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特許7536099アップリンク伝送のためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】アップリンク伝送のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20240809BHJP
   H04B 7/0456 20170101ALI20240809BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240809BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240809BHJP
【FI】
H04W16/28
H04B7/0456 300
H04W72/0457 110
H04W72/232
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022539675
(86)(22)【出願日】2019-12-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 CN2019130329
(87)【国際公開番号】W WO2021093126
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-09-20
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】パン, ユー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, ケ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, シュジュアン
(72)【発明者】
【氏名】へ, ジェン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/028834(WO,A1)
【文献】特開2019-118035(JP,A)
【文献】NTT DOCOMO, INC,Enhancements on multi-TRP/panel transmission,3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1911184,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911184.zip>,2019年10月04日
【文献】3GPP,3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Multiplexing and channel coding (Release 15),3GPP TS 38.212,V15.7.0,2019年09月28日,76-81頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
H04B 7/0456
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、前記方法は、
基地局が、無線通信デバイスに、第1の数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)コードワードを送信することであって、前記第1の数のTPMIコードワードは、前記無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送対応し、前記第1の数は、1を上回り、前記第2の数は、1を上回り、前記第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送の第1のアップリンク伝送セットは、前記第1の数のTPMIコードワードの第1のTPMIコードワードに対応し、前記第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送の第2のアップリンク伝送セットは、前記第1の数のTPMIコードワードの第2のTPMIコードワードに対応する、ことと、
前記基地局が、前記無線通信デバイスから、前記TPMIコードワードに基づいて伝送される前記コードブックベースのアップリンク伝送を受信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記TPMIコードワードは、周波数ドメイン内のアップリンク伝送において使用されるTPMIに対応するか、または、
前記TPMIコードワードは、時間ドメイン内のアップリンク伝送において使用されるTPMIに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の数のTPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードと、第2のTPMIコードワードとを備え、
前記方法は、
前記アップリンク伝送のうちの第1の半分が前記第1のTPMIコードワードにマップされ、前記アップリンク伝送のうちの第2の半分が前記第2のTPMIコードワードにマップされること、または
奇数のアップリンク伝送が前記第1のTPMIコードワードにマップされること、または
第1および第2のアップリンク伝送が前記第1のTPMIコードワードにマップされ、第3および第4のアップリンク伝送が前記第2のTPMIコードワードにマップされ、残りのアップリンク伝送が前のアップリンク伝送と同一のマッピングルールを有すること
のうちの少なくとも1つを決定することによって、前記第1の数のTPMIコードワードと第2の数のアップリンク伝送との間のマッピングを決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の数は、2であり、
最大アップリンク伝送層は、1である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
方法であって、前記方法は、
基地局が、無線通信デバイスに、第1の数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)コードワードを送信することであって、前記第1の数のTPMIコードワードは、前記無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送にマップし、前記第1の数は、1を上回り、前記第2の数は、1を上回る、ことと、
前記基地局が、前記無線通信デバイスから、前記TPMIコードワードに基づいて伝送される前記コードブックベースのアップリンク伝送を受信することと
を含み、
前記第1の数は、2であり、
最大アップリンク伝送層は、1であり、
前記基地局は、コードポイントに対応するTPMIフィールドを使用して、前記TPMIコードワードを示し、
前記コードポイントは、2つの異なるTPMIコードワードを示す方法。
【請求項6】
4つのアンテナを有する前記無線通信デバイスに関して、利用可能なTPMIコードワードを第1のTPMIグループと第2のTPMIグループとにグループ化することをさらに含み、
第1のTPMIコードワードおよび第2のTPMIコードワードの両方は、前記第1のTPMIグループまたは前記第2のTPMIグループからであるか、または、
前記第1のTPMIコードワードは、前記第1のTPMIグループからであり、前記第2のTPMIコードワードは、前記第2のTPMIグループからである、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
方法であって、前記方法は、
基地局が、無線通信デバイスに、第1の数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)コードワードを送信することであって、前記第1の数のTPMIコードワードは、前記無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送にマップし、前記第1の数は、1を上回り、前記第2の数は、1を上回る、ことと、
前記基地局が、前記無線通信デバイスから、前記TPMIコードワードに基づいて伝送される前記コードブックベースのアップリンク伝送を受信することと
を含み、
4つのアンテナを有する前記無線通信デバイスに関して、利用可能なTPMIコードワードを第1のTPMIグループと第2のTPMIグループとにグループ化することをさらに含み、
第1のTPMIコードワードおよび第2のTPMIコードワードの両方は、前記第1のTPMIグループまたは前記第2のTPMIグループからであるか、または、
前記第1のTPMIコードワードは、前記第1のTPMIグループからであり、前記第2のTPMIコードワードは、前記第2のTPMIグループからである、
前記利用可能なTPMIコードワードは、前記利用可能なTPMIコードワードに関するインデックス値に従ってグループ化され、
アンテナ非コヒーレント伝送およびアンテナ部分的コヒーレント伝送に関して、前記インデックス値のうちの第1の半分は、前記第1のTPMIグループにグループ化され、前記インデックス値のうちの第2の半分は、前記第2のTPMIグループにグループ化され、
前記第1の数は、2であり、
最大アップリンク伝送層は、1であり
アンテナ完全コヒーレント伝送に関して、前記第1のTPMIグループは、2つの隣接するTPMIインデックス値の交互するグループを備え、前記第2のTPMIグループは、2つの隣接するTPMIインデックス値の他の交互するグループを備えている方法。
【請求項8】
前記基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)において前記TPMIコードワードを送信し、
前記DCIは、前記第1のTPMIコードワードに関する値を含む第1のフィールドと、前記第2のTPMIコードワードに関する値を含む第2のフィールドとを備えている、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のフィールドは、複数のテーブルに対応し、
前記複数のテーブルは、前記無線通信デバイスの異なるアンテナ属性に対応し、
前記アンテナ属性は、非コヒーレント、部分的コヒーレント、または完全コヒーレントのうちの1つを備え、
前記第2のTPMIコードワードは、前記無線通信デバイスの前記アンテナ属性に対応する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記TPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードと1つ以上の第2のTPMIコードワードとを備え、
前記1つ以上の第2のTPMIコードワードは、TPMIコードワード範囲内で選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記TPMIコードワード範囲は、TPMIコードブックテーブルにおけるUEアンテナ属性または分類に基づいて決定される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記アップリンク伝送は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
請求項1~12のいずれかに記載の方法を実装するように構成される少なくとも1つのプロセッサを備えている基地局。
【請求項14】
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信デバイスが、基地局から、第1の数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)コードワードを受信することであって、前記第1の数のTPMIコードワードは、前記無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送対応し、前記第1の数は、1を上回り、前記第2の数は、1を上回り、前記第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送の第1のアップリンク伝送セットは、前記第1の数のTPMIコードワードの第1のTPMIコードワードに対応し、前記第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送の第2のアップリンク伝送セットは、前記第1の数のTPMIコードワードの第2のTPMIコードワードに対応する、ことと、
前記無線通信デバイスが、前記基地局に、前記TPMIコードワードに基づいて伝送される前記コードブックベースのアップリンク伝送を送信することと
を含む、方法。
【請求項15】
プロセッサを備えている無線通信デバイスであって、前記プロセッサは、
基地局から、第1の数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)コードワードを受信することであって、前記第1の数のTPMIコードワードは、前記無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送対応し、前記第1の数は、1を上回り、前記第2の数は、1を上回り、前記第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送の第1のアップリンク伝送セットは、前記第1の数のTPMIコードワードの第1のTPMIコードワードに対応し、前記第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送の第2のアップリンク伝送セットは、前記第1の数のTPMIコードワードの第2のTPMIコードワードに対応する、ことと、
前記基地局に、前記TPMIコードワードに基づいて伝送される前記コードブックベースのアップリンク伝送を送信することと
を行うように構成されている、無線通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気通信の分野、特に、無線通信デバイスから基地局へのアップリンク伝送に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコードブックベースのアップリンク伝送では、アップリンクデータがPUSCH伝送の組の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で伝送される度に、同じ伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)が、使用される。TPMIは、ダウンリンク制御情報(DCI)におけるTPMIフィールドによって示されることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される例示的実施形態は、従来技術に提示される問題のうちの1つ以上のものに関連する課題を解決すること、および付随の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって容易に明白な状態となるであろう追加の特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態が、限定ではなく、例として提示されることを理解されたく、開示される実施形態に対する種々の修正が、本開示の範囲内に留まりながら、行われ得ることが、本開示を熟読する当業者に明白であろう。
【0004】
いくつかの実施形態において、基地局が、無線通信デバイスに、無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンク伝送(PUSCH伝送)に対応する第1の数のTPMIコードワードを送信する。第1の数は、1以上である。第2の数は、1以上である。第1の数のTPMIコードワードは、アップリンク伝送組に対応する。アップリンク伝送組は、第2の数のアップリンク伝送を含む。基地局は、無線通信デバイスから、TPMIコードワードに基づいて伝送されるコードブックベースのアップリンク伝送を受信する。
【0005】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスが、基地局から、無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンクの伝送に対応する第1の数のTPMIコードワードを受信する。第1の数は、1以上である。第2の数は、1以上である。第1の数のTPMIコードワードは、アップリンク伝送組に対応する。アップリンク伝送組は、第2の数のアップリンク伝送を含む。無線通信デバイスは、基地局に、TPMIコードワードに基づいて伝送されるコードブックベースのアップリンク伝送を送信する。
【0006】
上記および他の側面およびそれらの実装が、図面、説明、および請求項においてより詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、前記方法は、
基地局によって、無線通信デバイスに、第1の数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)コードワードを送信することであって、前記第1の数のTPMIは、前記無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンクの伝送に対応し、前記第1の数は、1以上であり、前記第2の数は、1以上であり、前記第1の数のTPMIコードワードは、アップリンク伝送組に対応し、前記アップリンク伝送組は、前記第2の数のアップリンク伝送を備えている、ことと、
前記基地局によって、前記無線通信デバイスから、前記TPMIコードワードに基づいて伝送される前記コードブックベースのアップリンク伝送を受信することと
を含む、方法。
(項目2)
前記TPMIコードワードは、前記アップリンク伝送の周波数分割多重化(FDM)において使用されるプリコーディング行列に対応するか、または、
前記TPMIコードワードは、前記アップリンク伝送の時分割多重化(TDM)において使用されるプリコーディング行列に対応する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記アップリンク伝送が同じSpatialRelationInfoに対応することを決定することに応答して、前記アップリンク伝送組のアップリンク伝送を第1のアップリンク伝送組と第2のアップリンク伝送組とにグループ化することをさらに含み、前記グループ化することは、
前記アップリンク伝送のうちの第1の半分を前記第1のアップリンク伝送組としてグループ化し、前記アップリンク伝送のうちの第2の半分を前記第2のアップリンク伝送組としてグループ化すること、
前記アップリンク伝送のうちの奇数のアップリンクの伝送を前記第1のアップリンク伝送組としてグループ化し、前記アップリンク伝送のうちの偶数のアップリンクの伝送を前記第2のアップリンク伝送組としてグループ化すること、または、
前記アップリンク伝送のうちの第1および第2のアップリンク伝送、第5および第6のアップリンク伝送、・・・を前記第1のアップリンク伝送組としてグループ化し、前記アップリンク伝送のうちの第3および第4のアップリンク伝送、第7および第8のアップリンク伝送、・・・を前記第2のアップリンク伝送組としてグループ化すること
のうちの少なくとも1つによる、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記アップリンク伝送が第1のSpatialRelationInfoと第2のSpatialRelationInfoとを備えている2つの異なるSpatialRelationInfに対応することを決定することに応答して、前記アップリンク伝送組のアップリンク伝送を第1のアップリンク伝送組と第2のアップリンク伝送組とにグループ化することをさらに含み、前記グループ化することは、前記アップリンク伝送のうちの前記第1のSpatialRelationInfoが適用されるそれらを前記第1のアップリンク伝送組にグループ化し、前記アップリンク伝送のうちの前記第2のSpatialRelationInfoが適用されるそれらを前記第2のアップリンク伝送組にグループ化することによる、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第1の数は、2であり、
最大アップリンク伝送層は、1であり、
前記アップリンク伝送組の前記アップリンク伝送は、第1のアップリンク伝送組と第2のアップリンク伝送組とにグループ化され、
前記TPMIコードワードのうちの第1のTPMIコードワードが、前記第1のアップリンク伝送組に対応し、
前記TPMIコードワードのうちの第2のTPMIコードワードが、前記第2のアップリンク伝送組に対応する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記基地局は、コードポイントに対応するTPMIフィールドを使用して、前記TPMIコードワードを示し、
前記コードポイントは、2つの異なるTPMIコードワードを示す、項目5に記載の方法。
(項目7)
4つのアンテナを有する前記無線通信デバイスに関して、利用可能なTPMIコードワードを第1のTPMIグループと第2のTPMIグループとにグループ化することをさらに含み、
前記第1のTPMIコードワードおよび前記第2のTPMIコードワードの両方は、前記第1のTPMIグループまたは前記第2のTPMIグループからであるか、または、
前記第1のTPMIコードワードは、前記第1のTPMIグループからであり、前記第2のTPMIコードワードは、前記第2のTPMIグループからである、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記利用可能なTPMIコードワードは、前記利用可能なTPMIコードワードに関するインデックス値に従ってグループ化され、
アンテナ非コヒーレント伝送およびアンテナ部分的コヒーレント伝送に関して、前記インデックス値のうちの第1の半分は、前記第1のTPMIグループにグループ化され、前記インデックス値のうちの第2の半分は、前記第2のTPMIグループにグループ化され、
アンテナ完全コヒーレント伝送に関して、前記第1のTPMIグループは、2つの隣接するTPMIインデックス値の交互するグループを備え、前記第2のTPMIグループは、2つの隣接するTPMIインデックス値の他の交互するグループを備えている、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)において前記TPMIコードワードを送信し、
前記DCIは、前記第1のTPMIコードワードに関する値を含む第1のフィールドと、前記第2のTPMIコードワードに関する値を含む第2のフィールドとを備えている、項目5に記載の方法。
(項目10)
前記第2のフィールドは、複数のテーブルに対応し、
前記複数のテーブルは、前記無線通信デバイスの異なるアンテナ属性に対応し、
前記アンテナ属性は、非コヒーレント、部分的コヒーレント、または完全コヒーレントのうちの1つを備え、
前記第2のTPMIコードワードは、前記無線通信デバイスの前記アンテナ属性に対応する、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記アップリンク伝送は、同じSpatialRelationInfoに対応し、前記第2のTPMIコードワードと前記第1のTPMIコードワードとは、異なる、項目9に記載の方法。
(項目12)
前記アップリンク伝送は、異なるSpatialRelationInfoに対応し、前記第2のTPMIコードワードと前記第1のTPMIコードワードとは、同じであるか、または、異なる、項目9に記載の方法。
(項目13)
前記第2のTPMIコードワードを前記第1のTPMIコードワードとオフセット値とから決定することをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目14)
前記オフセット値は、シグナリングを介して構成され、
前記シグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングまたは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)のうちの1つを備え、
前記第2のTPMIコードワードは、前記第1のTPMIコードワードのそれと同じアンテナ属性範囲内にある、項目13に記載の方法。
(項目15)
2つのアンテナを有する前記無線通信デバイスに関して、ダウンリンク制御情報(DCI)のアンテナポートフィールドとして、前記第2のTPMIコードワードを送信することをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目16)
前記アンテナポートフィールドのインデックス値が、前記第2のTPMIコードワードのインデックス値に対応し、
前記第2のTPMIコードワードは、前記第1のTPMIコードワードのそれと同じアンテナ属性範囲内にある、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記第1のTPMIコードワードは、アップリンクチャネル測定レポートに基づいて決定されるように、アップリンク完全電力伝送を可能にし、前記第2のTPMIコードワードは、前記アップリンク完全電力伝送を可能にする1つ以上のTPMIコードワードから選択され、および/または、
前記第1のTPMIコードワードは、前記アップリンクチャネル測定レポートに基づいて決定されるように、アップリンク完全電力伝送を可能にすることができず、前記第2のTPMIコードワードは、前記アップリンク完全電力伝送を可能にすることができない、1つ以上のTPMIコードワードから選択され、および/または、
前記第1のTPMIコードワードが前記アップリンク完全電力伝送を可能にするかどうかにかかわらず、前記第2のTPMIコードワードは、アップリンク完全電力伝送を可能にする前記1つ以上のTPMIコードワードから選択される、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記無線通信デバイスは、モード1をサポートし、
前記無線通信デバイスは、非コヒーレント伝送をサポートし、前記第2のTPMIコードワードは、TPMI=13であり、および/または、
前記無線通信デバイスは、部分的コヒーレント伝送をサポートし、前記第2のTPMIコードワードは、TPMI=12、TPMI=13、TPMI=14、TPMI=15,TPMI=16、TPMI=17、TPMI=18、またはTPMI=19のうちの1つから選択される、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記無線通信デバイスは、モード2をサポートし、
前記第2のTPMIコードワードは、完全電力伝送をサポートする1つ以上のTPMIコードワードから選択され、
完全電力伝送をサポートする1つ以上のTPMIコードワードは、前記無線通信デバイスから受信される、項目17に記載の方法。
(項目20)
前記TPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードと1つ以上の第2のTPMIコードワードとを備え、
前記1つ以上の第2のTPMIコードワードは、TPMIコードワード範囲内で選択される、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記TPMIコードワード範囲は、TPMIコードブックテーブルにおけるUEアンテナ属性または分類に基づいて決定される、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記アップリンク伝送は、同じSpatialRelationInfoに対応し、
前記基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)を介して前記第1のTPMIコードワードを前記無線通信デバイスに示し、前記第1のTPMIコードワードは、前記アップリンク伝送の第1の組の第1のアップリンクの伝送に対応し、
前記1つ以上の第2のTPMIコードワードは、コードブックテーブルから選択され、
前記1つ以上の第2のTPMIコードワードは、順次、前記アップリンク伝送のうちの他のアップリンクの伝送に割り当てられる、項目20に記載の方法。
(項目23)
前記アップリンク伝送は、第1のSpatialRelationInfoおよび第2のSpatialRelationInfoに対応し、
前記アップリンク伝送組は、第1のアップリンク伝送組と第2のアップリンク伝送組とを備え、
前記TPMIコードワードと前記アップリンク伝送との間の対応は、
前記第1のTPMIコードワードが、前記第1のアップリンク伝送組におけるアップリンク伝送と前記第2のアップリンク伝送組における第1のアップリンク伝送とにマップされ、前記1つ以上のTPMIが、前記第2のアップリンク伝送組における残りのアップリンク伝送にマップされ、前記1つ以上のTPMIが、順次、コードブックテーブルから選択されること、または、
前記第1のTPMIコードワードが、前記第1のアップリンク伝送組における第1のアップリンク伝送と前記前記第2のアップリンク伝送組における第1のアップリンク伝送とにマップされ、前記1つ以上のTPMIが、前記第1のアップリンク伝送組および第2のアップリンク伝送組における残りのアップリンク伝送にマップされ、前記1つ以上のTPMIが、順次、コードブックテーブルから選択されること
のうちの1つによって決定されることができる、項目20に記載の方法。
(項目24)
前記アップリンク伝送は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送であり、
前記アップリンク伝送組は、PUSCH伝送組であり、
前記アップリンク伝送は、同じSpatialRelationInfoまたは異なるSpatialRelationInfoに対応し、
前記SpatialRelationInfoは、伝送構成インジケータ(TCI)状態、空間関連情報(SRI)、サウンディング基準信号(SRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、または同期信号ブロック(SSB)のうちの1つから決定される、項目1に記載の方法。
(項目25)
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目1に記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目26)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、項目1に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
(項目27)
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
無線通信デバイスによって、基地局から、第1の数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)コードワードを受信することであって、前記第1の数のTPMIは、前記無線通信デバイスの第2の数のコードブックベースのアップリンクの伝送に対応し、前記第1の数は、1以上であり、前記第2の数は、1以上であり、前記第1の数のTPMIコードワードは、アップリンク伝送組に対応し、前記アップリンク伝送組は、前記第2の数のアップリンク伝送を備えている、ことと、
前記無線通信デバイスによって、前記基地局に、前記TPMIコードワードに基づいて伝送される前記コードブックベースのアップリンク伝送を送信することと
を含む、無線通信方法。
(項目28)
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目27に記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目29)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、項目27に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本解決策の種々の例示的実施形態が、以下の図または図面を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証の目的のためにのみ提供され、本解決策の読者の理解を促進するために本解決策の例示的実施形態を描写するにすぎない。したがって、図面は、本解決策の範疇、範囲、または適応性の限定と見なされるべきではない。明確化および例証のし易さのために、これらの図面が必ずしも縮尺通りに描かれているわけではないことに留意されたい。
【0008】
図1A図1Aは、本開示のいくつかの実施形態による例示的指示方法を図示するフローチャート図である。
【0009】
図1B図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による例示的指示方法を図示するフローチャート図である。
【0010】
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態によるプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブルである。
【0011】
図3図3は、本開示のいくつかの実施形態による単層伝送のためのプリコーディング行列Wを図示する例示的テーブルである。
【0012】
図4図4は、本開示のいくつかの実施形態によるプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブルである。
【0013】
図5図5は、本開示のいくつかの実施形態によるDCIの第1のTPMIフィールドおよび第2のTPMIフィールドを図示する例示的略図である。
【0014】
図6図6は、本開示のいくつかの実施形態によるプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブルである。
【0015】
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態によるプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブルである。
【0016】
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態によるプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブルである。
【0017】
図9図9は、本開示のいくつかの実施形態によるプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブルである。
【0018】
図10図10は、本開示のいくつかの実施形態による2つのアンテナポートのためのプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブルである。
【0019】
図11図11は、本開示のいくつかの実施形態によるアンテナポート情報を図示する例示的テーブルである。
【0020】
図12図12は、本開示のいくつかの実施形態によるPUSCH伝送を図示する略図である。
【0021】
図13図13は、本開示のいくつかの実施形態によるPUSCH伝送を図示する略図である。
【0022】
図14図14は、本開示のいくつかの実施形態によるPUSCH伝送を図示する略図である。
【0023】
図15A図15Aは、本開示のいくつかの実施形態による例示的基地局のブロック図を図示する。
【0024】
図15B図15Bは、本開示のいくつかの実施形態による例示的ユーザ機器(UE)のブロック図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本解決策の種々の例示的実施形態は、当業者が本解決策を作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下で説明される。当業者に明白であろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される例への種々の変更または修正が、本解決策の範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本解決策は、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、例示的アプローチであるにすぎない。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本解決策の範囲内に留まりながら、再配置されることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示すること、および本解決策が、明示的に別様に記載されない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0026】
本開示は、従来のコードブックベースのアップリンク伝送において、同じTPMIが、PUSCH上でアップリンクデータが伝送される度に使用されることを所与として、ダイバーシティ利得を欠いているアップリンクTPMIの問題点に対処する。ダイバーシティ利得の欠如は、ネットワーク側(1つ以上の基地局を含む)に不正確にアップリンクデータを受信させる。異なるPUSCH伝送のために異なるTPMIを使用することは、PUSCH伝送のダイバーシティ利得を増加させ、したがって、基地局によって受信されるデータの正確度を効果的に改良することができる。本開示は、異なるPUSCH伝送のために異なるTPMIを使用するための種々の指示方法を説明する。
【0027】
図1Aは、本開示のいくつかの実施形態による例示的指示方法100を図示するフローチャート図である。図1Aを参照すると、110において、ネットワーク側(例えば、基地局)が、第1の数(K)のTPMIコードワードをUEに送信し、第1の数(K)のTPMIコードワードは、UEの第2の数(M)のコードブックベースのアップリンク伝送に対応する。第1の数は、1以上である。第2の数は、1以上である。第1の数のTPMIコードワードは、アップリンク伝送組に対応する。アップリンク伝送組は、第2の数のアップリンク伝送を含む。
【0028】
いくつかの実施形態において、TPMIコードワードは、アップリンク伝送の周波数分割多重化(FDM)および/または時分割多重化(TDM)において使用されるプリコーディング行列に対応する。
【0029】
いくつかの実施形態において、第1の数は、2である。最大アップリンク伝送層が、1である。アップリンク伝送組のアップリンク伝送は、第1のアップリンク伝送組と第2のアップリンク伝送組とにグループ化される。TPMIコードワードのうちの第1のTPMIコードワードが、第1のアップリンク伝送組に対応する。TPMIコードワードのうちの第2のTPMIコードワードが、第2のアップリンク伝送組に対応する。
【0030】
いくつかの実施形態において、基地局は、コードポイントに対応するTPMIフィールドを使用して、TPMIコードワードを示し、コードポイントは、2つの異なるTPMIコードワードを示す。いくつかの実施形態において、4つのアンテナを有するUEのために、利用可能なTPMIコードワードは、第1のTPMIグループおよび第2のTPMIグループにグループ化される。いくつかの例では、第1のTPMIコードワードおよび第2のTPMIコードワードの両方は、第1のTPMIグループまたは第2のTPMIグループからである。他の例では、第1のTPMIコードワードは、第1のTPMIグループからであり、第2のTPMIコードワードは、第2のTPMIグループからである。
【0031】
いくつかの実施形態において、利用可能なTPMIコードワードは、利用可能なTPMIコードワードに関するインデックス値に従ってグループ化される。アンテナ非コヒーレント伝送およびアンテナ部分的コヒーレント伝送に関して、インデックス値のうちの第1の半分は、第1のTPMIグループにグループ化され、インデックス値のうちの第2の半分は、第2のTPMIグループにグループ化される。アンテナ完全コヒーレント伝送に関して、第1のTPMIグループは、2つの隣接するTPMIインデックス値の交互するグループを含み、第2のTPMIグループは、2つの隣接するTPMIインデックス値の他の交互するグループを含む。
【0032】
いくつかの実施形態において、基地局は、DCI内でTPMIコードワードを送信する。DCIは、第1のTPMIコードワードに関する値を含む第1のフィールドと、第2のTPMIコードワードに関する値を含む第2のフィールドとを含む。いくつかの例では、第2のフィールドは、複数のテーブルに対応する。複数のテーブルは、UEの異なるアンテナ属性に対応する。アンテナ属性は、非コヒーレント、部分的コヒーレント、または完全コヒーレントのうちの1つを含む。第2のTPMIコードワードは、UEのアンテナ属性に対応する。
【0033】
いくつかの実施形態において、アップリンク伝送は、同じSpatialRelationInfoに対応し、第2のTPMIコードワードと第1のTPMIコードワードとは、異なる。いくつかの実施形態において、アップリンク伝送は、異なるSpatialRelationInfoに対応し、第2のTPMIコードワードと第1のTPMIコードワードとは、同じであるか、または異なる。
【0034】
いくつかの実施形態において、第2のTPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードとオフセット値とから決定される。いくつかの実施形態において、オフセット値は、シグナリングを介して構成される。シグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングまたは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)のうちの1つを含む。第2のTPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードのそれと同じアンテナ属性範囲内にある。
【0035】
いくつかの実施形態において、第2のTPMIコードワードは、2つのアンテナを有するUEのためのDCIのアンテナポートフィールドとして送信される。いくつかの実施形態において、アンテナポートフィールドのインデックス値が、第2のTPMIコードワードのインデックス値に対応する。第2のTPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードのそれと同じアンテナ属性範囲内にある。
【0036】
いくつかの実施形態において、第1のTPMIコードワードは、アップリンクチャネル測定レポートに基づいて決定されるように、アップリンク完全電力伝送を可能にし、第2のTPMIコードワードは、アップリンク完全電力伝送を可能にする1つ以上のTPMIコードワードから選択される。いくつかの実施形態において、第1のTPMIコードワードは、アップリンクチャネル測定レポートに基づいて決定されるように、アップリンク完全電力伝送を可能にすることができず、第2のTPMIコードワードは、アップリンク完全電力伝送を可能にすることができない1つ以上のTPMIコードワードから選択される。いくつかの実施形態において、第1のTPMIコードワードがアップリンク完全電力伝送を可能にするかどうかにかかわらず、第2のTPMIコードワードは、アップリンク完全電力伝送を可能にする1つ以上のTPMIコードワードから選択される。
【0037】
いくつかの実施形態において、UEは、モード1をサポートする。いくつかの例では、UEは、非コヒーレント伝送をサポートし、第2のTPMIコードワードは、TPMI=13である。いくつかの例では、UEは、部分的コヒーレント伝送をサポートし、第2のTPMIコードワードは、TPMI=12、TPMI=13、TPMI=14、TPMI=15、TPMI=16、TPMI=17、TPMI=18、またはTPMI=19のうちの1つから選択される。
【0038】
いくつかの例では、UEは、モード2をサポートする。第2のTPMIコードワードは、完全電力伝送をサポートする1つ以上のTPMIコードワードから選択される。完全電力伝送をサポートする1つ以上のTPMIコードワードは、UEから受信される。
【0039】
いくつかの実施形態において、アップリンク伝送が同じSpatialRelationInfoに対応することを決定することに応答して、(1)アップリンク伝送のうちの第1の半分を第1のアップリンク伝送組としてグループ化し、アップリンク伝送のうちの第2の半分を第2のアップリンク伝送組としてグループ化すること、(2)アップリンク伝送のうちの奇数のアップリンクの伝送を第1のアップリンク伝送組としてグループ化し、アップリンク伝送のうちの偶数のアップリンクの伝送を第2のアップリンク伝送組としてグループ化すること、または、(3)アップリンク伝送のうちの第1および第2のアップリンク伝送、第5および第6のアップリンク伝送、・・・を第1のアップリンク伝送組としてグループ化し、アップリンク伝送のうちの第3および第4のアップリンク伝送、第7および第8のアップリンク伝送、・・・を第2のアップリンク伝送組としてグループ化することのうちの少なくとも1つによって、アップリンク伝送組のアップリンク伝送が第1のアップリンク伝送組と第2のアップリンク伝送組とにグループ化される。
【0040】
いくつかの実施形態において、アップリンク伝送が第1のSpatialRelationInfoおよび第2のSpatialRelationInfoを含む2つの異なるSpatialRelationInfoに対応することを決定することに応答して、第1のSpatialRelationInfoが適用されるアップリンク伝送のうちのそれらを第1のアップリンク伝送組にグループ化し、第2のSpatialRelationInfoが適用されるアップリンク伝送のうちのそれらが第2のアップリンク伝送組にグループ化されることによって、アップリンク伝送組のアップリンク伝送が第1のアップリンク伝送組と第2のアップリンク伝送組とにグループ化される。
【0041】
いくつかの実施形態において、TPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードおよび1つ以上の第2のTPMIコードワードを含む。1つ以上の第2のTPMIコードワードは、TPMIコードワード範囲内で選択される。いくつかの例では、TPMIコードワード範囲は、TPMIコードブックテーブルにおけるUEアンテナ属性または分類に基づいて決定される。いくつかの例では、アップリンク伝送は、同じSpatialRelationInfoに対応する。基地局は、DCIを介してUEに第1のTPMIコードワードを示し、第1のTPMIコードワードは、第1の組のアップリンク伝送の第1のアップリンクの伝送に対応する。1つ以上の第2のTPMIコードワードは、コードブックテーブルから選択される。1つ以上の第2のTPMIコードワードは、順次、アップリンク伝送のうちの他のアップリンクの伝送に割り当てられる。
【0042】
いくつかの実施形態において、アップリンク伝送は、第1のSpatialRelationInfoおよび第2のSpatialRelationInfoに対応する。アップリンク伝送組は、第1のアップリンク伝送組および第2のアップリンク伝送組を含む。いくつかの例では、TPMIコードワードとアップリンク伝送との間の対応は、第1のTPMIコードワードが、第1のアップリンク伝送組におけるアップリンク伝送と第2のアップリンク伝送組における第1のアップリンク伝送とにマップされ、1つ以上のTPMIが、第2のアップリンク伝送組における残りのアップリンク伝送にマップされ、1つ以上のTPMIは、順次、コードブックテーブルから選択されることを含む。いくつかの例では、TPMIコードワードとアップリンク伝送との間の対応は、第1のTPMIコードワードが、第1のアップリンク伝送組における第1のアップリンク伝送と第2のアップリンク伝送組における第1のアップリンク伝送とにマップされ、1つ以上のTPMIが、第1のアップリンク伝送組および第2のアップリンク伝送組における残りのアップリンク伝送にマップされ、1つ以上のTPMIは、順次、コードブックテーブルから選択されることを含む。
【0043】
いくつかの実施形態において、アップリンク伝送は、PUSCH伝送である。アップリンク伝送組は、PUSCH伝送組である。アップリンク伝送は、同じSpatialRelationInfoまたは異なるSpatialRelationInfoに対応する。SpatialRelationInfoは、伝送構成インジケータ(TCI)状態、空間関連情報(SRI)、サウンディング基準信号(SRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、または同期信号ブロック(SSB)のうちの1つから決定される。
【0044】
120において、ネットワーク側(例えば、基地局)は、UEからTPMIコードワードに基づいて伝送されるコードブックベースのアップリンク伝送を受信する。
【0045】
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による例示的指示方法150を図示するフローチャート図である。図1Aおよび1Bを参照すると、方法150は、方法100のUEによって実装される。160において、UEは、ネットワーク側(例えば、基地局)から、第1の数KのTPMIコードワードを受信し、第1の数KのTPMIコードワードは、UEの第2の数Mのコードブックベースのアップリンクの伝送に対応する。第1の数は、1以上である。第2の数は、1以上である。第1の数のTPMIコードワードは、アップリンク伝送組に対応する。アップリンク伝送組は、第2の数のアップリンク伝送を含む。170では、UEは、ネットワーク側(例えば、基地局)にTPMIコードワードに基づいて伝送されるコードブックベースのアップリンク伝送を送信する。
【0046】
UEによってサポートされる伝送層の最大数がコードブックベースのアップリンク伝送に関して1である(例えば、UEは、単層伝送を実装するmaxRank=1)いくつかの実施形態において、基地局は、複数(例えば、2つ)の異なるTPMIコードワードを用いてM個のアップリンクPUSCH伝送(例えば、コードブックベースのアップリンク伝送)を実施するようにUEに示すこと、または命令することができる。TMPIコードワードの第1のTPMIコードワードが、第1のPUSCH組に対応する。第2のTPMIコードワードが、第2のPUSCH組に対応する。換言すると、第1のPUSCH組のPUSCH伝送は、UEによって基地局に第1のTPMIコードワードに対応するプリコーディング行列を使用して伝送されることができ、第2のPUSCH組のPUSCH伝送は、UEによって基地局に第2のTPMIコードワードに対応するプリコーディング行列を使用して伝送されることができる。
【0047】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応するいくつかの例では、PUSCH組のPUSCH伝送は、種々の好適なグループ化方法の1つを使用してグループ化されることができ、その例は、限定されないが、第1のグループ化方法、第2のグループ化方法、および第3のグループ化方法を含む。
【0048】
第1のグループ化方法では、第1のPUSCH組は、M個の伝送のうちの第1の半分(例えば、最初のM/2個)のPUSCH伝送を含み、第2のPUSCH組は、M個の伝送のうちの第2の半分(例えば、最後のM/2個)のPUSCH伝送を含む。
【0049】
第2のグループ化方法では、第1のPUSCH組は、M個の伝送のうちの奇数(例えば、第1、第3、第5等)のPUSCH伝送を含み、第2のPUSCH組は、M個の伝送のうちの偶数(例えば、第2、第4、第6等)のPUSCH伝送を含む。
【0050】
第3のグループ化方法では、第1のPUSCH組は、M個の伝送のうちの2つの隣接するPUSCH伝送の交互するグループを含み、第2のPUSCH組は、M個の伝送のうちの2つの隣接するPUSCH伝送の他の交互するグループを含む。例えば、第1のPUSCH組は、第1および第2のPUSCH伝送、第5および第6の伝送、・・・、(M-1)番目およびM番目のPUSCH伝送を含み、第2のPUSCH組は、第3および第4のPUSCH伝送、第7および第8のPUSCH伝送、・・・、(M-3)番目および(M-2)番目のPUSCH伝送を含む。
【0051】
PUSCH伝送が2つの異なる空間関係情報パラメータ(SpatialRelationInfo)(例えば、第1のSpatialRelationInfoおよび第2のSpatialRelationInfo)に対応するいくつかの例では、第1のPUSCH組は、第1のSpatialRelationInfoが適用されるPUSCH伝送を含み、第2のPUSCH組は、第2のSpatialRelationInfoが適用されるPUSCH伝送を含む。SpatialRelationInfoは、TCI状態、SRI、SRS、CSI-RS、またはSSBのうちの1つから決定される。
【0052】
図2は、いくつかの実施形態による2つのアンテナポートのためのプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブル200である。図1A-2を参照すると、テーブル200は、maxRank=1を伴うアンテナに関するテーブルである。テーブル200は、単層伝送(maxRank=1)を実装し、完全コヒーレント、部分的コヒーレント、または非コヒーレントである2つのアンテナ(例えば、2つのアンテナポート)を有するUEに該当する。インデックスにマップされるビットフィールドは、TPMIフィールドインデックス(TPMIインデックス)である。
【0053】
いくつかの例では、テーブル200は、基地局がコードポイントに対応するTPMIフィールドを使用して、TPMIコードワードを示すことを可能にするように、3GPP(登録商標) TS38.212バージョン15.3.0リリース15のテーブル7.3.1.1.2-5に追加および修正し、コードポイント(TPMIインデックスに対応する)は、2つの異なるTPMIコードワードを示す。
【0054】
特に、列「codebookSubset=fullyAndPartialAndNonCoherent」において、TPMIインデックス2(1層:TMPI=0,1)、7(1層:TMPI=2,3)、8(1層:TMPI=2,4)、9(1層:TMPI=2,5)、10(1層:TMPI=3,4)、11(1層:TMPI=3,5)、12(1層:TMPI=4,5)に対応する情報が含まれ、TPMIインデックス13-15が、保留されている。加えて、列「codebookSubset=nonCoherent」において、TPMIインデックス2(1層:TMPI=0,1)に対応する情報が含まれる。各TPMIインデックスは、コードポイントに対応する。そのような情報は、集合的に、「追加情報」と称される。
【0055】
示されるように、テーブル200によって図示されるTPMIフィールドは、3ビット(TPMIインデックス0-7を示すために使用される)から4ビット(TPMIインデックス0-15を示すために使用される)に増やされる。テーブル200における追加情報の各コードポイントは、2つのTPMIコードワードを示すために使用されることができる。例えば、1層:TMPI=0,1(TPMIインデックス2)は、TPMIコードワード0および1を示すために使用され、1層:TMPI=2,3(TPMIインデックス=7)は、TPMIコードワード2および3等を示すために使用される。2つのTPMIコードワードの各々は、異なるPUSCH組に対応する。一例では、第1のTPMIコードワード(コンマの前の数によって識別される)が、第1のPUSCH組に対応し、第2のTPMIコードワード(コンマの後の数によって識別される)が、第2のPUSCH組に対応する。
【0056】
UEが、2つのコヒーレントアンテナを有し、単層伝送(例えば、テーブル200が該当する)を実装するいくつかの例では、UEは、基地局から、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関して、7のTPMIインデックス値を受信することができる。アップリンクPUSCH伝送は、第1のPUSCH伝送から第8のPUSCH伝送の8つのアップリンク伝送の一続きである。テーブル200に従って、第1のPUSCH組(アップリンクPUSCH伝送のうちのいくつかを含む)は、TPMI=2に対応し、第2のPUSCH組(アップリンクPUSCH伝送の他のものを含む)は、TPMI=3に対応する。第1のPUSCH組は、TPMI=2に対応するプリコーディング行列を使用して伝送され、第2のPUSCH組は、TPMI=3に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0057】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応する例では、PUSCH組は、第1のグループ化方法を使用して、分割またはグループ化されることができる。その点において、第1のPUSCH組(第1、第2、第3、および第4のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=2に対応し、第2のPUSCH組(第5、第6、第7、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=3に対応する。第1のPUSCH組は、TPMI=2に対応するプリコーディング行列を使用して伝送され、第2のPUSCH組は、TPMI=3に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0058】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応する例では、PUSCH組は、第2のグループ化方法を使用して、分割またはグループ化されることができる。その点において、第1のPUSCH組(第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=2に対応し、第2のPUSCH組(第2、第4、第6、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=3に対応する。第1のPUSCH組は、TPMI=2に対応するプリコーディング行列を使用して伝送され、第2のPUSCH組は、TPMI=3に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0059】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第3のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第2、第5、および第6のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=2に対応し、第2のPUSCH組(第3、第4、第7、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=3に対応する。
【0060】
プリコーディング行列が、TPMIコードワードに対応するか、または、それによって識別される。いくつかの実施形態において、4つのアンテナ、maxRank=1アップリンク伝送に関して、プリコーディング行列は、対応するTPMIコードワードのインデックス値に基づいて、分割またはグループ化されることができる。アンテナ非コヒーレント伝送およびアンテナ部分的コヒーレント伝送に関して、全ての利用可能なTPMIコードワード(および対応するプリコーディング行列)は、TPMIコードワードに関するインデックス値に従ってグループ化され、したがって、インデックス値(および対応するプリコーディング行列)の第1の半分は、第1のTPMIグループにグループ化され、インデックス値のうちの第2の半分(および対応するプリコーディング行列)は、第2のTPMIグループにグループ化されるようなものである。アンテナ完全コヒーレント伝送に関して、TPMIコードワード(および対応するプリコーディング行列)は、利用可能なTPMIコードワードに関するインデックス値に従ってグループ化され、したがって、第1のTPMIグループは、2つの隣接するTPMIインデックス値の交互するグループを含み、第2のTPMIグループは、2つのTPMIインデックス値の他の交互するグループを含むようなものである。
【0061】
図3は、いくつかの実施形態による変換プリコーディングが無効にされた状態で、4つのアンテナポートを使用する単層伝送(maxRank=1)に関するプリコーディング行列Wを図示する例示的テーブル300である。図1A-3を参照すると、テーブル300は、TPMIインデックスに対応するプリコーディング行列を図示する。テーブル300は、4つのアンテナおよびmaxRank=1に適用の可能なプリコーディング行列テーブルである。テーブル300では、アンテナ非コヒーレント伝送に関するプリコーディング行列は、TPMIインデックス0-3に対応し、アンテナ部分的コヒーレント伝送に関するプリコーディング行列は、TPMIインデックス4-11に対応し、アンテナ完全コヒーレント伝送に関するプリコーディング行列は、TPMIインデックス12-27に対応する。すなわち、テーブル300において、アンテナ非コヒーレント伝送に関する利用可能なTPMIインデックスは、0-3であり、アンテナ部分的コヒーレント伝送に関する利用可能なTPMIインデックスは、4-11であり、アンテナ完全コヒーレント伝送に関する利用可能なTPMIインデックスは、12-27である。
【0062】
アンテナ非コヒーレント伝送に対応するTPMIインデックスは、それらのTPMIインデックスの第1の半分(例えば、TPMIインデックス0および1)が、第1のTPMIグループにグループ化され、それらのTPMIインデックスの第2の半分(例えば、TPMIインデックス2および3)が、第2のTPMIグループにグループ化されるように、グループ化されることができる。
【0063】
アンテナ部分的コヒーレント伝送に対応するTPMIインデックスは、それらのTPMIインデックスの第1の半分(例えば、TPMIインデックス4-7)が、第1のグループにグループ化され、それらのTPMIインデックスの第2の半分(例えば、TPMIインデックス8-11)が、第2のグループにグループ化されるように、グループ化されることができる。
【0064】
アンテナ完全コヒーレント伝送に対応するTPMIインデックスは、それらのTPMIインデックスの第1の半分(例えば、TPMIインデックス12および13)が、第1のグループにグループ化され、それらのTPMIインデックスの第2の半分の(例えば、TPMIインデックス14-15)が、第2のグループにグループ化されるように、グループ化されることができる。
【0065】
図4は、いくつかの実施形態による4つのアンテナポートに関するプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブル400である。図1A-4を参照すると、テーブル400は、maxRank=1に関して構成されたアンテナのためのテーブルである。いくつかの例では、テーブル400は、単層伝送(maxRank=1)を実装するUEに該当し、完全コヒーレント、部分的コヒーレント、または非コヒーレントである4つのアンテナ(例えば、4つのアンテナポート)を有する。インデックスにマップされるビットフィールドは、TPMIフィールドインデックス(TPMIインデックス)である。
【0066】
いくつかの例では、テーブル400は、基地局がコードポイントに対応するTPMIフィールドを使用して、TPMIコードワードを示すことを可能にするように、3GPP(登録商標) TS38.212バージョン15.3.0リリース15のテーブル7.3.1.1.2-3に追加および修正し、コードポイントは、2つの異なるTPMIコードワードを示す。
【0067】
特に、列「codebookSubset=fullyAndPartialAndNonCoherent」において、TPMIインデックス4-7(それぞれ、1層:TMPI=0,2;1層:TMPI=0,3;1層:TMPI=1,2;1層:TMPI=1,3)、TPMIインデックス16-31(それぞれ、1層:TMPI=4,8-1層:TMPI=7,11)、およびTPMIインデックス48-55(それぞれ、1層:TMPI=12,13-1層:TMPI=26,27)に対応する情報が含まれ、TPMIインデックス56-63は、保留されている。さらに、列「codebookSubset=partialAndNonCoherent」において、TPMIインデックス4-7(それぞれ、1層:TMPI=0,2;1層:TMPI=0,3;1層:TMPI=1,2;1層:TMPI=1,3)およびTPMIインデックス16-31(それぞれ、1層:TMPI=4,8-1層:TMPI=7,11)に対応する情報が含まれる。加えて、列「codebookSubset=nonCoherent」において、TPMIインデックス4-7(それぞれ、1層:TMPI=0,2;1層:TMPI=0,3;1層:TMPI=1,2;1層:TMPI=1,3)に対応する情報が含まれる。各TPMIフィールドは、コードポイントに対応する。そのような情報は、集合的に、追加情報と称される。
【0068】
示されるように、テーブル400によって図示されるTPMIフィールドは、5ビット(TPMIインデックス0-31を示すために使用される)から6ビット(TPMIインデックス0-63を示すために使用される)に増やされる。テーブル400における追加情報の各コードポイントは、2つのTPMIコードワードを示すために使用されることができる。例えば、1層:TMPI=0,2(TPMIインデックス4)は、TPMIコードワード0および2等を示すために使用される。2つの異なるTMPIコードワードの第1のTPMIコードワードは、第1のPUSCH組に対応し、第2のTPMIコードワードは、第2のPUSCH組に対応する。
【0069】
4つのアンテナUEに関して、アンテナ非コヒーレント伝送とアンテナ部分的コヒーレント伝送とに関して、TPMIコードワードは、異なるTPMIグループからである(例えば、第1のTPMIコードワードは、第1のTPMIグループからであり、第2のTPMIコードワードは、第2のTPMIグループからである)。アンテナ完全コヒーレント伝送に関して、TPMIコードワードは、同じTPMIグループからである(例えば、第1のTPMIグループまたは第2のTPMIグループからである)。
【0070】
UEが、4つのコヒーレントアンテナを有し、単層伝送(例えば、テーブル400が該当する)を実装する例を図示したが、UEは、基地局から、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関して、48のTPMIインデックス値を受信することができる。アップリンクPUSCH伝送は、第1のPUSCH伝送から第8のPUSCH伝送の8つのアップリンク伝送の一続きである。テーブル400に従って、第1のPUSCH組は、TPMI=12に対応し、第2のPUSCH組は、TPMI=13に対応する。第1のPUSCH組は、TPMI=12に対応するプリコーディング行列を使用して伝送され、第2のPUSCH組は、TPMI=13に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0071】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第1のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第2、第3、および第4のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=12に対応し、第2のPUSCH組(第5、第6、第7、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=13に対応する。
【0072】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第2のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=12に対応し、第2のPUSCH組(第2、第4、第6、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=13に対応する。
【0073】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第3のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第2、第5、および第6のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=12に対応し、第2のPUSCH組(第3、第4、第7、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=13に対応する。
【0074】
故に、テーブル200および400を参照して説明される実施形態において、同じTPMIフィールド(例えば、同じコードポイント)は、同じPUSCH組に適用される2つの異なるTPMIコードワードを示すために、使用されることができる。
【0075】
いくつかの実施形態において、第1のTPMIコードワードは、DCI内の元のTPMIフィールドによって示され、第2のTPMIコードワードは、DCIに追加される新しいフィールドによって、示されることができる。いくつかの例では、新しいフィールドは、UEのアンテナ属性が、TPMIコードワードにマップされることができるように、UEのアンテナ属性に従って、異なるテーブルに分割されることができる。
【0076】
UEが、完全コヒーレント伝送能力を有するアンテナを含む例では、UEは、完全コヒーレントアンテナに対応する複数のTPMIコードワードの中の1つのTPMIコードワードを選択することができ、部分的コヒーレントまたは非コヒーレントアンテナに対応する任意のTPMIコードワードを選択することができない。PUSCH組は、説明される様式において、第1のTPMIコードワードおよび第2のTPMIコードワードに対応するように、グループ化方法のうちの1つ(例えば、第1、第2、および第3のグループ化方法)を使用して、第1のPUSCH組および第2のPUISC組に分割されることができる。第1のTPMIは、第1のPUSCH組に対応し、第2のTPMIは、第2のPUSCH組に対応する。
【0077】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応する例では、第2のTPMIコードワードは、DCIの新しいフィールド内のテーブル(UEの対応するアンテナ属性)から選択され、第2のTPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードと異なる値を有する。PUSCH伝送が異なるSpatialRelationInfoに対応し、第2のTPMIコードワードがDCIの内の新しいフィールドテーブル(UEの対応するアンテナ属性)から選択される例では、第2のTPMIコードワードは、第1のTPMIコードワードと同じであるか、または異なる値を有する。
【0078】
図5は、いくつかの実施形態によるDCI500の第1のTPMIフィールド(例えば、元のTPMIフィールド510)および第2のTPMIフィールド(新しいTPMIフィールド520)を図示する例示的略図である。図6は、いくつかの実施形態による4つのアンテナポートに関するプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブル600である。図7は、いくつかの実施形態による4つのアンテナポートに関するプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブル700である。図8は、いくつかの実施形態による4つのアンテナポートに関するプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブル800である。図9は、いくつかの実施形態による4つのアンテナポートに関するプリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブル900である。
【0079】
図1A、1B、および5-9を参照すると、DCI500は、単層伝送を実装するUE(maxRank=1)に該当し、完全コヒーレント、部分的コヒーレント、または非コヒーレントである4つのアンテナ(例えば、4つのアンテナポート)を有する。DCI500は、元のTPMIフィールド510および新しいTPMIフィールド520を含むことが示される。元のTPMIフィールド510は、第1のTPMIコードワード(TPMIとして示される)を示すために使用されることができ、新しいTPMIフィールド520は、第2のTPMI(TPMIとして示される)コードワードを示すために、使用されることができる。
【0080】
元のTPMIフィールド510に適用可能なテーブルは、限定ではないが、テーブル600等のテーブルであることができる。テーブル600は、3GPP(登録商標) TS38.212バージョン15.3.0リリース15のテーブル7.3.1.1.2-3である。元のTPMIフィールド510に対応するテーブル600は、5ビットであることができる。
【0081】
いくつかの例では、3つのテーブル700、800、および900が、新しいTPMIフィールド520に関して、追加されることができる。特に、テーブル700は、アンテナ非コヒーレント伝送に該当し、2ビットを有する。テーブル800は、アンテナ部分的コヒーレント伝送に該当し、3ビットを有する。テーブル900は、アンテナ完全コヒーレント伝送に該当し、4ビットを有する。
【0082】
UEが4非コヒーレントアンテナを有し、単層伝送(例えば、DCI500が、使用されることができる)を実装する例を例証すると、UEは、基地局から、元のTPMIフィールド510を有するDCI500を受信することができ、その値(例えば、TPMIインデックス)は、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関して1である。アップリンクPUSCH伝送は、第1のPUSCH伝送から第8のPUSCH伝送の8つのアップリンク伝送の一続きである。1である元のTPMIフィールド510は、テーブル600に従って、TPMI=1に対応する。故に、第1のPUSCH組は、TPMI=1に対応する。UEが非コヒーレントアンテナを有することを所与として、第2のTPMIコードワードTPMIは、テーブル700から選択されることができる。新しいTPMIフィールド520が3の値を含む例では、第2のPUSCH組は、3である新しいTPMIフィールド520が、テーブル700に従って、TPMI=3に対応することを所与として、TPMI=3に対応する。故に、第1のPUSCH組は、TPMI=1に対応するプリコーディング行列を使用して伝送され、第2のPUSCH組は、TPMI=3に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0083】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応する例では、PUSCH組は、第1のグループ化方法を使用して、分割またはグループ化されることができる。その点において、第1のPUSCH組(第1、第2、第3、および第4のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=1に対応し、第2のPUSCH組(第5、第6、第7、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=3に対応する。第1のPUSCH組は、TPMI=1に対応するプリコーディング行列を使用して伝送され、第2のPUSCH組は、TPMI=3に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0084】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応する例では、PUSCH組は、第2のグループ化方法を使用して、分割またはグループ化されることができる。その点において、第1のPUSCH組(第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=1に対応し、第2のPUSCH組(第2、第4、第6、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=3に対応する。第1のPUSCH組は、TPMI=1に対応するプリコーディング行列を使用して伝送され、第2のPUSCH組は、TPMI=3に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0085】
PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第3のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第2、第5、および第6のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=1に対応し、第2のPUSCH組(第3、第4、第7、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=3に対応する。
【0086】
UEが4つの部分的コヒーレントアンテナを有し、単層伝送を実装する別の例(例えば、DCI500は、使用されることができる)を例証すると、UEは、基地局から、元のTPMIフィールド510を有するDCI500を受信することができ、その値は、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関して、4である。アップリンクPUSCH伝送は、第1のPUSCH伝送から第8のPUSCH伝送の8つのアップリンク伝送の一続きである。6である元のTPMIフィールド510は、テーブル600に従って、TPMI=6に対応する。故に、第1のPUSCH組は、TPMI=6に対応する。UEが部分的コヒーレントアンテナを有することを所与として、第2のTPMIコードワードTPMIは、テーブル800から選択されることができる。新しいTPMIフィールド520が1の値を含む(テーブル800に従って、TPMI=5に対応する)例では、第2のPUSCH組は、TPMI=5に対応する。故に、第1のPUSCH組は、TPMI=6に対応するプリコーディング行列を使用して伝送され、第2のPUSCH組は、TPMI=5に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0087】
PUSCH伝送が、2つの異なるSpatialRelationInfo(例えば、第1のSpatialRelationInfoおよび第2のSpatialRelationInfo)に対応するいくつかの例では、第1のPUSCH組は、第1のSpatialRelationInfoが適用されるPUSCH伝送(例えば、第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送)を含み、第2のPUSCH組は、第2のSpatialRelationInfoが適用されるPUSCH伝送(例えば、第2、第4、第6、および8つのPUSCH伝送)を含む。
【0088】
いくつかの実施形態において、第1のTPMIコードワードは、DCIにおけるTPMIフィールドによって示され、第2のTPMIコードワードのインデックス値は、オフセット値Xによって示されることができ、オフセット値Xは、第1のTPMIコードワードのインデックス値からオフセットされている。オフセット値Xは、限定ではないが、RRCシグナリング、MAC CE等のシグナリングプロトコルを使用して、構成されることができる。いくつかの実施形態において、オフセット値Xは、第2のTPMIコードワードが第1のTPMIコードワードのそれと同じUEアンテナ属性範囲内にあることを確実にするように、構成されることができる。すなわち、第1のTPMIがアンテナ非コヒーレントに対応する例では、第2のTPMIも、アンテナ非コヒーレントに対応する。第1のTPMIがアンテナ部分的コヒーレントである例では、第2のTPMIも、アンテナ部分的コヒーレントに対応する。第1のTPMIがアンテナ完全コヒーレントである例では、第2のTPMIも、アンテナ完全コヒーレントに対応する。第2のTPMIのアンテナ属性は、第1のTPMIのそれと同じである。UEが単層伝送(maxRank=1)であるように構成される2つの非コヒーレントアンテナを有する例では、第1のTPMIコードワードと第2のTPMIコードワードとは、異なる。
【0089】
UEが、単層伝送(maxRank=1)に対して構成される2つの完全コヒーレントアンテナを有する例では、第2のTPMIコードワードは、例えば、式(1)を使用して、オフセット値Xおよび第1のTPMIコードワードに基づいて決定されることができる。
TPMI=(TPMI+X)mod5 (1)
【0090】
UEが、伝送(maxRank=1)に対して構成される4つの非コヒーレントアンテナ単層を有する例では、第2のTPMIコードワードは、例えば、式(2)を使用して、オフセット値Xおよび第1のTPMIコードワードに基づいて決定されることができる。
TPMI=(TPMI+X)mod3 (2)
【0091】
UEが、単層伝送(maxRank=1)に対して構成される4つの部分的コヒーレントアンテナを有する例では、第2のTPMIコードワードは、例えば、式(3)を使用して、オフセット値Xおよび第1のTPMIコードワードに基づいて決定されることができる。
TPMI=(TPMI+X)mod11 (3)
【0092】
UEが、単層伝送(maxRank=1)に対して構成される4つの完全コヒーレントアンテナを有する例では、第2のTPMIコードワードは、例えば、式(4)を使用して、オフセット値Xおよび第1のTPMIコードワードに基づいて決定されることができる。
TPMI=(TPMI+X)mod27 (4)
【0093】
第1のTPMIコードワード(TPMI)は、第1のPUSCH組に対応し、第2のTPMIコードワード(TPMI)は、第2のPUSCH組に対応する。
【0094】
UEが単層伝送のために構成される4つの完全コヒーレントアンテナを有する例を例証すると、UEは、基地局から、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関して、13のTPMIフィールドインデックス値(例えば、TPMI=13)を受信することができる。UEは、例えば、RRCシグナリングまたはMAC CEを介して、オフセット値(X=5)を基地局から受信することができる。TPMIは、式(4)を使用して、18であるように計算される。したがって、8つのアップリンクPUSCH伝送のうちのいくつかを含む第1のPUSCH組は、TPMI=13に対応し、8つのアップリンクPUSCH伝送の他のものを含む第2のPUSCH組は、TPMI=18に対応する。PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第2のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=13に対応し、第2のPUSCH組(第2、第4、第6、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=18に対応する。代替として、他のグループ化方法(例えば、第1および第3のグループ化方法)も、適用されることができる。
【0095】
いくつかの実施形態において、第1のTPMIコードワードは、DCIにおいてTPMIフィールドによって示され、第2のTPMIコードワードは、DCIのアンテナポートフィールドを使用して、示されることができる。すなわち、アンテナポートフィールドのインデックス値が、第2のTPMIのインデックス値として使用される。いくつかの実施形態において、アンテナポートフィールドのインデックス値は、第2のTPMIコードワードが、第1のTPMIコードワードのそれと同じUEアンテナ属性範囲内にあることを確実にするように構成されることができる。第1のTPMIコードワードは、第1のPUSCH組に対応し、第2のTPMIコードワードは、第2のPUSCH組に対応する。
【0096】
図10は、いくつかの実施形態による2つのアンテナポートに関して、プリコーディング情報および層の数を図示する例示的テーブル1000である。図11は、いくつかの実施形態によるアンテナポート情報を図示する例示的テーブル1100である。図1A、1B、10、および11を参照すると、テーブル1000は、maxRank=1に関して構成されるアンテナのためのテーブルである。いくつかの例では、テーブル1000は、単層伝送(maxRank=1)を実装するUEに該当し、完全コヒーレント、部分的コヒーレント、または非コヒーレントである2つのアンテナ(例えば、2つのアンテナポート)を有する。インデックスにマップされるビットフィールドは、TPMIフィールドインデックス(TPMIインデックス)である。テーブル1000は、3GPP(登録商標) TS38.212バージョン15.3.0リリース15のテーブル7.3.1.1.2-5である。
【0097】
テーブル1100は、DCIのアンテナポートフィールドに対応する。テーブル1100は、インデックス値(「値」またはアンテナポートフィールドインデックス値)と、インデックス値に対応する情報とを含み、インデックス値に対応する情報は、復調基準信号(DMRS)コードドメイン多重化(CDM)グループとDMRSポートとを含む。テーブル1100のインデックス値は、第2のTPMIコードワードを示すために使用されることができる。
【0098】
UEが、2つの非コヒーレントアンテナを有し、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関する単層伝送(例えば、テーブル1000および1100が該当する)を実装する例を例証すると、UEは、基地局から、DCIを受信することができ、DCIは、0(テーブル1000に従って)のTPMIフィールドインデックス値と、1のアンテナポートフィールドインデックス値(テーブル1100に従って)とを含む。この例では、第1のPUSCH組は、TPMIフィールドインデックス値によって識別される第1のTPMIコードワード(TPMI=0)に対応し、第2のPUSCH組は、アンテナポートフィールドインデックス値によって識別される第2のTPMIコードワード(TPMI=1)に対応する。PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第3のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第2、第5、および第6のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=0に対応し、第2のPUSCH組(第3、第4、第7、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=1に対応する。
【0099】
UEが2つの完全コヒーレントアンテナを有し、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関して、単層伝送(例えば、テーブル1000および1100が該当する)を実装する別の例を例証すると、UEは、基地局から、3のTPMIフィールドインデックス値(テーブル1000に従って)と、0~5の任意の値であり得るアンテナポートフィールドインデックス値(テーブル1100に従って)とを含むDCIを受信することができる。アンテナポートフィールドインデックス値が、5であり、第1のPUSCH組が、TPMIフィールドインデックス値によって識別される第1のTPMIコードワード(TPMI=3)に対応する例では、第2のPUSCH組は、アンテナポートフィールドインデックス値によって識別される第2のTPMIコードワード(TPMI=5)に対応する。PUSCH伝送が、2つの異なるSpatialRelationInfo(例えば、第1のSpatialRelationInfoおよび第2のSpatialRelationInfo)に対応するいくつかの例では、第1のPUSCH組は、第1のSpatialRelationInfoが適用されるPUSCH伝送(例えば、第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送)を含み、第2のPUSCH組は、第2のSpatialRelationInfoが適用されるPUSCH伝送(例えば、第2、第4、第6、および8つのPUSCH伝送)を含む。第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送は、TPMI=3に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。第2、第4、第6、および第8のPUSCH伝送は、TPMI=5に対応するプリコーディング行列を使用して伝送される。
【0100】
いくつかの実施形態において、基地局は、DCIにおけるTPMIフィールドを使用して、第1のTPMIコードワードを示し、基地局は、測定レポートに従って、第1のTPMIコードワードを決定する。基地局は、第1のTPMIコードワードおよび第2のTPMIコードワードが、第1の選択方法、第2の選択方法、または第3の選択方法を含む複数の選択方法のうちの1つを満たすように、第2のTPMIコードワードを決定する。第1のTPMIコードワードは、第1のPUSCH組に対応し、第2のTPMIコードワードは、第2のPUSCH組に対応する。
【0101】
第1の選択方法では、第1のTPMIコードワード(アップリンクチャネル測定レポートに基づいて、決定される)が、UEがアップリンク完全電力伝送を実施することを可能にすることを決定することに応答して、基地局は、UEがアップリンク完全電力伝送を達成することを可能にする1つ以上のTPMIコードワードから第2のTPMIコードワードを選択する。例えば、UEの電力レベルが、3(例えば、電力クラス-3)であると仮定すると、アップリンク完全電力伝送は、23dBmであるUEのアンテナポートの伝送電力を指す。
【0102】
第2の選択方法では、第1のTPMIコードワード(アップリンクチャネル測定レポートに基づいて、決定される)は、UEがアップリンク完全電力伝送を実施することを可能にすることができないことを決定することに応答して、基地局は、同様に、UEがアップリンク完全電力伝送を達成することを可能にすることができない1つ以上のTPMIコードワードから第2のTPMIコードワードを選択する。
【0103】
第3の選択方法では、第1のTPMIコードワードが、UEがアップリンク完全電力伝送を実施することを可能にするかどうかにかかわらず、基地局は、UEがアップリンク完全電力伝送を達成することを可能にする1つ以上のTPMIコードワードから第2のTPMIコードワードを選択する。
【0104】
モード1をサポートする4つのアンテナを有するUEに関して、非コヒーレント伝送は、アップリンク完全電力伝送をサポートするために、TPMIコードワードTPMI=13を利用し、部分的コヒーレント伝送は、アップリンク完全電力伝送をサポートするために、TPMIコードワードTPMI=12-19を利用する。
【0105】
UEが4つの非コヒーレントアンテナを有し、モード1をサポートし、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関する単層伝送を実装する例を例証すると、第1のTPMIコードワードおよび第2のTPMIコードワードは、第3の選択方法を使用して、決定されることができる。基地局は、UEから受信されたアップリンクチャネル測定レポートに基づいて、第1のTPMIコードワード(例えば、TPMI=1)を決定することができる。基地局は、DCIにおけるTPMIフィールドを使用して、第1のTPMIコードワードを示すことができる。第1のTPMIコードワード(TPMI=1)が、UEがアップリンク完全電力伝送を実施することを可能にするかどうかにかかわらず、基地局は、UEがアップリンク完全電力伝送を達成することを可能にする1つ以上のTPMIコードワードから第2のTPMIコードワード(例えば、TPMI=13)を選択する。PUSCH伝送が同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第2のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=1に対応し、第2のPUSCH組(第2、第4、第6、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=13に対応する。
【0106】
モード2をサポートする4つのアンテナを有するUEに関して、UEは、最初に、完全電力伝送をサポートするTPMIコードワードを基地局に報告する。
【0107】
UEが4つの部分的コヒーレントアンテナを有し、モード2をサポートし、8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)に関する単層伝送を実装する例を例証すると、第1のTPMIコードワードおよび第2のTPMIコードワードは、第1の選択方法を使用して、決定されることができる。基地局は、UEから受信されるアップリンクチャネル測定レポートに基づいて、第1のTPMIコードワード(例えば、TPMI=5)を決定することができる。基地局は、DCIにおけるTPMIフィールドを使用して、第1のTPMIコードワードを示すことができる。UEから、UEに関する完全電力伝送をサポートする1つ以上のTPMIコードワードを受信すると、基地局は、1つ以上のTPMIコードワードのうちの1つを、第2のTPMIコードワード(例えば、TPMI=10)として選択する。PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応し、PUSCH組が第2のグループ化方法を使用して分割される例では、第1のPUSCH組(第1、第3、第5、および第7のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=5に対応し、第2のPUSCH組(第2、第4、第6、および第8のPUSCH伝送を含む)は、TPMI=10に対応する。
【0108】
いくつかの実施形態において、PUSCHのTPMIは、TPMIシーケンスまたは順序に従って、ポーリングされる。コードブックベースのアップリンク伝送のいくつかの例では、UEによってサポートされる最大数の伝送層が、1である。基地局は、UEにN個の異なるTPMIコードワードを用いてM個のアップリンクPUSCH伝送を実施するように命令する。N個のTPMIコードワードは、M個のアップリンクPUSCH伝送の異なるPUSCH組に対応する。PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応する場合、異なるPUSCH組は、全てのM個のPUSCH伝送を含む1つのみのPUSCH組(第1のPUSCH組と称される)を含む。PUSCH伝送が、2つの異なるSpatialRelationInfo(例えば、第1のSpatialRelationInfoおよび第2のSpatialRelationInfo)に対応する場合、異なるPUSCH組は、第1のPUSCH組および第2のPUSCH組を含み、第1のPUSCH組は、第1のSpatialRelationInfoが適用されるPUSCH伝送を含み、第2のPUSCH組は、第2のSpatialRelationInfoが適用されるPUSCH伝送を含む。
【0109】
いくつかの実施形態において、所与のUEに関するアップリンク伝送のためのUEアンテナの数、アンテナ属性、層の数、および波形を決定後、基地局は、UEアンテナの数、アンテナ属性、層の数、および波形に対応するTPMIコードワードを決定することができる。TPMIコードワードは、コードブックテーブルを使用して、決定されることができる。基地局は、例えば、第1のTPMIコードワード範囲決定方法および第2のTPMIコードワード範囲決定方法を含む複数のTPMIコードワード範囲決定方法のうちの1つを使用して、TPMIコードワード範囲を決定することができる。
【0110】
第1のTPMIコードワード範囲決定方法では、コードワード範囲は、UEアンテナ属性に基づいて決定される。UEが、完全コヒーレント伝送能力を有するアンテナを含む例では、UEは、完全コヒーレントアンテナに対応する複数のTPMIコードワードの中の1つのTPMIコードワードを選択することができ、部分的コヒーレントまたは非コヒーレントアンテナに対応する任意のTPMIコードワードを選択することができない。
【0111】
第2のTPMIコードワード範囲決定方法では、コードワード範囲は、TPMIコードブックテーブルにおける分類に基づいて決定される。すなわち、コードワード範囲は、異なるコードブックテーブルまたは異なる指定される分類を有するコードブックテーブルに基づいて、決定されることができる。UEが、完全コヒーレント伝送能力を有するアンテナを含む例では、UEは、完全コヒーレント、部分的コヒーレント、および非コヒーレントアンテナに対応するTPMIコードワードの中の1つのTPMIコードワードを選択することができる。
【0112】
基地局は、アップリンクチャネル測定レポートに基づいて、第1のTPMIコードワードを決定し、DCIのTPMIフィールドを使用して、第1のTPMIコードワードを示すことができる。いくつかの実施形態において、後続のN-1個のTPMIコードワード(例えば、第1のTPMIコードワードに続くN-1個のTPMIコードワード)は、ポーリングによって決定されることができる。PUSCH伝送が、同じSpatialRelationInfoに対応する例では、DCIは、第1のPUSCH組における第1のPUSCHに対応する第1のTPMIを示す。次のM-1個のPUSCH伝送に対応するN-1個のTPMIコードワードは、コードブックテーブルにおいて、順次選択され、N-1個のTPMIコードワードは、決定されたTPMIコードワード範囲内である。
【0113】
その点において、図12は、いくつかの実施形態によるPUSCH伝送1201-1208に関する伝送スキーム1200を図示する略図である。図1A、1B、および12を参照すると、伝送スキーム1200は、単層伝送(maxRank=1)を実装し、非コヒーレントである4つのアンテナ(例えば、4つのアンテナポート)を有するUEに適用される。UEは、PUSCH伝送1201、PUSCH伝送1202、PUSCH伝送1203、PUSCH伝送1204、PUSCH伝送1205、PUSCH伝送1206、PUSCH伝送1207、およびPUSCH伝送1208を含む8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)を伝送する。
【0114】
伝送スキーム1200では、PUSCH伝送は、同じSpatialRelationInfoに対応する。この場合、第1のTPMIコードワード範囲決定方法および第2のTPMIコードワード範囲決定方法を使用して決定されるTPMIコードワード範囲(TPMI=0、TPMI=1、TPMI=2、およびTPMI=3を含む)は、同じである。したがって、TPMIコードワード範囲は、N個のTPMIコードワードを含み、N=4である。例では、基地局は、第1のPUSCH組における第1のPUSCH(例えば、PUSCH伝送1201)に対応する第1のTPMIとして、0であるTPMIフィールドインデックス(例えば、TPMI=0)を有するDCIを送信する。次のM-1個のPUSCH伝送1202-1208に関して、TPMIコードワード範囲内のTPMIコードワードは、順に割り当てられる。すなわち、PUSCH伝送1202は、TPMI=1に対応する。PUSCH伝送1203は、TPMI=2に対応する。PUSCH伝送1204は、TPMI=3に対応する。PUSCH伝送1205は、TPMI=0に対応する。PUSCH伝送1206は、TPMI=1に対応する。PUSCH伝送1207は、TPMI=2に対応する。PUSCH伝送1208は、TPMI=3に対応する。
【0115】
PUSCH伝送が異なるSpatialRelationInfoに対応するいくつかの例では、PUSCH組とTPMIコードワードとの間の対応は、第1のマッピング方法および第2のマッピング方法を含む複数のマッピング方法のうちの1つを使用して、決定されることができる。
【0116】
第1のマッピング方法では、DCIは、第1のTPMIコードワードを(例えば、DCIにおけるTPMIフィールドを介して)示す。第1のTPMIコードワードは、第1のPUSCH組における全てのPUSCH伝送と、第2のPUSCH組における第1のPUSCH伝送とに割り当てられる(またはマップされる)。第2のPUSCH組の残りのPUSCHの伝送に割り当てられる(またはマップされる)TPMIコードワードは、コードブックテーブルから順次選択され、そのようなTPMIコードワードは、TPMIコードワード範囲内にある。
【0117】
第2のマッピング方法では、DCIは、第1のTPMIコードワード(例えば、DCIにおけるTPMIフィールドを介して)を示す。第1のTPMIコードワードは、第1のPUSCH組における第1のPUSCH伝送と、第2のPUSCH組における第1のPUSCH伝送とに割り当てられる(またはマップされる)。第1および第2のPUSCH組の残りのPUSCHの伝送に割り当てられる(またはマップされる)TPMIコードワードは、コードブックテーブルから順次選択され、そのようなTPMIコードワードは、TPMIコードワード範囲内にある。
【0118】
その点において、図13は、いくつかの実施形態によるPUSCH伝送1301-1308に関する伝送スキーム1300を図示する略図である。図1A、1B、および13を参照すると、伝送スキーム1300は、単層伝送(maxRank=1)を実装し、完全コヒーレントである4つのアンテナ(例えば、4つのアンテナポート)を有するUEに該当する。UEは、PUSCH伝送1301、PUSCH伝送1302、PUSCH伝送1303、PUSCH伝送1304、PUSCH伝送1305、PUSCH伝送1306、PUSCH伝送1307、およびPUSCH伝送1308を含む8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)を伝送する。
【0119】
伝送スキーム1300では、PUSCH伝送は、異なるSpatialRelationInfoに対応する。例えば、第1のSpatialRelationInfoは、PUSCH伝送1301、1303、1305、および1307に対応し、それらは、第1のPUSCH組を形成する。第2のSpatialRelationInfoは、PUSCH伝送1302、1304、1306、および1308に対応し、それらは、第2のPUSCH組を形成する。この例では、TPMIコードワード範囲(TPMI=0-27を含む)は、第2のTPMIコードワード範囲決定方法を使用して、決定されることができる。例では、基地局は、25であるTPMIフィールドインデックス(例えば、TPMI=25)を有するDCIを第1のTPMIとして送信する。基地局は、UEから受信されるUE能力レポートに基づいて、TPMI=25を決定し、UE能力レポートは、UEが単層伝送(maxRank=1)を実装し、完全コヒーレントである4つのアンテナ(例えば、4つのアンテナポート)を有することを示す。第1のマッピング方法に従って、第1のPUSCH組におけるPUSCH伝送1301、1303、1305、および1307と、第2のPUSCH組における第1のPUSCH伝送1302とは、TPMI=25にマップされる。第2のPUSCH組における残りのPUSCH伝送1304、1306、および1308は、TPMI=25に続いて、順次、TPMIコードワードを割り当てられる。すなわち、PUSCH伝送1304、1306、および1308は、それぞれ、TPMI=26、TPMI=27、およびTPMI=0にマップされる。
【0120】
加えて、図14は、いくつかの実施形態によるPUSCH伝送1401-1408に関する伝送スキーム1400を図示する略図である。図1A、1B、および14を参照して、伝送スキーム1400は、単層伝送(maxRank=1)を実装し、完全コヒーレントである4つのアンテナ(例えば、4つのアンテナポート)を有するUEに該当する。UEは、PUSCH伝送1401、PUSCH伝送1402、PUSCH伝送1403、PUSCH伝送1404、PUSCH伝送1405、PUSCH伝送1406、PUSCH伝送1407、およびPUSCH伝送1408を含む8つのアップリンクPUSCH伝送(例えば、M=8)を伝送する。
【0121】
伝送スキーム1400では、PUSCH伝送は、異なるSpatialRelationInfoに対応する。例えば、第1のSpatialRelationInfoは、PUSCH伝送1401、1403、1405、および1407に対応し、それらは、第1のPUSCH組を形成する。第2のSpatialRelationInfoは、PUSCH伝送1402、1404、1406、および1408に対応し、それらは、第2のPUSCH組を形成する。この例では、TPMIコードワード範囲(TPMI=12-27を含む)は、第1のTPMIコードワード範囲決定方法を使用して、決定されることができる。例では、基地局は、25であるTPMIフィールドインデックス(例えば、TPMI=25)を有するDCIを第1のTPMIとして送信する。基地局は、UEから受信されるUE能力レポートに基づいて、TPMI=25を決定し、UE能力レポートは、単層伝送(maxRank=1)を実装し、完全コヒーレントである4つのアンテナ(例えば、4つのアンテナポート)を有するUEを示す。第2のマッピング方法に従って、第1のPUSCH組におけるPUSCH伝送1401および第2のPUSCH組における第1のPUSCH伝送1402は、TPMI=25にマップされる。第1のPUSCH組の残りのPUSCH伝送1403、1405、および1407と、第2のPUSCH組における残りのPUSCH伝送1404、1406、および1408とは、TPMI=25に続いて、順次、TPMIコードワードを割り当てられる。すなわち、PUSCH伝送1403-1408は、それぞれ、TPMI=26、TPMI=26、TPMI=27、TPMI=27、TPMI=12、およびTPMI=12にマップされる。
【0122】
図15Aは、本開示のいくつかの実施形態による例示的基地局1502のブロック図を図示する。図15Bは、本開示のいくつかの実施形態による例示的UE1501のブロック図を図示する。図1A-15Bを参照すると、UE1501(例えば、無線通信デバイス、端末、モバイルデバイス、モバイルユーザ等)は、本明細書に説明されるUEの例示的実装であり、基地局1502は、本明細書に説明される基地局の例示的実装である。
【0123】
基地局1502およびUE1501は、本明細書に詳細に説明される必要はない公知または従来の動作特徴をサポートするように構成されるコンポーネントおよび要素を含む。一例証的実施形態において、基地局1502およびUE501は、上で説明されるように、無線通信環境においてデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。例えば、基地局1502は、種々のネットワーク機能を実装するために使用される、基地局(例えば、gNB、eNB等)、サーバ、ノード、または任意の好適なコンピューティングデバイスであることができる。
【0124】
基地局1502は、送受信機モジュール1510と、アンテナ1512と、プロセッサモジュール1514と、メモリモジュール1516と、ネットワーク通信モジュール1518とを含む。モジュール1510、1512、1514、1516、および1518は、データ通信バス1520を介して互いに動作可能に結合され、相互接続される。UE1501は、UE送受信機モジュール1530と、UEアンテナ1532と、UEメモリモジュール1534と、UEプロセッサモジュール1536とを含む。モジュール1530、1532、1534、および1536は、データ通信バス1540を介して互いに動作可能に結合され、相互接続される。基地局1502は、本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な任意の無線チャネルまたは他の媒体であり得る通信チャネルを介して、UE1501または別の基地局と通信する。いくつかの例では、UEアンテナ1532は、非コヒーレント伝送/受信、部分的コヒーレント伝送/受信、または完全コヒーレント伝送/受信が可能な複数の(例えば、2つ、4つ、6つ等)アンテナを含む。いくつかの例では、アンテナ1512は、非コヒーレント伝送/受信、部分的コヒーレント伝送/受信、または完全コヒーレント伝送/受信を使用して、UEアンテナ1532と通信することが可能である。
【0125】
当業者によって理解されるであろうように、基地局1502およびUE1501は、図15Aおよび15Bに示されるモジュール以外の任意の数のモジュールをさらに含むことができる。本明細書に開示される実施形態に関連して説明される種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ読み取り可能なソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の実践的な組み合わせに実装されることができる。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの可換性および適合性を例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、それらの機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される実施形態は、各特定の用途のために好適な様式において実装されることができるが、いかなる実装決定も、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0126】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機1530は、各々がアンテナ1532に結合された回路網を含む無線周波数(RF)伝送機とRF受信機とを含む。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式においてRF伝送機または受信機をアンテナに結合し得る。同様に、いくつかの実施形態によると、送受信機1510は、各々がアンテナ1512または別の基地局のアンテナに結合された回路網を有するRF伝送機とRF受信機とを含む。デュプレックススイッチは、時間デュプレックス方式において、RF伝送機または受信機をアンテナ1512に交互に結合し得る。2つの送受信機モジュール1510および1530の動作は、時間的に調整されることができ、それによって、伝送機がアンテナ1512に結合されると、同時に、受信機回路網が、無線伝送リンクを経由した伝送の受信のためにアンテナ1532に結合される。いくつかの実施形態において、デュプレックス方向における変化の間に最小の保護時間を伴う近接時間同期が存在する。
【0127】
UE送受信機1530および送受信機1510は、無線データ通信リンクを介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る好適に構成されたRFアンテナ配置1512/1532と協働するように構成される。いくつかの例示的実施形態において、UE送受信機1510および送受信機1510は、ロングタームエボリューション(LTE)および新しい5G規格等の業界規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、必ずしも、特定の規格および関連付けられたプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機1530および基地局送受信機1510は、将来的規格またはその変形例を含む代替的または追加の無線データ通信プロトコルをサポートするように構成され得る。
【0128】
(限定ではないが、送受信機1510等の)送受信機1510および別の基地局の送受信機は、無線データ通信リンクを介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る好適に構成されたRFアンテナ配置と協働するように構成される。いくつかの例証的実施形態において、送受信機1510および別の基地局の送受信機は、LTEおよび新興の5G規格等の業界規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示が、必ずしも、特定の規格および関連付けられたプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、送受信機1510および別の基地局の送受信機は、将来的規格またはその変形例を含む、代替的または追加の無線データ通信プロトコルをサポートするように構成され得る。
【0129】
種々の実施形態によると、基地局1502は、例えば、限定ではないが、eNB、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーション等の基地局であり得る。基地局1502は、RN、レギュラー、DeNB、またはgNBまたはIABドナーであることができる。いくつかの実施形態において、UE1501は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化され得る。プロセッサモジュール1514および1536は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される汎用目的プロセッサ、連想メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、別々のゲートまたはトランジスタ論理、別々のハードウェアコンポーネント、または任意のそれらの組み合わせとともに実装または実現され得る。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械等として実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとして実装され得る。
【0130】
さらに、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムは、それぞれ、プロセッサモジュール1514および1536によって実行される、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、またはそれらの任意の実践的な組み合わせにおいて直接具現化されることができる。メモリモジュール1516および1534は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点について、メモリモジュール1516および1534は、プロセッサモジュール1510および1530が、それぞれ、メモリモジュール1516および1534から情報を読み取り、それに情報を書き込み得るように、それぞれ、プロセッサモジュール1510および1530に結合され得る。メモリモジュール1516および1534は、それらのそれぞれのプロセッサモジュール1510および1530にも統合され得る。いくつかの実施形態において、メモリモジュール1516および1534の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール1510および1530によって実行されるべき命令の実行中の一時的変数または他の介在情報を記憶するためのキャッシュメモリを含み得る。メモリモジュール1516および1534の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール1510および1530によって実行されるべき命令を記憶するための不揮発性メモリを含み得る。
【0131】
ネットワーク通信モジュール1518は、概して、送受信機1510と、基地局1502と通信する他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする基地局1502のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール1518は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成され得る。ある展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール1518は、送受信機1510が従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール1518は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含み得る。基地局1502がIABドナーであるいくつかの実施形態において、ネットワーク通信モジュール1518は、基地局1502をコアネットワークに接続するように構成されるファイバ搬送接続を含む。規定された動作または機能に関して本明細書で使用されるような用語「~のために構成される(configured for)」、「~するように構成される(configured for)」、およびその活用形は、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築される、プログラムされる、フォーマット化される、および/または配置される、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0132】
本解決策の種々の実施形態が、上で説明されているが、それらが、限定としてではなく、例としてのみ提示されていることを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、それらは、当業者が、本解決策の例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本解決策が、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装され得ることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つ以上の特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上で説明される発明の実施形態のうちのいずれかによって限定されるべきではない。
【0133】
「第1」、「第2」等の名称を使用した本明細書における要素の任意の呼称が、概して、それらの要素の数量または順序を限定するものではないことも理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書では、2つ以上の要素または要素のインスタンスを区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の呼称は、2つのみの要素が採用され得ること、または第1の要素がある様式において第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0134】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを理解するであろう。例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボル(例えば、上の説明において参照され得る)は、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、またはそれらの任意の組み合わせによって表されることができる。
【0135】
当業者は、本明細書に開示される側面に関連して説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装され得ることをさらに理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、それらの機能性の観点から上で説明されている。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法において実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0136】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用目的プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る集積回路(IC)内に実装され得ること、またはそれによって実施され得ることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路は、アンテナおよび/または送受信機をさらに含み、ネットワークまたはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用目的プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装され、本明細書に説明される機能を実施することができる。
【0137】
ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、1つの地理的場所から別のものにコンピュータプログラムまたはコードを転送することが可能にされ得る任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体と、通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むことができる。
【0138】
本書では、本明細書で使用されるような用語「モジュール」は、本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールが、別々のモジュールとして説明されるが、しかしながら、当業者に明白であろうように、2つ以上のモジュールが、組み合わせられ、本解決策の実施形態に従って関連付けられる機能を実施する、単一モジュールを形成し得る。
【0139】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本解決策の実施形態において採用され得る。明確化の目的のために、上記説明が異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本解決策の実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分布が、本解決策を損なうことなく使用され得ることが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性が、同じ処理論理要素またはコントローラによって実施され得る。故に、具体的機能ユニットの呼称は、厳密な論理または物理構造または組織を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の呼称にすぎない。
【0140】
本開示に説明される実装への種々の修正が、当業者に容易に明白であり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実装に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において列挙されるような、本明細書に開示される新規の特徴および原理と一貫した最も広い範囲を与えられるべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B