(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】パネル取付システム
(51)【国際特許分類】
G10K 11/16 20060101AFI20240809BHJP
E04B 9/00 20060101ALI20240809BHJP
E04B 1/82 20060101ALI20240809BHJP
F16B 1/00 20060101ALI20240809BHJP
F16B 5/10 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
G10K11/16 120
E04B9/00 A
E04B1/82 J
E04B1/82 V
E04B1/82 W
F16B1/00 A
F16B5/10 M
(21)【出願番号】P 2021535306
(86)(22)【出願日】2019-12-10
(86)【国際出願番号】 AU2019051350
(87)【国際公開番号】W WO2020124131
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2022-12-09
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(32)【優先日】2019-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】521266527
【氏名又は名称】シーエスアール ビルディング プロダクツ リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル カバシンニ
【審査官】堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1443558(KR,B1)
【文献】欧州特許出願公開第03073021(EP,A1)
【文献】特開平07-158199(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0127975(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0167297(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 11/16-11/172
E04B 9/00
E04B 1/82
F16B 1/00
F16B 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルを取り付けるためのシステムであって、
細長い部材であって、該細長い部材の基部は該細長い部材が構造体に
対して取り付けられることを可能にするように構成され、
前記基部の構成が、
前記基部の幅を連続的に横切る平坦壁であって、前記基部を前記構造体に直接的に取り付けるのが可能であるように構成された、平坦壁、又は、
壁であって、開口を有し、それにより、互いに他に向けて内向きに突出するリップが画定され、これらリップは、取付具を前記リップに位置させて保持するのが可能であるように構成されている、壁、
を備え、
前記細長い部材の
互いに対向する側壁は前記基部から延在し
て、前記側壁
が、外形において、前記細長い部材の拡大した頭部まで延在する首部を定める
ようにする、細長い部材と、
前記パネルであって、縁部に形成された凹部を有
し、前記凹部は前記細長い部材の外形に概ね対応するように構成され、それによって、内側の凹部
部分は前記細長い部材の
前記頭部を
ぴったりと又は密接に受け入れるように拡大され、外側の凹部
部分は前記細長い部材の
前記首部を受け入れるように構成され、前記外側の凹部
部分は
、前記パネルの縁部から開口し
て、前記細長い部材が前記パネルの
前記凹部
内に位置するときに
前記細長い部材が前記パネルを横切って前記パネルを前記細長い部材に対
し保持するようにする、
前記パネルと、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記細長い部材及び前記パネルの一方又は両方は、前記細長い部材が、前記凹部を通って横方向に摺動
できるように、及び/又は開口した
前記外側の凹部
部分を介して前記凹部に押し嵌めできるように
、構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記細長い部材は細長いチャネルの形態であり、該細長いチャネルの基部が前記構造体に対して取り付けられ
るように構成され、かつ、前記細長いチャネルの
互いに対向す
る複数の側壁が前記基部から延在して前記細長いチャネルを定めるように構成され、
前記細長いチャネルの
各側壁は、前記首部と前記頭部との接合部にお
いて、外向きに突出する段部の形態を有し、前記パネルの
前記凹部の側
部は
前記内側の凹部
部分と
前記外側の凹部
部分との接合部にお
いて、対応する内向きに突出する段部の形態を定めるように構成され、それによって、前記細長いチャネルが前記凹部
内に位置するとき、対応する
前記外向きに突出する段部の形態と前記内向きに突出する段部の形態
とが互いに向かい合い、それによって、前記細長いチャネルへの前記パネルの保持を可能にする、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記細長いチャネルは、前記基部が前記細長いチャネルの
前記側壁
同士の間に延在し
て前記細長いチャネルの
前記側壁に接合するように構成され、
これら側壁は遠位端縁部まで延在し
て、
前記側壁が前記細長いチャネルへの開口部を定めるために
互いに離間するようにし、各側壁の遠位端縁部は
前記側壁の長さにわたって延びる内向きに突出する
側壁リップを備え、
これら側壁リップはスナップ嵌め又はスライド嵌
めによって、前記細長いチャネルに対して開口部において細長
いストリップ状のカバーを保持するように構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記取付具の一部
分は、前記
開口内に位置決めされ
て前記リップによ
りその内部に保持されるように構成され、
前記取付具の別の部分は、前記
開口の外側に位置決めされ
て使用中に前記基部から突出
可能になっている、請求項
1に記載のシステム。
【請求項6】
前記基部の
前記開口における下壁
が、前記
開口とは反対側で皿状に形成され
ており、
前記皿状の側は、前記基部の
前記下壁の長さにわたって延在し
てLEDストリップライトがその中に配置され得るようにする、請求項
5に記載のシステム。
【請求項7】
各側壁は、それぞれの側壁の中間位置から内
向きに突出する細長いフランジをさらに含み、各フランジは
前記細長いチャネ
ルの長さ
にわたって延在し、
これらフランジは略互いに
他に向かって突出し、各フランジは
、該フランジの遠位端縁部から鋭角に延び
て前記基部から離れる
フランジリップを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記パネルは、その縁部に沿って間隔をあけて配置された
複数の個別の凹部を備え、各凹部はその中にそれぞれの細長い部材を配置する
ためのものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記パネルの
前記外側の凹部
部分の
互いに対向する内向きの面は、前記パネルの縁部において外向きにテーパ形成され
て、これらの内向きの面が前記細長い部材の
前記側壁の対応する外面と係合することができ、それによって、開放した
前記外側の凹部
部分を介して
前記パネルの
それぞれの凹部
内に
前記細長い部材が押し嵌めされるときに、前記細長い部材を案内する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
細長いカバーをさらに備え、前記細長いカバーは、前記細長い部材がチャネルの形態をとる場合、該チャネルへの開口部に保持されるように構成さ
れ、前記細長いカバーは、
細長いストリップを備え、前記ストリップは、細長くかつ互いに離間しつつ平行な一対のフランジを有
し、前記一対のフランジは、前記ストリップの面から突出するとともに前記ストリップの面に沿って延びており、そのような各フランジの遠位端縁部がスナップ嵌め又はスライド嵌
めによって、各側壁の対応する遠位端縁部に定められたそれぞれの形成物と相互作用するように構成され、その結果、前記細長いカバーが
、前記チャネルへの開口部
に保持され、それによって
前記チャネルへの開口部を覆う
ことが可能になっている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
少なくとも1つの端部キャップをさらに備え、
各端部キャップは前記細長い部材のそれぞれの端部における固定位置のために構成され
て、前記細長い部材が中空
の場合、個々の端部キャップ
がプレートから突出するボスを含
むようにし、該ボスは
中空の前記
細長い部材の内部形状に概ね対応する外形を有し、前記端部キャップが前記細長い部材のそれぞれの端部に押し嵌めされ得る
ようにした、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記細長い部材が中空
の場合、
各端部キャップはプレートの
両側から
それぞれ突出するボスを有するコネクタの形態を有し、各ボスは中空
の前記細長い部材の内部形状に概して対応する外形を有し、それによって、各ボスはそれぞれの中空
の前記細長い部材の端部に押し込み嵌めされて、前記コネクタ
が中空
の前記細長い部材
同士間に延在し
て中空
の前記細長い部材を端
同士で互いに接続
できるようにする、請求項
10又は
11に記載のシステム。
【請求項13】
請求項1に記載のシステムと共に使用するための細長い部材であって、前記細長い部材は、細長いチャネルの形態で、該チャネルの基部が
前記構造体に対して取り付けられるように構成され
るように、かつ、
前記チャネルの
互いに対向
しつつ間隔を開けた側壁が
前記チャネルを規定するために
前記基部から延びるように
、構成され、前記チャネルは
その内部に光源を位置決めして収容し、前記チャネルは、該チャネルの
前記側壁
同士の間に配置された
前記チャネルに対する開口部において
、光透過性材料から形成された細長いカバーを保持する
、細長い部材。
【請求項14】
パネルであって、前記パネルを取り付けるためのシステムと共に使用するためのパネルにおいて、前記システムは、細長い部材を含み、前記細長い部材の基部は前記細長い部材が構造体に対して取り付けられることを可能にするように構成され、前記細長い部材の互いに対向する側壁は前記基部から延在して、前記側壁が、外形において、前記細長い部材の拡大した頭部まで延在する首部を定めるようにし、前記パネルは、少なくとも1つの凹部を含
むとともに、請求項1に記載されるように構成される
、パネル。
【請求項15】
構造体に対してパネルを取り付けるための方法であって、
i.請求項1に記載された細長い部材
及びパネルを準備することと、
ii.前記細長い部材の前記基部を
前記構造体に対して取り付ける
ことと、
iii.前記凹部を通って前記細長い部材を横方向に相対的に摺動させることによって、及び/又は
、開口した
前記外側の凹部
部分を介して前記細長い部材を前記凹部内に押し嵌めすることによ
って、前記細長い部材を前記パネルの前記凹部内に配置することにより、前記細長い部材に対して前記パネルを取り付けることと、
を備える方法。
【請求項16】
前記パネルがその縁部に沿って
互いに離間された複数の個別の凹部を含み、
前記パネルの前記複数の個別の凹部に対応する複数の細長い部材が、
互いに離間された態様で
前記構造体に対し取り付けられ、
複数のパネルが、
互いに間隔を置いて前記細長い部材に取り付けられる、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パネルを取付けるための(例えば、音響パネル、バッフル、フィン、ブレード及び繊維物などの音響解決手段を提供し得る、パネル/繊維物を取付けるための)システムに関する。以下、このような音響パネル、バッフル、フィンブレード及び繊維物は、まとめて「パネル」と称されるのであろう。パネルは天井取付具、サスペンション材又はインフィル材として取付けられてもよく、及び/又は異なる照明効果を提供するために任意に取付けられてもよい。パネルは、壁、間仕切り、境界、仕切り等を形成するように追加的に又は代替的に取付けられてもよい。
【背景技術】
【0002】
音響防音パネル(例えば、パネル、バッフル、フィン、ブレード、繊維物)は、音吸収、音減衰及び音響反射の低減に及ぶ種々の音響用途に採用される。このようなパネルは壁や天井を通して、そして部屋や広い空間の中での音の伝播を減らすために、空洞や天井のインフィル製品として採用することができる。このようなパネルはまた、部屋及び大きなスペース内に壁、間仕切り、境界、仕切りなどを形成することができる。音響パネルはオフィス、会議室、講演劇場及び教室を含む教育施設、劇場及び娯楽会場、レストラン、図書館、ライブ会場、スポーツ会場及びホール、住宅アパート、健康施設(例えば、病院)及び老人ケア施設、ならびに各種商業用途を含む、各種建物タイプ及び用途に使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在のところ、音響防音パネル用のユニバーサル取付システムはない。さらに、既存の取付けシステムは金属(例えば、アルミニウム及び鋼)である傾向があり、したがって、比較的重量があり、及び/又は、設置するための労働集約的である。さらに、音響パネルの設置は特注される傾向があり、利用可能なモジュール式設置システムは非常に少ない。
【0004】
いずれかの先行技術が本明細書で言及される場合、そのような言及は、先行技術がオーストラリア又は任意の他の国において、当該技術分野における共通の一般的知識の一部を形成するという承認を構成しないことを理解されたい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書において、第1の態様において、パネルを構造物(例えば、天井、天井空間、吊り天井、壁、枠、仕切り、間仕切り、境界部、取付け具、家具など)に関して取付けるためのシステムを開示する。パネルは音響パネル、バッフル、フィン、ブレード又は繊維物の形態をとることができるが、そのように限定されない。
【0006】
第1の態様のシステムは、細長い部材を備える。細長い部材の基部は、構造体に対して取付けられることを可能にするように構成される。細長い部材の対向する側壁は細長い部材が外形(すなわち、部材端部から)を見られたときに、側壁が細長い部材の拡大した頭部まで延在する首部を定めるように構成されるように、基部から延在する。
【0007】
細長い部材は典型的にはチャネルの形態をとる(例えば、金属、複合材料、又はプラスチックなどから、細長い押出し製品として形成され得るように)。しかしながら、変形例では細長い部材が(例えば、ロッド状又はバー状の形態を有するために)中実の形態を有してもよく、又は閉じた中空部分であってもよいが、いずれの場合も、部材は依然として首部及び拡大した頭部を有する。これらの後者の場合、側壁及び基部は、中実形状又は中空部分のそれぞれの側面/表面を定めることができる。
【0008】
第1の態様のシステムはパネルも備える。上述のように、典型的には、パネルが音響パネル、バッフル又はフィンの形態をとる。パネルはその縁部に形成された少なくとも1つの凹部を有する(例えば、パネルが吊り下げられるときに使用中の上縁部に、又はパネルが仕切り、障壁などとして使用されるときに使用中の上端に配置される)。少なくとも1つの凹部は、細長い部材の外形に概ね対応するように構成される。したがって、凹部には、細長い部材の頭部を(例えば、ぴったりと又は密接に)受け入れるように拡大された内側の凹部を設けることができる。凹部はまた、細長い部材の首部を(例えば、ぴったりと又は密接に)受け入れるように構成された外側の凹部を備えることができる。外側の凹部はパネル縁部から開口する(例えば、細長い部材を構造体に対して取付けることを可能にする)。使用時に、細長い部材がパネル凹部内に配置されると、細長い部材に対してパネルを保持することができる。
【0009】
例えば、細長い部材及びパネルの一方又は両方は、細長い部材を凹部を通して横方向に摺動させて、パネルを細長い部材に保持することができるように構成することができる。これに加えて、又はこれに代えて、細長い部材及びパネルの一方又は両方を、開口した外側の凹部を介して細長い部材を凹部内に押し嵌めして、パネルを細長い部材に対して保持することができるように構成することができる。
【0010】
パネルは略直交配置で各細長い部材に取付けられるように構成することができる(例えば、各パネルは、各細長い部材の縦軸に対して直角に延びる)。あるいはパネルが各細長い部材にある角度で取付けるように構成することができる(例えば、各パネルは各細長い部材の縦軸に対して~90°以外の角度で延びる)。さらに、各細長い部材は直線である必要はなく、例えば湾曲していてもよい。
【0011】
第1の態様のシステムは、「ユニバーサル」パネルの取付けのために提供することができる。この点に関し、システムはパネル幅のある範囲(例えば、4mmから150mmのパネル厚さの範囲)に適応することができる。また、システムは一定範囲のパネル長さに対応することができる(例えば、長いパネルを支持するために、複数の離間された細長い部材を構造に対して取付けることができる)。細長い部材は、構造体に直接固定されていてもよく、又は構造体から吊り下げられていても、又は離間されていてもよい。したがって、システムは、迅速かつ容易な設置を可能にすることができる。システムは工場でプレハブ加工されていてもよく、例えば設置説明書と共にキットとして提供されてもよい。キットは、パネルなしで供給されてもよい。例えば、予め形成されたパネルは、取付けシステムの他の構成要素に別々に供給されてもよい。
【0012】
第1の態様のシステムは、以下に概説するように、部材の端部キャップ及びコネクタを使用することを含めて、細長い部材及びパネルをそれぞれ、特定の用途に適合するように現場で容易に適合させることができるという点で、モジュール式とすることができる。いくつかの形態では、以下に概説するように、第1の態様のシステムは照明を統合することができる。いくつかの形態では、以下に概説するように、細長い部材はまた、フィンの形態でパネル内において、そこを直接支持してもよい。
【0013】
細長い部材が細長いチャネルの形態をとる場合、チャネルの基部は構造に対して取付けられるように構成されてもよい(例えば、構造に直接取付けられるか、又は構造から吊り下げられるか、又は離間されるように)。チャネルの対向する離間した側壁は、チャネルを定めるために基部から延びることができる。
【0014】
典型的に、チャネルは基部がチャネルの側壁の間に延在し、チャネルの側壁に接合するように構成される。次いで、各側壁は複数の側壁が離間してチャネルへの開口を定めるように、遠位端縁部まで延在してもよい。しかしながら、チャネルの変形例において、基部は細長い離間した複数の基部壁によって定めてもよく、それによって、複数の基部壁の間の開口部は基部の長さに沿って定めてもよい。この変化例において、複数のチャネルの側壁がそれらの遠位端縁部で離間される代わりに、接続されてもよい(例えば、連続壁として)。
【0015】
一実施形態において、細長いチャネルが外形を(すなわち、その端部から)見られたとき、各チャネルの側壁は首部と頭部との接合部に外向きに突出する段部の形態を定めるように構成されてもよい。例えば、側壁の首部は、基部から段部までほぼ直角に延びることができる。次に、段部は側壁の首部から(例えば、横方向に)突出する段部を含むことができる。次いで、各側壁の頭部はそのそれぞれの段部から延びることができる(例えば、それは、そのそれぞれの段部と鋭角を形成するように延びることができる)。各側壁の頭部は、側壁の遠位端縁部まで延在してもよい。代替的に、各側壁の頭部は側壁がそれらの遠位端縁部に間隔を置いて配置される代わりに、接続される(例えば、連続壁として)ように延在してもよい。
【0016】
一実施形態において、パネル凹部の側面はまた、対応する内側に突出する段部の形態を定めるように構成されてもよい。対応する段部は、内側の凹部部分と外側の凹部部分との接合部に定めてもよい。したがって、チャネルがパネル凹部内に配置されると、対応するチャネル及びパネルの段部は互いに対面し(例えば、当接し)、それによって、パネルをチャネルに保持することができる。
【0017】
一実施形態において、各側壁遠位端縁部は、側壁の長さにわたって(例えば、側壁の全長にわたって、又は側壁の別個の長さに沿って)延びる内向きに突出するリップを備えることができる。例えば、リップは、互いに向かって突出してもよい。リップは細長い(例えば、ストリップ状の)カバーを、スナップ嵌め又はスライド嵌めなどによって、チャネルへの開口部に保持するように構成されてもよい。
【0018】
細長いカバーが細長いストリップの形態である場合、細長いカバーはその面から突出し、その面に沿って延びる、一対の細長い、間隔を置いて配置された平行なフランジを備えることができる。このような各フランジの遠位端縁部は各側壁の対応する遠位端縁部に定められそれぞれの形態部と(例えば、スナップ嵌め又はスライド嵌めによって)相互作用するように構成されてもよい。このようにして、細長いカバーは、チャネルへの開口部で容易に保持され、それによって、チャネルへの開口部を覆うことができる。細長いカバーはチャネルと同じ材料(例えば、アルミニウムなどの金属)で形成されてもよく、したがって、不透明であってもよい。細長いカバーは代わりに、チャネルとは異なる材料(例えば、PVC、ポリカーボネートなどの光透過性及び/又はポリマー材料)で形成されてもよい。光透過性材料(例えば、重合体などの半透明又は透明材料)で形成される場合、これは、チャネルが光源(例えば、LEDストリップ)を保持することを可能にし、それによって、使用中に光を放出することができる(例えば、放出された光は、カバーを通過し、チャネルに取付けられたパネル(単数又は複数)又は繊維物上に落下し、及び/又はそこから反射することができる)。
【0019】
一実施形態において、基部の外側(すなわち、典型的には構造に面する側)は内側に形成された細長い凹部を含むことができる。この凹部は基部から開放することができ、これにより、適切な締結機構を基部に接続することができる。基部の凹部への開口は基部の凹部の長さにわたって(例えば、基部の凹部の全長にわたって、又は基部の凹部の別個の部分(複数可)に関して)延在する、対向する内向きに突出するリップによってさらに定めてもよい。これらのリップは、適切な締結機構を固定するために使用することができる。
【0020】
この点に関して、一実施形態において、第1の態様のシステムは取付具をさらに備えることができる(すなわち、取付具は1つのそのような適切な締結機構を提供することができる)。取付具は構造体に取付けるように構成されてもよい(例えば、直接的に、又は構造体から吊り下げられる/離間されるように)。
【0021】
取付具の一部は基部の凹部内に位置し、リップによって基部の凹部内に保持されるように構成されてもよい。例えば、取付具は、細長くてもよく、細長い取付具の一端は構造体に対して固定するように構成される。この一端は、構造体に直接取付けることができる(例えば、構造体内に取付けることによって)。あるいは、この一端は(例えば、ワイヤ、ロッドなどを介して)構造体から吊り下げられるか、又は離間されるように構成されてもよい。更に、取付具のこの一端は使用中の基部の凹部の外側に位置する(すなわち、突出する)取付具のその部分に位置することができる(すなわち、取付具は、使用中の基部から離れて突出することができる)。
【0022】
取付具の他端には、内部に溝部(例えば、周囲に延在する溝部形態)を設けてもよい。溝は取付具の他端が基部の凹部内に位置することを可能にする-例えば、溝内に位置するリップによってその中に保持されるようにする-ことを可能にする。
【0023】
一実施形態では、基部の凹部の壁が壁の基部の凹部とは反対側に皿穴を設けることができる。皿穴の側面は基部の凹部壁の長さ(例えば、壁の全長又は別個の長さ)にわたって延在してもよい。皿穴の側面にはLEDストリップライトが配置されてもよい。皿穴の側面はそこに固定された1つ又は複数の締結具(例えば、基部を構造体に直接取付けるため)を有するように構成することもできる。各締結具は基部の凹部壁に形成されたそれぞれの開口を通過することができ、この開口は、締結具の頭部をその中に面一に取付けるために皿穴に埋め込むこともできる。このようにして、LEDストリップライトは依然として皿穴の側面に位置することができる(すなわち、LEDストリップは、各締結部の頭部を覆うことができる)。
【0024】
一実施形態によると、各側壁は、それぞれの側壁の中間位置から内方に突出する細長いフランジをさらに含んでもよい。このようなフランジの各々は主チャネル凹部の長さにわたって(例えば、主チャネル凹部の全長にわたって、又は別個のセクション(単数又は複数)にわたって)延在してもよい。フランジは一般に、互いに向かって突出することができる。一実施形態では、各フランジが段部の形態の段部の続きとして形成することができる。
【0025】
一実施形態において、各フランジは、フランジの遠位端縁部から鋭角に延び、基部から離れるリップを含むことができる。使用時には、フランジの遠位端縁部の間隔が音響フィンのようなパネルの細長い縁部がフランジの間に配置され、フランジによって保持されるようにすることができる。急激に延びるリップはチャネルへの挿入中に、パネル(例えば、フィン)の細長い縁部をフランジ先端縁部間でガイドするのに役立つ。
【0026】
一実施形態において、パネルは、細長い部材(例えば、チャネル)がパネル縁部の凹部に押し込み嵌めされ得るように、変形可能な材料で形成されてもよい。例えば、パネルは熱結合ポリマー(例えば、ポリエステル樹脂)繊維材料又は天然(例えば、羊毛)繊維材料から形成されてもよい。
【0027】
一実施形態において、パネルは、その縁部に沿って離間した複数の別個の凹部を含むことができる。各凹部はその中にそれぞれの細長い部材(例えば、チャネル)を配置することができる。
【0028】
一実施形態において、各パネル凹部が対向する内向き面を含むことができる。パネル外側の凹部の内向きの面はこれらの内向きの面が細長い部材(例えば、チャネル)側壁の対応する外面と係合(例えば、案内)することができるように、パネル縁部において外向きに先細りすることができ、これにより、開放された外側の凹部を介してそれぞれのパネル凹部に押し嵌めされるときに、細長い部材を案内することができる。
【0029】
一実施形態において、第1の態様のシステムが少なくとも1つの端部キャップ(すなわち、通常、細長い部材当たり2つの端部キャップ)をさらに備えることができる。各端部キャップは、細長い部材のそれぞれの端部に確実に配置されるように構成されてもよい。端部キャップは例えば、設置を美的に仕上げることができ、細長い部材端部の任意の鋭利な縁部を覆うことができる。端部キャップは、光透過性又は不透明であってもよいプラスチック材料から成形されてもよい。
【0030】
一形態において、細長い部材が中空である場合、各端部キャップはプレートから突出するボスを備えることができる。ボスは中空部材の内部形状に概ね対応する(例えば、密接に一致する)外形を有するように形成することができる。これにより、端部キャップを細長い部材のそれぞれの先端部に押し嵌めすることができる。
【0031】
別の形態において、細長い部材が中空である場合、各端部キャップはコネクタの形成をとることができる。コネクタは、プレートのそれぞれの反対側から突出するボスを有することができる。この場合も、各ボスは中空部材の内部輪郭に概ね対応する(例えば、密接に一致する)外部輪郭を有するように形成することができる。従って、各ボスはコネクタが中空部材間を延び、中空部材と端部とを接続できるように、それぞれの中空部材の端部に押し嵌めされてもよい。
【0032】
一実施形態において、各ボスがプレートの表面から突出する多数の細長いパネル保持インサートを含むことができる。各フランジと基部との間に位置するように、一対の第1のインサートを配置することができる。一対の第2のインサートは、各フランジとそれぞれの側壁遠位端縁部との間に位置するように配置することができる。使用時には、第1のインサート及び第2のインサートがフランジ、基部及び側壁と協働して端部キャップを細長い部材端部に保持することができる。
【0033】
また、本明細書に開示されているのは、上述の第1の態様のシステムと共に使用するための細長い部材である。細長い部材は、上述のように構成されてもよい。
【0034】
また、本明細書に開示されるのは、上述の第1の態様のシステムと共に使用するためのパネルである。細長いパネルは、細長いチャネルの形態で、チャネルの基部が構造体に対して取り付けられるように構成されてもよく、チャネルの対向する間隔を開けた側壁がチャネルを規定するために基部から延びるように形成されてもよい。チャネルは光源を位置決めし、収容する。チャネルは、このチャネルの側壁の間に配置されたチャネルに対する開口部において光透過性材料から形成された細長いカバーを保持する。
【0035】
また、本明細書に開示されているのは、上述の第1の態様のシステムと共に使用するための細長いカバーである。カバーは、上述のように構成することができる。
【0036】
また、本明細書に開示されるのは、上述の第1の態様のシステムと共に使用するための端部キャップである。端部キャップは、上述のように構成されてもよい。
【0037】
また、本明細書に開示されているのは、取付具が上述した第1の態様のシステムと共に使用される場合の取付具である。取付具は、上述のように構成されてもよい。
【0038】
また、本明細書に開示されているのは、上述の第1の態様のシステムと共に使用するためのキットである。キットは、チャネル、パネル、細長いカバー、又は端部キャップのうちの1つ以上を含み得るか、又は上記に記載される。キットは、任意選択で、上述のような1つ又は複数の取付具を含むことができる。あるいはキットがパネルなしで供給されてもよく、パネルは取付けシステムの他の構成要素に別々に供給されてもよい。
【0039】
また、本明細書には、構造体に関して上述したようなパネルを取付ける方法が開示されている。例えば、この方法は、上記のような1つ以上の細長い部材を使用して、1つ以上のこのようなパネルを設置するために使用され得る。この方法は天井、天井スペース、吊り天井、壁、枠、仕切り、仕切り、境界部、取付具、家具などに、又はこれらに関連して、このようなパネルを設置するために使用され得る。取付けられるパネルは音響パネル、バッフル、又はフィンの形態をとることができるが、やはりそのように限定されない。
【0040】
この方法は、細長い部材の基部を構造体に対して取付けることを含む。この方法はまた、パネル凹部内に細長い部材を配置することによってパネルを細長い部材に取付ける段部を含む。典型的には各細長い部材が構造体に対して予め設置され、次いで、パネルはそこに取付けられるが、各パネルは最初に、(又は各)細長い部材に固定され、次いで、各細長い部材は構造体に、又は構造体に対して設置されてもよい。
【0041】
本方法の一形態において、パネルが凹部を通って横方向に細長い部材を相対的に摺動させることによって細長い部材に取付けることができる(例えば、パネル及び細長い部材の一方又は両方を摺動させることができる)。本方法の別の形態では、パネルが開口した外側の凹部部分を介して凹部内に細長い部材を押し嵌めすることによって細長い部材に取付けることができる(例えば、パネル及び細長い部材の一方又は両方を他方に押し嵌めすることができる)。パネルは細長い部材にスライド又はプッシュフィットの両方が可能であるように構成されてもよい(例えば、変形可能であってもよい)。
【0042】
本方法の一実施形態では、パネルがその縁部に沿って離間した複数の別個の凹部を含むことができる。個別のパネル凹部の数に対応する多数の細長い部材が、構造体に対して離間された態様で取付けられてもよい。パネルは、対応する数の細長い部材に事前に設置されても、事後に設置されてもよい。
【0043】
本方法の一実施形態では、多数のパネルを、例えば、間隔を置いて細長い部材に取付けることができる。従って、所与の設置は、多数の離間部材及び多数の離間パネルを含むことができる。
【0044】
本方法の一形態では、各細長い部材が(例えば、1つ又は複数の締結具を介して)構造体に直接取付けることができる。締結具は各細長い部材を通して直接取付けることができ、又は締結具は構造体に事前に取付けることができる1つ又は複数の取付具(上述のように)を含むことができ、次いで、細長い部材をそれに取付けることができる。
【0045】
本方法の別の形態では、各細長い部材が構造体に間接的に(例えば、上述したような1つ以上の取付具を介して)取付けられてもよい。例えば、各細長い部材は構造体に対して吊り下げられていてもよいし、離間されていてもよい。
【0046】
一実施形態において、本方法が細長いカバーを1つ又は複数の細長い部材に保持する段部をさらに含むことができる。例えば、複数のパネルが細長い部材に取付けられる場合、隣接するパネルの間に位置するように、別個の細長いカバーが細長い部材に保持されてもよい。また、先端最パネルとそれぞれの隣接する部材先端との間に位置するように、個別の細長いカバーを細長い部材に保持することもできる。各個別の細長いカバーは、上述のように構成されてもよい。
【0047】
一実施形態において、この方法が少なくとも1つの端部キャップ(典型的には2つの端部キャップ)を各細長い部材のそれぞれの端部に固定する段部をさらに含むことができる。この場合も、端部キャップは、上述のように構成することができる。
【0048】
本方法の一実施形態において、端部キャップが上述のようなコネクタであってもよい(すなわち、コネクタは隣接する細長い部材を端と端とを接続するように、その間に配置されてもよい)。
【0049】
また、本明細書では、さらなる態様において、音響パネル、バッフル又はフィンなどのパネルを取付けるためのシステムも開示されている。さらなる態様のシステムは例えば、いわゆる「クラウド」パネル、バッフル、又はフィンを支持するように構成することができる。システムは例えば、パネルを構造体から吊り下げることを可能にすることができる。システムは例えば、多数のパネルを構造体から吊り下げることを可能にすることができる。
【0050】
さらなる態様のシステムは、第1の細長い部材を備える。第1の細長い部材の基部は構造体(例えば、天井、天井空間、吊り天井、屋根など)に対して取付けられることを可能にするように構成される。第1の細長い部材の対向する側壁は外形(すなわち、部材端から見た場合)で、側壁は第1の細長い部材の拡大した頭部まで延びる首部を定めることができるように、基部から延びることができる。したがって、さらなる態様のシステムでは、第1(又は各)細長い部材が第1の態様について上記で定義したとおりとすることができる。
【0051】
さらなる態様のシステムはまた、第1のパネルを備える。典型的には、第1のパネルが音響パネル、バッフル又はフィンの形態をとる。第1のパネルは、第1の細長い部材に隣接して配置されるように配置することができる。この点に関し、第1のパネルの縁部は第1の細長い部材の首部に隣接して位置することができ、第1のパネルの面は、第1の細長い部材の頭部に隣接して位置することができる。これにより、第1の細長い部材が構造体(例えば天井、天井空間、吊り天井、屋根等)に対して取付けられる場合、第1の細長い部材は第1のパネルのそれぞれの縁部でそれを支持することができる(すなわち、第1のパネルは構造体に対して同様に取付けることができる)。
【0052】
例えば、さらなる態様のシステムが1つの細長い部材のみを使用する場合、第1のパネルの反対側の縁部は対向する構造体(例えば、壁、ポストなど)によって支持されてもよい。従って、第1のパネルの一方の縁部は第1の細長い部材によって支持することができ、例えば、第1パネルの対向する縁部は、壁、ポスト等で支持することができる。
【0053】
一実施形態において、さらなる態様のシステムが第2のパネルをさらに備えることができる。典型的には、第2のパネルが音響パネル、バッフル又はフィンの形態をとる。第2のパネルは、第1のパネルが配置されることになる第1の細長い部材の反対側に隣接して配置されるように配置されてもよい。この点に関し、第2パネルの縁部は細長い部材の首部に隣接して位置することができ、第2のパネルの面は、細長い部材の頭部に隣接して位置することができる。したがって、1つの細長い部材は、第1及び第2のパネルのそれぞれの縁部をその両側で支持することができる。
【0054】
一実施形態において、さらなる態様のシステムが第2の細長い部材をさらに備えることができる。第2の細長い部材は第1の細長い部材に隣接して配置されてもよいが、典型的には使用時には第1の細長い部材から離間しているか、又は延在している。例えば、一変形例では、第2の細長い部材が第1の細長い部材と平行に離間して配置されてもよく、それによって、第1のパネルは第1の細長い部材と第2の細長い部材との間で延在し、その対向する縁部で支持され得る。別の変形例では、第2の細長い部材が第1の細長い部材に対してある角度で延在することができ、それによって、第1のパネルは第1の細長い部材と第2の細長い部材との間に延在し、その隣接する縁部で支持されることができる。
【0055】
一実施形態において、第2の細長い部材が第2の細長い部材の首部で第1のパネルの別の(例えば、反対側又は隣接する)縁部を支持するように配置されてもよく、第1のパネルの面は第2の細長い部材の頭部に隣接して位置する。したがって、第1のパネルは使用時に第1の細長い部材と第2の細長い部材との間にわたり、それらによって支持されることができる。
【0056】
例えば、第1のパネルが長方形又は正方形の形状であり、第1及び第2の細長い部材が間隔を置いて平行である場合、第1のパネルは、第1及び第2の細長い部材によってそれぞれ対向する縁部で支持され得る。別の例では、第1のパネルが長方形又は正方形の形状であり、第2の細長い部材が第1の細長い部材から直交して延在する場合、第1のパネルは第1及び第2の細長い部材によって隣接する(すなわち、角)縁部で支持され得る。
【0057】
さらなる変形例では、第2の細長い部材が第1の細長い部材に対して「非直交」角度で延びるように配置することもできる。この配置により、第1の細長い部材と第2の細長い部材との間に「鋭角」及び「鈍角」を規定することができる。第1の(例えば、三角コーナータイプの)パネルは鋭角コーナーに配置されて支持されるように構成されてもよく、第2(例えば、台形コーナータイプの)パネルは、鈍角コーナーに配置されて支持されるように構成されてもよい。
【0058】
一実施形態において、第2の細長い部材が第1の細長い部材の先端から延びるように配置されてもよい。さらに、第2の細長い部材は、第1の細長い部材の端部から直交又は非直交角度で延びることができる。さらに、第2の細長い部材は第1の細長い部材の先端部から、第2の細長い部材の先端部のいずれかから、又は第2の細長い部材の中間位置から延びることができる。そのような場合の各々において、第1のパネルは第1の細長い部材と第2の細長い部材との間にわたることができ、それによって、第1のパネルのそれぞれの縁部は、第1の細長い部材及び第2の細長い部材において支持される。また、第1のパネルとは反対側に第2パネルを配置してもよい。
【0059】
一実施形態において、さらなる態様のシステムが第3の、及び任意選択で第4の細長い部材をさらに含むことができる。例えば、第2の細長い部材は第1の細長い部材に対向し、第1の細長い部材から離間して配置されてもよく、第4の細長い部材は第3の細長い部材に対向し、第3の細長い部材から離間して配置されてもよい。システムが第1~第4の細長い部材を備える場合、これらは、4つの側(例えば、角、長方形、菱形、台形など)を有する第1のパネルを支持するように配置され、使用されてもよい。この点に関して、第1のパネルは第1、第2、第3、及び第4の細長い部材の間に位置し、それらのそれぞれの縁部で支持されるように構成されてもよい。
【0060】
例えば、第3及び第4の細長い部材は第1及び第2の細長い部材の間に延在し、それらを接合する(例えば、細長い部材の閉鎖本体を形成する)ことができる。この構成では第3の細長い部材のそれぞれの先端部が第1及び第2の細長い部材のそれぞれの先端部に位置することができ、第4の細長い部材のそれぞれの先端部は第1及び第2の細長い部材のそれぞれの対向する先端部に位置することができる。
【0061】
一実施形態において、さらなる態様のシステムが上記で概説したように、様々な構成で組み立てられ、配置されることができる、4つを超える細長い部材を備えることができる。例えば、結果として得られる構成は5つ以上の辺を有する正多角形(例えば、等しい長さの辺を有する閉じた本体)を含むことができる。あるいは、システムが不規則な多角形、すなわち、等しくない長さの側の形態で構成されてもよい。それに応じて、そこで支持される第1及びさらなるパネルを構成することができる。
【0062】
一実施形態において、第2のパネルが第1、第2、第3、及び、存在する場合には第4又はそれ以上の細長い部材によって、それぞれの内側端を取り囲み、その内側端で支持されるように構成されてもよい。例えば、第2のパネルの内側開口部は、第1、第2、第3、又はそれ以上の細長い部材の構成と同じ外形で構成されてもよい。
【0063】
一実施形態において、さらなる態様のシステムが1つ又は複数のクランプ要素をさらに備えることができる。各クランプ要素は、少なくとも1つのパネルをそれぞれの細長い部材にクランプするように配置することができる。例えば、各クランプ要素は、細長い部材の基部で細長い部材に接続されるように配置することができる。
【0064】
各クランプ要素は、調節可能であってもよく、細長い部材に配置されたそれぞれのパネルにクランプ力を加えるように配置することができる。この点に関し、各クランプ要素は、ロッドを介してそれぞれの細長い部材に接続することができる。各クランプ要素は、非クランプ位置とクランプ位置との間でロッドの周りを回転させることができる。
【0065】
変形例では、ロッドにねじを切ってもよく、それによって、ロッドをねじ調節して、クランプ力を増大させるか、又は解放することができる。
【0066】
クランプ位置にあるとき、各クランプ要素によって加えられる力は、細長い部材の頭部に位置するパネル面と反対のパネル面に作用し得る。一実施形態によると、各クランプ要素は、細長い部材に配置されて、細長い部材のいずれかの側に位置するそれぞれのパネルにクランプ力を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
ここで、添付の図面を参照して、一例として、実施形態を説明する。
【
図1A】
図1Aは、吊り下げ形式で使用される場合の、本開示によるパネル取付けシステムの一部の分解斜視図である。
【
図1B】
図1Bは、吊り下げ形式で使用される場合の、本開示によるパネル取付けシステムの一部の組み立て斜視図である。
【
図2】
図2は、1つのパネルと2つの細長い部材とを有する吊り下げられた形式で使用されるときのパネル取付けシステムの正面斜視図である。
【
図3】
図3は、複数のパネル及び2つの細長い部材を有する吊り下げ形態で使用されるときのパネル取付けシステムの正面斜視図である。
【
図4】
図4は、複数のパネル及び2つの細長い部材を有する壁、隔壁又は仕切りの形態で使用されるときのパネル取付けシステムの正面斜視図である。
【
図5】
図5は天井又は類似物のような吊り下げられた、又は直接取付けられた形態で使用されるときのパネル取付けシステムの下面平面図であり、システムは、複数のパネル及び2つの細長い部材を備える。
【
図7】
図7は天井又は同様のもので吊り下げられた又は直接取付けられた形態で使用されるときのパネル取付けシステムの下側斜視図であり、照明構成を示す図である。
【
図8A】
図8Aは、本明細書に開示されるような取付けシステムの一部を形成する2つのフィンを保持する組立体の分解詳細斜視図を示す。
【
図8B】
図8Bは、本明細書に開示されるような取付けシステムの一部を形成する2つのフィンを保持する組立体の組み立てられた詳細斜視図を示す。
【
図8C】
図8Cは、本明細書に開示されるような取付けシステムの一部を形成する2つのフィンを保持する組立体の組み立てられた詳細斜視図を示す。
【
図8D】
図8Dは、本明細書に開示されるような取付けシステムの一部を形成する2つのフィンを保持する組立体の分解詳細斜視図を示す。
【
図9】
図9は、細長いチャネルの形態の好ましい細長い部材の端面(外形)図である。
【
図10】
図10は、
図9の細長いチャネルに対応して形成された好ましいパネル凹部の側面(詳細)図である。
【
図11】
図11は、組み立てられ、本明細書に開示されるようなシステムの一部として対応するパネル凹部に保持されたときの、
図9の好ましい細長いチャネルの端面(外形)図である。
【
図12】
図12は、本明細書に開示されるようなシステムの一部として対応するパネル凹部に保持されたときの、細長い中空部分の形態の細長い部材の端面(外形)図である。
【
図13】
図13は、別の実施形態による、細長いチャネルの形態の細長い部材の端面(外形)図である。
【
図14】
図14は、さらに別の実施形態による、細長いチャネルの形態の細長い部材の端面(外形)図である。
【
図15】
図15は、
図1A及び1Bにも示されるようなカバーで
図9の好ましい細長いチャネルと共に使用するためのカバーの端面(外形)図である。
【
図18A】
図18Aは、
図9の好ましい細長いチャネルと共に使用するためのコネクタの一変形例の斜視図である。
【
図18B】
図18Bは、
図9の好ましい細長いチャネルと共に使用するためのコネクタの他の変形例の斜視図である。
【
図19A-19F】本開示によるパネル取付けシステムの組立体を順に示す概略端面図である。
【
図20】
図20は
図19Eと同様の概略端面図を示すが、端部キャップ又はコネクタの変化量(例えば、
図18Bの)がチャネルの一端に固定されている。
【
図21】
図21は、クラウドパネルシステムの一実施形態の上側斜視図である。
【
図22】
図22は、クラウドパネルシステムの一実施形態の下側斜視図である。
【
図24】
図24は、クランピング固定物の詳細図と共に示すクラウドパネルシステムの斜視図である。
【
図26A】
図26Aは、チャネル構成の一つの変形例を示すクラウドパネルシステムの概略上面図である。
【
図26B】
図26Bは、チャネル構成の他の変形例を示すクラウドパネルシステムの概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
以下の詳細な説明では、詳細な説明の一部を形成する添付の図面を参照する。図面に示され、特許請求の範囲に定義された、詳細な説明に記載された例示的な実施形態は、限定することを意図していない。提示される主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。本開示の態様は本明細書で一般的に説明され、図面に示されるように、多種多様な異なる構成で配置され、置換され、組み合わされ、分離され、設計されることができ、そのすべてが本開示で企図されることが容易に理解されるのであろう。
【0069】
図1A及び
図1Bは、構造体に対してパネルを取付けるためのシステムを示す。パネルは音響パネル、バッフル、フィン、ブレード又は遷移の形態をとることができるが、そのように限定されない。構造体は天井、天井スペース、吊り天井、壁、枠、仕切り、間仕切り、境界、固定物、家具などであってもよいが、再びそのように限定されない。
【0070】
図示のようなシステム10の特定の形態は、チャネル12の形態の細長い部材を含む多数の構成要素を含む。他のチャネル外形を
図12-14に示し、後述する。
【0071】
図1A及び1Bに示すように、システムの他の構成要素は、パネル40、取付具50の形態の固定機構、端部キャップ60、及びカバー70を含む。
【0072】
まず、チャネル12について説明する。チャネル12は、特定のタイプの外形を有する(特に
図9参照)。この点に関して、チャネル12の対向する側壁13はチャネル12が外形で(すなわち、チャネル12の先端から)見られるとき、側壁がチャネル12の拡大した頭部Hまで延びる首部Nを定めるように構成されるように、チャネルの基部14から延びる。この首部N及び頭部Hは、
図12~14の各々に示されるチャネル外形にも存在する。
【0073】
チャネル12は典型的には金属、複合材料、又はプラスチック製から押出成形され得るように、押出成形の形態である。しかしながら、チャネルの変形例では細長い部材が中実の形態(例えば、ロッド状又はバー状の形態を有するように)を有することができるが、依然として、首部及び拡大した頭部を有するように形成することができる。この場合、細長い部材は、その中で光源(以下に記載されるよう)を支持することができない。さらに、構造体に対して固定されることを可能にするために、ソリッドロッド状又はバー状の形態は、締結具(接着剤、又は取付具などを含む)のためのパイロット穴又は他の構成を有する可能性がある。
【0074】
チャネルは他の形態を有する可能性がある(例えば、後述する
図13及び
図14を参照されたい)。あるいは、チャネルが閉じた中空部分と置き換えることができる(例えば、後述する
図12参照)。いずれの場合も、細長い部材は、首部と拡大した頭部とを有するように依然として形成することができる。
【0075】
対向するチャネルの側壁13の各々は段部15の形態で(すなわち、首部Nと頭部Hとの接合部で)外向きに突出する段部の形態を定めるように構成される。チャネル12では、首部Nの壁17が基部14か段部15までほぼ直交して延びている。次に、段部15は、各壁17から横方向に突出する。頭部Hは壁19を含み、各壁は、壁19の遠位端縁部21に対して鋭角でそれぞれの段部15から延びる。遠位端縁部21は、チャネル12の開放端25を定めるように離間されている。あるいは、頭部Hの壁がそれらの遠位端縁部で間隔を置いて配置される代わりに、それらが接続されるように(例えば、連続壁として)延在し得る(例えば、
図12及び14のチャネル実施形態を参照のこと)。
【0076】
チャネル12の基部14は、構造体に対して取付けられることを可能にするように構成される。例えば、
図1及び
図9に示す実施形態では基部14の外側(すなわち、典型的には構造体に面する側)は内側に形成された細長い凹部16を備える。この凹部16は典型的にはチャネルの長さにわたって延在し、基部14から開いている。以下に説明するように、凹部16は、適切な固定機構を基部14に接続することを可能にすることができる。基部壁の他の変形(例えば、
図12及び13参照)では、基部14’の壁は平面壁を含むことができる。さらに、基部14”の壁は基部の幅(側面から側面)にわたって連続している必要はない(例えば、
図14参照)。
【0077】
ドリル穴又はパイロット穴は例えば構造体を固定するねじ、ボルトなどを基部14、14’、14”を通して上方に駆動し、チャネル12を構造体に対して(例えば直接)取付けることができるように、基部14、14’、14”の平面壁に沿って任意に離間させることができる。
【0078】
特に
図9を参照すると、基部の凹部16への開口は凹部の長さ(典型的には全長にわたって延在するが、凹部16の個別の長さ部分に対して延在してもよい)に対して延在する対向し、かつ内側に突出するリップ18によってさらに定められる。リップ18は、チャネル12に固定されるのに適した締結機構のための構造体を提供するように機能する。
【0079】
図1のシステム実施形態では、適当な締結機構が細長い取付具50の形態をとる。また、取付具50は、
図16により詳細に示されている。取付具50は構造体に直接固定することができる(例えば、構造体内に固定されることによって)か、構造体から吊り下げられる/離間することができるように構成される。この点に関し、取付具50の使用中の上側首部52は取付具50が例えば、構造体(例えば、天井、屋根等)から自由に垂れ下がることができるように、それに吊り下げ線54(例えば、ワイヤ、ケーブル等)を固定するようになっている。
【0080】
図16に示すように、取付具50の反対の使用中の下部を拡大した本体55は、リップ18によってその中に保持される基部の凹部16内に位置するように構成される。この点に関して、本体55には溝部57が設けられている。典型的には、溝部57が本体55の周囲に延在する。溝部57はまた、本体55の使用中の下端に頭59を定める。
【0081】
溝部57は、本体55の下端をチャネル12の一端から凹部16内にスライドさせることを可能にする。この点に関し、
図11に最もよく示されているように、このような摺動中に、リップ18は、溝部
57内に位置するように受け入れられ、頭59はリップ18の下に捕捉されて保持される。典型的には、リップ18が溝部
57内にぴったりと、しかし摺動可能に嵌合して受け入れられる。本体55の下端部が凹部16に沿って且つ凹部内の適当な位置に位置すると、本体55の残部が凹部16の外側に突出して、取付具50が使用中の基部から離れて(例えば上方に)突出するようにする。
【0082】
再び
図9を参照すると、凹部16の使用される下壁20は22において(すなわち、凹部16とは反対側の壁において)皿状になっていることが分かるのであろう。皿穴側部は典型的には壁20の長さ(例えば、壁の全長又は別個の長さ)にわたって延在する。LEDストリップライトは皿穴22内に配置することができる(例えば、固定、リベット止め、ねじ止め等)。また、皿穴22は基部14を構造体に直接取付けるために、そこを通して固定された1つ又は複数の締結具(例えば、ねじ等)を有するように(例えば、間隔を空けて配置されたパイロット凹み24によって)構成することができる。また、各凹み24は、壁20における締結具の頭のフラッシュマウントを可能にするための皿状とすることができる。このようにして、LEDストリップライトは、皿穴22内に依然として面一に配置されて、そのような締結具頭部の各々を覆うことができる。
【0083】
各頭部の壁19の遠位端縁部21は壁19のある長さ(例えば、壁19の全長又は別個の長さ)にわたって延びる内向きに突出するリップ30を備える。リップ30は対向し、互いに向かって突出するように配置される。
図11に最もよく示されているように、リップ30は、チャネル12の開放端25にわたって閉じるようにカバー70を保持するように構成されている。この点に関して、カバー70のフランジ74(以下に説明する)の棚部76は、スナップ嵌め又はスライド嵌めなどによってリップ30に保持することができる。
【0084】
図1A及び15においてに最もよく示されているように、カバー70は、細長いストリップ72の形態である。ストリップ72には、各々がストリップ72の面から突出してこれに沿って延びる、一対の細長い、直立した、間隔を置いた平行なフランジ74が設けられている。各フランジ74は、各頭部の壁19の対応する遠位端縁部21に定められたそれぞれのリップ30と相互作用する(例えばスナップ又はスライド嵌合によって)構成された棚部76を定める。このようにして、カバー70を容易に保持し、それによってチャネル12の開放端25を覆うことができる。
【0085】
複数のパネル40がチャネル12に固定される場合、例えば、それぞれのパネル40、40’、40”(例えば、
図5、
図7及び
図8参照)の間に、多数の別個の長さのカバー70、70’、70”などを使用することができる。
【0086】
例えば、
図5に最もよく示されているように、離散的な長さのカバーは予め形成された長さを有することができ、次いで、複数のパネル40の規則的な間隔を達成することを可能にする。例えば、第1のカバー70をチャネル12に固定し、次いで第1のパネル40をそこに取付けることができる。次いで、第2のカバー70’をチャネル12に固定することができ、次いで、第2のパネル40’をそれに取付けることができる。次に、第3のカバー70”をチャネル12に固定し、次に、第3のパネル40”をチャネル12の長さだけ取付けることができる。
【0087】
各カバー70はチャネルと同じ材料(例えば、アルミニウムなどの金属、プラスチック)で形成することができる。カバー70は、不透明な材料から形成することができる。あるいは、カバー70がチャネルとは異なる材料(例えば、PVC、ポリカーボネートなどの光透過性及び/又はポリマー材料から)で形成することができる。光透過性材料(例えば、重合体などの半透明又は透明材料)で形成される場合、チャネルは光源(例えば、LEDストリップライト78、
図11)を保持することができ、それによって、使用中に光を放出することができる(例えば、放出された光はカバーを通過し、チャネルに取付けられたパネル上に落下し、及び/又はそこから反射することができるなど)。この照明効果を
図7に模式的に示す。
【0088】
再び
図9を参照すると、チャネル12の各側壁13は、それぞれの側壁の中間位置から内側に突出するフランジ32をさらに備える。このようなフランジ32の各々はチャネル12の主凹部の長さにわたって(例えば、主チャネル凹部の全長にわたって、又は個々の長さ部分にわたって)延在するように細長くすることができる。複数のフランジ32は、互いに向かってほぼ突出するように対向している。例えば、図示のような各フランジ32は、段部15の続きとして形成される。各フランジ32はフランジの遠位端縁部から鋭角で延びるリップ34を備え、リップは基部14から概ね離れて突出する。フランジ32の遠端端縁部の間隔は、音響フィン又はブレードFのようなパネルの細長い縁部が複数のフランジ32の間に位置し、フランジ32によって保持される広がりがある。
【0089】
この点に関し、2つの関連するフィンを保持する組立体75がそれぞれ
図8A、8B、8C及び8Dに示されている。各組立体において、チャネル12の急激に延びるリップ34は、チャネル12へのフィンFの挿入中に(すなわち、チャネルの開放端25を介して)フランジ遠位端縁部間のパネルの細長い縁部(例えば、フィン又はブレードF)を案内するのに役立つ。
【0090】
図8A及び
図8Dの各々に示すように、フィン又はブレードFは、チャネルの開放端25を通して押し嵌めすることができ、フィンFの対向する側壁は、把持され、フランジ32の対向するリップ34によって、典型的にはフィンの上縁が凹状の壁20の下面に接触するまで、わずかに変形される。このような押し嵌め又は圧入は別個の接着剤又は他の締結具が必要とされないように、十分な締まり嵌め/摩擦を有することができる。
【0091】
図8C及び
図8Dはまた、各フィンの外側端縁上に、チャネル12に位置決めされるカバー70の変更された(すなわち、短い)セクション(例えば、スナップ嵌め又はスライド嵌め)を示す。一方、カバー70のこのような短い部分は
図8A及び
図8Bの組立体と共に使用されない(すなわち、フィンFの長さは、チャネル12の対向する端部に位置する端部キャップ60内に位置するように整合される)。いずれの場合にも、フィンFを所定の位置に配置した状態で、それぞれの端部キャップ60をチャネル12のそれぞれの先端部に押し込み又は圧入することができる。各組立体75は、端部キャップ60及び短いカバー70(使用時)がチャネル12内のフィンFの保持に寄与することができるように構成することができる。
【0092】
このシステムは、パネル40も備えている。上述のように、典型的には、パネルが音響パネル、バッフル又はフィンの形態をとる。各パネル40はチャネル12(例えば、チャネル)がパネル縁部(例えば、長い縁部)に位置する凹部42に押し嵌め/圧入できるように、変形可能な材料で形成することができる。例えば、パネルは熱結合ポリマー(例えば、ポリエステル樹脂)繊維材料又は天然(例えば、羊毛)繊維材料から形成することができる。
【0093】
図1A及び10に最もよく示されているように、パネルが典型的にはその縁部に形成された少なくとも1つの凹部42を有する。凹部42は典型的にはパネルが吊り下げられるとき(例えば、
図2及び
図3を参照)、使用中の上縁に、又はパネルが仕切り、隔壁などとして使用されるとき(例えば、
図4を参照)、使用中の側縁に配置される。ほとんどの用途に対して、通常、パネル縁部に沿った2つの離散的で間隔を置いた凹部42で十分である(例えば、
図2-4参照)。更に、複数のパネル40は、2つの離間したチャネル12(例えば
図3-6参照)によって支持することができる。
【0094】
図10に最も良く示されているように、各凹部42は、チャネル12の外形にほぼ対応するように構成されている。したがって、凹部には、チャネルの頭部Hを(例えば、ぴったりと又は密接に)受け入れるように拡大された内側の凹部43を備えることができる。また、凹部にはチャネルの首部Nを受け入れる(例えば、ぴったり又は密接に)ように構成された外側の凹部45が設けられている。外側の凹部45はパネル縁部から開口する。これにより、チャネル12を構造体に対して取付けることができる。この点に関し、
図11に最もよく示されているように、チャネル12の基部14は一般に、隣接するパネル縁部と面一に位置し、それによって、基部は適切な締結具(例えば、取付具50又はねじ、接着剤など)がそれと相互作用することを可能にするために露出される(例えば、基部14に取付けるか、又は、基部14を通って延びるように位置決めするために)。
【0095】
使用時には、チャネル12がパネルの凹部42内に配置されると、パネル40はチャネル12に効果的に保持されるようになる。例えば、チャネル12は、凹部を通って横方向に摺動することができる。更に、又は代替的に、チャネル12は、開いた外側の凹部部分を介して凹部42内に押し嵌め又は圧入することができる。凹部42内へのチャネルの押し嵌め/圧入の場合、通常、パネルは変形するが、チャネル12はまた、例えば、少なくともある程度変形する変形可能な材料(例えば、ポリマー)から形成されてもよい。
【0096】
図10において、パネルの凹部42の側面は対応する内側に突出する段部46(すなわち、チャネル12の段部15に対応する)を定めるように構成されることが分かる。対応する段部は、内側の凹部43と外側の凹部45との接合部に形成される。従って、例えば
図11に示すように、チャネル12が凹部42内に配置されている場合、対応するチャネル及びパネル段部は、互いに向かい合い(典型的にはそれらが当接する)、それによって、パネル40をチャネル12に保持する。
【0097】
また、外側の凹部45の上側は外側に向かってテーパ47(すなわち、入口を外側の凹部45に開口するように)になるように構成されている。テーパ47の角度は、頭部の壁19の角度付けに概ね一致するように選択される。このようにして、凹部42内へのチャネル12の頭部Hのチャネル(例えば、押し込み又は圧入)が容易になり、テーパ(側部)47が凹部42内へ頭部Hを案内する。
【0098】
上述のように、システム10は、中空のチャネル12のそれぞれの端部を閉鎖するための少なくとも1つの端部キャップをさらに備える。端部キャップは、2つの形態をとることができる。
図1-4, 8, 8、17及び19に示すように、端部キャップが終端の端部キャップ60の形態をとることができる(すなわち、チャネル12の所与の先端を閉鎖する)。チャネル12の両端が露出している場合、システムは、チャネル12当たり2つの終端の端部キャップ60を使用することができる。
【0099】
ただし、
図18A及び18Bに示すように、端部キャップは、コネクタの端部キャップ80(
図18Aにおいて)及び80’(
図18Bにおいて)の形態をとることができる。端部キャップがこの形態である場合、コネクタの端部キャップ80,80’は所与のチャネル12のそれぞれの先端部を閉鎖するように依然として機能することができるが、更なるチャネル12が所与のチャネルと先端部間で接合されることを可能にすることができる。
【0100】
通常、終端の端部キャップ60及びコネクタの端部キャップ80、80’はそれぞれ、一体品として形成される(例えば、プラスチックから成形される)。端部キャップ60及び80、80’は、任意選択で、光透過性又は不透明な材料で形成することができる。端部キャップ60及び80は例えば、システム10を美的に仕上げることができ、それぞれのチャネル端部の任意の鋭利な縁部を覆うことができる。
【0101】
図17及び
図19Bに最もよく示されるように、端部キャップ60は、プレート64から突出するボス構造62を備える。ボス構造62はチャネル12の中空端部の内部形状に概ね対応する(例えば、密接に一致する)外形を有するように形成される。これにより、端部キャップをチャネル12のそれぞれの端部に押し込む/圧入することが可能になる(すなわち、その端部で干渉/摩擦保持される)。
【0102】
ボス構造62は単一の突起を含むことができるが、容易な使用に関して(例えば、製造公差を考慮して)、典型的には一対の第1の対向する首部ボス65と、一対の第2の対向する頭部ボス67の形態の一連のボスインサートを含む。各対のボスは、プレート64の同じ側から突出している。
【0103】
図19Bは、チャネル12の反対側の端部に固定された端部キャップ60を示す。図示のように、首部ボス65はチャネルの首部Nの基部14及び壁17の内側面とそれぞれ密接にインタフェースするように寸法及び間隔を置いて配置されており、同様に、頭部ボス67は、チャネルの頭部Hの段部15及び壁19の内側面とそれぞれ密接に相互作用するように寸法及び間隔を置いて配置されている。
【0104】
図20は頭部ボス67’の変形例を示しており、変更されたコネクタの端部キャップ80’を参照して後述するように、頭部ボス87’の変形例と同じ変形例である。
【0105】
図18A及び18Bに最もよく示されているように、コネクタの端部キャップ80,80’がプレート84の対向するそれぞれの側面を形成して突出する一対の対向するボス構造82及び83を備えている。各ボス構造82、83はそれぞれのチャネル12の中空端部の内部輪郭に概ね対応する(例えば、密接に一致する)外部輪郭を有するように形成される。これにより、コネクタの端部キャップ80,80’を、チャネル12のそれぞれの端部に押し込む/圧入することが可能になる(すなわち、それらの端部間に相互作用/摩擦的に保持され、それによってチャネル端部を互いに接合する)。したがって、コネクタの端部キャップ80、80’を使用して、所与のシステムのためのチャネルを長くすることができる。
【0106】
再び、各ボス構造82、83は単一の突起を含むことができるが、容易な使用に関して(例えば、製造公差を考慮して)、各ボス構造82、83は典型的には一連のボスインサートを含む。したがって、各ボス構造82、83は、一対の第1の対向する首部ボス85と、一対の第2の対向する頭部ボス87とを含む。しかしながら、
図18Bのコネクタの端部キャップ80’変形態様において、頭部ボス87’のチャネル状構造が中実突起の形態をとるように変更されていることが分かるのであろう。これにより、頭部ボス87’は硬くなり、チャネル12の端部への挿入中に比較的硬くなるが、また、所定の位置により強固に固定される。
【0107】
各ボス構造の各対のボス85、87、87’は、プレート84の同じそれぞれの側面から突出している。ここでも、首部ボス85はチャンネルの首部Nの基部14及び壁17の内側面とそれぞれ密接に相互作用するように寸法決めされ、間隔をあけて配置され、頭部ボス87、87’はそれぞれ、チャネルの頭部Hの段部15及び壁19の内側面と密接に相互作用するように寸法決めされ、間隔をあけて配置される。
【0108】
また、コネクタの端部キャップ80,80’のプレート84は、そこを通って形成された開口88を有することが分かるのであろう。これは、例えば、LEDストリップライト78を1つのチャネルから次のチャネル、及び他のサービス(例えば、ケーブル、導管など)に供給することを許容する。
【0109】
図20はまた、
図19E(後述)と同様の図を示しており、この図ではチャネル12がパネル40の凹部42内に配置されているが、終端の端部キャップ60’又はコネクタの端部キャップ80’がチャネルの一方の先端部(すなわち、チャネルの反対側の先端部)内に配置されている。ここで、各頭部ボス67’、87’のソリッド構造がチャネル12の周囲の壁の部分(すなわち、段部15、壁19の部分、リップ30及び34)とより良好に相互作用することが可能である様子が分かるのであろう。
【0110】
図20において、各頭部ボス67’、87’の内面は、フランジ32の対向するリップ34とほぼ整列することも分かる。同様に、各首部ボス65、85の内面は、フランジ32の対向するリップ34とほぼ整列する。したがって、リップ34、首部ボス65、85、及び頭部ボス67’、87’は集合的に、例えばフィンFの一部(例えば、上部コーナー)を受け入れて保持することができるチャネルを定める。
【0111】
次に
図12を参照すると、チャネル12は、閉じた中空部分90の形態の細長い部材と置き換えることができる。中空部分90は、チャネル12の外形と同様の外形を有する。したがって、中空部分90は、依然として、パネル40の凹部42内にスライド又は押し嵌め/圧入することができる。しかしながら、チャネル12の開放端25は、閉鎖壁92と置き換えられる。さらに、中空部分90が構造体に対して固定されることを可能にするために、閉鎖壁92及び基部壁14’は、それぞれ、締結具(接着剤、又は取付具などを含む)のための開口、パイロット穴、又は他の構成を有する可能性がある。
【0112】
次に
図13を参照すると、チャネル12は、「ダイヤモンド」外形
200を有するように変更することができる。ここでも、外形
200は拡大した頭部Hまで延びる首部Nを有し、その結果、外形
200は、依然として、パネル40の適切な形態で形成された凹部内にスライド又は押し嵌め/圧入することができる。外形
200の開放端102は外形の長さ(例えば、外形の全長又は不連続な長さ)にわたってそれぞれ延びる内向きに突出する複数のリップ104を備える。複数のリップ104は対向し、互いに向かって突出するように配置される。チャネル12と同様に、リップ104は、カバー70を保持して、スナップ嵌め又はスライド嵌めなどによって、外形
200の開放端102を覆って閉鎖するように構成される。さらに、外形
200を構造体に対して固定することを可能にするために、基部壁14’は、それぞれの締結具(接着剤、又は取付具などを含む)のための開口、パイロット孔、又は他の構成を有することができる。
【0113】
ここで
図14を参照すると、チャネル12は、球根状外形110を有するように変更され得る。拡大した頭部Hは、球根状外形
300の「バルブ」を定める。外形
300の開口部112は外形の反対側(例えば、基部14”内)に定める。ここでも、外形
300は拡大した頭部(又はバルブ)Hまで延びる首部Nを有し、その結果、外形
300は、依然として、パネル40の適切な形状に形成された凹部内にスライド又は押し嵌め/圧入され得る。
【0114】
球根状外形300の拡大した頭部H(バルブ)は凹み114(すなわち、開口部112に対向する位置)を備える。凹み114は外形300の長さ(例えば、全長又はその離散長)にわたって延びる壁116を備える。LEDストリップライト78を壁116に固定して、凹み114内に位置決めすることができる。
【0115】
さらに、外形300を構造体に対して固定することを可能にするために、基部壁の細長い端部分14”は、それぞれの締結具(接着剤、又は取付具などを含む)のための開口、パイロット孔、又は他の構成を有することができる。
【0116】
本明細書に記載のシステム10は、「ユニバーサル」パネル取付けを提供することができる。この点に関し、システム10はパネル幅の範囲(例えば、4mmから150mmのパネル厚さの範囲)を収容することができる。また、システム10はパネルの長さの範囲を収容することができる(例えば、非常に長いパネルを支持するために、所与の構造体に対して2つ以上の離間したチャネル12を取付けることができる)。
【0117】
各チャネル12は、構造体に吊り下げる(例えば、間隔を空ける)ことができるか、又は直接固定することができるので、システムは、迅速かつ容易な設置を可能にすることができる。システム10は工場で(例えば、所定の場所の仕様に従って)工場でプレハブ加工することができる。システム10はキットとして(例えば、設置説明書と共に)供給することができる。キットは1つ以上の(典型的には2つの)チャネル、1つ以上のパネル、1組のカバー、端部キャップ及びコネクタ、チャネル当たり2つの取付具(すなわち、4つ/キット)を含むことができ、それぞれは上述の通りである。キットのチャネル、カバー、端部キャップ、コネクタ、取付金具はパネルとは別に、またパネルなしで供給することができる。例えば、パネルは、予め形成され、キットの他の構成要素に別々に供給されてもよい。
【0118】
システム10はモジュール式であり、チャネル12及びパネル40はそれぞれ、上記で概説したように、カバー70、終端の端部キャップ60及びコネクタの端部キャップ80を含むキットを使用することを含む、特定の用途に適合するように現場で容易に適合させる(例えば、接合及び/又はサイズ変更する)ことができる。
【0119】
次に、
図19A~19Fを参照して、構造体に関して上述のようなパネルを取付けるための方法を説明する。この方法は、上記のような1つ又は一連の細長いチャネルを使用して、1つ又は一連のこのようなパネルを設置するために使用され得る。この方法は天井、天井スペース、吊り天井、壁、枠、間仕切り、仕切り、境界、取付具、家具などに、又はこれらに関連して、このようなパネルを設置するために使用され得る。取付けられるパネルは音響パネル、バッフル、又はフィンの形態をとることができるが、やはりそのように限定されない。
【0120】
図19Aに示すように、本方法のステップ1は、構造体に対してチャネル12の基部壁14を取付けるステップを含む。典型的には2つの予め吊り下げられた、又は予め固定された取付具50はそれぞれ、上述したような方法で基部壁14に接続される。吊り下げ線54の可撓性により、各取付具50の頭59は、基部の凹部16内に位置するように操作され、リップ18によってその中に保持される。各取付具50が構造体(例えば、天井、壁等)に予め固着されているとき、チャネル12の凹部16をその頭59上にスライドさせることができる。
【0121】
図19Bに示すように、本方法のステップ2は、端部キャップ60をチャネル12の一端に取付けるステップを含む。変形例では、コネクタの端部キャップ80をチャネル12の一端に取付けることができる。
【0122】
図19Cに示すように、本方法のステップ3は各パネルを所与のチャネル(すなわち、構造体に対して既に装着されている)に固定するために、パネルの凹部42内にチャネル12を配置するステップを含む。典型的には、各パネル40が上方に持ち上げられ、チャネル12(矢印を参照)と係合し、各チャネル12は外側の凹部45を介して、凹部42に押し嵌め/圧入される(すなわち、通路でのテーパ47の壁により、通路を容易にし、したがって、頭部Hの凹部42への押し嵌め又は圧入が容易になる)変形例において、チャネル12は凹部42内に(すなわち、パネル40の側面から横方向に、滑動及びスナップ嵌めが同時に行われるオプションで)スライド及び/又はスナップ嵌めされ得る。
【0123】
図19Dは、ここで凹部42とぴったりと一緒に配置され、それによってパネルを構造体に対して保持するチャネル12を示す。
【0124】
図19Eによって図示されるように、本方法のステップ4はカバー70のそれぞれの個別の長さ(すなわち、マルチパネル設定において隣接するパネル間)を位置決めして、チャネル12の開放端25を覆って閉じることを含む。カバー70のそれぞれの個別の長さは典型的にはスナップ嵌め又はスライド嵌めによって保持され、フランジ74は開放端25においてそれぞれのリップ30と相互作用する。
【0125】
図19Fに示すように、本方法のステップ5は、別の端部キャップ60をチャネル12の反対側の端部に取付けることを含む。変形例では、コネクタの端部キャップ80をチャネル12の反対側の端部内に取付けることができ、それによって、更なる長さのチャネルを終端間で接合することができる。
【0126】
上述のように、本明細書に記載される方法のステップは、異なる数のチャネル、チャネル長、チャネル間隔、パネル、パネル長、パネル幅、及びパネル厚に対応するように変化され得ることが理解されよう。また、多数のパネルが、(均等ではなく)可変の間隔でチャネルに取付けられてもよく、多数のチャネルの間隔は不均等であってもよい。したがって、所与の設置は、任意の数の可変間隔チャネル及び任意の数の可変間隔及び可変間隔のパネルを含んでもよい。チャネル及び細長い部材のタイプの異なる組み合わせも使用することができる。
【0127】
また、各パネル40はほぼ直交する配置で各チャネル12に取付けられるように示されている(かつ構成されている)(すなわち、各パネル40は各チャネル12の長手方向軸に対して直角に延びるように示されている)がパネル40は各チャネル12の長手方向軸に対して~90°以外の角度で取付けられるように再構成することができることを理解されたい。さらに、各チャネル12は真直に描かれているが、1つ以上のチャネル12は湾曲していてもよく、角度が付けられていてもよく、又は概して非直線であってもよく、パネル及び凹部42はそれに応じて再構成されている。
【0128】
対向するチャネルの側壁13の各々は段部15の形態で(すなわち、首部Nと頭部Hとの接合部で)外向きに突出する段部構造を定めるように構成される。チャネル12では、首部Nの壁17が基部14から段部15までほぼ直交して延びている。次に、段部15は、各壁17から横方向に突出する。頭部Hは壁19を含み、各壁は、壁19の遠位端縁部21に対して鋭角でそれぞれの段部15から延びる。遠位端縁部21は、チャネル12の開放端25を定めるように離間されている。あるいは、頭部Hの壁がそれらの遠位端縁部で間隔を置いて配置される代わりに、それらが接続されるように(例えば、連続壁として)延在し得る(例えば、
図12及び14のチャネル実施形態を参照のこと)。
【0129】
次に、
図21~24を参照すると、「クラウド」パネル取付け装置を提供することができるシステム100が示されている。その最も基本的な形態では、システム100がただ1つのチャネル12(すなわち、上述したようなもの)と、ただ1つのパネル140(すなわち、上述したようなパネル40と同様なもの)とを備えることができる。この点に関して、パネル140は音響パネル(例えば、熱結合ポリマー(例えば、ポリエステル樹脂)繊維材料又は天然(例えば、羊毛)繊維材料)の形態をとることができる。
【0130】
チャネル12がクラウドパネル取付け装置を提供するために採用されるとき、
図23に最良に示されるように、パネル140の側縁141がチャネルの側壁13のうちの1つ(すなわち、首部Nに隣接して)に配置され得る(すなわち、隣接して、又は、当接して)。さらに、パネル140の使用中の下側143は段部15(すなわち、頭部Hを有する首部Nの接合部)上に位置し、それによって支持され得る。したがって、パネルの側縁141は、その長さに沿って、チャネル12によって支持されることができる。最初に、パネル140は単に、それ自体の重量の下で段部15上に配置することができる。
【0131】
しかしながら、
図23は、回転可能なクランプ144の形態のクランプ要素を示している。クランプ144はパネルの側縁141を使用中のチャネル12に対してクランプし、かつ保持するように(すなわち、段部15上のその位置でパネル140を固定するように)配置される。クランプ144の機能は、以下でさらに詳細に説明される。
【0132】
さらに、
図23は(すなわち、上述したように)取付具50を示す。ここでも、取付具50は構造体(天井、屋根、吊り天井など)に直接取付けるか(例えば、内部に固定されることによって)、又は吊り下げ線54を介して構造体(例えば、天井、屋根、吊り天井など)から吊り下げ/間隔を空けることができるように構成される。
【0133】
システム100の基本的な形態では、パネル140の側縁141だけが単一のチャネル12で支持されている。パネル140の反対側は、ポスト、パネル、壁等の何らかの他の構造体で支持することができる。例えば、パネルは、壁とチャネル12との間にわたることができる。しかしながら、典型的には、チャネル12及びパネル140が吊り下げ「クラウド」システムの一部を形成する。次に、システム100のこれらのより複雑な形態について説明する。
【0134】
この点に関して、システム100は、第2のパネル142を備えることができる。パネル142はパネル140と同様であるが、異なるように構成/成形される(すなわち、
図21~
図24の実施形態において)。さらに、システム100は、チャネル12から離れているが平行に配置された第2のチャネル12’を含むことができる。パネル140の反対側145は側縁141と同様の方法で、チャネル12’で支持することができるが、チャネル12’の反対側ではチャネル12’の反対側で支持することができる。したがって、より複雑な形態では、システムが2つのチャネル12、12’と、1つのパネル140又は2つのパネル140、142のいずれかとを備えることができる。
【0135】
図23に最もよく示されているように、パネル140及び142はステップ5において、全体的に対応し、(例えば、ぴったりと又は密接して)入れ子になるように構成されている。この点に関して、パネル140、142は各々、使用時に、それらが一般にチャネルの基部14と同一平面に位置するような厚さを有する。これにより、パネルがクランプ144とより均等に相互作用することができる。
【0136】
さらに、複雑な形態では、システム100が平行で間隔をあけた横方向チャネル120及び120’を備えることができる。横方向チャネルは例えば
図21、22及び24に示されるように、各々、チャネル12、12’間に延在するように配置される。この点に関して、横方向チャネル120、120’の端部はチャネル12、12’のそれぞれの端部から、及びそれらの間に延在することができる。したがって、チャネル12、12’、120、120’は、第1及び第2のパネル140、142をクラウド型装置において支持するための正方形又は長方形の取付けフレームを形成するために採用することができる。
【0137】
この点に関し、
図21~24の実施形態において、対向するチャネル120、120’はチャネル12、12’に対して略直角に配向される。
図21では、各チャネル120、120’の先端が隣接するチャネル12、12’の先端側で当接して示されている。ただし、
図22及び24に示す変形例では、チャネル12,12’とチャネル120,120’との間の接合部は留め継ぎ部として定義される(すなわち、チャネル12,12’と120,120’の終端は90°のコーナー角度を形成するように、それぞれ45°で角度が付けられる(例えば、切断される)。
【0138】
さらに、
図21~24の実施形態において、パネル140がクラウド型装置のチャネル12、12’、120、120’によって定められる取付けフレーム内にぴったりと収まるように、正方形又は長方形の形状を有するよう構成される。同様に、パネル142はクラウド型装置のチャネル12、12’、120、120’によって定められた取付けフレームの外側にぴったりと位置するように(すなわち、囲むように)中央矩形切欠部147を備えて構成される。したがって、各チャネル12、12’、120、120’は、パネル140及びパネル142のそれぞれの縁部をその両側で支持する。
【0139】
更に、各クランプ144のそれぞれの脚部149及び149’が、パネル140、142のそれぞれの側部をチャネル12、12’に対してクランプして保持するように配置されていることが分かるであろう。この点に関し、パネル140、142を取付けフレーム内の所定の位置に保持するためにはチャネル12、12’のみが、それぞれ離間した一対のクランプ144を備える必要がある。
【0140】
更に、取付フレームを構造体(例えば、天井、屋根、吊り天井等)から吊るすためには、チャネル12,12’のみに、それぞれ一対の間隔をあけた取付具50を設ける必要がある。
【0141】
特に
図23及び
図24を参照すると、各クランプ144は、C字形の断面形状を仮定するように曲げられた細長いストリップによって規定されるブラケットの形態であることが分かるのであろう。ブラケットは、剛性材料(例えば、アルミニウムなどの金属、又はポリカーボネートなどのプラスチック)から形成することができる。クランプ144の脚部149、149’は、パネル140、142に対して中央部151から下方に延びると共に、パネル140、142のそれぞれの側部に接触する。クランプ144の中央部151はロッド148(例えば、ピン、ボルト、ねじ等)によって、その中央部でチャネル12,12’に取付けられている。各ロッド148の使用中の下端部(すなわち、取付具50の下端部と同様の方法で)はリップ18を対向して内方に突出することによって、チャネルの基部14内に定められた基部の凹部16内に位置決めされるように構成される。
【0142】
使用時には、各クランプ144は、非クランプ配向(すなわち、脚部149、149’がそれぞれのチャネル12、12’上に座る)と、クランプ配向(すなわち、脚部149、149’がパネル140、142のそれぞれの側部の上に座る)との間で、そのロッド148に関して回転され得る。各クランプが非クランプ方向にあるとき、パネル140、142は、取付けフレーム上の所定の位置に落とすことができる。その後、クランプをクランプ方向に回転させて、各パネル140、142をそれぞれのチャネル12、12’、120、120’に固定することができる。
図21に最もよく示されているように、4つのクランプ144はパネル140、142を所定の位置に十分に固定するために、チャネル12、12’沿って等間隔で配置されている。
【0143】
クランプ144の変形例において、ロッド148の使用中の下端は、上述した取付具50に従って、チャネル12,12’の基部14に取付けることができる。しかしながら、ロッド148の対向する使用中の上端部は、クランプの中央部151の中心に定められた対応する雌ねじ穴と係合するように外側に雄ねじが形成されることができる。従って、各クランプ144がいったんクランプ配向(パネル140、142の上方の脚部149、149’)に回転されると、ロッド148は脚部149、149’をパネル140、142内にしっかりと下方に駆動するように、クランプの中央部151のねじ穴に対して相対的に回転(例えばねじ駆動)され得る。
【0144】
システム100では、チャネル12、12’、120、120’のうちの1つ又は複数は光源(例えば、LEDストリップ)を保持し、それによって、使用中の光を放出することができる。
図23に示す実施形態では、LEDストリップライト152がチャネル12内に定めれらた下壁20の皿穴22に取付けられている(例えば、固定され、リベット止めされ、ねじ止めされる、等々)。さらに、光透過性材料で形成されたカバー70をチャネル12の遠位端縁部21に設けて、光をシステム100から外側に放射できるようにすることができる。
【0145】
通常、使用中、システム100は構造体(例えば、天井、屋根など)から実質的に水平方向に自由に垂れ下がり、いわゆるクラウドパネルとして機能する。しかしながら、システム100の実施形態は概して水平であるように示されているが、システム100は水平以外の角度(すなわち、水平より大きいか又は小さい角度)で傾斜されてもよいことを理解されたい。さらに、システムは、吊り下げられるのではなく、天井、屋根などの下面に固定されてもよい。
【0146】
図示された実施形態は長方形の形状であるが、チャネル12、12’、120、120’は(例えば、~90°以外の長さ、数、及び角度で)再構成されて、代替の、例えば、規則的又は不規則な多角形(すなわち、等しくない長さのチャネルを有する不規則な多角形を有する)を形成することができることを理解されたい。例えば、取付けフレームの実施形態は閉じた多角形形状として配置された4つより少ない又は多いチャネル12、12’、120、120’(例えば、3つ、5つ、6つ、7つなどのチャネル)を備えてもよい。さらに、各チャネル12、12’、120、120’は直線であるように描かれているが、1つ以上のチャネルは湾曲していてもよく、又は概して非線形であってもよい。パネル140、142は、取付けフレームの形状に従って再構成することができる。
【0147】
別の実施形態において、取付フレームは(
図21~24の閉鎖体形状とは対照的に)開放体形状を形成するように構成されてもよい。例えば、第1のチャネル12は第2のチャネル12’と平行に、かつ、それらの間に延在/接続するチャネル120,120’なしに、離間して配置することができる。この開放体形状では単一のパネル140が第1及び第2のチャネル12、12’の間にまたがることができる(すなわち、パネルはその端縁ではなく、第1及び第2のチャネル12、12’によってその対向する縁でのみ支持される)。このような開放体形状は例えば、天井、屋根などにまたがるように使用することもできる。
【0148】
この点に関し、
図25に最も良く示されるように、多数の平行なチャネル12、12’、12”等を設けることができ(例えば、平行に吊り下げられ又は固定され)、それぞれのパネル140、140’、140”、140”’等は、天井、屋根等のスパンを横切って対向する隣接するパネル間に配置される。
【0149】
別の開放取付けフレームの実施形態において、第1のチャネル12が第2のチャネル12’に対してある角度で配置することができる。
図26A及び26Bに最もよく示されているように、例えば、第1のチャネル12は第2のチャネル12’の端部に位置し、第1のチャネル12の端部は第2のチャネル12’(
図26A)の端部に位置し、又は第1のチャネル12の中間位置は、第2のチャネル12’(
図26B)の端部に位置し得る。いずれの場合も、パネル140は第1及び第2のチャネル12、12’の間にまたがることができるが、この場合、パネルの隣接する縁部のみが、第1及び第2のチャネル12、12’で支持される。
【0150】
以下の特許請求の範囲及び前述の説明において、説明が明示的な言葉又は必要な含意のために別途必要とする場合を除き、「備える(comprise)」という語又は「備える(comprises)」又は「備える(comprising)」などの変形は包括的な意味で使用され、すなわち、記載された構成の存在を特定するが、本明細書で開示されるシステム及び方法の様々な実施形態におけるさらなる構成の存在又は追加を排除しない。
なお、本発明の参考態様として、以下に示すものがある。
[態様1]
音響パネル、バッフル又はフィンなどのパネルを取り付けるためのシステムであって、
細長い部材であって、該細長い部材の基部は該細長い部材が構造体に関して取り付けられることを可能にするように構成され、前記細長い部材の対向する側壁は前記基部から延在し、前記側壁は、外形において、前記細長い部材の拡大した頭部まで延在する首部を定める、細長い部材と、
縁部に形成された凹部を有するパネルであって、前記凹部は前記細長い部材の外形に概ね対応するように構成され、それによって、内側の凹部は前記細長い部材の頭部を受け入れるように拡大され、外側の凹部は前記細長い部材の首部を受け入れるように構成され、前記外側の凹部は前記パネルの縁部から開口し、前記細長い部材が前記パネルの凹部に位置するときに前記パネルを前記細長い部材に対して前記パネルを保持するようにする、パネルと、
を備えるシステム。
[態様2]
前記細長い部材及び前記パネルの一方又は両方は、前記細長い部材が、前記凹部を通って横方向に摺動し、及び/又は開口した外側の凹部を介して前記凹部に押し嵌めできるように構成されている、態様1に記載のシステム。
[態様3]
前記細長い部材は細長いチャネルの形態であり、該細長いチャネルの基部が前記構造体に対して取り付けられ、前記細長いチャネルの対向する離間した複数の側壁が前記基部から延在して前記細長いチャネルを定めるように構成される、態様1又は2に記載のシステム。
[態様4]
外形において、各細長いチャネルの側壁は、前記首部と前記頭部との接合部における外向きに突出する段部の形態を有し、前記パネルの凹部の側面は内側の凹部と外側の凹部との接合部における対応する内向きに突出する段部の形態を定めるように構成され、それによって、前記細長いチャネルが前記凹部に位置するとき、対応する細長いチャネル及びパネルの段部の形態が互いに向かい合い、それによって、前記細長いチャネルへの前記パネルの保持を可能にする、態様3に記載のシステム。
[態様5]
前記細長いチャネルは、前記基部が前記細長いチャネルの複数の側壁の間に延在し、前記細長いチャネルの側壁に接合するように構成され、各側壁は遠位端縁部まで延在し、複数の側壁が前記細長いチャネルへの開口部を定めるために離間するように、構成される、態様3又は4に記載のシステム。
[態様6]
各側壁の遠位端縁部は側壁の長さにわたって延びる内向きに突出するリップを備え、該リップはスナップ嵌め又はスライド嵌めなどによって、前記細長いチャネルに対して開口部において細長い任意選択のストリップ状のカバーを保持するように構成される、態様5に記載のシステム。
[態様7]
前記基部の外側は前記基部から開口する内方に形成された細長い凹部を備え、前記基部の凹部に対する開口部は、前記基部の凹部の長さにわたって延びる対向する内方に突出するリップによって定められる、態様1~6の何れか一項に記載のシステム。
[態様8]
取付具をさらに含み、該取付具は構造体に取付けるように構成され、取付具の一部は、前記基部の凹部内に位置決めされ、前記リップによってその内部に保持されるように構成され、取付具の別の部分は、前記基部の凹部の外側に位置決めされ、使用中に前記基部から突出する、態様7に記載のシステム。
[態様9]
前記基部の凹部の壁は、前記壁の前記基部の凹部とは反対側で皿状に形成され、皿状の側は、前記基部の凹部の壁の長さにわたって延在し、LEDストリップライトがその中に配置され得るようにする、態様7又は8に記載のシステム。
[態様10]
各側壁は、それぞれの側壁の中間位置から内側に突出する細長いフランジをさらに含み、各フランジは主となる細長いチャネルの凹部の長さのために延在し、複数のフランジは略互いに向かって突出する、態様1~9の何れか一項に記載のシステム。
[態様11]
各フランジは該フランジの遠位端縁部から鋭角に延び、前記基部から離れるリップを備える、態様10に記載のシステム。
[態様12]
使用時に、前記フランジの遠位端縁部の間隔は、音響フィンなどのパネルの細長い縁部が複数のフランジの間に配置され、該複数のフランジによって保持されることができるようなものである、態様11に記載のシステム。
[態様13]
前記パネルは変形可能な材料から形成され、前記細長い部材は前記パネルの縁部の前記凹部に押し嵌めされ得る、態様1~12の何れか一項に記載のシステム。
[態様14]
前記パネルは、その縁部に沿って間隔をあけて配置された多数の個別の凹部を備え、各凹部はその中にそれぞれの部材を配置する、態様1~13の何れか一項に記載のシステム。
[態様15]
前記パネルの外側の凹部の対向する内向きの面は、前記パネルの縁部において外向きにテーパ形成され、これらの内向きの面が前記細長い部材の側壁の対応する外面と係合することができ、それによって、開放した外側の凹部を介してそれぞれのパネルの凹部に押し嵌めされるときに、前記細長い部材を案内する、態様1~14の何れか一項に記載のシステム。
[態様16]
前記細長い部材がチャネルの形態をとる場合、該チャネルへの開口部に保持されるように構成される細長いカバーをさらに備える、態様1~15の何れか一項に記載のシステム。
[態様17]
前記細長いカバーは、その面から突出し、その面に沿って延びる一対の細長い、間隔を置いて配置された平行なフランジを有する細長いストリップを備え、そのような各フランジの遠位端縁部がスナップ嵌め又はスライド嵌めなどによって、各側壁の対応する遠位端縁部に定められたそれぞれの形成物と相互作用するように構成され、その結果、前記細長いカバーが前記チャネルへの開口部で保持され、それによってチャネルへの開口部を覆う、態様16に記載のシステム。
[態様18]
前記細長いカバーは、不透明、半透明、又は透明な材料から形成される、態様16又は17に記載のシステム。
[態様19]
少なくとも1つの端部キャップをさらに備え、個々の端部キャップは前記細長い部材のそれぞれの端部における固定位置のために構成される、態様1~18の何れか一項に記載のシステム。
[態様20]
前記細長い部材が中空部材である場合、個々の端部キャップはプレートから突出するボスを含み、該ボスは前記中空部材の内部形状に概ね対応する外形を有し、前記端部キャップが前記細長い部材のそれぞれの端部に押し嵌めされ得る、態様19に記載のシステム。
[態様21]
前記細長い部材が中空部材である場合、個々の端部キャップはプレートのそれぞれの反対側から突出するボスを有するコネクタの形態を有し、各ボスは中空部材の内部形状に概して対応する外形を有し、それによって、各ボスはそれぞれの中空部材の端部に押し込み嵌めされ、前記コネクタは中空部材間に延在し、かつ中空部材を端と端とを接続する、態様19又は20に記載のシステム。
[態様22]
各ボスは前記プレートの表面から突出する多数の細長いパネル保持インサートを備え、一対の第1のインサートは個々のフランジと前記基部との間に位置するように配置され、一対の第2のインサートは個々のフランジとそれぞれの側壁の遠位端縁部との間に位置するように配置され、前記第1及び第2のインサートは前記フランジ、基部及び側壁と協働して前記端部キャップを前記細長い部材の端部に保持する、態様20又は21に記載のシステム。
[態様23]
前記細長い部材は態様1~22の何れか一項に記載される、態様1~22の何れか一項に記載のシステムと共に使用するための細長い部材。
[態様24]
少なくとも1つの凹部を含み、態様1~22の何れか一項に記載されるように構成される、態様1~22の何れか一項に記載のシステムと共に使用するためのパネル。
[態様25]
前記細長いカバーは、態様7又は16~18の何れか一項に記載のように構成される、態様1~22の何れか一項に記載のシステムと共に使用するための細長いカバー。
[態様26]
前記端部キャップは態様19~22の何れか一項に記載される、態様1~22の何れか一項に記載のシステムと共に使用するための端部キャップ。
[態様27]
態様1~22の何れか一項に記載のシステムと共に使用される場合、前記取付具は態様8に記載されている、取付具。
[態様28]
前記取付具は細長く、該取付具の一端は、例えば、前記構造体から吊り下げられるか、又は前記構造体内に固定されることによって、前記構造体に対して取付けのために構成され、前記取付具の他端は、その中に任意選択で周辺溝部を有し、それによって、前記周辺溝部は前記取付具の他端を前記基部に形成された凹部内に位置し、前記周辺溝部内に位置するリップによって保持されることを可能にする、態様27に記載の取付具。
[態様29]
態様23~26の何れか一項に記載のチャネル、細長いカバー、端部キャップ、又は任意選択で1つ又は複数のパネルのうちの1つ又は複数を含む、態様1~22の何れか一項に記載のシステムと共に使用するためのキット。
[態様30]
構造体に対してパネルを取り付けるための方法であって、
i.態様1~22の何れか一項に記載された細長い部材に関する基部を構造体に対して取り付けるステップと、
ii.前記細長い部材に対してパネルを取り付けるステップであって、前記パネルは態様1~22の何れか一項に記載され、前記細長い部材に対するパネルの取り付けは前記細長い部材を前記パネルの凹部内に配置することによる、ステップと、
を備える方法。
[態様31]
前記パネルは、前記凹部を通って前記細長い部材を横方向に相対的に摺動させることによって、及び/又は前記開口した外側の凹部を介して前記細長い部材を前記凹部内に押し嵌めすることによって、前記細長い部材に取り付けられる、態様30に記載の方法。
[態様32]
前記パネルがその縁部に沿って離間された複数の個別の凹部を含み、前記複数の個別の凹部に対応する複数の細長い部材が、前記構造体に対して離間された態様で取り付けられる、態様30又は31に記載の方法。
[態様33]
多数のパネルが、例えば間隔を置いて前記細長い部材に取り付けられる、態様30~32の何れか一項に記載の方法。
[態様34]
前記細長い部材又は各細長い部材は、1つ又は複数の締結具などを介して前記構造体に直接取り付けられるか、又は前記細長い部材又は各細長い部材は、前記構造体に対して吊り下げられ又は離間される、1つ又は複数の取付具などを介して、前記構造体に間接的に取り付けられ、各取付具が任意選択で、態様27又は28に記載のように構成される、態様30~33の何れか一項に記載の方法。
[態様35]
細長いカバーを前記細長い部材又は各細長い部材に保持するステップをさらに含み、複数のパネルが細長い部材に取り付けられるとき、個別の細長いカバーは、隣接するパネルの間、及びパネルとそれぞれの隣接する細長い部材の端部との間に保持され、前記細長いカバー又は個々の細長いカバーは態様6又は16~18の何れか一項に記載のように構成される、態様30~34の何れか一項に記載の方法。
[態様36]
前記細長い部材のそれぞれの端部に少なくとも1つの端部キャップを固定するステップをさらに含み、前記端部キャップは、態様19~22の何れか一項に記載のように構成される、態様30~35の何れか一項に記載の方法。
[態様37]
前記端部キャップは態様21に記載のコネクタであり、該コネクタは隣接する細長い部材を端部同士で接続するように、それらの間に配置される、態様36に記載の方法。
[態様38]
音響パネル、バッフル又はフィンなどのパネルを取り付けるためのシステムであって、
第1の細長い部材であって、該第1の細長い部材の基部は、第1の細長い部材を構造体に関して取り付けられることを可能にするように構成され、前記第1の細長い部材の対向する側壁は基部から延び、外形において、前記側壁は前記第1の細長い部材の拡大した頭部まで延びる首部を定める、第1の細長い部材と、
第1のパネルであって、該第1のパネルは第1の細長い部材に隣接して位置するように配置され、それによって、前記第1のパネルの縁部は前記第1の細長い部材の前記首部に隣接して位置し、前記第1のパネルの面は第1の細長い部材の前記頭部に隣接して位置する、第1のパネルと、
を備えるシステム。
[態様39]
第2のパネルをさらに備え、該第2のパネルは前記第1のパネルが配置されるべき前記第1の細長い部材の反対側に隣接して位置するように配置され、前記第2のパネルの縁部は前記第1の細長い部材の前記首部に隣接して位置し、及び前記第2のパネルの面が前記第1の細長い部材の前記頭部に隣接して位置する、態様38に記載のシステム。
[態様40]
前記システムは第2の細長い部材をさらに含み、前記第2の細長い部材は前記第1の細長い部材に隣接して配置されるが、前記第2の細長い部材の前記首部において前記第1のパネルの別の縁部を支持するように配置され、前記第1のパネルの面は前記第2の細長い部材の頭部に隣接して配置される、態様38又は39に記載のシステム。
[態様41]
前記第2の細長い部材が以下のように配置される、すなわち、
i.前記第1のパネルは、該第1のパネルの対向する縁部で支持されるよう、前記第1の細長い部材と前記第2の細長い部材との間にまたがることができるように、前記第1の細長い部材と平行で、及び前記第1の細長い部材から離間し、
ii.前記第1のパネルは前記第1の細長い部材と前記第2の細長い部材との間をまたぐことができるように、前記第1の細長い部材に対して所定角度で、前記第1のパネルのそれぞれの縁部が前記第1の細長い部材及び前記第2の細長い部材で支持される、
態様40に記載のシステム。
[態様42]
iiにおいて、前記第2の細長い部材の端部は前記第1の細長い部材の端部に位置し、前記第2の細長い部材は、前記第1の細長い部材の端部から前記第1の細長い部材に対して前記所定角度で延在するように配置される、態様41に記載のシステム。
[態様43]
iiにおいて、前記第1の細長い部材に対する前記第2の細長い部材の前記所定角度は約90°である、態様41又は42に記載のシステム。
[態様44]
第3の細長い部材及び第4の細長い部材をさらに含み、前記第2の細長い部材は、対向して配置され、かつ前記第1の細長い部材から離間して配置され、前記第4の細長い部材は、対向して配置され、かつ前記第3の細長い部材から離間して配置され、前記第3の細長い部材及び前記第4の細長い部材は、前記第1の細長い部材及び前記第2の細長い部材の間に延在し、それらを接合する、態様40~43の何れか一項に記載のシステム。
[態様45]
前記第3の細長い部材のそれぞれの端部は前記第1の細長い部材及び前記第2の細長い部材のそれぞれの端部に位置し、前記第4の細長い部材のそれぞれの端部は、前記第1の細長い部材及び前記第2の細長い部材のそれぞれの対向する端部に位置する、態様44に記載のシステム。
[態様46]
前記第3の細長い部材と前記第4の細長い部材との間の角度と、前記第1の細長い部材及び前記第2の細長い部材のとの間の角度は、それぞれ約90°である、態様41又は42に記載のシステム。
[態様47]
前記第1のパネルは、前記第1の細長い部材、第2の細長い部材、第3の細長い部材、及び第4の細長い部材の間に位置し、それらのそれぞれの縁部で支持されるように構成される、態様44~46の何れか一項に記載のシステム。
[態様48]
前記システムは第2のパネルを含む場合、該第2のパネルは前記第1の細長い部材、第2の細長い部材、第3の細長い部材、及び第4の細長い部材によって、それぞれの内側端を取り囲み、支持されるように構成される、態様44~47の何れか一項に記載のシステム。
[態様49]
前記システムは1つ以上のクランプ要素をさらに含み、各クランプ要素はその基部において細長い部材に接続されるように配置され、各クランプ要素は前記細長い部材に配置されたそれぞれのパネルにクランプ力を加えるように配置され、該クランプ力は前記細長い部材の頭部に配置されたパネル面とは反対側のパネル面に加えられ、それによって、前記パネルは前記細長い部材にクランプされる、態様38~48の何れか一項に記載のシステム。
[態様50]
各クランプ要素は前記細長い部材のいずれかの側に位置するそれぞれのパネルにクランプ力を加えるように構成される、態様49に記載のシステム。
[態様51]
細長い部材又は各細長い部材は、態様3~12及び16~22の何れか一項において定められる、態様38~50の何れか一項に記載のシステム。