【0062】
一部の実施形態では、(例えば、前述したような)デバイス100B上およびチャネル114内への溶融はんだ(例えば、IMS)の射出は、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bの形成を容易にすることができる。例えば、デバイス100B上およびチャネル114内に射出されたIMSは、(例えば、前述したような)金属間化合物層120の形成を容易にすることができる。この例では、金属間化合物層120のそのような形成に基づいて、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bが、第3の超伝導層108、はんだ拡散層110、または金属間化合物層120、あるいはその組合せを備えることができるため、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bの形成が完了することができる。
【0063】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bは、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを含むことができる。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bは、機械的相互接続コンポーネント(例えば、下で説明されているような、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、または金属間化合物層120)および(例えば、下で説明されているように、はんだバンプ122による第3の超伝導層108の密封によって)密封された超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを含むことができる。
【0064】
一部の実施形態では、金属間化合物層120は、はんだバンプ122をデバイス100Cの1つまたは複数のコンポーネントに機械的に結合することができる機械的相互接続コンポーネントを構成することができる。例えば、金属間化合物層120は、はんだバンプ122を、第3の超伝導層108、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント124B、あるいはその組合せに、機械的に結合することができる。そのような機械的結合が、デバイス100C(またはデバイス100Dあるいはその両方)の機械的完全性の改善を容易にすることができ、このことが、従来技術を上回る本開示の利点になり得ることが、理解されるべきである。そのような機械的結合が、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bへのはんだバンプ122の機械的接続の強度の改善を容易にすることができ、それによって、そのようなコンポーネントの電気的結合の改善(例えば、電気接続の一貫性の改善)を容易にし、このことが、従来技術を上回る本開示の利点になり得ることも、理解されるべきである。
【0065】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bは、密封された超伝導相互接続コンポーネントを備えることができる。例えば、(例えば、前述したような)デバイス100B上およびチャネル114内へのIMSの射出に基づいて、チャネル114を満たすIMSは、第3の超伝導層108の上面を密封することができ、これが、それによって、(例えば、はんだバンプ122によって密封された)密封された超伝導相互接続コンポーネントを構成することができる。そのような密封が、第3の超伝導層108とはんだバンプ122との間の酸化物形成(例えば、酸化)を防ぐことができ、それによって、そのようなコンポーネントの電気的結合の改善を促進し、このことが、従来技術を上回る本開示の利点になり得ることが、理解されるべきである。
【0066】
図1(D)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス100Dの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0067】
複数の実施形態によれば、デバイス100Dは、フォトレジスト層116がないデバイス100Cを含むことができる。例えば、(例えば、前述したような)金属間化合物層120、はんだバンプ122、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント124B、あるいはその組合せの形成を容易にするIMSの固化に基づいて、(例えば、RIE、ドライ・エッチング、ウェット・エッチングなどによって)フォトレジスト層116がデバイス100Cからはぎ取られて、デバイス100Dを形成することができる。
【0068】
図2(A)~(D)は、本明細書に記載されたか、または図に示されたか、あるいはその両方である本開示の1つまたは複数の実施形態を製造するために実施され得る、例示的非限定的、複数のステップの製造シーケンスを示している。例えば、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、
図2(A)~(D)に示されている非限定的な複数のステップの製造シーケンスは、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bを備えることができるデバイス200D(
図2(D)に示されている)を製造するために実施され得る。
【0069】
複数の実施形態によれば、
図2(A)~(D)に示されている例示的な非限定的、複数のステップの製造シーケンスは、
図1(A)~(D)を参照して上で説明された製造シーケンスの代替の例示的製造シーケンスを含むことができる。例えば、
図2(A)~(D)に示されている製造シーケンスは、(例えば、下で説明されているような)デバイス100A、100B、100C、または100D、あるいはその組合せの代替の実施形態例を製造するために実施され得る。
【0070】
図2(A)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス200Aの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0071】
いくつかの実施形態によれば、デバイス200Aは、デバイス100Aの代替の実施形態例を含むことができ、ここでデバイス200Aは、はんだ濡れ層112を備えていない。追加的または代替的に、一部の実施形態では、デバイス100Aを製造するために実施され得る
図1(A)を参照して上で説明された製造シーケンスが、デバイス200Aを製造するためにも実施することができ、ここではんだ濡れ層112の堆積がそのような製造シーケンスから省略されて、デバイス200Aを形成することができる。
【0072】
図2(B)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス200Bの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0073】
いくつかの実施形態によれば、デバイス200Bは、
図1(B)を参照して上で説明されたデバイス100Bの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、デバイス200Bは、1つまたは複数のチャネル202を備えることができる。一部の実施形態では、デバイス200Bは、(例えば、
図2(B)に示されている実施形態に示されているように)はんだ拡散層110および第2の超伝導層106の上に堆積されたはんだ濡れ層112を備えることができる。一部の実施形態では、デバイス200Bはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aを備えることができ、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Aは、
図1(B)のアンダーバンプ金属化コンポーネント124Aの代替の実施形態例を含むことができる。
【0074】
複数の実施形態によれば、チャネル202は、デバイス100Bおよび
図1(B)を参照して上で説明されたチャネル114の代替の実施形態例を含むことができ、ここで第2の超伝導層106の上面を露出するように、デバイス200Aのはんだ拡散層110および第3の超伝導層108を通るチャネル202が形成され得る。例えば、チャネル202の望ましい幾何学的パターン(例えば、チャネル202の2次元(2D)形状)がはんだ拡散層110の上面に重ね合わせられるように、フォトマスクまたはフォトレジストあるいはその両方をはんだ拡散層110の上面に適用し、第2の超伝導層106の上面が露出するように、はんだ拡散層110および第3の超伝導層108内を通るチャネル202の望ましい幾何学的パターンを(例えば、RIE、ドライ・エッチング、ウェット・エッチングなどによって)エッチングすることによって、はんだ拡散層110および第3の超伝導層108を通るチャネル202が形成され得る。一部の実施形態では、チャネル202の形成に基づいて、はんだ拡散層110の上面および第2の超伝導層106の上面に、はんだ濡れ層112が堆積され得る。例えば、チャネル202の形成に基づいて、はんだ濡れ層112は、
図2(B)に示されているように、PVD、スパッタリング、蒸着、またははんだ濡れ層112をはんだ拡散層110および第2の超伝導層106の上に堆積するための別の手法、あるいはその組合せを含むが、これらに限定されない手法を採用することによって、はんだ拡散層110の上面および第2の超伝導層106の上面に堆積され得る。一部の実施形態では、はんだ濡れ層112は、はんだ濡れ層112が例えば5nm~1000nmの範囲内の厚さ(例えば、高さ)を有することができるように、(例えば、PVD、スパッタリング、蒸着などによって)はんだ拡散層110および第2の超伝導層106の上に堆積され得る。
【0075】
一部の実施形態では、はんだ濡れ層112は、酸化遮断層を備えることができる。例えば、はんだ濡れ層112は、はんだ拡散層110または第2の超伝導層106あるいはその両方の酸化を防ぐことができる酸化遮断層を備えることができる。
【0076】
図2(C)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス200Cの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0077】
いくつかの実施形態によれば、デバイス200Cはデバイス100Cの代替の実施形態例を含むことができ、ここでデバイス200Cは、
図1(C)のアンダーバンプ金属化コンポーネント124Bの代替の実施形態例を含むことができるアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bを備えている。追加的または代替的に、一部の実施形態では、デバイス100Cを製造するために実施され得る
図1(C)を参照して上で説明された製造シーケンスが、デバイス200Cを製造するためにも実施され得る。例えば、溶融はんだ(例えば、IMS)がデバイス200Bの上およびチャネル202内に射出されて、デバイス200Cの金属間化合物層120、はんだバンプ122、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント204B、あるいはその組合せの形成を容易にすることができる。
【0078】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bの金属間化合物層120は、はんだバンプ122を、例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント204B、あるいはその組合せに機械的に結合することができる、機械的相互接続コンポーネントを構成することができる。一部の実施形態では、(例えば、前述したような)デバイス200B上およびチャネル202内へのIMSの射出に基づいて、チャネル202を満たすIMSは、第3の超伝導層108の1つまたは複数の側面および第2の超伝導層106の上面を密封することができ、これらが、それによって、(例えば、はんだバンプ122によって密封された)密封された超伝導相互接続コンポーネントを構成することができる。
【0079】
図2(D)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス200Dの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0080】
複数の実施形態によれば、デバイス200Dは、フォトレジスト層116がないデバイス200Cを含むことができる。例えば、(例えば、前述したような)金属間化合物層120、はんだバンプ122、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント204B、あるいはその組合せの形成を容易にするIMSの固化に基づいて、(例えば、RIE、ドライ・エッチング、ウェット・エッチングなどによって)フォトレジスト層116がデバイス200Cからはぎ取られて、デバイス200Dを形成することができる。
【0081】
図3(A)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス300Aの上面図を示している。複数の実施形態によれば、デバイス300Aは、それぞれ、
図1(B)のデバイス100Bおよび
図2(B)のデバイス200Bを含むことができ、ここで明確にするために、
図3(A)ではフォトレジスト層116が示されていない。
図3(A)では、破線304は、デバイス300Aに対してデバイス100Aおよびデバイス100Bの側面断面図が現れる位置を示している。
【0082】
本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0083】
複数の実施形態によれば、デバイス300Aは、第3の超伝導層108またははんだ濡れ層112を含むことができる、層302を備えることができる。例えば、デバイス300Aは
図1(B)のデバイス100Bを含むことができ、そのような実施形態では、層302は第3の超伝導層108を含むことができる。別の例では、デバイス300Aは
図2(B)のデバイス200Bを含むことができ、そのような実施形態では、層302ははんだ濡れ層112を含むことができる。
【0084】
図3(B)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス300Bの上面図を示している。複数の実施形態によれば、デバイス300Bは、
図1(B)のデバイス100B、
図2(B)のデバイス200B、または
図3(A)のデバイス300A、あるいはその組合せの代替の実施形態例を含むことができる。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0085】
図3(C)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス300Cの上面図を示している。複数の実施形態によれば、デバイス300Cは、
図1(B)のデバイス100B、
図2(B)のデバイス200B、または
図3(A)のデバイス300A、あるいはその組合せの代替の実施形態例を含むことができる。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0086】
図3(D)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス300Dの上面図を示している。複数の実施形態によれば、デバイス300Dは、
図1(B)のデバイス100B、
図2(B)のデバイス200B、または
図3(A)のデバイス300A、あるいはその組合せの代替の実施形態例を含むことができる。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0087】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方は、さまざまな技術に関連するハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネント、デバイス、システム、またはプロセス、あるいはその組合せを含むことができる。例えば、量子ビット(quantum bit)(キュービット(qubit))技術、量子回路技術、超伝導回路技術、回路量子電気力学(cQED:circuit quantum electrodynamics)技術、量子コンピューティング技術、量子プロセッサ技術、超伝導体デバイス製造技術、半導体デバイス製造技術、フリップ・チップ・デバイス技術、半導体デバイス実装技術、超伝導体デバイス実装技術、量子ハードウェア技術、またはその他の技術、あるいはその組合せに関連することができる。
【0088】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方は、前に列挙したさまざまな技術に関連するシステム、デバイス、コンポーネント、動作可能なステップ、または処理ステップ、あるいはその組合せに対する技術的改良を提供することができる。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方は、密封された超伝導相互接続(例えば、はんだバンプ122によって密封された第2の超伝導層106または第3の超伝導層108あるいはその両方)を提供することができ、密封された超伝導相互接続は、そのような密封された超伝導相互接続に結合されたコンポーネント間(例えば、第2の超伝導層106または第3の超伝導層108あるいはその両方とはんだバンプ122との間)の酸化物形成(例えば、酸化)を防ぐことができ、それによって、そのようなコンポーネントの電気的結合の改善を容易にする。別の例では、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方は、(例えば、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、または金属間化合物層120、あるいはその組合せによって)はんだバンプ122とのアンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方の改善された機械的結合を提供することができる。この例では、そのような改善された機械的結合は、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方を備えているフリップ・チップ・デバイス(例えば、量子ビット(quantum bit)(キュービット(qubit))チップ、量子ハードウェア、超伝導量子プロセッサ、量子コンピューティング・デバイスなど)の機械的完全性の改善を容易にすることができる。
【0089】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方は、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方に関連する処理ユニットに対する技術的改良を提供することができる。例えば、(例えば、前述したような)アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方によって提供される改善された電気的結合および機械的結合は、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方に関連する処理ユニット(例えば、量子プロセッサ)の処理ワークロードを実行するために必要な電気接続性の改善を容易にすることができる。この例では、そのような改善された電気接続性は、所定の処理ワークロードを完了するために必要な処理サイクルをより少なくすることを容易にすることができ、それによって、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方を備えている処理ユニット(例えば、超伝導量子プロセッサ)の処理効率または処理性能あるいはその両方の改善を容易にし、それによって、そのような処理ユニットによる電力消費量を削減することができる。
【0090】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方は、抽象的ではない、人間による一連の精神的活動として実行され得ない本質的に高度に技術的な問題を解決するためのハードウェアまたはソフトウェアあるいはその両方を採用することができる。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方は、量子力学的現象に基づいて情報を処理するか、または計算を実行するか、あるいはその両方を実行できる量子コンピューティング・デバイスを実装するために使用されるフリップ・チップ・デバイスにおいて採用され得る超伝導相互接続の密封を容易にすることができる。
【0091】
アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方が、人間の知性において再現されることも、人間によって実行されることもできない電気的コンポーネント、機械的コンポーネント、および回路(例えば、超伝導量子回路)のさまざまな組合せを利用する超伝導相互接続プロセスを容易にすることができるということが、理解されるべきである。例えば、量子コンピューティング・デバイス(例えば、量子プロセッサ、量子コンピュータなど)の動作を可能にすることができる超伝導相互接続を容易にすることは、人間の知性の能力を越える動作である。例えば、特定の期間にわたってアンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方によって処理されるデータの量、そのようなデータの処理速度、または処理されるデータの型、あるいはその組合せは、同じ期間にわたって人間の知性によって処理され得る量よりも多く、速度よりも速く、またはデータ型とは異なるデータであり、あるいはその組合せであることができる。
【0092】
いくつかの実施形態によれば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方は、上で参照された超伝導相互接続プロセスも実行しながら、1つまたは複数の他の機能を実行することに向けて完全に動作可能であることもできる(例えば、完全に電源が投入される、完全に実行されるなど)。そのような同時の複数の動作の実行が、人間の知性の能力を越えているということも、理解されるべきである。アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方が、人間のユーザなどの実体によって手動で取得することが不可能な情報を含むことができるということも、理解されるべきである。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方に含まれる情報の種類、量、または多様性、あるいはその組合せは、人間のユーザによって手動で取得される情報よりも複雑になることができる。
【0093】
図4(A)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス400Aの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0094】
複数の実施形態によれば、デバイス400Aは、デバイス406および
図2(D)のデバイス200Dを含むことができる。一部の実施形態では、デバイス406は、
図1(B)のデバイス100B、
図2(B)のデバイス200B、または
図3(A)のデバイス300A、あるいはその組合せの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、デバイス406は、基板102を含むことができる基板402を備えることができる。一部の実施形態では、基板402は量子ビット(quantum bit)(キュービット(qubit))チップを含むことができる。
【0095】
一部の実施形態では、デバイス406はアンダーバンプ金属化コンポーネント404Aを備えることができ、アンダーバンプ金属化コンポーネント404Aは、
図2(B)を参照して上で説明されたデバイス200Bのアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント404Aは、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bへのアンダーバンプ金属化コンポーネント404Aのそのような結合を容易にするために、デバイス406がデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合されて、(例えば、
図4(B)を参照して下で説明されているように)デバイス400Bを形成することができる。
【0096】
図4(B)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス400Bの側面断面図を示している。
【0097】
本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。複数の実施形態によれば、デバイス400Bはアンダーバンプ金属化コンポーネント404Bを備えることができ、アンダーバンプ金属化コンポーネント404Bは、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bの代替の実施形態例を含むことができる。
【0098】
複数の実施形態によれば、デバイス400Bは、デバイス406をデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合することによって形成され得る。例えば、デバイス406はデバイス200Dに、リフローはんだ付け手法を採用することによって(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。例えば、はんだバンプ122が固体状態から液体状態または半液体状態あるいはその両方(例えば、はんだリフロー状態)に変化するように、熱源(
図4(A)および(B)には示されていない)によってデバイス200Dのはんだバンプ122に熱を加えることができる。この例では、そのようなリフローはんだ付け手法を実施することに基づいて、デバイス406のアンダーバンプ金属化コンポーネント404Aがはんだバンプ122に挿入され、それによって、アンダーバンプ金属化コンポーネント404Bおよびデバイス400Bの形成を容易にすることができる。この例では、リフローはんだ付け手法を実施すること、およびアンダーバンプ金属化コンポーネント404Aをはんだバンプ122に挿入することによって、
図4(B)に示されている実施形態に示されているようなアンダーバンプ金属化コンポーネント404Bの金属間化合物層120の形成を容易にすることができる。
【0099】
一部の実施形態では、デバイス400Bは、フリップ・チップ・デバイスを含むことができる。例えば、デバイス400Bは、1つもしくは複数の密封された超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、はんだバンプ122など)または1つもしくは複数の機械的相互接続コンポーネント(例えば、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、金属間化合物層120、はんだバンプ122など)あるいはその両方を備えているフリップ・チップ・デバイスを含むことができる。
【0100】
図5(A)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス500Aの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0101】
複数の実施形態によれば、デバイス500Aは、デバイス502および
図2(D)のデバイス200Dを含むことができる。一部の実施形態では、デバイス502は、
図1(B)のデバイス100B、
図2(B)のデバイス200B、または
図3(A)のデバイス300A、あるいはその組合せの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、デバイス502はアンダーバンプ金属化コンポーネント504を備えることができ、アンダーバンプ金属化コンポーネント504は、
図2(B)を参照して上で説明されたデバイス200Bのアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント504は、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bへのアンダーバンプ金属化コンポーネント504のそのような結合を容易にするために、デバイス502がデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合されて、(例えば、
図5(B)を参照して下で説明されているように)デバイス500Bを形成することができる。
【0102】
図5(B)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス500Bの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0103】
複数の実施形態によれば、デバイス500Bは、デバイス502をデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合することによって形成され得る。例えば、デバイス502はデバイス200Dに、冷間溶接手法(接触溶接とも呼ばれる)を採用することによって(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。この例では、そのような冷間溶接手法の実施に基づいて、デバイス502のアンダーバンプ金属化コンポーネント504がはんだバンプ122に挿入されて結合され、それによって、デバイス500Bの形成およびアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aへのアンダーバンプ金属化コンポーネント504の(例えば、電気的な、機械的な、動作可能な、化学的な、などの)結合を容易にすることができる。
【0104】
一部の実施形態では、デバイス500Bは、フリップ・チップ・デバイスを含むことができる。例えば、デバイス500Bは、1つもしくは複数の密封された超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、はんだバンプ122など)または1つもしくは複数の機械的相互接続コンポーネント(例えば、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、金属間化合物層120、はんだバンプ122など)あるいはその両方を備えているフリップ・チップ・デバイスを含むことができる。
【0105】
図5(C)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス500Cの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0106】
複数の実施形態によれば、デバイス500Cは、デバイス506および
図2(D)のデバイス200Dを含むことができる。一部の実施形態では、デバイス506は、
図1(B)のデバイス100B、
図2(B)のデバイス200B、または
図3(A)のデバイス300A、あるいはその組合せの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、デバイス506はアンダーバンプ金属化コンポーネント508を備えることができ、アンダーバンプ金属化コンポーネント508は、
図2(B)を参照して上で説明されたデバイス200Bのアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント508は、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bへのアンダーバンプ金属化コンポーネント508のそのような結合を容易にするために、デバイス506がデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合されて、(例えば、
図5(D)を参照して下で説明されているように)デバイス500Dを形成することができる。
【0107】
図5(D)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス500Dの側面断面図を示している。
【0108】
本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0109】
複数の実施形態によれば、デバイス500Dは、デバイス506をデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合することによって形成され得る。例えば、デバイス506はデバイス200Dに、冷間溶接手法(接触溶接とも呼ばれる)を採用することによって(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。この例では、そのような冷間溶接手法の実施に基づいて、デバイス506のアンダーバンプ金属化コンポーネント508がはんだバンプ122に挿入されて結合され、それによって、デバイス500Dの形成およびアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aへのアンダーバンプ金属化コンポーネント508の(例えば、電気的な、機械的な、動作可能な、化学的な、などの)結合を容易にすることができる。
【0110】
一部の実施形態では、デバイス500Dは、フリップ・チップ・デバイスを含むことができる。例えば、デバイス500Dは、1つもしくは複数の密封された超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、はんだバンプ122など)または1つもしくは複数の機械的相互接続コンポーネント(例えば、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、金属間化合物層120、はんだバンプ122など)あるいはその両方を備えているフリップ・チップ・デバイスを含むことができる。
【0111】
図6(A)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス600Aの側面断面図を示している。
【0112】
本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0113】
複数の実施形態によれば、デバイス600Aは、デバイス602および
図2(D)のデバイス200Dを含むことができる。一部の実施形態では、デバイス602は、
図1(B)のデバイス100B、
図2(B)のデバイス200B、または
図3(A)のデバイス300A、あるいはその組合せの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、デバイス602はアンダーバンプ金属化コンポーネント604を備えることができ、アンダーバンプ金属化コンポーネント604は、
図2(B)を参照して上で説明されたデバイス200Bのアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、デバイス602またはアンダーバンプ金属化コンポーネント604あるいはその両方は、スタッド・バンプ606を備えることができる。
【0114】
複数の実施形態によれば、スタッド・バンプ606は導電材料を含むことができる。例えば、スタッド・バンプ606は金(Au)または別の導電材料あるいはその両方を含むことができる。一部の実施形態では、スタッド・バンプ606は、例えば、ワイヤ・ボンダを使用する改良されたワイヤ・ボンディング・プロセスまたはスタッド・バンピング・プロセス(スタッド・バンプ・ボンディングとも呼ばれる)を採用することによって、はんだ濡れ層112上に形成され得る。
【0115】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント604は、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bへのアンダーバンプ金属化コンポーネント604のそのような結合を容易にするために、デバイス602がデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合されて、(例えば、
図6(B)を参照して下で説明されているように)デバイス600Bを形成することができる。
【0116】
図6(B)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス600Bの側面断面図を示している。
【0117】
本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0118】
複数の実施形態によれば、デバイス600Bは、デバイス602をデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合することによって形成され得る。例えば、デバイス602はデバイス200Dに、冷間溶接手法(接触溶接とも呼ばれる)を採用することによって(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。この例では、そのような冷間溶接手法の実施に基づいて、デバイス602のアンダーバンプ金属化コンポーネント604がはんだバンプ122に挿入されて結合され、それによって、デバイス600Bの形成およびアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aへのアンダーバンプ金属化コンポーネント604の(例えば、電気的な、機械的な、動作可能な、化学的な、などの)結合を容易にすることができる。スタッド・バンプ606が、デバイス200Dへのデバイス602の冷間溶接中に絶縁体として機能することができ、デバイス200Dへのデバイス602の機械的結合の改善をさらに容易にし得るということが、理解されるべきである。
【0119】
一部の実施形態では、デバイス600Bは、フリップ・チップ・デバイスを含むことができる。例えば、デバイス600Bは、1つもしくは複数の密封された超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、はんだバンプ122など)または1つもしくは複数の機械的相互接続コンポーネント(例えば、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、金属間化合物層120、はんだバンプ122、スタッド・バンプ606など)あるいはその両方を備えているフリップ・チップ・デバイスを含むことができる。
【0120】
図7(A)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス700Aの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0121】
複数の実施形態によれば、デバイス700Aは、デバイス702および
図2(D)のデバイス200Dを含むことができる。一部の実施形態では、デバイス702は、
図1(B)のデバイス100B、
図2(B)のデバイス200B、または
図3(A)のデバイス300A、あるいはその組合せの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、デバイス702はアンダーバンプ金属化コンポーネント704を備えることができ、アンダーバンプ金属化コンポーネント704は、
図2(B)を参照して上で説明されたデバイス200Bのアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aの代替の実施形態例を含むことができる。一部の実施形態では、デバイス702またはアンダーバンプ金属化コンポーネント704あるいはその両方は、めっきされた台または柱706を備えることができる。
【0122】
複数の実施形態によれば、めっきされた台または柱706は導電材料を含むことができる。例えば、めっきされた台または柱706は銅(Cu)または別の導電材料あるいはその両方を含むことができる。一部の実施形態では、めっきされた台または柱706は、例えば電気めっきプロセスを採用することによって、はんだ濡れ層112上に形成され得る。
【0123】
一部の実施形態では、アンダーバンプ金属化コンポーネント704は、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント204Bへのアンダーバンプ金属化コンポーネント704のそのような結合を容易にするために、デバイス702がデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合されて、(例えば、
図7(B)を参照して下で説明されているように)デバイス700Bを形成することができる。
【0124】
図7(B)は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントを容易にする例示的非限定的デバイス700Bの側面断面図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0125】
複数の実施形態によれば、デバイス700Bは、デバイス702をデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合することによって形成され得る。例えば、デバイス702は、冷間溶接手法(接触溶接とも呼ばれる)を採用することによってデバイス200Dに(例えば、電気的に、機械的に、動作可能なように、化学的に、など)結合され得る。この例では、そのような冷間溶接手法の実施に基づいて、デバイス702のアンダーバンプ金属化コンポーネント704がはんだバンプ122に挿入されて結合され、それによって、デバイス700Bの形成およびアンダーバンプ金属化コンポーネント204Aへのアンダーバンプ金属化コンポーネント704の(例えば、電気的な、機械的な、動作可能な、化学的な、などの)結合を容易にすることができる。めっきされた台または柱706が、デバイス200Dへのデバイス702の冷間溶接中に絶縁体として機能することができ、デバイス200Dへのデバイス702の機械的結合の改善をさらに容易にし得るということが、理解されるべきである。
【0126】
一部の実施形態では、デバイス700Bは、フリップ・チップ・デバイスを含むことができる。例えば、デバイス700Bは、1つもしくは複数の密封された超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、はんだバンプ122など)または1つもしくは複数の機械的相互接続コンポーネント(例えば、はんだ拡散層110、はんだ濡れ層112、金属間化合物層120、はんだバンプ122、めっきされた台または柱706など)あるいはその両方を備えているフリップ・チップ・デバイスを含むことができる。
図8は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントの実装を容易にする例示的非限定的方法800のフロー図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0127】
一部の実施形態では、方法800は、コンピューティング・システム(例えば、
図10に示されており、下で説明される動作環境1000)またはコンピューティング・デバイス(例えば、
図10に示されており、下で説明されるコンピュータ1012)あるいはその両方によって実施され得る。非限定的な実施形態例では、そのようなコンピューティング・システム(例えば、動作環境1000)またはそのようなコンピューティング・デバイス(例えば、コンピュータ1012)あるいはその両方は、1つまたは複数のプロセッサと、実行可能な命令を格納することができる1つまたは複数のメモリ・デバイスとを備えることができ、これらの命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、
図8に示されている方法800の非限定的な動作を含む、本明細書に記載された動作の実行を容易にすることができる。非限定的な例として、1つまたは複数のプロセッサは、半導体製造を実行するよう機能し得る1つもしくは複数のシステムまたは機器あるいはその両方を管理または制御することによって、本明細書に記載された動作(例えば、方法800)の実行を容易にすることができる。
【0128】
802では、アンダーバンプ金属化コンポーネント(例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124A、アンダーバンプ金属化コンポーネント124B、アンダーバンプ金属化コンポーネント204A、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント204B、あるいはその組合せ)上に、(例えば、コンピュータ1012によって)はんだ(例えば、射出溶融はんだ(IMS:injection molten solder)またははんだバンプ122あるいはその両方)を堆積する。
【0129】
804では、この堆積に基づいて、アンダーバンプ金属化コンポーネント上に、(例えば、コンピュータ1012によって)超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、またははんだバンプ122、あるいはその組合せ)および金属間化合物層(例えば、金属間化合物層120)を形成する。
【0130】
一部の実施形態では、そのような動作802の堆積および動作804の形成は、
図1(A)~(D)または
図2(A)~(D)あるいはその両方を参照して上で説明された1つまたは複数の集積回路製造手法を採用することによって(例えば、コンピュータ1012によって)実行され得る。そのような動作802の堆積および動作804の形成が、超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108など)と別の導電性コンポーネント(例えば、はんだバンプ122)との間の酸化物形成(例えば、酸化)を防ぐことができる(例えば、はんだバンプ122による)超伝導相互接続コンポーネントの密封を容易にすることができ、それによって、そのようなコンポーネントの電気的結合の改善を容易にするということが、理解されるべきである。そのような動作802の堆積および動作804の形成が、アンダーバンプ金属化コンポーネント(例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124A、アンダーバンプ金属化コンポーネント124B、アンダーバンプ金属化コンポーネント204A、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント204B、あるいはその組合せ)の機械的完全性の改善およびはんだバンプ122へのアンダーバンプ金属化コンポーネントの機械的接続の強度の改善を容易にし得るということも、理解されるべきである。前述したそのような密封、改善された電気的結合、改善された機械的完全性、および改善された機械的相互接続が、従来技術を上回る本開示の利点になり得るということが、さらに理解されるべきである。
【0131】
図9は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態に従って、ハイブリッド・アンダーバンプ金属化コンポーネントの実装を容易にする例示的非限定的方法900のフロー図を示している。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0132】
一部の実施形態では、方法900は、コンピューティング・システム(例えば、
図10に示されており、下で説明される動作環境1000)またはコンピューティング・デバイス(例えば、
図10に示されており、下で説明されるコンピュータ1012)あるいはその両方によって実施され得る。非限定的な実施形態例では、そのようなコンピューティング・システム(例えば、動作環境1000)またはそのようなコンピューティング・デバイス(例えば、コンピュータ1012)あるいはその両方は、1つまたは複数のプロセッサと、実行可能な命令を格納することができる1つまたは複数のメモリ・デバイスとを備えることができ、これらの命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、
図9に示されている方法900の非限定的な動作を含む、本明細書に記載された動作の実行を容易にすることができる。非限定的な一例として、1つまたは複数のプロセッサは、半導体製造を実行するよう機能し得る1つもしくは複数のシステムまたは機器あるいはその両方を管理または制御することによって、本明細書に記載された動作(例えば、方法900)の実行を容易にすることができる。
【0133】
902では、(例えば、コンピュータ1012によって)第1のアンダーバンプ金属化コンポーネント(例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント404A、アンダーバンプ金属化コンポーネント404B、アンダーバンプ金属化コンポーネント504、アンダーバンプ金属化コンポーネント508、アンダーバンプ金属化コンポーネント604、またはアンダーバンプ金属化コンポーネント704、あるいはその組合せ)を超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108、またははんだバンプ122、あるいはその組合せ)および金属間化合物層(例えば、金属間化合物層120)を備えている第2のアンダーバンプ金属化コンポーネント(例えば、アンダーバンプ金属化コンポーネント124Bまたはアンダーバンプ金属化コンポーネント204Bあるいはその両方)に結合する。
【0134】
904では、この結合に基づいて、第1のアンダーバンプ金属化コンポーネント上に、(例えば、コンピュータ1012によって)密封された超伝導相互接続コンポーネント(例えば、はんだバンプ122によって密封された第2の超伝導層106または第3の超伝導層108あるいはその両方)を形成する。
【0135】
一部の実施形態では、そのような動作902の結合および動作904の形成は、
図4(A)および(B)、
図5(A)~(D)、
図6(A)および(B)、または
図7(A)および(B)、あるいはその組合せを参照して上で説明された1つまたは複数の集積回路製造手法(例えば、リフローはんだ付け、冷間溶接など)を採用することによって(例えば、コンピュータ1012によって)実行され得る。そのような動作902の結合および動作904の形成が、密封された超伝導相互接続コンポーネント(例えば、第2の超伝導層106、第3の超伝導層108など)と別の導電性コンポーネント(例えば、はんだバンプ122)との間の酸化物形成(例えば、酸化)を防ぐことができる1つまたは複数の密封された超伝導相互接続コンポーネント(例えば、はんだバンプ122によって密封された第2の超伝導層106または第3の超伝導層108あるいはその両方)を備えているフリップ・チップ・デバイスを提供することができ、それによって、そのようなコンポーネントの電気的結合の改善を容易にするということが、理解されるべきである。そのような動作902の結合および動作904の形成が、そのようなフリップ・チップ・デバイスのさまざまなコンポーネント間(例えば、第1のアンダーバンプ金属化コンポーネントとはんだバンプ122との間、第2のアンダーバンプ金属化コンポーネントとはんだバンプ122との間など)の改善された機械的完全性および機械的接続の改善された強度を有するフリップ・チップ・デバイスを提供できるということも、理解されるべきである。前述したそのような密封、改善された電気的結合、改善された機械的完全性、および改善された機械的相互接続が、従来技術を上回る本開示の利点になり得るということが、さらに理解されるべきである。
【0136】
説明を簡単にするために、本明細書に記載された方法(例えば、コンピュータ実装方法)は、一連の動作として示され、説明されている。本革新技術が、示された動作によって、または動作の順序によって、あるいはその両方によって制限されず、例えば動作が、本明細書において提示されておらず、説明されていない他の動作と共に、さまざまな順序で、または同時に、あるいはその両方で発生できるということが、理解されるべきである。さらに、開示される対象に従って本明細書に記載された方法(例えば、コンピュータ実装方法)を実装するために、示されているすべての動作が必要でなくてもよい。加えて、当業者は、そのような方法が、代替として、状態図を介して相互に関連する一連の状態またはイベントとして表され得るということを理解するであろう。さらに、そのような方法(例えば、コンピュータ実装方法)をコンピュータに輸送および転送するのを容易にするために、以下および本明細書全体を通じて開示された方法(例えば、コンピュータ実装方法)を製品に格納できるということが、さらに理解されるべきである。製品という用語は、本明細書において使用されるとき、任意のコンピュータ可読デバイスまたはコンピュータ可読ストレージ媒体からアクセスできるコンピュータ・プログラムを包含するよう意図されている。
【0137】
開示される対象のさまざまな態様の背景を提供するために、
図10および以下の説明は、開示される対象のさまざまな態様が実装され得る適切な環境の概要を示すよう意図されている。
図10は、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態を容易にすることができる例示的非限定的動作環境のブロック図を示している。例えば、動作環境1000は、例示的な
図8の非限定的方法800または
図9の非限定的方法900あるいはその両方を実施するために使用することができ、方法800および方法900は両方とも、本明細書に記載された本開示のさまざまな実施形態の実施を容易にする。本明細書に記載された他の実施形態で採用されている類似する要素の説明の繰返しは、簡潔にするために省略されている。
【0138】
図10を参照すると、本開示のさまざまな態様を実装するための適切な動作環境1000は、コンピュータ1012を含むこともできる。コンピュータ1012は、処理ユニット1014、システム・メモリ1016、およびシステム・バス1018を含むこともできる。システム・バス1018は、システム・メモリ1016を含むが、これに限定されないシステム・コンポーネントを、処理ユニット1014に結合する。処理ユニット1014は、さまざまな使用可能なプロセッサのいずれかであることができる。デュアル・マイクロプロセッサおよびその他のマルチプロセッサ・アーキテクチャが、処理ユニット1014として採用されてもよい。システム・バス1018は、ISA(Industrial Standard Architecture)、MCA(Micro-Channel Architecture)、EISA(Extended ISA)、IDE(Intelligent Drive Electronics)、VESAローカル・バス(VLB:VESA Local Bus)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、カードバス、ユニバーサル・シリアル・バス(USB:Universal Serial Bus)、AGP(Advanced Graphics Port)、FireWire(IEEE 1394)、および小型コンピュータ・システム・インターフェイス(SCSI:Small Computer Systems Interface)を含むが、これらに限定されない、任意のさまざまな使用可能なバス・アーキテクチャを使用する、メモリ・バスもしくはメモリ・コントローラ、ペリフェラル・バスもしくは外部バス、またはローカル・バス、あるいはその組合せを含む、いくつかの種類のバス構造のいずれかであることができる。
【0139】
システム・メモリ1016は、揮発性メモリ1020および不揮発性メモリ1022を含むこともできる。起動中などにコンピュータ1012内の要素間で情報を転送するための基本ルーチンを含んでいる基本入出力システム(BIOS:basic input/output system)が、不揮発性メモリ1022に格納される。コンピュータ1012は、取外し可能/取外し不可能な揮発性/不揮発性のコンピュータ・ストレージ媒体を含むこともできる。例えば
図10は、ディスク・ストレージ1024を示している。ディスク・ストレージ1024は、磁気ディスク・ドライブ、フロッピー(R)・ディスク・ドライブ、テープ・ドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS-100ドライブ、フラッシュ・メモリ・カード、またはメモリ・スティックなどの、ただしこれらに限定されない、デバイスを含むこともできる。ディスク・ストレージ1024は、ストレージ媒体を、別々に、または他のストレージ媒体と組み合わせて、含むこともできる。システム・バス1018へのディスク・ストレージ1024の接続を容易にするために、インターフェイス1026などの、取外し可能または取外し不可能なインターフェイスが通常は使用される。
図10は、ユーザと、適切な動作環境1000において説明された基本的なコンピュータ・リソースとの間の仲介として機能するソフトウェアも示している。そのようなソフトウェアは、例えば、オペレーティング・システム1028を含むこともできる。ディスク・ストレージ1024に格納できるオペレーティング・システム1028は、コンピュータ1012のリソースを制御し、割り当てるように動作する。
【0140】
システムのアプリケーション1030は、例えばシステム・メモリ1016またはディスク・ストレージ1024のいずれかに格納されたプログラム・モジュール1032およびプログラム・データ1034を介して、オペレーティング・システム1028によるリソースの管理を利用する。さまざまなオペレーティング・システムまたはオペレーティング・システムの組合せを使用して本開示が実装され得るということが、理解されるべきである。ユーザは、1つまたは複数の入力デバイス1036を介して、コマンドまたは情報をコンピュータ1012に入力する。入力デバイス1036は、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチ・パッドなどのポインティング・デバイス、キーボード、マイクロホン、ジョイスティック、ゲーム・パッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナ、TVチューナー・カード、デジタル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、およびWebカメラなどを含むが、これらに限定されない。これらおよびその他の入力デバイスは、1つまたは複数のインターフェイス・ポート1038を介してシステム・バス1018を通り、処理ユニット1014に接続する。1つまたは複数のインターフェイス・ポート1038は、例えば、シリアル・ポート、パラレル・ポート、ゲーム・ポート、およびユニバーサル・シリアル・バス(USB)を含む。1つまたは複数の出力デバイス1040は、1つまたは複数の入力デバイス1036と同じ種類のポートの一部を使用する。このようにして、例えば、USBポートを使用して、入力をコンピュータ1012に提供し、コンピュータ1012から出力デバイス1040に情報を出力できる。出力アダプタ1042は、特殊なアダプタを必要とする出力デバイス1040の中でも特に、モニタ、スピーカ、およびプリンタのような何らかの出力デバイス1040が存在することを示すために提供される。出力アダプタ1042の例としては、出力デバイス1040とシステム・バス1018との間の接続の手段を提供するビデオ・カードおよびサウンド・カードが挙げられるが、これらに限定されない。1つまたは複数のリモート・コンピュータ1044などの、その他のデバイスまたはデバイスのシステムあるいはその両方が、入力機能および出力機能の両方を提供するということに、注意するべきである。
【0141】
コンピュータ1012は、1つまたは複数のリモート・コンピュータ1044などの1つまたは複数のリモート・コンピュータへの論理接続を使用して、ネットワーク化された環境内で動作できる。1つまたは複数のリモート・コンピュータ1044は、コンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサ・ベースの機器、および、ピア・デバイスまたはその他の一般的なネットワーク・ノードなどであることができ、通常は、コンピュータ1012に関連して説明された要素の多くまたはすべてを含むこともできる。簡潔にするために、メモリ・ストレージ・デバイス1046のみが、1つまたは複数のリモート・コンピュータ1044と共に示されている。1つまたは複数のリモート・コンピュータ1044は、ネットワーク・インターフェイス1048を介してコンピュータ1012に論理的に接続されてから、通信接続1050を介して物理的に接続される。ネットワーク・インターフェイス1048は、ローカルエリア・ネットワーク(LAN:local-area networks)、広域ネットワーク(WAN:wide-area networks)、セルラー・ネットワークなどの、有線通信ネットワークまたは無線通信ネットワークあるいはその両方を包含する。LAN技術は、光ファイバ分散データ・インターフェイス(FDDI:Fiber Distributed Data Interface)、銅線分散データ・インターフェイス(CDDI:Copper Distributed Data Interface)、イーサネット(R)、およびトークン・リングなどを含む。WAN技術は、ポイントツーポイント・リンク、総合デジタル通信網(ISDN:Integrated Services Digital Networks)およびその変形などの回路交換網、パケット交換網、およびデジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Lines)を含むが、これらに限定されない。1つまたは複数の通信接続1050は、ネットワーク・インターフェイス1048をシステム・バス1018に接続するために採用されたハードウェア/ソフトウェアのことを指す。通信接続1050は、説明を明確にするために、コンピュータ1012内に示されているが、コンピュータ1012の外部に存在することもできる。ネットワーク・インターフェイス1048に接続するためのハードウェア/ソフトウェアは、単に例示の目的で、通常の電話の等級のモデム、ケーブル・モデム、およびDSLモデムを含むモデム、ISDNアダプタ、およびイーサネット(R)・カードなどの、内部および外部の技術を含むこともできる。
【0142】
本発明は、任意の可能な統合の技術的詳細レベルで、システム、方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組合せであってよい。コンピュータ・プログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を含んでいる1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体を含むことができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持および格納できる有形のデバイスであることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光ストレージ・デバイス、電磁ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイス、またはこれらの任意の適切な組合せであることができるが、これらに限定されない。コンピュータ可読ストレージ媒体のさらに具体的な例の非網羅的リストは、ポータブル・フロッピー(R)・ディスク、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、読取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM:erasable programmable read-only memoryまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM:static random access memory)、ポータブル・コンパクト・ディスク読取り専用メモリ(CD-ROM:compact disc read-only memory)、デジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disk)、メモリ・スティック、フロッピー(R)・ディスク、パンチカードまたは命令が記録されている溝の中の隆起構造などの機械的にエンコードされるデバイス、およびこれらの任意の適切な組合せを含むこともできる。本明細書において使用されるとき、コンピュータ可読ストレージ媒体は、それ自体が、電波またはその他の自由に伝搬する電磁波、導波管またはその他の送信媒体を介して伝搬する電磁波(例えば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス)、あるいはワイヤを介して送信される電気信号などの一過性の信号であると解釈されるべきではない。本明細書に記載されたコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読ストレージ媒体から各コンピューティング・デバイス/処理デバイスへ、またはネットワーク(例えば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、広域ネットワーク、または無線ネットワーク、あるいはその組合せ)を介して外部コンピュータまたは外部ストレージ・デバイスへダウンロードされ得る。このネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバ、あるいはその組合せを備えることができる。各コンピューティング・デバイス/処理デバイス内のネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェイスは、コンピュータ可読プログラム命令をネットワークから受信し、それらのコンピュータ可読プログラム命令を各コンピューティング・デバイス/処理デバイス内のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納するために転送する。本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA:instruction-set-architecture)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路のための構成データ、あるいは、Smalltalk(R)、またはC++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで記述されたソース・コードまたはオブジェクト・コードのいずれかであることができる。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザのコンピュータ上で全体的に実行すること、ユーザのコンピュータ上でスタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして部分的に実行すること、ユーザのコンピュータ上およびリモート・コンピュータ上でそれぞれ部分的に実行すること、あるいはリモート・コンピュータまたはサーバ上で全体的に実行することができる。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、または接続は、(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに対して行われ得る。一部の実施形態では、本発明の態様を実行するために、例えばプログラマブル論理回路、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:field-programmable gate arrays)、またはプログラマブル・ロジック・アレイ(PLA:programmable logic arrays)を含む電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによって、電子回路をカスタマイズするためのコンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
【0143】
本発明の態様は、本明細書において、本発明の実施形態に従って、方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図またはブロック図あるいはその両方を参照して説明される。フローチャート図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、ならびにフローチャート図またはブロック図あるいはその両方内のブロックの組合せが、コンピュータ可読プログラム命令によって実装され得るということが理解されるであろう。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施する手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを作り出すものであることができる。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が格納されたコンピュータ可読ストレージ媒体がフローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作の態様を実施する命令を含んでいる製品を備えるように、コンピュータ可読ストレージ媒体に格納され、コンピュータ、プログラム可能なデータ処理装置、または他のデバイス、あるいはその組合せに特定の方式で機能するように指示できるものであることもできる。コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ上、その他のプログラム可能な装置上、またはその他のデバイス上で実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施するように、コンピュータ、その他のプログラム可能なデータ処理装置、またはその他のデバイスに読み込むこともでき、それによって、一連の操作可能な動作を、コンピュータ上、その他のプログラム可能な装置上、またはコンピュータ実装プロセスを生成するその他のデバイス上で実行させる。
【0144】
図内のフローチャートおよびブロック図は、本発明のさまざまな実施形態に従って、システム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。これに関連して、フローチャートまたはブロック図内の各ブロックは、規定された1つまたは複数の論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能な命令を含んでいる、命令のモジュール、セグメント、または部分を表すことができる。一部の代替の実装では、ブロックに示された機能は、図に示された順序とは異なる順序で発生することができる。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には、含まれている機能に応じて、実質的に同時に実行され得るか、または場合によっては逆の順序で実行され得る。ブロック図またはフローチャート図あるいはその両方の各ブロック、ならびにブロック図またはフローチャート図あるいはその両方内のブロックの組合せは、規定された機能または動作を実行するか、または専用ハードウェアとコンピュータ命令の組合せを実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得るということにも注意することになる。
【0145】
上記では、1つのコンピュータまたは複数のコンピュータあるいはその両方で実行されるコンピュータ・プログラム製品のコンピュータ実行可能命令との一般的な関連において、対象が説明されたが、当業者は、本開示がその他のプログラム・モジュールと組み合わせられ得るか、またはその他のプログラム・モジュールと組み合わせて実装され得るということを認識するであろう。通常、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するか、あるいはその両方を行うルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。さらに、当業者は、本発明のコンピュータ実装方法が、シングルプロセッサ・コンピュータ・システムまたはマルチプロセッサ・コンピュータ・システム、ミニコンピューティング・デバイス、メインフレーム・コンピュータ、さらに、コンピュータ、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス(例えば、PDA、電話)、およびマイクロプロセッサベースまたはプログラム可能な家庭用電化製品または産業用電子機器などを含む、その他のコンピュータ・システム構成を使用して実践され得るということを理解するであろう。示された態様は、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理デバイスによってタスクが実行される、分散コンピューティング環境内で実践されてもよい。ただし、本開示の態様の全部ではないとしても一部は、スタンドアロン・コンピュータ上で実践され得る。分散コンピューティング環境において、プログラム・モジュールは、ローカルおよびリモートの両方のメモリ・ストレージ・デバイスに配置され得る。
【0146】
本出願において使用されるとき、「コンポーネント」、「システム」、「プラットフォーム」、および「インターフェイス」などの用語は、1つまたは複数の特定の機能を含むコンピュータ関連の実体または操作可能なマシンに関連する実体を指すことができるか、またはそれらの実体を含むことができるか、あるいはその両方が可能である。本明細書で開示された実体は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかであることができる。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、またはコンピュータ、あるいはその組合せであることができるが、これらに限定されない。例として、サーバ上で実行されるアプリケーションおよびサーバの両方が、コンポーネントであることができる。1つまたは複数のコンポーネントが、プロセス内または実行のスレッド内あるいはその両方に存在することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に局在するか、または2つ以上のコンピュータ間で分散されるか、あるいはその両方が可能である。別の例では、各コンポーネントは、さまざまなデータ構造が格納されているさまざまなコンピュータ可読媒体から実行できる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータ・パケット(例えば、ローカル・システム内または分散システム内の別のコンポーネントとやりとりするか、またはインターネットなどのネットワークを経由して、信号を介して他のシステムとやりとりするか、あるいはその両方によってやりとりする、1つのコンポーネントからのデータ)を含んでいる信号などに従って、ローカルまたはリモートあるいはその両方のプロセスを介して通信できる。別の例として、コンポーネントは、電気または電子回路によって操作される機械的部品によって提供される特定の機能を有する装置であることができ、これはプロセッサによって実行されるソフトウェア・アプリケーションまたはファームウェア・アプリケーションによって操作される。そのような場合、プロセッサは、装置の内部または外部に存在することができ、ソフトウェア・アプリケーションまたはファームウェア・アプリケーションの少なくとも一部を実行できる。さらに別の例として、コンポーネントは、機械的部品を含まない電子コンポーネントを介して特定の機能を提供する装置であることができ、それらの電子コンポーネントは、電子コンポーネントの機能の少なくとも一部を与えるソフトウェアまたはファームウェアを実行するためのプロセッサまたはその他の手段を含むことができる。1つの態様では、コンポーネントは、例えばクラウド・コンピューティング・システム内で、仮想マシンを介して電子コンポーネントをエミュレートすることができる。
【0147】
加えて、「または(or)」という用語は、排他的「論理和(or)」ではなく、包含的「論理和(or)」を意味するよう意図されている。すなわち、特に指定されない限り、または文脈から明らかでない限り、「XがAまたはBを採用する」は、自然な包含的順列のいずれかを意味するよう意図されている。すなわち、XがAを採用するか、XがBを採用するか、またはXがAおよびBの両方を採用する場合、「XがAまたはBを採用する」が、前述の事例のいずれかにおいて満たされる。さらに、本明細書および添付の図面において使用されるような冠詞「a」および「an」は、単数形を対象にすることが特に指定されない限り、または文脈から明らかでない限り、「1つまたは複数」を意味すると一般に解釈されるべきである。本明細書において使用されるとき、「例」または「例示的」あるいはその両方の用語は、一例、一事例、または一実例となることを意味するために使用される。誤解を避けるために、本明細書で開示された対象は、そのような例によって制限されない。加えて、一「例」または一「例示的」あるいはその両方として本明細書に記載された任意の態様または設計は、他の態様または設計よりも好ましいか、または有利であると必ずしも解釈されず、当業者に知られている同等の例示的な構造および技術を除外するよう意図されていない。
【0148】
本明細書において使用されるとき、「プロセッサ」という用語は、シングルコア・プロセッサと、ソフトウェアのマルチスレッド実行機能を備えるシングルプロセッサと、マルチコア・プロセッサと、ソフトウェアのマルチスレッド実行機能を備えるマルチコア・プロセッサと、ハードウェアのマルチスレッド技術を備えるマルチコア・プロセッサと、並列プラットフォームと、分散共有メモリを備える並列プラットフォームとを含むが、これらに限定されない、実質的に任意の計算処理ユニットまたはデバイスを指すことができる。さらに、プロセッサは、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:field programmable gate array)、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC:programmable logic controller)、複合プログラム可能論理デバイス(CPLD:complex programmable logic device)、個別のゲートまたはトランジスタ論理、個別のハードウェア・コンポーネント、あるいは本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを指すことができる。さらに、プロセッサは、空間利用を最適化し、ユーザ機器の性能を向上するために、分子および量子ドット・ベースのトランジスタ、スイッチ、およびゲートなどの、ただしこれらに限定されない、ナノスケール・アーキテクチャを利用することができる。プロセッサは、計算処理ユニットの組合せとして実装されてもよい。本開示では、コンポーネントの動作および機能に関連する「ストア」、「ストレージ」、「データ・ストア」、「データ・ストレージ」、「データベース」、および実質的に任意のその他の情報格納コンポーネントなどの用語は、「メモリ・コンポーネント」、「メモリ」内に具現化された実体、またはメモリを備えているコンポーネントを指すために使用される。本明細書に記載されたメモリまたはメモリ・コンポーネントあるいはその両方が、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであることができ、あるいは揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含むことができるということが、理解されるべきである。不揮発性メモリの例としては、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、または不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(RAM)(例えば、強誘電体RAM(FeRAM))が挙げられ得るが、これらに限定されない。揮発性メモリは、例えば外部キャッシュ・メモリとして機能できる、RAMを含むことができる。例えばRAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、ダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)、ダイレクト・ラムバス・ダイナミックRAM(DRDRAM)、およびラムバス・ダイナミックRAM(RDRAM:Rambus dynamic RAM)などの、ただしこれらに限定されない、多くの形態で利用可能である。さらに、本明細書において開示されたシステムまたはコンピュータ実装方法のメモリ・コンポーネントは、これらおよび任意のその他の適切な種類のメモリを含むが、これらに限定されない、メモリを含むよう意図されている。
【0149】
前述した内容は、システムおよびコンピュータ実装方法の単なる例を含んでいる。当然ながら、本開示を説明する目的で、コンポーネントまたはコンピュータ実装方法の考えられるすべての組合せについて説明することは不可能であるが、当業者は、本開示の多くのその他の組合せおよび並べ替えが可能であるということを認識できる。さらに、「含む」、「有する」、および「所有する」などの用語が、発明を実施するための形態、特許請求の範囲、付録、および図面において使用される範囲では、そのような用語は、「備えている」が特許請求における暫定的な用語として使用されるときに解釈されるような、用語「備えている」と同様の方法で、包含的であるよう意図されている。
【0150】
さまざまな実施形態の説明は、例示の目的で提示されているが、網羅的であることは意図されておらず、または開示された実施形態に制限されない。説明された実施形態の範囲から逸脱することなく多くの変更および変形が、当業者にとって明らかであろう。本明細書で使用された用語は、実施形態の原理、実際の適用、または市場で見られる技術を超える技術的改良を最も適切に説明するため、または当業者が本明細書で開示された実施形態を理解できるようにするために選択されている。