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特許7536102サイドリンク構成のためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】サイドリンク構成のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/25 20230101AFI20240809BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20240809BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240809BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240809BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W72/40
H04W24/10
H04W92/18
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022546399
(86)(22)【出願日】2020-03-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2020079590
(87)【国際公開番号】W WO2021109358
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ジン
(72)【発明者】
【氏名】シン, ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ヨウション
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0394786(US,A1)
【文献】国際公開第2019/091143(WO,A1)
【文献】Fraunhofer HHI, Fraunhofer IIS,Designs for NR V2X Mode 2 Resource Allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #95 R1-1812399,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1812399.zip>,2018年11月02日
【文献】Spreadtrum Communications,Discussion on resource allocation for Mode 2[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1900705,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900705.zip>,2019年01月12日
【文献】Intel Corporation,Support of Sidelink Unicast, Groupcast, and Broadcast Modes for NR V2X Communication[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94bis R1-1810772,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810772.zip>,2018年09月29日
【文献】Intel Corporation,Sharing resource pool for eNB-controlled and UE-autonomous V2V transmission modes[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1707303,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707303.zip>,2017年05月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
第1の無線通信デバイスが、第2の無線通信デバイスから、リソースセットレポートを形成するように要求された情報を取得することと、
前記第1の無線通信デバイスが、前記要求された情報に従って前記リソースセットレポートにおいて示すためのリソースのセットを決定することと、
前記第1の無線通信デバイスが、前記要求された情報に従って前記第1の無線通信デバイスによって決定された前記リソースのセットを示す前記リソースセットレポートを前記第2の無線通信デバイスに伝送することと
を含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記要求された情報は、1つ以上のリソースプールを示す第1の構成を含み、前記1つ以上のリソースプールから前記リソースのセットが選択される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記1つ以上のリソースプールは、前記第1の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記要求された情報は、感知パラメータの1つ以上のセットを示す第2の構成を含み、前記感知パラメータの1つ以上のセットのそれぞれは、1つ以上のリソースプールにおいて、前記リソースのセットを測定するように構成される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記感知パラメータの1つ以上のセットのそれぞれは、
前記リソースのセットに含まれるように要求される1つ以上のリソースの時間ドメイン周期、
前記リソースのセットに含まれるように要求される前記1つ以上のリソースの周波数ドメインサイズ、
前記第1の無線通信デバイスが伝送することになるデータに対応するデータ優先順位、
基準信号受信電力(RSRP)閾値、
再伝送の回数、
再伝送のインターバル、
前記リソースのセットにおけるリソースの量、
サービスに関するリソースの量、または
時間ウィンドウ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記感知パラメータの1つ以上のセットは、前記第2の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、請求項4に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記要求された情報は、前記リソースセットレポートの1つ以上のフォーマットを示す第3の構成を含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記リソースセットレポートの1つ以上のフォーマットのそれぞれは、
前記リソースセットレポートに含まれるように要求される1つ以上のリソースセット、または
前記リソースセットレポートの伝送タイプ
のうちの少なくとも1つのインジケーションを含む、請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記リソースセットレポートの前記伝送タイプは、
周期的伝送タイプ、または
一時的伝送タイプ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記リソースセットレポートの前記1つ以上のフォーマットは、前記第3の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記要求された情報は、前記リソースセットレポートを伝送するために割り当てられた1つ以上のリソースを示す第4の構成を含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記要求された情報は、基準の1つ以上のセットを示す第5の構成を含み、前記基準の1つ以上のセットのそれぞれは、1つ以上のリソースプールにおいて、前記リソースのセットを選択するように構成される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記1つ以上の基準のそれぞれは、
データ優先順位閾値、
基準信号受信電力(RSRP)閾値、
時間ウィンドウ、または
チャネルビジー率(CBR)閾値
のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記基準の1つ以上のセットは、前記第5の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項15】
無線通信デバイスであって、
第2の無線通信デバイスから、リソースセットレポートを形成するように要求された情報を取得することと、
前記要求された情報に従って前記リソースセットレポートにおいて示すためのリソースのセットを決定することと、
伝送機を介して、前記要求された情報に従って決定された前記リソースのセットを示す前記リソースセットレポートを前記第2の無線通信デバイスに伝送することと
を行うように構成されている無線通信デバイス。
【請求項16】
前記要求された情報は、1つ以上のリソースプールを示す第1の構成を含み、前記1つ以上のリソースプールから前記リソースのセットが選択される、請求項15に記載の無線通信デバイス。
【請求項17】
前記1つ以上のリソースプールは、前記第1の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、請求項16に記載の無線通信デバイス。
【請求項18】
前記要求された情報は、感知パラメータの1つ以上のセットを示す第2の構成を含み、前記感知パラメータの1つ以上のセットのそれぞれは、1つ以上のリソースプールにおいて、前記リソースのセットを測定するように構成される、請求項15に記載の無線通信デバイス。
【請求項19】
無線通信方法であって、
第1の無線通信デバイスが、2の無線通信デバイスに、リソースセットレポートを形成するように要求された情報を伝送することと、
前記第1の無線通信デバイスが、前記第2の無線通信デバイスから、リソースのセットを示す前記リソースセットレポートを受信することと
を含み、
前記リソースのセットは、前記第1の無線通信デバイスから前記第2の無線通信デバイスによって受信された前記情報に従って、選択される、無線通信方法。
【請求項20】
第1のユーザ機器を備える通信デバイスであって、前記通信デバイスは、少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1のユーザ機器の伝送機を介して、第2のユーザ機器に、リソースセットレポートを形成するように要求された情報を伝送することと、
前記第1のユーザ機器の受信機を介して、前記第2のユーザ機器から、リソースのセットを示す前記リソースセットレポートを受信することと
を行うように構成され、
前記リソースのセットは、前記第1のユーザ機器から前記第2のユーザ機器によって受信された前記情報に従って、選択される、通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信に関し、より具体的には、サイドリンク構成のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サイドリンク(SL)通信は、2つまたはそれを上回るユーザ機器デバイス(以降、「UE」)間の直接無線電波通信である。本タイプの通信では、相互に地理的に近接する、2つまたはそれを上回るUEが、eNodeまたは基地局(以降、「BS」)またはコアネットワークを通さずに、直接通信することができる。サイドリンク通信におけるデータ伝送は、したがって、例えば、データをBSに伝送する(すなわち、アップリンク伝送)またはデータをBSから受信する(すなわち、ダウンリンク伝送)、典型的セルラーネットワーク通信と異なる。サイドリンク通信では、データは、統合エアインターフェース、例えば、PC5インターフェースを通して、BSを通して通過せずに、直接、ソースUEから標的UEに伝送される。
【0003】
SL通信は、無線スペクトルリソースを節約する、ネットワーク上のデータ伝送圧力を低減させる、システムリソース消費を低減させる、スペクトル効率を増加させる、伝送電力消費を低減させる、および/またはネットワーク動作コストを改良することに役立つことができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に開示される例示的実施形態は、先行技術に提示される問題のうちの1つまたはそれを上回るものに関連する問題を解決し、かつ添付の図面と関連して検討されるときに以下の詳細な説明を参照することによって容易に明白であろう、付加的特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実施形態に対する種々の修正が、本発明の範囲内に留まったまま行われることができることが、本開示を熟読する当業者に明白となるであろう。
【0005】
一実施形態では、無線通信デバイスによって実施される方法が、第1の無線通信デバイスによって、リソースセットレポートを形成するように要求された情報を取得するステップと、第1の無線通信デバイスによって、リソースのセットを示す、リソースセットレポートを伝送するステップであって、リソースのセットは、要求された情報に従って、選択される、ステップとを含む。
【0006】
上記および他の側面およびその実装は、図面、説明、および請求項により詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、
第1の無線通信デバイスによって、リソースセットレポートを形成するように要求された情報を取得することと、
第1の無線通信デバイスによって、リソースのセットを示す前記リソースセットレポートを伝送することであって、前記リソースのセットは、前記要求された情報に従って、選択される、ことと
を含む、方法。
(項目2)
前記要求された情報は、それから前記リソースのセットが選択される1つまたはそれを上回るリソースプールを示す第1の構成を含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目3)
前記1つまたはそれを上回るリソースプールは、前記第1の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、項目2に記載の無線通信方法。
(項目4)
前記要求された情報は、感知パラメータの1つまたはそれを上回るセットを示す第2の構成を含み、前記感知パラメータの1つまたはそれを上回るセットのそれぞれは、1つまたはそれを上回るリソースプールにおいて、前記リソースのセットを測定するように構成される、項目1に記載の無線通信方法。
(項目5)
前記感知パラメータの1つまたはそれを上回るセットのそれぞれは、
前記リソースのセットに含まれるように要求される1つまたはそれを上回るリソースの時間ドメイン周期、
前記リソースのセットに含まれるように要求される前記1つまたはそれを上回るリソースの周波数ドメインサイズ、
前記第1の無線通信デバイスが伝送することになるデータに対応するデータ優先順位、
基準信号受信電力(RSRP)閾値、
再伝送の回数、
再伝送のインターバル、
前記リソースのセットにおけるリソースの量、
サービスに関するリソースの量、または
時間ウィンドウ
のうちの少なくとも1つを含む、項目4に記載の無線通信方法。
(項目6)
前記感知パラメータの1つまたはそれを上回るセットは、前記第2の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、項目4に記載の無線通信方法。
(項目7)
前記要求された情報は、前記リソースセットレポートの1つまたはそれを上回るフォーマットを示す第3の構成を含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目8)
前記リソースセットレポートの1つまたはそれを上回るフォーマットのそれぞれは、
前記リソースセットレポートに含まれるように要求される1つまたはそれを上回るリソースセット、または
前記リソースセットレポートの伝送タイプ
のうちの少なくとも1つを含む、項目7に記載の無線通信方法。
(項目9)
前記リソースセットレポートの伝送タイプは、
周期的伝送タイプ、または
一時的伝送タイプ
のうちの少なくとも1つを含む、項目8に記載の無線通信方法。
(項目10)
前記リソースセットレポートの1つまたはそれを上回るフォーマットは、前記第3の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、項目7に記載の無線通信方法。
(項目11)
前記要求された情報は、前記リソースセットレポートを伝送するために割り当てられた1つまたはそれを上回るリソースを示す第4の構成を含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目12)
前記要求された情報は、基準の1つまたはそれを上回るセットを示す第5の構成を含み、前記基準の1つまたはそれを上回るセットのそれぞれは、1つまたはそれを上回るリソースプールにおいて、前記リソースのセットを選択するように構成される、項目1に記載の無線通信方法。
(項目13)
前記1つまたはそれを上回る基準のそれぞれは、
データ優先順位閾値、
基準信号受信電力(RSRP)閾値、
時間ウィンドウ、または
チャネルビジー率(CBR)閾値
のうちの少なくとも1つを含む、項目12に記載の無線通信方法。
(項目14)
前記基準の1つまたはそれを上回るセットは、前記第5の構成に含まれるリストの個別のインデックスによって示される、項目12に記載の無線通信方法。
(項目15)
プロセッサおよびメモリを備える無線通信装置であって、前記プロセッサは、コードを前記メモリから読み取り、項目1-14のいずれかに記載の方法を実装するように構成される、装置。
(項目16)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されるコンピュータ可読プログラム媒体コードを備え、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに項目1-14のいずれかに記載の方法を実装させる、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、以下の図または図面を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証目的のためにのみ提供され、単に、本ソリューションの例示的実施形態を描写し、本ソリューションの読者の理解を促進する。したがって、図面は、本ソリューションの範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。明確性および例証の容易性のために、これらの図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【0008】
図1A図1Aは、本開示の実施形態による、例示的無線通信ネットワークを図示する。
【0009】
図1B図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による、ダウンリンク、アップリンク、および/またはサイドリンク通信信号を伝送および受信するための例示的無線通信システムのブロック図を図示する。
【0010】
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態による、リソースレポートスキームを作成する、UEの例示的方法のフローチャートを図示する。
【0011】
図3図3は、本開示のいくつかの実施形態による、Type A構成に基づいて、リソースセットレポートを作成する、例示的方法のフローチャートを図示する。
【0012】
図4図4は、本開示のいくつかの実施形態による、Type B構成に基づいて、リソースセットレポートを作成する、例示的方法のフローチャートを図示する。
【0013】
図5図5は、サイドリンクリソースプールの例示的構成の概略図を図示する。
【0014】
図6図6は、サイドリンクリソースプールの例示的構成の概略図を図示する。
【0015】
図7図7は、本開示の例示的実施形態#1による、示される感知パラメータに従って割り当てられたリソースプールに感知を実施する、第1のUEの例示的実装を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
例示的実施形態の詳細な説明
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、当業者が本ソリューションを作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白となるであろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される実施例の種々の変更または修正が、本ソリューションの範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本ソリューションは、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本ソリューションの範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本ソリューションが、明示的にそうではないことが述べられない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
1.モバイル通信技術および環境
【0017】
図1Aを参照すると、例示的無線通信ネットワーク100が、示される。無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワーク内のグループ通信を図示する。無線通信システムでは、ネットワーク側通信ノードまたは基地局(BS)は、次世代NodeB(gNB)、E-utran NodeB(進化型NodeB、eNodeB、またはeNBとしても知られる)、ピコステーション、フェムトステーション、伝送/受信ポイント(TRP)、アクセスポイント(AP)、マルチセル協調エンティティ(MCE)、ゲートウェイ(GW)、モビリティ管理エンティティ(MME)、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)、動作、管理、および運用(OAM)または同等物を含むことができる。端末側ノードまたはユーザ機器(UE)は、例えば、モバイルデバイス、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ等の長距離通信システム、または、例えば、ウェアラブルデバイス、車載通信システムを伴う車両、または同等物等の短距離通信システムを含むことができる。図1Aでは、ネットワーク側および端末側通信ノードは、それぞれ、BS102およびUE104aまたは104bによって表され、本開示の実施形態では、以降、そのように解釈される。いくつかの実施形態では、BS102およびUE104a/104bは、時として、それぞれ、「無線通信ノード」および「無線通信デバイス」とも称される。そのような通信ノード/デバイスは、無線および/または有線通信を実施することができる。
【0018】
図1Aの図示される実施形態では、BS102は、その中にUE104a-bが位置する、セル101を定義し得る。UE104aは、セル101のカバレッジ内で移動する、車両を含むことができる。UE104aは、通信チャネル103aを介して、BS102と通信することができる。同様に、UE104bは、通信チャネル103bを介して、BS102と通信することができる。加えて、UE104a-bは、通信チャネル105を介して、相互に通信することができる。UEとBSとの間の通信チャネル(例えば、103a-b)は、Uuインターフェース等のインターフェースを通したものであることができ、これは、UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)エアインターフェースとしても知られる。UE間の通信チャネル(例えば、105)は、PC5インターフェースを通したものであることができ、これは、例えば、車車間(V2V)通信、車歩行者間(V2P)通信、路車間(V2I)通信、車ネットワーク間(V2N)通信、または同等物等の高移動速度および高密度用途に対処するために導入される。いくつかのインスタンスでは、そのような車ネットワーク通信モードは、集合的に、車車間・路車間(V2X)通信と称され得る。UE間の通信チャネルは、本開示の範囲内に留まったまま、デバイス間(D2D)通信においても使用され得ることを理解されたい。BS102は、外部インターフェース107、例えば、Iuインターフェースを通して、コアネットワーク(CN)108に接続される。
【0019】
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク通信信号を伝送および受信するための例示的無線通信システム150のブロック図を図示する。システム150は、本明細書に詳細に説明される必要はない、公知または従来の動作特徴をサポートするように構成される、コンポーネントおよび要素を含んでもよい。一実施形態では、システム150は、上記に説明されるように、図1Aの無線通信ネットワーク100等の無線通信環境において、データシンボルを伝送および受信することができる。
【0020】
システム150は、概して、図1Aに説明されるように、BS102と、UE104a-bとを含む。BS102は、BS送受信機モジュール110と、BSアンテナ112と、BSメモリモジュール116と、BSプロセッサモジュール114と、ネットワーク通信モジュール118とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス120を介して、相互に結合および相互接続される。UE104aは、UE送受信機モジュール130aと、UEアンテナ132aと、UEメモリモジュール134aと、UEプロセッサモジュール136aとを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス140aを介して、相互に結合および相互接続される。同様に、UE104bは、UE送受信機モジュール130bと、UEアンテナ132bと、UEメモリモジュール134bと、UEプロセッサモジュール136bとを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス140bを介して、相互に結合および相互接続される。BS102は、本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な任意の無線チャネルまたは当技術分野において公知の他の媒体であり得る、通信チャネル150のうちの1つまたはそれを上回るものを介して、UE104a-bと通信する。
【0021】
当業者によって理解されるであろうように、システム150はさらに、図1Bに示されるモジュール以外の任意の数のモジュールを含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される、種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ可読ソフトウェア、ファームウェア、または任意の実践的なそれらの組み合わせ内に実装されてもよいことを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性および互換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。本明細書に説明される概念に精通する者は、特定の用途毎に好適な様式において、そのような機能性を実装してもよいが、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0022】
UE104a-bのうちの1つのアンテナからBS102のアンテナへの無線伝送は、アップリンク伝送として知られ、BS102のアンテナからUE104a-bのうちの1つのアンテナへの無線伝送は、ダウンリンク伝送として知られる。いくつかの実施形態によると、UE送受信機モジュール130a-bはそれぞれ、本明細書では、アップリンク送受信機またはUE送受信機と称され得る。アップリンク送受信機は、それぞれ、個別のアンテナ132a-bに結合される、伝送機と、受信機回路網とを含むことができる。デュプレックススイッチは、時間デュプレックス方式において、アップリンク伝送機または受信機をアップリンクアンテナに交互に結合し得る。同様に、BS送受信機モジュール110は、本明細書では、ダウンリンク送受信機またはBS送受信機と称され得る。ダウンリンク送受信機は、それぞれ、アンテナ112に結合される、RF伝送機と、受信機回路網とを含むことができる。ダウンリンクデュプレックススイッチは、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク伝送機または受信機をアンテナ112に交互に結合し得る。送受信機110および130a-bの動作は、アップリンク受信機が、無線通信チャネル150を経由した伝送の受信のために、アンテナ132a-bに結合され、それと同時に、ダウンリンク伝送機が、アンテナ112に結合されるように、時間協調される。いくつかの実施形態では、UE104a-bは、UE送受信機130a-bを使用して、個別のアンテナ132a-bを通して、無線通信チャネル150を介して、BS102と通信することができる。無線通信チャネル150は、本明細書に説明されるようなデータのダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)伝送のために好適な任意の無線チャネルまたは当技術分野において公知の他の媒体であることができる。UE104a-bは、無線通信チャネル170を介して、相互に通信することができる。無線通信チャネル170は、本明細書に説明されるようなデータのサイドリンク伝送のために好適な任意の無線チャネルまたは当技術分野において公知の他の媒体であることができる。
【0023】
UE送受信機130a-bおよびBS送受信機110はそれぞれ、無線データ通信チャネル150を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る、好適に構成されるアンテナ配列と協働するように構成される。いくつかの実施形態では、UE送受信機130a-bおよびBS送受信機110は、ロングタームエボリューション(LTE)および新規5G規格または同等物等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、必ずしも、用途において、特定の規格および関連付けられるプロトコルに限定されるわけではないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機130a-bおよびBS送受信機110は、将来的規格またはその変形例を含む、代替または付加的無線データ通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
【0024】
プロセッサモジュール136a-bおよび114はそれぞれ、本明細書に説明される機能を実施するように設計される、汎用プロセッサ、連想メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを用いて、実装または実現されてもよい。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、または同等物として実現されてもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装されてもよい。
【0025】
さらに、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される、方法またはアルゴリズムのステップは、直接、それぞれ、プロセッサモジュール114および136a-bによって実行される、ハードウェア内に、ファームウェア内に、ソフトウェアモジュール内に、または任意の実践的なそれらの組み合わせ内に具現化されてもよい。メモリモジュール116および134a-bは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現されてもよい。本点について、メモリモジュール116および134a-bは、プロセッサモジュール114および136a-bが、それぞれ、情報をメモリモジュール116および134a-bから読み取り、情報をそこに書き込み得るように、それぞれ、プロセッサモジュール114および136a-bに結合されてもよい。メモリモジュール116および134a-bはまた、その個別のプロセッサモジュール114および136a-bの中に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリモジュール116および134a-bはそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール114および136a-bによって実行されるべき命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するためのキャッシュメモリを含んでもよい。メモリモジュール116および134a-bはそれぞれまた、それぞれ、プロセッサモジュール114および136a-bによって実行されるべき命令を記憶するための不揮発性メモリを含む。
【0026】
ネットワークインターフェース118は、概して、BS送受信機110および他のネットワークコンポーネントとBS102と通信するように構成される通信ノードとの間の双方向通信を有効にする、BS102のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワークインターフェース118は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成されてもよい。典型的展開では、限定ではないが、ネットワークインターフェース118は、BS送受信機110が従来のEthernet(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3Ethernet(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワークインターフェース118は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のために、物理的インターフェースを含んでもよい。規定された動作または機能に対して本明細書で使用されるような用語「~のために構成される」または「~ように構成される」は、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築、プログラム、フォーマット、および/または配列される、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。ネットワークインターフェース118は、BS102が、有線または無線接続を経由して、他のBSまたはコアネットワークと通信することを可能にすることができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、UE104a-bはそれぞれ、その中でUEが、BS102と、かつ、例えば、104aと104bとの間の他のUEと通信する、ハイブリッド通信ネットワーク内で動作することができる。下記にさらに詳細に説明されるように、UE104a-bは、他のUEとのサイドリンク通信およびBS102とUE104a-bとの間のダウンリンク/アップリンク通信をサポートする。一般に、サイドリンク通信は、UE104a-bが、BS102がデータをUE間で中継することを要求せずに、相互または異なるセルからの他のUEとの直接通信リンクを確立することを可能にする。
【0028】
一般に、SL通信リソースの配分は、サイドリンクのために使用され得る、スロット/サブフレームを含む、時間ドメインにおける「スロット/サブフレームプール」と、SLに使用され得る、リソースブロックを含む、周波数ドメインにおける「リソースブロックプール」とによって形成される、「リソースプール」に基づく。いくつかの実施形態では、時間ドメインにおける最小リソースユニットは、巡回プレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)および離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)を含む、シンボルであってもよい。さらに、時間ドメインにおける基本リソースユニットが、拡張巡回プレフィックス(ECP)に関する12個のシンボルまたはノーマル巡回プレフィックス(NCP)に関する14個のシンボルを含有し得る、スロットであり得る。SLリソースプール内のスロットでは、スロットのシンボルの一部またはシンボルの全ては、SLリソースとして構成されてもよい。周波数ドメインでは、最小リソースユニットは、サブキャリアである。いくつかの実施形態では、各サブキャリアは、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzを含有してもよい。スロット内の複数のサブキャリア(例えば、12個のサブキャリア、24個のサブキャリア、または同等物を含む、スロット)は、リソースブロック(RB)と称され得る。周波数ドメインでは、システム帯域幅の一部は、SLリソースとして割り当てられてもよい。
【0029】
SLリソースプールは、時間ドメインにおける1つまたはそれを上回るスロットと、周波数ドメインにおける1つまたはそれを上回るRBとを含んでもよい。SLリソースプール内に含有されるスロットは、持続的または断続的であってもよい。SLリソースプール内に含有されるRBは、持続的または断続的であってもよい。
【0030】
2つのタイプのリソースプールは、伝送および受信に関して定義される、すなわち、伝送(Tx)リソースプールは、UEのSL Txのために使用され得る、候補リソースを含み、受信(Rx)リソースプールは、UEが他のUEのSL信号を検出/受信するために使用し得る、候補リソースを含む。SLリソースプールが、以下、すなわち、SL制御、データ、およびフィードバック情報のうちの少なくとも1つのために使用される、リソースを含む。リソースプールは、高層シグナリングまたはシステム事前構成を通して、ネットワーク側によって構成されてもよい。UEは、時間ドメインにおいてインターリーブされた、複数のリソースプールをサポートすることができる。
【0031】
SLリソースプールが、以下のリソースのうちの1つまたはそれを上回るタイプ、すなわち、SL制御情報に関して使用され得る、物理的サイドリンク制御チャネル(PSCCH)と、SLデータ伝送に関して使用され得る、物理的サイドリンク共有チャネル(PSSCH)と、SLフィードバック情報伝送に関して使用され得る、物理的サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)とを含む。UEは、第2の段階SCI(第2の段階SCI)構成および/または関連PSSCHリソース配分および他の関連付けられる制御情報を示すために使用され得る、第1の段階SL制御情報(第1の段階SCI)メッセージを送信するために、PSCCHリソースを使用してもよい。UEは、SLデータおよび/または第2の段階SCIを送信するために、PSSCHリソースを使用してもよい。UEは、SL ACK/NACK情報を送信するために、PSFCHリソースを使用してもよい。
【0032】
UEが、SL上で通信するとき、伝送UE(Tx UE)は、受信UE(Rx UE)からの任意の情報を伴わずに、リソースプール内のSLリソースを選択する。Tx UEは、TxUEが決定する、またはネットワークが決定する、スケジューリングに従って、割り当てられたリソースプール内のSLリソースを使用してもよい。Tx UEが、SLリソースを選択する状況では、Tx UEは、より少ない競合およびより高い品質を伴うリソースを選択するために、SLリソースプール内で感知を実施する。例えば、Tx UEが、そのSLデータを伝送するために、PSSCHリソースとして2つのサブチャネルを使用する必要がある場合、Tx UEは、リソースプールにおいて全ての利用可能なサブチャネルを測定するために、候補リソースサイズとして2つのサブチャネルを使用してもよい。続いて、Tx UEは、そのSL伝送のために好適なリソースを選択してもよい。送信およびリソース選択プロセスの間、Tx UEは、Tx UEが感知する、チャネルステータスを測定することに限定され、換言すると、Tx UEは、Rx UEの状況を考慮しない。したがって、従来的SLリソーススキームを使用して選択されたリソースは、あまり効率的でない場合がある。
【0033】
本開示は、リソースレポートを作成するRx UEに関係し、リソースレポートは、そのSL通信を補助するために、Tx UEによって使用されてもよい。
2.リソースレポートスキームの作成
【0034】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、SL通信において使用されるべきリソースセットレポートスキームを作成する、UEの例示的方法のフローチャートを図示する。いくつかの実施形態では、第1のUEが、SL通信において使用されるべきリソースセットレポートを作成してもよい。ブロック202では、第1のUEは、リソースセットレポートを形成するために、情報を取得する。ブロック204では、リソースセットが、第1のUEによって受信した情報に従って、要件を充足させるリソースを決定することによって、第1のUEによって決定されてもよい。ブロック206では、第1のUEは、リソースセットレポートを送信する。リソースセットレポートは、SL上で、第2のUEに送信される、基地局に送信される、またはブロードキャストまたはグループキャストを使用して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、Rx UEであってもよく、第2のUEは、SL上のTx UEであってもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2のUEから、リソースセットレポートを形成するように情報を取得してもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、システム構成/事前構成によって、リソースセットレポートを形成するように情報を取得してもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、ネットワーク構成/事前構成によって、リソースセットレポートを形成するように情報を取得してもよい。リソースセットレポートを形成するための情報は、リソースセットレポートの要件を含有し、Type Aおよび/またはType B構成を含んでもよい。
【0036】
Type A構成では、第1のUEは、リソースセットレポートを形成するように要求された情報を取得する。第1のUEは、続いて、リソースセットレポートを伝送し、リソースセットレポートは、候補リソースのセットを示し、リソースのセットは、要求された情報に従って、選択される。候補リソースは、そのSL伝送のために第2のUEによって使用されるべきであると見なされ得る。
【0037】
Type B構成では、第1のUEは、リソースセットレポートを形成するように要求された情報を取得する。第1のUEは、続いて、リソースセットレポートを伝送し、リソースセットレポートは、ブラックリストリソースのセットを示し、リソースのセットは、要求された情報に従って、選択される。ブラックリストリソースは、そのSL伝送のために第2のUEによって使用されるべきでないと見なされ得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、Type AまたはType B構成は、ある構成を示し得る。構成は、それからリソースのセットが選択され得る、1つまたはそれを上回るリソースプールを含んでもよい。1つまたはそれを上回るリソースプールは、Type AまたはType B構成に示される構成に含まれる、リストの個別のインデックスによって示されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、Type AまたはType B構成は、ある構成を示し得る。構成は、感知パラメータの1つまたはそれを上回るセットまたは基準の1つまたはそれを上回るセットを含んでもよい。Type A構成では、感知パラメータの1つまたはそれを上回るセットは、1つまたはそれを上回るリソースプール内のリソースのセットを測定するように構成されてもよい。感知パラメータの1つまたはそれを上回るセットは、Type A構成に示される構成に含まれる、リストの個別のインデックスによって示されてもよい。Type B構成では、基準の1つまたはそれを上回るセットは、1つまたはそれを上回るリソースプール内のリソースのセットを選択するように構成されてもよい。基準の1つまたはそれを上回るセットは、Type B構成に示される構成に含まれる、リストの個別のインデックスによって示されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、Type AまたはType B構成は、ある構成を示し得る。構成は、リソースセットレポートの1つまたはそれを上回るフォーマットを示し得る。リソースセットレポートの1つまたはそれを上回るフォーマットは、Type AまたはType B構成に示される構成に含まれる、リストの個別のインデックスによって示されてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、Type AまたはType B構成は、ある構成を示し得る。構成は、リソースセットレポートを伝送するために、割り当てられた1つまたはそれを上回るリソースを示し得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1のUEが、無線リソース制御(RRC)メッセージ、SCIおよび/またはMAC層シグナリング(例えば、MAC CE)を通して、リソースセットレポートを形成するように、情報を受信する。いくつかの実施形態では、第1のUEは、(すなわち、構成を受信するためにSLリソースを使用して)SL上の情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、その中でグループのメンバUEのみが情報を受信し得る、SLグループ内のグループキャスト(マルチキャスト)を介して、情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、ユニキャストを介して、第2のUEから情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、基地局から、構成によって、情報を取得することができる。いくつかの実施形態では、第1のUEは、システム事前構成によって、情報を取得することができる。
【0043】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、Type A構成に基づいて、リソースセットレポートを作成する、例示的方法のフローチャートを図示する。ブロック302では、第1のUEが、第2のUEからまたは構成/事前構成によって、リソースセットを形成するために、情報を取得し、情報は、Type A構成を示す。ブロック304では、第1のUEは、Type A構成に従って、SL感知を実施する。感知の間、第1のUEは、Type A構成によって決定されるSLリソースを測定し、第2のUEの需要を前提として、好適なリソースを選択してもよい。ブロック306では、第1のUEは、感知の結果およびType A構成に基づいて、候補リソースセットを選択してもよい。ブロック308では、第1のUEは、候補リソースセットに基づいて、リソースセットレポートを送信してもよい。リソースセットレポートは、SL上で、第2のUEに送信される、またはブロードキャストまたはグループキャストを使用して送信されてもよい。
【0044】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、Type B構成に基づいて、リソースセットレポートを作成する、例示的方法のフローチャートを図示する。ブロック402では、第1のUEが、基地局からリソースセットを形成するために、情報を取得し、情報は、Type B構成を示す。ブロック404では、第1のUEは、Type B構成に従って、ブラックリストリソースセットを決定する。ブロック406では、第1のUEは、ブラックリストに載せられたリソースセットに基づいて、リソースセットレポートを送信する。リソースセットレポートは、SL上で、第2のUEに送信される、基地局に送信される、またはブロードキャストまたはグループキャストを使用して送信されてもよい。
2.1 Type A構成
【0045】
Type A構成は、第1のUEが、SLリソース感知を実施し、候補リソースセットをレポートし得ることを示すために、使用され得る。候補リソースセットは、第2のUEがSL上で情報を伝送するためにより好適であり得る、リソースを含む。例えば、第1のUEは、Type A構成に従って、SL感知を実施してもよい。感知の間、第1のUEは、Type A構成に従って、SLリソースを測定し、第2のUEの需要を前提として、好適なリソースを選択してもよい。続いて、第1のUEは、リソースレポートセットを伝送してもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、Type A構成は、以下、すなわち、リソースプールの感知の構成、感知パラメータの構成、リソースセットレポートフォーマットの構成、および/またはリソースセットレポートに関するリソースの構成のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
2.2 リソースプールの感知の構成
【0047】
Type A構成は、感知リソースプールの構成を含んでもよい。感知リソースプールの構成は、感知のために使用され得る、1つまたはそれを上回るSLリソースプールを割り当て得る。各リソースプールの構成は、リソースプール周期、1つの周期に含まれるスロット、スロット内のシンボル配分、リソースプールに含まれるRB、サブチャネルサイズ、PSCCHリソースユニット、および/またはPSSCH復調基準信号(PSSCH DMRS)パターンを含んでもよい。リソースプールの感知構成によって割り当てられたリソースプールは、PSCCH、PSSCH、および/またはPSFCHリソースを含有し得る、SLリソースプールである。割り当てられたリソースプールは、第2のUEの伝送リソースプール、第2のUEの受信リソースプール、第1のUEの受信リソースプール、および同等物であってもよい。感知リソースプールの構成に従って、第1のUEは、割り当てられたリソースプールに感知を実施してもよい。具体的には、例えば、第1のUEが、1つを上回る構成された感知リソースプールを受信すると、第1のUEは、割り当てられたリソースプールの1つまたはそれを上回るリソースプールに感知を実施してもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、感知リソースプールとして、1つを上回る構成されるリソースプールを受信してもよい。これらの状況では、割り当てられたリソースプールは、感知リソースプールリストとして設定され得る。感知リソースプールリストでは、各リソースプールは、一意のリソースプールインデックスを有する。リソースプールインデックスを示すことによって、UEは、感知リソースプールリスト内の対応するリソースプールを識別してもよい。
2.3 感知パラメータの構成
【0049】
Type A構成は、感知パラメータの構成を含んでもよい。感知パラメータは、第2のUE、すなわち、Tx UEのSLデータ伝送要件に従って、決定されてもよい。これらの感知パラメータは、続いて、SLデータ伝送のためのリソースを選択するために、使用されてもよい。本開示は、第1のUE、すなわち、Rx UEにおける感知の間、Type A構成を介して、第2のUE、すなわち、Tx UEによって決定される感知パラメータを使用する。感知パラメータは、割り当てられたリソースプールへの第1のUEの感知プロシージャの間、SLリソース感知を実施するように、第1のUEによって使用されてもよい。感知の結果に従って、第1のUEは、第2のUEの要件を充足させるが、第1のUEにより好適であり得る、候補リソースを選択してもよい。選択された候補リソースは、リソースプール内のPSCCHおよび/またはPSSCHリソースであってもよい。感知パラメータの1セットに対応する、選択された候補リソースは、リソースセットと呼ばれ得る。
【0050】
感知パラメータは、感知パラメータの1つまたはそれを上回るセットを含んでもよい。感知パラメータの1セットは、以下、すなわち、候補リソース周期、候補リソースサイズ、優先順位、基準信号受信電力(RSRP)閾値、再伝送回数、再伝送インターバル、リソースセット内の候補リソースの量、1つのサービスに関するリソースの量、および/または時間ウィンドウのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0051】
候補リソース周期は、第1のUEによって選択された、リソースの周期を示し得る。換言すると、割り当てられた周期を伴う複数のリソースは、候補リソースとしてマークされてもよい。いくつかの実施形態では、候補リソース周期は、第2のUE、すなわち、Tx UEがSLに伝送する必要がある、データの周期であってもよい。
【0052】
候補リソースサイズは、PSSCHの1つの候補リソースとして使用される、サブチャネルの数を示し得る。例えば、図5を参照されたい。図5は、サイドリンクリソースプールの例示的構成の概略図を図示する。ケース(a)は、スロット内のシンボルの一部が、SLリソースとして割り当てられた、構成を示す。ケース(b)は、スロット内のシンボルの全てが、SLリソースとして割り当てられた、構成を示す。
【0053】
図6は、サイドリンクリソースプールの例示的構成の概略図を図示する。本構成では、サブチャネルが、周波数ドメインにおけるPSSCHリソースのための基本RBとして使用される。各サブチャネルは、k個の連続的RBを含み、kは、整数である。PSSCHリソースが、1つまたはそれを上回るサブチャネルを含んでもよい。各サブチャネル内に、いくつかのシンボルおよびRBを占有する、PSSCHリソースが存在する。
【0054】
本開示では、割り当てられた数のサブチャネルは、感知プロセスの間、PSSCHリソースユニットとしてバンドルされてもよい。いくつかの実施形態では、候補リソースサイズは、第2のUE、すなわち、Tx UEのデータパケットサイズに従って、決定されてもよい。
【0055】
優先順位は、第2のUE、すなわち、Tx UEのデータ優先順位を示し得る。優先順位は、リソースが、候補リソースとして選択され得るかどうか、またはリソースが、候補リソースの代わりに、伝送されるべきリソースのために留保され得るかどうかを決定するために、感知プロセスの間、第1のUEによって使用されてもよい。
【0056】
RSRP閾値は、感知プロセスの間、PSSCHのDMRSの電力閾値を設定してもよい。いくつかの実施形態では、RSRP閾値は、第2のUE、すなわち、Tx UEによって、決定されてもよい。
【0057】
再伝送回数は、第2のUE、すなわち、Tx UEの1つのデータパケットの潜在的再伝送試行を示し得る。いくつかの実施形態では、再伝送の回数は、データパケットのための再伝送試行の最大回数であってもよい。
【0058】
再伝送インターバルは、同一データパケットの2つの隣接する伝送の間のスロットインターバルを示し得る。
【0059】
リソースセット内の候補リソースの量は、1つのリソースセットにおいて選択され得る、リソースの数または比率を示し得る。リソースセット内の候補リソースの量が、数である状況では、第1のUEは、リソースセットに含まれるべき候補リソースの示される数を選択してもよい。リソースセット内の候補リソースの量が、比率である状況では、第1のUEは、割り当てられた比率を達成するために、全ての利用可能なリソースの中から、候補リソースを選択してもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、PSSCHリソースの割り当てられた数または比率を、リソースセット内の候補リソースとして選択してもよい。選択されたPSSCHリソースに対応する、PSCCHリソースもまた、リソースセット内に含有されてもよい。
【0060】
1つのサービスに関するリソースの量は、同一サービスのデータパケットに関して使用され得る、リソースの量を示す。例えば、半持続的スケジューリング(SPS)サービスは、ある周期内の複数のデータパケットに関するリソースの量を示す。
【0061】
時間ウィンドウは、候補リソースに対応する、時間ドメインにおけるスロットを示し得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、感知パラメータの1つを上回るセットは、Type A構成において構成されてもよい。これらの状況では、感知パラメータセットは、感知パラメータセットリストとしてマークされてもよい。感知パラメータセットリストでは、各感知パラメータは、一意のインデックスを有する。感知パラメータセットインデックスを示すことによって、UEは、感知パラメータセットリスト内の対応する感知パラメータセットを識別してもよい。
【0063】
複数の感知パラメータセットが、構成される場合では、第1のUEは、それぞれ、感知パラメータセットに従って、複数のリソースセットを決定する、候補リソースの感知および選択を実施してもよい。さらに、リソースセットは、リソースセットリストとしてマークされてもよい。リソースセットリストでは、各リソースは、一意のインデックスを有する。リソースセットインデックスを示すことによって、UEは、リソースセットリスト内の対応するリソースセットを識別してもよい。いくつかの実施形態では、リソースセットインデックスは、感知パラメータセットインデックスとの1対1の関係を有する。例えば、第1のUEは、感知パラメータセットインデックス#kに従って、感知を実施し、感知パラメータに基づいて選択された候補リソースを、リソースセットインデックス#kに構成してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、リソースセットインデックスは、対応する感知パラメータセットインデックスを用いて、暗示的に識別されてもよい。換言すると、リソースセットインデックスが存在しない。これらの状況では、レポートされたリソースセットは、感知パラメータインデックスに対応してもよい。
2.4 例示的実施形態#1
【0065】
図7は、本開示の例示的実施形態#1による、示される感知パラメータに従って、割り当てられたリソースプールに感知を実施する、第1のUEの例示的実装を図示する。本実施例では、第1のUEは、1つの感知パラメータセットの構成を用いて、Type A構成を受信する。第1のUEは、Type A構成を第2のUEから受信してもよい。Type A構成における感知パラメータセットは、候補リソース周期=100ms、候補リソースサイズ=5つのサブチャネル、優先順位レベル=3、再伝送回数=0(すなわち、再伝送なし)、およびリソースセット内の候補リソースの量=4として示される。続いて、第1のUEは、示される感知パラメータを使用して、割り当てられたリソースプールに感知を実施する。図7に図示されるように、第1のUEは、100ms周期を伴う感知リソースユニットとして、5つのサブチャネルを設定する。感知リソースユニットおよび優先順位レベルに基づいて、リソースプールを感知することによって、第1のUEは、リソースセット内に含まれるべきより良好なチャネル品質を伴う、4つの候補リソースを選択する。
2.5 例示的実施形態#2
【0066】
一実施例では、第1のUEが、2つの感知パラメータセットを含む、感知パラメータセットリストの構成を伴う、Type A構成を受信する。構成に従って、感知パラメータセットインデックス#0および#1は、感知パラメータの独立構成を有する。インデックス#0感知パラメータセットに関して、感知パラメータのセットは、候補リソース周期=100ms、候補サイズ=5つのサブチャネルを含む。インデックス#1感知パラメータセットに関して、感知パラメータのセットは、候補リソース周期=0、候補リソースサイズ=10個のサブチャネルを含む。第1のUEは、Type A構成を第2のUEから受信してもよい。
【0067】
続いて、第1のUEは、それぞれ、各感知パラメータセットの感知パラメータを使用して、割り当てられたリソースプールに感知を実施してもよい。セットインデックス#0に従って、第1のUEは、100ms周期を伴う感知リソースユニットとして、5つのサブチャネルを設定し、リソースセットを構成するために、候補リソースを選択する。セットインデックス#1に従って、第1のUEは、感知リソースユニットとして、10個のサブチャネルを設定し、リソースセット#1を構成するために、候補リソースを選択する。

2.6 リソースセットレポートフォーマットの構成
【0068】
Type A構成は、リソースセットレポートフォーマットの構成を含んでもよい。リソースセットレポートフォーマットが、以下、すなわち、要求されるリソースセットおよび/またはリソースセットレポートの伝送タイプのうちの少なくとも1つを含んでもよい。第1のUEは、リソースセットレポートプロセスをトリガし得る、RRC信号、SCI、および/またはMAC層シグナリング(例えば、MAC CE)を通して、リソースセットレポートフォーマットの構成を取得してもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第1の段階SCIにおいて、リソースセットレポートフォーマットインジケーションを受信してもよい。例えば、第1の段階SCIにおいて留保されるビットを使用して、リソースセットレポートフォーマットインデックスを示す。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2の段階SCIにおいて、リソースセットレポートフォーマットインジケーションを受信してもよい。例えば、1つまたはそれを上回るリソースセットレポートフォーマットインデックスを示すために、または要求されるリソースセットおよびリソースセットレポートのタイプを示すために、新しい第2の段階SCIフォーマットを定義する。
【0069】
いくつかの実施形態では、1つを上回るリソースセットレポートフォーマットが、構成されてもよい。これらの状況では、セットレポートフォーマットは、リソースセットレポートフォーマットリストとしてマークされてもよい。リソースセットレポートフォーマットリストでは、各リソースセットレポートフォーマットは、一意のインデックスを有する。リソースセットレポートフォーマットインデックスを示すことによって、UEは、リソースセットレポートフォーマットリスト内の対応するリソースセットフォーマットレポートを識別してもよい。いくつかの実施形態では、複数のリソースセットは、リソースセットレポートフォーマットに示され、リソースセットレポートのタイプは、それぞれ、各リソースセットのために構成されてもよい。
【0070】
リソースセットレポートフォーマットが、要求されるリソースセットを示す場合、第1のUEは、規定されたリソースセットをレポートしてもよい。要求されるリソースセットを示すために、リソースセットインデックスは、標的リソースセットを識別するために使用されてもよい、またはビットマップシーケンスは、1つずつリソースセットリスト内の標的リソースセットを示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、要求されるリソースセットは、要求されるリソースセットが、第2のUE、すなわち、TxUEにレポートされる必要があるかどうかを示すように、1ビットを使用してもよい。
【0071】
リソースセットレポートフォーマットが、リソースセットレポートの伝送タイプを含む場合、第1のUEは、リソースセットレポートを、周期的に、または1回限り、送信してもよい。リソースセットレポートが、周期的にレポートされるように構成される状況では、第1のUEは、割り当てられたリソースセットレポートを、規定された周期で送信してもよい。周期の合間、第1のUEは、最新の感知結果に基づいて、リソースセットレポートを更新してもよい。リソースセットレポートが、1回限りのレポートとして構成される状況では、第1のUEは、割り当てられたリソースセットレポートを1回送信してもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、複数のリソースセットは、リソースセットレポートフォーマットで示され、リソースセットレポートのタイプは、それぞれ、各リソースセットに関して構成されてもよい。
2.7 例示的実施形態#3
【0073】
一実施例では、第1のUEは、RRCシグナリングを通して、Type A構成を第2のUEから取得する。Type A構成は、リソースセットレポートフォーマットの構成を示す。本実施例では、第1のUEは、5つの対応するリソースセット(すなわち、ビットマップシーケンスと関連リソースセットとの間に1対1のマッピング関係が存在する)を示すように、5ビットを伴う割り当てられたビットマップシーケンスを受信する。第2のUEは、ビットマップシーケンスを割り当てられていてもよい。本実施例では、リソースセットレポートのタイプは、周期=200msを伴う、周期的レポートとして構成される。
【0074】
構成に従って、第1のUEは、周期=200msを伴う、ビットマップによって示されるリソースセットをレポートしてもよい。例えば、「11000」としてマークされたビットマップに関して、第1のUEは、リソースセットインデックス#0および#1をレポートしてもよい。第1のUEは、最新の感知結果に基づいて、選択されたリソースセットを更新し、次のレポート周期において更新されたリソースセットをレポートしてもよい。
2.8 リソースセットレポートに関するリソースの構成
【0075】
Type A構成は、リソースセットレポートに関するリソースの構成を含んでもよい。リソースセットレポートに関するリソースの構成は、リソースセットレポートを搬送するための1つまたはそれを上回るSLリソースを示し得る。構成に応答して、第1のUEは、リソースセットレポートを第2のUEにSL上で送信してもよい。第2のUEは、リソースセットレポートを持つように、SLリソースを配分してもよい。リソースセットレポートに関して示されるリソースは、PSCCHおよび/またはPSSCHリソースであってもよい。
【0076】
一実施形態では、リソースセットレポートに関して構成されるリソースは、リソースセットレポートを1回レポートするための1つまたはそれを上回るリソースを含有する、1回限りのリソースであってもよい。他の実施形態では、リソースセットレポートに関して構成されるリソースは、周期的リソースセットレポートに関するある周期を伴うリソースを含有する、周期的リソースであってもよい。
【0077】
第1のUEは、RRCシグナリングおよび/またはSCIを通して、リソースレポートに関するリソースの構成を受信してもよい。RRCシグナリングを使用することによって、構成されたグラントは、構成されたグラントタイプ1および/またはタイプ2を含む、リソースセットレポートに関して、リソースを割り当てるために使用されてもよい。SCIを使用することによって、第1のUEは、第1の段階SCIおよび/または第2の段階SCIに割り当てられた、リソースセットレポートに関して、リソースを使用してもよい。いくつかの実施形態では、SCIを使用することによって、第1のUEは、リソースセットレポートに関するリソースとして、第2のUEのデータパケットのPSSCH再伝送リソースを使用してもよい。
2.9 例示的実施形態#4
【0078】
一実施例では、第1のUEが、SCIを通して、Type A構成を第2のUEから受信し、構成は、リソースセットレポートに関するリソースの構成を示す。第1の段階SCIでは、PSCCHおよび関連PSSCHは、1回限りの伝送のためのリソースセットレポートを搬送するために割り当てられる。換言すると、SCIを使用する、Type A構成のインジケーションは、第2のUE、すなわち、Tx UEが、リソースセットレポートプロセスを開始するために、第1のUE、すなわち、Rx UEをトリガする、トリガ信号と見なされ得る。第1のUEは、要求されるリソースセットレポートを割り当てられたリソース上で運び、リソースセットレポートを第2のUEに送信してもよい。
3.1 Type B構成
【0079】
Type B構成は、第1のUEが、ブラックリストリソースセットを決定およびレポートし得ることを示すために、使用され得る。ブラックリストリソースセットは、第2のUE、すなわち、Tx UEによって使用されるべきではない、リソースを含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、Type B構成は、以下、すなわち、レポートされるリソースプールの構成、ブラックリストリソース基準の構成、リソースセットレポートフォーマットの構成、および/またはリソースセットレポートに関するリソースの構成のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
3.2 レポートされるリソースプールの構成
【0081】
Type B構成は、レポートされるリソースプールの構成を含んでもよい。レポートされるリソースプールの構成は、それからブラックリストリソースが選択され得る、1つまたはそれを上回るSLリソースプールを割り当て得る。各リソースプールの構成は、リソースプール周期、1つの周期に含まれるスロット、スロット内のシンボル配分、リソースプールに含まれるRB、サブチャネルサイズ、PSCCHリソースユニット、および/またはPSSCH DMRSパターンを含んでもよい。レポートリソースプールの構成によって割り当てられたリソースプールは、PSCCH、PSSCH、および/またはPSFCHリソースを含有し得る、SLリソースプールである。レポートされるリソースプールは、第2のUEの伝送リソースプール、第2のUEの受信リソースプール、第1のUEの受信リソースプール、および同等物であってもよい。レポートされるリソースプールの構成に従って、第1のUEは、レポートされるリソースプール内のブラックリストリソースを識別してもよい。具体的には、1つを上回るレポートリソースプールを受信する第1のUEに応答して、第1のUEは、独立して、各リソースプールに関するブラックリストリソースを決定してもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、第1のUEは、1つを上回る構成されるリソースプールをレポートされるリソースプールとして受信してもよい。これらの状況では、割り当てられたリソースプールは、レポートされるリソースプールリストとして設定され得る。レポートされるリソースプールリストでは、各リソースプールは、一意のリソースプールインデックスを有する。リソースプールインデックスを示すことによって、UEは、レポートされるリソースプールリスト内の対応するリソースプールを識別してもよい。
3.3 ブラックリストリソース基準の構成
【0083】
Type B構成は、ブラックリストリソース基準の構成の1つまたはそれを上回るセットを含んでもよい。ブラックリスト基準の1セットは、以下、すなわち、優先順位、RSRP閾値、時間ウィンドウ、および/またはチャネルビジー率(CBR)閾値のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態では、リソースは、ブラックリスト基準を組み合わせることによって、ブラックリストに載せられる場合がある。
【0084】
優先順位は、データ優先順位閾値を示し得る。割り当てられた優先順位閾値に到達する優先順位を伴うデータを搬送するリソースが、ブラックリストリソースとして決定され得る。いくつかの実施形態では、閾値が、優先順位が、閾値に等しいまたはより高い場合、到達したと見なされてもよい。いくつかの実施形態では、閾値は、優先順位が、閾値より高い場合、到達したと見なされてもよい。いくつかの実施形態では、閾値は、優先順位が、閾値に等しいまたはより低い場合、到達したと見なされてもよい。いくつかの実施形態では、閾値は、優先順位が、閾値より低い場合、到達したと見なされてもよい。
【0085】
RSRP閾値は、PSSCHのDMRSの電力閾値を設定してもよい。割り当てられたRSRP閾値に到達する、RSRPを伴うリソースが、ブラックリストリソースであるべきことを決定されてもよい。
【0086】
時間ウィンドウは、ブラックリストリソースに対応する、時間ドメインにおけるスロットを示し得る。
【0087】
CBR閾値は、リソースプールのCBR閾値を設定してもよい。リソースプールのCBRが、割り当てられたCBR閾値に到達すると、リソースプールのブラックリストリソースは、レポートされてもよい。
【0088】
ブラックリストリソース基準構成に従って、第1のUEは、ブラックリストリソースを決定し得、ブラックリストリソースは、SLデータを送信および/または受信するために利用不可能である、リソースプール内のPSCCH、PSSCH、および/またはPSFCHリソースを示す。ブラックリストリソースは、以下、すなわち、第1のUEの伝送リソース、第1のUEが受信する他のデータを使用する受信リソース、または基地局と通信するように第1のUEによって使用されるリソースのうちの1つであってもよい。ブラックリストリソース基準に対応する、1つまたはそれを上回るブラックリストリソースは、リソースセットと呼ばれ得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、ブラックリストリソースは、ブラックリストリソース基準の構成を伴わずに、第1のUEの情報またはリソース使用量に従って、第1のUEによって決定されることができる。いくつかの実施形態では、ブラックリストリソースが、構成される場合では、第1のUEは、ブラックリストリソース基準およびリソース使用量の第1のUEの情報を使用して、ブラックリストリソースを決定してもよい。ブラックリストリソースは、SL上に第2のUEの伝送に利用不可能なリソースを含んでもよい。ブラックリスト基準の構成に従って、第1のUEは、割り当てられたレポートされるリソースプール内の1つまたはそれを上回るブラックリストリソースを決定してもよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、ブラックリストリソース基準の1つを上回るセットは、Type B構成において構成されてもよい。これらの状況では、ブラックリストリソース基準セットは、ブラックリストリソース基準セットリストとしてマークされてもよい。ブラックリストリソース基準セットリストでは、各ブラックリストリソース基準セットは、一意のインデックスを有する。ブラックリストリソース基準セットインデックスを示すことによって、UEは、ブラックリストリソース基準セットリスト内の対応するブラックリストリソース基準セットを識別してもよい。いくつかの実施形態では、リソースセットインデックスは、ブラックリストリソース基準セットインデックスとの1対1の関係を有する。例えば、第1のUEは、ブラックリストリソース基準セットインデックス#kに従って、ブラックリストリソースを決定し、ブラックリストリソース基準に基づくブラックリストリソースを、リソースセットインデックス#kに構成してもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、リソースセットインデックスは、対応するブラックリストリソース基準セットインデックスを用いて、暗示的に識別されてもよい。換言すると、リソースセットインデックスは、存在しない。これらの状況では、レポートされるリソースセットは、ブラックリストリソース基準インデックスに対応してもよい。
3.4 例示的実施形態#5
【0092】
一実施例では、第1のUEが、事前構成によって、リソースセットレポートを形成するために、情報を取得する。情報は、Type B構成を示し、1つのブラックリストリソース基準セットを含む。構成に従って、時間ウィンドウ=1,000msである。続いて、第1のUEは、構成およびそのそれ自体の情報またはリソースデータ使用量に従って、ブラックリストリソースを決定する。割り当てられた時間ウィンドウ内で、第1のUEは、いくつかの伝送するリソースをリソースプール上に有する。したがって、第1のUEは、リソースプールのブラックリストに載せられたリソースであり得る伝送リソースを決定し、ブラックリストリソースセットを作成する。
3.5 例示的実施形態#6
【0093】
第1のUEが、リソースセットレポートを形成するために、基地局から情報を受信する。情報は、Type B構成を示し、1つのブラックリストリソース基準セットを含む。構成に従って、時間ウィンドウ=1,000ms、優先順位=3である。
【0094】
続いて、第1のUEは、構成およびそのそれ自体の情報リソース使用量に従って、ブラックリストリソースを決定する。構成に従って、第1のUEは、時間ウィンドウ内のリソースプール上に2つの伝送リソースを有し、第1の伝送リソースの優先順位=2および第2の伝送リソースの優先順位=3である。本実施例では、第2の伝送リソースは、割り当てられた優先順位閾値に到達し、ブラックリストリソースとしてマークされてもよい。続いて、ブラックリストリソースセットが、ブラックリストリソースセット内の第2の伝送するリソースを用いて、作成されてもよい。
3.6 リソースセットレポートフォーマットの構成
【0095】
Type B構成は、リソースセットレポートフォーマットの構成を含んでもよい。リソースセットレポートフォーマットが、以下、すなわち、要求されるリソースセットおよび/またはリソースセットレポートの伝送タイプのうちの少なくとも1つを含んでもよい。第1のUEは、リソースセットレポートプロセスをトリガし得る、RRC信号、SCI、および/またはMAC層シグナリング(例えば、MAC CE)を通して、リソースセットレポートフォーマットの構成を取得してもよい。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第1の段階SCIにおいて、リソースセットレポートフォーマットインジケーションを受信してもよい。例えば、第1の段階SCIにおいて留保されるビットを使用して、リソースセットレポートフォーマットインデックスを示す。いくつかの実施形態では、第1のUEは、第2の段階SCIにおいて、リソースセットレポートフォーマットインジケーションを受信してもよい。例えば、1つまたはそれを上回るリソースセットレポートフォーマットインデックスを示すために、または要求されるリソースセットおよびリソースセットレポートのタイプを示すために、新しい第2の段階SCIフォーマットを定義する。
【0096】
いくつかの実施形態では、1つを上回るリソースセットレポートフォーマットが、構成されてもよい。これらの状況では、セットレポートフォーマットは、リソースセットレポートフォーマットリストとしてマークされてもよい。リソースセットレポートフォーマットリストでは、各リソースセットレポートフォーマットは、一意のインデックスを有する。リソースセットレポートフォーマットインデックスを示すことによって、UEは、リソースセットレポートフォーマットリストにおいて、対応するリソースセットフォーマットレポートを識別してもよい。いくつかの実施形態では、複数のリソースセットは、リソースセットレポートフォーマットにおいて示され、リソースセットレポートのタイプは、それぞれ、各リソースセットに関して構成されてもよい。
【0097】
リソースセットレポートフォーマットが、要求されるリソースセットを示す場合、第1のUEは、規定されたリソースセットをレポートしてもよい。要求されるリソースセットを示すために、リソースセットインデックスが、標的リソースセットを識別するために使用されてもよい、またはビットマップシーケンスが、1つずつリソースセットリストにおいて標的リソースセットを示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、要求されるリソースセットは、要求されるリソースセットが、第2のUE、すなわち、Tx UEにレポートされる必要があるかどうかを示すために、1ビットを使用してもよい。
【0098】
リソースセットレポートフォーマットが、リソースセットレポートの伝送タイプを含む場合、第1のUEは、リソースセットレポートを、周期的に、または1回限り、送信してもよい。リソースセットレポートが、周期的にレポートされるように構成される状況では、第1のUEは、割り当てられたリソースセットレポートを、規定された周期で送信してもよい。周期の合間、第1のUEは、リソース使用量の第1のUE自体の情報に基づいて、リソースセットレポートを更新してもよい。リソースセットレポートが、1回限りレポートとして構成される状況では、第1のUEは、割り当てられたリソースセットレポートを1回送信してもよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、複数のリソースセットは、リソースセットレポートフォーマットにおいて示され、リソースセットレポートのタイプは、それぞれ、各リソースセットに関して構成されてもよい。
3.7 リソースセットレポートに関するリソースの構成
【0100】
Type B構成は、リソースセットレポートに関するリソースの構成を含んでもよい。リソースセットレポートを搬送するために使用されるリソースは、構成/事前構成される、基地局によって構成される、第1のUE自体によって選択される、または第2のUEによって示されてもよい。第1のUEは、ブラックリストリソースセットレポートをSL上に送信してもよい。リソースセットレポートを運ぶためのリソースが、構成/事前構成される状況では、リソースセットレポートに関するリソースの構成は、リソースセットレポートを搬送するための1つまたはそれを上回るSLリソースを示し得る。第1のUEが、リソースセットレポート伝送するようにSLリソース自体を選択する状況では、リソース選択スキームは、伝送リソースプールまたは感知ベースのリソース選択内でランダムに選択されてもよい。リソースセットレポートに関して示されるリソースは、PSCCHおよび/またはPSSCHリソースであってもよい。
【0101】
一実施形態では、リソースセットレポートに関して構成されるリソースは、リソースセットレポートを1回レポートするための1つまたはそれを上回るリソースを含有する、1回限りのリソースであってもよい。他の実施形態では、リソースセットレポートに関して構成されるリソースは、周期的リソースセットレポートに関するある周期を伴うリソースを含有する、周期的リソースであってもよい。
【0102】
第1のUEは、RRCシグナリングおよび/またはSCIを通して、リソースレポートに関するリソースの構成を受信してもよい。RRCシグナリングを使用することによって、構成されたグラントは、構成されたグラントタイプ1および/またはタイプ2を含む、リソースセットレポートに関して、リソースを割り当てるために使用されてもよい。SCIを使用することによって、第1のUEは、第1の段階SCIおよび/または第2の段階SCIに割り当てられた、リソースセットレポートに関して、リソースを使用してもよい。いくつかの実施形態では、SCIを使用することによって、第1のUEは、リソースセットレポートに関するリソースとして、第2のUEのデータパケットのPSSCH再伝送リソースを使用してもよい。
【0103】
本ソリューションの種々の実施形態が、上記に説明されたが、それらは、限定としてではなく、実施例としてのみ提示されたことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、これは、当業者が、本ソリューションの例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本ソリューションが、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つまたはそれを上回る特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つまたはそれを上回る特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例証的実施形態のいずれかによって限定されるべきではない。
【0104】
また、「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照は、概して、それらの要素の数量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つまたはそれを上回る要素または要素のインスタンス間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得る、または第1の要素がある様式において第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0105】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。上記の説明において参照され得る、例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、または任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0106】
当業者はさらに、本明細書に開示される側面に関連して説明される、種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から上記に説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0107】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る、集積回路(IC)内に実装される、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路はさらに、アンテナおよび/または送受信機を含み、ネットワークまたはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサの組み合わせ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装されることができる。
【0108】
ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つまたはそれを上回る命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送するように可能にされ得る、任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。
【0109】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書で使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、離散モジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つまたはそれを上回るモジュールが、組み合わせられ、本ソリューションの実施形態に従って関連付けられる機能を実施する、単一モジュールを形成してもよい。
【0110】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本ソリューションの実施形態において採用されてもよい。明確にする目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本ソリューションの実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分布が、本ソリューションから逸脱することなく使用されてもよいことが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同一処理論理要素またはコントローラによって実施されてもよい。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造または編成を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0111】
本開示に説明される実装の種々の修正が、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実装に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において列挙されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最広範囲と見なされるべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7